JPH08148962A - 圧電部品 - Google Patents

圧電部品

Info

Publication number
JPH08148962A
JPH08148962A JP6286897A JP28689794A JPH08148962A JP H08148962 A JPH08148962 A JP H08148962A JP 6286897 A JP6286897 A JP 6286897A JP 28689794 A JP28689794 A JP 28689794A JP H08148962 A JPH08148962 A JP H08148962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
substrate
sealing
vibration
vibrating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6286897A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Tanaka
康▲廣▼ 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP6286897A priority Critical patent/JPH08148962A/ja
Publication of JPH08148962A publication Critical patent/JPH08148962A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動空間を寸法精度良くかつ生産性良く安定
して形成することができる圧電部品を得る。 【構成】 圧電部品1は、圧電体基板2と、この圧電体
基板2を挟んでいる封止基板7,9と、圧電体基板2と
封止基板7,9を接合するための接着剤11,12とを
備えている。振動空間13,14は接着剤11,12の
厚みによって確保されている。封止基板7,9のそれぞ
れの上面又は下面には、接着剤11,12が振動空間1
3,14に侵入するのを防止するための溝8,10が設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電部品、特にフィル
タ回路や発振回路等に使用される圧電部品に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、従来の圧電部品51
は、振動電極53,54を表裏面に設けた圧電体基板5
2と、この圧電体基板52を挟んで振動空間を形成する
二つの封止基板57,58とを備えたものであった。封
止基板57,58はそれぞれ振動空間形成用凹部57
a,58aを有している。圧電体基板52と封止基板5
7,58の接合には接着剤が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の圧
電部品51は封止基板57,58にそれぞれ広面積の振
動空間形成用凹部57a,58aを設ける必要があっ
た。ところで、一般に封止基板57,58は金型によっ
て成形される。すなわち、ペースト状のセラミックス材
料を金型に充填して封止基板57,58を形成する。と
ころが、広面積の振動空間形成用凹部57a,58aの
ため、封止基板57,58を焼成した際に反り等の変形
が発生し、寸法精度の良い振動空間が得られないという
問題があった。この問題は封止基板57,58をマザー
基板の状態で量産する場合に顕著であった。
【0004】この対策として、焼成済みの平板状封止基
板に切削加工により振動空間形成用凹部を形成する方法
が提案されているが、この方法は振動空間形成用凹部が
広面積であるため切削に長時間を要し、生産性が悪いと
いう問題がある。そこで、本発明の目的は、振動空間を
寸法精度良くかつ生産性良く安定して形成することがで
きる圧電部品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係る圧電部品は、(a)振動電極を表裏面
に設けた圧電体基板と、(b)前記圧電体基板を挟んで
振動空間を形成する二つの封止基板と、(c)前記封止
基板と前記圧電体基板を接合するための接着剤とを備
え、(d)前記接着剤が前記振動空間に侵入するのを防
止するための溝を前記封止基板に設けたこと、を特徴と
する。
【0006】
【作用】以上の構成により、振動空間は、圧電体基板と
封止基板を接合するための接着剤の厚みによって確保さ
れる。そして、余分な接着剤は、封止基板に設けられた
溝に溜まって他の部分へ拡がらないため、寸法精度の良
い振動空間が形成される。また、余分な接着剤が振動電
極に流れ込むおそれもなくなる。
【0007】さらに、封止基板を焼成する前に溝を設け
る場合、溝が封止基板に占める面積は、従来の広面積の
振動空間形成用凹部と比較して小さいため、封止基板の
焼成の際に反り等の変形が起きにくい。そして、封止基
板を焼成した後に溝を設ける場合、溝が狭面積であるこ
とから、切削に長時間を要さず、生産性が良い。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る圧電部品の実施例につい
て添付図面を参照して説明する。各実施例では単品状態
の圧電部品について説明するが、量産時には複数の圧電
部品を備えたマザーボード状態で効率良く製造する。 [第1実施例、図1〜図3]図1に示すように、圧電部
品1は圧電体基板2と、この圧電体基板2を挟んで振動
空間を形成する封止基板7,9とで構成されている。
【0009】圧電体基板2はPZT等のセラミックス材
からなる。圧電体基板2の材料としてはPZT以外に水
晶、LiTaO3等であってもよい。圧電体基板2の上
下面には振動電極3,4が設けられている。振動電極3
は圧電体基板2の上面左側縁部に設けた引出し電極5に
電気的に接続し、振動電極4は圧電体基板2の下面右側
縁部に設けた引出し電極6に電気的に接続している。こ
れらの電極3〜6は、Ag,Pd,Cu,Niあるいは
これらの合金のスパッタリング、蒸着、あるいは印刷乾
燥等の手段にて形成される。この振動電極3,4は厚み
すべり振動モードにて振動する。
【0010】封止基板7の上面には円形状の溝8が設け
られ、封止基板9の下面には円形状の溝10が設けられ
ている。溝8,10は封止基板7,9と圧電体基板2を
接合するための接着剤が振動空間に侵入するのを防止す
るためのものである。溝8,10の横断面は矩形状であ
り、その溝8,10の幅と深さは例えば0.1mm程度
である。溝8,10の径は振動電極3,4の径より若干
大きく設定され、その寸法は振動空間の径と略等しくな
る。溝8,10は封止基板7,9を焼成する前に形成し
てもよいし、焼成する後に形成してもよい。封止基板
7,9を焼成する前に溝8,10を形成する場合、溝
