JP4202116B2 - メモリ制御回路、メモリ装置およびマイクロコンピュータ - Google Patents

メモリ制御回路、メモリ装置およびマイクロコンピュータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラッシュメモリ等の書き換え可能なメモリに対する誤書き込みを防止するメモリ制御回路、および当該メモリ制御回路を備えたメモリ装置、並びに当該メモリ装置を搭載したマイクロコンピュータに関する。
【0002】
一般に、データの書き換えが可能なメモリでは、ノイズや電源の瞬断などにより記憶データが書き換えられてしまうおそれがある。そこで、従来より、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリでは、このような誤動作による意図しないデータの書き換えを防ぐための対策が講じられている。RAM等の揮発性メモリでも、ノイズ等による意図しないデータの書き換えを防ぐ必要がある。
【0003】
【従来の技術】
従来、不揮発性メモリを搭載したマイクロコンピュータ等の製品では、不揮発性メモリ自体に保護機能回路を設けることにより、誤書き込みを防止している。しかし、不揮発性メモリの回路規模が、保護機能回路の分だけ増大するという不都合がある。そこで、不揮発性メモリ自体の回路規模を増大させることなく、誤書き込みを防止する技術として、不揮発性メモリへのアクセスを制御する制御回路に書き込み許可レジスタを設け、このレジスタの設定により、不揮発性メモリへの書き込みを禁止したり、許可するようにしたものがある。また、フラッシュメモリにおいて、メモリセルアレイへのデータの書き込みの許可/禁止を示す記憶領域を設けたものもある(たとえば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−120781号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来は、書き込み許可レジスタを自由に書き換えることができる、すなわち、不揮発性メモリへの書き込みを禁止したり、許可したりすることに何も制限がない。そのため、ノイズや電源瞬断などによる異常動作時の誤書き込み防止対策としては不十分であるという問題点があった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、ノイズや電源瞬断などによる誤書き込みを強力に防止することが可能なメモリ制御回路を提供することを目的とする。また、本発明は、そのようなメモリ制御回路を備えたメモリ装置を提供すること、およびそのメモリ装置を搭載したマイクロコンピュータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、レジスタがリセットされると、演算処理装置から供給されるライト信号のメモリへの出力を禁止する状態(書き込み禁止状態)となり、レジスタにたとえば“1”が書き込まれると、演算処理装置から供給されるライト信号をメモリへ出力する状態(書き込み許可状態)となり、レジスタにたとえば“0”が書き込まれると、つぎにレジスタがリセットされるまで、演算処理装置から供給されるライト信号がメモリへ出力されるのを防ぐ状態(誤書き込み防止状態)となる誤書き込み防止回路を設けることを特徴とする。
【0008】
たとえば図1に示すように、リセット信号RSTのアサートにより、SA0E、SA1E、SA2EおよびSA3Eの各レジスタのビットがリセットされる。それによって、各レジスタに対応する図示しないSA0、SA1、SA2およびSA3の各セクタは、書き込み禁止状態となる。その後、SA0E、SA1E、SA2E、SA3Eの各ビットにそれぞれ“1”、“0”、“0”および“1”が書き込まれているので、SA0、SA1、SA2およびSA3の各セクタは、それぞれ書き込み許可状態、誤書き込み防止状態、誤書き込み防止状態および書き込み許可状態となる。ついで、SA0Eのビットに“0”が書き込まれているので、SA0のセクタは、誤書き込み防止状態となる。
【0009】
