JPH10103799A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機

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JPH10103799A
JPH10103799A JP25708196A JP25708196A JPH10103799A JP H10103799 A JPH10103799 A JP H10103799A JP 25708196 A JP25708196 A JP 25708196A JP 25708196 A JP25708196 A JP 25708196A JP H10103799 A JPH10103799 A JP H10103799A
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JP
Japan
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refrigerant
vane
cylinder
hermetic compressor
hfc
Prior art date
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Pending
Application number
JP25708196A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Hara
正之 原
Yasuhiko Utsunomiya
恭彦 宇都宮
Mitsuo Ikeda
満男 池田
Mayumi Hagiwara
真弓 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エステル系冷凍機油やHFC系冷媒を使用し
ても、圧縮機のベーンの摺動部のスラッジ発生を抑制で
き、長期安定して運転できる密閉型圧縮機を提供する。 【解決手段】 密閉容器内の上側に回転軸を有する電動
要素と、下側にこの電動要素の回転軸によって駆動され
る圧縮要素とを収納し、吸入した冷媒をこの圧縮要素に
より圧縮して前記密閉容器内に吐出して、前記密閉容器
外に吐出するようにした密閉型圧縮機において、冷凍回
路中の凝縮器により凝縮液化された冷媒の一部をバイパ
スして前記圧縮要素のベーンの近傍のシリンダ壁内の管
路に吐出して冷熱を発生させてベーンを冷却し、その後
この冷媒をシリンダ内に吐出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉型圧縮機に関
するものであり、さらに詳しくはオゾン層を破壊する危
険がないHFC系冷媒などを使用する冷凍装置に使用さ
れる密閉型圧縮機であって、圧縮要素のシリンダ内を分
けるベーンにスラッジが発生するのを抑制し、長期に亘
り安定して運転することを可能にした密閉型圧縮機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍機の冷媒として用いられてい
るものはジクロロジフルオロメタン(R−12)や共沸
混合冷媒のR−22とモノクロロペンタフルオロエタン
(R−115a)とからなるR−502が多い。これら
の冷媒は、通常の冷凍装置に好適であり、冷媒と相溶性
のある鉱物油やアルキルベンゼン系油等の冷凍機油を使
用した冷凍サイクルは、信頼性、耐久性など高い品質レ
ベルに至っている。
【0003】しかしながら、上記の冷媒は、オゾン破壊
が高く、大気中に放出されて地球上空のオゾン層に到達
すると、このオゾン層を破壊する。このオゾン層の破壊
は冷媒中の塩素基(Cl)により引き起こされる。そこ
で、塩素基の含有量の少ない冷媒、例えはクロロジフル
オロメタン(HCFC−22、R−22)、塩素基を含
まない冷媒、例えはジフルオロメタン(HFC−32、
R−32)、ペンタフルオロエタン(HFC−125、
R−125)や1,1,1,2−テトラフルオロエタン
(HFC−134a、R−134a)がこれらの代替冷
媒(以下、HFC系冷媒と称す)として考えられてい
る。HFC系冷媒に対して使用される冷凍機油として
は、HFC系冷媒と相溶性のない鉱物油やアルキルベン
ゼン系油などや、HFC系冷媒と相溶性のあるエステル
系冷凍機油、エーテル系冷凍機油、それらの混合油(以
下エステル系冷凍機油と称す)などがある。
【0004】図3は、代表的な冷凍回路の例である。4
1は蒸発気化した冷媒を圧縮して凝縮器に吐出する圧縮
機、42は冷媒を凝縮液化する凝縮器、43は冷媒中の
水分を除去するドライヤ、44は冷媒の圧力を調節する
キャピラリーチューブ、45は液化冷媒を蒸発させる蒸
発器、46はアキュムレーターである。47は冷凍回路
中の凝縮器42により凝縮液化された冷媒の一部をバイ
パス管路47を通してバイパスして圧縮機41の後述す
るシリンダ内に吐出して圧縮機41の温度抑制に用いて
いる。矢印は冷媒の流れ方向を示す。
【0005】図4は従来の密閉型圧縮機の1例を示す断
面図である。図4において、1は底部にオイルの貯溜さ
れたオイル溜2を有する密閉容器で、この容器内には上
側に電動要素3が、下側にこの電動要素の回転軸4によ
って駆動される回転圧縮要素5が収納されている。電動
要素3は密閉容器1の内壁に固着された固定子6と、こ
の固定子の内部でエアギャップ7を介して回転軸4に挿
着された回転子8とで構成されている。固定子6は外周
に切欠によりオイル戻し孔9を有する鉄心10と、上下
に臨ませたコイルエンド11を有する巻線12とで構成
されている。回転子8は鉄心13と、この鉄心の上下端
に設けられたエンドリング14とで構成されている。
【0006】このエンドリングには半リング状の上部バ
ランサー15と下部バランサー16とが取付けられてい
る。回転圧縮要素5はシリンダ17と、回転軸4の偏心
部18によりシリンダ17内を回転するローラ19と、
このローラに接してシリンダ17内を分けるベーン20
と、シリンダ17の開口を封じる上軸受部21と下軸受
部22と、この上軸受部に取付けられた吐出弁23と、
この吐出弁を覆うカップマフラー24とで構成されてい
る。このカップマフラーの上面には下部バランサー16
の回転軌道上に対向して吐出口25が設けられている。
26は冷媒吐出管で、この冷媒吐出管は密閉容器1の上
部を密閉しているエンドキャップ27に貫通して設けら
れている。28はアキュムレータである。矢印は冷媒の
流れを示す。
【0007】このように構成された密閉型圧縮機におい
て、シリンダ17内に流入した冷媒はローラ19とベー
ン20との共働により圧縮され、吐出弁23を開放して
カップマフラー24内に吐出される。このカップマフラ
ー内の冷媒は吐出口25を経て電動要素3のエアギャッ
プ7を通って、この電動要素の上部に吐出され、そして
冷媒吐出管26を経て密閉型圧縮機外に吐出される。
【0008】図5は従来の密閉型圧縮機のシリンダ1
7、回転軸4、ローラ19、ベーン20、上軸受部2
1、下軸受部22などを示す要部断面図である。図6は
図5の密閉型圧縮機の平面図である。図示しない冷凍回
路中の凝縮器42により凝縮液化された冷媒の一部をバ
イパス管路47を通してバイパスして前記上軸受部21
に設けた通路48に導き、この冷媒を前記シリンダ17
内に吐出して蒸発させて冷熱を発生させて圧縮機41の
温度抑制に用いている。
【0009】しかし、エステル系冷凍機油を使用する
と、冷凍回路内に水分が存在し、かつ前記ベーン20の
ように摩擦により高温になる箇所においては冷凍機油が
加水分解されて酸が発生し、発生した酸により金属石鹸
などのスラツジが形成され、このスラッジが前記ベーン
20の表面の摺動部に堆積したり、傷つけたり、摩擦抵
抗を上げたり、摩耗するなどの問題があり、冷凍能力を
低下させると共に長期に亘り安定して運転できない欠点
があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、冷凍
機油としてエステル系冷凍機油、エーテル系冷凍機油な
どを用いたり、HFC系冷媒を使用した場合でも、前記
ベーンの表面の摺動部におけるスラッジの発生を防止し
て、長期に亘り安定して運転できる密閉型圧縮機を提供
することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
を解決すべく研究を重ねた結果、冷凍回路中の凝縮器に
より凝縮液化された冷媒の一部をバイパス管路を通して
バイパスして上軸受部を経てベーンの近傍のシリンダ壁
内に吐出して蒸発させて冷熱を発生させてベーンを冷却
し、その後この冷媒をシリンダ内に導入することによ
り、前記課題を解決できることを見いだし、本発明を完
成するに至った。
【0012】本発明の請求項1の発明は、密閉容器内の
上側に回転軸を有する電動要素と、下側にこの電動要素
の回転軸によって駆動される圧縮要素とを収納し、吸入
した冷媒をこの圧縮要素により圧縮して前記密閉容器内
に吐出して、前記密閉容器外に吐出するようにした密閉
型圧縮機であって、前記圧縮要素はシリンダと、前記回
転軸の偏心部によりこのシリンダ内を回転するローラ
と、このローラに接してシリンダ内を分けるベーンと、
前記シリンダの開口を封じる上軸受部と下軸受部などか
ら構成されており、冷凍回路中の凝縮器により凝縮液化
された冷媒の一部をバイパスして前記上軸受部に設けた
通路に導き、次いでこの冷媒を前記ベーンの近傍の前記
シリンダ壁内に設けた管路に導いて蒸発させて冷熱を発
生させて前記ベーンを冷却した後、この冷媒を前記下軸
受部に設けた通路を経て前記シリンダ内に吐出するよう
にしたことを特徴とする密閉型圧縮機。
【0013】本発明の請求項2の発明は、請求項1記載
