JP2019181033A - 遊技用装置、及び遊技システム - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技機における遊技に関するデータについて、所定の通信経路におけるセキュリティレベルを向上させることができる遊技用装置及び遊技システムを提供する。【解決手段】遊技者と管理者の生体情報は、あらかじめID等に対応付けてホールコンピュータ3に記憶されている。遊技管理装置4は、遊技開始時に管理者の生体情報を生成し、管理者の生体認証を行う。次に、暗号モードがAモードからBモードに遷移した場合に、遊技者の生体情報を生成し、遊技者の生体認証を行う。さらに、のめり込み設定情報に基づいて、のめり込み判定を行う。また、遊技媒体管理装置2からホールコンピュータ3等の間の所定区間において、所定のデータに関し、従来の暗号鍵による暗号化に加えて、当該遊技者や当該管理者の生体情報に基づく暗号鍵による暗号化が行われる。【選択図】図16
Description
本発明は、パチンコ機やパチスロ機等の遊技機に用いられる遊技用装置及び遊技システムに関する。
遊技場の一つとして、パチンコ機やパチスロ機等の遊技機を設置し、これらの遊技機を用いた遊技を行い、その遊技結果に応じて景品を獲得できる機会を遊技者に提供する遊技場がある。遊技者は、パチンコ機の場合にはパチンコ玉を用いた遊技を行い、パチスロ機の場合にはメダル数を用いた遊技を行うことで、所持するパチンコ玉数あるいはメダル数を増やした後、所持するパチンコ玉あるいはメダルを景品に交換することができる。このため、より多くのパチンコ玉あるいはメダルを獲得することによって、多くの景品を獲得することが可能になることから、大量のパチンコ玉あるいはメダルの獲得を目指して遊技を行うことになる。
上述した遊技状態においては、貸出料と引き換えに所定数のパチンコ玉あるいはメダルの貸出を受け、貸し出されたパチンコ玉あるいはメダルを用いて遊技を開始する。そして、遊技の結果、大量のパチンコ玉あるいはメダルの獲得可能な有利遊技状態に移行して、パチンコ玉あるいはメダルを獲得できれば、それを用いて遊技を継続することができる。逆に、有利遊技状態に移行せずに、パチンコ玉あるいはメダルを消費してしまった場合には、遊技を諦めるか新たな貸出を受けて継続するかのいずれかとなる。
ところで、近年、パチンコ・パチスロ遊技にのめり込んでしまう、所謂、パチンコ・パチスロ依存症という問題が、注目されるようになってきた。この問題に対して、遊技者が遊技機での遊技のために費やした使用額を集計し、その使用額が所定額になったか否かの判定を行い、所定額になったと判定された場合に、その旨を報知する遊技用装置が提案されている(特許文献1参照)。また、特許文献1には、遊技場への入場回数が多すぎる場合に、その旨を報知することが記載されている。
上述した特許文献1の集計管理装置では、遊技機に対応付けて配置されているカードユニットから、会員カードやビジターカードに記憶された遊技者特定情報を受信し、当該遊技者特定情報ごとに使用額を集計する。そして、遊技者の使用額が所定額になったか否かの判定を行い、所定使用額を超えた場合に、その旨の表示を行い、遊技者が遊技機で遊技できないように制御する。
しかしながら、カードユニットから集計管理装置の間の通信経路において、送受信データを書き換えるような不正が行われると、遊技者が所定使用額を超えても遊技を続けることができてしまう。例えば、遊技者特定情報を書き換えることによって、他の遊技者になりすまして遊技を続けることがき、また、使用額を書き換えれば、遊技を禁止するための所定使用額との比較判断を誤らせて、そのまま遊技を続けることができる。
また、このような通信経路の脆弱性により、パチンコ玉やメダルの貸し出しが不正に行われたり、獲得したパチンコ玉やメダルの数量が不正に書き換えられたりするリスクもある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、遊技機における遊技に関するデータについて、所定の通信経路におけるセキュリティレベルを向上させることができる遊技用装置及び遊技システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の遊技機を提供する。
本発明の第1の実施態様に係る発明は、下記の構成を有する。
遊技者又は前記遊技者以外の者の情報(例えば、遊技者や遊技場の管理者の指紋を撮影した情報)に基づいて、対応する生体情報を生成する生体情報生成手段(例えば、生体情報処理回路406)と、
前記遊技者又は前記遊技者以外の者の正当性を、対応する前記生体情報を用いて判定する認証手段(例えば、遊技者正当性の判定を制御するCPU401等)と、
第1暗号鍵(例えば、遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26でやりとりされる基板認証鍵や通信鍵(Aモード、又はBモードの場合))と第2暗号鍵を用いた暗号化、又は前記第1暗号鍵を用いて暗号化されたデータの前記第2暗号鍵を用いた暗号化の少なくともいずれかを実行する暗号化手段(例えば、暗号化処理回路407)とを備え、
前記認証手段は、
所定のデータ(例えば、遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26でやりとりされるデータ)が第1暗号モード(例えば、基板認証鍵を用いたAモード)で暗号化される場合に、前記遊技者以外の者の正当性を判定する認証処理を実行し、
前記遊技者以外の者に係る前記認証処理によって、前記遊技者以外の者が認証された場合であって、前記所定のデータが第2暗号モード(例えば、通信鍵を用いたBモード)で暗号化される場合に、前記遊技者の正当性を判定する認証処理を実行し、
前記第2暗号鍵は、前記生体情報に基づく暗号鍵であることを特徴とする遊技用装置(例えば、遊技管理装置4)。
遊技者又は前記遊技者以外の者の情報(例えば、遊技者や遊技場の管理者の指紋を撮影した情報)に基づいて、対応する生体情報を生成する生体情報生成手段(例えば、生体情報処理回路406)と、
前記遊技者又は前記遊技者以外の者の正当性を、対応する前記生体情報を用いて判定する認証手段(例えば、遊技者正当性の判定を制御するCPU401等)と、
第1暗号鍵(例えば、遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26でやりとりされる基板認証鍵や通信鍵(Aモード、又はBモードの場合))と第2暗号鍵を用いた暗号化、又は前記第1暗号鍵を用いて暗号化されたデータの前記第2暗号鍵を用いた暗号化の少なくともいずれかを実行する暗号化手段(例えば、暗号化処理回路407)とを備え、
前記認証手段は、
所定のデータ(例えば、遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26でやりとりされるデータ)が第1暗号モード(例えば、基板認証鍵を用いたAモード)で暗号化される場合に、前記遊技者以外の者の正当性を判定する認証処理を実行し、
前記遊技者以外の者に係る前記認証処理によって、前記遊技者以外の者が認証された場合であって、前記所定のデータが第2暗号モード(例えば、通信鍵を用いたBモード)で暗号化される場合に、前記遊技者の正当性を判定する認証処理を実行し、
前記第2暗号鍵は、前記生体情報に基づく暗号鍵であることを特徴とする遊技用装置(例えば、遊技管理装置4)。
本発明のこのような構成により、遊技場の管理者といった遊技者以外の者についての生体認証が行われ、さらに、暗号モードが遷移した場合に、遊技者についての生体認証が行われるので、遊技機における遊技に関するデータについて、所定の通信経路におけるセキュリティレベルを向上させることができ、不正行為を効果的に防止することができる。
本発明の第2の実施態様に係る発明は、下記の構成を有する。
遊技者又は前記遊技者以外の者の情報に基づいて、対応する生体情報を生成する生体情報生成手段と、
前記遊技者又は前記遊技者以外の者の正当性を、対応する前記生体情報を用いて判定する認証手段と、
第1暗号鍵と第2暗号鍵を用いた暗号化、又は前記第1暗号鍵を用いて暗号化されたデータの前記第2暗号鍵を用いた暗号化の少なくともいずれかを実行する暗号化手段とを備え、
前記認証手段は、
所定のデータが第1暗号モードで暗号化される場合に、前記遊技者以外の者の正当性を判定する認証処理を実行し、
前記遊技者以外の者に係る前記認証処理によって、前記遊技者以外の者が認証された場合であって、前記所定のデータが第2暗号モードで暗号化される場合に、前記遊技者の正当性を判定する認証処理を実行し、
前記第2暗号鍵は、前記生体情報に基づく暗号鍵であることを特徴とする遊技システム。
遊技者又は前記遊技者以外の者の情報に基づいて、対応する生体情報を生成する生体情報生成手段と、
前記遊技者又は前記遊技者以外の者の正当性を、対応する前記生体情報を用いて判定する認証手段と、
第1暗号鍵と第2暗号鍵を用いた暗号化、又は前記第1暗号鍵を用いて暗号化されたデータの前記第2暗号鍵を用いた暗号化の少なくともいずれかを実行する暗号化手段とを備え、
前記認証手段は、
所定のデータが第1暗号モードで暗号化される場合に、前記遊技者以外の者の正当性を判定する認証処理を実行し、
前記遊技者以外の者に係る前記認証処理によって、前記遊技者以外の者が認証された場合であって、前記所定のデータが第2暗号モードで暗号化される場合に、前記遊技者の正当性を判定する認証処理を実行し、
前記第2暗号鍵は、前記生体情報に基づく暗号鍵であることを特徴とする遊技システム。
本発明のこのような構成により、遊技場の管理者といった遊技者以外の者についての生体認証が行われ、さらに、暗号モードが遷移した場合に、遊技者についての生体認証が行われるので、遊技機における遊技に関するデータについて、所定の通信経路におけるセキュリティレベルを向上させることができ、不正行為を効果的に防止することができる。
本発明によれば、遊技機における遊技に関するデータを高いセキュリティレベルで保護することができる遊技用装置及び遊技システムを提供することができる。
[第1実施形態に係る遊技システムの概要]
最初に、本発明の第1実施形態に係る遊技システムの概要について、図1を参照して説明する。
最初に、本発明の第1実施形態に係る遊技システムの概要について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る遊技システムは、封入式パチンコ遊技機1を含んでいる。この封入式パチンコ遊技機1は、封入式パチンコ遊技機1に用いられる遊技球(遊技媒体)に関わるデータの管理を行う遊技媒体管理装置2に接続されている。なお、図1では、封入式パチンコ遊技機1と遊技媒体管理装置2が隔置されるように示されているが、これは、構成を分かり易く表現するためのものであり、遊技媒体管理装置2は通常、封入式パチンコ遊技機1に付設される。また、封入式パチンコ遊技機1と遊技媒体管理装置2を一体的に構成するようにしてもよい。
また、本実施形態の遊技システムでは、遊技媒体管理装置2に遊技管理装置4が接続され、さらに、遊技管理装置4に、ホールコンピュータ3、及びサイネージ5等が接続される。また、ホールコンピュータ3には、遊技機管理サーバ6等が接続される。本実施形態における遊技機管理サーバ6は、遊技機の正当性を管理する情報を保持し、例えば、第三者機関により運営・管理され、遊技場とは異なる場所に設置されるものである。なお、図1では、遊技管理装置4とサイネージ5が隔置されるように示されているが、これは、構成を分かり易く示すためのものであり、遊技管理装置4をサイネージ5に隣接して配置したり、一体化して構成したりすることができる。
遊技管理装置4は、遊技媒体管理装置2と各装置(例えば、ホールコンピュータ3、サイネージ5等)との間のデータ送受信を中継したり、遊技者の生体認証やのめり込みの判定を行うよう制御する。また、遊技媒体管理装置2、又は各装置の一方から受信した情報に基づいて、他方の装置に対する制御や、他方の装置に対する情報の送信を行う。
遊技管理装置4は、図1に示すように、前面に、遊技者が操作可能で、かつ所定の情報を表示・入力可能なタッチパネルディスプレイ41を備える。また、遊技管理装置4は、例えば、非接触ICカード等のICカードに記憶されたデータを読み取り、又は書き込むための非接触カードリーダ/ライタを備えており、図1には、遊技管理装置4の前面に、遊技者が当該ICカード等をかざして、ICカードに記憶されているデータの送信や、ICカードに記憶するデータの受信を行うカードデータ送受信部42を備えている。
ホールコンピュータ3は、遊技者の属性に関する遊技者情報、遊技者に関するのめり込み設定情報、遊技者・(遊技場等の)管理者に関する生体情報、遊技者の持玉数等を保持する持玉数情報等を記憶・管理する。本実施形態の遊技システムでは、遊技者が遊技媒体管理装置2に現金などの有価価値を挿入して封入式パチンコ遊技機1から払い出された遊技球で遊技を行う際に、消費された遊技球数と、大当りなどで獲得した遊技球数に関する情報を、封入式パチンコ遊技機1とともに、ホールコンピュータ3においても持玉数情報として記憶する。これにより、当該遊技者に関する遊技球のIN・OUTの情報が安全に管理される。
サイネージ5は、遊技に関する情報や広告に関する情報を表示するための表示装置であり、例えば、タッチパネル式の液晶表示器が用いられる。
また、本実施形態の遊技システムでは、遊技者が所有する遊技用のカード(例えば、非接触ICカードのようなICカード)に記憶された持球情報も、遊技媒体管理装置2やホールコンピュータ3で記憶されるようになっている。遊技用のカードとしては、例えば遊技場が個別に発行する貯球機能が付いた会員カードや、非会員用のビジターカードなど、遊技者の持球数情報が記憶可能な種々のカードを用いることが可能である。
封入式パチンコ遊技機1は、遊技者が遊技を行うことが可能な、いわゆる封入式遊技機であり、自遊技機内で一定数の遊技球を循環させ、遊技に用いる遊技球や遊技者に遊技球を直接払い出すことを不要としたものである。
具体的には、封入式パチンコ遊技機1は、遊技の進行等を管理制御する主制御基板等を備え、遊技機本体内に一定数(例えば、50個)の遊技球を封入しておき、遊技媒体貸出装置としての機能を有する遊技媒体管理装置2より入力された有価価値の情報(球貸度数)に基づいた遊技球を基に、封入された遊技球を遊技領域内に発射して遊技を行うようになっている。また、封入式パチンコ遊技機1は、その遊技結果が所定の利益状態あるいはそれ以外の状態であるか否かの判定を行い、所定の利益状態の場合には所定数の賞球数に対応させて遊技者の利益である持球数(遊技価値)を増加させ、かつ遊技領域を経た遊技球を回収して発射位置に導くことにより、封入された遊技球を循環使用してパチンコ遊技を行う機構となっている。封入式パチンコ遊技機1の詳細については、後述する。
遊技媒体管理装置2は、封入式パチンコ遊技機1に付設又は内蔵され、封入式パチンコ遊技機1との間で通信を行い遊技用のカードに記憶される持球数情報の読み出し及び書き込みを行うようになっている。本実施形態では、遊技媒体管理装置2は、封入式パチンコ遊技機1に対して付設されている。遊技媒体管理装置2の詳細については、後述する。
ホールコンピュータ3は、封入式パチンコ遊技機1が複数設置された遊技場内に設置され、かつ遊技管理装置4を介して遊技場内の複数の遊技媒体管理装置2と接続され、これら遊技媒体管理装置2との間で通信を行うようになっている。
ホールコンピュータ3は、封入式パチンコ遊技機1の電源投入時に、封入式パチンコ遊技機1から認証情報を受信し、当該認証情報の正当性を遊技機管理サーバ6に問い合わせることによって、封入式パチンコ遊技機1等の装置が正当な装置であるか否かを判定し、正当であるとの判定がされた場合に、封入式パチンコ遊技機1が起動されるようになっている。
ここで、認証情報とは、封入式パチンコ遊技機1を識別し、封入式パチンコ遊技機1の起動時に送信される情報である。封入式パチンコ遊技機1の認証情報は、例えば、封入式パチンコ遊技機1の識別ID、封入式パチンコ遊技機1のメインCPU116の固有ID、サブCPU141の固有ID、遊技機メーカーコード、セキュリティチップメーカーコード、封入式パチンコ遊技機1の型式コードの少なくともいずれかを含むように構成される。
また、遊技媒体管理装置2は、遊技者が所有する遊技用のカードに記憶された持球数情報を、遊技用のカードのカードID(会員ID)及び遊技媒体管理装置2の固有IDとともに暗号化し、暗号化された持玉数情報を、遊技管理装置4を介してホールコンピュータ3に送信する。ホールコンピュータ3は、この暗号化された持玉数情報を復号化して各遊技者の持玉数情報を記憶するようになっている。
なお、本実施形態では、遊技媒体管理装置2において、遊技用のカードが読み取られ、そのカードのカードIDに基づいて持玉数情報等が管理され、遊技管理装置4において、カードが読み取られ、そのカードのカードID等に基づいて、遊技者の生体認証やのめり込みの判定が行われるが、遊技媒体管理装置2と遊技管理装置4で読み取られるカードは、同一のカード(例えば、ICカード)であってもよい。また、このカードは、会員カードやビジターカードを含む様々なタイプのカードとすることができる。また、カードから読み取られるカードIDは、遊技者を識別するためのIDや、ICカードを識別するUID等である。会員カードの場合、カードIDとして、会員を特定することができる会員IDが所得されうる。
以降、本実施形態の説明においては、遊技媒体管理装置2と遊技管理装置4において、非接触ICカードである、共通の会員カードが使用され、この会員カードを読み取ることで、会員ID等が取得されるものとする。
[封入式パチンコ遊技機の構成]
次に、図1ないし図3を参照して、封入式パチンコ遊技機1の構成について説明する。
次に、図1ないし図3を参照して、封入式パチンコ遊技機1の構成について説明する。
図1に示すように、封入式パチンコ遊技機1は、上述した通り封入式遊技機で構成されており、遊技者の操作に応じて発射された遊技球が転動する遊技領域10が設けられている。遊技領域10には、図示していないが、始動口、一般入賞口、大入賞口などの遊技球が入賞可能な入賞領域が設けられている。
また、封入式パチンコ遊技機1の正面右下には、遊技球を遊技領域10に向けて発射する際に遊技者によって操作される発射ハンドル11が設けられている。遊技者は、発射ハンドル11を把持して、例えば時計回り方向に回転させることで遊技球の発射強度を調節可能となっている。
封入式パチンコ遊技機1では、遊技者による発射ハンドル11の操作に応じて発射された遊技球が遊技領域10上を転動し、各種入賞領域に入賞することによって、以下に説明するパチンコゲームが行われるようになっている。
パチンコゲームは、遊技者による発射ハンドル11の操作に応じて遊技球が遊技領域10に発射され、その遊技球が各種入賞領域に入賞することで、遊技球の払出制御が行われるゲームである。このパチンコゲームには、特別図柄の変動・停止を行う特別図柄ゲーム、普通図柄の変動・停止を行う普通図柄ゲームが含まれる。これら特別図柄ゲームにおいて大当りとなったときや、普通図柄ゲームにおいて当りとなったときには、相対的に遊技球が入賞する可能性が増大し、遊技球の払出制御が行われ易くなる。
また、各種入賞には、特別図柄ゲームにおいて特別図柄の可変表示が行われる1つの条件である特別図柄始動入賞や、普通図柄ゲームにおいて普通図柄の可変表示が行われる1つの条件である普通図柄始動入賞も含まれている。
特別図柄始動入賞があった場合には、大当り判定用のカウンタ、図柄決定用のカウンタから乱数値が抽出され、抽出された各乱数値が記憶されることとなる。一方、普通図柄始動入賞があった場合には、当り判定用のカウンタから乱数値が抽出され、抽出された乱数値が記憶されることとなる。
特別図柄ゲームにおいては、最初に特別図柄の可変表示を開始する条件が成立したか否かが判定される。この場合において、上述した特別図柄始動入賞によって乱数値が記憶されているか否かが参照され、乱数値が記憶されていることを1つの条件として、特別図柄の可変表示を開始すると判定される。
そして、大当り判定用のカウンタから抽出された乱数値が参照され、大当りとするか否かの大当り判定が行われる。次に、図柄決定用のカウンタから抽出された乱数値と、上述した大当り判定結果とが参照され、停止表示させる特別図柄を決定する停止図柄決定処理が行われる。
次いで、変動パターン決定用のカウンタから乱数値が抽出され、その乱数値と、上述の大当り判定結果と、上述の停止図柄とが参照され、特別図柄の変動パターンが決定される変動パターン決定処理が行われる。次に、演出パターン決定用のカウンタから乱数値が抽出され、その乱数値と、上述の大当り判定結果と、上述の停止図柄と、上述の変動パターンとが参照され、特別図柄の可変表示に伴って実行する演出パターンが決定される。
そして、上述したように決定された大当り判定の結果、停止表示させる特別図柄、特別図柄の変動パターン、特別図柄に伴う演出パターンが参照され、特別図柄の可変表示の表示制御を行う可変表示制御、所定の演出を行う演出制御が実行される。
ここで、大当り判定の結果が大当りであると判定された場合には、可変表示制御、演出制御が終了した後に、通常遊技に比べて遊技球の獲得が容易となる大当り遊技を行う大当り遊技制御が実行される。この大当り遊技制御においては、上述した各種入賞の可能性が増大することとなる。一方、大当りとならないと判定された場合には、前述の大当り遊技制御は実行されない。
大当り遊技制御が終了した場合には、遊技状態を移行させるための遊技状態移行制御が行われる。この遊技状態移行制御においては、大当り遊技状態とは異なる通常時における遊技状態の管理が行われる。例えば、上述の大当り判定において、大当りと判定される確率が相対的に高くなる確変状態や、特別図柄や普通図柄の可変表示において、その可変表示時間を短縮させるとともに普通図柄の当り確率が相対的に高くなる時短状態など、各種遊技状態に移行させることが可能である。そして、再度、特別図柄の可変表示を開始させるか否かが繰り返し判定されることとなる。
一方、普通図柄ゲームにおいては、最初に普通図柄の可変表示を開始する条件が成立したか否かが判定される。この場合において、上述した普通図柄始動入賞によって乱数値が記憶されているか否かが参照され、乱数値が記憶されていることを1つの条件として普通図柄の可変表示を開始すると判定される。
そして、当り判定用のカウンタから抽出された乱数値が参照され、当りとするか否かの当り判定が行われる。次に、上述の当り判定結果が参照され、普通図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定処理が行われる。
上述の当り判定の結果、普通図柄の変動パターンが参照され、普通図柄の可変表示の表示制御を行う可変表示制御、所定の演出を行う演出制御が実行される。
そして、可変表示制御、演出制御が終了した場合には、当りとなるか否かが判定され、当りと判定された場合には、当り遊技を行う当り遊技制御が実行される。この当り遊技制御においては、上述した各種入賞の可能性、特に特別図柄ゲームにおける特別図柄始動入賞の可能性が相対的に高くなるよう各種制御が行われる。例えば、特別図柄ゲームをスタートさせる契機となる始動入賞口への遊技球の入賞が容易となるよう、始動入賞口に設けられた普通電動役物(例えばチューリップ)を閉鎖状態から開放状態に制御する。
一方、普通図柄ゲームにおいて当りとならないと判定された場合には、前述の当り遊技は実行されない。そして、再度、普通図柄の可変表示を開始させるか否かが繰り返し判定されることとなる。
なお、本実施形態では、各種の乱数値の抽出は、プログラムを実行することにより乱数値を生成するソフト乱数方式を用いているが、これに限らず、例えば所定周期で乱数が更新される乱数発生器を備え、その乱数発生器におけるカウンタ(いわゆるリングカウンタ)から乱数値を抽出するハード乱数方式を用いてもよい。この場合、所定周期と異なるタイミングで乱数値の初期値を決定することによって、所定周期で同じ乱数値が抽出されることを防止することができる。
また、封入式パチンコ遊技機1は、遊技領域10の下方において遊技機正面側に張り出すようにして形成された張り出し部1a上に、遊技球数等表示装置12及び計数スイッチ13が設けられている。遊技球数等表示装置12は、例えば最大6桁の数値が表示可能な7セグメント表示からなり、遊技者の持ち球の数(所有数)を表示するようになっている。なお、遊技球数等表示装置12は、7セグメント表示に限らず、液晶表示等、種々の表示構成を用いることができるとともに、表示桁数も6桁に限定されない。
計数スイッチ13は、遊技者の持ち球を計数して遊技媒体管理装置2に送信するためにスイッチであり、遊技者がこのスイッチを操作(例えば押下)すると、当該操作されている間に遊技球数等表示装置12に表示されている所有数が順次減っていき、減った分の球数のデータが計数された球数のデータとして封入式パチンコ遊技機1から遊技媒体管理装置2に送信されるようになっている。
さらに、上述の張り出し部1aの下方には、遊技媒体管理装置2が有するタッチパネル式液晶表示器22が配置されるスペース1bが設けられている。このスペース1bには、封入式パチンコ遊技機1に対して遊技媒体管理装置2を付設した場合に、遊技媒体管理装置2のタッチパネル式液晶表示器22が配置される。これにより、遊技媒体管理装置2のタッチパネル式液晶表示器22が封入式パチンコ遊技機1と一体となったような外観を形成することができ、意匠上の美的外観を得ることが可能となる。
図2、図3に示すように、封入式パチンコ遊技機1は、前面ガラスを有するガラスドア101、ベースドア102、外枠103、遊技領域10を有する遊技盤104、遊技球を発射する発射装置105、球磨き装置106、遊技価値としての遊技球を循環させるための揚送装置107などから構成されている。遊技盤104は、ベースドア102に固定されている。
ガラスドア101は、複数の蝶番を介してベースドア102に対して開閉自在に取り付けられている。このガラスドア101には、透過性を有する保護ガラス101aが配設されている。また、ベースドア102は、複数の蝶番を介して外枠103に対して回動自在に取り付けられている。さらに、このベースドア102には、上述した発射ハンドル11が配設されている。
発射ハンドル11が遊技者によって把持され、かつ時計回り方向に回動操作されたときには、その回動角に応じて発射装置105の発射モータに電力が供給され、その電力に応じた発射強度で当該発射装置105から遊技球が遊技盤104に順次発射される。
遊技盤104は、保護ガラス101aの後方に位置するように、ベースドア102の前方に配設されている。遊技盤104は、その前面に、発射された遊技球が転動可能な遊技領域10を有している。発射装置105によって発射された遊技球は、遊技領域10に設けられた複数の障害釘との衝突によりその進行方向を変えながら遊技盤104の下方に向かって落下するようになっている。
なお、遊技盤104には、上述した各種入賞口に加えて、特別図柄を可変表示可能な特別図柄表示装置126、普通図柄表示装置127、装飾図柄表示装置としての遊技盤用液晶表示器150などの各種表示装置が設けられている。特別図柄表示装置126、普通図柄表示装置127の表示態様としては、例えばLEDランプや7セグメント表示などの各種態様を用いることができる。
発射装置105は、遊技領域10の遊技機正面左上部に配置され、遊技領域10に対して上方から遊技球を発射するようになっている。このため、一度発射した遊技球が再度、発射装置105側に戻ってしまう、いわゆる戻り球の発生を回避することができる。
球磨き装置106は、遊技領域10を転動した後に遊技領域10から各種入賞口及びアウト口を介して排出された遊技球を研磨して、つまり遊技球の汚れを自動的に磨いて揚送装置107に搬送するようになっている。球磨き装置106としては、例えば内部に研磨布を設け、遊技球が研磨布と擦られながら搬送されることで研磨される構成を用いることができる。具体的には、球磨き装置106は、研磨布を搭載したカセットを使用し、図示しない研磨モータを動作させて遊技球を研磨布に押し付けるように動かすことにより、遊技球の研磨を行うようになっている。研磨布は、カセットに搭載した構造で交換可能であり、図示しないカセットモータによって一定周期で巻き取るよう動かされる。
また、球磨き装置106に併設して電源装置108が配置されている。電源装置108は、例えば停電などにより一時的に電力の供給が停止した場合、電力の回復時には遊技状態を復元させる機能を有する。
揚送装置107は、遊技機裏面右側、すなわち発射装置105が設けられる側に配置され、球磨き装置106で研磨された遊技球を上方へと搬送し、発射装置105に導くようになっている。揚送装置107は、内部に図示しない揚送モータによって回転可能な螺旋形状のスクリューを備えており、そのスクリューは装置下部から装置上部まで連続的に設けられている。従って、揚送装置107に導入された遊技球は、スクリューが回転することで装置下部から装置上部に向かって搬送される。その後、遊技球は、揚送装置107の上部に設けられた図示しない排出口から発射装置105へと受け渡される。
このように、封入式パチンコ遊技機1において、遊技球は封入式パチンコ遊技機1の外部に排出されずに、一定数(例えば、50個)の遊技球が遊技機内部の一連の経路を循環するように構成されている。封入式パチンコ遊技機1では、前述のように遊技球が外部に排出されないため、従来のように遊技機外部に排出された遊技球を一時的に保持するための上皿や下皿は設けられていない。ここで、上述の一連の経路は、発射装置105、遊技領域10、球磨き装置106、揚送装置107によって形成される。
本実施形態の封入式パチンコ遊技機1では、遊技球が外部に排出されないことから、遊技者の手元に遊技球が実際にあるわけではなく、遊技を行うことにより遊技球が現実に増減するわけではない。封入式パチンコ遊技機1において、遊技者は遊技媒体管理装置2からの貸出により持ち球を得てから遊技を開始する。そして、発射装置105から遊技球が発射されることにより遊技者の持ち球である所有数が消費され、当該所有数が減少する。この減少した所有数を表す情報を減算情報と呼ぶ。また、遊技球が遊技領域10に設けられた各種入賞口に入賞することにより、その入賞口に応じて設定された条件に従った数の遊技球の払出が行われ、所有数が増加する。この増加した所有数を表す情報を加算情報と呼ぶ。さらに、所有数は、遊技媒体管理装置2からの貸出によっても増加する。
主制御基板110には、例えば遊技領域10に設けられた各種入賞口を遊技球が通過(入賞)したこと検出する各種検出センサが接続されている。主制御基板110は、前述の各種検出センサからの入力に基づき入賞球の検出を行い、払出制御基板160にコマンドデータを送信するようになっている。また、主制御基板110は、封入式パチンコ遊技機1において例えば磁石エラー、電波エラーあるいは不正入賞エラー等の不正を検出した際にも同様にコマンドデータの送信を行うようになっている。磁石エラー及び電波エラーは、例えば主制御基板110に接続された不正検知用の磁石センサ、電波センサ等によって構成された不正検出センサ124により検出することができる。また、不正入賞エラーは、大当り時以外に遊技球が大入賞口に入賞した場合に検出されるエラーである。
払出制御基板160は、主制御基板110と接続され、遊技者の持球数である所有数を管理する機能を有する。例えば、遊技球が各種入賞口に入賞した場合には、その入賞による遊技球の払出個数を(賞球数)を所有数に加算する(賞付与処理)。また、遊技球が発射装置105から発射されると、発射した遊技球数に応じて所有数を減算する。また、払出制御基板160は、遊技者の球貸しや計数操作により所有数に関するデータを遊技媒体管理装置2に送信する機能を有する。例えば、球貸し操作が行われた場合には、会員カードに記憶された有価価値(球貸度数)が減額更新されるとともに、遊技価値が増加する。
このように、払出制御基板160は、遊技媒体管理装置2に受け付けられている会員カードに記憶された有価価値(球貸度数)が減額更新されることに対応して遊技価値(ここでは所有数)を増加させる加算処理、及び遊技者の遊技に応じて所有数を増加させる賞付与処理を実行するようになっている。
遊技媒体管理装置接続端子板180は、払出制御基板160と遊技媒体管理装置2とを接続する端子板である。
[減算・加算情報送信処理]
次に、図4を参照して、封入式パチンコ遊技機1の払出制御基板160で実行される減算・加算情報送信処理について説明する。
次に、図4を参照して、封入式パチンコ遊技機1の払出制御基板160で実行される減算・加算情報送信処理について説明する。
図4に示すように、払出制御基板160は、遊技者が計数操作を行ったか否か、つまり遊技者により計数スイッチ13が押下されたか否かを判定する(ステップS1)。払出制御基板160は、遊技者が計数操作を行っていないと判定した場合には、ステップS3に処理を移す。
一方、払出制御基板160は、遊技者が計数操作を行ったと判定した場合には、その計数操作に基づいて遊技球数等表示装置12に表示されている所有数、つまり払出制御基板160が管理している所有数を減算更新し、この減算情報を遊技媒体管理装置2に送信する(ステップS2)。
次いで、払出制御基板160は、貸出操作に基づいた貸出情報を受信したか否かを判定する(ステップS3)。具体的には、払出制御基板160は、遊技媒体管理装置2のタッチパネル式液晶表示器22(図3参照)において球貸表示(球貸ボタン)が遊技者によって押下されたことに基づき遊技媒体管理装置2で管理する遊技価値から持ち球への変換(球貸し)の要求(貸出情報)が遊技媒体管理装置2から送信され、当該要求(貸出情報)を受信したか否かを判定する。
払出制御基板160は、貸出操作に基づいた貸出情報を受信していないと判定した場合には、本処理を終了する。一方、払出制御基板160は、貸出操作に基づいた貸出情報を受信したと判定した場合には、受信した貸出情報に基づいて遊技球数等表示装置12に表示されている所有数、つまり払出制御基板160が管理している所有数を加算更新し、この加算情報を遊技媒体管理装置2に送信して(ステップS4)、本処理を終了する。
遊技媒体管理装置2は、上記のように、払出制御基板160から減算情報と加算情報を受信するが、このように受信した減算情報と加算情報は、所定のタイミングでホールコンピュータ3に向けて送信される。なお、本実施形態では、これらの減算情報と加算情報は、遊技媒体管理装置2から、遊技管理装置4を経由してホールコンピュータ3に送信されるが、図4では、遊技管理装置4を省略して示している。
[遊技情報送信処理]
次に、図5を参照して、封入式パチンコ遊技機1の主制御基板110及び払出制御基板160によって実行される遊技情報送信処理について説明する。
次に、図5を参照して、封入式パチンコ遊技機1の主制御基板110及び払出制御基板160によって実行される遊技情報送信処理について説明する。
図5に示すように、払出制御基板160は、減算センサ202(図3参照)の検出結果に基づき、発射装置105から遊技球が発射されたか否かを判定する(ステップS11)。払出制御基板160は、遊技球が発射されていないと判定した場合には、ステップS13に処理を移す。
一方、払出制御基板160は、遊技球が発射されたと判定した場合には、その遊技球の発射に基づいて所有数を減算更新し、この減算情報を遊技媒体管理装置2に送信する(ステップS12)。
次いで、主制御基板110は、例えば一般入賞球センサ120や始動入賞球センサ122(図3参照)などの各入賞球センサの検出結果に基づき、各種入賞口に遊技球が入賞したか否かを判定する(ステップS13)。主制御基板110は、各種入賞口に遊技球が入賞していないと判定した場合には、ステップS15に処理を移す。
一方、主制御基板110は、各種入賞口に遊技球が入賞したと判定した場合には、その入賞した入賞口に対応して設定されている払出個数(賞球数)の要求を払出制御基板160に送信し、払出制御基板160が、受信した当該払出個数(賞球数)の要求に基づいて所有数を加算更新し、この加算情報を遊技媒体管理装置2に送信する(ステップS14)。
次いで、主制御基板110は、特別図柄表示装置126(図3参照)によって特別図柄の変動(可変表示)が開始されたか否かを判定する(ステップS15)。主制御基板110は、特別図柄の変動(可変表示)が開始されていないと判定した場合には、本処理を終了する。
一方、主制御基板110は、特別図柄の変動(可変表示)が開始されたと判定した場合には、特別図柄表示装置126による特別図柄の変動開始に基づいて、スタート情報を遊技媒体管理装置2に送信する(ステップS16)。
次いで、主制御基板110は、上述の特別図柄の変動開始の契機となった始動入賞口への遊技球の入賞に基づき大当り判定用のカウンタから抽出された乱数値を参照し、大当りとするか否かの大当り判定を行い、当該大当り判定において大当りが決定されたか否かを判定する(ステップS17)。主制御基板110は、大当りが決定されていない、つまりハズレであると判定した場合には、特別図柄表示装置126においてハズレ用の特別図柄の表示を行う(ステップS18)。
一方、主制御基板110は、大当りが決定されたと判定した場合には、特別図柄表示装置126において大当り用の特別図柄の表示を行い、遊技状態を大当り遊技状態に移行する(ステップS19)。このとき、主制御基板110は、遊技状態が大当り遊技状態に移行したことを示す情報として、特賞発生情報を遊技媒体管理装置2に送信する。
次いで、主制御基板110は、例えば大当り遊技終了を示す情報や、大当り遊技終了後の遊技状態を確変状態とするか時短状態とするかといった遊技状態に関する情報等の他の遊技情報を遊技媒体管理装置2に送信して(ステップS20)、本処理を終了する。
遊技媒体管理装置2は、上記のように、主制御基板110、又は払出制御基板160から、減算情報、加算情報、スタート情報、特賞発生情報等を受信するが、このように受信した各種情報は、所定のタイミングでホールコンピュータ3に向けて送信される。なお、本実施形態では、当該各種情報は、遊技媒体管理装置2から、遊技管理装置4を経由してホールコンピュータ3に送信されるが、図5では、遊技管理装置4を省略して示している。
[遊技媒体管理装置の概要]
次に、図6を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技システムの遊技媒体管理装置2の概要について説明する。
次に、図6を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技システムの遊技媒体管理装置2の概要について説明する。
図6に示すように、遊技媒体管理装置2は、ユニット本体21を含んで構成されている。また、遊技媒体管理装置2は、図示しないタッチパネル式液晶表示器22(図3参照)を備えている。
ユニット本体21には、紙幣を挿入可能な紙幣挿入口23と、会員カードを挿入可能なカード挿入口24とが設けられている。すなわち、遊技媒体管理装置2は、これら紙幣挿入口23及びカード挿入口24を介して、遊技価値として紙幣あるいは会員カードを受け付け可能に構成されている。なお、紙幣以外に貨幣を投入可能な貨幣投入口を別途設けてもよい。この例で、会員カードは非接触ICカードであり、会員カードはカード挿入口24に挿入された場合に、非接触ICカードリーダ/ライタによって、会員カードが記憶するデータを読み取ったり更新・追加したりする。
ここで、遊技価値とは、紙幣、貨幣、会員カード、プリペイドカード、トークン、電子マネーなどであり、遊技媒体管理装置2によって持球に変換可能な媒体である。
タッチパネル式液晶表示器22(図3参照)は、ユニット本体21に対してヒンジ機構を介して回動自在に設けられており、例えば封入式パチンコ遊技機1のベースドア102を開放する際にその開放の妨げとならないようになっている。このタッチパネル式液晶表示器22は、主として遊技台情報等を表示する機能と、球貸し(球貸出)機能・返却機能とを有する。
タッチパネル式液晶表示器22の表示画面上には、球貸表示(球貸ボタン)や返却表示(精算ボタン)、残高表示などが表示されるようになっている。なお、本実施形態では、返却表示を精算ボタンとして用いたが、これに限らず、返却表示とは別に精算ボタン表示を設けてもよい。
タッチパネル式液晶表示器22は、前述の球貸表示や返却表示が遊技者によりタッチされたことに基づき、遊技媒体管理装置2で管理する遊技価値から持ち球への変換(球貸し)や、持ち球の計数(返却)の要求を受け付ける。遊技媒体管理装置2は、これらの要求を払出制御基板160に送信し、払出制御基板160が現在の所有数に関するデータを遊技媒体管理装置2に対して送信するように指示する。
具体的には、球貸表示が遊技者によりタッチされると、遊技媒体管理装置2から貸球数の個数情報が払出制御基板160に送信され、払出制御基板160はその個数情報と遊技球数を加算した個数を遊技球数として遊技球数等表示装置12に表示する。
一方、返却表示が遊技者によりタッチされると、遊技媒体管理装置2から遊技終了の情報が払出制御基板160に送信され、払出制御基板160は遊技球数の情報を遊技媒体管理装置2に送信する。
また、本実施形態では、遊技媒体管理装置2で受け付けた遊技価値を「残高」といい、この残高が残高表示としてタッチパネル式液晶表示器22の表示画面に表示されるようになっている。
なお、遊技媒体管理装置2が会員カードとして貯球機能が付いたカードを受け付けた際には、タッチパネル式液晶表示器22は遊技価値として貯球を利用するための再プレイ表示を、球貸表示とは別に表示させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、遊技球のIN・OUTを正確に管理するため、また不正監視するために、封入式パチンコ遊技機1と遊技媒体管理装置2は、例えばセキュリティ担保に必要な認証行為においてのみ双方向通信を行うようになっている。
[封入式パチンコ遊技機の構成]
次に、再び図3に戻って、封入式パチンコ遊技機1の構成を説明する。
次に、再び図3に戻って、封入式パチンコ遊技機1の構成を説明する。
図3に示すように、封入式パチンコ遊技機1は、主制御基板110と、演出制御基板140と、払出制御基板160とを含んで構成されている。
主制御基板110は、払出制御コマンド送信回路111と、入賞表示データ送信回路112と、センサ検出回路113と、リセット用クロックパルス発生回路114と、初期リセット回路115と、メインCPU116と、認証・通信制御回路117と、メインROM118と、メインRAM119とを有している。
リセット用クロックパルス発生回路114は、メインCPU116が所定の周期ごとにシステムタイマ割込処理を実行するために、所定の周期(例えば2ミリ秒)ごとにクロックパルスを発生する回路である。初期リセット回路115は、電源投入時においてリセット信号を生成する。
また、主制御基板110には、一般入賞球センサ120、通過球センサ121、始動入賞球センサ122、カウントセンサ123、不正検出センサ124、入賞表示装置125、特別図柄表示装置126、普通図柄表示装置127、特別図柄保留表示装置128、普通図柄保留表示装置129、普通電動役物ソレノイド130、大入賞口ソレノイド131、バックアップクリアスイッチ132が接続されている。バックアップクリアスイッチ132は、電断時などにおけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアする。
一般入賞球センサ120、始動入賞球センサ122及びカウントセンサ123は、それぞれ一般入賞口、始動入賞口及び大入賞口に対応して設けられ、これら入賞口を遊技球が通過(入賞)したことを検出して検出信号を出力するものである。
不正検出センサ124は、上述した通り、磁石センサ及び電波センサによって構成されている。磁石センサは、封入式パチンコ遊技機1における異常な磁気を検出する。これにより、磁石を利用して遊技球を操作するといった不正行為を防止することができる。電波センサは、封入式パチンコ遊技機1における異常な電波を検出する。これにより、封入式パチンコ遊技機1に対して電波を照射したり放電させたりすることにより、封入式パチンコ遊技機1の誤動作を誘発させるといった不正行為を防止することができる。
入賞表示装置125は、各入賞口に遊技球が入賞した場合に入賞口ごとに設定された獲得遊技球数を表示するための表示装置である。
特別図柄表示装置126は、特別図柄ゲームにおいて特別図柄の可変表示を行うものである。この特別図柄表示装置126において、特別図柄の導出表示が行われ、導出表示された特別図柄が特定の表示態様になったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利な大当り遊技状態に移行することとなる。
普通図柄表示装置127は、遊技領域10上に設けられた図示しない通過領域(スルーチャッカー)を遊技球が通過したことを通過球センサ121が検出した場合に、普通図柄の変動表示を行うものである。この普通図柄が所定の図柄で停止表示されたときには、始動入賞口に設けられた普通電動役物が閉鎖状態から開放状態となるよう普通電動役物ソレノイド130が制御され、始動入賞口に遊技球が入賞し易くなる。
また、主制御基板110のセンサ検出回路113は、一般入賞球センサ120、始動入賞球センサ122及びカウントセンサ123などの各入賞口センサや不正検出センサ124から出力される信号に基づいて検出結果を判別する回路である。
主制御基板110の払出制御コマンド送信回路111は、センサ検出回路113において得られた各入賞口センサの検出結果に基づいて、払出制御コマンドを払出制御基板160に送信する回路である。
主制御基板110の入賞表示データ送信回路112は、センサ検出回路113において得られた各入賞口センサの検出結果に基づいて、入賞表示データを入賞表示装置125に送信する回路である。
主制御基板110の認証・通信制御回路117は、正規な遊技機の判定及び通信データの整合性を確認するための認証及び通信を行うもので、メインROM118に記憶された認証情報(例えば、固有のID情報)を払出制御基板160に送信する回路である。払出制御基板160に送信された認証情報は、遊技媒体管理装置2、遊技管理装置4、及びホールコンピュータ3を経由して遊技場以外の遊技機管理サーバ6に送信され、遊技機管理サーバ6に登録されている認証情報と照合される。これにより、正規な遊技機であるか否かの判定が行われる。この認証結果は、遊技機管理サーバ6から、ホールコンピュータ3、遊技管理装置4を介して遊技媒体管理装置2送信され、認証が失敗した場合、封入式パチンコ遊技機1が動作しないように制御される。なお、認証情報や認証結果の送信の際には、所定の暗号化処理が行われる。
こうした遊技機の認証が行われることで、不正改造された遊技機の発見が容易となり、また遊技媒体管理装置2とのインターフェイスを狙った不正も不可能となる。なお、主制御基板110のメインCPU116と払出制御基板160のCPU167と遊技媒体管理装置2の通信用ICで使用する暗号化用の鍵は、例えば、所定のタイミングで個別に自動更新される。従って、その場合、生成された鍵は遊技機ごとに各タイミングで異なるものとなり、暗号化されたデータが解析されたり、改ざんされたりするリスクを大きく低減させることができる。
演出制御基板140は、サブCPU141と、表示制御回路142と、音声制御回路143と、ランプ制御回路144と、プログラムROM145と、ワークRAM146とを有している。
表示制御回路142は、遊技盤用液晶表示器150における表示制御を行うものである。音声制御回路143は、スピーカ151から発生させる音声に関する制御を行うものである。ランプ制御回路144は、演出用のランプ152における点灯態様等の制御を行うものである。
また、演出制御基板140には、遊技盤用液晶表示器150、演出ボタン153及びその他の演出装置154が接続されている。演出制御基板140のサブCPU141は、主制御基板110から受信した、各入賞口における入賞結果や特別図柄ゲームの結果などに応じた演出指示コマンドに基づいて、遊技盤用液晶表示器150、スピーカ151、ランプ152、演出ボタン153及びその他の演出装置154を制御することにより、演出を行うようになっている。
払出制御基板160は、払出制御コマンド受信回路161と、通信制御回路162と、発射制御回路163と、認証・通信制御回路164と、モータ制御回路165と、センサ回路166と、CPU167と、ROM168と、RAM169とを含んで構成されている。
また、払出制御基板160には、球磨き装置中継基板200、内枠中継基板204、操作部中継基板208、主制御基板110及び遊技媒体管理装置接続端子板180が接続されている。
払出制御コマンド受信回路161は、主制御基板110の払出制御コマンド送信回路111から送信される払出制御コマンドを受信し、当該コマンドに応じて遊技球の払出制御を行うようになっている。ここで、払出制御とは、各種入賞口への入賞といった遊技の結果に応じて遊技者に付与する遊技球数を加算情報として遊技媒体管理装置2に送信する処理を意味する。遊技媒体管理装置2では、払出制御基板160から送信された加算情報に基づいて遊技者の所有数を加算する加算処理を行う。
通信制御回路162は、主制御基板110や遊技媒体管理装置2、遊技媒体管理装置接続端子板180及び各種中継基板との間の通信を制御するようになっている。
発射制御回路163は、操作部中継基板208を介して発射ハンドル11と接続されるとともに、球磨き装置中継基板200及び発射中継基板201を介して発射装置105に接続されている。発射制御回路163は、発射ハンドル11が遊技者によって把持され、かつ時計回り方向に回動操作されたときには、その回動角に応じて発射装置105の発射モータ(図示省略)に電力を供給し、遊技球を発射させる制御を行うようになっている。
また、発射制御回路163は、発射装置105の球送りソレノイド(図示省略)を動作させて遊技球を発射位置に送り出す制御も行う。このとき、減算センサ202により発射可能な遊技球数が1減算される。払出制御基板160は、減算センサ202から検出結果を受信し、これを減算情報として遊技媒体管理装置2に送信する。遊技媒体管理装置2では、払出制御基板160から送信された減算情報に基づいて現在の遊技者の所有数を減算する。これにより、遊技媒体管理装置2において管理される所有数が更新される。また、その更新結果は、遊技媒体管理装置2から払出制御基板160及び操作部中継基板208を介して遊技球数等表示装置12に送信され、遊技球数等表示装置12に表示される持ち球数が更新される。
モータ制御回路165は、球磨き装置中継基板200及び揚送中継基板203を介して揚送装置107の揚送モータ(図示省略)に接続されるとともに、球磨き装置中継基板200を介して球磨き装置106のカセットモータ及び研磨モータ(図示省略)に接続され、これら各種モータの駆動を制御するようになっている。
センサ回路166は、各種中継基板を介して適正量センサ205及び満タンセンサ206を含む各種センサと接続されている。適正量センサ205は、封入式パチンコ遊技機1内を循環する遊技球の数が適正な量であるか否かを検出する。満タンセンサ206は、封入式パチンコ遊技機1内を循環する遊技球が過剰となっていないか、つまり満タンか否かを検出する。従って、払出制御基板160は、適正量センサ205及び満タンセンサ206の検出結果に基づき、循環に必要な遊技球数を管理し、過不足時にその旨の報知を行う。
また、払出制御基板160には、内枠中継基板204を介して監視センサ207が接続されている。監視センサ207は、バックアップ電源を搭載し、当該バックアップ電源により封入式パチンコ遊技機1の電源OFF時におけるベースドア102の開放を監視するものである。これにより、例えば夜間時の扉開放に伴う不正を防止することができる。
払出制御基板160のCPU167は、ROM168に記憶されているプログラムに従って払出制御などの各種制御処理を実行するとともに、制御処理の実行に必要な情報をRAM169に記憶させる。
また、払出制御基板160には、操作部中継基板208を介して計数スイッチ13が接続されている。計数スイッチ13は、上述した通り、遊技者の持ち球を計数して遊技媒体管理装置2に送信するためにスイッチである。払出制御基板160は、計数スイッチ13が押下された場合には、計数球数を遊技球数(所有数)から減算し、遊技媒体管理装置2に計数球数を送信する。減算後の遊技球数は、遊技球数等表示装置12に表示される。
また、遊技者の遊技上の利益である遊技価値としての所有数は、払出制御基板160のRAM169に記憶されている。
払出制御基板160に接続された遊技媒体管理装置接続端子板180には、遊技媒体管理装置2が接続される。
遊技媒体管理装置2は、図3に示すように、メイン基板25、パチンコ機接続基板26、暗号処理回路30、及び暗号鍵記憶部31を含むように構成されるが、詳細については、後で説明する。なお、本実施形態では、遊技媒体管理装置2は、遊技管理装置4を介してホールコンピュータ3に接続されるが、図3では、遊技管理装置4を省略して示している。
[遊技媒体管理装置の構成]
次に、図7を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技システムの遊技媒体管理装置の構成を説明する。
次に、図7を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技システムの遊技媒体管理装置の構成を説明する。
遊技媒体管理装置2は、メイン基板25、パチンコ機接続基板26、暗号処理回路30、及び暗号鍵記憶部31を含んで構成され、さらに、入金処理装置32、カード装置33、タッチパネル式液晶表示器22を備えている。また、メイン基板25は、遊技管理装置4に接続され、パチンコ機接続基板26は、封入式パチンコ遊技機1の払出制御基板160に、遊技媒体管理装置接続端子板180を介して接続されている。
メイン基板25は、通信制御回路27を有している。通信制御回路27は、パチンコ機接続基板26との間で、認証に係る通信を行うよう制御するとともに、パチンコ機接続基板26を介して封入式パチンコ遊技機1の払出制御基板160と通信を行うようになっている。また、通信制御回路27は、遊技管理装置4との通信を行うようになっている。
メイン基板25のCPU221は、通信制御回路27による通信制御を管理し、遊技媒体管理装置2において受け付けた遊技価値の残高や、遊技者の持ち球である所有数を管理するよう動作する。メイン基板25のROM222には、CPU221で実行されるプログラムや関連するデータが記憶され、メイン基板25のRAM223は、CPU221で実行されるプログラム等の一時データ記憶などに利用される。
パチンコ機接続基板26は、通信制御回路28を有している。通信制御回路28は、メイン基板25との間で、認証に係る通信を行うよう制御する。また、通信制御回路28は、正規な遊技機の判定を行うために、封入式パチンコ遊技機1の主制御基板110から送信されてくる認証情報を、遊技管理装置4、ホールコンピュータ3を介して第三者機関の遊技機管理サーバ6に送信する。送信された認証情報は、例えば、ホールコンピュータ3において、第三者機関に登録されている認証情報と照合され、そこで、遊技機の正当性が判定される。また、通信制御回路28は、封入式パチンコ遊技機1の払出制御基板160と通信を行うようになっている。
なお、管理遊技機を含むパチンコ遊技機やパチスロ遊技機などの遊技機から送信される認証情報は、遊技管理装置4や、ホールコンピュータ3以外にも、遊技場であって複数乃至単体の遊技機を設置可能な島を管理する島管理装置や、各種ルーターや、データサーバ等を介して第三者機関の遊技機管理サーバ6に情報を送信、又は受信することを可能としてもよい。
なお、「遊技管理装置4、ホールコンピュータ3を介して」とは、遊技管理装置4とホールコンピュータ3とを介する場合と、遊技管理装置4とホールコンピュータ3との何れか一方を介する場合と、の何れの場合も実施可能としてもよい。
パチンコ機接続基板26のCPU211は、通信制御回路28による通信制御を管理する。パチンコ機接続基板26のROM222には、CPU211で実行されるプログラムや関連するデータが記憶され、パチンコ機接続基板26のRAM213は、CPU211で実行されるプログラム等の一時データ記憶などに利用される。
暗号処理回路30は、メイン基板25とパチンコ機接続基板26との間でデータ送受信を行う場合や、遊技媒体管理装置2が、他の装置との間でデータ送受信を行う場合に、データの暗号化や復号化を行うものである。また、暗号鍵記憶部31は、情報の暗号化や復号化を行う際に暗号方式の定めた計算手順に与えるパラメータである暗号鍵を記憶するものである。暗号方式としては、例えばDES(Data Encryption Standard)やAES(Advanced Encryption Standard)等の共通鍵暗号方式を用いることができる。
入金処理装置32は、紙幣挿入口23(図6参照)から挿入された紙幣を紙幣用センサ231によって読み取り、真贋判定処理や紙幣収納処理を行う。メイン基板25のCPU221は、読み取った紙幣の額に応じて遊技価値を増加させるよう制御する。紙幣の読み取りによって増加した遊技価値は、例えば、メイン基板25のRAM223等に記憶され管理される。
カード装置33は、カード挿入口24から挿入された会員カードを読み取り、読み取った金額や貯玉の値に応じて、遊技価値を増加させるよう制御する。この会員カードの読み取りによって増加した遊技価値は、例えば、メイン基板25のRAM223等に記憶され管理される。
また、タッチパネル式液晶表示器22は、上述した通りであり、遊技者によるタッチ操作に基づいて、遊技媒体管理装置2で管理する遊技価値から持ち球への変換(球貸し)や、持ち球の計数(返却)の要求を受け付けるようになっている。遊技媒体管理装置2は、これらの要求を払出制御基板160に送信するようになっている。本実施形態では、タッチパネル式液晶表示器22に表示された貸出ボタン241をタッチすることによって玉貸しが行われ、タッチパネル式液晶表示器22に表示された計数ボタン242をタッチすることによって計数・返却が行われるようになっている。
なお、各種の遊技者が操作可能なボタン又は操作手段は、タッチパネル式のボタンに限定されず、押圧式、近距離検知式、カメラ等で撮影した操作の動きを判別するもの、など様々な操作方式を用いることが可能である。
なお、図7に示すように、メイン基板25とパチンコ機接続基板26は、遊技媒体管理装置2を構成する要素となっているが、本明細書では、メイン基板25やパチンコ機接続基板26は、それ自体、それぞれ「装置」として定義されるものである。
[ホールコンピュータの構成]
次に、図8を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技システムのホールコンピュータの構成を説明する。
次に、図8を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技システムのホールコンピュータの構成を説明する。
ホールコンピュータ3は、CPU301、ROM302、RAM303、暗号処理回路304、通信制御回路305、及びデータ記憶装置306を含んで構成される。
CPU301は、ホールコンピュータ3の動作を制御する。例えば、遊技媒体管理装置2、遊技管理装置4を介して受信した封入式パチンコ遊技機1の減算情報、加算情報等に基づいてデータ記憶装置306に記憶されている持玉数情報や各種データを更新するよう制御する。また、遊技管理装置4を経由して受信した封入式パチンコ遊技機1の認証情報と遊技機管理サーバ6から取得した認証情報を比較して、封入式パチンコ遊技機1が正規の遊技機であるか否かを判定し、判定結果を遊技管理装置4に送信する。さらに、遊技管理装置4から受信した会員カードのカードID(会員ID)と生体情報に基づいて、遊技者の生体認証とのめり込み判定を行い、生体認証の認証結果とのめり込み判定の判定結果を遊技管理装置4に送信する。
ROM302には、CPU301で実行されるプログラムや関連するデータが記憶され、RAM303は、CPU301で実行されるプログラム等の一時データ記憶などに利用される。
暗号処理回路304は、遊技管理装置4を介して受信した情報が暗号化されている場合に、対応する暗号鍵で、当該暗号化情報を復号化する。また、遊技媒体管理装置2や遊技管理装置4に向けて暗号化した情報を送信する場合に、この暗号処理回路304によってデータを暗号化する。通信制御回路305は、遊技管理装置4、及び遊技機管理サーバ6にネットワークを介して接続され、これらの装置とホールコンピュータ3との間でのデータ送受信を実現する。
データ記憶装置306は、データを記憶可能なHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)のような記憶装置で構成され、遊技者情報306a、のめり込み設定情報306b、生体情報306c、持玉数情報306dといったデータを記憶する。
遊技者情報306aは、例えば、遊技者の氏名、住所、メールアドレス、年齢、性別といった、遊技者の属性情報を含み、これらの情報が、会員カードのカードID(会員ID)に紐付けて記憶される。また、遊技者情報306aには、遊技者ごとに、所定期間における遊技回数、利用した遊技機の数、遊技時間、消費遊技球数等が記憶され、これらの情報は、のめりこみ判定において、のめり込み設定情報306bの内容と比較される。
のめり込み設定情報306bは、上記カードIDに紐付けて、遊技者、遊技者の関係者、第三者等が事前に設定した、遊技条件の設定内容を含む。遊技条件は遊技者がのめり込みの状態にないということを判定する条件で、例えば、遊技者が所定期間において遊技可能な回数、遊技機の数、遊技時間や、消費可能な遊技球数等の要素によって構成される。
生体情報306cは、上記カードIDに紐付けて、遊技者や遊技者の関係者が事前に登録した、遊技者の所定の情報に基づいて生成された情報である。持玉数情報306dは、会員カードに記憶されている持玉数、球貸操作や入賞口入賞によって持玉が増加する加算情報、及び計数操作や遊技球発射によって持玉が減少する減算情報に応じて計算される、各遊技者の現在の持玉数である。
[遊技管理装置の構成]
次に、図9を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技システムの遊技管理装置の構成を説明する。
次に、図9を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技システムの遊技管理装置の構成を説明する。
遊技管理装置4は、CPU401、ROM402、RAM403、非接触カードリーダ/ライタ404、通信制御回路405、タッチパネルディスプレイ41、及び生体情報処理回路406を含んで構成される。
CPU401は、遊技管理装置4の動作を制御する。例えば、遊技機の正当性を判定するために、遊技媒体管理装置2を介して受信した封入式パチンコ遊技機1の認証情報を、ホールコンピュータ3に送信する。一方、ホールコンピュータ3から(遊技機管理サーバ6で管理する認証情報を用いた)判定結果(認証結果)を受信し、遊技媒体管理装置2に送信する。なお、遊技媒体管理装置2では、遊技管理装置4からの判定結果により、正当な遊技機であることが確認された場合、封入式パチンコ遊技機1に対し起動許可信号を送信する。なお、遊技管理装置4から封入式パチンコ遊技機1に対して直接、起動許可信号を送信するようにしてもよい。
また、会員カードのカードID(会員ID)等を読み取った遊技媒体管理装置2から受信した持玉数情報や、封入式パチンコ遊技機1から遊技媒体管理装置2を介して受信した所有数情報(加算情報、減算情報)等を、ホールコンピュータ3に送信する。なお、ホールコンピュータ3では、こうして受信した持玉数情報や所有数に基づいて、各遊技者の持玉数情報を管理する。
また、遊技管理装置4は、受信した持玉数情報や所有数情報に基づいて、遊技球のIN・OUTに関する情報を計算・編集し、これらの情報を遊技情報としてサイネージ5に送信するよう制御する。なお、サイネージ5では、遊技管理装置4から受信した遊技情報に基づいて、タッチパネルディスプレイ等の表示装置に、遊技情報表示等を行う。
さらに、遊技管理装置4は、会員カードの利用者が正当な遊技者であることを確認するために、遊技者の生体認証を行う(遊技者正当性の判定)。例えば、遊技管理装置4は、読み取った会員カードのカードID(会員ID)と遊技者の生体情報をホールコンピュータ3に送信し、ホールコンピュータ3から、会員IDと生体情報に基づく遊技者の認証結果を受信する。また、遊技管理装置4は、ホールコンピュータ3から、会員IDに基づく、のめり込み判定の判定を受信する。
その後、遊技管理装置4は、遊技者の認証結果が正当な遊技者であることを示すものであり、かつ、のめり込み判定の判定結果が、のめり込みに関する遊技条件を満たす場合、封入式パチンコ遊技機1の遊技ができるように、遊技媒体管理装置2に対し、遊技許可信号を送信する。
またさらに、遊技管理装置4は、タッチパネルディスプレイ41等から取得した遊技者の指紋等の情報に基づいて生体情報を生成し、生成された生体情報を用いて送受信データを暗号化(又は復号化)する。また、その生体情報を、必要に応じて他の装置に送信することもできる。
ROM402には、CPU401で実行されるプログラムや関連するデータが記憶され、RAM403は、CPU401で実行されるプログラム等の一時データ記憶などに利用される。
非接触カードリーダ/ライタ404は、遊技者が所有する会員カードを非接触で読み取り、当該会員カードに記憶されている会員情報(例えば、会員IDや、ICカードを識別するUID)を取得する。通信制御回路405は、ホールコンピュータ1、遊技媒体管理装置2、及びサイネージ5にネットワークを介して接続され、これらの装置と遊技管理装置4との間でのデータ送受信を実現する。
タッチパネルディスプレイ41は、遊技者に対して遊技に関する情報を表示する表示装置として機能するほか、生体認証に用いる遊技者の指紋を読み取る入力装置として機能する。なお、本実施形態では、遊技者の指紋から所定の情報を取得して、生成された生体情報を生体認証に用いることとしたが、このような生体認証に関し、他の様々な遊技者の情報から生体情報を生成することができる。例えば、虹彩、静脈、掌形、網膜、顔、音声(声紋)等を用いて生体情報を生成することができ、それに応じた入力装置を備えるようにできる。例えば、虹彩、静脈、掌形、網膜、顔等の情報に関しては、所定の撮像装置が入力装置として用いられ、音声等の情報に関しては、所定の音声入力装置(マイク)が入力装置として用いられる。
生体情報処理回路406は、タッチパネルディスプレイ41によって取得された指紋等の情報に基づいて生体情報を生成する。この生体情報は、その後、会員ID等と紐付けてRAM403に記憶される。
[第1実施形態に係る遊技システムの構成]
次に、図10を参照して、第1実施形態に係る遊技システムの構成をより詳細に説明する。
次に、図10を参照して、第1実施形態に係る遊技システムの構成をより詳細に説明する。
本実施形態の遊技システムは、封入式パチンコ遊技機1、遊技媒体管理装置2、遊技管理装置4、ホールコンピュータ3、サイネージ5、及び遊技機管理サーバ6を含むように構成される。
封入式パチンコ遊技機1は、上述したように、主制御基板110、演出制御基板140、払出制御基板160、及び遊技媒体管理装置接続端子板180を備え、払出制御基板160に接続された遊技媒体管理装置接続端子板180を介して遊技媒体管理装置2と通信を行う。
遊技媒体管理装置2は、メイン基板25、パチンコ機接続基板26、暗号処理回路30、及び暗号鍵記憶部31を備え、さらに、メイン基板25は通信制御回路27を備え、パチンコ機接続基板26は通信制御回路29を備えている。また、遊技媒体管理装置2は、封入式パチンコ遊技機1とのデータ通信を、パチンコ機接続基板26の通信制御回路29によって行い、遊技管理装置4とのデータ通信を、メイン基板25の通信制御回路27によって行う。
また、遊技媒体管理装置2では、メイン基板25の通信制御回路27とパチンコ機接続基板26の通信制御回路29によって、メイン基板25とパチンコ機接続基板26との間のデータ通信が行われる。なお、本実施形態では、説明の便宜上、メイン基板25における通信制御は通信制御回路27で行い、パチンコ機接続基板26における通信制御は通信制御回路29で行うよう構成したが、用途や処理内容に応じて別の回路を配置するように構成することもできる。
遊技管理装置4は、通信制御回路405を介して、遊技媒体管理装置2、ホールコンピュータ3、及びサイネージ5に接続する。
[遊技システムにおける処理の概要]
次に、図11を参照して、第1実施形態に係る遊技システムにおける処理の概要を説明する。
次に、図11を参照して、第1実施形態に係る遊技システムにおける処理の概要を説明する。
最初に、本実施形態の遊技システムの封入式パチンコ遊技機1、遊技媒体管理装置2、及び遊技管理装置4の電源が投入されると、遊技媒体管理装置2では、パチンコ機接続基板26とメイン基板25の間で、基板認証鍵の認証が行われる。その後、認証情報が、封入式パチンコ遊技機1から、遊技媒体管理装置2、及び遊技管理装置4を経由してホールコンピュータ3に送信され、さらに遊技機管理サーバ6に送信される。ここで、遊技機管理サーバ6は、受信した認証情報と遊技機管理サーバ6が保持する認証情報を比較して、店舗コードと台番等により識別される封入式パチンコ遊技機1が正規の遊技機であるか否かを判定する。
遊技媒体管理装置2は、遊技機管理サーバ6から受信した認証情報に関する判定結果で、遊技機が正当なものであることが示されている場合、封入式パチンコ遊技機1に対して起動許可信号を送信し、封入式パチンコ遊技機1を起動可能とする。
遊技媒体管理装置2において、上述の認証情報と判定結果のデータは、少なくとも、メイン基板25とパチンコ機接続基板26との間では、基板認証鍵による暗号化(暗号モード=Aモード)が行われる。
その後、遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26との間では、通信鍵の交換が行われ、これ以降、送受信データについて、少なくとも、メイン基板25とパチンコ機接続基板26との間では、通信鍵による暗号化(暗号モード=Bモード)が行われる。
また、本実施形態の遊技システムでは、遊技者は、遊技を行うために、遊技管理装置4に会員カードを提示して読み取らせるとともに生体情報を提供し、遊技者の本人認証が成功するともに、のめり込みに関する遊技条件を満たす必要がある。
なお、これに限られるものではなく、遊技管理装置4に遊技者の携帯端末と通信させて生体情報や個人情報、会員ID等を提供することで本人認証を行い、のめり込みに関する遊技条件を満たすことで、ビジターカードで遊技を行うことも可能である。但し、遊技者本人やその家族からのめり込み防止の希望が無ければ、のめり込みに関する遊技条件によって遊技者の遊技が制限されることがないように制御することが可能であるため、のめり込みに関する遊技条件に関わらず本人認証を行った後、遊技を行うように制御してもよい。なお、「のめり込みに関する遊技条件に関わらず」とは、のめり込みに関する遊技条件の判定は行うものの、当該判定によって遊技可否が左右されない場合、又はのめり込みに関する遊技条件の判定をスキップして処理を行わないなどの処理が行われるように制御してもよい。
遊技管理装置4は、会員カードから読み取った会員IDと、読み取った指紋等の情報から生成される生体情報をホールコンピュータ3に送信し、そこでホールコンピュータ3は、遊技者ごとに管理された生体情報306cに基づいて、その遊技者が、会員カードに対応付けられた正当な遊技者であるか否かを判定し(遊技者の生体認証)、認証結果を遊技管理装置4に送信する。
さらに、ホールコンピュータ3は、遊技者の遊技実績を示す遊技者情報306aと、遊技者の、のめり込み設定情報306bに基づいて、当該遊技者の所定期間における遊技可能な回数、遊技機の数、遊技時間等が、のめり込みに関する遊技条件を満たすか否かを判定し、遊技者の遊技が可能か否かの判定結果を遊技管理装置4に送信する。遊技管理装置4は、遊技者の生体認証に係る認証結果と、のめり込み判定に係る判定結果が、遊技を許可するものである場合、遊技許可信号を遊技媒体管理装置2に送信する。
次に、遊技者による遊技が開始されると、遊技媒体管理装置2に挿入され、読み取られた会員カードから持玉数情報が所得され、この情報が、会員ID等とともに遊技管理装置4を介してホールコンピュータ3に送信される。
また、遊技者による遊技媒体管理装置2の操作(球貸操作・計数操作)によって、遊技球に関する個数情報が、遊技媒体管理装置2から封入式パチンコ遊技機1に送信され、封入式パチンコ遊技機1における挙動(入賞口入賞・遊技球発射)に応じて、所有数情報(加算情報・減算情報)が、遊技媒体管理装置2に送信される。なお、上記の個数情報と所有数情報は、遊技媒体管理装置2からホールコンピュータ3にも送信される。
また、個数情報と所有数情報は、図11に示すように、遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26との間で送受信が行われており、このときには、個数情報と所有数情報について、上述した通信鍵による暗号化が行われる。
遊技管理装置4は、受信した持玉数情報や所有数情報に基づいて、遊技球のIN・OUTに関する情報を計算・編集し、これらの情報を遊技情報としてサイネージ5に送信する。
[遊技媒体管理装置における起動時の基板間認証]
次に、図12を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技システムの遊技媒体管理装置2における起動時の基板間認証処理のフローを説明する。このような基板間認証処理によって遊技媒体管理装置2の正当性が担保され、遊技媒体管理装置2と封入式パチンコ遊技機1との間のセキュリティレベルの高いデータ通信が可能となる。図12は、遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26の処理を時間の経過とともにそれぞれ表したフロー図である。
次に、図12を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技システムの遊技媒体管理装置2における起動時の基板間認証処理のフローを説明する。このような基板間認証処理によって遊技媒体管理装置2の正当性が担保され、遊技媒体管理装置2と封入式パチンコ遊技機1との間のセキュリティレベルの高いデータ通信が可能となる。図12は、遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26の処理を時間の経過とともにそれぞれ表したフロー図である。
最初に、通常の遊技場における運用によって、遊技媒体管理装置2に電源が投入されると、メイン基板25とパチンコ機接続基板26に電源が投入される(ステップS101)。次に、基板メーカーコード認証シーケンスが実行される(ステップS102)。
基板メーカーコード認証シーケンスの処理では、チャレンジレスポンス方式により、メイン基板25とパチンコ機接続基板26の認証が行われる。例えば、メイン基板25からパチンコ機接続基板26に要求したチャレンジコード要求に対して、パチンコ機接続基板26が、メイン基板25にチャレンジコードを通知する。このとき、チャレンジコードには、パチンコ機接続基板26の基板メーカーコードが含まれる。
その後、チャレンジコードを受信したメイン基板25は、チャレンジコードとメイン基板25の基板メーカーコードに基づいてレスポンスコードを生成し、パチンコ機接続基板26に送信する。パチンコ機接続基板26は、レスポンスコードを受信すると、パチンコ機接続基板26の基板メーカーコードを用いてレスポンスコードのチェックを行い、チェック結果を、セキュリティ情報としてメイン基板25に送信する。セキュリティ情報を受信したメイン基板25は、当該セキュリティ情報を、遊技管理装置4、ホールコンピュータ3を介して遊技機管理サーバ6に送信する。
次に、メイン基板25からパチンコ機接続基板26に接続要求(基板接続要求)を行う(ステップS103)。このとき、メイン基板25からパチンコ機接続基板26に対して、店舗コード、台番号、現在時刻が送信される。パチンコ機接続基板26は、メイン基板25から接続要求を受信すると、取得した店舗コード、台番号、現在時刻をRAM213に記憶し、店舗コードが前回の記憶内容と同一であるか否かを判定し、同一であれば接続結果(「OK」)とセキュリティ情報をメイン基板25に通知する(ステップS104)。メイン基板25は、パチンコ機接続基板26からセキュリティ情報を受信すると、当該セキュリティ情報を、遊技管理装置4、ホールコンピュータ3を介して遊技機管理サーバ6に送信する。
次に、基板認証鍵認証シーケンスが実行される(ステップS105)。基板認証鍵認証シーケンスの処理では、最初に、チャレンジレスポンス方式により、メイン基板25とパチンコ機接続基板26の認証が行われる。例えば、チャレンジレスポンス方式により、メイン基板25とパチンコ機接続基板26の基板シリアルIDがチェックされ、メイン基板25は、パチンコ機接続基板26から受信したセキュリティ情報を、遊技管理装置4、ホールコンピュータ3を介して遊技機管理サーバ6に送信する。
その後、基板認証鍵認証シーケンスの処理では、メイン基板25からパチンコ機接続基板26に基板バージョン情報が通知され、これに対して、パチンコ機接続基板26からメイン基板25に当該基板バージョン情報を受信したことを通知する応答が返される。ここで、基板バージョン情報の通知と応答の電文は、基板認証鍵を暗号鍵として暗号化(暗号モード=Aモード)される。
次に、基板認証鍵認証シーケンスの処理では、メイン基板25からパチンコ機接続基板26に基板認証鍵認証要求1が送信され、これに対して、パチンコ機接続基板26からメイン基板25に当該基板認証鍵の認証結果を通知する応答(基板認証鍵認証応答1)が返される。ここで、基板認証鍵認証要求1と基板認証鍵認証応答1の電文は、基板認証鍵を暗号鍵として暗号化(暗号モード=Aモード)される。
次に、基板認証鍵認証シーケンスの処理では、メイン基板25からパチンコ機接続基板26に基板認証鍵認証要求2が送信され、これに対して、パチンコ機接続基板26からメイン基板25に当該基板認証鍵の認証結果を通知する応答(基板認証鍵認証応答2)が返される。ここで、基板認証鍵認証要求2と基板認証鍵認証応答2の電文は、基板認証鍵を暗号鍵として暗号化(暗号モード=Aモード)される。また、基板認証鍵認証応答2の電文には、セキュリティ情報が含まれ、メイン基板25は、パチンコ機接続基板26から受信したセキュリティ情報を、遊技管理装置4、ホールコンピュータ3を介して遊技機管理サーバ6に送信する。
次に、基板認証鍵認証シーケンスの処理では、メイン基板25から、基板シリアルID認証と基板認証鍵認証の認証結果をパチンコ機接続基板26に通知し、これに対して、パチンコ機接続基板26からメイン基板25にパチンコ機接続基板26での認証結果が返される。ここで、それぞれの認証結果の電文は、基板認証鍵を暗号鍵として暗号化(暗号モード=Aモード)される。また、パチンコ機接続基板26からの認証結果の電文には、セキュリティ情報が含まれ、メイン基板25は、パチンコ機接続基板26から受信したセキュリティ情報を、遊技管理装置4、ホールコンピュータ3を介して遊技機管理サーバ6に送信する。
その後、基板間認証処理では、基板認証鍵認証シーケンス(ステップS105)の後、パチンコ機接続基板情報問合せシーケンスが実行される(ステップS106)。
ここで、図13を参照して、パチンコ機接続基板情報問合せシーケンスの処理フローについて説明する。なお、図13は、遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26の処理を時間の経過とともにそれぞれ表したフロー図である。
図13に示す、パチンコ機接続基板情報問合せシーケンスの処理では、パチンコ機接続基板26の情報を遊技機管理サーバ6に問い合わせる処理が行われる。最初に、メイン基板25からパチンコ機接続基板26に基板情報問合せ指示通知が送信され(ステップS121)、これに対して、パチンコ機接続基板26からメイン基板25に問合せ情報1を含む基板情報問合せ要求が返される(ステップS122)。ここで、基板情報問合せ指示通知と基板情報問合せ要求の電文は、基板初期鍵又は基板認証鍵を暗号鍵として暗号化(暗号モード=Aモード)される。次に、メイン基板25は、パチンコ機接続基板26から受信した問合せ情報1に基づいて、遊技管理装置4、ホールコンピュータ3を介して遊技機管理サーバ6に問い合わせを行う。ここで、問い合わせ情報1は、例えば、封入式パチンコ遊技機1を識別可能な認証情報である。
メイン基板25が、遊技機管理サーバ6に問い合わせを行っている間、通信鍵交換シーケンスの処理が実行される(ステップS123)。
ここで、さらに図14を参照して、通信鍵交換シーケンスの処理フローについて説明する。なお、図14は、遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26の処理を時間の経過とともにそれぞれ表したフロー図である。
図14に示す、通信鍵交換シーケンスの処理では、最初に、メイン基板25からパチンコ機接続基板26に、Bモードの初期ベクタ値を要求する初期ベクタ値要求が送信され(ステップS131)、これに対して、パチンコ機接続基板26からメイン基板25に、Bモードの初期ベクタ値、セキュリティ情報等が返される(ステップS132)。ここで、パチンコ機接続基板26からの初期ベクタ値等は、基板初期鍵、又は基板認証鍵を暗号鍵として暗号化(暗号モード=Aモード)される。次に、メイン基板25は、パチンコ機接続基板26から受信したセキュリティ情報を、遊技管理装置4、ホールコンピュータ3を介して遊技機管理サーバ6に送信する。
次に、図14の通信鍵交換シーケンスの処理では、メイン基板25からパチンコ機接続基板26に通信鍵要求が送信され(ステップS133)、これに対して、パチンコ機接続基板26からメイン基板25に通信鍵とセキュリティ情報が返される(ステップS134)。ここで、パチンコ機接続基板26からの通信鍵等は、基板初期鍵、又は基板認証鍵を暗号鍵として暗号化(暗号モード=Bモード)される。次に、メイン基板25は、パチンコ機接続基板26から受信したセキュリティ情報を、遊技管理装置4、ホールコンピュータ3を介して遊技機管理サーバ6に送信する。このような通信鍵交換シーケンスの処理により、メイン基板25とパチンコ機接続基板26との間の通信では、通信鍵を使用した暗号化を用いることが可能となる(ステップS135)。
ここで、再び、図13のパチンコ機接続基板情報問合せシーケンスの処理を参照すると、ステップS124において、メイン基板25からの、問合せ情報1に基づく問い合わせの結果、遊技機管理サーバ6から、基板シリアルID鍵、基板認証鍵A、セキュリティ情報1を受信する。ここで、セキュリティ情報1は、例えば、認証情報に基づいて、封入式パチンコ遊技機1が正規の遊技機であるか否かを判定した判定結果である。遊技媒体管理装置2は、このようなセキュリティ情報1を受信することにより、対応する封入式パチンコ遊技機1が正規の遊技機であるか否かを認識することができる。
次に、メイン基板25は、セキュリティ情報1を通知する基板情報通知をパチンコ機接続基板26に送信する(ステップS125)。これに対して、パチンコ機接続基板26からメイン基板25に、セキュリティ情報1を受信したことを示す基板情報通知応答が返される(ステップS126)。ここで、基板情報通知と基板情報通知応答は、通信鍵を暗号鍵として暗号化(暗号モード=Bモード)される。また、パチンコ機接続基板26からの基板情報通知応答には、セキュリティ情報が含まれ、メイン基板25は、パチンコ機接続基板26から受信したセキュリティ情報を、遊技管理装置4、ホールコンピュータ3を介して遊技機管理サーバ6に送信する。
次に、図12に示す基板間認証処理のフローに戻ると、基板間認証処理では、通信鍵交換シーケンスの処理が実行される(ステップS107)。この処理は、図14に示した通信鍵交換シーケンスの処理と同様の手順で行われる。
この処理では、例えば、メイン基板25からパチンコ機接続基板26に初期ベクタ値要求が送信され、これに対して、パチンコ機接続基板26からメイン基板25に初期ベクタ値、セキュリティ情報等が返される。ここで、パチンコ機接続基板26からの初期ベクタ値等は、基板認証鍵を暗号鍵として暗号化(暗号モード=Aモード)される。次に、メイン基板25は、パチンコ機接続基板26から受信したセキュリティ情報を、遊技管理装置4、ホールコンピュータ3を介して遊技機管理サーバ6に送信する。
次に、通信鍵交換シーケンスの処理では、メイン基板25からパチンコ機接続基板26に通信鍵要求が送信され、これに対して、パチンコ機接続基板26からメイン基板25に通信鍵とセキュリティ情報が返される。ここで、パチンコ機接続基板26からの通信鍵等は、基板認証鍵を暗号鍵として暗号化(暗号モード=Bモード)される。次に、メイン基板25は、パチンコ機接続基板26から受信したセキュリティ情報を、遊技管理装置4、ホールコンピュータ3を介して遊技機管理サーバ6に送信する。このような通信鍵交換シーケンスの処理により、メイン基板25とパチンコ機接続基板26との間の通信では、通信鍵を使用した暗号化を用いることが可能となる。
次に、図12に示す基板間認証処理では、パチンコ機接続基板情報問合せ2シーケンスが実行される(ステップS108)。この処理は、図13に示したパチンコ機接続基板情報問合せシーケンスの処理と同様の手順で行われる。
パチンコ機接続基板情報問合せ2シーケンスの処理では、パチンコ機接続基板26の情報を遊技機管理サーバ6に問い合わせる処理が行われる。例えば、メイン基板25からパチンコ機接続基板26に基板情報問合せ指示通知2が送信され、これに対して、パチンコ機接続基板26からメイン基板25に問合せ情報2を含む基板情報問合せ要求2が返される。ここで、基板情報問合せ指示通知2と基板情報問合せ要求2の電文は、通信鍵を暗号鍵として暗号化(暗号モード=Bモード)される。次に、メイン基板25は、パチンコ機接続基板26から受信した問合せ情報2に基づいて、遊技管理装置4、ホールコンピュータ3を介して遊技機管理サーバ6に問い合わせを行う。
メイン基板25からの、問合せ情報2に基づく問い合わせの結果、遊技機管理サーバ6から、セキュリティ情報2を受信する。ここで、メイン基板25は、セキュリティ情報2を通知する基板情報通知2をパチンコ機接続基板26に送信する。これに対して、パチンコ機接続基板26からメイン基板25に、セキュリティ情報2を受信したことを示す基板情報通知応答2が返される。ここで、基板情報通知2と基板情報通知応答2は、通信鍵を暗号鍵として暗号化(暗号モード=Bモード)される。また、パチンコ機接続基板26からの基板情報通知応答2には、セキュリティ情報が含まれ、メイン基板25は、パチンコ機接続基板26から受信したセキュリティ情報を、遊技管理装置4、ホールコンピュータ3を介して遊技機管理サーバ6に送信する。
次に、基板間認証処理では、パチンコ機接続基板情報通知3シーケンスが実行される(ステップS109)。この処理は、図13に示したパチンコ機接続基板情報問合せシーケンスの処理と同様の手順で行われる。ただし、この処理は、通知するセキュリティ情報3がある場合にのみ実行される。ここでは、詳細な説明を省略する。
なお、セキュリティ情報3は、第三者機関の遊技機管理サーバ6からメイン基板25へ送信され、その後、メイン基板25とパチンコ機接続基板26とが複数回の通知と応答を繰り返すことで、パチンコ機接続基板26へセキュリティ情報が送信され、パチンコ機接続基板26からメイン基板25へ受信結果として正常か異常かを返送することが可能であり、当該処理は、遊技場に新規で設定されたときの起動シーケンスや、遊技場で運用する場合の起動シーケンスなどにおいて実行することが可能であるように制御してもよいし、必要に応じて任意のタイミングで実行するように制御してもよい。セキュリティ情報3をメイン基板25から複数回に分けて、分割された情報の送信状況(セキュリティ情報3がどこまで送信されたかといった状況など)が分かるようにパチンコ機接続基板26へ送信し、各送信に対してパチンコ機接続基板26からメイン基板25へ応答するように制御したが、これに限られるものではなく、1回の送信と応答で完結するように制御してもよい。
次に、基板間認証処理では、メイン基板25からパチンコ機接続基板26に対して、パチンコ機接続基板26の基板状態を通知するよう要求する基板状態要求が送信される(ステップS110)。パチンコ機接続基板26は、この要求に応じて、パチンコ機接続基板26の基板状態を通知する基板状態通知を送信する(ステップS111)。
パチンコ機接続基板26から受信した基板状態が「運用可」である場合、これ以降の、遊技媒体管理装置2と封入式パチンコ遊技機1とのデータ通信が可能となる(ステップS112)。ここで、メイン基板25から、遊技機に対して接続を要求する遊技機接続要求がパチンコ機接続基板26に送信されると(ステップS113)、パチンコ機接続基板26が、メイン基板25に対して、例えば、接続が「OK」であることを示す遊技機接続応答を返信する(ステップS114)。この遊技機接続応答は、例えば、通信鍵を暗号鍵として暗号化(暗号モード=Bモード)される。
[遊技媒体管理装置と遊技管理装置による生体情報を用いた暗号化処理(1)]
次に、図15を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技システムの遊技媒体管理装置2と遊技管理装置4による生体情報を用いた暗号化処理のフローを説明する。この処理は、図12に示した、遊技媒体管理装置2における暗号化処理のフローを改良したものである。
次に、図15を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技システムの遊技媒体管理装置2と遊技管理装置4による生体情報を用いた暗号化処理のフローを説明する。この処理は、図12に示した、遊技媒体管理装置2における暗号化処理のフローを改良したものである。
このような暗号化処理によって、所定の暗号化区間において、封入式パチンコ遊技機1からのデータ等に関して、より高度なセキュリティレベルを実現することが可能となる。図15は、遊技管理装置4の処理と、遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26の処理を時間の経過とともにそれぞれ表したフロー図である。
最初に、遊技管理装置4に電源が投入され(ステップS151)、これとほぼ同じタイミングで、遊技媒体管理装置2(遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26)に電源が投入される(ステップS152)。
次に、遊技管理装置4において、認証モードの選択が行われる(ステップS153)。このような認証モードの選択は、どのような生体情報を用いて認証を行うかを指定するものであり、例えば、「遊技者」といった1つの認証モードや、「遊技者のみ」と「管理者&遊技者」といった2つの認証モードが設定されうる。そして、上記のような2つのモードが設定されている場合は、電源投入後の遊技管理装置4において、遊技管理装置4のタッチパネルディスプレイ41に、「遊技者のみ」と「管理者&遊技者」の2つの認証モードを選択させる画面を表示し、管理者等がタッチ操作等によって、これらの認証モードから1つを選択することができる。ここでは、上記のような2つのモードが設定されており、そこで「遊技者のみ」が選択されたものとする。また、遊技管理装置4において、遊技管理装置4の製造時や遊技場への搬入時(初期起動時)等に、あらかじめ、どのような認証モードを採用するかを設定しておくこともできる。
一方、遊技媒体管理装置2においては、基板間認証処理が実行される。すなわち、基板メーカーコード認証シーケンス(ステップS154)、基板接続要求(ステップS154a)、基板接続応答(OK)(ステップS154b)、基板認証鍵認証シーケンス(ステップS155)、パチンコ機接続基板情報問合せシーケンス(ステップS156)、及び通信鍵交換シーケンス(ステップS157)の処理が実行される。これらの処理は、図12等を参照して説明した(それぞれ対応する)処理と同様のものである。なお、基板メーカーコード認証シーケンス(ステップS154)では、遊技管理装置4に認証情報が送信され、その後、遊技管理装置4から遊技機の正当性判定についての判定結果を受信するが、これらのデータのやりとりについて、図15では記載を省略している。
ここで、遊技管理装置4は、遊技媒体管理装置2における通信鍵交換シーケンス(ステップS157)の処理内容をチェックし(ステップS158)、暗号モードが移行されたか否か(すなわち、暗号鍵のモード移行)を確認する(ステップS164)。次に、遊技管理装置4が、後述するステップS163の遊技機接続応答(OK)に応じて、暗号化に通信鍵が用いられる暗号モード=Bであるか否かを判定する(ステップS165)。暗号モードがBモードでないと判定した場合(ステップS165のNO)、ステップS158に戻って、通信鍵交換シーケンスの処理内容をチェックする処理以降を繰り返し実行する。
遊技管理装置4が、暗号モードがBモードであると判定した場合(ステップS165のYES)、ステップS166に進む。
遊技媒体管理装置2は、通信鍵交換シーケンス(ステップS157)の処理の後、それ以降も、図12等を参照して説明したものと同様の処理を実行する。すなわち、パチンコ機接続基板情報問合せ2シーケンス(ステップS159)、基板状態要求(ステップS160)、基板状態応答(ステップS161)、遊技機接続要求(ステップS162)、及び遊技機接続応答(OK)(ステップS163)の処理が実行される。
遊技管理装置4は、遊技媒体管理装置2のメイン基板25が、遊技機接続応答(OK)を受信し(ステップS163)、かつ、暗号モードがBモードであると判定すると(ステップS165のYES)、ステップS166において、遊技者の生体認証が行われる。例えば、遊技管理装置4は、指紋に係る生体情報を利用するものとし、CPU401の制御によって、タッチパネルディスプレイ41に、遊技者の特定の指をタッチパネルディスプレイ41にタッチするよう指示する表示を行い、遊技者の指がタッチされた場合に、そのタッチパネルディスプレイ41によって指紋の情報を読み取り、生体情報処理回路406によって、当該遊技者の指紋等の情報から、その遊技者の生体情報を生成する。なお、生体情報を、指紋以外の情報から生成できるという点については、上述した通りである。
次に、遊技管理装置4は、生体情報処理回路406によって生成された遊技者の生体情報を、会員カードのカードIDとともにホールコンピュータ3に送信し、ホールコンピュータ3は、予めカードIDに対応付けて記憶してある遊技者の生体情報(生体情報306c)に基づいて、遊技管理装置4から受信した生体情報が、正当な遊技者の生体情報に対応するか否かを判定する(遊技者の生体認証)。なお、このような生体情報の比較においては、それぞれの生体情報を表すデータが完全に一致する場合に正当な遊技者であると判定してもよいし、それぞれの生体情報を表すデータが所定の程度・範囲で共通する場合に正当な遊技者であると判定してもよい。
なお、遊技管理装置4では、この後、当該遊技者に関する、のめり込み判定を行い、判定結果が、のめり込みに関する遊技条件を満たさない場合、封入式パチンコ遊技機1での遊技ができないように制御できるが、この処理については、後で詳細に説明する。また、このような、のめり込み判定を省略することもできる。
遊技管理装置4において、上述した遊技者の生体認証の認証結果が、遊技者が正当な遊技者であることを示す場合、次の処理の実行に移るとともに、遊技媒体管理装置2に対して遊技許可信号を送信する。遊技者の生体認証が、失敗に終わる(すなわち、ホールコンピュータ3で受信した生体情報が、生体情報306cに記憶されているものに対応せず、正当な遊技者でないと判定される)と、遊技管理装置4は、以降の処理を中止し、遊技媒体管理装置2に対して遊技許可信号を送信せず、結果的に、遊技者による封入式パチンコ遊技機1での遊技ができなくなる。また、このときに、遊技管理装置4のタッチパネルディスプレイ41や遊技媒体管理装置2のタッチパネル式液晶表示器22等に、遊技者の生体認証が失敗したために遊技が許可されない旨のメッセージを表示することができる。
次に、遊技管理装置4は、遊技者の生体認証が成功すると、ステップS167において、取得した遊技者の生体情報を用いて所定のデータを暗号化(又は復号化)する。以降、遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26との間で、遊技機接続要求と遊技機接続応答(OK)がやりとりされ、データの送受信が行われるたびに、メイン基板25とパチンコ機接続基板26との間の所定のデータについて、遊技者の生体情報を用いた暗号化が繰り返される。
遊技管理装置4は、例えば、指紋に係る生体情報を利用する場合、遊技者の指紋の入力は、CPU401の制御によって、タッチパネルディスプレイ41に、遊技者に特定の指をタッチパネルディスプレイ41にタッチするよう指示する表示を行い、遊技者の指がタッチされた場合に、そのタッチパネルディスプレイ41によって指紋の情報(画像)を読み取る。次に、生体情報処理回路406によって、読み取った遊技者の指紋から、その遊技者の生体情報を生成し、生成された生体情報が暗号化に用いられる。
なお、本実施形態では、指紋に係る生体情報を利用したが、上述したように、虹彩、静脈、掌形、網膜、顔、音声(声紋)等、他の様々な情報により生体情報を生成することができる。また、今回は、指紋を入力する入力装置と、遊技者に指紋の入力操作指示の表示を行う表示装置がともに、タッチパネルディスプレイ41であったが、少なくとも入力装置については、生成する生体情報に応じて様々なデバイスが使用されうる。
また、遊技者の指紋が入力されるタイミングは、例えば、ステップS165において、暗号モードがBモードであると判定された後、初めて遊技者による遊技が行われる場合や、遊技者が交代した場合に、タッチパネルディスプレイ41に指紋読み取りのための画面が表示され、そこで、指紋の入力が行われる。
このような暗号化処理によって、遊技媒体管理装置2において、少なくとも、通信鍵による暗号化が行われることになったこと(暗号モード=Bモード)を条件として、通信鍵に加えて、遊技者の生体情報に基づく暗号化が行われるようになる。
なお、本実施形態では、遊技機接続応答(OK)を受信し(ステップS163)、かつ、暗号モードがBモードであると判定した場合に、遊技者の生体情報に基づく暗号化が行われるようになっているが、ステップS163における遊技機接続応答(OK)に関わらず、暗号モードがBモードである場合に、遊技者の生体情報に基づく暗号化が行われるように制御してもよい。また、パチンコ機接続基板情報問合せシーケンス(ステップS156)においても、暗号モードがBモードとなる場合があるが(図12ないし図14参照)、この場合に、遊技者の生体情報に基づく暗号化を行うようにすることもできるし、行わないようにすることもできる。
なお、遊技者の生体情報に基づく暗号化が行われる条件として、メイン基板25が遊技機接続応答(OK)を受信し、メイン基板25とパチンコ機接続基板26とが正常に通信できることを条件として、遊技者の生体情報に基づく暗号化を行うように、又は遊技者の生体情報の認証を行うように制御することも可能である。
また、本実施形態では、上述したように、遊技媒体管理装置2のパチンコ機接続基板26とメイン基板25の間での暗号化・復号化に加え、遊技者の生体情報に基づく暗号化・復号化が行われるが、遊技者の生体情報に基づく暗号化・復号化は、両端の装置(基板を含む、以下「装置」について同じ)で当該生体情報を扱うことができる限り、どのような区間(暗号化区間)で実施されてもよい。
例えば、本実施形態の基本的な例としては、封入式パチンコ遊技機1からの所定のデータ(例えば、減算情報や加算情報)が、遊技媒体管理装置2のパチンコ機接続基板26とメイン基板25の間で、上述した基板間認証処理の通信鍵を用いた暗号化・復号化がされ、さらに、同じ区間(遊技媒体管理装置2のパチンコ機接続基板26とメイン基板25の間)で、遊技者の生体情報に基づく暗号化・復号化が行われる。また、この場合、遊技媒体管理装置2のパチンコ機接続基板26とメイン基板25は、暗号化・復号化のために、遊技管理装置4等から、生体情報に基づく暗号鍵を受け取っておく必要がある。
なお、このとき、暗号化については、通信鍵によって暗号化された後、さらに、生体情報に基づく暗号鍵で二重に暗号化してもよいし、通信鍵と生体情報に基づく暗号鍵を連結して暗号化するようにしてもよい(以降の二重暗号化についても同様である)。
さらに別の暗号化区間としては、封入式パチンコ遊技機1からの所定のデータが、遊技媒体管理装置2のパチンコ機接続基板26と(メイン基板25を経由して)遊技管理装置4の間で、上述した基板間認証処理の通信鍵を用いた暗号化・復号化がされ、さらに、同じ区間(遊技媒体管理装置2のパチンコ機接続基板26と遊技管理装置4の間)で、遊技者の生体情報に基づく暗号化・復号化が行われる。また、この場合、遊技媒体管理装置2のパチンコ機接続基板26は、暗号化のために、遊技管理装置4等から、生体情報に基づく暗号鍵を受け取っておく必要がある。
[遊技媒体管理装置と遊技管理装置による生体情報を用いた暗号化処理(2)]
次に、図16を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技システムの遊技媒体管理装置2と遊技管理装置4による生体情報を用いた暗号化処理のフローを説明する。この処理は、図15に示した、遊技媒体管理装置2における暗号化処理のフローをさらに改良したものである。
次に、図16を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技システムの遊技媒体管理装置2と遊技管理装置4による生体情報を用いた暗号化処理のフローを説明する。この処理は、図15に示した、遊技媒体管理装置2における暗号化処理のフローをさらに改良したものである。
このような暗号化処理によって、所定の暗号化区間において、封入式パチンコ遊技機1からのデータ等に関して、より高度なセキュリティレベルを実現することが可能となる。図16は、遊技管理装置4の処理と、遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26の処理を時間の経過とともにそれぞれ表したフロー図である。
最初に、遊技管理装置4に電源が投入され(ステップS171)、これとほぼ同じタイミングで、遊技媒体管理装置2(遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26)に電源が投入される(ステップS172)。
次に、遊技管理装置4において、認証モードの選択が行われる(ステップS178)。このような認証モードの選択は、どのような生体情報を用いて認証を行うかを指定するものであり、例えば、「遊技者」といった1つの認証モードや、「遊技者のみ」と「管理者&遊技者」といった2つの認証モードが設定されうる。そして、上記のような2つのモードが設定されている場合は、電源投入後の遊技管理装置4において、遊技管理装置4のタッチパネルディスプレイ41に、「遊技者のみ」と「管理者&遊技者」の2つの認証モードを選択させる画面を表示し、管理者等がタッチ操作等によって、これらの認証モードから1つを選択することができる。ここでは、上記のような2つのモードが設定されており、そこで「管理者&遊技者」が選択されたものとする。また、遊技管理装置4において、遊技管理装置4の製造時や遊技場への搬入時(初期起動時)等に、あらかじめ、どのような認証モードを採用するかを設定しておくこともできる。「管理者」は、ここでは遊技場の管理者であるが、様々な「遊技者以外の者」が含まれうる。遊技者以外に、どのような者の生体認証を行うようにするかは、当該遊技場のセキュリティ設計による。
次に、遊技管理装置4において、管理者(例えば、遊技場の管理者)の生体認証が行われる(ステップS179)。例えば、遊技管理装置4は、指紋に係る生体情報を利用するものとし、CPU401の制御によって、タッチパネルディスプレイ41に、管理者の特定の指をタッチパネルディスプレイ41にタッチするよう指示する表示を行い、管理者の指がタッチされた場合に、そのタッチパネルディスプレイ41によって指紋の情報を読み取り、生体情報処理回路406によって、当該管理者の指紋から、その管理者の生体情報を生成する。なお、指紋以外の情報を用いて生体情報を生成することができるという点については、上述した通りである。
次に、遊技管理装置4において、生体情報処理回路406によって生成された管理者の生体情報を、例えば、ホールコンピュータ3に予め記憶してある管理者の生体情報と比較し、これらが一致した場合に、管理者が正当な管理者であると認証し、次の処理の実行に移るとともに、遊技媒体管理装置2に対して遊技許可信号を送信する。管理者の生体認証が失敗に終わると、遊技管理装置4は、以降の処理を中止し、遊技媒体管理装置2に対して遊技許可信号を送信しない。
一方、遊技媒体管理装置2においては、基板間認証処理が実行される。すなわち、基板メーカーコード認証シーケンス(ステップS173)、基板接続要求(ステップS173a)、基板接続応答(OK)(ステップS173b)、基板認証鍵認証シーケンス(ステップS174)、パチンコ機接続基板情報問合せシーケンス(ステップS175)、及び通信鍵交換シーケンス(ステップS176)の処理が実行される。これらの処理は、図12等を参照して説明した(それぞれ対応する)処理と同様のものである。なお、基板メーカーコード認証シーケンス(ステップS173)では、遊技管理装置4に認証情報が送信され、その後、遊技管理装置4から遊技機の正当性判定についての判定結果を受信するが、これらのデータのやりとりについて、図16では記載を省略している。
ここで、遊技管理装置4は、遊技媒体管理装置2における基板認証鍵認証シーケンス(ステップS174)、パチンコ機接続基板情報問合せシーケンス(ステップS175)、通信鍵交換シーケンス(ステップS176)の処理内容をチェックし(ステップS180)、遊技媒体管理装置2における暗号化が、例えば、基板認証鍵を用いて行われている場合に(暗号モード=Aモード)、ステップS179で生成した管理者の生体情報を用いて所定のデータに対し暗号化を行う(ステップS186)。
次に、遊技管理装置4は、通信鍵交換シーケンス(ステップS176)の処理内容をチェックし、暗号モードが移行されたか否か(すなわち、暗号鍵のモード移行)を確認する(ステップS187)。次に、遊技管理装置4が、後述するステップS185の遊技機接続応答(OK)に応じて、暗号化に通信鍵が用いられる暗号モード=Bモードであるか否かを判定する(ステップS188)。暗号モードがBモードでないと判定した場合(ステップS188のNO)、ステップS180に戻って、基板認証鍵認証シーケンス、パチンコ機接続基板情報問合せシーケンス、通信鍵交換シーケンスの処理内容をチェックする処理以降を繰り返し実行する。
遊技管理装置4が、暗号モードがBモードであると判定した場合(ステップS188のYES)、ステップS189に進む。
遊技媒体管理装置2は、通信鍵交換シーケンス(ステップS176)の処理の後、それ以降も、図12等を参照して説明したものと同様の処理を実行する。すなわち、パチンコ機接続基板情報問合せ2シーケンス(ステップS181)、基板状態要求(ステップS182)、基板状態応答(ステップS183)、遊技機接続要求(ステップS184)、及び遊技機接続応答(OK)(ステップS185)の処理が実行される。
遊技管理装置4は、遊技媒体管理装置2のメイン基板25が、遊技機接続応答(OK)を受信し(ステップS185)、かつ、暗号モードがBモードであると判定すると(ステップS188のYES)、ステップS189において、遊技者の生体認証が行われる。例えば、遊技管理装置4は、指紋に係る生体情報を利用するものとし、CPU401の制御によって、タッチパネルディスプレイ41に、遊技者の特定の指をタッチパネルディスプレイ41にタッチするよう指示する表示を行い、遊技者の指がタッチされた場合に、そのタッチパネルディスプレイ41によって指紋の情報を読み取り、生体情報処理回路406によって、当該遊技者の指紋等の情報から、その遊技者の生体情報を生成する。なお、指紋以外の情報に基づいて生体情報を生成することができるという点については、上述した通りである。
次に、遊技管理装置4において、生体情報処理回路406によって生成された遊技者の生体情報を、会員カードのカードIDとともにホールコンピュータ3に送信し、ホールコンピュータ3は、予めカードIDに対応付けて記憶してある遊技者の生体情報(生体情報306c)に基づいて、遊技管理装置4から受信した生体情報が、正当な遊技者の生体情報に対応するか否かを判定する(遊技者の生体認証)。なお、このような生体情報の比較においては、それぞれの生体情報を表すデータが完全に一致する場合に正当な遊技者であると判定してもよいし、それぞれの生体情報を表すデータが所定の程度・範囲で共通する場合に正当な遊技者であると判定してもよい。
なお、遊技管理装置4では、この後、当該遊技者に関する、のめり込み判定を行い、判定結果が、のめり込みに関する遊技条件を満たさない場合、封入式パチンコ遊技機1での遊技ができないように制御できるが、この処理については、後で詳細に説明する。また、このような、のめり込み判定を省略することもできる。
遊技管理装置4において、上述した遊技者の生体認証の認証結果が、遊技者が正当な遊技者であることを示す場合、次の処理の実行に移るとともに、遊技媒体管理装置2に対して遊技許可信号を送信する。遊技者の生体認証が、失敗に終わる(すなわち、ホールコンピュータ3で受信した生体情報が、生体情報306cに記憶されているものに対応せず、正当な遊技者でないと判定される)と、遊技管理装置4は、以降の処理を中止し、遊技媒体管理装置2に対して遊技許可信号を送信せず、結果的に、遊技者による封入式パチンコ遊技機1での遊技ができなくなる。また、このときに、遊技管理装置4のタッチパネルディスプレイ41や遊技媒体管理装置2のタッチパネル式液晶表示器22等に、遊技者の生体認証が失敗したために遊技が許可されない旨のメッセージを表示することができる。
次に、遊技管理装置4は、遊技者の生体認証が成功すると、ステップS190において、取得した遊技者の生体情報を用いて所定のデータを暗号化(又は復号化)する。以降、遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26との間で、遊技機接続要求と遊技機接続応答(OK)がやりとりされるたびに、メイン基板25とパチンコ機接続基板26との間の所定のデータについて、遊技者の生体情報を用いた暗号化が繰り返される。
遊技管理装置4は、例えば、指紋に係る生体情報を利用する場合、指紋の入力は、CPU401の制御によって、タッチパネルディスプレイ41に、遊技者に特定の指をタッチパネルディスプレイ41にタッチするよう指示する表示を行い、遊技者の指がタッチされた場合に、そのタッチパネルディスプレイ41によって指紋の情報を読み取る。次に、生体情報処理回路406によって、読み取った遊技者の指紋から、その遊技者の生体情報を生成し、生成された生体情報が暗号化に用いられる。
なお、本実施形態では、指紋に係る生体情報を利用したが、上述したように、虹彩、静脈、掌形、網膜、顔、音声(声紋)等、他の様々な情報に基づいて生体情報を生成することができる。また、今回は、指紋を入力する入力装置と、遊技者に指紋の入力操作指示の表示を行う表示装置がともに、タッチパネルディスプレイ41であったが、少なくとも入力装置については、生成する生体情報に応じて様々なデバイスが使用されうる。
また、遊技者の指紋が入力されるタイミングは、例えば、ステップS188において、暗号モードがBモードであると判定された後、初めて遊技者による遊技が行われる場合や、遊技者が交代した場合に、タッチパネルディスプレイ41に指紋読み取りのための画面が表示され、そこで、指紋の入力が行われる。
このような暗号化処理によって、遊技媒体管理装置2で基板認証鍵による暗号化が行われることになった場合に(暗号モード=Aモード)、基板認証鍵に加えて、管理者の生体情報に基づく暗号化が行われ、通信鍵による暗号化が行われることになった場合に(暗化モード=Bモード)、さらに、遊技者の生体情報に基づく暗号化が行われるようになる。なお、通信鍵による暗号化が行われることになった場合に(暗化モード=Bモード)、遊技者の生体情報に基づく暗号化に加えて、管理者の生体情報に基づく暗号化を行うように制御してもよい。
なお、本実施形態では、遊技機接続応答(OK)を受信し(ステップS185)、かつ、暗号モードがBモードであると判定した場合に、遊技者の生体情報に基づく暗号化が行われるようになっているが、ステップS185における遊技機接続応答(OK)に関わらず、暗号モードがBモードである場合に、遊技者の生体情報に基づく暗号化が行われるように制御してもよい。また、パチンコ機接続基板情報問合せシーケンス(ステップS175)においても、暗号モードがBモードとなる場合があるが(図12ないし図14参照)、この場合に、遊技者の生体情報に基づく暗号化を行うようにすることもできるし、行わないようにすることもできる。
また、本実施形態では、上述したように、遊技媒体管理装置2のパチンコ機接続基板26とメイン基板25の間での暗号化・復号化に加え、管理者と遊技者の生体情報に基づく暗号化・復号化が行われるが、管理者と遊技者の生体情報に基づく暗号化・復号化は、両端の装置で当該生体情報を扱うことができる限り、どのような区間(暗号化区間)で実施されてもよい。
[遊技システムにおける暗号化区間]
次に、本発明の第1実施形態に係る遊技システムにおける暗号化区間について、図17、及び図18を参照して説明する。上述したように、遊技媒体管理装置2のパチンコ機接続基板26とメイン基板25の間での暗号化・復号化に加えて、生体情報に基づく暗号化・復号化を行う場合に、暗号化・復号化の両端の装置(又は基板)で同内容の暗号鍵を保持できる限り、暗号化区間を様々に設定することができる。
次に、本発明の第1実施形態に係る遊技システムにおける暗号化区間について、図17、及び図18を参照して説明する。上述したように、遊技媒体管理装置2のパチンコ機接続基板26とメイン基板25の間での暗号化・復号化に加えて、生体情報に基づく暗号化・復号化を行う場合に、暗号化・復号化の両端の装置(又は基板)で同内容の暗号鍵を保持できる限り、暗号化区間を様々に設定することができる。
図17には、図11に示した認証情報に基づく遊技機の正当性判定に係る封入式パチンコ遊技機1と遊技機管理サーバ6との間のデータ送受信の例が示されている。上述したように、認証情報が、封入式パチンコ遊技機1から、遊技媒体管理装置2、及び遊技管理装置4、ホールコンピュータ3を経由して遊技機管理サーバ6に送信され、そこで、遊技機管理サーバ6が封入式パチンコ遊技機1が正規の遊技機であるか否かを判定し、判定結果を遊技媒体管理装置2に送信する。
この場合、遊技媒体管理装置2から遊技機管理サーバ6に送信される認証情報や、遊技機管理サーバ6から遊技媒体管理装置2に送信される判定結果は、様々な区間で暗号化されうる。なお、ここでは、遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26において、基板認証鍵の交換・認証が行われているものとする。
例えば、図17のパターンP1では、遊技媒体管理装置2において、認証情報が、(メイン基板25とパチンコ機接続基板26との間で)基板認証鍵によって暗号化される。すなわち、パチンコ機接続基板26において、封入式パチンコ遊技機1から受信した認証情報(この認証情報には、何らかの暗号化処理が施されていてもよい)が、基板認証鍵によって暗号化されてメイン基板25に送信され、メイン基板25において、当該認証情報が復号化され、遊技管理装置4に送信される。
また、パターンP1では、遊技管理装置4において、遊技媒体管理装置2から受信した認証情報が、例えば、管理者の生体情報によって暗号化され(図16の暗号化処理(2)参照)、ホールコンピュータ3に送信され、暗号化された認証情報は、ホールコンピュータ3において復号化され、復号化された認証情報が遊技機管理サーバ6に送信される。
一方、ホールコンピュータ3は、遊技機管理サーバ6から判定結果が送信されると、この判定結果を管理者の生体情報によって暗号化して遊技管理装置4に送信し、遊技管理装置4は、受信した判定結果を管理者の生体情報で復号化し、遊技媒体管理装置2に送信する。その後、遊技媒体管理装置2では、基板認証鍵による暗号化・復号化は行われない。遊技媒体管理装置2のメイン基板25は、遊技管理装置4から復号化された判定結果を受信すると、これに基づき、パチンコ機接続基板26を介して封入式パチンコ遊技機1に起動許可信号を送信する。なお、メイン基板25とパチンコ機接続基板26の間で、起動許可信号を、(基板認証鍵等で)暗号化するようにできる。
また、図17のパターンP2では、遊技媒体管理装置2のパチンコ機接続基板26において、認証情報が、(メイン基板25とパチンコ機接続基板26との間で)基板認証鍵によって暗号化され、さらに、管理者の生体情報によって暗号化され(図16の暗号化処理(2)参照)、メイン基板25に送信される。なお、この場合、管理者の生体情報は、遊技管理装置4によって生成されているため、遊技管理装置4から遊技媒体管理装置2に送信されている必要がある。また、このように送信される生体情報は、適宜暗号化されてもよい。
また、ここで、認証情報は、基板認証鍵と管理者の生体情報に基づく暗号鍵で2段階(二重)に暗号化してもよいし、基板認証鍵と管理者の生体情報に基づく暗号鍵を連結して暗号化するようにしてもよい。
次に、遊技媒体管理装置2のメイン基板25において、当該認証情報の基板認証鍵に係る暗号化が復号化され、遊技管理装置4に送信される。その後、暗号化された認証情報は、遊技管理装置4において復号化され、復号化された認証情報がホールコンピュータ3に送信される。
判定結果の暗号化・復号化については省略するが、遊技媒体管理装置2において、基板認証鍵による暗号化・復号化は行われない。最終的には、遊技媒体管理装置2のメイン基板25が、遊技管理装置4から、管理者の生体情報に基づく暗号鍵で暗号化された判定結果を受信すると、これを管理者の生体情報に基づく暗号鍵で復号し、パチンコ機接続基板26を介して封入式パチンコ遊技機1に起動許可信号を送信する。なお、メイン基板25とパチンコ機接続基板26の間で、起動許可信号を、(基板認証鍵及び管理者の生体情報に基づく暗号鍵の少なくとも一方を含む暗号鍵等で)暗号化するようにできる。
また、図17のパターンP3では、遊技媒体管理装置2のパチンコ機接続基板26において、認証情報が基板認証鍵によって暗号化され、メイン基板25に送信され、さらに遊技管理装置4に送信される。
暗号化された認証情報を受信した遊技管理装置4は、当該認証情報を基板認証鍵で復号化し、ここで、管理者の生体情報に基づく暗号鍵で暗号化する。その後、暗号化された認証情報が、ホールコンピュータ3に送信される。なお、遊技管理装置4が、基板認証鍵を記憶していない場合は、遊技媒体管理装置2から別途受信しておく必要がある。また、このように受信される基板認証鍵は、適宜暗号化されてもよい。
ホールコンピュータ3に送信された認証情報は、ホールコンピュータ3において復号化され、復号化された認証情報が遊技機管理サーバ6に送信される。
判定結果の暗号化・復号化については省略するが、遊技媒体管理装置2において、基板認証鍵による復号化が行われ、判定結果に応じて、パチンコ機接続基板26を介して封入式パチンコ遊技機1に起動許可信号を送信する。なお、メイン基板25とパチンコ機接続基板26の間で、起動許可信号を、(基板認証鍵等で)暗号化するようにできる。
また、図17のパターンP4では、遊技媒体管理装置2のパチンコ機接続基板26において、認証情報が基板認証鍵によって暗号化され、メイン基板25に送信され、さらに遊技管理装置4に送信される。
暗号化された認証情報を受信した遊技管理装置4は、当該認証情報をさらに、管理者の生体情報に基づく暗号鍵で暗号化する。その後、こうして二重に暗号化された認証情報が、ホールコンピュータ3に送信される。
ホールコンピュータ3に送信された認証情報は、ホールコンピュータ3において、基板認証鍵と管理者の生体情報に基づく暗号鍵で復号化され、復号化された認証情報が遊技機管理サーバ6に送信される。なお、ホールコンピュータ3が、基板認証鍵を記憶していない場合は、遊技媒体管理装置2から別途受信しておく必要がある。また、このように受信される基板認証鍵は、適宜暗号化されてもよい。
判定結果の暗号化・復号化については省略するが、遊技媒体管理装置2において、基板認証鍵による復号化が行われ、判定結果に応じて、パチンコ機接続基板26を介して封入式パチンコ遊技機1に起動許可信号を送信する。なお、メイン基板25とパチンコ機接続基板26の間で、起動許可信号を、(基板認証鍵等で)暗号化するようにできる。
また、図17のパターンP5では、遊技媒体管理装置2のパチンコ機接続基板26において、認証情報が基板認証鍵によって暗号化され、メイン基板25に送信され、さらに遊技管理装置4に送信される。
暗号化された認証情報を受信した遊技管理装置4は、当該認証情報をさらに、管理者の生体情報に基づく暗号鍵で暗号化する。その後、こうして二重に暗号化された認証情報が、ホールコンピュータ3に送信される。
ホールコンピュータ3に送信された認証情報は、ホールコンピュータ3において、管理者の生体情報に基づく暗号鍵で復号化され、その認証情報が遊技機管理サーバ6に送信される。
遊技機管理サーバ6に送信された認証情報は、遊技機管理サーバ6において、基板認証鍵で復号化され、その後、遊技機の正当性について判定が行われる。なお、遊技機管理サーバ6が、基板認証鍵を記憶していない場合は、遊技媒体管理装置2から別途受信しておく必要がある。また、このように受信される基板認証鍵は、適宜暗号化されてもよい。
判定結果の暗号化・復号化については省略するが、遊技媒体管理装置2において、基板認証鍵による復号化が行われ、判定結果に応じて、パチンコ機接続基板26を介して封入式パチンコ遊技機1に起動許可信号を送信する。なお、メイン基板25とパチンコ機接続基板26の間で、起動許可信号を、(基板認証鍵等で)暗号化するようにできる。
このように、遊技媒体管理装置2から遊技機管理サーバ6に送信される認証情報や、遊技機管理サーバ6から遊技媒体管理装置2に送信される判定結果は、様々な区間において、様々な暗号鍵で暗号化されうる。メイン基板25とパチンコ機接続基板26の間で設定された基板認証鍵を用いた暗号化の暗号化区間と、生体情報に基づく暗号鍵を用いた暗号化区間を、重複しない異なる区間に設定することも、一部又は全部重複した区間に設定することもできる。図17の暗号化区間は単なる例示に過ぎず、これらに限られるものではない。
なお、本実施形態では、暗号化・復号化のために用いられる暗号鍵を、暗号化区間の両端の装置で共有しておく必要がある。このために、本実施形態では、暗号鍵を有する一方の装置が、他方の装置に送信するようにすることができる。また、このような装置間の暗号鍵の交換については、図14に示したような、通信鍵交換シーケンスの処理を用いることもできる。
また、本実施形態では、遊技管理装置4において、管理者の生体情報を生成する一方で、対応する管理者の生体情報を、事前にホールコンピュータ3に記憶するように構成されるため、このような、入手経路の異なる一対の生体情報(実質的に同じ内容の情報)に基づく暗号鍵を、暗号化区間の両端の装置において保有するようにしてもよい。
なお、遊技機管理サーバ6とホールコンピュータ3との間で、生体情報を使用した暗号化・復号化を行うようにしてもよい。また、本実施形態では、「管理者」は、遊技場の管理者のほか、様々な「遊技者以外の者」が含まれうるが、例えば、遊技機の管理者(製造業者等)を含むようにすることもできる。管理者は、こうした、遊技機が設置された遊技機の管理者や製造業者等を含み、当該管理者に関する情報(例えば、生体情報を含む情報)が、遊技機管理サーバ6によって管理されるものであってもよい。
また、図17に示した各パターンのほかに、メイン基板25において生体情報で暗号化を行い、その後、遊技管理装置4、ホールコンピュータ3、遊技機管理サーバ6などで復号化を行うようにすることもでき、さらに、遊技管理装置4、ホールコンピュータ3、遊技機管理サーバ6などにおいて生体情報で暗号化を行い、その後、メイン基板25において復号化を行うようにすることもできる。
図18には、図11に示したような、遊技媒体管理装置2における球貸操作によって封入式パチンコ遊技機1に個数情報が送信され、入賞口入賞によって封入式パチンコ遊技機1から、所有数(加算情報)が、遊技媒体管理装置2とホールコンピュータ3にそれぞれ送信される例が示されている。なお、ここでは、遊技媒体管理装置2のメイン基板25とパチンコ機接続基板26において、通信鍵の交換・認証が行われているものとする。
この場合、遊技媒体管理装置2から封入式パチンコ遊技機1に送信される個数情報や、封入式パチンコ遊技機1から遊技媒体管理装置2に送信される加算情報、封入式パチンコ遊技機1から、遊技媒体管理装置2、遊技管理装置4を介してホールコンピュータ3に送信される加算情報は、様々な区間で暗号化されうる。
例えば、図18のパターンP6では、遊技媒体管理装置2において、球貸操作に応じて発生する個数情報が、(メイン基板25とパチンコ機接続基板26との間で)通信鍵によって暗号化される。すなわち、メイン基板25において、個数情報が、通信鍵によって暗号化されてパチンコ機接続基板26に送信され、パチンコ機接続基板26において、当該個数情報が復号化され、封入式パチンコ遊技機1に送信される。ここで、パチンコ機接続基板26と封入式パチンコ遊技機1との間で送受信されるデータには、何らかの暗号化処理が施されていてもよい。
また、入賞口入賞によって封入式パチンコ遊技機1から、所有数(加算情報)が、遊技媒体管理装置2に送信されると、(メイン基板25とパチンコ機接続基板26との間で)通信鍵によって暗号化される。すなわち、パチンコ機接続基板26において、封入式パチンコ遊技機1から受信した加算情報が、通信鍵によって暗号化されてメイン基板25に送信され、メイン基板25において当該加算情報が復号化され、メイン基板25での処理が行われる。他方、メイン基板25は、復号された加算情報を遊技管理装置4に送信する。
また、パターンP6では、遊技管理装置4において、遊技媒体管理装置2から受信した加算情報が、例えば、遊技者の生体情報によって暗号化され(図15の暗号化処理(1)、又は図16の暗号化処理(2)参照)、ホールコンピュータ3に送信され、暗号化された加算情報は、ホールコンピュータ3において復号化され、復号化された加算情報に基づいて、ホールコンピュータ3での処理が行われる。
以下、図18に示すパターンP7〜P9について、説明を省略するが、このように、個数情報や加算情報は、様々な区間において、様々な暗号鍵で暗号化されうる。また、メイン基板25とパチンコ機接続基板26の間で設定された通信鍵を用いた暗号化の暗号化区間と、生体情報に基づく暗号鍵を用いた暗号化区間を、重複しない異なる区間に設定することも、一部又は全部重複した区間に設定することもできる。図18の暗号化区間は単なる例示に過ぎず、これらに限られるものではない。また、図11に示した、あるいはそれ以外の、各装置間でやりとりされるデータの暗号化区間や暗号鍵についても、様々に設定することができる。
なお、図18では、個数情報と加算情報について暗号化・復号化がされる例を示したが、これらの情報以外にも、所有数の減少に係る情報を示す減算情報や、所有数(持ち玉数)、計数値等、様々な情報が同様に取り扱われうる。
なお、本実施形態では、暗号化・復号化のために用いられる暗号鍵を、暗号化区間の両端の装置で共有しておく必要がある。このために、本実施形態では、暗号鍵を有する一方の装置が、他方の装置に送信するようにすることができる。また、このような装置間の暗号鍵の交換については、図14に示したような、通信鍵交換シーケンスの処理を用いることもできる。
また、本実施形態では、遊技管理装置4において、遊技者の生体情報を生成する一方で、対応する遊技者の生体情報を、事前にホールコンピュータ3に記憶するように構成されるため、このような、入手経路の異なる一対の生体情報(実質的に同じ内容の情報)に基づく暗号鍵を、暗号化区間の両端の装置において保有するようにしてもよい。
また、遊技者からの生体情報については、遊技者識別IDに紐付けて少なくとも別ルートで2カ所に管理することができる。例えば、遊技に際し、遊技者が遊技場において遊技管理装置4を介して生体情報を登録する。このとき、遊技管理装置4の非接触カードリーダ/ライタ404によって当該遊技者の会員カードを読み取って、遊技者の会員ID(又は他の遊技者を特定可能なID)を取得し、取得した生体情報を、その会員ID等とともに管理する。一方、遊技者は、例えば、スマートフォンやパーソナルコンピュータのWEBブラウザ等から、インターネット等のネットワークを介してホールコンピュータ3にアクセスし、そこで、指紋等の生体情報を会員ID等とともに予め登録し、ホールコンピュータ3の生体情報306cに記憶させておく(このとき、ホールコンピュータ3は、WEBサーバとしても機能するか又は、別のWEBサーバからデータを受信する)。
同様に、管理者からの生体情報についても、例えば、店舗コード等に紐付けて少なくとも別ルートで2カ所に管理することができる。例えば、遊技管理装置4の遊技場への設置、又は遊技管理装置4の電源投入等に際し、管理者が遊技場において遊技管理装置4を介して生体情報を登録する。このとき、遊技管理装置4は、その遊技場の店舗コードと取得した生体情報を紐付けて管理する。一方、管理者は、例えば、スマートフォンやパーソナルコンピュータのWEBブラウザ等から、インターネット等のネットワークを介してホールコンピュータ3にアクセスし、そこで、指紋等の生体情報を店舗コード等とともに予め登録し、ホールコンピュータ3のデータ記憶装置306の所定領域に記憶させておく(このとき、ホールコンピュータ3は、WEBサーバとしても機能するか又は、別のWEBサーバからデータを受信する)。
以上、第1実施形態に係る遊技システムについて、図1〜図18を参照して説明してきたが、他の様々な装置を用いて本発明の構成を実現することができる。このような本発明の構成により、遊技者や管理者の生体情報でデータが二重に暗号化されることにより、装置(基板)間でのデータ送受信に係るセキュリティレベルの強度が高められ、装置や基板、これらの間の接続等に関する不正を効果的に防止することができる。
なお、本実施形態では、遊技機として封入式パチンコ遊技機1を使用する遊技システムとしたが、封入式パチスロ遊技機を使用するものとしてもよいし、下記に示すような従来型のパチンコ遊技機や、パチスロ遊技機を使用するものとしてもよく、また、これらの遊技機が混在した遊技システムとすることもできる。
また、遊技媒体管理装置2と遊技管理装置4とを一体的に構成して、本発明の機能を実現するように構成してもよい。
[第2実施形態に係る遊技システムの構成]
次に、図19を参照して、本発明の第2実施形態に係る遊技システムの構成について説明する。
次に、図19を参照して、本発明の第2実施形態に係る遊技システムの構成について説明する。
本実施形態の遊技システムは、パチンコ遊技機1’、サンド7、遊技管理装置4’、ホールコンピュータ3’、サイネージ5’、及び遊技機管理サーバ6’を含むように構成される。
パチンコ遊技機1’は、上述した第1実施形態の遊技システムに含まれる封入式パチンコ遊技機1とは異なる、従来型のパチンコ遊技機(すなわち、サンド7における遊技者の貸出操作によって貸し出された遊技球が上皿等に提供され、遊技者により遊技球が発射された結果、遊技盤に設けられた入賞口にその遊技球が入賞した場合等に、上記の上皿等に遊技球が払い出されるよう構成されたパチンコ遊技機)である。
サンド7は、上述したように、遊技者の貸出操作に応じて所定数の遊技球を貸し出し、遊技者の計数操作に応じて、パチンコ遊技機1’から払い出された遊技球を計数する。また、サンド7は、パチンコ遊技機1’から、あるいは他の経路により、接続されているパチンコ遊技機1’を特定する遊技機製造番号を取得し記憶する。さらに、サンド7は、パチンコ遊技機1’における遊技球の発射に基づいて、パチンコ遊技機1’から減算情報を受信し、遊技球の入賞口入賞に基づいて、パチンコ遊技機1’から加算情報を受信し、その他、特賞発生情報等を含む遊技情報をパチンコ遊技機1’から受信する。
また、サンド7は、会員カードにアクセスし、当該会員カードに記憶されたカードID(会員ID)に対応付けられた遊技者の会員情報や、遊技者の持玉数情報等を、ホールコンピュータ3’と協働して管理する。
遊技管理装置4’は、第1実施形態の遊技システムに含まれる、上述の遊技媒体管理装置2のメイン基板25やパチンコ機接続基板26で実現される機能を含むように構成することができ、また、第1実施形態の遊技システムに含まれる、上述の遊技管理装置4で実現される機能を含むように構成することができる。
図19に示すパチンコ遊技機1’は、例えば、主制御基板110’、演出制御基板140’、払出制御基板160’、及び外部集中端子板190’を備え、払出制御基板160’を介してサンド7と通信を行う。また、パチンコ遊技機1’は、外部集中端子板190’を介して遊技管理装置4’と接続するように構成することもできる。また、各種情報を、払出制御基板160’からIO回路72へ送信してもよいし、払出制御基板160’と外部集中端子板190’の両方からIO回路72へ送信してもよい。
サンド7は、制御CPU71、IO回路72、及び遊技機製造番号記憶部73を備え、制御CPU71は、IO回路72を制御することにより、パチンコ遊技機1’(払出制御基板160’)とホールコンピュータ3’との間のデータ通信を実現し、パチンコ遊技機1’からの加算情報、減算情報、遊技情報、遊技者の会員情報・持玉情報等が、ホールコンピュータ3’に送信される。
また、制御CPU71は、遊技管理装置4’との間で所定のデータをやりとりし、認証情報(例えば、パチンコ遊技機1’を特定する遊技機製造番号)のほか、上述した加算情報、減算情報、遊技情報、遊技者の会員情報・持玉情報等を遊技管理装置4’に送信し、遊技管理装置4’から、遊技機の正当性判定の判定結果や、のめり込み判定に基づく遊技許可信号を受信する。
遊技管理装置4’は、生体認証装置4010’、制御部4020’、及び通信制御部4030’を含む。生体認証装置4010’は、遊技管理装置4’が備えるタッチパネルディスプレイ41’によって取得された(例えば、指紋等の)情報から生体情報を生成する。この生体情報は、その後、会員ID等と紐付けて遊技管理装置4’のRAM403’に記憶される。
制御部4020’は、第1実施形態に係る遊技システムの遊技管理装置4のCPU401の機能と、遊技媒体管理装置2のメイン基板25の機能を備える。また、通信制御部4030’は、第1実施形態に係る遊技システムの遊技管理装置4の通信制御回路405の機能と、遊技媒体管理装置2のパチンコ機接続基板26の機能を備える。
遊技管理装置4’では、制御部4020’と通信制御部4030’との間で、上述したメイン基板25とパチンコ機接続基板26との間のような、データ通信が行われる。また、遊技管理装置4’の通信制御部4030’は、サイネージ5’に接続され、サンド7、又はパチンコ遊技機1’から受信した加算情報、減算情報等に基づいて、遊技者に係る遊技情報表示を行うよう制御する。
また、遊技管理装置4’の制御部4020’は、ホールコンピュータ3’に接続し、ホールコンピュータ3’から、認証情報に基づく遊技機の正当性の判定結果を受信する。当該判定結果は、本実施形態では、遊技機管理サーバ6’によって判定されたものである。
また、遊技管理装置4’の制御部4020’は、ホールコンピュータ3’に接続し、ホールコンピュータ3’から、遊技者の、のめり込み判定に関する判定結果を受信すると、当該判定結果に応じて、サンド7に対し遊技許可信号等を送信する。
[第3実施形態(のめり込み防止機能)]
次に、図20と図21を参照して、第3実施形態に係る遊技システムにおけるのめり込み防止機能について説明する。ここで説明する第3実施形態は、上述した第1実施形態の遊技システムを利用したシステムとなっている。
次に、図20と図21を参照して、第3実施形態に係る遊技システムにおけるのめり込み防止機能について説明する。ここで説明する第3実施形態は、上述した第1実施形態の遊技システムを利用したシステムとなっている。
図20は、第3実施形態に係る遊技システムにおけるのめり込み防止の処理フローについて示したものであり、遊技管理装置4とホールコンピュータ3の処理が時間の経過とともにそれぞれ表されている。
最初に、遊技管理装置4に電源が投入され(ステップS201)、次に、遊技管理装置4において、認証モードの選択が行われる(ステップS202)。このような認証モードの選択は、どのような生体情報を用いて認証を行うかを指定するものであり、例えば、「遊技者」といった1つの認証モードや、「遊技者のみ」と「管理者&遊技者」といった2つの認証モードが設定されうる。そして、上記のような2つのモードが設定されている場合は、電源投入後の遊技管理装置4において、遊技管理装置4のタッチパネルディスプレイ41に、「遊技者のみ」と「管理者&遊技者」の2つの認証モードを選択させる画面を表示し、管理者等がタッチ操作等によって、これらの認証モードから1つを選択することができる。ここでは、上記のような2つのモードが設定されており、そこで「遊技者のみ」が選択されたものとする。また、遊技管理装置4において、遊技管理装置4の製造時や遊技場への搬入時(初期起動時)等に、あらかじめ、どのような認証モードを採用するかを設定しておくこともできる。本実施形態の、のめり込み防止機能では、遊技者を特定するために、少なくとも遊技者を含む認証モードが選択される必要がある。
次に、遊技管理装置4は、会員カードの読み取りや計数操作等から、対応する封入式パチンコ遊技機1において、最初に遊技が行われる(遊技の開始)、又は遊技者が交代したか否かを判定すし(ステップS203)、この条件が満たされるまで当該判定が繰り返される。なお、遊技の開始は、会員カードを含むカードの挿入や受け付け、携帯端末の受け付け、遊技者を特定可能な情報の取得、貸し出し、現金の投入、パスワード等の入力又は認証、遊技球の発射、ハンドル操作、カメラによる撮影(遊技者の顔や手などの撮影)など、様々な要因に基づいて判定することが可能である。また、遊技者の交代については、撮像装置を用いて遊技者の顔を撮影し、顔認証によって異なる遊技者か否かを判定する判定方法を含め、様々な1つ又は複数の判定方法を用いることができる。
次に、遊技管理装置4は、読み取った会員カードから会員IDを取得する(ステップS204)。なお、ここでは会員カードを用いることとしたが、前述の通り、会員カード等を特定できる他のID(カードID,UID等)を用いることもできる。
その後、遊技管理装置4は、指紋に係る生体情報を利用する場合、タッチパネルディスプレイ41に、遊技者に特定の指をタッチパネルディスプレイ41にタッチするよう指示する表示を行い(ステップS205)、遊技者の指がタッチされ、指紋の入力が完了したか否かを判定する(ステップS206)。そして、遊技者の指紋入力が完了するまで、ステップS206の判定が繰り返される。
遊技者の指紋入力が完了すると、遊技管理装置4は、遊技者の指紋の情報に基づいて、生体情報処理回路406により、生体情報の生成を行う(ステップS207)。ここで、遊技管理装置4は、遊技者の認証(生体認証)と、のめり込み判定を行うために、会員IDと生成された生体情報をホールコンピュータ3に送信する(ステップS208)。
ホールコンピュータ3は、遊技管理装置4から、会員IDと生体情報を受信すると(ステップS209)、生体情報306cを参照して、受信した会員IDに対応する生体情報を取得し、この生体情報を、受信した生体情報と比較し、会員IDの遊技者が、生体情報306cに事前に登録された生体情報の遊技者であるか否か(すなわち、正当な遊技者であるか否か)を判定する(ステップS210)。
生体情報306cは、例えば、図21に示すようなテーブルであり、会員IDごとに、対応する生体情報のデータを格納するファイル名が記憶されている。ホールコンピュータ3は、会員IDに基づいて、対応するファイル名のデータにアクセスし、そこで、事前に登録されている生体情報のデータを取得する。受信した生体情報のデータと生体情報306cから取得した生体情報のデータとの比較は、完全に一致した場合に認証OKと判断してもよいし、一部又は所定割合で一致した場合に認証OKと判断してもよい。
また、生体情報306cは、図21に示すように、会員IDごとに、生体情報のデータを複数登録しておくことが可能であり、ホールコンピュータ3は、受信した生体情報が、当該複数の生体情報のいずれか、又は全てが認証OKとなった場合、最終的に認証OKとなる。例えば、複数の生体情報が、それぞれ異なる指の指紋に関するものである場合、いずれかの生体情報について認証OKであれば認証OKとなり、複数の生体情報が、指紋と虹彩に関するものである場合、すべての生体情報について認証OKであれば認証OKとなる。
次に、遊技管理装置4は、遊技者情報306aとのめり込み設定情報306bを参照して、会員IDの遊技者が、のめり込みに関する遊技条件を満たすか否かを判定する(ステップS211)。基本的に、のめり込みに関する遊技条件を満たさない場合、のめり込み判定結果は、「遊技不可」となり、そうでなければ、のめり込み判定結果は「遊技可」となるが、この例では、「遊技可」であっても、所定の遊技条件(例えば、のめり込みの一歩手前と判定される遊技条件)を満たす場合は、警告メッセージを通知するよう制御する。
遊技者情報306aと、のめり込み設定情報306bは、例えば、図21に示すようなテーブルであり、のめり込みの遊技条件として、当月の遊技回数、遊技機数、遊技時間、消費遊技球数等が設定されている。遊技者情報306aには、この遊技条件に対応して、それぞれの会員IDに対応付けて、各遊技者の遊技実績が記憶されており、この例では、当月の遊技回数、遊技機数、遊技時間、消費遊技球数等である。のめり込み設定情報306bの遊技条件の数値と、遊技者情報306aの遊技実績の数値をそれぞれ比較し、すべての要素において遊技実績の数値が遊技条件の数値以下であれば、のめり込みに関する遊技条件を満たすことになる。なお、ここでは、のめり込みに関する遊技条件を当月の遊技実績に基づいて判断するために、このような遊技者情報306aの構成になっているが、判定する遊技条件に応じて、様々な期間における遊技実績を記憶するようにできる。
また、例えば、週単位と月単位といった、別の複数の集計単位で、遊技回数等の遊技実績を記憶したり、直近の12月において、月の遊技回数が所定回数を上回った回数や遊技時間の平均といった、遊技実績に関する統計情報を記憶することができる。
のめり込み設定情報306bは、この例では、会員IDごとに、複数の判別種別に係るのめり込みに関する遊技条件が設定されている。例えば、会員ID=「001」の遊技者については、機関Aによって、(月間の)遊技回数が「3000」回以下、遊技時間が「100」時間以下、消費遊技球数が「20000」球以下という遊技条件が設定されている場合、いずれかの要素に関し、条件を満たさないものがある場合に、通報Aという処置が行われるよう設定されている。なお、通報A、通報Bといった通報は、例えば、所定の第三者機関である組合や、遊技場といった組織への警告メッセージの送信であり、この場合、遊技が禁止されることはない。また、こうした機関Aの、のめり込みに関する遊技条件は、全遊技者、又は所定のグループの遊技者に共通のものとして設定することができる。また、通報の一形態として、遊技者本人のメールアドレス等に警告メッセージを送信することもできる。
なお、この例では、のめり込み設定情報306bでは、遊技回数や遊技機数などの、遊技条件の各要素について、遊技が許可されるための上限数値が設定されているが、下限数値や数値範囲が含まれてもよい。また、遊技条件の各要素の数値が、上述した上限数値、下限数値、数値範囲のどれであるかを示す種別コードを、のめり込み設定情報306bに記憶することもでき、その場合は、種別コードと、遊技条件として設定された各要素の数値に基づいて、遊技が可能か否かが判定される。
さらに、会員ID=「001」の遊技者については、遊技者の家族によって、(月間の)遊技回数が「2000」回以下、遊技機数が「5」台以下、遊技時間が「50」時間以下という遊技条件が設定されている場合、いずれかの要素に関し、条件を満たさないものがある場合に、遊技禁止という処置が行われるよう設定されている。このような、遊技者の家族による、のめり込み設定は、遊技者本人の同意のもと、例えば、スマートフォンやパーソナルコンピュータのWEBブラウザ等から、インターネット等のネットワークを介してホールコンピュータ3にアクセスして設定されたものである。
同様に、会員ID=「001」の遊技者については、遊技者本人によって、(月間の)遊技回数が「1800」回以下、遊技機数が「2」台以下、遊技時間が「30」時間以下という遊技条件が設定されている場合、いずれかの要素に関し、条件を満たさないものがある場合に、遊技禁止という処置が行われるよう設定されている。このような、遊技者本人による、のめり込み設定は、遊技者本人の意思により、例えば、スマートフォンやパーソナルコンピュータのWEBブラウザ等から、インターネット等のネットワークを介してホールコンピュータ3にアクセスして設定されたものである。
このように、のめり込み設定情報306bでは、一人の遊技者に対して、複数の設定主体による、のめり込み設定情報の設定が可能となっており、それぞれの、のめり込み設定ごとに異なる遊技条件が設定可能であり、遊技条件に関して実施される処置もそれぞれ設定することができる。また、こうした、のめり込み設定の適用期間(日時や曜日等)を別途定めることもできる。さらに、一旦、遊技禁止となった場合に、どのようなタイミングでその遊技禁止を解除するかを、対応するのめり込み設定ごとに指定することができる(遊技管理装置4によって、所定の条件で遊技禁止を解除することもできる)。
図21の遊技者情報306aでは、会員ID=「001」の遊技者について、消費遊技球数が「20010」球で、これは、機関Aによる、のめり込み設定に関する遊技条件を満たしていないため、通報Aの処置がなされるが、遊技禁止はされないので、遊技者は遊技を行うことができる。
一方、会員ID=「002」の遊技者については、消費遊技球数が「25680」球で、これは、機関Aによる、のめり込み設定に関する遊技条件を満たしていないため、通報Aの処置がなされる。さらに、遊技時間が「41」時間で、これは、家族Bによる、のめり込み設定に関する遊技条件を満たしていないため、遊技禁止となる。
図20のステップS212に戻ると、ここで、ホールコンピュータ3は、生体認証結果と、のめり込み判定結果を遊技管理装置4に送信する。
遊技管理装置4は、ホールコンピュータ3から、生体認証結果と、のめり込み判定結果を受信すると(ステップS213)、生体認証結果と、のめり込み判定結果により、遊技禁止となるか否かを判定する(ステップS214)。例えば、生体認証結果がNG、又はのめり込み判定結果が遊技禁止である場合(ステップS214のNO)、遊技管理装置4のタッチパネルディスプレイ41等に、遊技者の生体認証が失敗したため、又は遊技者の、のめり込み判定が遊技禁止となっているために遊技が許可されない旨のメッセージを表示する(ステップS215)。
生体認証結果がOK、かつ、のめり込み判定結果が遊技許可である場合(ステップS214のYES)、のめり込み設定の処置によって通報が指定されている場合は、指定された機関や組織に警告メッセージを送信し(ステップS216)、遊技媒体管理装置2に対して遊技許可信号を送信する(ステップS217)。なお、この例では、遊技管理装置4が、遊技媒体管理装置2を介して封入式パチンコ遊技機1に遊技許可信号を送信するよう指示するが、遊技管理装置4を封入式パチンコ遊技機1に接続し、遊技管理装置4から封入式パチンコ遊技機1に対して直接、遊技許可信号を送信するように構成することも考えられる。
なお、本実施形態では、封入式パチンコ遊技機1が、遊技媒体管理装置2からの遊技許可信号を受信しない限り、遊技者による遊技ができないように制御されるが、遊技禁止信号を受信した場合のみ、遊技者による遊技を禁止するよう制御することもでき、その場合、遊技管理装置4は、ステップS214のYESの場合は、遊技媒体管理装置2に対して封入式パチンコ遊技機1への信号送信を指示せず、ステップS214のNOの場合に、遊技媒体管理装置2に対して遊技許可信号を送信する。
このような、のめり込み防止の機能によって、生体認証により、会員カード等の貸し借りによって、のめり込みの制限を逃れることを防止するとともに、会員カードに対応付けて設定された複数の種別によるのめり込みの設定で、段階的・効果的なのめり込み防止策を提供することができる。
なお、遊技管理装置4を所定の決済サーバに接続し、遊技管理装置4で読み取った遊技者の会員カードにより、貸出操作や計数操作に連動した決済サービスを行うようにすることもできる。
また、遊技管理装置4で読み取られる遊技者の会員カードは、マイナンバー、マイナンバーICカード、免許証、パスポート等の提示を前提として発行し、このように、より厳密に個人を特定する仕様とすることが可能である。また、会員カードに、図21の遊技者情報306aに示すようなデータを記憶し、遊技実績に関する情報を、ホールコンピュータ3にアクセスすることなく取得できるように構成することができる。これによって、ホールコンピュータ3のCPU負荷やネットワーク負荷を軽減させることができる。
また、上記の、のめり込み防止の機能により、生体認証結果やのめり込み判定結果に応じて、封入式パチンコ遊技機1の遊技が禁止となった場合に、所定期間、又は所定の条件が成立するまで、特定のデモンストレーション遊技や、遊技者が操作可能であるが、遊技の進行に応じて遊技価値の変動が発生しない遊技を可能とするよう制御することも可能である。
また、封入式パチンコ遊技機1の遊技が禁止となる前に(例えば、所定の中間的な遊技条件が成立した場合に)遊技球の交換単価を変動させる(例えば、単価を下げる)よう生後・運用することも考えられる。
また、図20に示す例では、生体認証をパスし、のめり込み判定の遊技条件を満たす場合に、封入式パチンコ遊技機1の遊技が可能となるように構成されているが、指紋の入力を行った後、即座に封入式パチンコ遊技機1での遊技を可能とし、ホールコンピュータ3のサーバ認証、生体認証、及びのめり込み判定を別途バックグラウンドで判定し、そこで、生体認証や、のめり込み判定に問題があった場合に、開始されていた遊技をロックするように構成することができる。もちろん、ここで生体認証をパスし、のめり込み判定の遊技条件を満たすと判定された場合は、そのまま遊技が継続される。なお、この場合、ホールコンピュータ3のサーバ認証、生体認証、のめり込み判定等、バックグラウンドの処理は、例えば、3分といった所定間隔で実行されるようにできる。
さらに、遊技中の封入式パチンコ遊技機1において、上記のような、のめり込み判定がバックグランドで繰り返し実施され、ここで、遊技により遊技実績が更新された結果、のめり込み判定に関する遊技条件を満たさないこととなった場合に、その時点で(あるいは、所定時間経過後に)、開始されていた遊技がロックされるように構成することができる。なお、この場合も、のめり込み判定等のバックグラウンドの処理は、例えば、3分といった所定間隔で実行されるようにできる。
以上、のめり込み防止の機能に関し、遊技管理装置4とホールコンピュータ3のそれぞれの処理を説明したが、遊技管理装置4で実行すると説明した処理を、必要に応じて、ホールコンピュータ3で実施することができ、逆に、ホールコンピュータ3で実行すると説明した処理を、必要に応じて、遊技管理装置4で実施することもできる。
また、上述したのめり込み防止の機能は、第1実施形態の遊技システムを利用するものだけでなく、第2実施形態の遊技システムや他の遊技システムを利用して実現することも可能である。また、遊技機として、第1実施形態の遊技システムにおける封入式パチンコ遊技機1だけでなく、例えば、第2実施形態の遊技システムにおけるパチンコ遊技機1’や、パチスロ遊技機を用いることができる。
[第4実施形態(会員カードの共通化)]
次に、第4実施形態に係る遊技システムにおける、会員カードの共通化について説明する。
次に、第4実施形態に係る遊技システムにおける、会員カードの共通化について説明する。
複数の遊技場において遊技者が、上述したような会員カードを作成する場合、異なる遊技場であるため、それぞれの会員カードは異なる会員IDで個別に管理される。そのため、遊技者は、遊技場で遊技する場合に、それぞれ対応する会員カードを選択して使用しなければならない。遊技者にとって、このような会員カードの選択は煩雑であり、また、外出時に、遊技場に合わせて会員カードを持参するよう意識しなければならない。
このような場合に、複数の遊技場において、共通で使用できる共通カードを設定することができれば、上述した遊技者の煩雑さは解消される。ここで、共通カードを管理するカード管理サーバは、各遊技場で発行された会員カードの会員IDのそれぞれを、共通カードの共通カードIDに対応付けて記憶する。
遊技者は、遊技場において共通カードが使用された場合に、カード管理サーバで管理されている共通カードの共通カードIDを、対応する当該遊技場の会員IDに変換(読み替える)ことで、当該遊技場において、その共通カードを会員カードとして使用することができる。
ここで、会員カードの共通化の仕組みについて、図22を参照して説明する。
共通カード500は、例えば、非接触ICカードであり、図22に示すように、共通カードIDを記憶する共通カードID記憶領域と、遊技場カードIDを記憶する遊技場カードID記憶領域を備えている。
ここで、遊技者が、遊技場に設けられている共通カード管理装置510のカード読み取り部に共通カード500をタッチすると、共通カード管理装置510は、共通カードの共通カードID記憶領域に永続的に保持されている共通カードIDに対応する当該遊技場の遊技場カードIDを取得し、その遊技場カードIDを共通カードの共通カードID記憶領域にセットする。
共通カード管理装置510は、例えば、遊技場の入り口に設けられたゲートに備えられていてもよいし、遊技場の(景品交換)カウンター、各島の端部に配置された島端装置、各遊技機の周辺に配置される遊技用周辺装置、その他様々な装置に備えられるようにしてもよい。
共通カード管理装置510は、遊技者による共通カード500のタッチによって、共通カードIDを読み取ると、共通カード管理装置510が保持する遊技場コード(遊技場を識別するための識別子)と、読み取った共通カードIDを、遊技場の外部に配置されたカード管理サーバ520に送信する。カード管理サーバ520は、例えば、第三者の機関によって運営される外部サーバであり、共通カードIDと各遊技場における会員ID(遊技場カードID)を対応付けて管理している。
遊技場コードと共通カードIDを受信したカード管理サーバ520は、カード管理サーバ520が保持、管理するカード管理テーブル521を参照して、受信した共通カードIDに対応付けられた遊技場カードIDのうち、受信した遊技場コードに対応する遊技場の遊技場カードIDを共通カード管理装置510に返信する。
例えば、カード管理サーバ520が、遊技場コード=「002」、共通カードID=「0000123」を受信したとすると、カード管理テーブル521を参照して、対応する遊技場の遊技場カードID=「002−00013」を返す。なお、ここでは、カード管理テーブル521に記憶されている遊技場カードIDは、体系化されたIDであり、先頭から3桁が遊技場コードとなっており、そのため、カード管理サーバ520は、受信した共通カードIDに対応付けられた遊技場カードIDのうち、遊技場カードIDの先頭から3桁が、受信した遊技場コードと一致するものを返信する遊技場カードIDとして決定すればよい。
カード管理テーブル521に記憶された遊技場カードIDが、体系化されたIDでなく、所定の位置に遊技場コードが配置されていない場合は、カード管理テーブル521に別途、遊技場コードの項目を設けて、共通カードID、及び遊技場カードIDに対応付けるように設計することができる。
また、この例では、カード管理サーバ520において、共通カードIDに対応する遊技場カードIDを決定し、共通カード管理装置510に送信するようにしているが、共通カード管理装置510において、カード管理サーバ520のカード管理テーブル521の内容を取得し、共通カードIDに対応する遊技場カードIDを求めるようにしてもよい。
次に、共通カード管理装置510は、共通カードIDに対応する遊技場カードIDをカード管理サーバ520を用いて取得すると、その遊技場カードIDを、タッチされた共通カード500の遊技場カードID記憶領域に書き込む。このような書き込み処理により、共通カード500に遊技場カードIDがセットされ、その遊技場において、会員カードとして利用可能となる。
例えば、共通カード500は、遊技媒体管理装置530(例えば、第1実施形態に係る遊技システムの遊技媒体管理装置2に対応する)やサンド540(例えば、第2実施形態に係る遊技システムのサンド7に対応する)で読み取られる。
共通カード500が遊技媒体管理装置530に読み取られると、ホールコンピュータ550との間でデータ送受信を行い、取得された遊技場カードIDに基づいて、遊技者の生体認証が行われるとともに、のめり込みに関するのめり込み判定が行われる。また、取得された遊技場カードIDに対応付けられた持玉数情報(さらに、場合によっては、貯玉数情報)によって、遊技機560における遊技が可能となる。また、遊技機560における遊技の結果獲得した遊技球数に基づいて、遊技場カードIDに対応付けられた持玉数情報や貯玉数情報が更新される。このような、共通カード500の遊技場における利用態様は、当該遊技場で会員カードを利用する場合と実質的に同じである。
なお、遊技機560は、例えば、第1実施形態の遊技システムにおける封入式パチンコ遊技機1であるが、第2実施形態の遊技システムにおけるパチスロ遊技機1’や、パチスロ遊技機であってもよい。
上述したような会員カードの共通化を実現するには、カード管理テーブル521に、共通カードIDと遊技場カードIDを対応付けて登録しておく必要がある。ここで、共通カードIDと遊技場カードIDは通常、1対Nの関係となる。なお、遊技場カードIDが遊技場コードを含んでいない場合は、遊技場コード、共通カードID、及び遊技場カードIDを対応付けて登録する。
このような共通カードIDと遊技場カードIDは、例えば、専用の登録端末で、複数の遊技場カードIDと1つの共通カードIDを入力することにより登録される。例えば、登録端末では、少なくとも1つの会員カードの遊技場カードIDを入力し登録を行うと、1つの共通カードIDが採番されて共通カード500が発行される(共通カード発行操作)。その後、他の会員カードの遊技場カードIDをその共通カードIDに対応付けるよう登録操作を行うことができる(遊技場カード追加登録操作)。これらの発行操作や追加登録操作は、権限のあるスタッフが行うようにすることもできるし、遊技者本人が行うようにすることもできる。また、追加登録操作を、それぞれの会員カードに対応する遊技場で、個別に行うようにすることもできる。
また、会員カードの遊技場カードIDを入力する場合に、実際に発行された会員カードを、登録端末によって読み取るようにしてもよい。
さらに、こうした複数の遊技場カードIDと1つの共通カードIDとの紐付け操作を、遊技者が、WEBブラウザ等によって行うように構成することもできる。
本発明のこうした構成により、遊技者が共通カードを用いることで、遊技場ごとに対応する会員カードを選択して持参しなければならないといった煩雑さが解消される。また、第三者が運営する外部のカード管理サーバは、共通カードの共通カードIDと、対応する(遊技場の)会員カードの遊技場カードIDを保持するだけなので(場合によっては、遊技場コードも保持する)、各遊技場において管理される、会員の会員情報、残りの価値、持玉数情報、貯玉数情報、遊技実績を含むその他の遊技情報といった情報が外部に漏洩することなく、遊技場内で安全に管理される。
また、上述した会員カードの共通化の仕組みは、第1実施形態の遊技システムを利用するものだけでなく、第2実施形態の遊技システムや他の遊技システムを利用して実現することも可能である。また、第3実施形態として上述したのめり込み防止機能と組み合わせて実施することができる。
[第5実施形態(遊技機の遠隔操作)]
次に、第5実施形態に係る遊技システムにおける、遊技機の遠隔操作について説明する。
次に、第5実施形態に係る遊技システムにおける、遊技機の遠隔操作について説明する。
遊技者は、上述した封入式パチンコ遊技機1といった遊技機で遊技をしようとする場合、当該遊技機が設置されている遊技場に赴き、そこで遊技機を選択し遊技操作を行う必要があった。しかしながら、遊技者にとっては、遊技場が遠方であるとか、遊技場への交通手段が不便であるといった、遊技場に赴くことが難しい、又は煩わしい場合がある。また、遊技者には、移動中や用事の合間といった短い時間に気軽に遊技機の遊技を楽しみたいといったニーズや、静かな、又は少人数の空間で遊技機の遊技を楽しみたいといったニーズなども存在する。
一方、遊技場としては、遊技場に赴くのを躊躇し、遊技機の遊技を諦めている潜在的な顧客を取り込んで、そのような顧客に遊技を提供できれば、売上げの増加にもつながり、経営上好ましい。
そこで、本発明では、遊技者を特定できるナンバーと、各遊技場の会員カードを紐付けて管理し、遊技者が携帯機器(例えば、スマートフォン)を操作して、遊技機を遠隔操作することによって、あたかも遊技場でその遊技者が会員カードにより遊技を行っているようにシミュレートし、遊技場のホールコンピュータで、持玉数情報や貯玉数情報の管理を行うことができる仕組みを提供する。
ここで、遊技機の遠隔操作の仕組みについて、図23を参照して説明する。なお、本実施形態は、例えば、第1実施形態の遊技システムを拡張することによって実現することができる。また、図23に示す遊技機640は、遊技場において、外部からの指示による遠隔操作が行われるため、第1実施形態の遊技システムにおける封入式パチンコ遊技機1のような遊技機や封入式のパチスロ遊技機であることが好ましい。
遊技者は、スマートフォン600のような携帯機器で実行されるWEBブラウザ等によって、遠隔操作管理サーバ610を介し、マイナンバーのようなマイキーIDと、遊技場の会員カードのID(遊技場カードID)を、カード管理サーバ620に事前登録する。遊技場カードIDは、複数の遊技場にそれぞれ対応するよう複数登録することができる。従って、マイキーIDと遊技場カードIDは、1対Nの関係となりうる。マイキーIDと遊技場カードIDはまた、カード管理サーバ620のカード管理テーブル621に記憶される。
なお、この例では、遊技者がスマートフォン600を用いて事前登録を行っているが、自宅に設置されているパーソナルコンピュータなどを含む、他のコンピュータでもよい。
カード管理サーバ620は、例えば、第三者が運営する外部サーバである。ここで、遊技者が送信したマイキーIDは、遊技者本人のマイナンバーと対応することを、例えば、所定の書類の提出や提示を求めることで厳密に管理することが望ましい。また、マイキーIDを、免許証やパスポート等に基づいて発行することもできる。
また、事前登録において、遊技者のスマートフォン600を特定するために、スマートフォン600の機器IDをカード管理サーバ620で管理するようにできる。また、スマートフォン600にインストールされた所定のアプリケーションで事前登録が可能な場合は、そのアプリケーションが管理するIDにより、遊技者のスマートフォン600が特定される。
事前登録の際、遊技者は、会員カードの遊技場カードIDを入力するが、この場合に、実際に発行されている会員カードを、スマートフォン600によって読み取るようにしてもよい。
また、このようなマイキーIDに代えて、マイナンバー、免許証、パスポート等に基づいて発行された、上述の共通カードの共通カードIDを用いるようにすることもできる。
次に、遊技機640を遠隔操作して遊技を行うとする場合、遊技者は、スマートフォン600を操作して遠隔操作管理サーバ610にアクセスし、マイキーIDやスマートフォン600の機器ID等で、遊技者が正当な遊技者であるか否かの認証を行う。なお、ここでは、遊技者の操作に応じて、スマートフォン600から、遊技する遊技場の遊技場コードが遠隔操作管理サーバ610に送信される。
その後、遠隔操作管理サーバ610が、カード管理サーバ620に、受信したマイキーIDと遊技場コードを送信すると、これに応じて、カード管理サーバ620から、対応する遊技場カードIDを受信する。
例えば、カード管理サーバ620が、遊技場コード=「002」、マイキーID=「0000125」を受信したとすると、カード管理テーブル621を参照して、対応する遊技場の遊技場カードID=「002−00013」を返す。なお、ここでは、カード管理テーブル621に記憶されている遊技場カードIDは、体系化されたIDであり、先頭から3桁が遊技場コードとなっており、そのため、カード管理サーバ620は、受信したマイキーIDに対応付けられた遊技場カードIDのうち、遊技場カードIDの先頭から3桁が、受信した遊技場コードと一致するものを返信する遊技場カードIDとして決定すればよい。
カード管理テーブル621に記憶された遊技場カードIDが、体系化されたIDでなく、所定の位置に遊技場コードが配置されていない場合は、カード管理テーブル621に別途、遊技場コードの項目を設けて、マイキーID、及び遊技場カードIDに対応付けるように設計することができる。
また、この例では、カード管理サーバ620において、マイキーIDに対応する遊技場カードIDを決定し、遠隔操作管理サーバ610に送信するようにしているが、遠隔操作管理サーバ610において、カード管理サーバ620のカード管理テーブル621の内容を取得し、マイキーIDに対応する遊技場カードIDを求めるようにしてもよい。
次に、遠隔操作管理サーバ610は、遊技場Aの空き遊技機管理サーバ660にアクセスし、現時点で空いている遊技機の情報(空き遊技機情報)を取得し、これを遊技者のスマートフォン600に送信する。
スマートフォン600は、空き遊技機情報を受信すると、当該情報に基づいて、現時点んで空いている遊技機の情報をグラフィカル表示し、遊技者は、スマートフォン600に表示された空き遊技機情報の表示から、自身が遊技しようとする遊技機を選択する。スマートフォン600は、遊技者によって遊技機が選択されると、その遊技機の識別子(遊技機ID)を遠隔操作管理サーバ610に送信する。
遠隔操作管理サーバ610は、スマートフォン600から、遊技者が遊技をする遊技機の遊技機IDを受信すると、その遊技機IDを遊技場Aの空き遊技機管理サーバ660に送信する。ここで、遊技機管理サーバ660は、受信した遊技機IDの遊技機が使用中であるとものとして管理する。
次に、遠隔操作管理サーバ610は、スマートフォン600から受信した遊技機IDの遊技機640に対応する遊技管理装置630にアクセスし、遊技者の会員カードのID(遊技場カードID)で遊技が開始されるよう設定する(遊技設定)。なお、この例では、遊技機640と遊技管理装置630はそれぞれ、第1実施形態で説明した封入式パチンコ遊技機1と遊技管理装置4に対応する装置である(遊技機640には、第1実施形態で説明した遊技媒体管理装置2と同様の遊技媒体管理装置が併設されるが、ここでは省略した)。
その後、遠隔操作管理サーバ610は、スマートフォン600に対して、遊技機640の遊技を行うための操作画面を提供する。この操作画面には、例えば、発射ハンドル(封入式パチンコ遊技機1の場合は、発射ハンドル11)の操作を行うGUIや、計数スイッチ(封入式パチンコ遊技機1の場合は、計数スイッチ13)に対応するボタンが配置される。なお、この例では、遊技機640がパチンコ遊技機であるものとして説明しているが、遊技機640がパチスロ遊技機であれば、これに応じて、操作画面には、スタートボタンやベットボタン等が配置される。
スマートフォン600において、例えば、発射ハンドルを回動操作するよう(操作画面をタッチする等して)指示が行われた場合、当該回動操作指示は、遠隔操作管理サーバ610を介して遊技機640に伝えられ、その回動操作指示の回動角に応じて、遊技機640の発射装置の発射モータに電力が供給され、その電力に応じた発射強度で当該発射装置から遊技球が遊技盤に順次発射される。
そして、このような遊技機640の遊技盤における遊技の状況や演出によって表示される演出画面等は、遠隔操作管理サーバ610を介してスマートフォン600の表示装置に表示される。また、遊技機640の遊技盤における遊技の音声や演出によって出力される音声等は、遠隔操作管理サーバ610を介してスマートフォン600の音声出力装置に出力される。
このような仕組みによって、遊技者は、自身のスマートフォン600を操作して、遊技機640による遊技を行うことができ、遊技機640における遊技の状況や演出の内容が、スマートフォン600の表示装置や音声出力装置に再現される。また、遊技機640に対応する遊技管理装置630には、その遊技者の会員カードが設定されているので、貸出や払出等に関する遊技情報や、持玉数情報、貯玉数情報等は、その会員カードの遊技場カードIDに対応付けて、ホールコンピュータ650等に記憶される。従って、遊技者は、遊技結果においても、実際に、遊技場Aで遊技を行った状態が形成される。
また、この例では、遊技管理装置630からホールコンピュータ650に対して遊技情報、持玉数情報、貯玉数情報等が送信されるが、第2実施形態で説明したサンド7のような装置を中継して、当該送信が行われるように構成してもよい。
なお、上述した遊技設定では、遠隔操作管理サーバ610が、スマートフォン600から受信した遊技機IDの遊技機640に対応する遊技管理装置630にアクセスし、遊技者の会員カードのID(遊技場カードID)で遊技が開始されるよう設定するが、このような設定は、遊技管理装置630に対して、当該遊技者の遊技場カードIDで遊技を介しするよう直接指令を発してもよいし、例えば、遊技管理装置630に共通カードを挿入しておき(ここでは、遊技管理装置630の非接触ICカードリーダ/ライタは、タッチ式のものではなく、カード挿入式のものである)、その共通カードの遊技場カードID記憶領域(会員カードの共通化で説明した図22の共通カード500を参照)を、当該遊技者の遊技場カードIDで書き換えるようにしてもよい。
また、上述した遊技機640の遠隔操作(遊技機640の表示や音声出力を含む)を行うために、スマートフォン600に専用のアプリケーションをインストールし、当該アプリケーションによってこれらの操作を実行させることができる。
また、遊技者は、遊技を行う前に、スマートフォン600を操作して、選択した遊技機640における遊技球の単価を選択できるようにしてもよい。
また、この例では、遠隔操作管理サーバ610を外部サーバとして1台示しているが、様々な遠隔操作管理サーバの配置や構成を考えることができる。例えば、外部サーバとして配置されている遠隔操作管理サーバ610がさらに、各遊技場に配置された遠隔操作管理サーバ610’に接続され、これらの遠隔操作管理サーバ610と遠隔操作管理サーバ610’によって、スマートフォン600による遊技機640の遠隔操作が行われるようにしてもよい。
本発明のこうした構成により、遊技者が、場所や時間を選ばずに、所望の遊技場の遊技機を選択して遠隔操作による遊技を行うことができ、貸出や払出のほか、貯玉管理や持玉管理においても、会員カードを利用した実際の遊技と同じように行うことができる。
また、遊技場にとっては、潜在的な顧客を取り込んで遊技者による遊技を促進させることができ、このような仕組みによって、売上げの増加を期待することができる。
また、上述した遊技機の遠隔操作の仕組みは、第1実施形態の遊技システムを利用するものだけでなく、第2実施形態の遊技システムや他の遊技システムを利用して実現することも可能である。また、のめり込み防止機能(第3実施形態)及び会員カードの共通化(第4実施形態)の少なくとも1つと組み合わせて実施することもできる。
[第6実施形態(遊技機の空き台表示・予約)]
次に、第6実施形態に係る遊技システムにおける、遊技機の空き台表示・予約について説明する。
次に、第6実施形態に係る遊技システムにおける、遊技機の空き台表示・予約について説明する。
遊技者は、スケジュールが空いていれば、遊技機による遊技を行う場合がある。しかしながら、空き時間を利用して遊技場に行ったとしても、好みの遊技機が空いておらず、遊技できないということもある。
本発明では、このような問題に対応するため、スマートフォンのような携帯機器において、スケジュール帳と連動した、遊技機の空き台表示、及び遊技機の予約管理を実現する。
ここで、遊技機の空き台表示・予約の仕組みについて、図24〜図27を参照して説明する。なお、本実施形態は、例えば、第1実施形態の遊技システムを拡張することによって実現することができる。また、遊技機として、第1実施形態の遊技システムにおける封入式パチンコ遊技機1だけでなく、例えば、第2実施形態の遊技システムにおけるパチンコ遊技機1’や、他のパチスロ遊技機を用いることができる。
遊技者は、スマートフォン700のような携帯機器で実行されるスケジュールアプリ701によって、日々のスケジュールを管理しているものとする。また、スマートフォン700には、空き台表示・予約アプリ702もインストールされており、スケジュールアプリ701と空き台表示・予約アプリ702とが協働することによって、本発明のような、個人のスケジュール管理に連動した遊技場の遊技機の空き台表示と空き台予約の機能が実現される。
なお、この例では、遊技者のスマートフォン700によって、本発明の空き台表示・予約の機能が実現されるが、自宅に設置されているパーソナルコンピュータなどを含む、他のコンピュータを用いて当該機能を実現してもよい。また、上記では、スケジュールアプリ701と空き台表示・予約アプリ702との協働によって本発明の機能が実現されるものとしてが、両者の機能を有する1つのアプリ(アプリケーション)をスマートフォン700にインストールして、本発明の空き台表示・予約の機能を実現してもよい。
図24に示すように、各遊技場には、遊技機750、各遊技機750に対応する遊技管理装置740、複数の遊技管理装置740に接続された空き遊技機管理サーバ730が配置されている。またさらに、各遊技場には、空き遊技機管理サーバ730に接続された遊技機予約管理サーバ720が配置される。
また、各遊技場の空き遊技機管理サーバ730と遊技機予約管理サーバ720は、通信管理サーバ710に接続される。なお、このような遊技場における装置の配置や構成、通信管理サーバ710の配置や構成は一例であって、他の様々なパターンが可能である。
各遊技場において、遊技機750による遊技が行われると、その稼働状況が、遊技管理装置740を介して空き遊技機管理サーバ730に送信され、空き遊技機管理サーバ730で、どの遊技機がどのような遊技状態であるか(少なくとも、空き台であるか否かを示す空き遊技機情報)が把握され、記憶される。なお、ここで、遊技管理装置740は、例えば、第1実施形態で説明した遊技管理装置4と同様の構成であり、遊技機750は、封入式パチンコ遊技機1といった遊技機である(遊技機750には、第1実施形態で説明した遊技媒体管理装置2と同様の遊技媒体管理装置が併設されるが、ここでは省略した)。また、このような遊技管理装置740の代わりに、あるいは加えて、第2実施形態で説明したようなサンド7を接続することもできる。
空き遊技機管理サーバ730で管理される空き遊技機情報は、ユーザの操作に応じてスマートフォン700の空き台表示・予約アプリ702から呼び出された場合に、通信管理サーバ710を経由してスマートフォン700に送信される。
また、ユーザがスマートフォン700の空き台表示・予約アプリ702を用いて、空き遊技機について予約指示を行うと、その予約指示情報は、通信管理サーバ710を介して遊技機予約管理サーバ720に送信され、遊技機予約管理サーバ720によって、各遊技機に関し、予約の日時が記憶される。遊技機予約管理サーバ720で記憶される予約情報には、基本的に、予約開始時間と予約終了時間が含まれる。
遊技機予約管理サーバ720が予約指示情報を受け取ると、その予約指示情報が、空き遊技機管理サーバ730に送信され、空き遊技機管理サーバ730は、この予約指示情報により、対応する遊技機について、予約開始時間と予約終了時間の間は空いていないものと把握する。従って、空き遊技機管理サーバ730は、各遊技機について、現時点の稼働状況を管理するとともに、将来の予約状況を管理する。
また、空き遊技機管理サーバ730は、予約開始時間が到達した遊技機について、空き遊技機管理サーバ730に対して稼働状況を問い合わせ、所定時間(例えば、10分)、遊技が行われない場合には、その予約指示を取り消す。また、この場合、空き遊技機管理サーバ730は、その予約指示情報を送信したスマートフォン700に対して、空き台表示・予約アプリ702等によって、予約指示をキャンセルした旨を示すキャンセルメッセージを表示させるようにしてもよい。
図25Aには、スマートフォン700の表示装置に表示されたスケジュール表示画面770を示すものである。スマートフォン700のユーザは、スケジュールアプリ701を用いて、日付と時間帯を指定して自身のスケジュールを入力し、スケジュールアプリ701はそのように入力された内容を、図25Aに示すようなスケジュール表示画面770として表示する。スケジュール表示画面770には、日付と時間帯ごとに、スケジュールが表示される。個々のスケジュールは、角丸の四角形で示されている。
このスケジュールでは、現在の時点(1月12日の16:00時)の前後(15:00〜17:00)において、用事が設定されていない空き時間があることが分かる。ここで、ユーザが、この空き時間の箇所をタッチすると(矢印771)、図26に示すように、スケジュールアプリ701から空き台表示・予約アプリ702に空き台の問い合わせを行い、その結果を空き台表示画面780として表示する。
図26に示す空き台表示画面780には、現時点(すなわち、1月12日の16:00時)で空き状態となっており、かつ、当該ユーザの空き時間の終了時点(すなわち、1月12日の17:00時)まで、予約が入っておらず空き状態となっている遊技機が表示される。また、遊技終了となった遊技区間と将来の予約内容は、角丸の四角形で示されている。
また、このようにして表示される遊技機は、予めユーザが、空き台表示・予約アプリ702等で設定した遊技場(○○遊技場)、遊技機のタイプ(Aタイプ、Bタイプ)を満たすものである。ユーザは、この他にも、空いている遊技機の表示条件として、様々な条件を設定することができる。例えば、レートや遊技機メーカなどを設定できる。また、遊技場に関しては、スマートフォン700のGPS機能を利用して取得した位置情報から、所定の距離にある遊技場を自動的に選択することもできる。
また、この例では、スケジュールアプリ701で把握した一連の空き時間(すなわち、1月12日の16:00〜17:00時)のすべてにおいて空き状態となっている遊技機を選択しているが、設定した時間以上の空きがあれば表示する等、遊技機の空き時間についても様々な条件を設定することができる。
なお、図25Aでは、ユーザが、この空き時間の箇所をタッチした場合に(矢印771)、図26のような空き台表示画面780を表示するようにしたが、図25Bに示すスケジュール表示画面775のように、スケジュール表示画面775が表示される際に、空き台表示・予約アプリ702に空き台の問い合わせを行い、その結果に基づいて、所定のマーク776を表示するようにしてもよい。この例では、マーク776は、空き状態となっている遊技機(ユーザによって設定された条件を満たす遊技機)が存在することを示している。また、空き状態となっている遊技機の台数や、他の状況に応じて、マーク776の表示態様を変動させるように制御してもよい。
また、図26の空き台表示画面780では、現在時刻を表すバー781が示されており、バー781より上に示されている角丸の四角形は、遊技終了となった遊技区間であり、バー781より下に示されている角丸の四角形は、将来の予約内容を示している。
図26に表示された空き台表示画面780において、ユーザが、台番号=「1087」の遊技機の領域をタッチすると(矢印782)、スマートフォン700の表示装置は、図27に示す予約画面790の表示に遷移する。
図27に示す予約画面790では、上部に予約内容表示部791が配置され、下部に遊技機配置図表示部792が表示され、最下部に、予約ボタン793が配置されている。
予約内容表示部791には、ユーザが空き台表示画面780で選択した遊技機(台番号=「1087」)と、予約開始日時、及び予約終了日時が示されている。予約開始日時と予約終了日時は、遊技機の空き状態とは関係無く、ユーザのスケジュールの空きに基づいている(図25A参照)。予約開始日時と予約終了日時は、ユーザによって変更可能である。この場合、当該遊技機について別の予約が入っていれば、その時間帯を含むような変更はできないが、ユーザのスケジュールがある場合に、これを無視して、その時間帯を含むような変更をすることは、ユーザの設定次第である。
なお、この例の仕様では、ユーザのスケジュールが空いていれば、その当該空き時間の最大値に合わせて予約開始日時と予約終了日時を初期表示するが(閉店時間は考慮される)、予約時間帯の最大値をあらかじめ設定しておくこともできる。
なお、この例では、予約内容表示部791のガイドメッセージに示されているとおり、予約開始から10分経過しても遊技が開始されない場合は、予約がキャンセルされる。
遊技機配置図表示部792には、選択した遊技機(台番号=「1087」)の遊技場における配置場所が示される。
ユーザが、予約ボタン793をタッチすると、遊技場のホールコンピュータ(不図示)との間でユーザ認証が行われ、例えば、会員IDでのログインが行われる。その後、予約内容表示部791に表示された内容が予約指示情報として、空き台表示・予約アプリ702から、通信管理サーバ710を介して、対応する遊技場の遊技機予約管理サーバ720に送信され、遊技機予約管理サーバ720に記憶される。
また、このとき、空き台表示・予約アプリ702から、予約指示情報が、スケジュールアプリ701に渡され、スケジュールアプリ701が、当該予約指示情報に応じた予定を、スケジュール表示画面に表示するよう制御する。例えば、図25Aに表示したスケジュール表示画面770において、1月12日の16:00〜17:00に、「遊技機(台番号=「1087」)の予約」と表記された角丸の四角形が配置される。また、17:00に遊技が終了した時点で、その四角形を、「遊技機(台番号=「1087」)での遊技」といった表記に更新してもよい。
本発明のこうした構成により、遊技者が、自身のスケジュールに合わせて、遊技機の稼働状況を確認できるとともに、遊技機の予約を行うことができる。また、スケジュールに基づいて予約を行うため、予約時間の終りを次のスケジュールの状況に合わせて設定でき、遊技によって、事前に設定された予定に間に合わなかったり、キャンセルしてしまうといった事態を避けることができ、より計画的な遊技が可能となる。
また、上述した遊技機の空き台表示・予約の仕組みは、第1実施形態の遊技システムを利用するものだけでなく、第2実施形態の遊技システムや他の遊技システムを利用して実現することも可能である。また、のめり込み防止機能(第3実施形態)、会員カードの共通化(第4実施形態)、及び遊技機の遠隔操作(第5実施形態)の少なくとも1つと組み合わせて実施することもできる。
[第7実施形態(顧客分析)]
次に、第7実施形態に係る遊技システムにおける、顧客分析について説明する。
次に、第7実施形態に係る遊技システムにおける、顧客分析について説明する。
第7実施形態に係る遊技システムは、上述した第1実施形態ないし第6実施形態に係る遊技システムに適用することができる。例えば、第1実施形態に係る遊技システムでは、のめり込み防止機能を実現するために、顧客である遊技者に関して、所定期間における遊技実績を遊技者情報306aに記憶し管理するようにしたが、第7実施形態に係る遊技システムでは、このような遊技実績を含む遊技者の遊技情報を蓄積し、分析することにより、遊技者、遊技場を運営する組織、遊技機を製造する企業等のそれぞれに様々なメリットがある。ここでは、第1実施形態に係る遊技システムに本実施形態を適用した例を用いて説明を行う。
例えば、遊技者にとって、遊技場ごとに遊技機の稼働状況が把握できれば、自身にあった遊技機を効果的に見つけることができる。このことによって、遊技機の稼働率が上がれば、遊技場にとってもメリットとなる。
また、遊技者ごと、機種ごとに遊技実績を把握できれば、遊技場は、遊技場の売上げに大きく貢献する遊技者群を特定することができるとともに、その遊技者群に関する特性を把握でき、その結果、例えば、導入すべき機種の傾向を判断することができる。
また、遊技者に関する遊技実績等から、遊技者全体の特性(例えば、行動特性)を把握することができ、遊技場は、例えば、多くの遊技者に好まれる企画を発想することができる。また、遊技者の状態を把握することで、適切なフォロー(例えば、メールによる遊技への行動喚起や、のめり込み防止のキャンペーンや案内等)を的確に行うことができる。
また、顧客分析として、レーダーチャートを用い、遊技場の売上げを左右する遊技者を選別することができる。例えば、消費遊技球数を基準として遊技者をいくつかのグループに分類し、各グループについて遊技回数、遊技機数、遊技時間、収支金額等の要素をそれぞれ平均し、その平均値でレーダーチャートを作成する。レーダーチャートでは、上記各要素のバランス(すなわち、チャートにおける多角形の形状)を把握することができる。
ここで、今度は、それぞれの遊技者に対して、同じ要素によるレーダーチャートを作成し、遊技者ごとのバランスを把握する。そして、例えば、消費遊技球数が最も多いグループのバランスに近似するバランスを有する遊技者(消費遊技球数が最も多いグループに属する遊技者を除く)を把握し、これらの遊技者を、遊技場の売上げに貢献しうる遊技者として選別し、遊技場からのメールによる通知や他のアプローチを行うようにすることができる。
なお、遊技者情報306aに記憶された遊技実績は、基本的には、所定期間における遊技の実績を累積したものであるが、必要に応じ、遊技ごとに記憶するなど、他の様々なタイミングで遊技の内容を記憶することができる。
上述したような、レーダーチャートを作成して遊技者をグループ化する処理、グループ化によって把握されたレーダーチャートのバランスから、個々の遊技者を選別する処理、選別した遊技者に対して所定のアプローチを行う処理等は、例えば、遊技場のホールコンピュータ3や、ホールコンピュータ3に接続された端末装置や、遊技場の内外に設置されたサーバや各種の遊技用装置において実行することができる。
また、上述した顧客分析の仕組みは、第1実施形態の遊技システムを利用するものだけでなく、第2実施形態の遊技システムや他の遊技システムを利用して実現することも可能である。また、のめり込み防止機能(第3実施形態)、会員カードの共通化(第4実施形態)、遊技機の遠隔操作(第5実施形態)、及び遊技機の空き台表示・予約(第6実施形態)の少なくとも1つと組み合わせて実施することもできる。
ここまで、本発明に係る特徴的な構成・処理について説明してきたが、上述したように、第1実施形態〜第7実施形態で記載された構成・処理等のいくつかを、(構成や処理が重複又は矛盾しないように)適宜組み合わせることが可能である。
なお、各種サーバ、ホールコンピュータ、第三者の管理装置などは、クラウドコンピューティングを用いて使用される場合などが想定され、このような場合に、ホールコンピュータが第三者の管理装置に該当する場合や、遊技場のサーバとしてものが第三者のサーバに該当する場合が存在するため、管理装置やサーバなどの用語は、使用用途によって区別してもよいし、上述したように、使用するサービスの形態を含むように上位概念として用語を使用することが可能である。
1 封入式パチンコ遊技機1
2 遊技媒体管理装置
3 ホールコンピュータ
4 遊技管理装置
5 サイネージ
6 遊技機管理サーバ
2 遊技媒体管理装置
3 ホールコンピュータ
4 遊技管理装置
5 サイネージ
6 遊技機管理サーバ
Claims (2)
- 遊技者又は前記遊技者以外の者の情報に基づいて、対応する生体情報を生成する生体情報生成手段と、
前記遊技者又は前記遊技者以外の者の正当性を、対応する前記生体情報を用いて判定する認証手段と、
第1暗号鍵と第2暗号鍵を用いた暗号化、又は前記第1暗号鍵を用いて暗号化されたデータの前記第2暗号鍵を用いた暗号化の少なくともいずれかを実行する暗号化手段とを備え、
前記認証手段は、
所定のデータが第1暗号モードで暗号化される場合に、前記遊技者以外の者の正当性を判定する認証処理を実行し、
前記遊技者以外の者に係る前記認証処理によって、前記遊技者以外の者が認証された場合であって、前記所定のデータが第2暗号モードで暗号化される場合に、前記遊技者の正当性を判定する認証処理を実行し、
前記第2暗号鍵は、前記生体情報に基づく暗号鍵であることを特徴とする遊技用装置。 - 遊技者又は前記遊技者以外の者の情報に基づいて、対応する生体情報を生成する生体情報生成手段と、
前記遊技者又は前記遊技者以外の者の正当性を、対応する前記生体情報を用いて判定する認証手段と、
第1暗号鍵と第2暗号鍵を用いた暗号化、又は前記第1暗号鍵を用いて暗号化されたデータの前記第2暗号鍵を用いた暗号化の少なくともいずれかを実行する暗号化手段とを備え、
前記認証手段は、
所定のデータが第1暗号モードで暗号化される場合に、前記遊技者以外の者の正当性を判定する認証処理を実行し、
前記遊技者以外の者に係る前記認証処理によって、前記遊技者以外の者が認証された場合であって、前記所定のデータが第2暗号モードで暗号化される場合に、前記遊技者の正当性を判定する認証処理を実行し、
前記第2暗号鍵は、前記生体情報に基づく暗号鍵であることを特徴とする遊技システム。
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JP2018078471A JP2019181033A (ja) | 2018-04-16 | 2018-04-16 | 遊技用装置、及び遊技システム |
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Publications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020162742A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | オムロン株式会社 | 台間機用記録装置 |
-
2018
- 2018-04-16 JP JP2018078471A patent/JP2019181033A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020162742A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | オムロン株式会社 | 台間機用記録装置 |
JP7047805B2 (ja) | 2019-03-28 | 2022-04-05 | オムロン株式会社 | 台間機用記録装置 |
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