JPH08143986A - 水素吸蔵合金の製造方法 - Google Patents
水素吸蔵合金の製造方法Info
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- JPH08143986A JPH08143986A JP6291399A JP29139994A JPH08143986A JP H08143986 A JPH08143986 A JP H08143986A JP 6291399 A JP6291399 A JP 6291399A JP 29139994 A JP29139994 A JP 29139994A JP H08143986 A JPH08143986 A JP H08143986A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属ジルコニウムに比べ比較的安価なZr−
Ni合金を用いて、従来の金属材料を用いて製造した水
素吸蔵合金と同等の特性を有する安価な水素吸蔵合金を
提供する。 【構成】 MnまたはZnを水素吸蔵合金組成式量より
Mn(またはZn)/Zr(Tiを含む水素吸蔵合金で
はZr+Ti)で0.1以上過剰な配合組成の原材料を
不活性ガス雰囲気下で溶解し、融液中の過剰Mnまたは
Znを揮発させた後、融液を冷却して水素吸蔵合金を製
造する方法。MnまたはZnを水素吸蔵合金組成式量よ
りMn(またはZn)/Zr(Tiを含む水素吸蔵合金
ではZr+Ti)で0.1以上過剰な配合組成の原材料
を不活性ガス雰囲気下で溶解、冷却して合金を作製し、
この合金を減圧下、900〜1400℃で加熱処理して
過剰MnまたはZnを揮発させて水素吸蔵合金を製造す
る方法。
Ni合金を用いて、従来の金属材料を用いて製造した水
素吸蔵合金と同等の特性を有する安価な水素吸蔵合金を
提供する。 【構成】 MnまたはZnを水素吸蔵合金組成式量より
Mn(またはZn)/Zr(Tiを含む水素吸蔵合金で
はZr+Ti)で0.1以上過剰な配合組成の原材料を
不活性ガス雰囲気下で溶解し、融液中の過剰Mnまたは
Znを揮発させた後、融液を冷却して水素吸蔵合金を製
造する方法。MnまたはZnを水素吸蔵合金組成式量よ
りMn(またはZn)/Zr(Tiを含む水素吸蔵合金
ではZr+Ti)で0.1以上過剰な配合組成の原材料
を不活性ガス雰囲気下で溶解、冷却して合金を作製し、
この合金を減圧下、900〜1400℃で加熱処理して
過剰MnまたはZnを揮発させて水素吸蔵合金を製造す
る方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水素ガスの吸蔵・放出
を可逆的に行うことのできる水素吸蔵合金、特に、アル
カリ蓄電池の電極に好適な水素吸蔵合金の製造方法に関
する。
を可逆的に行うことのできる水素吸蔵合金、特に、アル
カリ蓄電池の電極に好適な水素吸蔵合金の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】水素を可逆的に吸収・放出しうる水素吸
蔵合金を使用する水素吸蔵合金電極は、理論容量密度が
カドミウム電極より大きく、亜鉛電極のような変形やデ
ンドライトの形成などもないことから、長寿命・無公害
であり、しかも高エネルギー密度を有するアルカリ蓄電
池用負極として期待されている。このような水素吸蔵合
金電極に用いられる合金として、一般的にはTi−Ni
系およびLa(またはMm)−Ni系の多元系合金がよ
く知られている。Ti−Ni系の多元系合金は、ABタ
イプとして分類できる。このタイプの合金は、充放電サ
イクルの初期には比較的大きな放電容量を示すが、充放
電を繰り返すと、その容量を長く維持することが困難で
あるという問題がある。また、AB5タイプのLa(ま
たはMm)−Ni系の多元系合金は、近年電極材料とし
て多くの開発が進められており、これまでは比較的有力
な合金材料とされていた。しかし、この合金系も比較的
放電容量が小さく、電池電極としての寿命性能が不十分
であることなどの問題を有している。従って、さらに高
容量化が可能で長寿命な電極を与える新規水素吸蔵合金
材料が望まれていた。AB2タイプのラーバス(Lav
es)相合金(A:Zr、Tiなどの水素との親和性の
大きい元素、B:Ni、Mn、Crなどの遷移元素)
は、水素吸蔵能が比較的高く、高容量かつ長寿命の電極
として有望である。しかし、Zr、V等の価格が高い金
属元素を多量に含むため、Ti−Ni系やMm−Ni系
水素吸蔵合金に比べコストが高いという問題を有してい
た。
蔵合金を使用する水素吸蔵合金電極は、理論容量密度が
カドミウム電極より大きく、亜鉛電極のような変形やデ
ンドライトの形成などもないことから、長寿命・無公害
であり、しかも高エネルギー密度を有するアルカリ蓄電
池用負極として期待されている。このような水素吸蔵合
金電極に用いられる合金として、一般的にはTi−Ni
系およびLa(またはMm)−Ni系の多元系合金がよ
く知られている。Ti−Ni系の多元系合金は、ABタ
イプとして分類できる。このタイプの合金は、充放電サ
イクルの初期には比較的大きな放電容量を示すが、充放
電を繰り返すと、その容量を長く維持することが困難で
あるという問題がある。また、AB5タイプのLa(ま
たはMm)−Ni系の多元系合金は、近年電極材料とし
て多くの開発が進められており、これまでは比較的有力
な合金材料とされていた。しかし、この合金系も比較的
放電容量が小さく、電池電極としての寿命性能が不十分
であることなどの問題を有している。従って、さらに高
容量化が可能で長寿命な電極を与える新規水素吸蔵合金
材料が望まれていた。AB2タイプのラーバス(Lav
es)相合金(A:Zr、Tiなどの水素との親和性の
大きい元素、B:Ni、Mn、Crなどの遷移元素)
は、水素吸蔵能が比較的高く、高容量かつ長寿命の電極
として有望である。しかし、Zr、V等の価格が高い金
属元素を多量に含むため、Ti−Ni系やMm−Ni系
水素吸蔵合金に比べコストが高いという問題を有してい
た。
【0003】上記のような問題に対し、価格の高い構成
金属に代えて低価格の構成金属を含む合金Zr−Ni、
V−Ni、V−Alなどを原材料として水素吸蔵合金を
製造することが提案されている。
金属に代えて低価格の構成金属を含む合金Zr−Ni、
V−Ni、V−Alなどを原材料として水素吸蔵合金を
