JPH08141140A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH08141140A
JPH08141140A JP31234594A JP31234594A JPH08141140A JP H08141140 A JPH08141140 A JP H08141140A JP 31234594 A JP31234594 A JP 31234594A JP 31234594 A JP31234594 A JP 31234594A JP H08141140 A JPH08141140 A JP H08141140A
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JP
Japan
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game
decoration
game area
area member
area
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Application number
JP31234594A
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English (en)
Inventor
Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製作が容易であって、製造コストを低減する
ことができるとともに、品質管理が容易な遊技機を提供
する。 【構成】 弾球遊技機は、表面に障害ピン14を植設す
るとともに入賞具15を配設して遊技領域を形成した遊
技領域部材10と、該遊技領域部材10の周囲を囲う装
飾領域部材11とを別個に成形し、遊技領域部材に装飾
領域部材を止着して一体化した遊技盤5を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技盤の表面に形成し
た遊技領域内に球を弾発することにより遊技を行う弾球
遊技機に関するもので、特に、遊技領域を形成する遊技
領域部材と、この遊技領域部材の周囲を囲う装飾領域部
材とを別個に成形してから両部材を一体化して遊技盤を
構成したことを特徴とするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の弾球遊技機では、外枠の
前面に開閉可能に取り付けた内枠の窓部を後方から塞ぐ
ようにして遊技盤が取り付けられている。そして、この
遊技盤は、一枚のベニヤ合板により形成され、表面に
は、ガイドレール等に囲まれた遊技部を有する遊技領域
を形成し、この遊技領域の外側を装飾領域とし、この装
飾領域内に装飾ランプ等を配設していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の遊技機にあっては、遊技盤を製作する際に、まずベニ
ヤ合板からなる基板の表面に、いわゆるセル板と呼ばれ
ている薄いプラスチック製装飾板を貼り付け、この装飾
板の表面にガイドレールや入賞具等の遊技部材を取り付
けるとともに、多数の障害ピンを植設して遊技領域を形
成した後、遊技領域の周辺の装飾領域に、装飾ランプ等
の装飾部材を取り付けていた。
【0004】このため、製作工程が複雑となり、製作に
手間がかかるとともに、製造コストが嵩むという問題が
あった。
【0005】また、上記したように、遊技盤には、遊技
領域と装飾領域とを一枚のベニヤ合板上に一体的に設け
てあるため、遊技店において、新たな機種に入れ替える
際には、遊技盤の全体を交換しなければならなかった。
しかし、殆どの機種においては、遊技領域に配設される
部材は異なるものの、装飾領域に配設される装飾ランプ
等は、共通の部材を使用することが多い。
【0006】したがって、機種の入れ替えの度に、共通
して使用できる部材までも交換しなければならず、製造
コストが嵩むとともに、資源の無駄使いにもなってい
た。
【0007】また、近年、木材を多用することにより森
林資源が枯渇して地球環境が悪化するという問題がクロ
ーズアップされており、可能な限り木材を節約すること
が望まれており、ライフサイクルの短い弾球遊技機にお
いてはその要望が強い。
【0008】そこで、従来、多くの部材が木材により形
成されている遊技機において、必要最小限な部材にのみ
木材を使用し、木材を使用しなくてもよい箇所には、で
きる限り木材に代わる部材を採用して、木材を節約する
必要がある。例えば、遊技盤において、多数の障害ピン
を植設し、この障害ピンの角度を微妙に調整するために