具体的には、誤書き込み防止回路に、リセットにより“0”および“1”をそれぞれ格納する第1のラッチ回路および第2のラッチ回路を設ける。第2のラッチ回路に第1のラッチ回路の出力信号を入力させる。第1のラッチ回路には、演算処理装置(CPU)から供給されるレジスタ設定データを、第1のゲートを介して入力させる。第1のゲートは、第2のラッチ回路の出力信号が“1”のときにレジスタ設定データを通過させ、第2のラッチ回路の出力信号が“0”のときに“0”を出力する。そして、演算処理装置(CPU)から供給されるライト信号を、第2のゲートを介して、新たにメモリライト信号としてメモリに供給する。第2のゲートは、第1のラッチ回路の出力信号が“1”のときにのみ、ライト信号を通過させる。
【0010】
この発明によれば、リセットにより、第1のラッチ回路の出力信号は“0”となるので、演算処理装置(CPU)から供給されたライト信号が出力されない書き込み禁止状態となる。この状態で、レジスタ設定データとして“1”が供給されると、第1のラッチ回路の入力データが“1”となり、第1のラッチ回路から“1”が出力されるので、演算処理装置(CPU)から供給されたライト信号がメモリライト信号としてメモリへ出力される書き込み許可状態となる。
【0011】
また、レジスタ設定データとして“0”が供給されると、第1のラッチ回路の入力データは“0”となり、第1のラッチ回路から“0”が出力される。それによって、第2のラッチ回路の出力信号も“0”となり、つぎにリセットされるまで、レジスタ設定データの値にかかわらず、第1のラッチ回路の出力信号は“0”のままである。したがって、演算処理装置(CPU)から供給されたライト信号がメモリへ出力されるのを防ぐ誤書き込み防止状態となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図2は、本発明にかかるマイクロコンピュータの概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、マイクロコンピュータは、不揮発性メモリ制御回路1、CPU(演算処理装置)2、およびフラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリ3を同一半導体チップに設けた構成となっている。不揮発性メモリ制御回路1およびCPU2は、図示しないリセット回路からリセット信号が供給されると、リセットされる。
【0013】
不揮発性メモリ3にデータを書き込む際には、CPU2は、不揮発性メモリ制御回路1に、ライト信号とともに、アドレス/データバスを介してライトデータおよびアドレスデータを供給する。不揮発性メモリ制御回路1は、不揮発性メモリ3に、不揮発性メモリライト信号、ライトデータおよびアドレスデータを供給する。それによって、不揮発性メモリ3の該当する箇所にデータが書き込まれる。
【0014】
一方、不揮発性メモリ3からデータを読み出す際には、CPU2は、不揮発性メモリ制御回路1に、リード信号とともにアドレスデータを供給する。そして、CPU2は、不揮発性メモリ制御回路1を介して、不揮発性メモリ3から該当するデータを読み出す。
【0015】
図3は、不揮発性メモリ制御回路1に設けられた誤書き込み防止回路の構成の一例を示す回路図である。図3に示すように、誤書き込み防止回路は、たとえばレジスタを構成する2個のラッチ回路11,12および2個のゲート13,14を備えている。図示しないリセット発生回路から供給されるリセット信号は、第1のラッチ回路11のクリア端子CLKおよび第2のラッチ回路12のセット端子SETに供給される。したがって、リセット信号がアサートされると、第1のラッチ回路11の出力端子Qからは“0”が出力され、第2のラッチ回路12の出力端子Qからは“1”が出力される。
【0016】
第1のラッチ回路11の出力端子Qからの出力信号は、第2のラッチ回路12の入力端子Dに供給される。第2のラッチ回路12の出力端子Qからの出力信号は、第1のゲート13に入力される。また、CPU2から供給されるレジスタ設定データも、第1のゲート13に入力される。第1のゲート13はアンド・ゲートであり、その出力信号は第1のラッチ回路11の入力端子Dに供給される。したがって、第2のラッチ回路12の出力信号が“1”のときに、レジスタ設定データが第1のラッチ回路11に入力される。第2のラッチ回路12の出力信号が“0”のときには、第1のラッチ回路11の入力信号は“0”である。
【0017】
CPU2から供給されるライト信号は、第2のゲート14に供給される。また、第1のラッチ回路11の出力端子Qからの出力信号も、第2のゲート14に供給される。第2のゲート14はナンド・ゲートであり、不揮発性メモリ3へ不揮発性メモリライト信号を出力する。特に限定しないが、本実施の形態では、ライト信号および不揮発性メモリライト信号は、ロー・アクティブであり、“0”のときにアサートされたことになる。なお、特に限定しないが、その他の信号はハイ・アクティブであるとする。
【0018】
したがって、第1のラッチ回路11の出力信号が“1”のときに、ライト信号のアサートまたはネゲートに応じて、不揮発性メモリライト信号がアサートまたはネゲートされる。第1のラッチ回路11の出力信号が“0”のときには、不揮発性メモリライト信号は常にネゲートされた状態となる。
【0019】
また、CPU2の書き込み命令に対して不揮発性メモリ3から供給されるレジスタ書き込み許可信号は、第1のラッチ回路11および第2のラッチ回路12のイネーブル端子ENに供給される。また、図示しないクロック発生回路から供給されるクロック信号は、第1のラッチ回路11および第2のラッチ回路12のクロック端子に供給される。
【0020】
つぎに、上述した構成の誤書き込み防止回路の動作について説明する。図4は、誤書き込み防止回路の動作タイミングチャートである。まず、リセット信号がアサートされると、第1のラッチ回路11の出力は“0”となるので、不揮発性メモリライト信号は“1”、すなわちネゲートされた状態となり、不揮発性メモリ3にはライト信号が供給されない。つまり、不揮発性メモリ3にデータを書き込むことはできない。また、リセットにより第2のラッチ回路12の出力が“1”となり、レジスタ設定データが第1のゲート13を介して第1のラッチ回路11に入力されるので、レジスタに“0”または“1”を書き込むことが可能である。したがって、この状態が書き込み禁止状態である。
【0021】
書き込み禁止状態でレジスタに対して書き込みがおこなわれると、レジスタ書き込み許可信号に同期して、レジスタ設定データが第1のラッチ回路11にラッチされる。たとえば、レジスタ設定データが“1”であれば、第1のラッチ回路11から“1”が出力されるので、ライト信号がアサートされると、第2のゲート14から出力される不揮発性メモリライト信号もアサートされる。つまり、不揮発性メモリ3にデータを書き込むことができる。また、第2のラッチ回路12にも“1”がラッチされ、第2のラッチ回路12の出力が“1”であるので、レジスタへの書き込みが可能な状態のままである。したがって、この状態が書き込み許可状態である。
【0022】
一方、レジスタ設定データが“0”であれば、第1のラッチ回路11に“0”がラッチされ、第1のラッチ回路11から“0”が出力される。それによって、ライト信号がアサートされても、第2のゲート14から出力される不揮発性メモリライト信号はネゲートされたままになる。つまり、不揮発性メモリ3にデータを書き込むことはできない。また、第2のラッチ回路12に“0”がラッチされ、第2のラッチ回路12の出力が“0”になるので、第1のラッチ回路11には常に“0”が入力される。つまり、リセットにより第2のラッチ回路12を“1”にセットするまでは、レジスタへの書き込みができない状態がつづき、不揮発性メモリ3にデータを書き込むことができない。したがって、この状態が誤書き込み防止状態である。
【0023】
なお、図4では、書き込み禁止状態から書き込み許可状態を経て誤書き込み防止状態へ移行している。しかし、書き込み禁止状態においてレジスタに“0”を書き込むことにより、書き込み禁止状態から誤書き込み防止状態へ直接移行してもよい。
【0024】
図3に示す誤書き込み防止回路の構成例は、メモリ全体を一括して書き込み禁止/書き込み許可/誤書き込み防止の各状態に制御するものである。図2に示したように不揮発性メモリ3が複数の領域(A、BおよびC)に分かれている場合には、図5に示すように、誤書き込み防止回路を、図3に示す構成と同様の回路をA、BおよびCの各領域ごとに設けた構成とすればよい。なお、A、BおよびCの領域は、セクタなどである。また、領域の数は、3に限らず、2でもよいし、4以上でもよい。
