JP2527282Y2 - 電力制御装置 - Google Patents
電力制御装置Info
- Publication number
- JP2527282Y2 JP2527282Y2 JP1990118809U JP11880990U JP2527282Y2 JP 2527282 Y2 JP2527282 Y2 JP 2527282Y2 JP 1990118809 U JP1990118809 U JP 1990118809U JP 11880990 U JP11880990 U JP 11880990U JP 2527282 Y2 JP2527282 Y2 JP 2527282Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自家発電設備に適用される電力制御装置に
関する。
関する。
第３図は従来の電力制御装置の一例を示す系統図であ
る。従来、自家発電設備の電力制御装置は、買電電力設
定（１）、買電電力検出器（２）、電動機の速度設定
（７）および速度制御器（８）（以下（７），（８）両
者を一括してガバナ（９）と記す）から構成される。
る。従来、自家発電設備の電力制御装置は、買電電力設
定（１）、買電電力検出器（２）、電動機の速度設定
（７）および速度制御器（８）（以下（７），（８）両
者を一括してガバナ（９）と記す）から構成される。
買電電力設定値と買電電力検出値に偏差がある場合、
その偏差がゼロあるいは一定値以内になるように、負荷
増減指令器（10）がガバナ（９）に負荷増減を指令す
る。しかし、ボイラ等、電動機に追随して動作する周辺
機器の追従が遅い場合には、ガバナ（９）への負荷増減
指令を連続して与えると周辺機器が追従しない。このた
め、短時間の負荷増減指令を繰り返して与え、買電電力
設定値と買電電力検出値との偏差がゼロあるいは一定値
以下となった時点でガバナへの負荷増減指令を完全に止
めるという方法が採用される。
その偏差がゼロあるいは一定値以内になるように、負荷
増減指令器（10）がガバナ（９）に負荷増減を指令す
る。しかし、ボイラ等、電動機に追随して動作する周辺
機器の追従が遅い場合には、ガバナ（９）への負荷増減
指令を連続して与えると周辺機器が追従しない。このた
め、短時間の負荷増減指令を繰り返して与え、買電電力
設定値と買電電力検出値との偏差がゼロあるいは一定値
以下となった時点でガバナへの負荷増減指令を完全に止
めるという方法が採用される。
ところが、買電電力が設定値となるまでの間、周辺機
器側は短時間の負荷増減動作が繰り返されるため、制御
不安定となりやすい。これを避けるために、負荷増減の
変化率が十分遅くなるよう、負荷増減指令を行なってい
る。その結果として、真に周辺機器が追従可能な負荷変
化率よりも遅い変化率で買電電力が買電電力設定値に近
づくこととなる。
器側は短時間の負荷増減動作が繰り返されるため、制御
不安定となりやすい。これを避けるために、負荷増減の
変化率が十分遅くなるよう、負荷増減指令を行なってい
る。その結果として、真に周辺機器が追従可能な負荷変
化率よりも遅い変化率で買電電力が買電電力設定値に近
づくこととなる。
第４図は、上記従来の電力制御装置によって買電電力
を制御した場合の、発電機出力の変化を例示したもので
ある。はじめに、発電機出力L1の状態で買電電力が買電
電力設定値に一致しているものとする。時刻T1の時点で
負荷がLPだけ増加したとすると、買電電力を買電電力値
設定に等しくするためには発電機出力をLPだけ増加せね
ばならない。負荷増減指令器（10）は、短時間の負荷増
加指令を断続的に繰り返しガバナに与えて発電機出力を
増加し、発電機出力がL1＋LPとなって買電電力が買電電
力設定値に一致した時点で負荷増指令を完全に打切る。
を制御した場合の、発電機出力の変化を例示したもので
ある。はじめに、発電機出力L1の状態で買電電力が買電
電力設定値に一致しているものとする。時刻T1の時点で
負荷がLPだけ増加したとすると、買電電力を買電電力値
設定に等しくするためには発電機出力をLPだけ増加せね
ばならない。負荷増減指令器（10）は、短時間の負荷増
加指令を断続的に繰り返しガバナに与えて発電機出力を
増加し、発電機出力がL1＋LPとなって買電電力が買電電
力設定値に一致した時点で負荷増指令を完全に打切る。
本考案が解決しようとする課題は、買電電力を買電電
力設定値に近づける課程において、追従の遅い周辺機器
の制御不安定の原因となることを避けるとともに、買電
電力設定値に到達するまでの時間を短縮することであ
る。
力設定値に近づける課程において、追従の遅い周辺機器
の制御不安定の原因となることを避けるとともに、買電
電力設定値に到達するまでの時間を短縮することであ
る。
本考案は、前記従来の課題を解決するために、自家発
電設備における買電電力一定制御の電力制御装置であっ
て、買電電力の設定値と買電電力検出器で検出された検
出値との偏差に基づいて発電機出力を変化率一定に設定
する発電機出力設定器、および発電機出力の上記設定値
と発電機出力検出器で検出された検出器とが等しくなる
よう燃料調節弁または上記加減弁を作動させる発電機出
力制御器を備えることを特徴とする電力制御装置を提案
するものである。
電設備における買電電力一定制御の電力制御装置であっ
て、買電電力の設定値と買電電力検出器で検出された検
出値との偏差に基づいて発電機出力を変化率一定に設定
する発電機出力設定器、および発電機出力の上記設定値
と発電機出力検出器で検出された検出器とが等しくなる
よう燃料調節弁または上記加減弁を作動させる発電機出
力制御器を備えることを特徴とする電力制御装置を提案
するものである。
本考案は前記のとおり構成されているので、買電電力
を買電電力設定値に近づける過程において、発電機の出
力変化率を一定とすることにより、追従の遅い周辺装置
が制御不安定の原因となるのを避けることができる。ま
た出力変化率を、周辺機器の追従が可能な範囲で最大に
選べば、買電電力設定値に到達するまでの時間が短縮さ
れる。
を買電電力設定値に近づける過程において、発電機の出
力変化率を一定とすることにより、追従の遅い周辺装置
が制御不安定の原因となるのを避けることができる。ま
た出力変化率を、周辺機器の追従が可能な範囲で最大に
選べば、買電電力設定値に到達するまでの時間が短縮さ
れる。
第１図は本考案の一実施例を示す系統図である。第１
図において、（３）は発電機出力制御器であり、発電機
出力設定（14）と発電機出力検出器（５）の検出した出
力とが等しくなるよう、燃料調節弁あるいは蒸気加減弁
（６）を作動させる。（４）は出力設定器であって、発
電機出力目標値（12）は、買電電力設定（１）と買電電
力検出器（２）により検出される買電電力との偏差を、
発電機出力設定（14）に加えたものとして与えられる。
発電機出力設定（14）は、変化率設定器（13）によって
定められる変化率で、上記発電機出力目標値に近付く。
（11）は不感帯であって、買電電力設定と買電電力との
偏差が一定値以内である場合には、発電機出力設定を変
化させないために設けるものである。
図において、（３）は発電機出力制御器であり、発電機
出力設定（14）と発電機出力検出器（５）の検出した出
力とが等しくなるよう、燃料調節弁あるいは蒸気加減弁
（６）を作動させる。（４）は出力設定器であって、発
電機出力目標値（12）は、買電電力設定（１）と買電電
力検出器（２）により検出される買電電力との偏差を、
発電機出力設定（14）に加えたものとして与えられる。
発電機出力設定（14）は、変化率設定器（13）によって
定められる変化率で、上記発電機出力目標値に近付く。
（11）は不感帯であって、買電電力設定と買電電力との
偏差が一定値以内である場合には、発電機出力設定を変
化させないために設けるものである。
第２図は、本実施例の装置によって買電電力を制御し
た場合の、発電機出力の変化を例示したものである。は
じめに発電機出力L1の状態で買電電力が買電電力設定値
に一致しているものとする。時刻T1の時点で負荷がLPだ
け増加したとすると、発電機出力設定器（４）は、発電
機出力目標値ををL1＋LPとする。同時に、発電機出力設
定は変化率設定器（13）により定まる変化率でL1からL1
＋LPまで増加する。第２図の斜視部は、本実施例の効果
として、買電電力が買電電力設定値に一致するまでの時
間が短縮された結果、節減される買電電力量を示す。
た場合の、発電機出力の変化を例示したものである。は
じめに発電機出力L1の状態で買電電力が買電電力設定値
に一致しているものとする。時刻T1の時点で負荷がLPだ
け増加したとすると、発電機出力設定器（４）は、発電
機出力目標値ををL1＋LPとする。同時に、発電機出力設
定は変化率設定器（13）により定まる変化率でL1からL1
＋LPまで増加する。第２図の斜視部は、本実施例の効果
として、買電電力が買電電力設定値に一致するまでの時
間が短縮された結果、節減される買電電力量を示す。
本考案おいては、買電電力を買電電力設定値に一致さ
せる制御の過程で、発電機の負荷変化率を一定とするこ
とにより、周辺機器の追従が容易となり制御不安定を回
避できる。またその出力変化率を、周辺装置の追従が可
能な範囲で最大とすることにより、買電電力設定値に到
達するまでの時間が短縮でき、買電電力量を節減でき
る。
せる制御の過程で、発電機の負荷変化率を一定とするこ
とにより、周辺機器の追従が容易となり制御不安定を回
避できる。またその出力変化率を、周辺装置の追従が可
能な範囲で最大とすることにより、買電電力設定値に到
達するまでの時間が短縮でき、買電電力量を節減でき
る。
第１図は本考案の一実施例を示す系統図、第２図はその
実施例の装置よって買電電力を制御した場合の、発電機
出力の変化を示す図である。第３図は従来の電力制御装
置の一例を示す系統図、第４図はその装置によって買電
電力を制御した場合の、発電機出力の変化を例示する図
である。 （１）……買電電力設定，（２）……買電電力検出器，
（３）……発電機出力制御器，（４）……発電器出力設
定器，（５）……発電機出力検出器，（６）……燃料調
節弁あるいは蒸気加減弁，（７）……速度設定，（８）
……速度制御器，（９）……ガバナ，（10）……負荷増
減指令器，（11）……不感帯，（12）……電機出力目標
値，（13）……変化率設定器，（14）……発電器出力設
定。
実施例の装置よって買電電力を制御した場合の、発電機
出力の変化を示す図である。第３図は従来の電力制御装
置の一例を示す系統図、第４図はその装置によって買電
電力を制御した場合の、発電機出力の変化を例示する図
である。 （１）……買電電力設定，（２）……買電電力検出器，
（３）……発電機出力制御器，（４）……発電器出力設
定器，（５）……発電機出力検出器，（６）……燃料調
節弁あるいは蒸気加減弁，（７）……速度設定，（８）
……速度制御器，（９）……ガバナ，（10）……負荷増
減指令器，（11）……不感帯，（12）……電機出力目標
値，（13）……変化率設定器，（14）……発電器出力設
定。
Claims (1)
- 【請求項１】自家発電設備における買電電力一定制御の
電力制御装置であって、買電電力の設定値と買電電力検
出器で検出された検出値との偏差に基づいて発電機出力
を変化率一定に設定する発電機出力設定器、および発電
機出力の上記設定値と発電機出力検出器で検出された検
出値とが等しくなるよう燃料調節弁または蒸気加減弁を
作動させる発電機出力制御器を備えたことを特徴とする
電力制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990118809U JP2527282Y2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | 電力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990118809U JP2527282Y2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | 電力制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0476200U JPH0476200U (ja) | 1992-07-02 |
| JP2527282Y2 true JP2527282Y2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=31866775
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990118809U Expired - Lifetime JP2527282Y2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | 電力制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2527282Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6283274B2 (ja) * | 2014-07-07 | 2018-02-21 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 電力負荷管理システム及びその制御方法及び産業施設 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62178200A (ja) * | 1986-01-29 | 1987-08-05 | Mitsubishi Electric Corp | 発電電力制御装置 |
| JPS6439299A (en) * | 1987-08-04 | 1989-02-09 | Mitsubishi Electric Corp | Controller for variable speed turbine generator |
-
1990
- 1990-11-15 JP JP1990118809U patent/JP2527282Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0476200U (ja) | 1992-07-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |