JP3378725B2 - 透明固形石鹸及び透明石鹸生地 - Google Patents

透明固形石鹸及び透明石鹸生地

Info

Publication number
JP3378725B2
JP3378725B2 JP12728396A JP12728396A JP3378725B2 JP 3378725 B2 JP3378725 B2 JP 3378725B2 JP 12728396 A JP12728396 A JP 12728396A JP 12728396 A JP12728396 A JP 12728396A JP 3378725 B2 JP3378725 B2 JP 3378725B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soap
transparent
fatty acid
alkali
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12728396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09310096A (ja
Inventor
功 下里
正紀 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to JP12728396A priority Critical patent/JP3378725B2/ja
Priority to US09/297,593 priority patent/US6156714A/en
Priority to PCT/JP1997/003137 priority patent/WO1999013041A1/ja
Priority claimed from PCT/JP1997/003137 external-priority patent/WO1999013041A1/ja
Priority to TW86113595A priority patent/TW541335B/zh
Publication of JPH09310096A publication Critical patent/JPH09310096A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3378725B2 publication Critical patent/JP3378725B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D9/00Compositions of detergents based essentially on soap
    • C11D9/002Non alkali-metal soaps
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D13/00Making of soap or soap solutions in general; Apparatus therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/0095Solid transparent soaps or detergents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D9/00Compositions of detergents based essentially on soap
    • C11D9/02Compositions of detergents based essentially on soap on alkali or ammonium soaps

