JPH08149766A - 多軸電動機 - Google Patents

多軸電動機

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JPH08149766A
JPH08149766A JP11512995A JP11512995A JPH08149766A JP H08149766 A JPH08149766 A JP H08149766A JP 11512995 A JP11512995 A JP 11512995A JP 11512995 A JP11512995 A JP 11512995A JP H08149766 A JPH08149766 A JP H08149766A
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rotor
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Yoshinori Kojima
善徳 小島
Kozo Matake
幸三 眞武
Genichi Sato
源一 佐藤
Yasushi Kube
泰史 久部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つのロータの磁気カップリングによるラジ
アル方向のアンバランス荷重の問題を解決し、2つのロ
ータを高速で安定して同期反転させることができる2軸
電動機を提供する。 【構成】 永久磁石2a,2bを周設した2つのロータ
2A,2Bを並列して配設し、各ロータ2A,2Bの外
周全周に複数の電機子3a1〜3a6,3b1〜3b6を配
設し、隣接するロータに設けられた永久磁石は、永久磁
石間で電機子を介して磁気カップリング可能なように異
磁極の複数対をなす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の軸を同期して回転
させることができる多軸電動機に係り、特に2軸ギヤポ
ンプ、2軸ねじポンプ、ルーツブロワ、スクリュー圧縮
機等の2軸を同期して反転駆動させることを必要とする
回転機械に好適な多軸電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】ポンプ等の動力源として使用される電動
機には、誘導電動機や直流電動機が知られている。これ
ら電動機は、一般に1つの回転軸のみを有している。図
15は、1つの回転軸のみを有した電動機により駆動さ
れるルーツブロワ等の2軸回転機械を示す断面図であ
る。2軸回転機械は、ハウジング31内に並列して設置
された一対のロータ32,33と、ロータ32,33の
軸32a,33aにそれぞれ固定されるとともに互いに
噛み合う一対のギヤ34,35とを備えている。そし
て、一方のロータ32の軸32aには電動機35の駆動
軸35aが連結されている。
【0003】前記2軸回転機械においては、電動機35
によってロータ32を回転駆動し、この駆動力をギヤ3
4,35を介して他方のロータ33に伝達し、2軸を同
時に反転して駆動するようにしている。
【0004】また、特開平4−178143号におい
て、2軸を同期反転させる2軸駆動電動機が提案されて
いる。この電動機においては、図16及び図17に示す
ように、ハウジング40内に永久磁石を周設した2つの
ロータ41,42が各ロータの永久磁石が接触または近
接するように設けられている。2つのロータ41,42
は、楕円状の内周面に電機子43を周設したステータ4
4内に並列軸支されている。2つのロータ41,42
は、相対向して形成された歯部の無配置部において、各
ロータ41,42の永久磁石の異磁極面を相対向させた
磁気カップリングを構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
に示す従来の2軸回転機械においては、一対のロータを
同期反転させるために、ギヤ34,35等のタイミング
ギヤを必要とするので、小型化や低騒音化の面で問題が
ある。
【0006】また、図16及び図17に示す従来の2軸
駆動電動機においては、2つのロータ41,42を接触
させて並列に軸支するか、隙間を設けて軸支するが、2
つのロータ41,42の間には、磁気カップリング作用
による吸引力が働く。これによるラジアル方向のアンバ
ランスに起因して生ずる軸受45,46にかかる過大な
偏心荷重を抑制して高速で安定した回転を得るには、2
つのロータ41,42間の磁気吸引力に対向した、すな
わち吸引力を打ち消すような逆方向の一定の磁気吸引力
