JP2009190799A - ロール紙給紙機構及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロール紙に付いたカールの矯正に際して、コンパクトな機構で、ロール紙にジャムを発生させることなく、十分にカールを矯正できるようにする。
【解決手段】ロール紙30の巻き外側の端部を給紙口111bから巻き出して搬送可能な給紙ローラ130と、給紙ローラ130によって搬送されたロール紙30のカールを矯正可能なカール矯正手段140とを備え、カール矯正手段140は、ロール紙30に付いているカールの方向と逆方向にロール紙30を反転させるためのU字状の反転ガイド141と、反転ガイド141のU字状の内側に隙間を持って配置された矯正ローラ142と、反転ガイド141と矯正ローラ142との間にあるロール紙30の搬送方向に矯正ローラ142を回転駆動する駆動手段とを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、記録紙が円筒状に巻かれてカールが付いたロール紙を回転させて巻き出すとともに、巻き出されたロール紙のカールを矯正可能なロール紙給紙機構及び画像形成装置に係るものである。そして、詳しくは、ロール紙を巻き出しながらカールを矯正しても、ロール紙を安定的に搬送できるようにした技術に関するものである。
従来より、画像形成装置1つであるプリンタには、記録紙として、1枚ずつのカット紙を使用するタイプと、長尺の記録紙を紙管等に円筒状に巻き付けたロール紙を使用するタイプとがある。そして、近年では、デジタルカメラの普及等により、高画質で印画する際にコスト面で有利なロール紙が広く使用されるようになっている。
また、ロール紙を使用するプリンタとして、プラテンに対向するように設けられたサーマルヘッドを用いるサーマルプリンタが知られている。そして、このサーマルプリンタを大別すると、感熱性のロール紙に対して直接印画を行う感熱記録タイプと、インクリボンを使用してロール紙に印画を行う熱転写タイプとがあり、そのどちらのタイプでも、複数の発熱抵抗体がライン上に配列されたサーマルヘッドが用いられている。
ここで、感熱記録タイプの場合には、感熱性のロール紙の記録面に形成された各感熱発色層をサーマルヘッドの熱によって順次発色させることにより、フルカラーの印画結果が得られるようになっている。一方、熱転写タイプの場合には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色のインクが塗布されたインクリボンを使用し、この各色のインクをサーマルヘッドの熱によってロール紙に転写することにより、フルカラーの印画を実現している。そして、そのどちらの場合でも、印画のたびに必要量が引き出され、印画された範囲が規定の大きさに切断されて排紙される。
このように、ロール紙は、印画によって消費され、ロール紙を使い切った後は、新たなロール紙を補充して次の印画に備えるが、ロール紙を補充する場合、最初に、プリンタに装填したロール紙の巻き外側の端部を巻き出し、プリンタ内の所定の搬送経路にロール紙を通す「頭出し作業」を行う。そして、このような頭出し作業は、ロール紙を補充する都度、繰り返される。
ところが、この頭出し作業の際に、ロール紙の記録面が巻き外側になるように巻かれていると、使用者がロール紙の記録面に素手で触れて記録面を汚損したり、ロール紙の記録面にゴミが付着したりして、印画結果に悪影響を与えてしまう。そのため、記録面を巻き内側になるようにして巻き、記録面が汚損等されないようにしたロール紙があるが、このようなロール紙に印画を行うと、印画後のカールの端部が上に向かう方向となり、一般的な銀塩写真の印画紙とは逆に、記録面側が凹んだ形になってしまう。
そこで、ロール紙に付いたこのようなカールを矯正できるようにした技術が知られている。すなわち、カールの方向と逆方向にロール紙を反転させるような急激なカーブを持った搬送経路を設け、その搬送経路を通してカールの矯正を行う技術や、巻き出されたロール紙の搬送経路中に反転ローラを設け、この反転ローラによってカールの方向と逆方向にロール紙を屈曲させてカールを矯正する技術である。