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明固形石鹸及び
透明石鹸生地に関し、詳しくは、水分量の微調整や重量
減少がおさまるまでの熟成期間などを要せず容易に生産
でき、しかも透明性及び重量の経時安定性が良好な透明
固形石鹸及び透明石鹸生地に関する。
【0002】
【従来の技術】透明石鹸は見た目にも美しく、又、安全
性及び洗浄性にも優れるため、広く洗浄剤として用いら
れている。一般に透明石鹸には、透明性を出すために多
糖類等の吸湿成分を必須成分として配合する他、エタノ
ール等の揮発成分も配合する。
【0003】しかし、透明固形石鹸では、吸湿成分が水
分を吸収すると却って透明性が落ちてしまうため、透明
度と水分量を見ながらホットロールで水分量の微調整を
厳密に行う必要があった。又、揮発成分を配合すると揮
発成分が揮発して重量減少が生じるため、重量減少がお
さまるまで数週間から数カ月に及ぶ熟成期間を必要とし
ていた。即ち、透明固形石鹸の製造上、透明性が良好
で、且つ、透明性及び重量の経時安定性も良好なものと
なるようにコントロールすることは大変煩雑であった。
【0004】又、従来の透明石鹸生地を用いて、他の不
透明な石鹸生地と共に縞模様の石鹸などに加工すると、
不透明な石鹸が含有している水分によって透明石鹸部分
の透明性が損なわれ、縞模様がはっきりしなくなるとい
う欠点があった。又、実使用されている透明固形石鹸に
於いては、透明性を上げるために多糖類であるソルビト
ールが配合されているものがあるが、経時的にソルビト
ールが結晶析出して透明石鹸を濁化してしまい、透明性
の経時安定性が損なわれることが少なくなかった。
【0005】そこで、水分量の微調整や熟成期間などを
要せず容易に生産でき、しかも透明性及び重量の経時安
定性が良好な透明石鹸が求められていた。一方、トリエ
タノールアミンなどの有機アミンを透明固形石鹸に配合
することは既に行われていたが、高濃度に配合すること
は行われていなかった。また、トリエタノールアミンな
どの有機アミンを高濃度に配合することにより、容易に
生産でき、且つ、安定性も良好な透明固形石鹸及び透明
石鹸生地が得られることも全く知られていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
を踏まえて為されたものであり、水分量の微調整の労力
が軽減され、また重量減少がおさまるまでの熟成期間を
要せずに容易に生産でき、且つ、透明性及び重量の経時
安定性も良好な透明固形石鹸及び透明石鹸生地を提供す
ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる状況に鑑みて本発
明者等は生産が容易で、且つ、安定性も良好な透明固形
石鹸及び透明石鹸生地を求めて鋭意研究を重ねた結果、
けん化に用いるアルカリとして所定の比で水酸化ナトリ
ウム及び有機アミンを用い、脂肪酸に対するアルカリの
量を所定のけん化当量とすることで、多糖類やアルコー
ル等を必須の成分としなくても透明な石鹸が得られ、ま
た、この透明石鹸は生産が容易で、且つ、安定性も良好
であることを見出し本発明を完成させた。
【0008】即ち、本発明は、脂肪酸又は動植物油とア
ルカリとをけん化して得られる、脂肪酸の塩を主体とす
る石鹸において、 1)前記アルカリが、水酸化ナトリウムと有機アミンで
あって、水酸化ナトリウムと有機アミンとのモル比が
1:0.8〜1:1.8であり、 2)前記アルカリの量が、脂肪酸又は動植物油に対して
2.2〜2.7けん化当量であることを特徴とする透明
固形石鹸に関する。
【0009】前記有機アミンとしてはトリエタノールア
ミンが特に好ましい。
【0010】また、本発明は、脂肪酸又は動植物油とア
ルカリとをけん化して得られる、脂肪酸の塩を主体とす
る石鹸生地に於いて、 1)前記アルカリが、水酸化ナトリウムと有機アミンで
あって、水酸化ナトリウムと有機アミンとのモル比が
1:0.8〜1:1.8であり、 1)前記アルカリの量が、脂肪酸又は動植物油に対して
2.2〜2.7けん化当量であることを特徴とする透明
石鹸生地に関する。
【0011】本発明の透明石鹸生地は、ペレットとして
固形化したものとすることが可能である。又、本発明
は、前記透明石鹸生地を成型して得られる透明固形石鹸
に関する。
【0012】なお、本発明において「透明」とは、実質
的に透き通って濁りの少ない状態のことであり、可視光
の透過度がおおむね25%以上であることをいう。ま
た、「透明」とは無色透明のものに限られるわけではな
い。
【0013】本発明における「透明固形石鹸」と「透明
石鹸生地」との区別であるが、「透明固形石鹸」は、使
用形態に成型され固形化されたものについて用いる概念
とし、透明固形石鹸に成型される前の状態のものを「透
明石鹸生地」とする。又、本発明においては、「透明固
形石鹸」には使用形態に成型された石鹸の一部が透明の
ものも含まれる。
【0014】本発明でいう「けん化当量」とは、脂肪酸
又は動植物油を全て脂肪酸の塩、即ち石鹸とするのに必
要最低限のアルカリの量のことであり、その量を1けん
化当量とする。
【0015】本発明の透明固形石鹸及び透明石鹸生地
は、ソルビトールやエタノールのような多糖類又はアル
コール類を必須の成分としない透明石鹸である。従っ
て、多糖類を含有する透明石鹸のよう、水分吸収や結
晶析出等による濁化が生じにくく透明性の経時安定性に
優れている。また、本発明の透明固形石鹸及び透明石鹸
生地は、多糖類などの吸湿成分を必須としないので水分
量の調整の労力は軽減され、アルコール等の揮発成分が
平衡に達して重量減少がおさまるまでの熟成期間をおく
ことを必須とはしないため、生産が容易である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0017】(1)本発明の透明固形石鹸 本発明の透明固形石鹸は、脂肪酸又は動植物油とアルカ
リとをけん化して得られる、脂肪酸の塩を主体とする石
鹸において、 1)前記アルカリが、水酸化ナトリウム及び有機アミン
であって、水酸化ナトリウムと有機アミンとのモル比が
1:0.8〜1:1.8であり、 2)前記アルカリの量が、脂肪酸又は動植物油に対して
2.2〜2.7けん化当量であることを特徴とする。
【0018】ここで、有機アミンとして具体的には、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、トリエチル
アミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン等が好適な
ものとして例示され、これらの中ではトリエタノールア
ミンが特に好ましい。有機アミンは1種を単独で用いて
も、2種以上を併用してもよい。
【0019】脂肪酸又は動植物油とアルカリとのけん化
に於けるアルカリの量は、脂肪酸又は動植物油に対して
2〜3けん化当量であることが好ましく、より好ましく
は、2.1〜2.9けん化当量であり、更に好ましくは、
2.2〜2.7けん化当量である。
【0020】なお、本発明でいう「けん化当量」とは、
脂肪酸又は動植物油を全て脂肪酸の塩、即ち石鹸にする
のに必要最低限のアルカリの量のことであり、その量を
1けん化当量とする。1けん化当量となるアルカリの量
は、例えば、脂肪酸に由来する酸の量を脂肪酸の重量と
分子量とから算出し、その酸を中和するのに必要なアル
カリの量として求めることができる。
【0021】又、水酸化ナトリウムと有機アミンとの割
合はモル比で、1:0.8〜1:1.8が好ましく、よ
り好ましくは、1:0.9〜1:1.8であり、更に好
ましくは、1:1〜1:1.8である。
【0022】本発明の透明固形石鹸に用いられる脂肪酸
または動植物油は、一般的に石鹸の基源として用いられ
ているものであればよい。脂肪酸として具体的には、ス
テアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ベヘン酸等が挙げられ、合成されたものであって
も、天然に存在するものであってもよい。また、動植物
油として具体的には、牛脂、椰子油、水添椰子油等が挙
げられ、予め加水分解して脂肪酸としたもの用いてもよ
いし、そのままのものを用いてもよい。
【0023】又、本発明の透明固形石鹸に原料として仕
込まれる脂肪酸の量、即ち脂肪酸の仕込量は、好ましく
は30〜60重量%であり、より好ましくは35〜57
重量%であり、更に好ましくは37〜55重量%であ
る。又、トリエタノールアミンの仕込量は、好ましくは
30〜50重量%であり、より好ましくは31〜47重
量%であり、更に好ましくは32〜45重量%である。
又、水酸化ナトリウムの仕込量は、好ましくは5〜10
重量%であり、より好ましくは5.5〜9.5重量%であ
り、更に好ましくは6〜9重量%である。
【0024】本発明の透明固形石鹸に於いては、本発明
の効果を損なわない範囲であれば、上記の必須成分以外
に一般的に石鹸で用いられている任意成分を配合するこ
とが出来る。この様な任意成分としては、例えば、BH
Tの様な抗酸化剤、EDTAやヒドロキシエタンジホス
ホン酸等のキレート剤、メチルパラベン等の防腐剤、色
素類、顔料類、粉体類、虹彩箔やチタンマイカのような
パール剤、香料、POE付加アルキル硫酸ナトリウム等
の界面活性剤、エタノール、グリセリン、白糖、マルチ
トール、ソルビトール、蜂蜜等の1価又は多価のアルコ
ール類又は多糖類等が挙げられる。
【0025】なお、本発明の透明固形石鹸に上記任意成
分として色素類、顔料類、粉体類、虹彩箔又はパール剤
等を配合することにより、添加量によっては、透明性が
ある程度損なわれることがあるものの、艶のよい色映え
のする石鹸とすることができる。
【0026】本発明の透明固形石鹸は、通常の透明固形
石鹸の製造法に従って製造することが出来る。例えば、
脂肪酸又は動植物油とアルカリとをけん化させ、必要に
応じてその他の成分を混合した混合物を加熱溶融して型
に流し込み冷却固化させる枠練り法により製造すること
ができる。
【0027】(2)本発明の透明石鹸生地 本発明の透明石鹸生地は、脂肪酸又は動植物油とアルカ
リとをけん化して得られる、脂肪酸の塩を主体とする石
鹸生地に於いて、 1)前記アルカリが、水酸化ナトリウム及び有機アミン
であって、水酸化ナトリウムと有機アミンとのモル比が
1:0.8〜1:1.8であり、 2)前記アルカリの量が、脂肪酸又は動植物油に対して
2.2〜2.7けん化当量であることを特徴とする。
【0028】ここで、有機アミンとして具体的には、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、トリエチル
アミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン等が好適な
ものとして例示され、これらの中では、トリエタノール
アミンが特に好ましい。有機アミンは1種を単独で用い
ても、2種以上を併用してもよい。
【0029】脂肪酸又は動植物油とアルカリとのけん化
に於けるアルカリの量は、脂肪酸又は動植物油に対して
2〜3けん化当量であることが好ましく、より好ましく
は2.1〜2.9けん化当量であり、更に好ましくは、
2.2〜2.7けん化当量である。
【0030】又、水酸化ナトリウムと有機アミンとの割
合はモル比で、1:0.8〜1:1.8が好ましく、よ
り好ましくは、1:0.9〜1:1.8であり、更に好
ましくは、1:1〜1:1.8である。
【0031】本発明の透明石鹸生地に用いられる脂肪酸
または動植物油は、一般的に石鹸の基源として用いられ
ているものであればよい。脂肪酸として具体的には、ス
テアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ベヘン酸等が挙げられ、合成されたものであって
も、天然に存在するものであってもよい。また、動植物
油として具体的には、牛脂、椰子油、水添椰子油等が挙
げられ、予め加水分解して脂肪酸としたものを用いても
よいし、そのままのものを用いてもよい。
【0032】又、本発明の透明石鹸生地に原料として仕
込まれる脂肪酸の量、即ち脂肪酸の仕込量は、好ましく
は30〜60重量%であり、より好ましくは35〜57
重量%であり、更に好ましくは37〜55重量%であ
る。又、トリエタノールアミンの仕込量は、好ましくは
30〜50重量%であり、より好ましくは31〜47重
量%であり、更に好ましくは32〜45重量%である。
又、水酸化ナトリウムの仕込量は、好ましくは5〜10
重量%であり、より好ましくは5.5〜9.5重量%であ
り、更に好ましくは6〜9重量%である。
【0033】本発明の透明石鹸生地に於いては、本発明
の効果を損なわない範囲であれば、上記の必須成分以外
に一般的に石鹸で用いられている任意成分を配合するこ
とが出来る。この様な任意成分としては、例えば、BH
Tの様な抗酸化剤、EDTAやヒドロキシエタンジホス
ホン酸等のキレート剤、メチルパラベン等の防腐剤、色
素類、顔料類、粉体類、虹彩箔やチタンマイカのような
パール剤、香料、POE付加アルキル硫酸ナトリウム等
の界面活性剤、エタノール、グリセリン、白糖、マルチ
トール、ソルビトール、蜂蜜等の1価又は多価のアルコ
ール類又は多糖類等が挙げられる。
【0034】なお、本発明の透明石鹸生地に上記任意成
分として色素類、顔料類、粉体類、虹彩箔又はパール剤
等を配合することにより、添加量によっては、透明性が
ある程度損なわれることがあるものの、艶のよい色映え
のする石鹸生地とすることができる。
【0035】本発明の透明石鹸生地は、通常の石鹸生地
の製造法に従って製造することができる。例えば、本発
明の透明石鹸生地は、脂肪酸等とアルカリとをけん化さ
せ、必要に応じてその他の成分を添加してこれらの成分
を混練り、ロールがけし、押し出して固形化した石鹸生
地、即ちペレットとすることができる。
【0036】更に、ペレットに加圧成型などの加工を施
すこと、即ち機械練り法により透明固形石鹸を得ること
が出来る。又、本発明の透明石鹸生地をペレットに成型
したものと、通常の不透明な石鹸生地から作製したペレ
ットとを用いて、加圧成型すれば縞模様を有する透明固
形石鹸が得られる。更に、不透明な石鹸で花などの造形
物を作製し、これを枠練り法によって本発明の透明石鹸
生地に埋包し成型すれば、造形物が埋包された透明固形
石鹸を得ることが出来る。また、印刷を施したカルボキ
シメチルセルロールの薄膜を埋包し成型すれば、中に絵
が描かれている透明固形石鹸を得ることが出来る。
【0037】
【実施例】以下に、実施例を示して本発明について詳細
に説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定を受け
ないことは言うまでもない。尚、処方の数値は特に示さ
ない限り重量部である。
【0038】
【実施例1〜6】下記表1の処方に従って、透明石鹸生
地を作製した。具体的には、表1の処方成分を加温ニー
ダーに秤込み、80℃で2時間混練りし、ホットロール
とペレッターによるペレット化の作業を経て、透明石鹸
生地をペレットとして得た。このペレットの含水量をカ
ールフィッシャー水分滴定により求めたところ、ペレッ
トの含水量は表1に示すような結果であった。この含水
量より、ペレットの成分組成を算出すると表2に示すよ
うな成分組成であった。なお、実施例1〜6における脂
肪酸に対するアルカリの量は表3に示す通りである。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【実施例7〜12】実施例1〜6のペレット状の透明石
鹸生地を加圧成型し透明固形石鹸を得た。この透明固形
石鹸は、40℃で1ヶ月保存しても重量変化は5%未満
であり、透明性も変化は無く、結晶の析出も全く見ら
れなかった。
【0043】
【実施例13】下記表4の秤込み処方に従って、透明石
鹸生地を作製した。具体的には、表4の処方成分を加温
ニーダーに秤込み、80℃で2時間混練りし、ホットロ
ールとペレッターによるペレット化の作業を経て、透明
石鹸生地をペレットとして得た。なお、表4の処方によ
れば、脂肪酸に対するアルカリの量は2.45けん化当
量である。
【0044】このペレットの含水量は5.6重量%(カ
ールフィッシャー水分滴定による)であった。このペレ
ットは、40℃で1ヶ月保存しても結晶の析出及び透明
性の変化は無かった。
【0045】
【表4】
【0046】
【実施例14】実施例13の透明石鹸生地を加圧成型し
て、透明固形石鹸を得た。この透明固形石鹸は、40℃
で1ヶ月保存しても結晶の析出及び透明性の変化は無か
った。
【0047】