8,10が封止基板7,9に占める面積は、従来の広面
積の振動空間形成用凹部と比較して小さいので、封止基
板7,9は焼成の際に変形しにくく、高精度で仕上が
る。また、封止基板7,9を焼成した後に溝8,10を
形成する場合、溝8,10が狭面積であるので、溝加工
に長時間を要さず、量産性が高い。この場合の加工手段
としては回転砥石研磨、レーザビーム切削、サンドブラ
スト切削等が採用される。封止基板7,9の材料として
は、セラミックス材や樹脂材が採用される。
【0011】こうして準備された封止基板7,9は圧電
体基板2を間に挟んでエポキシ系等の接着剤11,12
(図3参照)を介して固着される。図2に示すように、
圧電部品1の両端部にはそれぞれ外部入出力電極15,
16がスパッタリング、蒸着、又は印刷焼付等の手段に
より形成されている。外部入出力電極15は引出し電極
5に電気的に接続し、外部入出力電極16は引出し電極
6に電気的に接続している。
【0012】こうして得られた圧電部品1は、図3に示
すように、接着剤11,12の厚みによって内部に密閉
された振動空間13,14が確保される。そして、接着
剤11,12の余分な量は溝8,10に溜まって他の部
分に拡がらないので、寸法精度の良い振動空間13,1
4が形成される。また、余分な接着剤が振動電極3,4
に付着する心配もない。この結果、寸法精度の良い振動
空間を有した圧電部品を生産性良く安定して製造するこ
とができる。
【0013】[第2実施例、図4〜図6]図4に示すよ
うに、圧電部品21は圧電体基板22とこの圧電体基板
22を挟んで振動空間を形成する封止基板34,36に
て構成されている。圧電体基板22は振動部23と、こ
の振動部23を支えるための額縁状保持部24と、振動
部23と保持部24を連結するための連結部25,26
を有している。連結部25,26の幅は振動部23や保
持部24の幅と比較して細い。振動部23と保持部24
の間には隙間22a,22bが形成されている。
【0014】振動部23の表裏面にはそれぞれ振動電極
27,28が略全面に設けられている。この振動部23
は長さ振動モードにて振動する。保持部24の表裏面縁
部にはそれぞれ引出し電極29,30が設けられてい
る。振動電極27,28と引出し電極29,30は電気
的に接続されている。これらの電極27〜30はAg,
Ag−Pd,Pd等からなり、スパッタリング、蒸着、
あるいは印刷乾燥等の手段にて形成される。
【0015】封止基板34,36は、それぞれ一方の面
に横断面矩形状の溝35,37を設けている。この溝3
5,37は封止基板34,36と圧電体基板22を接合
するための接着剤が振動空間に侵入するのを防止するた
めのものである。図5及び図6に示すように封止基板3
4,36は、圧電体基板22を間に挟んでエポキシ系の
接着剤41,42を介して固着され、内部に密閉された
振動空間43,44を有する圧電部品21とされる。圧
電部品21の両端部にはAg,Ag−Pd,Pd等の蒸
着、スパッタリング、印刷焼付け等の手段にて外部電極
45,46が形成されている。外部電極45は引出し電
極29に電気的に接続し、外部電極46は引出し電極3
0に電気的に接続している。こうして得られた圧電部品
21は、余分な接着剤が隙間22a,22bと溝35,
37に流れ込み、前記第1実施例の圧電部品1と同様の
作用効果を奏する。
【0016】[他の実施例]なお、本発明に係る圧電部
品は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範
囲内で種々に変形することができる。
【0017】封止基板に設ける溝は円形状や矩形状以外
の形状であってもよいし、溝の深さ、溝の横断面形状等
も任意である。また、振動電極を中心にして、同心円状
に複数の溝を封止基板に配設してもよい。さらに、圧電
体基板や振動電極や封止基板の形状も仕様に合わせて種
々選択される。また、圧電体基板の振動モードも厚みす
べりや長さ振動モード以外に、面積振動モード、厚み縦
振動モード等であってもよい。
【0018】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、封止基板に溝を設けたので、封止基板と圧電体
基板を接合するための接着剤のうち、余分な量は溝に溜
まる。従って、余分な接着剤が振動空間に侵入したり、
振動電極に付着しなくなる。この結果、寸法精度の良い
振動空間を有した圧電部品が得られる。
【0019】そして、封止基板を焼成する前に溝を設け
る場合、溝が封止基板に占める面積は、従来の広面積の
振動空間形成用凹部と比較して小さいため、封止基板の
焼成の際に反り等の変形が起きにくい。そして、封止基
板を焼成した後に溝を設ける場合、溝が狭面積であるこ
とから、切削に長時間を要さず、生産性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧電部品の第1実施例を示す分解
斜視図。
【図2】図1に示した圧電部品の外観を示す斜視図。
【図3】図2のIII−III断面図。
【図4】本発明に係る圧電部品の第2実施例を示す分解
斜視図。
【図5】図4に示した圧電部品の外観を示す斜視図。
【図6】図5のVI−VI断面図。
【図7】従来例を示す分解斜視図。
【符号の説明】
1…圧電部品 2…圧電体基板 3,4…振動電極 7,9…封止基板 8,10…溝 11,12…接着剤 13,14…振動空間 21…圧電部品 22…圧電体基板 27,28…振動電極 34,36…封止基板 35,37…溝 41,42…接着剤 43,44…振動空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動電極を表裏面に設けた圧電体基板
    と、 前記圧電体基板を挟んで振動空間を形成する二つの封止
    基板と、 前記封止基板と前記圧電体基板を接合するための接着剤
    とを備え、 前記接着剤が前記振動空間に侵入するのを防止するため
    の溝を前記封止基板に設けたこと、 を特徴とする圧電部品。
JP6286897A 1994-11-21 1994-11-21 圧電部品 Pending JPH08148962A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6286897A JPH08148962A (ja) 1994-11-21 1994-11-21 圧電部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6286897A JPH08148962A (ja) 1994-11-21 1994-11-21 圧電部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08148962A true JPH08148962A (ja) 1996-06-07

