JPH08137915A - データ収集装置 - Google Patents

データ収集装置

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JPH08137915A
JPH08137915A JP6270989A JP27098994A JPH08137915A JP H08137915 A JPH08137915 A JP H08137915A JP 6270989 A JP6270989 A JP 6270989A JP 27098994 A JP27098994 A JP 27098994A JP H08137915 A JPH08137915 A JP H08137915A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ないメモリ容量でアナログ入力信号を正確
に再現可能なデジタルデータが収集できるCPUの自由
度が高いデータ収集装置を提供する。 【構成】 サンプルホールド回路11とA/D変換器1
2とデュアルポートメモリ13とアドレス生成回路17
とタイミング信号発生回路18によって、可変分周回路
19の出力信号周期に応じた周期で入力信号がデジタル
化されて記憶される回路を構成するとともに、タイミン
グ信号発生回路からCPU15に対してデータ格納完了
毎に割込信号を出力させ、通常処理実行中の割込信号に
対しては、CPUに、その回に収集されたデータのデー
タ格納用メモリ16への転送と、そのデータの変化率に
応じたサンプリング周期の変更(可変分周回路の制御)
を行わせ、優先度の高い処理の実行中の割込信号に対し
ては、割込信号数のカウントを行わせておき、処理完了
後に、カウント値分のデータの転送を実行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ収集装置に係わ
り、特に、連続的に入力されるアナログデータをデジタ
ル化して記憶するデータ収集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】連続的に入力されるアナログデータをデ
ジタル化して記憶するデータ収集装置では、データの収
集と並行して、たとえば、データの表示などの収集した
データを用いた処理を行わせるために、図6に示したよ
うに、データ収集装置内に、CPUが設けられているも
のが多い。
【0003】以下、この図を用いて、従来のデータ収集
装置の動作の概要を説明する。
【0004】サンプルホールド回路41は、基準クロッ
ク発生源43から制御信号が入力された際に、入力アナ
ログ信号(電圧)をサンプリングして、サンプリングし
た電圧を出力し続ける(ホールドする)回路であり、サ
ンプルホールド回路41が出力する電圧は、A/D(ア
ナログ/デジタル)変換器42によって、デジタルデー
タに変換される。このA/D変換器42における、デジ
タルデータへの変換も、基準クロック発生源43から制
御信号入力に応じて行われる。
【0005】A/D変換器42は、デジタルデータへの
変換が完了したときに所定の制御信号を出力し、また、
データの出力指示を受けた際に、変換したデジタルデー
タをデータバス31上に出力するようになっており、図
示したデータ収集装置では、変換が完了したことを示す
制御信号が、割込信号としてCPU44に入力されてい
る。CPU44は、割込信号が入力された際には、他の
処理を一時中断して、A/D変換器42に対して割り当
てられている所定のアドレス情報を、アドレスバス32
に出力する。
【0006】アドレスデコーダ45は、所定のアドレス
情報がアドレスバス32上に出力されたことを検出した
際、A/D変換器42に対して、データの出力指示を行
い、A/D変換器42は、データバス31上へ、変換し
たデジタルデータを出力する。CPU44は、データバ
ス31上のデータを受け取り、そのデータを、データ格
納用メモリ46の、たとえば、前回のデータの隣のアド
レスに記憶させ、中断していた処理を再開する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上、説明したよう
に、従来のデータ収集装置では、アナログ入力信号のデ
ジタルデータへの変換が完了したときだけにCPUが使
用されるようになっているので、他の処理を並行して進
めることが可能となっている。
【0008】しかしながら、データのサンプリング周期
は、アナログ入力信号の変化を忠実に再現できる周期に
設定されることになるため、データのサンプリングが一
定周期で行われる構成となっている従来のデータ収集装
置では、アナログ入力信号が全く変化していないときに
も、変化が急峻なときに必要とされる周期でデータの収
集が行われてしまうことになる。
【0009】実際上、データ収集装置では、常に、細か
くデータ収集を行う必要があるアナログ信号が対象とさ
れることはなく、従来のデータ収集装置では、メモリが
無駄に使用される場合が多くなっていた。また、急峻な
変化をすることがあるアナログ入力信号を収集させる場
合には、データ収集処理にCPUが拘束されてしまい、
他の処理の実行速度が低下してしまうという問題もあっ
た。
【0010】そこで、本発明の目的は、少ないメモリ容
量でアナログ入力信号を正確に再現できるデジタルデー
タが収集できるデータ収集装置を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、データ収集装
置を構成するCPUの負荷を、その処理内容に応じて変
更できるデータ収集装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
(イ)入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換す
るためのA/D変換手段と、(ロ)このA/D変換手段
によって変換されたデジタル信号を記憶するための記憶
手段と、(ハ)A/D変換手段に一定の周期でデジタル
信号への変換の実行を指示する指示手段と、(ニ)この
指示手段による指示に応じてA/D変換手段が変換した
デジタル信号が所定の条件を満たしているか否かを判断
するとともに、そのデジタル信号を記憶手段に転送する
転送手段と、(ホ)この転送手段が所定の条件を満たし
ていると判断した場合には、指示手段による指示の周期
を第1の周期に設定し、それ以外の場合には、指示手段
による指示の周期を第1の周期とは異なる第2の周期に
設定する周期設定手段とを具備する。
【0013】すなわち、請求項1記載の発明では、入力
されるアナログ信号を基に作成されたデジタル信号が、
所定の条件を満たしているか否かによって、そのデジタ
ル信号が作成される周期が変更されるように、データ収
集装置を構成する。なお、所定の条件としては、たとえ
ば、前回のデジタル信号と、今回のデジタル信号の変化
率を用いることができる。
【0014】請求項2記載の発明は、(イ)入力される
アナログ信号をデジタル信号に変換するためのA/D変
換手段と、(ロ)このA/D変換手段によって変換され
たデジタル信号を記憶するための第1記憶手段と、
(ハ)A/D変換手段に一定の周期でデジタル信号への
変換の実行を指示する指示手段と、(ニ)この指示手段
による指示に応じてA/D変換手段が変換したデジタル
信号を一時的に記憶するための第2記憶手段と、(ホ)
第2記憶手段へのデジタル信号の格納が完了するたびに
所定の制御信号を出力する制御信号出力手段と、(ヘ)
この制御信号出力手段が所定の制御信号を出力したとき
に、第2記憶手段に記憶されたデジタル信号のうち、第
1記憶手段への転送が行われていないデジタル信号を読
み出して、読み出したデジタル信号が所定の条件を満た
しているか否かを判断するとともに、そのデジタル信号
を第1記憶手段に転送する転送手段と、(ト)この転送
手段において、転送を行うデジタル信号が所定の条件を
満たしていると判断された場合には、指示手段による指
示の周期を第1の周期に設定し、それ以外の場合には、
指示手段による指示の周期を第1の周期とは異なる第2
の周期に設定する周期設定手段とを具備する。
【0015】すなわち、請求項2記載の発明では、請求
項1記載の発明に、作成されたデジタル信号を一時的に
記憶する第2記憶手段を付加し、第2記憶手段にデジタ
ルデータの格納が行われた際に、転送手段に対してその
ことが通知されるようにデータ収集装置を構成する。こ
れにより、転送手段を構成するCPUの自由度が高くな
り、その結果として、データ収集装置の総合的な能力を
向上させることができることになる。
【0016】請求項3記載の発明は、(イ)データ収集
処理の優先度を指定する指定手段と、(ロ)入力される
アナログ信号をデジタル信号に変換するためのA/D変
換手段と、(ハ)このA/D変換手段によって変換され
たデジタル信号を記憶するための第1記憶手段と、
(ニ)A/D変換手段に一定の周期でデジタル信号への
変換の実行を指示する指示手段と、(ホ)この指示手段
による指示に応じてA/D変換手段が変換したデジタル
信号を所定数記憶するための第2記憶手段と、(ヘ)こ
の第2記憶手段にA/D変換手段が変換したデジタル信
号を格納する際に、第2記憶手段内の最も古いデジタル
