JPH08162620A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

Info

Publication number
JPH08162620A
JPH08162620A JP6297122A JP29712294A JPH08162620A JP H08162620 A JPH08162620 A JP H08162620A JP 6297122 A JP6297122 A JP 6297122A JP 29712294 A JP29712294 A JP 29712294A JP H08162620 A JPH08162620 A JP H08162620A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate electrode
insulating film
oxide film
groove
floating gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6297122A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshitaka Meguro
寿孝 目黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6297122A priority Critical patent/JPH08162620A/ja
Publication of JPH08162620A publication Critical patent/JPH08162620A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、浮遊ゲート電極と制御ゲート電極と
を有する不揮発性半導体メモリにおいて、デバイス特性
を改善できるようにすることを最も主要な特徴とする。 【構成】たとえば、シリコン基板上のP−well領域
11の表面にフィールド酸化膜12を形成するととも
に、ゲート電極領域上の一部にトレンチ部14を形成す
る。また、トレンチ部14以外の、上記ゲート電極領域
上に第1のゲート酸化膜13を形成するとともに、それ
よりも厚いトレンチ内酸化膜15をトレンチ部14に形
成する。そして、上記トレンチ部14の形状に沿って、
浮遊ゲート電極16、第2のゲート酸化膜17および制
御ゲート電極18を順に形成し、浮遊ゲート電極16の
表面積と、これに面接する第2のゲート酸化膜17の面
積とを増加させる構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば半導体記憶
装置に関するもので、特に浮遊ゲート電極と制御ゲート
電極とを有する不揮発性半導体メモリなどに用いられる
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、不揮発性半導体メモリのメモリセ
ルの形成は、たとえば図15ないし図21に示すように
して行われている。まず、シリコン基板上のwell領
域1に選択酸化によってフィールド酸化膜2を形成し
(図15)、この後、このフィールド酸化膜2を除く、
上記well領域1上のゲート電極領域に第1のゲート
酸化膜3を形成する(図16)。
【0003】そして、これらの上に多結晶シリコンを堆
積させ、その多結晶シリコンに対してリン(P)やボロ
ン(B)などの不純物をドーピングすることにより、浮
遊ゲート電極4を形成する(図17)。
【0004】続いて、この浮遊ゲート電極4上にレジス
トパターン5を形成し(図18)、そのパターン5をマ
スクとするドライエッチングにより、上記フィールド酸
化膜2に接する部分で浮遊ゲート電極4の一部を除去す
る(図19)。
【0005】また、上記レジストパターン5を除去した
後、その浮遊ゲート電極4およびこの電極面に露出する
上記フィールド酸化膜2上に、第2のゲート酸化膜6を
形成する(図20)。
【0006】さらに、その上に多結晶シリコンを堆積さ
せ、その多結晶シリコンに対してPやBなどの不純物を
ドーピングすることにより、制御ゲート電極7を形成す
る(図21)。
【0007】その後、制御ゲート電極7上の全面にホト
レジスト(図示していない)を塗布し、それを写真触刻
法によりパターニングした後、それにしたがってドライ
エッチングにより上記制御ゲート電極7、第2のゲート
酸化膜6、および浮遊ゲート電極4のそれぞれをセルフ
アライン的に加工する。
【0008】そして、電極相互の、上記well領域1
の表面にソース(S)またはドレイン(D)となる拡散
領域を形成するとともに、この拡散領域と絶縁膜を介し
て形成されるワード線またはビット線とをそれぞれ接続
することで、所望のメモリセル(図示していない)が形
成される。
【0009】不揮発性半導体メモリの分野においては、
ポリシリコン層間絶縁膜の品質がデバイス特性に大きく
影響することが知られている。すなわち、不揮発性半導
体メモリのデータ保持特性の向上化には、ポリシリコン
層間絶縁膜の高品質化が必要である。
【0010】従来の場合、ポリシリコン層間絶縁膜に相
当する第2のゲート酸化膜は、単層のシリコン酸化膜で
構成されている。ところが、この第2のゲート酸化膜
は、セルのスケーリングにしたがって薄膜化が図られて
いる。このため、薄膜化にともなう膜自体の欠陥密度の
増加により、デバイス特性を満足できなくなりつつあっ
た。
【0011】そこで、近年では、第2のゲート酸化膜
を、シリコン窒化膜(N)の上下をシリコン酸化膜
(O)でサンドしたONOの三層からなる積層膜構造と
し、これにより欠陥密度の大幅な改善を図ることで、デ
バイス特性を向上するようにしている。
【0012】しかしながら、デバイスの高集積化により
さらなるスケーリングが行われた場合、たとえONOの
積層膜であっても、LSIレベルで顕在化してくる膜の
欠陥密度の増加により信頼性の低下が問題となってく
る。
【0013】また、第2のゲート酸化膜の膜厚は、動作
電圧やセルの寸法などで決定されるシリコン基板と浮遊
ゲート電極との間の容量比によって決められる。このた
め、今後、制御ゲート電極および浮遊ゲート電極間の大
容量化が求められてくる場合、その膜厚自体が物理的に
薄膜化の限界に近づいてくると、第2のゲート酸化膜の
薄膜化だけではうまく対応できない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
においては、第2のゲート酸化膜の薄膜化は信頼性の低
下を招くものであり、今後、薄膜化では大容量化にも対
応できないなどの問題があった。
【0015】そこで、この発明は、信頼性の低下を招く
ことなく、大容量化にも容易に対応でき、デバイス特性
の向上化を図ることが可能な半導体記憶装置を提供する
ことを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の半導体記憶装置にあっては、半導体基
板上に、第1のゲート絶縁膜、浮遊ゲート電極、第2の
ゲート絶縁膜、および制御ゲート電極を積層してなるも
のにおいて、前記半導体基板上に溝を形成し、この溝の
形状に沿って、少なくとも前記浮遊ゲート電極と第2の
ゲート絶縁膜とを形成してなる構成とされている。
【0017】また、この発明の半導体記憶装置にあって
は、半導体基板上に形成された素子分離領域と、この素
子分離領域を除く前記半導体基板上に形成された第1の
ゲート絶縁膜と、この第1のゲート絶縁膜および前記素
子分離領域上に形成された浮遊ゲート電極と、この浮遊
ゲート電極上に形成された第2のゲート絶縁膜と、この
第2のゲート絶縁膜上に形成された制御ゲート電極とを
有するものにおいて、前記半導体基板上の一部に形成さ
れた溝と、この溝の形状に沿って形成され、前記第1の
ゲート絶縁膜と接続される溝内絶縁膜とを具備し、前記
溝内絶縁膜が形成された、前記溝の形状に沿って、少な
くとも前記浮遊ゲート電極および第2のゲート絶縁膜を
形成してなる構成とされている。
【0018】また、この発明の半導体記憶装置にあって
は、半導体基板上に形成された素子分離領域と、この素
子分離領域を除く前記半導体基板上のゲート電極領域上
に形成された第1のゲート絶縁膜と、この第1のゲート
絶縁膜および前記素子分離領域上に形成された浮遊ゲー
ト電極と、この浮遊ゲート電極上に形成された第2のゲ
ート絶縁膜と、この第2のゲート絶縁膜上に形成された
制御ゲート電極とを有するものにおいて、前記半導体基
板上の、前記ゲート電極領域の一部に形成された溝と、
この溝の形状に沿って形成された、前記第1のゲート絶
縁膜よりも膜厚の厚い溝内絶縁膜とを具備し、前記溝内
絶縁膜が形成された、前記溝の形状に沿って、少なくと
も前記浮遊ゲート電極および第2のゲート絶縁膜を形成
してなる構成とされている。
【0019】さらに、この発明の半導体記憶装置にあっ
ては、半導体基板と、この半導体基板上に選択的に形成
された素子分離領域と、この素子分離領域の形成され
た、前記半導体基板上のゲート電極領域の一部に形成さ
れた溝と、この溝の形状に沿って形成された溝内絶縁膜
と、この溝内絶縁膜が形成された前記溝を除く、前記半
導体基板上のゲート電極領域上に、前記溝内絶縁膜の膜
厚よりも薄く形成された第1のゲート絶縁膜と、この第
1のゲート絶縁膜および前記素子分離領域上に、前記溝
内絶縁膜が形成された前記溝の形状に沿って形成された
浮遊ゲート電極と、この浮遊ゲート電極上に、前記溝内
絶縁膜が形成された前記溝の形状に沿って形成された第
2のゲート絶縁膜と、この第2のゲート絶縁膜上に形成
された制御ゲート電極とから構成されている。
【0020】
【作用】この発明は、上記した手段により、浮遊ゲート
電極の表面積をかせぐことで、浮遊ゲート電極上に形成
される層間絶縁膜の面積を増加できるようになるため、
薄膜化することなく、1セル当たりの制御ゲート電極と
浮遊ゲート電極との間の容量を簡単に大容量化すること
が可能となるものである。
【0021】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1は、本発明にかかる不揮発性半導
体メモリの概略構成を示すものである。なお、同図
(a)はNAND型セルの構造を概略的に示す平面図で
あり、同図(b)は同じくA−A´線に沿う断面図、同
図(c)は同じくB−B´線に沿う断面図である。
【0022】すなわち、この不揮発性半導体メモリは、
たとえばN導電型のシリコン基板上に設けられたP−w
ell領域(半導体基板)11の表面領域にフィールド
酸化膜(素子分離領域)12が形成され、このフィール
ド酸化膜12を除く、上記P−well領域11上のゲ
ート電極領域に第1のゲート酸化膜(第1のゲート絶縁
膜)13が形成されている。
【0023】また、この第1のゲート酸化膜13が形成
された、上記P−well領域11上のゲート電極領域
の一部にトレンチ部(溝)14が形成され、このトレン
チ部14のトレンチ形状に沿ってトレンチ内酸化膜(溝
内絶縁膜)15が形成されて、上記フィールド酸化膜1
2および上記第1のゲート酸化膜13と接続されてい
る。
【0024】さらに、この第1のゲート酸化膜13およ
び上記フィールド酸化膜12上に、上記トレンチ内酸化
膜15が形成された上記トレンチ部14のトレンチ形状
に沿って、浮遊ゲート電極16、第2のゲート酸化膜
(第2のゲート絶縁膜)17および制御ゲート電極18
が順に形成されている。
【0025】そして、これら制御ゲート電極18、第2
のゲート酸化膜17、および浮遊ゲート電極16が、所
定のパターンにしたがってセルフアライン的にエッチン
グ加工され、さらに、上記P−well領域11の表面
に選択的にソース(S)またはドレイン(D)となる拡
散領域31が形成されて、図示のような所望のメモリセ
ル32が形成される。
【0026】この場合、上記トレンチ部14のトレンチ
形状に沿って浮遊ゲート電極16を形成することによ
り、浮遊ゲート電極16の表面積をかせぐことができる
ため、この浮遊ゲート電極16上に形成される第2のゲ
ート酸化膜17の面積を増加できるようになる。これに
より、デバイスの大きさを変える(大きくする)ことな
しに、1セル当たりの制御ゲート電極18と浮遊ゲート
電極16との間の容量を簡単に大容量化することが可能
となる。
【0027】また、トレンチ内酸化膜15の膜厚を、た
とえば上記第1のゲート酸化膜13のそれよりも厚くす
ることで、シリコン基板と浮遊ゲート電極16との間の
容量に対する制御ゲート電極18と浮遊ゲート電極16
との間の容量の比を十分に大きくできる。
【0028】なお、上記P−well領域11上には、
上記メモリセル32の両側にそれぞれ絶縁膜33を介し
てセレクトゲート電極34が配置されるとともに、層間
膜35を介してAlからなるビット線36が配線されて
いる。このビット線36は、ゲート電極領域の幅方向と
直交する方向に、たとえばSDGの幅よりも少し広い幅
で形成されて、上記層間膜35に開口されたコンタクト
ホール37を介して、上記セレクトゲート電極34の一
方に接する上記拡散領域31と電気的に接続されてい
る。
【0029】次に、上記した不揮発性半導体メモリの製
造方法について、図2ないし図11を参照して説明す
る。まず、N導電型のシリコン基板上のP−well領
域11の表面に選択酸化によってフィールド酸化膜12
を形成し(図2)、この後、たとえば上記P−well
領域11上のゲート電極領域の一部に、上記フィールド
酸化膜12に接するようにしてトレンチ部14を形成す
る。
【0030】すなわち、上記フィールド酸化膜12を含
む、上記P−well領域11上にホトレジストを塗布
し、それを写真触刻法によりパターニングする(図
3)。そして、それをマスク21として、ドライエッチ
ング法により上記P−well領域11上のゲート電極
領域内に、上記フィールド酸化膜12に接するトレンチ
部14を形成する(図4)。
【0031】上記レジストパターン(マスク21)を除
去した後、上記トレンチ部14に対して、トレンチ内酸
化膜15を形成する(図5)。このトレンチ内酸化膜1
5は、たとえば後に形成される第1のゲート酸化膜13
のそれよりも厚く形成される。
【0032】ここで、浮遊ゲート電極および制御ゲート
電極を有する不揮発性半導体メモリの場合、データの書
き込みおよび消去のスピードは、浮遊ゲート電極に加え
られる電圧(浮遊ゲート電圧)によって律速される。
【0033】浮遊ゲート電圧VFGは、次式に示すよう
に、第1のゲート酸化膜と第2のゲート酸化膜とのカッ
プリング比C2 /(C2 +C1 )および制御ゲート電極
に加えられる電圧(制御ゲート電圧)VCGによって決定
される。 VFG=(C2 /(C2 +C1 ))・VCG なお、C1 はシリコン基板と浮遊ゲート電極との間の容
量値であり、C2 は浮遊ゲート電極と制御ゲート電極と
の間の容量値である。
【0034】不揮発性半導体メモリの、データの書き込
みおよび消去は、第1のゲート酸化膜を介してF−Nト
ンネル電流を流すことによって行われるものである(F
−Nトンネル電流注入方式)。このため、この第1のゲ
ート酸化膜を通過する電流量を多くすることで、書き込
みおよび消去のスピードを高速化できる。
【0035】第1のゲート酸化膜を通過するF−Nトン
ネル電流の量を多くするには、浮遊ゲート電圧VFGを大
きくすれば良い。すなわち、制御ゲート電圧VCGおよび
メモリセルのデザインが一定の場合、第1のゲート酸化
膜と第2のゲート酸化膜とのカップリング比(C2 /
(C2 +C1 ))が大きいほど、つまり浮遊ゲート電極
と制御ゲート電極との間の容量値C2 が大きいほど、浮
遊ゲート電圧VFGは大きくなる。
【0036】本実施例においては、上記トレンチ部14
のトレンチ形状に沿って浮遊ゲート電極16を形成する
ことにより、第2のゲート酸化膜17の面積を増加させ
て、浮遊ゲート電極16および制御ゲート電極18間の
大容量化を図るようにしている。
【0037】しかし、この場合、トレンチ内酸化膜15
の膜厚が第1のゲート酸化膜13の膜厚よりも薄くなる
と、第1のゲート酸化膜13と第2のゲート酸化膜17
との面積比が小さくなり、第2のゲート酸化膜17の面
積をかせいだ効果がなくなる。
【0038】そこで、トレンチ内酸化膜15は、第1の
ゲート酸化膜13と第2のゲート酸化膜17とのカップ
リング比を上げ、かつ第1のゲート酸化膜13を通過す
るF−Nトンネル電流量を減らさない、という条件をそ
れぞれ満たす膜厚で形成される。実際には、膜の材質や
トレンチ部14の形状(深さなど)に応じて、適宜、膜
厚は決定される。
【0039】さて、トレンチ内酸化膜15を形成するた
めには、全面に酸化膜を形成した後に、P−well領
域11より上記浮遊ゲート電極16に対して電気的に電
荷の注入/放出を行わせるためのトンネル領域を形成す
べく、再度、全面にホトレジスト(図示していない)を
塗布する。そして、それをフィールド酸化膜12および
トレンチ部14をマスクするように写真触刻法によりパ
ターニングし、弗化アンモニウム液でトレンチ部14以
外の酸化膜を除去する。
【0040】トレンチ内酸化膜15を形成した後におい
ては、一旦、レジストパターンを除去し、再度、ホトレ
ジストを塗布して、トレンチ部14をマスクするように
写真触刻法によりパターニングする(図6)。そして、
上記フィールド酸化膜12およびトレンチ部14を除
く、上記P−well領域11上のゲート電極領域に第
1のゲート酸化膜13を形成する(図7)。
【0041】次いで、レジストパターン22を除去し、
これらの上に多結晶シリコンを堆積させ、その多結晶シ
リコンに対してリン(P)やボロン(B)などの不純物
をドーピングすることにより、浮遊ゲート電極16を形
成する(図8)。この場合、上記浮遊ゲート電極16
は、上記トレンチ内酸化膜15が形成された上記トレン
チ部14のトレンチ形状に沿って形成される。
【0042】続いて、この浮遊ゲート電極16上に図示
せぬレジストパターンを形成し、そのパターンをマスク
とするドライエッチングにより、上記フィールド酸化膜
12に接する部分で浮遊ゲート電極16の一部を除去す
る(図9)。
【0043】また、上記レジストパターンを除去した
後、その浮遊ゲート電極16およびこの電極面に露出す
る上記フィールド酸化膜12上に、第2のゲート酸化膜
17を形成する(図10)。この場合、上記第2のゲー
ト酸化膜17は、上記トレンチ内酸化膜15および上記
浮遊ゲート電極16が形成された、上記トレンチ部14
のトレンチ形状に沿って形成される。
【0044】さらに、その上に多結晶シリコンを堆積さ
せ、その多結晶シリコンに対してPやBなどの不純物を
ドーピングすることにより、制御ゲート電極18を形成
する(図11)。この場合、上記制御ゲート電極18
は、上記トレンチ内酸化膜15、上記浮遊ゲート電極1
6および第2のゲート酸化膜17が形成された、上記ト
レンチ部14内に埋め込まれる形で形成される。
【0045】その後、制御ゲート電極18上に全面にホ
トレジスト(図示していない)を塗布し、それを写真触
刻法によりパターニングした後、それにしたがってドラ
イエッチングにより上記制御ゲート電極18、第2のゲ
ート酸化膜17、および浮遊ゲート電極16のそれぞれ
をセルフアライン的に加工する。
【0046】このとき、上記P−well領域11上の
ゲート電極領域に形成される第1のゲート酸化膜13は
非常に薄いので、第1のゲート酸化膜13もいっしょに
削られる。
【0047】そして、これら電極相互の、上記P−we
ll領域11の表面に、たとえば不純物の拡散によりソ
ース(S)またはドレイン(D)となる拡散領域31を
形成することにより、図1に示したメモリセル32が形
成される。
【0048】また、このメモリセル32の両側に、上記
第2のゲート酸化膜17の形成と同工程または別工程に
より上記酸化膜33、および上記制御ゲート電極15の
形成と同工程または別工程により上記セレクトゲート電
極34を形成する。
【0049】そして、全面に層間膜35を堆積などによ
り形成した後、その一部をエッチングなどにより除去
し、上記セレクトゲート電極34の一方に接する上記拡
散領域31につながる開口部を形成する。
【0050】さらに、この開口部を含む、上記層間膜3
5上にアルミニウムなどの配線材料を堆積させ、それを
パターニングすることで、ビット線36および上記拡散
領域31につながるコンタクトホール37が形成され
て、図1に示したNAND型セルが形成される。
【0051】図12は、不揮発性半導体メモリにおける
NAND型セルの基本構成を示すものである。なお、同
図(a)はNAND型セルの平面図、同図(b)はその
等価回路図である。
【0052】すなわち、このNAND型セルは、2つの
セレクトゲート(図1のセレクトゲート電極34に対
応)SG1 ,SG2 と、その相互間に直列配置された複
数のセルゲート(図1のメモリセル32に対応)CGa
〜CGn とからなっている。
【0053】上記セレクトゲートSG1 ,SG2 は、上
記セルゲートCGa 〜CGn の1つまたはいくつかを選
択するためのもので、その一方、たとえばセレクトゲー
トSG1 はビット線(図1のビット線36に対応)BL
に接続され、他方、つまりセレクトゲートSG2 は接地
されている。そして、セレクトゲートSG1 ,SG2の
それぞれには、ワード線WLが個々に接続されている。
【0054】上記セルゲートCGa 〜CGn のそれぞれ
は、データを記憶するものであり、ワード線WLが個々
に接続されている。次に、上記した構成の不揮発性半導
体メモリにおけるNAND型セルの、データの書き込み
および消去の際の動作について説明する。
【0055】図13は、F−Nトンネル電流注入方式に
よるデータの一括消去動作を示すものである。データの
一括消去を行う場合、まず、P−well領域11を高
電位(18V)にし、すべてのセルゲートCGa 〜CG
n の制御ゲート電極18を0Vにする。
【0056】この条件で、各セルゲートCGa 〜CGn
の浮遊ゲート電極16からP−well領域11に向け
てF−Nトンネル電流が流れ、浮遊ゲート電極16が正
に帯電される。
【0057】すなわち、すべてのセルゲートCG 〜C
Gn の閾値Vthが負とされることによって、データの消
去が行われる。この場合、ゲート電極領域におけるトレ
ンチ部14の存在によって第1のゲート酸化膜13を通
過するF−Nトンネル電流が増大し、浮遊ゲート電極1
6が高速に正に帯電されて、データの高速消去が行われ
る。
【0058】図14は、F−Nトンネル電流注入方式に
よるデータの書き込み動作を示すものである。データの
書き込みを行う場合、まず、データを書き込むべきセル
ゲート(この場合、セルゲートCGn-1 )にワード線W
Lを介して高電圧(18V)をかけ、また、ビット線B
Lを0Vにする。
【0059】この条件で、選択されたセルゲートCGn-
1 の浮遊ゲート電極16にP−well領域11からの
電子が注入されて、セルゲートCGn-1 の閾値Vthが正
になる。
【0060】このとき、非選択のセルゲートに中間の電
位(9V)がかけられると、セルの閾値Vthが負とな
り、データとしての”1”が書き込まれる。これは、拡
散領域31に中間電位を与えると、第1のゲート酸化膜
13にかかる電位が下がり、F−Nトンネル電流による
電子の注入が行われにくくなるためである。
【0061】一方、非選択のセルゲートに0Vがかけら
れると、セルの閾値Vthが正となり、データとしての”
0”が書き込まれる。このデータの書き込みに際して
は、ゲート電極領域上におけるトレンチ部14の存在に
よって第1のゲート酸化膜13を通過するF−Nトンネ
ル電流が増大するため、データの高速書き込みが可能と
なる。
【0062】本実施例のような構成によれば、浮遊ゲー
ト電極16と制御ゲート電極18との間の容量、および
シリコン基板と浮遊ゲート電極16との間の容量に対す
る浮遊ゲート電極16と制御ゲート電極18との間の容