製造することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Zrと
Ni、あるいはさらにTiを含む水素吸蔵合金において
は、Zr−Ni、Ti−Ni、Zr−Ti−Ni等の第
2相が若干存在する。これらZr−Ni、Ti−Ni、
Zr−Ti−Ni等の合金は、水素を吸蔵するが、12
0℃減圧下でも水素をほとんど放出しない。このために
これらZr−Ni、Ti−Ni、Zr−Ti−Ni等の
合金相の割合が多くなると、水素吸蔵合金の可逆的に水
素を吸蔵・放出できる量が低下する。特に、水素吸蔵合
金の低価格化を図ることを目的として金属ジルコニウム
に代わりZr−Ni合金を原材料として用いた場合、合
金中のZr−Ni合金相の割合が多くなり、水素吸蔵・
放出量が低下する。
Ni、あるいはさらにTiを含む水素吸蔵合金において
は、Zr−Ni、Ti−Ni、Zr−Ti−Ni等の第
2相が若干存在する。これらZr−Ni、Ti−Ni、
Zr−Ti−Ni等の合金は、水素を吸蔵するが、12
0℃減圧下でも水素をほとんど放出しない。このために
これらZr−Ni、Ti−Ni、Zr−Ti−Ni等の
合金相の割合が多くなると、水素吸蔵合金の可逆的に水
素を吸蔵・放出できる量が低下する。特に、水素吸蔵合
金の低価格化を図ることを目的として金属ジルコニウム
に代わりZr−Ni合金を原材料として用いた場合、合
金中のZr−Ni合金相の割合が多くなり、水素吸蔵・
放出量が低下する。
【0005】Zr−Ni合金を原材料に用いた場合、合
金中のZr−Ni合金量を低下させる方法としては、合
金融液の温度を高くすること、溶解時間を長くし、充分
に混合することが望ましい。しかし、Zr、Tiは、高
温度で非常に還元性が強いため、融液温度を高くした
り、溶解時間を長くしたりすると、溶解るつぼの寿命を
低下させるとともに溶解るつぼからの不純物混入量が多
くなり、得られる水素吸蔵合金の特性が低下する。ま
た、高温度で還元作用に強い材料、例えばCaOよりな
る溶解るつぼを用いる方法も考えられるが、CaOるつ
ぼは非常に高価であるとともに熱衝撃に弱いために生産
性が低く、従って生産コストも高くなるという問題を有
していた。本発明は、従来のこのような課題を考慮し、
コストが安く、しかも水素吸蔵合金電極として十分な性
能を有する水素吸蔵合金を提供することを目的とする。
金中のZr−Ni合金量を低下させる方法としては、合
金融液の温度を高くすること、溶解時間を長くし、充分
に混合することが望ましい。しかし、Zr、Tiは、高
温度で非常に還元性が強いため、融液温度を高くした
り、溶解時間を長くしたりすると、溶解るつぼの寿命を
低下させるとともに溶解るつぼからの不純物混入量が多
くなり、得られる水素吸蔵合金の特性が低下する。ま
た、高温度で還元作用に強い材料、例えばCaOよりな
る溶解るつぼを用いる方法も考えられるが、CaOるつ
ぼは非常に高価であるとともに熱衝撃に弱いために生産
性が低く、従って生産コストも高くなるという問題を有
していた。本発明は、従来のこのような課題を考慮し、
コストが安く、しかも水素吸蔵合金電極として十分な性
能を有する水素吸蔵合金を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属ジルコニ
ウムに代わり比較的安価なZr−Ni合金を原材料の1
つとしてZrまたはZrとTiを含む水素吸蔵合金を製
造する方法を提供する。すなわち、本発明の水素吸蔵合
金の製造方法は、MnまたはZnを目的の水素吸蔵合金
組成式量よりMn(またはZn)/Zr(Tiを含む水
素吸蔵合金ではZr+Ti)で0.1以上過剰な配合組
成の原材料を不活性ガス雰囲気下で溶解し、溶解した融
液中の過剰MnまたはZnを揮発させる工程、および融
液を冷却する工程を有する。
ウムに代わり比較的安価なZr−Ni合金を原材料の1
つとしてZrまたはZrとTiを含む水素吸蔵合金を製
造する方法を提供する。すなわち、本発明の水素吸蔵合
金の製造方法は、MnまたはZnを目的の水素吸蔵合金
組成式量よりMn(またはZn)/Zr(Tiを含む水
素吸蔵合金ではZr+Ti)で0.1以上過剰な配合組
成の原材料を不活性ガス雰囲気下で溶解し、溶解した融
液中の過剰MnまたはZnを揮発させる工程、および融
液を冷却する工程を有する。
【0007】また、本発明の水素吸蔵合金の製造方法
は、MnまたはZnを目的の水素吸蔵合金組成式量より
Mn(またはZn)/Zr(Tiを含む水素吸蔵合金で
はZr+Ti)で0.1以上過剰な配合組成の原材料を
不活性ガス雰囲気下で溶解する工程、次いで冷却してM
nまたはZnを過剰に含む合金を作製する工程、および
前記合金を減圧下、900〜1400℃の温度で加熱処
理して過剰MnまたはZnを揮発させる工程を有する。
さらに、本発明の水素吸蔵合金の製造方法は、Zr−N
iを原材料の1つとしてZrとTiを含む水素吸蔵合金
を製造するに際し、Tiを除く原材料を不活性ガス雰囲
気下で溶解した後、Tiを加えて溶解する工程、次いで
冷却する工程を有する。
は、MnまたはZnを目的の水素吸蔵合金組成式量より
Mn(またはZn)/Zr(Tiを含む水素吸蔵合金で
はZr+Ti)で0.1以上過剰な配合組成の原材料を
不活性ガス雰囲気下で溶解する工程、次いで冷却してM
nまたはZnを過剰に含む合金を作製する工程、および
前記合金を減圧下、900〜1400℃の温度で加熱処
理して過剰MnまたはZnを揮発させる工程を有する。
さらに、本発明の水素吸蔵合金の製造方法は、Zr−N
iを原材料の1つとしてZrとTiを含む水素吸蔵合金
を製造するに際し、Tiを除く原材料を不活性ガス雰囲
気下で溶解した後、Tiを加えて溶解する工程、次いで
冷却する工程を有する。
【0008】本発明の適用される好ましい水素吸蔵合金
は、一般式Zr1.2-aTiaMnwVxNiyMz(ただし、
MはB、Al、Si、Cr、Fe、Co、Cu、Zn、
Nb、Mo、TaおよびWよりなる群から選ばれる少な
くとも1種の元素、0≦a<1.2、0.1≦w≦1.
2、0<x≦0.4、0.8≦y≦1.6、0<z≦
1.2、1.7≦w+x+y+z≦2.7)で示され、
合金相の主成分がC14またはC15(MgCu2)型
ラーバス相である水素吸蔵合金である。
は、一般式Zr1.2-aTiaMnwVxNiyMz(ただし、
MはB、Al、Si、Cr、Fe、Co、Cu、Zn、
Nb、Mo、TaおよびWよりなる群から選ばれる少な
くとも1種の元素、0≦a<1.2、0.1≦w≦1.
