JPH10179894A - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JPH10179894A
JPH10179894A JP8339885A JP33988596A JPH10179894A JP H10179894 A JPH10179894 A JP H10179894A JP 8339885 A JP8339885 A JP 8339885A JP 33988596 A JP33988596 A JP 33988596A JP H10179894 A JPH10179894 A JP H10179894A
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JP
Japan
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program
security code
conversion data
information
gaming machine
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JP8339885A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技制御に関する不正行為を極力抑制するこ
とが可能な遊技用装置を提供することである。 【解決手段】 遊技機34において、演算内容(セキュ
リティコ−ド演算プログラム)を実行することにより、
遊技制御プログラムのデータを利用してセキュリティコ
−ドを求める。そして、そのセキュリティコ−ドと、正
規のセキュリティコ−ドとを比較することにより、遊技
プログラムが正規のものであるか否かを判断するセキュ
リティチェックを行なう。そのセキュリティチェックに
用いられる演算内容および正規のセキュリティコ−ドの
情報は、遊技場200の外部に設けられたセキュリティ
コ−ド・演算作成管理装置101から遊技機34へ変更
可能に供給されることにより、適宜変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機、
コイン遊技機あるいはスロットマシン等で代表される遊
技機を含む遊技用装置に関し、詳しくは、制御用プログ
ラムを記憶しているメモリ等のプログラム記憶手段と、
該プログラム記憶手段に記憶されている制御用プログラ
ムにしたがって動作するCPU等のプロセッサとを有す
る遊技機を含む遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の遊技用装置として一般的
に知られているものに、遊技制御を行なうための遊技制
御プログラムを記憶しているROM等のプログラム記憶
手段と該プログラム記憶手段に記憶されている遊技制御
用プログラムにしたがって動作するCPU等のプロセッ
サとを有する遊技機を含む遊技用装置がある。その遊技
用装置においては、プロセッサが遊技制御プログラムを
実行することにより、遊技制御が行なわれていた。
【0003】このような遊技用装置においては、不正行
為者により遊技制御プログラムが不正に改造(改ざん)
され、そのように不正改造された遊技制御プログラムが
実行されることにより、不正行為者が不正な利益を得る
不正行為が行なわれる場合があった。
【0004】これに対し、そのような不正行為を防いで
遊技制御プログラムのセキュリティを高めるために、従
来の遊技用装置においては、次のような対策がなされて
いた。すなわち、遊技制御プログラムに対応して、セキ
ュリティコードと、遊技制御プログラムに所定の演算を
施しコード化するセキュリティコード演算プログラムと
を予め定めておき、それらを用いて、遊技制御プログラ
ムが正規のプログラムであるか否かのセキュリティチェ
ックを行なう方法が行なわれている。
【0005】そのセキュリティチェック方法について具
体的に説明すると次の通りである。遊技制御プログラム
は、大量のデータにより構成されている。セキュリティ
コード演算プログラムは、遊技制御プログラムを構成す
るデータのうちの所定のデータを用いて所定の演算を行
ない、コード化するプログラムである。したがって、1
つのセキュリティコード演算プログラムが実行される
と、遊技制御プログラムが正規のプログラムである限
り、必ず1つのコードとなり、これが別に記憶している
正規のセキュリティコードと一致するのである。このた
め、セキュリティコード演算プログラムが実行された場
合に出されたコードが正規のセキュリティコードと一致
しなければ、遊技制御プログラムが正規のものではない
不正なプログラムであると判断できる。
【0006】したがって、セキュリティコードと、セキ
ュリティコード演算プログラムとを用いるセキュリティ
チェック方法によれば、セキュリティコード演算プログ
ラムを実行してセキュリティコードを求め、そのセキュ
リティコードと、正規の遊技制御プログラムから得られ
るセキュリティコードとが一致するか否かを判断するこ
とにより、遊技制御プログラムが正規のものであるか否
かをチェックすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
なセキュリティチェックを行なう従来の遊技用装置にお
いては、次のような問題があった。前述したセキュリテ
ィチェックを行なう場合、不正行為者によりセキュリテ
ィコード演算プログラムが解読されてしまうと、そのセ
キュリティコード演算プログラムの実行により正規のセ
キュリティコードが求められ得るような不正な遊技制御
プログラムを不正行為者が新たに作成するおそれがあっ
た。そのような新たな不正改造プログラムが作成される
と、前述したようなセキュリティチェックを行なうだけ
では、遊技制御プログラムの不正改造を発見することが
できなくなる。このため、従来の遊技用装置では、必ず
しも遊技制御プログラムの不正改造を抑止することがで
きなかった。
【0008】本発明はかかる実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、遊技制御に関する不正行為を極
力抑制することが可能な遊技用装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、制御用プログラムを記憶しているプログラム記憶手
段と、該プログラム記憶手段に記憶されている制御用プ
ログラムにしたがって動作するプロセッサとを有する遊
技機を含む遊技用装置であって、前記遊技機に設けら
れ、該遊技機用の正規の制御用プログラムを所定の変換
用データにしたがった所定のアルゴリズムにより変換し
たときに得られるプログラム変換データを格納しておく
ためのプログラム変換データ格納手段と、前記遊技機に
設けられ、前記所定の変換用データを格納しておくため
の変換用データ格納手段と、前記遊技機に設けられ、前
記正規の制御用プログラムと前記プログラム変換データ
との間に、前記変換用データ格納手段に格納されている
変換用データにしたがった前記所定のアルゴリズムに基
づいた所定の相関関係があることを利用して、前記プロ
グラム記憶手段に記憶されている前記制御用プログラム
と前記プログラム変換データ格納手段に格納されている
プログラム変換データとの間に前記所定の相関関係があ
るか否かを判別して、前記プログラム記憶手段に記憶さ
れている前記制御用プログラムの適否を判定する適否判
定手段と、前記遊技機に設けられ、前記変換用データ格
納手段に格納されている変換用データと前記プログラム
変換データ格納手段に格納されているプログラム変換デ
ータとをそれぞれ書換えることが可能なデータ書換手段
と、前記遊技機の外部に設けられ、前記データ書換手段
へ前記変換用データおよび前記プログラム変換データを
供給するデータ供給手段とを含み、前記データ書換手段
は、前記データ供給手段から前記変換用データおよび前
記プログラム変換データが供給された場合に、前記変換
用データ格納手段に格納されている変換用データを前記
データ供給手段から供給された変換用データに書換える
とともに、前記プログラム変換データ格納手段に格納さ
れているプログラム変換データを前記データ供給手段か
ら供給されたプログラム変換データに書換えることを特
徴とする。
【0010】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記プログラム記憶手段に記
憶されている前記制御用プログラムと前記プログラム変
換データ格納手段に格納されているプログラム変換デー
タとの間に前記所定の相関関係がないと前記適否判定手
段により判定された場合に、前記プロセッサを不能動化
する不能動化手段をさらに含むことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、遊技機に設
けられたプログラム変換データ格納手段に、遊技機用の
正規の制御用プログラムを所定の変換用データにしたが
った所定のアルゴリズムにより変換したときに得られる
プログラム変換データが格納される。遊技機に設けられ
た変換用データ格納手段の働きにより、所定の変換用デ
ータが格納される。遊技機に設けられた適否判定手段の
働きにより、正規の制御用プログラムとプログラム変換
データとの間に、変換用データ格納手段に格納されてい
る変換用データにしたがった所定のアルゴリズムに基づ
いた所定の相関関係があることを利用して、プログラム
記憶手段に記憶されている制御用プログラムとプログラ
ム変換データ格納手段に格納されているプログラム変換
データとの間に所定の相関関係があるか否かを判別し
て、プログラム記憶手段に記憶されている制御用プログ
ラムの適否が判定される。遊技機に設けられたデータ書
換手段の働きにより、変換用データ格納手段に格納され
ている変換用データとプログラム変換データ格納手段に
格納されているプログラム変換データとをそれぞれ書換
えることが可能である。遊技機の外部に設けられたデー
タ供給手段の働きにより、データ書換手段へ変換用デー
タおよびプログラム変換データが供給される。データ書
換手段のさらなる働きにより、データ供給手段から変換
用データおよびプログラム変換データが供給された場合
に、変換用データ格納手段に格納されている変換用デー
タをデータ供給手段から供給された変換用データに書換
えるとともに、プログラム変換データ格納手段に格納さ
れているプログラム変換データをデータ供給手段から供
給されたプログラム変換データに書換えられる。これに
より、正規の制御用プログラムとプログラム変換データ
との間の所定の相関関係が変更される。このように、変
換用データを用いて、制御用プログラムとプログラム変
換データ格納手段に格納されているプログラム変換デー
タとの間に所定の相関関係があるか否かを判別すること
により、制御用プログラムの適否が判定されるが、その
変換用プログラムおよびプログラム変換データが遊技機
の外部から供給されるデータにより変更され得る。
【0012】制御用プログラムの適否の判定の具体的な
例としては、たとえば、プログラム記憶手段に記憶され
ている制御用プログラムを変換用データにより変換して
得られるデータがプログラム変換データ格納手段に格納
されているプログラム変換データと一致するか否かの判
断、プログラム記憶手段に記憶されている制御用プログ
ラムを変換用データにより変換して得られるデータがプ
ログラム変換データ格納手段に格納されているプログラ
ム変換データと所定の関係を有するか否かの判断、およ
び、変換用データに基づいて、プログラム記憶手段に記
憶されている制御用プログラムからプログラム変換デー
タ格納手段に格納されているプログラム変換データが特
定できるか否かの判断等の各種の適否判定処理が含まれ
る。
【0013】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
不能動化手段の働きにより、プログラム記憶手段に記憶
されている制御用プログラムとプログラム変換データ格
納手段に格納されているプログラム変換データとの間に
所定の相関関係がないと適否判定手段により判定された
場合に、プロセッサが不能動化される。このように、制
御用プログラムとプログラム変換データ格納手段に格納
されているプログラム変換データとの間に所定の相関関
係がない場合には、プロセッサが不能動化されるので、
遊技機の制御が行なえなくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態において
は、遊技場内に設けられた各種装置により、遊技用装置
が構成された例と、遊技場内に設けられた各種装置およ
び遊技場外に設けられた各種装置の組み合わせにより遊
技用装置が構成された例とが示されるが、本発明による
遊技用装置は、それらの例の両方の概念が含まれてい
る。また、以下の実施の形態においては、遊技機の一例
として、パチンコ遊技機を示すが、本発明に含まれる遊
技機は、パチンコ遊技機に限らず、コイン遊技機または
スロットマシン等のその他の遊技機にも適用可能であ
る。すなわち、本発明は、制御用プログラムを記憶して
いるプログラム記憶手段と、該プログラム記憶手段に記
憶されている制御用プログラムにしたがって動作するプ
ロセッサとを有する遊技機を含む遊技用装置であれば、
すべてのものに適用可能である。
【0015】第1実施形態
【0016】図1は、第1実施形態による遊技用装置の
全体の概略を示すシステムブロック図である。
【0017】遊技店である遊技場200には、セキュリ
ティコード・演算内容送信装置300、中継装置40
0、および、遊技機設置島500が設けられている。中
継装置400および遊技機設置島500は、遊技場20
0内に複数配置されている。さらに、遊技機設置島50
0の各々には、パチンコ遊技機である遊技機34が複数
台集合配置されている。遊技機設置島500において
は、複数の遊技機34のそれぞれに対応してカードユニ
ット35が複数設けられている。遊技場200の外部に
は、管理センター100が設けられている。管理センタ
ー100には、セキュリティコード・演算内容作成管理
装置101が設けられている。
【0018】管理センター100内のセキュリティコー
ド・演算内容作成管理装置101と、遊技場200内の
セキュリティコード・演算内容送信装置300との間
は、電話回線等の公衆回線により情報通信可能に接続さ
れている。
【0019】管理センター100は、遊技場200と同
様に構成された複数の遊技場(遊技店)を管理する機関
である。この管理センター100は、遊技場200や遊
技機メーカ以外の第三者機関により構成されている。管
理センター100に設けられたセキュリティコード・演
算内容作成管理装置101は、複数の遊技場200のそ
れぞれと電話回線等の公衆回線により情報通信可能に接
続されている。
【0020】セキュリティコード・演算内容作成管理装
置101は、管理用のコンピュータよりなり、管理対象
の遊技場200における各種の情報を管理する。情報管
理の1種として、セキュリティコード・演算内容作成管
理装置101は、各遊技場200における遊技機34の
状態を個別に管理する。また、セキュリティコード・演
算内容作成管理装置101においては、管理対象の各遊
技場に設置されている遊技機34の機種、遊技機34の
台数、遊技機34の遊技制御に用いられる遊技制御プロ
グラム、セキュリティ管理用の情報、および、遊技機3
4の状態等の各種管理情報が記憶される。
【0021】セキュリティコード・演算内容作成管理装
置101では、遊技場200内の遊技機34の機種別に
1日のセキュリティコード演算プログラムを決定すると
ともに、そのセキュリティコード演算プログラムにより
コード化されるとなるべき正規のセキュリティコードを
決定する。
【0022】ここで、セキュリティコードとは、遊技機
34の遊技制御プログラムの不正改造等の不正行為を防
ぎ、遊技機34の管理のセキュリティを高めるために設
定されたコード情報をいう。このセキュリティコード
は、セキュリティコード演算プログラムの実行により演
算によって導出することが可能なように設定される。遊
技機34が動作する場合には、遊技機34の電源投入時
にセキュリティコード演算プログラムの実行により演算
によって導出されたセキュリティコードが予め定められ
た正規のセキュリティコードと一致するか否かが判断さ
れ、一致する場合にのみ遊技機34の制御動作が許可さ
れる。
【0023】セキュリティコード演算プログラムは、セ
キュリティコードを演算によって導出するためのプログ
ラム(命令情報)である。セキュリティコード演算プロ
グラムが実行されると、遊技制御プログラムを構成する
データを用いて所定の演算が行なわれ、その演算結果と
してセキュリティコードと同一のコードが導出される。
言い換えると、正規のセキュリティコードと正規の遊技
制御プログラムとの間には、セキュリティコード演算プ
ログラムにしたがった所定のアルゴリズムに基づいた所
定の相関関係がある。したがって、セキュリティコード
演算プログラムと、演算結果として導出されるコードと
の間には、1対1の対応関係(所定の相関関係)があ
る。後述するように、このセキュリティコード演算プロ
グラムの実行により、遊技機34の遊技制御プログラム
のセキュリティチェックが行なわれる。
【0024】このため、遊技制御プログラムが正規の遊
技制御プログラムであり、かつ、セキュリティコード演
算プログラムが正規のセキュリティコード演算プログラ
ムであれば、必ず正規のセキュリティコードが導出され
るのである。逆に、遊技制御プログラムおよびセキュリ
ティコード演算プログラムの少なくとも一方が正規のプ
ログラムでない場合には、正規のセキュリティコードが
導出されない。したがって、セキュリティコード演算プ
ログラムと、それにより導出されるべき正規のセキュリ
ティコードとを予め定めておくことにより、正規のセキ
ュリティコードと一致しないコードが得られた場合に
は、不正行為がなされたものと判断することができる。
【0025】セキュリティコード演算プログラムおよび
正規のセキュリティコードは、管理者による手動操作ま
たはセキュリティコード・演算内容作成管理装置101
の自動制御により決定される。セキュリティコード・演
算内容作成管理装置101では、決定したセキュリティ
コード演算プログラムおよび正規のセキュリティコード
を送信情報として、公衆回線を介して遊技場200のセ
キュリティコード・演算内容送信装置300へ向けて送
信する。セキュリティコード演算プログラムは手動操作
または自動制御により変更可能となっており、その変更
は、たとえば、1日毎等の周期的、または、非周期的に
行なわれる。
【0026】なお、以下の説明においては、セキュリテ
ィコード演算プログラムを演算内容情報と呼ぶ。この場
合の送信情報は、セキュリティコード情報のデータと、
演算内容情報(セキュリティコード演算プログラム)の
データとをシリアルに結合させたシリアルデータであ
り、以下の説明において、セキュリティコード・演算内
容情報と呼ぶ。
【0027】このように、正規のセキュリティコード情
報と、演算内容情報とが、セキュリティコード・演算内
容情報として、管理センター100内のセキュリティコ
ード・演算内容作成管理装置101から遊技場200内
のセキュリティコード・演算内容送信装置300へ送信
される(図中参照)。このようなセキュリティコード
・演算内容情報は、遊技機34の機種別に送信される。
そのように送信されるセキュリティコード・演算内容情
報には、情報送信先の対象となる遊技機の機種を特定す
る情報が付加されている。セキュリティコード・演算内
容作成管理装置101の詳細な構成については、図2を
用いて後述する。
【0028】セキュリティコード・演算内容送信装置3
00では、セキュリティコード・演算内容作成管理装置
101から送信されたセキュリティコード・演算内容情
報を受信すると、受信したセキュリティコード・演算内
容情報に、それらの情報の適用対象(送信対象)となる
遊技機34の機種の情報および遊技機34の台番号の情
報を付加したセキュリティコード・演算内容情報を赤外
線送信情報として作成する。その場合における正規のセ
キュリティコード情報および演算内容情報の適用対象と
なる機種の判別は、セキュリティコード・演算内容情報
に付加されて送信されてきた機種を特定する情報に基づ
いて行なわれる。
【0029】セキュリティコード・演算内容送信装置3
00は、赤外線を用いた情報を送受信することが可能で
あり、作成した赤外線送信情報(セキュリティコード・
演算内容情報)を赤外線を用いて中継装置400へ向け
て送信する(図中参照)。その赤外線送信情報には、
正規のセキュリティコード情報および演算内容情報と、
それらの情報の適用対象となる遊技機34の機種の情報
および遊技機34の台番号の情報とが含まれている。セ
キュリティコード・演算内容送信装置300の詳細な構
成については、図3を用いて後述する。
【0030】中継装置400は、赤外線を用いて情報を
送信する送信部と、赤外線を用いた情報を受信する受信
部とを有しており、セキュリティコード・演算内容送信
装置300から送信された赤外線送信情報(セキュリテ
ィコード・演算内容情報)を受信し、受信した赤外線送
信情報を遊技場200内の遊技機34に向けて送信する
(図中参照)。すなわち、中継装置400は、セキュ
リティコード・演算内容送信装置300から送信された
赤外線送信情報が遊技場200内の各所へ届くように情
報を中継するのである。
【0031】遊技機34は、赤外線を用いた情報を送受
信することが可能であり、中継装置400から送信され
た赤外線送信情報(セキュリティコード・演算内容情
報)を受信し、受信した赤外線送信情報のうち、遊技機
34自身の機種および台番号が一致する赤外線送信情報
(セキュリティコード・演算内容情報)のみを受付け
る。そして、遊技機34は、それまでに記憶していた正
規のセキュリティコード情報および演算内容情報を、受
付けた赤外線送信情報(セキュリティコード・演算内容
情報)に含まれる正規のセキュリティコード情報および
演算内容情報に変更する。
【0032】正規のセキュリティコード情報および演算
内容情報を変更した遊技機34は、それらを変更し、前
述のセキュリティチェックにより正規の遊技制御プログ
ラムであると確認した旨を示すセキュリティコード・演
算内容変更済信号を赤外線送信情報に変換して、中継装
置400へ向けて送信する(図中参照)。中継装置4
00は、遊技機34からの赤外線送信情報を中継し、そ
の赤外線送信情報(セキュリティコード・演算内容変更
済信号)をセキュリティコード・演算内容送信装置30
0へ向けて送信する(図中参照)。遊技機34の構成
については、図4〜図7を用いて後述する。
【0033】セキュリティコード・演算内容送信装置3
00では、中継装置400からセキュリティコード・演
算内容変更済信号を受信すると、そのセキュリティコー
ド・演算内容変更済信号を、公衆回線を介して管理セン
ター100内のセキュリティコード・演算内容作成管理
装置101へ送信する(図中参照)。セキュリティコ
ード・演算内容作成管理装置101では、正規のセキュ
リティコード情報および演算内容情報を送信した遊技機
34のうち、セキュリティコード・演算内容変更済信号
が返信されてこない異常が生じた遊技機34を判別し、
その遊技機34に異常が生じた旨を示す異常情報を、そ
の遊技機34の管理情報に付加する。そのような異常情
報は、セキュリティコード・演算内容作成管理装置10
1において、表示されるとともに、記憶される。
【0034】このように、遊技機34のセキュリティの
管理が、遊技場200の外部に設けられた第三者機関
(管理センター100)により行なわれるので、遊技機
34の遊技制御プログラムの不正改造が発覚しやすくな
るようにすることができる。
【0035】なお、遊技制御プログラムのセキュリティ
を高めるために、セキュリティコード・演算内容送信装
置300および中継装置400の各々は、ブラックボッ
クス化されており、内部にアクセスすることが不可能な
もしくは極めて困難な装置により構成されることが望ま
しい。そのようなブラックボックス化は、たとえば、次
のように行なう。すなわち、セキュリティコード・演算
内容送信装置300および中継装置400を、遊技場2
00や遊技用機メーカ以外の第三者機関が製造し、遊技
場200側が内部にまではアクセスできないようにブラ
ックボックス化する。また、セキュリティコード・演算
内容送信装置300および中継装置400の各々は、各
装置の内部に通じる開口部を閉塞する蓋等を開けたこと
が監視できるように、また、各装置の内部の部品が取り
外されたことが監視できるように、前記蓋や各内部部品
に封印紙等を貼着して封印すれば、さらに機密性が高め
られる。また、前記蓋等を開ければ、各装置内部が自動
的に破壊されるとか、記憶しているプログラムが自動的
に消去される等のハードウェア的破壊あるいはソフトウ
ェア的破壊がなされるようにしてもよい。このように、
セキュリティコード・演算内容送信装置300および中
継装置400を、容易に内部にまではアクセスできない
ように構成すれば、遊技制御プログラムのセキュリティ
をより高めることができる。
【0036】また、セキュリティコード・演算内容送信
装置300と中継装置400との間の情報通信、およ
び、中継装置400と遊技機34との間の情報通信は、
赤外線を用いて行なう例を示したが、それに限らず、そ
れらの間の情報通信は、電波を用いて行なってもよく、
または、通信用配線を用いて行なってもよい。
【0037】また、管理センター100内のセキュリテ
ィコード・演算内容作成管理装置101と、遊技場20
0内のセキュリティコード・演算内容送信装置300と
の間の情報通信は、公衆回線を用いて行なう例を示した
が、それに限らず、それらの間の情報通信は、専用回線
を用いて行なってもよく、または、無線通信を用いて行
なってもよい。
【0038】また、セキュリティコード・演算内容作成
管理装置101とセキュリティコード・演算内容送信装
置300との間の通信、セキュリティコード・演算内容
送信装置300と中継装置400との間の通信、およ
び、中継装置400と遊技機34との間の通信は、全て
暗号化された情報を用いて行なうのが望ましい。そのよ
うにすれば、そのような通信内容を不正行為者が傍受し
ても、情報が暗号化されていることにより、傍受した情
報を容易には解読することができなくなるので、遊技制
御プログラムのセキュリティをより高めることができ
る。
【0039】また、前述したような遊技用装置のシステ
ムは、現状で実現されているCR(カードリーダ)機の
システムをバージョンアップすることにより実現しても
よい。具体的には、前述したようなセキュリティチェッ
クに関する機能をCR機のシステムが兼用できるよう
に、CR機のシステムをバージョンアップする。そのよ
うにすれば、図1に示されるような新たなシステムの導
入にともなうコストの過度の増大を抑制することができ
る。
【0040】次に、セキュリティコード・演算内容作成
管理装置101を詳細に説明する。図2は、セキュリテ
ィコード・演算内容作成管理装置101の構成を示すブ
ロック図である。
【0041】図2を参照して、セキュリティコード・演
算内容作成管理装置101は、入力部102、制御部1
03、記憶部104、情報出力部105、印刷部10
6、表示部107、および、操作部108を含む。さら
に、制御部103は、演算部103aを含む。入力部1
02、記憶部104、情報出力部105、印刷部10
6、表示部107、および、操作部108の各々は、制
御部103に電気的に接続されている。
【0042】制御部103は、CPU、ROMおよびR
AM(図示せず)を含み、ROMに記憶された制御プロ
グラムをCPUが実行し、その実行時にRAMを作業領
域として用いることにより、次のような各種制御を行な
う。制御部103は、管理対象の遊技場200内の各遊
技機34の状態を管理し、その管理情報を記憶部104
に記憶する。CPUにより、演算部103aが構成され
ている。
【0043】さらに、記憶部104には、遊技機34
(図1参照)の遊技制御に用いられる遊技制御プログラ
ムに対応する演算内容情報(セキュリティコード演算プ
ログラム)およびその演算内容情報に対応する正規のセ
キュリティコードの情報が複数組記憶されている。すな
わち、記憶部104には、関連付けられた演算内容およ
び正規のセキュリティコードの情報が複数種類記憶され
ているのである。
【0044】制御部103は、前述したように演算内容
(セキュリティコード演算プログラム)および正規のセ
キュリティコードを決定する場合に、それらを手動入力
情報に基づいて決定する手動モードと、それらを予め定
められた手順で自動的に決定するための自動モードとの
2種類のモードを選択的に実行することが可能である。
それらのモードの選択決定は、操作部108による選択
操作によりなされる。
【0045】操作部108は、前述した手動モードまた
は自動モードの選択、数値入力、印刷部106への印刷
の指示、および、表示部107への情報表示の指示等の
各種操作を行なうことが可能なキーボードおよびスイッ
チよりなり、管理者により操作される。
【0046】操作部108により手動モードが選択操作
されると、手動モードが実行される。手動モードにおい
ては、演算内容(セキュリティコード演算プログラム)
のコマンドおよびデータを操作部108により直接的に
入力することが可能である。その場合には、その入力さ
れた演算内容を演算部103aが実行し、正規のセキュ
リティコードが求められる。このように、手動モードに
おいては、操作部108による手動入力に基づいて演算
内容(セキュリティコード演算プログラム)およびその
演算内容に対応する正規のセキュリティコードが決定さ
れる。
【0047】操作部108により自動モードが選択操作
されると、自動モードが実行される。自動モードにおい
ては、演算内容(セキュリティコード演算プログラム)
および正規のセキュリティコードを自動的に決定するこ
とが可能である。すなわち、自動モードにおいては、乱
数発生装置等より発生される乱数を用いて、記憶部10
4に記憶されている複数組の演算内容(セキュリティコ
ード演算プログラム)およびその演算内容に対応する正
規のセキュリティコードの情報から1組の情報をランダ
ムに選択する。このように、自動モードにおいては、演
算内容(セキュリティコード演算プログラム)およびそ
の演算内容に対応する正規のセキュリティコードが自動
的にランダムに選択決定される。
【0048】セキュリティコード・演算内容作成管理装
置101においては、手動モードまたは自動モードによ
り演算内容(セキュリティコード演算プログラム)およ
びその演算内容に対応する正規のセキュリティコードを
周期的または非周期的に変更する。これにより、演算内
容(セキュリティコード演算プログラム)およびその演
算内容に対応する正規のセキュリティコードが一定のも
のにならず、遊技制御プログラムに関するセキュリティ
を高めることができる。
【0049】このように手動モードまたは自動モードに
より決定された演算内容(セキュリティコード演算プロ
グラム)およびその演算内容に対応する正規のセキュリ
ティコードの情報は、セキュリティコード・演算内容情
報として、情報出力部105から出力され、公衆回線を
介して遊技場200内のセキュリティコード・演算内容
送信装置300へ送信される。
【0050】また、入力部102は、遊技場200内の
セキュリティコード・演算内容送信装置300(図1参
照)からセキュリティコード・演算内容変更済信号を受
け、その情報を制御部103へ与える。制御部103で
は、セキュリティコード・演算内容送信装置300へセ
キュリティコード・演算内容情報を送信した場合、セキ
ュリティコード・演算内容変更済信号の返信がない遊技
機34についてはその遊技機34に異常状態が生じたも
のと判断し、その遊技機34に異常が生じた旨を示す異
常情報を、その遊技機34の管理情報に付加する。その
ような異常情報は、表示部107において該当する遊技
機34を特定して表示される。また、そのような異常情
報は、印刷部106において該当する遊技機34を特定
して印刷することも可能である。さらに、そのような異
常情報は、記憶部104の管理情報に付加して記憶され
る。
【0051】また、操作部108の操作に基づいて、遊
技場200の状態を示す情報および遊技機34の状態を
示す情報等の各種管理情報を任意に表示部107におい
て表示することが可能である。また、操作部108の操
作に基づいて、遊技場200の状態を示す情報および遊
技機34の状態を示す情報等の各種管理情報を任意に印
刷部106により印刷することも可能である。
【0052】なお、前述した手動モードについて、演算
内容(セキュリティコード演算プログラム)のコマンド
およびデータを操作部108により直接的に入力する場
合を説明したが、それに限らず、手動モードにおいて
は、予め記憶部104に複数組記憶されている演算内容
(セキュリティコード演算プログラム)およびその演算
内容に対応する正規のセキュリティコードを選択的に指
定する入力操作を行なうことにより、演算内容(セキュ
リティコード演算プログラム)およびその演算内容に対
応する正規のセキュリティコードを選択決定するように
してもよい。
【0053】また、前述した自動モードについて、演算
内容(セキュリティコード演算プログラム)および正規
のセキュリティコードの両方を関連付けて複数組、記憶
部104に記憶しておく例を説明したが、それに限ら
ず、演算内容(セキュリティコード演算プログラム)の
みを複数種類、記憶部104に記憶しておき、その演算
内容のうちから1つの演算内容を前述した方法によりラ
ンダムに選択決定し、決定した演算内容を演算部103
aにより実行することにより、正規のセキュリティコー
ドを求めるようにしてもよい。そのようにすれば、記憶
部104の記憶領域の使用を節約することができる。
【0054】次に、セキュリティコード・演算内容送信
装置300を詳細に説明する。図3は、セキュリティコ
ード・演算内容送信装置300の構成を示すブロック図
である。
【0055】図3を参照して、セキュリティコード・演
算内容送信装置300は、入力部301、受信部30
2、制御部303、送信部304、および、出力部30
5を含む。さらに、制御部103は、演算部103aを
含む。入力部301、受信部302、送信部304、お
よび、出力部305の各々は、制御部303に電気的に
接続されている。
【0056】制御部303は、CPU、ROMおよびR
AM(図示せず)を含み、ROMに記憶された制御プロ
グラムをCPUが実行し、その実行時にRAMを作業領
域として用いることにより、次のような制御を行なう。
【0057】セキュリティコード・演算内容送信装置3
00では、セキュリティコード・演算内容作成管理装置
101からのセキュリティコード・演算内容情報を受信
すると、その情報が入力部301を介して制御部303
へ与えられる。その場合、制御部303では、受信した
セキュリティコード・演算内容情報に、それらの情報の
適用対象となる遊技機34の機種の情報および遊技機3
4の台番号の情報を付加した情報を赤外線送信情報とし
て作成する。制御部303のROMには、遊技場200
内の遊技機34のすべての機種および台番号を特定可能
な情報が記憶されている。セキュリティコード・演算内
容送信装置300における正規のセキュリティコード情
報および演算内容情報の適用対象となる機種および台番
号の特定は、正規のセキュリティコード情報および演算
内容情報に付加されて送信されてきた機種を特定する情
報に基づき、その情報から対象機種の台番号を特定する
ことにより行なわれる。制御部303により作成された
赤外線送信情報は、送信部304から赤外線を用いて中
継装置400へ向けて送信される。
【0058】また、中継装置400から送信された赤外
線送信情報であるセキュリティコード・演算内容変更済
信号が受信部302により受信される。その受信された
情報は、制御部303へ与えられる。その場合、制御部
303では、受信したセキュリティコード・演算内容変
更済信号を、公衆回線により送信可能な情報に変換し、
出力部305から出力する。出力部305から出力され
たセキュリティコード・演算内容変更済信号は、公衆回
線を介して、管理センター100内のセキュリティコー
ド・演算内容作成管理装置101へ送信される。
【0059】図4は、図1に示された遊技機34とカー
ドユニット35とを示す全体正面図である。
【0060】パチンコ遊技機34には、遊技者が打玉の
打込を操作するための打球操作ハンドル44が設けられ
ている。この打球操作ハンドル44を遊技者が操作する
ことにより、打玉が1個ずつ発射される。発射された打
玉は、外レールと内レールとの間に形成された誘導路に
よって遊技領域3に導かれる。
【0061】遊技領域3の中央には、複数種類の画像を
変動表示するための可変表示装置4が設けられている。
可変表示装置4の下方には、始動口10と、可変入賞球
装置11とが設けられている。可変表示装置4は、本実
施の形態の場合にはCRTより構成されており、左,
中,右の3つの可変表示部および背景・キャラクタ表示
部等の画像を表示可能な画像表示部5を有している。こ
こで、キャラクタとは、可変表示装置4に表示される人
間,動物,あるいは物等を表わす映像をいう。なお、可
変表示装置4は、CRTの表示装置に限らず、LCD表
示装置(液晶表示装置)、プラズマ表示装置、または、
マトリックスLED表示装置等のその他の画像表示装置
を用いてもよい。また、可変表示装置4は、そのような
画像表示装置に限らず、回転ドラム式、複数の図柄が付
されたベルトが巡回することにより表示状態が変化する
いわゆるベルト式、リーフ式、複数の図柄が付された回
転円板が回転することにより表示状態が変化するいわゆ
るディスク式等の機械式の表示装置で構成されてもよ
い。
【0062】また、可変入賞球装置11の左側の通称
「袖部」と呼ばれる位置には、いわゆる電動チューリッ
プからなる可変始動口装置(普通電役)14が設けられ
ている。遊技領域4の左右には、それぞれサイドランプ
22,サイドランプ23が設けられている。サイドラン
プ22にはランプ32が設けられており、サイドランプ
23にはランプ31が設けられている。さらに可変表示
装置4の上部には入賞口7が設けられている。また、遊
技領域3の右下の「袖部」の位置には、入賞口20が設
けられている。
【0063】可変入賞球装置11には、遊技領域3の前
後方向に所定範囲で傾動可能な開閉板12が設けられて
いる。可変入賞球装置11は、大当りが発生している場
合以外においては開閉板12を閉成状態にし、打玉が入
賞不可能な遊技者にとって不利な第2の状態となってい
る。一方、可変始動口装置(普通電役)14の始動口1
5または可変入賞球装置11の上部に設けられた始動口
10に打玉が入賞し、始動玉検出器26または29が打
玉を検出することにより可変表示装置4の画像表示部5
上に表示される3つの可変表示部において、3つの図柄
の変動表示(可変表示)が行なわれる(以下、それぞれ
の図柄を特に「特別図柄」という)。それらの特別図柄
は、左特別図柄、中特別図柄、および右特別図柄により
構成される。特別図柄の変動表示が停止したとき、3つ
の特別図柄の組合せが予め定められた特定の組合せとな
って大当りが発生すると、可変入賞球装置11は上記第
2の状態から、打玉が入賞可能な遊技者にとって有利な
第1の状態となり、開閉板11が開成状態となる。な
お、大当りが発生する遊技状態を特に特定遊技状態とい
う。
【0064】可変入賞球装置11の前記第1の状態は、
開閉板12が開成状態となった後に、30秒が経過する
か、または、可変入賞球装置11の大入賞口に打玉が1
0個入賞するかのうちのいずれか早い方の条件が成立し
たことにより終了する。すなわち、上記条件が成立した
とき開閉板12が閉成状態となり、可変入賞球装置11
が遊技者にとって不利な第2の状態となる。大入賞口に
入賞した打玉は、可変入賞球装置11の大入賞口内部に
設けられた入賞玉検出器(図5に示される入賞玉検出器
28)により検出される。
【0065】大入賞口の内側の左側部分には、通常「V
ポケット」と呼ばれる特定領域が設けられている。大入
賞口に入った打玉がこの特定領域に入賞すれば、その特
定入賞玉がVポケットに設けられた特定玉検出器(図5
に示される特定玉検出器27)により検出される。特定
入賞玉が検出されると、その回の可変入賞球装置11の
遊技者にとって有利な第1の状態が終了するのを待っ
て、再度、可変入賞球装置11を前記第1の状態に駆動
制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続
制御により可変入賞球装置11は最高16回連続して前
記第1の状態となる。なお、大入賞口に入った打玉の個
数は、個数表示器24に逐次表示される。繰返し継続制
御の終了後、遊技者にとって有利な第1の状態から遊技
者にとって不利な第2の状態となる。
【0066】始動口10または始動口15に打玉が入賞
していわゆる始動入賞が発生したことをきっかけとし
て、可変表示装置4の可変表示が開始されるが、この可
変表示がなされている最中に発生した始動入賞は記憶さ
れて、その始動記憶の個数が始動記憶表示器6の点灯に
より遊技者に報知される。始動記憶がある場合には、可
変表示の停止後に、再びその始動記憶に基づいた可変表
示が開始される。始動記憶の上限は、4個に定められて
いる。
【0067】遊技領域3には、通過口13が設けられて
おり、打玉がこの通過口13を通過すると、その旨が通
過玉検出器30により検出されて、可変始動口装置14
に設けられた可変表示器17における図柄(以下、可変
表示器17に表示される図柄を普通図柄という)の可変
表示が開始される。そして、その可変停止結果が予め定
められた図柄になれば、可変始動口装置14の左右の可
動片16が開成して、打玉が始動口15に入賞しやすい
状態となる。可変表示器17の可変表示が行なわれてい
る最中に打玉が通過口13を通過すれば、その通過数が
通過記憶表示器18に表示される。この通過玉の記憶の
上限は4個に定められている。また、打玉が通過口13
を通過することを、特に普通図柄の始動通過と呼び、通
過記憶表示器18に表示される通過玉の記憶を特に普通
図柄の始動通過記憶と呼ぶ。
【0068】始動記憶表示器6に表示される始動入賞記
憶数が上限値に達している場合には、それ以上始動入賞
が発生しても、その入賞は記憶されずに無効となる。同
様に通過記憶表示器18に表示される通過玉記憶数(普
通図柄の始動通過記憶数)が上限値に至っている場合に
発生する普通図柄の始動通過は記憶されることなく無効
となる。そのため、それらの始動入賞または普通図柄の
始動通過に基づいた特別図柄または普通図柄の可変表示
は行なわれない。始動入賞記憶数が上限値に至っている
状態において発生した始動入賞を特に無効始動入賞と呼
び、始動入賞した打玉を無効始動入賞玉と呼ぶ。これに
対して、始動入賞記憶数が上限値に達していない状態に
おいて発生した始動入賞を特に有効始動入賞と呼び、始
動入賞した打玉を特に有効始動入賞玉と呼ぶ。
【0069】このパチンコ遊技機34の可変表示装置4
の可変表示中においては、特別表示が実行される場合が
ある。ここで、特別表示とは、3つ以上の可変表示部の
うちの一部の表示結果がまだ導出表示されていない段階
で、少なくとも2つの可変表示部の表示結果が特定の表
示態様(大当りとなる特別図柄の組合せ)となる条件を
満たしている旨を示す表示をいう。その特別表示には、
リーチ表示および同期変動表示が含まれる。
【0070】ここで、リーチとは、表示状態が変化可能
な可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異なら
せて複数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が
予め定められた特定の表示態様の組合せとなった場合
に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態とな
る遊技機において、前記複数の表示結果の一部がまだ導
出表示されていない段階で、既に導出表示されている表
示結果が前記特定の表示態様の組合せとなる条件を満た
している表示状態をいう。また、別の表現をすれば、リ
ーチとは、表示状態が変化可能な可変表示部を複数有す
る可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示
態様の組合せになった場合に、遊技状態が遊技者にとっ
て有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記可変
表示装置の表示結果がまだ導出表示されていない段階
で、前記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変
表示態様になったと遊技者に思わせるための表示態様を
いう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せ
が揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部によ
る可変表示を行なう状態もリーチ表示状態に含まれる。
さらにリーチの中には、それが出現すると、通常のリー
チに比べて、大当りが発生しやすいものがある。このよ
うな特定のリーチをスーパーリーチという。
【0071】また、同期変動表示とは、少なくとも2つ
の可変表示部が、特定の表示態様(大当りが発生する図
柄の組合せ)となる条件を満たした表示態様(たとえば
同じ特別図柄が揃った態様)でその少なくとも2つの可
変表示部が同期して変動する状態をいう。
【0072】可変表示装置4の左右にはワープ入口と名
付けられた、打玉を案内する通路8が設けられている。
このワープ入口8に進入した打玉は、始動入賞口10の
上方に設けられたワープ出口9まで案内されて、再度遊
技領域3内に放出されて落下する。可変入賞球装置11
の左右には、入賞口21が設けられている。その他、遊
技領域3には風車19が設けられている。
【0073】発射された打玉が、いずれの入賞口にも入
賞しなかった場合には、アウト口25に進入して、打玉
が回収される。
【0074】カードユニット35には、カード利用可表
示ランプ47が設けられており、このカード利用可表示
ランプ47が点灯または点滅しているときにのみこのカ
ードユニット35が使用可能な状態となっている。この
カードユニット35は、遊技機設置島に設置されている
複数台のパチンコ遊技機34の間に挿入された状態で設
置されており、左右どちらの遊技機に接続されているか
が連結台方向表示器49により表示される。そして、遊
技者が共通カードをカード挿入口50から挿入する。す
ると、その共通カードに記録されているカード残高が読
取られる。そして、遊技者が貸玉操作を行なうことによ
り、予め定められた入力設定されている貸出単位額分が
残高より減額されるとともに、その貸出単位額分の貸玉
が上皿39内に貸出される。なお、共通カードとは、共
通カードシステムに加盟している遊技場であれば全国ご
との遊技場であっても共通して使用できる遊技機専用の
プリペイドカードのことである。
【0075】カードユニット35には端数スイッチ48
が設けられており、この端数表示スイッチ48を押圧操
作することにより、たとえばカード残高、カード挿入前
の残高、エラーが発生した場合のエラーコードなどの情
報を遊技機の情報表示器(図示省略)に表示可能であ
る。図中51はカードユニット錠であり、このカードユ
ニット錠51に所定のキーを挿入して解錠操作すること
により、カードユニット35の前面側を開成できるよう
に構成されている。パチンコ遊技機34には、その開閉
が自在であるガラス枠37が設けられており、このガラ
ス枠37に設けられたガラス板からは遊技領域3が視認
可能となっている。遊技者が打球操作ハンドル44を回
動操作することにより、上皿39内に貯留されている打
玉が1つずつ遊技領域3内に打込まれる。
【0076】遊技領域3の上部の左右には、ステレオ音
の効果音を発生するためのスピーカ36,36が設けら
れている。
【0077】上皿39の下方には、上皿玉抜レバー40
を操作することにより上皿39から排出される打玉を貯
留しておくための下皿41が設けられており、下皿41
に貯留された打玉は下皿玉抜レバー42を操作すること
により排出できる。なお、図中38は前面枠を開閉でき
ないようにするための鍵であり、43は遊技者が使用す
る灰皿である。また、遊技領域3を囲むようにして枠ラ
ンプ45が設けられている。46はLEDにより構成さ
れるランプであり、大当りが発生したときなどに点滅ま
たは点灯して遊技効果を高めるのに使用される。
【0078】次に、パチンコ遊技機34の遊技上の特徴
点についてさらに詳細に説明する。可変表示装置4の可
変表示部で可変表示される特別図柄が所定の組合せで停
止表示されたとき、大当りが発生するが、大当りとなる
特別図柄の組合せの中には高確率(確率変動)状態を発
生させる特別の組合せが含まれている。この組合せを特
に確率変動図柄の組合せと呼ぶ。遊技が高確率状態にあ
る場合には、通常状態に比べて大当りが発生する確率が
高く調整されている。また、可変表示器17における普
通図柄の可変表示結果が当りとなる確率も高く調整され
ている。
【0079】本実施の形態に示すパチンコ遊技機34で
は、確率変動図柄の組合せに基づいて大当りが発生し
て、所定回数の繰返し継続制御がすべて終了した後に1
回目の確率変動が生じ、さらに、その後大当りが発生し
て、所定回数の繰返し継続制御がすべて終了した後に2
回目の確率変動が生じる。1回目または2回目の確率変
動時に発生した大当りが確率変動図柄の組合せによるも
のである場合には、その大当り以降、改めて1回目、2
回目の確率変動が生じる。すなわち、確率変動図柄の組
合せにより大当りとなった場合には、その大当り以降、
少なくとも大当りが2回発生するまでの間、繰返し継続
制御が行なわれていない遊技者にとって不利な第2の状
態において高確率状態となる。2回目の確率変動が発生
しているときまでに大当りとなった図柄の組合せが確率
変動図柄の組合せでなかった場合、大当りに伴う繰返し
継続制御終了後、確率変動の生じていない状態に戻る。
【0080】また、このパチンコ遊技機34では前述し
た2回目の高確率状態中に大当りが発生して、所定の繰
返し継続制御が終了して確率の変動していない状態に戻
った際、普通図柄表示器17における普通図柄の変動時
間(可変表示時間)を短縮する制御(以下、変動時間短
縮制御)が行なわれる。変動時間短縮制御は、前述した
大当り状態の終了後、可変表示装置が60回の可変表示
をするまで継続される。このような変動時間短縮制御が
行なわれると、可動片16が頻繁に開くため、大当りが
発生する確率は向上していなくとも短時間で大当りが発
生しやすくなり、遊技者に有利な状態となる。このよう
に、大当りが発生する確率を直接向上させることなく、
短期間のうちに大当りが発生しやすくなるように調整さ
れた遊技状態を特に普電開放向上状態と呼ぶ。さらに、
普電開放向上状態でも高確率状態でもなく、また大当り
状態(特定遊技状態)でもない状態を特に通常状態と呼
ぶ。
【0081】普通図柄の変動時間(可変表示時間)は通
常状態においては30秒、変動時間短縮制御がなされる
普電開放向上状態においては5秒になる。
【0082】なお、パチンコ遊技機34では、大当りが
発生する確率を直接向上させることなく、短期間のうち
に大当りが発生しやすくなるように調整された普電開放
向上状態を構成するのに変動時間短縮制御が行なわれる
ように構成したが、その他の手段を用いることも可能で
ある。たとえば、可変始動口装置14への始動入賞を容
易にするために、普通図柄の可変停止結果に基づいて開
成する可動片16の開成時間が長くなるように制御する
開成時間延長制御がなされるように構成したり、あるい
は、可動片16の開成回数が多く(たとえば通常状態は
1回に対して普電開放向上状態は2回となるようにす
る)なるように制御する開成回数増加制御がなされるよ
うに構成したりすることが考えられる。あるいは、変動
時間短縮制御と開成時間延長制御と開成回数増加制御と
を組合せて普電開放向上状態を構成してもよい。
【0083】さらに本実施の形態に示すパチンコ遊技機
34において大当りとなる特別図柄の組合せを構成する
図柄の中に、「ラッキーナンバー」と呼ばれる特定の図
柄が含まれている。通常、大当りが発生することにより
獲得した賞球は、一旦景品などに交換しなければなら
ず、したがってその賞球を直接遊技に使用することはで
きない。しかしながら、ラッキーナンバーで大当りが発
生した場合には、獲得した賞球を直接遊技に使用するこ
とが可能となる。このようなラッキーナンバーで大当り
が発生して特定遊技状態に移行することを特にラッキー
スタートと呼ぶ。
【0084】次に、パチンコ遊技機34の遊技制御に用
いられる制御回路について説明する。図5および図6
は、遊技制御用の制御回路の構成を示すブロック図であ
る。
【0085】図5および図6を参照して、制御回路は、
基本回路66、入力回路67、LED回路68、ソレノ
イド回路69、アドレスデコード回路70、定期リセッ
ト回路71、初期リセット回路72、情報出力回路7
3、電飾信号回路74、CRT回路75、ランプ回路7
6、電源回路77、セキュリティコード・演算内容情報
受信部78、および、セキュリティコード・演算内容変
更信号送信部80を含む。
【0086】基本回路66は、制御用プログラムに従っ
てパチンコ遊技機の各種機器を制御する。基本回路66
の内部には、遊技制御用プログラムなどの各種データを
記憶している各種ROM、その遊技制御用プログラムに
従う遊技制御動作を行なうためのCPU、CPUのワー
ク用メモリとして機能するRAM、および、クロック信
号を発生するクロック回路等の各種回路が含まれてい
る。なお、基本回路66の内部構成については、ここで
は図示を省略し、後述する図7において詳細に説明す
る。
【0087】入力回路67は、始動口10に入賞した打
玉を検出するための始動玉検出器26と、大入賞口の特
定領域に入賞した打玉を検出するための特定玉検出器2
7と、可変入賞球装置11の大入賞口に入賞した打玉を
検出するための入賞玉検出器28と、可変始動口装置1
4に入賞した打玉を検出するための始動玉検出器29
と、通過口13を通過した打玉を検出するための通過玉
検出器30とそれぞれ接続される。入力回路67は、各
検出器から出力される検出信号を基本回路66へ送信す
る。LED回路68には、個数表示器24の個数表示L
ED、始動記憶表示器6のLED、可変表示器17の普
通図柄を表示するためのLED、通過記憶表示器18の
LEDと接続される。LED回路68は、基本回路66
から出力される制御信号に応じて、上記各LEDの点灯
状態を制御する。
【0088】ソレノイド回路69は、可変入賞球装置1
1の開閉板12を駆動するためのソレノイド74、およ
び可変始動口装置14の可動片16を駆動するためのソ
レノイド75を制御するための回路である。ソレノイド
回路69は、基本回路66から出力される制御信号に応
答して、所定のタイミングでソレノイド74およびソレ
ノイド75を作動させる。なお、ソレノイド74の作動
タイミングに合わせて、LED回路68に設けられてい
る飾りLED33が点灯する。また、ソレノイド75の
動作に合せて、LED回路68に設けられているランプ
(LED)31,32が点滅する。
【0089】アドレスデコード回路70は、基本回路6
6から送られてきたアドレス信号をデコードし、基本回
路66の内部に含まれるROM、RAM、I/Oポート
などのいずれか1つを選択するための信号を出力する回
路である。
【0090】定期リセット回路71は、基本回路66に
対し、定期的(たとえば2msecごと)にリセットパ
ルスを与え、所定のゲーム制御用プログラムを先頭から
繰返し実行させるための回路である。
【0091】初期リセット回路72は、電源投入時に基
本回路66をリセットするための回路である。初期リセ
ット回路72から送られてきた初期リセットパルスに応
答して、基本回路66はパチンコ遊技機を初期化する。
【0092】情報出力回路73は、基本回路66から与
えられるデータ信号に基づいて、各種遊技情報を、ホス
トコンピュータであるホール用管理コンピュータ等に対
して出力する。その遊技情報には、有効始動情報、大当
り情報および確率変動情報が含まれる。ここで、有効始
動情報とは、始動口10または15に入賞した打玉の入
賞個数のうち実際に可変表示装置4における図柄の可変
表示の始動に使用された個数を示すための情報である。
大当り情報とは、大当りの発生を示すための情報であ
る。確率変動情報とは、高確率状態(確率向上状態)の
発生に関する情報である。
【0093】電飾信号回路74は、遊技機に設けられた
複数種類の電飾(図示省略)の点灯状態を制御する電飾
用基板(図示省略)へランプ制御データD0〜D3を送
信する。ランプ制御データD0〜D3は、電飾の点灯状
態を制御するためのデータであり、大当り時、あるいは
高確率状態などにおける電飾の点灯状態を指定する。な
お、ランプ制御データコモンは共通線信号である。
【0094】CRT回路75は、基本回路66から出力
される制御信号に従って、可変表示装置4に含まれる画
像表示装置であるCRT表示器55を駆動制御するため
の回路である。CRT回路75からCRT表示器55に
送信される信号の中には、コマンド信号としてのCD0
〜CD7と、初期化信号であるINTとが含まれる。さ
らに、CRT回路75とCRT表示器55とを接続する
信号線には、電源供給のための+5V線と、+12V線
と、グランド信号線であるGND線とがある。
【0095】ランプ回路76は、枠ランプ45、LED
46と接続される。ランプ回路76は、基本回路66か
ら出力される制御信号に応じて、上記各ランプの点灯状
態を制御する。
【0096】電源回路77は、AC24Vの交流電源に
接続され、+30V、+12V、+5V、+12.5V
の複数種類の直流電圧を各回路に供給するための回路で
ある。なお、電源回路77から発生される+30Vの直
流電圧は画像表示装置(CRT表示器)55へ出力され
る。また、電源回路77から発生される+12.5Vの
直流電圧は、遊技制御用プログラムの書込のために、後
述するプログラム書込回路103へ出力される。
【0097】前述したCRT表示器55は、表示制御基
板(図示せず)を含む。この表示制御基板には、画像表
示部5に表示される画像の表示制御を行なうための画像
表示制御回路と、左右のスピーカ36,36から出力す
る効果音等の音の制御を行なうための音制御回路とを含
む制御回路が形成されている。
【0098】セキュリティコード・演算内容情報受信部
79は、中継装置400から送信された赤外線情報(セ
キュリティコード・演算内容情報)を受信する。そし
て、セキュリティコード・演算内容情報受信部79は、
受信した情報を電気信号によるシリアルデータであるセ
キュリティコード・演算内容情報に変換し、そのセキュ
リティコード・演算内容情報と、所定周期のパルス信号
であるタイミングパルスとを入力書込回路78へ与え
る。
【0099】入力書込回路78はマイクロコンピュータ
よりなり、与えられたタイミングパルスにより規定され
るタイミングで、セキュリティコード・演算内容情報受
信部79から受けたシリアルなセキュリティコード・演
算内容情報を、セキュリティコード情報と、演算内容情
報とを分離し、それぞれの情報を基本回路66内のRO
Mに書込む制御を行なう。さらに、入力書込回路78
は、基本回路66からセキュリティコード・演算内容変
更済信号を受ける。そして、入力書込回路78は、後述
するように所定条件(セキュリティコード情報および演
算内容情報の書込みが終了し、かつ、セキュリティチェ
ックの結果遊技制御プログラムが正規のプログラムであ
ると判断されたという条件)が満たされた場合に、その
セキュリティコード・演算内容変更済信号をセキュリテ
ィコード・演算内容情報変更済信号受信部80へ与え
る。
【0100】セキュリティコード・演算内容情報変更済
信号受信部80は、受けたセキュリティコード・演算内
容情報変更済信号を赤外線情報に変換し、セキュリティ
コード・演算内容情報変更済信号を示す赤外線情報を中
継装置400へ向けて送信する。
【0101】次に、基本回路66を詳細に説明する。図
7は、基本回路66およびその周辺回路の構成を示すブ
ロック図である。
【0102】図7を参照して、基本回路66等の遊技制
御に関連する回路は、遊技制御基板52上に形成されて
いる。遊技制御基板52上に形成された回路には、基本
回路66、入力書込回路78、セキュリティコード・演
算内容情報受信部79、および、セキュリティコード・
演算内容情報変更済信号受信部80が含まれている。さ
らに、基本回路66は、ROM54および1チップマイ
コン(1チップマイクロコンピュータ)53を含む。さ
らに、ROM54は、ROMにより構成される遊技制御
プログラム記憶部54aおよびROMにより構成される
セキュリティコード記憶部54bを含む。さらに、1チ
ップマイコン53は、RAM53a、CPU53b、R
OM53c、および、クロック回路53dを含む。
【0103】ROM54は、2つのROM(遊技制御プ
ログラム記憶部54aを構成するROM,セキュリティ
コード記憶部54bを構成するROM)が1チップ上に
一体化された構成のROMである。遊技制御プログラム
記憶部54aを構成するROMは、EEPROM等の記
憶データを電気的に書換え可能なROM、または、ワン
タイムROM等の記憶データを一度書込むと、その記憶
データを書換えられないROMよりなる。また、セキュ
リティコード記憶部54bを構成するROMは、EEP
ROM等の記憶データを電気的に書換え可能なROMよ
りなる。
【0104】また、ROM53cは、EEPROM等の
記憶データを電気的に書換え可能なROMよりなり、C
PU53bの基本的な動作を実行させるためのプログラ
ムである基本動作プログラムと、入力書込回路78から
与えられる演算内容情報(セキュリティコード演算プロ
グラム)とを記憶する。
【0105】セキュリティコード・演算内容受信部79
から入力書込回路78には、セキュリティコード・演算
内容情報と、所定周期のタイミングパルスとが与えられ
る。CPU53bから入力書込回路78には、セキュリ
ティコード・演算内容変更済信号が与えられる。入力書
込回路78では、タイミングパルスにより規定されるタ
イミングにしたがって、後述する入力書込回路動作(図
9参照)を実行する。
【0106】入力書込回路動作により、入力書込回路7
8は、次のような制御を行なう。入力書込回路78は、
セキュリティコード・演算内容情報に含まれるセキュリ
ティコードをセキュリティコード記憶部54bへ与え、
セキュリティコード記憶部54bに記憶されているセキ
ュリティコードを新たなセキュリティコードに書換え
る。さらに、入力書込回路78は、セキュリティコード
・演算内容情報に含まれる演算内容情報(セキュリティ
コード演算プログラム)をROM53cへ与え、ROM
53cに記憶されている演算内容情報を新たな演算内容
情報(セキュリティコード演算プログラム)に書換え
る。さらに、入力書込回路78は、セキュリティコード
・演算内容変更済信号をセキュリティコード・演算内容
情報変更済信号受信部80へ与える。さらに、入力書込
回路78は、タイミングパルスをCPU53bへ与え
る。
【0107】CPU53bは、基本動作プログラムに基
づいて実行される基本的な動作として、次のような動作
を行なう。CPU53bは、クロック回路53dから与
えられるクロック信号を動作の基本タイミングとして動
作し、また、そのクロック信号を他のIC、たとえば、
ROM54等にも与える。したがって、そのクロック信
号の供給を停止した場合には、ROM54の動作が停止
され、その結果、遊技制御プログラムを読出すことが不
可能となり遊技制御が不能動化される。
【0108】電源投入時に、CPU53bは、ROM5
3に記憶されている基本動作プログラムを読出し、その
基本動作プログラムを実行することにより次のような動
作を行なう。すなわち、CPU53bは、基本動作プロ
グラムを実行することにより、後述する図8に示される
ようなセキュリティチェックに関する処理と、遊技制御
に関する処理とを行なう。
【0109】それらの処理においては、ROM53cか
ら演算内容情報が読出されるとともに、セキュリティコ
ード記憶部54bから正規のセキュリティコードが読出
される。そして、演算内容情報が実行され、その実行の
際に、遊技制御プログラム記憶部54aから遊技制御プ
ログラムが読出されることにより遊技制御プログラムに
関するセキュリティチェックが行なわれる。そして、セ
キュリティチェックの結果、遊技制御プログラムが正規
のプログラムであると判断された場合には、遊技制御が
行なわれる。
【0110】CPU53bがROM53cからプログラ
ム等のデータを読出す場合には、CPU53bからRO
M53cへアドレスデータが与えらえる。そして、その
アドレスデータにより指定されたアドレスの記憶データ
がROM53cから読出される。
【0111】また、遊技制御が行なわれる場合、CPU
53bは、遊技制御プログラム記憶部54aから遊技制
御プログラムを読出し、その遊技制御プログラムを実行
することにより、前述したような内容の遊技制御を行な
う。遊技制御プログラム記憶部54aおよびセキュリテ
ィコード記憶部54bを含むROM54からのデータ
(制御データ)の読出は次のように行なわれる。CPU
53bからROM54へアドレスデータが与えらえる。
そのアドレスデータにより、ROM54内の遊技制御プ
ログラム記憶部54aおよびセキュリティコード記憶部
54bのアドレスが指定される。そして、そのアドレス
データにより指定されたアドレスの記憶データ(制御デ
ータ)がROM54から読出される。その記憶データの
読出しのタイミングは、CPU53bからROM54へ
与えられるクロック信号により規定される。
【0112】また、CPU53bが動作を行なう場合、
RAM53aが作業領域として用いられる。CPU53
bがRAM53aにデータを書込む場合は、CPU53
bからROM53cへアドレスデータおよび書込むデー
タが与えられる。そして、そのアドレスデータにより指
定されたRAM53aのアドレスにデータが書込まれ
る。また、CPU53bがRAM53aからデータを読
出す場合は、CPU53bからRAM53aへアドレス
データが与えらえる。そして、そのアドレスデータによ
り指定されたアドレスの記憶データがRAM53aから
読出される。
【0113】また、CPU53bからクロック回路53
dには、クロック信号停止指令が与えられる場合があ
る。クロック信号停止指令がクロック回路53dに与え
られた場合には、クロック回路53dからROM54へ
のクロック信号の供給が停止され、その結果、ROM5
4が不能動化される。
【0114】なお、前述した場合は、1チップマイコン
53と、ROM54とが別体で設けられた例を示した
が、それに限らず、1チップマイコン53は、ROM5
4を含んで構成されてもよい。また、前述した場合は、
1チップマイコン53内のCPU53bが遊技制御およ
びセキュリティチェックの両方の処理を行なう例を示し
たが、それに限らず、1チップマイコン53内に遊技制
御用のCPUと、セキュリティチェック用のCPUとの
2種類のCPUを別体構成で設けてもよい。また、その
場合には、1チップマイコン53内に遊技制御用のCP
Uにより用いられるRAMと、セキュリティチェック用
のCPUにより用いられるRAMとの2種類のRAMを
別体構成で設けてもよい。
【0115】また、前述した場合は、ROM54が2つ
のROMが一体化して構成された例を示したが、それに
限らず、遊技制御プログラム記憶部54aを構成するR
OMと、セキュリティコード記憶部54bを構成するR
OMとは別体で設けられてもよい。また、ROM54
は、メモリ内の記憶領域(アドレス領域)が部分的に書
換可能な構成にされたメモリにより構成されてもよい。
その場合には、書換不可能な記憶領域に遊技制御プログ
ラムを記憶させ、書換可能な記憶領域にセキュリティコ
ード情報を記憶させればよい。また、同様に、ROM5
3も、メモリ内の記憶領域(アドレス領域)が部分的に
書換可能な構成にされたメモリにより構成されてもよ
い。その場合には、書換不可能な記憶領域に基本動作プ
ログラムを記憶させ、書換可能な記憶領域に演算内容情
報(セキュリティコード演算プログラム)を記憶させれ
ばよい。
【0116】また、前述した場合は、入力・書込回路7
8がマイクロコンピュータで構成された例を示したが、
それに限らず、入力・書込回路78は、前述した動作を
シーケンシャルに行なうハードウェア回路により構成し
てもよい。
【0117】次に、基本回路66のCPU53bの制御
動作について説明する。ここでは、遊技制御プログラム
のセキュリティのチェックに関する処理を説明する。
【0118】図8は、CPU53bの制御動作の内容を
示すフローチャートである。CPU53bは、遊技機3
4の電源が投入されると、ハードウェア的にROM53
cにアクセスするようになっており、その際のアクセス
により、ROM53cから基本プログラムが読出され
る。そして、その基本プログラムがCPU53bにより
実行されることにより、図8に示された制御動作が実行
される。
【0119】図8を参照して、まず、CPU53bのス
テップS(以下、単にSという)1により、遊技機34
の電源投入時であるか否かの判断がなされる。S1によ
り電源投入時ではないと判断された場合は、S9に進
み、遊技制御の処理が実行され、この遊技制御の処理に
より、前述したような内容で遊技機34が制御される。
【0120】一方、S1により電源投入時であると判断
された場合は、S2に進み、RAM53aの記憶データ
を初期化する等の各種の初期化を行なうイニシャライズ
処理が行なわれる。そのイニシャライズ処理が行なわれ
ている際には、後述する入力書込回路動作により、セキ
ュリティコード・演算内容作成管理装置101から送信
されたきたセキュリティコード・演算内容情報に基づい
て、演算内容情報(セキュリティコード演算プログラ
ム)がROM53cに新たに書込まれるとともに、セキ
ュリティコード・演算内容作成管理装置101から送信
されたきた正規のセキュリティコードがセキュリティコ
ード記憶部54bに新たに書込まれる。
【0121】S2の後、S3に進み、演算内容情報(セ
キュリティコード演算プログラム)および正規のセキュ
リティコードのそれぞれの書込みが終了したか否かの判
断がなされる。演算内容情報および正規のセキュリティ
コードのそれぞれの書込みは、後述するように、セキュ
リティコード・演算内容情報受信部79から入力書込回
路78へ与えられるタイミングパルスにしたがって行な
われるため、このS3では、入力書込回路78からCP
U53bへ与えられるタイミングパルスの変化をチェッ
クすることにより、演算内容情報および正規のセキュリ
ティコードの書込みが終了したか否かを判断する。
【0122】S3では、書込みの終了を待ち、その後、
S4に進む。S4では、次のような処理が行なわれる。
ROM53cに記憶された演算内容(セキュリティコー
ド演算プログラム)が、CPU53bに読込まれて実行
される。その実行がなされると、演算内容情報にしたが
って、遊技制御プログラム記憶部54aから遊技制御プ
ログラムがCPU53bに読込まれ、その遊技制御プロ
グラムを構成するデータを用いて所定の演算が行なわれ
る。その演算結果として、セキュリティコードが求めら
れる。
【0123】S4の後、S5に進み、セキュリティコー
ド記憶部54bに記憶された正規のセキュリティコード
が読込まれ、その正規のセキュリティコードと、S4に
より求められたセキュリティコードとが比較される。
【0124】次に、S6に進み、S5で比較されたセキ
ュリティコードが一致するか否かの判断がなされる。遊
技制御プログラムが正規のプログラムである場合には、
演算内容(セキュリティコード演算プログラム)にした
がって求められたセキュリティコードが、セキュリティ
コード記憶部54bに記憶された正規のセキュリティコ
ードと一致する。したがって、S4により求められたセ
キュリティコードがセキュリティコード記憶部54bに
記憶された正規のセキュリティコードと一致する場合
は、遊技制御プログラム記憶部54aに記憶されている
遊技制御プログラムが正規のプログラムであると判断で
きる。一方、それらのセキュリティコードが一致しない
場合には、遊技制御プログラム記憶部54aに記憶され
ている遊技制御プログラムが正規のプログラムではない
と判断できる。
【0125】言い換えると、S4〜S6の処理により、
正規のセキュリティコードと正規の遊技制御プログラム
との間に、演算内容(セキュリティコード演算プログラ
ム)にしたがった所定のアルゴリズムに基づいた所定の
相関関係があることを利用して、遊技制御プログラム記
憶部54aに記憶されている制御用プログラムとセキュ
リティコード記憶部54bに記憶されている正規のセキ
ュリティコードとの間に前記所定の相関関係があるか否
かを判別することにより、遊技制御プログラム記憶部5
4aに記憶されている制御用プログラムが正規の遊技制
御プログラムであるか否かが判定される。
【0126】S6により2つのセキュリティコードが一
致すると判断された場合は、遊技制御プログラムが正規
のプログラムであると判断し、S6aに進む。S6aで
は、セキュリティコード・演算内容変更済信号をCPU
53bから入力書込回路78に向けて出力する処理がな
される。これにより、遊技制御プログラムが正規のプロ
グラムであると判断された場合には、その判断結果を示
す情報として、入力書込回路78にセキュリティコード
・演算内容変更済信号が与えられるのである。S6aの
後、前述したS9に処理が進む。そして、S9により、
遊技制御の処理が実行され、この遊技制御の処理によ
り、前述したような内容で遊技機34が制御される。S
9による遊技制御の処理は、前述した場合の他、割込み
処理時に実行され、S9による遊技制御の処理が終了す
ると、割込み待ち状態となる。
【0127】一方、S6により2つのセキュリティコー
ドが一致しないと判断された場合は、S7に進み、カウ
ンタの値が「1」であるか否かの判断がなされる。この
ようなS4〜S7の処理により、遊技制御プログラムが
正規のプログラムであるか否かの判断(遊技制御プログ
ラムの適否の判断)を行なうセキュリティチェックがな
されるのである。
【0128】S7で用いられるカウンタは、S4〜S7
によるセキュリティコードの演算および比較の一連のセ
キュリティチェックの再試行回数をカウントするために
用いられるものであり、初期値が「0」に設定されてい
る。この実施の形態の場合には、S4〜S7によるセキ
ュリティチェックが最大2回実行可能となっており、1
回目のセキュリティチェックによりセキュリティコード
が一致しなくても、再試行時(2回目のセキュリティチ
ェック)に、セキュリティコードが一致すれば、遊技制
御プログラムが正規のプログラムであると判断されるよ
うになっている。1回目のセキュリティチェックが行な
われる時にはカウンタの値が「0」となっており、その
1回目のセキュリティチェックにより、セキュリティコ
ードが一致せず、セキュリティチェックの再試行(2回
目のセキュリティチェック)が行なわれる時にはカウン
タの値が「1」となっている。したがって、このカウン
タの値を判別することにより、セキュリティチェックの
再試行時であるか否かを判断することができる。
【0129】このように、セキュリティチェックを再試
行できるようにしたため、静電気やノイズ等により演算
処理等に軽微なエラーが生じても、再試行時にそのよう
な軽微なエラーが生じなければ、遊技制御プログラムが
正規のプログラムである限り、その遊技制御プログラム
が正規のプログラムであると判断される。したがって、
軽微なエラーにより、遊技制御プログラムが正規のプロ
グラムではないと判断される度合いが減少し、遊技機3
4の稼働率の無用な低下を防ぐことができる。
【0130】S7により、カウンタの値が「1」ではな
いと判断された場合(カウンタの値が「0」である場
合)は、1回目のセキュリティチェック時であるので、
S8に進み、カウンタの値を「1」だけ加算更新し、S
4〜S7によるセキュリティチェックを再試行するため
にS4に戻る。
【0131】一方、S7により、カウンタの値が「1」
であると判断された場合は、セキュリティチェックの再
試行時(2回目のセキュリティチェック時)であるの
で、遊技制御プログラムが正規のプログラムではないと
判断し、S10に進む。S10では、クロック回路53
dからのクロック信号をROM54に送ることを停止さ
せる処理がなされる。これにより、遊技制御プログラム
が正規のプログラムではないと決定された場合には、C
PU53bからROM54に供給されるクロック信号が
停止されるので、ROM54が不能動化される。このた
め、セキュリティチェックにより、遊技制御プログラム
が正規のプログラムではないと判断された場合は、遊技
機34により遊技を行なうことができなくなる。
【0132】したがって、遊技制御プログラムが不正改
造された場合には、その不正改造された遊技制御プログ
ラムによる遊技が行なえないので、不正改造行為者が不
当な利益を得ることを防ぐことができる。また、不正改
造された遊技制御プログラムによる遊技が行なえないの
で、遊技機34において遊技が実行可能であるか否かを
係員が判断することにより、遊技制御プログラム不正改
造されている遊技機34を係員が容易に特定することが
できる。なお、前述したS4〜S6の処理により、求め
られたセキュリティコードがセキュリティコード記憶部
54bに記憶された正規のセキュリティコードと一致す
るか否かを判断することにより、遊技制御プログラム記
憶部54aに記憶されている遊技制御プログラムが正規
のプログラムであるか否かの判定を行なったが、これに
限らず、遊技制御プログラムが正規のプログラムである
か否かの判定は、少なくとも、遊技制御プログラム記憶
部54aに記憶されている制御用プログラムとセキュリ
ティコード記憶部54bに記憶されている正規のセキュ
リティコードとの間に所定の相関関係があるか否かを所
定の判定用プログラムにより判別することにより行なう
判定方法であれば、どのような判定方法を用いてもよ
い。
【0133】次に、入力書込回路78により実行される
入力書込回路動作の処理内容について説明する。図9
は、入力書込回路動作の処理内容を示すフローチャート
である。
【0134】図9を参照して、まず、ステップSA(以
下、単にSAという)1により、セキュリティコード・
演算内容情報受信部79からセキュリティコード・演算
内容情報が与えられている(情報ON)か否かの判断が
なされる。SA1では、セキュリティコード・演算内容
情報が与えられていると判断されるまでその判断が繰返
し行なわれる。SA1によりセキュリティコード・演算
内容情報が与えられていると判断された場合は、SA2
に進み、セキュリティコード・演算内容情報受信部79
から与えられるタイミングパルスがON状態(ハイレベ
ルの状態)になっているか否かの判断がなされる。
【0135】SA2によりタイミングパルスがON状態
になっていないと判断された場合は、SA1に戻る。一
方、SA2によりタイミングパルスがON状態になって
いると判断された場合は、SA3に進み、セキュリティ
コード情報をセキュリティコード記憶部54bに新たに
記憶させる処理(書換える処理)がなされる。これによ
り、セキュリティコード・演算内容情報が与えられた場
合、タイミングパルスが1回目にハイレベルに立ち上が
っている時に新たなセキュリティコード情報がセキュリ
ティコード記憶部54bに記憶され、セキュリティコー
ド情報が書換えられる。
【0136】次に、SA4に進み、タイミングパルスが
OFF状態(ローレベルの状態)になっているか否かの
判断がなされる。SA4によりタイミングパルスがOF
F状態になっていないと判断された場合は、SA3に戻
る。一方、SA4によりタイミングパルスがOFF状態
になっていると判断された場合は、SA5に進み、演算
内容情報(セキュリティコード演算プログラム)をRO
M53cに記憶させる処理がなされる。これにより、セ
キュリティコード・演算内容情報が与えられた場合、タ
イミングパルスが1回目に立ち上がった後に最初にロー
レベルに立ち下がっている時に演算内容情報(セキュリ
ティコード演算プログラム)がROM53cに記憶され
る。
【0137】次に、SA6に進み、タイミングパルスが
ON状態(ハイレベルの状態)になっているか否かの判
断がなされる。SA6によりタイミングパルスがON状
態になっていないと判断された場合は、SA5に戻る。
一方、SA6によりタイミングパルスがON状態になっ
ていると判断された場合は、SA7に進み、セキュリテ
ィコード・演算内容情報の書込みを終了させる処理がな
される。これにより、セキュリティコード・演算内容情
報が与えられた場合、タイミングパルスが2回目にハイ
レベルに立ち上がっている時にセキュリティコード・演
算内容情報の書込みが終了させられる。
【0138】このように、この実施の形態によれば、セ
キュリティコード情報と、演算内容情報との書込みが1
つのタイミングパルスを用いて行なわれるため、タイミ
ングパルスの発生に関する制御回路の構成を簡略化でき
るとともに、タイミングパルスを用いたデータの書込制
御を簡単化することができる。
【0139】次に、SA8に進み、セキュリティコード
・演算内容変更済信号がCPU53bから送信されてき
ているか否かの判断がなされる。SA8によりセキュリ
ティコード・演算内容変更済信号が送信されてきていな
いと判断された場合は、送信されてくるまで判断を繰返
し行なう。一方、SA8によりセキュリティコード・演
算内容変更済信号が送信されてきていると判断された場
合は、SA9に進み、セキュリティコード・演算内容変
更済信号をセキュリティコード・演算内容変更済信号送
信部80へ与える処理がなされる。その後、SA1に戻
る。
【0140】これにより、セキュリティコード・演算内
容作成管理装置101から送信されてきたセキュリティ
コード・演算内容情報に基づいて、正規のセキュリティ
コード情報の記憶および演算内容情報(セキュリティコ
ード演算プログラム)の記憶とがともに終了し、かつ、
CPU53bでのセキュリティチェックにより遊技制御
プログラムが正規のものであると判断された場合に、セ
キュリティコード・演算内容変更済信号がセキュリティ
コード・演算内容作成管理装置101へ向けて送信され
るのである。このため、セキュリティコード・演算内容
作成管理装置101から送信されたセキュリティコード
・演算内容情報に対応してセキュリティコード・演算内
容変更済信号がセキュリティコード・演算内容作成管理
装置101に送られてこない場合には、遊技制御プログ
ラムが不正に改造されたものになっているという異常状
態が発生したと判断することができる。
【0141】この実施形態に示した遊技用装置によれ
ば、セキュリティコード・演算内容作成管理装置101
から遊技機34に送られてくるセキュリティコード・演
算内容情報により正規のセキュリティコードおよび演算
内容情報(セキュリティコード演算プログラム)が変更
され、セキュリティチェックが行なわれるので、遊技制
御プログラムの不正改造を行なうことをきわめて困難に
することができる。すなわち、たとえ、不正行為者が正
規のセキュリティコードおよびその演算内容情報(セキ
ュリティコード演算プログラム)を解読し、遊技制御プ
ログラムの不正改造が発見されないようなデータにより
遊技制御プログラムを不正改造したとしても、正規のセ
キュリティコードおよびその演算内容情報(セキュリテ
ィコード演算プログラム)が変更されると、その遊技制
御プログラムの不正改造が行なわれたことがセキュリテ
ィコード・演算内容作成管理装置101において容易に
発見することができ、しかも、その不正改造された遊技
制御プログラムによる遊技が行なえなくなる。
【0142】このように、不正行為者がいくら正規のセ
キュリティコードおよびその演算内容情報(セキュリテ
ィコード演算プログラム)を解読して不正行為を行なお
うとしても、正規のセキュリティコードおよびその演算
内容情報(セキュリティコード演算プログラム)が適宜
変更されてしまうため、制御用プログラムの不正改造等
の遊技制御に関する不正行為を行ない難くすることがで
きる。さらに、そのような解読と、その解読後の遊技制
御プログラムの不正改造とが無駄なものになる。したが
って、不正行為者が不正行為による利益を得ることがで
き難くなり、その結果として、不正行為者が不正行為を
行なう意義を失わせることができるとともに、不正行為
者が不正行為を行なう意欲を減退させることができる。
【0143】なお、この実施の形態では、セキュリティ
コ−ド演算プログラムの実行により求められたコ−ドが
正規のセキュリティコ−ド一致するか否かを判断するこ
とによりセキュリティチェックを行なう場合を一例とし
て示した。しかし、これに限らず、セキュリティコ−ド
演算プログラムの実行により求められたと、正規のセキ
ュリティコ−ドとの間に所定の相関関係を予め定めてお
き、求められたコ−ドと、正規のセキュリティコ−ドと
の間に予め定められた相関関係があるか否かを判断する
ことによりセキュリティチェックを行なってもよい。
【0144】また、セキュリティコ−ド演算プログラム
を用いてコ−ドを求めずに、セキュリティコ−ド演算プ
ログラムに基づいて、遊技制御プログラムから正規のセ
キュリティコ−ドが特定できるか否かを判断する所定の
セキュリティチェック用プログラムを用いることによ
り、セキュリティチェックを行なうようにしてもよい。
【0145】すなわち、正規の遊技制御プログラムと正
規のセキュリティコ−ドとの間にセキュリティコ−ド演
算プログラムに基づく所定の相関関係があるか否かを判
断することにより、セキュリティチェックを行なうので
あれば、どのようなセキュリティチェック方法を用いて
もよい。
【0146】次に、本発明の変形例等の特徴点を列挙す
る。 (1) 図7に示された遊技制御プログラム記憶部54
aにより、遊技機に設けられ、遊技機(遊技機34)の
制御用プログラム(遊技制御プログラム)を記憶してい
るプログラム記憶手段が構成されている。図7に示され
たセキュリティコード記憶部54bにより、遊技機に設
けられ、前記所定の変換用データ(演算内容)を格納し
ておくための変換用データ格納手段が構成されている。
これらプログラム記憶手段および変換用データ格納手段
は、一体的に設けられていてもよく(図7のROM54
参照)、または、別体で設けられていてもよい。
【0147】(2) 図7に示されたROM53cによ
り、遊技機に設けられ、遊技機用の正規の制御用プログ
ラムを所定の変換用データ(演算内容)にしたがった所
定のアルゴリズムにより変換したときに得られるプログ
ラム変換データを格納しておくためのプログラム変換デ
ータ格納手段が構成されている。図7に示されたCPU
53bにより、遊技機に設けられ、正規の制御用プログ
ラムとプログラム変換データとの間に、変換用データ格
納手段に格納されている変換用データにしたがった所定
のアルゴリズムに基づいた所定の相関関係があることを
利用して、プログラム記憶手段に記憶されている制御用
プログラムとプログラム変換データ格納手段に格納され
ているプログラム変換データとの間に所定の相関関係が
あるか否かを判別して、プログラム記憶手段に記憶され
ている制御用プログラムの適否を判定する適否判定手段
が構成されている(図8のS5,S6)。この適否判定
手段は、前記変換用データ格納手段に格納されている変
換用データにしたがった所定のアルゴリズムにより前記
プログラム記憶手段に記憶されている制御用プログラム
を変換したプログラム変換データと、前記プログラム変
換データ格納手段に格納されているプログラム変換デー
タとが一致するか否かを判別することにより、前記制御
用プログラムの適否を判定するようにしてもよい。
【0148】(3) 図7に示された入力書込回路78
により、遊技機に設けられ、変換用データ格納手段に格
納されている変換用データとプログラム変換データ格納
手段に格納されているプログラム変換データとをそれぞ
れ書換えることが可能なデータ書換手段が構成されてい
る(図9参照)。図1に示されたセキュリティコード・
演算内容作成管理装置101により、遊技機の外部に設
けられ、データ書換手段へ変換用データおよびプログラ
ム変換データを供給するデータ供給手段が構成されてい
る。このデータ供給手段は、予め定められた複数組の前
記変換用データおよび前記プログラム変換データを選択
的に前記データ書換手段へ供給するようにしてもよい。
【0149】(4) 図7に示されたCPU53bおよ
び入力書込回路78により、前記データ書換手段による
変換用データおよびプログラム変換データの書換えが終
了し、かつ、前記プログラム記憶手段に記憶されている
前記制御用プログラムと前記プログラム変換データ格納
手段に格納されているプログラム変換データとの間に前
記所定の相関関係があると前記適否判定手段により判定
された場合に、前記データ供給手段へ向けて変換用デー
タおよびプログラム変換データの書換えが終了した旨を
示す情報(セキュリティコード・演算内容変更済信号)
を供給する書換済情報供給手段が構成されている。
【0150】(5) 前記データ供給手段は、前記遊技
機(遊技機34)の外部に設けられる。
【0151】(6) 前記データ供給手段が前記遊技場
(遊技場200)の外部に設けられた場合には、遊技場
(遊技場200)内に、前記データ供給手段から前記遊
技機へ供給される前記変換用データおよび前記プログラ
ム変換データを中継する中継手段が設けられてもよい。
【0152】(7) 前記遊技場(遊技場200)の外
部に設けられた前記データ供給手段は、複数の遊技場
(遊技場200)のそれぞれに設けられた遊技機へ前記
変換用データおよびプログラム変換データを変更可能に
供給するように構成されてもよい。
【0153】(8) 前記データ供給手段は、遊技場内
に設けられてもよい。その場合は、実施の形態で示した
セキュリティコード・演算内容送信装置300や中継装
置400に施されたブラックボックス化の技術を前記デ
ータ供給手段に応用することが望ましい。
【0154】(9) 前記データ供給手段から前記遊技
機へ供給される前記変換用データおよび前記プログラム
変換データは、シリアルデータで構成され、そのシリア
ルデータが前記データ書換手段により、前記変換用デー
タと、前記プログラム変換データとに分離され、前記変
換用データ格納手段と、プログラム変換データ格納手段
とに格納されるようにしてもよい。
【0155】(10) また、この発明にかかる遊技用
装置は、次のように構成されてもよい。
【0156】予め記憶された遊技制御命令情報(遊技制
御プログラム)の実行により遊技状態が制御される遊技
機(遊技機34)を含む遊技用装置であって、前記遊技
機に設けられ、前記遊技制御命令情報(遊技制御プログ
ラム)を実行し、その実行にしたがって前記遊技機の遊
技状態を制御する処理を行なう遊技制御処理実行手段
(CPU53b)と、前記遊技機に設けられ、前記遊技
制御命令情報に含まれる情報に基づいてコード情報(セ
キュリティコード)を導出する処理を行なうために実行
されるコード導出命令情報(処理内容情報)が書換可能
に記憶されるコード導出命令情報記憶手段(ROM53
c)と、前記遊技機に設けられ、前記コード導出命令情
報記憶手段(ROM53c)に記憶されるコード導出命
令情報(処理内容情報)が実行された場合に前記遊技制
御命令情報(遊技制御プログラム)に含まれる情報に基
づいて導出されるべき正規のコード情報(セキュリティ
コード)が書換可能に記憶される正規コード情報記憶手
段(セキュリティコード記憶部54b)と、前記遊技機
に設けられ、前記コード導出命令情報記憶手段(ROM
53c)に記憶されているコード導出命令情報(処理内
容情報)を実行し、その実行にしたがってコード情報
(セキュリティコード)を導出する処理を行なうコード
情報導出手段(CPU53b)と、前記遊技機に設けら
れ、前記コード情報導出手段(CPU53b)により導
出されたコード情報(セキュリティコード)が前記正規
コード情報記憶手段(セキュリティコード記憶部54
b)に記憶されている正規のコード情報(セキュリティ
コード)と一致しない場合に、前記遊技制御処理実行手
段を不能動化する遊技制御処理不能動化手段(図8のS
10)と、前記遊技機に設けられ、前記コード導出命令
情報記憶手段(ROM53c)および前記正規コード情
報記憶手段(セキュリティコード記憶部54b)の記憶
情報を書換える記憶情報書換手段(入力書込回路78)
と、前記遊技機の外部に設けられ、複数種類の対応する
前記コード導出命令情報および前記正規のコード情報を
前記記憶情報書換手段へ選択的に供給することが可能な
情報供給手段(セキュリティコード・演算内容作成管理
装置101)とを含み、前記記憶情報書換手段(入力書
込回路78)は、前記情報供給手段(101)からコー
ド導出命令情報および正規のコード情報が供給された場
合に、前記コード導出命令情報記憶手段(ROM53
c)および前記正規コード情報記憶手段(セキュリティ
コード記憶部54b)のそれぞれの記憶情報を、供給さ
れたコード導出命令情報および正規のコード情報にそれ
ぞれ書換えることを特徴とする、遊技用装置。
【0157】
【課題を解決するための手段の具体例】
(1) 図7に示された遊技制御プログラム記憶部54
aにより、制御用プログラム(遊技制御プログラム)を
記憶しているプログラム記憶手段が構成されている。図
7に示されたCPU53bにより、プログラム記憶手段
に記憶されている制御用プログラムにしたがって動作す
るプロセッサが構成されている。それらプログラム記憶
手段およびプロセッサが遊技機(遊技機34)に含まれ
ている。図7に示されたROM53cにより、遊技機に
設けられ、遊技機用の正規の制御用プログラムを所定の
変換用データ(演算内容)にしたがった所定のアルゴリ
ズムにより変換したときに得られるプログラム変換デー
タを格納しておくためのプログラム変換データ格納手段
が構成されている。図7に示されたセキュリティコード
記憶部54bにより、遊技機に設けられ、所定の変換用
データ(演算内容)を格納しておくための変換用データ
格納手段が構成されている。図7に示されたCPU53
bにより、遊技機に設けられ、正規の制御用プログラム
とプログラム変換データとの間に、変換用データ格納手
段に格納されている変換用データにしたがった所定のア
ルゴリズムに基づいた所定の相関関係があることを利用
して、プログラム記憶手段に記憶されている制御用プロ
グラムとプログラム変換データ格納手段に格納されてい
るプログラム変換データとの間に所定の相関関係がある
か否かを判別して、プログラム記憶手段に記憶されてい
る制御用プログラムの適否を判定する適否判定手段が構
成されている(図8のS5,S6)。図7に示された入
力書込回路78により、遊技機に設けられ、変換用デー
タ格納手段に格納されている変換用データとプログラム
変換データ格納手段に格納されているプログラム変換デ
ータとをそれぞれ書換えることが可能なデータ書換手段
が構成されている(図9参照)。図1に示されたセキュ
リティコード・演算内容作成管理装置101により、遊
技機の外部に設けられ、データ書換手段へ変換用データ
およびプログラム変換データを供給するデータ供給手段
が構成されている。さらに、データ書換手段は、データ
供給手段から変換用データおよびプログラム変換データ
が供給された場合に、変換用データ格納手段に格納され
ている変換用データをデータ供給手段から供給された変
換用データに書換えるとともに、プログラム変換データ
格納手段に格納されているプログラム変換データをデー
タ供給手段から供給されたプログラム変換データに書換
える(図9参照)。
【0158】(2) 図7に示されたCPU53bによ
り、前記プログラム記憶手段に記憶されている前記制御
用プログラムと前記プログラム変換データ格納手段に格
納されているプログラム変換データとの間に前記所定の
相関関係がないと前記適否判定手段により判定された場
合に、前記プロセッサを不能動化する不能動化手段が構
成されている(図8のS10参照)。
【0159】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、変換用データを用いて、制御用プログラム
とプログラム変換データ格納手段に格納されているプロ
グラム変換データとの間に所定の相関関係があるか否か
を判別することにより、制御用プログラムの適否が判定
されるが、その変換用プログラムおよびプログラム変換
データが遊技機の外部から供給されるデータにより変更
され得る。このため、不正行為者がいくら変換用データ
およびプログラム変換データを解読して不正行為を行な
おうとしても、それらのデータが変更され得るので、制
御用プログラムの不正改造等の遊技制御に関する不正行
為を行ない難くすることができる。さらに、そのような
解読と、その解読後の制御用プログラムの不正改造とが
無駄なものになる。したがって、不正行為者が不正行為
による利益を得ることができ難くなり、その結果とし
て、不正行為者が不正行為を行なう意義を失わせること
ができるとともに、不正行為者が不正行為を行なう意欲
を減退させることができる。これらの結果、遊技制御に
関する不正行為を極力抑制することができる。
【0160】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。すな
わち、制御用プログラムと格納されているプログラム変
換データとの間に所定の相関関係がないと判定された場
合にプロセッサが不能動化されるため、不正行為者によ
る不正行為が行なわれた場合には、遊技機が動作しなく
なるので、遊技制御に関する不正行為をさらに抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技用装置の全体の概略を示すシステムブロッ
ク図である。
【図2】セキュリティコード・演算内容作成管理装置の
構成を示すブロック図である。
【図3】セキュリティコード・演算内容送信装置の構成
を示すブロック図である。
【図4】遊技機とカードユニットとを示す全体正面図で
ある。
【図5】遊技機に用いられる制御回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】遊技機に用いられる制御回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】基本回路およびその周辺回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図8】CPUの制御動作の内容を示すフローチャート
である。
【図9】入力書込回路動作の内容を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
100は管理センター、101はセキュリティコード・
演算内容作成管理装置、200は遊技場、300はセキ
ュリティコード・演算内容送信装置、400は中継装
置、500は遊技機設置島、34は遊技機、35はカー
ドユニット、103,303は制御部、104は記憶
部、66は基本回路、53c,54はROM、53bは
CPU、53dはクロック回路、54aは遊技制御プロ
グラム記憶部、54bはセキュリティコード記憶部、7
8は入力書込回路、79はセキュリティコード・演算内
容情報受信部、80はセキュリティコード・演算内容変
更済信号送信部である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御用プログラムを記憶しているプログ
    ラム記憶手段と、該プログラム記憶手段に記憶されてい
    る制御用プログラムにしたがって動作するプロセッサと
    を有する遊技機を含む遊技用装置であって、 前記遊技機に設けられ、該遊技機用の正規の制御用プロ
    グラムを所定の変換用データにしたがった所定のアルゴ
    リズムにより変換したときに得られるプログラム変換デ
    ータを格納しておくためのプログラム変換データ格納手
    段と、 前記遊技機に設けられ、前記所定の変換用データを格納
    しておくための変換用データ格納手段と、 前記遊技機に設けられ、前記正規の制御用プログラムと
    前記プログラム変換データとの間に、前記変換用データ
    格納手段に格納されている変換用データにしたがった前
    記所定のアルゴリズムに基づいた所定の相関関係がある
    ことを利用して、前記プログラム記憶手段に記憶されて
    いる前記制御用プログラムと前記プログラム変換データ
    格納手段に格納されているプログラム変換データとの間
    に前記所定の相関関係があるか否かを判別して、前記プ
    ログラム記憶手段に記憶されている前記制御用プログラ
    ムの適否を判定する適否判定手段と、 前記遊技機に設けられ、前記変換用データ格納手段に格
    納されている変換用データと前記プログラム変換データ
    格納手段に格納されているプログラム変換データとをそ
    れぞれ書換えることが可能なデータ書換手段と、 前記遊技機の外部に設けられ、前記データ書換手段へ前
    記変換用データおよび前記プログラム変換データを供給
    するデータ供給手段とを含み、 前記データ書換手段は、前記データ供給手段から前記変
    換用データおよび前記プログラム変換データが供給され
    た場合に、前記変換用データ格納手段に格納されている
    変換用データを前記データ供給手段から供給された変換
    用データに書換えるとともに、前記プログラム変換デー
    タ格納手段に格納されているプログラム変換データを前
    記データ供給手段から供給されたプログラム変換データ
    に書換えることを特徴とする、遊技用装置。
  2. 【請求項2】 前記プログラム記憶手段に記憶されてい
    る前記制御用プログラムと前記プログラム変換データ格
    納手段に格納されているプログラム変換データとの間に
    前記所定の相関関係がないと前記適否判定手段により判
    定された場合に、前記プロセッサを不能動化する不能動
    化手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1記載の
    遊技用装置。
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