JPH08147161A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JPH08147161A
JPH08147161A JP6311200A JP31120094A JPH08147161A JP H08147161 A JPH08147161 A JP H08147161A JP 6311200 A JP6311200 A JP 6311200A JP 31120094 A JP31120094 A JP 31120094A JP H08147161 A JPH08147161 A JP H08147161A
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JP
Japan
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cpu
clock
unit
bus
bcu
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JP6311200A
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Hideki Sugimoto
英樹 杉本
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CPU部とBCU部とで構成された形式のC
PUにおいて、CPU部の処理速度の低下を防止しつ
つ、その消費電力の低減を可能とし、且つ、CPU部に
おける待ち合わせ制御機能を不要にする。 【構成】 クロック制御部105cは、外部から供給される
クロック111 をCPU部101 及びBCU部105 内に分配
する。このとき、CPU部101 からの記憶装置106 等に
対するリードアクセス要求時に限り、CPU部101 に供
給するCPUクロック112 の周期を大きくする。即ち、
CPU部101 が内部データバス104 から入力データを入
力するCPUクロック112 の変化点の直前の状態を、リ
ードデータが内部データバス104 上に確定するまで延長
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータ処理装置に関し、
特に外部の記憶装置および周辺装置に対するアクセス時
にアクセス先装置の応答可能速度に応じた待ち合わせ制
御を行うデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にCPUでは、外部の記憶装置およ
び周辺装置とのデータの受け渡し時に、それぞれの応答
可能速度に応じた待ち合わせ制御が必要である。このよ
うな待ち合わせ制御は、一般的にはCPUにクロックを
常時供給しておき、記憶装置または周辺装置に対するア
クセスのためのバスサイクル時、CPUがアクセス先装
置からのレディー信号をクロックの立ち上がり或いは立
ち下がりでサンプリングし、レディーになるまでバスサ
イクルにウエイトステートを挿入することで行われてい
る。しかし、この方法では、待ち合わせ制御中にも通常
と同じようにクロックがCPUに供給されているため、
CPUの電力消費の面で解決すべき課題が残されてい
る。このため、従来より以下のような幾つかの改良技術
が提案されている。
【0003】その一つは特開平4−60859号公報に
記載されるように、アクセス先装置からのレディー信号
がアクティブになるまでCPUのクロックを停止させる
技術(以下、第1の従来技術と称す)である。図7にそ
のブロック図を示す。通常の場合、クロック発生部50
5で発生されたクロックがクロック制御部504を素通
りしてCPU501にクロック506として供給され
る。CPU501が記憶装置502をアクセスするため
のバスサイクルを開始すると、その旨を示すバスサイク
ル開始信号507がクロック制御部504に与えられ、
クロック制御部504は、その時点より記憶装置502
からのレディー信号503がアクティブになるまで、C
PU501に供給するクロック506のレベルをロウレ
ベル或いはハイレベルに保持する。そして、レディー信
号503がアクティブになるとクロック506を通常の
ように供給する。これにより、CPU501はウエイト
ステートを本来挿入すべき期間中は完全に停止し、クロ
ック506が再び供給され始めた時点で動作を再開し、
レディー信号503がアクティブになったことを検出し
てバスサイクルを終了する。
【0004】この第1の従来技術によれば、アクセス先
装置からのレディー信号がアクティブになるまでの間、
CPUを完全に停止させることができ、CPUの消費電
力を低減することができる。
【0005】二つ目の従来技術は、クロックを停止させ
るのではなく実開昭61−103727号公報に見られ
