JPH0814823B2 - 索引出力装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は検索された語句を並びかえて索引として出力
するための索引出力装置に関する。

「従来の技術」 索引は、文書の中の字句や事項（以下検索対象語句と
いう。）を所定の順序に配列した目録である。索引が備
えられた文書は、検索が容易であり利用価値が高い。従
来の文書では、索引とこれ以外の文書部分を別々に作成
していた。従って文書部分の改定が行われると索引も独
自に改定する必要があり、文書部分から抽出した語句の
並びかえや英数字、ひらがな等にグループ分けする作業
を必要とし、煩雑であった。

そこで、電子的に文書の作成を行う分野では、文書の
作成と同時にこの文書を構成する各語句の検索を自動的
に行い、索引を作成するという提案が行われている。

「発明が解決しようとする問題点」 この提案では文書の作成完了と共に索引の出力も可能
となる。しかしながらこの提案では画一的な方式で索引
の出力が行われるので、文書の作成後に検索対象語句を
追加したり修正することができなかった。また、同一語
句であっても書かれた内容や程度によって索引に載せた
り載せなかったりするという選別を行うことができなか
った。

そこで本発明の目的は、文書中で索引を行う語句を直
接指定し、これらの語句について索引を作成し出力する
索引出力装置を提供することにある。

「問題点を解決するための手段」 本発明では、（イ）文書中の文字列に対して検索対象
語句をこの語句の前後で検索開始を示す制御記号と検索
終了を示す制御記号で挟むことにより指定する語句指定
手段と、（ロ）この語句指定手段によって指定された文
書の制御記号を含む行の文字列全体のイメージパターン
を並べて表示するのに要する有効合計パターン幅が制御
記号を含まないときの当該行の文字列全体を表示するの
に要する合計パターン幅と同等になるように文字列や制
御記号のイメージパターンの隣接する端部同士を重ねて
表示する表示処理手段と、（ハ）語句指定手段によって
指定された文書の語句を制御記号により検索し、検索さ
れた語句とその語句の出現する文書上の位置情報の対を
検索結果とする検索手段と、（ニ）この検索手段による
検索結果の語句のそれぞれの先頭の文字のコードを基に
してそれらの語句を所定の順番に並び変えるソート手段
と、（ホ）このソート手段によって並び変えられた一連
の語句をコードを参照して複数のグループに分ける語句
グループ化手段と、（ヘ）この語句グループ化手段によ
るグループ単位で語句とその位置情報の対を索引として
出力する索引出力手段とを索引出力装置に具備させる。

すなわち本発明では、索引用の制御記号を追加あるい
は修正することにより、索引の出力を自由に変更するこ
とができる。また、この制御記号が表示される行内では
文字列や制御記号のイメージパターンの隣接する端部同
士が重ねて表示されるので、行の長さが互いに異なるよ
うなものになったり、行内の文字や制御記号の表示範囲
がオーバーフローすることがなくなる。

［実施例］ 以下実施例につき本発明を詳細に説明する。

第１図は本発明の一実施例における索引出力装置の回
路構成の要部を表わしたものである。

この実施例の索引出力装置はCPU（中央処理装置）11
を搭載している。CPU11はバス12によって装置の各部と
接続されている。このうちRAM13は各種データを一時的
に格納するためのランダム・アクセス・メモリである。
文書ファイル記憶部14は各種文書の格納を行うメモリで
ある。プリンタ15は文書や索引のプリントアウトを行う
装置である。プログラム格納部16はこの索引出力装置が
各種動作を行うためのプログラムを格納したメモリであ
る。表示制御装置17はディスプレイ18に画素単位で表示
されるイメージとしてのビットマップイメージを表示さ
せるための制御装置である。ディスプレイ18は文章や制
御記号の他に、後述する仮想キーボード等を表示する。

マウス19はポインティング・デバイスでありこれを机
上で移動させると、所望の位置にカーソルを動かすとが
できる。マウス19には２つのボタンが配置されており、
これらを押す（クリックする）ことにより、各種の指示
を行うことができる。キーボード21にはテンキーや各種
ファンクションキーが配置されており、文章や制御記号
の入力を行うことができる。フォント記憶部22は、文字
および各種制御記号のフォントを記憶したメモリであ
る。

以上のような索引出力装置で例えば「特殊記号です」
という文章の中の“記号”という言葉を索引の対象とす
る場合について説明する。第２図はこの実施例で使用す
る索引検索用の制御記号を表わしたものである。索引検
索用の制御記号は全部で４組31〜34あり、目的に応じて
使い分けられる。図で旗が右に向いたもの31A〜34Aを検
索開始制御記号と呼ぶことにし、旗が左に向いたもの31
B〜34Bを検索終了制御記号と呼ぶことにする。本実施例
では旗を１つ使用した索引検索用制御記号31A、31Bを使
用して索引の検索を行わせる。

ところで本実施例の索引出力装置ではキーボード21上
にはこのような制御記号が配置されておらず、これらの
制御記号はボード上のキーを仮想的に対応させて使用す
る。第３図はこのために用いる仮想キーボードを示した
ものである。

第４図は索引検索用の制御記号等の表示を行う仮想キ
ーボードをディスプレイ上に表示させるための手順を表
わしたものである。オペレータがキーボード21上に設け
られた図示しないキーボードキーを押すと（ステップ
;Y）、仮想キーボードとして表示できる表示内容の選
択を行わせるための仮想機能キーがディスプレイ18上に
表示される（ステップ）。

仮想機能キーとしては、記号類を表示するものやギリ
シア語の各文字を表示するもの等があり、その中の一つ
に“索引・検索”用の制御記号を表示するものがある。
これをマウス19あるいはキーボード21上のキーを用いて
選択すると（ステップ;Y）、第３図に示したキーボー
ドが表示される（ステップ）。このキーボードで左半
分の制御記号が検索用の制御記号であり、右半分のもの
が索引作成用の制御記号である。例えば検索開始制御記
号31Aはキーボード21上の上から２段目で左から７番目
のキーに対応することがわかる。すなわち文章作成中に
このキーを押すことで検索開始制御記号31Aを入力する
ことができる。仮想キーボードの表示は、この仮想キー
ボード上に表示されている図示しない“閉”マークをマ
ウス19によって選択するまで行われる（ステップ）。

第５図はRAM13の文章記憶領域に一時的に格納された
文章「特殊記号です」と索引検索用制御記号31A、31Bの
各コード情報の配列を表わしたものである。もし、索引
検索用制御記号31A、31Bが存在しない場合には、表示制
御装置17内の表示用RAMに第６図に示すようなビットパ
ターンが作成され、これがディスプレイ18上に表示され
ることになる。

第７図は本実施例のディスプレイ18上で表示される画
情報を表わしたものである。各文字と制御記号は表示に
支障のない範囲内で重なり合い、この結果、全体として
の表示域は第６図と同一の範囲となっている。すなわ
ち、表示される文字が行内で大きくずれたり、次の行に
溢れ出すことはない。

オペレータがキーボード21を用いて文章および索引検
索用制御記号の入力を行うと、これらはディスプレイ18
に第７図に示す表示状態で表示される。作成された文書
についてもこれをディスプレイ18に一度表示させ、索引
検索用制御記号31A、31B等を装入あるいは削除すること
ができる。編集の終了した文書は、文書ファイルの格納
を指示すると文書ファイル記憶部14に格納されることに
なる。

第８図は以上のようにして作成された文書を用いた索
引作成のための検索作業を説明するためのものである。
索引作成のための検索作業は指定された文書についてペ
ージ単位で行われる。

まずオペレータは、索引作成用の文書を指定し、索引
検索用制御記号として検索開始制御記号31Aおよび検索
終了制御記号31Bの指定を行う。これらのデータはRAM13
に格納される（ステップ）。CPU11は第１ページの文
章を文書ファイル記憶部14から読み出し、これをRAM13
の索引検索作業領域に格納する（ステップ）。この
後、そのページ内の文章の読み出しが開始され、索引検
索用制御記号の検出動作が行われる（ステップ）。検
索開始制御記号31Aが検出された場合には、検索終了制
御記号31Bが検出されるまでの文字が検索語句となる。
この検索語句は、バッファ（図示せず）に出力される
（ステップ）。

ところでRAM13内には第９図に示すような索引検索テ
ーブル記憶領域が用意されている。このテーブルには、
検索語句とその語句の存在したページが順に書き込まれ
るようになっている。ステップで検索語句が検出され
たら、その語句がこのテーブルに存在するかどうかの判
断が行われる（ステップ）。存在しない場合には、新
しい検索語句としてこのテーブルの“検索語句”の欄に
その語句が登録される（ステップ）。このとき、その
語句が検出されたページ番号もページ番号欄に書き込ま
れる。

これに対して、その検索語句がすでに登録されていた
場合には、検出されたページ番号がすでにその語句の欄
に書き込まれているかどうかが判別される（ステップ
）。書き込まれていなければ（Ｎ）、そのページ番号
をその検索語句のページ番号欄に書き込む作業が行われ
る（ステップ）。ページ番号の書き込みが行われてい
た場合およびページ番号の書き込みが終了した場合には
ページ内の文章の検索が終了しない間（ステップ;N）
同様の動作が繰り返される。

１ページの文章の検索が終了すれば（ステップ;
Y）、そのページが文書の最終ページかどうかが判別さ
れ（ステップ）、最終ページでなければ次のページに
ついて同様の動作が行われる（ステップ〜）。最終
ページの検索が終了すれば（ステップ;Y）、索引検索
テーブル内の検索語句のソートを行う（ステップ）。
例えば第９図に示したテーブルは、JISコードでソート
を行った結果、第10図に示すようなものとなる。索引検
索作業は以上のようにして終了する。

以上のようにして索引を作るための語句の抽出とそれ
らのソートが行われたら、次にこれらがグループ別に分
けられ、索引の作成が行われる。

第11図はこの作業を表わしたものである。

CPU11は索引検索テーブルからまず英数字で始まる検
索語句の読み出しを行う。先のソート作業はJISコード
で行われたので、ソートされた最初の部分に英数字を先
頭文字とする語句がABC順に配置されている。これらの
英数字で始まる語句は〔Ａ〕、〔Ｂ〕、〔Ｃ〕……とコ
ード番号を基に更に細かく分類され、それらの先頭箇所
に〔Ａ〕、〔Ｂ〕、〔Ｃ〕……のタグが付される（ステ
ップ）。そして英数字で始まる語句とそれらのページ
番号を表わした索引がRAM13の索引作成領域に作成され
る。

次に前記した索引検索テーブルから平仮名およびカタ
カナで始まる検索語句の読み出しが行われる（ステップ
）。これもJISコードの順に拾いだすことで容易に実
現される。読み出された検索語句は〔ア〕、〔イ〕、…
…〔ン〕の順に区分され、それぞれ〔ア〕、〔イ〕、…
…〔ン〕のタグが付される（ステップ）。そして平仮
名およびカタカナで始まる語句とそれらのページ番号を
表わした索引がRAM13の索引作成領域に作成される。
（ステップ）。

最後に索引検索テーブルから漢字で始まる検索語句の
読み出しが行われる（ステップ）。これもJISコード
の順に拾いだすことで容易に実現される。読み出された
検索語句ははコード順に細分化され、同様に見出し用の
タグが付される。そして漢字で始まる語句とそれらのペ
ージ番号を表わした索引がRAM13の索引作成領域に作成
される。

以上のようにしてRAM13の索引作成領域にそれぞれグ
ループ化された漢字の索引が書き込まれたら、これらが
検索文書ファイルとなり、プリンタ15でプリントアウト
されることになる（ステップ）。この作成された索引
は文書ファイル記憶部14内の索引文書記憶領域に格納さ
れるので、必要に応じてこれらの索引を取り出すことも
可能となる。

