JPH06203018A - 文書処理装置 - Google Patents

文書処理装置

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JPH06203018A
JPH06203018A JP4360323A JP36032392A JPH06203018A JP H06203018 A JPH06203018 A JP H06203018A JP 4360323 A JP4360323 A JP 4360323A JP 36032392 A JP36032392 A JP 36032392A JP H06203018 A JPH06203018 A JP H06203018A
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JP4360323A
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English (en)
Inventor
Eisaku Nakatani
栄作 中谷
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 文書フォーマットの解析や文字修飾情報の学
習・変換を容易に行う。 【構成】 文書処理装置10は、OCR16と、文書デ
ータの構造を解析する文書解析装置24と、解析結果か
ら文書要素のアレンジ情報を抽出する装置26と、文書
データを統一された文書フォーマットに変換する文書フ
ォーマット変換装置27と、文書レイアウト情報抽出装
置25により抽出したアレンジ情報を学習するための文
書アレンジ情報学習領域30とを備え、OCRは、印刷
済み文書をドットイメージとして読み込んで文書書式情
報を決定し、文字コードに変換するようにし、また、文
書解析装置は、OCRにより認識されて文書記憶領域2
8に格納された文書データを1行ずつ取り出してその構
造を解析し、文書アレンジ情報を抽出し、各構成要素別
に行なわれている文字修飾情報をその構成要素と関連づ
けて学習して文書アレンジ情報学習領域30に学習デー
タとして記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワードプロセッサ等に
用いられる文書処理装置に係り、詳細には、文書書式学
習機能を備えた文書処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にワードプロセッサ等においては、
文書の書式は一行当りの桁数を設定することにより規定
される。そして、この書式に従って文書が作成され、作
成された文書はプリンタで印刷される。この場合、文字
の表現は、表示あるいは印刷において、ハードウェア
(記憶容量、プリンタ、内蔵フォント、画面解像度等)
に依存する部分が多く、各ワードプロセッサの特徴が出
るところであるが、一般的には文字として、全角、半
角、1/4倍角、横倍角、縦倍角、4倍角が使え、文字
単位あるいは行単位にピッチ指定ができ、下線、文字飾
り、罫線機能を備えたものが多い。また、文章を作成す
る場合、多くの文書処理装置では特定の文字または行に
対して、アンダーラインを引いたり、文字サイズを拡大
することで、その文字または行を強調することができ
る。これらの操作は文字修飾と呼ばれている。
【0003】また、文書処理装置においては、作成した
文書を印字出力する際に、所望の書式に設定して出力で
きるようになっている。このような書式の設定には、桁
間のピッチ、行間のピッチ、1ページの桁数、1ページ
の行数、文字ポイント等の設定項目にそれぞれ所望の値
を入力するあるいは選択することにより行われている。
こうして設定された書式に基づいて、プリンタ等の印字
装置により文書が出力されるものであるが、この出力に
先立って、その設定された書式でどのような印字出力が
得られるかを表示装置の表示画面上に表示する印刷イメ
ージ表示機能を備えた日本語ワードプロセッサも知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の文書処理装置にあっては、操作者が自由に文
書フォーマットを設定して文書作成ができるようになっ
ているため、作成された文書が何種類もある場合には、
操作者の個性に応じて文書フォーマット(例えば、「見
出し」、「日付」等の順番、アンダーライン、文字飾り
等の書式情報)が複数混在することになり、見づらくな
るという問題があった。すなわち、各個人の好み、目的
に応じて様々な書式設定が行えるものの、ある人が作成
した文書の書式に合わせて他人が文書を作成しようとす
るときには、その都度書式を変更しなければならず、こ
のような書式決定の変更の繰り返しは多くの労力及び時
間を費やしてしまうことになる。特に、製品の使用書や
複数人の分担で執筆される論文・辞書編集等においては
文書フォーマットに整合性が保たなければならないが、
従来の文書処理装置では、あらかじめ決められている1
段組の文書フォーマット(例えば、情報処理学会誌フォ
ーマット)を2段組の文書フォーマットに変換する程度
のものであったため、これではオリジナルな文書フォー
マットへの変換はできない。また、従来の文書処理装置
の場合、構成要素の順番は変換後のフォーマットの構成
要素の順番通りに入力しなければならず、変換前の文書
にも制約があった。さらに、構成要素の順番通りに入力
したとしても文字体、文字サイズ変更、網掛け、アンダ
ーライン等が各人ごとに異なることが考えられ、統一し
た文章フォーマットにすることが困難であった。例え
ば、作成する文章に複数のタイトルが存在し、各タイト
ルに応じた字下げ(段落下げ)を行なう場合、人によっ
てタイトルのレベルに応じた字下げの程度が異なること
がある。この場合、字下げの程度を学習することも考え
られるが用紙のサイズが変わってしまうと一律な字下げ
では見づらいものとなる。
【0005】本発明の課題は、文書フォーマットの解析
や文字修飾情報の学習・変換を容易に行なうことができ
るようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は次の通り
である。
【0007】文字認識手段は、印刷又は手書きされた文
書をドットイメージとして読み込んで解析し、行ピッ
チ、桁ピッチ及び文字ポイント等の文書書式情報を決定
するとともに、決定された文書書式情報に基づいて読み
込んだドットイメージを文字コードで表される文書デー
タに変換するOCR(optical character reader:光学
式文字読取装置)である。文字認識手段により認識され
た文書データはRAM等に記憶される。
【0008】文書解析手段は、文字認識手段により認識
された文書データの構造、特にレイアウト済みの文書の
各構成要素別に施されている文字修飾(例えば、文字
体、文字サイズ変更、網掛け、アンダーライン)の情報
を解析する文書解析装置等である。
【0009】文書レイアウト抽出手段は、文書解析手段
により解析された解析結果から文書要素のレイアウト情
報を抽出する文書レイアウト抽出装置等である。
【0010】文書アレンジ抽出手段は、文書解析手段に
より解析された解析結果から文字修飾情報を含むアレン
ジ情報を抽出する文書アレンジ抽出装置等である。
【0011】学習手段は、文書レイアウト抽出手段によ
り抽出された文書要素のレイアウト情報及び前記文書ア
レンジ抽出手段により抽出されたアレンジ情報を学習し
て文書を作成する際の学習データとして記憶するもの
で、例えば、CPU等により実行され、不揮発性メモリ
等に記憶される。
【0012】文書フォーマット変換手段は、前記学習手
段に記憶された学習データに基づいてフォーマット変換
しようとする文書データの文書フォーマットを変換する
文書フォーマット変換装置等である。
【0013】文書データ出力手段は、文書フォーマット
変換手段によりフォーマット変換されたアレンジ情報に
従って前記出力対象の文書データを出力するもので、例
えばCRT等の表示装置やプリンタ等の印刷装置であ
る。
【0014】
【作用】本発明の手段の作用は次の通りである。
【0015】先ず、印刷又は手書きされた文書が、文字
認識手段によりドットイメージとして読み込まれ、読み
込まれたドットイメージデータは行間及び桁間の空白部
を基に解析されて行ピッチ、桁ピッチ及び文字ポイント
等の文書書式情報が決定される。さらに、決定された行
ピッチ、桁ピッチ及び文字ポイント等の文書書式情報に
基づいて読み込んだドットイメージが文字コードで表さ
れる文書データに変換され、RAM等に記憶される。
【0016】この状態において、文字認識手段により印
刷又は手書きされたドットイメージから文字コードで表
わされる文書データが得られると、文書解析手段により
文字認識手段により認識された文書データから文書レイ
アウト抽出手段及び文書アレンジ抽出手段によって文書
要素のレイアウト情報及び文字修飾情報を含むアレンジ
情報が抽出される。
【0017】そして、情報学習手段により前記文書レイ
アウト抽出手段及び前記文書アレンジ抽出手段により抽
出された文書レイアウト情報及び文書アレンジ情報が学
習されて他の文書を作成する際の学習データとして記憶
される。
【0018】一方、フォーマット変換手段は、前記学習
手段に学習された学習データに基づいてフォーマット変
換しようとする文書データの文書フォーマットを変換す
る。そして、フォーマット変換されたアレンジ情報に従
って文書フォーマット変換手段が出力対象の文書データ
を出力する。
【0019】従って、文書ファイルがないような文書で
あっても、印刷済み文書があれば、文書を作成する際
に、各構成要素別に行なわれている文字修飾(文字体・
文字サイズ変更・網掛け・アンダーライン等)の情報が
その構成要素と関連づけて学習され、この学習結果を用
いて、ある文書に対しその構成要素毎に文字修飾を行な
うことができ、各構成要素別に行なわれている文字修飾
をいずれかの文書の各構成要素別の文字修飾に統一する
ことができる。
【0020】
【実施例】以下、図1〜図21を参照して実施例を説明
する。
【0021】図1〜図21は文書処理装置10の一実施
例を示す図であり、ワードプロセッサに適用した例であ
る。
【0022】先ず、構成を説明する。図1は文書処理装
置10のブロック図である。この図において、11は装
置全体の制御、並びに後述する文書最小分割処理、文書
レイアウト情報抽出処理、文書アレンジ情報抽出処理、
文書タイトル記号抽出処理、学習処理、文書構造解析処
理、文書アレンジ変換処理、文書レイアウト変換処理の
制御を行なうCPUであり、CPU11は後述するRO
M12に格納されているマイクロプログラムに従って文
書処理装置の各種の動作を制御する。CPU11には、
所定のプログラム及び文字パターン等の固定データを記
憶するROM12と、演算に使用するデータや演算結果
などを一時的に記憶するRAM13と、キーボード14
を制御するキーボード制御部15と、OCR(optical
character reader:光学式文字読取装置)16を制御す
るOCR制御部17と、入力された画像データ及び配置
情報、アレンジ情報を画面表示するCRT18を制御す
るCRT制御部19と、文書ファイルを記憶するフロッ
ピディスク等の外部記憶装置20と、外部記憶装置20
に対してデータの書込み/読出しを制御する外部記憶制
御部21と、文書を印刷出力するプリンタ22を制御す
るプリンタ制御部23と、後述する文書記憶領域28に
記憶されている文書データの構造を解析する文書解析装
置24と、文書解析装置24による解析結果から文書要
素のレイアウト情報(配置情報)を抽出する文書レイア
ウト情報抽出装置25と、文書解析装置24による解析
結果から文書要素のアレンジ情報を抽出する文書アレン
ジ情報抽出装置26と、抽出した情報を学習した学習デ
ータを基に文書データを統一された文書フォーマットに
変換する文書フォーマット変換装置27とがそれぞれ接
続されている。ROM12は、システム立ち上げ時のO
S(Operating System)となるIPLプログラム、キー
ボード14、OCR16、CRT19、外部記憶装置2
0の入出力制御を行うためのIOCS(Input Output C
ontrol System)プログラム、キーワードを検索するた
めのキーワード辞書、及び文字フォントデータなどを記
憶する固定メモリである。
【0023】また、RAM13の記憶領域は所定用途毎
に分割して使用され、具体的には、入力された文書デー
タを記憶する文書記憶領域28、文書レイアウト情報抽
出装置25により抽出したレイアウト情報(配置情報)
を学習して学習データとして記憶するための文書レイア
ウト情報学習領域29と、文書アレンジ情報抽出装置2
6により抽出したアレンジ情報を学習して学習データと
して記憶するための文書アレンジ情報学習領域30と、
演算処理中のデータを一時的に格納するワーク領域31
を備えている。上記各記憶領域のうち、学習データを記
憶する文書レイアウト情報学習領域29及び文書アレン
ジ情報学習領域30は、電源オフ後もその記憶内容を保
持するEEPROM等の不揮発性メモリや電源バックア
ップされたRAMが使用される。
【0024】CPU11は、外部記憶装置20に記憶さ
れている文書データを読込んでRAM13の文書記憶領
域28に格納する。また、CPU11は上記各装置及び
RAM13を制御して文書フォーマット学習及び文書フ
ォーマット変換を実行する。すなわち、CPU11によ
って制御される文書解析装置24は、文書記憶領域28
に格納された文書データを1行ずつ取出して文書データ
の構造を解析し(解析手法の詳細な説明は後述する)、
その解析結果から文書レイアウト情報及び文書アレンジ
情報を抽出し、抽出した情報を文書レイアウト情報学習
領域29及び文書アレンジ情報学習領域30に学習デー
タとして記憶する。また、統一されていない文書データ
を統一しようとするときには文書記憶領域28から統一
とようとする文書データを読出し、文書フォーマット変
換装置27により文書レイアウト情報学習領域29及び
文書アレンジ情報学習領域30から読出した学習データ
を用いて文書フォーマット変換してCRT18あるいは
プリンタ22等に出力する。
【0025】また、上記ワーク領域31には、図8〜図
21で後述する各処理(すなわち、文書最小分割処理、
文書レイアウト情報抽出処理、文書アレンジ情報抽出処
理、文書タイトル記号抽出処理、学習処理、文書構造解
析処理、文書アレンジ変換処理)によって文書最小分割
ブロックテーブル(テーブル1)、文書構成要素ブロッ
クテーブル(テーブル2)、文書構成要素レイアウト情
報テーブル(テーブル3)、文書アレンジ情報テーブル
(テーブル4)、入力例文書2の文書構造解析テーブル
(テーブル5)、日付書式パターンテーブル(テーブ
ル)が作成される。
【0026】キーボード14は、英数字、平仮名等を入
力するキーや、カーソル移動キー、実行キー、中止キー
等のファンクションキーが配設された操作盤である。ま
た、キーボード制御部15は、キーボード14上のいず
れかのキーが操作された場合、そのキーに対応する所定
のキーコードに変換し、CPU11に出力する。OCR
16は、帳票等に印刷あるいは手書きされた文字を光学
的スキャナにより読取り、識別、判断処理した後、文字
の符号化を行なう。また、プリンタ22は予め作成者が
設定しておいた書式情報または学習機能により文書フォ
ーマット変換された書式情報に従ってRAM13に記憶
された文書を印刷出力するためのものである。
【0027】OCR16は、印刷あるいは手書きされた
文字を光学的スキャナにより読み取り、識別・判断処理
した後、文字の符号化を行なうものであり、既に印刷済
みの文書を光学的スキャナによりイメージデータとして
読み取るイメージデータ読取装置16aと、読み取られ
た文書のイメージデータを文字コードで構成される通常
の文書データに変換するイメージデータ解析装置16b
とにより構成されている。
【0028】次に、本実施例の動作を説明する。
【0029】本実施例に係る文書処理装置10は、文書
データの構造を解析して、文書フォーットの指定・学習
を行なうものであるが、構造解析の対象となる文書デー
タ自体ついてもキーボード14等によりキー入力された
文書データを用いるだけではなく、上記OCR16を用
いることによって既に印刷済みの文書から文書情報を簡
単に学習できるようにする。
【0030】以下、図6及び図7を参照しながら上記O
CR16を用いた文字パターン解析処理について説明す
る。
【0031】図6はOCR16を用いて文字パターン解
析する文字パターン解析処理を示すフローチャートであ
り、本文字パターン解析文書処理を実行することにより
印刷済みの文書のイメージデータから文字コードが解析
される。図6中、符号Sn(n=1,2,…)はフロー
の各ステップを示している。
【0032】先ず、ステップS101でイメージデータ
読取装置16aにより印刷された文書をドットイメージ
として読み取り、読み込んだドットイメージをRAM1
3の所定の記憶エリアに読み込む。次いで、ステップS
102で行間・桁間余白を考慮して文書書式情報として
の行ピッチ、桁ピッチ、文字ポイントを取り込み、ステ
ップS103でイメージデータ解析装置16bにより各
文字ドットデータから文字コードを決定して文字パター
ンの解析処理を終了する。
【0033】すなわち、印刷済み文書をまずドットイメ
ージとして読み込み、そのドットイメージデータを行間
及び桁間の空白部を参考にして文書書式情報としての行
ピッチ・桁ピッチ及び文字ポイントを決定する。例え
ば、記憶エリアに読み込まれた文書のドットイメージ例
を図7に示すように、ある行のイメージデータが「1、
第一回」、その次の行のイメージデータが「これから
の」であるとき、同図破線に示すように文字を切り出す
ことになる。このようにして、ドットイメージデータが
切り出されることによって行間及び桁間の空白部も決ま
ることになり同図に示すように文書書式情報としての行
ピッチ・桁ピッチ及び文字ポイントが決定できる。この
場合、同図破線に示すように1文字を正確に切り出さな
いと文字の認識自体ができないから文字を正確に切り出
すことができる状態にあれば行ピッチ・桁ピッチ及び文
字ポイントも正確に決定できると考えられる。そして、
得られた文書書式情報に基づいて読み込んだドットイメ
ージデータを文字単位ドットデータごとに切り分けて文
字コードに変換する。
【0034】このように、キー入力された文書データを
用いるだけではなく、既に印刷済みの文書から文書書式
情報を取り出すことができ、文書の文書書式情報が学習
できるようになる。
【0035】また、本実施例に係る文書処理装置10
は、文書のイメージデータを解析して文字コード及び文
書書式情報を決定するとともに、更にこのようにして得
られた文書データの構造を解析して、文書フォーットの
指定・学習を行なう文書フォーマット学習機能と、学習
した文書フォーマットを用いて変換しようとする文書デ
ータを別の異なるフォーマットの文書に変換する文書フ
ォーマット変換機能とを備えている。
【0036】上記文書フォーマット学習機能は、レイア
ウト済みの文書の構造(文字のつながりや構成要素分
類)をタイトル記号や句点の有無及びキーワード等を基
に判別して、この判別結果からフォーマット情報や文字
のアレンジ情報を得、その情報を学習するものである。
また、上記文書フォーマット変換機能は、上記文書フォ
ーマット学習と同じ手段で文書の構造を判別した後、各
構成要素を学習情報により並び替え、更に文字のアレン
ジを行うものである。
【0037】以下、図2〜図21を参照しながら上記文
書フォーマット学習機能及び文書フォーマット変換機能
について具体的に説明する。
【0038】図2は文書フォーマット学習される入力例
文書(入力例文書1)、図3は学習した文書フォーマッ
ト学習結果を用いて文書フォーマット変換される入力例
文書(入力例文書2)、図4は出力例文書1に変換途中
の文書を示す中間例文書(中間例文書1)、図5は文書
フォーマット変換された出力例文書(出力例文書1)を
それぞれ示す図であり、本実施例では入力例文書1に対
して文書フォーマット学習を行ない、学習した文書フォ
ーマット学習結果を用いて入力例文書2を出力例文書1
に変換する変換例を示す。
【0039】特に、本実施例では、レイアウト済みの文
書の構造を解析して、各構成要素別に行なわれている文
字修飾(文字体・文字サイズ変更・網掛け・アンダーラ
イン等)の情報をその構成要素と関連づけて学習する。
そして、この学習結果を用いて、ある文書に対しその構
成要素毎に文字修飾を行なう。これによって、オリジナ
ルな文書の文字修飾情報の学習を簡単に行なうととも
に、その学習した文字修飾情報の学習結果を用いて、あ
る文書の文字修飾を簡単に変更できるようにする。
【0040】なお、本実施例では説明の便宜上、文字は
全角のみを使用し、同一行に複数個の文書構成要素ブロ
ック(図8及び図9で後述する)は存在しない例文を用
いるものとする。
【0041】○文書フォーマット学習 文書フォーマット学習は、文書最小分割処理(図8及び
図9)、文書レイアウト情報抽出処理(図10〜図1
3)、文書アレンジ情報抽出処理(図14〜図18)及
び学習処理からなる。
【0042】また、既に前記RAM13の文書記憶領域
28には図2に示す入力例文書1の文書が格納されてい
るものとする。
【0043】文書最小分割処理 図8は文書の構造を解析するために文書データを最小ブ
ロックに区分けする文書最小分割処理を示すフローチャ
ートであり、本文書最小分割処理を実行することにより
図9に示す文書最小分割ブロックテーブル(テーブル
1)が作成される。図8中、符号Sn(n=1,2,
…)はフローの各ステップを示している。
【0044】先ず、ステップS1でRAM13の文書記
憶領域28から文書データを1行づつ取出し、ステップ
S2で文書データの取出しができかた否かを判別する。
文書の取出しができなかったときは文書末と判断して本
フローの処理を終え、文書の取出しができたときはステ
ップS3で文書行取出しポインタを更新する。次いで、
ステップS4で有効文字をサーチし、ステップS5で有
効文字があると判別されたときはステップS6に進み、
有効文字がないと判断したときはステップS1に戻って
次の行の文書データの取出し処理を行なう。ここで、有
効文字サーチによって有効文字とされる文字データ以外
のデータ(例えば、スペース)は読飛ばされる。この有
効文字サーチを行なうことにより、例えば有効文字がス
ペースを挟んで2箇所あれば1ブロックを作成した後、
同一行にもう1つのブロックを作成することができる。
従って、文書データの行数よりも多くのブロックが作成
されることもある。
【0045】ステップS6では文書行位置及び開始桁位
置を図9に示す文書最小分割ブロックテーブル(テーブ
ル1)にセットし、ステップS7でスペース・未入力、
改行が現れるまで文字サーチを行なう。次いで、ステッ
プS8で終了桁位置を文書最小分割ブロックテーブル
(テーブル1)にセットし、ステップS9で「ブロック
属性(後述)」を文書最小分割ブロックテーブル(テー
ブル1)にセットしてステップS4に戻って上記処理を
繰り返す。
【0046】上記文書最小分割処理により、RAM13
のワーク領域31に図9に示すような文書最小分割ブロ
ックテーブル(テーブル1)が作成されることになる。
この文書最小分割ブロックテーブル(テーブル1)は、
文書記憶領域28から1行づつ取出した文書データを、
未入力・改行・スペースで区切られた最小ブロック1−
1,1−2,…,1−5,1−6,1−7,1−8に分
割して記憶するブロックテーブルである。文書最小分割
ブロックテーブルの1ブロックは、図9に示すように文
書の区切り情報に基づく「文書行位置」、「開始桁位
置」及び「終了桁位置」と、文書最小分割ブロックが何
で区切られたか及び、句点・タイトル記号を含んでいる
かを示す「ブロック属性」とからなり、上述した最小分
割ブロック毎に上記「ブロック属性」、「文書行位
置」、「開始桁位置」及び「終了桁位置」がセットされ
る。
【0047】また、上記「ブロック属性」は、8ビット
を4ビットと4ビットに分けたビット情報でセットされ
るものであり、各ビットに対する内容は次のようなもの
である。すなわち、ビット情報onの場合は「0」が句
点を含む、「1」がタイトル記号を含む、「2」がスペ
ースで分割される、「3」が未入力・改行で分割され
る、「4」が行末まで文字が続く、「5」〜「7」が未
使用、であることをそれぞれ示している。例えば、文書
最小分割ブロック1−1のブロック属性「08H」は、
8=23で表される3ビット目のビット情報「未入力・
改行で分割される」を示している。また、文書最小分割
ブロック1−5のブロック属性「10H」は、4ビット
目のビット情報「行末まで文字が続く」を示している。
さらに、文書最小分割ブロック1−6のブロック属性
「09H」は、「08H」にビット情報「0」を加えた
ものであり、したがって、上述した3ビット目のビット
情報「未入力・改行で分割される」とビット情報「句点
を含む」であることを示している。
【0048】このように、上記文書最小分割処理では、
文書解析装置24が、文書記憶領域28から文書データ
を1行ずつ取出し、1行ずつ取出した文書データを未入
力・改行・スペースで区切られた最小分割ブロックに分
割し、文書最小分割ブロックテーブル(テーブル1)を
ワーク領域31に作成する。この時に、文書最小分割ブ
ロックが何で区切られたか及び句点・タイトル記号を含
んであるかを示すブロック属性もセットする。
【0049】以下、入力例文書1(図2)を例に採り上
記文書最小分割処理を具体的に説明する。
【0050】先ず、図2に示す入力例文書1の文書デー
タから、文書1行目を取出し、有効文字をサーチする。
この場合の有効文字は「平成3年10月23日」である
から「文書行位置」は「01」行目、「開始桁位置」は
「25」桁目、「終了桁位置」は「34」桁目となり、
これらの情報が文書最小分割ブロックテーブル(テーブ
ル1)に文書最小分割ブロック1−1としてセットされ
る。また、有効文字「平成3年10月23日」は改行で
分割されて最小分割ブロックとなっているから「ブロッ
ク属性」は「08H」となり、そのビット情報には
「3:未入力・改行で分割される」がセットされる。こ
のように、先ず文書1行目が取り出され、24桁目まで
のスペースは読み飛ばされ25桁目からの「平成3年1
0月23日」が文書最小分割ブロックテーブル(テーブ
ル1)の最小分割ブロック1−1となる。この最小分割
ブロックは改行で区切られているので「ブロック属性」
が「08H」となる。次に、文書2行目が取り出される
が、この2行目には有効文字はなく行のみであるため、
最小分割ブロックは作成されない。そして、次に文書3
行目が取り出されるが、この3行目には先頭から有効文
字「出張報告書」があり、かつ改行で区切られているか
ら「ブロック属性」は「08H」、「文書行位置」は
「03」行目、「開始桁位置」は「13」桁目、「終了
桁位置」は「22」桁目となり、これらの情報が文書最
小分割ブロックテーブル(テーブル1)の最小分割ブロ
ック1−2としてセットされる。このようにして入力例
文書1の最小行まで解析され、全ての最小分割ブロック
が作成される。
【0051】文書レイアウト情報抽出処理 図10は文書データ構造の解析結果から文書要素のレイ
アウト情報を抽出する文書レイアウト情報抽出処理を示
すフローチャートであり、本フローは前記文書最小分割
ブロックが連結できるか否かを判別してブロックの属性
を付与する処理である。本処理を実行することにより図
12に示す文書構成要素ブロックテーブル(テーブル
2)及び図13に示す文書レイアウト情報テーブル(テ
ーブル3)が作成される。
【0052】先ず、ステップS11で前記文書最小分割
処理(図8)で作成した文書最小分割ブロックを取出
し、ステップS12で文書最小分割ブロックが取出しで
きたか否かを判別する。文書最小分割ブロックの取出し
ができたときはステップS13で取出しポインタを更新
し、ステップS14で図11に示すキーワード辞書を参
照して取出した文書最小分割ブロックの文字列にキーワ
ードがあるか否かをチェックする。
【0053】ここで、キーワード辞書とは、文書構成要
素特有の用語を辞書化したものであり、ROM12に記
憶されている。キーワード辞書は、文書構成要素分類に
よって分類されており、最小分割ブロックから文書構成
要素ブロックを作成する段階で、そのブロックの構成要
素分類を決定する要素の一つとなる。例えば、その一例
として図11に示すようなキーワード辞書がある。図1
1に示すキーワード辞書は、日付に関するキーワード
「平成」、「昭和」、「明治」、…、「年」、「月」、
「日」等と、宛先・差出人に関するキーワード「株式会
社」、「有限会社」、…、「営業部」、「企画部」等を
備えている。このキーワード辞書を参照することによっ
