JPH08144012A - 天然ガス焚き煙突・煙道用鋼 - Google Patents
天然ガス焚き煙突・煙道用鋼Info
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- JPH08144012A JPH08144012A JP24273595A JP24273595A JPH08144012A JP H08144012 A JPH08144012 A JP H08144012A JP 24273595 A JP24273595 A JP 24273595A JP 24273595 A JP24273595 A JP 24273595A JP H08144012 A JPH08144012 A JP H08144012A
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Abstract
価で、かつ溶接構造用圧延鋼材に比して2倍以上の耐孔
食性を示す天然ガス焚き煙突・煙道用鋼を提供する。 【解決手段】 重量(%)で、C:0.05%以下、M
n:0.2〜1.2%、S:0.005%以下、Cr:
0.5〜4.0%未満、Ti:0.005〜0.1%、
N:0.005%以下、Cu+Ni+Mo:0.05〜
2.0%を含み、かつPcm≦0.28を満足し、残部
がFeおよび不可避不純物からなり、さらにAl、N
b、Vの1種または2種以上を所定の重量%含むことを
特徴とする天然ガス焚き煙突・煙道用鋼。 (Pcm=C+Mn/20+Cr/20)
Description
ラー煙突・煙道の濃厚電解質溶液腐食環境で優れた耐食
性を示す天然ガス焚きボイラー煙突・煙道用の溶接構造
用鋼に関する。
た燃焼排気ガスは、脱硫装置、脱硝装置、電気集塵機、
空気予熱器、煙道等の設備を通って煙突に至り、大気中
へ放出される。従来、煙突や煙道の内面には筒身を保護
するためにキャスタブル等の無機系材料を主体としたラ
イニングが施されている例(三菱重工技報、Vol.2
7、No.5、1990−9)が主流であった。
耐硫酸露点腐食低合金鋼を煙突内筒や煙道に適用する例
も多い(新日本製鐡株式会社カタログ、耐硫酸露点腐食
鋼S−TEM Cat.No.AC107 ’92.7
版)。また同様に、メンテナンスフリー化を目的とし
て、煙突用ライニング材として優れた耐食性を有するオ
ーステナイト系ステンレス鋼が開発され(新日本製鐡株
式会社カタログ、耐硫酸露点腐食ステンレス鋼YUS2
60 Cat.No.SS109 ’91.1版)、実
用化されている。
排気ガスの濃縮水腐食環境において優れた耐食性を示す
鋼板を提供することを目的として、特開平6−1582
32号公報において、Crを7〜13%、Tiを0.0
05〜0.1%含有する耐濃縮水腐食性に優れた鋼板を
提案した。さらに、本発明者らは、脱硝設備を有するL
NG焚きボイラーで懸念される酸性硫安腐食環境におい
て優れた耐食性を示す鋼板を提供することを目的とし
て、特願平6−29348号において、Crを4〜9
%、Tiを0.005〜0.1%含有する耐食低合金鋼
を提案した。
おいて、従来の石炭・石油焚きに加えてLNG等の天然
ガス焚きが増えている。天然ガスは、石油・石炭に比べ
て含有硫黄分が著しく少なく、燃焼排気ガス中の水分含
有量が高いことが特徴であり、クレーンエネルギーの一
つと称されている。
道における腐食環境は、従来の燃料中のSに起因する硫
酸露点腐食環境ではない新たな腐食環境に変化している
ことが推定された。
ボイラー排気ガス系統の腐食環境は、大別して3種類に
分類されることが判明した。第一は、燃焼排気ガスが水
露点温度以下になった場合に生じる濃縮水による腐食で
あり、第二は、脱硝設備がある場合の酸性硫安による腐
食であり、第三は、水露点濃度以上の温度において付着
物中の含有水分中に腐食性物質が溶解した濃厚電解質溶
液による腐食である。
塩化物イオン濃度レベルであり、前記第一の腐食環境で
は高々0.1g/100gH2O程度であるのに対し
て、前記第三の腐食環境では、ほぼ飽和溶解濃度(約2
7g/100gH2O、90℃)となる。
に調査した結果、煙道・煙突の腐食環境は、1)ボイラ
ーの起動・停止時、2)定常運転時に大別され、鋼材の
腐食に影響する環境は、前記2)であることが判明し
た。この場合、内面温度は100℃付近となるため、前
記1)で生じる燃焼排気ガス中の水分の結露は生じず、
前記第三の腐食環境が支配的な環境であることが判明し
た。
グによると、従来の硫酸露点腐食環境では、煙道内の付
着物のpHが0.6〜1.6と極めて低いことが記され
ている。一方、天然ガス焚きの煙道内に生じる濃厚電解
質溶液のpHは3.5〜5.5と前記pHよりも高く、
その腐食性は硫酸露点腐食環境と比較すると穏やかでは
あるものの、溶接構造用圧延鋼材(JIS SM490
など)の無塗装使用では耐食性が不足するため適用でき
ないことが、本発明者らの調査で明らかになった。
合金鋼や耐硫酸露点腐食ステンレス鋼は、何れも石油・
石炭焚きで懸念される硫酸露点腐食対策として提案され
たもので、天然ガス焚きの煙突・煙道において適用した
場合、下記の課題が生じている。
料でライニングする方法では、排ガス中の腐食性成分や
熱によるライニングの経年劣化が生じるため、劣化状況
に応じたメンテナンスが必要となり、相当の費用と期間
を要している。また、メンテナンスによるプラントの操
業停止により、多大の損失を招くこともある。
内面への適用では、燃料の天然ガス化に伴い、腐食環境
が前記のように硫酸露点腐食環境から濃厚電解質溶液腐
食環境へ変化したため、硫酸露点腐食環境において生成
する保護性の皮膜が生成しないので、十分な耐食性を発
揮しないといった課題があった。
鋼でライニングする方法では、コストが高いといった課
題があった。
案した耐濃縮水腐食性に優れた鋼板や、特願平6−29
345号で提案した耐酸性硫安腐食性に優れた耐食低合
金鋼では、Cr添加量が比較的高いためにガス切断が難
しく、プラズマ切断やパウダー切断を必要としているた
め、加工コストが普通鋼や前記の耐露点腐食低合金鋼等
に比べて高くなるといった課題があった。また、煙道・
煙突といった強度部材に適用する場合、Crをそれぞれ
7〜19%(特開平6−158232号公報)、4〜9
%(特願平6−29348号)含有するため、溶接部に
マルテンサイトが生成してHAZ硬さが上昇するので、
溶接部の靱性が劣化するという課題があった。
C、Cr+α(α;Cu、Ni、Mo)系鋼として、ス
テンレス鋼より安価で、かつ溶接構造用圧延鋼材に比し
て2倍以上の耐孔食性を示し、かつ耐濃縮水腐食性に優
れた鋼板や耐酸性硫安腐食性に優れた耐食低合金鋼に比
較して溶接性およびガス切断性に優れた天然ガス焚き煙
突・煙道用鋼を提供することを目的とするものである。
とするところは下記のとおりである。 (1)重量(%)で、C:0.05%以下、Mn:0.
2〜1.2%、S:0.005%以下、Cr:0.5〜
4.0%未満、Ti:0.005〜0.1%、N:0.
005%以下 Cu、NiおよびMoの1種または2種以上の合計:
0.05〜2.0%を含み、 Pcm≦0.28 を満足し、残部がFeおよび不可避不純物からなること
を特徴とする天然ガス焚き煙突・煙道用鋼。
0.07%、Nb:0.005〜0.05%、V:0.
005〜0.05%のうち少なくとも1種を含有するこ
とを特徴とする前項(1)記載の天然ガス焚き煙突・煙
道用鋼。
0.5%、P:0.025%以下を含有することを特徴
とする前項(1)または(2)記載の天然ガス焚き煙突
・煙道用鋼。
0.1%、B:0.0003〜0.0050%、RE
M:0.0003〜0.10%、Ca:0.001〜
0.06%、Zr:0.0002〜0.10%のうち少
なくとも1種を含有することを特徴とする前項(3)記
載の天然ガス焚き煙突・煙道用鋼。
10%、Si:0.01〜0.5%、Mn:0.1〜
1.5%、P:0.025%以下、S:0.010%以
下、Cr:0.5〜9.0%、Al:0.005〜0.
