JPH08130902A - 正逆転作業機 - Google Patents

正逆転作業機

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JPH08130902A
JPH08130902A JP27797394A JP27797394A JPH08130902A JP H08130902 A JPH08130902 A JP H08130902A JP 27797394 A JP27797394 A JP 27797394A JP 27797394 A JP27797394 A JP 27797394A JP H08130902 A JPH08130902 A JP H08130902A
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mission case
shaft
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Masashi Takeuchi
正志 竹内
Tsuneo Otake
恒男 大竹
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータリ作業部に相互に逆方向に回転し得る
第1耕耘爪及び第2耕耘爪を設けて機体のダッシングを
防止するサイドドライブ式耕耘機において、ロータリ作
業部の左右の耕耘負荷をバランスさせて機体の直進性を
向上させる。 【構成】 機体の後部に左右一対の作業用ミッションケ
ース170を設け、両作業用ミッションケース170の
内側に正転駆動可能な左右の第1耕耘爪171 〜174
を配置するとともに、それらの内側に正転駆動及び逆転
駆動可能な左右の第2耕耘爪181 〜183 を配置す
る。左右の第1耕耘爪171 〜174 及び左右の第2耕
耘爪181 〜183 は同軸上に配置されるとともに、機
体に中心線に対して左右対称に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業用ミッションケー
スに収納した作業用トランスミッションにより、第1耕
耘爪を有する第1回転軸と第2耕耘爪を有する第2回転
軸とを回転駆動する正逆転作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】機体の中心線から左右一方に偏倚した位
置に設けた作業用トランスミッションから左右方向に延
びる回転軸に、正転駆動される正転耕耘爪と逆転駆動さ
れる逆転耕耘爪とを同軸上に設けた正逆転作業機が、実
開平6−34403号公報により公知である。
【0003】
【発明が解決使用とする課題】ところで上記従来のもの
は、機体の中心線に対して正転耕耘爪と逆転耕耘爪とが
左右非対称に配置されているために耕耘反力が左右アン
バランスになり、ロータリ耕耘部にモーメントが作用し
て機体の直進性が損なわれる問題ある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、相互に逆方向に回転可能な第1耕耘爪及び第2耕耘
爪を備えて機体のダッシングを防止するようにした作業
機において、耕耘爪が受ける耕耘反力を左右バランスさ
せてロータリ耕耘部に不要なモーメントが作用するのを
防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、作業用ミッションケ
ースに収納した作業用トランスミッションにより、第1
耕耘爪を有する第1回転軸と第2耕耘爪を有する第2回
転軸とを回転駆動する正逆転作業機において、左右一対
の作業用トランスミッションをそれぞれ収納した左右一
対の作業用ミッションケースを機体の中心線の左右両側
に配置し、左側の作業用ミッションケースに支持されて
機体の中心線に向けて延びる第1回転軸及び第2回転軸
と、右側の作業用ミッションケースに支持されて機体の
中心線に向けて延びる第1回転軸及び第2回転軸とに、
左右の第1耕耘爪及び左右の第2耕耘爪を機体の中心線
に対して略左右対称に取付け、且つ各作業用トランスミ
ッションが第1回転軸及び第2回転軸を相互に逆方向に
回転駆動可能であることを特徴とする。
【0006】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、各作業用ミッションケースに第1回
転軸及び第2回転軸を同軸上に支持したことを特徴とす
る。
【0007】また請求項3に記載された発明は、請求項
2の構成に加えて、左側の作業用ミッションケースに支
持した第1回転軸及び第2回転軸と右側の作業用ミッシ
ョンケースに支持した第1回転軸及び第2回転軸とを同
軸上に配置したことを特徴とする。
【0008】また請求項4に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、各作業用トランスミッションが第2
回転軸を正転及び逆転駆動する回転方向切換手段を備え
たことを特徴とする。
【0009】また請求項5に記載された発明は、請求項
4の構成に加えて、回転方向切換手段が第2回転軸を停
止可能であることを特徴とする。
【0010】また請求項6に記載された発明は、請求項
4の構成に加えて、左右の作業用ミッションケースに近
い機体の左右方向外側に正転駆動可能な左右の第1耕耘
爪を配置するとともに、左右の作業用ミッションケース
から遠い機体の左右方向内側に正転及び逆転駆動可能な
左右の第2耕耘爪を配置したことを特徴とする。
【0011】また請求項7に記載された発明は、請求項
6の構成に加えて、左右の第2耕耘爪を機体の中心線に
接近させて配置したことを特徴とする。
【0012】また請求項8に記載された発明は、請求項
6の構成に加えて、左右の第2耕耘爪が相互に交換可能
であることを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1の構成によれば、左側の第1耕耘爪及
び第2耕耘爪の耕耘反力と右側の第1耕耘爪及び第2耕
耘爪の耕耘反力とがバランスするため、ロータリ耕耘部
にモーメントが作用しなくなって機体の直進性が確保さ
れる。しかも第1回転軸及び第2回転軸が相互に逆方向
に回転して機体のダッシングを防止する。
【0014】請求項2又は3の構成によれば、第1回転
軸及び第2回転軸が同軸上に支持されるので、ロータリ
作業部がコンパクト化されるともに、機体のダッシング
を一層効果的に防止することができる。
【0015】請求項4の構成によれば、第2回転軸を正
転及び逆転駆動することにより、第1回転軸及び第2回
転軸が相互に同方向及び逆方向に駆動される。
【0016】請求項5の構成によれば、第2回転軸が正
転、逆転及び停止の3つの状態を選択することができ
る。
【0017】請求項6の構成によれば、左右の作業用ミ
ッションケースに近い機体の左右方向外側に位置する左
右の第1耕耘爪が正転駆動され、左右の作業用ミッショ
ンケースから遠い機体の左右方向内側に位置する第2耕
耘爪が正転及び逆転駆動されるので、逆転する第2耕耘
爪が前方に土を跳ね上げても、その土が作業用ミッショ
ンケースの下面に溜まって機体がスタックする虞がな
い。
【0018】請求項7の構成によれば、左右の第2耕耘
爪によって機体の中心線付近の土が耕耘され、未耕部分
が発生しない。
【0019】請求項8の構成によれば、第2耕耘爪の正
転時と逆転時とで左右の第2耕耘爪を交換して耕耘効果
を向上させることができる。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0021】図1〜図12は本発明の一実施例を示すも
ので、図1は歩行型耕耘作業機の全体側面図、図2は図
1の2方向矢視図、図3は図1の要部拡大図、図4は図
3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図、図
6は図3の6−6線断面図、図7は図3の7−7線断面
図、図8は図3の8−8線断面図、図9は図8の9−9
線断面図、図10は図3の10方向矢視図、図11は図
10の11−11線矢視図、図12は図10の12−1
2線矢視図である。
【0022】図1及び図2に示すように、自走式の歩行
型耕耘作業機Tは、左右一対の車輪W,Wを支持する走
行用ミッションケース1から前方に延びるエンジンベッ
ド2を備え、このエンジンベッド2の上部にクランクシ
ャフト34を機体左右方向に配設したエンジンEが搭載
される。エンジンEの上部には燃料タンク3及びマフラ
4が支持され、マフラ4は上面カバー6によって覆われ
る。エンジンEの左側面に装着されたクラッチカバー8
により、クランクシャフト34の左端に設けた駆動プー
リ37と、後述する走行用トランスミッション61のメ
インシャフト35の左端に設けた従動プーリ38と、駆
動プーリ37及び従動プーリ38に巻き掛けた無端ベル
ト42と、テンションクラッチを構成するテンションプ
ーリ41とが覆われる。エンジンベッド2の前端には、
エンジンEの前方に突出するようにフロントウエイト9
が装着される。
【0023】走行用ミッションケース1の上部にはシフ
トレバーガイドプレート10が設けられており、このシ
フトレバーガイドプレート10を貫通してシフトレバー
11が機体後方に向けて延出する。また、走行用ミッシ
ョンケース1の前記シフトレバーガイドプレート10の
後部には、ハンドル12と一体のハンドルコラム13が
角度調節可能に支持される。ハンドル12には、クラッ
チレバー14、スロットルレバー15及びデフロックレ
バー16が設けられる。
【0024】機体の後部には第1耕耘爪171 〜174
及び第2耕耘爪181 〜183 を備えたロータリ作業部
19が設けられており、その上部はロータリカバー20
により覆われる。
【0025】次に、走行用ミッションケース1の内部に
収納された走行用トランスミッション61の構造を、図
3〜図6に基づいて説明する。
【0026】走行用ミッションケース1は、アルミニュ
ーム合金製の左ケース半体51及び右ケース半体52を
機体中央に割面において結合し、その外周部を複数のボ
ルト53で締結してなる。走行用ミッションケース1に
は、一対のボールベアリング62,62で支持された前
記メインシャフト35に加えて、一対のボールベアリン
グ63,63で支持されたカウンタシャフト64及び一
対のボールベアリング65,65で支持されたセカンダ
リシャフト66が設けられる。カウンタシャフト64は
メインシャフト35の斜め前下方に配設されるととも
に、セカンダリシャフト66はメインシャフト35の斜
め後下方に配設される。
【0027】ミッションケース1におけるメインシャフ
ト35の斜め後上方には、前記シフトレバー11によっ
て作動するシフトロッド67が左右摺動自在に支持され
る。シフトロッド67には後述する6個のシフトポジシ
ョンに対応して6個の凹部671 …が形成されており、
この凹部671 …に嵌合してシフトロッド67の位置を
規制すべく、スプリング68で付勢されたボール69が
走行用ミッションケース1の内壁に設けられる。
【0028】シフトロッド67は前記シフトレバー11
に連結されて左右に駆動される。シフトロッド67が図
4において最も左位置にあるとき、シフトポジションは
「前進1速+ロータリ作業機駆動」となり、そこからシ
フトロッド67が右側に移動するにつれて、シフトポジ
ションは「前進1速」、「ニュートラル」、「前進2
速」、「ニュートラル」及び「後進」の順に切り替えら
れる。
【0029】図4及び図6から明らかなように、シフト
ロッド67には1本のシフトフォーク81が溶接され
る。メインシャフト35には、一体に形成された小径の
第1ドライブギヤ82及び大径の第2ドライブギヤ83
が摺動自在にスプライン結合され、この第1、第2ドラ
イブギヤ82,83が前記シフトフォーク81に係合す
る。
【0030】セカンダリシャフト66には、一体に形成
された作業用ドリブンギヤ84及び第1作業用ドライブ
スプロケット85がニードルベアリングを介して相対回
転自在に支持され、シフトロッド67が左端の「前進1
速+ロータリ作業機駆動」位置にあるとき、小径の第1
ドライブギヤ82が作業用ドリブンギヤ84に噛合して
ロータリ作業部19に駆動力が伝達される。
【0031】メインシャフト35には、一体に形成され
た小径のメイン第1ギヤ86及び大径のメイン第2ギヤ
87がニードルベアリングを介して相対回転自在に支持
される。カウンタシャフト64には、カウンタ第1ギヤ
88、カウンタ第2ギヤ89及びカウンタ第3ギヤ90
が固着されるとともに、一体に形成された走行用ドリブ
ンギヤ91及び走行用ドライブスプロケット92がニー
ドルベアリングを介して相対回転自在に支持される。セ
カンダリシャフト66には、セカンダリ第1ギヤ93及
びセカンダリ第2ギヤ94が固着されるとともに、一体
に形成された小径のセカンダリ第3ギヤ95及び大径の
セカンダリ第4ギヤ96がニードルベアリングを介して
相対回転自在に支持される。
【0032】カウンタ第2ギヤ89及びセカンダリ第2
ギヤ94、カウンタ第3ギヤ90及びセカンダリ第4ギ
ヤ96、セカンダリ第3ギヤ95及びメイン第2ギヤ8
7、メイン第1ギヤ86及び走行用ドリブンギヤ91は
常時噛合している。シフトロッド67が「前進1速+ロ
ータリ作業機駆動」位置及び「前進1速」位置にあると
き、第1ドライブギヤ82がカウンタ第2ギヤ89に噛
合し、シフトロッド67が「前進2速」位置にあると
き、第2ドライブギヤ83がカウンタ第1ギヤ88に噛
合し、シフトロッド67が「後進」位置にあるとき、第
2ドライブギヤ83がセカンダリ1ギヤ93に噛合す
る。
【0033】走行用ミッションケース1の後部に一対の
ボールベアリング177,177を介して作業用ドライ
ブシャフト117が支持される。作業用ドライブシャフ
ト117に設けられた第1作業用ドリブンスプロケット
178と前記第1作業用ドライブスプロケット85と
が、無端チェーン179により接続される。
【0034】図5から明らかなように、走行用ミッショ
ンケース1の下端には、外端に車輪W,Wを支持する左
右の車軸101,101が、それぞれ一対のボールベア
リング102,103を介して支持される。左右の車軸
101,101の対向端には差動装置104が設けられ
ており、その差動装置104のデフボックス105に固
着した走行用ドリブンスプロケット106と前記カウン
タシャフト64に設けた走行用ドライブスプロケット9
2とが、無端チェーン107を介して接続される。
【0035】右側の車軸101にはデフロック装置10
8が設けられる。デフロック装置108は、ミッション
ケース1の右ケース半体52にピン109で枢支され、
図示せぬボーデンワイヤを介して前記デフロックレバー
16に接続されるベルクランク110を備える。走行用
ミッションケース1には、スプリング111で右方向に
付勢されたスライドロッド112が左右摺動自在に支持
されており、そのスライドロッド112の右端に植設し
たピン113が前記ベルクランク110の長孔1101
に係合する。右側の車軸101には外周に複数の爪11
1 を有するスライダ114が左右摺動自在にスプライ
ン結合され、このスライダ114の爪1141 に係合可
能な複数の爪1061 が走行用ドリブンスプロケット1
06に形成される。そして、前記スライドロッド112
に固着したフォーク115がスライダ114に係合す
る。
【0036】従って、通常はスプリング111の弾発力
でスライダ114と走行用ドリブンスプロケット106
との係合は外れた状態にあり、差動装置104はその機
能を発揮し得る状態にある。この状態からデフロックレ
バー16を操作し、ベルクランク110、スライドロッ
ド112及びフォーク115を介してスライダ114を
左側にスライドさせると、スライダ114の爪1141
と走行用ドリブンスプロケット106の爪1061 とが
係合し、デフボックス105と右側の車軸101とが一
体に結合される。その結果、差動装置104がロックさ
れ、機体を直進走行させることが可能となる。
【0037】次に、図2、図3及び図7〜図9に基づい
てロータリ作業部19を駆動する作業用トランスミッシ
ョン121について説明する。
【0038】図2及び図3に示すように、歩行型耕耘作
業機Tは、内部に走行用トランスミッション61を収納
する走行用ミッションケース1とは別個に、内部に作業
用トランスミッション121,121を収納する左右一
対の作業用ミッションケース170,170を備える。
走行用ミッションケース1の後部上面にボルト171…
で固定された連結フレーム172の左右両端に、前記作
業用ミッションケース170,170の前部上面がボル
ト173…で固定され、これにより走行用ミッションケ
ース1と作業用ミッションケース170,170とが一
体化される。
【0039】走行用ミッションケース1の後部から左右
に延出する作業用ドライブシャフト174の両端に、左
側の作業用ミッションケース170の前部右側面から突
出する作業用ドリブンシャフト175と、右側の作業用