の密閉型圧縮機において、冷媒がHFC系冷媒あるいは
HFC系冷媒を主体とする冷媒であることを特徴とす
る。
【0014】本発明の請求項3の発明は、請求項1ある
いは請求項2記載の密閉型圧縮機において、冷凍機油が
エステル系潤滑油、エーテル系潤滑油あるいはこれらの
混合物であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の密閉型圧縮機のシ
リンダ17、回転軸4、ローラ19、ベーン20、上軸
受部21、下軸受部22などを示す要部断面図である。
図2は図1の本発明の密閉型圧縮機の平面図である。本
発明の密閉型圧縮機は、図示しない冷凍回路中の凝縮器
42により凝縮液化された冷媒の一部をバイパス管路4
7を通してバイパスして上軸受部21に設けた通路49
に導き、次いでこの冷媒をベーン20の近傍のシリンダ
17の壁内に設けた管路50に導いて蒸発させるように
なっている。蒸発した冷媒は冷熱を発生させてベーン2
0およびベーン20の近傍のシリンダ17を冷却するの
でベーン20の摺動部の温度上昇を抑えることができ、
エステル系冷凍機油などの冷凍機油が加水分解されて酸
が発生し、発生した酸により金属石鹸などのスラツジが
形成されるのを抑制できる。それによりベーン20の表
面の摺動部におけるスラッジの発生を防止できる。次い
でこの冷媒を下軸受部22に設けた通路51を経てシリ
ンダ17内に吐出する。
【0016】
【発明の効果】本発明の密閉型圧縮機は、エステル系冷
凍機油やエーテル系冷凍機油あるいはこれらの混合物な
どの加水分解され易い冷凍機油を用いたり、HFC系冷
媒を使用した場合でも、ベーンの表面の摺動部における
スラッジの発生を防止でき、摺動部が傷つけられるなど
の問題がなくなり、長期に亘り安定して運転できる。本
発明の密閉型圧縮機は簡単な構成からなるので経済的で
ある上、上記のように効果が大きく産業上の利用価値が
高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の密閉型圧縮機の一例の要部断面図で
ある。
【図2】 図1の本発明の密閉型圧縮機の平面図であ
る。
【図3】 代表的な冷凍回路の例である。
【図4】 従来の密閉型圧縮機を示す断面図である。
【図5】 従来の密閉型圧縮機の要部断面図である。
【図6】 図5の密閉型圧縮機の平面図である。
【符号の説明】
1 密閉容器 2 オイル溜 3 電動要素 4 回転軸 5 回転圧縮要素 6 固定子 7 エアギャップ 8 回転子 9 オイル戻し孔 17 シリンダ 18 偏心部 19 ローラ 20 ベーン 21 上軸受部 22 下軸受部 23 吐出弁 24 カップマフラー 25 吐出口 26 冷媒吐出管 27 エンドキャップ 28 アキュムレータ 41 圧縮機 42 凝縮器 43 ドライヤ 44 キャピラリーチューブ 45 蒸発器 46 アキュムレータ 47 バイパス管路 48、49、51 通路 50 管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩原 真弓 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内の上側に回転軸を有する電動
    要素と、下側にこの電動要素の回転軸によって駆動され
    る圧縮要素とを収納し、吸入した冷媒をこの圧縮要素に
    より圧縮して前記密閉容器内に吐出して、前記密閉容器
    外に吐出するようにした密閉型圧縮機であって、前記圧
    縮要素はシリンダと、前記回転軸の偏心部によりこのシ
    リンダ内を回転するローラと、このローラに接してシリ
    ンダ内を分けるベーンと、前記シリンダの開口を封じる
    上軸受部と下軸受部などから構成されており、冷凍回路
    中の凝縮器により凝縮液化された冷媒の一部をバイパス
    して前記上軸受部に設けた通路に導き、次いでこの冷媒
    を前記ベーンの近傍の前記シリンダ壁内に設けた管路に
    導いて蒸発させて冷熱を発生させて前記ベーンを冷却し
    た後、この冷媒を前記下軸受部に設けた通路を経て前記
    シリンダ内に吐出するようにしたことを特徴とする密閉
    型圧縮機。
  2. 【請求項2】 冷媒がHFC系冷媒あるいはHFC系冷
    媒を主体とする冷媒であることを特徴とする請求項1記
    載の密閉型圧縮機。
  3. 【請求項3】 冷凍機油がエステル系潤滑油、エーテル
    系潤滑油あるいはこれらの混合物であることを特徴とす
    る請求項1あるいは請求項2記載の密閉型圧縮機。
JP25708196A 1996-09-27 1996-09-27 密閉型圧縮機 Pending JPH10103799A (ja)

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