JP3316330B2 - 冷凍装置用アキュムレータの製造方法およびそれを備えた冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置用アキュムレータの製造方法およびそれを備えた冷凍装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍装置用アキュムレー
タの製造方法およびそれを備えた冷凍装置に関するもの
であり、さらに詳しくは圧縮機の摺動部の摩耗、キャピ
ラリーチューブの詰まり、冷凍能力の低下などの要因と
なる加工油、酸化スケール、水分、塩素化合物などの異
物の発生量や残留量を抑制したアキュムレータの製造方
法およびそのアキュムレータを備えた冷凍装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図4に従来の冷凍装置の冷凍回路の例を
示す。1は圧縮機、2は凝縮器、3はドライヤ、4はキ
ャピラリーチューブ、5は蒸発器、6はアキュムレー
タ、矢印は冷媒の流れ方向を示す。冷凍回路中に異物が
あるとキャピラリーチューブ4に流入して、キャピラリ
ーチューブ4を詰まらせたり、圧縮機1の摺動部を傷つ
けたり、摩擦抵抗を上げたり、摩耗するなどの問題があ
る。
【0003】従来、冷凍機の冷媒として用いられている
ものはジクロロジフルオロメタン(R−12)や共沸混
合冷媒のR−12と1,1−ジフルオロエタン(R−1
52a)とからなるR−502が通常の冷凍装置に好適
であり、鉱物油やアルキルベンゼン系油等の冷凍機油を
使用した冷凍サイクルは、信頼性、耐久性などの高い品
質レベルに至っている。
【0004】しかしながら上記の各冷媒は、その高いオ
ゾン破壊の潜在性により、大気中に放出されて地球上空
のオゾン層に到達すると、このオゾン層を破壊する。こ
のオゾン層の破壊は冷媒中の塩素基(Cl)により引き
起こされる。そこで、この塩素基の含有量の少ない冷
媒、例えはクロロジフルオロメタン(HCFC−22、
R−22)、塩素基を含まない冷媒、例えはジフルオロ
メタン(HFC−32、R−32)、ペンタフルオロエ
タン(HFC−125、R−125)や1,1,1,2
−テトラフルオロエタン(HFC−134a、R−13
4a)、あるいはこれらの混合物がこれらの代替冷媒と
して考えられている。
【0005】これらのHFC系冷媒に対して使用される
冷凍機油は、HFC系冷媒と相溶性の少ない鉱物油やア
ルキルベンゼン系油等、あるいはHFC系冷媒と相溶性
のあるエステル系潤滑油、エーテル系潤滑油、それらの
混合油などがあるが、HFC系冷媒とエステル系潤滑油
などを用いた冷凍装置の場合は冷凍回路中に水分や加水
分解反応の触媒となるものなどが存在するとエステル系
潤滑油などが加水分解して劣化するために、キャピラリ
チューブの主に入口サイドに流量抵抗の変動を発生させ
る程度の推積物(スラッジ)が発生し、冷凍能力が低下
したり、長期に亘り安定して運転できない問題がある。
【0006】これらの問題を解決するために従来、冷凍
装置の各部品の製造工程およびそれらの組み立て工程に
おいて異物や水分の管理が行われていた。しかしアキュ
ムレータは依然として異物や水分が残留する問題があっ
た。即ち、アキュムレータ本体の絞り加工工程において
は、なたね油などの加工油を使用して、管材料の両端を
絞ってアキュムレータ本体を製造するが、絞り加工の前
後における管材料の穴開け・切削・面取りなどの加工に
おいてもなたね油などの加工油を使用していたので、加
工油が残留すると共に絞り加工時には材料の温度が約7
00〜800℃に達するので、なたね油などの一部は劣
化してアキュムレータ本体に残留する。絞り加工後は水
冷し、有機溶剤に浸漬して洗浄するが、水を使用するの
でアキュムレータ本体に水が残留する。水冷、洗浄後は
乾燥工程において乾燥するが、使用した有機溶剤の沸点
より高い温度で乾燥するので酸化が進み酸化スケール
(異物)が発生する。また、アキュムレータ本体に付属
するパイプ類の洗浄、乾燥も上記の場合と同様に行われ
ているのでパイプ類にも加工油、異物などが残留する。
また、アキュムレータ本体と付属パイプ類を組み合わせ
てアキュムレータを製造する際には硼酸カリウム、フッ
化物、塩化物などを含むフラックスを使用するので塩素
化合物などがアキュムレータに残留する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、圧縮機の摺動部の摩耗、キャピラリーチューブの詰
まり、冷凍能力の低下などの要因となる加工油、酸化ス
ケール、水分、塩素化合物などの異物の発生量や残留量
を抑制したアキュムレータの製造方法を提供することで
あり、本発明の第二の目的は、そのアキュムレータを備
えた冷凍装置であって冷凍能力の低下がなく、長期に亘
り安定して運転できる冷凍装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決すべく研究を重ねた結果、絞り工程などにおいてなた
ね油などの加工油を使用せず、不活性ガスを流しながら
加工し、水を用いた冷却を行わず洗浄剤による冷却、洗
浄を行い、乾燥もあまり高温で行わず、ろう付によるア
キュムレータの製造工程においてはフラックスを用い
ず、不活性ガスを流しながら行うなどの特定の加工条件
を用いることにより課題を解決できることを見いだし本
発明を完成するに至った。
【0009】本発明の請求項1の発明は、冷媒を凝縮液
化する凝縮器、冷凍回路中の水分を除去するためのドラ
イヤ、キャピラリーチューブ、液化冷媒を蒸発させる蒸
発器、冷媒量調節機能を有するアキュムレータおよび蒸
発気化した冷媒を圧縮して凝縮器に吐出する圧縮機を備
えた冷凍装置の該アキュムレータを下記の工程により製
造することを特徴とする冷凍装置用アキュムレータの製
造方法である。 (A)絞り加工工程: (1)穴開け・切削・面取りなどの加工後、フィルタな
ど所定の部品を内蔵させた管材料を、加工油を使用せ
ず、不活性ガスを流しながら両端を絞り加工してアキュ
ムレータ本体を製造する。 (2)加工後、洗浄液を用いて冷却、洗浄する。 (3)洗浄後、洗浄液の沸点近傍の温度で十分に乾燥す
る。 (4)乾燥後直ちに不活性ガスによりブローする。 (B)付属パイプ類の前処理工程: (1)前記パイプ類を洗浄液を用いて十分に洗浄する。 (2)洗浄後、洗浄液の沸点近傍の温度で十分に乾燥す
る。 (3)乾燥後直ちに不活性ガスによりブローする。 (C)ろう付けによるアキュムレータの製造工程: (1)絞り加工工程(A)で製造したアキュムレータ本
体に前処理工程(B)で処理した付属パイプ類を組み合
わせ、アキュムレータ本体と付属パイプ類の内部に不活
性ガスを流しながらフラックスを使用せずにろう付けす
る。 (2)ろう付け後、不活性ガスによりブローしながら常
温近傍まで冷却する。
【0010】本発明の請求項2の発明は、請求項1記載
の冷凍装置用アキュムレータの製造方法において、前記
洗浄液がトリクロロエチレンに匹敵する脱脂能力を有す
る有機溶剤であることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項3の発明は、請求項1ある
いは請求項2記載の冷凍装置用アキュムレータの製造方
法において、冷媒がHFC系冷媒あるいはHFC系冷媒
を主体とする冷媒であることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項4の発明は、請求項1ない
し請求項3記載の冷凍装置用アキュムレータの製造方法
において、冷凍機油がエステル系潤滑油、エーテル系潤
滑油あるいはこれらの混合物であることを特徴とする。
【0013】本発明の請求項5の発明は、冷媒を凝縮液
化する凝縮器、冷凍回路中の水分を除去するためのドラ
イヤ、キャピラリーチューブ、液化冷媒を蒸発させる蒸
発器、蒸発気化した冷媒を圧縮して凝縮器に吐出する圧
縮機、および請求項1ないし請求項4記載の方法により
製造されたアキュムレータを備えた冷凍装置である。
【0014】
【作用】本発明においては、絞り加工工程において、加
工油を使用せず、不活性ガスを流しながら両端を絞って
アキュムレータ本体を製造し、且つ絞り加工工程の前後
に行う穴開け・切削・面取りなどにおいても加工油を使
用しないので加工油や加工油の劣化物がアキュムレータ
本体に残留しない。
【0015】また、水を用いた冷却を行わず、有機溶剤
などを主体とする洗浄液で冷却するのでアキュムレータ
本体に水分の残留がない。洗浄方法は特に限定されな
い。しかし、超音波を用いたり、洗浄液を強制的に循環
させたり、アキュムレータ本体を振動、運動、移動させ
たり、新洗浄液とよく交換するなどにより十分洗浄する
ことが好ましい。
【0016】洗浄後は洗浄液の沸点近傍の温度で乾燥す
るので酸化スケールの発生を抑制できる。乾燥温度は洗
浄液の沸点より若干高め位が好ましく、乾燥時間は適宜
決めることができるが必要以上に長くしないことが好ま
しい。また乾燥後さめない内に直ちに不活性ガスにより
ブローするので洗浄液を容易に飛散でき、洗浄液が残留
しない。
【0017】付属パイプ類についても同様に洗浄、乾
燥、不活性ガスによるブローを行うので酸化スケールの
発生や洗浄液の残留がない。付属パイプ類は市販のもの
を使用できるが、低残油品(パイプ製造時の残油量が
9.52mmφ×0.7mmtのパイプで0.08mg
/m以下のもの、あるいはそれと同等品)を用いること
が好ましい。
【0018】ろう付工程においては、絞り加工工程
(A)で製造したアキュムレータ本体に前処理工程
(B)で処理した付属パイプ類を組み合わせ、アキュム
レータ本体と付属パイプ類の内部に不活性ガスを流しな
がらフラックスを使用せずにろう付し、ろう付後は不活
性ガスによりブローしながら常温近傍まで冷却するので
酸化スケールの発生を抑えることができ、また、塩素化
合物などが残留しない。
【0019】前記洗浄液は水以外の洗浄液であればよ
く、特にトリクロロエチレンに匹敵する脱脂能力を有す
る有機溶剤であることが好ましい。
【0020】本発明で用いる冷媒は特に限定されない。
HFC系冷媒あるいはHFC系冷媒を主体とする冷媒を
用いることができる。
【0021】本発明で用いる冷凍機油は特に限定されな
い。しかしエステル系潤滑油、エーテル系潤滑油あるい
はこれらの混合物を用いる場合はこれらの冷凍機油の加
水分解による劣化などが特に問題になるので本発明によ
るアキュムレータは好ましく使用できる。
【0022】本発明の冷凍装置は、圧縮機の摺動部の摩
耗、キャピラリーチューブの詰まり、冷凍能力の低下な
どの要因となる加工油、酸化スケール、水分、塩素化合
物などの異物の発生量や残留量を減少させたアキュムレ
ータを備えた冷凍装置であるので冷凍能力の低下がな
く、長期に亘り安定して運転できる。
【0023】
【実施例】以下、図1〜図3により本発明の内容をさら
に具体的に説明するが、本発明はこれらの内容に何ら限
定されるものではない。
【0024】図1は本発明の絞り加工の説明図である。
7は銅パイプ、8は銅パイプ7中に内蔵させた真鍮製フ
ィルタ、9a、9bは絞り加工装置(図示せず)の治
具、10はアキュムレータ本体を示す。不活性ガス(窒
素ガス)を矢印で示したように3Kgf/cm2 で多量
に流しながら、なたね油などの加工油を使用せずに、治
