JPH08155123A - パチンコホ−ルにおける不正防止システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パチンコホ−ルにおける設備機器の扉開閉情
報を記憶することにより各種の不正を防止することを目
的とする。 【構成】 上記目的のための不正防止システムは、従業
員毎に割り当てられて従業員毎に異なるキ−コ−ドを有
するキ−と、遊技台５などの設備機器に配設されてキ−
の操作により当該設備機器の扉が開かれたときの当該キ
−のキ−コ−ドを読み取り、読み取ったキ−コ−ドに当
該設備機器の固有コ−ドを付加した扉開閉情報をホ−ル
コンピュ−タＨＣに伝送したうえ、ホ−ルコンピュ−タ
ＨＣに扉開閉情報を日時とともに記憶させるキ−コ−ド
読取装置ＩＤＲ１〜ＩＤＲ１０と、ホ−ルコンピュ−タ
ＨＣで記憶された扉開閉情報を日時とともに表示するデ
ィスプレイ装置ＤＳとを備えた構成になっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パチンコホ−ルにおけ
る不正防止システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、パチンコホ−ルにおける複数の従
業員がそれぞれキ−を持ち、必要なときにそのキ−操作
により遊技台、景品機、島金庫、及び台間玉貸し機など
の設備機器の扉の開閉を行うようになっている。一方、
パチンコホ−ルにおいて、深夜にホ−ル内部の人間が上
記設備機器の扉を開け、設備機器の一部を改造するとい
う不正例がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来
は、パチンコホ−ルにおける複数の従業員がキ−を持
ち、適宜、そのキ−を操作することにより、遊技台、景
品機、島金庫、及び台間玉貸し機などの設備機器の扉を
開閉することができるため、従業員が悪意を持てば当該
設備機器に対して不正をすることができる。しかも、ど
の従業員がどの設備機器の扉を開閉したかという履歴情
報を得ることができない。

【０００４】そこで本発明では、パチンコホ−ルにおけ
る遊技台、景品機、島金庫、及び台間玉貸し機などの設
備機器の扉をどの従業員が何時、開閉したかを自動的に
記録できるようにして、設備機器に対する不正を防止す
ることを解決すべき技術的課題とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題解決のための技
術的手段は、遊技台、景品機、島金庫、台間玉貸し機な
どの扉を有する設備機器と、その設備機器の稼働状態を
総合的に管理するホ−ルコンピュ−タとが配設されたパ
チンコホ−ルにおける不正防止システムを、従業員毎に
割り当てられて従業員毎に異なるキ−コ−ドを有するキ
−と、前記設備機器のそれぞれに配設されて前記キ−の
操作により当該設備機器の扉が開かれたときの当該キ−
のキ−コ−ドを読み取り、読み取ったキ−コ−ドに当該
設備機器の固有コ−ドを付加した扉開閉情報を前記ホ−
ルコンピュ−タに伝送したうえ、同ホ−ルコンピュ−タ
に扉開閉情報を日時とともに記憶させるキ−コ−ド読取
装置と、同ホ−ルコンピュ−タで記憶された扉開閉情報
を日時とともに表示する表示手段とを備えた構成にする
ことである。

【０００６】

【作用】上記構成のパチンコホ−ルにおける不正防止シ
ステムによれば、ある従業員が例えば、ある遊技台の扉
を開けるため、自分に割り当てられたキ−を当該遊技台
のキ−コ−ド読取装置に差し込んで操作し扉を開ける
と、当該遊技台のキ−コ−ド読取装置はそのキ−のキ−
コ−ドを読み取り、そのキ−コ−ドに当該遊技台の固有
コ−ドを付加した扉開閉情報をホ−ルコンピュ−タに伝
送する。ホ−ルコンピュ−タではそれぞれのキ−コ−ド
読取装置から送られてくる扉開閉情報を日時とともに順
次記憶するため、記憶した多数の扉開閉情報を、適宜、
表示手段で日時とともに表示させる。従って、不正が行
われた場合、当該設備機器の扉が、何時、誰により開か
れたかが一目で認識されるため、不正抑制効果が極めて
高くなり、不正を防止することができる。

【０００７】

【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図１は、本発明の一実施例の全体的な構成を
示したブロック図である。図１に示すように、パチンコ
ホ−ルの一つの島１において、出玉を景品に交換する景
品機２がカウンタに、その景品機２の傍に現金を回収す
る島金庫３が、また、複数の遊技台４が配置されている
とともに、各遊技台４の傍に台間玉貸し機（サンド）５
が配置されている。

【０００８】前記景品機２、島金庫３、遊技台４、台間
玉貸し機（サンド）５などの設備機器それぞれの扉は、
パチンコホ−ルの従業員それぞれが持つ後述のキ−の操
作により開かれるようになっている。そして、上記設備
機器の扉を開くため、それぞれの従業員毎に異なるキ−
コ−ドが形成された自分のキ−を差し込んで操作したと
き当該扉の開錠をするとともに、当該キ−コ−ドを読み
込んで電気的な信号に変換するキ−コ−ド読取装置ＩＤ
Ｒ１〜ＩＤＲ１０が、それぞれの設備機器に装備されて
いる。

【０００９】図１に示すように、上記キ−コ−ド読取装
置ＩＤＲ１〜ＩＤＲ１０は情報収集端末装置Ｔ１〜Ｔ６
と電気的に接続されており、その情報収集端末装置Ｔ１
〜Ｔ６を介して総合管理用のホ−ルコンピュ−タＨＣに
接続されている。この構成により、キ−コ−ド読取装置
ＩＤＲ１〜ＩＤＲ１０で読み込まれたキ−コ−ドは電気
信号に変換されたあと、当該設備機器固有のコ−ドが付
加された扉開閉情報が情報収集端末装置Ｔ１〜Ｔ６を介
して総合管理用のホ−ルコンピュ−タＨＣに伝送され、
記憶される。尚、上記情報収集端末装置Ｔ１〜Ｔ６は、
本発明に関しては信号伝送上の中継の役目をしている。

【００１０】上記ホ−ルコンピュ−タＨＣにはディスプ
レイ装置ＤＳが接続されており、ホ−ルコンピュ−タＨ
Ｃに記憶された扉開閉情報が、適宜、ディスプレイ装置
ＤＳに表示されるようになっている。

【００１１】図２は、キ−コ−ド読取装置ＩＤＲ１〜Ｉ
ＤＲ１０の構成を示したブロック図である。図２に示す
ように、キ−コ−ド読取装置ＩＤＲ１〜ＩＤＲ１０それ
ぞれには、従業員毎に異なるキ−コ−ドが形成された自
分のキ−１１を差し込んで操作したとき当該キ−コ−ド
に対応した電気信号を出力するシリンダ−ロック型スイ
ッチ１２が設けられている。このシリンダ−ロック型ス
イッチ１２はキ−コ−ド読取インタ−フェ−ス装置１３
を介して中央処理装置（マイクロプロセッサユニット）
１４に接続されている。

【００１２】中央処理装置（マイクロプロセッサユニッ
ト）１４は、シリンダ−ロック型スイッチ１２からキ−
コ−ド読取インタ−フェ−ス装置１３を介して入力され
たキ−コ−ド対応の電気信号を記憶するとともに、当該
設備機器固有のコ−ドを付加した扉開閉情報を生成す
る。その扉開閉情報は、外部機器等インタ−フェ−ス装
置１５を介して外部に出力され、前述のように情報収集
端末装置Ｔ１〜Ｔ６を介して総合管理用のホ−ルコンピ
ュ−タＨＣに伝送され、記憶される。この記憶された扉
開閉情報は、適宜、ディスプレイ装置ＤＳに表示され
る。

