JPH08223702A - パンタグラフのカバー方法とパンタグラフ装置 - Google Patents

パンタグラフのカバー方法とパンタグラフ装置

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JPH08223702A
JPH08223702A JP7021422A JP2142295A JPH08223702A JP H08223702 A JPH08223702 A JP H08223702A JP 7021422 A JP7021422 A JP 7021422A JP 2142295 A JP2142295 A JP 2142295A JP H08223702 A JPH08223702 A JP H08223702A
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pantograph
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JP7021422A
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Shigeyuki Tarui
茂幸 垂井
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Kinki Sharyo Co Ltd
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Kinki Sharyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋根高さが低下した車両にても集電時のパン
タグラフの空力音や空力抵抗を十分に緩和しながら非集
電時は車両の基礎限界内にパンタグラフカバーが収まる
ようにする。 【構成】 パンタグラフカバー7はパンタグラフ2とと
もに碍子5を介し車両1の屋根21上に支持する一方、
車両1の基礎限界Bの高さに相当する所定高さH3より
も少し低い位置で基部カバー7aと上部カバー7bとに
分割して用い、パンタグラフ2が集電位置まで上昇され
るのに併せ上部カバー7bを上昇させて集電時のパンタ
グラフ2の必要高さ範囲Hを基部、上部両カバー7a、
7b双方でカバーし、非集電時にパンタグラフ2と上部
カバー7bを基部カバー7a内に格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両のパンタグラ
フのカバー方法および、これを適用したパンタグラフ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パンタグラフの空力音は速度依存性が高
く、速度のほぼ6乗則で増加する。このため新幹線のよ
うな高速車両での空力音の発生度合いは大きい。実開昭
52−159507号公報はパンタグラフの周囲を覆う
ように、車両の屋根上に設けられたカバーを開示してい
る。また別に車両の屋根上にパンタグラフの前後に位置
するカバーを設けたものも知られている。
【0003】いずれも、車両の走行時に屋根に沿って生
じる空気の流れを上方に逃がし、パンタグラフの集電舟
に当たる空気の流速を低下させ、空力音を軽減する。カ
バーがパンタグラフの左右に位置する風防壁を持ってい
るものは、この左右の風防壁によっても空力音の発生を
幾分緩和することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時の鉄道
車両の高速化に伴い、車両の低重心化、軽量化が図ら
れ、車両の屋根高さが低下する傾向にある。しかし、架
線の高さは従来通りであるので、車両の屋根の上面と架
線に接する集電位置にある集電舟との間の距離が拡がっ
ている。
【0005】このため、車両の屋根の上面に直付けされ
る従来のパンタグラフカバーは、車両の屋根高さの低下
に伴い背が高くなってパンタグラフカバー体自体から発
生する空力音、空力抵抗も大きくなる。また、パンタグ
ラフカバー自体の重量も大きくなって車両の重量化につ
ながる。これらは、車両の高速化の妨げになる。
【0006】これに対処するものとして本出願人は、パ
ンタグラフおよびこれに施すパンタグラフカバーの双方
を碍子を介して車両の屋根上に支持し、パンタグラフカ
バーも帯電系となるパンタグラフ装置を先に提案してい
