JP2001357342A - 情報処理方法および装置 - Google Patents

情報処理方法および装置

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JP2001357342A
JP2001357342A JP2000221506A JP2000221506A JP2001357342A JP 2001357342 A JP2001357342 A JP 2001357342A JP 2000221506 A JP2000221506 A JP 2000221506A JP 2000221506 A JP2000221506 A JP 2000221506A JP 2001357342 A JP2001357342 A JP 2001357342A
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Mantaro Yajima
万太郎 矢島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンドユーザ向けに作成された手順規定文書
上に、簡単、迅速に、装置が厳密に解釈実行し得る手順
定義をおこなえるようにする。 【解決手段】 1つの表の全体を条件判定表として指定
し、表中の条件指示部分に項目名とデータとの対である
項目定義を施すことにより、条件判定表による手順の分
岐を定義する「表分岐手順定義データ」を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0010】
【発明の属する技術分野】本発明は、文書処理、および
データ処理を行う情報処理方法および装置に関する。
【0020】
【従来の技術】従来、文書処理装置、またはデータ処理
装置において、その動作、処理の手順を定義、記述する
方法として、様々な「言語」が用意されてきた。特に、
近年、装置の処理手順をエンドユーザが簡単に定義記述
する方法として、様々な「エンドユーザ簡易言語」が多
様な用途毎に、数多く提供されてきている。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】一般に、情報処理装置
に指示する処理手順の内容は、正確性が求められること
から、すでにプログラムの仕様書、設計書、或いは、運
用指示書などの書面により、プログラマ、システムの使
用者、運用者などの担当者向けに記述されている場合が
多い。
【0040】特に、これらの仕様書類においては、条件
により処理内容を変える分岐手順の記述には、その表現
方法としての簡明さ、視認性から、表形式の記述が使用
されることが多い。
【0050】従来の方法によれば、手慣の内容がこれら
の仕様書類に、ほぼ正確に記述されているにもかか割ら
ず、同じ内容を仕様言語の定める形式に、新たに書き改
める必要があった.上記した分岐条件を記述した表に場
合、いわゆるCASE文の形に書き直されることにな
る。
【0060】一般に、書き直しは、手間と時間を要し、
書き写しミスの発生の可能性がある。手順の記述の場合
もこの間題を逃れえない.また、新しく定められた言語
による記述は、プログラム経験者を必要とし、さらに何
よりも、誰の目にも一目瞭然という視認性を大きく欠く
ことは、さけられない。このことは、上記した分岐手順
の場合などにおいて、特に顧著なものである。
【0070】本発明は、かかる従来技術の問題に鑑みて
なされたもので、装置に一連の処理シーケンスを指示す
る手順定義が、記述の手間少なく、書き誤りの可能性が
小さく、かつ記述内容の視認性が高く行えるようにした
情報処理方法と装置を提供することを目的とする。
【0080】
【課題が解決しようとする課題】上記の目的を達成する
ため、本発明のうち請求項1に記載の情報処理方法は、
表中において、項目名とデータまたはフィールドとの対
応付けである項目定義を定めるステップ、1つの表を手
順の分岐を定義する条件判定表として指定するか、また
は、1つのフィールド内のデータを分岐手順の実行内容
として指定するステップとを備え、文書上に自由に作成
した表から手順の分岐を定義する分岐手順データを生成
することを特徴とする。
【0090】また、請求項2記載の情報処理装置は、書
面上の表中において、項目名とデータまたはフィールド
との対応付けである項目定義を定める手段、1つの表を
手順の分岐を定義する条件判定表として指定するか、ま
たは、1つのフィールド内のデータを分岐手順の実行内
容として指定する手段とを備え、文書上に自由に作成し
た表から手順の分岐を定義する分岐手順データを生成す
ることを特徴とする。
【発明の実施の形態】以下、添付図を参照して本発明を
説明する。
【0110】図1に、本発明の一実施例における情報処
理装置のハードウェア上のシステム構成を示す。このシ
ステムにおいて、カラーイメージ・スキャナ10、キー
ボード12、マウス14およびディジタイザ15が入力
装置として、内部メモリ16および外部メモリ18が記
憶装置として、表示装置20および印紙装置22が出力
装置として、それぞれ適当なインタフエース回路(図示
せず)を介してCPU24に接続されている。また、C
PU24は、通信装置26を介して電話回線または通信
回線27とも接続されている。
【0120】カラーイメージ・スキャナ10は、用紙上
に記載された文書中の文字、記号および図形をカラー画
像情報として読み取る。内部メモリ16および外部メモ
リ18には、CPU24の処理または制御動作を規定す
る各種プログラムのほか、各種電子辞書、キャラクタフ
ォント、ファイル等が格納されている。通信装置26
は、ファクシミリ通信機能を有している。
【0130】図2に、本実施例のシステムにおいて帳表
の作成に関する動作モードの一覧を示す。「メイン」、
「定義」、「環境設定」等の主モードが設定されてお
り、これらの主モードはそれぞれ「取り出し」・・・、
「定義解釈」・・・、「定義区別設定」等のサブモード
に分岐している。
【0140】図3に、表示装置20のディスプレイ画面
20aに表示される「主モード一覧メニュー」を示す。
このメニュー画面では、画面の右下部に「メイン」、
「定義」、「環境設定」などの主モード選択ボタンが表
示される。
【0150】上記の「主モード一覧メニュー」で、「環
境設定」ボタンをクリックすると、環境設定モードが選
択される。この環境設定モードに切り替わると、ディス
プレイ画面20aに図4に示すような画面が映し出さ
れ、画面の右下部に「定義区別設定」、「定義情報設
定」等のサブモード選択ボタンが表示される。ここで、
「定義情報設定」ボタンをクリックすると、定義情報設
定モードに入り、図5〜図7に示すような「定義要素/
記入情報対照表Jが画面に表示される。
【0160】図5〜図8において、本実施例では、「共
通」、「データ管理」、「データ定義」、「ファイル定
義」、「コマンド/手順定義」等の複数の定義系が用意
され、各定義系の中に複数の定義要素が設定されてい
る。これらの定義系のうち、「データ管理」、「データ
定義J、「ファイル定義」または「コマンド/手順定
義」系の各定義要素はデータ管理上のフォーマットを設
定するために用いられる。「共通」の各定義要素は、
「データ管理」、「データ定義」、「ファイル定義」、
「コマンド/手順定義」系の各フォーマットに共用され
る。
【0170】図5〜図7に示すように、各定義要素に
は、1種類または複数種類の所定の文字(文字列)、記
号または図形が対応づけられている。定義要素の中に
は、たとえば「データ管理」系の定義要素「丸め方」に
対応する“切上げ”のようにその記入情報だけで目的の
定義内容を表すものもあれば、たとえば「共通」系の
「項目名」に対応する“< >”のように、他の記入情
報を指定し、その指定した他の記入情報に定義内容を委
ねるものもある。また、「共通」系の定義要素「定義要
素指定」に対応する“ ”のように、この記入情報によ
って指定された領域内に記入されている通常記入情報の
文字、記号等を定義要素に転化させるべきことを指示す
るか、あるいは用語辞書を参照して特定の定義内容に解
釈すべきことを指示するものもある。
【0180】また、「データ定義」系における「区分」
と「数値」、「テキスト」、「集計数値」との関係のよ
うに、互いに対の関係になるデータ項目名(区分)とデ
ータ名(数値、テキスト、集計数値)とがそれぞれ個別
的な定義要素として登録される場合は、この対の関係が
対照表の中でも判るように表示される。
【0190】上記のような定義要素と記入情報との対応
付けは、システムが最初から用意していてもよく、ある
いはユーザが画面入力で随時設定登録できるようにして
もよい。いずれにしても、たとえば図9に示すようなデ
ータフォーマットで、各定義要素毎に図5〜図7の対照
表に相当する可変データ長の定義要素識別データが設定
される。各定義要素識別データは、後述する定義情報認
識部の定義要素識別データ記憶部48(図25)に保持
される。
【0200】なお、図8の「定義要素識別データ」のデ
ータフォーマットにおいて、「定義系コード」のデータ
・フィールドには当該定義要素(たとえば「右づめ」)
の属する定義系(書式定義)のコードがセットされ、
「定義要素種別」のデータ・フィールドには当該定義要
素(右づめ)のコードがセットされ、「構成文字列/記
号列」の各データ・フィールドには当該定義要素(右づ
め)に対応する文字列または記号(「右」、「右づ
め」、「右寄せ」)のコードが所定の区切り識別データ
を挟んでセットされ、末尾のフィールドにはこのデータ
の終端を示す所定の終端識別データが付けられる。
【0210】「対関係の定義要素コード」のフィールド
には、上記したように「データ定義」系における「区
分」と(「数値」、「テキスト」、「集計数値」)のよ
うに、対の関係を有する他の定義要素コードがある場合
に、該他の定義要素コードがセットされる。したがっ
て、「区分」の「定義要素識別データ」であれば、この
フィールドには、「数値」、「テキスト」および「集計