て文書最小分割ブロックの文字列の中にキーワード辞書
に登録されたキーワードがあるか否かをチェックする。
例えば、文書最小分割ブロックテーブル(テーブル1)
の最小分割ブロック1−1(図2の入力例文書1の1行
目を分割したブロック)の文字列には、「平成」、
「月」、「日」の日付に関するキーワードがあり、ま
た、図2の入力例文書1の5行目を分割したブロックの
文字列には、「営業部」という宛名・差出人に関するキ
ーワードがある。なお、キーワード辞書を参照して該当
する文字列が見つかっただけでは、これによって直ちに
所定の文書構成要素ブロックであるとすることはでき
ず、次の文字列・ブロックとの連結状態をみることによ
って初めて文書構成要素ブロックであると判断すること
ができる。例えば、上述した最小分割ブロック1−1の
文字列には「平成」などがあるから、上記ステップS1
4のキーワードチェックの段階で日付情報のキーワード
として候補となり、また、この文字列は改行で終わって
いるから結果的に日付の文書構成要素ブロックとされ
る。ところが、キーワード辞書に登録されている同じ
「平成」のキーワードであっても、例えば図2の入力例
文書1の8行目の文字列「平成」では改行等がなく、そ
の前後の文字列から通常の文書の文字列がつながってい
ると判別されるから日付の文書構成ブロックと判断され
ない。
【0054】図10に示す文書レイアウト情報抽出処理
フローに戻って、ステップS14でキーワードチェック
が済むとステップS15で文書を取出した文書最小分割
ブロックが次の文書最小分割ブロックと連結するかを判
断し、連結するときはステップS11に戻って上記処理
を繰り返すことによって文書最小分割ブロック同士を連
結する。また、取出した文書最小分割ブロックが次の文
書最小分割ブロックと連結しないときはステップS17
に進む。また、上記ステップS12で文書最小分割ブロ
ックがないときはそのままステップS17に進む。この
ようにして、キーワードがチェックされた後、文書最小
分割ブロックの連結が決定されると文書構成要素ブロッ
クが作成できることになり、図12に示す文書構成要素
ブロックテーブル(テーブル2)が作成される。また、
この文書構成要素ブロックの位置情報は以下に述べるス
テップS17及びS18で図13に示す文書レイアウト
情報テーブル(テーブル3)にセットされることにな
る。すなわち、ステップS17で上記キーワードチェッ
ク及びタイトル記号等を参照して「構成要素分類(図1
2参照)」を決定しこの「構成要素分類」を図12に示
す文書構成要素ブロックテーブル(テーブル2)にセッ
トするとともに、連結情報を基に決定された「先頭最小
分割ブロック番号」及び「最終最小分割ブロック番号」
を文書構成要素ブロックテーブル(テーブル2)にセッ
トし、さらに、上記「構成要素分類」を図13に示す文
書レイアウト情報テーブル(テーブル3)にセットす
る。次いで、ステップS18で上記文書構成要素ブロッ
クの位置情報を文書レイアウト情報テーブル(テーブル
3)にセットし、ステップS19でまだ取出すべき文書
最小分割ブロックがあるか否かをチェックし、ステップ
S20で取出すべき次の文書最小分割ブロックがあると
判別されたときはステップS11に戻って次の文書最小
分割ブロックについて同様の配置情報抽出処理を繰り返
す。また、全ブロックが終了していると判別されたとき
には本フローの処理を終える。
【0055】上記文書レイアウト情報抽出処理により、
RAM13のワーク領域31に図12に示す文書構成要
素ブロックテーブル(テーブル2)及び図13に示す文
書レイアウト情報テーブル(テーブル3)が作成される
ことになる。
【0056】上記文書構成要素ブロックテーブル(テー
ブル2)は、文書最小分割ブロックの1つ1つについて
文書要素を分類しこれを文書構成要素ブロック2−1,
2−2,…,2−6毎に分類・記憶するものである。文
書構成要素ブロックテーブル(テーブル2)の文書構成
要素ブロックの1ブロックは図12に示すように日付、
タイトル等の最小分割文書の構成要素を示す「構成要素
分類」と、最小分割ブロックの先頭及び最終番号を示す
「先頭最小分割ブロック番号」及び「最終最小分割ブロ
ック番号」とからなり、「構成要素分類」の内容は次の
ようなものである。すなわち、「01」が日付、「0
2」が作成者、「03」が差出人、「04」が宛名、
「05」が大見出し、「06」が序文、「07」が本
文、「08」が追記文、「09」がその他であることを
それぞれ示す。例えば、文書構成要素ブロック2−1
は、先頭最小分割ブロック番号が「01」の最小分割ブ
ロック(前記図9の最小分割ブロック1−1に該当す
る)ものであり、この最小分割ブロックは図9の文書最
小分割ブロックテーブル(テーブル1)のブロック属性
から分かるように次に連結される最小分割ブロックはな
いから最終最小分割ブロック番号は「01」となる。ま
た、この文書構成要素ブロック2−1の構成要素分類は
「01」の「日付」である(図2の入力例文書1の1行
目参照)。また、文書構成要素ブロック2−2は、先頭
最小分割ブロック番号が「02」の最小分割ブロック
(前記図9の最小分割ブロック2−1に該当する)もの
であり、この最小分割ブロックは文書最小分割ブロック
テーブル(テーブル1)のブロック属性から分かるよう
に次に連結される最小分割ブロックはないから最終最小
分割ブロック番号は「02」となる。また、この文書構
成要素ブロック2−2の構成要素分類は「05」の「大
見出し」である(図2の入力例文書1の3行目参照)。
さらに、文書構成要素ブロック2−6は、先頭最小分割
ブロック番号が「07」の最小分割ブロック(前記図9
の最小分割ブロック1−8に該当する)ものであり、こ
の最小分割ブロックは図2の入力例文書1の13行目か
ら明かなように本文でありかつ終了コード「00」があ
るから最終最小分割ブロック番号は「21」となる。ま
た、この文書構成要素ブロック2−6の構成要素分類は
「07」の「本文」である。ここで、本実施例では、上
記に加え、個別情報として文字サイズ情報・文字修飾情
報・タイトル記号パターン情報・桁下げ情報を設け、特
に、レイアウト済みの文書の構造を解析して、各構成要
素別に行われている文字修飾(文字体・文字サイズ変更
・網掛け・アンダーライン等)の情報をその構成要素と
関連づけて学習する。次に、この学習を用いて、ある文
書をその構成要素毎に文字修飾を行う。
【0057】一方、上記レイアウト情報テーブル(テー
ブル3)の文書レイアウト情報ブロックの1ブロック
は、上述した文書構成要素ブロックで用いた「構成要素
分類」と、そのブロックの順番を記憶する「位置情報」
からなり、「位置情報」の内容は「01」が左よせ、
「02」がセンタリング、「04」が右よせ、である。
【0058】このように、上記文書レイアウト情報抽出
処理では、図8の文書最小分割処理で作成した文書最小
分割ブロックの1つ1つについて図11に示したキーワ
ード辞書及びタイトル記号(例えば、1.、2.、−、
○、☆等)を参考にしながら文書構成要素ブロックテー
ブル(テーブル2)を作成し、同時にそのブロックの位
置情報を格納した文書レイアウト情報テーブル(テーブ
ル3)をワーク領域31に作成する。この文書レイアウ
ト情報テーブル(テーブル3)に格納される順序が文書
上の文書構成要素ブロックのレイアウト順序を表わすこ
とになる。例えば、この文書レイアウト情報テーブル
(テーブル3)上で「大見出し」より「日付」が先にあ
れば、それは文書レイアウトでも「大見出し」より「日
付」が先にレイアウトされることを表わす。すなわち、
最初に文書最小分割ブロックに切り分けしたものを、あ
る一定のグループに纏められるものは纏めてその連結さ
れたブロックに文書構造要素を表わすブロック属性とそ
の順番(位置情報)を順次文書レイアウト情報テーブル
(テーブル3)に学習データとして記憶しておくように
する。そして、後述する文書フォーマット変換を行なう
場合には、この文書レイアウト情報テーブル(テーブル
3)に従って配置変換すべき文書データの文書レイアウ
トが変換されることになる。
【0059】以下、入力例文書1を例に採り上記文書レ
イアウト情報抽出処理を具体的に説明する。
【0060】先ず、文書最小分割ブロックテーブル(テ
ーブル1)の先頭の文書最小分割ブロック1−1が取出
される。次に、キーワード辞書を参照すると、この文書
最小ブロック1−1の文字列の中に「日付」に関するキ
ーワードが含まれていることが分かる。この文書最小ブ
ロック1−1が「日付」の記述のみで構成されているこ
と及び文書の先頭であって、かつ右よせされていること
などから、「日付」の文書構成要素ブロックであると判
断される。次の最小分割ブロック1−2は前記最小分割
ブロック1−1と1行離れているため、連結されず別の
文書構成要素ブロックとされる。この段階で、構成要素
分類「01(日付)」を持つ文書構成要素テーブル(テ
ーブル2)の文書構成要素ブロック2−1が作成され、
この文書構成要素ブロック2−1は最小分割ブロック1
−1のみで構成されているので「先頭最小分割ブロック
番号」及び「最終最小分割ブロック番号」はともに「0
1(最小分割ブロック1−1を示す)」がセットされ
る。と同時に、文書レイアウト情報テーブル(テーブル
3)の文書レイアウト情報ブロック3−1が作成され、
構成要素分類情報「01(日付)」及び位置情報「04
(右よせ)」が文書レイアウト情報ブロック3−1にセ
ットされる。最小分割ブロックが連結される例として
は、入力例文書1の行位置08行目がある。この行位置
08行目の最小分割ブロック1−5は行末まで文字が続
いているので、次の最小分割ブロック1−6と連結され