を作用させる必要がある。しかしながら、外周に周設し
てある電機子43は、ロータ41,42を駆動するため
の回転磁界を形成しているので、このような一定の磁気
吸引力を生じさせるのは困難である。また、2つのロー
タ41,42を接触させた場合は、前述のような吸引力
の問題は解決されるが、接触による摩擦や騒音が問題と
なる。
【0007】本発明は、かかる従来技術の問題に鑑みて
なされたもので、2つのロータの磁気カップリングによ
るラジアル方向のアンバランス荷重の問題を解決し、2
つのロータを高速で安定して同期反転させることができ
る2軸電動機を提供することを目的とする。また本発明
は、より一般的には、複数の軸を高速で安定して同期回
転させることができる多軸電動機を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため本発明は、永久磁石を周設した複数のロータを並列
して配設し、各ロータの外周全周に複数の電機子を配設
し、隣接するロータに設けられた永久磁石は、該永久磁
石間で電機子を介して磁気カップリング可能なように異
磁極の複数対をなすことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】上記のように構成された多軸電動機において
は、各ロータから発生する磁束は、各ロータ間同士で閉
じた磁気回路を構成し、各ロータには磁気カップリング
として作用すると共に、磁気回路が共通の電機子鉄心を
通って閉じ、各電機子とロータとの間でバランスする。
したがって、各ロータを同期して反転する回転力が得ら
れ、ロータ軸受に過大な偏心荷重がかからず、高速で安
定した回転力が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る多軸電動機の一実施例を
図1乃至図5を参照して説明する。図1は本発明の多軸
電動機の一例として2軸電動機を示す断面図であり、図
2は図1のII−II線断面図である。図1に示されるよう
に、モータフレーム1内には一対のロータ2A,2Bが
収容されている。各ロータ2A,2Bは両端部近傍で軸
受5,5によって回転可能に支承されている。2つのロ
ータ2A,2Bは、それぞれ2n極(nは極数)の永久
磁石2a,2bを軸芯に対称に当間隔で磁束がラジアル
方向に発生するように周設している。本実施例において
は、各々のロータ2A,2Bはn=2であり、S,N,
S,Nの4極の永久磁石をそれぞれのロータに周設して
ある。
【0011】ロータ2A,2Bの外周側には、各ロータ
2A,2Bの外周全周を囲むように複数の電機子3a1
〜3a6,3b1〜3b6 が配設されている。隣接する電
機子間のピッチは60°に設定されている。各電機子3
1〜3a6 ,3b1〜3b6は、電機子鉄心Acに形成
された磁極歯U〜Z,U1〜Z1と、磁極歯U〜Z,U
1〜Z1に装着されたコイル4a,4bとから構成され
ている。磁極歯U〜Z,U1〜Z1は円周等配に形成さ
れており、磁極歯U〜Z,U1〜Z1には、両ロータ2
A,2Bの軸線の中心面Cにおいて対称かつ反対の磁極
となるように前記コイル4a,4bがそれぞれ装着され
ており、コイル4bはコイル4aと反対巻きとなってい
る。
【0012】次に、前述のように構成された多軸電動機
の動作を説明する。図3は電動機の動作を説明する説明
図である。なお、図3では図解を簡略化するためにロー
タと電機子のみ示している。電機子のコイル4a,4b
に通電すると、電機子にはロータ2A,2Bをそれぞれ
反転して回転させる空間移動磁界が形成される。すなわ
ち、図3(a)の状態では電機子の磁極歯U,XにはN
極,磁極歯V,YにはS極が形成され、電機子の磁極歯
U1,X1にはS極,磁極歯V1,Y1にはN極が同時
に形成されるように通電すると、ロータ2A,2Bは矢
印で示すように、対向する方向に回転駆動される。
【0013】同様に図3(b)において、磁極歯V,Y
にはS極,磁極歯W,ZにはN極が形成され、磁極歯V
1,Y1にはN極、磁極歯W1,Z1にはS極が形成さ
れ、更に図3(c)に示すように、磁極歯X,UにはS
極,磁極歯W,ZにはN極が形成され、磁極歯X1,U
1にはN極、磁極歯W1,Z1にはS極がそれぞれ同時
に形成されるように通電すると、ロータ2A,2Bは連
続した回転力で矢印で示す対向する方向に回転駆動され
る。
【0014】ロータ2A,2Bのそれぞれ永久磁石2
a,2bにより発生する磁界は、電機子によって磁路が
各ロータ2A,2B間で形成され閉じるように構成され
ている。したがって、一対のロータ2A,2Bには、異
磁極面で磁気カップリング作用が働き、必ず同期して相
互に反対側に回転する。
【0015】図4は、図3に示す動作時のコイルへの通
電パターンのタイムチャートであり、磁極歯U〜Zの各
コイル4a及び磁極歯U1〜Z1の各コイル4bに供給
する直流電流の通電パターンを示す図である。各磁極歯
U〜Z及び磁極歯U1〜Z1には、図3(a)、図3
(b)、図3(c)に示すように磁化されるように空間
移動磁界(回転磁界)が発生し、ロータ2A,ロータ2
Bは、前述したように互いに反対方向に同期して回転す
る。図4に示すパターンの直流を通電する通電回路は、
図示は省略するが、半導体素子等の既存の電気素子で構
成することができる。
【0016】図5は、図3に示す動作時のコイルへの通
電状態を示す回路図である。図5(a)は図3(a)の
動作時のコイルの通電状態を示し、図5(b)は図3
(b)の動作時のコイルの通電状態を示し、図5(c)
は図3(c)の動作時のコイルの通電状態を示してい
る。
【0017】以上説明した図1乃至図5に示す第1実施
例においては、永久磁石2a,2bを周設した一対のロ
ータ2A,2Bを並列して配設し、各ロータの外周全周
に複数の電機子3a1 〜3a6 ,3b1 〜3b6 を配設
し、永久磁石2a,2bは、ロータ2A,2B間で電機
子を介して磁気カップリング可能なように異磁極の複数
対をなすため、磁気カップリング作用により同期反転を
可能にすると共に、それぞれの軸受には過大な偏心荷重
をかけずラジアル方向にバランスのとれた均等な荷重と
なるので、2軸を高速で安定して同期反転駆動すること
ができ、かつ、長寿命な電動機を提供することができ
る。
【0018】また本実施例によれば、隣接するロータ2
A,2B間で永久磁石2a,2bが磁気カップリングす
る場合に、複数対の異磁極間で磁気カップリング可能で
あるため、磁気カップリング面積が大きくとれ、しかも
均等なエアギャップ長にできるので脈動のない大きな同
期力が得られる。さらに本実施例によれば、一対のロー
タ2A,2Bを駆動するときに、対称する位置の電機子
が異磁極となるように通電するため、無通電時の磁気カ
ップリング効果に加え、通電時の磁気カップリング効果
をさらに高めることができる。
【0019】図6は、本発明の第2実施例を示す図であ
る。本実施例は隣接するロータの対称位置の異磁極をカ
ップリングするように各相の電機子をそれぞれ分割した
ものである。即ち、ロータ2Aの永久磁石2aとロータ
2Bの永久磁石2bは対称位置で異磁極面にて磁気カッ
プリングが形成されるように配置し、各ロータ2A,2
Bの全周には電機子3a1 〜3a6 ,3b1 〜3b6
配置される。各電機子3a1 〜3a6 ,3b1 〜3b6
は、電機子鉄心Ac1 〜Ac6 に形成された磁極歯U〜
Z,U1〜Z1と、磁極歯U〜Z,U1〜Z1に装着さ
れたコイル4a,4bとから構成されている。これらの
電機子はU−U1,V−V1,W−W1,X−X1,Y
−Y1,Z−Z1 というように各相のみで結合された
構造になっている。
【0020】上記のように構成することで、各ロータ2
A,2Bの対称位置での異磁極面で磁気カップリング可
能となる。そして特に、無通電時の磁気カップリング効
果を高めることができる。本実施例においても、図3乃
至図5と同様に通電すれば、各ロータ2A,2Bが同期
しかつ反転して回転する。
【0021】図7は図6に示す実施例の変形例である。
本実施例は、図6に示す実施例と同様に、各ロータ2
A,2Bの磁路の構成を明確にするように、磁極歯a〜
l及び磁極歯a1〜l1の対向する磁極歯をそれぞれ接
続した例である。図8も図6に示す実施例の変形例であ
る。電機子を図7に示す例と実質的に同様に構成した例
である。これら図7及び図8の実施例において、コイル
4a,4bを装着しないで磁気カップリング作用を得る
ように構成すれば、並列に軸支された一対のロータ2
A,2Bを相互に同期反転を可能とする並列磁気カップ
リング装置を得ることができる。
【0022】図9は本発明の第3実施例を示す図であ
る。本実施例は、隣接するロータの対称位置の異磁極を
カップリングする磁路以外の磁路を遮断するように空隙
を設けて電機子鉄心を分割したものである。本実施例に
おいては、永久磁石2a,2bを周設したロータ2A,
2Bの外周部には、各ロータ2A,2Bの外周全周を囲
むように複数の電機子3a1 〜3a6 ,3b1 〜3b6
が配設されている。隣接する電機子間のピッチは60°
に設定されている。各電機子3a1 〜3a6 ,3b1
3b6 は、電機子鉄心Ac1 に形成された磁極歯U〜
