JP4004172B2 - 直動式パンタグラフ装置のアッパーキャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は直動式パンタグラフ装置のアッパーキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
菱形枠体をスプリングにて上下動させ、菱形枠体の頂部に取り付けた集電舟体を架線に接触せしめる構造の一般的なパンタグラフ装置に代えて、空力騒音を低減し得る直動式パンタグラフ装置が知られている。
【0003】
走行中において集電舟体に作用する揚力を一定にし、集電効果を高め集電舟体(すり板)の寿命を延ばす提案を本出願人は特開平8−98307号公報で行っている。
【0004】
特開平8−98307号公報の開示内容を図4に基づいて説明すると、ベース100にリフトシリンダユニット101のアウターパイプ102の基部を固定し、このアウターパイプ102内にインナーパイプ103を摺動自在に挿通し、これらアウターパイプ102及びインナーパイプ103内にエアシリンダ104を配置し、このエアシリンダ104のロッド105に前記インナーパイプ103を連結し、エアシリンダ104の伸縮動に伴ってインナーパイプ103が昇降動する。
【0005】
また、ロッド105の上端にはスプリングを介してスライダ106を設け、このスライダ106に導電部材107を介して集電舟体108を取り付けている。更に、前記アウターパイプ102及びインナーパイプ103の外側には風圧を低減するためのカバー109及びフェアリング110をその一部がオーバーラップするように設けている。
【0006】
また、架線から集電舟体108に供給された電気は、導電部材107、リード線111、インナーパイプ103側に取り付けられた導電バー112、シャントリード線113を介して車体側に供給される。
【0007】
ところで、上記した直動式パンタグラフ装置にあっては、架線に追従して集電舟体108が滑走する際の高周波振動をスライダ106が上下動することで吸収するようにしている。即ち、このときにはエアシリンダ104は伸縮動を行わずにスライダ106のみが上下動する。
【0008】
そして、スライダ106のみが上下動すると、フェアリング110上面(或いはインナーパイプ103上面)と集電舟体108との間隔が変化し、フェアリング110上面と集電舟体108との間を空気が通過し得るようにしていると集電舟体108に作用する揚力が変化するので、スライダ106にアッパーキャップ114を取り付け、フェアリング110上面と集電舟体108との間を空気が通過しない構成としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図5は上記アッパーキャップ114の部分の拡大断面図であり、アッパーキャップ114は鋼板114aの表面に塗膜114bを形成している。
このように塗膜114bを形成することで、アッパーキャップ114は絶縁性となっているが、荒天時等には架線からアッパーキャップ114に放電が発生することがある。この放電によって塗膜114bの一部が破壊される、ボルト115の締め付け箇所は塗膜が剥がれている場合が多いので、当該破壊された箇所からボルト115に電流が集中し、スパークが起きてボルト115やアッパーキャップ114が溶け、最終的にはアッパーキャップ114が外れてしまう虞れがある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく本発明は、リフトシリンダにて昇降動する集電舟体と一体的に昇降動する直動式パンタグラフ装置のアッパーキャップを導電性で耐腐食性の材料、例えばステンレス製とし、且つ無塗装とした。
斯かる構成とすることで、アッパーキャップ全体が導電性になるので、放電があっても電流はボルトに向かって集中的に流れず、導電部材107のアッパーキャップ取付面全体で通電するので、ボルトやアッパーキャップの一部が溶けることがない。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るアッパーキャップを取り付けた直動式パンタグラフ装置の縦断面図、図2は同アッパーキャップの取り付け部の拡大縦断面図、図3はアッパーキャップを下方から見た図であり、直動式パンタグラフ装置の全体的な構成は図4に示した従来の構造と同一であるので同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0012】
図中1はキャップ状受け部材であり、このキャップ状受け部材1は昇降用のエアシリンダのロッド105に取り付けられ、このキャップ状受け部材1の内側にはスライダ2が上下方向に摺動可能に配置され、このスライダ2とエアシリンダのロッドとの間にはスライダ2を上方に付勢するスプリング3が設けられている。
【0013】
前記スライダ2には導電部材4がボルト5にて固着され、導電部材4には集電舟体6が取り付けられ、また、導電部材4にはボルト7(図2参照)にて給電用のリード線8が接続されている。
而して、架線から集電舟体6、導電部材4及びリード線8を介して車両側に電気が供給される。
【0014】
一方、導電部材4にはボルト9にてアッパーキャップ10が取り付けられている。このアッパーキャップ10はステンレス製であり、表面には塗装は施されていない。
【0015】
前記アッパーキャップ10の外周部は下方にスカート状に垂下しており、スライダ2が上昇限位置にある場合でも、アッパーキャップ10の外周部とフェアリング110とがオーバーラップするようにしている。
【0016】
尚、図示例ではアッパーキャップ10を導電部材4に取り付けた例を示したが、集電舟体6に取り付けてもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明によれば、リフトシリンダにて昇降動する集電舟体と一体的に昇降動する直動式パンタグラフ装置のアッパーキャップを導電性で耐腐食材とし、且つ無塗装としたので、アッパーキャップ全体が導電性になり、荒天時等にアッパーキャップに架線から放電が生じても、アッパーキャップを導電体等に取り付けているボルトに向かって電流は集中的に流れず、したがって、ボルトが溶けることを防止できる。
その結果、アッパーキャップが外れたりすることがなく、アッパーキャップの寿命も延びる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアッパーキャップを取り付けた直動式パンタグラフ装置の縦断面図
【図2】同アッパーキャップの取り付け部の拡大縦断面図
【図3】同アッパーキャップを下方から見た図
【図4】従来の直動式パンタグラフ装置の構成図
【図5】従来のアッパーキャップの問題点を説明した図
【符号の説明】
1…キャップ状受け部材、2…スライダ、3…スプリング、4…導電部材、5,7,9…ボルト、6…集電舟体、8…リード線、10…アッパーキャップ。
Claims (1)
- リフトシリンダにて昇降動する集電舟体と一体的に昇降動する直動式パンタグラフ装置のアッパーキャップにおいて、このアッパーキャップは導電性で耐腐食性の材料で且つ無塗装としたことを特徴とする直動式パンタグラフ装置のアッパーキャップ。
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JP02507399A JP4004172B2 (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 直動式パンタグラフ装置のアッパーキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02507399A JP4004172B2 (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 直動式パンタグラフ装置のアッパーキャップ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000224704A JP2000224704A (ja) | 2000-08-11 |
JP4004172B2 true JP4004172B2 (ja) | 2007-11-07 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
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-
1999
- 1999-02-02 JP JP02507399A patent/JP4004172B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000224704A (ja) | 2000-08-11 |
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