数値」の各定義要素コードがセットされる。また、「数
値」、「テキスト」または「集計数値」の「定義要素識
別データ」であれば、このフィールドには、「区分」の
「定義要素識別データ」がセットされる。
【0220】上記のように、本実施例では、文書上で各
種の定義を行うための定義要素が、通常の文書内容を表
す通常記入情報としても利用可能な文字、記号または図
形と対応づけられている。ただし、後述するように、定
義要素として用いられるときは、当該記入情報に特別の
修飾情報(たとえば色情報)を付し、文書内容を表す通
常記入情報とは区別するようにしている。つまり、ユー
ザにあっては、普段使い慣れている記入情報を、文書内
容を表すための通常記入情報としてそのまま使えるだけ
でなく、これに特別の修飾情報を付加することで定義内
容を示すための定義情報としても使えるようになってい
る。
【0230】図4の「環境設定モード画面」において
「定義区別設定」のサブモード選択ボタンを選択する
と、ディスプレイ画面20aには図9に示すような「定
義情報区別指示画面」が現わる。
【0240】図10において、[定義系]の欄こは「デ
ータ管理」等の定義系がリストされている。ユーザは、
各定義系の記入情報に用いる[色]、[線修飾]、[線
太さ]、[手書き/印刷]の修飾情報または識別情報を
各位置に入力すればよい。
【0250】図10の例では、「データ管理」、「デー
タ定義」、「ファイル定義」、「コマンド/手順定義」
にはそれぞれ(青)を[色]の欄に入力している。な
お、上記のように「共通」の各定義要素は全ての定義系
に共用されるので、「共通」固有の修飾情報を設定する
必要はない。
【0260】この定義情報区別指示の入力操作に応勤し
てシステム内では、たとえば図10に示すようなデータ
フォーマットで各定義系についての定義情報区別データ
が設定される。この定義情報区別データは、後述する定
義情報認識部の定義情報区別データ記憶部50(図2
9)に保持される。
【0270】図11に、主モードの1つである「メイ
ン」モードの画面を示す。この「メイン」モード画面で
は、画面の右下部に「取り出し」、「格納」、「次」、
「実行」等のサブモード選択ボタンが表示され、各サブ
モード選択ボタンをクリックすると各ボタンで表示され
たサブモードに切り替わるようになっている。なお、電
源投入直後のディスプレイ画面20a上にはデフォルト
でこの「メイン」モード画面が現れ、画面の左下隅部に
常時表示されている「モード」ボタンをクリックする
と、上記の「主モード一覧メニュー」画面に切り替わる
ようになっている。
【0280】次に、このシステムにおいて、システムの
一連の動作、処理を指示する「手順」を定義する機能に
ついて説明する。また、「手順」中において、その入出
力フォーマットとなる帳表フォーマットを定義する機能
について併せて説明する。
【0290】本システムの基本的な考え方は、システム
の動作、処理を規定する「手傾」と、その中で引用され
る「入出力フォーマット」の定義方法として、人間用
(エンドユーザ、設計者、システム運用者・・・)に作
成された、それらの定義書(運用指示書、入出力フォー
マット設計書、機能仕様書、プログラム設計書・・・)
に、最小限の定義情報を付加することにより、システム
が一意に解釈し得るものとし、これをそのまま、システ
ムへの入力とし、所望の処理、動作を行わせようという
ものである。
【0300】図12、図13に、一例として、2枚の書
面PA、PBの文書内容をそれぞれ示す。第一の書面P
Aは、引用例の支店における「月次処理の業務ガイド」
であり、第2の書面PBは、そこで引用されている「出
力帳表」のフォーマットが記されている。各書面PA、
PB上の文書内容は、何れも、黒色で記されているとす
る。
【0310】第一の書面PA上に記載され、上記の業務
手順中に引用されている「月別売上げファイルJは、例
えば、図14に示すデータ構成をとり、例えば、順編成
ファイル形式などの公知の方法により、システム内に格
納されている。
【0320】また、第一の書面PAには行うべき処理内
容(「売上分析−1」「売上分析−2」など)が「条件
判定表」の形で記入されている。その第一の「判定条件
部」として、同表の第一行に、「条件項目名」“売上
高”と「条件データ値」“7000K¥以上”と“30
00K¥以下”が記入されている。第二の「判定条件」
として、同義の左側第一列に条件項目名の“月別”に属
する「条件データ値」“6月”と“12月”が記入され
ている。同表の残りの部分である2行目以下、左側から
第2列目以降の記入欄マトリクスには「判定帰結部」と
して、必要な「実行処理名」である“売上高分析−
1”、“売上高分析−2”が各々、該当欄に記入されて
いる.
【0330】上記の「条件判定表」中に記載されている
「売上高分析−1」は、例えば、以下のような処理を行
うものである。「月別」が期末の6月に、「売上高」が
“7000K¥以上”という、従来予想値を越えるとい
う異常値の分析として行われ、例えば、各品目毎の「売
上高」「売上数」の対前年同月比等を算出し、これを
表、グラフなどの形で出力する。
【0340】「売上高分析−2」「売上高分析−3」
は、年末に「売上高」が異常値をとった場合の分析とし
て、上記した「売上高分析−1」の内容に加え、さらに
全支店平均値との比較なども算出、出力するというよう
なものである。
【0350】書面PB上には、一覧表の最上段の行に設
けられた項目名記入欄には、データ項目名「品名」、
「売上数」、「単価」、「売上高」が各セル(記入欄)
内に1項目名ずつ記入されている。各データ項目名に対
するデータ記入欄(フィールド)は、「品名」に2つ、
他の項目名「売上数」、「単価」、「売上高」には1つ
ずつ割り当てられ、何れもデータが未記入の空欄になっ
ている。
【0360】表の上には、中央部に帳表名“月別売上げ
表”が記載されるとともに、右隅部に注釈として“神田
支店”、“1998年”が記載されている。また、表の
下には、注釈として“売上高=単価×売上数”が記載さ
れている。
【0370】第一の書面PA中の「月次処理の業務ガイ
ド」は、その第一項に、月次処理として、次の業務手順
を行うことを規定している。
【0380】図13に示す集計表「月別売上げ表」上に
別に定義されているデータファイル「月別売上げファイ
ル」中の当月(6月とする)に関わるデータ内容を出力
させる。(ステップ1)
【0390】続いて、上記集計表上において、当月の
「売上数」の合計を求めるとともに、上記集計表近傍に
記入されている計算式「売上高=単価×売上数」にした
がい、当月の「売上高」の合計を求め、これらの合計値
を各々、該当欄に記入する。(ステップ2)
【0400】続いて、図12上の「条件判定表」を参照
し、その中に、必要な実行処理として記入されている
「売上高分析−1」、「売上高分析−2」などの中か
ら、当月の「月別」と、以上で求めた当月の「売上高合
計値」に該当するものを判定し(ステップ3)、続い
て、この該当実行処理プログラムを実行する。(ステッ
プ4)本例の場合、例えば「月別」が6月であり、「売
上高合計値」が「7000K円以上」として、「売上高
分析−1」プログラムを実行する。
【0410】従来は、この業務手順を行うのに、例え
ば、以下の方法によっていた。先ず、上記データファイ
ルと上記帳表向けに専用の出力プログラムを作成してお
き、月毎にこれを起動する。(上記ステップ1およぴ、
2)必要処理の判定は、業務担当者が書面上で行い(上
記ステップ3)、続いて、該当の処理プログラムを起動
する。(上記ステップ4)
【0420】本システムでは、このような従来方法に代
えて、書面上PA、pB上に必要な「定義付け」を行
い、取り扱い者が認識するとおりの定義内容をシステム
に認識させるようにしている.この「定義付け」は、通
常記入情報からなる文書内容上に上記した定義支援情報
をシステムに入力することで行われる。本例の書面P
A、PBについては、例えば、図15、図16に示すよ
うに、「共通」、「データ定義」、及び「コマンド/手
順」系に割り当てた(青)色により区別された定義支援
記入情報を記入すればよい。
【0430】書面PA上においては、先ず、業務ガイド
の規定文“月別売上げファイルから月別売上表に出力す
る”上に、「データ出力」のコマンド定義を加える。本
システムにおいては、コマンド定義は、後述するように
個々のコマンド定義毎に、構文規則(定義組立則)が用
意されている。「データ出力」定義の組立則にしたが
い、上記規定文において、ファイル名の“月別売上げフ
ァイル”を(青)の「範囲指定」の定義要素記入情報
“[ ]”で括るとともに、述語部分の“から”およぴ
“出力”をそれぞれ(青)の「定義要素指定」の定義要
素記入情報“○”で囲む。
【0440】そして、(青)の「範囲指定“[ ]”
で指示したファイル名文字列“月別売上げファイル”と
近傍に(青)で記入したデータ項目名“<ファイル名
>”とを(青)の「結合線」“−”を介して結んでい
る。これにより、ファイル名「月別売上げファイル」に
ついて「項目定義」を行うとともに、通常記入情報の
“から”およぴ“出力”をそれぞれ「コマンド/手順定
義」系の定義要素「送り元」およぴ「出力」を表す定義
要素記入情報に転化したことになり、ひいては「月別売
上げファイル」(出力元オペランド)よりこの帳表にデ
ータ出力を行うべきこと(コマンド)を定義したことに
なる。
【0450】続いて、書面PA上において、上記した
「条件判定表」の上に「表分岐手順定義」を加える。本
システムでは、システムがおこなう「処理」「手順」の
意味を示す予約語(定義要素)として「処理」「手順」
…が登録されている。今,本明細書が実施例として取り
上げている「月次処理業務ガイド」中の条件判定表(図
12)の上側の文章中に「処理」が記入されているの
で、これを「定義要素指定」の記号“○”でくくり、条
件判定表と「結合線」で結ぶ。これにより、「条件判定
表」は「表分岐手順定義」が施された表であるとみなす
ことができる。「条件判定表」の「(判定)条件部」に
通常のアプリケーション上の「項目定義」を行い、
「(判定)帰結部」には、コマンド/手順定義上のシス
テム登録語(定義要素登録語)である「実行内容」また
はその同義語を「項目名」とする「項目定義」を行う。
【0460】また、この「実行内容」の「項目定義」の
データ名側には「コマンド定義」、または「ライブラリ
手順定義」を施す。
【0470】本明細書においては、「表分岐手順」中の
「条件部」に加えた「項目定義」を、特に、「条件項目
定義」、その「項目名」を「条件項目名」と呼び、「判
定帰結部」の「実行内容」側に加えた「項目定義」を
「実行内容項目定義」と呼ぶことにする。
【0480】「条件判定表」上において、(判定)条件
の「見出し語」“売上高計”とフィールドを(青)「項
目定義」を示す定義要素“−”を記入する。
【0490】他の判定条件部の「項目名」の“月別”
は、記入が省略されているので、表外の適当位置に
(青)の定義支援記入情報として、追加記入したうえ、
該当のフィールドは上記と同様に、該当フイールドの両
端に「範囲指定」の定義要素“[]”を記入し、「項目
名」の“月別”とは「結合線」で結んでおく。
【0500】残された条件帰結部の“実行内容”に対応
するフィールドは、マトリクス型のセルの集合なので、
記入に便利な「範囲指定」の定義要素“「」”を、各々
左上角、右下角のセル中に記入する。
【0510】「項目名」“実行内容”に対応するフィー
ルド中には「ライブラリ(手順)名」“売上分析−1”
“売上分析−2”等が記入されている。
【0520】本システムでは、常時使用されるアプリケ
ーションプログラムが「ライブラリ(手順)」として登
録されている。そのID名称である「ライブラリ名」に
より、「ライブラリ登録テーブル」(図17)を介し
て、予め実行形式の形で用意されている該当プログラム
にアクセスするようになっている。
【0530】このフィールドは、表分岐手順の施された
表中において、項目定義がおこなわれていないが、上記
のように登録されたライブラリ名が記入されていること
から、該フィールドは判定帰結部に該当する(「項目
名」が“実行内容”の)フィールドとみなすことができ
る。
【0540】一般的に、本システムでは「ライブラリ手
順」は、その名称を特定の定義要素“『』”により括る
ことで指定するが、本例のように、システム登録語とし
て指定した“実行内容”を「項目名」の「データ名」と
して記入されている場合は、この指定は省略してよい。
【0550】なお、「項目名」“実行内容”のデータ名
として、「コマンド名」「ライブラリ手順名」の正式シ
ステム登録名称が記入されていない場合には、表外の適
当位置に正式名称を記入し、該当する元々の記入名称と
結合緑で結んでおけばよい。
【0560】以上、“実行内容”を「項目名」とする
「項目定義」についての全ての定義は、上記他の項目定
義の場合と同じく(青)の定義支援記入情報による。
【0570】次に、書面PA上においては、システムに
同さ、処理を指示する、2つの定義が施されるので、そ
の実行順序を指定するため、「実行順序指定」の定義要
素“→”を両定義の間の適当位置に実行順序に矢印記号
の向きを合わせて記入する。次に、書面PB上の出力帳
表に「アプリケーション帳表」として「帳表定義」を加
える。(図16)
【0580】先ず、帳表の「本体表」(「アプリケーシ
ョン帳表」を構成するものの中、「計算式」「共通条
件」を除いたもの)と表外の「共通条件」(本例の場
合、)に対して、「項目定義」を施す。
【0590】図10の帳表において、縦方向のセル列の
最上段および最下段のセルに(青)で「範囲指定」の定
義要素記入情報“[ ]”を記入し、これらのセル列
(データ記入欄)をフィールドとして定義している。
【0600】帳表定義に使用する「項目名」は、予めア
プリケーションのデータ辞書に登録されるものでなけれ
ばならない。本例におけるデータ辞書の内容を図18に
示す。
【0610】一覧表の左端部の上の空欄に(青)で定義
支援情報“<分類>”および“<品番>”を記入し、こ
れらの項目名文字列を(青)の「結合線」“−”を介し
て「品名」に対応する2つのフィールドにそれぞれ結ん
でいる。(黒)のデータ項目名文字列“品名”はそのま
まで、何の(青)の定義支援情報も付けていない。これ
により、“品名”の下に位置する左右2列のフィールド
を、基(黒)のデータ項目名「品名」にではなく、
(青)で追記入したデータ項目名「分類」、「品番」に
それぞれ対応させることを定義したことになる。
【0620】「品名」の滞の右隣の各欄では、(黒)の
各データ項目名文字列“売上数”、“単価”、“売上
高”の左右両側に(青)で「項目」の定義要素記入情報
“<>”を記入し、“<売上数>”、“<単価>”、”
<売上高>”としている。これにより、「売上数」、
「単価」、「売上高」をそれぞれデータ項目名として定
義したことになる。
【0630】また、これらのデータ項目名“<売上敷
>”、“<単価>”、“<売上高>”の下に隣接して、
上記のように(青)の「範囲指定」“[ ]”によって
フィールドが定義されている。これにより、両者の間に
(青)の結合線“−”を省略していても、これらの各デ
ータ項目名と各フィールドとを対応づける「項目定義」
のための定義億報を記入したことになる。
【0640】この“<売上数>”のフィールド“[
]”内の最下欄の次行には、(黒)の通常記入情報で
ある「計」が(青)の「応用用語辞書サーチ」の定義要
素記入情報“○”によって囲まれるとともに、その右隣
に(青)で「範囲指定」“[]が記入されている.上記
の“<売上数>”と同様に、この場合も、原始記入情報
である“計”が定義用記入情報の“計”に転化してい
る。この(青)の“○”によって囲まれた“計”と
“[ ]”は、一体化してデータ管理上の1つの定義情
報を構成し、「このフィールド(「売上数」のフィール
ド)内の各欄(セル)に転化されるべき数値データを合
計し、その合計した値をこの“[ ]”で指定された領
域(合計欄)の中に記入すべきこと」を規定している。
【0650】「単価」及び「売上高」の各欄では、
(黒)の通常記入情報である“¥”、“K¥”がそれぞ
れ(青)の「応用用語辞書サーチ」の定義要素記入情報
“○”によって囲まれ、定義用記入情報に転化してい
る。定義用記入情報としての“¥”、“K¥”は、「こ
のデータ項目に対応するフィールドの各欄(セル)に転
化される数値データ(金額)はそれぞれ「円」、「千
円」単位に換算されるべきこと」を規定している。
【0660】表の外の注釈に関して、右上部の(黒)の
注釈“神田支店”を(青)の「範囲指定外」の定義要素
記入情報“{ }”で括っている。これにより、この
注釈情報は定義情報から除外することを明示的に定義し
たことになる。
【0670】また、その下隣では、帳表の共通条件とし
て記入されている(黒)の通常記入情報“1998年”
の右隣に、(青)で複合的な定義支援情報“[ ]−
<月別>”を記入している。この定義情報は、「フィー
ルド(データ記入欄)」の定義要素記入情報と、「項
目」の定義要素記入情報“< >”と、データ項目名文
字列“月別”と、「結合線」の定義要素記入情報“−”
とから構成されている。これにより、この‘[ ]”
で指定した慣域(フィールド)をデータ項目<月別>の
データ記入滞とすることを規定している。
【0680】帳表の下側では、(黒)の通常記入情報で
記載された注釈“売上高=単価×売上数”において、各
データ項目名文字列“売上高”、“単価”、“売上数”
を(青)の「項目」の定義要素記入情報“< >”で括
っている。これによって、この注釈の計算式(通常記入
情報)をデータ管理上の計算式とすることを定義したこ
とになる.
【0690】以上のように、定義支援記入情報を記入
し、所要の定義付けを行った書面PA(図15)、PB
(図16)を、カラー・イメージスキャナ10より、本
システムに入力する。
【0700】本システムにおいて、異なる書面または頁
の間で所定の処理が定義されるときは、これら複数の書
面(頁)は1つのグループ(以下「シートグループ」と
称する)に属するものとして扱われる。複数の書面また
は頁をシートグループとしてグルーピングすることをユ
ーザからシステムに伝えるためには、種々の方法が可能
である。たとえば、ユーザが所定のボタン操作を行った
上でイメージスキャナ10より複数の書面または貢を連
続して入力したときは、これらの書面または頁はシート
グループであるとシステムが判断するようにしてよい。
【0710】本例の場合、書面PA、PBは、この「シ
ートグループ」として入力する。なお、この入力の前
に、書面PB上の「月別」の「フィールド」には、当月
である“6月”を記入しておく。
【0720】図19に、本実施例のシステムにおける文
書入力および文書要素データ生成部の構成を示す。文書
画像入力部30は、カラー・イメージスキャナ10、キ
ーボード12およぴマウス14等の入力装置と、入力ル
ーチンを実施するCPU24と、入力されたカラー画面
をいったん取り込む内部メモリ16または外部メモリ1
8とによって構成される。文書画像記憶部32、文字/
図形パターン辞書36および文書要素データ記憶部38
は、内部メモリ16または外部メモリ18の記憶領域を
用いている。文字・図形要素認識部34は、文字・図形
認識処理プログラムを実行するCPU24によって構成
される。文書画像出力部40は、主として、表示制御プ
ログラムを実行するCPU24と、このCPU24の制
御の下で文書画像の表示出力を行う表示装置20あるい
は文書画像の伝送出力を行う通信装置26とによって構
成される。
【0730】文書画像記憶部32および文書要素データ
記憶部38においては、入力された各書面または各頁P
Ai毎に画像データを記憶する画像データエリア32
(i)および文書要素データを記憶する文書要素データ
エリア38(i)がそれぞれ設定される。図20および
図21に示すように、各画像データエリア32(1)お
よび各文書要素データエリア38(i)に対するメモリ
管理は、入力された各書面または各頁PAi毎にシート