るようにウエイトモード中は低速なクロックに切り換え
る技術(以下、第2の従来技術と称す)である。図8に
そのブロック図を示す。通常の場合、クロック発生部6
01で発生されたクロックはゲート606,608を介
してクロック603としてCPUに供給される。CPU
が外部の記憶装置等をアクセスするためのバスサイクル
を開始してウエイトモードになると、CPUから出力さ
れた制御信号602によってゲート606が閉じられる
一方、ゲート607の出力によりゲート605が開か
れ、クロック発生部601のクロックを分周器604で
分周したクロックがゲート605,608を介してクロ
ック603としてCPUに供給される。
【0006】この第2の従来技術によれば、ウエイト中
にCPUを完全に停止させることはできないが、その間
は低速なクロックが供給されるので、或る程度の消費電
力の低減が可能である。
【0007】三つ目の従来技術は特開昭62−1919
60号公報に見られるように、アクセス要求先装置の速
度に応じてCPUのクロック速度を切り換える技術(以
下、第3の従来技術と称す)である。図9にそのブロッ
ク図を示す。通常の場合、クロック発生部707で発生
されたクロックがそのままクロック制御部709を素通
りしてCPUクロック708としてCPU701に供給
される。CPU701が記憶装置702または周辺機能
703をアクセスするためのバスサイクルを開始する
と、外部バス704上に出力されたアクセス先装置のア
ドレスに基づき、制御回路705が内部に予め記憶され
ているアクセス先装置アドレス毎のクロック速度および
ウエイト数を参照して今回のバスサイクルにおけるクロ
ック速度とウエイト数とを決定する。決定されたクロッ
ク速度はクロック速度制御線706にてクロック制御部
709に通知され、クロック制御部709はCPU70
1に対するクロック708のクロック速度をそれに応じ
て変更する。他方、決定されたウエイト数に従ってCP
U701に対するウエイト数制御線710が制御され
る。
【0008】この第3の従来技術の主目的は、個々の記
憶装置702,周辺機能703毎にレディー信号送出機
能を持たせる必要を無くすことにあるが、アクセス先装
置の速度に応じてクロック速度を低下させれば、その間
CPU701は低速で動作するため、消費電力を低減す
る効果も奏される。但し、CPU701は、レディー信
号線に相当するウエイト数制御線710の状態を検出し
てバスサイクルの終了を判断する必要があるため、第2
の従来技術と同様に、CPU701のクロックを完全に
停止させることはできない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】アクセス先装置の応答
可能速度との関係で待ち合わせ制御が必要なCPUにお
いて、その消費電力を低減させるために上述したような
技術が従来より提案されており、CPUの種類によって
は有効な技術ではあった。しかし、CPUが、データの
演算処理を司るCPU部と、このCPU部と外部の記憶
装置や周辺装置との間のデータ入出力を司るBCU部と
を備え、処理速度の向上のために、外部装置に対するラ
イトアクセス時にCPU部がライトデータをBCU部に
渡した後はそのアクセス終了を待ち合わせることなく他
の動作を続けることができるようにしたCPUにおいて
は、上記の何れの従来技術も適用することができなかっ
た。
【0010】即ち、上記第1の従来技術を適用した場
合、外部装置に対するバスサイクルが開始されると、そ
れがリードアクセスにかかるバスサイクルの場合に限ら
ずライトアクセスにかかるバスサイクルの場合であって
もCPUへのクロックが停止し、内部のCPU部の動作
も停止してしまうからである。また、上記第2,第3の
従来技術を適用した場合、CPUへのクロックは完全に
停止することがないため内部のCPU部は動作が可能で
あるが、低速のクロックに切り替わるため、通常時に比
べて処理速度が低下するからである。
【0011】このような事情から、CPU部とBCU部
とで構成される上述したCPUにあっては、待ち合わせ
制御に関し、図10に示すような構成を採用していた。
【0012】図10において、CPU400は、CPU
部401とBCU部403とを含み、それらは内部アド
レスバス,内部データバスから構成される内部バス40
9で接続されている。またBCU部403は、外部アド
レスバス,外部データバス,外部コントロールバスから
構成される外部バス407によって記憶装置404およ
び周辺機能405に接続されている。クロック発生部4
10で発生されたクロック411はCPU400に入力
され、内部のCPU部401およびBCU部403に常
時供給されている。
【0013】記憶装置404または周辺機能405から
データを読み込む場合、CPU部401はアクセス要求