【0025】
不揮発性メモリ3がA、BおよびCの領域に分かれている場合を例にして説明する。この場合の誤書き込み防止回路は、図5に示すように、6個のラッチ回路101,102,111,112,121,122および8個のゲート103,104,113,114,123,124,131,132を備えている。
【0026】
第1のラッチ回路101、第2のラッチ回路102および第1のゲート103は、それぞれ領域Aに対する誤書き込み防止回路を構成しており、図3の第1のラッチ回路11、第2のラッチ回路12および第1のゲート13に相当する。領域Bに対しては、第3のラッチ回路111、第4のラッチ回路112および第2のゲート113が、図3の第1のラッチ回路11、第2のラッチ回路12および第1のゲート13に相当する。同様に、領域Cに対しては、第5のラッチ回路121、第6のラッチ回路122および第3のゲート123が、図3の第1のラッチ回路11、第2のラッチ回路12および第1のゲート13に相当する。
【0027】
したがって、第1のラッチ回路101、第2のラッチ回路102および第1のゲート103の接続関係、第3のラッチ回路111、第4のラッチ回路112および第2のゲート113の接続関係、並びに第5のラッチ回路121、第6のラッチ回路122および第3のゲート123の接続関係は、いずれも、図3の第1のラッチ回路11、第2のラッチ回路12および第1のゲート13の接続関係と同じである。
【0028】
領域Aに対する誤書き込み防止回路において、第1のラッチ回路101の出力端子Qからの出力信号は、第4のゲート104に供給される。CPU2から供給されるアドレスデータのデコードにより得られる領域A信号も、第4のゲート104に供給される。第4のゲート104はナンド・ゲートであり、第1のラッチ回路101の出力信号が“1”であり、かつ領域A信号がアサートされているときにのみ、“0”を出力する。
【0029】
領域Bに対する誤書き込み防止回路においても同様であり、第3のラッチ回路111の出力信号、および領域B信号は、第5のゲート114に供給される。第5のゲート114はナンド・ゲートであり、第3のラッチ回路111の出力信号が“1”であり、かつ領域B信号がアサートされているときにのみ、“0”を出力する。
【0030】
領域Cに対する誤書き込み防止回路においても同様であり、第5のラッチ回路121の出力信号、および領域C信号は、ナンド・ゲートである第6のゲート124に供給される。第6のゲート124は、第5のラッチ回路121の出力信号が“1”であり、かつ領域C信号がアサートされているときにのみ、“0”を出力する。
【0031】
第4のゲート104の出力信号、第5のゲート114の出力信号および第6のゲート124の出力信号は、第7のゲート131に供給される。第7のゲート131はナンド・ゲートであり、第4のゲート104の出力信号、第5のゲート114の出力信号および第6のゲート124の出力信号のうちいずれか一つでも“0”であれば、“1”を出力する。第7のゲート131の出力信号は、第8のゲート132に供給される。
【0032】
第8のゲート132は、図3の第2のゲート14に相当するナンド・ゲートであり、ライト信号が供給され、不揮発性メモリライト信号を出力する。したがって、領域A、領域Bおよび領域Cのうち、いずれか一つの領域に対して、その領域が選択されており、かつその領域が書き込み許可状態になっていれば、第7のゲート131の出力信号が“1”となり、ライト信号のアサートまたはネゲートに応じて、不揮発性メモリライト信号がアサートまたはネゲートされる。
【0033】
また、領域A、領域Bおよび領域Cがいずれも、選択されていないか、または書き込み禁止もしくは誤書き込み防止状態になっていれば、第7のゲート131の出力信号は“0”となるので、不揮発性メモリライト信号はネゲートされた状態となる。つまり、A、B、およびCのいずれの領域にもデータを書き込むことはできない。それぞれの領域が、書き込み禁止状態であるか、誤書き込み防止状態であるかは、それぞれのレジスタの格納値による。
【0034】
上述した実施の形態によれば、リセットにより書き込み禁止状態となり、レジスタに“1”が書き込まれると、CPU2から供給されたライト信号を不揮発性メモリ3へ出力する書き込み許可状態となり、レジスタに“0”が書き込まれると、つぎにリセットされるまで、CPU2から供給されたライト信号が不揮発性メモリ3へ出力されるのを防ぐ誤書き込み防止状態となる。したがって、ノイズや電源の瞬断などにより、不揮発性メモリ3に誤まったデータが書き込まれるのを防ぐことができる。
【0035】
以上において本発明は、上述した実施の形態に限らず、種々変更可能である。たとえば、誤書き込み防止回路は上述した構成に限らない。また、CPU2、不揮発性メモリ制御回路1および不揮発性メモリ3のうち、いずれか一つが別のチップに設けられていてもよいし、CPU2と不揮発性メモリ制御回路1と不揮発性メモリ3とが別々のチップに設けられていてもよい。また、本発明は、書き換え可能なメモリであれば、フラッシュメモリ以外の不揮発性メモリに適用でき、さらにはRAMなどの揮発性メモリにも適用可能である。
【0036】
(付記1)レジスタのリセットにより、外部から供給されるライト信号の出力を禁止し、レジスタに第1のデータが書き込まれると、外部から供給されるライト信号を外部へ出力し、レジスタに、前記第1のデータとは異なる第2のデータが書き込まれると、外部から供給されるライト信号の外部への出力を防ぐ誤書き込み防止回路を具備することを特徴とするメモリ制御回路。
【0037】
(付記2)前記誤書き込み防止回路は、
リセットにより“0”を格納する第1のラッチ回路と、
リセットにより“1”を格納し、かつ前記第1のラッチ回路の出力信号が入力される第2のラッチ回路と、
前記第2のラッチ回路の出力信号が“1”のときに、外部から供給されるレジスタ設定データを前記第1のラッチ回路の入力端子に供給し、かつ前記第2のラッチ回路の出力信号が“0”のときに、前記第1のラッチ回路の入力端子に“0”を供給する第1のゲートと、
前記第1のラッチ回路の出力信号が“1”のときにのみ、外部から供給されるライト信号を外部へ出力する第2のゲートと、
を具備することを特徴とする付記1に記載のメモリ制御回路。
【0038】
(付記3)ライト信号の入力により書き換えが可能なメモリと、
レジスタのリセットにより、外部から供給されるライト信号の出力を禁止し、レジスタに第1のデータが書き込まれると、外部から供給されるライト信号を前記メモリへ出力し、レジスタに、前記第1のデータとは異なる第2のデータが書き込まれると、外部から供給されるライト信号の前記メモリへの出力を防ぐ誤書き込み防止回路を有するメモリ制御回路と、
を具備することを特徴とするメモリ装置。
【0039】
(付記4)前記誤書き込み防止回路は、
リセットにより“0”を格納する第1のラッチ回路と、
リセットにより“1”を格納し、かつ前記第1のラッチ回路の出力信号が入力される第2のラッチ回路と、
前記第2のラッチ回路の出力信号が“1”のときに、外部から供給されるレジスタ設定データを前記第1のラッチ回路の入力端子に供給し、かつ前記第2のラッチ回路の出力信号が“0”のときに、前記第1のラッチ回路の入力端子に“0”を供給する第1のゲートと、
前記第1のラッチ回路の出力信号が“1”のときにのみ、外部から供給されるライト信号を前記メモリへ出力する第2のゲートと、
を具備することを特徴とする付記3に記載のメモリ装置。
【0040】
(付記5)前記メモリは、書き込みの禁止、許可および誤書き込み防止を独立して設定可能な複数の領域に分かれており、各領域ごとに、前記誤書き込み防止回路を有することを特徴とする付記3または4に記載のメモリ装置。
【0041】
(付記6)前記メモリは、不揮発性メモリであることを特徴とする付記3〜5のいずれか一つに記載のメモリ装置。
【0042】
(付記7)前記メモリは、フラッシュメモリであることを特徴とする付記6に記載のメモリ装置。
【0043】
(付記8)演算処理装置と、
ライト信号の入力により書き換えが可能なメモリと、