信号が記憶された領域に格納されるようにそのデジタル
信号の格納領域を制御する制御手段と、(ト)第2記憶
手段へのデジタル信号の格納が完了するたびに所定の制
御信号を出力する制御信号出力手段と、(チ)指定手段
によってデータ収集処理の優先度が高く指定されていた
場合において、制御信号出力手段が所定の制御信号を出
力したときに、第2記憶手段に記憶されたデジタル信号
のうち、第1記憶手段への格納が行われていないデジタ
ル信号を読み出して、読み出したデジタル信号が所定の
条件を満たしているか否かを判断するとともに、そのデ
ジタル信号を第1記憶手段に転送する転送手段と、
(リ)この転送手段において、転送を行うデジタル信号
が所定の条件を満たしていると判断された場合には、指
示手段による指示の周期を第1の周期に設定し、それ以
外の場合には、指示手段による指示の周期を第1の周期
とは異なる第2の周期に設定する周期設定手段と、
(ヌ)指定手段によってデータ収集処理の優先度が低く
指定されていた場合に、制御信号出力手段が制御信号を
出力するたびに、カウント値をカウントアップさせるカ
ウント手段と、(ル)このカウント手段によるカウント
値が設定値を上回ったときに、第2記憶手段に記憶され
たデジタル信号のうち、第1記憶手段への格納が行われ
ていない、カウント値と一致する数のデジタル信号を読
み出して、それらのデジタル信号を第1記憶手段に転送
するとともに、カウント手段によるカウント値を“0”
にリセットする第2転送手段とを具備する。
【0017】すなわち、請求項3記載の発明では、第2
記憶手段を複数のデジタルデータが記憶できるものと
し、第2記憶手段にデジタルデータの格納が行われた際
に、データ収集処理の相対的な優先度に応じて、転送手
段とカント手段が択一的に実行されるようにする。デー
タ収集処理の優先度が相対的に低い場合に実行されるカ
ウント手段では、制御信号の数がカウントされるだけで
あるので、その処理の実行に要する時間は僅かであり、
転送手段を構成するCPUの自由度が更に高くなり、デ
ータ収集装置の総合的な能力を向上させることができる
ことになる。
【0018】なお、第2記憶手段は、デュアルポートメ
モリによって構成することが望ましい。
【0019】
【実施例】以下、実施例につき本発明を詳細に説明す
る。
【0020】図1に、本発明の一実施例によるデータ収
集装置の概要を示す。まず、この図を用いて、実施例の
データ収集装置を構成する各回路の説明を行う。
【0021】サンプルホールド回路11は、アナログ入
力信号をサンプリングして、ホールドする回路であり、
そのサンプリングおよびホールドタイミングは、詳細は
後述するタイミング信号生成回路18からの制御信号に
よって制御されており、サンプルホールド回路11によ
ってホールドされたアナログデータ(電圧)は、A/D
変換器12に入力されている。A/D(アナログ/デジ
タル)変換器12は、入力されたアナログデータを、N
ビットのデジタル信号に変換する回路であり、変換を行
うタイミングは、タイミング信号生成回路18からの制
御信号によって制御されており、その出力であるデジタ
ルデータは、デュアルポートメモリ13に入力されてい
る。
【0022】デュアルポートメモリ13は、Nビット単
位でデータが記憶されるM個のセルを有するメモリであ
り、A/D変換器12からのデジタル信号が記憶される
セルの指定は、アドレス生成回路17からのアドレス情
報によって行われ、データのセルへの書き込みは、タイ
ミング信号生成回路18から所定の制御信号が入力され
たときに実行される。
【0023】リード・オンリ・メモリ(ROM)14
は、Nビットのアドレス情報でアドレスされるROMで
あり、図示してあるように、アドレス情報として、デュ
アルポートメモリ13内に記憶されたデータが入力され
るようになっている。このROM14の各アドレスに
は、予め、そのアドレスと一致する入力信号に対して、
出力すべきデータが書き込まれており、デュアルポート
メモリ13内のデータは、このROM14によって、た
とえば、線形化され、データバス31上に出力されるこ
とになる。
【0024】CPU15は、実施例のデータ収集装置の
各回路を統合的に制御する制御回路であり、タイミング
信号発生回路18から割込信号が入力された際に、デュ
アルポートメモリ13、ROM14、データ格納用メモ
リ16、可変分周回路19を制御することによって、デ
ータ格納用メモリ16に、収集したデータを格納するよ
うにプログラムされている。なお、データ格納用メモリ
16の記憶領域は、図2に模式的に示したように、サン
プリング周期記憶領域35とデータ記憶領域36に分割