信号402でBCU部403に対しリードを要求すると
共に内部アドレスバスにアクセス先のアドレスを出力す
る。BCU部403はCPU部401からのアクセス要
求信号402によって、アクセス先となる記憶装置40
4または周辺機能405に対してライトバスサイクルを
起動すると同時に、CPU部401に対するビジー信号
406をアクティブにする。CPU部401はこのビジ
ー信号406が非アクティブになるまで待ち合わせる。
アクセス先の記憶装置404または周辺機能405は、
BCU部403からのアクセス要求を実行し、データを
外部バス407に出力すると共にレディー信号408を
アクティブにする。BCU部403はライトバスサイク
ルのステートにおいてレディー信号408の状態をサン
プリングしており、レディー信号408がアクティブで
ない場合にはウエイトステートを挿入する待ち合わせ制
御を行う。そして、レディー信号408がアクティブに
なったことを検出すると、BCU部403はアクセス先
装置から外部バス407上に出力されたデータを内部に
ラッチし、内部バス409へ転送すると共にビジー信号
406を非アクティブにし、ライトバスサイクルを終了
する。CPU部401はこれを検出して内部バス409
からデータを受け取り、リードアクセスを終了する。
【0014】また、記憶装置404または周辺機能40
5に対しデータを書き込む場合、CPU部401はアク
セス要求信号402でBCU部403に対しライトを要
求すると共に内部データバスにデータを、内部アドレス
バスにアクセス先のアドレスを出力する。BCU部40
3はこれを受けて外部バス407上に上記アドレス要求
を処理するためのリードバスサイクルを起動する。この
とき、リードアクセス時と異なりビジー信号406は非
アクティブのままである。従って、CPU部401はB
CU部403に書き込みデータを渡した後に待ち合わせ
をする必要がなく、ライトアクセスを終了して他の動作
を続けることができる。他方、アクセス先の記憶装置4
04または周辺機能405は、BCU部403からのラ
イトバスサイクルに従って外部バス407からデータを
受け取り、レディー信号408をアクティブにする。B
CU部403はライトバスサイクルのステートにおいて
レディー信号408の状態をサンプリングしており、レ
ディー信号408がアクティブでない場合にはウエイト
ステートを挿入する待ち合わせ制御を行う。そして、レ
ディー信号408がアクティブになったことを検出する
とライトバスサイクルを終了する。
【0015】このように、CPU部とBCU部とで構成
され、処理速度の向上のためにライトアクセス時におけ
るCPU部の待ち合わせ制御を無くしたCPUにあって
は、リードアクセス時の待ち合わせ制御時におけるCP
Uの消費電力の低減は図られていなかった。また、この
種のCPUにあっては、BCU部に待ち合わせ制御機能
が必要になると共に、更にCPU部にもビジー信号に応
じた待ち合わせ制御機能が必要になるという問題点もあ
った。
【0016】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たものであり、その目的は、前述したようにCPU部と
BCU部とで構成された形式のCPUにおいて、CPU
部の処理速度の低下を防止しつつ、その消費電力の低減
を可能とし、且つ、CPU部における待ち合わせ制御機
能を不要にすることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、データの演算処理を司るCPU部と、該
CPU部と外部装置との間のデータ入出力を司るBCU
部とを含み、該BCU部は、前記CPU部に内部バスで
接続されると共に前記外部装置に外部バスで接続され、
前記CPU部からのアクセス要求に応答して前記外部バ
ス上にバスサイクルを発生させ、且つアクセス先の前記
外部装置の応答可能速度に応じて前記バスサイクル中に
ウエイトステートを発生させる機能を有するデータ処理
装置において、外部から供給されるクロックを前記CP
U部および前記BCU部に供給すると共に、前記CPU
部に供給するクロックについては、前記CPU部からの
前記外部装置に対するリードアクセス要求時に限り、前
記CPU部が前記内部バスから前記リードアクセス要求
にかかる入力データを入力するクロックの変化点の直前
の状態を、前記内部バス上に前記入力データが確定する
時点まで延長するクロック制御部を、前記BCU部に備
えている。
【0018】
【作用】本発明のデータ処理装置においては、CPU部
からの外部装置に対するアクセス時、BCU部が外部バ
ス上にバスサイクルを発生させ、且つ、アクセス先装置
からのレディー信号や予め記憶されたウエイトステート
数に従って、アクセス先装置の応答可能速度に応じてバ
スサイクル中にウエイトステートを発生させる。このと
きクロック制御部は、ライトアクセス時にはクロックを
通常通りCPU部に供給するが、リードアクセス時に
は、BCU部が外部装置からリードしたデータを内部バ
ス上に出力する時点まで、CPU部がリードアクセス要
求にかかる入力データを内部バスから入力するクロック
の変化点の直前の状態を延長する。例えば、CPU部が
リードアクセス要求を出した次のクロックの立ち上がり
時点で内部バスからデータをリードするものとすると、
クロック制御部はCPU部がリードアクセス要求を出し
た次のクロックの立ち上がり時点の直前の状態であるロ
ウレベルを、内部バス上に入力データが確定する時点ま
で延長する。
【0019】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例のブロック図であ
る。同図において、100が本発明を適用したデータ処
理装置であるCPUであり、データの演算処理を司るC
PU部101と、このCPU部101と外部の記憶装置
106および周辺機能107との間のデータ入出力を司
るBCU部105とを含んでいる。
【0021】BCU部105は、内部アドレスバス10
3および内部データバス104から構成される内部バス
によりCPU部101に接続されると共に、外部データ
バス,外部アドレスバスおよび外部コントロールバスか
ら構成される外部バス108により記憶装置106およ
び周辺機能107に接続されている。本実施例では、こ
のBCU部105内に、その基本的な機能を実現するB
CU主要部105aおよびアクセス制御部105bに加
え、クロック制御部105cを設け、外部に備わるクロ
ック発生部110で発生されたクロック111を一旦こ
のクロック制御部105cに入力し、ここからBCU主
要部105aおよびアクセス制御部105bに供給する
と共に、CPUクロック112としてCPU部101に
供給するようにしている。なお、BCU部105には記
憶装置106および周辺機能107からのレディー信号
109が入力されている。
【0022】図1のCPU100において、CPU部1
01はCPUクロック112の立ち上がりから次の立ち
上がりまでを1クロックサイクルとして動作し、記憶装
置106または周辺機能107に対するアクセスを必要
とするとき、リード,ライトの種別を含むアクセス要求
信号102をCPUクロック112の立ち上がりに同期
してアクティブにし、CPUクロック112の次の立ち
下がりに同期してアクセス対象となるアドレスを内部ア
ドレスバス103に出力する。そして、リードアクセス
時には、CPUクロック112の次のクロックサイクル
の終端(つまりクロックの立ち上がり時点)で内部デー
タバス104からデータを受け取る。即ち、CPU部1
01はリードアクセスを2クロックサイクルで終了す
る。またライトアクセス時には、CPUクロック112
の次のクロックサイクルの立ち下がりで、内部データバ
ス104へデータを出力し、ライトアクセスを終える。
即ち、CPU部101はライトアクセスも2クロックサ
イクルで終了する。
【0023】BCU部105は、CPU部101からの
アクセス要求信号102と内部アドレスバス103に出
力されたアドレスとからバスサイクルを起動し、ライト
時には内部データバス104のデータを外部バス108
に出力する。
【0024】記憶装置106および周辺機能107は、
BCU部105が生成したバスサイクルによって、リー
ドアクセス時には外部バス108へデータを出力し、ラ
イトアクセス時には外部バス108からデータを取り込
む。このとき、アクセスが完了するまでの期間はレディ
ー信号109を非アクティブにする。
【0025】BCU部105は、バスサイクルにおける
ステートにおいてレディー信号109の状態をサンプリ
ングしており、レディー信号109が非アクティブのま
まであるとウエイトステートを発生させる待ち合わせ制
御を行う。また、レディー信号109がアクティブにな
ったことを検出すると、ライトアクセス時にはバスサイ
クルを終了し、リードアクセス時には記憶装置106ま
たは周辺機能107から外部バス108に出力されたデ
ータを取り込んで内部データバス104に出力し、バス
サイクルを終了する。
【0026】前述したようにCPU部101は2クロッ
クサイクルでリードアクセスを終了するので、BCU部
105はCPU部101からリードにかかるアクセス要
求信号102が出力された次のクロックサイクルでCP
U部101に内部データバス104を通してデータを渡
す必要がある。このため、BCU部105のクロック制
御部105cは、CPU部101からのリードアクセス
要求時、CPUクロック112を制御して、CPU部1
01のクロックサイクルを延長してデータの到着を保証
する。即ち、CPU部101がリードアクセス要求を出
したクロックサイクルの次のクロックサイクルの終端の
立ち上がり時点を、BCU部105がリードデータを内
部データバス104に出力する時点まで延長する。
【0027】図2は図1のBCU部105のブロック図
である。BCU主要部105aは内部アドレスバス10
3および内部データバス104と外部バス108との間
に設けられ、データラッチ,入出力バッファ,プリフェ
ッチ機構,アライナ等、主にデータバス部およびプリフ
ェッチコントロール部を構成する。他方、アクセス制御
部105bは、図1のCPU部101からのアクセス要
求を受け付けて保持するアクセス要求保持機構1051
と、ここに保持されたアクセス要求に対応するバス動作
を行うバスステートジェネレータ1050とで構成され
ている。
【0028】クロック制御部105cは、クロック制御
信号生成手段1053とゲート1052とで構成され
る。クロック制御信号生成手段1053は、アクセス要
求保持機構1051に保持されたアクセス要求種別がリ
ードであり、バスステートジェネレータ1050がバス
動作中を示し、更にレディー信号109が非アクティブ
になった時点で、その出力であるクロック制御信号10
54を非アクティブとし、当該バスサイクルの終了間際
にクロック制御信号1054をアクティブに戻す。ゲー
ト1052は、クロック制御信号1054が非アクティ
ブの期間中、クロック111の通過を遮断する。
【0029】図3は図1の実施例の動作タイミングチャ
ートである。同図に示すように、CPU部101がCP
UクロックサイクルCS1でリードにかかるアクセス要
求をアクセス要求信号102に出力すると共にリード先
のアドレスを内部アドレスバス103に出力すると、B
CU部105は次のクロックサイクルでリードバスサイ
クルを起動する。そして、アクセス先装置からのレディ
ー信号109に応じてウエイトステートTWを発生さ
せ、レディー信号109がアクティブとなることによ
り、アクセス先装置から外部バス108に出力されたデ
ータを取り込んで内部データバス104に出力し、リー
ドバスサイクルを終了する。このとき、内部データバス
104上にリードデータが確定するのは、CPU部10
1がリードアクセス要求を出力したCPUクロックサイ
クルCS1から数えて4個先のクロックサイクルとな
る。このため、クロック制御部105cは、CPU部1
01がリードアクセス要求を出力したCPUクロックサ
イクルCS1の次のCPUクロックサイクルCS2の立
ち上がり時点を、内部データバス104にリードデータ
が確定するまで延長することにより、CPUクロックサ
イクルCS2の周期を延長している。
【0030】なお、図2の例はリードアクセス要求に続
いてライトアクセス要求をCPU部101が出力した例
を示しており、CPU部101はリードアクセス要求を
出したCPUクロックサイクルCS1の次のCPUクロ
ックサイクルCS2の立ち上がりでライトアクセス要求
を出力すると共に同CPUクロックサイクルCS2の立
ち下がりでアクセス先アドレスを内部アドレスバス10
3に出力している。このライトアクセス要求にかかるバ
スサイクルは同図に示すように先行するリードバスサイ
クルの終了後に直ちに開始される。このライトバスサイ
クルでもBCU部105はアクセス先装置からのレディ
ー信号109に応じてウエイトステートTWを発生する
が、リードバスサイクルとは異なり、その間にもCPU
クロック112は通常通り供給される。
【0031】図4は本発明の別の実施例のブロック図で
ある。この実施例が図1の実施例と相違する点は、第1
に、クロック制御部305cにおいてCPUクロック3
11を先の図1の実施例と同様に制御すると共にBCU
主要部305aへの供給クロックも制御するようにした
点にあり、第2に、アクセス制御部305bは外部装置
からのレディー信号によらずに待ち合わせ制御を実施す
るようにした点にある。このため、図1の実施例と異な
り、記憶装置306および周辺機能307からのレディ
ー信号は存在しない。
【0032】図5は図4のBCU部305のブロック図
である。BCU部305は、BCU主要部305a,ア
クセス制御部305bおよびクロック制御部305cで
構成される。BCU主要部305aは図1のBCU主要
部105aと同じである。アクセス制御部305bは、
図1と同様なバスステートジェネレータ3053および
アクセス要求保持機構3054に加え、アドレスデコー
ダ3051,ウエイトレジスタ3052および比較器3
055を備えている。
【0033】ウエイトレジスタ3052には、記憶装置
306,周辺機能307の各アドレス対応に、そのアク
セス速度に応じたウエイトステート数が設定されてお
り、内部アドレスバス303にアクセス先装置のアドレ