Family

ID=17710421

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6286897A Pending JPH08148962A (ja) 1994-11-21 1994-11-21 圧電部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08148962A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6046529A (en) * 1997-05-07 2000-04-04 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electronic component having structure for preventing separation at adhered portions
JP2006211310A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Kyocera Kinseki Corp 振動子パッケージ
JP2007060593A (ja) * 2005-07-29 2007-03-08 Kyocera Kinseki Corp 圧電デバイス及びその製造方法
JP2012084211A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Nhk Spring Co Ltd 圧電素子の取付構造及びヘッド・サスペンション
JP2013211078A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Nhk Spring Co Ltd 端子部、フレキシャ、及びヘッド・サスペンション

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6046529A (en) * 1997-05-07 2000-04-04 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electronic component having structure for preventing separation at adhered portions
JP2006211310A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Kyocera Kinseki Corp 振動子パッケージ
JP2007060593A (ja) * 2005-07-29 2007-03-08 Kyocera Kinseki Corp 圧電デバイス及びその製造方法
JP2012084211A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Nhk Spring Co Ltd 圧電素子の取付構造及びヘッド・サスペンション
JP2013211078A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Nhk Spring Co Ltd 端子部、フレキシャ、及びヘッド・サスペンション

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002118440A (ja) 圧電振動子
JPH08148962A (ja) 圧電部品
JPH07226644A (ja) エネルギー閉じ込め型圧電共振子
JPH08148961A (ja) 圧電部品
JP2601016B2 (ja) 圧電共振子の製造方法
JP2555729B2 (ja) 圧電共振子及びその製造方法
JPH0779221B2 (ja) チップ型圧電素子
JP2008154181A (ja) 圧電振動片、及び圧電振動デバイス
JP3797061B2 (ja) セラミックパッケージの封止方法と封止構造
JP2684855B2 (ja) チップ型圧電共振子の製造方法
JP2001127578A (ja) 圧電振動部品及びその製造方法
JP2007049541A (ja) 圧電デバイス
JP3206187B2 (ja) チップ型圧電共振子の製造方法
JPH10314672A (ja) プレート型超音波振動子
JPH0575376A (ja) 圧電音叉型共振子
JPH0897667A (ja) 圧電部品及びその製造方法
JPH08162875A (ja) 圧電共振部品の製造方法
JPS59148419A (ja) 厚みすべり圧電振動子
JPS59152708A (ja) 圧電共振子の製造方法
JPH0144047B2 (ja)
JPH07106909A (ja) 圧電共振部品
JPH07111432A (ja) チップ型圧電共振子及びその製造方法
JPH084743Y2 (ja) 圧電部品
JPH0669748A (ja) 圧電音叉型共振子及びその製造方法
JPS61258517A (ja) 圧電振動子

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081004

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081004

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091004

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees