JPH0813999B2 - 透明石けん組成物 - Google Patents
透明石けん組成物Info
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- JPH0813999B2 JPH0813999B2 JP12953088A JP12953088A JPH0813999B2 JP H0813999 B2 JPH0813999 B2 JP H0813999B2 JP 12953088 A JP12953088 A JP 12953088A JP 12953088 A JP12953088 A JP 12953088A JP H0813999 B2 JPH0813999 B2 JP H0813999B2
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Description
【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は皮膚刺激性の著しく低い透明石けん組成物に
関する。
関する。
《従来の技術》 透明石けんは通常の化粧石けん、すなわちC12〜C18の
脂肪酸のナトリウム塩に砂糖,グリセリン,ソルビッ
ト,プロピレングリコール,ポリエチレングリコール,
ポリオキシエチレン系非イオン界面活性剤その他の透明
化剤を添加し、エタノール,水などの揮発性溶媒を用い
て温時溶解し、型に流し込み、冷却固化後、適当な寸法
に切り、一定期間(通常1ヶ月以上)乾燥した後、型打
ちして製品とされる。透明石けん中の脂肪酸ナトリウム
の濃度は通常45〜70重量%であり、脂肪酸としてはラウ
リン酸(C0 12),ミリスチン酸(C0 14),パルミチン酸
(C0 16),ステアリン酸(C0 18),オレイン酸(C1 18)
の混合物が多く用いられ、特に牛脂脂肪酸とヤシ油脂肪
酸の7:3〜8:2の比率のものが多い。勿論、上に挙げたも
の以外の脂肪酸も天然から不可避的に、あるいは人為的
に含まれる可能性はあるが、上掲の5種の脂肪酸のナト
リウム塩が主成分となる。これらの主要脂肪酸ナトリウ
ム塩の透明石けん中での平均的比率と本発明者らが行っ
たヒトパッチテスト(約50人、濃度1%水溶液,閉塞,4
8時間後判定)の陽性率の結果を表−1に示す。
脂肪酸のナトリウム塩に砂糖,グリセリン,ソルビッ
ト,プロピレングリコール,ポリエチレングリコール,
ポリオキシエチレン系非イオン界面活性剤その他の透明
化剤を添加し、エタノール,水などの揮発性溶媒を用い
て温時溶解し、型に流し込み、冷却固化後、適当な寸法
に切り、一定期間(通常1ヶ月以上)乾燥した後、型打
ちして製品とされる。透明石けん中の脂肪酸ナトリウム
の濃度は通常45〜70重量%であり、脂肪酸としてはラウ
リン酸(C0 12),ミリスチン酸(C0 14),パルミチン酸
(C0 16),ステアリン酸(C0 18),オレイン酸(C1 18)
の混合物が多く用いられ、特に牛脂脂肪酸とヤシ油脂肪
酸の7:3〜8:2の比率のものが多い。勿論、上に挙げたも
の以外の脂肪酸も天然から不可避的に、あるいは人為的
に含まれる可能性はあるが、上掲の5種の脂肪酸のナト
リウム塩が主成分となる。これらの主要脂肪酸ナトリウ
ム塩の透明石けん中での平均的比率と本発明者らが行っ
たヒトパッチテスト(約50人、濃度1%水溶液,閉塞,4
8時間後判定)の陽性率の結果を表−1に示す。
陽性率の加成性が成立つと仮定して計算した(表−1
のデータから)平均的透明石けんの陽性率は7.5とな
る。表−1から明らかなように、パルミチン酸ナトリウ
ムとステアリン酸ナトリウムだけで透明石けんができた
とすれば陽性率は著しく低くなるはずであるが、この両
者だけでは起泡性がほとんどなく、また透明性が極めて
低いために透明石けんの魅力に乏しい。
のデータから)平均的透明石けんの陽性率は7.5とな
る。表−1から明らかなように、パルミチン酸ナトリウ
ムとステアリン酸ナトリウムだけで透明石けんができた
とすれば陽性率は著しく低くなるはずであるが、この両
者だけでは起泡性がほとんどなく、また透明性が極めて
低いために透明石けんの魅力に乏しい。
最近、特開昭57−30798号公報、市販に透明石けんの
上記欠点を克服するため、石けんを構成する脂肪酸の90
重量%以上がミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン
酸で、その重量比がミリスチン酸:パルミチン酸=95:5
〜40:60,パルミチン酸:ステアリン酸=90:10〜10:90,
ミリスチン酸:ステアリン酸=95:5〜50:50であり、か
つこれを混合脂肪酸の対イオンがモル比でNa:K=90:10
〜50:50である透明石けんが記載されている。この記載
によれば、上記3種の脂肪酸のみで透明石けんを製造す
る場合、透明性,起泡性および固型物性(溶け易さ,硬
さなど)ならびに製造時の相溶性を得るためにモル比で
10%以上、好ましくは20%以上のカリウムが対イオンと
して必要だとしている。
上記欠点を克服するため、石けんを構成する脂肪酸の90
重量%以上がミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン
酸で、その重量比がミリスチン酸:パルミチン酸=95:5
〜40:60,パルミチン酸:ステアリン酸=90:10〜10:90,
ミリスチン酸:ステアリン酸=95:5〜50:50であり、か
つこれを混合脂肪酸の対イオンがモル比でNa:K=90:10
〜50:50である透明石けんが記載されている。この記載
によれば、上記3種の脂肪酸のみで透明石けんを製造す
る場合、透明性,起泡性および固型物性(溶け易さ,硬
さなど)ならびに製造時の相溶性を得るためにモル比で
10%以上、好ましくは20%以上のカリウムが対イオンと
して必要だとしている。
《発明が解決しようとする課題》 特開昭57−30798号公報記載の透明石けんは、表−1
からわかるように、通常の透明石けん中の高刺激成分で
あるラウリン酸ナトリウム,オレイン酸ナトリウムを除
去した点で明らかに低刺激と言えるが、ミリスチン酸ナ
トリウムも比較的高い刺激値を有し、特に該公報中の実
施例中に示されたミリスチン酸濃度(それぞれ60%,67
%)では市販の透明石けんの優位性が小さいように思わ
れる。また、一般にカリウム石けん、特にミリスチン酸
のカリウム塩はナトリウム塩より刺激が大きいといわれ
ている点で、該公報に示された従来の透明石けんは理想
的なものとは言い難い。本発明は上記のような問題点に
鑑みてなされたもので、その目的は極めて刺激性が低い
一方、起泡性及び透明性に優れた透明石けんを提供する
にある。
からわかるように、通常の透明石けん中の高刺激成分で
あるラウリン酸ナトリウム,オレイン酸ナトリウムを除
去した点で明らかに低刺激と言えるが、ミリスチン酸ナ
トリウムも比較的高い刺激値を有し、特に該公報中の実
施例中に示されたミリスチン酸濃度(それぞれ60%,67
%)では市販の透明石けんの優位性が小さいように思わ
れる。また、一般にカリウム石けん、特にミリスチン酸
のカリウム塩はナトリウム塩より刺激が大きいといわれ
ている点で、該公報に示された従来の透明石けんは理想
的なものとは言い難い。本発明は上記のような問題点に
鑑みてなされたもので、その目的は極めて刺激性が低い
一方、起泡性及び透明性に優れた透明石けんを提供する
にある。
《課題を解決するための手段》 本発明者はパルミチン酸ナトリウムとステアリン酸ナ
トリウムとを主成分とし、ミリスチン酸ナトリウムを用
いないか、あるいはできるだけ少ないミリスチン酸ナト
リウムを用い、かつ対イオンとしてカリウムを用いない
で、起泡性,透明性および固型物性ならびに製造時の相
溶性の点で通常の透明石けんと同等であり、しかも極め