【実施例15】下記表5の秤込み処方に従って、透明石
鹸生地を作製した。具体的には、表5の処方成分を加温
ニーダーに秤込み、80℃で2時間混練りし、ホットロ
ールとペレッターによるペレット化の作業を経て、透明
石鹸生地をペレットとして得た。なお、表5の処方によ
れば、脂肪酸に対するアルカリの量は2.45けん化当
量である。
【0048】このペレットの含水量は、5.1重量%
(カールフィッシャー水分滴定による)であった。この
ペレットは、40℃で1ヶ月保存しても重量の変化は無
かった。
【0049】
【表5】
【0050】
【実施例16】実施例15の透明石鹸生地を加圧成型し
て、透明固形石鹸を得た。この透明固形石鹸は、40℃
で1ヶ月保存しても重量の変化は無かった。
【0051】
【実施例17】表6の秤込み処方に従って石鹸生地を作
製した。具体的には、表6の処方成分を加温ニーダーに
秤込み、80℃で2時間混練りし、ホットロールとペレ
ッターによるペレット化の作業を経て、石鹸生地をペレ
ットとして得た。なお、表6の処方によれば、脂肪酸に
対するアルカリの量は2.45けん化当量である。
【0052】このペレットの含水量は5.1重量%(カ
ールフィッシャー水分滴定による)であった。このペレ
ットは、艶のある白色固体であった。この石鹸生地は4
0℃で1ヶ月保存しても重量の変化は無かった。
【0053】
【表6】
【0054】
【実施例18】表7の秤込み処方に従って透明石鹸生地
を作製した。具体的には、表6の処方成分を加温ニーダ
ーに秤込み、80℃で2時間混練りし、ホットロールと
ペレッターによるペレット化の作業を経て、本発明の透
明石鹸生地をペレットとして得た。なお、表7の処方に
よれば、脂肪酸に対するアルカリの量は2.45けん化
当量である。
【0055】このペレットの含水量は5.1重量%(カ
ールフィッシャー水分滴定による)であった。このペレ
ットは、40℃で1ヶ月保存しても重量や透明性の変化
は無かった。
【0056】
【表7】
【0057】
【実施例19】実施例17のペレットを加温溶解し、シ
リコーンゴムの型に流し込み固化させてバラの花の造形
物を作製した。これを枠の中におき、加熱溶解させた実
施例18の透明石鹸生地を静かに流し込み、冷却固化さ
せて花入り透明固形石鹸を得た。この透明固形石鹸は、
40℃、1ヶ月保存しても透明部分の透明性に変化はな
く、また重量の変化も無かった。
【0058】
【発明の効果】本発明の透明固形石鹸及び透明石鹸生地
は、水分量の微調整や重量減少がおさまるまでの熟成期
間を要せずに容易に生産でき、しかも透明性及び重量の
経時安定性が良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 9/02 C11D 13/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪酸又は動植物油とアルカリとをけん
    化して得られる、脂肪酸の塩を主体とする石鹸におい
    て、 1)前記アルカリが、水酸化ナトリウム及び有機アミン
    であって、水酸化ナトリウムと有機アミンとのモル比が
    1:0.8〜1:1.8であり、 2)前記アルカリの量が、脂肪酸又は動植物油に対して
    2.2〜2.7けん化当量であること、 を特徴とする透明固形石鹸。
  2. 【請求項2】 前記有機アミンがトリエタノールアミン
    である、請求項1に記載の透明固形石鹸。
  3. 【請求項3】 脂肪酸又は動植物油とアルカリとをけん
    化して得られる、脂肪酸の塩を主体とする石鹸生地に於
    いて、 1)前記アルカリが、水酸化ナトリウム及び有機アミン
    であって、水酸化ナトリウムと有機アミンとのモル比が
    1:0.8〜1:1.8であり、 2)前記アルカリの量が、脂肪酸又は動植物油に対して
    2.2〜2.7けん化当量であること、 を特徴とする透明石鹸生地。
  4. 【請求項4】 前記有機アミンがトリエタノールアミン
    である、請求項3に記載の透明石鹸生地。
  5. 【請求項5】 固形化した請求項3又は4に記載の透明
    石鹸生地。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれかに記載の透明石
    鹸生地を成型して得らる透明固形石鹸。
JP12728396A 1996-05-22 1996-05-22 透明固形石鹸及び透明石鹸生地 Expired - Fee Related JP3378725B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12728396A JP3378725B2 (ja) 1996-05-22 1996-05-22 透明固形石鹸及び透明石鹸生地
US09/297,593 US6156714A (en) 1996-05-22 1997-09-05 Transparent solid soap and transparent soap stock comprising sodium hydroxide and organic amine
PCT/JP1997/003137 WO1999013041A1 (fr) 1996-05-22 1997-09-05 Savon solide transparent et pate de savon transparente
TW86113595A TW541335B (en) 1996-05-22 1997-09-19 Transparent solid soap substrate

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12728396A JP3378725B2 (ja) 1996-05-22 1996-05-22 透明固形石鹸及び透明石鹸生地
PCT/JP1997/003137 WO1999013041A1 (fr) 1996-05-22 1997-09-05 Savon solide transparent et pate de savon transparente

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09310096A JPH09310096A (ja) 1997-12-02
JP3378725B2 true JP3378725B2 (ja) 2003-02-17

Family

ID=26438210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12728396A Expired - Fee Related JP3378725B2 (ja) 1996-05-22 1996-05-22 透明固形石鹸及び透明石鹸生地

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6156714A (ja)
JP (1) JP3378725B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6706675B1 (en) 2002-08-30 2004-03-16 The Dial Corporation Translucent soap bar composition and method of making the same
US6852681B1 (en) * 2004-01-13 2005-02-08 Unilever Home & Personal Care Usa, A Division Of Conopco, Inc. Compositions and process for preparing cleansing bars comprising low levels of soluble surfactant for enhanced fragrance deposition/longevity
FR3045336B1 (fr) 2015-12-17 2019-04-19 L'oreal Composition notamment destinee au rasage de la peau

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5728663A (en) * 1996-07-02 1998-03-17 Johnson & Johnson Consumer Products, Inc. Clear, colorless soap bar with superior mildness, lathering and discolorization resistence

Also Published As

Publication number Publication date
US6156714A (en) 2000-12-05
JPH09310096A (ja) 1997-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4273684A (en) Transparent detergent bar
US6395692B1 (en) Mild cleansing bar compositions
EP2154234A1 (en) Transparent solid soap
JPH04217620A (ja) 透明で安定な制汗性ゲル状スティック
JP3378725B2 (ja) 透明固形石鹸及び透明石鹸生地
JP5560523B2 (ja) 透明固形石鹸およびその製造方法
KR100358830B1 (ko) 투명 고형 비누 및 투명 비누 생지
JP3512147B2 (ja) α,αグルコシルグルコシド含有石鹸
JPH09188899A (ja) 石鹸組成物
US6462003B1 (en) Transparent solid soap and transparent soap material
WO2016060207A1 (ja) 透明固形洗浄剤
WO1999013041A1 (fr) Savon solide transparent et pate de savon transparente
JP3901983B2 (ja) 透明固型石鹸組成物
JP3463298B2 (ja) 透明固形洗浄剤
KR101997502B1 (ko) 블랙솝을 사용한 약산성 천연비누 제조방법 및 이를 이용한 천연비누
JPH0813999B2 (ja) 透明石けん組成物
JP5774951B2 (ja) 透明固形石鹸組成物
JP5711934B2 (ja) 枠練り石鹸
JP2840203B2 (ja) 透明石鹸組成物
NZ335346A (en) Transparent solid soap and transparent soap material; obtained by saponifying fatty acid or animal/vegetable oil with sodium hydroxide and an organic amine
JPH0762151B2 (ja) 新規な透明固形洗剤
MXPA99004172A (es) Jabon solido transparente y material de jabon transparente
JP2000169893A (ja) 透明石鹸
JPH11106307A (ja) 亜硫酸塩含有石鹸
JP2945175B2 (ja) 透明石鹸組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees