JPH08145512A - 冷凍装置 - Google Patents
冷凍装置Info
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- JPH08145512A JPH08145512A JP30845894A JP30845894A JPH08145512A JP H08145512 A JPH08145512 A JP H08145512A JP 30845894 A JP30845894 A JP 30845894A JP 30845894 A JP30845894 A JP 30845894A JP H08145512 A JPH08145512 A JP H08145512A
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- Japan
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- sludge
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フラッシュガスに起因する冷凍能力の低下や
乾燥剤の微粉化に起因するキャピラリーチューブの詰ま
りや圧縮機の摺動部の摩耗などがなく、しかもエステル
系潤滑油などを用いた場合でもキャピラリチューブの入
口サイドにスラッジが推積せず、長期に亘り安定して運
転できる冷凍装置を開発する。 【構成】 冷媒を凝縮液化する凝縮器、冷凍回路中の水
分を除去するための乾燥剤を充填したドライヤ、キャピ
ラリーチューブ、液化冷媒を蒸発させる蒸発器および蒸
発気化した冷媒を圧縮して凝縮器に吐出する圧縮機など
を備えた冷凍装置において、冷媒のガス溜りとスラッジ
溜りを設けたドライヤを用いることを特徴とする。
乾燥剤の微粉化に起因するキャピラリーチューブの詰ま
りや圧縮機の摺動部の摩耗などがなく、しかもエステル
系潤滑油などを用いた場合でもキャピラリチューブの入
口サイドにスラッジが推積せず、長期に亘り安定して運
転できる冷凍装置を開発する。 【構成】 冷媒を凝縮液化する凝縮器、冷凍回路中の水
分を除去するための乾燥剤を充填したドライヤ、キャピ
ラリーチューブ、液化冷媒を蒸発させる蒸発器および蒸
発気化した冷媒を圧縮して凝縮器に吐出する圧縮機など
を備えた冷凍装置において、冷媒のガス溜りとスラッジ
溜りを設けたドライヤを用いることを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍装置に関するもので
あり、さらに詳しくはオゾン層を破壊する危険がないＨ
ＦＣ系冷媒などを使用した冷凍装置において、スラッジ
によるキャピラリーチューブの詰まりやフラッシュガス
による冷凍能力の低下を防止して長期に亘り安定して運
転することを可能にした冷凍装置に関するものである。
あり、さらに詳しくはオゾン層を破壊する危険がないＨ
ＦＣ系冷媒などを使用した冷凍装置において、スラッジ
によるキャピラリーチューブの詰まりやフラッシュガス
による冷凍能力の低下を防止して長期に亘り安定して運
転することを可能にした冷凍装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、冷凍機の冷媒として用いられてい
るものはジクロロジフルオロメタン（Ｒ−１２）や共沸
混合冷媒のＲ−１２と１，１−ジフルオロエタン（Ｒ−
１５２ａ）とからなるＲ−５０２が多い。これらの冷媒
は通常の冷凍装置に好適でありＲ−１２などのＣＦＣ系
冷媒と相溶性のある鉱物油やアルキルベンゼン系油等の
冷凍機油を使用した冷凍サイクルは、信頼性、耐久性な
どの高い品質レベルに至っている。
るものはジクロロジフルオロメタン（Ｒ−１２）や共沸
混合冷媒のＲ−１２と１，１−ジフルオロエタン（Ｒ−
１５２ａ）とからなるＲ−５０２が多い。これらの冷媒
は通常の冷凍装置に好適でありＲ−１２などのＣＦＣ系
冷媒と相溶性のある鉱物油やアルキルベンゼン系油等の
冷凍機油を使用した冷凍サイクルは、信頼性、耐久性な
どの高い品質レベルに至っている。
【０００３】しかしながら、上記の各冷媒は、その高い
オゾン破壊の潜在性により、大気中に放出されて地球上
空のオゾン層に到達すると、このオゾン層を破壊する。
このオゾン層の破壊は冷媒中の塩素基（Ｃｌ）により引
き起こされる。そこで、この塩素基の含有量の少ない冷
媒、例えはクロロジフルオロメタン（ＨＣＦＣ−２２、
Ｒ−２２）、塩素基を含まない冷媒、例えはジフルオロ
メタン（ＨＦＣ−３２、Ｒ−３２）、ペンタフルオロエ
タン（ＨＦＣ−１２５、Ｒ−１２５）や１，１，１，２
−テトラフルオロエタン（ＨＦＣ−１３４ａ、Ｒ−１３
４ａ）、あるいはこれらの混合物がこれらの代替冷媒と
して考えられている。
オゾン破壊の潜在性により、大気中に放出されて地球上
空のオゾン層に到達すると、このオゾン層を破壊する。
このオゾン層の破壊は冷媒中の塩素基（Ｃｌ）により引
き起こされる。そこで、この塩素基の含有量の少ない冷
媒、例えはクロロジフルオロメタン（ＨＣＦＣ−２２、
Ｒ−２２）、塩素基を含まない冷媒、例えはジフルオロ
メタン（ＨＦＣ−３２、Ｒ−３２）、ペンタフルオロエ
タン（ＨＦＣ−１２５、Ｒ−１２５）や１，１，１，２
−テトラフルオロエタン（ＨＦＣ−１３４ａ、Ｒ−１３
４ａ）、あるいはこれらの混合物がこれらの代替冷媒と
して考えられている。
【０００４】図５に従来の冷凍装置の冷凍回路の例を示
す。１は圧縮機、２は凝縮器、３はドライヤ、４はキャ
ピラリーチューブ、５は蒸発器、６はアキュムレータ
ー、矢印は冷媒の流れ方向を示す。ドライヤ３はキャピ
ラリーチューブ４の前に設けられているので、ドライヤ
３中に冷凍回路中の水分を除去するために充填されてい
るモレキュラーシーブ粒状乾燥剤などが、運転中の振
動、摩擦、衝撃などにより微粉化し、その微粉や錆、ゴ
ミなどがキャピラリーチューブ４に流入して、キャピラ
リーチューブ４を詰まらせたり、圧縮機の摺動部を傷つ
けたり、摩擦抵抗を上げたり、摩耗するなどの問題があ
る。
す。１は圧縮機、２は凝縮器、３はドライヤ、４はキャ
ピラリーチューブ、５は蒸発器、６はアキュムレータ
ー、矢印は冷媒の流れ方向を示す。ドライヤ３はキャピ
ラリーチューブ４の前に設けられているので、ドライヤ
３中に冷凍回路中の水分を除去するために充填されてい
るモレキュラーシーブ粒状乾燥剤などが、運転中の振
動、摩擦、衝撃などにより微粉化し、その微粉や錆、ゴ
ミなどがキャピラリーチューブ４に流入して、キャピラ
リーチューブ４を詰まらせたり、圧縮機の摺動部を傷つ
けたり、摩擦抵抗を上げたり、摩耗するなどの問題があ
る。
【０００５】ＨＦＣ系冷媒に対して使用される冷凍機油
は、ＨＦＣ系冷媒と相溶性の少ない鉱物油やアルキルベ
ンゼン系油等、あるいはＨＦＣ系冷媒と相溶性のあるエ
ステル系潤滑油、エーテル系潤滑油、それらの混合油な
どがある。ＨＦＣ系冷媒とエステル系潤滑油などを用い
た冷凍装置の場合はエステル系潤滑油などが加水分解し
て劣化するなどのために、キャピラリチューブ４の主に
入口サイドに流量抵抗の変動を発生させる程度の推積物
（スラッジ）が発生し、冷凍能力を低下させると共に長
期に亘り安定して運転できない欠点があった。またドラ
イヤ３から蒸発器５へ流れる冷媒中に冷媒の気相部が多
く混入すると蒸発器５における冷凍能力が低下したり、
変動したりする問題（フラッシュガスの混入による問
題）がある。
は、ＨＦＣ系冷媒と相溶性の少ない鉱物油やアルキルベ
ンゼン系油等、あるいはＨＦＣ系冷媒と相溶性のあるエ
ステル系潤滑油、エーテル系潤滑油、それらの混合油な
どがある。ＨＦＣ系冷媒とエステル系潤滑油などを用い
