JP3133462B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JP3133462B2
JP3133462B2 JP04062255A JP6225592A JP3133462B2 JP 3133462 B2 JP3133462 B2 JP 3133462B2 JP 04062255 A JP04062255 A JP 04062255A JP 6225592 A JP6225592 A JP 6225592A JP 3133462 B2 JP3133462 B2 JP 3133462B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、EEPROM(Electr
ically Erasable/Programable Read Only Memory)のよ
うな不揮発性半導体記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】EEPROMでは、従来から、半導体基
板表面にトンネル酸化膜を挟んで電気的に絶縁されたフ
ローティングゲートを形成し、このフローティングゲー
トの上部に絶縁膜を介してコントロールゲートを形成し
たゲート構造のトランジスタがメモリトランジスタとし
て適用されている。すなわち、たとえばNチャネル型の
トランジスタでは、ドレイン近傍で発生したホットエレ
クトロンをトンネル酸化膜を通過させてフローティング
ゲートに注入することにより書込が行われる。そして、
フローティングゲートに蓄積された電子をソース側から
引き抜くことで、情報の消去が行われる。フローティン
グゲートに電子が蓄積された状態と電子が蓄積されてい
ない状態とではトランジスタの閾値電圧が異なるから、
中間的な値のセンス電圧をコントロールゲートに与え、
このときにトランジスタ導通するか遮断状態に保持さ
れるかを調べることで、情報の読出が達成される。
【0003】このようなフローティングゲートを有する
メモリトランジスタを用いたEEPROMには、各セル
のメモリトランジスタごとにセレクトトランジスタを設
けて各セルごとに情報の書込、消去および読出が独立に
行えるようにしたフルフューチャー型のものと、情報の
書込および読出は各セルごとに行い、消去は全てのセル
に対して一括して行うようにしたフラッシュ型のものと
がある。
【0004】ところが、フルフューチャー型のものは、
セレクトトランジスタを個々のセルごとに設けているの
で、セル面積が大きくなり、高集積化が困難である。こ
のため、最近では、フラッシュ型のものの開発が盛んに
行われている。フラッシュ型のEEPROMにおけるメ
モリトランジスタの代表的な構造は、図7に示されてい
るスタックゲート構造である。すなわち、N型シリコン
基板61にP型ウェル62が形成されており、このP型
ウェル62上に、トンネル酸化膜63、フローティング
ゲート64、絶縁膜65およびコントロールゲート66
が順に積層されている。トンネル酸化膜63の両側のP
型ウェル62内にはN+型ソース拡散層67およびN+
型ドレイン拡散層68が形成されている。さらに、ドレ
イン拡散層68の周囲には、このドレイン拡散層68と
P型ウェル63との境界部に電界を集中させてホットエ
レクトロンの発生効率を高めるためのP+型拡散層69
が形成されている。また、ソース拡散層67の周囲に
は、その境界部における不純物濃度の変化を緩慢にして
高耐圧構造とするためのN- 型拡散層70が形成されて
いる。
【0005】この構成により、コントロールゲートGお
よびドレインDに正の高電圧を印加するとともにソース
Sを接地すると、ドレイン拡散層68の近傍でホットエ
レクトロンが発生する。このホットエレクトロンは、ト
ンネル酸化膜63を透過して、フローティングゲート6
4に注入される。このようにして情報の書込が達成され
る。
【0006】情報の消去時には、ゲートGを接地して、
ソースSに正の消去電圧が印加される。これにより、フ
ローティングゲート64内の電荷は、F−Nトンネルし
てソース拡散層67に引き抜かれ、これにより情報の消
去が達成される。フローティングゲート64におけるエ
レクトロンの有無によりトランジスタの閾値は2種類に
変化する。情報の読出時には、この2種類の閾値の間の
中間的な電圧値を有するセンス電圧がゲートGに印加さ
れる。そして、このときに、ソース−ドレイン間が導通
するかどうかを監視することによって、情報が書込状態
にあるか消去状態にあるかを知ることができ、これによ
り情報の読出が達成される。
【0007】EEPROMでは、上述のようなメモリト
ランジスタがマトリクス配列され、各トランジスタのソ
ースSは共通接続される。そして、データの消去時に
は、ゲートGに接続された全てのワード線が接地される
とともに、上記共通接続されたソースSに正の電圧が与
えられて、全てのセルに関する情報の消去が一括して行
われる。このようなスタックゲート構造のフラッシュ型
EEPROMでは、1セルに含まれるトランジスタは1
個なので集積化に有利である。
【0008】ところが、基板上の全てのセル(またはP
型ウェル62内の全てのセル)の記憶情報を一括消去す
るためには、信号電荷の消去に要する時間が最も長いセ
ルに合わせて全体の消去時間を長めに設定する必要があ
る。このため、信号電荷が比較的速く消去されるセルで
は、信号電荷が過剰に引き抜かれて、このセルのメモリ
トランジスタのフローティングゲートに正電荷が蓄積さ
れるという過剰消去が生じる。このような過剰消去が生
じると、各セルの間でトランジスタの閾値にばらつきが
生じることになるので、読出動作が不安定になるおそれ
がある。たとえば、過剰消去が生じたセルのメモリトラ
ンジスタでは、非選択状態であっても、フローティング
ゲートに蓄積された正電荷のためにチャネルが形成さ
れ、ソース−ドレイン間に電流が流れてしまうという問
題が生じ、目的とするセルからの記憶情報の読出が不確
実になる。
【0009】このような不具合を解決したフラッシュ型
のEEPROMとして、図8に簡略化して示すSISO
S(SIdewall Select-gate On the Source side )構造
のゲートを有するトランジスタをメモリトランジスタに
適用したものが提案されている。この図8において、上
述の図7に示された各部に対応する部分には同一の参照
符号を付して示す。この構成では、フローティングゲー
ト64などを含むゲートのソース拡散層67側の側壁部
に自己整合的に形成されたSWS(サイド・ウォール・
スペーサ)が、セル選択用の選択ゲート71として用い
られている。そして、情報の読出時には、選択ゲート7
1に正の電圧を印加して、この選択ゲート71の直下の
P型ウェル62にチャネルを形成させる。
【0010】この構成によれば、選択ゲート71への電
圧の印加によって、確実に読出セルを選択できるから、
たとえ過剰消去のために閾値に多少の変動が生じた場合
であっても、非選択セルからの情報の読出を防止でき、
読出動作の信頼性を確保できる。しかも、トランジスタ
の形成領域が過度に大きくなることがないので、高集積
化も良好に行える。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
なSISOS構造のトランジスタを適用した記憶装置で
は、比較的断面積の小さな選択ゲート71に電圧を印加
する必要があるため、この選択ゲート71の電気抵抗が
高く、その結果、読出動作の高速化が妨げられるという
問題がある。この不具合を避けるために選択ゲート71
の断面積を大きくすることは、基板面積の増大を招き、
高集積化の要求に逆行することとなり、許されない。
【0012】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、読出動作を良好に行うことができるととも
に、高集積化にも有利な不揮発性半導体記憶装置を提供
することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の不揮発性半導体記憶装置の概念的な構成
は、図1に示されている。すなわち、本発明の不揮発性
半導体記憶装置は、トンネル絶縁膜51を介したフロー
ティングゲートへの電荷の注入・放出により不揮発な記
憶を行うメモリトランジスタMTrと、このメモリトラ
ンジスタMTrの選択を行うセレクトトランジスタST
rとを有するものにおいて、半導体基板50にチャネル
領域を挟んで形成され、上記メモリトランジスタMTr
およびセレクトトランジスタSTrのドレインおよびソ
ースを兼用する第1の不純物拡散領域53および第2の
不純物拡散領域54と、上記半導体基板50のチャネル
領域上に形成された上記セレクトトランジスタSTrの