例えば、下記の特許文献1には、印画されたロール紙をカール矯正部材に当接させ、排出方向を変化させるサーマルプリンタが開示されている。このような特許文献1に記載の技術によれば、カール矯正部材によってカールの方向と逆方向にロール紙が反転するようになるので、ロール紙に付いたカールを矯正できる。
特許第3491524号公報
また、下記の特許文献2には、ロール紙の残量を検出し、残量が少なくなると送りローラ(反転ローラ)を上方向に移動させ、カールの方向と逆方向にロール紙を湾曲させるようなテンションを加えるサーマルプリンタが開示されている。このような特許文献2に記載の技術によれば、移動した送りローラによってカールの方向と逆方向にロール紙が屈曲するようになるので、ロール紙に付いたカールを矯正できる。
特開2004−223715号公報
しかし、上記の特許文献1の技術のように、ロール紙をカール矯正部材に当接させる構成では、低温の影響等でロール紙の剛性が高くなった際に、カール矯正部材からの抵抗力が大きくなる。そのため、カール矯正部材に最初に当接するロール紙の先端が座屈してしまうことがある。一方、座屈しないようにカール矯正部材の曲率を小さくすると、カールの矯正が不十分となってしまう。
また、上記の特許文献2の技術は、巻き出されたロール紙の搬送経路中に上方向に移動する送りローラ(反転ローラ)を設けているので、送りローラの移動機構が必要となり、サーマルプリンタが大型化してしまう。一方、送りローラを移動させないようにすると、ロール紙の先端をサーマルヘッドに向けて搬送しつつ、カールの方向と逆方向にロール紙を屈曲させるための従動ローラが必要となり、回転駆動される送りローラに従動ローラを押し付けてロール紙を搬送しなければならない。すると、送りローラの前後に配置された搬送ローラとの間に速度差が生じ、ロール紙のジャムが発生する一因となる。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、ロール紙に付いたカールの矯正に際して、コンパクトな機構で、ロール紙にジャムを発生させることなく、十分にカールを矯正できるようにすることである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
本発明の請求項1に記載の発明は、記録紙が円筒状に巻かれてカールが付いたロール紙を回転させて巻き出すとともに、巻き出された前記ロール紙のカールを矯正可能なロール紙給紙機構であって、前記ロール紙を収納し、収納された前記ロール紙の巻き外側の端部を外部に巻き出すための給紙口が形成された収納体と、前記収納体の内部に前記ロール紙を回転可能に支持する支持手段と、前記支持手段によって支持された前記ロール紙の巻き外側の端部を前記給紙口から巻き出して搬送可能な給紙ローラと、前記給紙ローラによって搬送された前記ロール紙のカールを矯正可能なカール矯正手段とを備え、前記カール矯正手段は、前記ロール紙に付いているカールの方向と逆方向に前記ロール紙を反転させるためのU字状の反転ガイドと、前記反転ガイドのU字状の内側に隙間を持って配置された矯正ローラと、前記反転ガイドと前記矯正ローラとの間にある前記ロール紙の搬送方向に前記矯正ローラを回転駆動する駆動手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の発明は、記録紙が円筒状に巻かれてカールが付いたロール紙を回転させて巻き出すとともに、巻き出された前記ロール紙のカールを矯正可能なロール紙給紙機構を備える画像形成装置であって、前記ロール紙給紙機構は、前記ロール紙を収納し、収納された前記ロール紙の巻き外側の端部を外部に巻き出すための給紙口が形成された収納体と、前記収納体の内部に前記ロール紙を回転可能に支持する支持手段と、前記支持手段によって支持された前記ロール紙の巻き外側の端部を前記給紙口から巻き出して搬送可能な給紙ローラと、前記給紙ローラによって搬送された前記ロール紙のカールを矯正可能なカール矯正手段とを備え、前記カール矯正手段は、前記ロール紙に付いているカールの方向と逆方向に前記ロール紙を反転させるためのU字状の反転ガイドと、前記反転ガイドのU字状の内側に隙間を持って配置された矯正ローラと、前記反転ガイドと前記矯正ローラとの間にある前記ロール紙の搬送方向に前記矯正ローラを回転駆動する駆動手段とを備えることを特徴とする。
(作用)
上記の請求項1及び請求項4に記載の発明において、ロール紙給紙機構は、給紙ローラによって搬送されたロール紙のカールを矯正可能なカール矯正手段を備えている。そして、このカール矯正手段は、ロール紙に付いているカールの方向と逆方向にロール紙を反転させるためのU字状の反転ガイドと、反転ガイドのU字状の内側に隙間を持って配置された矯正ローラと、反転ガイドと矯正ローラとの間にあるロール紙の搬送方向に矯正ローラを回転駆動する駆動手段とを備えている。そのため、十分にカールを矯正できるように、反転ガイドのU字状の部分の内径を小さくしても、回転駆動される矯正ローラによってロール紙が円滑に搬送される。
上記の発明によれば、U字状の反転ガイドと、その内側に配置された矯正ローラとにより、カールの方向と逆方向にロール紙を反転させてカールを矯正するので、カール矯正手段をコンパクトにできる。また、反転ガイドのU字状の部分の内径を小さくしても、回転駆動される矯正ローラによってロール紙が円滑に搬送されるので、搬送の際に、ロール紙の先端が座屈したり、ロール紙にジャム等を発生させることなく、十分なカールの矯正が行える。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
なお、以下の実施形態では、本発明の画像形成装置として、サーマルヘッド11によってロール紙30に印画を行うサーマルプリンタ10を例に挙げて説明する。また、以下の実施形態において、本発明のロール紙給紙機構100は、ロール紙30をサーマルヘッド11に向けて給紙するものであり、サーマルプリンタ10内に設置された給紙カセット110(本発明における収納体に相当するもの)、ロール紙ホルダ120(本発明における支持手段に相当するもの)、給紙ローラ130、カール矯正手段140(反転ガイド141、矯正ローラ142)等によって構成されている。
図1は、本実施形態のサーマルプリンタ10の概要を示す側面図である。
図1に示すように、本実施形態のサーマルプリンタ10は、サーマルヘッド11とプラテンローラ12とを備えている。ここで、サーマルヘッド11は、プラテンローラ12と対向するように設けられ、プラテンローラ12に対して、接離方向に変位可能となっている。そして、印画を行う際は、サーマルヘッド11が下降し、プラテンローラ12との間でインクリボン20及びロール紙30を押圧する。
このようなサーマルプリンタ10において、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインクごとに色分けされたインクリボン20は、色変換処理された階調データに応じて供給リール21から引き出され、その後、ガイドローラ22を介してサーマルヘッド11とプラテンローラ12との間に導かれる。そして、ガイドローラ23を介して矢印の方向に搬送され、巻取りリール24に巻き取られる。
また、ロール紙30は、ロール紙給紙機構100の一部を構成するロール紙ホルダ120によって給紙カセット110の内部に回転可能に支持されている。そして、給紙ローラ130によって必要に応じて巻き出された後、後述するカール矯正手段140を構成する反転ガイド141と矯正ローラ142との間を通ってサーマルヘッド11とプラテンローラ12との間に導かれ、さらに、キャプスタンローラ13(本発明における搬送ローラに相当するもの)とピンチローラ14との間に挟持される。
ここで、サーマルプリンタ10に印画指令が入力されると、それまで上昇していたサーマルヘッド11が下降し、プラテンローラ12を押圧して、サーマルヘッド11とプラテンローラ12との間にインクリボン20及びロール紙30を挟持する。また、反時計回りに回転駆動されたキャプスタンローラ13と従動するピンチローラ14とにより、ロール紙30が矢印の方向に搬送される。同時に、インクリボン20が供給リール21から引き出され、巻取りリール24に向けて搬送される。
