JPH07163005A - 鉄道車両用集電装置の舟体支持機構 - Google Patents
鉄道車両用集電装置の舟体支持機構Info
- Publication number
- JPH07163005A JPH07163005A JP32626793A JP32626793A JPH07163005A JP H07163005 A JPH07163005 A JP H07163005A JP 32626793 A JP32626793 A JP 32626793A JP 32626793 A JP32626793 A JP 32626793A JP H07163005 A JPH07163005 A JP H07163005A
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- Japan
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- hull
- shoe body
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- Current-Collector Devices For Electrically Propelled Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 舟体に発生する揚力を一定の範囲内に抑える
ことにより、トロリ線とすり板との接触力が増加してト
ロリ線に過大な応力が発生しないような鉄道車両用集電
装置の舟体支持機構を提供することにある。 【構成】 楕円形あるいは翼形の断面の舟体形状をした
鉄道車両用集電装置の舟体支持機構において、楕円形あ
るいは翼形の断面形状を有する舟体とすり板と押上装置
と支持ばねとからなり、舟体の空力中心位置より前方に
位置する舟体の回転軸を持ち、回転軸まわりの運動に対
する減衰を与えるダッシュポットを設け、走行中に舟体
に発生する揚力の発生を抑制するものである。 【効果】 舟体に発生する揚力を一定の範囲内に抑える
ことにより、トロリ線とすり板との接触力が増加してト
ロリ線に過大な応力が発生しないようにすることができ
る。
ことにより、トロリ線とすり板との接触力が増加してト
ロリ線に過大な応力が発生しないような鉄道車両用集電
装置の舟体支持機構を提供することにある。 【構成】 楕円形あるいは翼形の断面の舟体形状をした
鉄道車両用集電装置の舟体支持機構において、楕円形あ
るいは翼形の断面形状を有する舟体とすり板と押上装置
と支持ばねとからなり、舟体の空力中心位置より前方に
位置する舟体の回転軸を持ち、回転軸まわりの運動に対
する減衰を与えるダッシュポットを設け、走行中に舟体
に発生する揚力の発生を抑制するものである。 【効果】 舟体に発生する揚力を一定の範囲内に抑える
ことにより、トロリ線とすり板との接触力が増加してト
ロリ線に過大な応力が発生しないようにすることができ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は鉄道車両用集電装置の舟
体支持機構に関するものである。
体支持機構に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、鉄道車両用集電装置の低空力
音化のためには、舟体の断面形状を楕円形あるいは翼形
にしていた。しかし、楕円形あるいは翼形の断面形状の
舟体には揚力が発生する。舟体に揚力が発生するとトロ
リ線とすり板との接触力が増加して、トロリ線に過大な
応力が発生するという問題が起きてくる。そのために、
舟体に発生する揚力を一定の範囲内に抑える必要があっ
た。
音化のためには、舟体の断面形状を楕円形あるいは翼形
にしていた。しかし、楕円形あるいは翼形の断面形状の
舟体には揚力が発生する。舟体に揚力が発生するとトロ
リ線とすり板との接触力が増加して、トロリ線に過大な
応力が発生するという問題が起きてくる。そのために、
舟体に発生する揚力を一定の範囲内に抑える必要があっ
た。
【０００３】図３は従来の技術における楕円形断面の舟
体形状をした鉄道車両用集電装置の舟体支持機構の説明
図である。ここで、１は舟体、２はすり板、３は押上装
置、４は支持ばね、６はトロリ線、９は上下方向ガイ
ド、１０はリニアベアリングである。従来の鉄道車両用
集電装置における舟体支持機構は、舟体１と押上装置３
との間に設けられた支持ばね４と舟体１の中央部にある
上下方向ガイド９により構成されている。
体形状をした鉄道車両用集電装置の舟体支持機構の説明
図である。ここで、１は舟体、２はすり板、３は押上装
置、４は支持ばね、６はトロリ線、９は上下方向ガイ
ド、１０はリニアベアリングである。従来の鉄道車両用
集電装置における舟体支持機構は、舟体１と押上装置３
との間に設けられた支持ばね４と舟体１の中央部にある
上下方向ガイド９により構成されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術によれば、
楕円形あるいは翼形の断面形状をした鉄道車両用集電装
置の舟体には大きな揚力が発生する。舟体に大きな揚力
が発生すると、トロリ線とすり板との接触力が増加し
て、トロリ線に過大な応力が発生するという問題点があ
った。このため、舟体の押上力を速度に応じて変化させ
たり、すり板とトロリ線との接触力に応じて舟体の押上
力をアクティブに制御することにより、すり板とトロリ
線との接触力の増加を抑えることが考えられている。し
かし、舟体の押上力を速度に応じて変化させる方法で
は、列車がトンネル内を走行する際に舟体の揚力発生が
大きくなるという現象に対応できず、押上力をアクティ
ブに制御する方法はシステムが複雑で採用がむずかしい
という問題点があった。
楕円形あるいは翼形の断面形状をした鉄道車両用集電装
置の舟体には大きな揚力が発生する。舟体に大きな揚力
が発生すると、トロリ線とすり板との接触力が増加し
て、トロリ線に過大な応力が発生するという問題点があ
った。このため、舟体の押上力を速度に応じて変化させ
たり、すり板とトロリ線との接触力に応じて舟体の押上
力をアクティブに制御することにより、すり板とトロリ
線との接触力の増加を抑えることが考えられている。し
かし、舟体の押上力を速度に応じて変化させる方法で
は、列車がトンネル内を走行する際に舟体の揚力発生が
大きくなるという現象に対応できず、押上力をアクティ
ブに制御する方法はシステムが複雑で採用がむずかしい
という問題点があった。
【０００５】本発明は前記のような問題点を解決するた
めになされたもので、その目的は断面形状が楕円形ある
いは翼形の舟体を持つ鉄道車両用集電装置の舟体支持機
構において、舟体に発生する揚力を一定の範囲内に抑え
ることにより、トロリ線とすり板との接触力が増加して
トロリ線に過大な応力が発生しないような鉄道車両用集
電装置の舟体支持機構を提供することにある。
めになされたもので、その目的は断面形状が楕円形ある
いは翼形の舟体を持つ鉄道車両用集電装置の舟体支持機
構において、舟体に発生する揚力を一定の範囲内に抑え
ることにより、トロリ線とすり板との接触力が増加して
トロリ線に過大な応力が発生しないような鉄道車両用集
電装置の舟体支持機構を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１におけ
る鉄道車両用集電装置の舟体支持機構は楕円形の断面形
状を有する舟体とすり板と押上装置と支持ばねとからな
り、舟体の空力中心位置より前方に位置する舟体の回転
軸を持ち、回転軸まわりの運動に対する減衰を与えるダ
ッシュポットを設け、走行中に舟体に発生する揚力の発
生を抑制するものである。本発明の請求項２における鉄
道車両用集電装置の舟体支持機構は翼形の断面形状を有
する舟体とすり板と押上装置と支持ばねとからなり、舟
体の空力中心位置より前方に位置する舟体の回転軸を持
ち、回転軸まわりの運動に対する減衰を与えるダッシュ
ポットを設け、走行中に舟体に発生する揚力の発生を抑
制するものである。
る鉄道車両用集電装置の舟体支持機構は楕円形の断面形
状を有する舟体とすり板と押上装置と支持ばねとからな
り、舟体の空力中心位置より前方に位置する舟体の回転
軸を持ち、回転軸まわりの運動に対する減衰を与えるダ
ッシュポットを設け、走行中に舟体に発生する揚力の発
生を抑制するものである。本発明の請求項２における鉄
道車両用集電装置の舟体支持機構は翼形の断面形状を有
する舟体とすり板と押上装置と支持ばねとからなり、舟
体の空力中心位置より前方に位置する舟体の回転軸を持
ち、回転軸まわりの運動に対する減衰を与えるダッシュ
ポットを設け、走行中に舟体に発生する揚力の発生を抑
制するものである。
【０００７】
【作 用】舟体に発生する空気力の空力中心よりも列車
進行方向前方側に舟体の回転中心を設ける。これによ
り、舟体に上向きの揚力が発生した場合には頭下げのピ
ッチングモーメントが発生し、上向きの揚力の発生がな
くなる姿勢まで舟体が回転する。逆に、舟体に下向きの
揚力が発生した場合には頭上げのピッチングモーメント
が発生し、下向きの揚力をがなくなるような位置まで舟
体が回転する。さらに、舟体の運動が不安定となること
を防ぐためにダッシュポットにより減衰を与える。以上
の原理に基づいて、舟体に過大な揚力が発生することを
防ぐことができる。
進行方向前方側に舟体の回転中心を設ける。これによ
り、舟体に上向きの揚力が発生した場合には頭下げのピ
ッチングモーメントが発生し、上向きの揚力の発生がな
くなる姿勢まで舟体が回転する。逆に、舟体に下向きの
揚力が発生した場合には頭上げのピッチングモーメント
が発生し、下向きの揚力をがなくなるような位置まで舟
体が回転する。さらに、舟体の運動が不安定となること
を防ぐためにダッシュポットにより減衰を与える。以上
の原理に基づいて、舟体に過大な揚力が発生することを
防ぐことができる。
【０００８】
【実施例】図１は本発明の請求項１における鉄道車両用
集電装置の舟体支持機構の１実施例の説明図である。こ
こで、１は舟体、２はすり板、３は押上装置、４は支持
ばね、５はダッシュポット、６はトロリ線、７は舟体の
回転軸、８は舟体の空力中心位置である。押上装置３と
楕円形の断面を有する舟体１とは舟体の回転軸７により
接続されている。さらに、支持ばね４により舟体の回転
軸７まわりの弾性を与え、ダッシュポット５により舟体
の回転軸７まわりの減衰を与えている。舟体の回転軸７
は楕円形の断面を有する舟体の空力中心８よりも前方に
位置させている。
集電装置の舟体支持機構の１実施例の説明図である。こ
こで、１は舟体、２はすり板、３は押上装置、４は支持
ばね、５はダッシュポット、６はトロリ線、７は舟体の
回転軸、８は舟体の空力中心位置である。押上装置３と
楕円形の断面を有する舟体１とは舟体の回転軸７により
接続されている。さらに、支持ばね４により舟体の回転
軸７まわりの弾性を与え、ダッシュポット５により舟体
の回転軸７まわりの減衰を与えている。舟体の回転軸７
は楕円形の断面を有する舟体の空力中心８よりも前方に
位置させている。
【０００９】図２は本発明の請求項２における鉄道車両
用集電装置の舟体支持機構の１実施例の説明図である。
ここで、１は舟体、２はすり板、３は押上装置、４は支
持ばね、５はダッシュポット、６はトロリ線、７は舟体
の回転軸、８は舟体の空力中心位置である。押上装置３
と翼形の断面を有する舟体１とは舟体の回転軸７により
接続されている。さらに、支持ばね４により舟体の回転
軸７まわりの弾性を与え、ダッシュポット５により舟体
の回転軸７まわりの減衰を与えている。舟体の回転軸７
は翼形の断面を有する舟体の空力中心８よりも前方に位
置させている。
用集電装置の舟体支持機構の１実施例の説明図である。
ここで、１は舟体、２はすり板、３は押上装置、４は支
持ばね、５はダッシュポット、６はトロリ線、７は舟体
の回転軸、８は舟体の空力中心位置である。押上装置３
と翼形の断面を有する舟体１とは舟体の回転軸７により
接続されている。さらに、支持ばね４により舟体の回転
軸７まわりの弾性を与え、ダッシュポット５により舟体
の回転軸７まわりの減衰を与えている。舟体の回転軸７
は翼形の断面を有する舟体の空力中心８よりも前方に位
置させている。
【００１０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば楕
円形あるいは翼形の断面の舟体形状をした鉄道車両用集
電装置の舟体支持機構において、舟体に発生する揚力を
一定の範囲内に抑えることにより、トロリ線とすり板と
の接触力が増加してトロリ線に過大な応力が発生しない
ような鉄道車両用集電装置の舟体支持機構を実現するこ
とができる。したがって、走行中においても電車線に悪
影響を与えることがない。
円形あるいは翼形の断面の舟体形状をした鉄道車両用集
電装置の舟体支持機構において、舟体に発生する揚力を
一定の範囲内に抑えることにより、トロリ線とすり板と
の接触力が増加してトロリ線に過大な応力が発生しない
ような鉄道車両用集電装置の舟体支持機構を実現するこ
とができる。したがって、走行中においても電車線に悪
影響を与えることがない。
【図１】本発明の請求項１における鉄道車両用集電装置
の舟体支持機構の１実施例の説明図である。
の舟体支持機構の１実施例の説明図である。
【図２】本発明の請求項２における鉄道車両用集電装置
の舟体支持機構の１実施例の説明図である。
の舟体支持機構の１実施例の説明図である。
【図３】従来の技術における楕円形の舟体形状をした鉄
道車両用集電装置の舟体支持機構の説明図である。
道車両用集電装置の舟体支持機構の説明図である。
１ 舟体 ２ すり板 ３ 押上装置 ４ 支持ばね ５ ダッシュポット ６ トロリ線 ７ 舟体の回転軸 ８ 舟体の空力中心位置 ９ 上下方向ガイド １０ リニアベアリング
Claims (2)
- 【請求項１】 鉄道車両用集電装置の舟体支持機構であ
って、 走行方向に長軸を有する楕円形の断面形状を有する舟体
と、トロリ線と接する該舟体上面に取り付けられたすり
板と、該すり板がトロリ線に接するまで該舟体を押し上
げる押上装置と、該舟体の空力中心位置より前方に位置
する該舟体の回転軸と、該回転軸まわりの弾性を与える
支持ばねとからなり、 該回転軸まわりの運動に対する減衰を与えるダッシュポ
ットを設け、 走行中に該舟体に発生する揚力の発生を抑制することを
特徴とする鉄道車両用集電装置の舟体支持機構。 - 【請求項２】 鉄道車両用集電装置の舟体支持機構であ
って、 走行方向に翼弦線を有する翼形の断面形状を有する舟体
と、トロリ線と接する該舟体上面に取り付けられたすり
板と、該すり板がトロリ線に接するまで該舟体を押し上
げる押上装置と、該舟体の空力中心位置より前方に位置
する該舟体の回転軸と、該回転軸まわりの弾性を与える
支持ばねとからなり、 該回転軸まわりの運動に対する減衰を与えるダッシュポ
ットを設け、 走行中に該舟体に発生する揚力の発生を抑制することを
特徴とする鉄道車両用集電装置の舟体支持機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32626793A JP2898870B2 (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | 鉄道車両用集電装置の舟体支持機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32626793A JP2898870B2 (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | 鉄道車両用集電装置の舟体支持機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07163005A true JPH07163005A (ja) | 1995-06-23 |
| JP2898870B2 JP2898870B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18185866
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32626793A Expired - Fee Related JP2898870B2 (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | 鉄道車両用集電装置の舟体支持機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2898870B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5864403A (en) * | 1998-02-23 | 1999-01-26 | National Research Council Of Canada | Method and apparatus for measurement of absolute biaxial birefringence in monolayer and multilayer films, sheets and shapes |
| JP2006141169A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-01 | Railway Technical Res Inst | 集電舟の揚力特性安定化構造 |
-
1993
- 1993-12-01 JP JP32626793A patent/JP2898870B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5864403A (en) * | 1998-02-23 | 1999-01-26 | National Research Council Of Canada | Method and apparatus for measurement of absolute biaxial birefringence in monolayer and multilayer films, sheets and shapes |
| JP2006141169A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-01 | Railway Technical Res Inst | 集電舟の揚力特性安定化構造 |
| JP4725835B2 (ja) * | 2004-11-15 | 2011-07-13 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 集電舟の揚力特性安定化構造 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2898870B2 (ja) | 1999-06-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |