JPH08133542A - 画像読み取り記録装置 - Google Patents

画像読み取り記録装置

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JPH08133542A
JPH08133542A JP28022094A JP28022094A JPH08133542A JP H08133542 A JPH08133542 A JP H08133542A JP 28022094 A JP28022094 A JP 28022094A JP 28022094 A JP28022094 A JP 28022094A JP H08133542 A JPH08133542 A JP H08133542A
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JP
Japan
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recording
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tip
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Pending
Application number
JP28022094A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromitsu Fukuda
裕光 福田
Kazuo Sakai
和夫 酒井
Kazuyasu Satou
和恭 佐藤
Masahisa Aoyanagi
正久 青柳
Akira Shimizu
清水  晃
Yoichi Narui
陽一 成井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication of JPH08133542A publication Critical patent/JPH08133542A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ロ−ル紙の特に小径時のカ−ル癖をよく除去す
ることで、小さな巻芯を用いたロ−ル紙を使用できるよ
うにし、装置の小型化を図る。 【構成】記録紙搬送方向上流側の凸部3の先端部と、記
録紙搬送方向下流側の凸部4の先端部と、プラテンロ−
ラ5と記録ヘッド6の加圧接触部とで形成される三角形
の内角のうち、上流側の凸部3の先端部の内角を鈍角と
した。また、記録紙搬送方向上流側の凸部3と記録紙搬
送方向下流側の凸部4の対向する平面で形成される記録
紙搬送路の間隔を、他に比べ狭くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置やプ
リンタ装置などに係り、特に、印字、搬送中に記録紙に
発生したカ−ル癖やロ−ル紙があらかじめもっているカ
−ル癖を除去する機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のロ−ル紙カ−ル取り機構は、例え
ば特開平5−58526号公報に記載のように、ロ−ル
紙巻径が小さくなり自重が軽くなった場合、ロ−ル紙テ
ンションの減少によるカ−ル取り性能の劣化を防ぐた
め、ロ−ル紙収容部の一部にロ−ル紙を押圧部材でバネ
を介して押し付け、テンションをかける構造になってい
た。この押圧部材による押し付け力は、ロ−ル紙の巻径
に応じて変えることができるように、押圧部材の一端で
ロ−ル紙外周に接触させている。カ−ル癖を除去する方
法としては、ロ−ル紙にテンションをかけ、あらかじめ
もっているカ−ル癖の方向と逆方向のカ−ルを与える部
材に摩擦接触させるものである。この方法は、小型、低
価格に実現できるため、パ−ソナルファクシミリなどに
適しているといえる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、バネ
の押し付け力と押圧部材の摩擦によりロ−ル紙にバック
テンションを付与するもので、ロ−ル紙収容部の壁部に
ロ−ル紙を押し付けるため、押し付け部でのロ−ル紙に
作用する面圧が大きくなり、ロ−ル紙の安定搬送が難し
くなる問題があった。また、カ−ル矯正部以外で、大き
な面圧が作用した状態でロ−ル紙記録面との摩擦接触が
発生するため、必要以上に記録面に傷をつけてしまい、
画質の低下を引き起こす問題があった。
【0004】本発明は、これらの問題点を解決し、ロ−
ル紙安定搬送の妨げとなる局部的な圧力集中を与えるこ
となくバックテンションを付与し、ロ−ル紙小径時のカ
−ル取り性能の劣化を防ぐことができるカ−ル取り機構
を備えた画像読み取り記録装置とすることを目的とす
る。また、画質を低下させないカ−ル取り機構を備えた
画像読み取り記録装置とすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像読み取り記録装置は以下の手段を備え
る。
【0006】(1)記録紙への印字記録を行う記録ヘッ
ドと、前記記録ヘッドとの間に記録紙を挾持して搬送す
る記録紙搬送ロ−ラと、ロール状の記録紙を収容する収
容部材と、記録紙のカ−ル癖を除去するカ−ル取り機構
とを備える画像読み取り記録装置において、前記カ−ル
取り機構は、記録紙搬送路途中に位置し記録紙の両面の
搬送方向に異なる位置に当接する2つの凸部を有し、こ
の2つの凸部の記録紙が当接するそれぞれの先端部と、
前記記録ヘッドと記録紙搬送ロ−ラとの加圧接触点とに
より形成される三角形の内角の内、記録紙搬送方向上流
側に配置した凸部の先端が成す角度が鈍角となるように
形成する。
【0007】(2)記録紙への印字記録を行う記録ヘッ
ドと、前記記録ヘッドとの間に記録紙を挾持して搬送す
る記録紙搬送ロ−ラと、ロール状の記録紙を収容する収
容部材と、記録紙のカ−ル癖を除去するカ−ル取り機構
とを備える画像読み取り記録装置において、前記カ−ル
取り機構は、記録紙搬送路途中に位置し記録紙の両面の
搬送方向に異なる位置に当接する2つの凸部を有し、こ
の2つの凸部の一部を成す平面部が対向して成す記録紙
搬送路の間隔が他の記録紙搬送路に比べ狭くする。
【0008】(3)(1)または(2)において、前記
2つの凸部のうち記録紙カ−ルの凸方向と逆方向にそり
を与える凸部を記録紙搬送方向下流側に配置する。
【0009】(4)(2)において、前記2つの凸部の
記録紙搬送方向上流側の凸部と下流側の凸部の対向する
平面の間隔は1乃至3mmの範囲内に、平面の長さは1mm
乃至10mmの範囲内に設ける。
【0010】(5)(2)において、前記2つの凸部の
記録紙搬送方向上流側の凸部と下流側の凸部の対向する
平面の間隔は1乃至3mmの範囲内に、平面の長さは3mm
乃至7mmの範囲内に設ける。
【0011】(6)(1)乃至(5)のいずれかにおい
て、前記2つの凸部の先端曲率半径がそれぞれ異なる。
【0012】(7)(6)において、前記2つの凸部の
先端曲率半径は、記録紙搬送方向下流側の凸部の先端曲
率半径が上流側の凸部の先端曲率半径よりも小さい。
【0013】(8)(6)または(7)において、前記
記録紙搬送方向下流側の凸部の先端曲率半径は、0.5
mm乃至1.5mmの範囲内とする。
【0014】(9)(6)または(7)において、前記
記録紙搬送方向下流側の凸部の先端曲率半径は、1mm±
0.3mmとする。
【0015】(10)(1)または(2)において、前
記記録紙搬送方向上流側の凸部は前記収容部材と一体構
造となって下シャ−シに取り付けられ、前記記録紙搬送
方向下流側の凸部は上シャ−シに取り付けられている。
【0016】(11)(1)または(2)において、前
記記録紙搬送方向下流側の凸部は、記録紙搬送ロ−ラと
記録紙に近接するように取り付けられており、記録紙の
カ−ル癖を除去するとともに、記録紙の搬送ガイドを兼
ねている。
【0017】(12)(1)または(2)において、前
記記録紙搬送方向下流側の凸部は、その凸部先端の位置
は前記ロ−ル状の記録紙側に他の部分は前記記録紙搬送
ロ−ラ側に成るように形成する。
【0018】(13)(1)または(2)において、前
記ロ−ル状の記録紙を回転自在に保持する回転保持部材
を備えている。
【0019】(14)(1)または(2)において、前
記記録紙搬送方向上流側の凸部先端は、装置底面からの
高さが前記ロ−ル状の記録紙の中心よりも高い。
【0020】(15)(1)または(2)において、前
記ロ−ル状の記録紙と記録紙搬送ロ−ラの間に、一端が
前記記録紙搬送方向上流側の凸部を成すU字形状のガイ
ドを有する。
【0021】
【作用】上記のごとく構成された、画像読み取り記録装
置のカ−ル取り機構の作用について以下に説明する。◆
記録紙搬送路に取り付けられたカ−ル取り機構は、2つ
の凸部を有し、この2つの凸部の対向する平面によって
形成される記録紙搬送路の間隔が、記録紙収容部と記録
紙搬送部間の記録紙搬送路の中で最も狭くなっている。
このような構成にすることで、カ−ル取りに必要な記録
紙のテンションが得られる。
【0022】また、カ−ル取り機構は、対向する2つの
凸部を有し、記録紙搬送路下流側に配置した凸部先端部
と、上流側に配置した凸部先端部と、記録紙搬送ロ−ラ
と記録ヘッドの加圧接触部とで形成される三角形の内角
のうち、上流側に配置した凸部先端部の内角が鈍角とな
っている。このような構成にすることで、カ−ル取りを
行う下流側の凸部先端部の内角を鋭角にすることができ
るため、下流側の凸部に対する巻き付け角度を大きくす
ることができ、大きなカ−ル取り性能が得られる。
【0023】また、上流側に配置した凸部先端部の内角
を鈍角とすることにより、記録紙搬送ロ−ラをカ−ル取
り機構に近づけることができる。したがって、カ−ル取
り機構を含む画像読み取り記録装置の記録部を小型にす
ることができる。◆さらに、対向する2つの凸部が形成
する記録紙搬送路と、記録紙搬送方向下流側の凸部とU
字状のガイドにより記録紙搬送路の幅は夫々一定に保た
れる。◆これにより、カ−ル癖を除去する下流側の凸部
への記録紙の巻きつけ角度は一定に保たれ、記録紙には
これら2つの凸部によりテンションが加わった状態にな
る。
【0024】カ−ル癖を除去する下流側の凸部の先端曲
率半径を0.5mm以上1.5mm以下とし、上記作用によ
りここに記録紙を常に一定に巻きつけ、さらにテンショ
ンが加わることで、良好なカ−ル取り性能が得られる。
カ−ル癖の除去は、下流側の凸部の先端曲率半径を小さ
くすることでその効果が大きくなるが、曲率半径を0.
5mmよりも小さくすると、記録紙に傷がつき画質を劣化
させてしまう。記録紙に加わるテンションは、ロール紙
の径が小径となった場合、上流側の凸部と下流側の凸部
の略垂直方向の対向する平面の間隔を1乃至3mmとする
と、紙が有しているカール癖によりわん曲した紙が凸部
の対向する側面に当接することによって適度なテンショ
ンが得られる。
【0025】他の作用として、上流側の凸部は、収容部
材と一体構造となって下シャ−シに取り付けられてお
り、下流側の凸部は、上シャ−シに取り付けられている
ため、記録紙ジャムやロ−ル紙の交換時など上シャ−シ
を開けた場合に、下流側の凸部も同時に開放され、複雑
な紙通しの必要が無く操作性がよい。
【0026】また、ロ−ル紙と記録紙搬送ロ−ラの間
に、上に凸の部材とロ−ル紙収容部材の一端で構成され
るU字形状のガイドがあるため、ロ−ル紙と記録紙搬送
ロ−ラ間でロ−ル紙にたるみが発生した場合において
も、記録紙搬送ロ−ラに巻き込む恐れが無く、したがっ
て、記録紙ジャムなどのトラブルが発生しない。
【0027】
【実施例】本発明の一実施例を図1及至図3と図8を用
いて説明する。図1は画像読み取り記録装置に適用した
ロ−ル紙のカ−ル取り機構と、そのカ−ル取り機構を搭
載したファクシミリ装置の記録部の断面図を示す。ロ−
ル紙1からプラテンローラ5との間にはU字型を成すU
型搬送路21を備えており、このU型搬送路21は下シ
ャ−シ19に取り付けられたロ−ル紙1の収容部材2と
一体構造となっている。
【0028】ロ−ル紙1は収納部材2の中央部に備えた
ロール紙ホルダ18にその中心を挿入して保持されてい
る。◆U型搬送路21の一方の先端を構成する記録紙搬
送方向の上流側の凸部3の先端は図1に示すように丸み
をおびた形状となっており、また、その先端高さは、ロ
−ル紙1の中心よりも高くなっている。U型形状の他方
の先端は、プラテンロ−ラ5に近接しており、ロ−ル紙
1がたるんだ場合にプラテンロ−ラ5側に記録紙が近接
してプラテンロ−ラ5に巻きつくことを防止するように
なっている。◆一方、カ−ル癖を除去する記録紙搬送方
向の下流側の凸部4は、上シャ−シ7に取り付けられて
おり、その先端の曲率半径は1mmで、上流側の凸部3に
隣接して取り付けられている。
【0029】本実施例では、ロ−ル紙1は、装置小型化
のため巻芯径を1/2インチのものを用いた。ロ−ル紙
1が図中の1’のように巻径が小さくなると、通常用い
る1インチ巻芯径の場合よりもそのカ−ル癖が強くな
