JPH08149603A - パンタグラフ - Google Patents

パンタグラフ

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Publication number
JPH08149603A
JPH08149603A JP27872994A JP27872994A JPH08149603A JP H08149603 A JPH08149603 A JP H08149603A JP 27872994 A JP27872994 A JP 27872994A JP 27872994 A JP27872994 A JP 27872994A JP H08149603 A JPH08149603 A JP H08149603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pantograph
link
rotating shaft
fixed
parallel links
Prior art date
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Pending
Application number
JP27872994A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroji Miyauchi
広二 宮内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP27872994A priority Critical patent/JPH08149603A/ja
Publication of JPH08149603A publication Critical patent/JPH08149603A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速走行時の空力音が小さく、パンタグラフが
上昇、下降する際の摩擦力を小さくし、かつ折り畳み高
さの小さいパンタグラフを得る。 【構成】台枠に2本の平行リンク10、11の一端をそ
れぞれ回動軸で結合し、この2本の平行リンクのそれぞ
れ他端に、上端に集電舟5を支持する垂直支柱8の下端
と中間とを回動軸で結合して垂直支柱8が垂直を保って
昇降する4節リンク機構で枠体を構成する。また2本の
平行リンク10、11の内1本10の一端を台枠側回動
軸に固定し、この回動軸に一定の角度で固定されたてこ
と台枠12間にばねを張架して枠体に上昇力を与える。
さらに2本の平行リンクの内1本11の長さをこのリン
クに組み込んだ空気シリンダ16で伸縮するように構成
し、垂直支柱8を回動させ8Aに示すように折り畳む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気鉄道において車
両に架線から集電するためのパンタグラフに関する。
【0002】
【従来の技術】菱形の枠体よりなる従来の形態のパンタ
グラフは、その枠体を構成する多数の骨組が走行風にさ
らされるために空力音(風切り音)が生じ、特に高速走
行下では空力音が著しく大きくなり公害問題にまで発展
している。そこで多数の骨組よりなる枠体に代えて、一
本の伸縮自在の円筒状の支柱の上部に集電舟を支持する
構成として、空力音を小さくしたパンタグラフがある。
【0003】図4はこのようなパンタグラフの正面図、
図5はその側面図である。図4および図5において、集
電舟5は伸縮自在の支持柱1によって昇降自在に支持さ
れている。支持柱1は集電舟5を昇降させるために三段
構成の円筒部材2、3、4よりなっている。また集電舟
5は空力音を小さくするために走行風に対する断面は楕
円形になっている。
【0004】図6は図4をA−A線からみた断面図であ
る。図6において、円筒状の支持柱1は三段構成の円筒
部材2、3、4よりなり、各円筒部材は相互に伸縮でき
るように上段、中段、下段の円筒部材の順にそれらの直
径が少しづつ小さくなっている。下段円筒部材4は図示
していない絶縁碍子を介して車両の屋根上に固定され
る。下段円筒部材4の内周面にはその上端と中間との高
さ位置に一対のリニアベアリング41、42が固定さ
れ、これらのリニアベアリング41、42に対して一本
のガイド棒43が挿通されており、このガイド棒43の
上端部は中段円筒部材3の上端面31に固定されてい
る。
【0005】下段円筒部材4の上端から少し下がった高
さ位置の内周面にリニアベアリング44が固定され、こ
のリニアベアリング44の上方でかつ中段円筒部材3の
上端面31にはリニアベアリング32が固定されてお
り、これらのリニアベアリング44、32に対して一本
のガイド棒33が挿通されており、このガイド棒33の
上端部は上段円筒部材2の上端面21に固定されてい
る。
【0006】下段円筒部材4には固定的に下段空気シリ
ンダ45が設けられ、そのピストン軸46は中段円筒部
材3の上端面31に固定されている。この下段空気シリ
ンダ45は後記の上段空気シリンダ35を挟むようにし
て二組設けられている。さらに中段円筒部材3の上端面
31の中心部に固定的に上段空気シリンダ35が設けら
れ、そのピストン軸36は前記上端面31を貫通してそ
の上端は上段円筒部材2の上端面21に固定されてい
る。
【0007】図6では上段空気シリンダ35および下段
空気シリンダ45はともにそのピストン軸46、36が
押し出された状態にあり、集電舟5は完全に上昇した状
態にある。この状態から上段空気シリンダ35のピスト
ン軸36が引き込まれると、上段空気シリンダのストロ
ーク分だけ集電舟5が下降する。さらに下段空気シリン
ダ45のピストン軸46が引き込まれると、下段空気シ
リンダのストローク分だけさらに集電舟5が下降し、集
電舟5は架線から離れてパンタグラフの高さは最も低い
状態になる。
【0008】走行中の架線に対するパンタグラフの作用
高さは、下段空気シリンダ45のピストン軸46が一杯
に押し出された状態に固定され、上段空気シリンダ35
のストローク範囲内で動作するように設定されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような構造では、
架線に対する集電舟の接触力は上段空気シリンダ35に
供給される圧縮空気によって得られているが、上段空気
シリンダ35のピストンパッキンによる摺動抵抗が大き
いためにパンタグラフが上昇、下降する際の摩擦力が大
きくなり、架線の高さ変動に対するパンタグラフの追随
性能が低下する。
【0010】また上段円筒部材2と中段円筒部材3とは
リニアベアリング44、32とこれらを挿通するガイド
棒33でガイドされて伸縮する。この伸縮軌跡に対して
上段空気シリンダ35のピストン軸36の伸縮軌跡は、
各部品の寸法精度および取付精度の誤差集積のために厳
密に平行にならない。従って上段空気シリンダ35のピ
ストン軸36の上端を上段円筒部材2の上端面21に直
接固定すると、中段円筒部材3と上段円筒部材2との伸
縮動作に固渋が生じ、これもまたパンタグラフが上昇、
下降する際の摩擦力の増大の原因となり、これの芯出し
調整に大きな作業工数がかかる。
【0011】そこで、この発明の目的は高速走行時の空
力音が小さく、パンタグラフが上昇、下降する際の摩擦
力を小さくし、かつ折り畳み高さの小さいパンタグラフ
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明は、架線と接触して集電するすり板と、こ
のすり板を支持する集電舟と、この集電舟を昇降させる
昇降手段と、この昇降手段を載せる台枠と、この台枠を
電気的に絶縁して電気車の屋根上に取り付ける碍子とか
らなるパンタグラフにおいて、前記昇降手段を、台枠に
2本の平行リンクの一端をそれぞれ回動軸で結合し、こ
の2本の平行リンクのそれぞれ他端に、上端に集電舟を
支持する垂直支柱の下端と中間とを回動軸で結合して垂
直支柱が垂直を保って昇降する4節リンク機構で構成す
る。また2本の平行リンクの内1本の一端を台枠側回動
軸に固定し、この回動軸に一定の角度で固定されたてこ
と台枠間にばねを張架して枠体に上昇力を与える。さら
に2本の平行リンクの内1本の長さをこのリンクに組み
込んだ空気シリンダで伸縮するように構成する。
【0013】
【作用】この発明の構成によると、集電舟の上下動は平
行リンクを用いてばねで上昇力を与えているから、円筒
状の支柱を空気シリンダで伸縮させる従来例のものに比
して摩擦抵抗が小さく、また動作に固渋を生じない。従
ってパンタグラフが上昇、下降する際の摩擦力が小さく
なる。
【0014】このような平行リンク方式では、垂直支柱
の高さを大きくすると、パンタグラフの折り畳み高さが
大きくなる欠点があるが、パンタグラフを折り畳む際に
2本の平行リンクの内1本を伸縮させることにより垂直
支柱を傾斜させて折り畳み高さを小さくしている。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示すパンタグラフ
の側面図、図2はその平面図、図3はその正面図であ
る。図1、図2および図3において、架線と接触するす
り板6を舟体7に固定し、この舟体7を集電舟5に復元
ばね9を介して弾性支持している。垂直支柱8と集電舟
5とは、空力音を小さくするためにいずれも断面は楕円
形として一体に形成されている。上端に集電舟5を支持
した垂直支柱8の下部を、それぞれ一端を台枠12に回
動軸で結合した上リンク10と下リンク11とで構成さ
れる平行リンクのそれぞれ他端に回動軸で結合してい
る。
【0016】パンタグラフの押上力は上リンク10の台
枠側の一端に固定された回動軸14に一定の角度で固定
したてこ15の先端と台枠12との間に張架したばね1
3の引張力によって上リンク10に回動力を発生させて
得ている。パンタグラフが動作中(すり板6の上面が最
高作用高さから最低作用高さまでの間)は下リンク11
に組み込まれた空気シリンダ16の給気孔16Aから給
気され下リンク11の長さを上リンク10と同一長さに
保持して、垂直支柱8は垂直を保って昇降するようにな
っている。
【0017】パンタグラフを折り畳む際は下げシリンダ
17で回動軸14に固定したシリンダてこ18を押し、
回動軸14をばね13の力に打ち勝って回動させてすり
板6の上面が最低作用高さになるまで垂直支柱8を下降
させる。この時上リンク10は図1に示す10Aの位置
になる。この状態から給気孔16Aを排気させると同時
に給気孔16Bに圧縮空気を供給し、下リンク11の長
さを上リンク10の長さよりも長くすることによって図
1に一点鎖線8Aで示すように垂直支柱8と集電舟5と
が時計方向に回動してパンタグラフが折り畳まれ所要の
折り畳み高さに収納される。
【0018】パンタグラフを上昇させる際は下げシリン
ダ17と、空気シリンダ16の給気孔16Aに圧縮空気
を供給し、最低作用高さ位置で垂直支柱8を垂直にした
後、下げシリンダ17を排気し、ばね13で所要高さま
で上昇させる。この実施例では垂直支柱が2本の場合を
示しているが、垂直支柱は1本でもよく、垂直支柱を1
本にすれば垂直支柱が2本の場合と比べて空力音をより
小さくすることができる。
【0019】なお平行リンク部は台枠と共に図示してい
ない風防カバーで覆われるので、走行風に直接さらされ
るのは集電舟と垂直支柱のみである。
【0020】
【発明の効果】この発明によれば、直接走行風を受ける
集電舟と垂直支柱は断面が楕円形であるから空力音が小
さく、集電舟の上下動は平行リンクを用いてばねで上昇
力を与えているから摩擦抵抗が小さく、また動作に固渋
を生じない。従ってパンタグラフが上昇、下降する際の
摩擦力が小さくなり、架線に対する追随性能の優れたパ
ンタグラフが得られる。
【0021】またパンタグラフを折り畳む際に2本の平
行リンクの内1本を伸縮させることにより垂直支柱を傾
斜させて折り畳み高さを小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すパンタグラフの側面図
【図2】本発明の実施例を示すパンタグラフの平面図
【図3】本発明の実施例を示すパンタグラフの正面図
【図4】従来のパンタグラフの正面図
【図5】従来のパンタグラフの側面図
【図6】図4をA−A線からみた断面図
【符号の説明】
5 集電舟 6 すり板 7 舟体 8 垂直支柱 9 復元ばね 10 上リンク 11 下リンク 12 台枠 13 ばね 14 回動軸 15 てこ 16 空気シリンダ 17 下げシリンダ 18 シリンダてこ 19 碍子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架線と接触して集電するすり板と、このす
    り板を支持する集電舟と、この集電舟を昇降させる昇降
    手段と、この昇降手段を載せる台枠と、この台枠を電気
    的に絶縁して電気車の屋根上に取り付ける碍子とからな
    るパンタグラフにおいて、前記昇降手段を、台枠に2本
    の平行リンクの一端をそれぞれ回動軸で結合し、この2
    本の平行リンクのそれぞれ他端に、上端に集電舟を支持
    する垂直支柱の下端と中間とを回動軸で結合して垂直支
    柱が垂直を保って昇降する4節リンク機構で構成したこ
    とを特徴とするパンタグラフ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、2本の平行
    リンクの内1本の一端を台枠側回動軸に固定し、この回
    動軸に一定の角度で固定されたてこと台枠間にばねを張
    架して昇降手段に上昇力を与えることを特徴とするパン
    タグラフ。
  3. 【請求項3】請求項1記載のものにおいて、2本の平行
    リンクの内1本の長さをこのリンクに組み込んだ空気シ
    リンダで伸縮するように構成したことを特徴とするパン
    タグラフ。
JP27872994A 1994-11-14 1994-11-14 パンタグラフ Pending JPH08149603A (ja)

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JP27872994A JPH08149603A (ja) 1994-11-14 1994-11-14 パンタグラフ

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JP27872994A JPH08149603A (ja) 1994-11-14 1994-11-14 パンタグラフ

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ID=17601393

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JP (1) JPH08149603A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007071578A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Railway Technical Res Inst パンタグラフ揚力測定装置
CN111532154A (zh) * 2020-05-11 2020-08-14 北京中车赛德铁道电气科技有限公司 一种电动公交车充电弓集电装置的折叠机构

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