データエリア管理部35に設定されるシートデータエリ
ア管理データCD(i)を用いて行われる。
【0740】本例の書面PA、PBについてイメージス
キャナ10による読取動作が行われると、その文書内容
(全記入内容)を表すカラー画像信号が入力部30の画
像記憶部に取り込まれる。入力部30に取り込まれた各
書面毎のカラー画像信号は、信号の形態で(黒)、
(青)、(赤)の各色画像信号に分解され、文書画像記
憶部32内では(黒)の画像信号、(青)の青像信号、
(赤)の画像信号としてそれぞれ黒画像記憶部32a、
青画像記憶郭32b、赤画像記憶部32cに蓄積され
る。
【0750】次に、文字・図形要素認識部34は、文書
画像記憶部32に蓄積された各書面毎の画素データにつ
いて、各色(黒、青、赤)毎に文書中の個々の文字、図
形要素を認識する。ここで、図形要素とは、線分、矩
形、円形のようにその形状が容易に画像認識されえるパ
ターン化された簡単な図形群である。
【0760】本実施例における画像認識に際しては、た
とえば図22に示すようなデータフォーマットで予め設
定されている「画像管理データ」が参照される。この
「画像管理データ」では、図23に示すように入力画像
はマトリクス上に配置された多数の画素PXによって構
成されているものとして、画素PXの個数、寸法、ピッ
チ等を表すデータをセットしている。
【0770】文字・図形要素認識部34における文字・
図形の認識は、基本的には個々の文字、図形要素を構成
する線素を認識することによって行われる。線素の識別
については従来公知の種々の方法を用いてよい。たとえ
ば、まず特定の色を有するドットの集合を見いだし、次
に隣接慣域または周囲をサーチ知れそのドットの集合が
延長する方向を判定する。この処理を繰り返して、ドッ
トの集合の描く軌跡をそれが消滅(終端)するまで追跡
していく。その追跡の途中で、軌跡の向きが急激に変化
する箇所があれば、その箇所を屈曲点または尖点として
識別する。
【0780】このようにして抽出された線素は、その形
状、大きさにより予め設定された線素パターンの1つと
して識別され得る。本実施例では、文字/図形パターン
辞書36に、個々の文字、図形毎にそれを構成する線素
の種別と、構成線素間の有意な位置関係とが所定の電子
辞書方式で予め記憶(設定登録)されている。文字・図
形要素認識部34は、上記のようにして抽出した線素を
隣接するもの同士で互いに組み合わせてこれを文字/図
形パターン辞書36と照合する処理を繰り返すことで、
個々の文字、記号、図形を認識する。
【0790】また、たとえば一覧表のような表を構成す
る罫線については、次のようにして認識処理を行う。す
なわち、上記したような線素の認識において直線とみな
して抽出した線素が他の線素よりも桁違いに長く、かつ
その直線方向が水平線(X軸)または垂直線(Y軸)に
対して或る角度内の傾きに収まる場合は、この直線を水
平罫線または垂直罫線とみなし、水平線または垂直線と
平行になるようにその位置情報を補正する。また、抽出
された2つの罫線の端点同士の距離あるいは一方の罫線
の端点と他方の罫線との距離が或る値以内にあるとき
は、両罫線の端点同士が互いに重なり合っている、ある
いは片方の罫線の端点が他方の罫線上に重なっていると
みなし、両罫線がそのように重なるようにそれぞれの位
置情報を補正する。
【0800】文字・図形要素認識部34は、画像入力し
た文書の各色(黒、青、赤)画像について上記のような
文字・図形認識処理を行うことによって、各文字、各図
形要素、各記号につきたとえば図20〜図24に示すよ
うなデータフォーマットで文書要素データを生成する。
【0810】図24に、1個の文字に対応する文書要素
データ(文字データ)のデータフォーマット例を示す。
図示のように、当該文字のコード、書体、色、線の太
さ、線修飾(実線、点線、鎖線等)、手書き/印刷(手
書き文字なのか印刷文字なのかの区別)、記入位置およ
び大きさ(文字サイズ)をそれぞれ表すデータが順次所
定のデータ・フィールドにセットされ、末尾にこの文書
要素データの終端を示す終端識別データが付けられる。
【0820】図25に、1つの文字列に対応する文書要
素データ(文字列データ)のデータフォーマット例を示
す。図示のように、当該文字列の配置位置を示す「先頭
文字位置」と「末尾行位置」、当該文字列の書式を示す
「行ピッチ」、「文字ピッチ」がセットされるととも
に、当該文字列を構成する各文字の文字コードが配置順
にセットされる。
【0830】図26、図27および図28は、それぞれ
1つの図形要素または記号に対応する文書要素データ
(図形要素データ)のデータフォーマット例である。図
22に示すように、線分については始端位置および終端
位置のデータが組み込まれる。図23に示すように、長
円については中心位置(X・Y方向)と径サイズ(X,
Y方向)のデータが組み込まれる。図28に示すよう
に、矩形や“<”等については始端および終端位置に加
えて屈曲点または尖点(線分の方向が急峻に変化する
点)の位置を示すデータが組み込まれる。
【0840】上記のようにして、画像入力された各書面
中の全ての記入情報が個々の文字、記号、図形に分解さ
れて文字・図形要素認識部34により文書要素データに
変換される。これらの文書要素データは、各書面単位で
文書要素データ記憶部38に蓄積される。なお、文字・
図形認識処理を受けて文書要素データに変換された記入
情報に対応する画像情報は、文書画像記憶部32から抹
消されてよい。
【0850】文書画像出力部40は、文書画像記憶部3
2に保持されている画像信号に基づいて文書画像を出力
できるだけでなく、文書要素データ記憶部38に格納さ
れている文書要素データからもそれを文字/図形パター
ン辞書36を介して画像信号に変換したうえで文書画像
を出力することができるように構成されている。
【0860】図29に、本実施例のシステムにおける定
義情報認識およぴフォーマット設定部の構成を示す。定
義要素データ生成部42および定義データ生成部46
は、定義要素データおよび定義データ生成処理を実行す
るCPU24によって構成される。結合則(構成則)メ
モリ45、定義情報識別データ記憶部48、定義情報区
別データ記憶部50、応用用語辞書52、定義データ記
憶部54およぴシートグループ定義データ記憶部56
は、内部メモリ16または外部メモリ18の所定の記憶
領域上に展開されている。
【0870】文書要素データ記憶部44および定義デー
タ記憶部54においては、入力された各書面または各貢
PAi毎に文書要素データを記憶する文書要素データエ
リア44(i)および定義データを記憶する定義データ
エリア54(i)がそれぞれ設定される。
【0880】図20および図21に示すように、各文書
要素データエリア44(i)および各定義データエリア
54(i)に対するメモリ管理は、入力された各書面ま
たは各頁PAi毎にシートデータエリア管理部35に設
定されるシートデータエリア管理データCD(i)を用
いて行われる。
【0890】この定義情報認識およびフォーマット設定
部においては、先ず定義要素生成部42が、定義要素識
別データ記憶部48および定義情報区別データ記憶部5
0にそれぞれ保持されている定義要素識別データ(図
8)および定義情報区別データ(図10)を参照して、
文書要素データ記憶部38に格納されている文書要素デ
ータ(図24〜図28)を基に各書面または頁に記入さ
れている各定義要素記入情報毎のデータ(定義要素デー
タ)を生成する。
【0900】図30に、定義要素データのデータフォー
マット例を示す。当該定義要素記入情報を識別する「定
義系コード」および「定義要素コード」がセットされる
とともに、当該定義要素記入情報を構成する文字、図
形、記号に対応する文書要素データを参照するためのポ
インタがセットされる。たとえば、「範囲指定」
の“[”の場合は、その記入情報“[”に対応する文書
要素データのアドレスを指定するポインタがセットされ
る。
【0910】定義要素データを生成するには、特定の修
飾情報たとえば(赤)の色情報を有する文書要素データ
をサーチする。このサーチの結果、たとえば“[”の記
入情報を抽出した場合は、それと対をなす他方の記入情
報“[”を割り出すことで、「範囲指定」の定義要素記
入情報“[ ]”を判別する。これにより、「定義系
コード」と「定義要素コード」が決まり、当該定義要素
記入情報を構成する“[”および“]”の文書要素デー
タ(図形要素データ)のアドレスをそれぞれ指定するポ
インタも決まる。
【0920】上記のようにして定義要素データ生成部4
2より得られた各定義要素データは各書面また頁単位で
定義要素データ記憶部44の当該定義要素データエリア
に格納され、シートデータエリア管理部35によって管
理される。
【0930】次に、定義データ生成部46が、定義情報
区別データ記憶部50に保持されている定義情報区別デ
ータ(図10)を参照して、定義要素データ記憶部44
に蓄積されている定義要素データ(図30)、文書要素
データ記憶部38に蓄積されている文書要素データ(図
24〜図28)および結合則(構成則)メモリ45に格
納されている結合則(構成則)アルゴリズムを参照して
各書面または頁に、あるいは異なる書面または頁にわた
って記入されている各定義情報毎に定義データを生成す
る。
【0940】定義データは、図31に示す手順に従い生
成される。本システムでは、定義データ生成部46が、
結合則メモリ45に登録されている結合則アルゴリズム
を参照することで、複数個の定義要素記入情報によって
それぞれ与えられる複数個の単位定義情報を組み合わせ
て1つの複合的な定義情報を認識し、さらには複数個の
単位定義情報と複合定義情報または複合定義情報同士を
組み合わせにより複合的または高度な定義情報を認識
し、その認識結果に応じて各定義内容を規定する所要の
定義データを作成する。
【0950】この定義情報の組み合わせは、1つの書面
内の定義情報同士の組み合わせだけでなく、1つの「シ
ートグループ」に属する別の書面上の定義情報間につい
ても行われる.
【0960】本例における定義データの作成方法を、図
31の手順にしたがって説明する。先ず、該当シートグ
ループ内の全ての「項目定義データ」(図32)、「合
計定義データ」(図33)、及び計算式定義データ(図
34)を作成する。(ステップS1)
【0970】「項目定義データ」(図32)の作成は、
以下のようにして行われる。先ず、「セルデータ」(図
35)を作成する。表の線分ないし罫線を文書要素デー
タを介してサーチすることにより各セル(データ記入
枠)を識別し、当該セルの位置を示すデータとともに、
同一のフィールドおよぴレコード内で次のセルとの繋が
りを持たせるためのポインタをセットする。また、当該
セル内に文字列が記入されているか否かを文書要素デー
タを介して調べ、記入されていればその対応文書要素デ
ータを参照するためのポインタをセットする。
【0978】先ず、「項目定義」を示す定義要素記号
「−」により指定される「項目定義」の対(データ項目
名とデータ名又はフィールド)を識別する。
【0980】また、(青)の範囲指定“[ ]”で区
画されるセル列をフィールドとして、検出される。
(青)で記入され、データ項目名の辞書に登録されてい
る文字列、(青)の「項目」“< >”で括られた文
字列が該セル列(フィールド)の延長方向に隣接してい
るか、または(青)の「結合線」“−”で該セル列に結
ばれているときは、結合則にしたがって該文字列は該フ
ィールドに対応するデータ項目名であると判定し、「項
目定義データ」(図32)を作成する。併せて、「フィ
ールド内セルデータ・チェイン」(図36)を作成す
る。
【0982】また、対応する以上の識別方法によって、
「項目名」が識別できないフィールドについては、該当
の項目名データを未記入のまま、項目定義データを仮作
成しておく。
【0990】本例の場合、書面PA上(図15)の「条
件判定表」上から“月別”、“売上高計”を「項目名」
とする「項目定義データ」が作成される。本来、“実行
内容”を項目名とするフィールドでについては、該当の
項目名文字列が識別できないので、項目定義データを仮
作成しておく。書面PB(図16)上においては、帳表
の「本体表」上から“分類”、“品番”、“売上数”、
“単価”、及び“売上高”を「項目名」とする「項目定
義データ」が作成される。続いて、「項目名」が“売上
数”、“売上高”,のフィールドの合計記入欄について
「合計定義データ」が作成される。
【1000】ある「項目定義」の「フィールド」を構成
する「セル列」の延長方向隣接位置に、「範囲指定」の
定義要素記号“[ ]”により、区切られた領域があ
り、かつ、上記「セル列」と直角方向右側ないしは、上
側に「登録譜指定」の定義要素記号“○”により囲まれ
た「計」、またはその同義語が記入されている場合、こ
の領域を、上記「項目定義」の「合計記入欄」と見なし
て、「合計定義データ」(図33作成する。ここで、上
記「計」文字は、応用用語辞書(図37)に登録されて
いる文字(列)とする。
【1010】なお、この応用用語辞書には、「単位名」
登録語間の換算関係を示す、例えば、図38に示す単位
換算データテーブルが附設されている。
【1020】合計定義データ」は、該当の「項目定義デ
ータ」と「合計欄セルデータJをポイントする。本例の
ように、合計欄の記入枠が記入されていない場合は、該
当の「フィールド」の「セル列」の両側境界線を延長し
た線と、「セル列」直角方向に合計欄を挟む線とによっ
て区切られる矩形に「仮想セル」を設定し、「セルデー
タ」を生成する。(図600(a))また、上記矩形作
成中に「計」の文字が記入されている場合は、同文字記
入領域を除いた矩形を「仮想セル」すればよい。(図3
9))
【1030】また、例えば「単価」の捕の中で(青)の
「応用用語辞書サーチ」の定義要素記入情報“○”で図
まれた“¥”については、この記入情報“¥”の文書要
素データを見つけ出し応用用語辞書52に照会すること
で、この記入情報“¥”が「単位名」のコマンドである
ことがわかり、「単位定義データの生成処理」を行う。
【1040】この「単位定義データの生成処理」では、
当該単位の指定対象とされるフィールドを特定する。こ
のために、当該単位名文字列(または文字)の記入位
置、フィールド“[ ]”の記入位置、データ項目文
字列の記入位置を順次照合していく。この結果、当該単
位名文字列があるフィールド“[ ]”の中に記入さ
れていれば、当該単位はこのフィールド“[ ]”に
ついてのフィールド属性であるとみなす。また、帳表の
中の同一の欄またはセル内にデータ項目名と一緒に当該
単位名文字列が記入されていれば、当該単位はこのデー
タ項目名に対応するフィールド“[ ]”のフィール
ド属性であると見なす。図16の例において、<単価>
の“¥”及び<売上高>の“K¥”はこの場合に該当す
る。また、当該単位名文字列が結合線“−”を介してあ
るフィールド“□”もしくはあるデータ項目文字列と結
ばれていれば、当該単位はこのフィールド“□”のフィ
ールド属性もしくはこのデータ項目文字列に対応するフ
ィールド“□”のフィールド属性であるとみなす。
【1050】このように、「単位定義データ」について
は、上記「計算式定義データ」や「合計定義データ」の
ような独立したデータとしてではなく、当該単位の対象
となるフィールド(データ記入欄)の一部として、該当
のセルデータ中からポイントされる「内容データ」中に
組み込む形で生成する。「内容データ」の形式を図40
に示す。
【1060】書面上の帳表の表外の「共通条件」からは
“月別“を「項目名」とする「項目定義データ」が作成
される。この「項目定義」において、データ名記入枠が
記入されていないので、例えば、データ名“6月”を括
った「範囲指定」の「定義要素」“[ ]”を外摂す
る矩形を「仮想セル」として想定し、そのセルデータを
生成することによって「項目定義データ」を生成する。
(図39(C))
【1070】また、書面PBの帳表上においては、上記
したように書面上PA「条件判定表」において、条件値
として引用するために「項目名」が“売上高”の「合計
記入欄」には、“売上高計”という「項目名」が定義さ
れているので、この「合計記入欄」については、上記し
た「合計定義データ」に加えて、この“売上高計”を
「項目名」とする「項目定義データ」が生成されること
になる。
【1080】また、表の下の空欄の右側部分に記載の注
釈“売上高=単価×売上数”に係る定義情報から「計算
式定義データ」(図42)を作成する。
【1090】表の下の注釈“<売上高>=<単価>×<
売上数>”から、(青)の「項目」“< >”で括ら
れた複数の文字列<売上高>、<単価>、<売上数>の
間に挟まれている文字または記号(“−”、“×”)が
存在し、かつこれらの挟まれた文字(文字列)または記
号が定義要素識別データ記憶部48または応用用語辞書
メモリ52に登録されていることの2条件が成立するの
で、これらの文字(文字列)または記号を登録内容の通
りに(本例では演算記号“=”、“×”の意味に)認識
する。
【1100】この認識結果から、この注釈の計算式「<
売上高>=<単価>×<売上数>」を規定する「計算式
定義データ」(図34)を作成する。
【1110】図43に、応答用語辞書52に収載される
用語の例を示す。「単位」、「計算式」、「合計」等の
各サブ定義系毎に用語として使用可能な文字、文字列、
記号が登録されている。
【1120】図41に、応用用語辞書52に収載される
用語データのデータフォーマット例を示す。ヘッダの
「処理系種別」のデータ・フィールドには各サブ定義系
(「単価」、「計算式」、「合計」等)のコードがセッ
トされる。このヘッダに続けて「文字コード列」のデー
タ・フィールドに、当該サブ定義系に属する各文字、文
字列、記号を構成する文字コード列が羅列形式で順次セ
ットされる。「区切り識別データ」は図43で各用語を
区切っているカンマ(,)に対応している。
【1130】図31の手順においては、全ての「項目定
義データ」、「合計定義データ」及び「計算式データ」
を生成した後、続いて、1つの「表」上の「項目定義」
の集合である「項目定義グループ」を識別する。(ステ
ップS2)本明細書においては、「表」とは、互いに隣
接し合う「セル」の集合とする。
【1140】1つの「項目定義グループ」は、書面上に
おいて、その「フィールド」構成セル、または「項目
名」記入セルが互いに隣接し合う「項目定義」を、順次
識別していくことにより、識別することができる。
【1150】1つの「項目定義グループ」毎に、「項目
定義グループ管理データ」(図42)を作成し、それに
所属する「項目定義データ」をポイントする。各「項目
定義」ポインタデータの順序は不同であってよい。本例
の場合、書面PA上の「条件判定表」と書面PBの帳表
「本体表」から、各1個の「項目定義グループ」が生成
されることになる。
【1160】図31の手順において、続いて、「シート
グループ」内の各「項目定義グループ」について、「分
岐手順定義データ」、またはアプリケーション上の「帳
表定義データ」を生成する。(ステップS3)このステ
ップは、各「項目定義グループ」毎に、図44に示す手
順により行われる.先ず、該当の「項目定義グループ」
が「分岐手順定義」を形成しているか否かを判定する。
(ステップT1)1つの「表」が、システムの動作を指
示する「手順」として定義され、かつその複数のフィー
ルドについて項目定義が定まり、かつ、その中の1つ
は、システム登録語の「実行内容」またはその同義語登
録語を項目名とする項目定義であり、本例のように項目
定義のフィールドが、縦/横両方向にマトリクス形に展
開している表の場合、そのフィールドの内容が、判定帰
結部のデータを示すものである場合、「表分岐手順定
義」であると見なし、「表分岐手順定義データ」(図4
2)を作成する。
【1170】本例の場合、書面PAの「条件判定表」上
の「項目定義グループ」は、この判定に適合した「表分
岐手順定義データ」が作成される。「表分岐手順定義デ
ータ」は、以下のように作成される。先ず、「項目名」
が“実行内容”である「項目定義表」の各「データ名」
文字列から、「コマンド定義データ」、または「ライブ
ラリ定義データ」を生成し、該当する「セルデータ」中
の「内容データポインタ」からポイントする。本例の場
合、“売上分析−1”等をID名とする「ライブラリ定
義データ」が生成される.「ライブラリ定義データ」の
形式を図45に示す。「データ名文字列」から「コマン
ド定義データ」を生成する方法については後述する。
【1180】次に、「項目名」が“実行内容”以外の
「項目定義」については、それが「数値」をデータとす
る場合、各「データ名」文字列から「内容データ」を生
成し、上記の場合と同じく、該当する「セルデータ」の
「内容データポインタ」からポイントする.
【1190】「項目定義」がそのデータとして「数値」
であるか、「テキスト」であるかの区別は予め作成され
ているアプリケーションデータ辞書(図18)に記載さ
れている。「売上高計」の「項目定義」は、「数値項
目」である「売上高」の「合計フィールド」上に定義さ
れているので、「数値項目」と判定することができる。
【1200】「内容データ」は、本例の場合、「項目
名」が“売上高計”の「項目定義」の例えば「7000
K¥以上」という「データ名」文字列から、「数値」が
“7000”、「単位」が“K¥”、「区分」が「≧」
という「内容データ」が得られる。
【1210】「表分岐手順定義データ」は、ただ、該当
の「項目定義グループ管理データ」をポイントしただけ
のものである。ただ、「表分岐手順定義データ」が生成
されるとき、それに所属する各「項目定義データ」に
は、上記したデータが追加されていることになる。
【1220】図の44の手順において、上記した「表分
岐手順定義」の判定に適合しないものは、次に、アプリ
ケーション上の「帳表定義」の判定を行う。(ステップ
T3)この判定は、該当の「項目定義グループ」を構成
する各「項目名」とアプリケーションの「データ辞書」
(図18)に登録されている「項目名」と照合すること
によって行う。
【1230】本例の場合、書面PB上の帳表「本体表」
上に定義された「項目定義グループ」の「項目名」、
“分類”、“品番”、“売上数”、“単価”、“売上
高”は、「データ辞書」登録の「項目名」であることか
ら、この「項目定義グループ」は、「帳表定義」を構成
するものと見なして、「帳表定義データ」の作成にはい
る。(ステップT4)
【1240】先ず、1つの「帳表定義」を構成する全て
の定義データを取りまとめる「帳表管理データ」(図4
6)を作成し、上記の「本体表」の「項目定義グループ
管理データ」をポイントする。続いて、「本体表」の周
辺に記入定義されている「計算式定義」、「共通条件」
として「項目定義データ」について、該当帳表を構成す
るものか否かの判定にはいる。
【1250】本例の書面PBの場合、「計算式定義」
“<売上高>=<単価>×<売上数>”中の各変数名
は、何れも「本体表」の「項目定義グループ」の「項目
名」であることから、この「計算式」は、該当帳表を構
成するものとして、該当「計算式定義データ」を上記
「帳表管理データ」からポイントする。
【1260】また、表外の「共通条件」の「項目定義」
“<月別>[6月]”も、「本体表」の書面上近傍に記
入され、かつ、その「項目名」“月別”は、本体表上の
定義「項目名」の何れとも異なるものであることから、
デフォルトとして、該当帳表を構成するものとして、同
じく、該当「項目定義データ」を上記「帳表管理デー
タ」からポイントする。
【1270】続いて、図31の手傾の次のステップとし
て、「シートグループ」内の全ての「コマンド定義デー
タ」、及び「ライブラリ定義データ」を作成する。(ス
テップS4)上記したように、表分岐手順の定義されて
いる「表」の中では、前のステップS3において、「コ
マンド定義データ」、「ライブラリ定義データ」は、す
でに作成され、該当の「表分岐手順定義データ」内に組
み込まれているので、「表分岐手順」の「表」の外の領
域において作成する。
【1280】「コマンド定義データ」は「(データ)出
力」、「印刷」などのように、システムにある決められ
た動作、処理を行うことを指示するものであり、「コマ
ンド名」としてシステムに予約した(本システムで言え
ば、「定義要素」として登録した)用語を核として、そ
の周辺の「オペランド」用語を混え、ある決められた
「組立て規則」にしたがって構成される。
【1290】この「組立て規則」は、元々の書面の記述
言語(日本語、英語などの自然言語である)の構文上の
配置規則をペースとし、これに、上記した定義支援情報
を付加することにより、システムに一意の解釈可能の形
にしたものである。
【1300】「組立て規則」は、各「コマンド名」毎に
定められ、日本語書面においては、例えば、「(デー
タ)出力コマンド定義」は、登録「コマンド名」“出
力”とその前方に配置され、「後置語」“から”または
その同義語(「より」など)をもつ「出力元オペランド
名」、及び、同じく前方に配置され、「後置語」“へ”
をもつ「出力オペランド名」から成り、上記「コマンド
名」と「後置語」は「定義要素(システム登録が)指
定」の定義要素記号“○”で囲み、「オペランド名」
は、「範囲指定」の定義要素記号“[]”で括るという
ようなものである。この「オペランド」としては、本例
のように、その「項目名」である“ファイル名”と対に
した「項目定義」の形であってもよい。この「項目名」
は、多くの場合、元々の通常記入情報としては記入され
ていないので、本例のように「オペランド名」となって
いる、その「データ名」の隣接の余白に、(青)の定義
支援記入情報で記入する。
【1310】また、「オペランド名」にシステム登録の
ID名が記入されていないときは近傍の適当位置に
(青)の定義支援記入情報により記入したうえ、上記記
号で括る。また、「コマンド名」「オペランド名」相互
の配置関係が上記した配置則外の場合には、相互を「結
合線」で結んでおく。
【1320】本例の場合、まず、書面において、「定義
要素(登録語)指定」の定義要素記号“○”をサーチ
し、その中の用語を登録されている「コマンド名」と照
合することにより、定義の「コマンド名」“出力”を識
別する。
【1330】続いて、識別した「コマンド名」‘出力”
の近傍を上記した「組立て則」にした外、サーチし、
「定義要素(登録語)指定」の定義要素記号“○”によ
り囲まれた「出力オペランド」の「後置語」“から”を
識別する。
【1340】さらに、同じく「組立て則」に従い、識別
した「後置語」“から”の直接前方に、「出力オペラン
ド」として“<ファイル名>−[月別売上げファイ
ル]”を識別する。
【1350】また、出力先オペランドについては、これ
を明示的に指示する定義情報が存在しないことから、装
置デフォルトで、同一書面または同一シートグループ内
の他の定義情報から作成されている定義データを参照す
る.そうすると、本例では、上記のような「帳表定義デ
ータ」ないし「帳表管理データ」(図46)が作成され
ているので、これらの定義データによって指示される帳
表のフィールドまたはレコード(データ記入欄)を出力
先オペランドと判定する。
【1360】上記のようにして識別した出力元オペラン
ドおよび出力先オペランドを「データ出力コマンド定義
データ」(図47)でポイントしておく。
【1370】図31の最後のステップとして、1つの
「シートグループ」内において定義されている、複数の
「コマンド定義データ」、「ライブラリ定義データ」、
または「表分岐手順定義データ」について、それらの間
の実行順序(シーケンス)を決定し、決定した実行順序
の順に、以上の各個別定義データをポイントした「(シ
ートグループ内)手順定義データ」を作成する。
【1380】この実行順序の決定は、「手順」を構成す
る各個別の「定義」間に記入されている「実行順序指
定」の定義要素記号“→”の識別、或いは、個別「定
義」間の配置位置関係の識別により行う。本例の場合、
「シートグループ」内には、上記した「表分岐手順定義
データ」と「データ出力コマンド定義データ」が作成さ
れており、両者の間に、「実行順序指定」の定義要素記
号“→”が識別されることから、同記号の矢印の方向に
従い、「データ出力コマンド定義データ」→「表分岐手
順定義データ」というシーケンスの手順定義データを作
成する。
【1390】「手順定義データ」は、「手順開始指示デ
ータ」(図48)から始まり、構成する各個別の「定義
データ」を、順次ポイントし、最後に「手順終端指示デ
ータ」(図49)を付けて終わる構成をとる。
【1400】上記のようにして、システムに入力された
定義情報入りの書面PA、PBについて全ての定義デー
タを生成し終えたところで、本システムがこれまで行っ
た処理、特に認識処理(文字/図形認識、位置/大きさ
等の補正、定義内容の確定)の結果を表示出力し、ユー
ザ側の確認を取る。
【1410】この表示出力では、システムが認識した各
書面の文書内容をたとえばトグル方式で順にディスプレ
イ画面20a上に表示する。この文書画像を表示するた
め、文書画像出力部40は、文書要素データ記憶部38
に蓄積されている各書面毎の文書要素データを文字/図
形パターン辞書36に照会して各文書要素のパターンを
識別し、各パターンを展開プログラムによってビットマ
ップ形式の画像データに変換して、映像信号を生成す
る。
【1420】なお、システムの認識処理結果に応じた帳
表の文書内容がディスプレイ画面20a上に表示された
時点で、ユーザはキーボード12やマウス14あるいは
ディジタイザ15を用いて画面上から各文書に補正を行
ったり新たな記入情報を入力することができる。
【1430】キーボード12より入力された記入情報に
ついては、文字・図形認識の処理を行うことなく、文字
・図形要素入力部37(図19)で文書要素データを生
成することができる。マウス14またはディジタイザ1
5より入力された記入情報については、文字・図形要素
入力部37で各記入情報を入力し、文字・図形要素認識
部34で逐次(入力記入情報毎に)文字/図形認識処理
を行い、文書要素データを生成する.
【1440】これら画面入力方式の入力装置12、1
4、15により定義情報を入力する際にも、「環境設
定」の「定義情報区別」モード(図9)で各定義系の修
飾情報を設定入力する。
【1450】画面入力方式を用いると、記入情報に対す
る着色の指示を、記入情報の入力前だけでなく、入力の
後に行うことも可能である。つまり、色メニューの使い
方としては、文字列等の入力や罫線引きの操作に先立っ
て「色メニュー」の中の所望の「色」ボタンを選択指示
してもよく、あるいは標準色で入力したものの中で所望
の部分を画面上で指示(特定)し、続けて所望の「色」
ボタンを選択指示する方法を採ることもできる。
【1460】また、所望の定義用サブモード下で画面上
から記入情報を入力すれば、システムの方でその入力さ
れた記入情報にそのサブモードで指定されている定義区
別修飾を付して、画面上に表示することも可能である。
この場合、該定義区別修飾を付けられた記入情報から定
義情報が認識されることになる。
【1470】このように画面上で記入情報が入力された
場合は、記入情報が入力される度毎にその入力データに
基づいて文字・図形要素入力部37(図19)が各記入
情報に対応した文書要素データを生成または変更するこ
とになる。
【1480】画面上から入力された記入情報(文字列、
記号、図形)は、用紙からイメージ入力された場合と同
様に、システム内では文書要素データ(図24〜図2
8)の形態で表現される。
【1490】実際の使用レベルでは、このような画面入
力方式を上記したイメージ入力方式と併用する形態が便
利である。用紙からイメージで入力された記入情報も画
面上からコマンドで入力された記入情報もシステム内で
は同じ文書要素データの形で管理されるため、帳表の元
々の記入情報(通常記入情報)かその上に追記される定
義用記入情報かに拘わりなく、イメージ入力または画面
入力のどちらからでも任意の記入情報を入力することが
できる。
【1500】このように、ユーザは、文書内容が予め記
載されている書面をイメージスキャナ10により入力し
た後に、上記のような確認のための出力表示の段階で、
各書面の文書内容ないし定義内容を確認しながら、キー
ボード12、マウス14またはディジタイザ15より任
意の記入情報、特に定義支援情報を追記することが可能
であり、さらには画面上からコマンドで所望の定義情報
を入力することも可能である。
【1510】さらに、ユーザは、いったん入力された定
義情報について、その定義情報を形成する記入情報に画
面上で所望の編集校正機能を実行することにより、定義
情報の変更や取り消し等を行うことも可能である。
【1520】上記のような画面入力方式においてコマン
ドによる定義情報の設定入力を可能とするために、本シ
ステムでは、図50に示すようにコマンド入力部60お
よぴコマンド認識・実行処理部62を設けている。コマ
ンド入力部60は、キーボード12、マウス14または
ディジタイザ15より入力されたコマンドを受け付け
る。コマンド認識・実行処理部62は、上記したような
入力コマンドの解析とピッキング処理を行い、所望の定
義データを生成、変更または削除する。コマンド入力部
60およぴコマンド認識・実行処理部62は、内部メモ
リ16に保持されているコマンド入力プログラムおよび
文書作成プログラムと、それらのプログラムを実行する
CPU24により構成される.
【1530】次に、本実施例システムにおいて、上記の
ように作成した「(シートグループ内)手順定義データ
Jを実行する諸機能について説明する。ユーザは、上記
の書面PA、PBについて定義された内容を確認した
後、画面上において、書面PB上の「月別」である「6
月」を追加入力し、続いて「実行」ボタンを指示する。
本システムは、「手順定義データ」は「インタブリタ方
式」と呼ばれる公知の方法によって行われる。上記した
「開始指示データ」から始まり、「手順」を構成する、
個々の「定義データ」(「コマンド定義データ」など)
が、そのポインタデータにより、1つずつ、順次取り出
される。個々の「定義データ」には、実行形式のプログ
ラムが用意されており、このプログラムに起動がかけら
れる。このプロセスが「終端指示データ」に至るまで繰
り返される。
【1540】本例では、先ず「データ出力コマンド定義
データ」(図46)の定義内容を実行する。この場合、
このコマンド内容(データ出力)を「定義データ種別」
から識別し、出力元オペランド(月別売上げファイル)
を「出力元オペランド」でポイントされる「項目定義デ
ータ」の「ファイル名」を識別し、出力先オペランド
(月別売上げ台帳)を「出力先オペランド」でポイント
される「帳表管理データ」ないし「帳衰定義データ」を
介して識別する。
【1550】図51に、本システムにおいて帳表関係の
データ出力処理を行うデータ出力部の構成を示す。デー
タ項目変換部72、定義実行処理部74およびレコード
/文書要素データ変換部78は、それぞれ所定の変換ま
たは処理プログラムを実行するCPU24によって構成
される。入力レコード記憶部70、ファイル定義データ
記憶部80、帳義定義データ記憶部82、出力レコード
記憶部76、およぴデータ/文字コード変換テーブル8
4は内部メモリ16または外部メモリ18によって構成
される。
【1560】データ出力処理が開始されると、先ず「フ
ァイルマネージヤ」(図52)を介して出力元ファイル
(月別売上げファイル)よりファイルレコードが1レコ
ードずっまたは所定のブロック単位で入力レコード記憶
部70に格納される。
【1570】図50に、出力元ファイルより送られてく
る売り上げファイルのレコード管理テーブルおよびファ
イルレコードのフォーマット例を示す。レコード入力部
70に入力されるファイルレコードは、出力元ファイル
側で定義されたデータ項目「BUN」、「HIN」、
「TAN」、・・・を有している。
【1580】データ項目変換部72は、出力元ファイル
のレコード管理テーブル(図14)を参照して、入力し
たファイルレコードの各データ項目「BUN」、「HI
N」、「TAN」、・・・を各対応するシステム内のデ
ータ項目「分類」、「品番」、「単価」、・・・に変換
する(図53)。
【1590】定義実行処理部74は、データ項目変換部
72からのファイルレコードの中から、先ず帳表の「共
通条件」として指示された6月分のファイルレコードだ
けを抽出する。これはファイルレコードの「月」のデー
タフィールドから判別できる。
【1600】このようにして抽出したファイルレコード
に対して、帳表定義データ記憶部82に格納されている
「帳表定義データ」(計算式定義データ等)にしたがっ
て「帳表定義」を実行する。
【1610】図9の帳表の場合、「計算式定義データ」
(図34)にしたがって、各ファイルレコードについて
計算式「<売上高>=<単価>×<売上数>」を演算
し、演算結果のデータをデータ項目「売上高」にセット
する。この結果、図53に示すように各ファイルレコー
ドに所要の出力データが揃う。定義実行処理部74によ
る帳表定義の実行処理を終えた各ファイルレコードは出
力レコード記憶部76に格納される。
【1620】なお、上記の換算に際しては、単位換算デ
ータ(図38)を参照する。
【1630】レコード/文書要素データ変換部78は、
出力レコード記憶部76より各ファイルレコードを取り
出し、データ/文字コード変換テーブル84を参照し
て、このレコード内の各データ項目のデータを文書要素
データに変換する。これによって、たとえば、ファイル
レコードでは単に数値「396」の大きさを表していた
データが、所定の帳表の中の所定の位置に所定の文字列
“396”を表示出力するための文字列データに変換さ
れる。
【1640】ここで、変換された文書要素データの記入
先は、「帳表定義データ」の各項目定義データから識別
することができる。その際、配置書式が定義されていれ
ばその配置書式にしたがって、本例のように配置書式が
定義されていなければ装置デフォルトで文字サイズ、文
字ピッチ、配置位置(たとえば数字は右詰め、文字列は
センタリング)等も決める。なお、記入文字の色は、他
の通常記入情報と同じ色(黒)としてよい。また、各デ
ータ記入欄に対応するセルデータ(図35)に当該文書
要素データ(文字列データ)へのポインタをセットして
おく。
【1650】レコード/文書要素データ変換部78で生
成された文書要素データは、当該帳表に元々記入されて
いる文書要素データと一緒に文書要素データ記憶部38
(より詳細には対応文書要素データエリア38(i))
に格納される。
【1660】したがって、文書画像出力部40が、この
文書要素データエリア38(i)より(黒)の通常記入
情報に対応する全ての文書要素データを読みだし、それ
ら読み出した文書要素データを文字/図形パターン辞書
36に照会して各文書要素のパターンを識別し、各パタ
ーンを展開プログラムによってビットマップ形式の画像
データに変換することにより、図54に示すような目的
の帳表出力文書をたとえばディスプレイ画面20a上に
表示することができる。また、印字装置22でプリント
アウトしたり、通信装置24によりFAX送信すること
もできる。
【1670】以上のように、「データ出力コマンド定義
データ」の実行を終えた後、同データ中の「次のコマン
ド定義データへのポインタ」情報を参照して、次に実行
されるべき処理として、上記「表分岐手帳定義データ」
を識別し、この実行にはいる。
【1680】本システムにおいて、「表分岐手順定義デ
ータ」は、図55に示す手順により行われる。先ず、
「表分岐手順定義」の中の「条件項目定義」の「データ
値」をシートグループ内の他の「項目定義データ」また
は「変数定義データ」をサーチして求める。(ステップ
P1)「変数定義データ」は図56に示す形式をもち、
シートグループ内の項目定義をもたない「項目名」
(「変数名」の現在値を表わすために設定される。)例
えば、「計算式定義」が実行された場合、実行結果の変
数値が格納される。
【1690】本例の場合、「条件項目」“月別”に対し
“6月”、“売上高計”に対し“7527.5K¥以
上”が、各々、書面PB上の「帳表定義」を構成する
「項目定義データ」から求める。求められた各データ値
は、「条件データ値」としてシステム内に保持される。
「条件データ値」は、「項目名」毎に、例えば、上記
「内容データ」の形式(図37)によって保持される。
数値項目名である“売上高計”の値“7527.5K¥
以上”は文字列データから、「数値」が“7527.
5”、「単位名」が“K¥”、「区分」が“以上”のデ
ータの組み合わせに変換される。
【1700】図55の次のステップとして、「分岐手
順」の表から、「条件データ値」に適合する「レコー
ド」をセレクトする。互いに、関係し合う「データ」の
組み合わせである「レコード」は、「実行内容項目定
義」中の1つのセルに含まれるデータと同セルに同一
行、または、同一列にある「条件項目定義」のセル中の
データとの組み合わせとして得られる。
【1710】レコードのデータとしては、数値項目のデ
ータの場合、該当「セルデータ」の上記した「内容デー
タポインタ」からポインタされる「内容データ」を取り
出す。「内容データ」は上記したように「条件データ
値」と同じく、「数値」「単位名」「区分」という3つ
のデータの組み合わせからなり、「条件データ値」と直
ちに照合できる形になっている。
【1720】本例の場合、「月別」が“6月”、「売上
高計」が“7000K¥以上”、「実行内容」が“売上
高分析−2”のレコードがセットされる。
【1730】図55の最後のステップとして、上記のよ
うにセレクトした「レコード」から、「実行内容項目定
義」に属する「内容データ」としての「コマンド定義デ
ータ」を取り出し実行する。(ステップP3)本例の場
合、「ライブラリ定義」の“売上高分析−2”が実行さ
れる.
【1740】「ライブラリ定義データ」中の「ライブラ
リID名」により、上記「ライブラリ登録テーブル」
(図17)データにアクセスし、該当する「実行形式プ
ログラムのアドレス」を知り、これに起動をかける。起
動される「売上分析−2」は、例えば前記したような処
理を実行する。
【1741】上記の例においては、書面PAの条件判定
表上の項目定義のために、より簡易な記号づけをおこな
ったが、書面PB上の帳表上における項目定義のよう
に、全ての「項目名」と「フィールド」について、それ
を定義する記号付けをおこなってもよいことはいうまで
もない。
【1742】また、上記の例のように、条件判定表中の
各フィールド内のデータが各々、システム内の辞書に登
録された用語、又はその組合せからなる場合、各フィー
ルドの項目名は、自ら定めることができる。表中におい
て、1つのフィールドは、表の1つの行、又は列中の隣
接するセルの集合であるか、隣接するセルマトリクス形
の集合であるかであるからである。したがって、本例の
場合の条件判定表の定義においては、さらに表中の全て
の項目定義の定義付けの記号付けを除去することも可能
である。
【1743】また、上記の例のように、条件判定表上の
各項目名が、システム内にデータ辞書などの形で保持さ
れている場合、以下の方法をとることも可能である。す
なわち、図58に示すように、「定義」モードにおいて
は、「手順」、「実行内容」等、システム登録語(定義
要素)である項目名と、このデータ辞書内のアプリケー
ション上の各データ項目名とを副画面中のメニューリス
トの形で表示し、ユーザに先ず、条件分岐表全体をクリ
ック指示さた後上記メニュー上の「手順」を指示させ
る。続いて、各フィールド毎にフィールド領域をクリッ
ク指示させた後、該当のデータ項目名をメニューリスト
から選択させていく。上記の例における「売上高計」の
ように、メニューリスト上に予め登録しにくい項目名
(フィールド名)については、該当のフィールド領域を
指示させた後、画面上の新規書き込み用の特定のウィザ
ードに該当名称の文字列を記入させ、両者間の対応付け
をおこなう
【1744】この画面上からの定義方法においては、分
岐表全体を分岐表定義として指示する(上記の例ではメ
ニュー上「手順」を選択)代わりに判定帰結部のフィー
ルドを画面上クリック指示した後、その項目名として画
面上メニューから、「実行内容」を選択させてもよい。
【1750】このように、手順定義、帳表定義におい
て、ユーザは、所望の帳表用紙に日常見慣れた文字、記
号、図形からなる所定の定義支援情報を追記入して所定
の結合則(構成則)の下で思い通りに定義することがで
きるため、覚えごとが非常に少なく、簡単な作業または
操作で済む。
【1760】特に、本システムでは、共通の「項目定
義」機能を使用することにより、「手順定義」、「帳表
定義」のいずれも同様(共通)の覚えごと、共通の操作
で行うことができる。これにより、システム運用者から
エンドユーザまで任意の関係者が「手順定義」、「帳表
定義」から成るシステム構築に容易に参画することが可
能である。
【1770】以上、本実施例によるシステムの主な機能
について説明したが、種々の変形例が可能である。たと
えば、図57に、画面上からコマンドで定義情報を入力
する例を示す。図57に示すように、入力した帳表文書
の文書内容をディスプレイ画面20aに表示し、入力し
た文書内容を確認しながら、キーボード12またはマウ
ス14等より所定のコマンドを入力することにより、所
望の定義情報を入力することができる。
【1780】図57において、たとえば「定義」モード
の下で通常記入情報の“売上数”を指示してクリックす
ると、この指示された箇所90が特定表示(たとえば反
