JPH08137912A - ビデオデータ管理方式 - Google Patents

ビデオデータ管理方式

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JPH08137912A
JPH08137912A JP7040840A JP4084095A JPH08137912A JP H08137912 A JPH08137912 A JP H08137912A JP 7040840 A JP7040840 A JP 7040840A JP 4084095 A JP4084095 A JP 4084095A JP H08137912 A JPH08137912 A JP H08137912A
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video
video object
video data
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Hironobu Abe
博信 阿倍
Koji Wakimoto
浩司 脇本
Jiyunshirou Kanda
準史郎 神田
Kenji Kira
賢治 吉良
Ikuko Takanashi
郁子 高梨
Kazutomo Naganuma
和智 永沼
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビデオデータファイルから一部分を取り出し
てビデオオブジェクトを仮想的に作成し、ビデオデータ
ファイルを保管するスペースを省スペース化したり、複
数のビデオデータファイルに重複してビデオデータを格
納しないためのビデオデータ管理方式を得る。 【構成】 アプリケーション6よりビデオオブジェクト
作成手段9を起動すると、ビデオオブジェクト作成手段
9は、定義データ記憶部8より、ビデオデータファイル
名、ビデオデータ取り出し開始位置及び終了位置、ビデ
オオブジェクト表示位置、解像度、結合関係の各データ
を取得する。さらに、取得したデータを基にビデオデー
タ記憶部7よりビデオデータを取り出し、定義データに
従い、ビデオオブジェクト10を画面に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコーデック方式
や解像度の異なる複数のビデオソースから、仮想的にビ
デオデータを作成して、データの冗長を防ぎビデオデー
タを効率よく管理する方式に関する。また、ビデオデー
タ間の特徴量を動画を解析する条件に用いて、ビデオデ
ータを検索することを支援する方式に関する。
【0002】
【従来の技術】Microsoft Windows上
のVideo For Windows(VFW)での
動画再生ツールであるMedia Playerは、W
indows上ではOLE(object linki
ng embedding)Serverとして動作す
ることができ、各アプリケーションプログラムから動画
の再生を行うことができる。
【0003】しかし、Media Playerでは、
Avi(Audio VideoInterleave
d)ファイル単位でしか動画データにアクセスすること
ができない。その他の検索属性を付加したり、複数のA
viファイルから必要な部分を任意の順序で再生した
り、一つのAviファイルを複数に分割することも不可
能である。
【0004】画像データをアクセス可能とするデータベ
ースシステムとしては、特開平4−77869号公報に
開示された「データベースシステムのマルチメディアデ
ータ処理方法」がある。この技術はイメージデータとコ
ードデータを文字数値データで関連付けることでイメー
ジデータを効率良く検索しようとするものである。
【0005】また、特開平5−265617号公報に開
示された「複合メモリー・オブジェクトの指定方法」
は、マルチメディア・データ・オブジェクトを非同期に
処理し、複合オブジェクトを扱うマルチメディア処理方
法に関する技術である。この「複合メモリー・オブジェ
クトの指定方法」においては、プレイリストに記述され
た要素オブジェクトのみ利用できるようになっており、
一度定義した複合オブジェクトを複合オブジェクトの構
成要素として利用できる機構は提供されていない。
【0006】また、動画像に対して情報のリンク付けを
行なうシステムとしては、特開平4−163589に開
示された「動画像を対象とする画像処理装置」がある。
この技術は、動画像再生表示を行なっている時の任意の
時間帯と任意の説明情報をリンク付けし、ユーザからの
アクションによって、リンクされた説明情報を検索して
表示するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の、Media
Playerでは、Avi(audio videoi
nterleaved)ファイル単位でしか、動画デー
タにアクセスできないために、その他の検索属性を付加
させたり、複数のAviファイルから新しいビデオオブ
ジェクトを作ったり、1つのAviファイルを分割し
て、いくつかのビデオオブジェクトを作ったりすること
ができない。また、複数のビデオをつなげて1つのビデ
オオブジェクトとして扱う場合には、ビデオ間で解像
度、色調、サウンドレベルが違う、といった問題や、ビ
デオ間でのつなぎめをどう再生するかなどの問題があ
る。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、もとのAviファイルを変
更せずに、これらのビデオを利用できるようなビデオオ
ブジェクトのモデル化を行い、それを再生するようなツ
ールを作成し、アプリケーションプログラムからの利用
を可能にすることを目的としている。
【0009】また、Media Playerなどの従
来のビデオデータ管理方式においては、Aviファイル
(audio video interleaved)
単位でしか動画データにアクセスすることができない。
その他の検索属性を付加したり、複数のAviファイル
から必要な部分を任意の順序で再生したり、一つのAv
iファイルを複数に分割することも不可能であった。
【0010】また、動画像に対して情報のリンク付けを
行う際に、リンク検索の対象となる領域を指定する必要
がある。従来の方式では、動画を再生している途中でユ
ーザが対象領域の指定を行うため、情報量が多く動画像
解析を行うための時間がかかった。また、コストもかか
った。さらに、解析した動画像情報はリンク付けする情
報を検索するために、保存する必要があり、保存領域を
多く必要としていた。また、動画像の再生を一時停止し
て対象領域の指定を行い、情報のリンク付けを行って
も、動画再生時にユーザが設定済みのリンク情報を参照
しようとした場合、動画再生時に上記一時停止を行った
位置と同じ位置で参照操作を行えるとは限らず、リンク
情報を安定的に参照できないという問題があった。
【0011】本発明は、例えばビデオデータに仮想的に
属性値を付加することにより、属性検索を行なうこと
で、ビデオデータを検索することを支援することを目的
とする。また、コーデック方式や解像度の異なる複数の
ビデオソースから、仮想的にビデオデータを作成して、
ビデオデータを効率良く管理することを目的とする。ま
た、複合したビデオデータを効率良く再生することを目
的とする。また、動画像解析を行わずに、簡易的に情報
のリンク付けを行い、さらに安易に安定的にリンク検索
が行えることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係わるビデ
オデータ管理方式は、以下の要素を有するものである。 (a)ビデオデータを記憶するビデオデータ記憶部、
(b)上記ビデオデータ記憶部に記憶されたビデオデー
タの一部分をビデオオブジェクトとして定義する定義デ
ータを記憶する定義データ記憶部、(c)上記定義デー
タ記憶部に記憶された定義データを参照して上記ビデオ
データ記憶部に記憶されたビデオデータからビデオオブ
ジェクトを動的に出力するビデオオブジェクト作成手
段。
【0013】第2の発明では、上記定義データ記憶部
は、上記定義データをデータベース形式で記憶すること
を特徴とする。
【0014】第3の発明では、上記定義データ記憶部
は、第1と第2のビデオオブジェクトを定義する定義デ
ータを記憶するとともに、第1と第2のビデオオブジェ
クトの結合関係を定義する定義データを記憶し、上記ビ
デオオブジェクト作成手段は、上記定義データ記憶部に
記憶された結合関係に基づいてビデオデータ記憶部に記
憶されたビデオデータから第1と第2のビデオオブジェ
クトを動的に出力することを特徴とする。
【0015】第4の発明では、上記定義データ記憶部
は、上記第1と第2のビデオオブジェクトの結合関係を
複合ビデオオブジェクトとして定義する定義データを記
憶することを特徴とする。
【0016】第5の発明では、上記定義データ記憶部
は、さらに上記第1と第2のビデオオブジェクトのいず
れか一方に上記複合ビデオオブジェクトを定義するとと
もに、上記ビデオオブジェクト作成手段は上記定義デー
タ記憶部に記憶された複合ビデオオブジェクトの定義に
基づいてビデオデータ記憶部に記憶されたビデオデータ
からビデオオブジェクトを動的に出力することを特徴と
する。
【0017】第6の発明では上記ビデオオブジェクト作
成手段は、複合ビデオオブジェクトに定義された上記第
1と第2のビデオオブジェクトの結合関係をあらかじめ
解析し、上記複合ビデオオブジェクトを第1と第2のビ
デオオブジェクトに展開しておくことを特徴とする。
【0018】第7の発明では、上記定義データ記憶部
は、ビデオデータの表示位置を定義データとして記憶す
るとともに、上記ビデオオブジェクト作成手段は、定義
データ記憶部に記憶されたビデオデータの表示位置に基
づいてビデオオブジェクトを表示することを特徴とす
る。
【0019】第8の発明では、上記定義データ記憶部
は、ビデオデータの解像度を定義データとして記憶する
とともに、上記ビデオオブジェクト作成手段は、定義デ
ータ記憶部に記憶されたビデオデータの解像度に基づい
てビデオオブジェクトを表示することを特徴とする。
【0020】第9の発明では、上記ビデオデータ管理方
式が備えた代表画像選択手段が、上記ビデオオブジェク
トからビデオオブジェクトを代表する代表画像を選択
し、上記ビデオデータ記憶部が上記代表画像選択手段に
より選択された代表画像を記憶し、上記定義データ記憶
部が上記ビデオデータ記憶部に記憶された代表画像を識
別する識別子を定義データとして記憶し、上記代表画像
の結合関係を定義するとともに、上記ビデオオブジェク
ト作成手段は、定義データ記憶部に記憶された代表画像
の識別子をもとに上記ビデオデータ記憶部に記憶された
代表画像を動的に出力することを特徴とする。
【0021】第10の発明では、上記ビデオオブジェク
ト作成手段が上記動的に出力した代表画像と動画、静止
画、音声情報、テキスト情報のいずれかの情報をリンク
することを特徴とする。
【0022】第11の発明に係わるビデオデータ管理方
式は、以下の要素を有するものである。 (a)複数画像を有するビデオデータを順に複数のブロ
ックに分割する分割手段、(b)上記分割手段により分
割された各ブロックの代表画像を選択し、分割したブロ
ック順に代表画像を表示する代表画像表示手段、(c)
上記代表画像表示手段により表示された代表画像のひと
つを選択する選択手段、(d)上記選択手段により選択
された代表画像が代表しているブロックを再生表示する
再生手段。
【0023】
【作用】この発明におけるビデオデータ管理方式は、ビ
デオオブジェクト作成手段が、定義データ記憶部に記憶
された定義データを参照して、ビデオオジェクトを動的
に出力する。このため、ビデオオブジェクトを作成する
場合に、新たにビデオデータを別のビデオデータ記憶部
に記憶することがないので、同じビデオデータが複数の
ビデオデータ記憶部に重複して記憶されることがなくな
る。また、必要とするビデオデータが変更になった場合
でも、定義データを変更すれば、ビデオオブジェクト作
成手段によって、容易に必要とするビデオオブジェクト
を得ることができる。
【0024】また、上記定義データ記憶部にデータベー
スの形式を用いたことにより通常のデータ検索と同じ様
に属性を持たせて属性検索を行なうことができる。
【0025】また、上記定義データ記憶部が、第1と第
2のビデオオブジェクトの結合関係を定義し、上記ビデ
オオブジェクト作成手段が、定義された結合関係に基づ
いてビデオデータ記憶部からビデオデータを動的に出力
する。このため、2つ以上のビデオオブジェクトをビデ
オデータ記憶部から容易に取り出し、結合関係に基づい
て編集することができる。さらに、結合関係を変更する
ことにより、ビデオオブジェクトの編集パターンを容易
に変更できる。
【0026】また、上記定義データ記憶部に上記第1と
第2のビデオオブジェクトの結合関係を複合ビデオオブ
ジェクトとして記憶するので、結合関係を持つ複数のビ
デオオブジェクトを独立したビデオオブジェクトとして
扱うことができる。
【0027】また、上記定義データ記憶部は複合ビデオ
オブジェクトを用いて結合関係を定義する定義データを
記憶するので、ビデオオブジェクトと複合ビデオオブジ
ェクトの結合ができる。また、複合ビデオオブジェクト
と複合ビデオオブジェクトの結合もできる。
【0028】また、この発明のビデオオブジェクト作成
手段は、複合ビデオオブジェクトの結合関係をあらかじ
め解析し、第1と第2のビデオオブジェクトに展開する
のでビデオ再生時のシステムの負荷を軽減することがで
きる。
【0029】また、上記定義データ記憶部が、ビデオデ
ータの表示位置も定義データとして記憶し、上記ビデオ
オブジェクト作成手段が、定義された表示位置に基づい
てビデオオブジェクトを表示する。このため、利用者の
表示したい位置に容易にビデオオブジェクトを表示させ
ることができる。さらに、定義データ記憶部の表示位置
の定義を変更するだけで、ビデオオブジェクトを表示す
る位置を変更することができる。
【0030】また、上記定義データ記憶部が、ビデオデ
ータの解像度も定義データとして記憶し、上記ビデオオ
ジェクト作成手段が、定義された解像度に基づいて、ビ
デオオジェクトを表示する。このため、元のビデオデー
タの解像度と異なる解像度で、ビデオオブジェクトを表
示することができる。また、定義データ記憶部の解像度
を変更するだけで表示するビデオオブジェクトの解像度
を変更することができる。さらに、解像度の異なる2つ
以上のビデオオブジェクトを表示する場合も、容易に解
像度を統一して表示することができる。
【0031】また、上記代表画像選択手段が、ビデオオ
ブジェクトを代表する代表画像を選択し、上記ビデオデ
ータ記憶部が上記代表画像を記憶する。このため、上記
ビデオオブジェクト作成手段は、上記ビデオデータ記憶
部を参照し、代表画像を再生することができる。また、
上記定義データ記憶部が各代表画像の結合関係を記憶す
る。このため上記オブジェクト作成手段は、上記定義デ
ータ記憶部に記憶された結合関係に基づき複数の代表画
像を連続して再生できる。
【0032】また、上記オブジェクト作成手段は、代表
画像を呼び出し動画、静止画、音声情報、テキスト情報
のいずれかの情報を容易にリンクできる。
【0033】また、代表画像表示作成手段が、分割した
ブロック順に代表画像を表示する。このため、利用者は
代表画像を見ることにより、ビデオデータに記憶されて
いる画像の種類を容易に確認できる。さらに、選択手段
が示された代表画像のひとつを選択し、再生表示手段
が、この代表画像が代表しているブロックを再生表示す
る。このため、利用者が代表画像を選択するだけで、必
要とする一連の画像を確認することができる。
【0034】
【実施例】以下に説明するビデオデータ管理方式の実施
例1〜実施例29は、日本語Windows3.1(マ
イクロソフト株式会社の登録商標であり、以下Wind
owsと称する。)のマルチメディア機能を用いてビデ
オファイルの再生、及び、その他のコントロールを行う
ものとする。また、以下に説明する実施例におけるビデ
オオブジェクトプレーヤとは、この発明におけるビデオ
データ管理方式を実現するためのソフトウェアの名称で
ある。
【0035】実施例1.この実施例では、この発明にお
けるビデオデータ管理方式と従来から存在している日本
語Windows3.1のマルチメディア機能を利用し
たマルチメディアシステムとの関係、及び、ビデオデー
タ管理方式のシステム構成について説明を行う。
【0036】図1は、ビデオデータ管理方式を実現する
マルチメディアシステムのシステム構成図である。図1
において、1は、マルチメディアデバイスドライバであ
り、Windowsが備えている機能である。マルチメ
ディアデバイスドライバ1がマルチメディア用機器の制
御を行う。2は、ウィンドウプロシージャであり、マル
チメディアデバイスドライバ1に対して、デバイスのオ
ープン、クローズ等の制御を指示する。3は、Wind
owsであり、米マイクロソフト社(Microsof
t)が開発したMS−DOS用グラフィカル・ユーザ・
インタフェース(GUI:graphical use
r interface)である。この発明では、おも
にビデオデータを表示するためのウィンドウの準備を行
うようウィンドウプロシージャ2に指示を与える。ま
た、ウィンドウプロシージャ2より、ビデオデータを表
示するための指示を受ける。4は、静的変数エリアであ
り、定義データを格納する。格納した定義データはウィ
ンドウプロシージャ2に渡される。以下に詳しい説明を
行うが、DLL版(1)では、「再生/停止/終了」の
コマンドをウィンドウより入力する。入力したコマンド
は静的変数エリア4に格納する。5はビデオオブジェク
トプレーヤであり、この発明におけるビデオデータ管理
方式を実現するためのソフトウェアである。ビデオオブ
ジェクトプレーヤ5はWindows3に対してウィン
ドウプロシージャの登録・削除、を行う。また、定義デ
ータを静的変数エリア4に格納する。以下に詳しい説明
を行うが、DLL版(2)では「再生/停止/終了」の
コマンドを入力する場合、ビデオオブジェクトプレーヤ
5が入力を制御するので、Windows3に対して、
これらのコマンドを送信する。6はアプリケーションで
あり、ビデオオブジェクトプレーヤ5を起動するための
プログラムである。
【0037】図2は、ビデオデータ管理方式のシステム
構成図である。図2において、7はビデオデータ記憶部
であり、画像データを記憶したCD−ROMや光ディス
ク等である。8はビデオオブジェクトを定義した定義デ
ータを記憶する定義データ記憶部であり、フロッピーデ
ィスクやRAMディスク等である。9はビデオオブジェ
クト作成手段であり、定義データ記憶部8の定義データ
を参照し、ビデオデータ記憶部7より定義データに基づ
いた画像データを取り出し、ビデオオブジェクト10を
作成する。6はアプリケーションであり、ビデオオブジ
ェクト作成手段9を起動する。図2におけるビデオオブ
ジェクト作成手段9は、図1におけるビデオオブジェク
トプレーヤ5に対応する。
【0038】図1及び図2より分かるように、この発明
におけるビデオデータ管理方式は、別のアプリケーショ
ンから起動される。
【0039】この発明におけるビデオデータ管理方式を
実現するためのソフトウェアであるビデオオブジェクト
プレーヤ5は、ビデオオブジェクトを定義する定義デー
タを格納しているファイル(以下、ビデオオブジェクト
ファイルと称する。)の再生を行う方法として以下の3
つの方法が考えられる。 1.DLL版(1) 他のアプリケーション(例えば株式会社アスキー社のA
uthorware(以下Authorwareと称す
る。)などの外部DLL呼び出しのできるアプリケーシ
ョン)からの呼び出しによって起動する。このバージョ
ンは「再生/停止/終了」のインタフェースを全てDL
L内部に持つ。アプリケーションからは、「オープン/
終了」のメッセージのみ受け付ける。この方法における
画像表示例は、図3のDLL版(1)における画像表示
例である。 2.DLL版(2) DLL版(1)のユーザインタフェース部分を全て呼び
出し側のアプリケーションに持たせた版である。アプリ
ケーションから「オープン/再生/終了」のメッセージ
を送ることによって動作する。この方法における画像表
示例は、図4のDLL版(2)における画像表示例であ
る。 3.スタンドアロン版 ビデオオブジェクトファイルの再生を行う単体のアプリ
ケーション。この方法における画像表示例は、図5のス
タンドアロン版における画像表示例である。以上の3つ
の方法については、実施例2以降で詳しく説明を行う。
【0040】図6はビデオオブジェクトファイルに定義
されているデータ例を示す図である。図6のデータ例
は、ビデオデータが格納されている「C」ドライブの
「sample」ディレクトリの「Video1.av
i」(図6では「Source」で定義されている。)
ファイルより、「30」フレームから「100」フレー
ムまで(図6では「Start」と「End」で定義さ
れている。)を取り出すように定義している。さらに、
画像表示を行うために表示開始位置Xを「0」に(図6
では「Startx」で定義されている。)、表示開始
位置Yを「0」に(図6では「Starty」で定義さ
れている。)定義し、表示幅は「160」ドット(図6
では「Width」で定義されている。)、高さは「1
20」ドット(図6では「Height」で定義されて
いる。)と定義している。図6の例では、ビデオオブジ
ェクトが1つであるので、再生順の定義は「Objec
t1」を定義する。
【0041】このように定義されたビデオオブジェクト
ファイルは、定義データ記憶部8に格納されている。ア
プリケーション6よりビデオオブジェクト作成手段9
(又は、ビデオオブジェクトプレーヤ5)を起動する
と、ビデオオブジェクト作成手段9(又は、ビデオオブ
ジェクトプレーヤ5)は、定義データ記憶部8よりビデ
オオブジェクトファイルを読み込み、ビデオデータファ
イル名、再生開始フレーム、再生終了フレーム、表示画
面サイズ、再生順序等の定義データを静的変数エリア4
に格納し、ウィンドウプロシージャ2に渡す。ウィンド
ウプロシージャ2は上記定義データを基に、マルチメデ
ィアデバイスドライバ1に指示を与え、ビデオデータ記
憶部7から、定義されたフレームナンバーの画像データ
を取り出す。ビデオオブジェクト作成手段9(又は、ビ
デオオブジェクトプレーヤ5)は、取り出した画像デー
タを、定義された表示位置及び解像度(幅、及び、高
さ)でビデオオブジェクト10を表示する。例えば、図
6のビデオオブジェクトファイルの定義データ「c:¥
sample¥Video1.avi」の「30」フレ
ームから「100」フレームを解像度「120×16
0」で順に表示する。尚、上記ビデオオブジェクト作成
手段9(又は、ビデオオブジェクトプレーヤ5)に入力
される画像データは、A/Dコンバータを利用してアナ
ログデータをディジタルデータに変換したものである。
【0042】以上のように、ビデオオブジェクトファイ
ルにビデオオブジェクトの定義データを定義することに
より、仮想的にビデオオブジェクトを実現することがで
きる。
【0043】実施例2.この実施例では、上記実施例1
で説明したDLL版(1)について、詳細な説明を行
う。図7は、DLL版(1)のソフトウェア構成を示す
図である。図7において、7aはビデオデータを格納し
ているビデオデータファイルである。この実施例では
「Video1.avi」である。8aはビデオオブジ
ェクトを定義する定義データを格納しているビデオオブ
ジェクトファイルである。この実施例では「sampl
e.vof」である。10はビデオオブジェクトプレー
ヤ5によって作成されたビデオオブジェクトである。1
1は、ビデオオブジェクトプレーヤ5を起動するアプリ
ケーションの例としてAuthorware、12は他
APからのビデオオブジェクトプレーヤ5の起動及び終
了の制御を受け付ける制御管理部である。13はビデオ
オブジェクト10を利用しようとしているユーザ、14
はユーザ13からの再生・停止・終了のコマンドを受け
付けるユーザインタフェース、16はビデオオブジェク
トファイル8aに定義されている定義データの内容を解
析する内容解析部、15はビデオオブジェクト10及び
ビデオオブジェクトファイルの内容解析部16に対する
コマンドを発行するコマンド発行部である。
【0044】図8は、ビデオオブジェクトファイルに定
義されている定義データの一例を示す図である。図9
は、DLL版(1)におけるvoSendComman
dを説明した図である。図10は、DLL版(1)にお
けるビデオオブジェクトプレーヤのプログラム構成図で
ある。図11は、DLL版(1)におけるビデオオブジ
ェクトプレーヤのメイン処理を説明した図である。図1
2はDLL版(1)におけるビデオオブジェクトプレー
ヤのメイン処理の手順を示す流れ図である。図13は、
DLL版(1)におけるビデオオブジェクトファイルオ
ープン処理の手順を示す流れ図である。
【0045】次に、図12の流れ図に従い、図7〜図1
1及び図13を使用して、DLL版(1)におけるビデ
オオブジェクトの作成手順について説明を行う。DLL
版(1)は、上記実施例1でも説明したように、ビデオ
オブジェクトプレーヤを他のアプリケーションからの呼
び出しによって起動する。呼び出しは「voSendC
ommand」によって行われる。図9の「voSen
dCommand」の説明によれば、「wMessag
e」に「1」が設定されていると、ビデオオブジェクト
プレーヤの起動が行われ、「2」が設定されていると、
ビデオオブジェクトプレーヤの終了が行われる。例え
ば、図7の「Authorware」11からオープン
命令が実行されると(コマンドは「voSendCom
mand(1,“sample.vof”)」とな
る。)、他APからの制御管理部12によりオープン用
コマンドが受け付けられる。他APからの制御管理部1
2は、受け付けたオープン用コマンドがビデオオブジェ
クトに関するコマンドである場合、ビデオオブジェクト
に対するコマンド発行部15にコマンドを送付する。こ
こで図10のメイン処理が開始される。メイン処理で
は、voSendCommand20の処理が最初に実
行され、ビデオオブジェクトプレーヤの起動時である場
合は、vofopen21の処理へ分岐する。さらにv
oSendCommand20の処理を詳しく説明をす
るため、図12を見る。まず初めに、これからビデオオ
ブジェクトを表示するためのウィンドウのハンドルを取
得する(S1)。送付されたコマンドメッセージは
「(1,“sample.vof”)」であるので、S
2の分枝処理ではS4へ進む。S4では「ソースファイ
ルカウンタ」、「表示開始位値」、「表示幅・高さ」を
それぞれ初期化し、S5の「vofopen」の処理へ
進む。S5ではオープンファイルとして指定された「s
ample.vof」ファイルをビデオオブジェクトフ
ァイル8aより読み込み、定義データの解析を行う。こ
れは、図7におけるビデオオブジェクトファイルの内容
解析部16に相当する。S5の「vofopen」の処
理について詳しく説明を行うために図13の流れ図を見
る。図13の流れ図によると、「vofopen」の処
理では初めにビデオオブジェクトファイル8aをオープ
ンする(S11)。次に、定義データに定義されている
ビデオデータファイル名(この実施例では“Video
1.avi”)、表示位置、サイズ(表示幅・高さ)、
再生開始フレーム、再生終了フレーム、結合関係を取得
する(S12)。取得した結合関係の定義に、オブジェ
クトの指定がされているか判断を行う(S13)。判断
した結果、オブジェクトの指定がされている場合は、定
義されているオブジェクトの順番を解析する(S1
4)。オブジェクトの指定がされていない場合は、定義
されている全てのオブジェクトの再生であると判断する
(S15)。以上が「vofopen」の処理である。
次に、voSendCommand20の処理に戻る
と、「vofopen」処理において解析した結果、エ
ラーが存在するとエラーメッセージボックスを表示する
(S7)。エラーがなければ、ビデオ表示用ウィンドウ
の作成と、ウィンドウプロシージャの登録処理を行う
(S9)。この時、定義データに解像度(表示幅・高
さ)が定義されていない場合は、システム側で表示幅を
「160」ドット、高さを「120」ドットに設定する
(S8)。この実施例では定義されている表示幅、高さ
が共に「0」であるため、解像度は120×160にな
る。最後に、定義データに定義されたビデオデータ(図
8では「c:¥sample¥Video1.avi)
をビデオデータファイル7aより読み込み、再生開始フ
レーム(図8では「30」フレーム)を取り出しウィン
ドウを表示し、ユーザからの操作受け付け可能状態で待
機する(S10)。この時、映像表示の下には図3のよ
うに「再生/停止/終了」のボタンを表示する。ユーザ
は、これらのボタンをマウスでクリックすることによ
り、ビデオオブジェクトを再生したり、停止させること
ができる。図8のビデオオブジェクトファイルの定義デ
ータで定義したフレームナンバーは、開始フレームが
「30」で、終了フレームが「100」であるので、再
生は30〜100フレームまで可能である。「再生/停
止/終了」のコマンドがユーザのマウス操作によって発
行されると、ユーザインタフェース14がこれを受け付
ける。ユーザインタフェース14は受け付けたコマンド
をビデオオブジェクトに対するコマンド発行部15に送
付する。ビデオオブジェクトに対するコマンド発行部1
5は、送付されたコマンドに従い、再生、停止、終了の
動作を制御する。
【0046】次に、再生、停止、終了、及び、図10に
おけるメイン処理のvosendCommandの処理
で登録、削除されるウィンドウプロシージャの処理につ
てい詳しい説明を行う。
【0047】図14は、図10におけるメッセージ判断
処理をさらに詳しく説明した流れ図である。図15は、
図10におけるビデオオブジェクトプレーヤ初期化処理
をさらに詳しく説明した流れ図である。図16は、図1
0におけるビデオデータ再生処理をさらに詳しく説明し
た流れ図である。図17は、図10におけるビデオデー
タ再生終了処理をさらに詳しく説明した流れ図である。
図18は、図10におけるビデオオブジェクトプレーヤ
終了処理をさらに詳しく説明した流れ図である。図19
は、図10におけるビデオオブジェクトデータ更新処理
をさらに詳しく説明した流れ図である。図20は、図1
0におけるビデオデータ再描画処理をさらに詳しく説明
した流れ図である。
【0048】ビデオオブジェクトプレーヤ5では、上記
で説明したようなビデオオブジェクトファイル8aに定
義されている定義データの内容解析を行う他に、ウィン
ドウプロシージャ2の登録、削除の処理も行っている。
ウィンドウプロシージャ2の登録は、ビデオオブジクト
プレーヤ5が起動された時に行われる。ウィンドウプロ
シージャ2の削除は、ビデオオブジェクトプレーヤ5が
終了された時に行われる。ビデオオブジェクトプレーヤ
5は、ディスプレイ上で、ビデオ表示用ウィンドウに送
られるべきメッセージが発生した時、Windows3
を介して、ウィンドウプロシージャ2を呼び出す。ウィ
ンドウプロシージャ2は、図10のメッセージ判断処理
22において、Windows3より送られてきたメッ
セージを解析する。メッセージ判断処理22では、解析
した結果を基に、ビデオオブジェクトプレーヤ初期化処
理23、ビデオデータ再生処理24、ビデオデータ再生
終了処理25、ビデオオブジェクトプレーヤ終了処理2
6、ビデオオブジェクトデータ更新処理27、ビデオデ
ータ再描画処理28に分岐する。
【0049】図14の流れ図に従い、メッセージ判断処
理22の処理手順について詳しい説明を以下に行う。図
14の流れ図によると、まず始めにメッセージの種類を
判断する(S16)。S16の判断ボックスに入力され
るメッセージは、図1のWindows3の説明で書か
れているように、WM_CREATE、WM_COMM
AND、WM_TIMER、WM_ERASEBKGN
D、WM_DESTROYである。S16の判断処理に
おいてWM_CREATEが判断されると、図3の画像
表示例にあるように、ビデオ映像の下に「再生」、「停
止」、「終了」の操作ボタンを作成し表示を行う(S1
7)。ボタンの作成(S17)の処理終了後、ビデオオ
ブジェクトプレーヤ初期化処理23を行いメッセージ判
断処理22を抜ける。上記S16の判断処理においてW
M_COMMANDが判断されると(WM_COMMA
NDはビデオ映像利用者が「再生」、「停止」、「終
了」のボタンをマウスでクリックすることによって操作
指示を行った結果、ビデオオブジェクトプレーヤ5より
Windows3に送信されるコマンドである。)、W
M_COMMANDの内容が「再生」である場合は(S
18)、ビデオデータ再生処理24の処理を行いメッセ
ージ判断処理22を抜ける。WM_COMMANDの内
容が「停止」である場合は(S19)、ビデオデータ再
生終了処理25の処理を行いメッセージ判断処理22を
抜ける。WM_COMMANDの内容が終了の場合は
(S20)、現在ウィンドウ上に表示しているビデオ映
像及び操作ボタンを破棄しメッセージ判断処理22を抜
ける。上記S16のメッセージ判断処理において、WM
_TIMERが判断されると、ビデオオブジェクトデー
タ更新処理27の処理を行いメッセージ判断処理22を
抜ける。また、上記S16のメッセージ判断処理におい
てWM_ERASEBKGNDが判断されると、ビデオ
データ再描画処理28の処理を行い、メッセージ判断処
理22を抜ける。上記S16のメッセージ判断処理にお
いてWM_DESTROYが判断されると、ビデオオブ
ジェクトプレーヤ終了処理26の処理を行い、メッセー
ジ判断処理22を抜ける。上記S16のメッセージ判断
処理では、ビデオオブジェクトプレーヤに関係のないメ
ッセージも送信されてくるので、ビデオオブジェクトプ
レーヤに関係のないメッセージである場合は、デフォル
ト処理(S21)を行い、メッセージ判断処理22を抜
ける。上記S21のデフォルト処理は、ビデオオブジェ
クトプレーヤに関係のない処理であるため、ここでは詳
しい説明は省略する。
【0050】以上のメッセージ判断処理22はディスプ
レイ上でビデオ表示用ウィンドウに送られるべきメッセ
ージが発生した時にWindows3から呼び出され、
送られてきたメッセージを解析し、それぞれの処理に分
岐する。また、ウィンドウが作成された際、ビデオデー
タをコントロールするための「再生」、「停止」、「終
了」の各操作ボタンをビデオ画面下部に作成する。
【0051】次に、ビデオオブジェクトプレーヤ初期化
処理23の処理手順について、図15の流れ図に従い、
以下に説明を行う。ビデオオブジェクトプレーヤ初期化
処理23は、ウィンドウプロシージャにWM_CREA
TEメッセージが送られてきた時に呼び出される。
【0052】図15の流れ図によると、ビデオオブジェ
クトプレーヤ初期化処理23では、始めに、ビデオオブ
ジェクトファイル8aの定義データに定義されているビ
デオデータファイル7aのオープン処理を行うが(S2
3)、ビデオデータファイルを重複してオープンしない
ように、上記S23のビデオデバイスオープン処理に先
立ち、S22のファイル重複チェックでオープン済みの
チェックを行う。この実施例では、図8のビデオオブジ
ェクトファイルの定義データを使用するのでビデオデー
タファイルは、「Video1.avi」のみである
が、例えば「Video1.avi」ファイルの30フ
レーム〜100フレームの他に、150フレーム〜20
0フレームを取出してビデオオブジェクトを作成する場
合には、定義データにおけるオブジェクトの指定が2つ
になるため、ビデオデータファイルの指定も図21のよ
うに「Object1」及び「Object2」でそれ
ぞれ指定を行う。このようにオブジェクトの指定は2つ
あるが、使用するファイルが1つであるような場合に、
ビデオデータファイルを重複してオープンしないよう
に、上記S22においてファイル重複チェックを行って
いる。ビデオデバイスの準備が終了すると、表示エリア
サイズの取得を行う(S24)。この表示エリアサイズ
は、ビデオオブジェクトファイルの定義データに定義さ
れている表示開始位置(X)、表示開始位置(Y)、表
示幅、高さであり、これらの値は図1における静的変数
エリア4に格納されている。ウィンドウプロシージャ2
は、静的変数エリア4より表示エリアサイズを取得す
る。次に、この実施例ではフレーム単位に再生を行うの
で、再生単位をフレーム単位に設定する(S25)。再
生単位の設定(S25)が終了すると、ビデオ映像を表
示するためのウィンドウを設定する(S26)。ウィン
ドウの設定(S26)が終了すると最初の1フレーム目
をビデオデータファイルより検索する(S27)。この
実施例では、「Video1.avi」のビデオデータ
ファイルの30フレーム目から再生開始をするように定
義データに定義されているので、「Video1.av
i」の30フレーム目を検索する。上記S27の検索処
理を行った後、ウィンドウをビデオ表示可能状態にセッ
トする(S28)。この後、上記S27の処理におい
て、30フレーム目がビデオデータファイルのどの位置
に格納されているか、トラック番号などの現在位置を取
得し(S29)、ウィンドウに最初の1フレーム目を描
画する(S30)。
【0053】以上のように、ビデオオブジェクトプレー
ヤ初期化処理23は、オープンするファイルが重複しな
いようにファイルを1つづつオープンし、表示サイズ、
再生単位などを設定したあと、最初の1フレーム目を表
示する。
【0054】次に、ビデオデータ再生処理24の処理手
順について、図16の流れ図に従い、以下に説明を行
う。ビデオデータ再生処理24は、ウィンドウプロシー
ジャにWM_COMMANDメッセージが送られ、か
つ、コマンドの内容がビデオデータ再生要求である時に
呼び出される。図16の流れ図によると、ビデオデータ
再生処理24では、始めに、ビデオを表示するためのウ
ィンドウ設定を行う(S31)。次に、マルチメディア
デバイスドライバ1よりビデオのステータスを取得し、
現在のビデオの状態を調べる(S32)。上記S32で
調べたステータスがビデオの休止中を示している場合は
(S33)、先頭フレームよりビデオ映像の再生を行う
(S34)。上記先頭フレームとは、ビデオオブジェク
トの定義データにおいて定義した、再生開始フレームの
ことである。1フレームを表示する時間は、タイマを設
定して監視している。このため、S35の処理では、ど
のタイミングで次のオブジェクトデータを表示するか監
視するためのタイマを設定する。上記S35の設定終了
後、ビデオデータ再生処理24の処理を抜ける。また、
上記S33のビデオ状態のチェック処理において、ビデ
オが停止中の場合は(S36)、現在処理中のフレーム
より再生を行う(S37)。再生開始と同時に、上記S
35の処理と同様に、次のビデオオブジェクトデータを
表示するタイミングを監視するためのタイマを設定する
(S38)。上記S38のタイマ設定処理終了後、ビデ
オデータ再生処理24を抜ける。
【0055】以上のようにビデオデータ再生処理24
は、現在のビデオステータスを取得し、ビデオが休止状
態であるならば、先頭のフレームより再生を開始する。
ビデオが停止状態であるならば、現在のフレーム位置よ
り再生を開始する。
【0056】次に、ビデオデータ再生終了処理25の処
理手順について、図17の流れ図に従い、以下に説明を
行う。ビデオデータ再生終了処理25は、ウィンドウプ
ロシージャにWM_COMMANDメッセージが送ら
れ、かつ、ビデオデータ再生終了要求(停止ボタン)の
時に呼び出される処理である。
【0057】図17の流れ図によると、ビデオデータ再
生終了処理25は、始めに、ビデオを表示するためのウ
ィンドウの設定を行う(S39)。次に、現在表示して
いるビデオデータをポーズ状態にする(S40)。そし
て、再生ボタンがマウスよりクリックされるまでは、ビ
デオデータはポーズ状態で表示されたままである。この
ため、次のビデオオブジェクトデータを表示するタイミ
ングを監視する必要が無いので、タイマの設定を無効に
する(S41)。上記S41のタイマ無効処理終了後、
ビデオデータ再生終了処理25を抜ける。
【0058】次に、ビデオオブジェクトプレーヤ終了処
理26の処理手順について、図18の流れ図に従い、以
下に説明を行う。ビデオオブジェクトプレーヤ終了処理
26は、ウィンドウプロシージャにWM_DESTRO
Yメッセージが送られてきた時に呼び出される。図18
の流れ図によると、ビデオオブジェクトプレーヤ終了処
理26では、始めに、マルチメディアデバイスドライバ
1に対して、デバイスを閉じるように指示を行う(S4
3)。なお、上記S43の処理は、オープンしたファイ
ルの数だけ行わなければならないので、S42において
オープンしたファイルの数をチェックする。オープンし
た全ファイルのビデオデバイスを閉じた後、ビデオ映像
の表示時間を監視するタイマの設定を無効にする(S4
4)。タイマの設定を無効にした後、ビデオオブジェク
トプレーヤ終了処理26の処理を抜ける。
【0059】次に、ビデオオブジェクトデータ更新処理
27の処理手順について、図19の流れ図に従い、以下
に説明を行う。ビデオオブジェクトデータ更新処理27
は、ウィンドウプロシージャにWM_TIMERメッセ
ージが送られてきた時に呼び出される。図19の流れ図
によると、ビデオオブジェクトデータ更新処理27で
は、始めに、ビデオの現在の状態を調べるためにビデオ
ステータスを取得する(S45)。上記S45で取得し
たステータスが、ビデオの休止状態を示している場合は
(S46)、全オブジェクトの再生が終了しているかチ
ェックを行う(S47)。上記S47の処理において再
生が終了している場合は、オブジェクトの終了を示すフ
ラグに終了であることをセットし、次に再生する予定の
オブジェクトの位置をセットする。全てのオブジェクト
の再生が終了している状態で、次に再生する予定のオブ
ジェクトは、ビデオオブジェクトファイルの定義データ
に定義された再生開始フレームである。図8の定義デー
タでは、30フレームが再生開始フレームであるため、
ここでは、「Video1.avi」ファイルの30フ
レーム目を示すトラックナンバー等のセットを行う。ま
た、直ちに再生すべきビデオオブジェクトは存在しない
ため、タイマの設定を無効にする(S48)。さらに、
上記S47の判断処理において、全オブジェクトの再生
が終了していない場合は、ビデオを表示するためのウィ
ンドウの設定を行い(S49)、ビデオデータの再生を
引続き行う(S50)。
【0060】次に、ビデオデータ再描画処理28の処理
手順について、図20の流れ図に従い、以下に説明を行
う。ビデオデータ再描画処理28は、ウィンドウプロシ
ージャにWM_ERASEBKGNDメッセージが送ら
れてきた時に呼び出される。図20の流れ図において、
ビデオデータ再描画処理28では、始めに、再描画が一
回目であるかどうかチェックを行う(S51)。上記S
51のチェックにおいて、一回目である場合は、ビデオ
データ再描画処理28の処理を終了する。上記S51の
チェック処理で一回目でないことが判断されると、ビデ
オ表示するためのウィンドウの設定を行う(S52)。
ウィンドウの設定終了後、ビデオの現在の状態を調べる
ため、ビデオステータスを取得する(S53)。上記S
53において、取得したビデオステータスがポーズ状態
であるかチェックを行う(S54)。上記S54の処理
において、ビデオがポーズ状態であることが確認される
と、現在表示しているフレームのビデオデータを取得し
(S55)、このフレームの再描画を行う(S56)。
上記S56で再描画を行なった後、ビデオの状態をポー
ズ状態に戻し(S57)、ビデオデータ再描画処理28
を抜ける。また、上記S54のチェック処理において、
ビデオステータスがポーズ状態でないことが確認される
と、上記S55と上記S56の処理と同じように、現在
表示しているフレームのビデオデータを取得し(S5
8)、このフレームの再描画を行う(S59)。この
後、ビデオデータ再描画処理28の処理を抜ける。上記
で説明を行ったS51の再描画処理が一回目であるかど
うかのチェックにおいて、一回目であるということは、
ウィンドウ作成直後であることを示している。このた
め、再描画する必要がなく、このビデオデータ再描画処
理28の処理を終了している。また、ビデオデータ再描
画処理28を必要とするタイミングは、例えば、ビデオ
オブジェクトプレーヤを実行している途中で、別のアプ
リケーションプログラムを実行したために、別のウィン
ドウがビデオオブジェクトプレーヤ用のウィンドウの上
に表示されてしまい、再びビデオオブジェクトプレーヤ
の処理に戻った場合に必要になる。
【0061】以上のように、上記で説明したDLL版
(1)の特徴は、ビデオオブジェクトプレーヤを呼び出
すアプリケーション側では、「オープン/終了」の動作
だけが制御できる。「再生/停止/終了」の動作は、ビ
デオオブジェクトプレーヤが制御する。このため、DL
L版(1)を使用してビデオデータ管理方式を実現する
ユーザは、「オープン/終了」のインタフェースをアプ
リケーションプログラムに用意するだけで、必要とする
ビデオオブジェクトを得ることができる。
【0062】実施例3.上記実施例2では、図8の定義
データにおいて、入力するビデオデータファイルの指定
は、「Object1」1つであった。この実施例で
は、1つのビデオデータファイルより第1のビデオオブ
ジェクトと第2のビデオオブジェクトを取り出す方法に
ついて以下に説明を行う。
【0063】図21は、ビデオオブジェクトファイルに
定義されている定義データの一例を示す図である。図2
1の定義データは、「c:¥sample¥Video
1.avi」の「30」フレームから「100」フレー
ムを「Object1」とし、「c:¥sample¥
Video1.avi」の「150」フレームから「2
00」フレームを「Object2」として定義してい
る。そして、再生順序の定義が「Object1+Ob
ject2」となっているので、このビデオオブジェク
トファイルを入力してビデオオブジェクトプレーヤを起
動すると、「c:¥sample¥Video1.av
i」の30フレームから100フレームまでと、150
フレームから200フレームまでが連続して表示され
る。
【0064】このように定義データを定義すると、1つ
のビデオデータファイルより、不要なフレームをカット
した様な状態のビデオオブジェクトを得ることができ
る。
【0065】実施例4.上記実施例2及び実施例3で
は、1つのビデオデータファイルよりビデオオブジェク
トを作成していたが、この実施例では2つのビデオデー
タファイルより、ビデオオブジェクトを作成する方法に
ついて以下に説明を行う。
【0066】図22は、ビデオオブジェクトファイルに
定義されている定義データの一例を示す図である。図2
2では、「Object2」として2つ目のビデオデー
タファイルを指定している。2つ目のビデオデータファ
イルは「c:¥sample¥Video2.avi」
と指定され、再生開始フレームは「50」、再生終了フ
レームは「150」と指定されている。さらに、「Ob
ject1」と「Object2」の結合関係は、「O
bject1+Object2」と指定されている。結
合子「+」は、「Object1」、「Object
2」の順に連続して再生することを表わしている。
【0067】図22のビデオオブジェクトファイルを上
記実施例2のビデオオブジェクトプレーヤ5が入力する
と、「c:¥sample¥Video1.avi」の
30フレームから100フレームまでと、「c:¥sa
mple¥Video2.avi」の50フレームから
150フレームまでを連続してあたかも1つのビデオデ
ータファイルを再生するように、ビデオオブジェクトを
得ることができる。
【0068】また、この実施例では、2つのビデオデー
タファイルより1つのビデオオブジェクトを作成する例
について説明を行ったが、2つ以上のビデオデータファ
イルを指定することも可能である。指定した複数のビデ
オデータファイルの結合関係を定義することによって、
容易に必要とするビデオオブジェクトを得ることができ
る。
【0069】さらに、この実施例では、結合子「+」に
ついて説明を行ったが、「+」の他に「−」、「×」、
「÷」が可能である。「−」については実施例5、
「×」については実施例6、「÷」については実施例7
で詳しく説明を行う。
【0070】以上のように、ビデオオブジェクトを定義
する定義データに複数のビデオデータファイルの結合関
係を示す結合子を設けることにより、複数のビデオデー
タファイルより、必要とするビデオオブジェクトを容易
に得ることができる。
【0071】実施例5.この実施例では、結合子「−」
について以下に説明を行う。上記実施例4で使用した図
22の定義データの内、結合関係に関する定義を「Ob
ject1−Object2」に変更する。変更した定
義データを使用し、ビデオオブジェクトプレーヤ5によ
りビデオオブジェクトを作成すると「Object1」
で指定したビデオデータファイル(「c:¥sampl
e¥Video1.avi」)の100フレーム(最終
フレームの指定が「100」フレームであるため)から
99、98、…、33、32、31、30、(開始フレ
ームの指定が「30」フレームであるため)の順に逆に
再生し、続けて「Object2」で指定したビデオデ
ータファイル(「c:¥sample¥Video2.
avi」)の150フレーム(最終フレームの指定が
「150」フレームであるため)から149、148、
…、53、52、51、50(開始フレームの指定が
「50」フレームであるため)の順に逆に再生する。
【0072】この結合子「−」は、例えば、検索するビ
デオデータがどこにあるかわからないが、後ろの方に存
在する可能性が高い場合に指定すると便利である。
【0073】実施例6.この実施例では、結合子「×」
について以下に説明を行う。上記実施例4で使用した図
22の定義データの内、結合関係に関する定義を「Ob
ject1×Object2」に変更する。変更した定
義データを使用し、ビデオオブジェクトプレーヤ5によ
りビデオオブジェクトを作成すると、図23のようにビ
デオオブジェクトが上下に2段表示される。上段は「O
bject1」で指定した「c:¥sample¥Vi
deo1.avi」の30フレームから100フレーム
までを順に再生する。下段は「Object2」で指定
した「c:¥sample¥Video2.avi」の
50フレームから150フレームまでを順に再生する。
【0074】この結合子「×」は、類以する映像を持つ
ビデオオブジェクトを比較しながら再生したい場合に指
定すると便利である。
【0075】尚、この実施例では、2つのビデオオブジ
ェクトを定義した例を説明したので、上段と下段に映像
を表示したが、3つ以上のビデオデータファイルを定義
することも可能である。この場合、画面はさらに定義し
たビデオオブジェクトの数に分割される。また、上下に
表示するだけでなく、図24のように左右に表示させて
もかまわない。
【0076】実施例7.この実施例では、結合子「÷」
について以下に説明行う。上記実施例4で使用した図2
2の定義データの内、結合関係に関する定義を「Obj
ect1÷Object2」に変更する。変更した定義
データを使用し、ビデオオブジェクトプレーヤ5により
ビデオオブジェクトを作成すると、図23のようにビデ
オオブジェクトが上下に2段表示される。上段は「Ob
ject1」で指定した「c:¥sample¥Vid
eo1.avi」の100フレームから30フレームま
でを逆に再生する。下段は「Object2」で指定し
た「c:¥sample¥Video2.avi」の1
50フレームから50フレームまでを逆に再生する。
【0077】この結合子は類以する映像をもつビデオオ
ブジェクトを比較しながら、なおかつ、検索したいビデ
オデータがどこにあるかわからないが、後ろの方にある
可能性が高い場合に指定すると便利である。
【0078】尚、この実施例では2つのビデオオブジェ
クトを定義した例を説明したので、上段と下段に映像を
表示したが、3つ以上のビデオオブジェクトを定義する
ことも可能である。この場合、画面はさらに定義したビ
デオオブジェクトの数に分割される。また、上下に表示
するだけでなく図24のように左右に表示させてもかま
わない。
【0079】実施例8.この実施例では、ビデオオブジ
ェクトを定義する定義データに表示位置を指定する例に
ついて以下に説明を行う。
【0080】図25は、ビデオオブジェクトファイルに
定義されている定義データの一例と画面表示例を示す図
である。図25(A)の定義データでは、「Start
x」(表示開始位置(X))に「5」を指定し、「St
arty」(表示開始位置(Y))に「3」を指定して
いる。このため、ビデオオブジェクトは図25(B)の
ようにX軸方向に5カラム、y軸方向に3カラムの位置
からビデオ映像を表示する。上記実施例2〜7では、予
めシステムで表示開始位置の初期値を「Startx」
は「0」、「Starty」は「0」に設定してあった
が(図12のS8)ユーザが独自に表示開始位置を変更
したい場合には、上記のように「Startx」、「S
tarty」に任意の値を設定することで実現できる。
【0081】以上のように、表示開始位置を任意に変更
することができるので、ユーザは独自の画面設計に従い
ビデオ映像を表示することができる。
【0082】実施例9.この実施例では、ビデオオブジ
ェクトを定義する定義データに解像度(表示幅・高さ)
を指定する例について以下に説明を行う。
【0083】図26は、ビデオオブジェクトファイルに
定義されている定義データの一例と画面表示を示す図で
ある。図26(A)の定義データでは、「Width」
(表示幅)に「180」ドットを指定し、「Heigh
t」(高さ)に「140」ドットを指定している。この
ため、ビデオオブジェクトは図26(B)のように表示
幅180ドット、高さ140ドットの解像度でビデオ映
像を表示する。上記実施例2〜8では、予め解像度の初
期値を「Width」は「160」ドット、「Heig
ht」は「120」ドットに設定してあったが(図12
のS8)、ユーザが独自に解像度を変更したい場合に
は、上記のように「Width」、「Height」に
任意の値を設定することで実現できる。但し、ビデオデ
ータを表示する機種によって解像度の設定値は制限され
る。
【0084】また、図26の「Object1」と「O
bject2」に指定したビデオデータファイル「c:
¥sample¥Video1.avi」の解像度が
「120×140」、「c:¥sample¥Vide
o2.avi」の解像度が「140×180」というよ
うに異なっていても、「Width」、「Heigh
t」で指定した解像度に変換されてビデオオブジェクト
が表示される。
【0085】以上のように、ビデオオブジェクトを定義
する定義データに解像度を指定することによって、異な
る解像度をもつビデオデータファイルより、容易にビデ
オオブジェクトを作成することができる。また、定義デ
ータの解像度をユーザは任意の値に変更できるので、ユ
ーザ独自の画面設計に従い、ビデオ映像を表示すること
ができる。
【0086】実施例10.上記実施例2〜実施例9で
は、ビデオデータファイルからビデオオブジェクトを作
成する際、再生開始フレームから再生終了フレームまで
のビデオデータを取り出していた。この実施例では、フ
レームを指定する代わりに、時間指定を用いてビデオデ
ータファイルからビデオオブジェクトを取り出す例につ
いて以下に説明を行なう。
【0087】図27は、再生開始時間と再生終了時間を
指定した定義データの一例を示す図である。図27は、
上記実施例2において使用した定義データと、再生開始
フレーム、再生終了フレームの指定以外は全て同じ定義
内容である。この実施例では、ビデオデータファイルの
一部を取り出してビデオオブジェクトを作成するため
に、図27において再生開始時間を「30」秒、再生終
了時間を「150」秒と指定している。この定義では、
ビデオデータを先頭フレームから再生した場合、「3
0」秒経過した所で表れるビデオデータから、「10
0」秒経過した所で表れるビデオデータまでをビデオオ
ブジェクトとする。例えば60分のビデオデータファイ
ルがあり1秒間が5フレームだった場合、上記の定義で
は、「146」フレーム目から「500」フレーム目ま
でをビデオオブジェクトとして定義していることにな
る。
【0088】また、図27では、再生開始時間及び再生
終了時間の時間単位を「秒」で定義していたが「秒」に
限らず「分」、又は、「時間」単位でも構わない。
【0089】以上のように、再生開始位置と再生終了位
置を時間単位で指定することによって、ユーザが必要と
するビデオオブジェクトが、ビデオデータファイルの何
フレーム目に登録されているデータであるか分らないよ
うな場合でも、必要とする映像が、再生を開始してから
何秒後に表れるか時間を計測することによって、容易に
ビデオオブジェクトを得ることができる。
【0090】実施例11.また、上記実施例10では、
オブジェクトの指定が「Object1」1つであった
ため、再生開始位置と再生終了位置の指定は1つであっ
た。例えば、上記実施例4のように、2つのビデオデー
タファイルを入力するために「Object1」と「O
bject2」の2つのオブジェクトを定義する場合も
ある。この場合は、図28のように再生開始位置と再生
終了位置の定義を、フレーム番号で指定する方法と、時
間単位で指定する方法の2つの指定が混在しても、上記
実施例4と同様の効果を得ることができる。図28で
は、「Object1」の再生開始位置と再生終了位置
の指定を時間単位で、再生開始時間「30」秒、再生終
了時間「100」秒と指定している。また、「Obje
ct2」の再生開始位置と再生終了位置は、再生開始フ
レーム「50」、再生終了フレーム「150」と指定し
ている。このように、時間単位とフレームナンバー指定
の2通りの方法を混在して、再生開始位置及び再生終了
位置を指定している。例えば、「Object1」で指
定したビデオデータが1秒間に1フレームであった場合
は、上記実施例4で作成したビデオオブジェクトと同様
のビデオオブジェクトを作成することができる。
【0091】実施例12.また、上記実施例10では、
再生開始位置と再生終了位置の指定を、時間単位に指定
する方法について説明を行ったが、この実施例では、ト
ラック番号を指定する方法について以下に説明を行う。
【0092】図29は、再生開始トラック番号と再生終
了トラック番号を定義した定義データの例を示す図であ
る。図29は、上記実施例10において、指定した定義
データと、再生開始時間、再生終了時間の指定以外は全
て同じ定義内容である。この実施例では、ビデオデータ
ファイルより一部を取り出してビデオオブジェクトを作
成するために、図29において再生開始トラック番号を
「30」、再生終了トラック番号を「100」と指定し
ている。この定義では、ビデオデータファイルの「3
0」トラックから「100」トラックまでのビデオデー
タを、ビデオオブジェクトとしている。例えば、光ディ
スクに格納されているビデオデータが存在している時、
この光ディスクは、1トラックに100フレームのビデ
オデータを格納できるとする。そうすると、図29の定
義データを使用してビデオオブジェクトを作成すると、
「2901」フレームから「10000」フレームまで
を取り出してビデオオブジェクトを作成する。
【0093】この方法は、例えば、大量のビデオデータ
を扱う場合に、ユーザが必要とする映像がどこからどこ
までか正確に分からなくても、トラック番号を指定する
ことによって、ビデオデータファイルより取り出すデー
タ量が多くなり、ユーザが必要とする映像が含まれてい
る確率を高くできる。
【0094】実施例13.また、上記実施例12では、
オブジェクトの指定が「Object1」1つであった
ため、再生開始位置及び再生終了位置は、トラック番号
の指定を行っているだけであった。しかし、上記実施例
4の図21のように、オブジェクトの指定が「Obje
ct1」と、「Object2」の2つであるような場
合も存在する。この場合は、例えば、図30のように、
「Object1」では、再生開始位置及び再生終了位
置をトラック番号の指定によって行い、「Object
2」では、再生開始位置及び再生終了位置をフレーム番
号の指定で行っても構わない。上記のような指定の方法
であっても、上記実施例4と同様にビデオオブジェクト
を作成することができる。
【0095】実施例14.この実施例では、上記実施例
1において説明を行った「DLL版(2)」について、
さらに詳しく説明を行う。
【0096】図31は、DLL版(2)のソフトウェア
構成を示す図である。図31において、7aはビデオデ
ータファイル、8aはビデオオブジェクトファイル、1
0はビデオオブジェクト、11はビデオオブジェクトプ
レーヤを起動するアプリケーションの例としてAuth
orware、12は他APからの制御を受け付ける制
御管理部、15はビデオブジェクトに対するコマンドを
発行するコマンド発行部、16はビデオオブジェクトフ
ァイル8aに定義されている定義データの内容を解析す
る内容解析部である。図31のソフトウェアの構成は上
記実施例2において説明した、図7のDLL版(1)の
ソフトウェアの構成からユーザ13、及び、ユーザイン
タフェース14を除いた構成になっている。DLL版
(1)のソフトウェアの構成では、ユーザ13から「再
生」、「停止」、「終了」のコマンドがユーザインタフ
ェース14に対して発行されていたが、図31のDLL
版(2)のソフトウェアの構成では、これら「再生」、
「停止」、「終了」の各コマンドは、Authorwa
reのようなアプリケーションプログラムより発行され
ることになる。このため、アプリケーションプログラム
側で「再生」、「停止」、「終了」の各動作の制御を行
うためのユーザインタフェースを設定しなければならな
い。図32は、DLL版(2)におけるvoSendC
ommandを説明した図である。図33は、DLL版
(2)におけるビデオオブジェクトプレーヤのメイン処
理を説明した図である。図34は、DLL版(2)にお
けるビデオオブジェクトプレーヤのメイン処理の手順を
示す流れ図である。
【0097】次に、図34の流れ図に従い、図31〜図
33を使用してDLL版(2)におけるビデオオブジェ
クトの作成手順について説明を行う。
【0098】DLL版(2)は、上記実施例1でも説明
したように、ビデオオブジェクトプレーヤを他のアプリ
ケーションからの呼び出しによって起動する。呼び出し
は「voSendCommand」によって行われる。
図32の「voSendCommand」の説明によれ
ば、「wMessage」に「1」が設定されていると
ビデオオブジェクトプレーヤの起動が行われ、「2」が
設定されているとビデオオブジェクトプレーヤの終了が
行われる。「1」及び「2」のコマンドについては、ビ
デオオブジェクトプレーヤの操作を行うユーザから見た
動作は、上記実施例2における図9の説明と同様である
が、DLL版(2)では、DLL版(1)で行っていた
ビデオデータの「再生」、「停止」等の制御は、別のコ
マンドメッセージによって行う。別のコマンドメッセー
ジとは、「wMessage」に「3」が設定されてい
るとビデオデータの再生を行い、「4」が設定されてい
るとビデオデータの再生を停止する。尚、ビデオデータ
の再生を行う時は、現在のビデオデータが最終オブジェ
クトの最終フレームの場合は、先頭オブジェクトの先頭
フレームより再生を開始する。図31のAuthorw
are11からオープン命令が実行されると(コマンド
は「voSendCommand(1,”sampl
e.vof”)」となる。)、他APからの制御管理部
12によりコマンドが受け付けられる。DLL版(2)
におけるビデオオブジェクトプレーヤ5の起動の処理
は、上記実施例2において説明したDLL版(1)の起
動の処理と同様に、図10のプログラム構成図における
メイン処理と、ウィンドウプロシージャの処理の流れと
大筋は同じになる。また、終了処理についても上記実施
例2におけるDLL版(1)の処理の流れと同じであ
る。上記実施例2におけるDLL版(1)と、この実施
例におけるDLL版(2)の違いは、上記でも説明を行
ったように「再生」、「停止」の制御をビデオオブジェ
