JPH08161141A - マルチウィンドウシステムの表示制御方法 - Google Patents

マルチウィンドウシステムの表示制御方法

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JPH08161141A
JPH08161141A JP29929694A JP29929694A JPH08161141A JP H08161141 A JPH08161141 A JP H08161141A JP 29929694 A JP29929694 A JP 29929694A JP 29929694 A JP29929694 A JP 29929694A JP H08161141 A JPH08161141 A JP H08161141A
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JP29929694A
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Masafumi Miyoshi
雅史 三好
Takanori Takase
孝典 高瀬
Yukihiro Hibi
之博 日比
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理を再開するために必要なウィンドウを容
易に特定することが可能な技術を提供する。 【構成】 表示画面上の位置情報を変化させてウィンド
ウを少なくとも2つ以上重ねて表示するマルチウィンド
ウシステムの表示制御方法であって、現在表示されてい
るウィンドウ領域内をマウス110などのポインティン
グデバイスで指示して、前記ウィンドウの持つ位置情報
をウィンドウ階層バッファ104から他のバッファ(ウ
ィンドウ位置バッファ106)に退避させ、前記位置情
報に代えウィンドウの表示位置を最前部とする位置情報
を前記ウィンドウ階層バッファ104に与えて、一時的
に表示画面上の他のウィンドウよりも手前に前記ウィン
ドウを表示させ、前記指示の終了の時点で退避させた前
記位置情報をウィンドウの指示前の位置に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報処理装置の表示制
御方法に係わり、特に、マルチウィンドウ表示における
ウィンドウ制御に適用して有効な技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】マルチウィンドウとは、1表示画面上の
互いに独立した画像処理領域のことを意味し、それぞれ
の画像処理領域をウィンドウと称す。これらウィンドウ
はそれぞれ独立した処理を行うようになっており、互い
に重ねて表示することができる。
【0003】前記マルチウィンドウを用いた情報処理を
行う場合、ある処理をしていたウィンドウを一時中断
し、新しいウィンドウを形成し、新しい処理を行ってい
た。
【0004】しかし、新しい処理のウィンドウを開くと
前の処理のウィンドウが隠れてしまい、前の処理を実行
するときに出力結果の一部分のみしか確認できないなど
不便であった。そこで、ウィンドウを移動させて隠れる
部分をなくすことが考えられているが、ウィンドウを開
いたまま(画面に表示させたまま)中断を繰り返すと画
面上には多くのウィンドウが重なってしまい、ある処理
を再開するには他の処理のウィンドウを小さくしたり動
かしたりして再開したいウィンドウを捜さなければなら
なかった。
【0005】そこで、特公平5−48505の公報に示
すように、マウスなどのポインティングデバイスあるい
はキーボードの操作でウィンドウの一部分を指示し、ウ
ィンドウの表示のプライオリティーを一番高くすること
により、他のウィンドウの一番上に表示させ処理を再開
していた。
【0006】一方、一時的に不必要となったウィンドウ
をアイコン(ここでのアイコンとは、画面上のウィンド
ウを一時的に小さなシンボルとして表示したものであ
る。)として画面端に退避させておき、処理を実行する
ウィンドウのみを開いておくという方法もある。
【0007】しかし、アイコンとしたウィンドウの中か
ら必要とするウィンドウを捜す際には、オラリー アン
ド アソシエイツ インコーポレーテッド、エックスウ
ィンドウシステム ユーザーズガイド(1993年)第
46ページから第47ページ(O’Reilly&As
sociates,Inc.X Window Sys
tem User’s Guide(1988−199
3)p46−47)に示すように、アイコンをポインテ
ィングデバイスで指示することにより、通常のウィンド
ウに復元していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