されており、CPU15は、データ格納用メモリ16の
データ記憶領域36に、収集したデータを格納する。こ
のCPU15の、割込信号が入力された際の動作手順の
詳細は、後述する。
【0025】アドレス生成回路17は、A/D変換器1
2が出力するデジタルデータの格納を行う、デュアルポ
ートメモリ13のセルを特定するためのアドレスを生成
する回路であり、アドレス生成回路17は、タイミング
信号生成回路18から制御信号が入力されるたびに、デ
ジタルデータが書き込まれるセルが、デュアルポートメ
モリ13内で巡回するようにアドレスを変更する。
【0026】すなわち、このアドレス生成回路17によ
って、デュアルポートメモリ13内には、サンプリング
されたK+1番目のデータからK+M(Mは、セル数)
番目のデータが、図3に模式的に示したような形で記憶
されることになる。なお、Kは、サンプリングが開始さ
れた時点では、“0”となり、その後、サンプリングの
経過に伴い増加する整数であり、K+1番目のデータが
記憶されるセルは、Kによって異なることになる。
【0027】タイミング信号生成回路18は、可変分周
回路19から所定の信号が入力されるたびに、サンプル
ホールド回路11およびA/D変換器12、デュアルポ
ートメモリ13、CPU15、アドレス生成回路17
に、それぞれ、制御信号を供給するように構成された回
路であり、たとえば、デュアルポートメモリ13には、
A/D変換器によるA/D変換が完了した後に、制御信
号(書込指示信号)を供給し、CPU15には、デュア
ルポートメモリ13への書込が完了した段階で、制御信
号(割込信号)を供給する。
【0028】可変分周回路19は、基準クロック発生回
路20から入力される、一定周期の基準クロックを分周
した(周波数をL(整数)分の1に下げた)信号を出力
する回路であり、Lを変更できるように構成されてい
る。なお、Lは、アドレスデコーダ21から制御信号が
入力された際に、データバス31上に出力されているデ
ータに応じて変更されるようになっている。
【0029】このように構成された実施例のデータ収集
装置では、可変分周回路19から制御信号が出力される
たびに、アナログ入力信号を基に、デジタルデータが作
成され、デュアルポートメモリ13に順に書き込まれて
いく。そして、CPU15は、デュアルポートメモリ1
3への書き込みが行われるたびに、割込信号を受信する
ことになる。
【0030】以下、図4を用いて、実施例のデータ収集
装置における、割込信号が入力された際のCPUの基本
動作を説明する。
【0031】割込信号が入力された際、CPUは、デュ
アルポートメモリ13から読み出すデータを特定する情
報であるアドレスARDと、読み出すデータを格納するデ
ータ格納用メモリの記憶領域を特定する情報であるアド
レスAWTを決定(ステップS101)する。なお、対象
とするデータが、最初のサンプリングデータである場合
には、ARD、AWTとして、予め定められている初期値が
使用され、2回目以降のサンプリングデータに対して
は、前回、処理を行ったアドレスである、ARD′と
WT′が参照されて、ARD、AWTが決定される。
【0032】ARD、AWTを決定したCPUは、アドレス
RDをアドレスバス32上に出力することにより、デュ
アルポートメモリ13に、アドレスARDのデータの出力
を指示し、その結果として、データバス31上に出力さ
れることになるデータPを、内部のレジスタに取り込む
(ステップS102)。なお、既に説明したように、デ
ュアルポートメモリ13のデータ出力は、ROM14に
アドレスデータとして供給されているため、CPUがデ
ータバス31から取り込むデータPは、たとえば、線形
データへの変換など、処理が行いやすいように補正が施
されたデータとなっている。
【0033】データPの取得後、CPUは、前回、取得
したデータであるデータPOLD とデータPの差の絶対値
を、そのときのサンプリング周期TSMPLで割った値Dを
算出(ステップS103)し、Dが、設定値であるD
SET 未満であった場合(ステップS104;N)には、
変数Tに、予め設定されている値であるT0 をセット
(ステップS105)し、DSET を超えるものであった
場合(ステップS104;Y)には、変数Tに、予め設
定されている値であるT1 (>T0 )をセット(ステッ
プS106)する。
【0034】そして、現在のサンプリング周期TSMPL
Tが一致していた場合(ステップS107;Y)には、
データ格納用メモリ16のアドレスAWTに、データPを
書き込み(ステップS110)、データPをPOLD とし
て保存(ステップS111)して、処理を終了する。
【0035】また、現在のサンプリング周期TSMPLがT
と一致していなかった場合(ステップS107;N)に
は、アドレスバス32にアドレスデコーダ21に対して
割り当てられているアドレスを送出し、データバス31
上に、Tに応じたデータを送出することによって、可変
分周回路19から出力される制御信号の周期をTに変
更、すなわち、アナログ入力信号のサンプリング周期を
Tに変更(ステップS108)する。次いで、アドレス
WT以降のデータのサンプリング周期がTに変更された
ことを、データ格納用メモリ16のサンプリング周期記
憶領域に記憶(ステップS109)させる。そして、ス
テップS110に進み、データPの格納等を行って処理
を終了する。
【0036】このように、実施例のデータ収集装置で
は、サンプリング周期がデータの変化率に応じて変更さ
れるように構成されているため、アナログ入力信号の変
化が大きいときには、その変化を忠実に再現できるよう
に、短い周期T0 でサンプリングが行われ、アナログ入
力信号の変化が小さいときには、それより長い周期T1
でサンプリングが行われる。このため、アナログ入力信
号を忠実に再現できるだけのデータの収集が、常に一定
周期でサンプリングが行われていた従来のデータ収集装
置より、少ないメモリ容量で実現されることになる。
【0037】また、実施例のデータ収集装置は、データ
収集処理と、CPUが行う他の処理との間に、相対的な
優先度が設定できるようにも構成されており、データ収
集処理の他にCPUが実行している処理の方が優先度の
高いものであった場合には、図4に示した処理の代わり
に、割込信号の入力に対して以下のような手順の処理が
行われる。
【0038】図5に、データ収集処理の優先度が相対的
に低くなっている場合に、割込信号が入力された際のC
PUの動作の流れを示す。図示してあるように、CPU
は、優先的に実行すべき他の処理が与えられているとき
に割込信号が入力された際、内部の特定のレジスタの内
容Cをカウントアップ(ステップS201)し、Cと設
定値CSET との大小関係の比較を行う(ステップS20
2)。そして、C>C SET が成立していないとき(ステ
ップS202;N)には、割込信号入力に対する処理を
完了し、中断していた処理を続行する。なお、C
SET は、デュアルポートメモリ13のセル数以下に設定
される。
【0039】また、C>CSET が成立していたとき(ス
テップS202;Y)には、nに“1”をセット(ステ
ップS203)し、前回、データ格納用メモリ16への
転送を行った際のアドレスであるARD′とAWT′とnを
基に、ARD、AWTを決定(ステップS204)する。
【0040】そして、デュアルポートメモリ13に、ア
ドレスARDのデータの出力を指示し、その結果として、
データバス31上に出力されることになるデータPを、
内部のレジスタに取り込み(ステップS205)、取得
したデータPを、データ格納用メモリ16のアドレスA
WTに書き込む(ステップS206)。次いで、nに
“1”を加算(ステップS207)して、n≦Cが成立
していた場合(ステップS208;Y)には、ステップ
S207で算出したnを用いて、ステップS204ない
しS207の処理を再度、実行する。
【0041】そして、n≦Cが成立しなくなったとき
(ステップS208;N)に、Cを“0”にリセットし
て処理を終了する。
【0042】すなわち、実施例のデータ収集装置には、
複数のセルを有するデュアルポートメモリ13に一時的
に収集したデータが記憶されるようになっているため、
後ほど、一括してデュアルポートメモリ13からデータ
格納用メモリ16へのデータ転送をおこなわせることも
可能であり、図5に示した処理によって、その一括転送
が実現されている。内部レジスタのカウント値をアップ
させる処理は、非常に短い時間で完了するので、CPU
が行っている、優先度の高い処理を長時間中断させるこ
となく、データ収集が可能となっている。
【0043】なお、優先度は、いわゆる、サブルーチン
単位で設定されるようになっており、データ収集処理よ
り優先度が高くない処理(サブルーチン)が、CPUに
よって実行されていた場合には、図4に示した処理が実
行され、アナログ入力信号の変化率に応じたサンプリン
グ周期の変更が行われる。
【0044】変形例
【0045】実施例のデータ収集装置では、サンプリン
グ周期として2種の周期が選択的に使用されるように構
成してあるが、更に多くの周期から択一的にサンプリン
グ周期が選択されるようにデータ収集装置を構成しても
良い。なお、図1に示した構成から明らかなように、実
施例のデータ収集装置は、CPUのプログラムの変更す
るだけで、3つ以上の周期からサンプリング周期が選択
される装置に変形されることになる。
【0046】また、変化率と基準値との大小関係によっ
て周期を変更せずに、たとえば、デジタルデータの値自
体と基準値との大小関係によって周期が変更されるよう
に、データ収集装置を構成しても良い。また、デジタル
データを一時的に記憶するためのメモリとして、デュア
ルポートメモリを用いずに、通常の1ポートのメモリを
用いて、データ収集装置を構成してもよい。なお、この
場合は、書き込みと読み出しが同時に行われないように
制御することが必要となる。さらに、データが最終的に
格納されるメモリとして、半導体メモリを用いずに、磁
気ディスク装置等の他の記憶装置を用いても良い。
【0047】
【発明の効果】請求項1ないし請求項5記載の発明によ
れば、入力されるデータの状態に応じて、サンプリング
周期を変更することが可能になるので、アナログ入力信
号を忠実に再現できるだけのデータの収集が、常に一定
周期でサンプリングが行われていた従来のデータ収集装
置より、少ないメモリ容量で実現されることになる。
【0048】また、請求項2記載の発明のように、A/
D変換器が変換したデジタルデータを一時的に記憶する
第2記憶手段を設けるとともに、その第2記憶手段にデ
ジタルデータの格納が行われた際に、転送手段に対して
そのことが通知されるように構成した場合には、たとえ
ば、転送手段を構成するCPUの自由度が高くなり、C
PUに他の処理を実行させることができることにもな
る。
【0049】さらに、請求項3記載の発明のように、第
2記憶手段を複数のデジタルデータが記憶できるものと
し、第2記憶手段にデジタルデータの格納が行われた際
に、データ収集処理の相対的な優先度に応じて、転送手
段とカウント手段が択一的に実行されるようにすれば、
転送手段を構成するCPUの負荷が、そのときCPUが
行っている処理に応じて変更されることになるため、デ
ータ収集装置の総合的な能力を向上させることができる
ことにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるデータ収集装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図2】実施例のデータ収集装置内に設けられるデータ
格納用メモリの使用法の概要を示した模式図である。
【図3】実施例のデータ収集装置内に設けられるデュア
ルポートメモリの使用法の概要を示した模式図である。
【図4】実施例のデータ収集装置内に設けられるCPU
が、割込信号入力に対して実行する処理の動作手順を示
した流れ図である。
【図5】実施例のデータ収集装置内に設けられるCPU
が、データ収集処理の優先度が相対的に低く設定されて
いた場合に、割込信号入力に対して実行する処理の動作
手順を示した流れ図である。
【図6】従来のデータ収集装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
11、41 サンプルホールド回路 12、42 A/D変換器 13 デュアルポートメモリ 14 リード・オンリ・メモリ(ROM) 15、44 CPU 16、46 データ格納用メモリ 17 アドレス生成回路 18 タイミング信号生成回路 19 可変分周回路 20、43 基準クロック発生源 21、45 アドレスデコーダ 31 データバス 32 アドレスバス 35 サンプリング周期記憶領域 36 データ記憶領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されるアナログ信号をデジタル信号
    に変換するためのA/D変換手段と、 このA/D変換手段によって変換されたデジタル信号を
    記憶するための記憶手段と、 前記A/D変換手段に一定の周期でデジタル信号への変
    換の実行を指示する指示手段と、 この指示手段による指示に応じて前記A/D変換手段が
    変換したデジタル信号が所定の条件を満たしているか否
    かを判断するとともに、そのデジタル信号を前記記憶手
    段に転送する転送手段と、 この転送手段が所定の条件を満たしていると判断した場
    合には、前記指示手段による指示の周期を第1の周期に
    設定し、それ以外の場合には、前記指示手段による指示
    の周期を第1の周期とは異なる第2の周期に設定する周
    期設定手段とを具備するデータ収集装置。
  2. 【請求項2】 入力されるアナログ信号をデジタル信号
    に変換するためのA/D変換手段と、 このA/D変換手段によって変換されたデジタル信号を
    記憶するための第1記憶手段と、 前記A/D変換手段に一定の周期でデジタル信号への変
    換の実行を指示する指示手段と、 この指示手段による指示に応じて前記A/D変換手段が
    変換したデジタル信号を一時的に記憶するための第2記
    憶手段と、 前記第2記憶手段へのデジタル信号の格納が完了するた
    びに所定の制御信号を出力する制御信号出力手段と、 この制御信号出力手段が所定の制御信号を出力したとき
    に、前記第2記憶手段に記憶されたデジタル信号を読み
    出して、読み出したデジタル信号が所定の条件を満たし
    ているか否かを判断するとともに、そのデジタル信号を
    前記第1記憶手段に転送する転送手段と、 この転送手段において、転送を行うデジタル信号が所定
    の条件を満たしていると判断された場合には、前記指示
    手段による指示の周期を第1の周期に設定し、それ以外
    の場合には、前記指示手段による指示の周期を第1の周
    期とは異なる第2の周期に設定する周期設定手段とを具
    備するデータ収集装置。
  3. 【請求項3】 データ収集処理の優先度を指定する指定
    手段と、 入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するため
    のA/D変換手段と、このA/D変換手段によって変換
    されたデジタル信号を記憶するための第1記憶手段と、 前記A/D変換手段に一定の周期でデジタル信号への変
    換の実行を指示する指示手段と、 この指示手段による指示に応じて前記A/D変換手段が
    変換したデジタル信号を所定数記憶するための第2記憶
    手段と、 この第2記憶手段に前記A/D変換手段が変換したデジ
    タル信号を格納する際に、第2記憶手段内の最も古いデ
    ジタル信号が記憶された領域に格納されるようにそのデ
    ジタル信号の格納領域を制御する制御手段と、 前記第2記憶手段へのデジタル信号の格納が完了するた
    びに所定の制御信号を出力する制御信号出力手段と、 前記指定手段によってデータ収集処理の優先度が高く指
    定されていた場合において、前記制御信号出力手段が所
    定の制御信号を出力したときに、前記第2記憶手段に記
    憶されたデジタル信号のうち、第1記憶手段への格納が
    行われていないデジタル信号を読み出して、読み出した
    デジタル信号が所定の条件を満たしているか否かを判断
    するとともに、そのデジタル信号を前記第1記憶手段に
    転送する転送手段と、 この転送手段において、転送を行うデジタル信号が所定
    の条件を満たしていると判断された場合には、前記指示
    手段による指示の周期を第1の周期に設定し、それ以外
    の場合には、前記指示手段による指示の周期を第1の周
    期とは異なる第2の周期に設定する周期設定手段と、 前記指定手段によってデータ収集処理の優先度が低く指
    定されていた場合に、前記制御信号出力手段が制御信号
    を出力するたびに、カウント値をカウントアップさせる
    カウント手段と、 このカウント手段によるカウント値が設定値を上回った
    ときに、前記第2記憶手段に記憶されたデジタル信号の
    うち、第1記憶手段への格納が行われていない、カウン
    ト値と一致する数のデジタル信号を読み出して、それら
    のデジタル信号を前記第1記憶手段に転送するととも
    に、前記カウント手段によるカウント値を“0”にリセ
    ットする第2転送手段とを具備するデータ収集装置。
  4. 【請求項4】 前記第2記憶手段がデュアルポートメモ
    リによって構成されたものであることを特徴とする請求
    項3記載のデータ収集装置。
  5. 【請求項5】 前記転送手段における判断に用いられる
    所定の条件が、デジタル信号の変化率を用いたものであ
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項4記載のデー
    タ収集装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100715561B1 (ko) * 2004-06-18 2007-05-09 삼창기업 주식회사 듀얼포트램을 이용한 데이터 전송장치

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