JPH08147219A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH08147219A
JPH08147219A JP7243335A JP24333595A JPH08147219A JP H08147219 A JPH08147219 A JP H08147219A JP 7243335 A JP7243335 A JP 7243335A JP 24333595 A JP24333595 A JP 24333595A JP H08147219 A JPH08147219 A JP H08147219A
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JP7243335A
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Inventor
Makoto Takizawa
誠 瀧沢
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高いセキュリティ機能を有する不揮発性半導体
記憶装置を提供することを目的としている。 【解決手段】入力されたアドレスとアクセス禁止アドレ
スとを比較器12で比較し、両アドレスが一致した時
に、一致後に入力されたアドレスの変化数をカウンタ1
4でカウントする。このカウント数と予め設定されたカ
ウント数とを比較器15で比較し、両カウント数が一致
した時にリングオシレータ17を発振させる。このリン
グオシレータのサイクル数と予め設定されたサイクル数
とを比較器18で比較し、両サイクル数が一致した時
に、入力されたアドレスをスクランブルして誤データを
出力することを特徴とする。データをコピーする際に禁
止アドレスをアクセスすると所定サイクル後に誤データ
が出力され、コピーされたデータではプログラムが正常
動作しない。よって、実質的に違法なコピーを防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記憶データのコ
ピーを防止するためのセキュリティ機能を備えた不揮発
性半導体記憶装置に関し、特にゲームや汎用性のあるビ
ジネスソフトウェア等のプログラムが書き込まれたRO
Mの記憶データを違法なコピーから保護するのに好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来の不揮発性半導体記憶装置
(ROM)には、記憶されているデータを保護するため
のセキュリティ機能が備わっていないため、EPROM
ライター等のデータコピー機能を有する装置を用いて比
較的容易にデータをコピーすることができる。このた
め、最小限の数のROMを購入し、多数のコピー品を生
産することができるので、ROMとしての商品価値が下
がるという問題があった。また、ROMの内部にセキュ
リティ機能を設けたとしても、記憶データを読み出し、
この読み出したデータのチェックを行うことでセキュリ
ティ機能のメカニズムを容易に解読できてしまうという
問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の不
揮発性半導体記憶装置は、記憶データを容易にコピーで
き、且つセキュリティ機能を付加しても必ずしも十分な
保護が行えないという問題があった。
【0004】この発明は上記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、高いセキュリテ
ィ機能を有する不揮発性半導体記憶装置を提供すること
にある。
【0005】また、この発明の他の目的は、記憶データ
をコピーしようとしたときに、記憶データと異なる誤デ
ータを出力し、コピーされたデータではプログラムが正
常動作を行わないようにすることにより、実質的に違法
なコピーやプログラムのコピーによる著作権の侵害等を
防止できる不揮発性半導体記憶装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載した不揮発性半導体記憶装置は、入力されたアドレス
と予め記憶されたアクセス禁止アドレスとを比較する第
1の比較手段と、前記第1の比較手段によって前記入力
されたアドレスと前記予め記憶されたアクセス禁止アド
レスの一致が検出されたときに、一致後に入力されたア
ドレスの変化数を計数する第1の計数手段と、前記第1
の計数手段の計数値と予め記憶された計数値とを比較す
る第2の比較手段と、前記第2の比較手段で前記第1の
計数手段の計数値と前記予め記憶された計数値の一致が
検出されたときに発振を開始する発振手段と、前記発振
手段のサイクル数を計数する第2の計数手段と、前記第
2の計数手段のサイクル数と前記予め記憶されたサイク
ル数とを比較する第3の比較手段と、前記第3の比較手
段で前記第2の計数手段のサイクル数と前記予め記憶さ
れたサイクル数の一致が検出されたときに、入力された
アドレスに対応する記憶データとは異なるデータを出力
する出力手段とを具備することを特徴としている。
【0007】また、請求項2の不揮発性半導体記憶装置
は、アクセスが禁止されたアドレスが記憶された第1の
記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶されたアクセス
禁止アドレスと入力されたアドレスとを比較する第1の
比較手段と、前記第1の比較手段によって前記第1の記
憶手段に記憶されたアクセス禁止アドレスと前記入力さ
れたアドレスとの一致が検出されたときに、一致後に入
力されたアドレスの変化数を計数する第1の計数手段
と、計数値が記憶された第2の記憶手段と、前記第1の
計数手段の計数値と前記第2の記憶手段に記憶された計
数値とを比較する第2の比較手段と、前記第2の比較手
段で前記第1の計数手段の計数値と前記第2の記憶手段
に記憶された計数値との一致が検出されたときに発振を
開始する発振手段と、前記発振手段のサイクル数を計数
する第2の計数手段と、サイクル数が記憶された第3の
記憶手段と、前記第3の記憶手段に記憶されたサイクル
数と前記第2の計数手段で計数したサイクル数とを比較
する第3の比較手段と、前記第3の比較手段で前記第3
の記憶手段に記憶されたサイクル数と前記第2の計数手
段で計数したサイクル数との一致が検出されたときに、
メモリセルアレイ中の入力されたアドレスに対応するメ
モリセルに記憶されたデータとは異なるデータを出力す
る出力手段とを具備することを特徴とする。
【0008】請求項3に示すように、前記出力手段とし
て、アドレスをスクランブルするための情報が記憶され
たスクランブル情報記憶手段と、前記スクランブル情報
記憶手段の記憶情報に応じて入力されたアドレスを変化
せしめる切換手段とを設け、前記第3の比較手段で一致
が検出されたときに、デコーダに供給されるアドレス信
号及びメモリセルアレイに供給されるデコード信号の少
なくとも一方を切り換えることにより、メモリセルアレ
イ中の入力されたアドレスに対応するメモリセルに記憶
されたデータとは異なるデータを出力することができ
る。
【0009】また、請求項4に記載したように、前記出
力手段として、メモリセルアレイ中に記憶されたデータ
とは異なる誤データが記憶された誤データ記憶手段と、
前記第3の比較手段で一致が検出されたときに前記誤デ
ータ記憶手段をアクセスするアクセス手段とを設け、メ
モリセルアレイ中の入力されたアドレスに対応するメモ
リセルに記憶されたデータとは異なるデータを前記誤デ
ータ記憶手段から出力するようにしても良い。
【0010】請求項5に記載したように、前記第1、第
2及び第3の記憶手段はそれぞれ、ROMマスクによっ
てデータが書き込まれる。
【0011】また、請求項6に記載したように、請求項
1または2の発振手段は、読み出しサイクルと異なるサ
イクルで発振することを特徴とする。
【0012】更に、請求項7ないし11に記載したよう
に、請求項1における発振手段、第2の計数手段及び第
3の比較手段、あるいは請求項2における発振手段、第
2の計数手段、第3の記憶手段及び第3の比較手段を省
略し、第2の比較手段によって両計数値の一致が検出さ
れたときに、出力手段からメモリセルアレイ中の入力さ
れたアドレスに対応するメモリセルに記憶されたデータ
とは異なるデータを出力するように構成しても良い。
【0013】上記のような構成によれば、アドレスを順
次アクセスして記憶データを読み出すと、正規の記憶デ
ータとは異なった誤データに変換して出力するので、コ
ピーされたデータではプログラムが正常動作を行わず、
実質的にコピーやプログラムのコピーによる著作権の侵
害等を防止できる。しかも、禁止アドレスがアクセスさ
れてからすぐに誤データを出力するのではなく、所定の
期間は正しいデータを出力するので、たとえ禁止アドレ
スの存在を知っていたとしても禁止アドレスの特定が困
難である。
【0014】更に、発振手段を設けた場合には、この発
振手段は読み出しサイクルとは無関係のサイクルで動作
するので、データを他の記録媒体に記憶してから解析し
ようとしても、データの読み出しサイクルに応じて誤デ
ータを出力するまでの遅延時間が変化してしまい、禁止
アドレスを特定することはほとんどできない。
【0015】従って、高いセキュリティ機能が得られ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明の第1
の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置について説
明するためのもので、マスクROMにおけるセキュリテ
ィ機能に関係する回路部を抽出して示している。外部か
ら各アドレス入力端子に入力されたアドレスは、アドレ
スバッファ11a,11bに供給されると共に、比較器
12の一方の入力端に供給される。この比較器12の他
方の入力端には、レジスタ回路13の出力が供給されて
いる。上記レジスタ回路13には、ソフトウェア(プロ
グラム)では使用しないアドレスのうちの任意のアドレ
ス(以下、このアドレスを禁止アドレスと称する)がR
OMマスクを使って予め記憶されている。ROMでは、
ほとんどの場合に全てのアドレスは使用しておらず、使
用していないアドレスは任意のため、コピーするものに
とっては不明なものである。
【0017】上記比較器12の比較出力はアドレスカウ
ンタ14に供給され、両アドレスの一致が検出される
と、上記アドレスカウンタ14によって、一致後に入力
されたアドレスの変化数がカウントされる。アドレスカ
ウンタ14のカウント数は、比較器15の一方の入力端
に供給される。この比較器15の他方の入力端には、レ
ジスタ回路16の出力が供給されている。レジスタ回路
16には、カウント数がROMマスクを使って予め記憶
されている。上記比較器15の比較出力はリングオシレ
ータ及びカウンタ17に供給され、両カウント数の一致
が検知されるとリングオシレータが発振動作を開始する
と共に、そのサイクル数がカウンタで計数される。上記
リングオシレータは、メモリの読み出しサイクルとは無
関係に、ある任意の周波数で発振し、このリングオシレ
ータの出力がカウンタで計数される。上記リングオシレ
ータ及びカウンタ17の出力は、比較器18の一方の入
力端に供給される。この比較器18の他方の入力端には
レジスタ回路19の出力が供給されている。このレジス
タ回路19には、サイクル数がROMマスクを用いて予
め記憶されている。上記比較器18で両サイクル数の一
致が検出されると、この比較器18の比較出力がレジス
タ回路20に供給される。レジスタ回路20には、正規
のアドレスをどのようなアドレスに変換するか(アドレ
ススクランブル情報)がROMマスクを用いて予め記憶
されている。ここでは、アドレスバッファ11aとアド
レスバッファ11bの出力を入れ替えるためのスイッチ
S1,S2,S3,S4の制御信号(アドレススクラン
ブル情報)が記憶されているものとする。
【0018】上記アドレスバッファ11a,11bの出
力は、スイッチ回路21を介してデコーダ22に供給さ
れる。上記スイッチ回路21は、上記レジスタ回路20
に記憶されているアドレススクランブル情報に応じてス
イッチング状態が制御される。例えば、正常なアドレス
が入力された場合(禁止アドレス以外のアドレスが入力
された場合)には、スイッチS1,S2がオン、スイッ
チS3,S4がオフし、アドレスバッファ11a,11
bの出力がスイッチS1,S2を介してデコーダ22に
供給される。このデコーダ22のデコード出力は、メモ
リセルアレイ10に供給され、入力されたアドレスに対
応するメモリセルから記憶データが読み出される。一
方、禁止アドレスが入力された場合には、スイッチS
3,S4がオン、スイッチS1,S2がオフし、アドレ
スバッファ11a,11bの出力はスイッチS3,S4
をそれぞれ介してデコーダ22に供給される。このた
め、デコーダ22は、入力されたアドレスと異なるアド
レスをデコードし、入力されたアドレスと異なるメモリ
セルから記憶データが読み出される。
【0019】なお、上記各レジスタ回路13,16,1
9,20としては、例えばラッチ型のフリップフロップ
回路を設け、このフリップフロップ回路を構成するMO
SトランジスタをROMマスクを用いて選択的に閾値電
圧を変化させることにより1ビットのデータを記憶する
ことができる。よって、このようなフリップフロップ回
路を複数個設けることにより、設けた数分のビット数の
レジスタ回路として用いることができる。
【0020】次に、上記のような構成において、図2の
フローチャートにより動作を説明する。通常、コピーを
行う場合には、全てのアドレスに対してのROMデータ
を読み出そうとする。そこで、ROMのソフトウェアで
は使用しないアドレスを禁止アドレス(アクセス禁止ア
ドレス)として設定し、外部から入力されたアドレスと
禁止アドレスとが一致した場合にコピー動作と判定す
る。
【0021】すなわち、アドレスが入力されると(ST
EP1)、このアドレスとレジスタ回路13に記憶され
ている禁止アドレスとが比較器12によって比較され、
禁止アドレスか否かが判定される。禁止アドレスでない
場合には、アドレスはアドレスバッファ11a,11
b、スイッチ回路21(スイッチS1,S2)を介して
デコーダ22に供給されてデコードされる(STEP
8)。そして、このデコーダ22のデコード出力でメモ
リセルアレイ10中の入力されたアドレスに対応するメ
モリセルからデータが読み出され、1つのサイクルが終
了する(STEP9)。その後、禁止アドレスがアクセ
スされるまで同様な動作を経て、入力されたアドレスに
対応するデータの読み出しが行われる。
【0022】一方、比較器12に入力された両アドレス
が一致し、禁止アドレスが入力されたことが検知される
と、アドレスカウンタ14が作動され、一致後に入力さ
れたアドレスの変化数のカウントが開始される(STE
P3)。このアドレスカウンタ14のカウント数は、比
較器15によってレジスタ回路16に記憶されたカウン
ト数と比較される(STEP4)。そして、一致するま
でカウント動作が繰り返される。このカウント動作中、
すなわち、比較器12で一致が検知されるまでの期間
は、入力されたアドレス(禁止アドレスではないアドレ
ス)はアドレスバッファ11a,11b及びスイッチ回
路21を介してデコーダ22に供給され、メモリセルア
レイから正しい記憶データの読み出しが行われる。
【0023】次に、アドレスカウンタ14によるカウン
ト数がレジスタ回路16に設定されたカウント数に達す
ると、比較器15から一致信号が出力され、リングオシ
レータ及びカウンタ17が作動される(STEP5)。
カウンタは、上記リングオシレータのサイクル数を計数
し、このサイクル数と上記レジスタ回路19に記憶され
たサイクル数とが比較器18で比較される(STEP
6)。比較器18で一致が検出されるまでの期間、リン
グオシレータが発振し続け、カウンタでサイクル数がカ
ウントアップされる。この期間中には、上述したような
記憶データの正常な読み出しが行われる。そして、一致
が検出されると、レジスタ回路20からアドレススクラ
ンブル情報が読み出され、スイッチ回路21に供給され
る。このアドレススクランブル情報は、スイッチ回路2
1中の各スイッチS1,S2,S3,S4のオン/オフ
状態に対応するものであり、図1に示す回路の場合に
は、スイッチS1,S2をオフし、スイッチS3,S4
をオンする。これによって、アドレスバッファ11aの
出力とアドレスバッファ11bの出力とが入れ替えられ
て、デコーダ22に供給される(STEP7)。
【0024】この時点で、禁止アドレスからある任意の
サイクルを経てコピー先の媒体に対し、正規のROMデ
ータとは異なるデータを転送する動作に入る。そして、
デコーダ22は、入力されたアドレスと異なるアドレス
をデコードし(STEP8)、メモリセルアレイ10中
の入力されたアドレスと異なるメモリセルから、あたか
も正常動作しているようにデータが読み出され、1つの
サイクルが終了する(STEP9)。以降のサイクルで
は、スイッチ回路21によりアドレスバッファ11a,
11bの出力が切り換えられた状態でデコーダ22が動
作するので、入力されたデータとは異なる誤データが読
み出される。
【0025】上記のような構成によれば、禁止アドレス
がアクセスされるとすぐに誤データを出力するのではな
く、アドレスカウンタ14のカウント数がレジスタ回路
16に記憶されたカウント数に達するまでの期間、及び
この設定されたカウント数に達してからリングオシレー
タのサイクル数が設定されたサイクル数になるまでの期
間遅れて誤データが出力される。このため、たとえ禁止
アドレスの存在を知っていても、禁止アドレスがアクセ
スされてから暫くの期間は正しいデータが出力されるの
で、違法なコピーをする者にとって禁止アドレスを特定
することが困難である。しかも、リングオシレータは読
み出しサイクルとは異なる発振周波数で発振しているの
で、EPROMライターやパーソナルコンピュータ等を
解析手段として用い、ROMから読み出したデータをハ
ードディスク等の別の記憶装置に記録してから解析しよ
うとしても、解析手段の読み出しサイクル数とリングオ
シレータのサイクル数とが一致しない限り、正しく読み
出されるデータの数が変化してしまい、禁止アドレスの
特定あるいは解析は極めて困難である。
【0026】なお、図1に示した回路において、禁止ア
ドレスを単数に設定した場合には、禁止アドレスに対し
任意のサイクルや時間経過後に誤データが出力されるだ
けである。よって、読み出しのアドレス選択を例えば最
下位アドレスから最上位アドレスに変えた読み出しと、
最上位アドレスから最下位アドレスに変えた読み出しの
2通りの方法で行い、それぞれ正しい部分のデータのみ
を足し合わせる、すなわち最下位アドレスから誤データ
が出力されるまでのデータと、最上位アドレスから誤デ
ータが出力されるまでのデータを組み合わせることによ
り1つの正しいコピー作品が作成可能である。そこで、
禁止アドレスを2つ設定すれば上記手法では2つの禁止
アドレスに挟まれた部分は1つ1つ正しいデータか否か
確認しながら取り込む以外にコピーができない。このよ
うに、1つ1つデータを取り込む手法は、ROMの記憶
容量が大容量となった現在では現実的ではない。従っ
て、実質的にコピーが不可能である。禁止アドレスの数
を3つ以上にすれば更に解読は難しくなり、多ければよ
り禁止アドレスの特定あるいは解読を困難にできるが、
禁止アドレスの数を増やすと回路規模が大きくなるの
で、必要とする保護効果に応じて複数の禁止アドレスを
設定するのが好ましい。
【0027】また、上記第1の実施の形態では、説明を
簡単にするためにリングオシレータの発振周波数を一定
として説明したが、発振周波数を可変にし、レジスタ回
路19に発振周波数も予め記憶することにより、サイク
ル数だけでなく発振周波数も一致したときにアドレスの
スクランブルを行うようにすれば、より解読を複雑化で
きる。
【0028】次に、上述した第1の実施の形態の更に詳
細な回路構成及び動作について図3ないし図27を参照
して説明する。
【0029】図3は、入力されたアドレスと予め記憶さ
れたアクセス禁止アドレスとを比較し、アクセス禁止ア
ドレスがアクセスされたか否かを検出するアドレスコン
パレータであり、各アドレス比較部は上記図1に示した