る。これによると、パンタグラフカバーはパンタグラフ
の車両の屋根上への碍子を利用した支持構造部に施さな
くてもよいので、車両の屋根と集電舟との間の距離が増
大してもこれの影響を受けずにパンタグラフに対応する
だけの背の小さなものでよく、上記のような問題は解消
する。
【0007】しかし、パンタグラフカバーがパンタグラ
フの空力音や空力抵抗を十分に緩和するためには、車両
の屋根から大きく離れた集電位置に集電舟を位置させる
パンタグラフに対応して、パンタグラフカバーの上端位
置も車両の屋根からは高くなる。このためパンタグラフ
カバーは、車両の屋根の低下には関係なく車両基礎限界
内に収まらない難点がある。
【0008】本発明はこのような問題をも解消すること
を課題とし、パンタグラフカバーの一部をパンタグラフ
とともに昇降させて、屋根高さが低下した車両にても集
電時のパンタグラフの空力音や空力抵抗を十分に緩和し
ながら非集電時は車両の基礎限界内にパンタグラフカバ
ーが収まるパンタグラフのカバー方法およびこれが適用
されるパンタグラフ装置を提供することを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のパンタグラフの
カバー方法は上記のような目的を達成するために、パン
タグラフとともに碍子を介し車両の屋根上に支持したパ
ンタグラフカバーを用い、このパンタグラフカバーの車
両の基礎限界の高さに対応する所定高さよりも少し低い
位置で分割された基部カバーと上部カバーとのうちの上
部カバーを、パンタグラフが集電時に集電位置まで上昇
されるのに併せ上昇させて集電時のパンタグラフの必要
高さ範囲を基部カバーおよび上部カバーの双方でカバー
し、非集電時にパンタグラフおよび上部カバーの双方を
基部カバー内に格納することを特徴とするものである。
【0010】また、本発明のパンタグラフ装置は上記の
ような目的を達成するために、パンタグラフおよびこれ
に施すパンタグラフカバーの双方を碍子を介し車両の屋
根上に支持し、このパンタグラフカバーの車両の基礎限
界の高さに対応する所定高さよりも少し低い位置で基部
カバーと上部カバーとに分割するとともに、パンタグラ
フカバーを集電舟が架線と接触する集電位置と基部カバ
ー内に格納される格納位置との間で昇降させる第1の昇
降機構に加え、上部カバーを集電位置のパンタグラフの
必要高さ範囲を基部カバーとともにカバーするカバー位
置と基部カバー内に格納される格納位置との間で昇降さ
せる第2の昇降機構を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用】本発明のパンタグラフのカバー方法およびパン
タグラフ装置の上記構成では、パンタグラフは集電時に
集電舟が架線に接し得る高さまで上昇させられて集電を
行い、非集電時には格納位置まで下降されてかさ低くな
る。このパンタグラフを集電時にカバーして空力音や空
力抵抗の緩和を図るのに、パンタグラフとともに碍子を
介し車両の屋根上に支持したパンタグラフカバーが用い
られて、パンタグラフの碍子等による支持構造部をカバ
ーするカバー部分が省略されるので、パンタグラフカバ
ーを車両の屋根の高さが低下するのに影響なくパンタグ
ラフに見合う高さ範囲のものとして、パンタグラフカバ
ーの大型化および重量化を防止し空力音や空力抵抗が大
きくならないようにすることができる。
【0012】特に、パンタグラフカバーは車両の基礎限
界の高さに対応する所定高さよりも少し低い位置で基部
カバーと上部カバーとに分割し、集電時にパンタグラフ
が集電位置まで上昇されるのに併せ上部カバーを上昇さ
せることにより基部および上部カバーによるパンタグラ
フカバーの上方への拡張を図って、集電時のパンタグラ
フの必要高さ範囲をカバーできるようにするので、車両
の走行時に屋根に沿って生じてパンタグラフに向かう空
気の流れをパンタグラフの上方に十分に逃がして、パン
タグラフの集電舟に当たる空気の流速を低下させ、空力
音および空力抵抗を十分に軽減することができる。
【0013】また、非集電時はパンタグラフおよび上部
カバーの双方を基部カバーに格納することにより、パン
タグラフはもとよりパンタグラフカバーも車両の基礎限
界内に収まるようになるので、これを越えることによる
実用上の問題を回避することができる。
【0014】本発明のパンタグラフ装置の上記構成で
は、パンタグラフおよびこれに施すパンタグラフカバー
の昇降をそれぞれに専用の第1、第2の各昇降機構によ
って行うので、それぞれに見合う異なった昇降機構によ
り不要な構造の複雑化を避けながら異時、同時を問わず
的確に昇降させることができる。
【0015】
【実施例】以下図1〜図5に示す本発明の車両のパンタ
グラフ装置の一実施例について説明する。
【0016】本実施例は新幹線等の高速な車両1に設け
られるパンタグラフ2に適用した場合を示している。
【0017】パンタグラフ2およびこれに施すパンタグ
ラフカバー7の双方は、図に示すように、車両1の屋根
21の上に座体3を介し固設された碍子5によって、車
両1の屋根21から浮いた状態で支持され、屋根21と
の間に所定の絶縁距離Xが設けられている。このような
支持構造でのパンタグラフ2およびパンタグラフカバー
7は集電舟8が架線6に接して集電する際に帯電される
が、車両1の側の電気的な安全は前記絶縁距離Xによっ
て確保される。したがってパンタグラフカバー7はこれ
自体に耐帯電性があればよく、種々の材料のものを採用
することができるし、他に特別な制限はない。ここにパ
ンタグラフカバー7はパンタグラフ2の架線6との接触
域10を残した必要高さ範囲Hのまわりを覆うものとな
っている。
【0018】このようにパンタグラフ2のまわりに設け
たパンタグラフカバー7は、従来のカバーがパンタグラ
フの碍子5による支持部まわりを覆っていた部分を省く
ことができ、車両1の高速化による屋根21の高さの低
下には関係なく、パンタグラフ2の必要高さ範囲Hを覆
うだけの必要最小限の大きさに偏平化し、本実施例の示
すような擬似翼型化することができる。
【0019】この偏平化、擬似翼型化によって、パンタ
グラフカバー7は一律に軽量化し、車両の軽量化に寄与
することができるし、車両1の重心が上がって走行時の
揺れの原因になるのも抑えて走行の安定性と乗り心地性
を向上することができる。またパンタグラフカバー7を
かさ低い図に示すような流線型として高速車両の流線型
イメージを損なわない体裁のよいものとすることができ
る。
【0020】またパンタグラフカバー7自体による空力
抵抗および空力音の発生をも、偏平化、擬似翼型化した
流線形状によって大きく低減することができ、パンタグ
ラフカバー7はパンタグラフ2の図2、図4に示すよう
に構造が複雑な基部2aの四周を覆っているので前記低
減に特に有利である。したがって車両1が高速化しても
空力音の少ない安定した走行を保証することができる。
【0021】また偏平化、擬似翼型化した流線形のパン
タグラフカバー7は、図1に示す対向気流Aのうちのパ
ンタグラフ2の集電舟8に向かう気流A1を、図1に示
すように、碍子5による支持高さH1を差し引いた小さ
な立ち上がり高さH2となる低速状態で整流化するの
で、集電舟8での空力抵抗および空力音の発生を軽減
し、しかも向い角の発生も少なくこれによる集電舟8の
架線6に対する離線率を低減するので、スパーク音の発
生回数が大幅に少なくなる。
【0022】特に、本実施例では前記のようにパンタグ
ラフ2とともに碍子5を介し車両1の屋根21上に支持
したパンタグラフカバー7を用いるのに、このパンタグ
ラフカバー7の車両1の基礎限界Bの高さに対応するレ
ール面上からの高さH3(図3)に相当する所定高さよ
りも少し低い位置で基部カバー7aと上部カバー7bと
に分割している。この分割した上部カバー7bはパンタ
グラフ2が集電時に図1、図2に示す集電位置まで上昇
されるのに併せ上昇させられることにより、パンタグラ
フカバー7を車両1の屋根上装置の限界C(集電位置の
パンタグラフに対応して設定される。)内にて上方へ拡
張させるので、集電時のパンタグラフ2の必要高さ範囲
Hを基部カバー7aおよび上部カバー7bの双方にてカ
バーできるようにする。一方、非集電時には図3、図4
に示すようにパンタグラフ2および上部カバー7bの双
方を基部カバー7a内に格納するようにしている。
【0023】これによって、集電時のパンタグラフ2の
必要高さ範囲Hを上方に拡張したパンタグラフカバー7
にてカバーし空力音および空力抵抗を十分に軽減できる
ようにしがながら、非集電時はパンタグラフ2および上
部カバー7bの双方を基部カバー7aに格納することに
より、車両1の基礎限界B内に収めることができるの
で、これを越えることによる実用上の問題が回避でき
る。
【0024】また、パンタグラフ2と上部カバー7bと
を昇降させるのに、パンタグラフ2を集電位置と格納位
置との間で昇降させる第1の昇降機構32(図2、図
4)に加え、上部カバー7bを集電位置のパンタグラフ
2をカバーするカバー位置と基部カバー7a内に格納さ
れる格納位置との間で昇降させる第2の昇降機構32
(図1、図3)を設けてある。
【0025】第1の昇降機構32は従来のパンタグラフ
に採用されているものをそのまま採用しており、周知で
あるので詳細な説明は省略する。第2の昇降機構35は
図1、図3に示すように下部カバー7aの底部の左右前
後に基端部を軸支した前部左右のリンク32aどうし
と、後部左右のリンク32bどうしとを、エアシリンダ
等のアクチュエータ33によって連結し、このアクチュ
エータ33の収縮によって前部左右のリンク32aどう
しと、後部左右のリンク32bどうしとが、互いにお辞
儀し合うように図3に示すように内側に伏倒したり、図
1に示すように起立したりするようにしてある。
【0026】これら前部左右のリンク32aの自由端に
設けた駆動ピン36と、後部左右のリンク32bの自由
端に設けた駆動ピン37とを、上部カバー7bの側壁内
面に設けたガイドレール38の前後に設けた各スライド
溝38a、38bに係合させ、前記前部左右のリンク3
2aどうしと、後部左右のリンク32bどうしとの起伏
によって、上部カバー7bが駆動ピン36、37とスラ
イド溝38a、38bを介して昇降されるようにしてい
る。
【0027】第1、第2の各昇降機構34、32はどの
ような構成のものでもよく、駆動源を共用したものとす
ることもできるが、本実施例のようにパンタグラフ2お
よびこれに施すパンタグラフカバー7の昇降をそれぞれ
に専用の第1、第2の各昇降機構34、32によって行
うようにすると、それぞれに見合う異なった昇降機構に
より不要な構造の複雑化を避けながら異時、同時を問わ
ず的確に昇降させることができる。
【0028】碍子5は、図に示すように車両1の前後方
向に長く横断面が図5の(a)に示すように舟型の流線
形状で、表面絶縁距離増大のための上下方向に多段なひ
だ31を外面に有しており、左右一対にて、パンタグラ
フ2およびパンタグラフカバー7を車両1の屋根上に支
持する。各碍子5はそれぞれの前後端部が座体3を介し
て車両1の屋根上に固定されている。
【0029】このように、パンタグラフ2およびパンタ
グラフカバー7を、車両1の屋根上に必要な絶縁距離を
Xを保って支持する碍子5は、対向気流Aのうちの、パ
ンタグラフカバー7の下、つまり図1に示すパンタグラ
フカバー7と車両1の屋根上との間に向かう気流A2に
さらされる。しかし、碍子5は車両1の前後方向に長い
一対のものでパンタグラフ2およびパンタグラフカバー
7を支持するので、これらを必要な支持域S1で、しか
もこの支持域S1の全域に亘る従来に増して大きな接触
範囲を得て、これらの振動をも抑えやすい状態で確固に
支持することができる。また、各碍子5は気流A2にさ
らされても碍子5の車両1の前後方向に長い両側面に沿
って流れる気流A3はこの両側面にある多段なひだ31
がなす前後方向に長い溝31aにより図5の(b)〜
(d)に示すように案内されてよく整流化し、流れがよ
り安定化する上、碍子5の横断面が流線形状をしている
ことによりこれに沿って流れる対向気流A2の剥離が生
じ難くなるので、碍子5のひだ31の山部31bと谷部
31cとが、これとの対向気流A2の剥離により生じる
渦流を図5の(b)、(c)にA4、A5で示すように
異ならせて互いに打ち消し合わせる従来通りの働きも相
まって、碍子5が対向気流A2にさらされることによる
空力抵抗や空力音の発生を軽減することができる。
【0030】また、パンタグラフカバー7は、図1に示
すように車両1前後方向の縦断面の形状が流線形状をし
ている。これにより、パンタグラフカバー7に沿って流
れる対向気流A1、A2のパンタグラフカバー7との間
での剥離をも軽減して、パンタグラフカバー7に起因し
た対向気流の剥離による空力抵抗や空力音の発生をも軽
減することができる。
【0031】さらに本実施例では、パンタグラフカバー
7の前後上端部に図1に示すようなアール状の立上がり
部7cを形成してあって対向気流A1の立上がりを補助
的に大きくするので、偏平なパンタグラフカバー7によ