柔軟性が要求される遊技領域には、従来通り木材を使用
し、装飾領域には、木材に代わる部材を使用することが
考えられる。また、木材は、乾燥により変形(反りが発
生)するおそれがあり、木材の使用面積が増加すればす
るほど、乾燥による変形面積も増加し、きめ細かな湿度
管理が要求されることとなる。したがって、木材の使用
面積を減らすことが、製造過程における品質管理の容易
化にも役立つこととなる。
【0009】本発明は、上記した従来の技術の有する問
題点に鑑み提案されたもので、その目的とするところ
は、製作が容易であって、製造コストを低減することが
できるとともに、品質管理が容易な遊技機を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、請求項1記載の発明は、表面に障害ピンを植設す
るとともに入賞具を配設して遊技領域を形成した遊技領
域部材と、該遊技領域部材の周囲を囲う装飾領域部材と
を別個に成形し、この装飾領域部材に遊技領域部材を止
着して一体化した遊技盤を備えて弾球遊技機を構成した
ことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の構成に加えて、上記装飾領域部材は、左右に分割
可能であり、該装飾領域部材により上記遊技領域部材を
左右から挟み込んで遊技盤を構成したことを特徴とす
る。
【0012】請求項3記載の発明では、上記した請求項
2記載の構成に加えて、上記左右に分割可能な装飾領域
部材には、それぞれ内側に遊技領域部材を挿入して保持
する保持溝を設けるとともに、接合部に両装飾領域部材
を接合する接合部材を設けたことを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、上記した請求項1
記載の構成に加えて、上記装飾領域部材は、前後に分割
可能であり、該装飾領域部材により上記遊技領域部材を
前後から挟み込んで遊技盤を構成したことを特徴とす
る。
【0014】請求項5記載の発明は、上記した請求項4
記載の構成に加えて、上記前後に分割可能な装飾領域部
材には、前後の装飾領域部材の少なくとも一方に、遊技
領域部材を保持する遊技領域部材保持部を設けたことを
特徴とする。
【0015】請求項6記載の発明は、上記した請求項4
または請求項5のいずれかに記載の構成に加えて、上記
前後に分割可能な装飾領域部材は、前後の装飾領域部材
の少なくとも一方が、左右に分割可能であることを特徴
とする。
【0016】請求項7記載の発明は、上記した請求項1
から請求項6のいずれかに記載の構成に加えて、上記遊
技領域部材は木材により形成されるとともに、上記装飾
領域部材は合成樹脂により形成されたことを特徴とす
る。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明では、弾球遊技機の遊技盤
は、遊技領域部材と装飾領域部材とを別個に成形し、両
部材を止着して一体化することにより一枚の遊技盤とし
て構成されている。したがって、同じ装飾部材を使用し
ても、遊技領域部材の種類を変えるだけで、異なる機種
の遊技盤を構成することが可能になる。そして、遊技領
域部材に形成された遊技領域の表面には、障害ピンや入
賞具等が配設されているので、遊技領域内に弾発された
打球は、従来の一枚ベニヤ構成の遊技盤と変わることな
く、障害ピンに接触して流下方向を変更されながら、入
賞具に入賞したり、入賞具に入賞せずにアウト球となっ
たりする。また、装飾領域部材には、装飾ランプ等が配
設されており、遊技状態に対応して装飾ランプが点灯あ
るいは点滅する。
【0018】請求項2記載の発明では、遊技領域部材
は、左右に分割可能となっている。そして、遊技領域部
材を左右から装飾領域部材により挟み込んで一体化する
ことにより一枚の遊技盤を構成する。
【0019】請求項3記載の発明では、左右に分割可能
な装飾領域部材は、それぞれ内側に遊技領域部材を挿入
して保持するための保持溝を有している。そして、左右
の装飾領域部材の保持溝内に遊技領域部材を挿入して保
持するようにして、左右から遊技領域部材を挟み込むと
ともに、両装飾部材の接合部に設けた接合部材によって
接合させて一体化することにより一枚の遊技盤を構成す
る。
【0020】請求項4記載の発明では、遊技領域部材
は、前後に分割可能となっている。そして、遊技領域部
材を前後から装飾領域部材により挟み込んで一体化する
ことにより一枚の遊技盤を構成する。
【0021】請求項5記載の発明では、前後に分割可能
な装飾領域部材の少なくとも一方に設けた遊技領域部材
保持部により、遊技領域部材を保持するとともに、遊技
領域部材を前後から装飾領域部材により挟み込むことに
より遊技盤を構成する。
【0022】請求項6記載の発明では、前後に分割可能
な装飾領域部材の少なくとも一方は左右に分割可能とな
っている。そして、遊技領域部材を前後及び左右から装
飾領域部材により挟み込むことにより遊技盤を構成す
る。
【0023】請求項7記載の発明では、遊技領域部材は
木材により形成され、装飾領域部材は合成樹脂により形
成されている。そして、木材により形成された遊技領域
部材は、柔軟性を有しているので、障害ピンの角度の微
妙な調整を行うことができる。また、装飾領域部材は合
成樹脂により構成されているので、遊技盤に使用する木
材を減らすことができる。
【0024】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の実施例を説
明する。図1には、遊技機の代表的な一例であるパチン
コ機が示してある。このパチンコ機1は、外枠2の前面
に内枠3を上下の蝶番によって開閉可能に取り付け、こ
の内枠3に開設した窓部4を後方から塞ぐようにして遊
技盤5が取り付けてある。また、内枠3の表面には、打
球供給皿6、賞球貯留皿7、打球発射操作ハンドル8等
が設けてある。なお、上記した実施例では、パチンコ機
1は、前後が開放した矩形の外枠2と、外枠2の開放前
面に開閉可能に取り付けた内枠3とを有しているが、矩
形の外枠2に代えて、複数台のパチンコ機1を左右に並
列して取り付けるためのいわゆる島設備に、ブラケット
と軸を使用して、内枠3を開閉可能に取り付けるように
してもよい。
【0025】上記した遊技盤5の第1実施例を図2に基
づいて説明する。この遊技盤5は、図2に示すように、
略正方形板状をした木製の遊技領域部材10と、この遊
技領域部材10の周囲を囲うことが可能な大きさと形状
を有し、表面に装飾ランプ等の装飾部材を配設した装飾
領域部材11とを別個に成形し、遊技領域部材10に装
飾領域部材11を止着することにより一枚に一体化して
なる。
【0026】上記した遊技領域部材10の表面には、右
上部から時計回りに下部を通って左上部に至る略円弧状
の内側ガイドレール12を区画部材として取り付け、内
側ガイドレール12で囲まれた内部を遊技部13として
ある。また、この遊技部13内には、複数の障害ピン1
4…を植設するとともに、複数の入賞具15…や風車1
6…等を配設し、下部にはアウト球口17を開設する。
【0027】遊技部13内に弾発された打球は障害ピン
14…等に接触して流下方向を変更しながら遊技部13
内を流下するが、打球の流下方向の変更のし易さを調節
することにより、入賞具15…への入賞の難易度等を変
化させて遊技の興趣を高めることができる。このため、
遊技部13の表面に植設した障害ピン14…の角度を微
妙に調整することが必要である。したがって、障害ピン
14…を植設する遊技領域部材10は、角度調整し易い
適度な柔軟性を有することが要求され、さらには反りが
少ないことが要求され、例えば、ベニヤ合板により形成
することが好ましい。
【0028】上記した装飾領域部材11は、左右に分割
可能であり、一体となった状態では、外形形状が略正方
形の板状をなし、ほぼ中央には、上記した遊技領域部材
10の遊技部13が臨む遊技領域開口20を開設してあ
る。また、左右それぞれの装飾領域部材11a,11b
の遊技領域開口20の対向する内周面には、装飾領域部
材11の内部に向かって保持溝21が設けてある。この
保持溝21は、遊技領域部材10の厚みや長さに応じて
形成してある。したがって、左側の装飾領域部材11a
の保持溝21内に遊技領域部材10の左側の周囲部を、
右側の装飾領域部材11bの保持溝21内に遊技領域部
材10の右側の周囲部をそれぞれ挿入することにより、
遊技領域部材10を左右から挟み込んで保持することが
できる。
【0029】また、右側装飾領域部材11bの分割面の
上下には、それぞれ、先端が茸状に拡径した係合部を有
する連結部材22が突設してある。一方、左側装飾領域
部材11aの分割面の上下には、連結部材22が対向す
る位置に連結部材係合孔23が設けてある。そして、連
結部材係合孔23内に連結部材22を押し込むと係合部
が弾性により縮径して連結部材係合孔23内に進入し、
十分に進入すると係合部が弾性によって拡径して取付孔
の開口縁に係合し、この係合により、左右の装飾領域部
材11a,11bを連結して一体とすることができる。
この連結部材22と連結部材係合孔23とが接合部材と
して機能する。
【0030】さらに、左側装飾領域部材11aの遊技領
域開口20の内周面前側は、遊技領域部材10の表面に
設けた内側ガイドレール12と対向する略円弧状の外側
ガイドレール面24となるように円弧面に形成されてお
り、この外側ガイドレール面24と内側ガイドレール1
2とにより、弾発された打球を遊技部13内に導くため
の打球発射レールを構成している。一方、右側装飾領域
部材11bの遊技領域開口20の内周面前側は、中央上
部から右上部にかけて、遊技領域部材10の表面に設け
た内側ガイドレール12と連なる略円弧状の内側ガイド
レール面25となっており、この内側ガイドレール面2
5と内側ガイドレール12とにより遊技部13の上方を
囲んでいる。なお、外側ガイドレール面24と内側ガイ
ドレール面25の表面に、金属帯板等からなるレール材
を添設することが望ましい。
【0031】この装飾領域部材11は、遊技盤5全体に
対する木材の使用率を減少させて森林資源の保護を図る
ため、合成樹脂により形成することが好ましい。また、
装飾領域部材11を合成樹脂で形成すると、保持溝2
1、連結部材22、連結部材係合孔23等を一体成型す
ることができ、装飾領域部材11の形成が容易である。
【0032】上記した遊技領域部材10と装飾領域部材
11とにより遊技盤5を構成するには、分割した左側装
飾領域部材11a及び右側装飾領域部材11bのそれぞ
れの保持溝21内に、遊技領域部材10の周囲部を挿入
するとともに、連結部材係合孔23内に連結部材22の
先端を挿入して押し込むめばよい。すると、左右の装飾
領域部材11a,11bが連結して一体となり、装飾領
域部材11により遊技領域部材10を左右から挟み込ん
で一体化した一枚の遊技盤5を構成することができる。
【0033】次に、遊技盤の第2実施例を図3に基づい
て説明する。なお、以下に示す実施例において、それぞ
れ上記した実施例と同様の部材には、同一の符号を付し
て説明を行う。この遊技盤30は、図3に示すように、
略正方形の板状をした遊技領域部材10と、この遊技領
域部材10の前面の周囲を囲うとともに、表面に装飾ラ
ンプ等の装飾部材を配設するための前側装飾領域部材3
1と、遊技領域部材10を後面側から保持する後側装飾
領域部材32とからなる。また、遊技領域部材10の後
面側には、遊技領域部材10の後面側を塞ぐことにより
球流下路を構成する球寄せ部材33が取り付けてある。
【0034】上記した遊技領域部材10の表面の左半に
は、略円弧状の内側ガイドレール12を取り付けて、内
側ガイドレール12で囲まれた内部を遊技部13として
ある。また、この遊技部13内には、複数の障害ピン1
4…を植設するとともに、複数の入賞具15…や風車1
6…等を配設し、下部にはアウト球口17を開設してあ
る。
【0035】上記した前側装飾領域部材31は、左右に
分割可能であり、一体となった状態では、外形形状が略
正方形の板状をなし、ほぼ中央には、上記した遊技領域
部材10の遊技部13が臨む遊技領域開口34を開設
し、後面の四隅には、後方に向かって、先端に茸状の係
合部を有する連結部材35が突設してある。
【0036】また、左側の前側装飾領域部材31aの遊
技領域開口34の内周面は、遊技領域部材10の表面に
設けた内側ガイドレール12と対向する略円弧状となっ
ており、この内周面に金属板等からなる外側ガイドレー
ル36をビス等により固定し、外側ガイドレール36と
内側ガイドレール12とにより、弾発された打球を遊技
部13内に導くための打球発射レールを構成している。
一方、右側の前側装飾領域部材31bの遊技領域開口3
4の内周面は、遊技領域部材10の表面に設けた内側ガ
イドレール12と連なる略円弧状の内側ガイドレール面
37となっており、この内側ガイドレール面37により
遊技部13の右半を囲んでいる。
【0037】上記した後側装飾領域部材32は、一体と
なった前側装飾領域部材31よりも若干大きな外形寸法
を有する、前面が開放した浅い箱状の部材からなり、後
壁38の前面には、遊技領域部材10の四隅を外周から
支持するように、断面略L字状のリブ39が4カ所立設
してあり、ほぼ中央には、遊技領域部材10に形成した
遊技部13の後面側が臨む球寄せ開口40が開設してあ
る。また、前側装飾領域部材31に設けた連結部材35
が対向する位置には、連結部材係合孔41が開設してあ
る。本実施例では上記したリブ39が、遊技領域部材保
持部として機能する。
【0038】上記した遊技領域部材10と前側装飾領域
部材31と後側装飾領域部材32とにより遊技盤30を
構成するには、後側装飾領域部材32の前面側に設けた
リブ39の内側に遊技領域部材10を嵌装して支持し、
左右に分割した前側装飾領域部材31a,31bを遊技
領域部材10の前面側に臨ませ、後側装飾領域部材32
の連結部材係合孔41に、前側装飾領域部材31に設け
た連結部材35の先端部を押し込めばよい。この様にす
ると、左右の前側装飾領域部材31a,31bが後側装
飾領域部材32を介して連結され、この前側装飾領域部
材31により遊技領域部材10を左右から挟み込むとと
もに、前側装飾領域部材31と後側装飾領域部材32と
により遊技領域部材10を前後から挟み込んでこれらの
部材が一体化して、一枚の遊技盤30を構成することが
できる。
【0039】上記した球寄せ部材33は、前面が開放し
た箱状の球寄せ凹部42と、球寄せ凹部42の開口縁か
ら外側に向かって延設した取付フランジ43とからな
り、球寄せ凹部42内には、球流下路を構成する仕切壁
44が立設してある。また、取付フランジ43には、ネ
ジ挿通孔45が開設してある。そして、後側装飾領域部
材32の裏側から球寄せ開口40に臨んだ遊技領域部材
10の裏面を塞ぐようにして後側装飾領域部材32の裏
側に球寄せ部材33を臨ませ、取付フランジ43のネジ
挿通孔45にネジ46を挿通し、ネジ46の先端を後側
装飾領域部材32の球寄せ開口40の周囲に設けたネジ
取付ボス部47にねじ込むと、後側装飾領域部材32に
球寄せ部材33を取り付けることができ、この球寄せ部
材33により遊技領域部材10の遊技部13の裏側を塞
ぐことができる。したがって、遊技領域部材10の遊技
部13内に弾発されて入賞具15等に入賞したセーフ球
は、遊技領域部材10の裏側に導かれ、球寄せ部材33
の球寄せ凹部42内の流下路を流下する。そして、遊技
盤5の裏側に配設されている裏機構によりセーフ球とし
て処理される。
【0040】なお、本実施例においても、上記した第1
実施例と同様の理由により、遊技領域部材10をベニヤ
合板により構成し、前側装飾領域部材31を合成樹脂に
より構成することが好ましい。
【0041】次に、遊技盤の第3実施例を図4、図5に
基づいて説明する。この遊技盤50は、図4および図5
に示すように、略正方形の板状をした遊技領域部材10
と、この遊技領域部材10の周囲を囲うとともに、表面
に装飾ランプ等の装飾部材を配設するための前側装飾領
域部材51と、遊技領域部材10の後面側を支持すると
ともに、遊技領域部材10の後面側を塞ぐことにより球
流下路を構成する後側装飾領域部材52とからなる。
【0042】上記した遊技領域部材10の表面には、右
上部から時計回りに下部を通って左上部に至る略円弧状
の内側ガイドレール12を取り付けて、内側ガイドレー
ル12で囲まれた内部を遊技部13としてある。また、
この遊技部13内には、複数の障害ピン14…を植設す
るとともに、複数の入賞具15…や風車16…等を配設
してあり、下部にはアウト球口17を開設してある。
【0043】上記した前側装飾領域部材51は、左右に
分割可能であり、一体となった状態(図5)では、外形
形状が略正方形の板状をなし、ほぼ中央には、上記した
遊技領域部材10の遊技部13が臨む遊技領域開口53
を開設してある。また、左右それぞれの前側装飾領域部
材51a,51bの遊技領域開口53の後面側には、遊
技領域部材の位置決めを兼ねた保持部として、周辺形状
が略正方形状をした保持凹部54が設けてある。この保
持凹部54内に遊技領域部材10を後方から嵌め込め
ば、前側装飾領域部材51により遊技領域部材10を左
右から挟み込んで所定の位置に保持することができる。
また、左右の装飾領域部材51a,51bの後面の周辺
部には、先端に茸状の係合部を有する連結部材55が複
数突設してあり、上下面には、遊技盤5を内枠3側に取
り付けるための遊技盤支持部材56が設けてある。な
お、本実施例では上記した保持凹部54が遊技領域部材
保持部として機能する。
【0044】さらに、左側の前側装飾領域部材51aの
遊技領域開口53の内周面前側は、遊技領域部材10の
表面に設けた内側ガイドレール12と対向する略円弧状
となっており、この内周面に金属板等からなる外側ガイ
ドレール57を添設し、外側ガイドレール57の下端部
を折り曲げて左側の前側装飾領域部材51aの下面に沿
わせ、左側の装飾領域部材51aの下面からビス58を
外側ガイドレール57と左側の装飾領域部材51aとに
一連に通して、ビス58を締め付けることにより外側ガ
イドレール57を取り付けてある。この外側ガイドレー
ル57と内側ガイドレール12とにより、弾発された打
球を遊技部13内に導くための打球発射レールを構成し
ている。一方、右側の前側装飾領域部材51bの遊技領
域開口53の内周面前側は、中央上部から右上部にかけ
て、遊技領域部材10の表面に設けた内側ガイドレール
12と連なる略円弧状の内側ガイドレール面59となっ
ており、この内側ガイドレール面59と内側ガイドレー
ル12とにより遊技部13の上方を囲んでいる。
【0045】上記した後側装飾領域部材52は、遊技領
域部材10の外形形状よりも若干小さな形状からなる開
口部60を有する球寄せ凹部61と、球寄せ凹部61の
開口部60周縁から外側に向かって延設した取付フラン
ジ62とからなる。また、取付フランジ62には、前側
装飾領域部材51に設けた連結部材55が対向する位置
に複数の連結部材係合孔63…が開設してある。そし
て、遊技領域部材10の裏側に後側装飾領域部材52を
臨ませるとともに、遊技領域部材10の前側に前側装飾
領域部材51を臨ませ、後側装飾領域部材52の取付フ
ランジ62に設けた連結部材係合孔63に、前側装飾領
域部材51に設けた連結部材55の先端を押し込むと、
遊技領域部材10を前側装飾領域部材51と後側装飾領
域部材52とにより前からに挟み込んで一体化すること
ができ、これにより一枚の遊技盤50を構成することが
でき、また、球寄せ凹部61により遊技領域部材10の
遊技部13裏側を塞ぐことができる。なお、図4には球
流下路を特に示していないが、球流下路は、上記した第
2実施例と同様に、後側装飾領域部材52の球寄せ凹部
61内に立設した仕切壁44により構成してもよいし、
仕切壁44を遊技領域部材10の裏面側に直接設けるこ
とにより球流下路を構成してもよいし、球寄せ凹部61
内に、別途、球流下路を構成する部材を取り付けてもよ
い。
【0046】なお、本実施例においても、上記した第1
実施例と同様の理由により、遊技領域部材10をベニヤ
合板により構成し、前側装飾領域部材51を合成樹脂に
より構成することが好ましい。
【0047】次に、遊技盤の第4実施例を図6から図8
に基づいて説明する。この遊技盤70は、図6から図8
に示すように、略正方形の板状をした遊技領域部材10
と、この遊技領域部材10の前面側の周囲を囲うととも
に、表面に装飾ランプ等の装飾部材を配設するための前
側装飾領域部材71と、遊技領域部材10の後面側の周
囲を囲うとともに、前側装飾領域部材71と一体となっ
て遊技領域部材10を前後から挟み込む後側装飾領域部
材72とからなる。
【0048】上記した遊技領域部材10の表面には、右
上部から時計回りに下部を通って左上部に至る略円弧状
の内側ガイドレール12を取り付けて、内側ガイドレー
ル12で囲まれた内部を遊技部13としてある。また、
この遊技部13内には、複数の障害ピン14…を植設す
るとともに、複数の入賞具15…や風車16…等を配設
し、下部にはアウト球口17を開設してある。
【0049】上記した前側装飾領域部材71は、左右に
分割可能であり、一体となった状態(図7)では、外形
形状が略正方形の板状をなし、ほぼ中央には、上記した
遊技領域部材10の遊技部13が臨む遊技領域開口73
を開設してある。また、左右それぞれの前側装飾領域部
材71a,71bの遊技領域開口73の後面側には、遊
技領域部材の位置決めを兼ねた保持部として、周辺形状
が略正方形状をした保持凹部74が形成してある。この
保持凹部74内に遊技領域部材10の前面側周辺部を後
方から嵌め込むと、遊技領域部材10の前面側を所定の
位置で保持することができる。また、左右の前側装飾領
域部材71a,71bの側面には、上下にそれぞれ一対
の取付軸受75,75が突設してあり、取付軸受75,
75の間には取付軸76が設けてある。なお、本実施例
では上記した保持凹部74が、前側の遊技領域部材保持
部として機能する。
【0050】さらに、左側の前側装飾領域部材71aの
遊技領域開口73の内周面前側は、遊技領域部材10の
表面に設けた内側ガイドレール12と対向する略円弧状
の外側ガイドレール面77となっており、外側ガイドレ
ール面77と内側ガイドレール12とにより、弾発され
た打球を遊技部13内に導くための打球発射レールを構
成している。一方、右側の前側装飾領域部材71bの遊
技領域開口73の内周面前側は、中央上部から右上部に
かけて、遊技領域部材10の表面に設けた内側ガイドレ
ール12と連なる略円弧状の内側ガイドレール面78と
なっており、内側ガイドレール面78と内側ガイドレー
ル12とにより遊技部13の上方を囲んでいる。なお、
外側ガイドレール面77と内側ガイドレール面78と
に、金属板等からなるレール部材を取り付ける。
【0051】上記した後側装飾領域部材72は、左右に
分割可能であり、一体となった状態(図7)では外形形
状が略正方形をした枠状となっており、枠の中央側は、
遊技領域部材10の後面側が臨む後方開口部79となっ
ている。また、左右それぞれの後側装飾領域部材72
a,72bの前面側は開放されており、後方に向かう凹
室80が形成されている。また、凹室80の内周前縁部
は後方に向かって切り欠かれた切欠部81となってい
る。この切欠部81が、後側の遊技領域部材保持部とし
て機能し、切欠部81内に、遊技領域部材10の後面側
が保持される。また、左右の後側装飾領域部材72a,
72bの側面には、前方に向かって、断面略U字状の止
着部82が、それぞれ上下に一対設けてある。
【0052】また、図8に示すように、遊技領域部材1
0の四隅には、位置決め孔83が開設してある。一方、
前側装飾領域部材71の後面には、遊技領域部材10の
外周隅部が対向する位置に断面略L字状のリブ84が設
けてあるとともに、遊技領域部材10の位置決め孔83
が対向する位置に位置決め突起85が突設してある。
【0053】また、左右それぞれの後側装飾領域部材7
2a,72bの上下の接合部前側には、係止爪86が設
けてある。一方、左右それぞれの前側装飾領域部材71
の上下の接合部裏側には、後側装飾領域部材72に設け
た係止爪86が対向する位置に、爪係止孔87が開設し
てある。
【0054】上記した遊技領域部材10と前側装飾領域
部材71と後側装飾領域部材72とにより遊技盤70を
構成するには、まず、前側装飾領域部材71の裏面側に
遊技領域部材10を位置させ、前側装飾領域部材71の
裏面に設けたリブ84で遊技領域部材10の四隅を囲ん
で支持するとともに、遊技領域部材10の位置決め孔8
3内に前側装飾領域部材71に設けた位置決め突起85
を挿入し、遊技領域部材10を前側装飾領域部材71に
取り付ける。そして、左右それぞれの前側装飾領域部材
71の側面に設けた取付軸76に、左右それぞれの後側
装飾領域部材72の側面に設けた止着部82を係合し
て、観音開き式の扉を閉じるように、左右それぞれの後
側装飾領域部材72を後方に向かって回動し、後側装飾
領域部材72を遊技領域部材10の裏面側に位置させ、
前側装飾領域部材71に設けた爪係止孔87内に、後側
装飾領域部材72に設けた係止爪86を係止する。この
ようにして、前側装飾領域部材71及び後側装飾領域部
材72により、遊技領域部材10を左右及び前後から挟
み込んで一体化すると、一枚の遊技盤70を構成するこ
とができる。
【0055】なお、本実施例においても、遊技領域部材
10をベニヤ合板などの木材により構成し、前側装飾領
域部材71及び後側装飾領域部材72を合成樹脂により
構成することが好ましい。
【0056】また、上記した実施例は代表的な遊技機で
あるパチンコ機について説明したが、本発明はパチンコ
機に限定されるものではなく、球を使用する遊技機であ
ればどのような遊技内容あるいは構造の遊技機であって
もよく、例えば雀球式遊技機やアレンジボール式遊技機
などでもよい。
【0057】
【発明の効果】本発明は、上記した構成からなるので、
以下に示す効果を奏することができる。請求項1から請
求項6記載の発明では、弾球遊技機の遊技盤は、遊技領
域部材と装飾領域部材とに分割されている。さらに、請
求項2から請求項6記載の発明では、装飾領域部材は、
左右あるいは前後に分割可能となっている。したがっ
て、請求項1から請求項6記載の発明では、製作工程の
異なる遊技領域部材と装飾領域部材とを別途製作するこ
とができるので、製作工程を単純化することができ、遊
技盤の製作が容易となるとともに、製造コストを低減さ
せることができる。そして、機種が異なっても装飾領域
部材は共通して使用することができるので、部品管理の
簡素化を図ることができ、製造コストを一層低減させる
ことができる。
【0058】また、遊技店において、遊技機の機種を入
れ替える際には、遊技盤の全体を交換するのではなく、
共通の部材を使用する装飾領域部材はそのまま使用し
て、構成部材の異なる遊技領域部材のみを交換すること
も可能である。
【0059】請求項7記載の発明では、障害ピンを植設
する遊技領域部材を木材により形成し、前側装飾領域部
材は合成樹脂により構成するので、障害ピンの微妙な調
整も従来の遊技盤と同様に行なうことができる。そし
て、必要最小限の箇所にのみ木材を使用するだけなの
で、貴重な木材を節約して森林資源の保護に貢献するこ
とができる。
【0060】また、木材の使用面積が減少するので、乾
燥による変形面積も減少し、製造過程における品質管理
が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る遊技機の斜視図である。
【図2】 遊技盤の第1実施例の分解斜視図である。
【図3】 遊技盤の第2実施例の分解斜視図である。
【図4】 遊技盤の第3実施例であり、(A)は分解斜
視図、(B)は断面図である。
【図5】 図4に示した遊技盤の斜視図である。
【図6】 遊技盤の第4実施例の分解斜視図である。
【図7】 図6に示した遊技盤の斜視図である。
【図8】 図6に示した遊技盤で、(A)は分解した状
態の背面図、(B)は(A)で点線で囲んだ部分の拡大
図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機 2 外枠 3 内枠 5 遊技盤 10 遊技領域部材 11 装飾領域部材 11a 左側装飾領域部材 11b 右側装飾領域部材 12 内側ガイドレール 13 遊技部 14 障害ピン 15 入賞具 16 風車 17 アウト球口 20 遊技領域開口 21 保持溝 22 連結部材 23 連結部材係合孔 24 外側ガイドレール面 25 内側ガイドレール面 30 遊技盤 31 前側装飾領域部材 31a 左側の前側装飾領域部材 31b 右側の前側装飾領域部材 32 後側装飾領域部材 33 球寄せ部材 34 遊技領域開口 35 連結部材 36 外側ガイドレール 37 内側ガイドレール面 38 後壁 39 リブ 40 球寄せ開口 41 連結部材係合孔 42 球寄せ凹部 43 取付フランジ 44 仕切壁 45 ネジ挿通孔 46 ネジ 47 ネジ取付ボス部 50 遊技盤 51 前側装飾領域部材 51a 左側の前側装飾領域部材 51b 右側の前側装飾領域部材 52 後側装飾領域部材 53 遊技領域開口 54 保持凹部 55 連結部材56 遊技盤支持部材 57 外側ガイドレール 58 ビス 59 内側ガイドレール面 60 開口部 61 球寄せ凹部 62 取付フランジ 63 連結部材係合孔 70 遊技盤 71 前側装飾領域部材 71a 左側の前側装飾領域部材 71b 右側の前側装飾領域部材 72 後側装飾領域部材 72a 左側の後側装飾領域部材 72b 右側の後側装飾領域部材 73 遊技領域開口 74 保持凹部 75 取付軸受 76 取付軸 77 外側ガイドレール面 78 内側ガイドレール面 79 後方開口部 80 凹室 81 切欠部 82 止着部材 83 位置決め孔 84 リブ 85 位置決め孔 86 係止爪 87 爪係止孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に障害ピンを植設するとともに入賞
    具を配設して遊技領域を形成する遊技領域部材と、該遊
    技領域部材の周囲を囲う装飾領域部材とを別個に成形
    し、該装飾領域部材に遊技領域部材を止着して一体化し
    た遊技盤を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 上記装飾領域部材は、左右に分割可能で
    あり、該装飾領域部材により上記遊技領域部材を左右か
    ら挟み込んで遊技盤を構成したことを特徴とする請求項
    1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 上記左右に分割可能な装飾領域部材に
    は、それぞれ内側に遊技領域部材を挿入して保持する保
    持溝を設けるとともに、接合部に両装飾領域部材を接合
    する接合部材を設けたことを特徴とする請求項2記載の
    弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 上記装飾領域部材は、前後に分割可能で
    あり、該装飾領域部材により上記遊技領域部材を前後か
    ら挟み込んで遊技盤を構成したことを特徴とする請求項
    1記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 上記前後に分割可能な装飾領域部材に
    は、前後の装飾領域部材の少なくとも一方に、遊技領域
    部材を保持する遊技領域部材保持部を設けたことを特徴
    とする請求項4記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 上記前後に分割可能な装飾領域部材は、
    前後の装飾領域部材の少なくとも一方が、左右に分割可
    能であることを特徴とする請求項4または請求項5のい
    ずれかに記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 上記遊技領域部材は木材によって成形さ
    れ、上記装飾領域部材は合成樹脂により成形されたこと
    を特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の
    弾球遊技機。
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