JPH10103246A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
密閉型圧縮機Info
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- JPH10103246A JPH10103246A JP25708096A JP25708096A JPH10103246A JP H10103246 A JPH10103246 A JP H10103246A JP 25708096 A JP25708096 A JP 25708096A JP 25708096 A JP25708096 A JP 25708096A JP H10103246 A JPH10103246 A JP H10103246A
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- JP
- Japan
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- refrigerant
- filter
- sludge
- hermetic compressor
- discharged
- Prior art date
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C23/00—Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C23/008—Hermetic pumps
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C21/00—Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
- F01C21/10—Outer members for co-operation with rotary pistons; Casings
- F01C21/104—Stators; Members defining the outer boundaries of the working chamber
- F01C21/108—Stators; Members defining the outer boundaries of the working chamber with an axial surface, e.g. side plates
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/0092—Removing solid or liquid contaminants from the gas under pumping, e.g. by filtering or deposition; Purging; Scrubbing; Cleaning
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Compressor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エステル系冷凍機油やHFC系冷媒を使用し
た場合でも、キャピラリーチューブが詰ったり、圧縮機
の摺動部が傷ついたり、摩擦抵抗が上ったり摩耗せず、
長期に安定して運転できる密閉型圧縮機を提供する。 【解決手段】 密閉容器内の上側に回転軸を有する電動
要素と、下側にこの電動要素の回転軸によって駆動され
る圧縮要素とを収納し、吸入した冷媒をこの圧縮要素に
より圧縮して前記密閉容器内に吐出して、前記密閉容器
外に吐出するようにした密閉型圧縮機において、前記圧
縮要素のカップマフラーの吐出口に冷媒中のスラッジを
除去して溜めるためのフィルタを設ける。
た場合でも、キャピラリーチューブが詰ったり、圧縮機
の摺動部が傷ついたり、摩擦抵抗が上ったり摩耗せず、
長期に安定して運転できる密閉型圧縮機を提供する。 【解決手段】 密閉容器内の上側に回転軸を有する電動
要素と、下側にこの電動要素の回転軸によって駆動され
る圧縮要素とを収納し、吸入した冷媒をこの圧縮要素に
より圧縮して前記密閉容器内に吐出して、前記密閉容器
外に吐出するようにした密閉型圧縮機において、前記圧
縮要素のカップマフラーの吐出口に冷媒中のスラッジを
除去して溜めるためのフィルタを設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉型圧縮機に関
するものであり、さらに詳しくはオゾン層を破壊する危
険がないHFC系冷媒などを使用した冷凍装置におい
て、冷凍回路内で発生したスラッジなどによるキャピラ
リーチューブの閉塞などを防止し、長期に亘り安定して
運転することを可能にした密閉型圧縮機に関するもので
ある。
するものであり、さらに詳しくはオゾン層を破壊する危
険がないHFC系冷媒などを使用した冷凍装置におい
て、冷凍回路内で発生したスラッジなどによるキャピラ
リーチューブの閉塞などを防止し、長期に亘り安定して
運転することを可能にした密閉型圧縮機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍機の冷媒として用いられてい
るものはジクロロジフルオロメタン(R−12)や共沸
混合冷媒のR−22とモノクロロペンタフルオロエタン
(R−115a)とからなるR−502が多い。これら
の冷媒は、通常の冷凍装置に好適であり、冷媒と相溶性
のある鉱物油やアルキルベンゼン系油等の冷凍機油を使
用した冷凍サイクルは、信頼性、耐久性など高い品質レ
ベルに至っている。
るものはジクロロジフルオロメタン(R−12)や共沸
混合冷媒のR−22とモノクロロペンタフルオロエタン
(R−115a)とからなるR−502が多い。これら
の冷媒は、通常の冷凍装置に好適であり、冷媒と相溶性
のある鉱物油やアルキルベンゼン系油等の冷凍機油を使
用した冷凍サイクルは、信頼性、耐久性など高い品質レ
ベルに至っている。
【0003】しかしながら、上記の冷媒は、オゾン破壊
が高く、大気中に放出されて地球上空のオゾン層に到達
すると、このオゾン層を破壊する。このオゾン層の破壊
は冷媒中の塩素基(Cl)により引き起こされる。そこ
で、塩素基の含有量の少ない冷媒、例えはクロロジフル
オロメタン(HCFC−22、R−22)、塩素基を含
まない冷媒、例えはジフルオロメタン(HFC−32、
R−32)、ペンタフルオロエタン(HFC−125、
R−125)や1,1,1,2−テトラフルオロエタン
(HFC−134a、R−134a)がこれらの代替冷
媒(以下、HFC系冷媒と称す)として考えられてい
る。
が高く、大気中に放出されて地球上空のオゾン層に到達
すると、このオゾン層を破壊する。このオゾン層の破壊
は冷媒中の塩素基(Cl)により引き起こされる。そこ
で、塩素基の含有量の少ない冷媒、例えはクロロジフル
オロメタン(HCFC−22、R−22)、塩素基を含
まない冷媒、例えはジフルオロメタン(HFC−32、
R−32)、ペンタフルオロエタン(HFC−125、
R−125)や1,1,1,2−テトラフルオロエタン
(HFC−134a、R−134a)がこれらの代替冷
媒(以下、HFC系冷媒と称す)として考えられてい
る。
【0004】図4は、従来の代表的な冷凍回路の例であ
る。41は圧縮機、42は凝縮器、43はドライヤ、4
4はキャピラリーチューブ、45は蒸発器、46はアキ
ュムレーターである。矢印は冷媒の流れ方向を示す。H
FC系冷媒に対して使用される冷凍機油としては、HF
C系冷媒と相溶性のない鉱物油やアルキルベンゼン系油
などや、HFC系冷媒と相溶性のあるエステル系冷凍機
油、エーテル系冷凍機油、それらの混合油(以下エステ
ル系冷凍機油と称す)などがある。しかし、エステル系
冷凍機油を使用すると、冷凍回路内に水分が存在した場
合、冷凍機油が加水分解されて酸が発生し、発生した酸
は金属石鹸などのスラツジを形成する。そして、発生し
たスラッジは、キャピラリーチューブ44に流入して、
キャピラリーチューブ44を詰まらせたり、あるいは圧
縮機41の摺動部を傷つけたり、摩擦抵抗を上げたり、
摩耗するなどの問題があり、冷凍能力を低下させると共
に長期に亘り安定して運転できない欠点があった。
る。41は圧縮機、42は凝縮器、43はドライヤ、4
4はキャピラリーチューブ、45は蒸発器、46はアキ
ュムレーターである。矢印は冷媒の流れ方向を示す。H
FC系冷媒に対して使用される冷凍機油としては、HF
C系冷媒と相溶性のない鉱物油やアルキルベンゼン系油
などや、HFC系冷媒と相溶性のあるエステル系冷凍機
油、エーテル系冷凍機油、それらの混合油(以下エステ
ル系冷凍機油と称す)などがある。しかし、エステル系
冷凍機油を使用すると、冷凍回路内に水分が存在した場
合、冷凍機油が加水分解されて酸が発生し、発生した酸
は金属石鹸などのスラツジを形成する。そして、発生し
たスラッジは、キャピラリーチューブ44に流入して、
キャピラリーチューブ44を詰まらせたり、あるいは圧
縮機41の摺動部を傷つけたり、摩擦抵抗を上げたり、
摩耗するなどの問題があり、冷凍能力を低下させると共
に長期に亘り安定して運転できない欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、冷凍
機油としてエステル系冷凍機油、エーテル系冷凍機油な
どを用いたり、HFC系冷媒を使用した場合でも、冷凍
回路内で発生したスラッジを除去して、キャピラリーチ
ューブを詰まらせたり、圧縮機の摺動部を傷つけたり、
摩擦抵抗を上げたり、摩耗するなどがないようにするこ
とにより、長期に亘り安定して運転できる密閉型圧縮機
を提供することである。
機油としてエステル系冷凍機油、エーテル系冷凍機油な
どを用いたり、HFC系冷媒を使用した場合でも、冷凍
回路内で発生したスラッジを除去して、キャピラリーチ
ューブを詰まらせたり、圧縮機の摺動部を傷つけたり、
摩擦抵抗を上げたり、摩耗するなどがないようにするこ
とにより、長期に亘り安定して運転できる密閉型圧縮機
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
を解決すべく研究を重ねた結果、前記圧縮要素のカップ
マフラーの吐出口に、冷媒は通過するが、冷媒中のスラ
ッジを除去して溜めることができるフィルタを設けるこ
とにより、前記課題を解決できることを見いだし、本発
明を完成するに至った。
を解決すべく研究を重ねた結果、前記圧縮要素のカップ
マフラーの吐出口に、冷媒は通過するが、冷媒中のスラ
ッジを除去して溜めることができるフィルタを設けるこ
とにより、前記課題を解決できることを見いだし、本発
明を完成するに至った。
【0007】本発明の請求項1の発明は、密閉容器内の
上側に回転軸を有する電動要素と、下側にこの電動要素
の回転軸によって駆動される圧縮要素とを収納し、吸入
した冷媒をこの圧縮要素により圧縮して前記密閉容器内
に吐出して、前記密閉容器外に吐出するようにした密閉
型圧縮機において、前記圧縮要素のカップマフラーの吐
出口に冷媒中のスラッジを除去して溜めるためのフィル
タを設けたことを特徴とする密閉型圧縮機である。
上側に回転軸を有する電動要素と、下側にこの電動要素
の回転軸によって駆動される圧縮要素とを収納し、吸入
した冷媒をこの圧縮要素により圧縮して前記密閉容器内
に吐出して、前記密閉容器外に吐出するようにした密閉
型圧縮機において、前記圧縮要素のカップマフラーの吐
出口に冷媒中のスラッジを除去して溜めるためのフィル
タを設けたことを特徴とする密閉型圧縮機である。
【0008】本発明の請求項2の発明は、請求項1記載
の密閉型圧縮機において、前記フィルタが金網からなる
ことを特徴とする。
の密閉型圧縮機において、前記フィルタが金網からなる
ことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3の発明は、請求項1ある
いは請求項2記載の密閉型圧縮機において、前記フィル
タは冷媒濾過部とスラッジ溜め部からなることを特徴と
する。
いは請求項2記載の密閉型圧縮機において、前記フィル
タは冷媒濾過部とスラッジ溜め部からなることを特徴と
する。
【0010】本発明の請求項4の発明は、請求項1ない
し請求項3記載の密閉型圧縮機において、冷媒がHFC
系冷媒あるいはHFC系冷媒を主体とする冷媒であるこ
とを特徴とする。
し請求項3記載の密閉型圧縮機において、冷媒がHFC
系冷媒あるいはHFC系冷媒を主体とする冷媒であるこ
とを特徴とする。
【0011】本発明の請求項5の発明は、請求項1ない
し請求項4記載の密閉型圧縮機において、冷凍機油がエ
ステル系潤滑油、エーテル系潤滑油あるいはこれらの混
合物であることを特徴とする。
し請求項4記載の密閉型圧縮機において、冷凍機油がエ
ステル系潤滑油、エーテル系潤滑油あるいはこれらの混
合物であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の密閉型圧縮機の1
例を示す断面図である。図1において、1は底部にオイ
ルの貯溜されたオイル溜2を有する密閉容器で、この容
器内には上側に電動要素3が、下側にこの電動要素の回
転軸4によって駆動される回転圧縮要素5が収納されて
いる。電動要素3は密閉容器1の内壁に固着された固定
子6と、この固定子の内部でエアギャップ7を介して回
転軸4に挿着された回転子8とで構成されている。固定
子6は外周に切欠によりオイル戻し孔9を有する鉄心1
0と、上下に臨ませたコイルエンド11を有する巻線1
2とで構成されている。回転子8は鉄心13と、この鉄
心の上下端に設けられたエンドリング14とで構成され
ている。
例を示す断面図である。図1において、1は底部にオイ
ルの貯溜されたオイル溜2を有する密閉容器で、この容
器内には上側に電動要素3が、下側にこの電動要素の回
転軸4によって駆動される回転圧縮要素5が収納されて
いる。電動要素3は密閉容器1の内壁に固着された固定
子6と、この固定子の内部でエアギャップ7を介して回