る対向気流A1の立ち上げが不足して、これがパンタグ
ラフ2の集電舟8に及んでしまうような不都合を回避し
ている。
【0032】
【発明の効果】本発明のパンタグラフのカバー方法およ
びパンタグラフ装置によれば、パンタグラフを集電時に
カバーして車両走行に伴う空力音や空力抵抗の緩和を図
るのに、パンタグラフとともに碍子を介し車両の屋根上
に支持したパンタグラフカバーを用いることにより、パ
ンタグラフの碍子等による支持構造部をカバーする部分
が省略されて、車両の屋根が低下するのに影響されずパ
ンタグラフに見合う高さ範囲のものでよくなり、パンタ
グラフカバーの大型化および重量化を防止し空力音や空
力抵抗が大きくならないようにすることができる。
【0033】特に、このようなパンタグラフカバーを、
車両の基礎限界の高さに相当する所定高さよりも少し低
い位置で基部カバーと上部カバーとに分割して用い、パ
ンタグラフが集電時に集電位置まで上昇されるのに併せ
上部カバーを上昇させることによりパンタグラフカバー
を上方に拡張して、集電時のパンタグラフの必要高さ範
囲をカバーし、パンタグラフの空力音および空力抵抗を
十分に軽減した上で、非集電時はパンタグラフおよび上
部カバーの双方を基部カバーに格納することにより、車
両の基礎限界内に収められるようにして、これを越える
ことによる実用上の問題が回避できる。
【0034】本発明のパンタグラフ装置によれば、特
に、パンタグラフおよびこれに施すパンタグラフカバー
の昇降をそれぞれに専用の第1、第2の各昇降機構によ
って行うので、それぞれに見合う異なった昇降機構によ
り不要な構造の複雑化を避けながら異時、同時を問わず
的確に昇降させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された第1の実施例としての鉄道
車両のパンタグラフ装置の使用状態を示す側面図であ
る。
【図2】図1のパンタグラフ装置の使用状態を示す正面
図である。
【図3】図1のパンタグラフ装置の非使用状態を示す側
面図である。
【図4】図1のパンタグラフ装置の非使用状態を示す正
面図である。
【図5】図1のパンタグラフ装置の対向気流との各種の
関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車両 2 パンタグラフ 5 碍子 6 架線 7 パンタグラフカバー 7a 基部カバー 7b 上部カバー 21 屋根 34 第1の昇降機構 32 第2の昇降機構 B 車両の基礎限界 H 必要高さ範囲 H3 所定高さ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンタグラフとともに碍子を介し車両の
    屋根上に支持したパンタグラフカバーを用い、このパン
    タグラフカバーの車両の基礎限界の高さに対応する所定
    高さよりも少し低い位置で分割された基部カバーと上部
    カバーとのうちの上部カバーを、パンタグラフが集電時
    に集電位置まで上昇されるのに併せ上昇させて集電時の
    パンタグラフの必要高さ範囲を基部カバーおよび上部カ
    バーの双方でカバーし、非集電時にパンタグラフおよび
    上部カバーの双方を基部カバー内に格納することを特徴
    とするパンタフラフのカバー方法。
  2. 【請求項2】 パンタグラフおよびこれに施すパンタグ
    ラフカバーの双方を碍子を介し車両の屋根上に支持し、
    このパンタグラフカバーの車両の基礎限界の高さに対応
    する所定高さよりも少し低い位置で基部カバーと上部カ
    バーとに分割するとともに、パンタグラフカバーを集電
    舟が架線と接触する集電位置と基部カバー内に格納され
    る格納位置との間で昇降させる第1の昇降機構に加え、
    上部カバーを集電位置のパンタグラフの必要高さ範囲を
    基部カバーとともにカバーするカバー位置と基部カバー
    内に格納される格納位置との間で昇降させる第2の昇降
    機構を設けたことを特徴とするパンタグラフ装置。
JP7021422A 1995-02-09 1995-02-09 パンタグラフのカバー方法とパンタグラフ装置 Pending JPH08223702A (ja)

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