【００１３】また、キ−コ−ド読取装置ＩＤＲ１〜ＩＤ
Ｒ１０それぞれには、電池１６が内蔵されており、パチ
ンコホ−ルが閉店され、全体の電源がオフされたとき、
あるいは、島電源等がオフされたとき、この電池１６を
電源として作動するように構成されている。そのため、
キ−コ−ド読取装置ＩＤＲ１〜ＩＤＲ１０それぞれに
は、電源監視・切替装置１７が内蔵されている。この電
源監視・切替装置１７は、閉店時に、ホ−ルコンピュ−
タＨＣからの閉店時監視状態通知信号を入力したとき、
あるいは突然、島電源がオフされたことを感知すると、
電池１６を電源とするように自動的に切り替える制御を
する。

【００１４】図３は、上記電源監視・切替装置１７の電
源切替手順を示した説明図である。キ−コ−ド読取装置
ＩＤＲ１〜ＩＤＲ１０は、通常、島電源が供給されてい
る。この島電源は、閉店時にオフされるとともに、ホ−
ルコンピュ−タＨＣから閉店時監視状態通知信号が中
央処理装置（マイクロプロセッサユニット）１４に入力
されると、中央処理装置（マイクロプロセッサユニッ
ト）１４は、電源監視・切替装置１７に対して、電源切
替え指示信号を出力する。

【００１５】電源監視・切替装置１７に電源切替え指示
信号が入力されると、電源監視・切替装置１７の制御
部１７Ａは、切替え部１７Ｂに対して電源切替え動作信
号を出力し、島電源（外部電源）から電池１６を電源
とするように切替え部１７Ｂを切替制御する。切替え部
１７Ｂの切替えが完了すると、電源監視・切替装置１７
の制御部１７Ａから中央処理装置（マイクロプロセッサ
ユニット）１４に対して電源切替え完了通知信号が出
力される。

【００１６】上記のように中央処理装置（マイクロプロ
セッサユニット）１４が電源切替え完了通知信号を入
力すると、中央処理装置（マイクロプロセッサユニッ
ト）１４は、前述のシリンダ−ロック型スイッチ１２か
らキ−コ−ド読取インタ−フェ−ス装置１３を介したキ
−コ−ド対応の電気信号が入力される毎に、順次、それ
を時刻とともに記憶する。尚、開店時であるにもかかわ
らず、突然、島電源がオフされた場合には、即座に電池
１６に切り替えられ、島電源通電時と同じような扉開閉
情報がホ−ルコンピュ−タＨＣに伝送される。

【００１７】次の日の開店時、パチンコホ−ルの電源が
オンされたあと、ホ−ルコンピュ−タＨＣからキ−コ−
ド読取装置ＩＤＲ１〜ＩＤＲ１０それぞれに扉開閉履歴
有無問合わせ信号が出力されると、キ−コ−ド読取装
置ＩＤＲ１〜ＩＤＲ１０の中央処理装置（マイクロプロ
セッサユニット）１４は、電源監視・切替装置１７の制
御部１７Ａに対して、切替え部１７Ｂが電池１６から外
部電源に切り替えるような電源切替え指示信号を出力
する。それと同時に、中央処理装置（マイクロプロセッ
サユニット）１４は、時刻とともに記憶したキ−コ−ド
対応の電気信号に当該設備機器固有のコ−ドを付加した
扉開閉情報をホ−ルコンピュ−タＨＣに伝送する。そし
てホ−ルコンピュ−タＨＣは、その扉開閉情報を記録し
て、適宜、ディスプレイ装置ＤＳに表示する。

【００１８】図４は、ある従業員が保持するキ−１１
を、キ−コ−ド読取装置ＩＤＲ１〜ＩＤＲ１０のシリン
ダ−ロック型スイッチ１２に差し込み、当該設備機器の
扉を開く操作をしたときのコ−ドの生成と流れを示した
ものである。図４に示すように、キ−１１がシリンダ−
ロック型スイッチ１２に差し込まれて操作されると、シ
リンダ−ロック型スイッチ１２から、そのキ−１１固有
のキ−コ−ドＣ１〜Ｃｎの電気信号が出力される。

【００１９】そのキ−コ−ドＣ１〜Ｃｎの電気信号は、
キ−コ−ド読取インタ−フェ−ス装置１３を介して、中
央処理装置（マイクロプロセッサユニット）１４に伝送
される。中央処理装置（マイクロプロセッサユニット）
１４は、キ−コ−ドＣ１〜Ｃｎの電気信号に当該設備機
器の固有コ−ドＥ１〜Ｅｎを付加した扉開閉情報を外部
機器インタ−フェ−ス装置１５を介してホ−ルコンピュ
−タＨＣに伝送するため、ホ−ルコンピュ−タＨＣはそ
の扉開閉情報を時刻とともに記憶する。そしてホ−ルコ
ンピュ−タＨＣは、適宜、ディスプレイ装置ＤＳに設備
機器の扉開閉状況を時刻とともに表示させる。

【００２０】そのため、パチンコホ−ルの従業員にとっ
て、不正を目的とする扉開閉行為が抑制され、結果的
に、不正を防止することができる。尚、ホ−ルコンピュ
−タＨＣと、キ−コ−ド読取装置ＩＤＲ１〜ＩＤＲ１０
間の信号伝送は、シリアル伝送で行われる。

【００２１】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、遊技台、
景品機、島金庫、台間玉貸し機などの設備機器の扉の開
閉が、パチンコホ−ルのどの従業員により、何時、行わ
れたかがホ−ルコンピュ−タに記憶され、その扉開閉情
報を、適宜、表示することができるため、設備機器の扉
を開くことにより行われる不正を抑制し、結果的に不正
を防止することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコホ−ルにおける不正防止システムの全
体的な構成を示した系統図である。

【図２】キ−コ−ド読取装置の構成を示したブロック図
である。

【図３】キ−コ−ド読取装置の信号の流れを示した説明
図である。

【図４】キ−コ−ド読取装置のコ−ドの構成と流れを示
した説明図である。

【符号の説明】

１ 島 ２ 景品機 ３ 島金庫 ４ 遊技台 ５ サンド １１ キ− １２ シリンダ−ロック型スイッチ １３ キ−コ−ド読取インタ−フェ−ス装置 １４ 中央処理装置 １５ 外部機器インタ−フェ−ス装置 １６ 電池 １７ 電源監視・切替装置 ＩＤＲ１〜ＩＤＲ１０ キ−コ−ド読取装置 ＨＣ ホ−ルコンピュ−タ ＤＳ ディスプレイ装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技台、景品機、島金庫、及び台間玉貸
   し機などの扉を有する設備機器と、その設備機器の稼働
   状態を総合的に管理するホ−ルコンピュ−タとが配設さ
   れたパチンコホ−ルにおいて、従業員毎に割り当てられ
   て従業員毎に異なるキ−コ−ドを有するキ−と、前記設
   備機器のそれぞれに配設されて前記キ−の操作により当
   該設備機器の扉が開かれたときの当該キ−のキ−コ−ド
   を読み取り、読み取ったキ−コ−ドに当該設備機器の固
   有コ−ドを付加した扉開閉情報を前記ホ−ルコンピュ−
   タに伝送したうえ、同ホ−ルコンピュ−タに扉開閉情報
   を日時とともに記憶させるキ−コ−ド読取装置と、同ホ
   −ルコンピュ−タで記憶された扉開閉情報を日時ととも
   に表示する表示手段とを備えたことを特徴とするパチン
   コホ−ルにおける不正防止システム。
2. 【請求項２】 キ−コ−ド読取装置は、電池を内蔵し、
   閉店時等にパチンコホ−ルの電源がオフされたり、島電
   源がオフされた状態でも、その電池を電源として、キ−
   の操作により当該設備機器の扉が開かれたときの当該キ
   −のキ−コ−ドを読み取り、それを日時とともに記憶す
   る記憶手段を有し、開店時等に電源がオンされた場合に
   は、上記記憶手段に記憶された記憶情報に当該設備機器
   の固有コ−ドを付加した扉開閉情報をホ−ルコンピュ−
   タに送信する手段を備えたことを特徴とする請求項１の
   パチンコホ−ルにおける不正防止システム。