た冷凍装置の場合はエステル系潤滑油などが加水分解し
て劣化するなどのために、キャピラリチューブ４の主に
入口サイドに流量抵抗の変動を発生させる程度の推積物
（スラッジ）が発生し、冷凍能力を低下させると共に長
期に亘り安定して運転できない欠点があった。またドラ
イヤ３から蒸発器５へ流れる冷媒中に冷媒の気相部が多
く混入すると蒸発器５における冷凍能力が低下したり、
変動したりする問題（フラッシュガスの混入による問
題）がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、乾燥
剤の微粉や錆、ゴミなどに起因するキャピラリーチュー
ブの詰まりや圧縮機の摺動部の摩耗などをなくし、しか
もエステル系潤滑油などを用いた場合でもキャピラリチ
ューブの入口サイドにスラッジが推積するのをなくし冷
凍能力の低下を防止すると共にフラッシュガスの混入に
よる冷凍能力の低下や変動を抑制して、長期に亘り安定
して運転することを可能にした冷凍装置を提供すること
である。
剤の微粉や錆、ゴミなどに起因するキャピラリーチュー
ブの詰まりや圧縮機の摺動部の摩耗などをなくし、しか
もエステル系潤滑油などを用いた場合でもキャピラリチ
ューブの入口サイドにスラッジが推積するのをなくし冷
凍能力の低下を防止すると共にフラッシュガスの混入に
よる冷凍能力の低下や変動を抑制して、長期に亘り安定
して運転することを可能にした冷凍装置を提供すること
である。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決すべく研究を重ねた結果、ドライヤに冷媒のガス溜り
とスラッジ溜りを設けることにより課題を解決できるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
決すべく研究を重ねた結果、ドライヤに冷媒のガス溜り
とスラッジ溜りを設けることにより課題を解決できるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
【０００８】本発明の請求項１の発明は、冷媒を凝縮液
化する凝縮器、冷凍回路中の水分を除去するための乾燥
剤を充填したドライヤ、キャピラリーチューブ、液化冷
媒を蒸発させる蒸発器および蒸発気化した冷媒を圧縮し
て凝縮器に吐出する圧縮機などを備えた冷凍装置におい
て、前記冷媒のガス溜りとスラッジ溜りを設けたドライ
ヤを用いることを特徴とする冷凍装置である。
化する凝縮器、冷凍回路中の水分を除去するための乾燥
剤を充填したドライヤ、キャピラリーチューブ、液化冷
媒を蒸発させる蒸発器および蒸発気化した冷媒を圧縮し
て凝縮器に吐出する圧縮機などを備えた冷凍装置におい
て、前記冷媒のガス溜りとスラッジ溜りを設けたドライ
ヤを用いることを特徴とする冷凍装置である。
【０００９】本発明の請求項２の発明は、請求項１記載
の冷凍装置において、上部に該ガス溜りを設け、下部に
スラッジ溜りを設け、該ガス溜りとスラッジ溜りの間に
乾燥剤を充填したドライヤであることを特徴とする。
の冷凍装置において、上部に該ガス溜りを設け、下部に
スラッジ溜りを設け、該ガス溜りとスラッジ溜りの間に
乾燥剤を充填したドライヤであることを特徴とする。
【００１０】本発明の請求項３の発明は、請求項２記載
の冷凍装置において、上部の該ガス溜りに冷媒入口を設
け、下部のスラッジ溜りに冷媒出口を設けたドライヤで
あることを特徴とする。
の冷凍装置において、上部の該ガス溜りに冷媒入口を設
け、下部のスラッジ溜りに冷媒出口を設けたドライヤで
あることを特徴とする。
【００１１】本発明の請求項４の発明は、請求項１ない
し請求項３記載の冷凍装置において冷媒がＨＦＣ系冷媒
あるいはＨＦＣ系冷媒を主体とする冷媒であることを特
徴とする。
し請求項３記載の冷凍装置において冷媒がＨＦＣ系冷媒
あるいはＨＦＣ系冷媒を主体とする冷媒であることを特
徴とする。
【００１２】本発明の請求項５の発明は、請求項１ない
し請求項４記載の冷凍装置において冷凍機油がエステル
系潤滑油、エーテル系潤滑油あるいはこれらの混合物で
あることを特徴とする。
し請求項４記載の冷凍装置において冷凍機油がエステル
系潤滑油、エーテル系潤滑油あるいはこれらの混合物で
あることを特徴とする。
【００１３】本発明の請求項６の発明は、請求項１ない
し請求項５記載の冷凍装置において該乾燥剤がモレキュ
ラーシーブ粒状乾燥剤であることを特徴とする。
し請求項５記載の冷凍装置において該乾燥剤がモレキュ
ラーシーブ粒状乾燥剤であることを特徴とする。
【００１４】
【作用】本発明の冷凍装置は、ドライヤに冷媒のガス溜
りとスラッジ溜りを設けたことを特徴とする。冷媒のガ
ス溜りとスラッジ溜りを設けてあればドライヤ自体の構
造は特に限定されない。しかし、上部に冷媒のガス溜り
を設け、下部にスラッジ溜りを設け、冷媒のガス溜りと
スラッジ溜りの間に乾燥剤を充填した構造にすることが
好ましく、さらに上部の冷媒のガス溜りに冷媒入口を設
け、下部のスラッジ溜りに冷媒出口を設けた構造とする
ことが好ましい。
りとスラッジ溜りを設けたことを特徴とする。冷媒のガ
ス溜りとスラッジ溜りを設けてあればドライヤ自体の構
造は特に限定されない。しかし、上部に冷媒のガス溜り
を設け、下部にスラッジ溜りを設け、冷媒のガス溜りと
スラッジ溜りの間に乾燥剤を充填した構造にすることが
好ましく、さらに上部の冷媒のガス溜りに冷媒入口を設
け、下部のスラッジ溜りに冷媒出口を設けた構造とする
ことが好ましい。
【００１５】ドライヤを通る冷媒中に冷媒の気相部が多
く混入しても冷媒のガス溜り中に溜めることができ、溜
った気相部の大部分はドライヤ中で液化する。乾燥剤な
どの微粉、錆びの粉、摩耗残渣、油状物などの重い物質
はスラッジ溜り中に堆積させ、冷凍回路中に冷媒に同伴
されて流出しないようにすることができる。重い物質を
スラッジ溜り中に堆積させるためには、重い物質が重力
により自然にスラッジ溜り中に堆積するようにすればよ
い。
く混入しても冷媒のガス溜り中に溜めることができ、溜
った気相部の大部分はドライヤ中で液化する。乾燥剤な
どの微粉、錆びの粉、摩耗残渣、油状物などの重い物質
はスラッジ溜り中に堆積させ、冷凍回路中に冷媒に同伴
されて流出しないようにすることができる。重い物質を
スラッジ溜り中に堆積させるためには、重い物質が重力
により自然にスラッジ溜り中に堆積するようにすればよ
い。
【００１６】本発明者の研究によると、エステル系潤滑
油などの冷凍機油の劣化の原因は冷凍回路中の水分を除
去するために使用されているモレキュラーシーブ粒状乾
燥剤が微粉化して、それが触媒的に作用することが劣化
の主な原因であることが判った。スラッジ溜り中に溜っ
た微粉化した乾燥剤はエステル系潤滑油などの冷凍機油
と接触する機会が少ないので、エステル系潤滑油などの
冷凍機油の劣化の原因とならない。
油などの冷凍機油の劣化の原因は冷凍回路中の水分を除
去するために使用されているモレキュラーシーブ粒状乾
燥剤が微粉化して、それが触媒的に作用することが劣化
の主な原因であることが判った。スラッジ溜り中に溜っ
た微粉化した乾燥剤はエステル系潤滑油などの冷凍機油
と接触する機会が少ないので、エステル系潤滑油などの
冷凍機油の劣化の原因とならない。
【００１７】
【実施例】以下、図１〜図４により本発明の内容をさら
に具体的に説明するが、本発明はこれらの内容に何ら限
定されるものではない。図４は従来のドライヤの断面説
明図である。７は入口、９はフィルター、１０は乾燥
剤、１２は出口、矢印は冷媒の流れを示す。
に具体的に説明するが、本発明はこれらの内容に何ら限
定されるものではない。図４は従来のドライヤの断面説
明図である。７は入口、９はフィルター、１０は乾燥