第12図はこのようにして作成された索引の一部を表わ
したものである。

本実施例によれば、索引検索用の制御記号を複数組使
用するので、用途別の索引を行ったり、索引における主
要語句とそれ以外の語句の個別表示が可能となるという
長所がある。

「発明の効果」 このように本発明によれば、文書内に索引作成用の制
御記号を入力するので、これを表示画面で確かめること
ができ、索引作成用の検索語句の確認が容易となる。し
かも制御記号は検索開始を示す制御記号と検索終了を示
す制御記号が用意されているので、検索対象語句が長か
ったり、次の行あるいはページに跨がっているような場
合にもこの語句の開始から終了までの範囲を容易に確認
することができる。また本発明では索引用の語句をオペ
レータの介在なしにグループ分けするので、索引作成の
ための作業が効率化し、ミスの発生も減少する。

更に本発明では語句指定手段によって指定された文書
の制御記号を含む行の文字列全体のイメージパターンを
並べて表示するのに要する有効合計パターン幅が制御記
号を含まないときの当該行の文字列全体を表示するのに
要する合計パターン幅と同等になるように文字列や制御
記号のイメージパターンの隣接する端部同士を重ねて表
示するようにしたので、制御記号を除いた本来の文書デ
ータ自体に影響を与えることなく文書作成中あるいは作
成後に語句の指定が容易にできると共に、文書を行また
はページ単位で正確に表示できるので、語句の指定が行
われた文書についてもその編集を容易に行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を説明するためのもので、この
うち第１図は索引出力装置の回路構成の要部を示すブロ
ック図、第２図は索引検索用の制御記号のパターン構成
図、第３図は検索・索引用の制御記号を表示する仮想キ
ーボードの要部を示す平面図、第４図は仮想キーボード
の表示手順を表わした流れ図、第５図はRAMに格納され
たコード情報の一例を示す説明図、第６図は第５図に示
したコード情報から索引検索用の制御記号に関するコー
ド情報を除外してこれらに対応するパターンを画面表示
した状態を示す平面図、第７図は第５図に示したコード
情報すべてについてこれらに対応するパターンを画面表
示した状態を示す平面図、第８図は索引作成のための検
索作業の流れを示す流れ図、第９図は索引検索テーブル
記憶領域に書き込まれる内容の一例を示す説明図、第10
図はこの第９図の内容をソートした場合の状態を示す説
明図、第11図は検索索引テーブルから索引を作成する作
業の流れを表わす流れ図、第12図は索引の一部を示す平
面図である。 11……CPU、13……RAM、14……文書ファイル記憶部、15
……プリンタ、16……プログラム格納部、17……表示制
御装置、18……ディスプレイ、22……フォント記憶部、
31〜34……索引検索用制御記号。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】文書中の文字列に対して検索対象語句をこ
   の語句の前後で検索開始を示す制御記号と検索終了を示
   す制御記号で挟むことにより指定する語句指定手段と、 この語句指定手段によって指定された文書の前記制御記
   号を含む行の文字列全体のイメージパターンを並べて表
   示するのに要する有効合計パターン幅が制御記号を含ま
   ないときの当該行の文字列全体を表示するのに要する合
   計パターン幅と同等になるように文字列や制御記号のイ
   メージパターンの隣接する端部同士を重ねて表示する表
   示処理手段と、 前記語句指定手段によって指定された文書の語句を制御
   記号により検索し、検索された語句とその語句の出現す
   る文書上の位置情報の対を検索結果とする検索手段と、 この検索手段による検索結果の語句のそれぞれの先頭の
   文字のコードを基にしてそれらの語句を所定の順番に並
   び変えるソート手段と、 このソート手段によって並び変えられた一連の語句を前
   記コードを参照して複数のグループに分ける語句グルー
   プ化手段と、 この語句グループ化手段によるグループ単位で語句とそ
   の位置情報の対を索引として出力する索引出力手段 とを具備することを特徴とする索引出力装置。
2. 【請求項２】語句グループ化手段によって分けられたグ
   ループごとにそれらのグループを表わす見出しが付けら
   れることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の索引
   出力装置。