スが出力されたとき、そのアドレスをデコードするアド
レスデコーダ3051によって該当するウエイトステー
ト数がウエイトレジスタ3052から読み出されて、比
較器3055の一方の入力に加えられる。比較器305
5の他方の入力には、バスステートジェネレータ305
3が出力するバスステートカウント(現在何個目のバス
ステートであるかを示す値)が加えられており、比較器
3055は両者を比較し、その比較結果を出力する。こ
の比較器3055の出力する比較結果は図1の実施例に
おけるレディー信号109と等価であり、バスステート
ジェネレータ3053は比較器3055からの比較結果
に基づきバスサイクル中にウエイトステートを発生させ
る。
【0034】他方、クロック制御部305cは、ゲート
3056,3059,3061と、クロック制御信号生
成手段3057とで構成されている。クロック制御信号
生成手段3057は、比較器3055の比較結果とアク
セス要求保持機構3054から出力されているアクセス
要求種別とバスステートジェネレータ3053から出力
されているバス動作中信号とに基づき、図2のクロック
制御信号生成手段1053と同様に、アクセス要求種別
がリードであってバス動作中であり、且つ比較器305
5の比較結果が不一致を示した時点で、その出力である
クロック制御信号3058を非アクティブとし、当該バ
スサイクルの終了間際にクロック制御信号3058をア
クティブに戻す。ゲート3056は、クロック制御信号
3058が非アクティブの期間中、クロック310の通
過を遮断することで、CPUクロック311を制御す
る。
【0035】また、ゲート3059は、比較器3055
の比較結果が不一致を示し、且つバスステートジェネレ
ータ3053からウエイトステート期間を示す信号が入
力されている期間だけ、その出力であるクロック制御信
号3060を非アクティブとする。ゲート3061は、
クロック制御信号3060が非アクティブの期間中、ク
ロック310の通知を遮断することで、BCU主要部3
05aに対するクロック3062を制御する。
【0036】図4の実施例の動作を説明すると以下のよ
うになる。CPU部301はCPUクロック311の立
ち上がりから次の立ち上がりまでを1クロックサイクル
として動作し、記憶装置306または周辺機能307に
対するアクセスを必要とするとき、リード,ライトの種
別を含むアクセス要求信号302をCPUクロック31
1の立ち上がりに同期してアクティブにし、CPUクロ
ック311の次の立ち下がりに同期してアクセス対象と
なるアドレスを内部アドレスバス303に出力する。そ
して、リードアクセス時には、CPUクロック311の
次のクロックサイクルの終端(つまりクロックの立ち上
がり時点)で内部データバス304からデータを受け取
る。即ち、CPU部301はリードアクセスを2クロッ
クサイクルで終了する。またライトアクセス時には、C
PUクロック311の次のクロックサイクルの立ち下が
りで、内部データバス304へデータを出力し、ライト
アクセスを終える。即ち、CPU部301はライトアク
セスも2クロックサイクルで終了する。
【0037】BCU部305のアクセス制御部305b
は、CPU部301からのアクセス要求信号302と内
部アドレスバス303に出力されたアドレスとからバス
サイクルを起動し、ライト時には内部データバス304
のデータを外部バス308に出力する。
【0038】記憶装置306は、BCU部305が生成
したバスサイクルによって、自装置306の処理速度に
応じた一定時間経過後に、リードアクセス時には外部バ
ス308へデータを出力し、ライトアクセス時には外部
バス308からデータを取り込む。また、周辺機能30
7も、BCU部305が生成したバスサイクルによっ
て、自装置の処理速度に応じた一定時間経過後に、リー
ドアクセス時には外部バス308へデータを出力し、ラ
イトアクセス時には外部バス308からデータを取り込
む。
【0039】BCU部305のアクセス制御部305b
のウエイトレジスタ3052は、記憶装置306および
周辺機能307のアクセス速度に応じたウエイトステー
ト数を、記憶装置306および周辺機能307のアドレ
ス対応に保持しており、CPU部301がリードアクセ
ス要求時に内部アドレスバス303にリード先アドレス
を出力すると、アドレスデコーダ3051の出力により
対応するウエイトステート数がウエイトレジスタ305
2から比較器3055に読み出される。このウエイトス
テート数は比較器3055において、バスステートジェ
ネレータ3053からのバスステートカウントと比較さ
れ、その比較結果がバスステートジェネレータ3054
に通知される。バスステートジェネレータ3054は比
較結果が一致を示すまでバス動作を延長する。そして、
クロック制御部305cのクロック制御信号生成手段3
057およびゲート3056は、CPU部301がリー
ドアクセス要求を出したクロックサイクルの次のクロッ
クサイクルにおけるCPUクロック311のロウレベル
を、リードデータが内部データバス304上に確定する
時点まで延長する。
【0040】また、クロック制御部305cのゲート3
059,3061は、アクセス制御部305bが発生す
るバスサイクルにおけるウエイトステートの期間中、B
CU主要部305aへのクロック3062を遮断する。
これにより、ウエイトステート期間中におけるBCU主
要部305aの消費電力を抑えることができる。
【0041】なお、ウエイトステート期間が空けると、
クロック3062が通常通り供給されるため、BCU主
要部305aは通常の動作を再開することができる。
【0042】図6は図4の実施例の動作タイミングチャ
ートである。同図に示すように、CPU部301がCP
UクロックサイクルCS1でリードにかかるアクセス要
求をアクセス要求信号302に出力すると共にリード先
のアドレスを内部アドレスバス303に出力すると、B
CU部305のアクセス制御部305bは次のクロック
サイクルでリードバスサイクルを起動する。そして、ア
クセス先装置のアクセスタイムに応じてウエイトステー
トTWを発生させ、ウエイトステートTW直後のステー
トにおいてアクセス先装置から外部バス308に出力さ
れたデータを取り込んで内部データバス304に出力
し、リードバスサイクルを終了する。このとき、内部デ
ータバス304上にリードデータが確定するのは、CP
U部301がリードアクセス要求を出力したCPUクロ
ックサイクルCS1から数えて4個先のクロックサイク
ルとなるため、クロック制御部305cは、CPU部3
01がリードアクセス要求を出力したCPUクロックサ
イクルCS1の次のCPUクロックサイクルCS2の立
ち上がり時点を、内部データバス304にリードデータ
が確定するまで延長することにより、CPUクロックサ
イクルCS1の周期を延長している。
【0043】また、クロック制御部305cは、リード
バスサイクルにおけるウエイトステートTWの期間中、
BCU主要部305aへのクロックを停止する。
【0044】なお、図6はリードアクセス要求に続いて
ライトアクセス要求をCPU部301が出力した例を示
しており、CPU部301はリードアクセス要求を出し
たCPUクロックサイクルCS1の次のCPUクロック
サイクルCS2の立ち上がりでライトアクセス要求を出
力すると共に同CPUクロックサイクルCS2の立ち下
がりでアクセス先アドレスを内部アドレスバス303に
出力している。このライトアクセス要求にかかるバスサ
イクルは同図に示すように先行するリードバスサイクル
の終了後に直ちに開始される。このライトバスサイクル
でもBCU部305のBCU主要部305aはウエイト
ステートTWを発生しているが、その間、BCU主要部
305aへのクロック3062は停止されている。但
し、CPUクロック311は通常通り供給されている。
【0045】なお、図6中に示した「Hold RQ
Sampling」は、バス明け渡し要求を示す。バス
明け渡し要求は、外部の他のユニットが外部バス308
を使用する場合にBCU部305に対し入力する信号
で、BCU部305はこれを受けた場合には新たなバス
サイクルの発生を抑止し、出力バッファをディセーブル
にした後に明け渡し了解信号(Hold Ack)を出
力する。このバス明け渡し要求は、一般にバスサイクル
の終了の1クロック前にサンプリングされ、1クロック
後そのバスサイクルが終了した時点で、BCU部305
は次のバスサイクルの起動を抑制し、Hold Ack
を出力する。本発明では、バス明け渡し要求のサンプリ
ング時点ではBCU主要部305aにクロックが供給さ
れているため、若し、図6の最初の「Hold RQ
Sampling」においてバス明け渡し要求が検出さ
れた場合には、後続のライトにかかるバスサイクルの発
生は抑止される。即ち、バス明け渡し要求に対する応答
の遅延を無くすことが可能である。これに対し、CPU
へのクロックを停止させる従来技術では、図6の「Ho
ld RQ Sampling」を記載した部分ではB
CU部のクロックが停止しているため、BCU部はHo
ld RQを入力することができず、次のバスサイクル
を起動してしまうことになり、バス明け渡し要求に対す
る応答が遅延することになる。
【0046】
【発明の効果】以上説明した本発明のデータ処理装置に
よれば以下のような効果を得ることができる。
【0047】CPU部のリードアクセス要求時、BCU
部が入力データを内部バスに出力する時点までCPU部
に対するクロックが停止されるため、その分CPU部の
消費電力が低減する。一般にCPU部の回路規模がBC