量の比を大きくできるため、制御ゲート電圧はそのまま
(従来と同様)で、データの書き込みおよび消去のスピ
ードを律速する浮遊ゲート電圧を大きくすることが可能
となる。
【0063】これにより、第1のゲート酸化膜13を通
過するF−Nトンネル電流の量を増加でき、データの書
き込みおよび消去のスピードを上げることができるよう
になる。したがって、第1のゲート酸化膜13の膜厚は
従来のままで、第2のゲート酸化膜17の薄膜化を行う
ことなく、従来のセルの動作速度を容易に確保できるも
のである。
【0064】上記したように、浮遊ゲート電極の表面積
をかせぐことで、浮遊ゲート電極上に形成される第2の
ゲート酸化膜の面積を増加できるようにしている。すな
わち、シリコン基板上のP−well領域にトレンチ構
造を形成し、そのトレンチ構造に沿って浮遊ゲート電
極、第2のゲート絶縁膜などを形成するようにしてい
る。これにより、浮遊ゲート電極が第1のゲート酸化膜
および第2のゲート酸化膜のそれぞれに面接する割合
(浮遊ゲート電極と制御ゲート電極との間の容量/シリ
コン基板と浮遊ゲート電極との間の容量)を増大できる
ようになるため、第2のゲート酸化膜を薄膜化すること
なく、1セル当たりの浮遊ゲート電極と制御ゲート電極
との間の容量を簡単に大容量化することが可能となる。
【0065】しかも、トレンチ内酸化膜の膜厚を、第1
のゲート酸化膜のそれよりも厚くすることで、シリコン
基板と浮遊ゲート電極との間の容量に対する浮遊ゲート
電極と制御ゲート電極との間の容量の比を十分に大きく
できる。
【0066】したがって、第1のゲート酸化膜の膜厚の
ままで、第2のゲート酸化膜の薄膜化を行うことなく、
従来のセルの動作速度を容易に確保できるようになるな
ど、信頼性の低下を招いたり、装置を大型化することな
しに、デバイス特性の向上化を図ることが可能となるも
のである。
【0067】なお、上記実施例においては、トレンチ部
をフィールド酸化膜に接するように素子分離領域以外の
ゲート電極領域上の一部に設けた場合について説明した
が、これに限らず、たとえば素子分離領域内の一部に形
成するようにしても良いし、ゲート電極領域と素子分離
領域との両領域にわたって形成することも可能である。
【0068】また、F−Nトンネル電流注入方式により
データの書き込みおよび消去を行うものに限らず、たと
えばホットエレクトロン注入方式を用いるものにも同様
に適用できる。その他、この発明の要旨を変えない範囲
において、種々変形実施可能なことは勿論である。
【0069】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、信頼性の低下を招くことなく、大容量化にも容易に
対応でき、デバイス特性の向上化を図ることが可能な半
導体記憶装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる不揮発性半導体メ
モリのNAND型セルの構造を概略的に示す構成図。
【図2】同じく、不揮発性半導体メモリの製造プロセス
の一例を示す要部の断面図。
【図3】同じく、不揮発性半導体メモリの製造プロセス
の一例を示す要部の断面図。
【図4】同じく、不揮発性半導体メモリの製造プロセス
の一例を示す要部の断面図。
【図5】同じく、不揮発性半導体メモリの製造プロセス
の一例を示す要部の断面図。
【図6】同じく、不揮発性半導体メモリの製造プロセス
の一例を示す要部の断面図。
【図7】同じく、不揮発性半導体メモリの製造プロセス
の一例を示す要部の断面図。
【図8】同じく、不揮発性半導体メモリの製造プロセス
の一例を示す要部の断面図。
【図9】同じく、不揮発性半導体メモリの製造プロセス
の一例を示す要部の断面図。
【図10】同じく、不揮発性半導体メモリの製造プロセ
スの一例を示す要部の断面図。
【図11】同じく、不揮発性半導体メモリの製造プロセ
スの一例を示す要部の断面図。
【図12】同じく、不揮発性半導体メモリのNAND型
セルの基本構成を示す図。
【図13】同じく、F−Nトンネル電流注入方式による
データの消去動作を説明するために示す図。
【図14】同じく、F−Nトンネル電流注入方式による
データの書き込み動作を説明するために示す図。
【図15】従来技術とその問題点を説明する、不揮発性
半導体メモリの製造プロセスの一例を示す要部の断面
図。
【図16】同じく、不揮発性半導体メモリの製造プロセ
スの一例を示す要部の断面図。
【図17】同じく、不揮発性半導体メモリの製造プロセ
スの一例を示す要部の断面図。
【図18】同じく、不揮発性半導体メモリの製造プロセ
スの一例を示す要部の断面図。
【図19】同じく、不揮発性半導体メモリの製造プロセ
スの一例を示す要部の断面図。
【図20】同じく、不揮発性半導体メモリの製造プロセ
スの一例を示す要部の断面図。
【図21】同じく、不揮発性半導体メモリの製造プロセ
スの一例を示す要部の断面図。
【符号の説明】
11…P−well領域、12…フィールド酸化膜、1
3…第1のゲート酸化膜、14…トレンチ部、15…ト
レンチ内酸化膜、16…浮遊ゲート電極、17…第2の
ゲート酸化膜、18…制御ゲート電極、31…拡散領
域、32…メモリセル、33…絶縁膜、34…セレクト
ゲート電極、35…層間膜、36…ビット線、37…コ
ンタクトホール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/792

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に、第1のゲート絶縁膜、
    浮遊ゲート電極、第2のゲート絶縁膜、および制御ゲー
    ト電極を積層してなる半導体記憶装置において、 前記半導体基板上に溝を形成し、この溝の形状に沿っ
    て、少なくとも前記浮遊ゲート電極と第2のゲート絶縁
    膜とを形成してなることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に形成された素子分離領域
    と、この素子分離領域を除く前記半導体基板上に形成さ
    れた第1のゲート絶縁膜と、この第1のゲート絶縁膜お
    よび前記素子分離領域上に形成された浮遊ゲート電極
    と、この浮遊ゲート電極上に形成された第2のゲート絶
    縁膜と、この第2のゲート絶縁膜上に形成された制御ゲ
    ート電極とを有する半導体記憶装置において、 前記半導体基板上の一部に形成された溝と、 この溝の形状に沿って形成され、前記第1のゲート絶縁
    膜と接続される溝内絶縁膜とを具備し、 前記溝内絶縁膜が形成された、前記溝の形状に沿って、
    少なくとも前記浮遊ゲート電極および第2のゲート絶縁
    膜を形成してなることを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に形成された素子分離領域
    と、この素子分離領域を除く前記半導体基板上のゲート
    電極領域上に形成された第1のゲート絶縁膜と、この第
    1のゲート絶縁膜および前記素子分離領域上に形成され
    た浮遊ゲート電極と、この浮遊ゲート電極上に形成され
    た第2のゲート絶縁膜と、この第2のゲート絶縁膜上に
    形成された制御ゲート電極とを有する半導体記憶装置に
    おいて、 前記半導体基板上の、前記ゲート電極領域の一部に形成
    された溝と、 この溝の形状に沿って形成された、前記第1のゲート絶
    縁膜よりも膜厚の厚い溝内絶縁膜とを具備し、 前記溝内絶縁膜が形成された、前記溝の形状に沿って、
    少なくとも前記浮遊ゲート電極および第2のゲート絶縁
    膜を形成してなることを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板と、 この半導体基板上に選択的に形成された素子分離領域
    と、 この素子分離領域の形成された、前記半導体基板上のゲ
    ート電極領域の一部に形成された溝と、 この溝の形状に沿って形成された溝内絶縁膜と、 この溝内絶縁膜が形成された前記溝を除く、前記半導体
    基板上のゲート電極領域上に、前記溝内絶縁膜の膜厚よ
    りも薄く形成された第1のゲート絶縁膜と、 この第1のゲート絶縁膜および前記素子分離領域上に、
    前記溝内絶縁膜が形成された前記溝の形状に沿って形成
    された浮遊ゲート電極と、 この浮遊ゲート電極上に、前記溝内絶縁膜が形成された
    前記溝の形状に沿って形成された第2のゲート絶縁膜
    と、 この第2のゲート絶縁膜上に形成された制御ゲート電極
    とを具備したことを特徴とする半導体記憶装置。
JP6297122A 1994-11-30 1994-11-30 半導体記憶装置 Pending JPH08162620A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6297122A JPH08162620A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 半導体記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6297122A JPH08162620A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 半導体記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08162620A true JPH08162620A (ja) 1996-06-21