剤、１２は出口、矢印は冷媒の流れを示す。
【００１８】（ａ）は従来通常用いられているドライヤ
の断面説明図である。このドライヤにはスラッジ溜りも
冷媒のガス溜りも設けられていないので乾燥剤の微粉や
錆、ゴミなどと共に冷媒のガスはドライヤからキャピラ
リーチューブへ流れ出てしまい、乾燥剤の微粉や錆、ゴ
ミなどに起因する問題やフラッシュガスに起因する問題
が発生する。
の断面説明図である。このドライヤにはスラッジ溜りも
冷媒のガス溜りも設けられていないので乾燥剤の微粉や
錆、ゴミなどと共に冷媒のガスはドライヤからキャピラ
リーチューブへ流れ出てしまい、乾燥剤の微粉や錆、ゴ
ミなどに起因する問題やフラッシュガスに起因する問題
が発生する。
【００１９】（ｂ）はドライヤの出口１２の前にスラッ
ジ溜り１１を設けたドライヤの断面説明図である。乾燥
剤の微粉や錆、ゴミなど１３はある程度までスラッジ溜
り１１に溜めることができるが、このドライヤには冷媒
のガス溜りが設けられていないので冷媒のガスはドライ
ヤからキャピラリーチューブへ流れ出てしまい、フラッ
シュガスに起因する問題が発生する。この構造に類似の
構造を有するドライヤとして、例えば、実公昭５０−１
９２５１号公報の第１図に開示のドライヤを挙げること
ができる。しかし、同公報に記載のドライヤは冷凍回路
中の水分を効率よく除去するために提案されたものであ
り、しかもその底部に設けられているのは冷媒溜りであ
り、異物、ゴミ、スラッジなどはドライヤ中のフィルタ
で除去するように構成されている。
ジ溜り１１を設けたドライヤの断面説明図である。乾燥
剤の微粉や錆、ゴミなど１３はある程度までスラッジ溜
り１１に溜めることができるが、このドライヤには冷媒
のガス溜りが設けられていないので冷媒のガスはドライ
ヤからキャピラリーチューブへ流れ出てしまい、フラッ
シュガスに起因する問題が発生する。この構造に類似の
構造を有するドライヤとして、例えば、実公昭５０−１
９２５１号公報の第１図に開示のドライヤを挙げること
ができる。しかし、同公報に記載のドライヤは冷凍回路
中の水分を効率よく除去するために提案されたものであ
り、しかもその底部に設けられているのは冷媒溜りであ
り、異物、ゴミ、スラッジなどはドライヤ中のフィルタ
で除去するように構成されている。
【００２０】（ｃ）はドライヤの出口１２の前に冷媒の
ガス溜り８を設けたドライヤの断面説明図である。冷媒
のガスはある程度まで冷媒のガス溜り８に溜めることが
できるが、このドライヤにはスラッジ溜りが設けられて
いないので乾燥剤の微粉や錆、ゴミなどはドライヤから
キャピラリーチューブへ流れ出てしまい、乾燥剤の微粉
や錆、ゴミなどに起因する問題が発生する。
ガス溜り８を設けたドライヤの断面説明図である。冷媒
のガスはある程度まで冷媒のガス溜り８に溜めることが
できるが、このドライヤにはスラッジ溜りが設けられて
いないので乾燥剤の微粉や錆、ゴミなどはドライヤから
キャピラリーチューブへ流れ出てしまい、乾燥剤の微粉
や錆、ゴミなどに起因する問題が発生する。
【００２１】図１は本発明で用いるドライヤの断面説明
図である。ドライヤ３Ａの上部に冷媒のガス溜り８、下
部にスラッジ溜り１１が設けられており、冷媒のガス溜
り８とスラッジ溜り１１の間に乾燥剤１０が充填されて
いる。矢印は冷媒の流れを示す。入口７から入った冷媒
はガス溜り８、フィルター９、乾燥剤１０、スラッジ溜
り１１を経て出口１２から出てキャピラリーチューブ
（図示せず）に流れる。冷媒中のガスは冷媒のガス溜り
８に溜めることができる。乾燥剤の微粉や錆、ゴミなど
１３はスラッジ溜り１１に溜めることができる。
図である。ドライヤ３Ａの上部に冷媒のガス溜り８、下
部にスラッジ溜り１１が設けられており、冷媒のガス溜
り８とスラッジ溜り１１の間に乾燥剤１０が充填されて