この状態でサーマルヘッド11の発熱抵抗体が通電駆動されると、発熱抵抗体から発生した熱がインクリボン20に伝達される。すると、インクリボン20上のインクが昇華され、ロール紙30に転写されて印画が行われる。そして、印画の終了後は、ロール紙30が所定の長さに切断され、排紙される。
このように、本実施形態のサーマルプリンタ10は、給紙カセット110内に収納されたロール紙30に印画を行った後、所定の長さに切断して排紙するものである。
図2は、本実施形態のサーマルプリンタ10に使用するロール紙30及びロール紙ホルダ120を示す斜視図である。
図2に示すように、ロール紙30は、巻芯を介さずに記録紙が円筒状に巻き回されたものである。そして、このロール紙30は、記録面31が巻き内側になるように巻かれており、記録面31が汚損等されることを防止している。そのため、ロール紙30には、記録面31側が凹んだ形のカールが付くこととなる。
ここで、ロール紙30の巻き内側には、ペーパーホルダ120が挿入されている。このペーパーホルダ120は、ロール紙30を給紙カセット110(図1参照)の内部に回転可能に支持するものであり、両端間の寸法がロール紙30の幅方向の寸法よりも長い軸部121を有している。そのため、ペーパーホルダ120をロール紙30に挿入すると、軸部121がロール紙30の両側面から突出する。
また、ペーパーホルダ120は、ロール紙30を巻き内面から保持する保持部122を有している。そのため、ロール紙30を給紙カセット110(図1参照)の内部に収納すると、ロール紙30は、軸部121及び保持部122を介して給紙カセット110に支持される。そして、この保持部122は、両端間の寸法がロール紙30の幅方向の寸法よりも短くなっているので、ペーパーホルダ120をロール紙30に装着した際に、厳密な位置合わせをしなくても、保持部122がロール紙30の側面から飛び出さない。
図3は、本実施形態のサーマルプリンタ10(ロール紙給紙機構100)における給紙カセット110を示す斜視図である。
また、図4は、図3に示す給紙カセット110からロール紙30を巻き出した状態を示す斜視図である。
図3及び図4に示すように、ロール紙給紙機構100の一部を構成する給紙カセット110は、カセット本体部111と、カセット本体部111に取り付けられた開閉可能なカセット蓋112とを備える硬質樹脂製のケースである。そして、この給紙カセット110の内部にロール紙30が収納されている。
このように、ロール紙30を給紙カセット110に収納するのは、ロール紙30の装填性等を考慮したものである。すなわち、ロール紙30を使用するサーマルプリンタ10(図1参照)は、装填されたロール紙30を使い切ると、新たなロール紙30を補充する必要がある。その場合、給紙カセット110を介することなく新たなロール紙30をサーマルプリンタ10内に装〓し、位置合わせ等をして蓋を閉めるようにすると、装填の際に、サーマルプリンタ10の内部機器に触れ、故障の原因となるおそれがある。
そこで、給紙カセット110を使用し、この給紙カセット110内にロール紙30を収納することにより、手元でのロール紙30の装填を可能としている。そのため、サーマルプリンタ10の故障や汚損を防止できるだけでなく、装填作業の安全性が向上し、装填作業が迅速化されるので、ロール紙30の装填の煩わしさが軽減される。
ここで、給紙カセット110のカセット本体部111には、その内部に収納されたロール紙30に対する給紙ローラ130(図4参照)の圧接用の開口部111a(図3参照)が形成されている。すなわち、ロール紙30を収納した給紙カセット110がサーマルプリンタ10(図1参照)に装着されると、図4に示すように、サーマルプリンタ10の内部に取り付けられた給紙ローラ130が開口部111aを通してロール紙30の巻き外側の表面に圧接するようになる。
