JPH08140381A - モータのサーボ制御方法及びそのサーボ制御装置 - Google Patents
モータのサーボ制御方法及びそのサーボ制御装置Info
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- JPH08140381A JPH08140381A JP6277794A JP27779494A JPH08140381A JP H08140381 A JPH08140381 A JP H08140381A JP 6277794 A JP6277794 A JP 6277794A JP 27779494 A JP27779494 A JP 27779494A JP H08140381 A JPH08140381 A JP H08140381A
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- motor
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- control system
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 消費電力を低減するサーボ制御方法及びサー
ボ制御装置を提供する。 【構成】 差分回路10がエンコーダ11からの帰還信
号E(t) と目標位置信号C(t) との差分を求め、この誤
差信号e(t) を比例制御系Aと積分制御系Bと微分制御
系Dとに供給し、PWM変調回路23がこれら制御系か
ら出力される演算信号R(t) ,I(t) ,D(t) の加算値
に相当するデューティ比のPWM変調信号PWM(t) を
出力し、駆動制御系Eが信号PWM(t) に対応する駆動
電力P(t)をモータMに供給することにより、サーボ制
御が行われる。モータMが停止すると、中央制御手段9
が制御信号RSにより積分制御系B内のリミッタ回路1
5を遮断状態にし、演算信号I(t) の電圧レベルを零に
するので、PWM変調信号PWM(t) と駆動電力P(t)
の発生を停止させ、消費電力を低減する。
ボ制御装置を提供する。 【構成】 差分回路10がエンコーダ11からの帰還信
号E(t) と目標位置信号C(t) との差分を求め、この誤
差信号e(t) を比例制御系Aと積分制御系Bと微分制御
系Dとに供給し、PWM変調回路23がこれら制御系か
ら出力される演算信号R(t) ,I(t) ,D(t) の加算値
に相当するデューティ比のPWM変調信号PWM(t) を
出力し、駆動制御系Eが信号PWM(t) に対応する駆動
電力P(t)をモータMに供給することにより、サーボ制
御が行われる。モータMが停止すると、中央制御手段9
が制御信号RSにより積分制御系B内のリミッタ回路1
5を遮断状態にし、演算信号I(t) の電圧レベルを零に
するので、PWM変調信号PWM(t) と駆動電力P(t)
の発生を停止させ、消費電力を低減する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータのサーボ制御方
法及び、モータのサーボ制御装置に関し、特に、被制御
対象であるモータが停止状態にあるときの消費電力を低
減するものに関する。
法及び、モータのサーボ制御装置に関し、特に、被制御
対象であるモータが停止状態にあるときの消費電力を低
減するものに関する。
【0002】
【従来の技術】かかる従来例として、図5に示すDCモ
ータのサーボ制御装置を説明する。これは、マイクロコ
ンピュータシステム1を備え、これに内蔵されているプ
ログラムを実行することによって、サーボ制御装置に対
してモータMの起動と停止、及びその速度と位置に関す
るPIDサーボ制御を指令するようになっている。
ータのサーボ制御装置を説明する。これは、マイクロコ
ンピュータシステム1を備え、これに内蔵されているプ
ログラムを実行することによって、サーボ制御装置に対
してモータMの起動と停止、及びその速度と位置に関す
るPIDサーボ制御を指令するようになっている。
【0003】サーボ制御装置は、差動増幅器等からなる
差分回路2と、モータMの回転数を検出するエンコーダ
3と、PIDサーボ制御を実現するための比例制御回路
4と積分制御回路5及び微分制御回路6と、これらの制
御回路4〜6から出力される各演算信号R(t) ,I(t)
,D(t) を加算してパルス幅変調信号PWM(t) を出
力するPWM変調回路7と、パルス幅変調信号PWM
(t) を電力増幅してモータMに駆動電力P(t) を供給す
る駆動回路8を備えている。
差分回路2と、モータMの回転数を検出するエンコーダ
3と、PIDサーボ制御を実現するための比例制御回路
4と積分制御回路5及び微分制御回路6と、これらの制
御回路4〜6から出力される各演算信号R(t) ,I(t)
,D(t) を加算してパルス幅変調信号PWM(t) を出
力するPWM変調回路7と、パルス幅変調信号PWM
(t) を電力増幅してモータMに駆動電力P(t) を供給す
る駆動回路8を備えている。
【0004】図6のタイミングチャートに示すように、
ある時点t0 において、マイクロコンピュータシステム
1から目標位置信号(即ち、モータMを目標の位置まで
回転させることを指示する電圧信号)C(t) を出力する
と、差分回路2が目標位置信号C(t) とエンコーダ3か
らの帰還信号E(t) との差分演算を行い、その誤差信号
e(t) を比例制御回路4と積分制御回路5及び微分制御
回路6へ供給する。従って、帰還信号E(t) の電圧レベ
ルは、図示の如くモータMの回転に伴って増加してい
き、誤差信号e(t) は次第に減少することとなる。
ある時点t0 において、マイクロコンピュータシステム
1から目標位置信号(即ち、モータMを目標の位置まで
回転させることを指示する電圧信号)C(t) を出力する
と、差分回路2が目標位置信号C(t) とエンコーダ3か
らの帰還信号E(t) との差分演算を行い、その誤差信号
e(t) を比例制御回路4と積分制御回路5及び微分制御
回路6へ供給する。従って、帰還信号E(t) の電圧レベ
ルは、図示の如くモータMの回転に伴って増加してい
き、誤差信号e(t) は次第に減少することとなる。
【0005】比例制御回路4は、誤差信号e(t) に所定
の比例係数kp を掛け算することによって演算信号R
(t) を出力し、積分制御回路5は、誤差信号e(t) の履
歴を積分することにより演算信号I(t) を出力し、微分
制御回路6は誤差信号e(t) の時間微分を求めることに
よって演算信号D(t) を出力する。よって、演算信号I
(t) は図示の如く次第に増加する。
の比例係数kp を掛け算することによって演算信号R
(t) を出力し、積分制御回路5は、誤差信号e(t) の履
歴を積分することにより演算信号I(t) を出力し、微分
制御回路6は誤差信号e(t) の時間微分を求めることに
よって演算信号D(t) を出力する。よって、演算信号I
(t) は図示の如く次第に増加する。
【0006】PWM変調回路7が、これらの演算信号R
(t) ,I(t) ,D(t) の加算値に対応するデューティ比
のパルス幅変調信号PWM(t) を出力し、駆動回路8が
パルス幅変調信号PWM(t) に基づいてモータMに駆動
電力P(t) を供給する。
(t) ,I(t) ,D(t) の加算値に対応するデューティ比
のパルス幅変調信号PWM(t) を出力し、駆動回路8が
パルス幅変調信号PWM(t) に基づいてモータMに駆動
電力P(t) を供給する。
【0007】サーボ制御装置がモータMに対してこのよ
うな帰還制御を行うと、モータMの回転量(図中、距離
L(t) で示す)が増加していき、目標位置信号C(t) で
指定された位置に達した時点t1 で、かかる回転は停止
する。
うな帰還制御を行うと、モータMの回転量(図中、距離
L(t) で示す)が増加していき、目標位置信号C(t) で
指定された位置に達した時点t1 で、かかる回転は停止
する。
【0008】そして、時点t1 以後は、目標位置信号C
(t) が変更されない限り、帰還信号E(t) が一定、誤差
信号e(t) が零となるので、演算信号I(t) も一定とな
り、距離L(t) も変化しない。即ち、モータMは目標の
位置に継続的に停止する。
(t) が変更されない限り、帰還信号E(t) が一定、誤差
信号e(t) が零となるので、演算信号I(t) も一定とな
り、距離L(t) も変化しない。即ち、モータMは目標の
位置に継続的に停止する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のサーボ制御装置にあっては、モータが停止状態に
あっても、図6に示す如く、常にPWM変調回路7から
所定デューティ比のパルス幅変調信号PWM(t) が出力
され、駆動回路8がこのパルス幅変調信号PWM(t) に
従ってモータMに駆動電力P(t) を供給し続ける。即
ち、モータMには必然的に質量を有するので、回転駆動
を実現するためには、この質量に勝るトルクを発生する
ための最小限の電力が必要であり、かかる最小限未満の
電力では回転駆動され得ない所謂不感帯の範囲内での駆
動電力を、モータMの停止時にも供給するようになって
いる。
従来のサーボ制御装置にあっては、モータが停止状態に
あっても、図6に示す如く、常にPWM変調回路7から
所定デューティ比のパルス幅変調信号PWM(t) が出力
され、駆動回路8がこのパルス幅変調信号PWM(t) に
従ってモータMに駆動電力P(t) を供給し続ける。即
ち、モータMには必然的に質量を有するので、回転駆動
を実現するためには、この質量に勝るトルクを発生する
ための最小限の電力が必要であり、かかる最小限未満の
電力では回転駆動され得ない所謂不感帯の範囲内での駆
動電力を、モータMの停止時にも供給するようになって
いる。
【0010】しかし、このようにモータMが停止してい
るにも係わらず上記の駆動電力を供給することが、消費
電力を低減できない一因となっている。例えば、商用電
源(AC100ボルト)等を使用しないで、室外などで
バッテリ駆動される携帯用電子機器に従来のサーボ制御
装置を適用すると、短時間でバッテリのエネルギーを消
費してしまうという問題がある。更に具体例を述べれ
ば、携帯型のコンピュータに内蔵されるフロッピーディ
スクドライバ装置等に、かかるサーボ制御装置を適用す
る場合等に、消費電力の低減化が極めて問題となってい
る。
るにも係わらず上記の駆動電力を供給することが、消費
電力を低減できない一因となっている。例えば、商用電
源(AC100ボルト)等を使用しないで、室外などで
バッテリ駆動される携帯用電子機器に従来のサーボ制御
装置を適用すると、短時間でバッテリのエネルギーを消
費してしまうという問題がある。更に具体例を述べれ
ば、携帯型のコンピュータに内蔵されるフロッピーディ
スクドライバ装置等に、かかるサーボ制御装置を適用す
る場合等に、消費電力の低減化が極めて問題となってい
る。
【0011】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであり、消費電力を低減することができる、モー
タのサーボ制御方法及びそのサーボ制御装置を提供する
ことを目的とする。
たものであり、消費電力を低減することができる、モー
タのサーボ制御方法及びそのサーボ制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、差分回路により、モータの回転数を
検出するエンコーダから出力される帰還信号と目標位置
信号との差分を求め、積分制御系により、この差分によ
る誤差信号を積分演算し、駆動制御系により、少なくと
も前記積分制御系から出力される演算信号に基づいて前
記モータを駆動する駆動電力を発生させる、モータのサ
ーボ制御方法及びサーボ制御装置において、前記モータ
が停止状態のとき、前記積分制御系からの前記演算信号
の出力を停止させることにより、前記駆動制御系からの
前記駆動電力の出力を停止させることとした。
るために本発明は、差分回路により、モータの回転数を
検出するエンコーダから出力される帰還信号と目標位置
信号との差分を求め、積分制御系により、この差分によ
る誤差信号を積分演算し、駆動制御系により、少なくと
も前記積分制御系から出力される演算信号に基づいて前
記モータを駆動する駆動電力を発生させる、モータのサ
ーボ制御方法及びサーボ制御装置において、前記モータ
が停止状態のとき、前記積分制御系からの前記演算信号
の出力を停止させることにより、前記駆動制御系からの
前記駆動電力の出力を停止させることとした。
【0013】ここで、第1の実施の態様として、前記積
分制御系は、積分回路から出力される前記演算信号の電
圧レベルを抑制するリミッタ回路と、前記リミッタ回路
から出力される信号と前記誤差信号との差分を求める減
算回路と、前記減算回路から出力される信号を積分演算
して前記演算信号を求める前記積分回路とを備え、前記
制御手段は、前記モータが停止状態のとき、前記リミッ
タ回路を遮断状態に設定することとした。
分制御系は、積分回路から出力される前記演算信号の電
圧レベルを抑制するリミッタ回路と、前記リミッタ回路
から出力される信号と前記誤差信号との差分を求める減
算回路と、前記減算回路から出力される信号を積分演算
して前記演算信号を求める前記積分回路とを備え、前記
制御手段は、前記モータが停止状態のとき、前記リミッ
タ回路を遮断状態に設定することとした。
【0014】また、第2の実施の態様として、前記積分
制御系は、前記誤差信号を所定の増幅率で増幅する増幅
回路と、前記増幅回路から出力される信号を積分演算す
ることにより前記演算信号を出力する積分回路とを備
え、前記制御手段は、前記モータが停止状態のとき、前
記増幅回路の増幅率を零に設定することとした。
制御系は、前記誤差信号を所定の増幅率で増幅する増幅
回路と、前記増幅回路から出力される信号を積分演算す
ることにより前記演算信号を出力する積分回路とを備
え、前記制御手段は、前記モータが停止状態のとき、前
記増幅回路の増幅率を零に設定することとした。
【0015】また、第3の実施の態様とした、前記積分
制御系は、前記誤差信号を積分演算することにより前記
演算信号を出力する積分回路と、前記積分回路と前記駆
動制御系との接続を導通又は非導通の状態に切換え設定
するスイッチ手段とを備え、前記制御手段は、前記モー
タが停止状態のとき、スイッチ手段を非導通にすること
により、前記積分回路の演算信号が前記駆動制御系へ供
給するのを停止することとした。
制御系は、前記誤差信号を積分演算することにより前記
演算信号を出力する積分回路と、前記積分回路と前記駆
動制御系との接続を導通又は非導通の状態に切換え設定
するスイッチ手段とを備え、前記制御手段は、前記モー
タが停止状態のとき、スイッチ手段を非導通にすること
により、前記積分回路の演算信号が前記駆動制御系へ供
給するのを停止することとした。
【0016】
【作用】モータを回転駆動させる通常のサーボ制御時に
は、少なくとも積分制御系で発生する前記演算信号に基
づいて前記の駆動制御系が前記モータに駆動電力を供給
する。一方、前記モータが停止する状態では、この演算
信号を駆動制御系へ供給しないので、前記モータは駆動
電力が供給されずに停止する。よって、前記モータが停
止する状態では、消費電力が低減される。
は、少なくとも積分制御系で発生する前記演算信号に基
づいて前記の駆動制御系が前記モータに駆動電力を供給
する。一方、前記モータが停止する状態では、この演算
信号を駆動制御系へ供給しないので、前記モータは駆動
電力が供給されずに停止する。よって、前記モータが停
止する状態では、消費電力が低減される。
【0017】また、本発明は、比例制御系と積分制御系
と微分制御系の3制御系統にうちの積分制御系によっ
て、上記消費電力の低減化を図るので、少なくとも積分
制御系を含むサーボ制御装置であれば、本発明を適用す
ることができる。よって、例えば、比例制御系と積分制
御系を含むPIサーボ制御装置、積分制御系と微分制御
系を含むIDサーボ制御装置にも適用できる。
と微分制御系の3制御系統にうちの積分制御系によっ
て、上記消費電力の低減化を図るので、少なくとも積分
制御系を含むサーボ制御装置であれば、本発明を適用す
ることができる。よって、例えば、比例制御系と積分制
御系を含むPIサーボ制御装置、積分制御系と微分制御
系を含むIDサーボ制御装置にも適用できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明による一実施例を図面と共に説
明する。図1はサーボ制御装置の全体構成を示すブロッ
ク図であり、一点鎖線にて囲まれた部分が、主としてサ
ーボ制御を行うサーボ制御回路となっている。このサー
ボ制御装置は、マイクロコンピュータシステム等の中央
制御手段9を備え、これに内蔵されているプログラムを
実行することによって、サーボ制御回路に対してDCモ
ータMの起動と停止、及びその速度と位置に関するPI
Dサーボ制御の指令をする。
明する。図1はサーボ制御装置の全体構成を示すブロッ
ク図であり、一点鎖線にて囲まれた部分が、主としてサ
ーボ制御を行うサーボ制御回路となっている。このサー
ボ制御装置は、マイクロコンピュータシステム等の中央
制御手段9を備え、これに内蔵されているプログラムを
実行することによって、サーボ制御回路に対してDCモ
ータMの起動と停止、及びその速度と位置に関するPI
Dサーボ制御の指令をする。
【0019】サーボ制御回路は、差動増幅器等から成る
差分回路10と、モータMの回転数を検出するエンコー
ダ回路11と、PIDサーボ制御を実現するための比例
制御系Aと積分制御系B及び微分制御系Cと、これらの
制御系A〜Cから出力される各演算信号R(t) ,I(t)
,D(t) を加算してパルス幅変調信号PWM(t) を出
力するPWM変調系統Dと、パルス幅変調信号PWM
(t) を電力増幅して、信号PWM(t) と相似波形の駆動
電力P(t) をモータMに供給する駆動制御系Eを備えて
いる。
差分回路10と、モータMの回転数を検出するエンコー
ダ回路11と、PIDサーボ制御を実現するための比例
制御系Aと積分制御系B及び微分制御系Cと、これらの
制御系A〜Cから出力される各演算信号R(t) ,I(t)
,D(t) を加算してパルス幅変調信号PWM(t) を出
力するPWM変調系統Dと、パルス幅変調信号PWM
(t) を電力増幅して、信号PWM(t) と相似波形の駆動
電力P(t) をモータMに供給する駆動制御系Eを備えて
いる。
【0020】中央制御手段9は、モータMの回転量(或
いは移動量)を指定する目標位置信号C(t) と、後述す
る積分制御系B内のリミッタ回路15を制御するための
制御信号RSを出力すると共に、エンコーダ回路11か
ら出力される帰還信号E(t)の電圧変化を検知回路12
を介して逐次入力するようになっている。尚、検知回路
12は、中央制御手段9内の読出し専用メモリ(RO
M)にシステムプログラムとして予め記憶しておき、こ
のプログラムを実行することによって、帰還信号E(t)
の電圧変化を逐次検知するプログラム制御によって実現
してもよいし、サーボ制御回路内に予め同等の検知機能
を持つトランジスタ回路として設けておき、帰還信号E
(t) の電圧変化を逐一中央制御手段9へ転送するように
してもよい。
いは移動量)を指定する目標位置信号C(t) と、後述す
る積分制御系B内のリミッタ回路15を制御するための
制御信号RSを出力すると共に、エンコーダ回路11か
ら出力される帰還信号E(t)の電圧変化を検知回路12
を介して逐次入力するようになっている。尚、検知回路
12は、中央制御手段9内の読出し専用メモリ(RO
M)にシステムプログラムとして予め記憶しておき、こ
のプログラムを実行することによって、帰還信号E(t)
の電圧変化を逐次検知するプログラム制御によって実現
してもよいし、サーボ制御回路内に予め同等の検知機能
を持つトランジスタ回路として設けておき、帰還信号E
(t) の電圧変化を逐一中央制御手段9へ転送するように
してもよい。
【0021】差分回路10は、中央制御手段9からの目
標位置信号C(t) とエンコーダ回路11からの帰還信号
E(t) との差分演算を行い、その誤差信号e(t) を比例
制御系Aと積分制御系B及び微分制御系Cへ供給する。
標位置信号C(t) とエンコーダ回路11からの帰還信号
E(t) との差分演算を行い、その誤差信号e(t) を比例
制御系Aと積分制御系B及び微分制御系Cへ供給する。
【0022】比例制御系Aは、誤差信号e(t) を予め決
められた増幅率kp で電圧増幅する増幅回路13と、増
幅回路13からの出力を位相調整などして演算信号R
(t) を出力する調整回路14とを備えている。
められた増幅率kp で電圧増幅する増幅回路13と、増
幅回路13からの出力を位相調整などして演算信号R
(t) を出力する調整回路14とを備えている。
【0023】積分制御系Bは、演算信号I(t) が帰還入
力されその演算信号I(t) の最大の電圧振幅を、制御信
号RSにより設定される所定レベル以下に抑制するリミ
ッタ回路15と、演算信号I(t) からリミッタ回路15
の出力信号を減算する第1の減算回路16が備えられて
いる。尚、このリミッタ回路15に設定される抑制範囲
を通過許容レベルと呼ぶこととする。
力されその演算信号I(t) の最大の電圧振幅を、制御信
号RSにより設定される所定レベル以下に抑制するリミ
ッタ回路15と、演算信号I(t) からリミッタ回路15
の出力信号を減算する第1の減算回路16が備えられて
いる。尚、このリミッタ回路15に設定される抑制範囲
を通過許容レベルと呼ぶこととする。
【0024】更に、誤差信号e(t) から第1の減算回路
16の出力信号を減算する第2の減算回路17、第2の
減算回路17の出力信号を所定の増幅率ki で増幅する
増幅回路18、増幅回路18の出力信号の電圧振幅をス
ケール調整するスケール調整回路19、スケール調整回
路19から出力される信号を積分して演算信号I(t)を
出力する積分回路20を備えている。尚、スケール調整
回路19は、増幅回路18の出力信号を256分の1の
電圧振幅に調整することによってスケール調整を行うよ
うになっている。
16の出力信号を減算する第2の減算回路17、第2の
減算回路17の出力信号を所定の増幅率ki で増幅する
増幅回路18、増幅回路18の出力信号の電圧振幅をス
ケール調整するスケール調整回路19、スケール調整回
路19から出力される信号を積分して演算信号I(t)を
出力する積分回路20を備えている。尚、スケール調整
回路19は、増幅回路18の出力信号を256分の1の
電圧振幅に調整することによってスケール調整を行うよ
うになっている。
【0025】微分回路Cは、誤差信号e(t) を所定の増
幅率kd で増幅する増幅回路21と、増幅回路21から
出力される信号についての時間変化率(即ち、微分係
数)を求め、その演算信号D(t) を出力する微分回路2
2を備えている。
幅率kd で増幅する増幅回路21と、増幅回路21から
出力される信号についての時間変化率(即ち、微分係
数)を求め、その演算信号D(t) を出力する微分回路2
2を備えている。
【0026】PWM変調系統Dは、演算信号R(t) ,I
(t) ,D(t) を加算演算してその加算された電圧振幅に
対応するデューティ比の矩形信号を出力するパルス幅変
調回路23と、パルス幅変調回路23から出力される信
号を256分の1の振幅に調整するスケール調整回路2
4と、スケール調整回路24から出力される信号の最大
振幅を予め決められた電圧振幅以下に抑制するリミッタ
回路25を備え、最終的にリミッタ回路25からサーボ
制御のためのパルス幅変調信号PWM(t) が出力され
る。
(t) ,D(t) を加算演算してその加算された電圧振幅に
対応するデューティ比の矩形信号を出力するパルス幅変
調回路23と、パルス幅変調回路23から出力される信
号を256分の1の振幅に調整するスケール調整回路2
4と、スケール調整回路24から出力される信号の最大
振幅を予め決められた電圧振幅以下に抑制するリミッタ
回路25を備え、最終的にリミッタ回路25からサーボ
制御のためのパルス幅変調信号PWM(t) が出力され
る。
【0027】駆動回路Eは、パルス幅変調信号PWM
(t) を電力増幅し、その電力信号P(t) をモータMに供
給することによって駆動制御するトランジスタ回路で実
現されている。例えば、周知のSEPP回路やブリッジ
回路等で構成されている。
(t) を電力増幅し、その電力信号P(t) をモータMに供
給することによって駆動制御するトランジスタ回路で実
現されている。例えば、周知のSEPP回路やブリッジ
回路等で構成されている。
【0028】そして、かかる構成のサーボ制御回路の入
出力特性を関係式で表せば、モータMの回転量(或いは
移動量)をL(t) 、帰還遅延時間をΔτとすれば、
出力特性を関係式で表せば、モータMの回転量(或いは
移動量)をL(t) 、帰還遅延時間をΔτとすれば、
【0029】
【数1】
【0030】となる。
【0031】次に、かかる構成を有するサーボ制御装置
の動作を図2のタイミングチャートに基づいて説明す
る。尚、同図中、制御信号RSを、時間tの経過に応じ
て論理レベルが変化する論理信号RS(t) で示し、
RS(t) =“1”の時には、積分制御系B内のリミッタ
回路15の通過許容レベルが予め決められた範囲に設定
され、論理“0”のときは通過許容レベルが零、即ち信
号の通過を完全に遮断するように設定される。
の動作を図2のタイミングチャートに基づいて説明す
る。尚、同図中、制御信号RSを、時間tの経過に応じ
て論理レベルが変化する論理信号RS(t) で示し、
RS(t) =“1”の時には、積分制御系B内のリミッタ
回路15の通過許容レベルが予め決められた範囲に設定
され、論理“0”のときは通過許容レベルが零、即ち信
号の通過を完全に遮断するように設定される。
【0032】ある時点t0 において、中央制御手段9か
らサーボ回路へ、論理“1”の制御信号RS(t) とステ
ップ関数状の目標位置信号C(t) が同時に、又は、論理
“1”の制御信号RS(t) が出力されている状態で、あ
る時点t0 において目標位置信号C(t) が出力される
と、差分回路10が目標位置信号C(t) と帰還信号E
(t) との差分を求め、その誤差信号e(t) を比例制御系
Aと積分制御系Bと微分制御系Cに供給する。
らサーボ回路へ、論理“1”の制御信号RS(t) とステ
ップ関数状の目標位置信号C(t) が同時に、又は、論理
“1”の制御信号RS(t) が出力されている状態で、あ
る時点t0 において目標位置信号C(t) が出力される
と、差分回路10が目標位置信号C(t) と帰還信号E
(t) との差分を求め、その誤差信号e(t) を比例制御系
Aと積分制御系Bと微分制御系Cに供給する。
【0033】したがって、図示の如く、モータMの回転
に伴って、帰還信号E(t) が次第に増加し、誤差信号e
(t) が次第に減少し、積分制御系Bからの演算信号I
(t) が次第に増加することとなる。更に、PWM変調系
統Dから出力されるパルス幅変調信号PWM(t) は、演
算信号R(t) ,I(t) ,D(t) の加算値の変化に応じた
デューティ比で変化する矩形信号となり、このパルス幅
変調信号PWM(t) に対応する電力信号P(t) によって
モータMの回転量(或いは移動量)L(t) も増加してい
くこととなる。
に伴って、帰還信号E(t) が次第に増加し、誤差信号e
(t) が次第に減少し、積分制御系Bからの演算信号I
(t) が次第に増加することとなる。更に、PWM変調系
統Dから出力されるパルス幅変調信号PWM(t) は、演
算信号R(t) ,I(t) ,D(t) の加算値の変化に応じた
デューティ比で変化する矩形信号となり、このパルス幅
変調信号PWM(t) に対応する電力信号P(t) によって
モータMの回転量(或いは移動量)L(t) も増加してい
くこととなる。
【0034】ある時点t1 において、モータMが目標位
置信号C(t) で指定された位置に達すると、目標位置信
号C(t) と帰還信号E(t) とが等しくなるので、誤差信
号e(t) が零になる。そして、パルス幅変調信号PWM
(t) と電力信号P(t) の夫々のデューティ比(換言すれ
ば、時間幅)が、モータMの不感帯内となり、モータM
が目標位置で停止する。
置信号C(t) で指定された位置に達すると、目標位置信
号C(t) と帰還信号E(t) とが等しくなるので、誤差信
号e(t) が零になる。そして、パルス幅変調信号PWM
(t) と電力信号P(t) の夫々のデューティ比(換言すれ
ば、時間幅)が、モータMの不感帯内となり、モータM
が目標位置で停止する。
【0035】更に、検知回路12が、目標位置信号C
(t) と帰還信号E(t) とが等しくなったと判断し、中央
制御手段9に対して制御信号RS(t) を論理反転させる
べき指令を出力する。この指令を受けた中央制御手段9
は、直ちに(図中の時点t2 )、積分制御系B内のリミ
ッタ回路15に論理“0”の制御信号RS(t) を供給
し、リミッタ回路15の通過許容レベルを零に設定す
る。即ち、リミッタ回路15に入力される前記の演算信
号I(t) の第1の減算回路16への通過は完全に遮断さ
れる。
(t) と帰還信号E(t) とが等しくなったと判断し、中央
制御手段9に対して制御信号RS(t) を論理反転させる
べき指令を出力する。この指令を受けた中央制御手段9
は、直ちに(図中の時点t2 )、積分制御系B内のリミ
ッタ回路15に論理“0”の制御信号RS(t) を供給
し、リミッタ回路15の通過許容レベルを零に設定す
る。即ち、リミッタ回路15に入力される前記の演算信
号I(t) の第1の減算回路16への通過は完全に遮断さ
れる。
【0036】このように、リミッタ回路15を完全に遮
断状態にすると、図1中の第2の減算回路17の減算入
力端子には、積分回路20の演算信号I(t) が供給され
ることとなるので、迅速に積分回路20の演算信号I
(t) は零に収束する。この結果、パルス幅変調信号PW
M(t) の発生が停止され、且つ電力信号P(t) も発生し
なくなる。したがって、モータMが停止状態となる期間
中では、従来のような電力供給が成されず、消費電力の
低減化が実現されることとなる。
断状態にすると、図1中の第2の減算回路17の減算入
力端子には、積分回路20の演算信号I(t) が供給され
ることとなるので、迅速に積分回路20の演算信号I
(t) は零に収束する。この結果、パルス幅変調信号PW
M(t) の発生が停止され、且つ電力信号P(t) も発生し
なくなる。したがって、モータMが停止状態となる期間
中では、従来のような電力供給が成されず、消費電力の
低減化が実現されることとなる。
【0037】次に、上述した期間TA におけるサーボ制
御によりモータMが目標位置まで移動して停止した状態
で、何等かの外力がモータMに掛かった場合の動作を説
明する。例えば、図2中に示す期間TB 中のある時点t
3 において、このような外力がモータMに掛かり、上記
の目標位置よりも手前の位置まで引き戻されたとする。
御によりモータMが目標位置まで移動して停止した状態
で、何等かの外力がモータMに掛かった場合の動作を説
明する。例えば、図2中に示す期間TB 中のある時点t
3 において、このような外力がモータMに掛かり、上記
の目標位置よりも手前の位置まで引き戻されたとする。
【0038】この場合には、エンコーダ11から出力さ
れる帰還信号E(t) の電圧レベルが降下し、目標位置信
号C(t) は一定に維持されているので、差分回路10の
誤差信号e(t) の電圧レベルが上昇する。更に、検知回
路12が帰還信号E(t) の電圧変動を検知し、中央制御
手段9に対して制御信号RS(t) の論理を反転させるべ
き指令を発する。この指令に対応して中央制御手段9が
論理“1”の制御信号RS(t) を出力し、リミッタ回路
15の通過許容レベルを元に戻す。即ち、期間TA 後に
設定されていた零の通過許容レベルを、元の所定の通過
許容レベルに復帰させる。
れる帰還信号E(t) の電圧レベルが降下し、目標位置信
号C(t) は一定に維持されているので、差分回路10の
誤差信号e(t) の電圧レベルが上昇する。更に、検知回
路12が帰還信号E(t) の電圧変動を検知し、中央制御
手段9に対して制御信号RS(t) の論理を反転させるべ
き指令を発する。この指令に対応して中央制御手段9が
論理“1”の制御信号RS(t) を出力し、リミッタ回路
15の通過許容レベルを元に戻す。即ち、期間TA 後に
設定されていた零の通過許容レベルを、元の所定の通過
許容レベルに復帰させる。
【0039】そして、リミッタ回路15の通過許容レベ
ルが元に戻ると、積分回路20が誤差信号e(t) を積分
し始め、PWM変調系統Dがパルス幅変調信号PWM
(t) を出力し、且つ駆動制御系Eが駆動電力P(t) をモ
ータMに供給する。したがって、モータMは目標位置信
号C(t) で設定される位置へ復帰するように回転するこ
ととなり、帰還信号E(t) の電圧レベルが次第に上昇す
ると共に、誤差信号e(t) の電圧レベルが次第に減少す
る。
ルが元に戻ると、積分回路20が誤差信号e(t) を積分
し始め、PWM変調系統Dがパルス幅変調信号PWM
(t) を出力し、且つ駆動制御系Eが駆動電力P(t) をモ
ータMに供給する。したがって、モータMは目標位置信
号C(t) で設定される位置へ復帰するように回転するこ
ととなり、帰還信号E(t) の電圧レベルが次第に上昇す
ると共に、誤差信号e(t) の電圧レベルが次第に減少す
る。
【0040】ある時点t2 において、モータMが再び元
の目標位置に到達すると、目標位置信号C(t) と帰還信
号E(t) とが等しくなるので、誤差信号e(t) が零にな
る。そして、パルス幅変調信号PWM(t) と電力信号P
(t) の夫々のデューティ比(換言すれば、時間幅)が、
モータMの不感帯内となり、モータMが目標位置で停止
する。
の目標位置に到達すると、目標位置信号C(t) と帰還信
号E(t) とが等しくなるので、誤差信号e(t) が零にな
る。そして、パルス幅変調信号PWM(t) と電力信号P
(t) の夫々のデューティ比(換言すれば、時間幅)が、
モータMの不感帯内となり、モータMが目標位置で停止
する。
【0041】更に、検知回路12が、目標位置信号C
(t) と帰還信号E(t) とが等しくなったと判断し、中央
制御手段9に対して制御信号RS(t) を論理反転させる
べき指令を出力する。この指令を受けた中央制御手段9
は、直ちに(図中の時点t5 )、積分制御系B内のリミ
ッタ回路15に論理“0”の制御信号RS(t) を供給
し、リミッタ回路15の通過許容レベルを零に設定す
る。即ち、リミッタ回路15に入力される前記の演算信
号I(t) の第1の減算回路16への通過は完全に遮断さ
れる。
(t) と帰還信号E(t) とが等しくなったと判断し、中央
制御手段9に対して制御信号RS(t) を論理反転させる
べき指令を出力する。この指令を受けた中央制御手段9
は、直ちに(図中の時点t5 )、積分制御系B内のリミ
ッタ回路15に論理“0”の制御信号RS(t) を供給
し、リミッタ回路15の通過許容レベルを零に設定す
る。即ち、リミッタ回路15に入力される前記の演算信
号I(t) の第1の減算回路16への通過は完全に遮断さ
れる。
【0042】このように、リミッタ回路15を完全に遮
断状態にすると、図1中の第2の減算回路17の減算入
力端子には、積分回路20の演算信号I(t) が供給され
ることとなるので、迅速に積分回路20の演算信号I
(t) は零に収束する。この結果、パルス幅変調信号PW
M(t) の発生が停止され、且つ電力信号P(t) も発生し
なくなる。したがって、モータMが再び停止状態とな
り、この停止状態では電力供給が成されず、消費電力の
低減化が実現されることとなる。
断状態にすると、図1中の第2の減算回路17の減算入
力端子には、積分回路20の演算信号I(t) が供給され
ることとなるので、迅速に積分回路20の演算信号I
(t) は零に収束する。この結果、パルス幅変調信号PW
M(t) の発生が停止され、且つ電力信号P(t) も発生し
なくなる。したがって、モータMが再び停止状態とな
り、この停止状態では電力供給が成されず、消費電力の
低減化が実現されることとなる。
【0043】尚、図2中の期間TB の動作例は、所定の
目標位置に停止しているモータMが外力によって引き戻
された場合の応答を示すが、逆に外力によってモータM
が目標位置より先の位置まで強制移動させられた場合に
は、駆動制御系EがモータMに供給する駆動電力P(t)
の極性を反転するので、モータMは逆回転によって元の
目標位置へ戻るようになっている。
目標位置に停止しているモータMが外力によって引き戻
された場合の応答を示すが、逆に外力によってモータM
が目標位置より先の位置まで強制移動させられた場合に
は、駆動制御系EがモータMに供給する駆動電力P(t)
の極性を反転するので、モータMは逆回転によって元の
目標位置へ戻るようになっている。
【0044】このように、この実施例によれば、モータ
Mが停止した状態では、積分制御系B内のリミッタ回路
15の通過許容レベルを零にすることによって、積分制
御系Bから出力される演算信号I(t) を零に設定し、モ
ータMへの駆動電力P(t) の供給を停止するので、消費
電力の低減化に寄与することができる。
Mが停止した状態では、積分制御系B内のリミッタ回路
15の通過許容レベルを零にすることによって、積分制
御系Bから出力される演算信号I(t) を零に設定し、モ
ータMへの駆動電力P(t) の供給を停止するので、消費
電力の低減化に寄与することができる。
【0045】次に、他の実施例を図3に基づいて説明す
る。尚、図3は、サーボ制御装置の全体構成を示すブロ
ック図であり、図1と同一又は相当する構成要素は同一
符号で示している。
る。尚、図3は、サーボ制御装置の全体構成を示すブロ
ック図であり、図1と同一又は相当する構成要素は同一
符号で示している。
【0046】図1に示した先の実施例との相違点を述べ
ると、当該実施例では、モータMが通常の回転動作をす
る場合には、増幅回路18に対して、所定の増幅率ki
(0<ki )に設定するための制御信号RSを出力し、
モータMが停止する期間中には、増幅回路18に対し
て、増幅率ki を零に設定させる(即ち、ki =0)た
めの制御信号RSを出力することにより、モータMの停
止期間中では、駆動電力P(t) を供給しないようになっ
ている。
ると、当該実施例では、モータMが通常の回転動作をす
る場合には、増幅回路18に対して、所定の増幅率ki
(0<ki )に設定するための制御信号RSを出力し、
モータMが停止する期間中には、増幅回路18に対し
て、増幅率ki を零に設定させる(即ち、ki =0)た
めの制御信号RSを出力することにより、モータMの停
止期間中では、駆動電力P(t) を供給しないようになっ
ている。
【0047】即ち、図2のタイミングチャートに示すの
と同様に、期間TA 及びTB においてモータMを回転駆
動させる場合には、検知回路12及び中央制御手段9に
より、論理“1”の制御信号RS(t) が発せられるの
で、増幅回路18は所定の増幅率ki に設定され、積分
回路20の演算信号I(t) が同図2に示すように変化し
て、モータMに駆動電力P(t) が供給される。一方、こ
れらの期間TA ,TB を除く、モータMの停止期間中に
は、検知回路12及び中央制御手段9により、論理
“0”の制御信号RS(t) が発せられるので、増幅回路
18の増幅率ki は零に設定され、積分回路20の演算
信号I(t) も零になり、モータMに駆動電力P(t) が供
給されなくなる。
と同様に、期間TA 及びTB においてモータMを回転駆
動させる場合には、検知回路12及び中央制御手段9に
より、論理“1”の制御信号RS(t) が発せられるの
で、増幅回路18は所定の増幅率ki に設定され、積分
回路20の演算信号I(t) が同図2に示すように変化し
て、モータMに駆動電力P(t) が供給される。一方、こ
れらの期間TA ,TB を除く、モータMの停止期間中に
は、検知回路12及び中央制御手段9により、論理
“0”の制御信号RS(t) が発せられるので、増幅回路
18の増幅率ki は零に設定され、積分回路20の演算
信号I(t) も零になり、モータMに駆動電力P(t) が供
給されなくなる。
【0048】このように、この実施例においても、モー
タMが停止した状態では、積分制御系Bから出力される
演算信号I(t) が零となり、モータMへの駆動電力P
(t) の供給が停止されることとなるので、消費電力の低
減化に寄与することができる。
タMが停止した状態では、積分制御系Bから出力される
演算信号I(t) が零となり、モータMへの駆動電力P
(t) の供給が停止されることとなるので、消費電力の低
減化に寄与することができる。
【0049】次に、更に他の実施例を図4に基づいて説
明する。尚、図4は、サーボ制御装置の全体構成を示す
ブロック図であり、図1と同一又は相当する構成要素は
同一符号で示している。
明する。尚、図4は、サーボ制御装置の全体構成を示す
ブロック図であり、図1と同一又は相当する構成要素は
同一符号で示している。
【0050】図1に示した先の実施例との相違点を述べ
ると、当該実施例では、積分制御系BとPWM変調系統
Dとの間にアナログスイッチ素子SWが設けられ、中央
制御手段9から出力される制御信号RSの論理が“1”
のときには、導通状態となって積分回路20の演算信号
I(t) をPWM変調回路23へ供給し、制御信号RSの
論理が“0”のときには、非導通状態となって積分回路
20の演算信号I(t)をPWM変調回路23へ供給しな
いようになっている。
ると、当該実施例では、積分制御系BとPWM変調系統
Dとの間にアナログスイッチ素子SWが設けられ、中央
制御手段9から出力される制御信号RSの論理が“1”
のときには、導通状態となって積分回路20の演算信号
I(t) をPWM変調回路23へ供給し、制御信号RSの
論理が“0”のときには、非導通状態となって積分回路
20の演算信号I(t)をPWM変調回路23へ供給しな
いようになっている。
【0051】そして、モータMが通常の回転動作をする
場合には、論理“1”の制御信号RSによって、アナロ
グスイッチ素子SWを導通状態に設定し、モータMが停
止する期間中には、論理“0”の制御信号RSによっ
て、アナログスイッチ素子SWを非導通状態に設定す
る。
場合には、論理“1”の制御信号RSによって、アナロ
グスイッチ素子SWを導通状態に設定し、モータMが停
止する期間中には、論理“0”の制御信号RSによっ
て、アナログスイッチ素子SWを非導通状態に設定す
る。
【0052】かかる構成によれば、図2のタイミングチ
ャートに示すのと同様に、期間TA及びTB においてモ
ータMを回転駆動させる場合には、検知回路12及び中
央制御手段9により、論理“1”の制御信号RS(t) が
発せられるので、アナログスイッチ素子SWが導通状態
となって、積分回路20の演算信号I(t) がPWM変調
回路23に供給されるのに伴い、モータMに駆動電力P
(t) が供給される。一方、これらの期間TA ,TB を除
く、モータMの停止期間中には、検知回路12及び中央
制御手段9により、論理“0”の制御信号RS(t) が発
せられるので、アナログスイッチ素子SWが非導通状態
となって、積分回路20の演算信号I(t) がPWM変調
回路23に供給されなくなり、モータMに駆動電力P
(t) が供給されなくなる。この結果、モータMが停止し
た状態では、消費電力の低減化に寄与することができ
る。
ャートに示すのと同様に、期間TA及びTB においてモ
ータMを回転駆動させる場合には、検知回路12及び中
央制御手段9により、論理“1”の制御信号RS(t) が
発せられるので、アナログスイッチ素子SWが導通状態
となって、積分回路20の演算信号I(t) がPWM変調
回路23に供給されるのに伴い、モータMに駆動電力P
(t) が供給される。一方、これらの期間TA ,TB を除
く、モータMの停止期間中には、検知回路12及び中央
制御手段9により、論理“0”の制御信号RS(t) が発
せられるので、アナログスイッチ素子SWが非導通状態
となって、積分回路20の演算信号I(t) がPWM変調
回路23に供給されなくなり、モータMに駆動電力P
(t) が供給されなくなる。この結果、モータMが停止し
た状態では、消費電力の低減化に寄与することができ
る。
【0053】尚、この実施例では、モータMの停止期間
中であっても、積分回路20の演算信号I(t) は図2中
の時点t2 以後や時点t5 以後のように零にはならず、
目標位置信号C(t) と同じ電圧レベルに保持されること
となる。したがって、モータMが一旦停止した状態か
ら、目標位置信号C(t) が変更になったり、図2中の期
間TB に示すように、停止状態にあるモータMに外力が
掛かったような場合には、積分回路20の演算信号I
(t) は、上記の保持された電圧レベルを初期値として変
化することになる。この結果、図1及び図3に示した実
施例では、一旦積分回路20の演算信号I(t) が零とな
るので、目標の位置へモータMを移動させるのに要する
時間が長くなるのに対して、図4に示す当該実施例は、
モータMを目標位置まで移動させるのに要する時間が短
くなり、応答性が向上するという効果が得られる。
中であっても、積分回路20の演算信号I(t) は図2中
の時点t2 以後や時点t5 以後のように零にはならず、
目標位置信号C(t) と同じ電圧レベルに保持されること
となる。したがって、モータMが一旦停止した状態か
ら、目標位置信号C(t) が変更になったり、図2中の期
間TB に示すように、停止状態にあるモータMに外力が
掛かったような場合には、積分回路20の演算信号I
(t) は、上記の保持された電圧レベルを初期値として変
化することになる。この結果、図1及び図3に示した実
施例では、一旦積分回路20の演算信号I(t) が零とな
るので、目標の位置へモータMを移動させるのに要する
時間が長くなるのに対して、図4に示す当該実施例は、
モータMを目標位置まで移動させるのに要する時間が短
くなり、応答性が向上するという効果が得られる。
【0054】尚、以上の3実施例の説明では、比例制御
系と積分制御系と微分制御系とを含むPIDサーボ制御
装置を示したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、少なくとも積分制御系を有していればよい。例え
ば、比例制御系と積分制御系を含むPIサーボ制御装
置、積分制御系と微分制御系を含むIDサーボ制御装置
にも適用できる。
系と積分制御系と微分制御系とを含むPIDサーボ制御
装置を示したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、少なくとも積分制御系を有していればよい。例え
ば、比例制御系と積分制御系を含むPIサーボ制御装
置、積分制御系と微分制御系を含むIDサーボ制御装置
にも適用できる。
【0055】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
モータを回転駆動させる通常のサーボ制御時には、少な
くとも積分制御系で発生する演算信号に基づいて前記の
モータに駆動電力を供給し、前記モータが停止する状態
では、この演算信号を駆動電力発生用の駆動制御系へ供
給しないようにしたので、前記モータが停止する状態で
は、消費電力が低減されるという効果が得られる。
モータを回転駆動させる通常のサーボ制御時には、少な
くとも積分制御系で発生する演算信号に基づいて前記の
モータに駆動電力を供給し、前記モータが停止する状態
では、この演算信号を駆動電力発生用の駆動制御系へ供
給しないようにしたので、前記モータが停止する状態で
は、消費電力が低減されるという効果が得られる。
【図1】本発明によるモータのサーボ制御装置の一実施
例の構成を示すブロック図である。
例の構成を示すブロック図である。
【図2】一実施例の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
ャートである。
【図3】本発明によるモータのサーボ制御装置の他の実
施例の構成を示すブロック図である。
施例の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明によるモータのサーボ制御装置の更に他
の実施例の構成を示すブロック図である。
の実施例の構成を示すブロック図である。
【図5】従来のモータのサーボ制御装置の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図6】従来のモータのサーボ制御装置の動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
るためのタイミングチャートである。
M…モータ、A…比例制御系、B…積分制御系、C…微
分制御系、D…PWM変調系統、E…駆動制御系、9…
中央制御手段、10…差分回路、11…エンコーダ、1
2…検知回路、13,18,21…増幅回路、14…調
整回路、15…リミッタ回路、16…第1の減算回路、
17…第2の減算回路、19,24…スケール調整回
路、20…積分回路、22…微分回路、23…PWM変
調回路、25…リミッタ回路、SW…アナログスイッチ
素子。
分制御系、D…PWM変調系統、E…駆動制御系、9…
中央制御手段、10…差分回路、11…エンコーダ、1
2…検知回路、13,18,21…増幅回路、14…調
整回路、15…リミッタ回路、16…第1の減算回路、
17…第2の減算回路、19,24…スケール調整回
路、20…積分回路、22…微分回路、23…PWM変
調回路、25…リミッタ回路、SW…アナログスイッチ
素子。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 3/00 X 3/12 305 K 13/62 F H02P 5/06 Z
Claims (5)
- 【請求項1】 差分回路により、モータの回転数を検出
するエンコーダから出力される帰還信号と目標位置信号
との差分を求め、積分制御系により、この差分による誤
差信号を積分演算し、駆動制御系により、少なくとも前
記積分制御系から出力される演算信号に基づいて前記モ
ータを駆動する駆動電力を発生させる、モータのサーボ
制御方法において、 前記モータが停止状態のとき、前記積分制御系からの前
記演算信号の出力を停止させることにより、前記駆動制
御系からの前記駆動電力の出力を停止させることを特徴
とするモータのサーボ制御方法。 - 【請求項2】 モータの回転数を検出するエンコーダか
ら出力される帰還信号と目標位置信号との差分を演算す
る差分回路と、前記差分回路から出力される誤差信号を
積分演算する積分制御系と、少なくとも前記積分制御系
から出力される演算信号に基づいて前記モータを駆動す
る駆動電力を出力する駆動制御系とを備える、モータの
サーボ制御装置において、 前記モータが停止状態のとき、前記積分制御系からの前
記演算信号の出力を停止させることにより、前記駆動制
御系からの前記駆動電力の出力を停止させる制御手段を
備えたことを特徴とするモータのサーボ制御装置。 - 【請求項3】 前記積分制御系は、 積分回路から出力される前記演算信号の電圧レベルを抑
制するリミッタ回路と、 前記リミッタ回路から出力さ
れる信号と前記誤差信号との差分を求める減算回路と、 前記減算回路から出力される信号を積分演算して前記演
算信号を求める前記積分回路とを備え、 前記制御手段は、前記モータが停止状態のとき、前記リ
ミッタ回路を遮断状態に設定することを特徴とする請求
項2に記載のモータのサーボ制御装置。 - 【請求項4】 前記積分制御系は、 前記誤差信号を所定の増幅率で増幅する増幅回路と、 前記増幅回路から出力される信号を積分演算することに
より前記演算信号を出力する積分回路とを備え、 前記制御手段は、前記モータが停止状態のとき、前記増
幅回路の増幅率を零に設定することを特徴とする請求項
2に記載のモータのサーボ制御装置。 - 【請求項5】 前記積分制御系は、 前記誤差信号を積分演算することにより前記演算信号を
出力する積分回路と、 前記積分回路と前記駆動制御系との接続を導通又は非導
通の状態に切換え設定するスイッチ手段とを備え、 前記制御手段は、前記モータが停止状態のとき、スイッ
チ手段を非導通にすることにより、前記積分回路の演算
信号が前記駆動制御系へ供給するのを停止することを特
徴とする請求項2に記載のモータのサーボ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6277794A JPH08140381A (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | モータのサーボ制御方法及びそのサーボ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6277794A JPH08140381A (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | モータのサーボ制御方法及びそのサーボ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08140381A true JPH08140381A (ja) | 1996-05-31 |
Family
ID=17588383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6277794A Pending JPH08140381A (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | モータのサーボ制御方法及びそのサーボ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08140381A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007087367A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-04-05 | Mitsubishi Electric Corp | サーボシステムの制御装置および制御方法 |
JP2007249752A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Koyo Electronics Ind Co Ltd | 可変定電流回路 |
KR101381962B1 (ko) * | 2013-05-14 | 2014-04-10 | 주식회사 네오텍 | 안티-와인드업 비례적분미분 제어장치 |
CN105549638A (zh) * | 2015-12-23 | 2016-05-04 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 基于步进电机实现的高精度快速位移平台 |
-
1994
- 1994-11-11 JP JP6277794A patent/JPH08140381A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007087367A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-04-05 | Mitsubishi Electric Corp | サーボシステムの制御装置および制御方法 |
JP4610014B2 (ja) * | 2005-08-26 | 2011-01-12 | 三菱電機株式会社 | サーボシステムの制御装置および制御方法 |
JP2007249752A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Koyo Electronics Ind Co Ltd | 可変定電流回路 |
KR101381962B1 (ko) * | 2013-05-14 | 2014-04-10 | 주식회사 네오텍 | 안티-와인드업 비례적분미분 제어장치 |
CN105549638A (zh) * | 2015-12-23 | 2016-05-04 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 基于步进电机实现的高精度快速位移平台 |
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