JPH08144367A - 立体トラスの接合部構造 - Google Patents

立体トラスの接合部構造

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JPH08144367A
JPH08144367A JP28767094A JP28767094A JPH08144367A JP H08144367 A JPH08144367 A JP H08144367A JP 28767094 A JP28767094 A JP 28767094A JP 28767094 A JP28767094 A JP 28767094A JP H08144367 A JPH08144367 A JP H08144367A
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Masamitsu Tajima
将光 田島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラス梁を接合して立体トラスを構築する際
に、溶接を使用せずにトラス梁どうしを容易に接合でき
るようにした立体トラスの接合部構造を提供する。 【構成】 トラス梁1,2,3 を接合する接合金具4を前記
トラス梁1,2,3 の上弦材1a,2a,3aに複数本の接合ボルト
14によってそれぞれガセットプレート7を介して接合さ
れ、前記上弦材1a,2a,3aを互いに接合する上部接合部10
と、前記トラス梁1,2,3 の下弦材1b,2b,3bに複数本の接
合ボルト14によってそれぞれガセットプレート8を介し
て接合され、前記下弦材1b,2b,3bを互いに接合する下部
接合部11とを、束材13の上端部と下端部とに複数本の接
合ボルト14によってそれぞれ接合して突設することによ
り構成し、かつ、前記トラス梁1,2,3 を接合する継ぎプ
レート5と6を前記トラス梁1,2,3 の上弦材1a,2a,3aと
下弦材1b,2b,3bとにそれぞれ添え付けると共に、複数本
の接合ボルト15,16 によって前記上弦材1a,2a,3aと下弦
材1b,2b,3bとにそれぞれ接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、上弦材と下弦材とを
ラチス材をもって連結してあるトラス梁を複数本集合し
て接合金具と、継ぎプレートとで接合することにより構
成される立体トラスの接合部構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
上弦材と下弦材とを複数本のラチス材をもって連結して
あるトラス梁を複数本集合して接合金具と継ぎプレート
とで接合することにより構成される立体トラスは特公平
6-21473号にも記載の通り、一般に知られている。
【0003】従来、この種の立体トラスにおいて、トラ
ス梁とトラス梁との接合点を接合する場合、接合部に接
合金具を介在し、この接合金具に各トラス梁の上弦材及
び下弦材の端部をボルト接合により接合すると共に、継
ぎプレートを上弦材及び下弦材を跨いで設置してボルト
接合していたが、トラス梁の上弦材及び下弦材、さらに
はラチス材が一体的に止められていないために、これを
運搬する際に変形したり、破損したりする等の問題や据
え付け現場における組み立てに際しては、それぞれを一
体的に組み立てることはかなりやっかいな作業となって
いた。
【0004】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、複数本のトラス梁を接合することによ
り立体トラスを構築する際に、トラス梁の上弦材及び下
弦材の端部にガセットプレートを介しラチス材を一体的
に形成してあるために、トラス梁どうしの接合を容易に
すると共に、運搬時に起きる従来の問題点を解決した立
体トラスの接合部構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る立体トラ
スの接合部構造は、接合金具を束材と上部接合部と下部
接合部とから構成し、前記上部接合部を前記トラス梁の
上弦材に複数本の接合ボルトによって、前記上弦材どう
しを互いにガセットプレートを介して接合し、前記下部
接合部を前記トラス梁の下弦材に複数本の接合ボルトに
よって、前記下弦材どうしを互いにガセットプレートを
介して接合すると共に、前記上部接合部と下部接合部と
を複数本の接合ボルトによって束材で連結させ、かつ、
前記継ぎプレートを前記トラス梁の上弦材と下弦材とに
それぞれ添え付けると共に、複数本の接合ボルトによっ
て前記上弦材と下弦材とにそれぞれ接合することにより
構成されている。
【0006】
【実施例】図1〜図4は、この発明に係る立体トラスの
接合部構造の一実施例を示し、図において、符号1は立
体トラスの接合部を貫通して設置されたトラス梁、2と
3はトラス接合部のトラス梁1の両側部に接合されたト
ラス梁、4はトラス接合部に設置され、トラス梁1,2,3
の上弦材1aと2aと3a及び下弦材1bと2bと3bとを互いに接
合する接合金具、そして、符号5と6はトラス梁1,2,3
の上弦材1a,2a,3a間及び下弦材1b,2b,3b間にそれぞれ取
り付けられ、これらの部材を互いに接合する継ぎプレー
トである(図1,2 参照) 。
【0007】トラス梁1は平行に延在された上弦材1aと
下弦材1bとこの上弦材1aと下弦材1bとの間に取り付けら
れた複数本のラチス材1cとを備えて構成されている。ま
た、トラス梁2及び3は上弦材2a,3a 及び下弦材2b,3b
と複数本のラチス材2c,3c とをそれぞれ備え、トラス梁
1と同様にして構成されている。また、トラス梁1,2及
び3の上弦材1a,2a,3a、下弦材1b,2b,3b及びラチス材1
c,2c,3cはいずれも山形鋼等の鋼材より形成されてい
る。
【0008】また、トラス梁2及び3の上弦材2a及び3a
の先端部と下弦材2b及び3bの先端部には、接合金具4に
接合されるガセットプレート7と8がそれぞれ設置され
ている(図3(a) 参照) 。
【0009】ガセットプレート7及び8は、取り付けが
容易なように複数本の取付ボルト9によってボルト止め
することにより取り付けられている。
【0010】接合金具4はトラス梁1,2,3 の上弦材1a,2
a,3aを互いに接合する上部接合部10と、トラス梁1,2,3
の下弦材1b,2b,3bを互いに接合する下部接合部11とを、
束材13の上端部と下端部とに複数本の接合ボル14によっ
てそれぞれ接合して構成されている(図3(a) 参照) 。
【0011】上部接合部10はトラス梁1の上弦材1aの側
面部に添え付けられたウェブ10a と、トラス梁2及び3
の上弦材2a及び3aの端部にそれぞれ設置されるガセット
プレート7の側面部にそれぞれ添え付けられるウェブ10
b 及び10c とを備えて形成され、下部接合部11はトラス
梁1の下弦材1bの側面部に添え付けられたウェブ11a
と、トラス梁2及び3の下弦材2b及び3bの端部にそれぞ
れ設置されるガセットプレート8の側面部にそれぞれ添
え付けられるウェブ11b 及び11c とを備えて形成されて
いる(図2,4 参照)。
【0012】また、上部接合部10及び下部接合部11は、
いずれも所定大の略三角形板状に形成された一枚のプレ
ート10a,11a の両面部に矩形板状に形成されたプレート
10b,10c 及び11b,11c を溶接する等して簡単に形成さ
れ、また、束材13は山形鋼より形成されている。
【0013】このように形成された接合金具4は上部接
合部10のウェブ10a と下部接合部11のウェブ11a をトラ
ス梁1の上弦材1aと下弦材1bの側面部に複数本の接合ボ
ルト14によってそれぞれボルト止めすることによりトラ
ス梁1に接合され、また、上部接合部10のウェブ10b 及
び10c と下部接合部11のウェブ11b 及び11c をトラス梁
2及び3のガセットプレート7と8に複数本の接合ボル
ト14によってそれぞれボルト止めすることによりトラス
梁2及び3に接合されている。
【0014】また、継ぎプレート5はトラス梁1,2,3 の
上弦材1a,2a 及び3aに複数本の接合ボルト15によって接
合され、継ぎプレート6はトラス梁1,2,3 の下弦材1b,2
b 及び3bに複数本の接合ボルト16によって接合されてい
る。
【0015】このような構成によって、トラス梁1,2,3
は溶接を一切使用せず、接合金具4と継ぎプレート5,6
と複数本の接合ボルトだけで互いに立体的に接合されて
いる。
【0016】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成さ
れ、トラス梁を立体的に接合するために接合金具と継ぎ
プレートとを使用し、トラス梁の上弦材と下弦材及びラ
チス材とを接合することにより行われる、前記接合金具
を束材と上部接合部と下部接合部とから構成し、前記上
部接合部を前記トラス梁の上弦材に複数本の接合ボルト
によって、前記上弦材どうしを互いにガセットプレート
を介して接合し、前記下部接合部を前記トラス梁の下弦
材に複数本の接合ボルトによって、前記下弦材どうしを
互いにガセットプレートを介して接合すると共に、前記
上部接合部と下部接合部とを複数本の接合ボルトによっ
て束材で連結させ、かつ、前記継ぎプレートを前記トラ
ス梁の上弦材と下弦材とにそれぞれ添え付けると共に、
複数本の接合ボルトによって前記上弦材と下弦材とにそ
れぞれ接合してなるので、複数本のトラス梁を接合して
立体トラスを構築する際に、溶接を使用せず、ボルト接
合だけできわめて簡単に接合できて現場施工の省力化、
施工精度の向上及び工期の大幅な短縮化等が図れ、従来
技術の問題点を解決できる効果がある。
【0017】また、接合金具は現場において簡単に取り
付けることができるので、トラス梁の運搬に際し、接合
金具をトラス梁とは別に運搬することによりトラス梁の
運搬等の取り扱いがし易くなる等の効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る立体トラスの接合部構造の一実
施例を示す斜視図である。
【図2】(a) はこの発明に係る立体トラスの接合部構造
の一実施例を示す平面図、(b)は縦断面図、(c) は(b)
におけるa−a線断面図である。
【図3】(a) はこの発明に係る立体トラスの接合部構造
の一実施例を示す分解側面図、(b) は(a) におけるb−
b線断面図である。
【図4】この発明に係る立体トラスの接合部構造の一実
施例を示す分解平面図である。
【符号の説明】
1,2,3 …トラス梁、4…接合金具、5,6 …継ぎプレー
ト、7,8 …ガセットプレート、9…取付ボルト、10…上
部接合部、11…下部接合部、12…接合ボルト、13…束
材、14,15,16…接合ボルト。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上弦材と下弦材とをラチス材をもって連
    結してあるトラス梁を、複数本集合して接合部を形成
    し、これらトラス梁の接合部に設置される接合金具と、
    継ぎプレートとで、前記トラス梁の上弦材と下弦材及び
    ラチス材とを接合することにより構成される立体トラス
    の接合部構造において、前記接合金具を束材と上部接合
    部と下部接合部とから構成し、前記上部接合部を前記ト
    ラス梁の上弦材に複数本の接合ボルトによって、前記上
    弦材どうしを互いにガセットプレートを介して接合し、
    前記下部接合部を前記トラス梁の下弦材に複数本の接合
    ボルトによって、前記下弦材どうしを互いにガセットプ
    レートを介して接合すると共に、前記上部接合部と下部
    接合部とを複数本の接合ボルトによって束材で連結さ
    せ、かつ、前記継ぎプレートを前記トラス梁の上弦材と
    下弦材とにそれぞれ添え付けると共に、複数本の接合ボ
    ルトによって前記上弦材と下弦材とにそれぞれ接合して
    なることを特徴とする立体トラスの接合部構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101458975B1 (ko) * 2013-12-06 2014-11-07 이승우 래티스 선조립 철골조용 빔-거더 접합부 및 이를 이용한 래티스 선조립 철골조

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KR101458975B1 (ko) * 2013-12-06 2014-11-07 이승우 래티스 선조립 철골조용 빔-거더 접합부 및 이를 이용한 래티스 선조립 철골조

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