10%、O:0.0040%以下、N:0.0080%
以下を含み、かつCu、NiおよびMoの1種または2
種以上の合計:0.05〜2.0%を含み、 Pcm2≦0.70 を満足し、残部がFeおよび不可避不純物からなること
を特徴とするガス切断性に優れた天然ガス焚き煙突・煙
道用鋼。
Ni/60+Cr/20+Mo/15+V/10+5B
0.1%、V:0.005〜0.1%、Ti:0.00
5〜0.05%、Ta:0.001〜0.1%のうち1
種または2種以上を含み、および/またはB:0.00
03〜0.0050%を含み、および/またはREM:
0.0003〜0.10%、Ca:0.001〜0.0
6%、Zr:0.0002〜0.10%を含有すること
を特徴とする前項(5)記載のガス切断性に優れた天然
ガス焚き煙突・煙道用鋼。
における限定理由を説明する。
r:0.5〜4.0%未満、Cu、NiおよびMoの1
種または2種以上の合計:0.05〜2.0%、Ti添
加、低Nの成分からなることが必須である。つまり、低
〔C〕化によりFe3 Cの析出量を抑制し、カソード活
性サイトを減少させる効果と、低〔S〕、低〔Mn〕化
によってCl- イオン等の腐食性アニオンに対するFe
およびCrの含水酸化物からなる皮膜の抵抗性を弱める
MnS生成の抑制と、中〔Cr〕化による鋼表面の保護
皮膜の形成の効果、およびCu、NiまたはMoが前記
保護皮膜中に濃縮することにより保護皮膜が一層緻密に
なる効果の相乗効果により、鋼板自身の耐孔食性が向上
し、他の防食措置を施すことなく、天然ガス焚き煙突・
煙道における腐食環境で優れた耐孔食性を示し、かつ低
〔C〕化、Ti添加、低〔N〕化、Pcm≦0.28に
より優れたHAZ靱性を示し、かつCrの上限を4.0
%未満とすることにより良好なガス切断性を示す鋼板が
得られる。
た理由を述べる。Cは製鋼上含まれるものであるが、
0.05%を超えるとFe3 Cの析出量増加によりカソ
ード活性サイトが増加して耐孔食性が著しく劣化するだ
けでなくHAZの低温靱性が悪化するので、0.05%
以下とした。Nは多くなるとHAZ靱性を劣化させるた
め、上限を0.005%とした。
元素であり、かつ鋼中に不純物として存在するSをMn
Sとして固定するために添加するが、0.2%未満では
十分な効果が得られず、また1.2%を超えると加工性
が劣化するので、0.2〜1.2%とした。
量が多くなると硫化物を形成し、Cl- イオンに対する
FeおよびCrの含水酸化物からなる皮膜の抵抗を弱め
るMnSが増加して耐孔食性を著しく悪化させるので、
0.005%以下とした。
びCrの含水酸化物からなる皮膜を生成して鋼の耐孔食
性を向上させるが、その効果は0.5%以上で認められ
る。Cr単独の添加により十分な耐孔食性を確保するに
は4%以上の添加が必要であるが、4.0%以上添加す
るとガス切断性が低下する。しかし、Cr添加量が4%
未満でも、Cr−Cu、Cr−NiまたはCr−Moの
複合添加により、耐孔食性に優れたFeおよびCrの含
水酸化物からなる皮膜中へのCrの濃化が著しく促進さ
れるとともに、Cu、NiまたはMoが皮膜中へ濃縮す
ることにより皮膜が一層緻密になって耐孔食性は著しく
向上するため、Crの範囲を0.05〜4.0%未満と
した。
ることにより、耐孔食性に優れたFeおよびCrの含水
酸化物からなる皮膜中へのCrの濃化を著しく促進する
とともに、Cu、Ni、Moが皮膜中へ濃縮することに
より皮膜が一層緻密になって耐孔食性は著しく向上す
る。その効果はCu+Ni+Moが0.05%以上で認
められ、また2.0%でほぼ飽和するので、0.05≦
Cu+Ni+Mo≦2.0%の範囲とした。
鋼中のC、Nを固定し、カソードサイトとして作用する
ために合金の均一溶解を促進し、アノードとカソードの
分布の遍在を抑制することで均一な全面腐食の進行を促
す結果、局部的な腐食による孔あきを抑制することによ
り耐食性および耐孔あき性を向上させる。また、TiO
やTiNを鋼中に形成し、溶接時熱影響部の粒径を微細
化したり、粒内フェライトを生成したりすることによ
り、靱性を向上させる効果がある。この場合、0.10
%を超えて添加すると靱性が低下するので、その範囲を
0.005〜0.10%とした。
昇を抑制して靱性が確保されるので、Pcm≦0.28
とした。
り、これにより十分に目的を達成することができるが、
さらに目的に対して特性を向上させるために、以下に述
べる元素、すなわちSi、P、Al、Nb、V、Ta、
B、REM、Ca、Zrを選択的に添加することによ
り、耐孔食性、強度、靱性の向上についてさらに好まし
い結果が得られる。
が、0.005%未満では脱酸効果が少なく、靱性を劣
化させる。一方、0.07%を超えると耐孔食性が劣化
するので、その量を0.005〜0.07%とした。
加すると、C、Nを固定してC、Nによる強度上昇を抑
制し、加工性を確保するのに有効である。その効果は、
それぞれ0.05%で十分なので、これらの元素の添加
量を、それぞれ0.005〜0.05%とした。
ると、ガス成分が低減することによりブローホールが減
少して、ガス切断性がさらに向上するが、0.50%を
超えるとHAZ靱性が劣化するので、その範囲を0.0
1〜0.50%とした。Pは鋼中に0.025%を超え
て含まれるとHAZ靱性が劣化するので、0.025%
以下とした。
り、強度、靱性を確保するとともに、耐食性をさらに向
上させる効果があるが、0.1%を超えて添加すると靱
性が劣化するので、その範囲を0.001〜0.1%と
した。
れ性を向上させ、また強度、靱性をさらに改善する。し
かし、その効果は0.0050%を超えると飽和するの
で、Bの範囲を0.0003〜0.0050%とした。
り、靱性をさらに向上させるとともにさび粒子の微細化
を促進することにより耐食性をさらに向上させる。しか
し、これらの効果は0.10%で飽和するので、REM
の範囲を0.0003〜0.10%とした。
り、CaSとして不純物であるSを固定し、耐孔あき性
を向上させるとともに、耐ラメラテア性を向上させるの
に有効な元素である。しかし、これらの効果は、0.0
6%を超えて添加しても飽和するので、Caの範囲を
0.001〜0.06%とした。
より、靱性をさらに向上させるとともに、さび中に微量
に含まれると触媒的な作用でさびの非晶質化を促進し、
耐食性および耐孔あき性をさらに向上させる。しかし、
0.10%でこれらの効果は飽和するので、Zrの範囲
を0.0002〜0.10%とした。
低P、Cr:0.5〜9.0%、Al添加、O:0.0
040%以下、N:0.0080%以下、Cu、Niお
よびMoの1種または2種以上の合計:0.05〜2.
0%の成分からなることが必須である。
れた耐孔食性を示し、Al、Siを必須元素として溶鋼
の脱酸を十分行い、鋼中のガス成分(O、N)を極力低
減することにより切断面のブローホールを著しく減少さ
せ、かつCrの上限を9.0%とすることで優れたガス
切断性を示し、かつ低C化、低O化、低N化、Al添
加、Pcm2≦0.70とすることにより優れたHAZ
靱性を示す鋼板が得られる。
を9.0%まで緩和しても良好なガス切断性が得られる
ようになった。また、耐孔食性に有害なCの上限を0.
05%から0.10%に緩和することができた。同様
に、耐孔食性に有害なSの上限を0.005%から0.
010%に緩和できた。以上のように、Si添加、Al
添加、低P、低O、低Nに限定することにより、Ti添
加の有無に関わらず優れたHAZ靱性を示し、かつCr
を9.0%以下とすることにより良好なガス切断性およ
び耐孔食性を示す鋼板が得られる。
た理由を述べる。Cは強度確保のために0.01%以上
添加するが、0.10%を超えるとFe 3 Cの析出量増
加によりカソード活性サイトが増加して耐孔食性が著し
く劣化するだけでなくHAZの低温靱性が悪化するの
で、その範囲を0.01〜0.10%とした。
ると、ガス成分が低減することによりブローホールが減
少して、ガス切断性がさらに向上するが、0.50%を
超えるとHAZ靱性が劣化するので、その範囲を0.0
1〜0.50%とした。
元素であり、かつ鋼中に不純物として存在するSをMn
Sとして固定するために添加するが、0.1%未満では
十分な効果が得られず、また1.5%を超えると加工性
が劣化するので、0.1〜1.5%の範囲とした。
と、HAZ靱性が劣化するので、0.025%以下とし
た。Sは鋼中に不純物として存在するが、その量が多く
なると硫化物を形成し、Cl- イオンに対するFeおよ
びCrの含水酸化物からなる皮膜の抵抗を弱めるMnS
が増加して耐孔食性を著しく悪化させるので、0.01
0%以下とした。
びCrの含水酸化物からなる皮膜を生成し、鋼の耐孔食
性を向上させるが、その効果は0.5%以上で認められ
る。Cr単独の添加により十分な耐孔食性を確保するに
は、4%以上の添加が必要である。一方、Crを0.5
%以上の範囲で、Cu、NiまたはMoと複合添加させ
ることにより、FeおよびCrの含水酸化物からなる皮
膜中へのCrの濃化が著しく促進するとともに、Cu、
NiまたはMoが皮膜中へ濃縮することによって皮膜が
一層緻密になり、耐孔食性が著しく向上する。パウダー
カッティングなどの非吸熱性のガス切断方法を利用する
ことにより、Si添加、低P、Al添加、低N、低Oに
限定した場合、脱酸が十分に行われてガス成分が著しく
減少し、これによりブローホールを著しく低減すること
ができ、Cr:9.0%まで良好なガス切断性を保つこ
とができるので、Crの範囲を0.5〜9.0%とし
た。ただし、アセチレンガスなどによるガス切断性、耐
孔食性、溶接性および製造コストを考慮すると、その範
囲は3.5〜6.5%が望ましい。
ることにより耐孔食性に優れたFeおよびCrの含水酸
化物からなる皮膜中へのCrの濃化を著しく促進すると
ともに、Cu、Ni、Moが皮膜中へ濃縮することによ
り皮膜が一層緻密になるので耐孔食性は著しく向上す
る。その効果はCu+Ni+Moが0.05%以上で認
められ、2.0%でほぼ飽和することから、範囲を0.
05≦Cu+Ni+Mo≦2.0%とした。
が、0.005%未満では脱酸効果が少なく、十分な靱
性が得られない。一方、0.10%を超えると耐孔食性
および靱性が劣化するので、その量を0.005〜0.
10%とした。Oは0.0040%を超えると、ブロー
ホールの数が著しく増加し、ガス切断性が低下するの
で、その上限を0.0040%とした。
性を劣化させるため、その上限を0.0080%とし
た。
昇を抑制して靱性が確保されるので、Pcm2≦0.7
0とした。
り、これにより十分に目的を達成することができるが、
さらに目的に対して特性を向上させるために、以下に述
べる元素、すなわちNb、V、Ti、Ta、B、RE
M、Ca、Zrを選択的に添加することにより、耐孔食
性、強度、靱性の向上についてさらに好ましい結果が得
られる。
加すると、C、Nを固定してC、Nによる強度上昇を抑
制し、加工性を確保するのに有効である。その効果は、
それぞれ0.05%で十分なので、これらの元素の添加
量は、それぞれ0.005〜0.05%とした。
鋼中のC、Nを固定し、カソードサイトとして作用する
ために合金の均一溶解を促進し、アノードとカソードの
分布の遍在を抑制することにより均一な全面腐食の進行
を促す結果、局部的な腐食による孔あきを抑制すること
で耐食性および耐孔あき性をさらに向上させる。また、
TiOやTiNを鋼中に形成し、溶接時熱影響部の粒径
を微細化したり、粒内フェライトを生成したりすること
により靱性を向上させる効果がある。この場合、0.0
5%を超えて添加すると靱性が劣化するので、その範囲
を0.005〜0.05%とした。
度、靱性を確保するとともに、耐食性をさらに向上させ
る効果があるが、0.1%を超えて添加すると靱性が低
下するので、その範囲を0.001〜0.1%とした。
り焼入れ性を向上させ、また強度、靱性をさらに改善す
る。その効果は0.0050%を超えると飽和するの
で、Bの範囲を0.0003〜0.0050%とした。
り、靱性をさらに向上させるとともに、さび粒子の微細
化を促進することにより耐食性をさらに向上させる。し
かし、これらの効果は0.10%で飽和するので、RE
Mの範囲を0.0003〜0.10%とした。
り、CaSとして不純物であるSを固定し、耐孔あき性
を向上させるとともに、耐ラメラテア性を向上させるの
に有効な元素である。これらの効果は、0.06%を超
えて添加しても飽和するので、Caの範囲を0.001
〜0.06%とした。
より、靱性をさらに向上させるとともに、さび中に微量
に含まれると触媒的な作用でさびの非晶質化を促進し、
耐食性および耐孔あき性をさらに向上させる。しかし、
0.10%でこれらの効果は飽和するので、Zrの範囲
を0.0002〜0.10%とした。
らかの改善効果を期待して添加する合金などの添加量に
比例してその効果も増加する現象に対して、添加量を増
加させてもその効果が増大しなくなる現象を意味する。
みならず、pH3.0〜6.5の弱酸性水溶液(結露
水、ドレイン水、循環水など)により腐食が懸念される
部位の構造材料として用いてもよい。
体的に示す。表1、表2 (表1のつづき)、表7、表8
(表7のつづき−1)、表9(表7のつづき−2)、表
10(表7のつづき−3)、表11(表7のつづき−
4)、表12(表7のつづき−5)、表13(表7のつ
づき−6)、表14(表7のつづき−7)、表15(表
7のつづき−8)、表16(表7のつづき−9)、表1
7(表7のつづき−10)、表18(表7のつづき−1
1)、表19(表7のつづき−12)、表20(表7の
つづき−13)、表21(表7のつづき−14)、表2
2、表23(表22のつづき−1)、表24(表22の
つづき−2)、表25(表22のつづき−3)、表26
(表22のつづき−4)、表27(表22のつづき−
5)、表28(表22のつづき−6)、表29(表22
のつづき−7)、表30(表22のつづき−8)、表3
1(表22のつづき−9)、表32(表22のつづき−
10)、表33(表22のつづき−11)、表34(表
22のつづき−12)、表35(表22のつづき−1
3)、表36(表22のつづき−14)に比較鋼と本発
明鋼の化学成分を示した。表1、表2の鋼1〜27およ
び表7〜表36のC01〜43、J01〜98につい
て、50kg真空溶解炉での溶製、熱間圧延、焼鈍の工
程をいずれの供試鋼についても同一条件で行い、板厚2
4mm、20mm、6mmの鋼板を製造した。
材の板厚中心部から板厚3.0mmの試験片を機械加工
により採取し、下記の腐食試験に供した。なお、比較鋼
No.1は一般溶接構造用鋼(JIS SM490B)
相当の化学成分、比較鋼No.2はCu−Sb系の耐硫
酸露点腐食鋼相当の化学成分である。
的な腐食環境は、定常運転時の環境であるので、この知
見に基づき、供試鋼の耐孔食性を評価するために下記の
腐食試験および煙突頂部内面における暴露試験を実施し
た。腐食評価は、最大腐食深さ測定(mm)により行っ
た。なお、次式に示す最大腐食深さ率により最終評価し
た。
試験 この試験は、ボイラーの定常運転時を想定し、付着物中
の水分に腐食性物質が溶解した濃厚電解質腐食環境にお
ける耐孔食性を評価することを目的とした。実煙突内面
の付着物の分析結果に基づく模擬付着物複合塩の組成を
表3に示す。模擬付着物複合塩を試験ビーカー内に入
れ、複合塩中に試験片全体を埋没させ、試験ビーカーを
恒温恒湿槽に入れて、温度80℃、湿度80%に保持し
た。試験中、複合塩は空気中の水分を吸湿して常に湿っ
た状態となり、鋼板表面は複合塩が飽和に溶解した濃厚
電解質で覆われるようにした。試験開始6カ月後に試験
片を取り出して最大腐食深さを測定し、耐局部腐食性を
最大腐食深さ率で評価した。
て最も厳しい煙突頂部内面に試験片を取り付け、試験開
始2年後に試験片を取り外して最大腐食深さ測定により
腐食評価を行った。 〔ガス切断性試験〕それぞれの供試材について直切断
(板厚20mm)および開先切断(24mm厚、30
°、40°)を実施し、それぞれの場合のアセチレンガ
スを使用した場合またはパウダー切断を使用した場合の
切断作業性および切断面の状態を評価し、比較鋼No.
1 (SMA490相当)を基準として、◎;良好、○;
切断易、△;切断難、×;切断不可の評点評価を行っ
た。
各鋼板から11φ×70Lの再現熱サイクル用試験片を
採取し、熱サイクル、すなわち1350℃を最高加熱温
度とし、800〜500℃までの冷却時間として10秒
を付与し、その後2mmVノッチシャルピー試験片に加
工して衝撃試験を行い、熱サイクルままの靱性特性を調
査した。
6の各鋼板からオーステナイト系被覆アーク溶接棒を使
用して、継手を入熱量:11.9kJ/cmの条件で作
成し、継手部より2mmVノッチシャルピー試験片を採
取して衝撃試験を実施し、継手部の靱性特性を前記と同
様の評点評価で行った。
試験、表6に再現溶接継手部衝撃試験の結果を示した。
また、表7〜表36にも前記の試験の一部を示した。本
発明鋼はいずれも一般溶接構造用鋼(比較鋼1)に比べ
て、腐食減量率および最大腐食深さ率ともに0.30よ
り低い値となっており、該環境で優れた耐孔食性を有す
ることがわかる。
表6) 比較鋼No.4および比較鋼No.7から、Cr量が4
%以上になると切断性が満足しないことがわかる。比較
鋼No.5と本発明鋼No.15を比較すると、Tiの
添加により継手靱性が改善されることがわかる。
較すると、低N化により継手靱性が改善されることがわ
かる。比較鋼7から、Pcmが0.28%を超えると継
手靱性が確保されないことがわかる。 (2)請求項3および4の実施例(表7〜表21) 比較鋼C03から、Cが0.05%を超えると靱性が満
足しないことがわかる。
あると靱性が満足しないことがわかる。比較鋼C05か
ら、Siが0.5%を超えると靱性が満足しないことが
わかる。比較鋼C06から、Mnが0.2%未満である
と耐孔食性および靱性が満足しないことがわかる。
ると靱性が満足しないことがわかる。比較鋼C08か
ら、Pが0.025%を超えると靱性が満足しないこと
がわかる。比較鋼C09から、Sが0.005%を超え
ると耐孔食性が満足しないことがわかる。
あると耐孔食性および靱性が満足しないことがわかる。
比較鋼C11から、Crが4.0%以上であるとアセチ
レンガスによるガス切断性が満足しないことがわかる。
比較鋼C12から、Tiが0.005%未満であると耐
孔食性が満足しないことがわかる。
ると靱性が満足しないことがわかる。比較鋼C14か
ら、Alが0.005%未満であるとガス切断性および
靱性が満足しないことがわかる。比較鋼C15から、A
lが0.07%を超えると靱性が満足しないことがわか
る。
超えると靱性が満足しないことがわかる。比較鋼C17
〜C22から、Cu、Ni、Moの添加量の和が0.0
5%未満であると耐孔食性が満足しないことがわかる。
比較鋼C23から、Pcmが0.28%を超えると靱性
が満足しないことがわかる。
いずれも、耐孔食性、アセチレンガスによるガス切断
性、溶接性に優れた鋼材であることがわかる。 (3)請求項5および6の実施例(表22〜表36) 比較鋼C26から、Cが0.1%を超えると靱性が満足
しないことがわかる。比較鋼C27から、Siが0.0
1%未満であると靱性が満足しないことがわかる。
ると靱性が満足しないことがわかる。比較鋼C29か
ら、Mnが0.1%未満であると耐孔食性および靱性が
満足しないことがわかる。比較鋼C30から、Mnが
1.5%を超えると靱性が満足しないことがわかる。
えると靱性が満足しないことがわかる。比較鋼C32か
ら、Sが0.005%を超えると耐孔食性が満足しない
ことがわかる。比較鋼C33から、Crが0.5%未満
であると耐孔食性が満足しないことがわかる。
るとパウダー切断によるガス切断性が満足しないことが
わかる。比較鋼C35から、Alが0.005%未満で
あるとパウダー切断によるガス切断性および靱性が満足
しないことがわかる。比較鋼C36から、Alが0.1
0%を超えると靱性が満足しないことがわかる。
Moの添加量の和が0.05%未満であると耐孔食性が
満足しないことがわかる。比較鋼C41から、Oが0.
0040%を超えるとパウダー切断によるガス切断性が
満足しないことがわかる。比較鋼C42から、Nが0.
0080%を超えると靱性が満足しないことがわかる。
を超えると靱性が満足しないことがわかる。本発明鋼J
50〜J98から、本発明鋼は何れも耐孔食性、パウダ
ー切断によるガス切断性、溶接性に優れた鋼材であるこ
とがわかる。
明鋼は天然ガス焚き用煙突および煙道の内面部材とし
て、従来の耐硫酸露点腐食低合金鋼や一般溶接構造用鋼
に比べて耐孔食性を大幅に改善し、かつガス切断性や溶
接部継手靱性に優れ、かつ耐硫酸露点腐食ステンレス鋼
に比べて安価であり、かつライニング材としての用途の
他に筒身や煙道等の構造部材として採用し、ライニング
を省略できることが可能となるものであり、産業上その
効果は極めて顕著である。
Claims (6)
- 【請求項1】 重量(%)で、 C:0.05%以下、 Mn:0.2〜1.2%、 S:0.005%以下、 Cr:0.5〜4.0%未満、 Ti:0.005〜0.1%、 N:0.005%以下 Cu、NiおよびMoの1種または2種以上の合計:
0.05〜2.0%を含み、 Pcm≦0.28 を満足し、残部がFeおよび不可避不純物からなること
を特徴とする天然ガス焚き煙突・煙道用鋼。ただし、 Pcm=C+Mn/20+Cr/20 - 【請求項2】 重量(%)で、 Al:0.005〜0.07%、 Nb:0.005〜0.05%、 V:0.005〜0.05%のうち少なくとも1種を含
有することを特徴とする請求項1記載の天然ガス焚き煙
突・煙道用鋼。 - 【請求項3】 重量(%)で、 Si:0.01〜0.5%、 P:0.025%以下を含有することを特徴とする請求
項1または2記載の天然ガス焚き煙突・煙道用鋼。 - 【請求項4】 重量(%)で、 Ta:0.001〜0.1%、 B:0.0003〜0.0050%、 REM:0.0003〜0.10%、 Ca:0.001〜0.06%、 Zr:0.0002〜0.10%のうち少なくとも1種
を含有することを特徴とする請求項3記載の天然ガス焚
き煙突・煙道用鋼。 - 【請求項5】 重量(%)で、 C:0.01〜0.10%、 Si:0.01〜0.5%、 Mn:0.1〜1.5%、 P:0.025%以下、 S:0.010%以下、 Cr:0.5〜9.0%、 Al:0.005〜0.10%、 O:0.0040%以下、 N:0.0080%以下を含み、かつCu、Niおよび
Moの1種または2種以上の合計:0.05〜2.0%
を含み、 Pcm2≦0.70 を満足し、残部がFeおよび不可避不純物からなること
を特徴とするガス切断性に優れた天然ガス焚き煙突・煙
道用鋼。ただし、 Pcm2=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+
Ni/60+Cr/20+Mo/15+V/10+5B - 【請求項6】 重量(%)で、 Nb:0.005〜0.1%、 V:0.005〜0.1%、 Ti:0.005〜0.05%、 Ta:0.001〜0.1%のうち1種または2種以上
を含み、および/または B:0.0003〜0.0050%を含み、および/ま
たは REM:0.0003〜0.10%、 Ca:0.001〜0.06%、 Zr:0.0002〜0.10%を含有することを特徴
とする請求項5記載のガス切断性に優れた天然ガス焚き
煙突・煙道用鋼。
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