る。また、最小分割ブロック1−6が句点を含み、本文
の前にあることなどの条件から、この文書構成要素ブロ
ックは序文と見なされ、文書構成要素ブロック3−5が
作成される。このようにして、文書構成要素ブロックテ
ーブル(テーブル2)及び文書レイアウト情報テーブル
(テーブル3)が作成される。
【0061】上記文書構成要素ブロックテーブル(テー
ブル2)及び文書レイアウト情報テーブル(テーブル
3)が作成されることによって文書レイアウト情報(配
置情報)利用した学習ができることになるが、本実施例
に係る文書処理装置10では上述した文書レイアウト情
報抽出処理に加えて、書式パターンや倍角、アンダーラ
イン等のアレンジ情報も学習可能にするために、上記文
書レイアウト情報抽出処理で行ったレイアウト情報抽出
処理と同様の処理をアレンジ情報(書式パターン情報・
文字サイズ情報・文字修飾情報・タイトル記号パターン
情報・桁下げ情報等)抽出処理として行なうようにす
る。
【0062】文書アレンジ情報抽出処理 図14は文書データ構造の解析結果から文書要素のアレ
ンジ情報を抽出する文書アレンジ情報抽出処理を示すフ
ローチャートであり、本処理を実行することにより図1
8に示す文書アレンジ情報テーブル(テーブル4)が作
成される。また、図15は日付パターン番号を日付書式
パターンテーブル(テーブル6)にセットする日付パタ
ーン学習処理を示すフローチャートであり、図16は修
飾情報を文書アレンジ情報テーブル(テーブル4)にセ
ットする修飾情報セット処理を示すフローチャートであ
る。
【0063】図14において、先ず、ステップS21で
前記文書レイアウト情報抽出処理(図10)で作成した
文書構成要素ブロックテーブル(テーブル2)の文書構
成要素ブロックを取出し、ステップS22で文書構成要
素ブロックの取出しができたか否かを判別する。文書構
成要素ブロックの取出しができなかったときは次ブロッ
クなしと判断して本フローの処理を終え、文書構成要素
ブロックの取出しができたときはステップS23で取出
しポインタを更新する。次いで、ステップS24で取出
した文書構成要素ブロックテーブル(テーブル2)の文
書構成要素ブロックの「構成要素分類(図12参照)」
を図18に示す文書アレンジ情報テーブル(テーブル
4)にセットする。すなわち、前記文書構成要素ブロッ
クテーブル(テーブル2)の文書構成要素ブロックの
「構成要素分類」と同一の構成要素分類情報が文書アレ
ンジ情報テーブル(テーブル4)にセットされる。次い
で、ステップS23で後述する「構成要素分類別書式パ
ターン」を文書アレンジ情報テーブル(テーブル4)に
セットする。次いで、ステップS24で「修飾情報」を
文書アレンジ情報テーブル(テーブル4)にセットし、
ステップS25で「個別情報」を文書アレンジ情報テー
ブル(テーブル4)にセットしてステップS21に戻っ
て上記文書アレンジ抽出処理を繰り返す。この場合、取
出した文書構成要素ブロックの文書に「修飾情報(例え
ば、倍角、アンダーライン、網かけ等)」がなければ修
飾情報サイズのみ(すなわち、ワード情報のみ)がセッ
トされることとなり、「修飾情報」があるときには図1
6に示す修飾情報セット処理フローで修飾情報がセット
される。「文書成要素分類」によって固有のアレンジ情
報があったときはそのアレンジ情報は文書アレンジ情報
ブロックの「個別情報」にセットされる。
【0064】図15は、構成要素分類別書式パターン情
報が日付書式パターンであるとき日付パターン番号を日
付書式パターンテーブル(図18のテーブル6参照)に
セットする日付パターン学習処理を示すフローチャート
である。
【0065】先ず、ステップS31で構成要素分類別書
式パターン情報が「日付」であるとき日付パターン番号
日付パターンテーブル(テーブル4)と文書文字列を比
較し、ステップS32で日付パターンがあると判別され
たときには対応する日付パターン番号を日付書式パター
ンテーブルにセットして本フローの処理を終える。ま
た、上記ステップS32で日付パターンがないと判別さ
れたときにはそのまま本フローの処理を終える。
【0066】図16は修飾情報を文書アレンジ情報テー
ブル(テーブル4)にセットする修飾情報セット処理の
フローチャートである。
【0067】先ず、ステップS41でアンダーライン修
飾されているかをチェックし、ステップS42でアンダ
ーライン修飾があると判別されたときにはステップS4
3でアンダーラインの線種(例えば、細実線アンダーラ
イン、太実線アンダーライン等)を取込み、ステップS
44でこの取込んだ情報を基に修飾情報を作成して文書
アレンジ情報テーブル(テーブル4)にセットする。ま
た、上記ステップS42でアンダーライン修飾がないと
判別されたときにはそのままステップS45に進む。次
いで、ステップS45で網掛け修飾されているかをチェ
ックし、ステップS46で網掛け修飾があると判別され
たときにはステップS47で網掛けの種類(例えば、網
掛1、網掛2等)を取込み、ステップS48でこの取込
んだ情報を基に修飾情報を作成して文書アレンジ情報テ
ーブル(テーブル4)にセットする。また、上記ステッ
プS45で網掛け修飾がないと判別されたときにはその
ままステップS49に進む。そして、ステップS49で
文字サイズが変更されているかをチェックし、ステップ
S50で文字サイズの変更があると判別されたときには
ステップS51で文字サイズの種類(例えば、半角、横
倍角等)を取込み、ステップS52でこの取込んだ情報
を基に修飾情報を作成して文書アレンジ情報テーブル
(テーブル4)にセットする。また、上記ステップS5
0で文字サイズの変更がないと判別されたときにはその
ままステップS53に進む。最後に、ステップS53で
文字体が変更されているかをチェックし、ステップS5
4で文字体の変更があると判別されたときにはステップ
S55で文字体の種類(例えば、白抜き文字、影付き文
字等)を取込み、ステップS56でこの取込んだ情報を
基に修飾情報を作成して文書アレンジ情報テーブル(テ
ーブル4)にセットして本フローの処理を終える。ま
た、上記ステップS54で文字体の変更がないと判別さ
れたときにはそのまま本フローの処理を終える。
【0068】上記文書アレンジ抽出処理及び修飾情報セ
ット処理により、RAM13のワーク領域31に図18
に示すような文書アレンジ情報テーブル(テーブル4)
が作成されることになる。
【0069】上記文書アレンジ情報テーブル(テーブル
4)は、文書構成要素ブロックの1つ1つについてアレ
ンジ情報ブロック4−1,4−2,…,4−6毎に記憶
するものである。文書アレンジ情報テーブル(テーブル
4)の文書アレンジ情報ブロックの1ブロックは図16
に示すように文書の構成要素を示す「構成要素分類」、
「書式パターン」、「修飾情報サイズ」及び「個別情報
サイズ」と、修飾情報がある場合にセットされる「修飾
情報」とからなり、このうち、「構成要素分類」は前記
文書構成要素ブロックの「構成要素分類」と同一であ
る。また、「書式パターン」の内容としては、例えば構
成要素分類が「日付(平成3年10月23日)」の書式
パターンでは「01」が平成3年10月23日、「0
2」が1991.10.23、「03」がその他、であ
る。また、「修飾情報サイズ」及び「個別情報サイズ」
には修飾情報を格納する上記文書アレンジ情報ブロック
のサイズ(バイト数で表わす)であり、例えば「000
4」は4バイト分のサイズがこのブロック内に確保され
ることを示す。
【0070】また、文書アレンジ情報テーブル(テーブ
ル4)の個別情報部分には、本文などのアレンジ情報の
段落字下げ情報やタイトル番号の種類(「1.」「」
など)の情報のようなその文書構成要素ブロック特有の
アレンジ情報が格納される。一方、修飾情報があったと
きにセットされる「修飾情報」は、上位4ビットで修飾
種を表わし、下位4ビットで修飾パターンを表わす(但
し、修飾種により異なる)ものとする。例えば、上位4
ビットについて「01」が文字サイズ変更、「02」が
アンダーライン、「04」が網かけ、「08」が文字
体、である。また、例えば、下位4ビットは文字サイズ
変更、アンダーライン、網かけ、文字体について夫々
「00」が全角、細実線、網かけ1、白抜き、「01」
が半角、太実線、網かけ2、影付き、「02」が横倍
角、細破線、網かけ3、太文字、「03」が縦倍角、太
破線、網かけ4、反転、である。
【0071】このように、上記文書アレンジ抽出処理で
は、図10の文書レイアウト情報抽出処理で作成された
文書構成要素ブロックテーブル(テーブル2)の文書構
成要素ブロックの1つ1つについてアレンジ情報(書式
パターン情報・文字サイズ情報・文字修飾情報・タイト
ル記号パターン情報・桁下げ情報など)を抽出し、文書
アレンジ情報テーブル(テーブル4)をワーク領域31
に作成する。また、文書構成要素分類によって固有のア
レンジ情報は文書アレンジ情報テーブル(テーブル4)
の個別情報部分に格納される。
【0072】図17はタイトル記号パターンを文書アレ
ンジ情報テーブル(テーブル4)にセットする文書タイ
トル記号抽出処理のフローチャートである。
【0073】先ず、ステップS61でタイトルレベルカ
ウンタ及びタイトル記号パターンカウンタを初期化し、
最小分割ブロック取り出しポインタを本文先頭へ移す。
次いで、ステップS62で最小分割ブロック取り出しポ
インタが指す最小分割ブロックを取り出し、ステップS
63で最小分割ブロックの中にタイトル記号が含まれて
いるかをチェックし、ステップS64でタイトル記号が
あると判別されたときには、さらにステップS65でタ
イトル記号パターンが既に出現したものであるかをチェ
ックする。そして、ステップS66でタイトル記号パタ
ーンが新しいパターンであると判別されたときにはステ
ップS67でタイトル記号パターンを文書アレンジ情報
テーブル(テーブル4)にセットし、タイトルレベルカ
ウンタ及びタイトル記号パターンカウンタを更新する。
また、上記ステップS64でタイトル記号がないと判別
されたとき、あるいは上記ステップS66でタイトル記
号パターンが既に出現したものであると判別されたとき
には後述するステップS68へ進む。次いで、ステップ
S68で最小分割ブロック取り出しポインタを更新して
からまだチェックしていない最小分割ブロックがあるか
をチェックし、ステップS69でまだチェックしていな
い最小分割ブロックがあると判別されたときには上記ス
テップS62へ進む。また、上記ステップS69で全て
の最小分割ブロックをチェックしたと判別されたときに
はそのまま本フローの処理を終える。以下、入力例文書
1を例に採り上記文書アレンジ情報抽出処理を具体的に
説明する。
【0074】先ず、文書最構成要素ブロックテーブル
(テーブル2)の先頭の文書構成要素ブロック2−1が
取出されると同時に、文書アレンジ情報テーブル(テー
ブル49に文書アレンジ情報ブロック4−1を作成し、
この文書アレンジ情報テーブル(テーブル4)に文書構
造要素ブロック2−1と同一の構成要素分類情報をセッ
トする。次に構成要素分類別書式パターン情報をセット
することになるが、この場合「構成要素分類」が「日
付」であるので日付の書式パターン分類の「01(「平
成**年**月**日」パターン)」が文書アレンジ情
報ブロック4−1にセットされる。次の修飾情報は文書
上ブロック何の修飾も行われていないので、自分を含め
たサイズ「0002(ワード情報)」のみがセットさ
れ、また個別情報もないので同様に「0002(ワード
情報)」がセットされる。次に文書構成要素ブロック2
−2が取り出され文書アレンジ情報ブロック4−1と同
様に情報がセットされるが、このブロックは文字サイズ
変更及び文字修飾されているので、一つの修飾情報に関
して一つの情報ブロックが作成され、修飾情報1(横倍
角)・修飾情報2(細実線アンダーライン)・修飾情報
3(太文字)の3情報ブロックが文書アレンジ情報ブロ
ック4−2にセットされる。文書構成要素ブロック2−
3,2−4,2−5はアレンジが何も行なわれていない
のでアレンジ情報は何もセットされない。次の文書構成
要素ブロック2−6は本文であるが、ここでは以下のよ
うにしてタイトル記号パターン情報が抽出・学習され
る。まずブロック2−6を構成している最初の最小分割
ブロック1−7が取り出され、文字列先頭部分にタイト
ル記号を含んでいるかチェックされるが、この場合含ん
でいないので次の最小分割ブロック1−8が取り出され
る。この最小分割ブロックは文字列先頭部分にタイトル
記号「1.」を含んでいるので、その情報が文書アレン
ジ情報テーブル(テーブル4)にレベル1のタイトル記
号パターンとしてセットされる。この場合、アレンジ情
報テーブルに格納される「1.」の情報の「1」は数字
パターンを表わしている。次の最小分割ブロック1−
9,1−10はタイトル記号を含んでいないので、さら
に次の最小分割ブロック1−11が取り出される。この
ブロックはタイトル記号を含んでいるが、文字列開始位
置及びタイトル記号パターンが前出「1.」と同じパタ
ーンなので情報の格納は行なわれない。次の最小分割ブ
ロックは、文字列先頭部分にタイトル記号「」を含ん
でいて、更に前出のレベル1のタイトル記号より桁下げ
されているので、レベル2のタイトル記号パターンとし
てアレンジ情報テーブル(テーブル4)に情報が格納さ
れる。このようにしてタイトル記号パターンの抽出が行
なわれる。
【0075】学習処理 学習処理は、上述の処理で得られた文書レイアウト情報
及び文書アレンジ情報を、文書フォーマット変換等で使
用できる形態にして記憶しておく処理である。すなわ
ち、文書解析装置24により前述の処理でワーク領域3
1上に作成された文書レイアウト情報テーブル(テーブ
ル3)及び文書アレンジ情報テーブル(テーブル4)
が、それぞれ文書レイアウト情報学習情報29及び文書
アレンジ情報学習領域30に格納されることで学習が行
われる。この文書レイアウト情報学習領域29及び文書
アレンジ学習領域30は文書作成装置の電源をオフして
も内容は保持されるものとし、不揮発性メモリ等により
構成される。また、これらの学習領域29,30の学習
データは、外部記憶装置20に保存することもできる。
【0076】以上により文書最小分割処理(図8及び図
9)、文書レイアウト情報抽出処理(図10〜図1
3)、文書アレンジ情報抽出処理(図14〜図18)及
び学習処理からなる文書フォーマット学習の説明を終
え、次に学習情報に基づいて文書フォーマットを変換す
る文書フォーマット変換について詳細に説明する。
【0077】○文書フォーマット変換 文書フォーマット変換は、文書構造解析処理(図1
9)、文書アレンジ変換処理(図20)及び文書レイア
ウト変換処理(図21)からなる。
【0078】また、前述した学習処理が終了し、文書フ
ォーマット学習情報が文書レイアウト情報学習領域29
及び文書アレンジ情報学習領域30に既に格納されてい
るものとし、図3に示す入力例文書2を入力例文書1の
学習結果に従って変換して出力例文書1として出力する
場合を例に採り説明する。
【0079】文書構造解析処理 この文書構造解析処理は、入力文の文書構造を解析して
ブロックの範囲と構成要素分類を持つ文書構造解析テー
ブル(テーブル5)をワーク領域31に作成する処理で
あり、この文書構造解析処理は前述した文書最小分割処
理(図8及び図9)及び文書レイアウト情報抽出処理
(図10〜図13)と結果として作成されるテーブルの
フォーマットが多少異なるだけで解析手順は略同一であ
る。すなわち、図8及び図10に示す処理フローと同様
な処理によって文書構造解析テーブル(テーブル5)を
作成することができ、この文書構造解析テーブル(テー
ブル5)は前記図12の文書構成要素ブロックテーブル
(テーブル2)に相当する。
【0080】上記文書構造解析テーブル(テーブル5)
は、入力例文書2の文書最小分割ブロックの1つ1つに
ついて文書構成要素を分類しこれを文書構造解析ブロッ
ク5−1,5−2,5−3,5−4,5−5,5−6,
…毎に分類記憶するものである。また、文書構造解析ブ
ロックテーブル(テーブル5)の文書構造解析要素ブロ
ックの1ブロックは日付、タイトル等の文書の構成要素
を示す「構成要素分類」と、ブロックの範囲を示す「開
始行位置」及び「終了行位置」からなる。
【0081】なお、文書フォーマット変換の場合は、文
書構造解析テーブル(テーブル5)だけあればよく、前
記文書アレンジ情報テーブル(テーブル5)は必要では
ない。すなわち、文書のフォーマット変換は、フォーマ
ット学習と同じ手段で文書の構造を判断した後、各構成
要素を学習情報により並び替え、更に文字のアレンジを
行うものであるため、統一すべき文書の文書アレンジ情
報テーブル(テーブル4)があればよい。従って、ブロ
ックがどういう種類のものかさえ分かればよく、文書フ
ォーマット学習時に作成したレイアウト情報(配置情
報)やアレンジ情報をそのブロックに付加していくだけ
である。
【0082】文書アレンジ変換処理 図20は学習したアレンジ情報に基づいて入力文書(入
力例文書2)のアレンジを行なう文書アレンジ変換処理
のフローチャートである。
【0083】先ず、ステップS71で入力文書の文書構
造を解析し、ステップS72で入力文書の文書構造解析
テーブル(テーブル5)から文書構造解析ブロックを取
出し、ステップS73で文書構造解析テーブル(テーブ
ル5)から文書構造解析ブロックの取出しができたか否
かを判別する。ここで、文書構造の解析は前述した文書
最小分割処理、文書レイアウト情報抽出処理による文書
情報の解析手順と全く同じように解析される。文書構造
解析ブロックの取出しができなかったときは次ブロック
なしと判断して本フローの処理を終え、文書構造解析ブ
ロックの取出しができたときはステップS74で取出し
ポインタを更新する。次いで、ステップS75で前記文
書アレンジ情報テーブル(テーブル4)から同じ「構成
要素分類」を持つブロックをサーチし、ステップS76
で書式パターンの変更情報があるかをチェックする。ス
テップS77で書式パターンの変更があると判別された
ときはステップS78で書式パターンを変更し、書式パ
ターンの変更がないときにはそのままステップS79に
進む。すなわち、文書アレンジ情報学習領域30に格納
されている同じ構成要素ブロックから同じ構成要素分類
情報を持つ文書アレンジ情報ブロックの学習に従って書
式パターンの変更が行われる。これにより、文書の書式
が文書アレンジ変換しようとする文書の書式パターン
(例えば、文書サイズ)に変更される。
【0084】次いで、ステップS79で修飾情報がある
かをチェックし、ステップS80で修飾情報があると判
別されたときはステップS81で文字修飾を行ってステ
ップS82に進み、修飾情報がないときにはそのままス
テップS82に進む。ステップS82では個別アレンジ
情報があるかをチェックし、ステップS83で個別アレ
ンジ情報があると判別されたときはステップS84で個
別アレンジを行ってステップS85に進み、個別アレン
ジ情報がないときにはそのままステップS85に進む。
ステップS85では上記書式パターン、文字修飾、個別
アレンジ等のアレンジ変換が行われた文書を、ワーク領
域31に中間文書として出力して該当ブロックにおける
文書アレンジ変換を終えてステップS42に戻り、上記
処理を文書構造解析ブロックがなくなるまで繰り返す。
【0085】このように、上記文書アレンジ変換処理で
は、図19の文書構造解析処理で作成された文書構造解
析テーブル(テーブル5)先頭の構成要素ブロックか
ら、文書アレンジ情報学習領域30に格納されている文
書アレンジ情報テーブル(テーブル4)の同じ構成要素
ブロックを取出す。そして、文書アレンジ情報学習領域
30に格納されている同じ構成要素を持つ文書アレンジ
情報ブロックの学習に従って文書のアレンジ(例えば、
書式パターンの変更、文字修飾等)を行なう。この文書
アレンジ変換の結果は、ワーク領域31に中間文書の形
で出力される。ここで、ワーク領域31に一時的に格納
される中間文書は、文書のアレンジ変換はされている
が、レイアウト位置の変更はまだ行われていない文書で
あり、図4の中間例文書1で示される。
【0086】以下、入力例文書2及び中間例文書1を例
に採り上記文書アレンジ変換処理を具体的に説明する。
【0087】先ず、最初に入力例文書2の文書構造解析
テーブル(テーブル5)の先頭のブロック5−1が取出
される。この文書構造解析ブロック5−1の構成要素分
類情報は「日付(01)」であり、これと同じ構成要素
分類情報を持つ文書アレンジ情報学習領域30に格納さ
れている文書アレンジ情報ブロック4−1に従ってアレ
ンジが行われる。文書記憶領域28に格納されている文
書データ「1991.11.15」は文書アレンジ情報
ブロック4−1の書式パターン情報によって「「平成3
年11月15日」に変更される。次いで、本来修飾情報
及び個別情報に従ってアレンジされているが、文書アレ
ンジ情報ブロック4−1ではこのアレンジ情報がないの
でそのままである。このアレンジされた中間文書はワー
ク領域31に出力される。次いでブロック5−2が取り
出されるが、これに対応する文書アレンジ情報ブロック
4−4は書式パターン情報及びアレンジ情報を持ってい
ないので、アレンジは行なわれずに中間文書としてワー
ク領域31に出力される。次いでブロック5−3が取り
出されるが、これに対応する文書アレンジ情報ブロック
4−2は修飾情報を持っているので、修飾情報による修
飾が行なわれて中間文書としてワーク領域31に出力さ
れる。次のブロック5−4,5−5はこれらに対応する
文書アレンジ情報ブロック4−3,4−5が、アレンジ
情報を持っていないので、アレンジは行なわれずに中間
文書としてワーク領域31に出力される。次のブロック
5−6は対応する文書アレンジ情報ブロック4−6が、
タイトル記号パターン情報を持っているので、「」が
「1.」に、「(1)」が「」パターンに変更されて中
間文書としてワーク領域31に出力される。このように
して、ワーク領域31上に図4に示す中間例文書1が作
成される。この中間例文書1は、入力例文書1(図2)
のアレンジ情報に従って入力例文書2(図3)の内容を
アレンジ変換した文書である。従って、この中間例文書
1では入力例文書1のレイアウト位置の変更は行われて
おらず、書式パターン等のアレンジ情報のみが変更され
ている。例えば、入力例文書2の行位置01の日付「1
991.11.15」は、入力例文書1の01行目の日
付のアレンジ情報学習「平年**月**日」に合わせて
中間例文書1の行位置01に示すように「平成3年11
月15日」にアレンジ変換される。また、入力例文書2
の行位置03の全角の大見出し(タイトル)「出張報告
書」は、入力例文書1の03行目の行位置03の倍角ア
ンダーラインの大見出し(タイトル)「出張報告書」に
合わせて中間例文書1の行位置03に示すように「出張
報告書」にアレンジ変換される。このように、文書レイ
アウト(配置)変換以外のアレンジ変換後の文書が中間
例文書1としてワーク領域31に作成されることにな
る。
【0088】ワーク領域31に作成された中間例文書1
は以下に述べる文書レイアウト変換処理によって最終的
な出力例文書1(図5)にレイアウト変換され、一連の
文書フォーマット学習・文書フォーマット変換が終了す
る。
【0089】文書レイアウト変換処理 図21は学習した文書レイアウト情報に基づいて中間文
書に作成されたアレンジ変換後の文書の配置を変換して
最終的な出力文書を出力する文書レイアウト変換処理の
フローチャートである。
【0090】先ず、ステップS91で前記文書レイアウ
ト情報抽出処理(図10)で作成した文書レイアウト情
報テーブル(テーブル3)の文書レイアウト情報ブロッ
クを取出し、ステップS92で文書レイアウト情報ブロ
ックの取出しができたか否かを判別する。文書レイアウ
ト情報ブロックの取出しができなかったときは次ブロッ
クなしと判断して本フローの処理を終え、文書レイアウ
ト情報ブロックの取出しができたときはステップS93
で取出しポインタを更新する。次いで、ステップS94
で対応する入力文の文書構造解析テーブル(テーブル
5)の文書構造解析テーブルブロックがあるかをチェッ
クし、ステップS95で対応する入力文の文書構造解析
テーブルブロックがあると判別されたときはステップS
96で中間文書の対応する部分を文書フォーマット変換
後の最終的な文書(出力例文書1)として文書記憶領域
28に出力してステップS91に戻り、文書レイアウト
情報ブロックがなくなるまで上記処理を繰り返す。一
方、ステップS95で対応する入力文の文書構造解析テ
ーブルブロックがないと判別されたときはステップS9
1に戻り上記処理を繰り返す。
【0091】このように、上記文書レイアウト変換処理
では、前記文書アレンジ変換処理でワーク領域31上に
作成された中間文書が、文書レイアウト情報学習領域2
9に学習されている文書レイアウト情報テーブル(テー
ブル3)に従って文書記憶領域28に出力される。
【0092】中間例文書1により具体的に説明すると、
最初に文書レイアウト情報テーブル(テーブル3)の先
頭ブロック3−1が取出され、それと同じ構成要素分類
情報「日付」を持つ文書構造解析テーブル(テーブル
5)上の文書構造解析ブロック5−1が見つけられ、そ
れに対応するワーク領域31にある中間例文書1の部分
が文書記憶領域28に出力される。次に、文書レイアウ
ト情報テーブル(テーブル3)では文書レイアウト情報
ブロック3−2の「大見出し」が先にあるので中間例文
書1の「大見出し」に対応する文書部分が文書記憶領域
28に出力される。これにより、入力例文書2と出力例
文書1で「大見出し」と「差出人」のレイアウトが入れ
替えられたことになる。このようにして中間例文書1は
全て出力例文書1にレイアウト変換されることになる。
最終的には、入力例文書2の内容を持つ中間例文書1
が、入力例文書1のレイアウト情報に従って並べ替えら
れて出力される。
【0093】以上説明したように、本実施例の文書処理
装置10は、印刷あるいは手書きされた文字を光学的ス
キャナにより読み取り、識別・判断処理した後、文字の
符号化を行なうOCR16と、文書記憶領域28に記憶
されている文書データの構造を解析する文書解析装置2
4と、文書解析装置24による解析結果から文書要素の
アレンジ情報を抽出する文書アレンジ情報抽出装置26
と、抽出した情報を学習した学習データを基に文書デー
タを統一された文書フォーマットに変換する文書フォー
マット変換装置27と、文書アレンジ情報抽出装置25
により抽出したアレンジ情報を学習するための文書アレ
ンジ情報学習領域30とを備え、OCR16は、印刷済
み文書をまずドットイメージとして読み込み、そのドッ
トイメージデータを行間及び桁間の空白部を参考にして
文書書式情報を決定し、その文書書式情報を基にして読
み込んだドットイメージデータを文字単位ドットデータ
ごとに切り分けて文字コードに変換するようにし、ま
た、CPU11によって制御される文書解析装置24
は、OCR16により認識されて文書データ文書記憶領
域28に格納された文書データを1行ずつ取り出して文
書データの構造を解析し、その解析結果から文書アレン
ジ情報を抽出し、各構成要素別に行なわれている文字修
飾情報をその構成要素と関連づけて学習して文書アレン
ジ情報学習領域30に学習データとして記憶しておくと
ともに、フォーマット変換時にはこの学習データに基づ
いて同様にして抽出された出力対象の文書に対しその構
成要素毎に文字修飾を行なって文書フォーマット変換
し、フォーマット変換されたアレンジ情報に従って統一
されたアレンジ情報の文書データをCRT18やプリン
タ22に出力するようにしているので、文書ファイルが
ないような文書であっても、印刷済み文書があれば、文
書を作成する際に、学習しているアレンジ情報を利用す
ることができ、アレンジが統一されていない文書データ
のアレンジをいずれかの文書データに統一することがで
きる。
【0094】従って、あるアレンジ情報を持つ文書デー
タを、統一したアレンジ情報の文書データに揃えたい場
合には、まず統一したいアレンジ情報を持つ第1の文書
データを読込んで前述した文書フォーマット学習をした
後、第2の文書データ(複数であってもよい)を読込ん
で同様に文書フォーマット学習をし、更に前述した文書
アレンジ変換を行うようにすればよい。以後、統一され
ていない文書データが複数ある場合も同様に処理すれば
よい。その結果、オペレータは統一したい文書データを
指示するだけで済むので、従来オペレータが逐一指定し
ていたアレンジ変換作業を格段に軽減させることができ
る。また、他人の文書を自分のフォーマットに変換して
見やすくすることができる効果もある。特に、製品の使
用書や複数人の分担で執筆される論文・辞書編集等にお
いて文書フォーマットの整合性を保つ必要がある場合に
予め決めておいたアレンジ情報を供給し、そのアレンジ
情報に合わせて文書書式が統一できるので、複数人で自
由に文書をつくった場合にも逐一「日付」、「タイト
ル」、「差出人」等に付されたアレンジ情報を変更する
ことがなくなり作業性を格段に向上させることができ
る。
【0095】また、上述したように文書書式を統一する
だけではなく、文書書式を統一した上で各構成要素別に
行なわれている文字体、文字サイズ変更、網掛け、アン
ダーライン等の文字修飾を、いずれかの文書の各構成要
素別の文字修飾に統一することができるので、より統一
のとれた文書作成ができるようになる。例えば、作成す
る文書に複数のタイトルが存在し、各タイトルに応じた
字下げ(段落下げ)を各人が自由に行なってもタイトル
のレベルに応じた字下げに統一することができる。
【0096】また、本実施例の文書処理装置10は、文
書フォーマットの学習が簡単に行えるという効果がある
が、文書データの読取りの際、OCR16等を用いて文
字を直接読み取って符号化して前記学習を行なうように
すればより作業性を高めることが可能になる。
【0097】また、本実施例の文書処理装置10は、文
書フォーマットの学習が簡単に行えるという効果がある
が、文書データの読取りの際、OCR16等を用いて文
字を直接読取って符号化して前記学習を行うようにすれ
ば作業性を高めることが可能になる。
【0098】なお、本実施例では、文書構成要素ブロッ
クを行単位としているが、これには限定されず、桁単位
の構造管理の追加等を行うことで、同一行に2つ以上の
文書構成要素ブロックがあっても同様に処理することが
できる。
【0099】また、本実施例の構成要素の分類や文書レ
イアウト情報の抽出及び学習は例示であり、より詳細に
分類及び抽出・学習を行えるのは言うまでもなく、本実
施例で開示した方法と同様の方法によって実現可能であ
る。
【0100】また、本実施例では入力例文書1,2のよ
うに文書レイアウトの施された文書のフォーマット学習
例を示したが、レイアウトを意識しないで作成された
(桁下げ等が行われていない)べた書きの文書を、学習
したフォーマットでレイアウトすることもできる。
【0101】また、本実施例では「大見出し」の文字修
飾を例に挙げて説明したが、全ての文書構成要素に対し
ても学習・フォーマット変換が可能であることは言うま
でもなく、より詳細に文書の構造解析を行なうようにす
れば、例えば構成要素の一部分の修飾に関しても学習・
フォーマット変換が可能である。また、文書修飾の目的
で使用されている図形・罫線等も学習の対象となるのは
言うまでもない。
【0102】また、本実施例の文書フォーマット変換処
理例では、文書フォーマット学習機能により学習したフ
ォーマット学習データを用いたが、これに限らず、例え
ば外部記憶装置等にあるフォーマット学習データを学習
領域に呼び出して用いても良いことは言うまでもない。
【0103】また、本実施例では、文書アレンジ変換処
理後に、文書レイアウト変換処理を行っているが、まず
レイアウト変換処理を行ない、次にアレンジ変換処理を
行なうようにしてもよいことは勿論である。
【0104】さらに、本実施例では、文書処理装置10
を日本語ワードプロセッサに適用した例であるが、文書
書式変換機能を持つ装置であれば他の全ての装置、例え
ばパーソナルコンピュータにも適用できることは言うま
でもない。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、文書ファイルがないよ
うな文書であっても、印刷済み文書があれば、文書を作
成する際に、学習したアレンジ情報を利用することがで
き、アレンジが統一されていない文書データのアレンジ
をいずれかの文書データに統一することができる。特
に、印刷済み文書をドットイメージとして読み込み、そ
のドットイメージデータから文書書式情報を決定し、そ
の文書書式情報を基にして読み込んだドットイメージデ
ータを文字単位ドットデータごとに切り分けて文字コー
ドに変換し、この文書データに対して各構成要素別に行
なわれている文字修飾(文字体・文字サイズ変更・網掛
け・アンダーライン等)の情報がその構成要素と関連づ
けて学習するようにしているので、この学習結果を用い
て、印刷済み文書に対してその構成要素毎に文字修飾を
行なうことができ、文書入力の段階から各構成要素別に
行なわれている文字修飾をいずれかの文書の各構成要素
別の文字修飾に統一することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】文書処理装置のブロック構成図である。
【図2】文書処理装置の入力例文書1を示す図である。
【図3】文書処理装置の入力例文書2を示す図である。
【図4】文書処理装置の中間例文書を示す図である。
【図5】文書処理装置の出力例文書を示す図である。
【図6】文書処理装置の文字パターン解析処理を示すフ
ローチャートである。
【図7】文書処理装置のOCRによる文書書式情報決定
を説明するための図である。
【図8】文書処理装置の文書最小分割処理を示すフロー
チャートである。
【図9】文書処理装置の文書最小分割ブロックテーブル
(テーブル1)を示す図である。
【図10】文書処理装置の文書レイアウト情報抽出処理
を示すフローチャートである。
【図11】文書処理装置のキーワード辞書の構造を示す
図である。
【図12】文書処理装置の文書構成要素ブロックテーブ
ル(テーブル2)を示す図である。
【図13】文書処理装置の文書レイアウト情報テーブル
(テーブル3)を示す図である。
【図14】文書処理装置の文書アレンジ情報抽出処理を
示すフローチャートである。
【図15】文書処理装置の日付パターン学習処理を示す
フローチャートである。
【図16】文書処理装置の修飾情報セット処理を示すフ
ローチャートである。
【図17】文書処理装置の文書タイトル記号抽出処理を
示すフローチャートである。
【図18】文書処理装置の文書アレンジ情報テーブル
(テーブル4)を示す図である。
【図19】文書処理装置の入力例文書2の文書構造解析
テーブル(テーブル5)を示す図である。
【図20】文書処理装置の文書アレンジ変換処理を示す
フローチャートである。
【図21】文書処理装置の文書レイアウト変化処理を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
10 文書処理装置 11 CPU 12 ROM 13 RAM 14 キーボード 16 OCR 18 CRT 20 外部記憶装置 22 プリンタ 24 文書解析装置 25 文書レイアウト情報抽出装置 26 文書アレンジ情報抽出装置 27 文書フォーマット変換装置 28 文書記憶領域 29 文書レイアウト情報学習領域 30 文書アレンジ情報学習領域 31 ワーク領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷又は手書きされた文書をドットイメ
    ージとして読み込んで解析し、文書書式情報を決定する
    とともに、決定された文書書式情報に基づいて読み込ん
    だドットイメージを文字コードで表される文書データに
    変換する文字認識手段と、 前記文字認識手段により認識された文書データの構造を
    解析する文書解析手段と、 前記文書解析手段により解析された解析結果から文書要
    素のレイアウト情報を抽出する文書レイアウト抽出手段
    と、 前記文書解析手段により解析された解析結果から文字修
    飾情報を含むアレンジ情報を抽出する文書アレンジ抽出
    手段と、 前記文書レイアウト抽出手段により抽出された文書要素
    のレイアウト情報及び前記文書アレンジ抽出手段により
    抽出されたアレンジ情報を学習して文書を作成する際の
    学習データとして記憶する学習手段と、 前記学習手段に記憶された学習データに基づいてフォー
    マット変換しようとする文書データのフォーマットを変
    換する文書フォーマット変換手段と、 前記文書フォーマット変換手段によりフォーマット変換
    された文書データを出力する文書データ出力手段と、 を具備したことを特徴とする文書処理装置。
JP4360323A 1992-12-29 1992-12-29 文書処理装置 Pending JPH06203018A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4360323A JPH06203018A (ja) 1992-12-29 1992-12-29 文書処理装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018136771A (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 株式会社プロフィールド 学習装置、編集装置、学習方法、編集方法およびプログラム
JP2020154951A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 大日本印刷株式会社 フォント選定装置及びプログラム
US11568276B1 (en) 2021-08-25 2023-01-31 International Business Machines Corporation Adaptive document understanding

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2020154951A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 大日本印刷株式会社 フォント選定装置及びプログラム
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