ミッションケース170の前部左側面から突出する作業
用ドリブンシャフト175とが、継手176,176を
介して結合される。
【0040】次に、図7に基づいて左側の作業用ミッシ
ョンケース170に収納された作業用トランスミッショ
ン121の構造を説明する。尚、右側の作業用ミッショ
ンケース170に収納された作業用トランスミッション
121の構造は、左側のそれと機体の中心線を挟んで左
右対称であるため、その重複する説明は省略する。
【0041】作業用トランスミッション121は、作業
用ミッションケース170の後部にボールベアリング1
22,122で同軸に支持された第1回転軸123及び
補助回転軸123′と、第1回転軸123及び補助回転
軸123′を相対回転自在に貫通して右側に延出する第
2回転軸124とを備える。
【0042】第1回転軸123及び第2回転軸124の
前方には、作業用カウンタシャフト125が一対のボー
ルベアリング126,126を介して支持される。作業
用ミッションケース170の前端に一対のボールベアリ
ング180,180で支持した前記作業用ドリブンシャ
フト175に設けた第2作業用ドライブスプロケット1
81が、無端チェーン130を介して作業用カウンタシ
ャフト125に固着した第2作業用ドリブンスプロケッ
ト129に接続される。
【0043】作業用カウンタシャフト125に固着した
第1スプロケット131と第2回転軸124に相対回転
自在に支持した第2スプロケット132とは無端チェン
133で接続される。一方、作業用カウンタシャフト1
25の両端に設けた一対の第1ギヤ134,134は、
第1回転軸123及び補助回転軸123′に設けた一対
の第2ギヤ135,135にそれぞれ噛合する。従っ
て、第1回転軸123及び補助回転軸123′は機体の
走行方向と同方向に正転駆動される。
【0044】第2回転軸124の中央部にセレクタ16
0が相対回転不能且つ左右摺動可能にスプライン嵌合1
61する。セレクタ160の左右両側面にはそれぞれ係
合歯1601 …が設けられており、これら係合歯160
1 …に係合可能な係合歯1321 …,1351 …が、前
記第2スプロケット132の左側面と前記左側の第2ギ
ヤ135の右側面とに形成される。
【0045】従って、セレクタ160を右方向に摺動さ
せてその係合歯1601 …を第2スプロケット132の
係合歯1321 …に係合させれば、作業用カウンタシャ
フト125の回転が第1スプロケット131、無端チェ
ーン133、第2スプロケット132及びセレクタ16
0を介して第2回転軸124に伝達され、第2回転軸1
24は機体の走行方向と逆方向に逆転駆動される。一
方、セレクタ160を左方向に摺動させてその係合歯1
601 …を第2ギヤ135の係合歯1351 …に係合さ
せれば、作業用カウンタシャフト125の回転が左側の
第1ギヤ134、左側の第2ギヤ135及びセレクタ1
60を介して第2回転軸124に伝達され、第2回転軸
124は機体の走行方向と同方向に正転駆動される。
【0046】即ち、セレクタ160を右方向に摺動させ
れば、第1回転軸123は正転駆動されて第2回転軸1
24は逆転駆動され、セレクタ160を左方向に摺動さ
せれば、第1回転軸123及び第2回転軸124は何れ
も正転駆動される。また、セレクタ160が図示した中
央位置にあって、セレクタ160の係合歯1601 …が
第2スプロケット132の係合歯1321 …にも第2ギ
ヤ135の係合歯1351 …にも係合しなければ、第1
回転軸123は正転駆動されて第2回転軸124は停止
する。
【0047】第1スプロケット131と第2スプロケッ
ト132との歯数比は、第1ギヤ134,134と第2
ギヤ135,135との歯数比に等しく設定されてお
り、従って第2回転軸124の回転数と第1回転軸12
3の回転数とは互いに等しく、且つ作業用カウンタシャ
フト125の回転数に対して僅かに減速された回転数と
なる。第1耕耘爪171 〜174 の回転数及び第2耕耘
爪181 〜183 の回転数が等しく設定されているた
め、それらの位相にズレが発生することが防止されて振
動が減少する。
【0048】図7〜図9に示すように、車体後方に延び
る作業用ミッションケース170のの内面に相互に対向
する一対の支点1701 ,1701 が突設され、これら
支点1701 ,1701 に切換ロッド162の前後方向
中間に形成した小径部162 1 部が左右揺動自在に枢支
される。切換ロッド162の後端はセレクタ160の外
周に形成した環状溝に係合するフォーク163に接続さ
れるとともに、切換ロッド162の前端は作業用ミッシ
ョンケース170の右側面を摺動自在に貫通する操作部
材164の先端に接続される。操作部材164はノブ1
65によって作業用ミッションケース170の外部から
操作可能であり、ボール166及びスプリング167よ
りなるディテント機構168により正転位置、ニュート
ラル位置及び逆転位置の何れかに安定的に停止可能であ
る。
【0049】而して、ノブ165を正転位置に操作すれ
ば、切換ロッド162及びフォーク163によりセレク
タ160が左位置に摺動して第1回転軸123及び第2
回転軸124が共に正転し、ニュートラル位置に操作す
ればセレクタ160が中央位置に摺動して第1回転軸1
23が正転するとともに第2回転軸124が停止し、逆
転位置に操作すればセレクタ160が右位置に摺動して
第1回転軸123が正転するとともに第2回転軸124
が逆転する。
【0050】尚、作業用トランスミッション121を内
部に収納する作業用ミッションケース170の後部は、
左右に2分割されたパンツ136,136によって覆わ
れて保護される。
【0051】次に、図10〜図12に基づいてロータリ
作業部19の第1耕耘爪171 〜174 及び第2耕耘爪
181 〜183 について説明する。
【0052】左側の作業用ミッションケース170から
右側に延出する第1回転軸123のの外周と、右側の作
業用ミッションケース170から左側に延出する第1回
転軸123の外周とに、それぞれスリーブ138,13
8が固着される。各スリーブ138の外周には4枚のブ
ラケット1391 〜1394 が溶接されており、4枚の
ブラケット1391 〜1394 にそれぞれ対応して4枚
の第1耕耘爪171 〜174 がボルト142…で固定さ
れる。第1耕耘爪171 はスリーブ138の機体外側寄
りの位置に、第1耕耘爪174 はスリーブ138の機体
内側寄りの位置に、第1耕耘爪172 ,173 はスリー
ブ138の中間位置に配置される。
【0053】4枚の第1耕耘爪171 〜174 は、回転
方向遅れ側に湾曲するとともに軸方向に湾曲したナタ爪
であり、そのうち3枚の第1耕耘爪171 〜173 は略
120°間隔で配置され、残りの1枚の第1耕耘爪17
4 は2枚の第1耕耘爪171,172 の中間に配置され
る。また2枚の第1耕耘爪171 ,173 は機体外側に
向けて湾曲し、他の2枚の第1耕耘爪172 ,174
機体内側に向けて湾曲する。回転方向に非対称に形成さ
れた特殊な4枚の第1耕耘爪171 〜174 により、耕
耘トルクの軽減と振動の軽減とが可能となる。
【0054】左側の作業用ミッションケース170から
右側に延出する第2回転軸124の外周と、右側の作業
用ミッションケース170から左側に延出する第2回転
軸124の外周とに、それぞれスリーブ141,141
が固着される。各スリーブ141の外周には3枚のブラ
ケット1401 〜1403 が溶接されており、3枚のブ
ラケット1401 〜1403 にそれぞれ対応して3枚の
第2耕耘爪181 〜183 がボルト143…で固定され
る。第2耕耘爪181 ,183 はスリーブ141の機体
内側寄りの位置に、第2耕耘爪182 はスリーブ141
の機体外側寄りの位置に配置される。
【0055】3枚の第2耕耘爪181 〜183 は、逆転
時における回転方向遅れ側に湾曲するとともに機体内側
に向けて湾曲したナタ爪であって、相互に略120°間
隔で配置される。
【0056】図10から明らかなように、左側の作業用
ミッションケース170から機体内側(右向き)に延び
る第1回転軸123及び第2回転軸124と、右側の作
業用ミッションケース170から機体内側(左向き)に
延びる第1回転軸123及び第2回転軸124とは同軸
上に配置され、且つ左右の第2回転軸124,124の
先端は相互に近接して対向する。そして、左右の第2回
転軸124,124にそれぞれ設けた第2耕耘爪181
〜183 は機体の中心線CLを挟んで左右対称に配置さ
れ、それらの外側に左右の第1回転軸123,123に
それぞれ設けた第1耕耘爪171 〜174 が左右対称に
配置される。このとき、左側の第2耕耘爪181 〜18
3 と右側の第2耕耘爪181 〜183 とは機体の中心線
CLに接近して配置されており、そこに未耕部分が発生
しないようになっている。
【0057】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0058】シフトレバー11を最も左側に操作する
と、図4においてシフトロッド67が左端位置に摺動
し、走行用トランスミッション61に「前進1速+ロー
タリ作業機駆動」のシフトポジションが確立される。こ
の状態では、シフトフォーク81によって小径の第1ド
ライブギヤ82がロータリドリブンギヤ84とカウンタ
第2ギヤ89とに同時に噛合する。
【0059】この状態からクラッチレバー14を握って
ベルトテンションクラッチをONすると、エンジンEの
クランクシャフト34の回転が走行用トランスミッショ
ン61のメインシャフト35に伝達される。メインシャ
フ35の回転は、第1ドライブギヤ82→カウンタ第2
ギヤ89→カウンタシャフト64→カウンタ第3ギヤ9
0→セカンダリ第4ギヤ96→セカンダリ第3ギヤ95
→メイン第2ギヤ87→メイン第1ギヤ86→走行用ド
リブンギヤ91の順で走行用ドライブスプロケット92
に伝達される。走行用ドライブスプロケット92の回転
は無端チェーン107を介して図6の走行用ドリブンス
プロケット106に伝達され、そこから差動装置104
を介して左右の車軸101,101に伝達される。而し
て、エンジンEのクランクシャフト34の回転は大きな
減速比で減速された状態で左右の車輪W,Wに伝達さ
れ、歩行型耕耘作業機Tを低速の前進1速で前進させ
る。
【0060】さて、走行用トランスミッション61に
「前進1速+ロータリ作業機駆動」のシフトポジション
が確立されたとき、図6に示すように、小径の第1ドラ
イブギヤ82は作業用ドリブンギヤ84にも噛合し、こ
の作業用ドリブンギヤ84と一体の第1作業用ドライブ
スプロケット85が駆動される。第1作業用ドライブス
プロケット85の回転は、無端チェーン179及び第1
作業用ドリブンスプロケット178を介して作業用ドラ
イブシャフト174に伝達される。
【0061】その結果、図7に示すように作業用ドライ
ブシャフト174の回転は継手176を介して作業用ミ
ッションケース170に支持した作業用ドリブンシャフ
ト175に伝達され、そこから第2作業用ドライブスプ
ロケット181、無端チェーン130及び第2作業用ド
リブンスプロケット129を介して作業用トランスミッ
ション121の作業用カウンタシャフト125に伝達さ
れる。
【0062】上述のようにして左右の作業用トランスミ
ッション121,121に駆動力が伝達されると、左右
の第1回転軸123,123及び左右の第2回転軸12
4,124が所定の方向に回転駆動される。
【0063】このとき、左右の第1回転軸123,12
3に設けられた左右の第1耕耘爪171 〜174 は常時
正転するが、左右の第2回転軸124,124に設けら
れた左右の第2耕耘爪181 〜183 は、土壌の状態に
応じて表1に示すように回転方向が切り換えられる。
【0064】
【表1】 即ち、土壌硬度の高い圃場では表1のの如く、操作部
材164のノブ165を図8の逆転位置に操作して左右
の第1耕耘爪171 〜174 を正転駆動するとともに左
右の第2耕耘爪181 〜183 を逆転駆動する。これに
より、第1耕耘爪171 〜174 の駆動力と第2耕耘爪
181 〜183 の制動力とが相殺し合い、機体のダッシ
ングが効果的に防止される。このとき、図10から明ら
かなように正転する第1耕耘爪171 〜174 の耕幅D
は逆転する第2耕耘爪181 〜183 の耕幅dよりも広
く設定されているため、第1耕耘爪171 〜174 によ
る推進力が第2耕耘爪181 〜183 による制動力を上
回って機体に適切な推進力を作用させることができる。
【0065】また、土壌硬度の低い圃場では表1のの
如く、操作部材164のノブ165を図8の正転位置に
操作して左右の第1耕耘爪171 〜174 及び左右の第
2耕耘爪181 〜183 を何れも正転駆動する。このと
き、ナタ爪は使用可能な回転方向が決まっているため、
左側の第2耕耘爪181 〜183 と右側の第2耕耘爪1
1 〜183 とをスリーブ141,141ごと入れ換え
るか、第2耕耘爪18 1 〜183 として回転方向を問わ
ない花びら爪を使用する必要がある。而して、土壌硬度
の低い圃場では、全ての耕耘爪171 〜174 ,181
〜183 を正転させてダウンカット刃として機能させ、
充分な耕耘効果を発揮させることができる。
【0066】ところで、機体の走行方向と同方向に回転
する第1耕耘爪171 〜174 は耕耘した土を後方には
ね上げるが、機体の走行方向と逆方向に回転する第2耕
耘爪181 〜183 は土を前方にはね上げることにな
る。従って、もしも第2耕耘爪181 〜183 を機体の
幅方向外側に配設して逆転させると、第2耕耘爪181
〜183 が前方にはね上げた土が作業用ミッションケー
ス170,170の前面に抱きかかえられ、機体がスタ
ックする可能性がある。特に、藁屑等の多い水田や水分
の多い畑地では上記不具合が発生し易い問題がある。
【0067】しかしながら、機体の左右方向外側に第1
耕耘爪171 〜174 を配置し、その内側に第2耕耘爪
181 〜183 を配置したことにより、逆転可能な第2
耕耘爪181 〜183 と作業用ミッションケース17
0,170との距離が充分に確保されるため、第2耕耘
爪181 〜183 が前方にはね上げた土が作業用ミッシ
ョンケース170,170の下面に堆積する不具合が回
避され、機体のスタックが未然に防止される。
【0068】また、正転する第1耕耘爪171 〜174
はダウンカット爪として地表から土中に向けて下向きに
切り込むために比較的に負荷が大きくなるが、逆転する
第2耕耘爪181 〜183 はアップカット爪として土中
から地表に向けて切り込むために比較的に負荷が小さく
なる。しかも、前述したように、正転する第1耕耘爪1
1 〜174 の耕幅Dは逆転する第2耕耘爪181 〜1
3 の耕幅dよりも広く設定されているため、第1耕耘
爪171 〜174 の負荷は第2耕耘爪181 〜183
負荷を更に上回り、第1耕耘爪171 〜174 を支持す
る左右の第1回転軸123,123に大きな曲げモーメ
ントや捩じりモーメントが作用することになる。
【0069】しかしながら、第1回転軸123,123
は作業用ミッションケース170,170からの突出量
が小さく、しかも第2回転軸124,124を内部に収
納する大径の筒状部材であるため、前記大きなモーメン
トに容易に耐えることが可能である。一方、第2回転軸
124,124は作業用ミッションケース170,17
0からの突出量が大きく、しかも小径であるが、前述し
たようにアップカット爪であり且つ耕幅dが狭い第2耕
耘爪181 〜183 の負荷が小さいために大きなモーメ
ントが作用することはなく、強度上の問題が発生するこ
とはない。
【0070】さて、機体の中心線に向けて土寄せしたい
場合には、左右の第2耕耘爪181〜183 をスリーブ
141,141ごと第2回転軸124,124から取外
した状態で、操作部材164のノブ165を図8のニュ
ートラル位置に操作して左右の第2回転軸124,12
4を停止させ、左右の第1耕耘爪171 〜174 だけを
正転駆動する(表1の参照)。
【0071】また、機体中心線の左側の土壌硬度が高く
右側の土壌硬度が低い場合には、左右の第1耕耘爪17
1 〜174 を正転駆動した状態で、左側の第2耕耘爪1
1〜183 を逆転駆動するとともに右側の第2耕耘爪
181 〜183 を正転駆動する(表1の参照)。逆
に、機体中心線の左側の土壌硬度が低く右側の土壌硬度
が高い場合には、左右の第1耕耘爪171 〜174 を正
転駆動した状態で、左側の第2耕耘爪181 〜183
正転駆動するとともに右側の第2耕耘爪181 〜183
を逆転駆動する(表1の参照)。
【0072】また、機体中心線の左側の土壌硬度が高
く、機体右側から機体中心線に向けて土寄せしたい場合
には、左右の第1耕耘爪171 〜174 を正転駆動した
状態で、左側の第2耕耘爪181 〜183 を逆転駆動す
るとともに右側の第2耕耘爪181 〜183 を取り外し
て右側第2回転軸124を停止させる(表1の参
照)。逆に、機体中心線の右側の土壌硬度が高く、機体
左側から機体中心線に向けて土寄せしたい場合には、左
右の第1耕耘爪171 〜174 を正転駆動した状態で、
右側の第2耕耘爪181 〜183 を逆転駆動するととも
に左側の第2耕耘爪181 〜183 を取り外して左側の
第2回転軸124を停止させる(表1の参照)。
【0073】また、機体中心線の左側の土壌硬度が低
く、機体右側から機体中心線に向けて土寄せしたい場合
には、左右の第1耕耘爪171 〜174 を正転駆動した
状態で、左側の第2耕耘爪181 〜183 を正転駆動す
るとともに右側の第2耕耘爪181 〜183 を取り外し
て右側の第2回転軸124を停止させる(表1の参
照)。逆に、機体中心線の右側の土壌硬度が低く、機体
左側から機体中心線に向けて土寄せしたい場合には、左
右の第1耕耘爪171 〜174 を正転駆動した状態で、
右側の第2耕耘爪181 〜183 を正転駆動するととも
に左側の第2耕耘爪181 〜183 を取り外し左側の第
2回転軸124を停止させる(表1の参照)。
【0074】上述したように、左右の第2耕耘爪181
〜183 の回転方向を変え、或いは左右の第2耕耘爪1
1 〜183 を取り外すことにより、圃場の状態に応じ
たきめ細かい耕耘作業を行うことができる。
【0075】また、左側の第1耕耘爪171 〜174
び第2耕耘爪181 〜183 と右側の第1耕耘爪171
〜174 及び第2耕耘爪181 〜183 とが機体の中心
線を挟んで左右対称に配置されているため、ロータリ作
業部19の左右の耕耘負荷を均一化して不要なモーメン
トの発生を防止し、機体の直進性を向上させることがで
きる。
【0076】再び図4を参照して、シフトロッド67が
左端の「前進1速+ロータリ作業機駆動」位置から右方
向に摺動すると、走行用トランスミッション61に「前
進1速」のシフトポジションが確立される。即ち、それ
まで作業用ドリブンギヤ84とカウンタ第2ギヤ89と
に噛合していた小径の第1ドライブギヤ82が、作業用
ドリブンギヤ84との噛合が外れてカウンタ第2ギヤ8
9のみに噛合するようになる。その結果、ロータリ作業
部19に対する駆動力の伝達が遮断され、ロータリ作業
部19が停止した状態で歩行型耕耘作業機Tが前進1速
で前進する。
【0077】シフトロッド67を更に右方向に摺動させ
ると、「ニュートラル」位置を通り越して「前進2速」
のシフトポジションが確立される。「前進2速」シフト
ポジションでは、小径の第1ドライブギヤ82は何れの
ギヤとも噛合せず、新たに大径の第2ドライブギヤ83
がカウンタ第1ギヤ88に噛合する。その結果、メイン
シャフ35の回転は、第2ドライブギヤ83→カウンタ
第1ギヤ88→カウンタシャフト64→カウンタ第3ギ
ヤ90→セカンダリ第4ギヤ96→セカンダリ第3ギヤ
95→メイン第2ギヤ87→メイン第1ギヤ86→走行
用ドリブンギヤ91の順で走行用ドライブスプロケット
92に伝達される。而して、エンジンEのクランクシャ
フト34の回転は前述の「前進1速」の場合よりも小さ
な減速比で減速された状態で左右の車輪W,Wに伝達さ
れ、歩行型耕耘作業機Tを高速の前進2速で前進させ
る。
【0078】シフトロッド67を更に右方向に摺動させ
ると、「ニュートラル」位置を通り越して「後進」のシ
フトポジションが確立される。「後進」のシフトポジシ
ョンでは、大径の第2ドライブギヤ83がカウンタ第1
ギヤ88から外れ、新たにセカンダリ第1ギヤ93に噛
合する。その結果、メインシャフ35の回転は、第2ド
ライブギヤ83→セカンダリ第2ギヤ93→セカンダリ
シャフト66→セカンダリ第2ギヤ94→カウンタ第2
ギヤ89→カウンタシャフト64→カウンタ第3ギヤ9
0→セカンダリ第4ギヤ96→セカンダリ第3ギヤ95
→メイン第2ギヤ87→メイン第1ギヤ86→走行用ド
リブンギヤ91の順で走行用ドライブスプロケット92
に伝達される。而して、エンジンEのクランクシャフト
34の回転は逆回転に減速されて左右の車輪W,Wに伝
達され、歩行型耕耘作業機Tを低速で後進させる。
【0079】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0080】例えば、実施例では第2回転軸124,1
24だけを正逆転可能としているが、第1回転軸12
3,123だけを正逆転可能とし、或いは第1回転軸1
23,123及び第2回転軸124,124の両方を正
逆転可能とすることも可能である。
【0081】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、左右の第1耕耘爪及び左右の第2耕耘爪が
機体の中心線に対して略左右対称に配置されているた
め、左側の第1耕耘爪及び第2耕耘爪の耕耘反力と右側
の第1耕耘爪及び第2耕耘爪の耕耘反力とをバランスさ
せて機体の直進性を確保することができる。しかも各作
業用トランスミッションが第1回転軸及び第2回転軸を
相互に逆方向に回転駆動可能であるため、第1回転軸及
び第2回転軸を相互に逆方向に回転させて機体のダッシ
ングを防止することができる。
【0082】また請求項2に記載された発明によれば、
各作業用ミッションケースに第1回転軸及び第2回転軸
を同軸上に支持したので、ロータリ作業部をコンパクト
化することができるばかりか、機体のダッシングを一層
効果的に防止することができる。
【0083】また請求項3に記載された発明によれば、
左側の作業用ミッションケースに支持した第1回転軸及
び第2回転軸と右側の作業用ミッションケースに支持し
た第1回転軸及び第2回転軸とを同軸上に配置したの
で、ロータリ作業部をコンパクト化することができるば
かりか、機体のダッシングを一層効果的に防止すること
ができる。
【0084】また請求項4に記載された発明によれば、
各作業用トランスミッションが第2回転軸を正転及び逆
転駆動する回転方向切換手段を備えているため、第2回
転軸を正転及び逆転させて第1回転軸及び第2回転軸を
相互に同方向及び逆方向に駆動し、土壌の状態や作業の
目的に応じたきめ細かい耕耘作業を行うことができる。
【0085】また請求項5に記載された発明によれば、
回転方向切換手段が第2回転軸を停止可能であるため、
土壌の状態や作業の目的に応じた更にきめ細かい耕耘作
業を行うことができる。
【0086】また請求項6に記載された発明によれば、
左右の作業用ミッションケースに近い機体の左右方向外
側に正転駆動可能な左右の第1耕耘爪を配置するととも
に、左右の作業用ミッションケースから遠い機体の左右
方向内側に正転及び逆転駆動可能な左右の第2耕耘爪を
配置したので、左右の作業用ミッションケースから遠い
第2耕耘爪が逆転して前方に土を跳ね上げても、その土
が作業用ミッションケースの下面に溜まって機体がスタ
ックする虞がない。
【0087】また請求項7に記載された発明によれば、
左右の第2耕耘爪を機体の中心線に接近させて配置した
ので、機体の中心線付近に未耕部分が発生しない。
【0088】また請求項8に記載された発明によれば、
左右の第2耕耘爪が相互に交換可能であるため、第2耕
耘爪の正転時と逆転時とで左右の第2耕耘爪を交換して
耕耘効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型耕耘作業機の全体側面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】図1の要部拡大図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図3の6−6線断面図
【図7】図3の7−7線断面図
【図8】図3の8−8線断面図
【図9】図8の9−9線断面図
【図10】図3の10方向矢視図
【図11】図10の11−11線矢視図
【図12】図10の12−12線矢視図
【符号の説明】
171 〜174 第1耕耘爪 181 〜183 第2耕耘爪 121 作業用トランスミッション 123 第1回転軸 124 第2回転軸 160 セレクタ(回転方向切換手段) 170 作業用ミッションケース

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業用ミッションケース(170)に収
    納した作業用トランスミッション(121)により、第
    1耕耘爪(171 〜174 )を有する第1回転軸(12
    3)と第2耕耘爪(181 〜183 )を有する第2回転
    軸(124)とを回転駆動する正逆転作業機において、 左右一対の作業用トランスミッション(121)をそれ
    ぞれ収納した左右一対の作業用ミッションケース(17
    0)を機体の中心線の左右両側に配置し、左側の作業用
    ミッションケース(170)に支持されて機体の中心線
    に向けて延びる第1回転軸(123)及び第2回転軸
    (124)と、右側の作業用ミッションケース(17
    0)に支持されて機体の中心線に向けて延びる第1回転
    軸(123)及び第2回転軸(124)とに、左右の第
    1耕耘爪(171 〜174 )及び左右の第2耕耘爪(1
    1 〜183 )を機体の中心線に対して略左右対称に取
    付け、且つ各作業用トランスミッション(121)が第
    1回転軸(123)及び第2回転軸(124)を相互に
    逆方向に回転駆動可能であることを特徴とする正逆転作
    業機。
  2. 【請求項2】 各作業用ミッションケース(170)に
    第1回転軸(123)及び第2回転軸(124)を同軸
    上に支持したことを特徴とする、請求項1記載の正逆転
    作業機。
  3. 【請求項3】 左側の作業用ミッションケース(17
    0)に支持した第1回転軸(123)及び第2回転軸
    (124)と右側の作業用ミッションケース(170)
    に支持した第1回転軸(123)及び第2回転軸(12
    4)とを同軸上に配置したことを特徴とする、請求項2
    記載の正逆転作業機。
  4. 【請求項4】 各作業用トランスミッション(121)
    が第2回転軸(124)を正転及び逆転駆動する回転方
    向切換手段(160)を備えたことを特徴とする、請求
    項1記載の正逆転作業機。
  5. 【請求項5】 回転方向切換手段(160)が第2回転
    軸(124)を停止可能であることを特徴とする、請求
    項4記載の正逆転作業機。
  6. 【請求項6】 左右の作業用ミッションケース(17
    0)に近い機体の左右方向外側に正転駆動可能な左右の
    第1耕耘爪(171 〜174 )を配置するとともに、左
    右の作業用ミッションケース(170)から遠い機体の
    左右方向内側に正転及び逆転駆動可能な左右の第2耕耘
    爪(181 〜183 )を配置したことを特徴とする、請
    求項4記載の正逆転作業機。
  7. 【請求項7】 左右の第2耕耘爪(181 〜183 )を
    機体の中心線に接近させて配置したことを特徴とする、
    請求項6記載の正逆転作業機。
  8. 【請求項8】 左右の第2耕耘爪(181 〜183 )が
    相互に交換可能であることを特徴とする、請求項6記載
    の正逆転作業機。
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