る。しかし、図8に示すように、上流側の凸部3の先端
部と、下流側の凸部4の先端部と、プラテンロ−ラ5と
記録ヘッド6の加圧接触部22とで形成される三角形の
内角のうち、上流側の凸部3の先端部の内角θ1が鈍角
となるように三角形の頂点を配置した。この結果、カ−
ル取りを行う下流側の凸部4の先端部の内角θ2を鋭角
にすることができ、ロ−ル紙1の巻き付け角度を大きく
することができる。したがって、良好なカ−ル取り性能
が得られる。
【0030】また、搬送方向上流側の凸部3の先端曲率
半径はロール紙にカールを与える作用をするため大き
く、搬送方向下流側の凸部4の先端曲率半径はカールを
除去するように作用するため小径とするとよい。下流側
の凸部4の先端曲率半径は1mmとした。その結果カ−ル
が強くなっても良好なカ−ル取り性能が得られた。な
お、本実施例では搬送方向下流側の凸部4の先端曲率半
径を1mmとしたが、この値を0.5mmとしても同様の結
果が得られたが、0.5mm以下では記録紙に傷が付くと
いう不具合が発生した。また。半径が1.5mmでも効果
があるが、1.5mm以上ではロール紙の径の全域に渡っ
て良好な効果を得るには不都合であった。
【0031】さらに、上流側の凸部3の先端部の内角θ
1を鈍角となるようにすることで、プラテンロ−ラ5と
記録ヘッド6をカ−ル取り機構に近づけることができ、
記録部を小型化できた。
【0032】図1において、上流側の凸部3の側面と下
流側の凸部4の側面で形成されるロ−ル紙搬送路を、そ
の間隔が3mm以下とした。ロ−ル紙巻径が小さくなると
上流側の凸部3の先端への巻きつき角度が大きくなり、
ロ−ル紙にテンションが加わり、カ−ル取り性能が保た
れる。カ−ル除去後のロ−ル紙1は、記録ヘッド6で記
録を行いながら、プラテンロ−ラ5によって搬送され
る。
【0033】本実施例のファクシミリ装置では、ロール
紙1に対し上側から接する下流側の凸部4及び記録ヘッ
ド6は、図3に示すように開閉支点25を中心として回
転する上ケ−ス8と一体となって上方に開放される構造
となっている。したがって、ロ−ル紙1の交換時は上ケ
−ス8を開放し、ロール紙ホルダ18にロール紙を挿入
し、そのロール紙をプラテンローラ5まで引出した状態
で上ケース8をその上にかぶせることにより狭い搬送路
に横方向から紙通しする必要がなく、メンテナンスが容
易に行える。上流側の凸部3は、ロ−ル紙1の収容部材
2と一体となって下ケ−ス9に取り付けられている。
【0034】図2には本発明のカ−ル取り機構の斜視図
を示す。下流側の凸部4の幅方向の長さは、ロ−ル紙1
の幅よりも両側に夫々約10mm長くなっており、ロ−ル
紙1が多少斜めにセットされ斜行した場合でも、下流側
の凸部4の幅からロ−ル紙1が外れることはない。した
がって、安定したカ−ル取り性能が維持できる。例え
ば、ロ−ル紙1としてB4サイズを用いた場合、ロール
紙の幅は、257mmであるため、下流側の凸部4の幅
は277mmとした。なお、両側に長くする幅は装置小型
化のためには短い方が良く、他の構成部材の製作精度、
構造から両側に夫々3mmとしても良い。
【0035】図3には、カ−ル取り機構を搭載したファ
クシミリ装置全体の概略を示す。このファクシミリ装置
は、記録ヘッド6、プラテンロ−ラ5で構成される印字
機構に、前記カ−ル取り機構を付加した記録部と、読み
取りセンサ12、センサロ−ラ11で構成される原稿読
み取り機構に、原稿搬送ロ−ラ13と分離片14で構成
される原稿自動給紙機構を付加した読み取り部を備える
ものである。
【0036】原稿自動給紙機構は、給紙トレイ16上に
一度に複数枚セットされた原稿15を一枚一枚に分離、
搬送するものであり、ファクシミリの使用頻度が比較的
高く、ビジネス用ファクシミリの付加機構である。そし
て、記録部、原稿読み取り機構、原稿自動給紙機構の駆
動を制御する制御部30を備える。
【0037】なお、送信またはコピ−する原稿がほとん
ど一枚ずつで、原稿の給紙を手差しとしても操作上ほと
んど問題とならないパ−ソナル用ファクシミリでは、こ
の原稿自動給紙機構は省いても良い。一枚に分離された
原稿15は、原稿ガイド10に沿って搬送され、読み取
りセンサ12で原稿内の情報を読み取った後、装置外に
排出される。
【0038】本実施例では、記録紙の排出側を装置前部
とした場合、記録部が装置前部、読み取り部が装置中央
から後部に配置されているが、その位置関係には、特に
なんら制約はない。◆また、本実施例では図4に示す上
流側の凸部3の先端と下流側の凸部4の先端のそれぞれ
の先端高さの差Xを5mmとしたが、このXは5mmに限る
ものではなく、以下に示す範囲内に設けても良い。図5
は、上流側の凸部3と下流側の凸部4の高さとカ−ル取
り性能について図4に示すXの値を変えたときのカ−ル
取り性能を示す。性能評価はロ−ル紙の巻径が小径時
で、カ−ル癖が強い場合のものについて行った。カ−ル
取り性能は、カ−ル除去後の記録紙に残った曲率を測定
した。 この曲率の値は0に近ければカ−ルがよく取れ
ていることを示す。曲率は0.04/mm以上であると記
録紙が若干わん曲した状態となるため0.04/mm以下
が望ましい範囲といえる。さらに、Xが1mm以下では紙
へのテンション負荷が不安定となる。これにより、先端
高さの差Xの値としては、望ましくは1mm以上10mm以
下であり、さらに望ましくは、3mm以上7mm以下であ
る。このような値にすることで、記録紙曲率を小さくす
ることができ、良好なカ−ル取りが行える。
【0039】次に、本発明の他の実施例を図6、図7を
用いて説明する。本実施例では、前記実施例のカール取
り性能をさらに向上させたものであり、用いる装置の構
造は前記実施例と同一である。ロ−ル紙1のカ−ル癖方
向と逆方向のカ−ルを与え、これにテンションを加えて
カ−ル除去を行う方式の問題点としては、待機時(未使
用時)のカ−ル取り機構による、ロ−ル紙の折れ曲がり
が考えられる。この折れ曲がりが発生する原因は、図6
に示すように、プラテンロ−ラ5とヘッド押しつけバネ
17でプラテンロ−ラ5に押し付けられた記録ヘッド6
によって搬送されるロ−ル紙1には、常にロ−ル紙1の
自重と上流側の凸部3との摩擦によりテンションが加わ
っているためである。
【0040】この状態でプラテンロ−ラ5が停止する
と、テンションが加わった状態のまま下流側の凸部4に
沿ってロ−ル紙1が停止してしまい、時間が経過するに
つれて、下流側の凸部4の先端形状と同形状の折れ曲が
りが、ロ−ル紙1の先端に発生してしまう。これを防ぐ
には、記録ヘッド6を退避させる方法や、下流側の凸部
4を退避させる方法などの対策が考えられるが、どちら
も構造が複雑になってしまいコストアップにつながる。
そこで、図6の矢印に示した方向にロ−ル紙1を搬送し
た後(記録終了後)、図7に示すようにプラテンロ−ラ
5を矢印の方向に逆回転させる。プラテンローラ5の逆
回転は、制御部30からの指令により行う。 このとき
収容部材2内のロ−ル紙1は、自重により逆回転しない
ため、下流側の凸部4からロ−ル紙1が離れ、また、こ
のようにすることで、ロ−ル紙1のテンションが開放さ
れるため、下流側の凸部4の先端形状の跡が残らない。
逆回転により戻す長さは、下流側の凸部4とU型搬送路
21により形成する記録紙搬送路内に記録紙が折れ曲が
らない程度にする。◆本実施例によれば、装置の待機時
にロールへ折れ曲がりを与えることなく良好なカール除
去を行うことができる。
【0041】次に、本発明の他の実施例を図9により説
明する。本実施例は前記図1乃至図3及び図8を用いた
実施例に対しロール紙ホルダ18を除去した装置の例で
ある。本実施例によればロール紙1は小型化すると収納
部材2の底部側に位置するため搬送方向上流側の凸部3
へのロール紙の巻き付き角を大きくできロール紙小径化
に伴う軽量化によるバックテンションの低減を補う効果
がある。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、ロ−ル紙のカ−ルを除
去する下流側の凸部に対するロ−ル紙巻き付け角度を大
きくすることができるため、ロ−ル紙の小径化を行った
場合においても、良好なカ−ル取り性能が得られる。ま
た、ロ−ル紙にテンションを与える上流側の凸部をプラ
テンローラ側に近接して配置できるため、ロール紙とプ
ラテンローラ間の距離を短くでき、結果としてカ−ル取
り機構を備えた画像記録部の小型化が実現できる。した
がって、この記録部を搭載した、ファクシミリやプリン
タも小型に実現できる。
【0043】また、記録終了後はプラテンロ−ラを一旦
逆回転させ、ロ−ル紙と下流側の凸部が離れるようにす
ることで、待機時におけるロ−ル紙先端折れ曲がりを防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる画像読み取り記録装
置記録部の断面図である。
【図2】図1の実施例の画像読み取り記録装置のカ−ル
取り機構部の斜視図である。
【図3】図1の記録部を搭載したファクシミリ装置の全
体概略図である。
【図4】記録紙搬送方向上流側の凸部と下流側の凸部の
先端高さの差Xの説明図である。
【図5】先端高さの差Xとカ−ル取り性能の関係を示す
説明図である。
【図6】本発明の他の実施例に係わるカ−ル取り機構の
動作説明図である。
【図7】本発明の他の実施例に係わるカ−ル取り機構の
動作説明図である。
【図8】本発明の実施例に係わるカ−ル取り機構と記録
部で構成される三角形の関係を説明する図である。
【図9】本発明の他の実施例に係わる画像読み取り記録
装置記録部の断面図である。
【符号の説明】
1…ロ−ル紙、2…収容部材、3…上流側の凸部、4…
下流側の凸部、5…プラテンロ−ラ、6…記録ヘッド、
7…上シャ−シ、8…上ケ−ス、9…下ケ−ス、10…
原稿ガイド、11…センサロ−ラ、12…読み取りセン
サ、13…原稿搬送ロ−ラ、14…分離片、15…原
稿、16…給紙トレイ、17…ヘッド押しつけバネ、1
8…ロ−ル紙ホルダ、19…下シャ−シ、21…U型搬
送路、22…加圧接触部、25…開閉支点、30…制御
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青柳 正久 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 清水 晃 茨城県勝田市稲田1410番地 株式会社日立 製作所パーソナルメディア機器事業部内 (72)発明者 成井 陽一 茨城県勝田市稲田1410番地 株式会社日立 製作所パーソナルメディア機器事業部内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録紙への印字記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドとの間に記録紙を挾持して搬送する記録
    紙搬送ロ−ラと、ロール状の記録紙を収容する収容部材
    と、記録紙のカ−ル癖を除去するカ−ル取り機構とを備
    える画像読み取り記録装置において、前記カ−ル取り機
    構は、記録紙搬送路途中に位置し記録紙の両面の搬送方
    向に異なる位置に当接する2つの凸部を有し、この2つ
    の凸部の記録紙が当接するそれぞれの先端部と、前記記
    録ヘッドと記録紙搬送ロ−ラとの加圧接触点とにより形
    成される三角形の内角の内、記録紙搬送方向上流側に配
    置した凸部の先端が成す角度が鈍角となるように形成し
    て成ることを特徴とする画像読み取り記録装置。
  2. 【請求項2】記録紙への印字記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドとの間に記録紙を挾持して搬送する記録
    紙搬送ロ−ラと、ロール状の記録紙を収容する収容部材
    と、記録紙のカ−ル癖を除去するカ−ル取り機構とを備
    える画像読み取り記録装置において、前記カ−ル取り機
    構は、記録紙搬送路途中に位置し記録紙の両面の搬送方
    向に異なる位置に当接する2つの凸部を有し、この2つ
    の凸部の一部を成す平面部が対向して成す記録紙搬送路
    の間隔が他の記録紙搬送路に比べ狭いことを特徴とする
    画像読み取り記録装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の画像読み取り記
    録装置において、前記2つの凸部のうち記録紙カ−ルの
    凸方向と逆方向にそりを与える凸部を記録紙搬送方向下
    流側に配置することを特徴とする画像読み取り記録装
    置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の画像読み取り記録装置に
    おいて、前記2つの凸部の記録紙搬送方向上流側の凸部
    と下流側の凸部の対向する平面の間隔は1乃至3mmの範
    囲内に、平面の長さは1mm乃至10mmの範囲内に設ける