回路における比較器12とレジスタ回路13に対応して
いる。図4は上記図3に示した回路におけるアドレス比
較部の構成例を示し、図5は上記図3に示した回路にお
ける遷移検知器の構成例を示している。図3に示す如
く、各アドレス比較部100−0,100−1,…,1
00−nには、アドレス信号a0,a1,…,anがビ
ット毎に供給され、予め記憶されたアクセス禁止アドレ
スとビット毎に比較される。各アドレス比較部100−
0,100−1,…,100−nの比較出力AMP0,
AMP1,…,AMPnは、所定のビット数毎にナンド
ゲート110,…,110に供給される。これらナンド
ゲート110,…,110の出力信号は、ノアゲート1
20に供給される。これによって、入力されたアドレス
a0,a1,…,anと禁止アドレスの全てのビットが
一致したときに、ノアゲート120から“H”レベルの
信号φAMP が出力される。この信号φAMP は、遅延用の
インバータ130,131を介してアンドゲート140
の一方の入力端に供給されるとともに、遷移検知器15
0の入力端に供給される。遷移検知器150は、ノアゲ
ート120から出力される信号φAMP の変化を検出して
所定の幅を持った矩形波信号TDOUTを生成し、上記
アンドゲート140の他方の入力端に供給する。そし
て、このアンドゲート140の出力端から禁止アドレス
検出信号φAMPOUTが出力される。
【0030】アドレス比較部100−0は、図4に示す
ように、エクスクルーシブオアゲート101とラッチ回
路102とを含んで構成されている。エクスクルーシブ
オアゲート101の一方の入力端にはアドレス信号a0
が供給され、他方の入力端にはラッチ回路102の出力
が供給される。ラッチ回路102は、Pチャネル型MO
Sトランジスタ103,104とNチャネル型MOSト
ランジスタ105,106とを含んで構成されている。
MOSトランジスタ103,104のソースとゲートは
電源VDDに接続されている。MOSトランジスタ105
のドレインはMOSトランジスタ103のドレイン及び
エクスクルーシブオアゲート101の他方の入力端に接
続され、ソースは接地点VSSに接続され、ゲートはMO
Sトランジスタ104のドレインに接続されている。M
OSトランジスタ106のドレインはMOSトランジス
タ104のドレインに接続され、ソースは接地点VSS
接続され、ゲートはMOSトランジスタ103のドレイ
ン及びエクスクルーシブオアゲート101の他方の入力
端に接続されている。上記Pチャネル型MOSトランジ
スタ103,104の一方のチャネル領域には、禁止ア
ドレスに応じてボロン等の不純物がイオン注入され、デ
ィプレッション化されている。例えば、禁止アドレス信
号のa0に対応するビットが“1”レベルのときにはM
OSトランジスタ103がディプレッション化され、禁
止アドレス信号のa0に対応するビットが“0”レベル
のときにはMOSトランジスタ104がディプレッショ
ン化される。これによって、エクスクルーシブオアゲー
ト101の他方の入力端には禁止アドレスに応じた
“1”レベルあるいは“0”レベルの信号が供給され、
一方の入力端に供給されたアドレスa0と一致している
か否か比較される。このエクスクルーシブオア回路10
1から出力される信号AMP0は、上記ナンドゲート1
10に供給される。
【0031】他のアドレス比較部100−1,…,10
0−nも上記アドレス比較部100−0と同様な構成に
なっている。アドレスの全てのビットが一致すると各ナ
ンドゲート110,…,110の出力は“L”レベルと
なる。これによって、ノアゲート120の出力信号(一
致検出信号)φAMP が“H”レベルに立ち上がり、入力
されたアドレス信号a0,a1,…,anと予め記憶さ
れた禁止アドレスとの一致が検出される。
【0032】図5は、上記図3に示した回路における遷
移検知器150の構成例を示している。この遷移検知器
150は、インバータ151〜155、抵抗156〜1
58、キャパシタ159〜161、Pチャネル型MOS
トランジスタ162〜165、及びNチャネル型MOS
トランジスタ166〜169を含んで構成されている。
抵抗156〜158とキャパシタ159〜161は遅延
回路を構成しており、インバータ155から出力される
矩形波信号TDOUTの“H”レベルの期間は、これら
抵抗156〜158とキャパシタ159〜161のCR
時定数によって設定される。この遅延回路の遅延時間
は、アドレス変化のスキューによる時間差よりも大きく
設定する。MOSトランジスタ162〜169とインバ
ータ155はエクスクルーシブオアゲートを構成してお
り、インバータ151の入力端に供給されたノアゲート
120の出力信号φAMP と上記遅延回路で遅延された信
号とが不一致の期間“L”レベルとなる。
【0033】上記遷移検知器150は、ノアゲート12
0から出力される一致検出信号φAM P を一時的に無効に
するものである。すなわち、マスクROMのアドレス入
力端子に供給される信号間のスキューやIC内部の配線
遅延によるスキューが発生した場合、スキューによって
入力アドレスとアクセス禁止アドレスが一時的に一致す
る可能性がある。そこで、ユーザが正しい使用方法に基
づいた操作を行った場合には、スキューによって一時的
にアクセス禁止アドレスがアクセスされ、セキュリティ
回路が動作してしまうのを防止している。不正コピー行
為によって禁止アドレスがアクセスされた場合には、ス
キューによる一時的なアクセスに比して長い期間アクセ
スされるので、ユーザによる正しい使用方法に基づいた
操作では誤動作せず、不正コピー行為を確実に検知でき
る。
【0034】図6及び図7はそれぞれ、上記図3ないし
図5に示した回路において禁止アドレスがアクセスされ
た場合のタイミングチャートであり、図6はアドレスに
スキューがない場合、図7はスキューがある場合を示し
ている。図6に示す如くアドレスにスキューがない場合
には、アドレス信号a0,a1,…,anが変化して禁
止アドレスがアクセスされると、各ビットのエクスクル
ーシブオアゲート101の出力信号AMP0,AMP
1,…,AMPnが“H”レベルとなる。これによっ
て、ノアゲート120の出力信号φAMP が“H”レベル
となり、この信号φAMP の立ち上がりに応答して遷移検
知器150の出力信号TDOUTが所定期間“L”レベ
ルとなる。所定時間経過後、上記信号TDOUTが
“H”レベルに立上がると、この信号の立上がりに応答
してアンドゲート140から出力される禁止アドレス検
出信号φAMPOUTが“H”レベルとなり、禁止アドレスが
アクセスされたことが検知される。
【0035】これに対し、図7に示す如くアドレスにス
キューがある場合(ここではアドレス信号a0に対して
アドレス信号anの変化が遅れた場合を示している)に
は、アドレス信号a0の変化に応答してアドレス比較部
の出力信号AMP0が“H”レベルとなり、所定時間遅
れてアドレス信号anの変化に応答してアドレス比較部
の出力信号AMPnが“L”レベルとなる。この際、上
記信号AMP0が“H”レベルに立上がってから、AM
Pnが“L”レベルに立ち下がるまでの期間は、信号A
MP0とAMPnは共に“H”レベルであり(他のビッ
トの信号AMP1〜AMP(n−1)も“H”レベルと
する)、ノアゲート120の出力信号φAMP が“H”レ
ベルとなる。遷移検知器150の出力信号TDOUT
は、上記信号φAMP の立上がりに応答して“L”レベル
となり、抵抗156〜158とキャパシタ159〜16
1とからなる遅延回路による遅延時間経過後に“H”レ
ベルに戻る。これによって、上記遅延回路による遅延時
間内の信号φAMP の変化はアンドゲート140からは出
力されず、禁止アドレス検出信号φAMPOUTは“L”レベ
ルを維持する。換言すれば、スキューによって入力され
たアドレスと禁止アドレスとが一致した場合には、ノア
ゲート120の出力信号φAMP の変化はマスクされてア
ンドゲート140から出力されない。
【0036】図8は、上記図3ないし図5に示した回路
で、入力されたアドレスとアクセス禁止アドレスとの一
致が検出されたときに、一致後に入力されたアドレスの
変化数を計数するアドレスカウンタであり、上記図1に
示した回路におけるアドレスカウンタ14に対応する。
図9は上記図8に示した回路におけるラッチ回路の構成
例を示し、図10は信号生成回路の構成例を示してい
る。図11は上記図8に示した回路におけるアドレス遷
移検知器の構成例を示し、図12はカウンタ部の構成例
を示している。
【0037】図3に示したアンドゲート140から出力
される禁止アドレス検出信号φAMPO UTは、ラッチ回路2
00及び信号生成回路215に供給される。ラッチ回路
200は、信号生成回路215から出力される信号
φL ,/φL (符号の前に付した/は反転信号、すなわ
ちバーを意味する)でラッチ動作が制御される。信号生
成回路215には、インバータ220から出力されるア
ドレスの遷移を示す信号φATD が供給され、上記ラッチ
回路200及び他の回路を制御するための制御信号
φL ,/φL を生成する。上記インバータ220の入力
端には、共通バスライン230が接続されている。この
共通バスライン230と電源VDD間には、プルアップ用
のPチャネル型負荷MOSトランジスタ240の電流通
路が接続され、そのゲートは接地点VSSに接続されてい
る。また、上記共通バスライン230と接地点VSS間に
は、入力されるアドレス信号のビット数に対応したNチ
ャネル型MOSトランジスタ250,…が並列接続され
ている。これらMOSトランジスタ250のゲートには
それぞれ、アドレス信号a0,a1,…,anの変化を
ビット毎に検知するアドレス遷移検知器260,…が設
けられている。各アドレス遷移検知器260の出力信号
a0atd,a1atd,…,anatdで各MOSト
ランジスタ250,…がオン/オフ制御され、少なくと
もいずれか1つのアドレス遷移検知器の出力信号が
“H”レベルとなると、インバータ220の出力信号φ
ATD が“H”レベルとなる。上記インバータ220の出
力端とカウンタ部270−0のクロック入力端との間に
は、Pチャネル型MOSトランジスタとNチャネル型M
OSトランジスタの電流通路が並列接続されたトランス
ファゲート280−1が設けられている。また、カウン
タ部270−0のクロック入力端と電源VDDとの間に
は、Pチャネル型MOSトランジスタとNチャネル型M
OSトランジスタの電流通路が並列接続されたトランス
ファゲート280−2が設けられている。トランスファ
ゲート280−1のNチャネル型MOSトランジスタと
トランスファゲート280−2のPチャネル型MOSト
ランジスタのゲートにはそれぞれ、上記ラッチ回路20
0の出力信号AMPOUTが供給される。また、トラン
スファゲート280−1のPチャネル型MOSトランジ
スタとトランスファゲート280−2のNチャネル型M
OSトランジスタのゲートにはそれぞれ、上記ラッチ回
路200の出力信号/AMPOUTが供給される。上記
カウンタ部270−0の出力信号c0は、次段のカウン
タ部270−1のクロック入力端に供給され、このカウ
ンタ部270−1の出力信号は次段のクロック入力端に
供給される。そして、最終段のカウンタ部270−mの
出力端から出力信号cmを出力するようになっている。
このカウンタ部の段数、すなわちmの数は禁止アドレス
のアクセスから最大どれだけのアドレスの変化でアドレ
ススクランブルを作動させるかの仕様によって決定す
る。
【0038】上記ラッチ回路200は、図9に示すよう
に、Pチャネル型MOSトランジスタ201〜204、
Nチャネル型MOSトランジスタ205〜208、イン
バータ209,210及び抵抗211を含んで構成され
ている。MOSトランジスタ201,202,205,
206の電流通路は、電源VDDと接地点VSS間に直列接
続される。上記MOSトランジスタ201のゲートには
信号/φL 、上記MOSトランジスタ202,205の
ゲートには禁止アドレス検出信号φAMPOUT、上記MOS
トランジスタ206のゲートには信号φL がそれぞれ供
給されてオン/オフ制御される。インバータ209の入
力端はMOSトランジスタ202,205の電流通路の
接続点に接続され、出力端はインバータ210の入力端
に接続される。このインバータ209の出力端と接地点
SS間には、抵抗211が接続される。この抵抗211
は、電源投入時にラッチ回路を初期設定するためのもの
で、抵抗値がメガオーダあるいはギガオーダの高抵抗で
ある。MOSトランジスタ203,204,207,2
08の電流通路は、電源VDDと接地点VSS間に直列接続
される。上記MOSトランジスタ203のゲートには信
号φL 、上記MOSトランジスタ208のゲートには信
号/φL がそれぞれ供給されてオン/オフ制御される。
上記MOSトランジスタ204,207のゲートは、上
記インバータ209の出力端に接続される。これらMO
Sトランジスタ204,207の電流通路の接続点は、
上記インバータ209の入力端に接続される。そして、
上記インバータ210の出力端から信号/AMPOU
T、上記インバータ209の出力端から信号AMPOU
Tを出力する。
【0039】図10は上記図8に示した回路における信
号生成回路215の構成例を示している。この回路21
5は、ナンドゲート216とインバータ217を含んで
構成される。ナンドゲート216の一方の入力端には信
号φAMPOUT、他方の入力端には信号φATD が供給され
る。このナンドゲート216の出力信号はインバータ2
17に供給される。そして、このインバータ217の出
力端から信号φL が、上記ナンドゲート216の出力端
から信号/φL がそれぞれ出力される。
【0040】図11は、上記図8に示した回路における
アドレス遷移検知器260の構成例を示している。ここ
では、アドレス信号a0の変化を検知するアドレス遷移
検知器の構成例を代表的に示しているが、アドレス信号
a1,…,anの他のビットのアドレス遷移検知器も同
様な構成になっている。このアドレス遷移検知器260
は、インバータ281〜284、抵抗286〜288、
キャパシタ289〜291、Pチャネル型MOSトラン
ジスタ292〜295、及びNチャネル型MOSトラン
ジスタ296〜299を含んで構成されている。抵抗2
86〜288とキャパシタ289〜291は遅延回路を
構成しており、出力される矩形波信号a0atdの
“H”レベルの期間は、これら抵抗286〜288とキ
ャパシタ289〜291のCR時定数によって設定され
る。MOSトランジスタ292〜299はエクスクルー
シブノアゲートを構成しており、入力された信号φAMP
と上記遅延回路で遅延された信号とが一致した期間
“H”レベルとなる。
【0041】図12は、上記図8に示した回路における
カウンタ部270−0の構成例を示している。このカウ
ンタ部は、インバータ300〜307、Pチャネル型M
OSトランジスタ308〜319及びNチャネル型MO
Sトランジスタ320〜331を含んで構成されてい
る。インバータ300の入力端には上記トランスファゲ
ート280−1,280−2が接続されて信号I1が供
給され、出力端にはインバータ301の入力端が接続さ
れる。MOSトランジスタ320と308、MOSトラ
ンジスタ309と321、MOSトランジスタ310と
322、MOSトランジスタ323と311はそれぞれ
電流通路が並列接続され、且つこれら並列接続されたM
OSトランジスタの電流通路が直列に接続されている。
MOSトランジスタ308,321,322,311の
ゲートにはインバータ300の出力端が接続され、MO
Sトランジスタ320,309,310,323のゲー
トにはインバータ301の出力端が接続される。インバ
ータ302の入力端には、上記MOSトランジスタ32
3,311の電流通路の接続点が接続され、出力端には
MOSトランジスタ320,308の電流通路の接続点
が接続される。インバータ303の入力端は上記インバ
ータ302の出力端が接続され、出力端から出力信号c
0を出力する。
【0042】MOSトランジスタ312,313,32
4,325の電流通路は、電源VDDと接地点VSS間に直
列接続される。MOSトランジスタ314,315,3
26,327の電流通路は、電源VDDと接地点VSS間に
直列接続される。MOSトランジスタ316,317,
328,329の電流通路は、電源VDDと接地点VSS
に直列接続される。MOSトランジスタ318,31
9,330,331の電流通路は、電源VDDと接地点V
SS間に直列接続される。インバータ304の入力端には
信号/AMPOUT(リセット信号として働く)が供給
され、出力端はMOSトランジスタ312,316,3
27,331のゲートに接続される。インバータ305
の入力端はMOSトランジスタ320,308,30
9,321の電流通路の接続点に接続され、出力端はM
OSトランジスタ313,324のゲートに接続され
る。インバータ306の入力端はMOSトランジスタ3
10,322,323,311の電流通路の接続点に接
続され、出力端はMOSトランジスタ317,328の
ゲートに接続される。インバータ307の入力端はイン
バータ304の出力端に接続され、出力端はMOSトラ
ンジスタ325,314,329,318のゲートに接
続される。上記MOSトランジスタ315,326,3
19,330のゲートは接地点VSSに接続される。これ
によって、カウンタ部270−0の初期値は“1”とな
る。更に、MOSトランジスタ317と328の電流通
路の接続点、及びMOSトランジスタ319と330の
電流通路の接続点はそれぞれ、上記インバータ302の
入力端に接続される。
【0043】図13のタイミングチャートに示すよう
に、アドレス遷移検知回路260によってアドレスの変
化が検知される度に、インバータ220の出力信号φ
ATD は所定期間“H”レベルとなる。この際、禁止アド
レス検出信号φAMPOUTが“L”レベルであると、ラッチ
回路200の出力信号AMPOUTは“L”レベル、/
AMPOUTは“H”レベルとなる。よって、カウンタ
部270−0,270−1,…,270−mのリセット
端子には“H”レベルの信号/AMPOUTが与えられ
ているのでリセット状態となる。また、トランスファゲ
ート280−1がオフ、トランスファゲート280−2
がオンとなり、カウンタ部270−0のクロック入力端
子に電源VDDから“H”レベルの信号が供給される。
【0044】一方、禁止アドレス検出信号φAMPOUT
“H”レベルとなり、且つアドレス遷移検知回路260
によってアドレスの変化が検知されると、信号生成回路
215から出力される信号φL が所定期間“H”レベ
ル、信号/φL が所定期間“L”レベルとなり、ラッチ
回路200のラッチ状態が解除され、その後このラッチ
回路200により信号φAMPOUTがラッチされる。これに
よって、信号AMPOUTが“H”レベル、/AMPO
UTは“L”レベルとなる。この結果、トランスファゲ
ート280−2がオフし、トランスファゲート280−
1がオンし、インバータ220から出力される信号φ
ATD がカウンタ部270−0,270−1,…,270
−mに供給されて入力されたアドレスと禁止アドレスが
一致した後のアドレスの入力が計数される。
【0045】図14は、図8ないし図12に示したアド
レスカウンタで計数したアドレスの変化数と予め記憶さ
れたカウント数とを比較し、所定のカウント数に達した
か否かを検出するもので、図1に示した回路における比
較器15とレジスタ回路16に対応している。図15は
上記図14に示した回路におけるカウント数比較部の構
成例を示し、図16はカウント遷移検知器の構成例を示
している。また、図17は上記図14に示した回路の出
力信号をラッチするラッチ回路の構成例を示している。
【0046】図14に示す如く、各カウント数比較部4
00−0,400−1,…,400−mには、カウント
数信号c0,c1,…,cmがビット毎に供給され、予
め記憶されたカウント数とビット毎に比較される。各カ
ウント数比較部400−0,400−1,…,400−
mの比較出力CMP0,CMP1,…,CMPmは、所
定のビット数毎にナンドゲート410,…,410に供
給される。これらナンドゲート410,…,410の出
力信号はノアゲート420に供給される。これによっ
て、入力されたカウント数信号c0,c1,…,cmと
図8のカウンタ部270−0,270−1,…,270
−mで計数したカウント数の全てのビットが一致したと
きに、ノアゲート420から“H”レベルの信号φCMP
が出力される。この信号φCMP は、遅延用のインバータ
430,431を介してアンドゲート440の一方の入
力端に供給されるとともに、カウント遷移検知器450
の入力端に供給される。カウント遷移検知器450は、
ノアゲート420から出力される信号φCMP の変化を検
出して所定の幅を持った矩形波信号CTDOUTを生成
して出力すると共に、上記アンドゲート440の他方の
入力端に供給する。
【0047】カウント数比較部400−0は、図15に
示すように、エクスクルーシブオアゲート401とラッ
チ回路402とを含んで構成されている。エクスクルー
シブオアゲート401の一方の入力端にはカウント数に
対応したカウント情報c0が供給され、他方の入力端に
はラッチ回路402の出力が供給される。ラッチ回路4
02は、Pチャネル型MOSトランジスタ403,40
4とNチャネル型MOSトランジスタ405,406と
を含んで構成されている。MOSトランジスタ403,
404のソースとゲートは電源VDDに接続されている。
MOSトランジスタ405のドレインはMOSトランジ
スタ403のドレイン及びエクスクルーシブオアゲート
401の他方の入力端に接続され、ソースは接地点VSS
に接続され、ゲートはMOSトランジスタ404のドレ
インに接続されている。MOSトランジスタ406のド
レインはMOSトランジスタ404のドレインに接続さ
れ、ソースは接地点VSSに接続され、ゲートはMOSト
ランジスタ403のドレイン及びエクスクルーシブオア
ゲート401の他方の入力端に接続されている。上記P
チャネル型MOSトランジスタ403,404の一方の
チャネル領域には、カウント数に応じてボロン等の不純
物がイオン注入され、ディプレッション化されている。
例えば、カウント情報が“1”レベルのときにはMOS
トランジスタ403がディプレッション化され、カウン
ト情報が“0”レベルのときにはMOSトランジスタ4
04がディプレッション化される。これによって、エク
スクルーシブオアゲート401の他方の入力端にはカウ
ント情報に応じた“1”レベルあるいは“0”レベルの
信号が供給され、一方の入力端に供給されたカウント情
報c0と一致しているか否か比較される。このエクスク
ルーシブオア回路401から出力される信号CMP0
は、上記ナンドゲート410に供給される。
【0048】他のカウント数比較部400−1,…,4
00−mも上記カウント数比較部400−0と同様な構
成になっている。カウント情報の全てのビットが一致す
るとナンドゲート410の出力は“L”レベルとなり、
ノアゲート420の出力信号(一致検出信号)φCMP
“H”レベルに立ち上がる。これによって、入力された
カウント情報c0,c1,…,cmと予め記憶されたカ
ウント情報との一致、すなわちカウント数の一致が検出
される。
【0049】図16は、上記図14に示した回路におけ
るカウント遷移検知器450の構成例を示している。こ
の遷移検知器450は、インバータ451〜455、抵
抗456〜458、キャパシタ459〜461、Pチャ
ネル型MOSトランジスタ462〜465、及びNチャ
ネル型MOSトランジスタ466〜469を含んで構成
されている。抵抗456〜458とキャパシタ459〜
461は遅延回路を構成しており、インバータ455か
ら出力される矩形波信号TDOUTの“H”レベルの期
間は、これら抵抗456〜458とキャパシタ459〜
461のCR時定数によって設定される。MOSトラン
ジスタ462〜469とインバータ455はエクスクル
ーシブオアゲートを構成しており、インバータ451の
入力端に供給された一致検出信号φCMP と上記遅延回路
で遅延された信号とが一致した期間“H”レベルとな
る。
【0050】上記遷移検知器450は、ノアゲート42
0から出力される一致検出信号φCM P を一時的に無効に
するものである。すなわち、スキューが発生した場合、
セキュリティ回路が誤動作するのを防止している。
【0051】図17は、上記図14に示した回路の出力
をラッチするラッチ回路である。このラッチ回路は、P
チャネル型MOSトランジスタ470〜473、Nチャ
ネル型MOSトランジスタ474〜477、インバータ
478,479及び抵抗480を含んで構成されてい
る。MOSトランジスタ470,471,474,47
5の電流通路は、電源VDDと接地点VSS間に直列接続さ
れる。上記MOSトランジスタ470のゲートには信号
/φL 、上記MOSトランジスタ471,474のゲー
トには図14に示した回路におけるアンドゲート440
の出力信号φCMPO UT、上記MOSトランジスタ475の
ゲートには信号φL がそれぞれ供給されてオン/オフ制
御される。インバータ478の入力端はMOSトランジ
スタ471,474の電流通路の接続点に接続され、出
力端はインバータ479の入力端に接続される。このイ
ンバータ478の出力端と接地点VSS間には、抵抗48
0が接続される。この抵抗480は、電源投入時にラッ
チ回路を初期設定するためのもので、抵抗値がメガオー
ダあるいはギガオーダの高抵抗である。MOSトランジ
スタ472,473,476,477の電流通路は、電
源VDDと接地点VSS間に直列接続される。上記MOSト
ランジスタ472のゲートには信号φL 、上記MOSト
ランジスタ477のゲートには信号/φL がそれぞれ供
給されてオン/オフ制御される。上記MOSトランジス
タ473,476のゲートは、上記インバータ478の
出力端に接続される。これらMOSトランジスタ47
3,476の電流通路の接続点は、上記インバータ47
8の入力端に接続される。そして、上記インバータ47
9の出力端から信号/CMPOUT、上記インバータ4
78の出力端から信号CMPOUTを出力する。
【0052】図18は、上記図14ないし図17に示し
た回路の動作を示すタイミングチャートである。禁止ア
ドレスがアクセスされてカウンタ部270−0,270
−1,…,270−mが計数動作を開始すると、カウン
ト数比較部400−0,400−1,…,400−mで
カウント数に応じたカウント情報c0,c1,…,cm
と予め記憶されたカウント情報とがビット毎に比較され
る。各カウント数比較部400−0,400−1,…,
400−mの出力信号CMP0,CMP1,…,CMP
mが一致してカウント数が予め記憶されたカウント数に
達したことが検出されると、ナンドゲート410,…,
410の出力信号が“L”レベルとなり、ノアゲート4
20の出力信号φCMP が“H”レベルとなる。図18で
はmが3の場合、すなわち、禁止アドレスのアクセスか
ら3つのアドレスの変化を検知してスクランブル動作を
開始させる場合を示している。
【0053】ノアゲート420の出力信号φCMP
“H”レベルに応答してアンドゲート440からカウン
ト数一致信号φCMPOUTが出力される。この信号が図17
に示したラッチ回路にラッチされ、信号CMPOUTは
“H”レベル、信号/CMPOUTは“L”レベルとな
る。
【0054】図19は、リングオシレータとこのリング
オシレータのサイクルを計数するカウンタの構成例を示
すもので、図1に示した回路におけるリングオシレータ
及びカウンタ17に対応している。リングオシレータ5
00は、CMOSインバータ501,502,503、
抵抗504〜506、キャパシタ507〜509、及び
発振動作制御用のMOSトランジスタ510を含んで構
成されている。インバータ501の出力端とインバータ
502の入力端との間には、抵抗504とキャパシタ5
07とからなるCR時定数回路が設けられている。イン
バータ502の出力端とインバータ503の入力端との
間には、抵抗505とキャパシタ508とからなるCR
時定数回路が設けられている。更に、インバータ503
の出力端とインバータ501の入力端との間には、抵抗
506とキャパシタ509とからなるCR時定数回路が
設けられている。MOSトランジスタ510の電流通路
は、インバータ501〜503中のNチャネル型MOS
トランジスタのソースと接地点VSS間に挿入され、ゲー
トに図17に示したラッチ回路から出力される信号CM
POUTが供給されてオン/オフ制御される。
【0055】インバータ520の入力端には上記抵抗5
06とキャパシタ509との接続点が接続される。この
インバータ520の出力端とカウンタ部540−0のク
ロック入力端との間には、Pチャネル型MOSトランジ
スタとNチャネル型MOSトランジスタの電流通路が並
列接続されたトランスファゲート530−1が設けられ
ている。また、上記カウンタ部540−0のクロック入
力端と電源VDDとの間には、Pチャネル型MOSトラン
ジスタとNチャネル型MOSトランジスタの電流通路が
並列接続されたトランスファゲート530−2が設けら
れている。上記トランスファゲート530−1のNチャ
ネル型MOSトランジスタとトランスファゲート530
−2のPチャネル型MOSトランジスタのゲートにはそ
れぞれ上記ラッチ回路から出力される信号CMPOUT
が供給され、トランスファゲート530−1のPチャネ
ル型MOSトランジスタとトランスファゲート530−
2のNチャネル型MOSトランジスタのゲートにはそれ
ぞれ信号/CMPOUTが供給される。上記カウンタ部
540−0の出力信号R0は、次段のカウンタ部540
−1のクロック入力端に供給され、このカウンタ部54
0−1の出力信号は次段のクロック入力端に供給され
る。そして、最終段のカウンタ部540−iの出力端か
ら信号Riを出力するようになっている。
【0056】図20は、図19に示したカウンタで計数
したリングオシレータのサイクル数と予め記憶されたサ
イクル数とを比較し、所定のカウント数に達したか否か
を検出するもので、図1に示した回路における比較器1
8とレジスタ回路19に対応している。図21は上記図
20に示した回路におけるサイクル数比較部の構成例を
示し、図22はサイクル遷移検知器の構成例を示してい
る。また、図23は上記図20に示した回路の出力信号
をラッチするラッチ回路の構成例を示している。
【0057】図20に示す如く、各サイクル数比較部6
00−0,600−1,…,600−iには、サイクル
数信号R0,R1,…,Riがビット毎に供給され、予
め記憶されたサイクル数とビット毎に比較される。各サ
イクル数比較部600−0,600−1,…,600−
iの比較結果RMP0,RMP1,…,RMPiは、所
定の数毎にナンドゲート610,…,610に供給され
る。これらナンドゲート610,…,610の出力信号
はノアゲート620に供給される。これによって、入力
されたサイクル数R0,R1,…,Riとサイクル数の
全てのビットが一致したときに、ノアゲート620から
“H”レベルの信号φRMP が出力される。この信号φ
RMP は、遅延用のインバータ630,631を介してア
ンドゲート640の一方の入力端に供給されるととも
に、サイクル遷移検知器650の入力端に供給される。
遷移検知器650は、ノアゲート620から出力される
信号φRMP の変化を検出して所定の幅を持った矩形波信
号RTDOUTを生成し、上記アンドゲート640の他
方の入力端に供給する。
【0058】サイクル数比較部600−0は、図21に
示すように、エクスクルーシブオアゲート601とラッ
チ回路602とを含んで構成されている。エクスクルー
シブオアゲート601の一方の入力端にはサイクル数に
応じたサイクル情報R0が供給され、他方の入力端には
ラッチ回路602の出力が供給される。ラッチ回路60
2は、Pチャネル型MOSトランジスタ603,604
とNチャネル型MOSトランジスタ605,606とを
含んで構成されている。MOSトランジスタ603,6
04のソースとゲートは電源VDDに接続されている。M
OSトランジスタ605のドレインはMOSトランジス
タ603のドレイン及びエクスクルーシブオアゲート6
01の他方の入力端に接続され、ソースは接地点VSS
接続され、ゲートはMOSトランジスタ604のドレイ
ンに接続されている。MOSトランジスタ606のドレ
インはMOSトランジスタ604のドレインに接続さ
れ、ソースは接地点VSSに接続され、ゲートはMOSト
ランジスタ603のドレイン及びエクスクルーシブオア
ゲート601の他方の入力端に接続されている。上記P
チャネル型MOSトランジスタ603,604の一方の
チャネル領域には、サイクル数に応じてボロン等の不純
物がイオン注入され、ディプレッション化されている。
例えば、サイクル情報が“1”レベルのときにはMOS
トランジスタ603がディプレッション化され、サイク
ル情報が“0”レベルのときにはMOSトランジスタ6
04がディプレッション化される。これによって、エク
スクルーシブオアゲート601の他方の入力端にはサイ
クル情報に応じた“1”レベルあるいは“0”レベルの
信号が供給され、一方の入力端に供給されたサイクル数
R0と一致しているか否か比較される。このエクスクル
ーシブオア回路601から出力される信号RMP0は、
上記ナンドゲート610に供給される。
【0059】他のサイクル数比較部600−1,…,6
00−iも上記サイクル数比較部600−0と同様な構
成になっている。サイクル情報の全てのビットが一致す
るとナンドゲート610,…,610の出力は“L”レ
ベルとなり、ノアゲート620の出力信号(一致検出信
号)φRMP が“H”レベルに立ち上がる。これによっ
て、入力されたサイクル情報R0,R1,…,Riと予
め記憶されたサイクル情報都の一致、すなわちサイクル
数の一致が検出される。
【0060】図22は、上記図20におけるサイクル遷
移検知器650の構成例を示している。この遷移検知器
650は、インバータ651〜655、抵抗656〜6
58、キャパシタ659〜661、Pチャネル型MOS
トランジスタ662〜665、及びNチャネル型MOS
トランジスタ666〜669を含んで構成されている。
抵抗656〜658とキャパシタ659〜661は遅延
回路を構成しており、出力される矩形波信号RTDOU
Tの“H”レベルの期間は、これら抵抗656〜658
とキャパシタ659〜661のCR時定数によって設定
される。MOSトランジスタ662〜669とインバー
タ655はエクスクルーシブオアゲートを構成してお
り、入力された信号φRMP と上記遅延回路で遅延された
信号とが一致した期間“H”レベルとなる。
【0061】上記遷移検知器650は、ノアゲート62
0から出力される一致検出信号φRM P を一時的に無効に
するものである。すなわち、スキューが発生した場合、
セキュリティ回路が誤動作するのを防止している。
【0062】図23は、上記図20に示した回路の出力
をラッチするラッチ回路である。このラッチ回路は、P
チャネル型MOSトランジスタ670〜673、Nチャ
ネル型MOSトランジスタ674〜677、インバータ
678,679及び抵抗680を含んで構成されてい
る。MOSトランジスタ670,671,674,67
5の電流通路は、電源VDDと接地点VSS間に直列接続さ
れる。上記MOSトランジスタ670のゲートには信号
/φL 、上記MOSトランジスタ671,674のゲー
トには図20に示した回路におけるアンドゲート640
の出力信号φCMPO UT、上記MOSトランジスタ675の
ゲートには信号φL がそれぞれ供給されてオン/オフ制
御される。インバータ678の入力端はMOSトランジ
スタ671,674の電流通路の接続点に接続され、出
力端はインバータ679の入力端に接続される。このイ
ンバータ678の出力端と接地点VSS間には、抵抗68
0が接続される。この抵抗680は、電源投入時にラッ
チ回路を初期設定するためのもので、抵抗値がメガオー
ダあるいはギガオーダの高抵抗である。MOSトランジ
スタ672,673,676,677の電流通路は、電
源VDDと接地点VSS間に直列接続される。上記MOSト
ランジスタ672のゲートには信号φL 、上記MOSト
ランジスタ677のゲートには信号/φL がそれぞれ供
給されてオン/オフ制御される。上記MOSトランジス
タ673,676のゲートは、上記インバータ678の
出力端に接続される。これらMOSトランジスタ67
3,676の電流通路の接続点は、上記インバータ67
8の入力端に接続される。そして、上記インバータ67
9の出力端から信号/RMPOUT、上記インバータ6
78の出力端から信号RMPOUTを出力する。
【0063】図24は、上記図19ないし図23に示し
た回路の動作を示すタイミングチャートである。図17
に示したラッチ回路の出力信号CMPOUTが“H”レ
ベルになると、MOSトランジスタ510がオンしてリ
ングオシレータ500が発振動作を開始する。これによ
って、インバータ520からクロック信号φR が出力さ
れる。図17に示したラッチ回路の出力信号CMPOU
Tが“H”レベル、信号/CMPOUTが“L”レベル
の時には、トランスファゲート530−1がオン、53
0−2がオフ状態であり、上記インバータ520から出
力されるクロック信号φR がカウンタ部540−0に供
給され、カウンタ部540−0,540−1,…,54
0−iでカウント動作が開始される。
【0064】上記カウンタ部540−0,540−1,
…,540−iの出力信号R0,R1,…,Riは、図
20に示したサイクル数比較部600−0,600−
1,…,600−iに供給され、予め設定されたサイク
ル数と比較される。そして、両サイクル数の一致が検出
されると、アンドゲート640から一致検出信号φRMPO
UTが出力される。
【0065】図25は、アドレススクランブル情報を記
憶したレジスタ回路の構成例を示すもので、図1に示し
た回路におけるレジスタ回路20に対応している。この
レジスタ回路は、エクスクルーシブオアゲート701,
インバータ708、及びラッチ回路702を含んで構成
されている。エクスクルーシブオアゲート701の一方
の入力端には信号RMPOUTまたは信号CMPOUT
が供給され、他方の入力端にはラッチ回路702の出力
が供給される。ラッチ回路702は、Pチャネル型MO
Sトランジスタ703,704とNチャネル型MOSト
ランジスタ705,706とを含んで構成されている。
MOSトランジスタ703,704のソースとゲートは
電源VDDに接続されている。MOSトランジスタ705
のドレインはMOSトランジスタ703のドレイン及び
エクスクルーシブオアゲート701の他方の入力端に接
続され、ソースは接地点VSSに接続され、ゲートはMO
Sトランジスタ704のドレインに接続されている。M
OSトランジスタ706のドレインはMOSトランジス
タ704のドレインに接続され、ソースは接地点VSS
接続され、ゲートはMOSトランジスタ703のドレイ
ン及びエクスクルーシブオアゲート701の他方の入力
端に接続されている。上記Pチャネル型MOSトランジ
スタ703,704の一方のチャネル領域には、カウン
ト数に応じてボロン等の不純物がイオン注入され、ディ
プレッション化されている。例えば、スクランブル情報
が“1”レベルのときにはMOSトランジスタ703が
ディプレッション化され、スクランブル情報が“0”レ
ベルのときにはMOSトランジスタ704がディプレッ
ション化される。これによって、エクスクルーシブオア
ゲート701の他方の入力端にはスクランブル情報に応
じた“1”レベルあるいは“0”レベルの信号が供給さ
れ、一方の入力端に供給された信号RMPOUTまたは
信号CMPOUTと一致しているか否か比較される。各
ビット毎に設けられたエクスクルーシブオア回路701
から出力される信号SCR0/1〜SCRn−1/n、
及びインバータ707から出力される信号/SCR0/
1〜/SCRn−1/nはスクランブル回路に供給され
る。
【0066】図26はスクランブル回路の構成例を示す
もので、図1に示した回路におけるスイッチ回路21に
対応している。このスクランブル回路は、上記図25に
示した回路の出力に応答してアドレスバッファから出力
されたアドレスをスクランブルしてデコーダに供給する
かスクランブルしないで供給するかを切り換えるもので
ある。図1に示した回路では、最初のアドレスと最後の
アドレスを入れ替えるようにしたのに対し、この回路で
は、隣接するビットのアドレスを入れ替えて出力するよ
うにしている。アドレスA0とA1に着目すると、上記
スクランブル回路はインバータ800,801,80
2,803とトランスファゲート804〜807を含ん
で構成されている。通常のアクセスでは、図27のタイ
ミングチャートに示すように、アドレスA0はインバー
タ800、トランスファゲート804及びインバータ8
01を介してデコーダに供給され(アドレス信号a
0)、アドレス信号A1はインバータ802、トランス
ファゲート805及びインバータ803を介してデコー
ダに供給される(アドレス信号a1)。一方、セキュリ
ティ回路が動作すると、アドレスA0はインバータ80
0、トランスファゲート806及びインバータ803を
介してデコーダに供給され(アドレス信号a1)、アド
レス信号A1はインバータ802、トランスファゲート
807及びインバータ801を介してデコーダに供給さ
れる(アドレス信号a0)。他のビットも同様になって
おり、隣接するビットのアドレスを入れ替えて出力す
る。
【0067】図28は、この発明の第2の実施の形態に
係る不揮発性半導体記憶装置について説明するためのも
ので、マスクROMにおけるセキュリティ機能に関係す
る回路部を抽出して示している。図28に示す回路は、
図1に示した回路におけるリングオシレータ及びカウン
タ17、比較器18及びレジスタ回路19を省略し、比
較器15の出力をレジスタ回路20に供給するようにし
たものである。他の構成は図1に示した回路と同じであ
るので、同一構成部に同じ符号を付してその詳細な説明
は省略する。
【0068】図28に示す構成にあっては、比較器12
によって禁止アドレスがアクセスされたことが検知され
たときに、アドレスカウンタ14を作動し、アドレスの
変化数がレジスタ回路16に記憶されたカウント数に達
したときに、レジスタ回路20からアドレススクランブ
ル情報を読み出してアドレスをスクランブルすることに
なる。
【0069】このような構成であっても、禁止アドレス
を特定することは容易ではなく、十分なセキュリティ機
能が得られる。この第2の実施の形態に示す回路は、第
1の実施の形態に示した回路に比してセキュリティ機能
は多少低下することになるが、回路規模は小さくて済む
ので、必要とする保護効果に応じて選択すれば良い。
【0070】なお、この発明は上記第1,第2の実施の
形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲
で種々変形して実施することが可能である。
【0071】例えば、上記第1,第2の実施の形態で
は、スイッチ回路21をアドレスバッファ11a,11
bとデコーダ22との間に設けてアドレスをスクランブ
ルするようにしたが、図29及び図30に示すように、
デコーダ22とメモリセルアレイ10との間にスイッチ
回路23を設けて、デコーダ22から出力されるデコー
ド信号をスクランブルしても良く、図31及び図32に
示すように、アドレスバッファ11a,11bとデコー
ダ22との間、及びデコーダ22とメモリセルアレイ1
0との間の両方にスイッチ回路21,23を設けても良
い。この際、スクランブルするアドレスは2つに限られ
るものではなく、3つ以上でも良いのは勿論である。
【0072】また、上記スイッチ回路21を構成するス
イッチS1,S2,S3,S4としては、図26に示し
たようなトランスファゲートや、MOSトランジスタな
どのスイッチ素子を設けても良く、図33及び図34に
示すように論理回路24a,24bを設け、レジスタ回
路20の出力とアドレスバッファ11a,11bの出力
とを論理処理するようにしても良い。この論理回路24
a,24bとしては、例えばアンドゲート、オアゲー
ト、及びエクスクルーシブオアゲート等を用いることが
できる。更に、図35及び図36に示すように、演算回
路25a,25bを設けてレジスタ回路20の出力とア
ドレスバッファ11a,11bの出力とを演算してアド
レスをスクランブルすることもできる。
【0073】上記第1ないし第10の実施の形態では、
誤データを出力するために、アドレスをスクランブルす
るようにしたが、図37及び図38に示すように、メモ
リセルアレイ10中に記憶されたデータと異なる誤デー
タを記憶した誤データメモリ26とこの誤データメモリ
をアクセスする回路、例えばアドレスカウンタを設け、
図1,図29,図31,図33,図35に示した回路に
おける比較器18、または図28,図30,図32,図
34,図36に示した回路における比較器15で一致が
検出されたときに上記誤データメモリ26をアクセスし
て誤データを出力するようにしても良い。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、記憶データをコピーしようとしたときに、記憶デー
タと異なる誤データを出力し、コピーされたデータでは
プログラムが正常動作を行わないようにできるので、実
質的に違法なコピーやプログラムのコピーによる著作権
の侵害等を防止できる。よって、高いセキュリティ機能
を有する不揮発性半導体記憶装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半
導体記憶装置について説明するためのもので、セキュリ
ティ機能に関係する回路部を抽出して示すブロック図。
【図2】図1に示した回路の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図3】この発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半
導体記憶装置の更に詳細な回路について説明するための
もので、入力されたアドレスと予め記憶されたアクセス
禁止アドレスとを比較し、アクセス禁止アドレスがアク
セスされたか否かを検出するアドレスコンパレータを示
す回路図。
【図4】図3に示した回路におけるアドレス比較部の構
成例を示す回路図。
【図5】図3に示した回路における遷移検知器の構成例
を示す回路図。
【図6】図3ないし図5に示した回路において禁止アド
レスがアクセスされた場合の動作を示すタイミングチャ
ート。
【図7】図3ないし図5に示した回路において禁止アド
レスがアクセスされた場合の動作を示すタイミングチャ
ート。
【図8】入力されたアドレスとアクセス禁止アドレスと
の一致が検出されたときに、一致後の入力アドレスの数
を計数するアドレスカウンタの構成例を示す回路図。
【図9】図8に示した回路におけるラッチ回路の構成例
を示す回路図。
【図10】図8に示した回路における信号生成回路の構
成例を示す回路図。
【図11】図8に示した回路におけるアドレス遷移検知
器の構成例を示す回路図。
【図12】図8に示した回路におけるカウンタ部の構成
例を示す回路図。
【図13】図8ないし図12に示した回路の動作を説明
するためのタイミングチャート。
【図14】図8ないし図12に示したアドレスカウンタ
で計数したアドレスの変化数と予め記憶されたカウント
数とを比較し、所定のカウント数に達したか否かを検出
するカウント数検知回路を示す回路図。
【図15】図14に示した回路におけるカウント数比較
部の構成例を示す回路図。
【図16】図14に示した回路におけるカウント数遷移
検知器の構成例を示す回路図。
【図17】図14に示した回路の出力信号をラッチする
ラッチ回路の構成例を示す回路図。
【図18】図14ないし図17に示した回路の動作を示
すタイミングチャート。
【図19】リングオシレータ及びこのリングオシレータ
の出力を計数するカウンタの構成例を示す回路図。
【図20】図19に示したカウンタで計数したリングオ
シレータのサイクル数と予め記憶されたサイクル数とを
比較し、所定のカウント数に達したか否かを検出する回
路図。
【図21】図20に示した回路におけるサイクル数比較
部の構成例を示す回路図。
【図22】図20に示した回路におけるサイクル数遷移
検知器の構成例を示す回路図。
【図23】図20に示した回路の出力信号をラッチする
ラッチ回路の構成例を示す回路図。
【図24】図19ないし図23に示した回路の動作を示
すタイミングチャート。
【図25】アドレススクランブル情報を記憶したレジス
タ回路の構成例を示す回路図。
【図26】スクランブル回路の構成例を示す回路図。
【図27】図24ないし図26に示した回路の動作を示
すタイミングチャート。
【図28】この発明の第2の実施の形態に係る不揮発性
半導体記憶装置について説明するためのもので、セキュ
リティ機能に関係する回路部を抽出して示すブロック
図。
【図29】この発明の第3の実施の形態に係る不揮発性
半導体記憶装置について説明するためのもので、セキュ
リティ機能に関係する回路部を抽出して示すブロック
図。
【図30】この発明の第4の実施の形態に係る不揮発性
半導体記憶装置について説明するためのもので、セキュ
リティ機能に関係する回路部を抽出して示すブロック
図。
【図31】この発明の第5の実施の形態に係る不揮発性
半導体記憶装置について説明するためのもので、セキュ
リティ機能に関係する回路部を抽出して示すブロック
図。
【図32】この発明の第6の実施の形態に係る不揮発性
半導体記憶装置について説明するためのもので、セキュ
リティ機能に関係する回路部を抽出して示すブロック
図。
【図33】この発明の第7の実施の形態に係る不揮発性
半導体記憶装置について説明するためのもので、セキュ
リティ機能に関係する回路部を抽出して示すブロック
図。
【図34】この発明の第8の実施の形態に係る不揮発性
半導体記憶装置について説明するためのもので、セキュ
リティ機能に関係する回路部を抽出して示すブロック
図。
【図35】この発明の第9の実施の形態に係る不揮発性
半導体記憶装置について説明するためのもので、セキュ
リティ機能に関係する回路部を抽出して示すブロック
図。
【図36】この発明の第10の実施の形態に係る不揮発
性半導体記憶装置について説明するためのもので、セキ
ュリティ機能に関係する回路部を抽出して示すブロック
図。
【図37】この発明の第11の実施の形態に係る不揮発
性半導体記憶装置について説明するためのもので、セキ
ュリティ機能に関係する回路部を抽出して示すブロック
図。
【図38】この発明の第12の実施の形態に係る不揮発
性半導体記憶装置について説明するためのもので、セキ
ュリティ機能に関係する回路部を抽出して示すブロック
図。
【符号の説明】
10…メモリセルアレイ、11a,11b…アドレスバ
ッファ、12…比較器(第1の比較手段)、13…レジ
スタ回路(第1の記憶手段)、14…アドレスカウンタ
(第1の計数手段)、15…比較器(第2の比較手
段)、16…レジスタ回路(第2の記憶手段)、17…
リングオシレータ及びカウンタ(発振手段、第2の計数
手段)、18…比較器(第3の比較手段)、19…レジ
スタ回路(第3の記憶手段)、20…レジスタ回路(ス
クランブル情報記憶手段)、21…スイッチ回路(切換
手段)、22…デコーダ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたアドレスと予め記憶されたア
    クセス禁止アドレスとを比較する第1の比較手段と、前
    記第1の比較手段によって前記入力されたアドレスと前
    記予め記憶されたアクセス禁止アドレスの一致が検出さ
    れたときに、一致後に入力されたアドレスの変化数を計
    数する第1の計数手段と、前記第1の計数手段の計数値
    と予め記憶された計数値とを比較する第2の比較手段
    と、前記第2の比較手段で前記第1の計数手段の計数値
    と前記予め記憶された計数値の一致が検出されたときに
    発振を開始する発振手段と、前記発振手段のサイクル数
    を計数する第2の計数手段と、前記第2の計数手段のサ
    イクル数と前記予め記憶されたサイクル数とを比較する
    第3の比較手段と、前記第3の比較手段で前記第2の計
    数手段のサイクル数と前記予め記憶されたサイクル数の
    一致が検出されたときに、入力されたアドレスに対応す
    る記憶データとは異なるデータを出力する出力手段とを
    具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 アクセスが禁止されたアドレスが記憶さ
    れた第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶され
    たアクセス禁止アドレスと入力されたアドレスとを比較
    する第1の比較手段と、前記第1の比較手段によって前
    記第1の記憶手段に記憶されたアクセス禁止アドレスと
    前記入力されたアドレスとの一致が検出されたときに、
    一致後に入力されたアドレスの変化数を計数する第1の
    計数手段と、計数値が記憶された第2の記憶手段と、前
    記第1の計数手段の計数値と前記第2の記憶手段に記憶
    された計数値とを比較する第2の比較手段と、前記第2
    の比較手段で前記第1の計数手段の計数値と前記第2の
    記憶手段に記憶された計数値との一致が検出されたとき
    に発振を開始する発振手段と、前記発振手段のサイクル
    数を計数する第2の計数手段と、サイクル数が記憶され
    た第3の記憶手段と、前記第3の記憶手段に記憶された
    サイクル数と前記第2の計数手段で計数したサイクル数
    とを比較する第3の比較手段と、前記第3の比較手段で
    前記第3の記憶手段に記憶されたサイクル数と前記第2
    の計数手段で計数したサイクル数との一致が検出された
    ときに、メモリセルアレイ中の入力されたアドレスに対
    応するメモリセルに記憶されたデータとは異なるデータ
    を出力する出力手段とを具備することを特徴とする不揮
    発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記出力手段は、アドレスをスクランブ
    ルするための情報が記憶されたスクランブル情報記憶手
    段と、前記スクランブル情報記憶手段の記憶情報に応じ
    て入力されたアドレスを変化せしめる切換手段とを備
    え、前記第3の比較手段で一致が検出されたときに、デ
    コーダに供給されるアドレス信号及びメモリセルアレイ
    に供給されるデコード信号の少なくとも一方を切り換え
    ることにより、メモリセルアレイ中の入力されたアドレ
    スに対応するメモリセルに記憶されたデータとは異なる
    データを出力することを特徴とする請求項1または2に
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記出力手段は、メモリセルアレイ中に
    記憶されたデータとは異なる誤データが記憶された誤デ
    ータ記憶手段と、前記第3の比較手段で一致が検出され
    たときに前記誤データ記憶手段をアクセスするアクセス
    手段とを備え、メモリセルアレイ中の入力されたアドレ
    スに対応するメモリセルに記憶されたデータとは異なる
    データを前記誤データ記憶手段から出力することを特徴
    とする請求項1または2に記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1、第2及び第3の記憶手段はそ
    れぞれ、ROMマスクによってデータが書き込まれるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  6. 【請求項6】 前記発振手段は、読み出しサイクルと異
    なるサイクルで発振することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 入力されたアドレスと予め記憶されたア
    クセス禁止アドレスとを比較する第1の比較手段と、前
    記第1の比較手段によって前記入力されたアドレスと前
    記予め記憶されたアクセス禁止アドレスとの一致が検出
    されたときに、一致後に入力されたアドレスの変化数を
    計数する第1の計数手段と、前記第1の計数手段の計数
    値と予め記憶された計数値とを比較する第2の比較手段
    と、前記第2の比較手段で前記第1の計数手段の計数値
    と前記予め記憶された計数値との一致が検出されたとき
    に、入力されたアドレスに対応する記憶データとは異な
    るデータを出力する出力手段とを具備することを特徴と
    する不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 アクセスが禁止されたアドレスが記憶さ
    れた第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶され
    たアクセス禁止アドレスと入力されたアドレスとを比較
    する第1の比較手段と、前記第1の比較手段によって前
    記第1の記憶手段に記憶されたアクセス禁止アドレスと
    前記入力されたアドレスとの一致が検出されたときに、
    一致後に入力されたアドレスの変化数を計数する第1の
    計数手段と、計数値が記憶された第2の記憶手段と、前
    記第1の計数手段の計数値と前記第2の記憶手段に記憶
    された計数値とを比較する第2の比較手段と、前記第2
    の比較手段で前記第1の計数手段の計数値と前記第2の
    記憶手段に記憶された計数値との一致が検出されたとき
    に、メモリセルアレイ中の入力されたアドレスに対応す
    るメモリセルに記憶されたデータとは異なるデータを出
    力する出力手段とを具備することを特徴とする不揮発性
    半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記出力手段は、アドレスをスクランブ
    ルするための情報が記憶されたスクランブル情報記憶手
    段と、前記スクランブル情報記憶手段の記憶情報に応じ
    て入力されたアドレスを変化せしめる切換手段とを備
    え、前記第2の比較手段で一致が検出されたときに、デ
    コーダに供給されるアドレス信号及びメモリセルアレイ
    に供給されるデコード信号の少なくとも一方を切り換え
    ることにより、メモリセルアレイ中の入力されたアドレ
    スに対応するメモリセルに記憶されたデータと異なるデ
    ータを出力することを特徴とする請求項7または8に記
    載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記出力手段は、メモリセルアレイ中
    に記憶されたデータと異なる誤データが記憶された誤デ
    ータ記憶手段と、前記第2の比較手段で一致が検出され
    たときに前記誤データ記憶手段をアクセスするアクセス
    手段とを備え、メモリセルアレイ中の入力されたアドレ
    スに対応するメモリセルに記憶されたデータと異なるデ
    ータを前記誤データ記憶手段から出力することを特徴と
    する請求項7または8に記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2の記憶手段はそれぞ
    れ、ROMマスクによってデータが書き込まれることを
    特徴とする請求項8に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100321951B1 (ko) * 1998-03-24 2002-02-04 가네꼬 히사시 반도체 집적 회로의 감시 회로
KR100813627B1 (ko) * 2007-01-04 2008-03-14 삼성전자주식회사 멀티-비트 데이터를 저장할 수 있는 플래시 메모리 장치를제어하는 메모리 제어기와 그것을 포함한 메모리 시스템
CN100389469C (zh) * 1998-05-20 2008-05-21 恩益禧电子股份有限公司 半导体存储器件

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