ゲート55と、このゲート55のドレイン側の側部に電
気的に絶縁状態で設けられ、上記フローティングゲート
として作用する側壁ゲート52と、この側壁ゲート52
の近傍に絶縁膜56を介して配置された、上記メモリト
ランジスタMTrのコントロールゲート57とを含むも
のである。この発明では、上記側壁ゲート52は、上記
ソース側に略円弧面を有する略扇形断面を有する形態と
される。
【0014】
【作用】上記の構成によれば、セレクトトランジスタS
Trのゲート55はチャネル領域の比較的広い領域に渡
って形成され、その側部に形成された側壁ゲート52が
フローティングゲートとして機能する。すなわち、断面
積の小さな側壁ゲート52は、電圧は印加されず、電荷
の蓄積のためだけに用いられるから、この断面積の小さ
な側壁ゲート52が高い抵抗値を有していても何ら問題
は生じない。一方、メモリトランジスタMTrを選択す
るための電圧が印加されるゲート55は、比較的大きな
断面積を有しているので、充分に小さな抵抗値を有する
ことができ、これにより、高速な読出動作を達成でき
る。
【0015】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図2は本発明の不揮発性半導体
記憶装置の一実施例であるEEPROMのメモリセルの
平面図であり、図3は図2の切断面線A−Aから見た断
面図である。N型シリコン基板1に形成されたP型ウェ
ル2は、フィールド酸化膜3により所定の素子形成領域
ごとに分離されている。この分離された素子形成領域に
は、N+型ドレイン拡散層11と、N+ 型ソース拡散層
12とが形成されている。
【0016】ドレイン拡散層11とソース拡散層12と
の間のチャネル領域において、ドレイン拡散層11の近
傍の領域には、トンネル酸化膜6を介在させて細長く形
成したフローティングゲート7aが形成されている。ま
た、上記のチャネル領域において、ソース側の領域に
は、ゲート酸化膜9を介して共通ゲート10aが形成さ
れており、この共通ゲート10aは、絶縁膜8を介在さ
せてフローティングゲートゲート7aの上方の領域にま
で延びて形成されている。フローティングゲート7a
は、略扇形の断面形状を有しており、その略円弧面がソ
ース側に向くように形成されている。その略円弧面に絶
縁膜8を介在させて共通ゲート10aが対向している。
これにより、共通ゲート10からの電界を、フローティ
ングゲート7aの薄膜側(ソース側)から、P型ウェル
2に容易に印加することができる。
【0017】なお、図2および図3において、14はド
レイン拡散層11およびソース拡散層12に電気接続さ
れた金属配線であり、16は共通ゲート10に電気接続
された金属配線であり、13,15は層間絶縁膜であ
る。本実施例では、1つのメモリセルは、1トランジス
タ領域にメモリトランジスタとセレクトトランジスタと
を備えている。すなわち、ドレイン拡散層11およびソ
ース拡散層12は、両トランジスタのドレインおよびソ
ースとして兼用されている。また、メモリトランジスタ
のゲートは、上述したトンネル酸化膜6、フローティン
グゲート7a、絶縁膜8および共通ゲート10aで構成
され、共通ゲート10aのドレイン側の一端部がコント
ロールゲートの役目を担っている。さらに、セレクトト
ランジスタのゲートは、上述したゲート酸化膜9および
共通ゲート10aのソース側の端部で構成されている。
すなわち、上述のフローティングゲート7aは、セレク
トトランジスタSTrのゲートの側部に形成した、側壁
ゲートにより構成されている。
【0018】図4は、本実施例のEEPROMの一部の
等価回路を示す電気回路図である。1つのメモリセル
は、上述のメモリトランジスタMTrとセレクトトラン
ジスタSTrとから構成され、各メモリセルがマトリク
ス状に配列されている。両トランジスタMTr,STr
の共通ゲート10aは、各々に対応したワードラインW
n ,Wn+1 ,Wn+2 に接続され、メモリトランジスタM
Trのドレイン(ドレイン拡散層11)はビットライン
m ,Bm+1 に接続され、セレクトトランジスタSTr
のソース(ソース拡散層12)はソースラインSm ,S
m+1 に接続されている。ワードラインWn ,Wn+1 ,W
n+2 はXデコーダ20により選択され、ソースラインS
m ,Sm+1 はYデコーダ21により選択される。
【0019】メモリセル(n,m)に対するデータの書
込は、次のようにして行われる。すなわち、ビットライ
ンBm に書込電圧VP を与え、ワードラインWn をHレ
ベルにするとともに、ソースラインSm を接地する。メ
モリセル(n,m)とともにワードラインWn に共通に
接続されているメモリセル(n,m+1)は、ビットラ
インBm+1 およびソースラインSm+1 を開放するか接地
することにより、書込が禁止される。その他のメモリセ
ル(n+1,m)および(n+1,m+1)はワードラ
インWn+1 を接地またはLレベルとすることにより、セ
レクトトランジスタSTrをオフ状態として、書込を禁
止できる。
【0020】選択されたメモリセル(n,m)では、次
のようにしてフローティングゲート7aへのホットエレ
クトロンの注入が行われる。すなわち、ドレイン拡散層
11に、書込電圧VP が印加され、ソース拡散層12が
接地され、共通ゲート10aがHレベルになると、ソー
ス拡散層12からドレイン拡散層11へ向かってチャネ
ルが形成される。書込電圧VP を適宜設定することによ
り、このチャネルを、セレクトトランジスタSTrの下
部(すなわち、図3の共通ゲート10aの右側にあるゲ
ート酸化膜9の直下)を超え、かつドレイン拡散層11
には達しない位置にまで延ばす。そうすると、フローテ
ィングゲート7aの直下で電界が集中し、多数のホット
エレクトロンが発生する。ホットエレクトロンの一部
は、ドレイン拡散層11に流れ込むが、一部は共通ゲー
ト10aの電界により加速されて、トンネル酸化膜6を
透過してフローティングゲート7aに注入される。この
ようにしてデータの書込が達成される。この書込状態で
は、メモリトランジスタMTrを導通させるための閾値
は、高い値をとる。
【0021】メモリセル(n,m)のデータの消去は、
次のようにして行われる。すなわち、ワードラインWn
をLレベルとし、ビットラインBm およびソースライン
mにそれぞれ消去電圧VE を印加する。メモリセル
(n,m)とともに共通にワードラインWn に接続され
ているメモリセル(n,m+1)は、ビットラインBm+
1 およびソースラインSm+1 が接地またはオープンとさ
れ、消去が禁止される。また、その他のメモリセル(n
+1,m)、(n+1,m+1)は、ワードラインW
n+1 をHレベルとすることによって、消去を禁止でき
る。メモリセル(n,m)の共通ゲート10aがLレベ
ルとされ、ドレイン拡散層11に消去電圧VEが印加さ
れると、フローティングゲート7aに蓄積されていた電
子が、トンネル酸化膜6を透過してドレイン拡散層11
に引き抜かれ、これにより記憶データの消去が達成され
る。この消去状態では、メモリトランジスタMTrを導
通させるための閾値は、低い値をとる。
【0022】メモリセル(n,m)の記憶データの読出
は、次のようにして行われる。すなわち、ソースライン
m を接地し、ワードラインWn にセンス電圧VSENSE
を印加するとともに、ビットラインBm に抵抗を介して
電圧Vccを印加して、このビットラインBm の、電位降
下の有無を検知する。すなわち、メモリセル(n,m)
にデータが書き込まれていれば、メモリトランジスタM
Trはオフ状態になるので、電圧降下が生じない状態、
すなわち、データ「1」が読み出される。一方、メモリ
セル(n,m)にデータが書き込まれていれば、メモリ
トランジスタMTrはオン状態になるので、電圧降下が
生じる状態、すなわち、データ「0」が読み出される。
なお、上記のセンス電圧VSENSE は、書込状態および消
去状態におけるメモリトランジスタMTrの各閾値の間
の中間的な値の電圧である。
【0023】上述のように、本実施例では、セレクトト
ランジスタSTrのゲートの側部に形成された側壁ゲー
トがフローティングゲート7aとして用いられ、共通ゲ
ート10aにおいてチャネル領域上の比較的広い領域に
渡って形成された断面積の大きなソース側部分がセレク
トトランジスタSTrのゲートとして用いられている。
したがって、このセレクトトランジスタSTrのゲート
は充分に小さな抵抗を有することができるから、このセ
レクトトランジスタSTrの駆動を良好に行うことがで
きる。これにより、読出動作を高速に行える。
【0024】一方、側壁ゲートをフローティングゲート
7aに用いているので、このフローティングゲート7a
の断面積は小さくなるのであるが、このフローティング
