JPH0813234B2 - 硬い肉質の魚体の落し身製造処理方法 - Google Patents

硬い肉質の魚体の落し身製造処理方法

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JPH0813234B2
JPH0813234B2 JP4056437A JP5643792A JPH0813234B2 JP H0813234 B2 JPH0813234 B2 JP H0813234B2 JP 4056437 A JP4056437 A JP 4056437A JP 5643792 A JP5643792 A JP 5643792A JP H0813234 B2 JPH0813234 B2 JP H0813234B2
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meat
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flesh
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    • A23L17/00Food-from-the-sea products; Fish products; Fish meal; Fish-egg substitutes; Preparation or treatment thereof
    • A23L17/70Comminuted, e.g. emulsified, fish products; Processed products therefrom such as pastes, reformed or compressed products
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C25/00Processing fish ; Curing of fish; Stunning of fish by electric current; Investigating fish by optical means
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にカレイ類などのよ
うに魚肉が硬質な魚体を擂り潰して採肉する魚体の落し
身製造処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から蒲鉾やソーセージ等の原料とな
る魚肉の擂り身を製造するには、無端状に巡回するゴム
ベルトの上面適所に網ロールを圧接させてなる魚肉採取
機を使用し、この網ロールをゴムベルトの走行に同調さ
せて回転させながらゴムベルト上に魚肉(フィレー)を
供給して網ロール側に押し付けることにより魚肉を圧潰
し、すり潰した魚肉可食部分(以下、落し身という)を
網ロールに穿設している多数の透孔を通じて網ロール内
に採取し、この落し身から擂り身を加工することが行わ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな魚肉採取機では、鯖や鰯等の軟らかい肉質の魚体を
採肉処理することができても、カレイ類のように硬い肉
質の魚体では魚肉を網ロールとゴムベルト間で挟圧して
も網ロールに対する食い込みが悪くてすり潰すことが困
難であり、さらに、カレイ類はその形状からもフィレー
マシンによって三枚おろし等の処理を行うことができな
いので、魚肉採取機を採用して落し身を製造することが
困難である。
【0004】一方、上記のような魚肉採取機によって落
し身加工が可能な魚類は、その漁獲時期や漁獲高の変動
等によって年間を通じて安定的に供給されず、カレイ類
のような年間を通じて安定した漁獲量を確保できる魚体
から擂り身に供する落し身を製造することが要望されて
いる。本発明はこのような要望に鑑みてなされたもの
で、硬い肉質の魚体を頭部の切断やフィレー処理等を行
うことなく多量に且つ能率よく落し身に処理し得る落し
身製造処理方法の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の硬い肉質の魚体の落し身製造処理方法は、
回転中心軸に複数枚の円形カッタ板を小間隔毎に固着し
てなる分断処理機に硬質肉の魚体を定量的に供給して該
分断処理機の円形カッタ板により魚体を輪切り状に複数
分断し、この輪切り状分断片を洗浄装置に送り込んで
や汚れ、血液、内蔵などの夾雑物を除去したのち、表面
に突条又は突起を小間隔毎に突設してなる一対の回転ロ
ールからなるクラッシャに供給して該クラッシャの突条
又は突起で輪切り状分断片を圧潰することにより魚肉を
軟質化させ、しかるのち、魚肉採取装置に供給してこの
魚肉採取装置により採肉して落し身とし、この落し身を
多量の水と共に配管内を通じてタンク内に供給し、落し
身中に含有している骨や耳石等の夾雑物を沈澱させて除
去することを特徴とするものである。
【0006】
【作用】カレイ類などの硬い肉質を有する多量の魚体を
定量的に魚体分断処理機に供給すると、該魚体は頭尾、
背腹の方向に関係なく、頭部から尾部に亘ってランダム
な輪切り状に分断される。この分断片は水によって洗浄
され、鱗や汚れ、血液、内臓などの夾雑物が除去された
のち、クラッシャに連続的に供給され、該クラッシャに
よって、分断片の魚肉は圧潰処理されて軟質化し、魚肉
採取装置による採肉処理が可能となる。こうして得られ
た落し身には、細かい骨や耳石等の夾雑物が含まれてい
るので、多量の水と共にタンク内に供給し、夾雑物を沈
澱、除去して品質の向上を図る。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面について説明す
ると、図1、図2は落し身製造処理工程図であって、黄
金カレイ等のカレイ類などの硬い肉質を有する魚体は、
まず、ベルトコンベア1の搬送始端部上に多量に投入さ
れる。このベルトコンベア1の搬送終端側には、除鱗機
2、スラットコンベア3、定量供給機4、ピースカッタ
よりなる魚体分断処理機5、洗浄装置6、第1夾雑物分
離機7、クラッシャ8、魚肉採取装置9、第2夾雑物分
離機10が順次、直列状に配設されている。
【0008】除鱗機2は前方に向かって下方に適宜角度
傾斜してなる固定無孔筒2a内に適宜大きさの網目を有す
る回転網筒2bを設けると共に該回転網筒2bの内周面に送
り羽根2cを螺旋状に固着してなるものであり、その後端
受口2dをベルトコンベア1の搬送終端部下方に臨ませて
いると共に、後方側から内部に水を前方に向かって流動
させることにより、ベルトコンベア1から受口2d内に投
入される多量の魚体を該水の流れと送り羽根2cとによっ
て網筒2b内を出口2e側に向かって強制的に移動させ、魚
体同士の摺接さらには魚体と網筒2bとの摺接によって魚
鱗を剥離、除去すると共に、魚体に付着している不純物
を網目を通して無孔筒2aの下周部に開口した排出口から
下方に洗い落とすものである。
【0009】この除鱗機2の出口2eから排出される多量
の魚体はスラットコンベア3上に移載されて定量供給機
4側に搬送される。なお、魚鱗その他の不純物は、後述
する夾雑物分離機によって除去することもできるので、
除鱗機2やスラットコンベア3等を設けることなく、直
接、多量の魚体を定量供給機4に供給してもよい。
【0010】定量供給機4は、前方に向かって下方に傾
斜した傾斜板4aの両側に側壁板4b、4bを設けて、該傾斜
板4a上に必要に応じて水を流動させながら魚体を搬送す
ると共に、傾斜板4aの中間部にモータ駆動によって回転
する回転ブラシ4cを配設し、その下周部を傾斜板4aの上
面に接触又は近接させた状態にして回転させることによ
りこのブラシ4cと傾斜板4a間を通じて定量の魚体をその
回転速度に応じて連続的に前方に送り出すように構成し
ている。
【0011】なお、このような回転ブラシ4cによる定量
供給手段に代えて、一定間隔毎に適宜高さのエプロン板
を突設している傾斜スラットコンベアを採用し、該コン
ベアの速度を可変させることによって前後のエプロン板
間に一定数量の魚体を順次、収納状態にして搬送させる
ようにしてもよく、又、その他の適宜な定量供給手段を
採用してもよい。このように、魚体を適量供給する理由
は、後工程における魚体分断機5以降での魚詰まり等の
トラブルの発生をなくし、安定且つ能率よく各工程部で
の処理を可能にするために行われるものである。
【0012】定量供給機4の前端から定量的に搬出され
る魚体は、直ちに魚体分断処理機5に連続供給されて複
数の分断片に切断処理される。この分断処理機5は、上
記定量供給機4の傾斜板4aの下傾端にその開口後端縁を
一体に連設してなる下端が開口した機函5aの両側面にモ
ータ駆動により回転する中心軸5cを軸支し、この中心軸
5bに所望の小幅間隔毎(約2cm間隔)に複数枚の円形カ
ッタ板5bを固着してなるもので、これらの円形カッタ板
5bによって魚体は、頭尾、背腹の方向に関係なく、頭部
から尾部に亘り、背骨その他の骨と共に切身片としてラ
ンダムに輪切り状に分断されるものである。
【0013】この場合、図3に示すように、円形カッタ
板5bの外周カッタ刃が嵌入する溝5dを機函5aの内底面に
設けておき、この内壁面と円形カッタ板5b間で魚体を複
数片に分断するようにしてもよく、又、中心軸に並列、
固着してなる円形カッタ板5bを前後に対向、配設してこ
れらの刃先の一部を重合させ、両円形カッタ板5b、5bに
よって切断処理するように構成しておいてもよい。
【0014】分断処理機5によって切断処理された魚体
の多量の分断片は、機函5aの開口下端から洗浄装置6上
に連続的に落下する。この洗浄装置6はネットコンベア
6aとシャワ手段6bとからなり、ネットコンベア6a上に魚
体の分断片を載せて前方に搬送しながら、その上方より
シャワ手段6bから圧力水を分断片に向けて噴射すること
により、分断片に付着している鱗や汚れ、内臓、さらに
は魚体の血液などの夾雑物を洗い落とすものである。
【0015】ネットコンベア6aによる分断片の搬送途上
において、ネットコンベア6aに密着している分断片の下
面側に付着している夾雑物の除去は、上記シャワ手段6b
による上方からの圧力水では不完全であり、そのため、
上記シャワ手段6bによる大雑把な夾雑物の除去後、魚体
の多量の分断片はネットコンベア6aの搬送終端からホッ
パ11を通じて第1夾雑物分離機7の後端部内に搬送管22
を介して供給される。
【0016】この第1夾雑物分離機7は、図4に示すよ
うに、無孔固定筒体7a内に、該固定筒体7aよりもやゝ小
径で且つ周壁に10〜30mm径の多数の通水孔7dを穿設して
なる多孔円筒体7bを回転自在に挿嵌していると共に、こ
の多孔円筒体7bの内周面に攪拌螺旋羽根7cを一体に固着
してなり、その多孔円筒体7bの後端中心部内に前記搬送
管22の前端開口部を貫通させてある。搬送管22はその管
路中にポンプ23を介在させて該ポンプ23の作動によりホ
ッパ11を通じて多量の水と共に供給される魚体の分断片
を多孔円筒体7b内に搬入させるようにしている。
【0017】多孔円筒体7bはその前端開口部中心にモー
タ駆動により回転させられる回転軸24を放射状に設けた
数本の支持枠25を介して一体に固着してあり、後端外周
面を軸受を介して固定筒体7aに回転自在に支持されてあ
る。又、固定筒体7aの前端下周部を開口させてその開口
縁に図2に示すように、滞水槽7eの上端開口縁を一体的
に固着させ、該滞水槽7d内で夾雑物を沈澱、分離させる
ように構成してある。
【0018】このように構成した第1夾雑物分離機7に
上記ホッパ11を通じて多量の水を供給しながら魚体の分
断片を多孔円筒体7b内に搬送管22を通じて定量的に連続
して送り込むと、これらの分断片は攪拌螺旋羽根7cによ
って攪拌されて固定筒体7aの内底部を流通する水中から
出没しながら全体を万遍なく且つ強制的に水洗され、分
断片に付着している鱗や塵埃等の汚れ、内臓、或いは分
断片中の血液などの夾雑物が分離して多孔円筒体7bの通
水孔7dを通じ、滞水槽7eに水と共に流下する。
【0019】こうして第1夾雑物分離機7の多孔円筒体
7b内を通過中に、魚体の分断片に付着或いは含有する夾
雑物が除去され、攪拌螺旋羽根7cの回転によって前方に
搬送されてシュート12を介し、クラッシャ8に定量的に
連続供給される。なお、ホッパ11からの第1夾雑物分離
機7への魚体分断片の供給は、上記のような搬送管22を
使用することなく直接、供給するようにしてもよい。
【0020】クラッシャ8は、図5に示すように、外周
面に断面四角形状の適宜高さを有する突条8bを周方向に
小間隔毎に突設してなる回転ロール8aを一対、前後に小
間隔(魚体の分断片の厚みよりもやゝ小さい間隔)を存
し、且つ対向する突条8b、8bが食い違い状となるように
配設し、これらの回転ロール8a、8aを上周側において互
いに接近する方向に回転させるように構成してなるもの
である。
【0021】このクラッシャ8の両回転ロール8a、8a間
に上記のように魚体の分断片を供給すると、該分断片は
これらの回転ロール8a、8a間に食い込みながら下方に押
し出される。その間、回転ロール8a、8aの外周面によっ
て挟圧されると共に突条8b、8bが前後両面に食い込み、
皮が破れると同時に骨は細かく切断され、さらに、肉が
圧潰されて軟質化する。なお、突条8aに代えて、回転ロ
ール8aの外周面に適宜高さを有する多数の突起を突設し
ておいても同様な作用を奏することができる。
【0022】このように圧潰処理された魚体の分断片
は、回転ロール8a、8aの回転に従って下方に押し出さ
れ、魚肉採取装置9上に供給される。この魚肉採取装置
9は公知のように、無端状に巡回するゴムベルト9aの上
面適所に網ロール9bを圧接させ、この網ロール9bをゴム
ベルト9aの走行に同調させて回転させるように構成して
なるものである。
【0023】この魚肉採取装置9のゴムベルト9a上に分
断片が連続的且つ定量的に供給すると、該分断片はゴム
ベルト9aの進行により網ロール9b側に搬送され、該網ロ
ール9bとゴムベルト9a間で挟圧されて網ロール9bの圧接
力により分断片の魚肉が押し潰されながら網ロール9bの
小径透孔を通じて網ロール9b内に落し身として採取され
る。一方、皮や大きな骨片は網ロール9bに付着した状態
で該網ロール9bの回転により一旦ゴムベルト9aから離間
し、先端が網ロール9bに摺接しているスクレーパで掻き
落とされて網ロール9bを通過したゴムベルト9a部分上に
落下し、該ベルトの搬送終端から排出される。
【0024】なお、このような魚肉採取装置9を図6に
示すように2段に配設し、上記魚肉採取装置9により採
肉処理したのち、そのゴムベルト9aの搬送終端から落下
する処理後の分断片を次の魚肉採取装置のゴムベルト上
に供給して皮等に付着、残存する肉部分を採取するよう
に構成し、採肉処理能力、採肉率、歩留まりの向上を図
っているものである。魚肉採取装置9によって得られた
落し身は、網ロール9bの一端開口部から該網ロール9bの
回転に従って自動的に排出され、擂り身収納函13内に落
下、収納される。
【0025】このようにして、カレイ類等の肉質が硬い
魚体から、落し身を製造するものであるが、魚肉採取装
置9から排出された落し身には、細骨や耳石等が混入し
ているので、これを除去することが好ましい。この除去
を連続的に多量処理するには第2夾雑物分離装置10を使
用する。
【0026】この第2夾雑物分離装置10は、下端部が逆
円錐形状の沈澱槽部15a に形成され且つ内部に回転攪拌
羽根14を配設してなる夾雑物分離槽15を数台、並設する
と共に隣接する分離槽15、15の上下部間を中間パイプ21
によって連通させてなる構造を有し、一端側の分離槽15
の下部と上記落し身収納函13内の上部間を、中間部にポ
ンプ16を有する配管17によって連結、連通させていると
共に他端側の分離槽15の上部に突設している出口管18を
落し身回収函19の上端開口部に臨ませてあり、さらに、
上記落し身収納函13に給水管20を通じて水を供給するよ
うに構成している。
【0027】このように構成したので、給水管20を通じ
て落し身収納函13内に給水すると、該収納函13内に水が
充満して配管17側へと流動すると共にポンプ16の吸引作
用によって配管17内に流入する水は一端側の夾雑物分離
槽15内に送り込まれる。この際、収納函13内に収納され
る落し身は、この流れによって収納函13内から配管17を
通じて上記夾雑物分離槽15内に搬送される。
【0028】夾雑物分離槽15内においては落し身を搬送
してきた水が充満し、攪拌羽根14の回転によって攪拌さ
れて落し身の肉が水中で繊維状に分離ないしは膨潤し、
肉中に含有している耳石や細骨等の夾雑物が落し身から
分離して沈澱槽部15a 側に沈下する。落し身を混入した
水は、攪拌羽根14によって攪拌されながら中間パイプ21
を通じて順次同一構造を有する分離槽15内に流入し、各
分離槽15内で上記同様に落し身に残存する夾雑物を分離
させる。
【0029】こうして、落し身表面に付着、或いは肉内
に含まれていた夾雑物は、複数台の夾雑物分離槽15によ
って分離処理され、落し身は他端側の分離槽15から出口
管18を通じて落し身回収函19に水と共に排出され、該回
収函19から水のみを排除することによって品質の優れた
落し身が得られるものである。一方、沈澱槽部13内に沈
降した夾雑物は、常態においては閉止している該槽部の
下端排出口を自動的且つ定期的に開口させることにより
外部に排除されるものである。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の硬い肉質の魚体の
落し身製造処理方法によれば、回転中心軸に複数枚の円
形カッタ板を小間隔毎に固着してなる分断処理機に硬質
肉の魚体を定量的に供給して該分断処理機の円形カッタ
板により魚体を輪切り状に複数分断し、この輪切り状分
断片を洗浄装置に送り込んで鱗や汚れ、血液、内蔵など
の夾雑物を除去したのち、表面に突条又は突起を小間隔
毎に突設してなる一対の回転ロールからなるクラッシャ
に供給して該クラッシャの突条又は突起で輪切り状分断
片を圧潰することにより魚肉を軟質化させ、しかるの
ち、魚肉採取装置に供給してこの魚肉採取装置により採
して落し身とし、この落し身を多量の水と共に配管内
を通じてタンク内に供給し、落し身中に含有している骨
や耳石等の夾雑物を沈澱させて除去することを特徴とす
るものであるから、カレイ類のように肉質が硬くでかつ
フィレ処理が困難な魚体を、頭部等の切断処理も施すこ
となく軟質化処理しながら連続的且つ多量に落し身とし
て製造することができる。
【0031】上記処理時において、まず、魚体を分断処
理は回転中心軸に複数枚の円形カッタ板を小間隔毎に固
着してなる分断処理機によって行うので、硬い肉質の魚
体を頭尾、背腹の方向に関係なく該円形カッタ板によっ
て簡単且つ確実に輪切り状に複数分断することができ、
次いで、この分断片を表面に突条又は突起を小間隔毎に
突設してなる一対の回転ロールからなるクラッシャに供
給して該クラッシャの突条又は突起で圧潰するので、そ
の圧潰によって硬い魚肉を魚肉採取装置で採肉が可能な
ように軟質化させることができると共に皮を破断し且つ
骨を細かく切断することができる。
【0032】こうして、クラッシャにより硬い魚肉を軟
質化したのち、該魚肉の分断片を魚肉採取装置に供給す
るので、分断片の軟質化した肉部をその細部にまで魚肉
採取装置の網ロールに確実に食い込ませながら皮や骨等
から分離させて採肉することができ、従って、従来から
フィレ処理が困難であり且つ魚肉採取装置を使用しての
採肉処理が行えなかったカレイ類のような肉質の硬い魚
体を、能率よく連続採肉処理することができるものであ
る。
【0033】又、魚肉採取装置により採肉した落し身を
多量の水と共に配管内を通じてタンク内に供給し、落し
身中に含有している骨や耳石等の夾雑物を沈澱、除去さ
せることによって、品質のよい落し身を能率よく得るこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】採肉処理工程の前半部を示す簡略斜視図、
【図2】採肉処理工程の後端部を示す簡略斜視図、
【図3】魚体分断処理機の簡略断面図、
【図4】第1夾雑物分離機の簡略断面図、
【図5】クラッシャの簡略断面図、
【図6】魚肉採取装置の簡略断面図。
【符号の説明】
2 除鱗機 4 定量供給機 5 魚体分断処理機 7 第1夾雑物分離機 8 クラッシャ 9 魚肉採取装置 10 第2夾雑物分離機
フロントページの続き (72)発明者 岡田 英樹 東京都千代田区大手町一丁目1番2号 大 洋漁業株式会社内 (72)発明者 鈴木 健 東京都千代田区大手町一丁目1番2号 大 洋漁業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−40143(JP,A) 特開 昭57−16644(JP,A) 特開 昭63−141538(JP,A) 特開 昭55−148050(JP,A) 実開 昭49−144888(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転中心軸に複数枚の円形カッタ板を小
    間隔毎に固着してなる分断処理機に硬質肉の魚体を定量
    的に供給して該分断処理機の円形カッタ板により魚体を
    輪切り状に複数分断し、この輪切り状分断片を洗浄装置
    に送り込んで鱗や汚れ、血液、内蔵などの夾雑物を除去
    したのち、表面に突条又は突起を小間隔毎に突設してな
    る一対の回転ロールからなるクラッシャに供給して該ク
    ラッシャの突条又は突起で輪切り状分断片を圧潰するこ
    とにより魚肉を軟質化させ、しかるのち、魚肉採取装置
    に供給してこの魚肉採取装置により採肉して落し身と
    し、この落し身を多量の水と共に配管内を通じてタンク
    内に供給し、落し身中に含有している骨や耳石等の夾雑
    物を沈澱させて除去することを特徴とする硬い肉質の魚
    体の落し身製造処理方法。
JP4056437A 1992-02-05 1992-02-05 硬い肉質の魚体の落し身製造処理方法 Expired - Lifetime JPH0813234B2 (ja)

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CA002088727A CA2088727C (en) 1992-02-05 1993-02-03 Method of producing minced fish meat
KR1019930001483A KR960010607B1 (ko) 1992-02-05 1993-02-04 으깬 어육 생산 방법
DE4303043A DE4303043A1 (en) 1992-02-05 1993-02-04 Fish grinding process - by chopping whole fish into pieces, washing clean and grinding, esp. for fish with hard meat
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