Family

ID=17842503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6297122A Pending JPH08162620A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 半導体記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08162620A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9281383B2 (en) 2012-12-06 2016-03-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Method for fabricating a semiconductor device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9281383B2 (en) 2012-12-06 2016-03-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Method for fabricating a semiconductor device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5471422A (en) EEPROM cell with isolation transistor and methods for making and operating the same
KR100937896B1 (ko) 자기 정렬된 얕은 트렌치 분리를 통한 이이피롬 어레이
US5708285A (en) Non-volatile semiconductor information storage device
JPH08115988A (ja) 電気的に消去可能なプログラマブル・メモリおよびその製造方法
JP3838692B2 (ja) 不揮発性記憶装置の製造方法
US6144064A (en) Split-gate EEPROM device having floating gate with double polysilicon layer
JPH0897309A (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
JP2956549B2 (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法とデータ消去方法
JPH0870054A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP4224148B2 (ja) 非揮発性半導体素子の製造方法
JPH08181231A (ja) 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JPH07161845A (ja) 半導体不揮発性記憶装置
JP2875544B2 (ja) 半導体記憶装置
JP3625600B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ装置の製造方法
JP3198682B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置の製造方法
JPH08162620A (ja) 半導体記憶装置
JP3807633B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置の製造方法
JP3398040B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置とその製造方法
JP2880599B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置の製造方法
JPH07193148A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH1187539A (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
JP2001185631A (ja) 半導体装置、その製造方法
JPH08306808A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
KR100540337B1 (ko) 반도체 소자의 게이트 형성 방법
JP3133462B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置