クトプレーヤ5で行っていることである。「再生」及び
「停止」の制御は、図1におけるビデオオブジェクトプ
レーヤ5のWM_COMMANDをWindows3に
対して送信することによって行っている。図34の流れ
図によると、S2のコマンドメッセージの判定処理にお
いて「再生」又は、「停止」が判断されると、WM_C
OMMANDをWindows3に対して送信する。こ
の時、「wMessage」に「3」が設定されている
場合は、「再生」の付加情報を追加する(S60)。
「wMessage」に「4」が設定されている場合
は、「停止」の付加情報を追加する(S61)。上記S
60〜S61の処理終了後、ビデオオブジェクトプレー
ヤメイン処理を終了する。また、この実施例におけるD
LL版(2)のウィンドウプロシージャ2の処理は、上
記実施例2のDLL版(1)の図10におけるウィンド
ウプロシージャの処理と同じであるので、この実施例で
はメッセージ判断処理22、ビデオオブジェクトプレー
ヤ初期化処理23、ビデオデータ再生処理24、ビデオ
データ再生終了処理25、ビデオオブジェクトプレーヤ
終了処理26、ビデオオブジェクトデータ更新処理2
7、ビデオデータ再描画処理28、についての処理の手
順の説明を省略する。
【0099】また、ビデオオブジェクトの定義を行う定
義データについても、上記実施例2〜実施例13で説明
を行ったDLL版(1)と同じ定義データをDLL版
(2)でも使用できる。DLL版(2)におけるビデオ
データからのビデオオブジェクトの取り出し方法は、上
記実施例2〜実施例13で説明を行ったように、定義デ
ータに指定されている内容を、ビデオオブジェクトファ
イルの内容解析部16において解析を行い、解析結果に
基づいてビデオオブジェクトを作成する方法になんら代
わりはない。
【0100】以上のようにDLL版(2)では、「再
生」及び、「停止」、「終了」の制御をアプリケーショ
ン側で行うことが特徴である。この為、DLL版(2)
を使用してビデオデータ管理方式を実現する場合は、ア
プリケーション側で「再生」、「停止」、「終了」の制
御を考慮したプログラムを作成しなければならない。
【0101】実施例15.この実施例では、上記実施例
1において説明を行った「スタンドアロン版」につい
て、さらに詳しい説明を以下に行う。
【0102】図35は、スタンドアロン版におけるシス
テム構成図である。図36は、スタンドアロン版におけ
るプログラム構成図である。図37は、スタンドアロン
版におけるビデオオブジェクトファイルオープン処理の
手順を示す流れ図である。図38は、スタンドアロン版
におけるビデオオブジェクト停止処理の手順を示す流れ
図である。図39は、スタンドアロン版におけるビデオ
データ再生処理の手順を示す流れ図である。図40は、
スタンドアロン版におけるビデオオブジェクトプレーヤ
終了処理の手順を示す流れ図である。
【0103】上記実施例1において説明を行ったよう
に、スタンドアロン版は、単体のアプリケーションによ
ってビデオオブジェクトファイルの作成を行う。図35
のシステム構成図によると、アプリケーション1では、
ビデオオブジェクトプレーヤ5の起動及び終了を行うと
同時に「再生」、「停止」、「終了」のボタン操作を制
御している。これは、上記実施例14において説明を行
ったDLL版(2)と同様であるが、DLL版(2)で
は、「Authorware」やユーザアプリケーショ
ンからビデオオブジェクトプレーヤ5を起動していた。
例えば、自動車の教習用プログラムを実行している途中
で、実際の車のエンジン内部を調べたい場合に、ビデオ
オブジェクトプレーヤ5を起動して、車のエンジンの映
像を取り出す場合が考えられる。しかし、スタンドアロ
ン版では、上記のように別のアプリケーション(自動車
の教習用プログラム)からビデオオブジェクトプレーヤ
5を起動するのではなく、アプリケーションを起動する
ことが、すなわち、ビデオオブジェクトプレーヤ5を起
動していることになる。DLL版(2)とスタンドアロ
ン版は、このような違いがある。このため、スタンドア
ロン版では、ダイナミックリンクライブラリ30に対し
て動作指示を与えている。
【0104】次に、アプリケーション1のプログラム構
成について、図36を使用して説明を行う。図36にお
いてobject39(アプリケーション1)は、ドキ
ュメントアーキテクチャー31、ドキュメントクラス3
3、ユーザアプリケーションクラス35より構成されて
いる。さらに、ドキュメントアーキテクチャー31は、
ウィンドウサポート32により構成され、ドキュメント
クラス33は、ビデオオブジェクトファイルのオープン
とコマンドの送信34より構成されている。また、ユー
ザアプリケーションクラス35は、ビデオデータ停止コ
マンドの送信36と、ビデオデータ再生コマンドの送信
37と、ビデオオブジェクトプレーヤ終了コマドの送信
38により構成されている。この実施例では、ビデオオ
ブジェクトファイルのオープンとコマンドの送信34、
ビデオデータ停止コマンドの送信36、ビデオデータ再
生コマンドの送信37、ビデオオブジェクトプレーヤ終
了コマンドの送信38の処理手順について、図37〜図
40の流れ図に従い、以下に説明を行う。
【0105】流れ図の説明を行う前に、上記実施例1に
おいて説明を行った、図5のスタンドアロン版における
画像表示例を用いて、スタンドアロン版におけるビデオ
オブジェクトプレーヤのオペレーションについて説明を
行う。図5の画像表示例を見ると画面上方に「ファイ
ル」、「ビデオ」、「ヘルプ」の操作指示名と、符号の
100、101、102、103に示される操作指示マ
ークが表示されている。「ファイル」の操作指示名をマ
ウスでクリックすると、ポップアップ形式のメニユーで
ビデオオブジェクトファイルの選択及び終了を行うこと
ができる。ビデオオブジェクトファイルの拡張子は、デ
フォルトで”.VOF”に設定しているため、ファイル
選択ではデフォルトで”.VOF”のファイルを表示す
る。「ビデオ」の操作指示名をマウスでクリックする
と、ポップアップ形式のメニューで現在選択中のビデオ
オブジェクトファイルの情報に従い、ビデオの「再
生」、「停止」、「放棄」を行うことができる。「放
棄」とは、現在選択中のビデオオブジェクトファイルを
無効にすることで、ビデオオブジェクトファイルが何も
選択されていない状態になる。この状態の時、再生や停
止の指示を与えると、ビデオオブジェクトファイルが選
択されていないことを表わすエラーメツセージが表示さ
れる。「ヘルプ」の操作指示名をマウスでクリックする
とビデオオブジェクトプレーヤのバージョンを表示す
る。また、符号100の操作指示マークをマウスでクリ
ックすると、現在選択中のビデオオブジェクトファイル
の情報に従いビデオの再生を行う。再生中のビデオデー
タは、最終オブジェクトの再生指定フレームまで到達す
ると、最終フレームを表示した状態で止まる。また、停
止状態で再生指定した場合は、現在停止中のフレームよ
り再生を再開する。符号101が示す操作指示マークを
マウスでクリックすると、現在再生中のビデオデータを
一時停止する。再生を再開するには、再生のボタン(符
号100)又は「ビデオ」の操作指示名をマウスでクリ
ックして表示されるポップアップメニューより再生を選
択する。停止中にこのボタンを選択しても何も変化しな
い。符号102が示す操作指示マークをマウスでクリッ
クすると、現在選択中のビデオオブジェクトを無効とす
る。再度再生を行うためには、新たにビデオオブジェク
トファイルの選択を行わなければならない。符号103
が示す操作指示マークをマウスでクリックすると、ビデ
オオブジェクトプレーヤのバージョンを表示する。以上
で、スタンドアロン版における画面操作説明を終了す
る。
【0106】次に図37〜図40の流れ図について説明
を行う。図37は、ビデオオブジェクトファイルオープ
ン処理の手順を示す流れ図である。この処理は、図5の
「ファイル」がマウスでクリックされた時、ファイルオ
ープンメッセージ受信時に起動される。ビデオオブジェ
クトファイルの選択を行う為に、ファイルオープンダイ
アログボックスを作成する。また、画面よりファイルの
選択が行われるとビデオデータファイル名の取得を行う
(S62)。次に、ビデオオブジェクトプレーヤをオー
プンする為のコマンドの送信を、ダイナミックリンクラ
イブラリ30に対して行う(S63)。図38は、ビデ
オデータ停止処理の手順を示す流れ図である。この処理
は、図5の「ファイル」、「ビデオ」、符号101の操
作指示マークがマウスでクリックされた時に呼び出され
る処理である。この処理では、ビデオデータを停止する
為のコマンドを、ダイナミックリンクライブラリ30に
対して送信する(S64)。図39は、ビダオデータ再
生処理の手順を示す流れ図である。この処理は図5の
「ビデオ」又は、符号100の操作指示マークが、マウ
スでクリックされた時に呼び出される。この処理では、
ビデオデータを再生する為のコマンドを、ダイナミック
リンクライブラリ30に対して送信する(S65)。図
40は、ビデオオブジェクトプレーヤ終了処理の手順を
示す流れ図である。この処理は、図5の「ファイル」、
「ビデオ」、符号102で示される操作指示マークが、
マウスでクリックされた時に呼び出される。この処理で
は、ビデオオブジェクトプレーヤを終了するためのコマ
ンドを、ダイナミックリンクライブラリ30に対して送
信する(S66)。
【0107】以上のように、スタンドアロン版では、ビ
デオオブジェクトプレーヤ5そのものを直接起動するの
で、ビデオオブジェクトを作成するだけの処理である場
合は、スタンドアロン版を利用すると、ユーザは容易に
ビデオオブジェクトを得ることができる。
【0108】実施例16.上記実施例1〜実施例15で
は、ビデオオブジェクトに対する指定は、「再生」、
「停止」、「終了」の3種類を説明をしていたが、「早
送り」や「巻戻し」の操作指示を行うことも可能であ
る。また、ビデオオブジェクトのある特定の部分にマー
クをし、「巻戻し」や「早送り」の操作を行なった時
に、マークを付けた所で動作を停止させることも可能で
ある。
【0109】実施例17.上記実施例1〜実施例15で
は、ビデオ映像の表示を行う画面表示サイズの指定は、
ビデオオブジェクトファイルの定義データに定義した表
示幅及び高さによって、固定サイズとして表示してい
た。しかし、アプリケーション表示枠の拡大、縮小など
の変化に応じて、ビデオ映像表示画面も変動させ、拡
大、縮小を行うことも可能である。
【0110】実施例18.さらに、上記実施例1〜実施
例15では、ビデオオブジェクトを定義する定義データ
をテキストファイルとして格納していたが、データベー
スなどのファイルに格納しても同様の効果を得ることが
できる。詳細な具体例については後述する実施例で説明
する。
【0111】実施例19.この実施例では、複数映像を
有するビデオデータを順に複数のブロックに分割し、こ
のブロックの代表画像を表示させ、代表画像の中から1
つの画像を選択し、選択した代表画像が含まれるブロッ
クを再生するビデオデータ管理方法について、以下に説
明を行う。
【0112】図41は、ビデオデータ管理方式のシステ
ム構成図である。図において、40はビデオデータファ
イル、41は分割手段、42はブロック、43は代表画
像表示手段、44は代表画像表示画面、45は選択手
段、46は再生手段、47はブロック画像表示画面であ
る。図42は、代表画像の取り出しの一例を示す図であ
る。図において(A)は、5フレームを1ブロックとし
て、先頭フレームから順にビデオデータを分割する例で
ある。(B)は、上記(A)の各ブロックの代表画像を
2フレーム目とした場合の、代表画像表示画面の例を示
した図である。(C)は、上記(B)で表示を行った代
表画像より、1つの画像を選択し、選択した画像が含ま
れているブロックの映像を再生した例を示す図である。
【0113】次に、代表画像が含まれているブロックを
再生するまでの処理手順について以下に説明を行う。
尚、この実施例では、分割手段41によってビデオデー
タを複数のブロックに分割する条件を、1ブロック5フ
レームとする。また、代表画像表示手段43が各ブロッ
クの代表画像を選択する条件を、各ブロックの先頭から
2フレーム目とする。まず始めに、分割手段41がビデ
オデータファイル40を読み込み、複数のブロックに分
割する。分割条件は、上記で説明したように、1ブロッ
ク5フレームとしたので、図42(A)のようにビデオ
データをブロック1、ブロック2、…、ブロックmに分
割する。次に、代表画像表示手段43が、分割した各ブ
ロックから代表画像を選択し、代表画像指示画面44に
各ブロックの代表画像を表示する。代表画像の選択条件
は、上記で説明したように、各ブロックの先頭から2フ
レーム目を代表画像としている。このため、図42
(B)のように「フレーム2」、…、「フレームn−
3」が代表画像表示画面44の右上に表示される。ユー
ザは、表示された代表画像を確認しながら選択手段45
によって1つの代表画像を選択する。選択方法は、代表
画像をマウスでクリックする方法や、各代表画像に番号
を採番し、キーボードから該当する番号を入力する方法
等が考えられる。再生手段46は、ユーザによって選択
された代表画像を含むブロックをビデオデータファイル
40より取り出し、図42(C)のようにブロック画像
表示画面47を再生する。
【0114】以上のように、ビデオデータを予め複数の
ブロック分割し、各ブロックの代表画像を表示できるこ
とによって、ユーザは必要としている映像を効率よく取
り出すことができる。例えば、工場内の作業現場を撮影
したビデオデータがあったとする。このビデオデータ
は、5フレーム毎にカメラの角度を変えて撮影していた
とする。このような場合に、上記のような方法で代表画
像を選択し、表示できれば、ユーザは、必要とする角度
で撮影されたビデオデータを容易に得ることができる。
【0115】また、ビデオデータをブロックに分割する
条件を、外部よりユーザが任意に設定することも可能で
ある。この方法は、分割条件を予めテキストファイルに
定義しておき、分割手段41が分割条件を定義したファ
イルを入力し、解析する。さらに、各ブロックの代表画
像を選択する選択条件も、外部よりユーザが任意に設定
することが可能である。この方法は、選択条件を予めテ
キストファイルに定義しておき、代表画像表示手段43
が選択条件を定義したファイルを入力し、解析する。分
割手段41が解析した結果と、代表画像表示手段43が
解析した結果を、上記実施例1で説明したビデオオブジ
ェクトの定義データに展開すれば、代表画像を容易に表
示することができる。例えば、各ブロックの代表画像を
表示する時の定義データは、図43のようになる。図4
3において、「Object1」はブロック1の2フレ
ーム目を表示するための定義である。「Object
2」は、ブロック2の2フレーム目、つまりフレーム7
を表示するための定義である。「Objectm」は、
ブロックmの2フレーム目つまり、フレームn−3の表
示を行うための定義である。このように、定義した「O
bject1」、「Object2」、…、「Obje
ctm」の結合関係を「+」で結合することによって、
各ブロックの代表画像だけを容易に表示させることがで
きる。
【0116】実施例20.また、この実施例では、代表
画像を選択する条件を、先頭フレームとする例について
以下に説明を行う。
【0117】図44は、代表画像の取り出しの一例を示
す図である。図において(A)は、上記実施例19とビ
デオデータを分割する条件が同じであるため、図42の
(A)と同様である。(B)は、各ブロックの代表画像
を右上に表示した代表画像表示画面44の例である。こ
の実施例では、代表画像の選択条件が先頭フレームであ
るため、代表画像として「フレーム1」、「フレーム
6」、…、「フレームn−4」を表示している。(C)
は、選択手段45によってユーザが選択した代表画像を
含むブロックを再生したブロック画像表示画面47の例
である。この実施例でも、ユーザはブロック2の代表画
像を選択している。但し、ブロック画像表示画面47の
右上に表示されている代表画像の映像は、図42(C)
とは代表画像の選択条件が異なるため、違う映像が表示
されている。
【0118】以上のように、代表画像選択条件を先頭フ
レームとすることによって、例えば関連する映像を5フ
レーム毎に撮影したビデオデータがあり、5フレーム毎
の先頭フレームには必ずタイトルを示す映像が撮影され
ているような場合には、ユーザは容易に必要とするビデ
オデータを得ることができる。
【0119】また、この実施例でも、上記実施例19と
同様に分割条件及び代表画像選択条件をテキストファイ
ルに定義し、再生手段46によって、ビデオオブジェク
トを定義する定義データに展開することが可能である。
【0120】実施例21.また、この実施例では、代表
画像を選択する条件を、ある特定のカラーについて、フ
レーム間で保有量を比較し、特定のカラーをより多く保
有しているフレームを代表画像とする例について以下に
説明を行う。
【0121】図45は、代表画像の取り出しの一例を示
す図である。図において(A)は、上記実施例19とビ
デオデータを分割する条件が同じであるため、図42
(A)と同様である。(B)は、各ブロックの代表画像
を右上方に表示した代表画像表示画面44の例である。
この実施例では、代表画像の選択条件を、ある特定のカ
ラーについてフレーム間で保有量の比較を行い、特定の
カラーをより多く保有しているフレームを代表画像とす
るので、図45(B)は代表画像として「フレーム
4」、「フレーム6」、…、「フレームn−2」を表示
している。なお、この実施例における代表画像を選択す
る条件である特定のカラーは、青色をより多く保有して
いるフレームを選択する、と言う条件にする。(C)
は、選択手段45によってユーザが選択した、代表画像
を含むブロックを再生したブロック画像表示画面47の
例である。この実施例でも、ユーザはブロック2の代表
画像を選択している。但し、ブロック画像表示画面47
の右上方に表示されている代表画像の映像は、図42
(C)と代表画像の選択条件が異なるため、違う映像が
表示されている。
【0122】以上のように、代表画像選択条件を、ある
特定のカラーをより多く保有するフレームを代表画像と
することによって、例えば、宇宙ロケットより地球の状
態を撮影したビデオデータがあり、このビデオデータは
一定の時間間隔で5フレームを連続して撮影したビデオ
データであったとする。この様なビデオデータから、例
えば地球がより大きく撮影されているビデオデータを取
り出したいと考えている場合には、特定のカラーを青色
と指定し、この青色をより多く保有しているフレームを
代表画像とすることによって容易に地球が大きく撮影さ
れているブロックを取り出すことができる。
【0123】また、この実施例でも上記実施例19と同
様に、分割条件及び代表画像選択条件をテキストファイ
ルに定義し、再生手段46によってビデオオブジェクト
を定義する定義データに展開することが可能である。但
し、この実施例では、特定のカラーをより多く保有して
いるフレームを代表画像としているため、各フレームの
カラー情報を予めビデオデータファイルに設定しておく
ことが必要になる。
【0124】実施例22.また、ビデオデータファイル
は、映像だけでなく音声も情報として保有している。こ
のため、代表画像を選択する条件を音の大きさにするこ
とも可能である。たとえば、道路の交通状態を撮影した
ビデオデータファイルがあったとする。このビデオデー
タファイルは、ある一定の間隔ごとに5フレーム連続し
て撮影するものであった。車輌事故が発生した時の映像
をユーザが必要としているような場合、車の衝突音はか
なり大きな音であるため、音の大きさをフレーム間で比
較して、より大きな音を持つフレームを代表画像とすれ
ばユーザは容易に事故を撮影したブロックを得ることが
できる。
【0125】実施例23.また、上記実施例19〜実施
例22ではブロックの分割条件を5フレーム単位として
いたが、フレームの数だけでなく時間を分割条件にして
も構わない。たとえば、60分のビデオデータファイル
があったとする。これを10分を1ブロックとして分割
することも可能である。
【0126】実施例24.また、ブロックの分割条件を
トラック単位に分割することも可能である。トラック単
位に分割することによって、データ量の多いビデオデー
タから必要とする映像を取り出す場合には、ユーザは効
率良く必要とする映像を得ることができる。
【0127】実施例25.また、上記実施例1〜実施例
24及び、以下に説明を行なう実施例26〜実施例29
では、この発明におけるビデオデータ管理方式を実現す
るために、Windowsを利用したシステム構成にな
っているが、Windowsに限らず別のシステム環境
下(例えばMIT(米マサチューセッツ工科大学)のX
−Window)においても実現することが可能であ
る。
【0128】実施例26.この実施例では、図2に示さ
れたビデオデータ管理方式のシステム構成図における定
義データ記憶部を、検索用の属性を付加したデータベー
スの形式で構成する。図46、図47に、検索用の属性
の付加された定義データ記憶部の内容の一例を示す。図
46において、104は検索用属性テーブルであり、1
05は表示用属性テーブルである。また、図47におい
て、106は複合オブジェクト定義テーブルであり、1
07はビデオオブジェクト定義テーブルである。この実
施例では図に示すように検索用属性テーブルの名称は、
「MEDIALIB」であり、表示用属性テーブル10
5の名称は、「VOCON」である。また、複合オブジ
ェクト定義テーブル106の名称は「VOREL」であ
り、ビデオオブジェクト定義テーブル107の名称は
「VODEF」である。検索用属性テーブル104にお
いて、ObjectIDはビデオオブジェクトのキーと
なる項目である。また、PartsNoはアプリケーシ
ョンプログラムからの検索用に用いられるデータ項目で
ある。図48を用いて説明する。図48は、この検索用
属性テーブル「MEDIALIB」を参照するときの検
索コマンドの一例である。このコマンドは「MEDIA
LIBという名称のテーブルを参照して、PartsN
oが「w001」のデータのObjectIDを結果と
して返しなさい」というコマンドである。このようなコ
マンドを用いることによってアプリケーションからビデ
オオブジェクトを検索することが可能になる。図46に
示す検索用属性テーブルにおいては検索用のデータ項目
としてPartsNoのみが示されているが、アプリケ
ーションの必要性に応じて任意の検索用項目を設定する
ことが可能である。図48に示す検索コマンドの結果と
してはObjectID「0001」が返される。
【0129】実施例27.次に、実施例26で得られた
ObjectID「0001」から得られるビデオオブ
ジェクトについて説明する。図49は、ビデオオブジェ
クトの展開を示す図である。図において104は、検索
用属性テーブル、105は表示用属性テーブル、107
はビデオオブジェクト定義テーブルであり、7aはビデ
オデータ記憶部に記憶されたビデオデータファイルであ
る。表示用属性テーブル105のデータ項目について説
明する。ObjectIDは、前述した検索用属性テー
ブルのObjectIDに相当するものである。VOb
jectIDは、ビデオオブジェクト定義テーブル10
7のキーとなる項目であり、ビデオデータ記憶部に記憶
されたビデオデータの一部分であるビデオオブジェクト
を示している。VObjectTypeは、その値によ
りVObjectIDに格納された値が複合オブジェク
ト定義テーブル106、あるいはビデオオブジェクト定
義テーブル107のどちらに格納されているかを示すフ
ラグとして用いられている。VideoWidthは表
示幅、VideoHeightは表示高さ、Video
XPosは表示位置(X座標)、VideoYPosは
表示位置(Y座標)であり、既に図6で示したビデオオ
ブジェクトファイルの表示形式に関する定義の表示幅、
高さ、表示開始位置(X)、表示開始位置(Y)にそれ
ぞれ相当する。図50は表示用属性テーブル105の他
の例を示す図である。図において、ObjectID
「0004」に対応するVObjectIDは「p00
1」であり、図49において、ObjectID「00
01」に対応するVObjectIDと同一である。V
ideoWidthに注目して両者を比較すると、図4
9におけるObjectID「0001」のVideo
Widthが「240」であるのに対して、図50のO
bjectID「0004」のVideoWidthは
「320」である。また、VideoHeightを比
較すると、図49では「120」であるのに対して、図
50では「240」となっている。このように、Obj
ectIDとVobjectIDを分離して設けること
によりビデオデータ記憶部に記憶されたビデオデータフ
ァイルから呼び出すVideoObjectが共通の物
である場合には、VideoObjectの定義、即
ち、VObjectID「p001」、は1度だけして
おけば良く、更に、実際にアプリケーションから呼び出
して用いるVideoObjectは、解像度の異なる
別のビデオデータとして利用することが可能となる。同
様に、図50に示すObjectID「0005」は、
VObjectID「p001」というビデオオブジェ
クトを利用しているが、図49におけるObjectI
D「0001」とは表示位置が異なるのでアプリケーシ
ョンから見た場合には別のビデオオブジェクトとなる。
図49において、ObjectID「0001」を用い
て表示用属性テーブル105を検索すると、VObje
ctID「p001」が得られる。VObjectTy
peが「0」であるので、VObjectID「p00
1」はビデオオブジェクト定義テーブル107において
定義されていることが判断できる。そこで、VObje
ctID「p001」をキーにしてビデオオブジェクト
定義テーブル107を検索すると、「c:¥video
1.avi」というビデオデータファイルに記憶された
ビデオデータの「10」フレーム目から「100」フレ
ームであることが判る。
【0130】次に、図51を用いて複数のビデオオブジ
ェクトを結合した複合ビデオオブジェクトについて説明
する。図51においては、アプリケーションから要求さ
れたデータがObjectID「0002」であったこ
とを前提としている。ObjectID「0002」を
キーにして表示用属性テーブル105を検索すると、V
ObjectID「c001」が得られる。また、VO
bjectTypeが「1」であるので、VObjec
tID「c001」については、複合オブジェクト定義
テーブル106に定義されていることが判断できる。そ
こで複合オブジェクト定義テーブル106を参照する
と、VObjectID「c001」は、「p002」
というビデオオブジェクトと「p003」というビデオ
オブジェクトが結合されたものであることがわかる、そ
こで、ビデオオブジェクト定義テーブル107を参照す
ることによって、VObjectID「p002」が示
すビデオオブジェクト即ち、「c:¥video2.a
vi」というビデオデータファイルに記憶されるビデオ
データの「60」フレーム目から「120」フレーム目
までのビデオオブジェクトに、VObjecID「p0
03」に定義されている「c:¥video3.av
i」というビデオデータファイルの「100」フレーム
目から「300」フレーム目というビデオオブジェクト
を結合させたものをビデオオブジェクト「c001」と
して得ることができる。
【0131】以上のように、図51では、ビデオオブジ
ェクト定義テーブルに定義された複数のビデオオブジェ
クトを複合オブジェクト定義テーブル106において、
再生順にまとめて一つのビデオオブジェクトとしてい
る。
【0132】実施例28.前述した実施例では、ビデオ
オブジェクト定義テーブル107で定義された複数のビ
デオオブジェクトを、複合オブジェクト定義テーブル1
06で再生順に一つにまとめてビデオオブジェクトを作
成している。この実施例においては、更に複合オブジェ
クト定義テーブルで定義されている複合ビデオオブジェ
クトを、複合ビデオオブジェクトの構成要素とする場合
について説明する。
【0133】図52、図53は、この実施例で用いる定
義データ記憶部の一例である。図において用いられてい
る符号は、前述した実施例と同一であるので説明は省略
する。図52に示すようにこの実施例では、アプリケー
ションから呼び出されたビデオオブジェクトがObje
ctID「0003」であることを前提としている。O
bjectID「0003」をキーにして表示用属性テ
ーブル105を検索すると、VObjectID「c0
02」が得られる。また、VObjectTypeが
「1」であるので、VObjectID「c002」
は、複合オブジェクト定義テーブル106において定義
されていることが判断できる。VObjectID「c
002」をキーとして複合オブジェクト定義テーブル1
06を検索すると、図53に示す複合オブジェクト定義
テーブル106においてビデオオブジェクト「p00
2」とビデオオブジェクト「c001」の結合されたも
のであることが分る。まず、「p001」についてビデ
オオブジェクト定義テーブル107を検索して「c:¥
video1.avi」の「10」フレーム目から「1
00」フレーム目が得られる。次に、「c001」とい
うビデオオブジェクトを複合オブジェクト定義テーブル
およびビデオオブジェクト定義テーブルにおいて検索す
ると、複合オブジェクト定義テーブルからVObjec
tID「c001」は、ビデオオブジェクト「p00
2」とビデオオブジェクト「p003」が結合されたも
のであるという定義が得られる。その定義データをもと
に、VObjectID「p002」をビデオオブジェ
クト定義テーブル107を参照して、「c:¥vide
o2.avi」というビデオデータファイルの「60」
フレーム目から「120」フレーム目をビデオオブジェ
クトとして得ることができ、更に、VObjectID
「p003」に対して「c:¥video3.avi」
というビデオデータファイルの「100」フレームから
「300」フレーム目を一つのビデオオブジェクトとし
て得ることができる。この結果として、最終的には、 VObjectID「c002」=「p001」+「p
002」+「p003」 となる。
【0134】以上のように、この実施例においては、コ
ーデック方式や解像度の異なる複数のビデオソースか
ら、仮想的にビデオデータを作成して、ビデオデータを
効率良く管理できるビデオデータ管理方式について説明
した。
【0135】実施例29.この実施例では、ビデオオブ
ジェクト作成手段の動作について説明する。図54は複
合ビデオオブジェクトを含むObjectを、ビデオオ
ブジェクト作成手段が解析するときの手順を説明する図
である。前述した実施例で既に説明したように、モデル
通りにObjectの解析を行なうと、ObjectI
D「0002」からVObjectID「c001」を
得るのはオープン時に行なわれる。再生要求が発生した
とき、VObjectID「c001」の解析を行な
い。「p002」と「p003」が指定順に従って、再
生される。この手順に従ってビデオオブジェクト作成手
段が動作すると、再生時に複合ビデオオブジェクトの解
析を行ない、その定義データの内容に従って、複合ビデ
オオブジェクトを複数のビデオオブジェクトに展開する
ので、再生要求を受け取ってから再生結果を出力するま
での時間が長くかかるという欠点がある。図55は、ビ
デオオブジェクト作成手段の他の動作の手順を示す図で
ある。図55に示す手順によれば、ObjectID
「0002」に対してアプリケーションから要求があっ
たときに、オープン時に定義データを参照して表示用属
性テーブルを参照してVObjectID「c001」
を得、続いて複合オブジェクト定義テーブルを参照し
て、VObjectID「c001」から「p002」
と「p003」の結合関係を得ることができる。従って
この時点で、ObjectID「0002」は、ビデオ
オブジェクト「p002」と「p003」が結合された
ものであるということが分る。再生要求が発生したとき
にはすぐに再生動作を発生することができる。
【0136】以上のように、この実施例では、複合オブ
ジェクト定義テーブルをメモリ内に持つことをせず、再
生時のオーバーヘッドを少なくすることができる。
【0137】この発明によれば、定義データ記憶部に記
憶する定義データをデータベースの形式で記憶するの
で、アプリケーションの必要性に応じて任意の検索属性
をデータ項目として設けることができる。また、アプリ
ケーションから要求されるビデオオブジェクトとビデオ
データ記憶部に記憶されるビデオデータファイルの一部
分を完全に切り離し独立させて管理させることができ
る。このため同一のビデオオブジェクトについては、定
義を一度だけすれば良く重複して定義データを持つ必要
がなくなる。
【0138】また、コーデック方式や解像度の異なる複
数のビデオデータから仮想的に一つのビデオオブジェク
トを作成することができるので、ビデオデータを効率良
く管理できるようになる。
【0139】実施例30.この実施例では代表画像選択
手段によりビデオデータ記憶部に記憶されている画像デ
ータから代表画像を選択し、選択した代表画像をビデオ
データ記憶部に記憶する例について以下に説明を行う。
【0140】図56はビデオデータ管理方式のシステム
構成図である。図において、6〜10は上記実施例1に
おいて説明を行った図2と同様であるため説明は省略す
る。50は代表画像選択手段であり、表示中のビデオオ
ブジェクト10よりビデオオブジェクトを代表するフレ
ームを選択し、選択した代表フレームに識別子を付加し
て、ビデオデータ記憶部7に記憶する。さらに、定義デ
ータ記憶部8は代表フレームの識別子を記憶する。図5
7に、代表フレームの識別子が付加された定義データ記
憶部の内容について示す。
【0141】図57に示された代表フレームの識別子を
付加した定義データ記憶部において、104は検索用属
性のためのテーブル、105は表示用属性のためのテー
ブル、106はオブジェクトの結合関係のためのテーブ
ル、107aは、オブジェクトの定義のためのテーブル
である。図57において、ビデオオブジェクトの定義1
07aにそのビデオオブジェクトに対する代表フレーム
を格納する属性Representativeを付加す
る。
【0142】図58は、代表画像選択手段を示す流れ図
である。図59は、代表フレーム選択を行うための画面
の一例を示す図である。図58の流れ図に従い、図57
の検索用属性テーブル104よりPartsNo「W0
01」が示すビデオオブジェクトを再生し、代表フレー
ムを選択する手順について以下に説明を行う。始めに、
図59に示す画面より「ファイル」を選択する。「ファ
イル」を選択すると図示しないが「PartsNo」を
入力する入力枠が表示されるので、「W001」を入力
する(S70)。「PartsNo」を入力すると、ビ
デオオブジェクト作成手段9により、検索したビデオオ
ブジェクト定義テーブル107aの内容が図59の定義
テーブル表示領域210に表示される。ユーザは表示内
容を確認し、Play220をクリックし、ビデオオブ
ジェクトを再生する(S71)。代表画像を設定する場
合は、再生途中に代表選択240をクリックすると、表
示中の1フレームを代表フレームとすることができる
(S72)。代表フレームを設定すると、定義テーブル
表示領域210に代表フレームの識別子を表示する。こ
の実施例では、ビデオオブジェクトの格納場所である
「c:¥video1.avi」の拡張子を「bmp」
としてビデオオブジェクト作成手段9が自動的に識別子
を作成している。しかし、ユーザが図59の画面より任
意の名称を識別子に入力してもかまわない。識別子が決
定すると、代表フレームの画像情報がビデオデータ記憶
部7に「c:¥video1.bmp」の名称で格納さ
れる。さらに、定義データ記憶部8には、図57にある
ビデオオブジェクト定義テーブル107aのvobje
ctID「p001」のRepresentative
に「c:¥video1.bmp」が定義される。
【0143】以上のように、ユーザは表示されているビ
デオオブジェクトを見ながら、視覚的に代表フレームを
決定することができる。また、図59の定義テーブル表
示領域210に示されている格納場合をユーザが任意に
変更し、別のビデオデータを表示対象とすることもでき
る。この場合、開始250をクリックすると開始フレー
ムを設定でき、終了260をクリックすると終了フレー
ムを設定できる。
【0144】実施例31.この実施例では、上記実施例
30において説明した代表フレームの設定手順に基づい
て設定した代表フレームと、テキスト情報をリンクさせ
る手順について以下に説明を行う。
【0145】図60は代表画像の表示例を示す図であ
る。図61(A)は、リンク作成の確認を行う画面を示
す図である。図61(B)は、リンク先の情報の種類を
指定する画面を示す図である。図62(A)はリンク先
の情報が格納されているファイルを選択する画面を示す
図である。図62(B)はリンク先の情報を表示してい
る画面を示す図である。図63は、リンク操作の手順を
示す流れ図である。
【0146】次に、図63の流れ図に従い、リンク操作
の手順について説明を行う。始めに、代表フレームの再
生を行う(S80)。図60の画面より「ファイル」を
選択すると、図示しないが代表フレームの識別子を入力
する入力枠が表示されるので、ユーザは再生する代表フ
レームの識別子を入力する。識別子を指定すると、図6
0のように代表フレームが表示される。この実施例の代
表フレームは、花が3つ表示されている画像を代表フレ
ームとしている。次に、表示されている代表フレームの
画像の中から、リンクを行う領域(以下「アンカー」と
称する)を設定する(S81)。アンカーの設定は図6
0にある270〜276のアンカー設定用ボタンを使用
し、表示されている画像に対し、領域をマークする。確
認画面が図61(A)のように表示されるので、設定が
正しく、引き続きリンク操作を行う場合には「はい」を
選択する。図60では3つの花の内、1つの花をアンカ
ーした。アンカー設定終了後、図61(B)のように、
リンク先の情報が格納されているメディアの種類が表示
されるので、メディアの選択を行う(S82)。ここで
は「テキスト」を選択する。「テキスト」を選択する
と、リンクコマンドが発行され(S83)、図62
(A)のようにファイル選択画面が表示される。ユーザ
はリンク先の情報が格納されているファイルを選択し
(S84)、プレビュアーボタンを押す。この実施例で
はリンク先のファイルを「flower.txt」、デ
ィレクトリを「text」と選択する。すると、図62
(B)のようにリンク情報が表示される(S85)。
【0147】上記の手順でリンク操作を行うと、代表フ
レームに対し、リンク先の情報が格納されているファイ
ルがビデオオブジェクト作成手段9により対応づけられ
る。そして、ビデオオブジェクトの再生中に、ユーザに
よりリンク操作のリクエストが行われると、図56のビ
デオオブジェクト定義テーブル107aから、現在再生
中のビデオオブジェクトに対する代表フレームの識別子
をビデオオブジェクト作成手段9が検索する。検索され
た代表フレームの識別子を基に、ビデオデータ記憶部7
を検索し、検索した代表フレームを静止画として表示
し、ユーザはリンク操作を行い、リンク情報を参照する
ことができる。
【0148】以上のように、上記のように構成されたビ
デオデータ管理方式では、ビデオデータに関する代表フ
レームを定義データとして記憶しているので、リンク操
作を行いたいときには、ビデオデータから代表フレーム
を呼び出し、その代表フレーム上でリンク操作を行う。
ユーザはそのシーンを代表する静止画上でリンク操作を
行うことになるので、動画像上から直接リンク操作を行
う方式に比べてリンク操作の簡易化を実現できる。
【0149】
【発明の効果】この発明によると、ビデオオブジェクト
作成手段がビデオデータの一部分をビデオオブジェクト
として定義する定義データを参照して、ビデオデータか
らビデオオブジェクトを動的に出力する。このため、従
来ではビデオオブジェクト毎にビデオデータファイルを
作成していたので、ビデオデータファイルを保存するス
ペースを必要としていた。しかし、この発明によって、
定義データを記憶するファイル(例えばテキストファイ
ル)を作成すれば、仮想的にビデオオブジェクトを得る
ことができるので、ビデオデータファイルを保管するた
めのスペースを省スペース化できる。また、定義データ
の内容を変更することによって、容易にビデオデータか
ら出力するビデオオブジェクトを変更することができ
る。
【0150】また、複合ビデオオブジェクトを更に他の
複合ビデオオブジェクトを構成する要素として定義する
ことが可能であるので、一度定義した複合ビデオオブジ
ェクトを何度でも利用することができる。また、複合ビ
デオオブジェクトを単体のビデオオブジェクトと同じよ
うに扱うことができるので、全てのビデオオブジェクト
を同一に取り扱うことができ、ビデオデータを効率良く
管理、利用することができる。
【0151】また、上記ビデオオブジェクト作成手段
が、第1と第2のビデオオブジェクトを結合関係に基づ
いてビデオデータからビデオオブジェクトを動的に出力
する。このため、例えば1つのビデオデータファイルか
ら不連続にいくつかのビデオデータを取り出し、これら
を結合関係に基づいて編集し、1つのビデオオブジェク
トを得ることができる。また、複数のビデオデータファ
イルから連続、或いは、不連続にビデオデータを取り出
し、これらを結合関係に基づいて編集し、1つのビデオ
オブジェクトを得ることができる。
【0152】また、ビデオオブジェクトを複合したこと
によって発生する再生時の負荷を、利用者に感じさせず
に再生することができる。
【0153】また、ビデオオブジェクトのいずれか一方
を複合ビデオオブジェクトとする事によって、上記発明
よりも、ビデオオブジェクトを作成する時のユーザの目
的に応じて複合ビデオオブジェクトの定義データの使
用、未使用を臨機応変に行なうことができる効果があ
る。
【0154】また、ビデオオブジェクトの再生を行なう
場合、既にビデオオブジェクトの結合関係は解析済みで
あるため、再生動作を直ちに実行できる効果がある。
【0155】また、定義データ記憶部にビデオデータの
表示位置を定義できるとともに、上記ビデオオブジェク
ト作成手段が、定義された表示位置に基づいてビデオオ
ブジェクトを表示する。このため、ユーザは独自の画面
設計に基づいてビデオオブジェクトを任意の位置に表示
することができる。
【0156】また、定義データ記憶部にビデオデータの
解像度を定義できるとともに、上記ビデオオブジェクト
作成手段が、定義された解像度に従い、ビデオオブジェ
クトを表示する。このため、例えば、複数の解像度が異
なるビデオデータよりそれぞれビデオオブジェクトを取
り出し、1つのビデオオブジェクトを作成する場合で
も、元のビデオデータの解像度にとらわれることなく、
容易に1つのビデオオブジェクトを作成できる。
【0157】また、ユーザは代表画像選択手段によりビ
デオオブジェクトを再生しながら代表画像を選択し、ビ
デオデータ記憶部に上記代表画像を記憶させることがで
きる。また、ビデオオブジェクト作成手段により、定義
データ記憶部に記憶されている代表画像の結合関係に基
づいて、複数の代表画像を連続して再成する。このた
め、ユーザは容易に代表画像だけを再生することができ
る効果がある。
【0158】また、ビデオオブジェクト作成手段は、上
記代表画像と動画、静止画、音声情報、テキスト情報の
いずれかの情報をリンクする。このため、従来動画に対
して情報をリンクしていた方法に比べ、情報を検索する
ために必要な情報量を少なくできる効果がある。また、
ユーザはビデオデータを再生することなく、代表画像を
再生して上記情報をリンクできるので、膨大なビデオデ
ータの中からリンク対象とする画像を検索するよりも、
容易にリンク操作が行える効果がある。
【0159】さらに、ユーザはビデオデータを複数のブ
ロックに分割し、分割した各ブロックの代表画像を画面
に表示し、表示した代表画像より代表画像選択手段によ
って1つの代表画像を選択できる。このため、ビデオデ
ータの格納状態により、例えば、5フレーム毎に、或い
は、50秒毎にタイトル画像が撮影されているビデオデ
ータである場合は、5フレーム毎、或いは、50秒毎に
ビデオデータをブロックに分割する。このように、分割
したブロックの先頭フレームを代表画像とすれば、ユー
ザは容易に必要とするタイトル画像を得ることができ
る。また、再生手段が、選択した代表画像を含むブロッ
クを再生表示する。このため、ユーザは上記のようなビ
デオデータがあった場合、タイトル画像だけでなく、関
係する映像についても、画面に表示して確認することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明におけるビデオデータ管理方式を実
現するマルチメディアシステムのシステム構成図であ
る。
【図2】 この発明におけるビデオデータ管理方式のシ
ステム構成図である。
【図3】 この発明の実施例1から実施例13における
DLL版(1)の画像表示例を示す図である。
【図4】 この発明の実施例1及び実施例14のDLL
版(2)における画像表示例を示す図である。
【図5】 この発明の実施例1及び実施例15のスタン
ドアロン版における画像表示例を示す図である。
【図6】 この発明の実施例1におけるビデオオブジェ
クトファイルに定義されている定義データの一例を示す
図である。
【図7】 この発明の実施例2におけるDLL版(1)
のソフトウエア構成を示す図である。
【図8】 この発明の実施例2におけるビデオオブジェ
クトファイルに定義されている定義データの一例を示す
図である。
【図9】 この発明の実施例2におけるDLL版(1)
のvoSendCommandを説明した図である。
【図10】 この発明の実施例2におけるDLL版
(1)のビデオオブジェクトプレーヤのプログラム構成
図である。
【図11】 この発明の実施例2におけるDLL版
(1)のビデオオブジェクトプレーヤのメイン処理を説
明した図である。
【図12】 この発明の実施例2におけるDLL版
(1)のビデオオブジェクトプレーヤのメイン処理の手
順を示す流れ図である。
【図13】 この発明の実施例2におけるビデオオブジ
ェクトファイルオープン処理の手順を示す流れ図であ
る。
【図14】 この発明の実施例2におけるメッセージ判
断処理の手順を示す流れ図である。
【図15】 この発明の実施例2におけるビデオオブジ
ェクトプレーヤ初期化処理の手順を示す流れ図である。
【図16】 この発明の実施例2におけるビデオデータ
再生処理の手順を示す流れ図である。
【図17】 この発明の実施例2におけるビデオデータ
再生終了処理の手順を示す流れ図である。
【図18】 この発明の実施例2におけるビデオオブジ
ェクトプレーヤ終了処理の手順を示す流れ図である。
【図19】 この発明の実施例2におけるビデオオブジ
ェクトデータ更新処理の手順を示す流れ図である。
【図20】 この発明の実施例2におけるビデオデータ
再描画処理の手順を示す流れ図である。
【図21】 この発明の実施例3におけるビデオオブジ
ェクトファイルに定義されている定義データの一例を示
す図である。
【図22】 この発明の実施例4におけるビデオオブジ
ェクトファイルに定義されている定義データの一例を示
す図である。
【図23】 この発明の実施例6及び実施例7における
ビデオオブジェクトを上下に表示する場合の例を示す図
である。
【図24】 この発明の実施例6及び実施例7における
ビデオオブジェクトを左右に表示する場合の例を示す図
である。
【図25】 この発明の実施例8におけるビデオオブジ
ェクトファイルに定義されている定義データの一例と画
面表示例を示す図である。
【図26】 この発明の実施例9におけるビデオオブジ
ェクトファイルに定義されている定義データの一例と画
面表示例を示す図である。
【図27】 この発明の実施例10におけるビデオオブ
ジェクトファイルに定義されている定義データの一例を
示す図である。
【図28】 この発明の実施例11におけるビデオオブ
ジェクトファイルに定義されている定義データの一例を
示す図である。
【図29】 この発明の実施例12におけるビデオオブ
ジェクトファイルに定義されている定義データの一例を
示す図である。
【図30】 この発明の実施例13におけるビデオオブ
ジェクトファイルに定義されている定義データの一例を
示す図である。
【図31】 この発明の実施例14におけるDLL版
(2)のソフトウエア構成を示す図である。
【図32】 この発明の実施例14におけるDLL版
(2)のvoSendCommandを説明した図であ
る。
【図33】 この発明の実施例14におけるDLL版
(2)のビデオオブジェクトプレーヤのメイン処理を説
明した図である。
【図34】 この発明の実施例14におけるDLL版
(2)のビデオオブジェクトプレーヤのメイン処理の手
順を示す流れ図である。
【図35】 この発明の実施例15におけるスタンドア
ロン版でビデオデータ管理方式を実現するシステム構成
図である。
【図36】 この発明の実施例15におけるスタンドア
ロン版のビデオオブジェクトプレーヤのプログラム構成
図である。
【図37】 この発明の実施例15におけるスタンドア
ロン版のビデオオブジェクトファイルオープン処理の手
順を示す流れ図である。
【図38】 この発明の実施例15におけるスタンドア
ロン版のビデオデータ停止処理の手順を示す流れ図であ
る。
【図39】 この発明の実施例15におけるスタンドア
ロン版のビデオデータ再生処理の手順を示す流れ図であ
る。
【図40】 この発明の実施例15におけるスタンドア
ロン版のビデオオブジェクトプレーヤ終了処理の手順を
示す流れ図である。
【図41】 この発明の実施例19におけるビデオデー
タ管理方式を実現するためのシステム構成図である。
【図42】 この発明の実施例19における代表画像の
取り出しの一例を示した図である。
【図43】 この発明の実施例19におけるビデオオブ
ジェクトファイルの定義データの一例を示す図である。
【図44】 この発明の実施例20における代表画像の
取り出しの一例を示す図である。
【図45】 この発明の実施例21における代表画像の
取り出しの一例を示す図である。
【図46】 この発明の実施例26における定義データ
記憶部の内容を示す図である。
【図47】 この発明の実施例26における定義データ
記憶部の内容を示す図である。
【図48】 この発明の実施例26における定義データ
記憶部を検索する検索コマンドを示す図である。
【図49】 この発明の実施例27の定義データ記憶部
の内容と、その参照方法を示す図である。
【図50】 この発明の実施例27の表示用属性テーブ
ルを示す図である。
【図51】 この発明の実施例27の定義データ記憶部
の内容と、その参照方法を示す図である。
【図52】 この発明の実施例28の定義データ記憶部
の内容と、その参照方法を示す図である。
【図53】 この発明の実施例28の定義データ記憶部
の内容と、その参照方法を示す図である。
【図54】 この発明の実施例29のビデオオブジェク
ト作成手段の動作を示す図である。
【図55】 この発明の実施例29のビデオオブジェク
ト作成手段の動作を示す図である。
【図56】 実施例30におけるビデオデータ管理方式
のシステム構成図である。
【図57】 実施例30における代表フレームの識別子
が付加された定義データ記憶部の内容を示す図である。
【図58】 実施例30における代表画像選択手段を示
す流れ図である。
【図59】 実施例30における代表フレーム選択を行
うための画面の一例を示す図である。
【図60】 実施例31における代表画像の表示例を示
す図である。
【図61】 実施例31における画面を示す図である。
【図62】 実施例31における画面を示す図である。
【図63】 実施例31におけるリンク操作の手順を示
す流れ図である。
【符号の説明】
1 マルチメディアデバイスドライバ、2 ウィンドウ
プロシージャ、3 Windows、4 静的変数エリ
ア、5 ビデオオブジェクトプレーヤ、6 アプリケー
ション、7 ビデオデータ記憶部、7a ビデオデータ
ファイル、8定義データ記憶部、8a ビデオオブジェ
クトファイル、9 ビデオオブジェクト作成手段、10
ビデオオブジェクト、11 Authorware、
12他APからの制御管理部、13 ユーザ、14 ユ
ーザインタフェース、15ビデオオブジェクトに対する
コマンド発行部、16 ビデオオブジェクトファイルの
内容解析部、20 voSendCommand、21
vofopen、22 メッセージ判断処理、23
ビデオオブジェクトプレーヤ初期化処理、24 ビデオ
データ再生処理、25 ビデオデータ再生終了処理、2
6 ビデオオブジェクトプレーヤ終了処理、27 ビデ
オオブジェクトデータ更新処理、28ビデオデータ再描
画処理、30 ダイナミックリンクライブラリ、31
ドキュメントアーキテクチャー、32 ウィンドウサポ
ート、33 ドキュメントクラス、34 ビデオオブジ
ェクトファイルのオープンとコマンドの送信、35ユー
ザアプリケーションクラス、36 ビデオデータ停止コ
マンドの送信、37ビデオデータ再生コマンドの送信、
38 ビデオオブジェクトプレーヤ終了コマンドの送
信、39 object、40 ビデオデータファイ
ル、41 分割手段、42 ブロック、43 代表画像
表示手段、44 代表画像表示画面、45 選択手段、
46 再生手段、47 ブロック画像表示画面、50
代表画像選択手段、100 操作指示マーク、101
操作指示マーク、102 操作指示マーク、103 操
作指示マーク、104 検索用属性テーブル、105
表示用属性テーブル、106 複合オブジェクト定義テ
ーブル、107 オブジェクト定義テーブル、210
定義テーブル表示領域、220 Play、240代表
選択、250 開始、260 終了。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉良 賢治 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社情報システム研究所内 (72)発明者 高梨 郁子 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社情報システム研究所内 (72)発明者 永沼 和智 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社情報システム研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要素を有するビデオデータ管理方
    式(a)ビデオデータを記憶するビデオデータ記憶部、
    (b)上記ビデオデータ記憶部に記憶されたビデオデー
    タの一部分をビデオオブジェクトとして定義する定義デ
    ータを記憶する定義データ記憶部、(c)上記定義デー
    タ記憶部に記憶された定義データを参照して上記ビデオ
    データ記憶部に記憶されたビデオデータからビデオオブ
    ジェクトを動的に出力するビデオオブジェクト作成手
    段。
  2. 【請求項2】 上記定義データ記憶部は、上記定義デー
    タをデータベース形式で記憶することを特徴とする請求
    項1記載のビデオデータ管理方式。
  3. 【請求項3】 上記定義データ記憶部は、第1と第2の
    ビデオオブジェクトを定義する定義データを記憶すると
    ともに、第1と第2のビデオオブジェクトの結合関係を
    定義する定義データを記憶し、上記ビデオオブジェクト
    作成手段は、上記定義データ記憶部に記憶された結合関
    係に基づいてビデオデータ記憶部に記憶されたビデオデ
    ータから第1と第2のビデオオブジェクトを動的に出力
    することを特徴とする請求項1または請求項2記載のビ
    デオデータ管理方式。
  4. 【請求項4】 上記定義データ記憶部は、上記第1と第
    2のビデオオブジェクトの結合関係を複合ビデオオブジ
    ェクトとして定義する定義データを記憶することを特徴
    とする請求項3記載のビデオデータ管理方式。
  5. 【請求項5】 上記定義データ記憶部は、さらに少なく
    とも上記第1と第2のビデオオブジェクトのいずれか一
    方に上記複合ビデオオブジェクトを定義するとともに、
    上記ビデオオブジェクト作成手段は上記定義データ記憶
    部に記憶された複合ビデオオブジェクトの定義に基づい
    てビデオデータ記憶部に記憶されたビデオデータからビ
    デオオブジェクトを動的に出力することを特徴とする請
    求項3又は請求項4記載のビデオデータ管理方式。
  6. 【請求項6】 上記ビデオオブジェクト作成手段は、複
    合ビデオオブジェクトに定義された上記第1と第2のビ
    デオオブジェクトの結合関係をあらかじめ解析し、上記
    複合ビデオオブジェクトを第1と第2のビデオオブジェ
    クトに展開しておくことを特徴とする請求項5記載のビ
    デオデータ管理方式。
  7. 【請求項7】 上記定義データ記憶部は、ビデオデータ
    の表示位置を定義データとして記憶するとともに、上記
    ビデオオブジェクト作成手段は、定義データ記憶部に記
    憶されたビデオデータの表示位置に基づいてビデオオブ
    ジェクトを表示することを特徴とする請求項1から請求
    項6いずれかに記載のビデオデータ管理方式。
  8. 【請求項8】 上記定義データ記憶部は、ビデオデータ
    の解像度を定義データとして記憶するとともに、上記ビ
    デオオブジェクト作成手段は、定義データ記憶部に記憶
    されたビデオデータの解像度に基づいてビデオオブジェ
    クトを表示することを特徴とする請求項1から請求項6
    いずれかに記載のビデオデータ管理方式。
  9. 【請求項9】 上記ビデオデータ管理方式は、さらに、
    上記ビデオオブジェクトからビデオオブジェクトを代表
    する代表画像を選択する代表画像選択手段を備え、 上記ビデオデータ記憶部は、上記代表画像選択手段によ
    り選択された代表画像を記憶し、 上記定義データ記憶部は、上記ビデオデータ記憶部に記
    憶された代表画像を識別する識別子を定義データとして
    記憶し、上記代表画像の結合関係を定義するとともに上
    記ビデオオブジェクト作成手段は、定義データ記憶部に
    記憶された代表画像の識別子をもとに、上記ビデオデー
    タ記憶部に記憶された代表画像を動的に出力することを
    特徴とする請求項1から請求項8いずれかに記載のビデ
    オデータ管理方式。
  10. 【請求項10】 上記ビデオオブジェクト作成手段は、
    上記動的に出力した代表画像と動画、静止画、音声情
    報、テキスト情報のいずれかの情報をリンクすることを
    特徴とする請求項9記載のビデオデータ管理方式。
  11. 【請求項11】 以下の要素を有するビデオデータ管理
    方式 (a)複数画像を有するビデオデータを順に複数のブロ
    ックに分割する分割手段、(b)上記分割手段により分
    割された各ブロックの代表画像を選択し、分割したブロ
    ック順に代表画像を表示する代表画像表示手段、(c)
    上記代表画像表示手段により表示された代表画像のひと
    つを選択する選択手段、(d)上記選択手段により選択
    された代表画像が代表しているブロックを再生表示する
    再生手段。
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