2、0<x≦0.4、0.8≦y≦1.6、0<z≦
1.2、1.7≦w+x+y+z≦2.7)で示され、
合金相の主成分がC14またはC15(MgCu2)型
ラーバス相である水素吸蔵合金である。
【0009】また、上記の製造方法のうち、合金を加熱
処理してMnまたはZnを揮発させる工程を有するもの
を除き、合金作製後、900〜1300℃の減圧下もし
くは不活性ガス雰囲気中で均質化熱処理を行う工程を付
加することが好ましい。
処理してMnまたはZnを揮発させる工程を有するもの
を除き、合金作製後、900〜1300℃の減圧下もし
くは不活性ガス雰囲気中で均質化熱処理を行う工程を付
加することが好ましい。
【0010】
【作用】水素吸蔵合金中のZr−Ni、Ti−Ni、Z
r−Ti−Ni等の第2相は、Zr、Tiに対してZ
r、Ti以外の構成金属元素の量が多くなると減少す
る。本発明は、上記の点に着目し、所定の水素吸蔵合金
の組成式に対して過剰のMnもしくはZnを原材料に加
えて溶解し、水素吸蔵合金中のZr、Tiに対してそれ
ら以外の構成金属元素の量が多い合金融液もしくは合金
をまず作製する。この合金融液もしくは合金において
は、所定の水素吸蔵合金中のZr、Tiに対してそれら
以外の構成金属元素の量が多いため、過剰のMn、Zn
を加えていない場合に比べ、より低い融液温度で、かつ
短時間で原材料のZr−Ni相を消失させることができ
る。その後、過剰のMnもしくはZnを除去することに
より、Zr−Ni、Ti−Ni、Zr−Ti−Ni等の
第2相の量の少ない水素吸蔵合金を製造することができ
る。
r−Ti−Ni等の第2相は、Zr、Tiに対してZ
r、Ti以外の構成金属元素の量が多くなると減少す
る。本発明は、上記の点に着目し、所定の水素吸蔵合金
の組成式に対して過剰のMnもしくはZnを原材料に加
えて溶解し、水素吸蔵合金中のZr、Tiに対してそれ
ら以外の構成金属元素の量が多い合金融液もしくは合金
をまず作製する。この合金融液もしくは合金において
は、所定の水素吸蔵合金中のZr、Tiに対してそれら
以外の構成金属元素の量が多いため、過剰のMn、Zn
を加えていない場合に比べ、より低い融液温度で、かつ
短時間で原材料のZr−Ni相を消失させることができ
る。その後、過剰のMnもしくはZnを除去することに
より、Zr−Ni、Ti−Ni、Zr−Ti−Ni等の
第2相の量の少ない水素吸蔵合金を製造することができ
る。
【0011】
【実施例】以下に、本発明をその実施例によりさらに詳
しく説明する。 [実施例1]開孔10mm程度のふるいを通過した大き
さの市販のZr−Ni(塊状)、Mn(板状)、V−N
i(塊状)、Co(ショット、球状)、Ni(ショッ
ト、球状)金属を原材料として組成式ZrMn0.6V0.2
Co0.1Ni1.2の合金の製造方法を検討した。まず、比
較試料として組成式量のZr、Ni、Coと、組成式量
に対してMnをMn/Zrで0.02、VをV/Zrで
0.01それぞれ多くした原材料を混合し、アルゴンガ
ス雰囲気中の高周波溶解炉で溶解、冷却した後、減圧中
(1Pa以下)1080℃で12時間熱処理して合金を
作製した。この水素吸蔵合金を試料(1)とした。ま
た、Zr−NiおよびV−Niの代わりにそれぞれ金属
Zrおよび金属Vを用い、上記と同様にして作製した水
素吸蔵合金を試料(2)とした。上記において冷却は、
内部に冷却水路を設けた銅鋳型に合金厚み1cm以下に
鋳込み、冷却した。MnおよびV量を組成式に対して若
干多くしたのは合金溶解時にMnおよびVが揮発し、合
金中のMnおよびV量が減少するためである。
しく説明する。 [実施例1]開孔10mm程度のふるいを通過した大き
さの市販のZr−Ni(塊状)、Mn(板状)、V−N
i(塊状)、Co(ショット、球状)、Ni(ショッ
ト、球状)金属を原材料として組成式ZrMn0.6V0.2
Co0.1Ni1.2の合金の製造方法を検討した。まず、比
較試料として組成式量のZr、Ni、Coと、組成式量
に対してMnをMn/Zrで0.02、VをV/Zrで
0.01それぞれ多くした原材料を混合し、アルゴンガ
ス雰囲気中の高周波溶解炉で溶解、冷却した後、減圧中
(1Pa以下)1080℃で12時間熱処理して合金を
作製した。この水素吸蔵合金を試料(1)とした。ま
た、Zr−NiおよびV−Niの代わりにそれぞれ金属
Zrおよび金属Vを用い、上記と同様にして作製した水
素吸蔵合金を試料(2)とした。上記において冷却は、
内部に冷却水路を設けた銅鋳型に合金厚み1cm以下に
鋳込み、冷却した。MnおよびV量を組成式に対して若
干多くしたのは合金溶解時にMnおよびVが揮発し、合
金中のMnおよびV量が減少するためである。
【0012】次に、本実施例の試料(3)の合金の製造
方法について説明する。組成式量のZr、Ni、Co
と、組成式量に対してVをV/Zrで0.01、Mnを
Mn/Zrで0.5それぞれ多くした原材料を混合し、
アルゴンガス雰囲気中の高周波溶解炉で均一に溶解した
後、さらに、融液温度を上昇させて余分なMnを揮発除
去した後、上記と同様に冷却した。Mnの除去量および
速度は、融液温度、雰囲気圧力、さらに処理時間により
制御できる。冷却後、減圧中(1Pa以下)1080℃
で12時間熱処理した。こうして作製した水素吸蔵合金
を試料(3)とした。
方法について説明する。組成式量のZr、Ni、Co
と、組成式量に対してVをV/Zrで0.01、Mnを
Mn/Zrで0.5それぞれ多くした原材料を混合し、
アルゴンガス雰囲気中の高周波溶解炉で均一に溶解した
後、さらに、融液温度を上昇させて余分なMnを揮発除
去した後、上記と同様に冷却した。Mnの除去量および
速度は、融液温度、雰囲気圧力、さらに処理時間により
制御できる。冷却後、減圧中(1Pa以下)1080℃
で12時間熱処理した。こうして作製した水素吸蔵合金
を試料(3)とした。
【0013】まず、これら水素吸蔵合金の粉末X線回折
測定を行った。その結果、いずれの合金試料についても
合金相の主成分はC15型ラーバス相(MgCu2型f
cc構造)であることが確認された。試料(1)、
(2)および(3)には、回折角2θの38〜40°に
Zr−Ni系合金のピークが認められた。そのピーク強
度は、試料(2)、(3)に比べ試料(1)の方が大き
く、試料(1)中にZr−Ni系合金が多く含まれてい
ることがわかった。つぎに、各水素吸蔵合金のP−C−
T測定を行った。70℃における各試料のP−C−T測
定結果を図1に示す(吸蔵曲線、以下同様)。図1の縦
軸は水素平衡圧、横軸は水素吸蔵合金の金属元素1原子
当たりの水素原子数である。試料(1)は、水素約5M
PaでH/M値0.89(20℃における5MPaでの
H/Mは約0.97)の水素を吸蔵するが、試料
(2)、(3)は試料(1)より平坦なプラトー領域が
幅広く、水素約5MPaにおけるH/Mはともに1.1
0と試料(1)に比べて大きな水素吸蔵量を示した。
測定を行った。その結果、いずれの合金試料についても
合金相の主成分はC15型ラーバス相(MgCu2型f
cc構造)であることが確認された。試料(1)、
(2)および(3)には、回折角2θの38〜40°に
Zr−Ni系合金のピークが認められた。そのピーク強
度は、試料(2)、(3)に比べ試料(1)の方が大き
く、試料(1)中にZr−Ni系合金が多く含まれてい
ることがわかった。つぎに、各水素吸蔵合金のP−C−
T測定を行った。70℃における各試料のP−C−T測
定結果を図1に示す(吸蔵曲線、以下同様)。図1の縦
軸は水素平衡圧、横軸は水素吸蔵合金の金属元素1原子
当たりの水素原子数である。試料(1)は、水素約5M
PaでH/M値0.89(20℃における5MPaでの
H/Mは約0.97)の水素を吸蔵するが、試料
(2)、(3)は試料(1)より平坦なプラトー領域が
幅広く、水素約5MPaにおけるH/Mはともに1.1
0と試料(1)に比べて大きな水素吸蔵量を示した。
【0014】さらに、各合金試料について電気化学的な
充放電反応によるアルカリ蓄電池用負極としての電極特
性を評価するために単電池試験を行った。各合金を35
0メッシュ以下の粒径になるように粉砕し、この合金粉
末1gと導電剤としてのカーボニルニッケル粉末3gお
よび結着剤としてのポリエチレン微粉末0.12gを十
分混合攪拌し、プレス加工により直径24.5mm、厚
さ2.5mmの円板状に成形した。これを真空中、13
0℃で1時間加熱し、結着剤を溶融させて水素吸蔵合金
電極とした。この水素吸蔵合金電極にニッケル線のリー
ドを取り付けて負極とし、正極として過剰の容量を有す
る焼結式ニッケル電極を、セパレータとしてポリアミド
不織布をそれぞれ用い、比重1.30の水酸化カリウム
水溶液を電解液として、25℃において、一定電流で充
電と放電を繰り返し、各サイクルにおける放電容量を測
定した。なお、充電は水素吸蔵合金1gあたり100m
Aで5時間行い、放電は同様に1gあたり50mAで行
い、0.8Vでカットした。その結果を図2に示す。図
2は横軸に充放電サイクル数を、縦軸に合金1gあたり
の放電容量をそれぞれ示してあり、図中の番号は試料番
号と一致している。図2から各試料は、4サイクル目か
ら放電容量が一定になり、試料(1)は310mAh/
g、試料(2)、(3)は375mAh/gの放電容量
を示した。本実施例の試料(2)は、従来の金属Zr、
金属Vを用いて製造した水素吸蔵合金試料(3)と同程
度の放電容量を示した。
充放電反応によるアルカリ蓄電池用負極としての電極特
性を評価するために単電池試験を行った。各合金を35
0メッシュ以下の粒径になるように粉砕し、この合金粉
末1gと導電剤としてのカーボニルニッケル粉末3gお
よび結着剤としてのポリエチレン微粉末0.12gを十
分混合攪拌し、プレス加工により直径24.5mm、厚
さ2.5mmの円板状に成形した。これを真空中、13
0℃で1時間加熱し、結着剤を溶融させて水素吸蔵合金
電極とした。この水素吸蔵合金電極にニッケル線のリー
ドを取り付けて負極とし、正極として過剰の容量を有す
る焼結式ニッケル電極を、セパレータとしてポリアミド
不織布をそれぞれ用い、比重1.30の水酸化カリウム
水溶液を電解液として、25℃において、一定電流で充
電と放電を繰り返し、各サイクルにおける放電容量を測
定した。なお、充電は水素吸蔵合金1gあたり100m
Aで5時間行い、放電は同様に1gあたり50mAで行
い、0.8Vでカットした。その結果を図2に示す。図
2は横軸に充放電サイクル数を、縦軸に合金1gあたり
の放電容量をそれぞれ示してあり、図中の番号は試料番
号と一致している。図2から各試料は、4サイクル目か
ら放電容量が一定になり、試料(1)は310mAh/
g、試料(2)、(3)は375mAh/gの放電容量
を示した。本実施例の試料(2)は、従来の金属Zr、
金属Vを用いて製造した水素吸蔵合金試料(3)と同程
度の放電容量を示した。
【0015】[実施例2]開孔10mm程度のふるいを
通過した大きさの市販のZr−Ni(塊状)、Mn(板
状)、V−Ni(塊状)、Co(ショット、球状)、N
i(ショット、球状)金属を原材料として実施例1と同
様の組成式ZrMn0.6V0.2Co0.1Ni1 .2の合金の製
造方法を検討した。組成式量のZr、Ni、Coと、組
成式量に対してMnをMn/Zrで0.1、VをV/Z
rで0.01それぞれ多くした原材料を混合し、アルゴ
ンガス雰囲気中の高周波溶解炉で溶解し、実施例1と同
様の方法で冷却した後、真空中1250℃で90時間熱
処理して過剰のMnを揮発減少させた。こうして得た水
素吸蔵合金を試料(4)とした。まず、試料(4)の粉
末X線回折測定を行った。その結果、合金相の主成分は
C15型ラーバス相(MgCu2型fcc構造)である
ことが確認された。2θが38〜40°のZr−Ni系
合金のピーク強度は、実施例1の試料(2)、(3)と
ほぼ同程度であった。上記試料(4)のP−C−T測定
を行った結果を図1に示す。70℃における試料(4)
の水素吸蔵量H/Mは1.09(5MPa)で、試料
(2)、(3)に比べ若干低い値であった。
通過した大きさの市販のZr−Ni(塊状)、Mn(板
状)、V−Ni(塊状)、Co(ショット、球状)、N
i(ショット、球状)金属を原材料として実施例1と同
様の組成式ZrMn0.6V0.2Co0.1Ni1 .2の合金の製
造方法を検討した。組成式量のZr、Ni、Coと、組
成式量に対してMnをMn/Zrで0.1、VをV/Z
rで0.01それぞれ多くした原材料を混合し、アルゴ
ンガス雰囲気中の高周波溶解炉で溶解し、実施例1と同
様の方法で冷却した後、真空中1250℃で90時間熱
処理して過剰のMnを揮発減少させた。こうして得た水
素吸蔵合金を試料(4)とした。まず、試料(4)の粉
末X線回折測定を行った。その結果、合金相の主成分は
C15型ラーバス相(MgCu2型fcc構造)である
ことが確認された。2θが38〜40°のZr−Ni系
合金のピーク強度は、実施例1の試料(2)、(3)と
ほぼ同程度であった。上記試料(4)のP−C−T測定
を行った結果を図1に示す。70℃における試料(4)
の水素吸蔵量H/Mは1.09(5MPa)で、試料
(2)、(3)に比べ若干低い値であった。
【0016】次に、実施例1と同様の方法でアルカリ蓄
電池用負極としての電極特性を評価するために単電池試
験を行った。その結果を図2に示す。図2は横軸に充放
電サイクル数を、縦軸に合金1gあたりの放電容量であ
り、図中の番号は試料(番号)と一致している。図2か
ら試料(4)は、370mAh/gと金属Zr、金属V
を用いて製造した水素吸蔵合金試料(3)とほぼ同程度
の放電容量を示した。試料(4)が試料(2)、(3)
に比べ、若干水素吸蔵量および放電容量が少ないのは、
Mnを揮発除去するために試料(2)、(3)に比べて
若干高い熱処理温度と長い処理時間を必要し、その間に
合金中にZr−Ni系合金が再生成されるためであると
考えられる。
電池用負極としての電極特性を評価するために単電池試
験を行った。その結果を図2に示す。図2は横軸に充放
電サイクル数を、縦軸に合金1gあたりの放電容量であ
り、図中の番号は試料(番号)と一致している。図2か
ら試料(4)は、370mAh/gと金属Zr、金属V
を用いて製造した水素吸蔵合金試料(3)とほぼ同程度
の放電容量を示した。試料(4)が試料(2)、(3)
に比べ、若干水素吸蔵量および放電容量が少ないのは、
Mnを揮発除去するために試料(2)、(3)に比べて
若干高い熱処理温度と長い処理時間を必要し、その間に
合金中にZr−Ni系合金が再生成されるためであると
考えられる。
【0017】[実施例3]開孔10mm程度のふるいを
通過した大きさの市販のZr−Ni(塊状)、Mn(板
状)、V−Ni(塊状)、Cr(板状)、Co(ショッ
ト、球状)、Ni(ショット、球状)、Zn(粒状)金
属を原材料として組成式ZrMn0.5V0.1 5Cr0.2Co
0.1Ni1.15の合金の製造方法を検討した。まず、比較
試料として組成式量のZr、Ni、Cr、Coと、組成
式量に対してMnをMn/Zrで0.02、VをV/Z
rで0.01それぞれ多くした原材料を混合し、アルゴ
ンガス雰囲気中の高周波溶解炉で溶解し、実施例1と同
様の方法で冷却した後、減圧中(1Pa以下)1080
℃で12時間熱処理した。こうして作製した水素吸蔵合
金を試料(5)とした。また、Zr−NiおよびV−N
iの代わりに金属Zrおよび金属Vを用いて上記と同様
に作製した水素吸蔵合金を試料(6)とした。
通過した大きさの市販のZr−Ni(塊状)、Mn(板
状)、V−Ni(塊状)、Cr(板状)、Co(ショッ
ト、球状)、Ni(ショット、球状)、Zn(粒状)金
属を原材料として組成式ZrMn0.5V0.1 5Cr0.2Co
0.1Ni1.15の合金の製造方法を検討した。まず、比較
試料として組成式量のZr、Ni、Cr、Coと、組成
式量に対してMnをMn/Zrで0.02、VをV/Z
rで0.01それぞれ多くした原材料を混合し、アルゴ
ンガス雰囲気中の高周波溶解炉で溶解し、実施例1と同
様の方法で冷却した後、減圧中(1Pa以下)1080
℃で12時間熱処理した。こうして作製した水素吸蔵合
金を試料(5)とした。また、Zr−NiおよびV−N
iの代わりに金属Zrおよび金属Vを用いて上記と同様
に作製した水素吸蔵合金を試料(6)とした。
【0018】次に、本実施例の試料(7)の合金の製造
方法について説明する。組成式量のZr、Ni、Cr、
Coと、組成式量に対してVをV/Zrで0.01、Z
nをZn/Zrで2.0それぞれ加えた原材料を混合
し、アルゴンガス雰囲気中の高周波溶解炉で温度を上げ
てZnを溶解し、Znの融液を他の原材料と接触反応さ
せながら昇温した。この際、750℃付近よりZnの蒸
発が認められた。さらに昇温して原材料を均一溶解し、
Znの蒸発がほとんど認められなくなった後、実施例1
と同様の方法で冷却し、減圧中(1Pa以下)1080
℃で12時間熱処理した。こうして作製した水素吸蔵合
金を試料(7)とした。
方法について説明する。組成式量のZr、Ni、Cr、
Coと、組成式量に対してVをV/Zrで0.01、Z
nをZn/Zrで2.0それぞれ加えた原材料を混合
し、アルゴンガス雰囲気中の高周波溶解炉で温度を上げ
てZnを溶解し、Znの融液を他の原材料と接触反応さ
せながら昇温した。この際、750℃付近よりZnの蒸
発が認められた。さらに昇温して原材料を均一溶解し、
Znの蒸発がほとんど認められなくなった後、実施例1
と同様の方法で冷却し、減圧中(1Pa以下)1080
℃で12時間熱処理した。こうして作製した水素吸蔵合
金を試料(7)とした。
【0019】まず、これら水素吸蔵合金の粉末X線回折
測定を行った。その結果、いずれの合金試料についても
合金相の主成分はC15型ラーバス相(MgCu2型f
cc構造)であることが確認された。試料(5)、
(6)および(7)で2θが38〜40°にZr−Ni
系合金のピークが認められたが、ピーク強度は試料
(6)、(7)に比べ試料(5)の方が大きく、試料
(5)中にZr−Ni系合金が多く含まれていることが
わかった。上記水素吸蔵合金のP−C−T測定を行っ
た。70℃における各試料のP−C−T測定結果を図3
に示す。試料(5)は、水素約5MPaでH/Mが0.
91(20℃における5MPaでのH/Mは約1.0
0)の水素を吸蔵した。これに対して、試料(6)、
(7)は試料(5)より平坦なプラトー領域が幅広く、
水素約5MPaにおけるH/Mは試料(6)で1.1
4、試料(7)で1.12と試料(5)に比べて大きな
水素吸蔵量を示した。
測定を行った。その結果、いずれの合金試料についても
合金相の主成分はC15型ラーバス相(MgCu2型f
cc構造)であることが確認された。試料(5)、
(6)および(7)で2θが38〜40°にZr−Ni
系合金のピークが認められたが、ピーク強度は試料
(6)、(7)に比べ試料(5)の方が大きく、試料
(5)中にZr−Ni系合金が多く含まれていることが
わかった。上記水素吸蔵合金のP−C−T測定を行っ
た。70℃における各試料のP−C−T測定結果を図3
に示す。試料(5)は、水素約5MPaでH/Mが0.
91(20℃における5MPaでのH/Mは約1.0
0)の水素を吸蔵した。これに対して、試料(6)、
(7)は試料(5)より平坦なプラトー領域が幅広く、
水素約5MPaにおけるH/Mは試料(6)で1.1
4、試料(7)で1.12と試料(5)に比べて大きな
水素吸蔵量を示した。
【0020】次に、実施例1と同様の方法で各試料の合
金について電気化学的な充放電反応によるアルカリ蓄電
池用負極としての電極特性を評価するために単電池試験
を行った。その結果を図4に示す。図4は横軸に充放電
サイクル数を、縦軸に合金1gあたりの放電容量を示
し、図中の番号は試料番号と一致している。図4から試
料(5)は300mAh/gの放電容量を示したが、試
料(6)は370mAh/g、試料(7)は365mA
h/gと試料(5)より大きな値を示した。本実施例で
はZr−Niを原材料として用いた場合について述べた
が、金属Zrや金属V等を用いて水素吸蔵合金を製造す
る一般的な場合においても、Znを溶融助材として混合
し溶解、冷却することにより、合金相の均一性が優れ、
そのことにより水素吸蔵量も向上した水素吸蔵合金を得
ることができる。また、金属カルシウム等を還元剤に用
いて、Zr等の金属の代わりにZrO2等の酸化物を原
料として水素吸蔵合金を製造する方法がある。本発明を
この方法に適用した場合においても水素吸蔵能に優れた
水素吸蔵合金を得ることができる。なお合金を製造する
際、Znを組成式中に含まない合金はZnを揮発除去さ
せる必要があり、Znを含む合金ではZnが揮発消失す
る前に冷却する必要がある。
金について電気化学的な充放電反応によるアルカリ蓄電
池用負極としての電極特性を評価するために単電池試験
を行った。その結果を図4に示す。図4は横軸に充放電
サイクル数を、縦軸に合金1gあたりの放電容量を示
し、図中の番号は試料番号と一致している。図4から試
料(5)は300mAh/gの放電容量を示したが、試
料(6)は370mAh/g、試料(7)は365mA
h/gと試料(5)より大きな値を示した。本実施例で
はZr−Niを原材料として用いた場合について述べた
が、金属Zrや金属V等を用いて水素吸蔵合金を製造す
る一般的な場合においても、Znを溶融助材として混合
し溶解、冷却することにより、合金相の均一性が優れ、
そのことにより水素吸蔵量も向上した水素吸蔵合金を得
ることができる。また、金属カルシウム等を還元剤に用
いて、Zr等の金属の代わりにZrO2等の酸化物を原
料として水素吸蔵合金を製造する方法がある。本発明を
この方法に適用した場合においても水素吸蔵能に優れた
水素吸蔵合金を得ることができる。なお合金を製造する
際、Znを組成式中に含まない合金はZnを揮発除去さ
せる必要があり、Znを含む合金ではZnが揮発消失す
る前に冷却する必要がある。
【0021】[実施例4]開孔10mm程度のふるいを
通過した大きさの市販のZr−Ni(塊状)、Mn(板
状)、V−Ni(塊状)、Cr(板状)、Co(ショッ
ト、球状)、Ni(ショット、球状)、Zn(粒状)金
属を原材料として組成式ZrMn0.5V0.1 5Cr0.2Co
0.1Ni1.15の合金の製造方法を検討した。組成式量の
Zr、Ni、Cr、Coと、組成式量に対してVをV/
Zrで0.01、ZnをZn/Zrで1.0それぞれ加
えた原材料を混合し、アルゴンガス雰囲気中の高周波溶
解炉で温度を上げてZnを溶解し、Znの融液を他の原
材料と接触反応させながら昇温した。この際、750℃
付近よりZnの蒸発が認められた。さらに昇温して原材
料を均一溶解し、実施例1と同様の方法で冷却し、減圧
中(1Pa以下)1100℃で24時間熱処理した。こ
うして作製した水素吸蔵合金を試料(8)とした。ま
ず、試料(8)の粉末X線回折測定を行った。その結
果、合金相の主成分はC15型ラーバス相(MgCu2
型fcc構造)であることが確認された。2θが38〜
40°のZr−Ni系合金のピーク強度は、実施例3の
試料(6)、(7)とほぼ同程度であった。上記試料
(8)のP−C−T測定を行った結果を図4に示した。
70℃における試料(8)の水素吸蔵量H/Mは1.1
4(5MPa)で、試料(6)、(7)とほぼ同じ値を
示した。
通過した大きさの市販のZr−Ni(塊状)、Mn(板
状)、V−Ni(塊状)、Cr(板状)、Co(ショッ
ト、球状)、Ni(ショット、球状)、Zn(粒状)金
属を原材料として組成式ZrMn0.5V0.1 5Cr0.2Co
0.1Ni1.15の合金の製造方法を検討した。組成式量の
Zr、Ni、Cr、Coと、組成式量に対してVをV/
Zrで0.01、ZnをZn/Zrで1.0それぞれ加
えた原材料を混合し、アルゴンガス雰囲気中の高周波溶
解炉で温度を上げてZnを溶解し、Znの融液を他の原
材料と接触反応させながら昇温した。この際、750℃
付近よりZnの蒸発が認められた。さらに昇温して原材
料を均一溶解し、実施例1と同様の方法で冷却し、減圧
中(1Pa以下)1100℃で24時間熱処理した。こ
うして作製した水素吸蔵合金を試料(8)とした。ま
ず、試料(8)の粉末X線回折測定を行った。その結
果、合金相の主成分はC15型ラーバス相(MgCu2
型fcc構造)であることが確認された。2θが38〜
40°のZr−Ni系合金のピーク強度は、実施例3の
試料(6)、(7)とほぼ同程度であった。上記試料
(8)のP−C−T測定を行った結果を図4に示した。
70℃における試料(8)の水素吸蔵量H/Mは1.1
4(5MPa)で、試料(6)、(7)とほぼ同じ値を
示した。
【0022】次に、実施例1と同様の方法で合金のアル
カリ蓄電池用負極としての電極特性を評価するために単
電池試験を行った。その結果を図4に示す。図4から試
料(8)は370mAh/gと試料(6)、(7)とほ
ぼ同程度の値を示した。
カリ蓄電池用負極としての電極特性を評価するために単
電池試験を行った。その結果を図4に示す。図4から試
料(8)は370mAh/gと試料(6)、(7)とほ
ぼ同程度の値を示した。
【0023】[実施例5]開孔10mm程度のふるいを
通過した大きさの市販のZr−Ni(塊状)、Ti(ス
ポンジ状)、Mn(板状)、V−Ni(塊状)、Cr
(板状)、Co(ショット、球状)、Ni(ショット、
球状)金属を原材料として組成式ZrTi0. 2Mn0.55
V0.15Cr0.3Co0.1Ni1.2の合金の製造方法を検討
した。まず、比較試料として組成式量のZr、Ti、N
i、Cr、Coと、組成式量に対してMnをMn/(Z
r+Ti)で0.02、VをV/(Zr+Ti)で0.
01それぞれ多くした原材料を混合し、アルゴンガス雰
囲気中の高周波溶解炉で溶解、冷却した後、減圧中(1
Pa以下)1050℃で12時間熱処理した。こうして
作製した水素吸蔵合金を試料(9)とした。また、Zr
−NiおよびV−Niの代わりに金属Zrおよび金属V
を用いて上記と同様に作製した水素吸蔵合金を試料(1
0)とした。
通過した大きさの市販のZr−Ni(塊状)、Ti(ス
ポンジ状)、Mn(板状)、V−Ni(塊状)、Cr
(板状)、Co(ショット、球状)、Ni(ショット、
球状)金属を原材料として組成式ZrTi0. 2Mn0.55
V0.15Cr0.3Co0.1Ni1.2の合金の製造方法を検討
した。まず、比較試料として組成式量のZr、Ti、N
i、Cr、Coと、組成式量に対してMnをMn/(Z
r+Ti)で0.02、VをV/(Zr+Ti)で0.
01それぞれ多くした原材料を混合し、アルゴンガス雰
囲気中の高周波溶解炉で溶解、冷却した後、減圧中(1
Pa以下)1050℃で12時間熱処理した。こうして
作製した水素吸蔵合金を試料(9)とした。また、Zr
−NiおよびV−Niの代わりに金属Zrおよび金属V
を用いて上記と同様に作製した水素吸蔵合金を試料(1
0)とした。
【0024】次に、本実施例の試料(11)の合金の製
造方法について説明する。組成式量のZr、Ni、C
r、Coと、組成式量に対してMnをMn/(Zr+T
i)で0.02、VをV/(Zr+Ti)で0.01そ
れぞれ多くした原材料を混合し、アルゴンガス雰囲気中
の高周波溶解炉で溶解、冷却した。次いで、この合金を
粉砕し、開孔10mm程度のふるいを通過する大きさに
した後、組成式量のTiを混合し、再度、アルゴンガス
雰囲気中の高周波溶解炉で溶解、冷却した。冷却後、減
圧中(1Pa以下)1050℃で12時間熱処理した。
こうして作製した水素吸蔵合金を試料(11)とした。
冷却は、実施例1と同様に内部に冷却水路を設けた銅鋳
型に合金厚み1cm以下で鋳込み、冷却した。Mn、V
量を組成式に対して若干多くしたのは、合金溶解時にM
nおよびVが揮発し、合金中のMnおよびV量が減少す
るためである。本実施例ではTiを含まない合金融液を
冷却した後、金属Ti塊を混合し、再度、加熱溶解する
方法を示したが、Tiを含まない合金融液を冷却するこ
となく、その融液に組成式量のTiを投入して溶解して
も同様の効果が得られる。
造方法について説明する。組成式量のZr、Ni、C
r、Coと、組成式量に対してMnをMn/(Zr+T
i)で0.02、VをV/(Zr+Ti)で0.01そ
れぞれ多くした原材料を混合し、アルゴンガス雰囲気中
の高周波溶解炉で溶解、冷却した。次いで、この合金を
粉砕し、開孔10mm程度のふるいを通過する大きさに
した後、組成式量のTiを混合し、再度、アルゴンガス
雰囲気中の高周波溶解炉で溶解、冷却した。冷却後、減
圧中(1Pa以下)1050℃で12時間熱処理した。
こうして作製した水素吸蔵合金を試料(11)とした。
冷却は、実施例1と同様に内部に冷却水路を設けた銅鋳
型に合金厚み1cm以下で鋳込み、冷却した。Mn、V
量を組成式に対して若干多くしたのは、合金溶解時にM
nおよびVが揮発し、合金中のMnおよびV量が減少す
るためである。本実施例ではTiを含まない合金融液を
冷却した後、金属Ti塊を混合し、再度、加熱溶解する
方法を示したが、Tiを含まない合金融液を冷却するこ
となく、その融液に組成式量のTiを投入して溶解して
も同様の効果が得られる。
【0025】まず、これら水素吸蔵合金の粉末X線回折
測定を行った。その結果、いずれの合金試料についても
合金相の主成分はC15型ラーバス相(MgCu2型f
cc構造)であることが確認された。試料(9)、(1
0)および(11)で2θが38〜40°にZr−Ti
−Ni系合金のピークが認められたが、ピーク強度は試
料(10)、(11)に比べ試料(9)の方が大きく、
試料(9)中にZr−Ti−Ni系合金が多く含まれて
いることがわかった。上記水素吸蔵合金のP−C−T測
定を行った。70℃における各試料のP−C−T測定結
果を図5に示す。試料(9)は水素約5MPaでH/M
が0.95(20℃における5MPaでのH/Mは約
1.04)の水素を吸蔵した。一方、試料(10)およ
び(11)は、試料(9)より平坦なプラトー領域が幅
広く、水素約5MPaでH/Mは1.16と試料(9)
に比べて大きな水素吸蔵量を示した。
測定を行った。その結果、いずれの合金試料についても
合金相の主成分はC15型ラーバス相(MgCu2型f
cc構造)であることが確認された。試料(9)、(1
0)および(11)で2θが38〜40°にZr−Ti
−Ni系合金のピークが認められたが、ピーク強度は試
料(10)、(11)に比べ試料(9)の方が大きく、
試料(9)中にZr−Ti−Ni系合金が多く含まれて
いることがわかった。上記水素吸蔵合金のP−C−T測
定を行った。70℃における各試料のP−C−T測定結
果を図5に示す。試料(9)は水素約5MPaでH/M
が0.95(20℃における5MPaでのH/Mは約
1.04)の水素を吸蔵した。一方、試料(10)およ
び(11)は、試料(9)より平坦なプラトー領域が幅
広く、水素約5MPaでH/Mは1.16と試料(9)
に比べて大きな水素吸蔵量を示した。
【0026】次に、実施例1と同様の方法で各試料の合
金について電気化学的な充放電反応によるアルカリ蓄電
池用負極としての電極特性を評価するために単電池試験
を行った。その結果を図6に示す。図6は横軸に充放電
サイクル数を、縦軸に合金1gあたりの放電容量を示
し、図中の番号は試料番号と一致している。図6から試
料(9)は330mAh/gの放電容量を示したが、試
料(10)、(11)は385mAh/gと試料(9)
より大きな値を示した。
金について電気化学的な充放電反応によるアルカリ蓄電
池用負極としての電極特性を評価するために単電池試験
を行った。その結果を図6に示す。図6は横軸に充放電
サイクル数を、縦軸に合金1gあたりの放電容量を示
し、図中の番号は試料番号と一致している。図6から試
料(9)は330mAh/gの放電容量を示したが、試
料(10)、(11)は385mAh/gと試料(9)
より大きな値を示した。
【0027】上記実施例のように、急冷した合金を減圧
下もしくは不活性雰囲気下で熱処理すると、熱処理しな
い合金に比べ10〜20%程度水素吸蔵量が向上する。
しかし、合金の冷却速度が遅いと、合金組織が粗大化し
ているために熱処理による水素吸蔵量の増加はほとんど
ない。このことより合金の製造に関して冷却速度は早い
方が望ましい。
下もしくは不活性雰囲気下で熱処理すると、熱処理しな
い合金に比べ10〜20%程度水素吸蔵量が向上する。
しかし、合金の冷却速度が遅いと、合金組織が粗大化し
ているために熱処理による水素吸蔵量の増加はほとんど
ない。このことより合金の製造に関して冷却速度は早い
方が望ましい。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、比較的安
価な合金Zr−Niを用いて、従来のように原材料の非
常に高い金属ジルコニウムを用いて製造した水素吸蔵合
金とほぼ同等の特性を有する水素吸蔵合金をより安価に
製造することができる。
価な合金Zr−Niを用いて、従来のように原材料の非
常に高い金属ジルコニウムを用いて製造した水素吸蔵合
金とほぼ同等の特性を有する水素吸蔵合金をより安価に
製造することができる。
【図1】本発明の実施例1、実施例2および比較例の合
金のPCT特性を示す図である。
金のPCT特性を示す図である。
【図2】本発明の実施例1、実施例2および比較例の合
金を用いた電極の充放電サイクル特性を示す図である。
金を用いた電極の充放電サイクル特性を示す図である。
【図3】本発明の実施例3、実施例4および比較例の合
金のPCT特性を示す図である。
金のPCT特性を示す図である。
【図4】本発明の実施例3、実施例4および比較例の合
金を用いた電極の充放電サイクル特性を示す図である。
金を用いた電極の充放電サイクル特性を示す図である。
【図5】本発明の実施例5および比較例の合金のPCT
特性を示す図である。
特性を示す図である。
【図6】本発明の実施例5および比較例の合金を用いた
電極の充放電サイクル特性を示す図である。
電極の充放電サイクル特性を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 庸一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 Zr−Ni合金を原材料の1つとしてZ
rまたはZrとTiを含む水素吸蔵合金を製造する方法
であって、Mnを目的の水素吸蔵合金組成式量よりMn
/ZrまたはMn/(Zr+Ti)で0.1以上過剰な
配合組成の原材料を不活性ガス雰囲気下で溶解し、溶解
した融液中の過剰Mnを揮発させる工程、および融液を
冷却する工程を有する水素吸蔵合金の製造方法。 - 【請求項2】 Zr−Ni合金を原材料の1つとしてZ
rまたはZrとTiを含む水素吸蔵合金を製造する方法
であって、Mnを目的の水素吸蔵合金組成式量よりMn
/ZrまたはMn/(Zr+Ti)で0.1以上過剰な
配合組成の原材料を不活性ガス雰囲気下で溶解する工
程、次いで冷却してMnを過剰に含む合金を作製する工
程、および前記合金を減圧下、900〜1400℃の温
度で加熱処理して過剰Mnを揮発させる工程を有する水
素吸蔵合金の製造方法。 - 【請求項3】 ZrまたはZrとTiを含む水素吸蔵合
金を製造する方法であって、Znを目的の水素吸蔵合金
組成式量よりZn/ZrまたはZn/(Zr+Ti)で
0.1以上過剰に加えた原材料を不活性ガス雰囲気下で
溶解し、溶解した融液中の過剰Znを揮発させる工程、
および融液を冷却する工程を有する水素吸蔵合金の製造
方法。 - 【請求項4】 ZrまたはZrとTiを含む水素吸蔵合
金を製造する方法であって、Znを水素吸蔵合金組成式
量よりZn/ZrまたはZn/(Zr+Ti)で0.1
以上過剰に加えた原材料を不活性ガス雰囲気下で溶解す
る工程、次いで冷却してZnを過剰に含む合金を作製す
る工程、および前記合金を減圧下、900〜1400℃
の温度で加熱処理して過剰Znを揮発させる工程を有す
る水素吸蔵合金の製造方法。 - 【請求項5】 Zr−Ni合金を原材料の1つとしてZ
rおよびTiを含む水素吸蔵合金を製造する方法であっ
て、Tiを除く原材料を不活性ガス雰囲気下で溶解した
後、Tiを加えて溶解する工程、次いで冷却する工程を
有する水素吸蔵合金の製造方法。 - 【請求項6】 前記水素吸蔵合金が、一般式Zr1.2-a
TiaMnwVxNiyMz(ただし、MはB、Al、S
i、Cr、Fe、Co、Cu、Zn、Nb、Mo、Ta
およびWよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元
素、0≦a<1.2、0.1≦w≦1.2、0<x≦
0.4、0.8≦y≦1.6、0<z≦1.2、1.7
≦w+x+y+z≦2.7)で示され、合金相の主成分
がC14またはC15(MgCu2)型ラーバス相であ
る請求項1〜5のいずれかに記載の水素吸蔵合金の製造
方法。 - 【請求項7】 合金作製後、900〜1300℃の減圧
下もしくは不活性ガス雰囲気中で均質化熱処理を行う工
程を有する請求項1、3または5記載の水素吸蔵合金の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6291399A JPH08143986A (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 水素吸蔵合金の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6291399A JPH08143986A (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 水素吸蔵合金の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08143986A true JPH08143986A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17768401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6291399A Pending JPH08143986A (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 水素吸蔵合金の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08143986A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004506813A (ja) * | 2000-08-16 | 2004-03-04 | オヴォニック バッテリー カンパニー インコーポレイテッド | 高出力ニッケル−メタル・ハイドライド電池及びそれに用いる高出力合金/電極 |
-
1994
- 1994-11-25 JP JP6291399A patent/JPH08143986A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004506813A (ja) * | 2000-08-16 | 2004-03-04 | オヴォニック バッテリー カンパニー インコーポレイテッド | 高出力ニッケル−メタル・ハイドライド電池及びそれに用いる高出力合金/電極 |
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