JP2003248735A - 操作性が改善された機器ネットワークシステム - Google Patents

操作性が改善された機器ネットワークシステム

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JP2003248735A
JP2003248735A JP2002049765A JP2002049765A JP2003248735A JP 2003248735 A JP2003248735 A JP 2003248735A JP 2002049765 A JP2002049765 A JP 2002049765A JP 2002049765 A JP2002049765 A JP 2002049765A JP 2003248735 A JP2003248735 A JP 2003248735A
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JP2002049765A
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Makoto Kondo
近藤  誠
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Original Assignee
Suncorporation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要な者のみが必要な機器のみを操作可能と
するシステムであって、機器の操作を行なう者の入力作
業量を低減できるシステムを実現すること。 【解決手段】 本発明に係る機器ネットワークシステム
10は、操作可能状態と操作不能状態とで切換え可能な
機器20,24等と、複数の前記機器20,24等に対
して情報通信可能に接続された中央管理装置40とを備
える。中央管理装置40は、機器20,24等を操作す
る人を認証する手段と、認証された人に関連づけて操作
可能な機器20,24等のリストを記憶している手段4
1と、認証手段で認証されたときに認証された人に関連
づけて記憶されているリストに含まれる機器群を操作可
能状態に切換える手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は機器群の保守管理
技術に関する。特に許可された人にのみ機器を操作する
ことを許容し、許可されていない人が勝手に機器を操作
することを禁止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】 複数の機器が設置された施設では機器
毎に保守管理のための操作が行なわれる。例えば遊技場
には複数の機器(遊技媒体の計数器やPOS端末や遊技
場管理コンピュータ等)が設置されており、機器の保守
管理のために、遊技場の従業員等によって計数器やPO
S端末等が操作される。これらの機器は、許可された人
のみが操作でき、許可されていない人が勝手に操作する
ことができないようにしておく必要がある。また保守管
理に従事する人の職務は様々であり、計数器の保守管理
に従事する人には計数器を操作できるようにしておく必
要がある反面、その人は例えばPOS端末を操作する必
要がなく、POS端末については操作不能にしておいた
方が好ましい。この種の必要性に応じて、機器毎に人の
認証手段を設け、操作しようとする者が認証されたとき
にのみ操作可能とするシステムが開発されている。例え
ば、計数器やPOS端末にパスワードを入力するための
キーボードを設けておき、計数器を操作する者には計数
器の認証手段のパスワードを教え、POS端末を操作す
る者にはPOS端末の認証手段のパスワードを教えてお
く技術が開発されている。このシステムによると、必要
な者のみが必要な機器のみ操作することができ、許可さ
れていない者が操作したり、許可されていない機器を操
作したりすることを禁止できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら上述の
ようなシステムでは、機器毎にパスワード等の入力をす
る必要がある。このために機器を保守管理する際の入力
作業量が多くなるという問題があった。
【0004】本発明は上述した実情に鑑みてなされたも
のであり、必要な者のみが必要な機器のみを操作可能と
するシステムであって、入力作業量を低減できるシステ
ムを実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段と作用と効果】 上記課題
を解決するために、請求項1に記載の機器ネットワーク
システムが創作された。この機器ネットワークシステム
は、操作可能状態と操作不能状態とで切換え可能な機器
と、複数の前記機器に対して情報通信可能に接続された
中央管理装置とを備える。中央管理装置は、機器を操作
する人を認証する手段と、認証手段で認証される人に関
連づけて操作可能な機器のリストを記憶している手段
と、認証手段で認証されたときに認証された人に関連づ
けて記憶されているリストに含まれる機器群を操作可能
状態に切換える手段とを備えている。「操作可能状態」
の切換えは、例えば機器の操作部にアクセスすることを
禁止しているロックされた扉をアンロックすることや、
無効化された操作部を有効化すること等で行なわれても
良い。この機器ネットワークシステムでは、機器を操作
する人とその人が操作可能な機器のリストが記憶されて
いる(システムの管理者等が予め記憶させておく)。機
器を操作する人が認証されると、認証された人に関連づ
けられた機器のみが操作可能状態に切換えられる。機器
を操作する人に必要な機器(操作が許可された機器)の
みが操作可能とされる。機器を操作する人は、パスワー
ド等の入力作業を機器毎に行なう必要がなく、保守管理
の際の入力作業量を低減できる。このシステムでは、機
器毎に認証手段を設ける必要がないのでシステムのコス
トを抑えることができる。また、記憶手段の内容を追
加、削除、書換え等することで、機器の操作を行なえる
人やその人が操作できる機器を容易に変更することがで
きる。例えば、本システムを採用する施設において、あ
る者Xが新たな機器Aの操作が許可された場合に、記憶
手段においてXに関連づけて機器Aを記憶させるだけで
Xは機器Aを操作できるようになる。このように、施設
における機器の保守管理体制の変化に柔軟に対応でき
る。
【0006】複数の操作部を備える機器がある。そして
施設において機器の操作部毎に操作が許可されている人
が異なる場合がある。例えば、計数器には種々のスイッ
チが設けられている。そして、操作する人の職務等に応
じていずれのスイッチを操作できるかが決められている
場合がある。遊技場では、計数器の全てのスイッチの操
作が許可される人、計数器のスイッチの一つのスイッチ
のみの操作が許可される人等が決められる。このような
現状に即した機器ネットワークシステムが構築されるこ
とが望ましい。このために、請求項2の機器ネットワー
クシステムが創作された。請求項2の機器ネットワーク
システムは、操作可能状態と操作不能状態とで切換え可
能な操作部を複数備えている機器と、複数の前記機器に
対して情報通信可能に接続された中央管理装置とを備え
る。中央管理装置は、機器を操作する人を認証する手段
と、認証手段で認証される人に関連づけて操作可能な機
器の操作部のリストを記憶している手段と、認証手段で
認証されたときに認証された人に関連づけて記憶されて
いるリストに含まれる機器群の操作部群を操作可能状態
に切換える手段とを備えている。このシステムによる
と、認証手段で認証された人に関連づけられた機器の操
作部が操作可能状態に切換えられる。機器の操作部毎に
操作可能・不能の設定がなされることになる。機器の操
作部毎に操作が許可されている人が異なる場合において
有効に利用されるシステムが構築されている。
【0007】機器毎にパスワード等による認証手段が設
けられていた従来のシステムでは、操作を許可されてい
ない者がパスワード等をランダムに入力することで機器
が操作可能状態になる場合があった。このために機器が
不正に操作される可能性があった。パスワード等を長く
することで機器が不正操作される可能性を低くすること
ができるが、入力作業量が大幅に増えてしまうという問
題が生じる。作業量が大幅に増えることなく機器の保守
管理におけるセキュリティを強化する必要がある。この
ために請求項3の機器ネットワークシステムが創作され
た。この機器ネットワークシステムは、操作可能状態と
操作不能状態とで切換え可能な機器と、複数の前記機器
に対して情報通信可能に接続された中央管理装置とを備
える。中央管理装置は、機器を操作する人を認証する中
央認証手段と、中央認証手段で認証される人に関連づけ
て操作可能な機器のリストを記憶している手段と、中央
認証手段で認証されたときに認証された人に関連づけて
記憶されているリストに含まれる機器群に中央認証信号
を送信する手段とを備える。各機器は、その機器を操作
する人を認証する機器側認証手段と、中央認証信号を受
信した後に機器側認証手段で認証されたときに当該機器
を操作可能状態に切換える手段とを備えている。請求項
3の機器ネットワークシステムでは、操作が許可された
人に関連づけてその人が操作を許可された機器のリスト
が記憶される(予め記憶させておく)。中央管理装置は
機器を操作する人を認証すると、認証された人に関連づ
けられた機器群に対して中央認証信号を送信する。各機
器では、中央認証信号を受信した後にさらにその機器を
操作する人であると認証された場合にのみ当該機器を操
作可能状態に切換える。このシステムでは機器を操作す
るために二重のセキュリティがなされている。機器の不
正操作を防止できる極めて優れたシステムである。中央
認証装置で認証される必要があるが、従来と比しても作
業量等がそれほど増えるものではない。
【0008】上述の機器ネットワークシステムにおい
て、認証手段は指紋の照合装置等を用いて機器を操作す
る人を認証するようにしても良い。また、IDカードの
読取装置等を用いて機器を操作する人を認証するように
しても良い。この場合、機器の操作を行なう者にIDカ
ードを予め与えておく。また、認証手段は、操作が許可
された人に与えられたコードが入力されたか否かで認証
するようにしても良い。ここでの「認証手段」は、請求
項3においては中央認証手段と機器側認証手段の双方を
含むものである。この場合、システムの管理者等によっ
て機器を操作する者にコード(例えばパスワード、ID
等)が与えられる(教えられる)。この形態で認証する
ようにすると、次のような状況で非常に効果的である。
機器の操作を予定されていない者が緊急で機器を操作す
ることになった。この場合、IDカード等を急に作成す
ることができないことがある。このような状況では、シ
ステムの管理者等がコードを中央管理装置(請求項3の
場合には機器を含む)に登録し(以前からあるコードを
用いても良い)、そのコードを機器操作を予定されてい
ない者に電話等で教えることで、その者は機器の操作を
行なうことができるようになる。緊急時に柔軟に対応で
きるシステムが構築されている。
【0009】また、機器は、操作可能状態に切換えられ
てから所定時間経過すると操作不能状態に切換えられる
ようにすることが好ましい。このようにすると、機器が
操作された後に第三者に不正に機器が操作されることが
ない。このため、システムのセキュリティが向上する。
なおこの場合、操作不能状態に切換えられる時間が機器
毎に設定されるようにしても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】 上記した各請求項に記載の発明
は、以下に示す形態で好適に実施することができる。 (形態1) 請求項1の機器ネットワークシステムにお
いて、中央管理装置は認証手段で認証されたときに認証
された人に関連づけられた機器に対して認証信号を出力
する。各機器は、通常は当該機器を操作不能状態として
いる。各機器は、中央管理装置から出力される認証信号
を受信すると当該機器を操作可能状態とする。 (形態2) 請求項2の機器ネットワークシステムにお
いては以下の形態で実施されても良い。 (1)中央管理装置は、認証手段で認証されたときに認
証された人に関連づけられた機器の操作部に対応する認
証信号を各機器に対して出力する。例えば、ある機器Y
が操作部αと操作部βを有する場合には、中央管理装置
は機器Yに対して2ビットの認証信号を出力するように
しても良い(「0,1」「1,0」「1,1」)。この
場合、中央管理装置は認証された人に関連づけて機器Y
の操作部αが記憶されている場合には、機器Yに対して
「1,0」の認証信号を出力し、認証された人に関連づ
けて操作部βが記憶されている場合には、機器Yに対し
て「0,1」の認証信号を出力する。また、認証された
人に関連づけて機器Yの操作部αと操作部βの双方が記
憶されている場合には機器Yに対して「1,1」の認証
信号を出力する。 (2)各機器は、通常は当該機器の全ての操作部を操作
不能状態としている。各機器は、中央管理装置からの認
証信号に基づいて当該機器を操作部毎に操作可能状態と
する。例えば、上記機器Yは、「0,1」の認証信号を
受信すると操作部αは操作不能状態を維持させつつ、操
作部βを操作可能状態とする。「1,0」の認証信号を
受信すると、操作部αを操作可能状態とし、操作部βは
操作不能状態を維持させる。「1,1」の認証信号を受
信すると、操作部αと操作部βの双方を操作可能状態と
する。 (形態3) 請求項3の機器ネットワークシステムにお
いて、中央管理装置は、中央認証手段で認証されたとき
に認証された人に関連づけられた機器に対して中央認証
信号を出力する。各機器は、通常は当該機器を操作不能
状態としている。各機器は、中央認証信号を受信後に機
器側認証手段で当該機器を操作する人が認証されたとき
に当該機器を操作可能状態とする。 (形態4) 請求項1〜5、形態1〜3の機器ネットワ
ークシステムは、遊技場で好適に実施されるシステムで
ある。遊技場のように多種多様な機器が設置される施設
においては、本システムが有効に実施され得る。この形
態においては、カードユニット、計数器、POS端末等
の多種の機器からシステムが構築されても良い。また、
一種類の機器のみを対象としてシステムが構築されても
良い。例えば、計数器のみを対象としてシステムが構築
されても良い。遊技場で実施される場合は、「中央管理
装置」としていわゆるホールコンピューターを採用する
ことができる。なお、本システムは遊技場以外でも複数
の機器が相互に接続されているネットワーク一般に利用
可能である。
【0011】(第1実施例) 本発明に係る機器ネット
ワークシステムをパチンコ店に適用した一実施例につい
て説明する。図1に、本実施例に係る機器ネットワーク
システム10の概略システム図を示す。まず、図1を参
照して機器ネットワークシステム10の構成について説
明する。機器ネットワークシステム10は、パチンコ店
30で実施されている。機器ネットワークシステム10
は、複数の遊技台15a〜15c,17a〜17cと、
遊技台毎に設けられているカードユニット20a〜20
c,24a〜24cと、計数器50と、POS70と、
ホールコンピュータ40と、出玉情報収集装置80と、
貯玉管理サーバ85等から構成される。なお図1では、
遊技台、カードユニット、計数器の一部のみを示してい
る。また以下では、遊技台やカードユニットに共通する
事象には添字を省略して説明する。カードユニット20
毎に遊技台15が接続されている。同様にカードユニッ
ト24毎に遊技台17が接続されている。カードユニッ
ト20は、回線61,60を介してホールコンピュータ
40に接続されている。カードユニット24は、回線6
2,60を介してホールコンピュータ40に接続されて
いる。また、計数器50は回線64を介して、POS7
0は回線63を介してホールコンピュータ40に接続さ
れている。出玉情報収集装置80は回線65を介して、
貯玉管理サーバ85は回線66を介してホールコンピュ
ータ40に接続されている。各機器(カードユニット2
0,24、計数器50等)とホールコンピュータ40と
によってネットワークが構築されている。ホールコンピ
ュータ40と各機器が情報通信可能となっている。
【0012】本実施例に係る遊技台15,17はパチン
コ機である。遊技台15,17ではパチンコ遊技が行な
われる。遊技台15によっていわゆる島が構成されてお
り、遊技台17によって島が構成されている。カードユ
ニット20は、カード挿入口22を備える。遊技者は、
カード挿入口22に遊技カード5を挿入することができ
る。遊技者は、パチンコ店30に配設されたカード販売
機で遊技カード5を購入することができる。遊技カード
5には金額や玉数等の有価情報が記憶されている。遊技
者は、カード挿入口22に遊技カード5を挿入し、遊技
台15に配設された玉貸しスイッチ(図示省略)を操作
することで、パチンコ玉の貸し出しを受けることができ
る。カードユニット20は、前面に開閉扉が配設されて
いる。カードユニット20の内部にはメンテナンススイ
ッチ21が配設されている。メンテナンススイッチ21
は、開閉扉が開かれた状態で操作される。このスイッチ
21は、カードユニット20のメンテナンスを行なう際
に操作される。カードユニット24もカードユニット2
0と同様の構成をしている。即ち、カード挿入口26を
備え、ユニットの内部にはメンテナンススイッチ25が
配設されている。
【0013】計数器50は、パチンコ玉を計数する機器
である。遊技者は、遊技台15,17で払出されたパチ
ンコ玉を計数器50に流し込む。計数器50は、流し込
まれたパチンコ玉を計数し、計数結果を計数情報カード
7に書き込み、そして排出する。遊技者は、計数情報カ
ード7を後述するPOS70に持ち込むことで計数結果
に応じた景品を手に入れることができる。計数器50の
上面には外蓋が配設されている。外蓋は通常時はロック
された状態にあり、外蓋開閉装置が駆動されることでロ
ックが解除される。外蓋のロックが解除されると外蓋を
開くことができる。この外蓋が開かれた状態では、計数
器50における累積の計数結果をクリアするスイッチ5
1(クリアスイッチ)を操作することができる。また、
計数器50の内部には内蓋が配設されている。内蓋は、
外蓋が開けられた状態でのみ開閉操作を行なうことがで
きる。内蓋は通常時はロックされた状態にあり、内蓋開
閉装置が駆動されることでロックが解除される。ロック
が解除されると内蓋を開くことができる。内蓋が開かれ
た状態では、計数器50のメンテナンスを行なうための
スイッチ52(メンテナンススイッチ)を操作すること
ができる。POS70は、払出されたパチンコ玉数に応
じた景品を遊技者が入手できる場所である景品交換カウ
ンターに設置される。POS70には、計数情報カード
7の読取装置72とPOS用表示器74が配設されてい
る。読取装置72とPOS用表示器74は、図示省略の
回線を介して接続されている。読取装置72にはカード
挿入口が設けられており、そのカード挿入口には計数情
報カード7が挿入される。読取装置72は、計数情報カ
ード7に記憶されている計数結果を読取り、読取結果に
応じた景品数をPOS用表示器74に対して出力する。
POS用表示器74は、読取装置72から出力された景
品数を画面に表示する。POS70に配置されたパチン
コ店30の従業員は、表示器74に表示された数の景品
を遊技者に渡す。読取装置72には景品1個当りのパチ
ンコ玉数を設定できるスイッチ76が配設されている。
このスイッチ76(以下では景品単価設定スイッチとい
う)を操作することで、景品1個当りのパチンコ玉を1
00球又は120球のいずれかに設定することができ
る。
【0014】出玉情報収集装置80は、遊技台毎の投入
玉数(アウト玉数)、払出し玉数(セーフ玉数)、特賞
回数(大当り回数)等を収集する装置である。出玉情報
収集装置80は、収集した情報に基づいて遊技台毎の出
玉数(セーフ玉数からアウト玉数を減じた数)を計算し
たり、島毎の累計出玉数等を計算する。貯玉管理サーバ
85は、いわゆる貯玉に関する情報を統括的に管理す
る。遊技者は、遊技を終了するときに支配している玉を
「貯玉」としてパチンコ店30に預けることができる。
貯玉管理サーバ85では、遊技者ID(パチンコ店30
の会員になれば与えられるIDである)に対応づけて貯
玉数が記憶される。遊技者は、後日パチンコ店30を訪
れたときに貯玉を引き落とすことで遊技を行なうことが
できる。なお、出玉情報収集装置80や貯玉管理サーバ
85が行なう処理については公知の処理が実施されれば
良く、本発明を特徴づけるものではないので詳細な記載
は省略する。
【0015】ホールコンピュータ40は、カードユニッ
ト20,24や計数器50等の各種機器を統括的に管理
する。ホールコンピュータ40は機器ネットワークシス
テム10の中央管理装置として機能する。ホールコンピ
ュータ40はホールコンピュータ用表示器40aを備え
る。表示器40aでは、特賞状態(大当り遊技状態)で
ある遊技台15,17の台番号が表示されたり、故障が
発生した遊技台15,17や計数器50等が表示され
る。また、出玉情報管理装置80や貯玉管理サーバ85
で管理されている情報が表示される。ホールコンピュー
タ40はキーボード42を備えている。遊技場の従業員
(管理者を含む)やカードユニットメーカーの従業員等
は、キーボード42を用いてそれぞれに与えられたパス
ワードの入力を行なうことができる。このパスワードに
ついては後で詳しく説明する。また、キーボード42が
用いられて出玉情報管理装置80や貯玉管理サーバ85
で管理されている情報の変更等が行なわれる。
【0016】ホールコンピュータ40はCPU、RO
M、RAM等を備え、種々の制御処理を行なう。またホ
ールコンピュータ40は記憶装置41を備える。ホール
コンピュータ40に格納される制御プログラムには、キ
ーボード42で入力されたパスワードに従って各機器
(カードユニット20,24,計数器50等)に対して
認証信号を出力する処理や、認証信号を出力して所定時
間経過後に完了信号を出力する処理や、表示器40aで
の表示画像を作成する処理等が含まれている。記憶装置
41には、複数のパスワードとパスワードに対応する機
器(機器の操作部)のリストが記憶されている。
【0017】ここで、図2を参照して記憶装置41にお
ける記憶内容について説明する。図2には、パスワード
とそのパスワードが与えられた者とその者が操作を許可
されている機器(機器の操作部)が示されている。図2
に示されるように、パチンコ店30の支配人Aは、パス
ワード「001A」が与えられている。支配人Aは、カ
ードユニット20,24のメンテナンススイッチ21,
25、計数器50のクリアスイッチ51とメンテナンス
スイッチ52、POS70(読取装置72)の景品単価
設定スイッチ76の操作を行なうことができる。また支
配人Aは、出玉情報管理装置80での管理情報の変更
や、貯玉管理サーバ85での管理情報の変更を行なうこ
とができる。従って、支配人Aは、パチンコ店30に設
置されている全機器の操作が許可された者である。パチ
ンコ店30の従業員Bは、パスワード「002B」が与
えられている。従業員Bは、計数器50のクリアスイッ
チ51の操作や、出玉情報収集装置80と貯玉管理サー
バ85での管理情報の変更が許可されている。従業員B
にはその他の機器(カードユニット20,24等)の操
作が許可されていない。また、従業員Cにはパスワード
「003C」が与えられており、従業員Dにはパスワー
ド「004D」が与えられている。図に示されるように
パチンコ店30の従業員C、従業員Dは操作が許可され
ている機器が従業員Bと異なる。カードユニットメーカ
ーXXの従業員Eにはパスワード「005E」が与えら
れている。従業員Eにはカードユニット20,24のメ
ンテナンスを行なうことのみが許可されている。計数器
メーカーYYの従業員Fにはパスワード「006F」が
与えられており、計数器50のクリアスイッチ51とメ
ンテナンススイッチ52の操作が許可されている。パチ
ンコ店30の従業員B,C,Dや各メーカーの従業員
E,F等が操作することができる機器は支配人Aによっ
て決定され、支配人Aによって各人にパスワードが与え
られる。
【0018】記憶装置41では、各パスワードに関連づ
けてそのパスワードが与えられた者に操作が許可された
機器(機器の操作部)が記憶される。本実施例の場合、
支配人Aが記憶装置41に予め記憶させておく。記憶装
置41には、「001A」に関連づけてすべての機器
(機器の操作部)が記憶されている。即ち、「001
A」に関連づけてカードユニット20,24、計数器4
0の各スイッチ、POS70、出玉情報収集装置80、
貯玉情報管理サーバ85が記憶されている。また「00
2B」に関連づけて計数器50のクリアスイッチ51、
出玉情報収集装置80、貯玉管理サーバ85が記憶され
ている。同様に、「003C」等の他のパスワードに関
連づけて機器が記憶されている。記憶装置41で記憶さ
れるこれらの情報は、支配人Aによって自由に追加、削
除、書換えが行なわれる。例えば、従業員Bに対してカ
ードユニット20,24のメンテナンススイッチ21,
25の操作を新たに許可した場合には、記憶装置41に
おいて「002B」に関連づけてカードユニット20,
24を新たに記憶させることができる。また、支配人A
はパスワードの変更等を自由に行なうことができる。
【0019】次に、ホールコンピュータ40に接続され
る各機器の動作について説明する。POS70の読取装
置72は、ホールコンピュータ40からPOS70に対
して出力される認証信号を受信し、受信された信号に基
づいて景品単価設定スイッチ76を操作可能状態にす
る。具体的には、認証信号を受信すると、景品単価設定
スイッチ76を操作不能状態から操作可能状態に切換え
る。なお、POS70は、通常は景品単価設定スイッチ
76を操作不能状態としている。ここでの「操作不能状
態」とは、景品単価設定スイッチ76が操作された場合
であっても当該操作が読取装置72に認識されないよう
にされた状態(スイッチ76が無効化された状態)であ
る。「操作可能状態」とは、無効化されたスイッチ76
が有効化された状態である。以下での各スイッチの「操
作不能状態・可能状態」も同様である。また、POS7
0は、ホールコンピュータ40からの完了信号を受信す
る。完了信号を受信すると、景品単価設定スイッチ76
を操作可能状態から操作不能状態に切換える。
【0020】カードユニット20は、ホールコンピュー
タ40からカードユニット20に対して出力される認証
信号を受信し、受信された認証信号に基づいてメンテナ
ンススイッチ21を操作可能状態とする。カードユニッ
ト20では通常はメンテナンススイッチ21を操作不能
状態としている。カードユニット20は、認証信号を受
信すると、メンテナンススイッチ21を操作可能状態に
する。カードユニット20は、ホールコンピュータ40
からの完了信号を受信する。完了信号を受信すると、メ
ンテナンススイッチ21を操作可能状態から操作不能状
態に切換える。なお、カードユニット24もカードユニ
ット20と同様に動作する。
【0021】計数器50は、ホールコンピュータ40か
ら計数器50に対して出力されている2ビットの認証信
号を受信し、受信された信号に基づいて外蓋開閉装置や
内蓋開閉装置を駆動する。計数器50では、通常は外蓋
と内蓋がロックされている。この状態では外蓋を開ける
ことができず、クリアスイッチ51を操作することがで
きない。この状態では、外蓋が開かれなければ開くこと
ができない内蓋を開けることができず、メンテナンスス
イッチ52を操作することができない。計数器50は、
「1,0」の認証信号を受信すると外蓋開閉装置を駆動
して外蓋のロックを解除する。これにより、外蓋を開く
ことができ、クリアスイッチ51を操作することができ
るようになる。また、「1,1」の認証信号を受信する
と両開閉装置を駆動して外蓋と内蓋のロックを解除す
る。この状態では、クリアスイッチ51とメンテナンス
スイッチ52の双方を操作することができる。なお、こ
のクリアスイッチ51とメンテナンススイッチ52は上
述した景品単価設定スイッチ76等のようにスイッチ自
体が無効化されるものではない。即ち、クリアスイッチ
51、計数器50のメンテナンススイッチ52は常時有
効化されている。計数器50は、ホールコンピュータ4
0からの完了信号を受信する。完了信号を受信すると両
開閉装置を駆動し、アンロック状態の外蓋と内蓋をロッ
クする。これにより、クリアスイッチ51とメンテナン
ススイッチ52が操作不能状態となる。
【0022】次に、図3を参照してホールコンピュータ
40が行なう処理について説明する。なお、ホールコン
ピュータ40では種々の処理が行なわれるが、ここでは
本発明を特徴付ける処理のみ説明する。ホールコンピュ
ータ40では、パスワードが入力されたか否かが常時監
視される(ステップS2)。ここでの処理は、キーボー
ド42でパスワードが入力された場合にYESとされ
る。パスワードが入力された場合(ステップS2でYE
Sの場合)は、入力されたパスワードから記憶装置41
を検索する(ステップS4)。このステップS4の処理
によってパスワード(即ちそのパスワードを与えられた
者)が認証されることになる。もし、入力されたパスワ
ードが記憶装置41に記憶されてない場合には、ステッ
プS4で処理を終了し、以下の処理には進まない。
【0023】次にホールコンピュータ40は、検索され
た機器の中に出玉情報収集装置80又は貯玉管理サーバ
85があるか否かを判断する(ステップS6)。ステッ
プS6でYESと判断された場合には、検索された出玉
情報収集装置80、貯玉管理サーバ85での管理情報を
変更可能である変更モードにする(ステップS8)。ホ
ールコンピュータ40では通常は出玉情報収集装置8
0、貯玉管理サーバ85での管理情報を変更不能である
不能モードとされている。即ち、キーボード42を用い
て出玉情報収集装置80、貯玉管理サーバ85の情報を
変更できないようになされている。ステップS8で変更
モードになると管理情報を変更できるようになる。これ
により、キーボード42に入力された情報が、出玉収集
装置80での処理に用いられたり、貯玉管理サーバ85
での処理に用いられることになる。例えばステップS2
でパスワード「001A」が入力された場合には、ステ
ップS8では出玉情報収集装置80と貯玉管理サーバ8
5の双方の管理情報が変更可能とされる(変更モードと
なる)。またステップS2でパスワード「003C」が
入力された場合には、ステップS8では出玉情報収集装
置80の管理情報が変更可能とされ(変更モードにな
る)、貯玉管理サーバ85の管理情報は変更不能が維持
される(不能モードが維持される)。記憶装置41でパ
スワード「003C」に関連づけて貯玉管理サーバ85
が記憶されていないからである。
【0024】また、ホールコンピュータ40では、ステ
ップS4で検索された機器の中に、カードユニット2
0,24、計数器50の各スイッチ51,52、POS
70が記憶されているか否かを判断する(ステップS1
0)。ここでYESと判断されると、入力されたパスワ
ードに関連づけられた機器(機器の操作部)に対して認
証信号を出力する(ステップS12)。ステップS1
0,S12の処理について例を挙げて説明する。パチン
コ店30の従業員Cによってパスワード「003C」
(図2参照)が入力された場合を例にして説明する。ス
テップS2でパスワード「003C」が入力された場合
には、記憶装置41でパスワード「003C」に関連づ
けてカードユニット20,24が記憶されていることか
らステップS10でYESと判断される。そしてステッ
プS12ではカードユニット20,24に対して認証信
号が出力される。これにより、カードユニット20,2
4のメンテナンススイッチ21,25が操作可能状態と
なり、従業員Cはメンテナンススイッチ21,25を操
作することができる。また、従業員Bによってパスワー
ド「002B」が入力された場合を例にして説明する。
ステップS2でパスワード「002B」が入力された場
合には、記憶装置41でパスワード「002B」に関連
づけて計数器50のクリアスイッチ51が記憶されてい
ることからステップS10でYESと判断される。この
場合、ステップS12では計数器50に対して「1,
0」の認証信号が出力される。これにより、計数器50
の外蓋開閉装置が駆動して外蓋のロックが解除される。
クリアスイッチ51が操作可能状態となり、従業員Bは
クリアスイッチ21,25を操作することができる。
【0025】ホールコンピュータ40では、キーボード
42にパスワードが入力されてから所定時間経過したか
否かが監視される(ステップS14)。ホールコンピュ
ータ40にはタイマーが内蔵されており、パスワードが
入力されるとタイマーがスタートされる。ステップS1
4の処理は、タイマーが所定時間(例えば30分)に達
するとYESとされる(なおこの所定時間は各機器毎に
異なる時間が設定される場合もある)。ステップS14
でYESの場合には、ステップS6で変更モードにされ
たものが不能モードになされ、さらにステップS12で
認証信号を出力した機器に対して完了信号を出力する
(ステップS16)。上述のパスワード「003C」が
入力された場合を例にすると、ステップS16では出玉
情報収集装置80を不能モードにして、さらにカードユ
ニット20,24に対して完了信号を出力する。これに
より、出玉情報管理装置80の情報を変更できなくなる
と共にカードユニット20,24のメンテナンススイッ
チ21,25が操作不能状態にされることになる。ま
た、上述のパスワード「002B」が入力された場合を
例にすると、ステップS16では出玉情報収集装置80
と貯玉管理サーバ85を不能モードして、さらに計数器
50に対して完了信号を出力する。これにより、出玉情
報収集装置80と貯玉管理サーバ85の情報を変更でき
なくなると共に計数器50の外蓋開閉装置が駆動して外
蓋がアンロック状態からロック状態にされることになる
(クリアスイッチ51が操作不能状態になる)。
【0026】上記した第1実施例に係る機器ネットワー
クシステム10では、機器の操作が許可された者にパス
ワードが与えられる。ホールコンピュータ40の記憶装
置41ではパスワードに対応づけて機器(機器の操作
部)のリストが記憶されている。パスワードが認証され
ると、そのパスワードに関連づけられた機器が操作可能
状態となる。このため、機器を操作する者は、機器毎に
パスワードの入力作業を行なう必要がない。このため、
機器を操作する者の入力作業量が軽減し、効率良く作業
を行なうことができる。また、このシステム10では、
機器毎にパスワード等の入力装置を設ける必要がないの
でシステムのコストを抑えることができる。本システム
10では、記憶装置41の記憶内容を書き換えること
で、操作が許可される者を容易に変更することができ
る。また、操作可能な機器を容易に変更することができ
る。パチンコ店30における機器の保守管理体制の変更
に柔軟に対応することができる。また本システム10
は、次のような状況で効果的に機能する。カードユニッ
トメーカーXXの従業員Kがカードユニット20,24
のメンテナンスのためにパチンコ店30を急遽訪れるこ
とになった。従業員Kにはパスワードが与えられていな
い。この場合、記憶装置41に新たなパスワード「01
0K」を登録し、そのパスワード「010K」に関連づ
けてカードユニット20,24を記憶させる。パチンコ
店30の支配人Aは、従業員Kに対してパスワードを設
定したことを電話等で報告する。従業員Kは、キーボー
ド42にパスワード「010K」を入力することでカー
ドユニット20,24のメンテナンススイッチ21,2
5の操作を行なうことができる。本システム10は、機
器の操作を予定されていない者が緊急で操作を行なう状
況で効果的に機能する。なお、この場合、所定期間経過
後又は一度使用された後にパスワード「010K」が自
動的に削除されるようにしても良い。このように、いわ
ゆるワンタイムパスワードとして設定することでシステ
ムのセキュリティが向上する。
【0027】上記第1実施例においては、出玉情報収集
装置80、貯玉管理サーバ85における情報変更の可能
・不能の切換えが、ホールコンピュータ40におけるモ
ードを切換えることで行なわれている。しかしながら次
のようになされても良い。出玉情報収集装置80、貯玉
管理サーバ85が入力装置(例えばキーボード)を備え
る構成にする。出玉情報収集装置80は、通常は入力装
置を用いて情報変更ができないようにしておく。これは
入力装置を無効化しておいても良いし、出玉情報収集装
置80自体を情報変更不能モードにしておいても良い。
ホールコンピュータ40は、入力されたパスワードに関
連づけて記憶装置41で出玉情報収集装置80が記憶さ
れている場合には、出玉情報収集装置80に対して認証
信号を出力する。出玉情報収集装置80は、認証信号を
受信すると情報変更操作を可能とする。例えば入力装置
を有効化したり、出玉情報収集装置80自体を情報変更
可能モードにする。これにより、操作が許可された者
は、出玉情報収集装置80において情報変更操作を行な
うことができる。貯玉管理サーバ85も出玉情報収集装
置80と同様に動作するようにする。ホールコンピュー
タ40は、貯玉管理サーバ85に対して認証信号を出力
するようにする。貯玉管理サーバ85は認証信号を受信
すると情報変更操作を可能な状態とする。
【0028】(第2実施例) 次に、本発明に係る機器
ネットワークシステム10の第2実施例を説明する。第
2実施例では第1実施例と異なる点のみ説明する。第2
実施例では、各機器がホールコンピュータ40からの認
証信号を受信したとしても、スイッチを操作可能状態と
せず、認証信号を受信した後に各機器に設けられた機器
側認証手段で認証された場合に操作可能状態とする点が
第1実施例と異なる。例えば、カードユニット20,2
4が認証信号を受信したとしてもメンテナンススイッチ
21,25を操作可能状態にしない。また、図4によく
示されるように、出玉情報収集装置80は独自の表示器
81とキーボード82を有している。この表示器81に
は出玉情報収集装置80での管理情報が表示される。出
玉情報収集装置80での管理情報を変更する者(例えば
支配人A)は、変更内容をキーボード82に入力する。
また貯玉管理サーバ85にも表示器86とキーボード8
7が備えられている。表示器86では貯玉管理サーバ8
5での管理情報が表示される。貯玉管理サーバ85での
管理情報を変更する者(例えば支配人A)は、変更内容
をキーボード87に入力する。第2実施例では、ホール
コンピュータ40を用いて出玉情報収集装置80、貯玉
管理サーバ85の管理情報が変更されない。出玉情報収
集装置80、貯玉管理サーバ85において変更操作が直
接行なわれる。ホールコンピュータ40のキーボード4
2にパスワードが入力され、その入力されたパスワード
に出玉情報収集装置80又は貯玉管理サーバ85が関連
づけられている場合には、その関連づけられている出玉
情報収集装置80、貯玉管理サーバ85に対して認証信
号が出力される。出玉情報収集装置80、貯玉管理サー
バ85は認証信号を受信する。
【0029】第2実施例では各機器にパスワードの入力
装置が設けられている。カードユニット20,24の場
合、開閉扉が開かれた内部にパスワード入力装置23,
27が設けられている。なお、図4では全てのカードユ
ニットのパスワード入力装置に符号を付していない。計
数器50には外蓋にパスワード入力装置53が取り付け
られている。POS70の読取装置72にはその前面に
パスワード入力装置75が設けられている。また出玉情
報収集装置80や貯玉管理サーバ85は、備えられたキ
ーボード82,87でパスワードが入力される。これら
のパスワード入力装置等によって各機器毎の機器側認証
手段が構成される。
【0030】また各機器ではその機器の操作を許可され
た者のパスワードが記憶される。どのように記憶される
かをカードユニット20,24を例にして説明する。第
1実施例で述べたように、カードユニット20,24は
パチンコ店30の支配人A、従業員C、従業員D、カー
ドユニットメーカーXXの従業員Eに操作が許可されて
いる。カードユニット20,24では、操作が許可され
ている者のパスワード「001A」,「003C」,
「004D」,「005E」が記憶される。この記憶作
業は支配人Aによって行なわれる。また、同様に計数器
50では、パスワード「001A」,「002B」,
「004D」,「006F」が記憶される(図2参
照)。POS70の読取装置72、出玉情報収集装置8
0、貯玉管理サーバ85でも、それぞれの機器の操作が
許可されている者のパスワードが記憶される。
【0031】機器の操作を希望する者は、以下のステッ
プを実行することで機器操作を行なえる。 (ステップ1)機器の操作を希望する者は、第1実施例
の場合と同様にホールコンピュータ40のキーボード4
2にパスワードを入力する。パスワードが入力されるこ
とで、ホールコンピュータ40からは入力されたパスワ
ードに関連づけられた機器(機器の操作部)に対して認
証信号が出力される。 (ステップ2)次に操作を希望する機器のパスワード入
力装置に再びパスワードを入力する。パスワードが入力
された機器では、入力されたパスワードと記憶されてい
るパスワードが一致するか否かが判断される(これによ
り機器を操作する者が認証されることになる)。カード
ユニット20,24、計数器50、POS70の読取装
置72は、ホールコンピュータ40からの認証信号を受
信し、かつ入力されたパスワードが記憶されているパス
ワードと一致した場合に各スイッチを操作可能状態にす
る。また、出玉情報収集装置80、貯玉管理サーバ85
は、ホールコンピュータ40からの認証信号を受信し、
かつ入力されたパスワードが記憶されているパスワード
と一致した場合に変更モードにする。通常、出玉情報収
集装置80、貯玉管理サーバ85は不能モード(情報変
更ができない状態)になされている。。ここで変更モー
ドにされると、キーボード82,87を用いて情報変更
できるようになる。
【0032】上記のステップ1、ステップ2について具
体例を挙げて説明する。パチンコ店30の従業員Bが、
計数器50のクリアスイッチ51を操作する場合を例に
して説明する。従業員Bは、パスワード「002B」を
キーボード42に入力する。これにより、ホールコンピ
ュータ40から計数器50に「1,0」の認証信号が出
力される(なお、この場合、出玉情報収集装置80、貯
玉管理サーバ85に対しても認証信号が出力される;記
憶装置41では「002B」に関連づけて出玉情報収集
装置80、貯玉管理サーバ85が記憶されているからで
ある)。計数器50は「1,0」の認証信号を受信す
る。従業員Bは、計数器50のパスワード入力装置53
にパスワード「002B」を入力する。計数器50では
パスワード「002B」が記憶されているために、
「1,0」の認証信号を受信後にパスワードが一致した
と判断される。計数器50は、外蓋開閉装置を駆動して
外蓋をアンロックすることでクリアスイッチ51を操作
可能状態にする。これにより、従業員Bはクリアスイッ
チ51の操作を行なえる。
【0033】また、従業員Cが出玉情報収集装置80の
情報変更操作を行なう場合を例にして説明する。従業員
Cは、パスワード「003C」をキーボード42に入力
する。これにより、ホールコンピュータ40から出玉情
報収集装置80に認証信号が出力される(この場合、カ
ードユニット20,24に対しても認証信号が出力され
る;記憶装置41にはパスワード「003C」に対応づ
けてカードユニット20,24が記憶されているからで
ある)。出玉情報収集装置80は、認証信号を受信す
る。従業員Cは、出玉情報収集装置80のキーボード8
2にパスワード「003C」を入力する。出玉情報収集
装置80ではパスワード「003C」が記憶されている
ために、認証信号を受信後にパスワードが一致したと判
断される。出玉情報収集装置80は、受信した認証信号
に基づいて不能モードから変更モードに切換える。これ
により従業員Cは、出玉情報収集装置80において情報
変更操作を行なうことができる。
【0034】上記した第2実施例に係る機器ネットワー
クシステム10では、キーボード42にパスワードが入
力されると機器を操作する者が認証される(1回目の認
証)。これにより各機器に認証信号が出力される。機器
毎のパスワード入力装置にパスワードが入力されると、
当該機器において操作する者が再び認証される(2回目
の認証)。2回とも認証された者のみが機器(機器の操
作部)を操作することができる。機器の操作を行なう者
の入力作業量は多くなってしまうが、機器が不正に操作
されることを防止できる。セキュリティ面では極めて優
れたシステムである。
【0035】以上、本発明の具体例を詳細に説明した
が、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定する
ものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上
に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれ
る。また、上記実施例では中央管理装置としての機能
(各機器を操作する者を認証する機能等)をホールコン
ピュータ40に持たせているが、この機能を他の機器に
持たせても良く、また認証機能のみを有する機器を中央
管理装置として新たに設置しても良い。また、上記実施
例では機器を操作する者を認証する手段としてキーボー
ド42でのパスワード入力を採用している。キーボード
42に換えて指紋読取装置、カード読取装置等を採用す
ることができる。指紋読取装置が採用される場合には、
記憶装置41では機器の操作を行なう者の指紋とその者
が操作を許可された機器(機器の操作部)が関連づけて
記憶される。また、カード読取装置を採用する場合に
は、機器の操作を行なう者に特定IDが与えられ、その
者に特定IDを記憶したカードが配布される。この場
合、記憶装置41では特定IDとその特定IDを与えら
れた者が操作を許可された機器(機器の操作部)が関連
づけて記憶される。また、上記した第2実施例におい
て、キーボード42に入力するパスワードと機器のパス
ワード入力装置において入力するパスワードは異なるよ
うにしても良い。このようにするとセキュリティがより
向上する。上記実施例では、操作可能状態となった機器
は、所定時間経過後に操作不能状態にされる。しかしな
がら、このような形態に限られず、例えば機器毎に操作
可能状態を解除するスイッチ等を設けるようにしても良
い。この場合、機器での保守管理作業終了後にその作業
をした者が解除スイッチを操作すると機器が操作不能状
態になるようにされる。また機器毎に上記の所定時間が
設定されるようにしても良い。また、本明細書または図
面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合
わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願
時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。
また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を
同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達
成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 機器ネットワークシステムの概略システム図
である。
【図2】 パスワードとそのパスワードが与えられた者
とその者が操作を許可されている機器を示す。
【図3】 制御回路部が行なう処理のフローチャートで
ある。
【図4】 機器ネットワークシステムの概略システム図
である(第2実施例)。
【符号の説明】
10・・機器ネットワークシステム 15a,15b,15c・・遊技台 17a,17b,17c・・遊技台 20a,20b,20c・・カードユニット 24a,24b,24c・・カードユニット 40・・ホールコンピュータ 40a・・表示器(ホールコンピュータ用) 42・・キーボード 50・・計数器 70・・POS 72・・読取装置 74・・表示器(POS用) 80・・出玉情報収集装置 85・・貯玉管理サーバ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作可能状態と操作不能状態とで切換え
    可能な機器と、複数の前記機器に対して情報通信可能に
    接続された中央管理装置とを備え、 中央管理装置は、機器を操作する人を認証する手段と、
    認証手段で認証される人に関連づけて操作可能な機器の
    リストを記憶している手段と、認証手段で認証されたと
    きに認証された人に関連づけて記憶されているリストに
    含まれる機器群を操作可能状態に切換える手段とを備え
    ている機器ネットワークシステム。
  2. 【請求項2】 操作可能状態と操作不能状態とで切換え
    可能な操作部を複数備えている機器と、複数の前記機器
    に対して情報通信可能に接続された中央管理装置とを備
    え、 中央管理装置は、機器を操作する人を認証する手段と、
    認証手段で認証される人に関連づけて操作可能な機器の
    操作部のリストを記憶している手段と、認証手段で認証
    されたときに認証された人に関連づけて記憶されている
    リストに含まれる機器群の操作部群を操作可能状態に切
    換える手段とを備えている機器ネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 操作可能状態と操作不能状態とで切換え
    可能な機器と、複数の前記機器に対して情報通信可能に
    接続された中央管理装置とを備え、 中央管理装置は、機器を操作する人を認証する中央認証
    手段と、中央認証手段で認証される人に関連づけて操作
    可能な機器のリストを記憶している手段と、中央認証手
    段で認証されたときに認証された人に関連づけて記憶さ
    れているリストに含まれる機器群に中央認証信号を送信
    する手段とを備え、 各機器は、その機器を操作する人を認証する機器側認証
    手段と、中央認証信号を受信した後に機器側認証手段で
    認証されたときに当該機器を操作可能状態に切換える手
    段とを備えている機器ネットワークシステム。
  4. 【請求項4】 前記認証手段は、コードが入力されたか
    否かで認証することを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載の機器ネットワークシステム。
  5. 【請求項5】 機器は、操作可能状態に切換えられてか
    ら所定時間経過すると操作不能状態に切換えられること
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の機器ネ
    ットワークシステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007207148A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd パスワード機能を備えた情報処理装置
JP2008217615A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Hochiki Corp 防災受信機
JP2009218937A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Yamaha Corp 音響機器と、その音響機器を制御するための制御装置とを接続したネットワークにより構成される音響システム

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