【0009】前記従来技術では、処理を再開したいウィ
ンドウを捜す際に、ウィンドウ表示のプライオリティを
変化させる度にウィンドウの重なり状態が変化してしま
う。このため、間違って不必要なウィンドウを画面の最
全面に表示させた場合、再度表示プライオリティの変更
を行い、不必要なウィンドウを隠した後、処理を再開し
たいウィンドウを捜さなければならず、非常に手間がか
かり作業の効率が著しく低下するという問題があった。
【0010】また、複数のウィンドウをアイコンにした
場合においても前記同様の問題があった。
【0011】本発明の目的は、処理を再開するために必
要なウィンドウを容易に特定することが可能な技術を提
供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、アイコンとしたウィ
ンドウが行っている処理を容易に特定することが可能な
技術を提供することにある。
【0013】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0015】(1)表示画面上の位置情報を変化させて
ウィンドウを少なくとも2つ以上重ねて表示するマルチ
ウィンドウシステムの表示制御方法であって、現在表示
されているウィンドウ内を指示して、前記ウィンドウの
持つ位置情報をウィンドウ階層バッファから他のバッフ
ァに退避させ、前記位置情報に代えウィンドウの表示位
置を最前部とする位置情報を前記ウィンドウ階層バッフ
ァに与えて、一時的に表示画面上の他のウィンドウより
も手前に前記ウィンドウを表示させ、前記指示の終了の
時点で退避させた前記位置情報をウィンドウの指示前の
位置に戻す。
【0016】(2)表示画面上のウィンドウをシンボル
であるアイコンとして表示するマルチウィンドウシステ
ムの表示制御方法であって、現在表示されているアイコ
ン内を指示して、前記アイコンに対応するウィンドウを
非表示から表示にし、前記ウィンドウの位置情報をウィ
ンドウ階層バッファから他のバッファに退避させ、前記
位置情報に代えウィンドウの表示位置を最前部とする位
置情報を前記ウィンドウ階層バッファに与えて、一時的
に表示画面上の他のウィンドウよりも手前に前記ウィン
ドウを表示させ、前記指示の終了の時点で退避させた前
記位置情報をアイコンの指示前の位置に戻し、前記ウィ
ンドウを非表示とする。
【0017】
【作用】上述した(1)の手段によれば、表示装置に幾
重にも重なって表示されるウィンドウのなかで、一番下
にあるウィンドウの内容を確認する必要が生じた場合、
例えば表示手段としてマウスでカーソルを前記ウィンド
ウ内に移動し、マウスのボタンを押し下げることにより
一番下にあるウィンドウの位置情報は退避され、前記位
置情報の代わりにウィンドウを最前面に表示させるため
の位置情報が書き込まれることにより、この位置情報に
基づいてウィンドウは制御されるので、一番下に位置し
ていたウィンドウが最前面に位置することになり、オペ
レータは容易にウィンドウの内容を確認できる。
【0018】次に、マウスのボタンを離すことにより表
示終了を指示すると、退避させていた位置情報を再びウ
ィンドウの位置情報とする。すると、最前面に位置して
いたウィンドウはもとの位置である一番下に表示される
こととなる。
【0019】つまり、最前面にウィンドウを移動する前
の位置情報を一時的に退避しておき、前記ウィンドウ内
容の確認が終わり次第、退避してある位置情報を再びウ
ィンドウの位置情報として戻しウィンドウをもとの位置
に戻すことにより、必要なウィンドウを容易に特定する
ことが可能となる。
【0020】上述した(2)の手段によれば、表示装置
に表示されるアイコンの中で、あるアイコンの内容を確
認する必要が生じた場合、例えば表示手段としてマウス
によりカーソルを前記アイコン内に移動し、マウスのボ
タンを押し下げることにより前記アイコンに対応したウ
ィンドウを非表示から表示にする。更に、前記ウィンド
ウの位置情報を退避し代わりにウィンドウを最前面に表
示させるための位置情報が書き込まれることにより、こ
の位置情報に基づいてウィンドウは制御されるので、ア
イコンに対応したウィンドウが最前面に位置することに
なり、オペレータは容易にアイコン表示にされているウ
ィンドウの内容を確認できる。
【0021】次に、マウスのボタンを離すことにより表
示終了を指示すると、まずウィンドウを非表示とし、次
に退避させていた位置情報を再びウィンドウの位置情報
とする。すると、最前面に位置していたウィンドウは非
表示でもとの位置に戻ることになり、アイコン表示のみ
となる。
【0022】このように、アイコンに対応するウィンド
ウを非表示から表示とし、次に位置情報を一時的に退避