Z,電機子鉄心Ac2 に形成されたU1〜Z1と、磁極
歯U〜Z,U1〜Z1に装着されたコイル4a,4bと
から構成されている。磁極歯U〜Z,U1〜Z1は円周
等配に形成されており、磁極歯U〜Z,U1〜Z1に
は、両ロータ2A,2Bの軸線の中心面Cにおいて対称
かつ反対の磁極となるように前記コイル4a,4bがそ
れぞれ装着されており、コイル4bはコイル4aと反対
巻きとなっている。
【0023】電機子鉄心Ac1 の磁極歯はロータ2aと
ロータ2bの軸心を結ぶ線に直角で且つロータ2aの軸
心を通る線上に上下に設けた切欠部5a,5aで、磁極
歯U,Y,Zと磁極歯V,X,Wに2等分し、電機子鉄
心Ac2 の磁極歯は同じくロータ2aとロータ2bの軸
心を結ぶ線に直角で且つロータ2bの軸心を通る線上に
上下に設けた切欠部5b,5bで、磁極歯U1,Y1,
Z1と磁極歯V1,X1,W1に2等分している。
【0024】その他の構成は、図2に示す実施例と同様
である。本実施例においても、図3乃至図5と同様に通
電すれば、各ロータ2A,2Bが同期しかつ反転して回
転する。さらに、上述したように切欠部5a及び切欠部
5bを設けたことにより、磁極歯V−V1間、磁極歯X
−X1間のカップリング作用を高めることとなり、必ず
同期して相互に反対側に回転する。
【0025】図10は本発明の第4実施例を示す図であ
る。本実施例は磁性体からなる磁気カップリングバーを
各ロータの異磁極間に架け渡したものである。即ち、図
10(a)に示すように磁性体からなるコ字状の複数の
磁気カップリングバー7a,7b,7cを形成し、図1
0(b)に示すように各ロータ2A,2Bの全周に配列
された電機子鉄心AcのスロットSに挿入し、各ロータ
2A,2Bの異磁極面で閉磁路になるようにする。この
時、電機子鉄心Acとコ字状の磁気カップリングバー7
a,7b,7cとは、所定の空隙を設ける。各スロット
Sを通過する磁束は、各ロータ2A,2Bの異磁極面で
磁気カップリングし互いのロータ2A,2Bは同期反転
する。本実施例によれば、磁気カップリングバー7a,
7b,7cにより無通電時の磁気カップリング効果を高
めることができる。また、磁気カップリングバー7a,
7b,7cは、2つの電機子間において、左右対称位置
となるスロットS間に挿入されているため、磁気カップ
リングバー7a,7b,7cが挿入し易い。すなわち、
磁気カップリングバー7a,7b,7c同士が磁気的干
渉なく取り付け易くなる。
【0026】図11は本発明の第5実施例を示す図であ
る。本実施例は隣接する一対のロータの永久磁石の磁極
数を異ならせ、磁極数比に応じた回転数比で一対のロー
タを同期反転させるものである。即ち、図11に示すよ
うに、ロータ2AにはS,N,S,Nの4極の永久磁石
2aが周設され、ロータ2BにはS,N,S,N,S,
Nの6極の永久磁石2bが周設されている。ロータ2A
の各永久磁石2aとロータ2Bの各永久磁石2bの周長
は同一であり、磁極数比は2:3である。
【0027】ロータ2Aの外周側には、ロータ2Aの外
周全周を囲むように電機子3a1 〜3a6 が配設されて
いる。またロータ2Bの外周側には、ロータ2Bの外周
全周を囲むように電機子3b1 〜3b9 が配設されてい
る。ロータ2Aにおいては隣接する電機子間のピッチは
60゜に設定され、ロータ2Bにおいては隣接する電機
子間のピッチは40゜に設定されている。
【0028】各電機子3a1 〜3a6 ,3b1 〜3b9
は、電機子鉄心Ac1 〜Ac7 に形成された磁極歯U〜
Z,U1〜Z1,X2〜Z2と、磁極歯U〜Z,U1〜
Z1,X2〜Z2に装着されたコイル4a,4bとから
構成されている。
【0029】図12は、磁極歯U〜Zの各コイル4a及
び磁極歯U1〜Z1,X2〜Z2の各コイル4bに供給
する直流電流の通電パターンを示す図である。また図1
3は各コイルへの通電状態を示す回路図である。図12
及び図13に示すように通電することにより各磁極歯U
〜Z及び磁極歯U1〜Z1,X2〜Z2には、図12に
示すように磁化されるように空間移動磁界が発生し、ロ
ータ2A,ロータ2Bは、互いに反対方向に同期して回
転する。この場合、ロータ2Aとロータ2Bとの回転数
比は、磁極数比に反比例した回転数比である3:2であ
る。
【0030】本実施例の多軸電動機は、スクリュー圧縮
機等で各ポンプロータを所定の回転数比で駆動する場合
に好適である。
【0031】図14は本発明の第6実施例を示す図であ
る。本実施例は多軸電動機の他の例として4軸電動機を
示す図である。本実施例においては、互いに隣接するロ