    ことを特徴とする画像読み取り記録装置。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の画像読み取り記録装置に
    おいて、前記2つの凸部の記録紙搬送方向上流側の凸部
    と下流側の凸部の対向する平面の間隔は1乃至3mmの範
    囲内に、平面の長さは3mm乃至7mmの範囲内に設けるこ
    とを特徴とする画像読み取り記録装置。
  6. 【請求項6】請求項1及至5のいずれかに記載の画像読
    み取り記録装置において、前記2つの凸部の先端曲率半
    径がそれぞれ異なることを特徴とする画像読み取り記録
    装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の画像読み取り記録装置に
    おいて、前記2つの凸部の先端曲率半径は、記録紙搬送
    方向下流側の凸部の先端曲率半径が上流側の凸部の先端
    曲率半径よりも小さいことを特徴とする画像読み取り記
    録装置。
  8. 【請求項8】請求項6または7に記載の画像読み取り記
    録装置において、前記記録紙搬送方向下流側の凸部の先
    端曲率半径は、0.5mm乃至1.5mmの範囲内とするこ
    とを特徴とする画像読み取り記録装置。
  9. 【請求項9】請求項6または7に記載の画像読み取り記
    録装置において、前記記録紙搬送方向下流側の凸部の先
    端曲率半径は、1mm±0.3mmとすることを特徴とする
    画像読み取り記録装置。
  10. 【請求項10】請求項1または2に記載の画像読み取り
    記録装置において、前記記録紙搬送方向上流側の凸部は
    前記収容部材と一体構造となって下シャ−シに取り付け
    られ、前記記録紙搬送方向下流側の凸部は上シャ−シに
    取り付けられていることを特徴とする画像読み取り記録
    装置。
  11. 【請求項11】請求項1または2に記載の画像読み取り
    記録装置において、前記記録紙搬送方向下流側の凸部
    は、記録紙搬送ロ−ラと記録紙に近接するように取り付
    けられており、記録紙のカ−ル癖を除去するとともに、
    記録紙の搬送ガイドを兼ねていることを特徴とする画像
    読み取り記録装置。
  12. 【請求項12】請求項1または2に記載の画像読み取り
    記録装置において、前記記録紙搬送方向下流側の凸部
    は、その凸部先端の位置は前記ロ−ル状の記録紙側に他
    の部分は前記記録紙搬送ロ−ラ側に成るように形成して
    なることを特徴とする画像読み取り記録装置。
  13. 【請求項13】請求項1または2に記載の画像読み取り
    記録装置において、前記ロ−ル状の記録紙を回転自在に
    保持する回転保持部材を備えていることを特徴とする画
    像読み取り記録装置。
  14. 【請求項14】請求項1または2に記載の画像読み取り
    記録装置において、前記記録紙搬送方向上流側の凸部先
    端は、装置底面からの高さが前記ロ−ル状の記録紙の中
    心よりも高いことを特徴とする画像読み取り記録装置。
  15. 【請求項15】請求項1または2に記載の画像読み取り
    記録装置において、前記ロ−ル状の記録紙と記録紙搬送
    ロ−ラの間に、一端が前記記録紙搬送方向上流側の凸部
    を成すU字形状のガイドを有することを特徴とする画像
    読み取り記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7166191B2 (en) * 2002-09-30 2007-01-23 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Curl straightening method for image receiving paper for sublimation dye transfer and curl straightening device therefor
JP2007160652A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Seiko Epson Corp 記録装置

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