転軸4に挿着された回転子8とで構成されている。固定
子6は外周に切欠によりオイル戻し孔9を有する鉄心1
0と、上下に臨ませたコイルエンド11を有する巻線1
2とで構成されている。回転子8は鉄心13と、この鉄
心の上下端に設けられたエンドリング14とで構成され
ている。
【0013】このエンドリングには半リング状の上部バ
ランサー15と下部バランサー16とが取付けられてい
る。回転圧縮要素5はシリンダ17と、回転軸4の偏心
部18によりシリンダ17内を回転するローラ19と、
このローラに接してシリンダ17内を分けるベーン20
と、シリンダ17の開口を封じる上軸受部21と下軸受
部22と、この上軸受部に取付けられた吐出弁23と、
この吐出弁を覆うカップマフラー24とで構成されてい
る。このカップマフラーの上面には下部バランサー16
の回転軌道上に対向して吐出口25が設けられている。
26は冷媒吐出管で、この冷媒吐出管は密閉容器1の上
部を密閉しているエンドキャップ27に貫通して設けら
れている。28はアキュムレータである。
ランサー15と下部バランサー16とが取付けられてい
る。回転圧縮要素5はシリンダ17と、回転軸4の偏心
部18によりシリンダ17内を回転するローラ19と、
このローラに接してシリンダ17内を分けるベーン20
と、シリンダ17の開口を封じる上軸受部21と下軸受
部22と、この上軸受部に取付けられた吐出弁23と、
この吐出弁を覆うカップマフラー24とで構成されてい
る。このカップマフラーの上面には下部バランサー16
の回転軌道上に対向して吐出口25が設けられている。
26は冷媒吐出管で、この冷媒吐出管は密閉容器1の上
部を密閉しているエンドキャップ27に貫通して設けら
れている。28はアキュムレータである。
【0014】本発明においては、前記カップマフラー2
4に設けた吐出口25には、冷媒中のスラッジを除去し
て溜めるためのフィルタ29が設けられている。矢印は
冷媒の流れを示す。
4に設けた吐出口25には、冷媒中のスラッジを除去し
て溜めるためのフィルタ29が設けられている。矢印は
冷媒の流れを示す。
【0015】このように構成された密閉型圧縮機におい
て、シリンダ17内に流入した冷媒はローラ19とベー
ン20との共働により圧縮され、吐出弁23を開放して
カップマフラー24内に吐出される。このカップマフラ
ー内の冷媒は吐出口25からフィルタ29を経て電動要
素3のエアギャップ7を通って、この電動要素の上部に
吐出され、そして冷媒吐出管26を経て密閉型圧縮機外
に吐出される。電動要素3の上部に吐出された冷媒は回
転子8の回転により旋回させられ、内部に含まれている
質量の重いオイルを旋回による遠心力で密閉容器1の内
壁側に振り飛ばして分離している。オイルの分離された
冷媒は吐出管26から密閉容器1外に吐出される。そし
て、分離されたオイルは固定子6のオイル戻し孔9から
オイル溜2へ戻される。
て、シリンダ17内に流入した冷媒はローラ19とベー
ン20との共働により圧縮され、吐出弁23を開放して
カップマフラー24内に吐出される。このカップマフラ
ー内の冷媒は吐出口25からフィルタ29を経て電動要
素3のエアギャップ7を通って、この電動要素の上部に
吐出され、そして冷媒吐出管26を経て密閉型圧縮機外
に吐出される。電動要素3の上部に吐出された冷媒は回
転子8の回転により旋回させられ、内部に含まれている
質量の重いオイルを旋回による遠心力で密閉容器1の内
壁側に振り飛ばして分離している。オイルの分離された
冷媒は吐出管26から密閉容器1外に吐出される。そし
て、分離されたオイルは固定子6のオイル戻し孔9から
オイル溜2へ戻される。
【0016】上記フィルタ29は、冷媒を通過させる
が、冷媒中に含まれるスラッジを除去して溜めることが
できるようになっているので、スラッジが、図4に示し
た冷凍回路中のキャピラリーチューブ44に流入して詰
まらせたり、あるいは圧縮機41の摺動部を傷つけた
り、摩擦抵抗を上げたり、摩耗させたりすることがなく
なる。
が、冷媒中に含まれるスラッジを除去して溜めることが
できるようになっているので、スラッジが、図4に示し
た冷凍回路中のキャピラリーチューブ44に流入して詰
まらせたり、あるいは圧縮機41の摺動部を傷つけた
り、摩擦抵抗を上げたり、摩耗させたりすることがなく
なる。
【0017】図2はカップマフラーとフィルタを示す平
面図である。図3はカップマフラーとフィルタを示す断
面図である。図2、図3において、フィルタ29はカッ
プマフラー24の吐出口25上に固定して備えられてい
る。そしてフィルタ29は、吐出口25に固定された箇
所から上方にほぼ垂直に延在する冷媒濾過部30とこの
冷媒濾過部30の先端が折れ曲がったスラッジ溜め部3
1とから構成されている。カップマフラー24内に吐出
された冷媒は吐出口25を経て、この吐出口25上に固
定して備えられた冷媒濾過部30に入り、冷媒中にスラ
ッジが存在する場合、このスラッジは冷媒濾過部30で
濾過されて除去され、スラッジを除去された冷媒は矢印
で示した方向に吐出されるようになっている。一方、冷
媒濾過部30に溜ったスラッジは冷媒の流れによりスラ
ッジ溜め部31の方向に押しやられて、スラッジ溜め部
31に溜められる。したがって、スラッジ32はフィル
タ29のスラッジ溜め部31に溜められ、冷媒は冷媒濾
過部30を経て吐出されるので流路抵抗が増加しない。
面図である。図3はカップマフラーとフィルタを示す断
面図である。図2、図3において、フィルタ29はカッ
プマフラー24の吐出口25上に固定して備えられてい
る。そしてフィルタ29は、吐出口25に固定された箇
所から上方にほぼ垂直に延在する冷媒濾過部30とこの
冷媒濾過部30の先端が折れ曲がったスラッジ溜め部3
1とから構成されている。カップマフラー24内に吐出
された冷媒は吐出口25を経て、この吐出口25上に固
定して備えられた冷媒濾過部30に入り、冷媒中にスラ
ッジが存在する場合、このスラッジは冷媒濾過部30で
濾過されて除去され、スラッジを除去された冷媒は矢印
で示した方向に吐出されるようになっている。一方、冷
媒濾過部30に溜ったスラッジは冷媒の流れによりスラ
ッジ溜め部31の方向に押しやられて、スラッジ溜め部
31に溜められる。したがって、スラッジ32はフィル
タ29のスラッジ溜め部31に溜められ、冷媒は冷媒濾
過部30を経て吐出されるので流路抵抗が増加しない。
【0018】上記フィルタ29は、冷媒を通過させる
が、冷媒中に含まれるスラッジを除去して溜めることが
でき、圧縮機、冷凍装置やその性能に悪影響を与えない
ようなものであれば特に限定されない。具体的には例え
ば、約100〜200メッシュのステンレス金網からな
るフィルタは好ましく使用できる。
が、冷媒中に含まれるスラッジを除去して溜めることが
でき、圧縮機、冷凍装置やその性能に悪影響を与えない
ようなものであれば特に限定されない。具体的には例え
ば、約100〜200メッシュのステンレス金網からな
るフィルタは好ましく使用できる。
【0019】図4に示したドライヤ43は冷凍回路中の
水分を除去するために設けられているが、本発明におい
てはドライヤ43を使用してもよいが、上記フィルタ2
9により冷凍回路中の水分を除去できるのでドライヤ4
3を使用しなくても差し支えない。
水分を除去するために設けられているが、本発明におい
てはドライヤ43を使用してもよいが、上記フィルタ2
9により冷凍回路中の水分を除去できるのでドライヤ4
3を使用しなくても差し支えない。
【0020】本発明においては、冷凍機油として加水分
解され易いエステル系冷凍機油、エーテル系冷凍機油あ
るいはこれらの混合物などを用いても、スラツジを前記
フィルタ29で除去するのでキャピラリーチューブの詰
まりや圧縮機の摺動部が傷つけられるなどの問題がなく
なり、長期に亘り安定して運転できるようになる。
解され易いエステル系冷凍機油、エーテル系冷凍機油あ
るいはこれらの混合物などを用いても、スラツジを前記
フィルタ29で除去するのでキャピラリーチューブの詰
まりや圧縮機の摺動部が傷つけられるなどの問題がなく
なり、長期に亘り安定して運転できるようになる。
【0021】
【発明の効果】本発明の密閉型圧縮機は、エステル系冷
凍機油やエーテル系冷凍機油などの加水分解され易い冷
凍機油を用いたり、HFC系冷媒を使用した場合でも、
冷凍回路内で発生したスラッジを特定のフィルタにより
除去するので、キャピラリーチューブを詰まらせたり、
圧縮機の摺動部を傷つけたり、摩擦抵抗を上げたり、摩
耗するなどがなく、長期に亘り安定して運転できる。本
発明の密閉型圧縮機は簡単な構成からなるので経済的で
ある上、上記のように効果が大きく産業上の利用価値が
高い。
凍機油やエーテル系冷凍機油などの加水分解され易い冷
凍機油を用いたり、HFC系冷媒を使用した場合でも、
冷凍回路内で発生したスラッジを特定のフィルタにより
除去するので、キャピラリーチューブを詰まらせたり、
圧縮機の摺動部を傷つけたり、摩擦抵抗を上げたり、摩
耗するなどがなく、長期に亘り安定して運転できる。本
発明の密閉型圧縮機は簡単な構成からなるので経済的で
ある上、上記のように効果が大きく産業上の利用価値が
高い。
【図1】 本発明の密閉型圧縮機の一例を示す説明図で
ある。
ある。
【図2】 カップマフラーとフィルタを示す平面図であ
る。
る。
【図3】 カップマフラーとフィルタを示す断面図であ
る。
る。
【図4】 従来の代表的な冷凍回路の例である。
1 密閉容器 2 オイル溜 3 電動要素 4 回転軸 5 回転圧縮要素 6 固定子 7 エアギャップ 8 回転子 9 オイル戻し孔 17 シリンダ 18 偏心部 19 ローラ 20 ベーン 21 上軸受部 22 下軸受部 23 吐出弁 24 カップマフラー 25 吐出口 26 冷媒吐出管 27 エンドキャップ 28 アキュムレータ 29 フィルタ 30 冷媒濾過部 31 スラッジ溜め部 32 スラッジ 41 圧縮機 42 凝縮器 43 ドライヤ 44 キャピラリーチューブ 45 蒸発器 46 アキュムレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野洲 隆司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 密閉容器内の上側に回転軸を有する電動
要素と、下側にこの電動要素の回転軸によって駆動され
る圧縮要素とを収納し、吸入した冷媒をこの圧縮要素に
より圧縮して前記密閉容器内に吐出して、前記密閉容器
外に吐出するようにした密閉型圧縮機において、前記圧
縮要素のカップマフラーの吐出口に冷媒中のスラッジを
除去して溜めるためのフィルタを設けたことを特徴とす
る密閉型圧縮機。 - 【請求項2】 前記フィルタが金網からなることを特徴
とする請求項1記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項3】 前記フィルタは冷媒濾過部とスラッジ溜
め部からなることを特徴とする請求項1あるいは請求項
2記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項4】 冷媒がHFC系冷媒あるいはHFC系冷
媒を主体とする冷媒であることを特徴とする請求項1な
いし請求項3記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項5】 冷凍機油がエステル系潤滑油、エーテル
系潤滑油あるいはこれらの混合物であることを特徴とす
る請求項1ないし請求項4記載の密閉型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25708096A JPH10103246A (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25708096A JPH10103246A (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 密閉型圧縮機 |
Publications (1)
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JPH10103246A true JPH10103246A (ja) | 1998-04-21 |
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ID=17301476
Family Applications (1)
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JP (1) | JPH10103246A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6726456B2 (en) | 2001-03-13 | 2004-04-27 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Foreign matter removing structure in a fluid circuit and a compressor therewith |
EP1782002A1 (en) * | 2004-07-13 | 2007-05-09 | Carrier Corporation | Oil separator for vapor compression system compressor |
WO2014115350A1 (ja) * | 2013-01-22 | 2014-07-31 | 三菱電機株式会社 | 冷凍機及び圧縮機 |
CN107035663A (zh) * | 2017-05-18 | 2017-08-11 | 陈婷 | 一种便于保养的压缩机过滤装置 |
-
1996
- 1996-09-27 JP JP25708096A patent/JPH10103246A/ja active Pending
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