しておき、前記ウィンドウの内容の確認が終了し次第、
ウィンドウを非表示として元のアイコン表示のみにし、
更に退避してある位置情報を再びウィンドウの位置情報
として戻しウィンドウを元の位置に戻すことにより、必
要なウィンドウを容易に特定することが可能となる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の構成について、実施例ととも
に説明する。
【0024】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0025】(実施例1)図1は、本発明による表示制
御方法を適用した実施例1の情報処理装置の概略構成を
示すブロック構成図である。
【0026】図1において、101は主記憶装置で画面
制御部102とウィンドウ管理部103のワークメモリ
として用いられ、104はウィンドウの重なり状態を記
憶するウィンドウ階層バッファ、106は表示を指示さ
れたウィンドウの位置を記憶しておくウィンドウ位置バ
ッファである。107はVRAM(Video RA
M)でありCRT108等の表示装置に表示させるため
のデータを格納する。109はキーボードでありオペレ
ータがウィンドウ操作や入力操作を行うものである。1
10はマウス(ポインティングデバイス)でありオペレ
ータがウィンドウ操作を行うものである。111はMP
U(Micro ProcessingUnit)であ
り主記憶装置101、VRAM107、キーボード10
9、マウス110の制御を行うものである。
【0027】図2はCRT108に重なって表示される
ウィンドウで、画面一番手前よりウィンドウ201、ウ
ィンドウ202、ウィンドウ203の3つのウィンドウ
が表示されている。また、204はポインタ(カーソ
ル)である。図2において、点線はウィンドウの重なり
部分を示し、点線部が実線部のウィンドウの下にあるこ
とを示す。
【0028】図3は実施例1の情報処理装置の動作を説
明するための動作フローチャートである。
【0029】図2に示されるウィンドウ203の内容を
確認するための表示制御方法を、図3の動作フローチャ
ートに基づき説明する。
【0030】電源投入がこのアルゴリズムの開始とな
り、ステップ302でオペレータが行ったキーボード1
09あるいはマウス110の操作をMPU111が検知
し画面制御部102に通知する。画面制御部102は、
ウィンドウ管理部103にオペレータの操作を通知す
る。
【0031】ステップ303で前記オペレータ操作によ
り、ウィンドウ選択が指令されたか否かを判断し、ウィ
ンドウが一時選択されていない場合は他の処理の入力と
みなしステップ307で他の入力とする。一方、ウィン
ドウの一時選択が指令されていればステップ304に進
む。
【0032】ステップ304では、まず、ウィンドウを
画面最前部に表示するためにウィンドウ管理部103
は、指示されたウィンドウ203がどのウィンドウの下
にあるか、あるいはどのウィンドウの上にあるのかを記
憶しているウィンドウ階層バッファ104の記憶内容を
ウィンドウ位置バッファ106に退避する。
【0033】次に、ウィンドウ階層バッファ104の位
置情報をウィンドウ203が画面最前部に表示されるよ
うに変更する。そして、ウィンドウ管理部103は、前
記位置情報に基づいてウィンドウ203を画面最前部に
表示するように画面制御部102に要求を出す。
【0034】画面制御部102は前記位置情報に基づき
ウィンドウ203を最前部に表示させるようにVRAM
107に画面表示データを書き込む。
【0035】すると、CRT108の画面には図4に示
すように、ウィンドウ203が最前部に表示される。
【0036】ステップ305で、オペレータの指示終了
(マウスのボタンを離す)が検出されるまで、ウィンド
ウ203を画面最前部に表示する。この時、指示終了が
検出されたらステップ306に進む。
【0037】ステップ306では、ウィンドウ階層を復
元するために、ウィンドウ階層バッファ104内のウィ
ンドウ203に関する位置情報を消去する。次に、ステ
ップ304でウィンドウ位置バッファ106に退避した
位置情報を、今消去したウィンドウ203に関する位置
情報に代わりに、ウィンドウ階層バッファ104に書き
込む。そして、前記位置情報に基づき、ウィンドウ20
3を元の位置に表示するように画面制御部102に要求
する。画面制御部102は、前記位置情報に基づき画面
情報を生成し、VRAM107に書き込む。すると、C
RT108にはVRAM107に基づき、図2に示すオ
ペレータが指示前のウィンドウが表示される。
【0038】以上の説明からわかるように、本実施例1
によれば、一番下にあるウィンドウ203の内容を確認
する必要が生じた場合、マウス110でポインタ204
を前記ウィンドウ203内に移動する。ここで、マウス
110のボタンを押し下げるとウィンドウ203の位置
情報はウィンドウ位置バッファ106に退避され、前記
位置情報に代わりウィンドウ203を最前面に表示させ
る位置情報が書き込まれることにより、ウィンドウ20
3は前記位置情報に基づいて制御されるので、一番下に
位置していたウィンドウ203が最前面(他のウィンド
ウよりも手前)に位置することになる。
【0039】次に、マウス110のボタンを離すことに
より表示終了を指示すると、ウィンドウ位置バッファ1
06に退避させていた位置情報を再びウィンドウ203
の位置情報としてウィンドウ階層バッファ104に戻
す。すると、最前面に位置していたウィンドウ203は
元の位置である一番下に表示される。
【0040】このように、最前面にウィンドウ203を
移動する前の位置情報を一時的に退避しておき、ウィン
ドウ203が行っている処理内容の確認が終わり次第、
退避してある位置情報を再びウィンドウ203の位置情
報として戻しウィンドウ203を元の位置に戻すことに
より、オペレータは必要とするウィンドウを容易に特定
することができる。
【0041】(実施例2)図5は、本発明による表示制
御方法を適用した実施例2の情報処理装置の概略構成を
示すブロック図である。
【0042】図5において、101は主記憶装置で画面
制御部102とウィンドウ管理部103のワークメモリ
として用いられ、104はウィンドウの重なり状態を記
憶するウィンドウ階層バッファ、501はアイコンとア
イコンにする前のウィンドウとの対応を記憶するアイコ
ン対応バッファ、106は表示を指示されたウィンドウ
の位置を記憶しておくウィンドウ位置バッファである。
107はVRAM(Video RAM)でありCRT
108に表示するためのデータを格納する。109はキ
ーボードでありオペレータがウィンドウ操作や入力操作
を行うものである。110はマウス(ポインティングデ
バイス)でありオペレータがウィンドウ操作を行うもの
である。111はMPU(Micro Process
ingUnit)であり主記憶装置101、VRAM1
07、キーボード109、マウス110の制御を行うも
のである。
【0043】図6はCRT108に表示されるアイコン
で、画面左よりアイコン601、アイコン602の2つ
のアイコンが表示されている。
【0044】図7は実施例2の情報処理装置の動作を説
明するための動作フローチャートである。
【0045】以下、図6に示されるアイコン602に対
応するウィンドウの内容を確認するための表示制御方法
を、図7の動作フローチャートに基づき説明する。
【0046】電源投入がこのアルゴリズムの開始とな
り、ステップ702でオペレータが行ったキーボード1
09あるいはマウス110の操作をMPU111が検知
し画面制御部102に通知する。
【0047】ステップ703で前記オペレータ操作によ
り、アイコン選択が指令されたか否かを判断し、アイコ
ンが選択されていない場合は他の処理の入力とみなしス
テップ707で他の処理のための入力とする。一方、ア
イコンの一時選択が指令されている場合はステップ70
4に進む。
【0048】ステップ704では、まず、アイコンに対
応するウィンドウを表示させるために、ウィンドウ管理
部103は指示されたアイコン602に対応するウィン
ドウを確定するために、アイコン対応バッファ501を
検索する。次に、ウィンドウ管理部103は、前記検索
結果に基づきアイコン602に対応するウィンドウ60
4を非表示から表示とする。更に、ウィンドウ管理部1
03は、前記ウィンドウ604が画面最前部に位置する
かウィンドウ階層バッファ104を調べる。その結果、
ウィンドウ604が図8に示すように最前部に位置する
場合はステップ705に進み、最前部に位置しない場合
は前記実施例1に示すようにウィンドウの位置情報を一
時的に最前部とすることにより、ウィンドウ604を図
8に示すように画面最前部に表示させステップ705に
進む。
【0049】ステップ705で、オペレータの指示終了
(マウスのボタンを離す)が検出されたらステップ70
6に進む。
【0050】ステップ706では、前記実施例1のステ
ップ306で示す手順にしたがいウィンドウ604を元
の位置に戻し、最後にウィンドウ604を非表示として
ステップ702に戻り入力待ちとなる。
【0051】一方、ステップ705でオペレータの指示
終了が検出されなければ、ステップ708に進む。
【0052】ステップ708では、オペレータがキーボ
ード109あるいはマウス110により、画面上のポイ
ンタ(カーソル)204をアイコン602の領域外に出
したことが検知されなければ、再びステップ705に戻
る。
【0053】一方、ステップ708でポインタ204が
アイコン602の領域外に出たことが検知されると、ス
テップ709に進む。
【0054】ステップ709では、前記ステップ706
同様ウィンドウ604を非表示とし、次に、変更した位
置情報を元に戻す。
【0055】ステップ710で、前記ステップ705に
示すようなオペレータの指示終了が検知された場合は、
ステップ702に戻り入力待ちとなる。
【0056】一方、ステップ710でオペレータの指示
終了が検出されない場合は、ステップ711でポインタ
204がアイコンの領域内にあるかどうかを調べる。ポ
インタ204がアイコンの領域外の場合は、再びステッ
プ710に戻る。一方、ポインタ204がアイコン領域
内にあることが検知された場合は、ステップ712に進
み、ポインタ204が領域内に置かれているアイコンに
対応するウィンドウを前記ステップ704に示す手順と
同様の手順により、画面最前部に表示し、ステップ70
5に戻る。
【0057】以上の説明からわかるように、本実施例2
によれば、マウス110によりポインタ204をアイコ
ン602内に移動し、マウス110のボタンを押し下げ
ることにより前記アイコン602に対応するウィンドウ
604を非表示から表示にする。更に、ウィンドウ60
4の位置情報をウィンドウ位置バッファ106に退避
し、代わりにウィンドウ604を最前面に表示させる位
置情報をウィンドウ階層バッファ104に書き込むこと
により、ウィンドウ604は前記位置情報に基づいて制
御されるので、一番下に位置していたウィンドウ604
が最前面(他のウィンドウ603よりも手前)に位置す
ることになる。ここで、オペレータはアイコン602に
対応するウィンドウ604の処理内容を確認できる。
【0058】ここでマウス110のボタンを離すことに
より表示終了を指示すると、画面制御部102はウィン
ドウ604を非表示とし、次にウィンドウ管理部103
がウィンドウ位置バッファ106に退避した位置情報を
ウィンドウ階層バッファ104に戻すことにより、元の
アイコン表示に戻る。
【0059】一方、ウィンドウ604が最前面に表示さ
れている時に、ボタンを押したままマウス110を操作
することによりポインタ204をアイコン602の領域
外へ出すことによっても、画面制御部102はウィンド
ウ604を非表示とし、次にウィンドウ管理部103が
ウィンドウ位置バッファ106に退避した位置情報をウ
ィンドウ階層バッファ104に戻すため、元のアイコン
表示に戻る。ここで更に、ボタンを押したままでマウス
110を操作してポインタ204をアイコン601の領
域内へ移動すると、アイコン601に対応したウィンド
ウが最前面に表示される。
【0060】このように、マウス操作によりアイコンに
対応したウィンドウを画面最前部に表示させることによ
り、オペレータは必要とするウィンドウを容易に特定す
ることができる。
【0061】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0062】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0063】(1)複数のウィンドウが重なって表示さ
れている中から、マウス等のポインティングデバイスや
キーボードからの表示指示中のみ、ポインタ(カーソ
ル)で指示されたウィンドウを他のウィンドウよりも手
前に表示させ、表示指示終了で前記ウィンドウを表示指
示前の位置に戻すことにより、ウィンドウの階層を崩す
ことなく、指示したウィンドウを表示装置の最前面に表
示させることができる。
【0064】よって、オペレータは必要とするウィンド
ウを容易に特定できる。
【0065】(2)アイコン表示したウィンドウや複数
のウィンドウが表示されている中から、マウス等のポイ
ンティングデバイスやキーボードからの表示指示中の
み、ポインタ(カーソル)で指示されたアイコンに対応
するウィンドウを他のウィンドウよりも手前に表示さ
せ、表示指示終了で前記ウィンドウを非表示にすること
により、アイコンの表示位置及びウィンドウを再びアイ
コンに戻す作業をすることなく、指示したアイコンに対
応するウィンドウを表示装置の最前面に表示させること
ができる。
【0066】よって、オペレータは必要とするアイコン
表示にしているウィンドウを容易に特定できる。
【0067】(3)アイコン表示したウィンドウや複数
のウィンドウが表示されている中から、マウス等のポイ
ンティングデバイスやキーボードからの表示指示中は、
ポインタ(カーソル)の移動のみで指示されたアイコン
に対応するウィンドウを他のウィンドウよりも手前にポ