いる。矢印は冷媒の流れを示す。入口７から入った冷媒
はガス溜り８、フィルター９、乾燥剤１０、スラッジ溜
り１１を経て出口１２から出てキャピラリーチューブ
（図示せず）に流れる。冷媒中のガスは冷媒のガス溜り
８に溜めることができる。乾燥剤の微粉や錆、ゴミなど
１３はスラッジ溜り１１に溜めることができる。
【００２２】図２は本発明で用いるドライヤを凝縮器に
連結した状態を示す説明図である。２は凝縮器、１４は
熱交換コイルを示し、熱交換コイル１４はドライヤ３Ａ
の入口７に連結されている。矢印は冷媒の流れを示す。
熱交換コイル１４から出た冷媒はドライヤ３Ａ中で水分
を除去され、冷媒のガスやスラッジなども除去されて出
口１２から出てキャピラリーチューブ（図示せず）に流
れる。
連結した状態を示す説明図である。２は凝縮器、１４は
熱交換コイルを示し、熱交換コイル１４はドライヤ３Ａ
の入口７に連結されている。矢印は冷媒の流れを示す。
熱交換コイル１４から出た冷媒はドライヤ３Ａ中で水分
を除去され、冷媒のガスやスラッジなども除去されて出
口１２から出てキャピラリーチューブ（図示せず）に流
れる。
【００２３】図３は本発明で用いる他のドライヤの断面
説明図である。ドライヤ３Ｂの上部に冷媒のガス溜り
８、下部にスラッジ溜り１１が設けられており、冷媒の
ガス溜り８とスラッジ溜り１１の間に乾燥剤１０が充填
されている。矢印は冷媒の流れを示す。下部の入口７か
ら入った冷媒はスラッジ溜り１１、乾燥剤１０、フィル
ター９、冷媒のガス溜り８を経て出口１２から出てキャ
ピラリーチューブ（図示せず）に流れる。冷媒中のガス
は冷媒のガス溜り８に溜めることができる。乾燥剤の微
粉や錆、ゴミなど１３はスラッジ溜り１１に溜めること
ができる。
説明図である。ドライヤ３Ｂの上部に冷媒のガス溜り
８、下部にスラッジ溜り１１が設けられており、冷媒の
ガス溜り８とスラッジ溜り１１の間に乾燥剤１０が充填
されている。矢印は冷媒の流れを示す。下部の入口７か
ら入った冷媒はスラッジ溜り１１、乾燥剤１０、フィル
ター９、冷媒のガス溜り８を経て出口１２から出てキャ
ピラリーチューブ（図示せず）に流れる。冷媒中のガス
は冷媒のガス溜り８に溜めることができる。乾燥剤の微
粉や錆、ゴミなど１３はスラッジ溜り１１に溜めること
ができる。
【００２４】
【発明の効果】本発明の冷凍装置は、ドライヤに冷媒の
ガス溜りとスラッジ溜りを設け、冷媒中のガスは冷媒の
ガス溜りに溜め、乾燥剤の微粉や錆、ゴミなどはスラッ
ジ溜りに溜めるようにしたので、フラッシュガスに起因
する冷凍能力低下などの問題や乾燥剤の微粉や錆、ゴミ
などに起因するキャピラリーチューブの詰まりや圧縮機
の摺動部の摩耗などがなくなり、しかもエステル系潤滑
油などを用いた場合でもキャピラリチューブの入口サイ
ドにスラッジが推積しなくなり、長期に亘り安定して運
転することができる。本発明の冷凍装置は簡単な構成か
らなるので経済的である上、効果が大きいので産業上の
利用価値が高い。
ガス溜りとスラッジ溜りを設け、冷媒中のガスは冷媒の
ガス溜りに溜め、乾燥剤の微粉や錆、ゴミなどはスラッ
ジ溜りに溜めるようにしたので、フラッシュガスに起因
する冷凍能力低下などの問題や乾燥剤の微粉や錆、ゴミ
などに起因するキャピラリーチューブの詰まりや圧縮機
の摺動部の摩耗などがなくなり、しかもエステル系潤滑
油などを用いた場合でもキャピラリチューブの入口サイ
ドにスラッジが推積しなくなり、長期に亘り安定して運
転することができる。本発明の冷凍装置は簡単な構成か
らなるので経済的である上、効果が大きいので産業上の
利用価値が高い。
【図１】 本発明で用いるドライヤの断面説明図であ
る。
る。
【図２】 本発明で用いるドライヤを凝縮器に連結した
状態を示す説明図である。
状態を示す説明図である。
【図３】 本発明で用いる他のドライヤの断面説明図で
ある。
ある。
【図４】 従来のドライヤの断面説明図である。
【図５】 従来の冷凍装置の冷凍回路の例である。
１ 圧縮機 ２ 凝縮器 ３、３Ａ、３Ｂ ドライヤ ４ キャピラリーチューブ ５ 蒸発器 ６ アキュムレータ ７ 入口 ８ 冷媒のガス溜り ９ フィルター １０ 乾燥剤 １１ スラッジ溜り １２ 出口 １３ スラッジなど １４ 熱交換コイル
Claims (6)
- 【請求項１】 冷媒を凝縮液化する凝縮器、冷凍回路中
の水分を除去するための乾燥剤を充填したドライヤ、キ
ャピラリーチューブ、液化冷媒を蒸発させる蒸発器およ
び蒸発気化した冷媒を圧縮して凝縮器に吐出する圧縮機
などを備えた冷凍装置において、前記冷媒のガス溜りと
スラッジ溜りを設けたドライヤを用いることを特徴とす
る冷凍装置。 - 【請求項２】 上部に該ガス溜りを設け、下部にスラッ
ジ溜りを設け、該ガス溜りとスラッジ溜りの間に乾燥剤
を充填したドライヤである請求項１記載の冷凍装置。 - 【請求項３】 上部の該ガス溜りに冷媒入口を設け、下
部のスラッジ溜りに冷媒出口を設けたドライヤである請
求項２記載の冷凍装置。 - 【請求項４】 冷媒がＨＦＣ系冷媒あるいはＨＦＣ系冷
媒を主体とする冷媒である請求項１ないし請求項３記載
の冷凍装置。 - 【請求項５】 冷凍機油がエステル系潤滑油、エーテル
系潤滑油あるいはこれらの混合物である請求項１ないし
請求項４記載の冷凍装置。 - 【請求項６】 該乾燥剤がモレキュラーシーブ粒状乾燥
剤である請求項１ないし請求項５記載の冷凍装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30845894A JPH08145512A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 冷凍装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30845894A JPH08145512A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 冷凍装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08145512A true JPH08145512A (ja) | 1996-06-07 |
Family
ID=17981272
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30845894A Pending JPH08145512A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | 冷凍装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08145512A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103557649A (zh) * | 2013-11-12 | 2014-02-05 | 合肥美菱股份有限公司 | 一种冰箱过滤器 |
-
1994
- 1994-11-18 JP JP30845894A patent/JPH08145512A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103557649A (zh) * | 2013-11-12 | 2014-02-05 | 合肥美菱股份有限公司 | 一种冰箱过滤器 |
| CN103557649B (zh) * | 2013-11-12 | 2016-03-30 | 合肥美菱股份有限公司 | 一种冰箱过滤器 |
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