て低刺激性の透明石けんを得るべく、種々の低刺激性界
面活性剤について検討した結果、50重量%以上のショ糖
モノラウリン酸エステルを含むショ糖脂肪酸エステルが
ミリスチン酸ナトリウムの全部または一部の代わりに用
いることができ、かつ対イオンとしてカリウムを用いな
いでナトリウム塩のみで従来の透明石けんに比べて著し
く低刺激性の透明石けんの製造を可能にすることを発見
して本発明を完成した。すなわち、ミリスチン酸ナトリ
ウムに代わるべき界面活性剤は起泡性,水溶性が大でか
つ低刺激性という点で限られている。一般に、非イオン
界面活性剤、特にエステル系非イオン界面活性剤はイオ
ン性界面活性剤に比べて低刺激性であるが、起泡性の大
きいものは少ない。50%以上のショ糖モノラウリン酸エ
ステルを含有するショ糖脂肪酸エステル、例えばリョー
トーシュガ−エステルL−1695は(結合脂肪酸の約95%
がラウリン酸で、モノエステル約80%、ジエステル約20
%のショ糖脂肪酸エステルである)。その0.25%水溶液
がロスマイルス法で177mm(25℃,直後)の起泡力を有
し、非イオン界面活性剤としては高起泡性であり、かつ
上記ヒトパッチテストの陽性率が4.2であり、ステアリ
ン酸ナトリウムに近い低刺激性を示す。
トリウムとを主成分とし、ミリスチン酸ナトリウムを用
いないか、あるいはできるだけ少ないミリスチン酸ナト
リウムを用い、かつ対イオンとしてカリウムを用いない
で、起泡性,透明性および固型物性ならびに製造時の相
溶性の点で通常の透明石けんと同等であり、しかも極め
て低刺激性の透明石けんを得るべく、種々の低刺激性界
面活性剤について検討した結果、50重量%以上のショ糖
モノラウリン酸エステルを含むショ糖脂肪酸エステルが
ミリスチン酸ナトリウムの全部または一部の代わりに用
いることができ、かつ対イオンとしてカリウムを用いな
いでナトリウム塩のみで従来の透明石けんに比べて著し
く低刺激性の透明石けんの製造を可能にすることを発見
して本発明を完成した。すなわち、ミリスチン酸ナトリ
ウムに代わるべき界面活性剤は起泡性,水溶性が大でか
つ低刺激性という点で限られている。一般に、非イオン
界面活性剤、特にエステル系非イオン界面活性剤はイオ
ン性界面活性剤に比べて低刺激性であるが、起泡性の大
きいものは少ない。50%以上のショ糖モノラウリン酸エ
ステルを含有するショ糖脂肪酸エステル、例えばリョー
トーシュガ−エステルL−1695は(結合脂肪酸の約95%
がラウリン酸で、モノエステル約80%、ジエステル約20
%のショ糖脂肪酸エステルである)。その0.25%水溶液
がロスマイルス法で177mm(25℃,直後)の起泡力を有
し、非イオン界面活性剤としては高起泡性であり、かつ
上記ヒトパッチテストの陽性率が4.2であり、ステアリ
ン酸ナトリウムに近い低刺激性を示す。
本発明は、50重量%以上のショ糖モノラウリン酸を含
むショ糖脂肪酸エステルを透明石けんの主剤の1成分と
して組成物の重量に対して10〜40重量%含有することに
より、石けん(脂肪酸アルカリ塩)の構成脂肪酸として
ラウリン酸,オレイン酸を全く用いることなく、かつ対
イオンとしてカリウムを使用しないで、パルミチン酸,
ステアリン酸,ミリスチン酸の各ナトリウム塩からなる
飽和脂肪酸ナトリウムを15〜60重量%を含み、かつ石け
んを構成する脂肪酸中のミリスチン酸の量が全構成脂肪
酸の重量の50重量%以下であることを特徴とする極めて
低刺激性透明石けんを提供する。また、ショ糖脂肪酸エ
ステルを用いることによって、透明石けん製造時に於け
る原料相互間の相溶性が著しく改良されるため、溶媒と
してのエタノールおよび水の使用量を減少することがで
き、従って原料経済上有利でありかつ固化後の乾燥時間
を2週間以内に短縮することができ、製造経費が節減さ
れる。さらに、ショ糖脂肪酸エステルを含有する本発明
の透明石けんは透明なコハク色となり、宝石を連想させ
るので、タール色素などを使用することなく高級透明石
けんのイメージを与え得る利点がある。ショ糖脂肪酸エ
ステルはそれ自体が保湿性であり、しっとりとした洗後
感をも与える。しかし反面、吸湿性が大きいので40重量
%を越えて配合すると、得られた透明石けんが乾きにく
く、空気中の水分を吸って軟化するため40重量%が上限
である。逆に、ショ糖脂肪酸エステルの含量が10重量%
未満では添加効果が少なく、通常の透明石けんからの優
位性に乏しい。
むショ糖脂肪酸エステルを透明石けんの主剤の1成分と
して組成物の重量に対して10〜40重量%含有することに
より、石けん(脂肪酸アルカリ塩)の構成脂肪酸として
ラウリン酸,オレイン酸を全く用いることなく、かつ対
イオンとしてカリウムを使用しないで、パルミチン酸,
ステアリン酸,ミリスチン酸の各ナトリウム塩からなる
飽和脂肪酸ナトリウムを15〜60重量%を含み、かつ石け
んを構成する脂肪酸中のミリスチン酸の量が全構成脂肪
酸の重量の50重量%以下であることを特徴とする極めて
低刺激性透明石けんを提供する。また、ショ糖脂肪酸エ
ステルを用いることによって、透明石けん製造時に於け
る原料相互間の相溶性が著しく改良されるため、溶媒と
してのエタノールおよび水の使用量を減少することがで
き、従って原料経済上有利でありかつ固化後の乾燥時間
を2週間以内に短縮することができ、製造経費が節減さ
れる。さらに、ショ糖脂肪酸エステルを含有する本発明
の透明石けんは透明なコハク色となり、宝石を連想させ
るので、タール色素などを使用することなく高級透明石
けんのイメージを与え得る利点がある。ショ糖脂肪酸エ
ステルはそれ自体が保湿性であり、しっとりとした洗後
感をも与える。しかし反面、吸湿性が大きいので40重量
%を越えて配合すると、得られた透明石けんが乾きにく
く、空気中の水分を吸って軟化するため40重量%が上限
である。逆に、ショ糖脂肪酸エステルの含量が10重量%
未満では添加効果が少なく、通常の透明石けんからの優
位性に乏しい。
本発明に用いるショ糖脂肪酸エステルとしてはモノラ
ウリン酸エステルが起泡性の点で最適である。しかし、
ショ糖脂肪酸エステル中にモノラウリン酸エステルが50
重量%以上存在する限りにおいては、それ以外の脂肪酸
エステル(例えばジラウリン酸エステル)が全ショ糖脂
肪酸エステルの50重量%未満存在しても本発明の透明石
けんの特性(特に低刺激性)は損われず、他の成分を本
発明の範囲内で加減することにより、透明石けんとして
の市販するに足る透明性,起泡性を得ることが出来る。
ウリン酸エステルが起泡性の点で最適である。しかし、
ショ糖脂肪酸エステル中にモノラウリン酸エステルが50
重量%以上存在する限りにおいては、それ以外の脂肪酸
エステル(例えばジラウリン酸エステル)が全ショ糖脂
肪酸エステルの50重量%未満存在しても本発明の透明石
けんの特性(特に低刺激性)は損われず、他の成分を本
発明の範囲内で加減することにより、透明石けんとして
の市販するに足る透明性,起泡性を得ることが出来る。
また、飽和脂肪酸ナトリウムが15重量%未満では透明
石けんとして十分な硬さが得られず、固形化がむずかし
く、60重量%を越えると、ショ糖脂肪酸エステルの添加
量が制限され、透明石けんの物理的性状(透明性,硬
さ)を適当にするためミリスチン酸比率を上げねばなら
ず、従って低刺激性が得られなくなる。
石けんとして十分な硬さが得られず、固形化がむずかし
く、60重量%を越えると、ショ糖脂肪酸エステルの添加
量が制限され、透明石けんの物理的性状(透明性,硬
さ)を適当にするためミリスチン酸比率を上げねばなら
ず、従って低刺激性が得られなくなる。
表−1から明らかなように、本発明に用いられる3種
の飽和脂肪酸ナトリウム中でミリスチン酸ナトリウムは
刺激性はかなり大きい。
の飽和脂肪酸ナトリウム中でミリスチン酸ナトリウムは
刺激性はかなり大きい。
従って、石けんの低刺激性(例えば、パッチ陽性率6.
0未満)を保つためにミリスチン酸の全脂肪酸に対する
比率は50重量%未満でなければならない。
0未満)を保つためにミリスチン酸の全脂肪酸に対する
比率は50重量%未満でなければならない。
本発明の透明石けんには、透明石けんに通常用いられ
る成分,砂糖,グリセリン,プロピレングリコール,ソ
ルビット,ポリエチレングリコール,ポリオキシエチレ
ン系非イオン界面活性剤などの透明化剤が含まれる。ま
た随意に香料,金粉などの添加剤を加えることも可能で
ある。さらに必要に応じてケラチン,コラーゲンおよび
それらの加水分解生成物ならびにグリチルリチン誘導体
などの皮膚保護剤,抗炎症剤ならびにスクワラン,ホホ
バ油,ラノリン,各種エステルなどのエモリエントを過
脂肪剤として添加することができる。
る成分,砂糖,グリセリン,プロピレングリコール,ソ
ルビット,ポリエチレングリコール,ポリオキシエチレ
ン系非イオン界面活性剤などの透明化剤が含まれる。ま
た随意に香料,金粉などの添加剤を加えることも可能で
ある。さらに必要に応じてケラチン,コラーゲンおよび
それらの加水分解生成物ならびにグリチルリチン誘導体
などの皮膚保護剤,抗炎症剤ならびにスクワラン,ホホ
バ油,ラノリン,各種エステルなどのエモリエントを過
脂肪剤として添加することができる。
以下、実施例を示す。実施例中、部はすべて重量部で
ある。
ある。
実施例1 ステアリン酸7部,パルミチン酸20部,ミリスチン酸
3部、(いずれも純度95%以上)、を混合し、70〜75℃
で加熱溶融し、これに水酸化ナトリウム4.63部,水11
部,エタノール13部からなる溶液を加えてけん化し、脂
肪酸ナトリウム溶液を得た。別に砂糖15部を熱水4部に
溶解したものを、予め加熱混合したリョートーシュガー
エステルL−1695の29部及びグリセリン9部へ添加し、
約60〜80℃で均一な溶液になるまで撹拌した。この溶液
を前記脂肪酸ナトリウム溶液へ加えると透明な低粘性溶
液を得た。この溶液を型に流し込んで冷却し、全量110
〜115部の固形物を得た。この固形物を適当な大きさに
切り、空気中で約10〜14日間乾燥させて全量約100部の
透明石けんが得られた。
3部、(いずれも純度95%以上)、を混合し、70〜75℃
で加熱溶融し、これに水酸化ナトリウム4.63部,水11
部,エタノール13部からなる溶液を加えてけん化し、脂
肪酸ナトリウム溶液を得た。別に砂糖15部を熱水4部に
溶解したものを、予め加熱混合したリョートーシュガー
エステルL−1695の29部及びグリセリン9部へ添加し、
約60〜80℃で均一な溶液になるまで撹拌した。この溶液
を前記脂肪酸ナトリウム溶液へ加えると透明な低粘性溶
液を得た。この溶液を型に流し込んで冷却し、全量110
〜115部の固形物を得た。この固形物を適当な大きさに
切り、空気中で約10〜14日間乾燥させて全量約100部の
透明石けんが得られた。
実施例2 ステアリン酸5部,パルミチン酸12部,ミリスチン酸
10部、(いずれも純度95%以上)、を混合し、これにス
クワラン1.5部,ホホバ油1.0部を加えて混合し、この混
合物を70〜75℃で加熱溶融し、これに水酸化ナトリウム
4.33部,水9.5部,エタノール12部からなる溶液を加え
てけん化して脂肪酸ナトリウム溶液を得た。別に、グリ
セリン10部,リョートーシュガーエステルL−1695の26
部,ソルビット6部を70〜80℃で加熱溶融し、これに予
め熱水3.5部に砂糖12.4部を溶解したものを加え、70〜8
0℃で均一な溶液になるまで混合した。この溶液を上記
脂肪酸ナトリウム溶液へ添加すると透明な低粘性溶液が
得られた。この溶液を型に流し込んで冷却し、全量108
〜113部の固形物を得た。この固形物を適当な大きさに
切り、空気中で約8〜12日間乾燥し、全量約100部の透
明石けんを得た。
10部、(いずれも純度95%以上)、を混合し、これにス
クワラン1.5部,ホホバ油1.0部を加えて混合し、この混
合物を70〜75℃で加熱溶融し、これに水酸化ナトリウム
4.33部,水9.5部,エタノール12部からなる溶液を加え
てけん化して脂肪酸ナトリウム溶液を得た。別に、グリ
セリン10部,リョートーシュガーエステルL−1695の26
部,ソルビット6部を70〜80℃で加熱溶融し、これに予
め熱水3.5部に砂糖12.4部を溶解したものを加え、70〜8
0℃で均一な溶液になるまで混合した。この溶液を上記
脂肪酸ナトリウム溶液へ添加すると透明な低粘性溶液が
得られた。この溶液を型に流し込んで冷却し、全量108
〜113部の固形物を得た。この固形物を適当な大きさに
切り、空気中で約8〜12日間乾燥し、全量約100部の透
明石けんを得た。
実施例3 ステアリン酸6.5部,パルミチン酸16.0部、(いずれ
も純度95%以上)、とスクワラン2.0部とを混合し、加
熱溶融し、これに水酸化ナトリウム3.4部,水9部,エ
タノール13部からなる溶液を加えてけん化し、脂肪酸ナ
トリウム溶液を得た。別に、グリセリン9部,リョート
ーシュガーエステルL−1695の24部,ポリオキシエチレ
ングリセリンモノステアレート10部を70〜80℃で加熱溶
融し、これに予め熱水4部に砂糖15部を溶解した溶液を
加え、70〜80℃で均一な溶液が得られるまで混合した。
この溶液を上記脂肪酸ナトリウム溶液へ加えると透明な
低粘性溶液が得られた。この溶液を型に流し込んで冷却
し、全量107〜111部の固形物を得た。この固形物を適当
な大きさに切り、空気中で7〜11日間乾燥し、全量約10
0部の透明石けんを得た。
も純度95%以上)、とスクワラン2.0部とを混合し、加
熱溶融し、これに水酸化ナトリウム3.4部,水9部,エ
タノール13部からなる溶液を加えてけん化し、脂肪酸ナ
トリウム溶液を得た。別に、グリセリン9部,リョート
ーシュガーエステルL−1695の24部,ポリオキシエチレ
ングリセリンモノステアレート10部を70〜80℃で加熱溶
融し、これに予め熱水4部に砂糖15部を溶解した溶液を
加え、70〜80℃で均一な溶液が得られるまで混合した。
この溶液を上記脂肪酸ナトリウム溶液へ加えると透明な
低粘性溶液が得られた。この溶液を型に流し込んで冷却
し、全量107〜111部の固形物を得た。この固形物を適当
な大きさに切り、空気中で7〜11日間乾燥し、全量約10
0部の透明石けんを得た。
比 較 例 ステアリン酸8部,パルミチン酸8部,ミリスチン酸
23部、(いずれも純度95%以上)、を混合し、70〜75℃
で加熱溶融し、これに水酸化ナトリウム4.49部,水酸化
カリウム2.69部,水20部,エタノール28部からなる溶液
を加えてけん化し、脂肪酸ナトリウム溶液を得た。別に
砂糖15部を熱水5部に溶解したものとグリセリン16部と
ソルビット10部とを前記脂肪酸ナトリウム溶液へ加えて
透明石けん溶液を得た。この溶液を型に流し込んで冷却
すると全量135〜140部の固形物を得た。この固形物を適
当な大きさに切り、空気中で約30日間乾燥させて全量約
100部の透明石けんを得た。
23部、(いずれも純度95%以上)、を混合し、70〜75℃
で加熱溶融し、これに水酸化ナトリウム4.49部,水酸化
カリウム2.69部,水20部,エタノール28部からなる溶液
を加えてけん化し、脂肪酸ナトリウム溶液を得た。別に
砂糖15部を熱水5部に溶解したものとグリセリン16部と
ソルビット10部とを前記脂肪酸ナトリウム溶液へ加えて
透明石けん溶液を得た。この溶液を型に流し込んで冷却
すると全量135〜140部の固形物を得た。この固形物を適
当な大きさに切り、空気中で約30日間乾燥させて全量約
100部の透明石けんを得た。
このものは特開昭57−30798号公報による透明石けん
である。この石けんの性状は表−2に示してある。
である。この石けんの性状は表−2に示してある。
実施例1〜3で明らかなように、本発明の透明石けん
は、使用する水,エタノール量が比較的少量で済むの
で、乾燥は2週間以内であり、通常(約1ヶ月以上)よ
り短時日で完成品が得られる。
は、使用する水,エタノール量が比較的少量で済むの
で、乾燥は2週間以内であり、通常(約1ヶ月以上)よ
り短時日で完成品が得られる。
実施例1〜3の透明石けんの硬さ,透明度,起泡性を
次のスケールで官能的に評価した。
次のスケールで官能的に評価した。
これらの官能評価とパッチテスト(50人,濃度1%水
溶液,48時間,閉塞)の結果を表−2に示す。
溶液,48時間,閉塞)の結果を表−2に示す。
表−2から明らかなように、本発明の透明石けんは従
来のものと比べて極めて低刺激性であり、かつ透明石け
んとして十分に優れた性能を有することがわかる。
来のものと比べて極めて低刺激性であり、かつ透明石け
んとして十分に優れた性能を有することがわかる。
《発明の効果》 本発明は、ショ糖モノラウリン酸エステル50重量%以
上を含むショ糖脂肪酸エステルを組成物の10〜40重量%
含有することにより、通常の透明石けんの構成脂肪酸と
してラウリン酸,オレイン酸を含むことなく、かつ対イ
オンとしてカリウムを含むことなく、かつ脂肪酸ナトリ
ウムの含量を組成物の15〜60重量%と低くし、さらに脂
肪酸ナトリウム構成脂肪酸中のミリスチン酸の比率を50
重量%以下に抑えて、透明性,硬さ,起泡性の点で通常
の透明石けんと同等であり、しかも極めて低刺激の透明
石けん組成物を提供する。
上を含むショ糖脂肪酸エステルを組成物の10〜40重量%
含有することにより、通常の透明石けんの構成脂肪酸と
してラウリン酸,オレイン酸を含むことなく、かつ対イ
オンとしてカリウムを含むことなく、かつ脂肪酸ナトリ
ウムの含量を組成物の15〜60重量%と低くし、さらに脂
肪酸ナトリウム構成脂肪酸中のミリスチン酸の比率を50
重量%以下に抑えて、透明性,硬さ,起泡性の点で通常
の透明石けんと同等であり、しかも極めて低刺激の透明
石けん組成物を提供する。
さらに、本発明の透明石けんは色素を添加することな
くコハク色の高級イメージを与えること、および製造時
のエタノール,水の使用量が少なくて済み、乾燥時間が
短い利点がある。
くコハク色の高級イメージを与えること、および製造時
のエタノール,水の使用量が少なくて済み、乾燥時間が
短い利点がある。
Claims (2)
- 【請求項1】ショ糖モノラウリン酸エステル50重量%以
上を含むショ糖脂肪酸エステル10〜40重量%とパルミチ
ン酸,ステアリン酸,ミリスチン酸、(いずれも純度95
%以上)、の各ナトリウム塩からなる飽和脂肪酸ナトリ
ウム15〜60重量%と透明化剤とからなり、かつ飽和脂肪
酸ナトリウムの構成脂肪酸の全重量に対しミリスチン酸
が50重量%以下であることを特徴とする透明石けん組成
物。 - 【請求項2】ショ糖モノラウリン酸エステル50重量%以
上を含むショ糖脂肪酸エステル10〜40重量%とパルミチ
ン酸,ステアリン酸、(いずれも純度95%以上)、の各
ナトリウム塩からなる飽和脂肪酸ナトリウム15〜60重量
%と透明化剤とからなることを特徴とする透明石けん組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12953088A JPH0813999B2 (ja) | 1987-05-30 | 1988-05-27 | 透明石けん組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62-133285 | 1987-05-30 | ||
JP13328587 | 1987-05-30 | ||
JP12953088A JPH0813999B2 (ja) | 1987-05-30 | 1988-05-27 | 透明石けん組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6454100A JPS6454100A (en) | 1989-03-01 |
JPH0813999B2 true JPH0813999B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=26464887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12953088A Expired - Fee Related JPH0813999B2 (ja) | 1987-05-30 | 1988-05-27 | 透明石けん組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0813999B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB8904938D0 (en) * | 1989-03-03 | 1989-04-12 | Unilever Plc | Detergent bar |
US6846787B1 (en) * | 2004-01-13 | 2005-01-25 | Unilever Home & Personal Care Usa Division Of Conopco, Inc. | Fatty acid soap/fatty acid bars which process and have good lather |
CN101679924B (zh) * | 2007-06-06 | 2013-06-05 | 花王株式会社 | 透明固体皂 |
JP6393511B2 (ja) * | 2014-04-25 | 2018-09-19 | 富塚 信司 | 透明固形石けんおよびその製造方法 |
-
1988
- 1988-05-27 JP JP12953088A patent/JPH0813999B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6454100A (en) | 1989-03-01 |
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