具9a、9bをそれぞれ矢印方向Rに回転させながら移
動して、銅パイプ7の両端を絞り加工してアキュムレー
タ本体10を製造した。絞り加工工程の前後に行う穴開
け・切削・面取りなどにおいても加工油を使用しなかっ
た。絞り加工後、トリクロロエチレン中に浸漬して冷却
した。次いでトリクロロエチレン中で超音波洗浄を15
分行った。洗浄後、約95℃に設定した乾燥装置中で3
0分乾燥した。乾燥後、さめない内に直ちに不活性ガス
により5Kgf/cm2 で20秒間ブローした。
【0025】一方、上記と同様にして市販のパイプ類を
トリクロロエチレン中で超音波洗浄を15分行った。洗
浄後、約95℃に設定した乾燥装置中で30分乾燥し
た。乾燥後、さめない内に直ちに不活性ガスにより5K
gf/cm2 で20秒間ブローした。
【0026】絞り加工工程で製造したアキュムレータ本
体に上記の前処理工程で処理したパイプ類を組み合わ
せ、アキュムレータ本体とパイプ類の内部に不活性ガス
をよく抜けるように流しながらフラックスを使用せずに
ろう付した。ろう付後、不活性ガスによりブローしなが
ら常温近傍まで冷却した。
【0027】図2はこのようにして製造したアキュムレ
ータ6aの説明図である。8は真鍮製フィルタ、10は
アキュムレータ本体、11a、11b、11c、11d
および11eは付属パイプ類、12aおよび12bはキ
ャップ、13a、13b、13c、13d、13e、1
3f、13gはろう付箇所を示す。アキュムレータ6a
はこの状態で倉庫などに保存し、使用時にはキャップ1
2a、12bを取るかあるいは利用するなどしてキャッ
プ12a側を蒸発器側に連結し、キャップ12a側を圧
縮機側に連結して冷凍装置に組み込む。
【0028】図3にこのようにして製造したアキュムレ
ータ6aの残留油分および異物(酸化スケール、コンタ
ミなど)量を測定した結果を示す。なお比較のために下
記の従来方法で製造したアキュムレータについても同様
にして残留油分および異物(酸化スケール、コンタミな
ど)量を測定し、その結果を図3に示す。
【0029】アキュムレータ本体の絞り加工工程におい
て、なたね油(加工油)を使用し、且つ、絞り加工の前
後における管材料の穴開け・切削・面取りなどの加工に
おいてもなたね油を使用し、絞り加工後は水冷し、トリ
クロロエチレンに浸漬して洗浄し、その後120℃で数
分間乾燥し、窒素ガスで10秒ブローした。市販のパイ
プ類はトリクロロエチレンに浸漬して洗浄し、その後1
20℃で数分間乾燥した後、窒素ガスで10秒ブローし
た。そして、アキュムレータ本体と付属パイプ類を組み
合わせて、窒素ガスを流しながら硼酸カリウム、フッ化
物、塩化物などを含むフラックスを使用してアキュムレ
ータを製造した。
【0030】図3から明らかなように、本発明の方法で
製造されたアキュムレーターの残留油分・異物は、従来
方法で製造されたアキュムレーターの残留油分・異物に
比べて著しく少ないことがわかる。
【0031】
【発明の効果】本発明の冷凍装置用アキュムレータの製
造方法においては、絞り工程などにおいてなたね油など
の加工油を使用せず、不活性ガスを流しながら加工し、
水を用いた冷却を行わず洗浄剤による冷却、洗浄を行
い、乾燥もあまり高温で行わずにアキュムレータ本体を
製造し、またろう付によるアキュムレータの製造工程に
おいてはフラックスを用いず、不活性ガスを流しながら
行うなどの特定の加工条件を用いるので、圧縮機の摺動
部の摩耗、キャピラリーチューブの詰まり、冷凍能力の
低下などの要因となる加工油、酸化スケール、水分、塩
素化合物などの異物の発生量や残留量を抑制することが
できる。
【0032】本発明の冷凍装置は、圧縮機の摺動部の摩
耗、キャピラリーチューブの詰まり、冷凍能力の低下な
どの要因となる加工油、酸化スケール、水分、塩素化合
物などの異物の発生量や残留量を抑制したアキュムレー
タを備えた冷凍装置であるのでHFC系冷媒とエステル
系潤滑油などを用いた場合でも冷凍能力の低下がなく長
期に亘り安定して運転できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 絞り加工の説明図である。
【図2】 アキュムレータの説明図である。
【図3】 残留油分および異物量を測定した結果を示す
グラフである。
【図4】 従来の冷凍装置の冷凍回路の例を示す。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 凝縮器 3 ドライヤ 4 キャピラリーチューブ 5 蒸発器 6、6a アキュムレータ 7 銅パイプ 8 真鍮製フィルタ 9a、9b 治具 10 アキュムレータ本体 11a、11b、11c、11d、11e 付属パイプ
類 12a、12b キャップ 13a、13b、13c、13d、13e、13f、1
3g ろう付箇所

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を凝縮液化する凝縮器、冷凍回路中
    の水分を除去するためのドライヤ、キャピラリーチュー
    ブ、液化冷媒を蒸発させる蒸発器、冷媒量調節機能を有
    するアキュムレータおよび蒸発気化した冷媒を圧縮して
    凝縮器に吐出する圧縮機を備えた冷凍装置の該アキュム
    レータを下記の工程により製造することを特徴とする冷
    凍装置用アキュムレータの製造方法。 (A)絞り加工工程: (1)穴開け・切削・面取りなどの加工後、フィルタな
    ど所定の部品を内蔵させた管材料を、加工油を使用せ
    ず、不活性ガスを流しながら両端を絞り加工してアキュ
    ムレータ本体を製造する。 (2)加工後、洗浄液を用いて冷却、洗浄する。 (3)洗浄後、洗浄液の沸点近傍の温度で十分に乾燥す
    る。 (4)乾燥後直ちに不活性ガスによりブローする。 (B)付属パイプ類の前処理工程: (1)前記パイプ類を洗浄液を用いて十分に洗浄する。 (2)洗浄後、洗浄液の沸点近傍の温度で十分に乾燥す
    る。 (3)乾燥後直ちに不活性ガスによりブローする。 (C)ろう付けによるアキュムレータの製造工程: (1)絞り加工工程(A)で製造したアキュムレータ本
    体に前処理工程(B)で処理した付属パイプ類を組み合
    わせ、アキュムレータ本体と付属パイプ類の内部に不活
    性ガスを流しながらフラックスを使用せずにろう付けす
    る。 (2)ろう付け後、不活性ガスによりブローしながら常
    温近傍まで冷却する。
  2. 【請求項2】 前記洗浄液がトリクロロエチレンに匹敵
    する脱脂能力を有する有機溶剤であることを特徴とする
    請求項1記載の冷凍装置用アキュムレータの製造方法。
  3. 【請求項3】 冷媒がHFC系冷媒あるいはHFC系冷
    媒を主体とする冷媒である請求項1あるいは請求項2記
    載の冷凍装置用アキュムレータの製造方法。
  4. 【請求項4】 冷凍機油がエステル系潤滑油、エーテル
    系潤滑油あるいはこれらの混合物である請求項1ないし
    請求項3記載の冷凍装置用アキュムレータの製造方法。
  5. 【請求項5】 冷媒を凝縮液化する凝縮器、冷凍回路中
    の水分を除去するためのドライヤ、キャピラリーチュー
    ブ、液化冷媒を蒸発させる蒸発器、蒸発気化した冷媒を
    圧縮して凝縮器に吐出する圧縮機、および請求項1ない
    し請求項4記載の方法により製造されたアキュムレータ
    を備えた冷凍装置。
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