U部の数倍であることを考慮すると、CPU全体の消費
電力の低減が可能となる。
【0048】CPU部のライトアクセス要求時には、ア
クセス先装置の動作と関係なく、CPU部へは通常通り
にクロックが供給されるため、CPU部の処理速度が低
下することがない。
【0049】CPU部の停止中もBCU部は動作してい
るため、バス明け渡し要求に対する応答の遅延をなくす
ことができる。
【0050】CPU部およびBCU部双方に待ち合わせ
機能を持たせた図10の従来技術においては、CPU部
とBCU部との同期は双方向の信号制御で行われるた
め、BCU部の動作が変更になった場合、CPU部の同
期制御も変更する必要があるが、本発明では、CPU部
における待ち合わせ制御機能が不要になり、CPU部に
とってはクロック周期が変化するのみで同期制御を考慮
する必要がないため、アドレス・データバスの分離,キ
ャッシュの内蔵等のBCU部の設計変更に対してもCP
U部の設計を変更する必要がなくなる。また、CPU部
に待ち合わせ制御機能を必要としないことから、その分
のゲート数の削減が可能となる。
【0051】バスサイクルにおけるウエイトステート期
間中にBCU主要部へのクロックの供給を停止する構成
では、より一層、CPUの消費電力の低減が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】図1の実施例におけるBCU部のブロック図で
ある。
【図3】図1の実施例の動作タイミングチャートであ
る。
【図4】本発明の別の実施例のブロック図である。
【図5】図4の実施例のBCU部のブロック図である。
【図6】図4の実施例の動作タイミングチャートであ
る。
【図7】従来技術のブロック図である。
【図8】従来技術のブロック図である。
【図9】従来技術のブロック図である。
【図10】従来技術のブロック図である。
【符号の説明】
100…CPU 101…CPU部 102…アクセス要求信号 103…内部アドレスバス 104…内部データバス 105…BCU部 105a…BCU主要部 105b…アクセス制御部 105c…クロック制御部 106…記憶装置 107…周辺機能 108…外部バス 109…レディー信号 110…クロック発生部 111…クロック 112…CPUクロック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データの演算処理を司るCPU部と、該
    CPU部と外部装置との間のデータ入出力を司るBCU
    部とを含み、該BCU部は、前記CPU部に内部バスで
    接続されると共に前記外部装置に外部バスで接続され、
    前記CPU部からのアクセス要求に応答して前記外部バ
    ス上にバスサイクルを発生させ、且つアクセス先の前記
    外部装置の応答可能速度に応じて前記バスサイクル中に
    ウエイトステートを発生させる機能を有するデータ処理
    装置において、 前記BCU部内にクロック制御部を備え、 該クロック制御部は、外部から供給されるクロックを前
    記CPU部および前記BCU部内に供給すると共に、前
    記CPU部に供給するクロックについては、前記CPU
    部からの前記外部装置に対するリードアクセス要求時に
    限り、前記CPU部が前記内部バスから前記リードアク
    セス要求にかかる入力データを入力するクロックの変化
    点の直前の状態を、前記内部バス上に前記入力データが
    確定する時点まで延長することを特徴とするデータ処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記BCU部は、前記外部装置から出力
    されるレディー信号に応じてウエイトステートを発生さ
    せるアクセス制御部を有することを特徴とする請求項1
    記載のデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記BCU部は、前記外部装置のアドレ
    ス毎にそのアクセス速度に応じたウエイトステート数を
    記憶する記憶手段を有し、前記CPU部からのアクセス
    要求時、アクセス要求先装置のアドレスに対応して前記
    記憶手段に記憶されたウエイトステート数に基づいてウ
    エイトステートを発生させるアクセス制御部を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記クロック制御部は、前記バスサイク
    ルのウエイトステート期間中、前記アクセス制御部を除
    くBCU主要部へのクロックの供給を停止することを特
    徴とする請求項3記載のデータ処理装置。
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