ゲート7aには外部からの電圧が印加されることはな
く、単に電荷の蓄積のみに用いられる。このため、この
断面積の小さなフローティングゲート7aが大きな抵抗
値を有していても、このことが書込、消去および読出の
各動作に対して悪影響を及ぼすことはない。
【0025】しかも、1つのトランジスタの形成領域
に、メモリトランジスタMTrとセレクトトランジスタ
との2つのトランジスタを形成しているので、メモリセ
ルの面積が過度に増大することもなく、高集積化を良好
に行うことができる。以下では、図5および図6を参照
して、本実施例のEEPROMの製造方法を説明する。
なお、製造方法は、種々変更可能であり、本発明の記憶
装置は、この方法によって製造されたものに限定される
ものではない。
【0026】先ず、図5(a) に示すように、N型シリコ
ン基板1にP型ウェル2が形成され、その後、表面に酸
化膜4が形成され、さらに素子分離用のフィールド酸化
膜3が選択的に成長させられる。次いで、図5(b) に示
すように、酸化膜5をCVD(Chemical Vapor Deposit
ion )法により堆積した後、異方性エッチングによりメ
モリトランジスタおよびセレクトトランジスタを形成す
べき領域の酸化膜5を選択的に除去する。
【0027】この状態から、基板表面を平滑化するため
に、基板表面を再酸化した後に、ウェットエッチングに
よりその酸化膜を除去する。続いて、素子形成領域に、
トンネル酸化膜6を形成した後、導電性のポリシリコン
膜7を堆積する。この状態が、図5(c) に示されてい
る。次に、図5(d) に示すように、酸化膜5上のポリシ
リコン膜7が全て除去されるまでエッチバックする。こ
れにより、酸化膜5の窓部分の端面にポリシリコンのサ
イドウォールが形成される。左側のサイドウォールが、
上述したメモリトランジスタMTrのフローティングゲ
ート7aになる。なお、フローティングゲート7aのゲ
ート長は、酸化膜5の厚さおよびエッチング条件等を変
えることにより、デザインルール以下の寸法で制御する
ことができる。
【0028】次に、図6(e) を参照する。この工程で
は、図5(d) に示された左側のサイドウォールであるフ
ローティングゲート7aと、酸化膜5の一部をフォトレ
ジストでマスクし、右側のサイドウォールと酸化膜5の
残部をエッチングして除去する。そして、フォトレジス
トを除去した後、熱酸化させてフローティングゲート7
aの表面に絶縁膜(シリコン酸化膜)8を形成する。さ
らに、セレクトトランジスタ領域の酸化膜をウェットエ
ッチングで除去した後、ゲート酸化膜9を形成し、次い
で、ポリシリコン膜10を形成する。
【0029】次に、図6(f) に示すように、トランジス
タ領域をフォトレジストでマスクして、それ以外のポリ
シリコン膜10および酸化膜5を異方性エッチングで除
去する。これにより、メモリトランジスタのコントロー
ルゲートおよびセレクトトランジスタのゲートに兼用さ
れる共通ゲート10aが形成される。ドレインおよびソ
ース領域の酸化膜9を除去した後、燐や砒素などのN型
不純物をイオン注入して、ドレイン拡散層11およびソ
ース拡散層12を形成する。
【0030】さらに、図6(g) に示すように、再び熱酸
化して表面に酸化膜を形成する。そして、燐ガラス(P
SG)などの層間絶縁膜13を堆積した後、ドレインお
よびソース領域のコンタクトホールを形成し、Al−S
iなどの金属を被着する。この金属膜をフォトエッチン
グ法によりパターニングして、ドレイン拡散層11およ
びソース拡散層12に電気接続された金属配線を形成す
る。
【0031】そして、図6(h) に示すように、層間絶縁
膜15を堆積した後、ゲート領域にコンタクトホールを
形成し、金属層を被着する。この金属層をパターニング
することにより、共通ゲート10aに接続された金属配
線16が形成される。このようにして、図2および図3
に示されたEEPROMが作成される。なお、本発明は
上述の実施例に限定されるものではない。たとえば、上
記の実施例では、Nチャネル型のEEPROMを例に採
って説明したが、本発明はPチャネル型のEEPROM
にも適用できることはもちろんである。
【0032】また、図6に示した従来例において説明し
たように、図2に示したメモリセルにおいても、ドレイ
ン拡散層11とP型ウェル2との間にホットエレクトロ
ンの発生効率を高めるためのP+ 型拡散層を設けてもよ
い。また、耐圧向上のために、ソース拡散層12とP型
ウェル2との間にN- 拡散層を設けてもよい。さらに、
上記の実施例では、メモリトランジスタのコントロール
ゲートとセレクトトランジスタのゲートとが1つの共通
ゲート10aにより構成されているが、これらのゲート
は図1の構成のように相互に絶縁された2つのゲートに
より構成されていてもよい。
【0033】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明の不揮発性半導体記
憶装置によれば、セレクトトランジスタのゲートの側部
に設けた側壁ゲートをフローティングゲートとして機能
させるようにしているので、チャネル領域上に形成され
る上記セレクトトランジスタのゲートは充分に大きな断
面積を有することができる。したがって、このセレクト
トランジスタのゲートは充分に低い抵抗値を有すること
ができるから、記憶情報の読出を高速に行うことができ
る。
【0035】しかも、1つのトランジスタ形成領域に、
メモリトランジスタとセレクトトランジスタとの2つの
トランジスタを形成しているので、小さな面積に形成す
ることができ、高集積化にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不揮発性記憶装置の基本構成を示す簡
略化した断面図である。
【図2】本発明の不揮発性半導体記憶装置の一実施例で
あるEEPROMのセル構造を示す平面図である。
【図3】図2の切断面線A−Aから見た断面図である。
【図4】上記実施例の記憶装置の一部の等価回路を示す
電気回路図である。
【図5】上記実施例の記憶装置の製造工程を工程順に示
す断面図である。
【図6】上記実施例の記憶装置の製造工程を工程順に示
す断面図である。
【図7】従来から用いられているスタックゲート構造の
フラッシュ型EEPROMのセル構造を示す断面図であ
る。
【図8】従来例であるSISOS構造のフラッシュ型E
EPROMのセル構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 N型シリコン基板 2 P型ウェル 6 トンネル酸化膜 7a フローティングゲート 8 絶縁膜 9 ゲート酸化膜 10a 共通ゲート 11 ドレイン拡散層(第1の不純物拡散領域) 12 ソース拡散層(第2の不純物拡散領域) 50 半導体基板 51 トンネル絶縁膜 52 フローティングゲート 53 第1の不純物拡散領域 54 第2の不純物拡散領域 55 セレクトトランジスタのゲート 56 絶縁膜 57 メモリトランジスタのコントロールゲート MTr メモリトランジスタ STr セレクトトランジスタ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8247 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トンネル絶縁膜を介したフローティングゲ
    ートへの電荷の注入・放出により不揮発な記憶を行うメ
    モリトランジスタと、このメモリトランジスタの選択を
    行うセレクトトランジスタとを有する不揮発性半導体記
    憶装置において、 半導体基板にチャネル領域を挟んで形成され、上記メモ
    リトランジスタおよびセレクトトランジスタのドレイン
    およびソースを兼用する第1の不純物拡散領域および第
    2の不純物拡散領域と、 上記半導体基板のチャネル領域上に形成された上記セレ
    クトトランジスタのゲートと、 このゲートのドレイン側の側部に電気的に絶縁状態で設
    けられ、上記ソース側に略円弧面を有する略扇形断面を
    有し、上記フローティングゲートとして作用する側壁ゲ
    ートと、 この側壁ゲートの近傍に絶縁膜を介して配置された、上
    記メモリトランジスタのコントロールゲートとを含むこ
    とを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
JP04062255A 1992-03-18 1992-03-18 不揮発性半導体記憶装置 Expired - Fee Related JP3133462B2 (ja)

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