さらに、カセット本体部111には、ロール紙30の巻き外側の端部を給紙カセット110の外部に巻き出すための給紙口111b(図3参照)が設けられている。そのため、給紙ローラ130(図4参照)を反時計回りに回転駆動すると、ロール紙30が給紙口111bから図4に示す矢印のように巻き出される。そして、巻き出されたロール紙30には、記録面31(図4参照)側が凹んだ形のカールが付いている。
図5は、本実施形態のサーマルプリンタ10(ロール紙給紙機構100)における給紙カセット110を示す断面図である。
図5に示すように、ロール紙給紙機構100の一部を構成する給紙カセット110の内部には、カセット本体部111の内側に形成された支点111cを中心として回動する支持部材114と、この支持部材114をフラップ115の先端部に向けて付勢するバネ部材116と、カセット本体部111の内側に形成されたガイド溝111dに沿って移動するとともに、カセット蓋112を開閉するための左右一対のアーム117とが組み込まれている。また、ロール紙30は、ロール紙ホルダ120の軸部121をカセット本体部111の内側に形成されたV字状のホルダ溝111eに挿入することによって収納されている。
ここで、ロール紙30の収納に際しては、カセット蓋112を開けた状態で、軸部121をカセット本体部111のホルダ溝111eに挿入する。その後、カセット蓋112を閉じると、カセット蓋112は、アーム117との連結部112aを中心として回動するとともに、アーム117がガイド溝111dに沿って押し込まれる。すると、アーム117のピン117aが支持部材114の上面から離れ、支持部材114がバネ部材116の付勢によって支点111cを中心として上方に回動し、先端側が持ち上げられる。そのため、支持部材114の先端側の上面は、ロール紙ホルダ120の軸部121を押し上げるように作用し、軸部121をホルダ溝111eのV字状の屈曲部よりも奥側に押し上げることとなる。
したがって、ロール紙30をカセット本体部111に収納し、カセット蓋112を閉じれば、ロール紙30の外周面がバネ部材116の付勢によって開口部111a及びフラップ115に当接することとなる。ただし、上述したように、ロール紙30は、記録面31が内周側になっているので、ロール紙30の外周面が開口部111a等に当接しても何ら問題は生じない。
また、給紙カセット110がサーマルプリンタ10(図1参照)内に装〓されると、図5に示すように、給紙ローラ130が開口部111aを通してロール紙30の外周面と圧接するようになるので、ロール紙30の外周面が開口部111aから離れる。一方、フラップ115の先端部は、ロール紙30の外周面に当接し続ける。そのため、給紙ローラ130を反時計回りに回転させると、フラップ115の先端部がロール紙30の巻き外側の端部を給紙口111bに向けて誘導するように作用するので、ロール紙30は、給紙口111bから給紙カセット110の外部に巻き出される。
ここで、給紙ローラ130によって給紙口111bから巻き出されたロール紙30は、記録面31側が凹んだ形のカールが付いている。そして、このカールの方向は、一般的な銀塩写真の印画紙と逆方向になっている。そのため、本実施形態のサーマルプリンタ10(ロール紙給紙機構100)は、ロール紙30のこのようなカールを矯正するため、カール矯正手段140(図1参照)を備えている。
図6は、本実施形態のサーマルプリンタ10におけるロール紙給紙機構100の周辺部を示す側面図である。
また、図7は、図6に示すロール紙給紙機構100におけるカール矯正手段140の周辺部を示す側面図である。
図6に示すように、ロール紙給紙機構100は、ロール紙30を収納する給紙カセット110(図6では、給紙カセット110を構成するカセット本体部111の内枠を図示)と、給紙カセット110の内部にロール紙30を回転可能に支持するロール紙ホルダ120と、ロール紙30を巻き出して搬送可能な給紙ローラ130と、ロール紙30のカールを矯正可能なカール矯正手段140とを備えている。
ここで、カール矯正手段140は、給紙ローラ130によるロール紙30の搬送方向(矢印の方向)の下流側に配置されており、U字状の反転ガイド141と、反転ガイド141のU字状の内側に隙間を持って配置された矯正ローラ142とを備えている。そして、反転ガイド141には、U字状に沿って複数の反転ローラ143が取り付けられており、矯正ローラ142は、駆動手段(図示せず)によって回転駆動されるようになっている。なお、矯正ローラ142の直径は、反転ガイド141のU字状の部分の内径(各反転ローラ143の表面)からロール紙30の紙厚よりも大きい一定の隙間(2〜3mm)を差し引いたものとなっており、ロール紙30は、この隙間を通過する。
また、ロール紙30は、それぞれ独立して回転駆動される給紙ローラ130、矯正ローラ142、及びキャプスタンローラ13(図1参照)により、給紙カセット110からサーマルヘッド11(図1参照)に向けて搬送される。この際、ロール紙30を円滑に搬送するため、矯正ローラ142及びキャプスタンローラ13によるロール紙30の搬送速度は、それぞれ同じになるように設定されているが、給紙ローラ130は、矯正ローラ142及びキャプスタンローラ13よりも速い速度で回転駆動される。そして、給紙カセット110内で付いているロール紙30のカールは、サーマルヘッド11に至る前に矯正される。
このようなロール紙30のカールの矯正について詳述すると、図7に示すように、ロール紙30の外周面に圧接した給紙ローラ130を反時計回りに回転駆動させれば、ロール紙30と給紙ローラ130との摩擦力によってロール紙30が時計回りに回転する。すると、ロール紙30の巻き外側の先端がフラップ115によって分離され、給紙口111bから巻き出される。
このようにして巻き出されたロール紙30には、巻き内側に向かうカールが付いているが、ロール紙30は、給紙口111bから巻き出された後、カール矯正手段140の反転ガイド141と矯正ローラ142との間を通過する。この反転ガイド141は、ロール紙30に付いているカールの方向と逆方向に曲がるU字状のものなので、ロール紙30に付いたカールは、この反転ガイド141によって矯正される。
ここで、このようなカールの矯正は、ロール紙30の搬送方向を急激に変化させるものなので、ロール紙30は、反転ガイド141を通過する際に、大きな抵抗を受けることとなる。しかしながら、反転ガイド141の内側に配置された矯正ローラ142がロール紙30の搬送方向に回転駆動されるので、ロール紙30は、反転ガイド141と矯正ローラ142との間を円滑に通過する。
しかも、反転ガイド141には、矯正ローラ142との間にあるロール紙30の搬送に伴って従動回転する複数の反転ローラ143が取り付けられている。また、矯正ローラ142は、摩擦係数の高いゴム材料で形成されており、キャプスタンローラ13(図1参照)と同じ速度でロール紙30を搬送する。そのため、ロール紙30は、その先端が座屈したり、ジャム等が発生したりすることなく、十分にカールが矯正された状態で、サーマルヘッド11(図1参照)に向けて搬送される。すなわち、本実施形態のサーマルプリンタ10(ロール紙給紙機構100)は、ロール紙30を安定的に搬送しつつ、ロール紙30に付いたカールを十分に矯正できるものである。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、例えば、以下のような種々の変形が可能である。
(1)本実施形態では、本発明の画像形成装置として、サーマルプリンタ10を例に挙げているが、サーマルプリンタ10に限らず、他の方式のプリンタや複写機等の各種の画像形成装置に適用できる。
(2)本実施形態では、給紙カセット110の給紙口111bのすぐ後にカール矯正手段140(反転ガイド141、矯正ローラ142)を配置しているが、カール矯正手段140の配置位置は、これに限られず、ロール紙30が所定の長さに切断されて排紙される前であれば、どこでも良い。
本実施形態のサーマルプリンタの概要を示す側面図である。 本実施形態のサーマルプリンタに使用するロール紙及びロール紙ホルダを示す斜視図である。 本実施形態のサーマルプリンタ(ロール紙給紙機構)における給紙カセットを示す斜視図である。 図3に示す給紙カセットからロール紙を巻き出した状態を示す斜視図である。 本実施形態のサーマルプリンタ(ロール紙給紙機構)における給紙カセットを示す断面図である。 本実施形態のサーマルプリンタにおけるロール紙給紙機構の周辺部を示す側面図である。 図6に示すロール紙給紙機構におけるカール矯正手段の周辺部を示す側面図である。
符号の説明
10 サーマルプリンタ(画像形成装置)
13 キャプスタンローラ(搬送ローラ)
30 ロール紙
100 ロール紙給紙機構
110 給紙カセット(収納体)
110b 給紙口
120 ロール紙ホルダ(支持手段)
130 給紙ローラ
140 カール矯正手段
141 反転ガイド
142 矯正ローラ
143 反転ローラ

Claims (5)

  1. 記録紙が円筒状に巻かれてカールが付いたロール紙を回転させて巻き出すとともに、巻き出された前記ロール紙のカールを矯正可能なロール紙給紙機構であって、
    前記ロール紙を収納し、収納された前記ロール紙の巻き外側の端部を外部に巻き出すための給紙口が形成された収納体と、
    前記収納体の内部に前記ロール紙を回転可能に支持する支持手段と、
    前記支持手段によって支持された前記ロール紙の巻き外側の端部を前記給紙口から巻き出して搬送可能な給紙ローラと、
    前記給紙ローラによって搬送された前記ロール紙のカールを矯正可能なカール矯正手段と
    を備え、
    前記カール矯正手段は、
    前記ロール紙に付いているカールの方向と逆方向に前記ロール紙を反転させるためのU字状の反転ガイドと、
    前記反転ガイドのU字状の内側に隙間を持って配置された矯正ローラと、
    前記反転ガイドと前記矯正ローラとの間にある前記ロール紙の搬送方向に前記矯正ローラを回転駆動する駆動手段と
    を備えることを特徴とするロール紙給紙機構。
  2. 請求項1に記載のロール紙給紙機構において、
    前記反転ガイドは、前記矯正ローラとの間にある前記ロール紙の搬送に伴って従動回転する反転ローラを備える
    ことを特徴とするロール紙給紙機構。
  3. 請求項1に記載のロール紙給紙機構において、
    前記矯正ローラは、前記反転ガイドのU字状の部分の内径から前記ロール紙の紙厚よりも大きい一定の隙間を差し引いた直径である
    ことを特徴とするロール紙給紙機構。
  4. 記録紙が円筒状に巻かれてカールが付いたロール紙を回転させて巻き出すとともに、巻き出された前記ロール紙のカールを矯正可能なロール紙給紙機構を備える画像形成装置であって、
    前記ロール紙給紙機構は、
    前記ロール紙を収納し、収納された前記ロール紙の巻き外側の端部を外部に巻き出すための給紙口が形成された収納体と、
    前記収納体の内部に前記ロール紙を回転可能に支持する支持手段と、
    前記支持手段によって支持された前記ロール紙の巻き外側の端部を前記給紙口から巻き出して搬送可能な給紙ローラと、
    前記給紙ローラによって搬送された前記ロール紙のカールを矯正可能なカール矯正手段と
    を備え、
    前記カール矯正手段は、
    前記ロール紙に付いているカールの方向と逆方向に前記ロール紙を反転させるためのU字状の反転ガイドと、
    前記反転ガイドのU字状の内側に隙間を持って配置された矯正ローラと、
    前記反転ガイドと前記矯正ローラとの間にある前記ロール紙の搬送方向に前記矯正ローラを回転駆動する駆動手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記ロール紙を搬送する搬送ローラを備え、
    前記矯正ローラは、前記駆動手段により、前記搬送ローラによる前記ロール紙の搬送速度と同じ搬送速度で前記ロール紙を搬送するように回転駆動される
    ことを特徴とする画像形成装置。
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