ータ2A,2B,2C,2Dは磁気カップリングし、同
期して相互に反対側(矢印方向)に回転する。本実施例
の4軸電動機は、例えば撹拌機等に適用され、優れた効
果を奏する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、磁
気カップリング作用により複数の軸の同期反転を可能に
すると共に、それぞれの軸受には過大な偏心荷重をかけ
ずラジアル方向にバランスのとれた均等な荷重となるの
で、複数の軸を高速で安定して同期反転駆動することが
でき、かつ、長寿命な電動機を提供することができる。
また本発明によれば、磁気カップリング面積が大きくと
れ、しかも全周に亘って均等なエアギャップ長にできる
ので脈動のない大きな同期力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多軸電動機の一実施例を示す横断
面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1及び図2に示す多軸電動機の動作を説明す
る説明図である。
【図4】図3に示す動作時のコイルへの通電パターンの
タイムチャートである。
【図5】図3に示す動作時のコイルへの通電状態を示す
回路図である。
【図6】本発明に係る多軸電動機の第2実施例を示す図
である。
【図7】図6に示す実施例の変形例である。
【図8】図6に示す実施例の変形例である。
【図9】本発明に係る多軸電動機の第3実施例を示す図
である。
【図10】本発明に係る多軸電動機の第4実施例を示す
図である。
【図11】本発明に係る多軸電動機の第5実施例を示す
図である。
【図12】図11に示す実施例における各コイルへの通
電パターンのタイムチャートである。
【図13】図11に示す実施例における各コイルへの通
電状態を示す回路図である。
【図14】本発明に係る多軸電動機の第6実施例を示す
図である。
【図15】従来の2軸回転機械の断面図である。
【図16】従来の2軸電動機の断面図である。
【図17】図16のXVII−XVII線断面図である。
【符号の説明】
1 モータフレーム 2A,2B ロータ 3a1〜3a6,3b1〜3b6 電機子 4a,4b コイル 5a,5b 切欠部 7a,7b,7c 磁気カップリングバー Ac,Ac1 〜Ac7 電機子鉄心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久部 泰史 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石を周設した複数のロータを並列
    して配設し、各ロータの外周全周に複数の電機子を配設
    し、隣接するロータに設けられた永久磁石は、該永久磁
    石間で電機子を介して磁気カップリング可能なように異
    磁極の複数対をなすことを特徴とする多軸電動機。
  2. 【請求項2】 隣接するロータを駆動するときに、対称
    する位置の電機子が異磁極となるように通電することを
    特徴とする請求項1記載の多軸電動機。
  3. 【請求項3】 隣接するロータの対称位置の異磁極をカ
    ップリングするように各相の電機子が分割して配置され
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の多軸電動機。
  4. 【請求項4】 各相の電機子が隣接するロータの対称位
    置の異磁極をカップリングする磁路以外の磁路を遮断す
    るように空隙を設けて電機子鉄心を分割したことを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の多軸電動
    機。
  5. 【請求項5】 隣接するロータの異磁極間に磁気カップ
    リング作用専用の磁性体からなる磁気カップリングバー
    を架け渡したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か1項に記載の多軸電動機。
  6. 【請求項6】 前記磁気カップリングバーは、2つの電
    機子間において左右対称位置となるスロット間に挿入さ
    れたことを特徴とする請求項5記載の多軸電動機。
  7. 【請求項7】 前記隣接するロータの永久磁石の磁極数
    を異ならせ、磁極数比に応じた回転数比で前記ロータを
    同期反転させたことを特徴とする請求項1記載の多軸電
    動機。
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