レジスタのリセットにより、前記演算処理装置から供給されるライト信号の出力を禁止し、レジスタに第1のデータが書き込まれると、前記演算処理装置から供給されるライト信号を前記メモリへ出力し、レジスタに、前記第1のデータとは異なる第2のデータが書き込まれると、前記演算処理装置から供給されるライト信号の前記メモリへの出力を防ぐ誤書き込み防止回路を有するメモリ制御回路と、
を具備することを特徴とするマイクロコンピュータ。
【0044】
(付記9)前記誤書き込み防止回路は、
リセットにより“0”を格納する第1のラッチ回路と、
リセットにより“1”を格納し、かつ前記第1のラッチ回路の出力信号が入力される第2のラッチ回路と、
前記第2のラッチ回路の出力信号が“1”のときに、前記演算処理装置から供給されるレジスタ設定データを前記第1のラッチ回路の入力端子に供給し、かつ前記第2のラッチ回路の出力信号が“0”のときに、前記第1のラッチ回路の入力端子に“0”を供給する第1のゲートと、
前記第1のラッチ回路の出力信号が“1”のときにのみ、前記演算処理装置から供給されるライト信号を前記メモリへ出力する第2のゲートと、
を具備することを特徴とする付記8に記載のマイクロコンピュータ。
【0045】
(付記10)前記メモリは、書き込みの禁止、許可および誤書き込み防止を独立して設定可能な複数の領域に分かれており、各領域ごとに、前記誤書き込み防止回路を有することを特徴とする付記8または9に記載のマイクロコンピュータ。
【0046】
(付記11)前記メモリは、不揮発性メモリであることを特徴とする付記8〜10のいずれか一つに記載のマイクロコンピュータ。
【0047】
(付記12)前記メモリは、フラッシュメモリであることを特徴とする付記11に記載のマイクロコンピュータ。
【0048】
(付記13)前記演算処理装置、前記メモリおよび前記メモリ制御回路は、同一半導体チップに設けられていることを特徴とする付記8〜12のいずれか一つに記載のマイクロコンピュータ。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、リセットにより書き込み禁止状態となり、レジスタに第1のデータが書き込まれると、演算処理装置から供給されたライト信号をメモリへ出力する書き込み許可状態となり、レジスタに第2のデータが書き込まれると、つぎにリセットされるまで、演算処理装置から供給されたライト信号がメモリへ出力されるのを防ぐ誤書き込み防止状態となる。したがって、ノイズや電源の瞬断などにより、メモリに誤まったデータが書き込まれるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるメモリ制御回路における誤書き込み防止回路のレジスタ設定値と書き込み禁止/書き込み許可/誤書き込み防止の各状態との関係を説明するためのタイミングチャートである。
【図2】本発明にかかるマイクロコンピュータの概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明にかかるメモリ制御回路における誤書き込み防止回路の構成の一例を示す回路図である。
【図4】誤書き込み防止回路の動作タイミングチャートである。
【図5】不揮発性メモリが複数領域に分かれている場合の誤書き込み防止回路の構成の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 不揮発性メモリ制御回路
2 演算処理装置
3 不揮発性メモリ
11 第1のラッチ回路
12 第2のラッチ回路
13 第1のゲート
14 第2のゲート

Claims (13)

  1. レジスタのリセットによ外部から供給されるライト信号の出力を禁止した後、前記レジスタに第1のデータが書き込まれる外部から供給されるライト信号を外部へ出力し、前記レジスタ前記第1のデータとは異なる第2のデータが書き込まれると前記レジスタへの前記第1のデータの書き込みを禁止して前記リセットの次のリセットまで外部から供給されるライト信号の外部への出力を防ぐ誤書き込み防止回路を具備することを特徴とするメモリ制御回路。
  2. 前記誤書き込み防止回路は、
    リセットにより"0"を格納する第1のラッチ回路と、
    リセットにより"1"を格納し、かつ前記第1のラッチ回路の出力信号が入力される第2のラッチ回路と、
    前記第2のラッチ回路の出力信号が"1"のときに、外部から供給されるレジスタ設定データを前記第1のラッチ回路の入力端子に供給し、かつ前記第2のラッチ回路の出力信号が"0"のときに、前記第1のラッチ回路の入力端子に"0"を供給する第1のゲートと、
    前記第1のラッチ回路の出力信号が"1"のときにのみ、外部から供給されるライト信号を外部へ出力する第2のゲートと、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載のメモリ制御回路。
  3. ライト信号の入力により書き換えが可能なメモリと、
    レジスタのリセットによ外部から供給されるライト信号の出力を禁止した後、前記レジスタに第1のデータが書き込まれる外部から供給されるライト信号を前記メモリへ出力し、前記レジスタ前記第1のデータとは異なる第2のデータが書き込まれると前記レジスタへの前記第1のデータの書き込みを禁止して前記リセットの次のリセットまで外部から供給されるライト信号の前記メモリへの出力を防ぐ誤書き込み防止回路を有するメモリ制御回路と、
    を具備することを特徴とするメモリ装置。
  4. 前記誤書き込み防止回路は、
    リセットにより"0"を格納する第1のラッチ回路と、
    リセットにより"1"を格納し、かつ前記第1のラッチ回路の出力信号が入力される第2のラッチ回路と、
    前記第2のラッチ回路の出力信号が"1"のときに、外部から供給されるレジスタ設定データを前記第1のラッチ回路の入力端子に供給し、かつ前記第2のラッチ回路の出力信号が"0"のときに、前記第1のラッチ回路の入力端子に"0"を供給する第1のゲートと、
    前記第1のラッチ回路の出力信号が"1"のときにのみ、外部から供給されるライト信号を前記メモリへ出力する第2のゲートと、
    を具備することを特徴とする請求項3に記載のメモリ装置。
  5. 前記メモリは、書き込みの禁止、許可および誤書き込み防止を独立して設定可能な複数の領域に分かれており、各領域ごとに、前記誤書き込み防止回路を有することを特徴とする請求項3または4に記載のメモリ装置。
  6. 演算処理装置と、
    ライト信号の入力により書き換えが可能なメモリと、
    レジスタのリセットにより、前記演算処理装置から供給されるライト信号の出力を禁止し、レジスタに第1のデータが書き込まれると、前記演算処理装置から供給されるライト信号を前記メモリへ出力し、レジスタに、前記第1のデータとは異なる第2のデータが書き込まれると前記レジスタへの前記第1のデータの書き込みを禁止して前記リセットの次のリセットまで前記演算処理装置から供給されるライト信号の前記メモリへの出力を防ぐ誤書き込み防止回路を有するメモリ制御回路と、
    を具備することを特徴とするマイクロコンピュータ。
  7. 前記誤書き込み防止回路は、
    リセットにより"0"を格納する第1のラッチ回路と、
    リセットにより"1"を格納し、かつ前記第1のラッチ回路の出力信号が入力される第2のラッチ回路と、
    前記第2のラッチ回路の出力信号が"1"のときに、前記演算処理装置から供給されるレジスタ設定データを前記第1のラッチ回路の入力端子に供給し、かつ前記第2のラッチ回路の出力信号が"0"のときに、前記第1のラッチ回路の入力端子に"0"を供給する第1のゲートと、
    前記第1のラッチ回路の出力信号が"1"のときにのみ、前記演算処理装置から供給されるライト信号を前記メモリへ出力する第2のゲートと、
    を具備することを特徴とする請求項6に記載のマイクロコンピュータ。
  8. 前記メモリは、書き込みの禁止、許可および誤書き込み防止を独立して設定可能な複数の領域に分かれており、各領域ごとに、前記誤書き込み防止回路を有することを特徴とする請求項6または7に記載のマイクロコンピュータ。
  9. 前記メモリは、不揮発性メモリであることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一つに記載のマイクロコンピュータ。
  10. 前記演算処理装置、前記メモリおよび前記メモリ制御回路は、同一半導体チップに設けられていることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一つに記載のマイクロコンピュータ。
  11. レジスタのリセットにより外部から供給されるライト信号の出力を禁止した後、前記レジスタに第1のデータが書き込まれると外部から供給されるライト信号を外部へ出力し、前記レジスタに前記第1のデータとは異なる第2のデータが書き込まれると前記レジスタへの前記第1のデータの書き込みを禁止して前記リセットの次のリセットまで外部から供給されるライト信号の外部への出力を防ぐ誤書き込み防止回路を具備し、
    前記誤書き込み防止回路は、
    リセットにより " " を格納する第1のラッチ回路と、
    リセットにより " " を格納し、かつ前記第1のラッチ回路の出力信号が入力される第2のラッチ回路と、
    前記第2のラッチ回路の出力信号が " " のときに、外部から供給されるレジスタ設定データを前記第1のラッチ回路の入力端子に供給し、かつ前記第2のラッチ回路の出力信号が " " のときに、前記第1のラッチ回路の入力端子に " " を供給する第1のゲートと、
    前記第1のラッチ回路の出力信号が " " のときにのみ、外部から供給されるライト信号を外部へ出力する第2のゲートと、
    を具備することを特徴とするメモリ制御回路。
  12. ライト信号の入力により書き換えが可能なメモリと、
    レジスタのリセットにより外部から供給されるライト信号の出力を禁止した後、前記レジスタに第1のデータが書き込まれると外部から供給されるライト信号を前記メモリへ出力し、前記レジスタに前記第1のデータとは異なる第2のデータが書き込まれると前記レジスタへの前記第1のデータの書き込みを禁止して前記リセットの次のリセットまで外部から供給されるライト信号の前記メモリへの出力を防ぐ誤書き込み防止回路を有するメモリ制御回路とを具備し、
    前記誤書き込み防止回路は、
    リセットにより " " を格納する第1のラッチ回路と、
    リセットにより " " を格納し、かつ前記第1のラッチ回路の出力信号が入力される第2のラッチ回路と、
    前記第2のラッチ回路の出力信号が " " のときに、外部から供給されるレジスタ設定データを前記第1のラッチ回路の入力端子に供給し、かつ前記第2のラッチ回路の出力信号が " " のときに、前記第1のラッチ回路の入力端子に " " を供給する第1のゲートと、
    前記第1のラッチ回路の出力信号が " " のときにのみ、外部から供給されるライト信号を前記メモリへ出力する第2のゲートと、
    を具備することを特徴とするメモリ装置。
  13. 演算処理装置と、
    ライト信号の入力により書き換えが可能なメモリと、
    レジスタのリセットにより、前記演算処理装置から供給されるライト信号の出力を禁止し、レジスタに第1のデータが書き込まれると、前記演算処理装置から供給されるライト信号を前記メモリへ出力し、レジスタに、前記第1のデータとは異なる第2のデータが書き込まれると前記レジスタへの前記第1のデータの書き込みを禁止して前記リセットの次のリセットまで前記演算処理装置から供給されるライト信号の前記メモリへの出力を防ぐ誤書き込み防止回路を有するメモリ制御回路とを具備し、
    前記誤書き込み防止回路は、
    リセットにより " " を格納する第1のラッチ回路と、
    リセットにより " " を格納し、かつ前記第1のラッチ回路の出力信号が入力される第2のラッチ回路と、
    前記第2のラッチ回路の出力信号が " " のときに、前記演算処理装置から供給されるレジスタ設定データを前記第1のラッチ回路の入力端子に供給し、かつ前記第2のラッチ回路の出力信号が " " のときに、前記第1のラッチ回路の入力端子に " " を供給する第1のゲートと、
    前記第1のラッチ回路の出力信号が " " のときにのみ、前記演算処理装置から供給されるライト信号を前記メモリへ出力する第2のゲートと、
    を具備することを特徴とするマイクロコンピュータ。
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