インタがアイコン領域内にあるときのみ表示させ、ポイ
ンタがアイコン領域外にあるとき、及び表示指示終了で
前記ウィンドウを非表示にすることにより、指示したア
イコンに対応するウィンドウを表示装置の最前面に容易
に表示させることができる。
【0068】よって、特にオペレータが2つ以上のアイ
コンの処理内容を連続して特定する必要がある場合に、
必要とするアイコン表示にしているウィンドウを特に容
易に特定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である表示制御方法を用いた
実施例1の情報処理装置の概略構成図である。
【図2】マルチウィンドウシステムにおけるウィンドウ
の表示例である。
【図3】実施例1の情報処理装置の動作を説明するため
の動作フローチャートである。
【図4】マルチウィンドウシステムにおけるウィンドウ
表示に本発明の実施例1を適用した場合のウィンドウ表
示例である。
【図5】本発明の一実施例である表示制御方法を用いた
実施例2の情報処理装置の概略構成図である。
【図6】アイコン表示可能なマルチウィンドウシステム
におけるウィンドウとアイコンの表示例である。
【図7】実施例2の情報処理装置の動作を説明するため
の動作フローチャートである。
【図8】アイコン表示可能なマルチウィンドウシステム
におけるウィンドウ表示に本発明の実施例2を適用した
場合のウィンドウとアイコンの表示例である。
【符号の説明】
101…主記憶装置、102…画面制御部、103…ウ
ィンドウ管理部、104…ウィンドウ階層バッファ、1
06…ウィンドウ位置バッファ、107…VRAM、1
08…CRT、109…キーボード、110…マウス、
111…MPU、501…アイコン対応バッファ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面上の位置情報を変化させてウィ
    ンドウを少なくとも2つ以上重ねて表示するマルチウィ
    ンドウシステムの表示制御方法であって、現在表示され
    ているウィンドウ内を指示して、前記ウィンドウの持つ
    位置情報をウィンドウ階層バッファから他のバッファに
    退避させ、前記位置情報に代えウィンドウの表示位置を
    最前部とする位置情報を前記ウィンドウ階層バッファに
    与えて、一時的に表示画面上の他のウィンドウよりも手
    前に前記ウィンドウを表示させ、前記指示の終了の時点
    で退避させた前記位置情報をウィンドウの指示前の位置
    に戻すことを特徴とする表示制御方法。
  2. 【請求項2】 表示画面上のウィンドウをシンボルであ
    るアイコンとして表示するマルチウィンドウシステムの
    表示制御方法であって、現在表示されているアイコン内
    を指示して、前記アイコンに対応するウィンドウを非表
    示から表示にし、前記ウィンドウの位置情報をウィンド
    ウ階層バッファから他のバッファに退避させ、前記位置
    情報に代えウィンドウの表示位置を最前部とする位置情
    報を前記ウィンドウ階層バッファに与えて、一時的に表
    示画面上の他のウィンドウよりも手前に前記ウィンドウ
    を表示させ、前記指示の終了の時点で退避させた前記位
    置情報をアイコンの指示前の位置に戻し、前記ウィンド
    ウを非表示とすることを特徴とする表示制御方法。
  3. 【請求項3】 前記指示位置をアイコンの表示領域の外
    に出して、前記アイコンに対応するウィンドウを非表示
    にし、再び指示位置をアイコンの表示領域に移動させ
    て、指示されたアイコンに対応するウィンドウを表示す
    ることを特徴とする請求項2記載の表示制御方法。
JP29929694A 1994-12-02 1994-12-02 マルチウィンドウシステムの表示制御方法 Pending JPH08161141A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008176479A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Ricoh Co Ltd 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008176479A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Ricoh Co Ltd 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム

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