転表示)されると同時に、ディスプレイ画面20a内の
適当な位置に「1.フィールド」、「2.データ項
目」、「3.単位名」等の各種定義項目をリストした副
画面94が現れる。ここで、「2.データ項目」を選択
指示すると、通常記入情報“売上数”がデータ項目の
「売上数」に転化する。同様にして、“売上数”の欄の
したの領域92を指示してクリックし、この領域2につ
いて「1.フィールド」を指示すると、傾域92は「売
上数」のデータを記入するフィールドとして定義され
る。
【1790】なお、図57では、説明の便宜上、データ
項目の箇所90とフィールドの領域92が同時に選択指
示されている様子を示しているが、実際には1回のクリ
ック毎に1箇所ずつ選択指示される。
【1800】システム内では、上記のようなユーザ操作
に対し、コマンド認識・実行処理部62において、入力
されたコマンドを解析するとともに、そのコマンドの対
象とする画面上の位置(クリック位置)と、文書要素デ
ータ記憶部38に保持されている文書要素データの「位
置」情報との照合を繰り返して、該当する文書要素デー
タを識別する(ピッキング処理)。そして、識別した文
書要素データと入力コマンドの指示内容とから、所要の
定義データを生成する。
【1802】なお、表分岐手順定義を加えた表中のデー
タ項目名とデータ名とを、各々プログラム中の変数名と
変数値とに対応付ける手段を設けることにより、表分岐
手順定義データは、直ちに、既存の様々なプログラム言
語の手順分岐記述部分(例えば、CASE文)に変換で
きることはいうまでもない。
【1810】なお、本発明は、上記した本発明の機能を
実現するためのプログラムまたはソフトウェアを用い
る。かかるソフトウェアは、任意の媒体を介して、たと
えば蓄積媒体あるいはオンライン等により本発明のシス
テムにインストールされ得るものである。したがって、
本発明を実施するためのソフトウェアを格納した蓄積媒
体を業として譲渡する行為や、該ソフトウェアをオンラ
インでシステムにインストロールする行為等は本発明の
実施の一形態である。
【1820】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
担当者向けに作成された、様々な手順規定書上に、ユー
ザが日常、使い慣れている文字、記号、図形を、定義情
報として、数少ないわかりやすい規則で記入することに
より装置が厳密に解釈実行し得る処理手順を定義するこ
とができる。
【1830】以上の定義は、最小限の上記記号類の追加
入力で済み、効率がよく、間違いの少ない形で行うこと
ができる。
【1840】また、定義内容は、誰もが一目瞭然に理解
しえる視認性の高いものになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による情報処理装置のハード
ウェア上のシステム構成例を示すブロック図である。
【図2】実施例のシステムにおける主なモードの一覧を
示す図である。
【図3】実施例のシステムにおける「主モード一覧メニ
ュー画面」を示す図である。
【図4】実施例のシステムにおける「環境設定モード画
面」を示す図である。
【図5】実施例のシステムにおける「定義要素/記入情
報対照表」を示す図である。
【図6】実施例のシステムにおける「定義要素/記入情
報対照表」を示す図である。
【図7】実施例のシステムにおける「定義要素/記入情
報対照表」を示す図である。
【図8】実施例のシステムにおける「定義要素識別デー
タ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図9】実施例のシステムにおける「定義情報区別指示
画面」を示す図である。
【図10】実施例のシステムにおける「定義情報区別デ
ータ」のデータフォーマット例を示す図である.
【図11】実施例のシステムにおける「メインモード画
面」を示す図である.
【図12】実施例のシステムにおける業務ガイド指示書
の一例を示す図である。
【図13】実施例のシステムにおける帳表フォーマット
の一例を示す図である。
【図14】実施例のシステムにおけるレコード管理テー
ブルのデータフォーマットの一例を示す図である.
【図15】実施例のシステムにおける、図12の業務ガ
イド指示書に定義支援情報を追加記入した一例を示す図
である。
【図16】実施例のシステムにおける、図13の帳表フ
ォーマットに定義支援情報を追加記入した一例を示す図
である。
【図17】実施例のシステムにおけるライブラリ登録テ
ーブルの構成を示す図である。
【図18】実施例のシステムにおけるアプリケーション
のデータ辞書の構成を示す図である。
【図19】実施例のシステムにおける文書入力および文
書要素データ生成部の構成を示すブロック図である。
【図20】実施例のシステムにおけるシートデータエリ
アの構成を示す図である。
【図21】実施例のシステムにおけるシートデータエリ
ア管理データの構成の一例を示す図である。
【図22】実施例のシステムにおける「画像管理デー
タ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図23】実施例のシステムにおける「画像管理デー
タ」の対象となる入力画像の構成を示す図である。
【図24】実施例のシステムにおける「文字データ」の
データフォーマット例を示す図である。
【図25】実施例のシステムにおける「文字列データ」
のデータフォーマット例を示す図である。
【図26】実施例のシステムにおける線分に対応する
「図形要素データ」のデータフォーマット例を示す図で
ある。
【図27】実施例のシステムにおける長円に対応する
「図形要素データ」のデータフォーマット例を示す図で
ある。
【図28】実施例のシステムにおける矩形などに対応す
る「図形要素データ」のデータフォーマット例を示す図
である。
【図29】実施例のシステムにおける定義情報認識およ
ぴフオーマット設定部および定義実行処理部の構成を示
すブロック図である.
【図30】実施例のシステムにおける「定義要素デー
タ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図31】実施例のシステムにおける定義データ作成の
全体手順の一例を示す図である。
【図32】実施例のシステムにおける「項目定義デー
タ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図33】実施例のシステムにおける合計欄定義データ
のデータフォーマットを示す図である。
【図34】実施例のシステムにおける「計算式定義デー
タ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図35】実施例のシステムにおける「セルデータ」の
データフォーマット例を示す図である。
【図36】実施例のシステムにおける「フィールド内セ
ルデータ・チェイン」の構造を示す図である。
【図37】実施例のシステムにおける応用用語辞書に収
載されている用語の例を示す図である。
【図38】実施例のシステムにおける単位換算データテ
ーブルの構成の一例を示す図である。
【図39】実施例のシステムにおける仮想セルの設定方
法を示す図である。
【図40】実施例のシステムにおける内容データのデー
タフォーマットの一例を示す図である。
【図41】実施例のシステムにおける「辞書用語デー
タ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図42】実施例のシステムにおける項目定義グループ
管理データのデータフォーマットを示す図である。
【図43】実施例のシステムにおける表分岐手帳定義デ
ータのデータフォーマット示す図である。
【図44】実施例のシステムにおける分岐手傾定義デー
タと帳表定義データを作成するフローチャートを示す図
である。
【図45】実施例のシステムにおけるライブラリ定義デ
ータのデータフォーマットの一例を示す図である。
【図46】実施例のシステムにおける「帳表管理デー
タ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図47】実施例のシステムにおけるデータ出力コマン
ド定義データのデータフォーマットの一例を示す図であ
る。
【図48】実施例のシステムにおける手順定義データに
おける開始指示定義データのデータフォーマットの一例
を示す図である。
【図49】実施例のシステムにおける手順定義データに
おける開始指示定義データのデータフォーマットの一例
を示す図である.
【図50】実施例のシステムにおいて画面入力方式によ
る文書の記入情報および定義情報の処理を行うための構
成を示すブロック図である。実施例のシステムにおける
代用記号を用いた帳表フォーマットの一例を示す図であ
る。
【図51】実施例のシステムにおけるデータ出力部の構
成を示す図である。
【図52】実施例のシステムにおけるファイル管理部の
構成を示す図である。
【図53】実施例のシステムにおいて出力元ファイル仰
のデータ項目をシステム内のデータ項目に変換する処理
を示す図である。
【図54】実施例のシステムにおけるデータ入り帳表の
例を示す図である。
【図55】実施例のシステムにおける表分岐手順の実行
手順のフローチャートを示す図である。
【図56】実施例のシステムにおける変数定義データの
データフォーマットの一例を示す図である。
【図57】実施例のシステムにおける画面上からの指示
に定義付けの画面を示す図である。
【符号の説明】
10 カラーイメージスキャナ 12 キーボード 14 マウス 15 ディジタイザ 16 内部メモリ 18 外部メモリ 20 表示装置 24 CPU 27 通信装置 30 文書画像入力部 32 文書画像記憶部 34 文字・図形要素認識部 35 シートデータエリア管理部 36 文字/図形パターン辞書 37 文字・図形要素入力部 38 文書要素データ記憶部 40 文書画像表示出力部 42 定義要素データ生成部 44 定義要素データ記憶部 46 定義データ生成部 48 定義要素識別データ記憶部 50 定義情報区別データ記憶部 52 応用用語辞書 56 シートグループ定義データ記憶部 54 定義データ記憶部 60 コマンド入力部 62 コマンド認識実行処理部 70 入力レコード記憶部 72 データ項目変換部 74 定義実行処理部 76 出力レコード記憶部 78 レコード/文書要素データ変換部 80 ファイル定義データ記憶部 82 帳表定義データ記憶部 84 データ/文字コード変換テーブル 90 データ項目名 92 フィールド 94 指定メニュー 100 登録語メニュー 102 アプリケーションデータ項目メニュー 104 新規入力ウィザード
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月20日(2000.9.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図58
【補正方法】追加
【補正内容】
【図58】実施例のシステムにおいて、条件判定表を画
面上から定義付けする画面を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表中において、項目名とデータまたはフ
    ィールドとの対応付けである項目定義を定めるステッ
    プ、1つの表を手順の分岐を定義する条件判定表として
    指定するか、または、1つのフィールド内のデータを分
    岐手順の実行内容として指定するステップとを備え、文
    書上に自由に作成した表から手順の分岐を定義する分岐
    手順データを生成することを特徴とする情報処理方法。
  2. 【請求項2】 書面上の表中において、項目名とデータ
    またはフィールドとの対応付けである項目定義を定める
    手段、1つの表を手順の分岐を定義する条件判定表とし
    て指定するか、または、1つのフィールド内のデータを
    分岐手順の実行内容として指定する手段とを備え、文書
    上に自由に作成した表から手順の分岐を定義する分岐手
    順データを生成することを特徴とする情報処理装置。
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