JPH08128631A - ガス燃焼装置 - Google Patents

ガス燃焼装置

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JPH08128631A
JPH08128631A JP6264827A JP26482794A JPH08128631A JP H08128631 A JPH08128631 A JP H08128631A JP 6264827 A JP6264827 A JP 6264827A JP 26482794 A JP26482794 A JP 26482794A JP H08128631 A JPH08128631 A JP H08128631A
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JP
Japan
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gas
flow rate
type
gas flow
burner
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Application number
JP6264827A
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English (en)
Inventor
Yozo Kagami
要三 各務
Hiroaki Sasaki
宏明 佐々木
Masao Kuboshita
雅生 久保下
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Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N1/00Regulating fuel supply
    • F23N1/005Regulating fuel supply using electrical or electromechanical means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】バーナに供給する燃料ガスの種類を簡単な構成
で容易且つ確実に判別することができ、それにより必要
燃焼量に応じたバーナへのガス供給制御を、種々の燃料
ガスについてバーナのノズルを共用化しつつ該燃料ガス
の種類に適合させて的確に行うことができるガス燃焼装
置を提供する。 【構成】バーナ3へのガス供給管8にガス流量センサ9
及びガス流量制御弁10を設ける。コントローラ16の
制御により、燃焼運転の開始初期にガス流量制御弁10
への通電量を所定値としてバーナ3へのガス供給を行
い、この時のガス流量センサ9の出力レベルにより燃料
ガスの種類を判別する。その判別後には、燃料ガスの種
類に適合させて、あらかじめ定めたデータに従ってガス
流量制御弁10を制御する。流量センサ9としては、燃
料ガスの種類によって出力特性が相違する熱式流量セン
サや熱線式流量センサを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス給湯器等、都市ガ
スやLPガスを燃料として使用するガス燃焼装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のガス燃焼装置において
は、例えばバーナへのガス供給路に設けた圧力制御型の
流量制御弁であるガバナ付比例弁を、バーナの必要燃焼
量に対応した通電量でもって制御することにより、該必
要燃焼量に対応したガス圧をバーナのノズルの流入側
(比例弁の下流側)に生ぜしめ、それにより、バーナへ
のガス供給量を前記必要燃焼量に対応した量に制御する
ものが一般に知られている。この場合、前記比例弁の制
御に際しては、バーナに燃焼用空気を供給する燃焼ファ
ンの回転数を前記必要燃焼量に応じてあらかじめ定めた
回転数に制御すると共に、該燃焼ファンの回転数に応じ
た通電量でもって前記比例弁に通電し、それにより、結
果的にバーナへのガス供給量が前記必要燃焼量に対応し
た量になるようにする場合(ファン先行型)もある。
【0003】ところで、この種のガス燃焼装置において
使用される燃料ガスは、国内においては、現在LPガス
を含めて15種類のガス種に分類されており、使用され
る燃料ガスの種類は燃料ガスを提供するガス事業者や地
域等によって相違する。そして、それらの各種類の燃料
ガスは、その供給圧力や単位体積当たりの発熱量、比
重、燃焼速度指数等が互いに相違しており、このため、
前記必要燃焼量に対応したガス供給量は、該必要燃焼量
が同じであっても、使用する燃料ガスの種類によって相
違する。
【0004】一方、前述したような従来のガス燃焼装置
において、バーナへのガス供給量、すなわち、バーナの
ノズルから噴出するガス量は、ノズルの流入側のガス圧
だけに依存するのではなく、燃料ガスの比重やノズルの
開口面積等の影響を受ける。例えばノズルの流入側のガ
ス圧が同じであっても、ノズルの開口面積が大きい程、
ガス供給量は大きくなる。
【0005】そこで、従来のガス燃焼装置においては、
前記各種類の燃料ガスに対応するために、ガス種に応じ
て開口面積等の相違する複数のノズルを用意しておき、
使用する燃料ガスの種類に対応したノズルをバーナに備
えるようにしている。そして、これにより、前述したよ
うに前記比例弁を用いてノズルの流入側のガス圧を制御
することで、必要燃焼量に対応した量の燃料ガスをバー
ナに供給すると共に、そのガス供給量を燃料ガスの種類
に適合させるようにしている。
【0006】しかしながら、このように使用するガス種
によって、多種類のノズルを用意することは、製造業者
にとって、各種類のノズルの製造・管理が煩雑なものと
なると共に、コスト的にも不利なものとなる。また、使
用者にとっても、移転等により、ガス種が変わった場合
には、既存のガス燃焼装置のバーナのノズルを交換しな
ければならない。
【0007】このような不都合を解消するために、例え
ば特開昭58−214713号公報に見られるように、
バーナヘのガス供給路にガス通路面積を可変とする絞り
機構を設けると共に、燃料ガスの供給圧力と比重とをそ
れぞれ検知器により計測することで、燃料ガスの種類を
判別し、その判別したガス種に応じて前記絞り機構によ
りガス通路面積を調整することにより、同一のノズルを
使用しつつ各種類の燃料ガスに対応した適量の燃料ガス
をバーナに供給するようにしたものが提案されている。
【0008】しかしながら、前記公報のものにおいてガ
ス種を判別するために必要な燃料ガスの供給圧力は、一
般にガス種が同一であっても燃焼装置の使用状況や設置
状況等によって変動を生じやすく、異なる種類の燃料ガ
ス同士で互いに供給圧力が近似する場合が多々ある。ま
た、燃料ガスの比重についても、異なる種類の燃料ガス
同士で互いに近似している場合がある。
【0009】このため、前記公報のように、燃料ガスの
供給圧力と比重とを計測しただけでは、それらの計測値
からガス種を正確に判別することは困難であり、ガス種
の判別が誤って行われ易い。そして、このようにガス種
の判別が誤って行われると、バーナへのガス供給量が本
来のガス種に対応したものとならずに不適正なものとな
って、燃焼不良を生じることとなる。
【0010】また、ガス種を判別するために、圧力検出
器と比重検出器とが必要となるため、部品点数が増大
し、装置構成の複雑化を招くと共に、コスト的に不利な
ものとなってしまう。
【0011】さらに、前述したような従来のガス燃焼装
置や、前記公報のものにあっては、基本的にはバーナの
ノズルの流入側のガス圧を調整することでガス供給量を
制御するものであるため、バーナに実際に供給されるガ
ス量は、バーナのノズルの流出側の大気圧の影響も受け
る。このため、例えばバーナを収容した燃焼室の気圧が
外風の影響で変動したり、燃焼ファンにより燃焼用空気
が送風される燃焼室の排気口の詰まり等の影響で該燃焼
室の気圧が変動した場合には、バーナヘのガス供給量の
制御が不正確なものとなる虞れがある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明はバーナに供給
する燃料ガスの種類を簡単な構成で容易且つ確実に判別
することができ、それにより必要燃焼量に応じたバーナ
へのガス供給制御を、種々の燃料ガスについてバーナの
ノズルを共用化しつつ該燃料ガスの種類に適合させて的
確に行うことができるガス燃焼装置を提供することを目
的とする。
【0013】さらに、ガス種を判別するための構成を用
いて必要燃焼量に応じたバーナへのガス供給量の制御を
精度よく行うことができるガス燃焼装置を提供すること
を目的とする。
【0014】さらに、判別されるガス種に応じたバーナ
の良好な燃焼を行うことができるガス燃焼装置を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、前述の
背景に鑑み、各種の検討を行った結果、次のことを知見
した。すなわち、例えば気体の流量あるいは流速を検出
するための熱式流量センサや熱線式流量センサにより、
種々の燃料ガスについてバーナへのガス流量を検出した
とき、流量センサの出力レベルは、基本的にはガス流量
に応じて変化するのであるが、このとき、同じガス流量
であっても、燃料ガスの種類が相違すると、流量センサ
の出力レベルは比較的顕著な差異を生じる。具体的に
は、例えば流量センサとして、白金薄膜抵抗を検出素子
として使用した熱式流量センサ(この構成の概要は後述
する)を用い、例えばプロパンガス、6Aの燃料ガス、
13Aの燃料ガス及び12Aの燃料ガスの4種類の燃料
ガスについて、ガス流量に対する流量センサの出力レベ
ルを測定すると、図4に示すような出力特性が得られ
た。同図を参照して明らかなように、13A及び12A
の燃料ガスのついての流量センサの出力特性はほぼ同一
であるが、他の種類の燃料ガスとの間の関係について
は、任意のガス流量において流量センサの出力レベルが
比較的大きな差異を生じている。尚、13A及び12A
の燃料ガスについては、流量センサの出力特性がほとん
ど相違を生じないのであるが、これらの燃料ガスは、発
熱量等のガス特性が近似しているため、ガス燃焼装置に
おいては、従来から通常、同一種の燃料ガスとして扱わ
れ、バーナヘのガス供給制御に際して13Aの燃料ガス
と12Aの燃料ガスとで区別する必要のないものであ
る。また、上記のような流量センサの出力特性は、白金
線等を検出素子として使用する熱線式流量センサを用い
た場合も同様である。
【0016】従って、上記のような出力特性を示す流量
センサをバーナへの燃料ガスの供給路に設けると共に、
ある所定のガス流量でバーナに燃料ガスを供給すれば、
その時の流量センサの出力レベルにより燃料ガスの種類
を判別することが可能である。そして、このように燃料
ガスの種類が判別できれば、従来のガス燃焼装置におい
て使用している比例弁等、通電量に応じてガス流量を可
変とするガス流量制御弁を燃料ガスの供給路に設けると
共に、燃料ガスの種類に適合させて該ガス流量制御弁を
制御することで、それらの各種の燃料ガスについてバー
ナの必要燃焼量に対応した量の燃料ガスをバーナに供給
することが可能である。さらに、上記のように燃料ガス
の種類が判別できれば、その燃料ガスの種類に対応する
前記流量センサの出力特性に基づき、バーナへの実際の
ガス流量を把握することができるので、その把握される
実際のガス流量が所望のガス流量に一致するように前記
ガス流量制御弁を制御することで、ガス流量の制御精度
を高めることも可能となる。
【0017】一方、上記のように前記流量センサを用い
て燃料ガスの種類を判別するために、バーナへのガス流
量を所定のガス流量とする場合、必ずしも精度よく該所
定のガス流量とする必要はなく、該所定のガス流量に対
して多少のばらつきを生じてもよい。これは、前記図4
に見られるように、ある所定のガス流量における前記流
量センサの出力レベルは燃料ガスの種類によって比較的
大きな差異を生じるため、実際のガス流量が該所定のガ
ス流量に対して多少のばらつきを生じても、前記流量セ
ンサの出力レベルは燃料ガスの種類によって、その種類
を判別し得る程度に差異を生じる。従って、燃料ガスの
種類を判別するに際しては、概略的にガス流量が所定の
ガス流量となるようにすれば、前記流量センサの出力レ
ベルにより燃料ガスの種類を判別することができる。そ
して、上記のように概略的にガス流量が所定のガス流量
となるようにすることは、例えば従来のガス燃焼装置に
おいて使用しているガバナ付比例弁を用いて行うことが
可能である。すなわち、該比例弁への通電量を所定値と
すると、バーナのノズルの流入側のガス圧が所定のガス
圧となる。この時、バーナへのガス流量は基本的には、
ノズルの開口面積と燃料ガスの比重とに応じたものとな
り、従って、ノズルを燃料ガスの種類によらずに同一と
すれば、バーナへのガス流量は燃料ガスの比重(これは
燃料ガスの種類によって相違する)の影響を受けてばら
つきを生じる。しかるに、燃料ガスの比重の相違による
ガス流量のばらつきは一般にはさほど大きくはなく、前
記比例弁への通電量を所定値としたときのバーナへの実
際のガス流量は、種々の燃料ガスについてほぼ同じとな
る。尚、ガスの供給圧力(元圧)がほぼ同じであるよう
な種類の燃料ガスについては、例えば通電量に応じた開
口面積となるような流量制御弁を用いても、該制御弁へ
の通電量を所定値とすれば、バーナへのガス流量を燃料
ガスの種類によらずにほぼ同じとすることができる。
【0018】従って、比例弁等の通電量に応じてガス流
量を可変とするガス流量制御弁への通電量を所定値とす
れば、種々の燃料ガスについてバーナへのガス流量をほ
ぼ同じ所定のガス流量とすることができ、その時の前記
ガス流量センサの出力レベルを検出すれば、それにより
燃料ガスの種類を判別することが可能となる。
【0019】実際、バーナへのガス供給路に例えばガバ
ナ付比例弁を設けた場合に、バーナのノズルを同じとし
て、前記図4に示した種類の燃料ガスについて、該ガス
供給路に設けた前記ガス流量センサの出力レベルを比例
弁への種々の通電量において測定すると、図5に示すよ
うな測定データが得られた。同図5に見られるように、
前記比例弁への任意の所定の通電量において、プロパン
ガス、6Aの燃料ガス、並びに13A及び12Aを併せ
た種類の燃料ガスについて、流量センサの出力レベルは
該燃料ガスの種類を判別し得る程度に十分な差異を生じ
る。
【0020】以上の知見に基づき、本発明は前記の目的
を達成するために、バーナへの燃料ガスの供給路に設け
られ、通電量に応じてガス流量を可変とするガス流量制
御弁と、前記燃料ガスの供給路に設けられ、前記バーナ
へのガス流量に応じたレベルの信号を出力すると共に該
ガス流量が同じであっても前記燃料ガスの種類によって
出力レベルが相違する特性を示すガス流量センサと、前
記ガス流量制御弁に所定の通電量で通電し、その時の前
記ガス流量センサの出力レベルに基づき前記燃料ガスの
種類を判別するガス種判別手段と、前記ガス種判別手段
により判別された燃料ガスの種類に適合させて前記バー
ナの必要燃焼量に対応した量の燃料ガスを前記バーナに
供給すべく前記ガス流量制御弁を制御する弁制御手段と
を備えたことを特徴とする。
【0021】さらに、前記ガス種判別手段により判別さ
れる燃料ガスの種類毎に、前記バーナの必要燃焼量に対
応する目標ガス流量を設定するためのガス供給データを
あらかじめ記憶保持した記憶手段と、前記ガス種判別手
段により判別された燃料ガスの種類に対応して前記記憶
手段に記憶保持された前記ガス供給データに基づき、前
記必要燃焼量に対応する目標ガス流量を設定する目標ガ
ス流量設定手段とを備え、前記弁制御手段は、前記ガス
流量センサの出力レベルが前記判別された燃料ガスの種
類において前記目標ガス流量に対応する出力レベルにな
るように前記ガス流量制御弁を制御することを特徴とす
る。
【0022】あるいは、前記ガス種判別手段により判別
される燃料ガスの種類毎に、前記バーナの必要燃焼量に
対応した量の燃料ガスを前記バーナに供給するための前
記ガス流量制御弁の通電量のデータをあらかじめ記憶保
持した記憶手段を備え、前記弁制御手段は前記ガス種判
別手段により判別された燃料ガスの種類に対応して前記
記憶手段に記憶保持されたデータに基づき、前記ガス流
量制御弁を制御することを特徴とする。
【0023】また、前記バーナに燃焼用空気を供給する
燃焼ファンと、前記ガス種判別手段により判別される燃
料ガスの種類毎に、前記必要燃焼量に対応した量の燃焼
用空気を前記バーナに供給する前記燃焼ファンの目標回
転数を設定するための給気データをあらかじめ記憶保持
した第2の記憶手段と、前記ガス種判別手段により判別
された燃料ガスの種類に対応して前記第2の記憶手段に
記憶保持された前記ガス供給データに基づき、前記必要
燃焼量に対応する前記燃焼ファンの目標回転数を設定す
る目標回転数設定手段と、前記燃焼ファンの回転数が前
記目標回転数になるように該燃焼ファンを制御するファ
ン制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】さらに、前記ガス流量センサは、熱式流量
センサ又は熱線式流量センサであることを特徴とする。
【0025】さらに、前記ガス流量制御弁は、前記バー
ナのノズルの流入側に通電量に応じたガス圧を生ぜしめ
る圧力制御型のガス流量制御弁であることを特徴とす
る。
【0026】尚、前記ガス種判別手段による燃料ガスの
種類の判別は、例えば燃焼運転の開始初期に行う。
【0027】
【作用】本発明によれば、前記ガス流量制御弁に所定の
通電量で通電することにより、前記バーナヘのガス流量
がほぼ所定のガス流量となり、この時、前記ガス流量セ
ンサの出力レベルは燃料ガスの種類によって相違するも
のとなる。従って、その時の前記ガス流量センサの出力
レベルにより、簡単な構成で容易に燃料ガスの種類を判
別することが可能となる。そして、前記弁制御手段によ
り、該燃料ガスの判別された種類に応じて前記ガス流量
制御弁が制御されるので、それらの各種類の燃料ガスに
ついてバーナのノズルを同一としつつ必要燃焼量に対応
したバーナへのガス供給を燃料ガスの種類に適合させて
行うことが可能となる。
【0028】この場合、前記目標ガス流量を設定するた
めのガス供給データを燃料ガスの種類毎に記憶保持した
前記記憶手段を備えたときには、前記燃料ガスの種類の
判別後には、各種類の燃料ガスについて、それに対応す
る前記ガス供給データに基づき、前記目標ガス流量設定
手段により目標ガス流量を設定すると共に、前記弁制御
手段により、前記ガス流量センサの出力レベルが判別さ
れた燃料ガスの種類において前記目標ガス流量に対応す
る出力レベルになるように前記ガス流量制御弁を制御す
ることにより、各種類の燃料ガスについて、必要燃焼量
に対応した量のガス供給を確実に行うことが可能とな
る。
【0029】また、前記ガス流量制御弁の通電量のデー
タを燃料ガスの種類毎に記憶保持した記憶手段を備えた
ときには、前記燃料ガスの種類の判別後には、各種類の
燃料ガスについて、それに対応する通電量のデータに基
づき、前記弁制御手段により前記ガス流量制御弁を制御
することにより、簡単な構成で各種類の燃料ガスについ
て、必要燃焼量に対応したガス供給を行うことが可能と
なる。
【0030】また、燃料ガスの種類毎に、前記燃焼ファ
ンの目標回転数の給気データを記憶保持した前記第2の
記憶手段を備えたときには、前記燃料ガスの種類の判別
後には、各種類の燃料ガスについて、それに対応する前
記給気データに基づき、前記目標回転数設定手段により
燃焼ファンの目標回転数を設定すると共に、前記ファン
制御手段により、燃焼ファンの回転数が目標回転数にな
るように制御することにより、燃料ガスの種類に適合し
た量の燃焼用空気をバーナに供給することが可能とな
り、各種類の燃料ガスについて、前記必要燃焼量でもっ
てバーナの良好な燃焼運転を行うことが可能となる。
【0031】さらに、前記ガス流量センサとして、熱式
流量センサ又は熱線式流量センサを用いたときには、そ
れらの流量センサは前述したように燃料ガスの種類によ
って顕著な出力特性の相違を示すので、燃料ガスの種類
を確実に判別することが可能となる。
【0032】また、前記ガス流量制御弁として前記バー
ナのノズルの流入側に通電量に応じたガス圧を生ぜしめ
る圧力制御型のガス流量制御弁を用いたときには、燃料
ガスの種類を判別するに際して、通電量を所定の通電量
とすることで燃料ガスの供給圧力(元圧)によらずにガ
ス流量を各種の燃料ガスについてほぼ同じガス流量とす
ることが可能となり、前記ガス流量センサを用いた燃料
ガスの種類の判別をより確実なものとすることが可能と
なる。
【0033】
【実施例】本発明の一例を図1乃至図8を参照して説明
する。図1は本実施例のガス燃焼装置であるガス給湯器
のシステム構成図、図2は図1のガス給湯器の要部のブ
ロック構成図、図3は図1のガス給湯器に使用するガス
流量センサの構成を説明するための説明図、図4は図3
のガス流量センサの出力特性を示す線図、図5乃至図8
は図1のガス給湯器の作動を説明するための線図であ
る。
【0034】図1を参照して、1は熱交換器2及びこれ
を加熱するバーナ3を内蔵した給湯器本体、4は熱交換
器2を通って配管された通水管、5は通水管4を流れる
水の流量を熱交換器2の上流側で検出する通水量セン
サ、6,7はそれぞれ熱交換器2の上流側及び下流側で
通水管3を流れる水の入水温度及び出湯温度を検出する
温度センサ、8はバーナ3に燃料ガスを供給するガス供
給管(ガス供給路)、9はバーナ3に供給されるガス流
量を検出すべくガス供給管8に設けられたガス流量セン
サ、10,11はそれぞれガス供給管8に設けられたガ
ス流量制御弁及び開閉電磁弁、12はバーナ3に燃焼用
空気を供給する燃焼ファン、13は燃焼ファン12を駆
動するファンモータ、14は燃焼ファン12の回転数を
検出する回転数センサ、15は使用者が出湯温度の設定
等を行うための操作部、16はファンモータ13やガス
流量制御弁10、開閉電磁弁11等の作動制御を行うコ
ントローラ、17はバーナ3の点火を行うイグナイタ、
18はバーナ3の失火の有無等の燃焼状態を検知するフ
レームロッドである。
【0035】この場合、前記バーナ3及び熱交換器2は
給湯器本体1内に形成された燃焼室19に収容され、こ
の燃焼室19には給湯器本体1の上部に設けられた排気
口20が連通している。
【0036】また、通水管4の上流側は水道管(図示し
ない)に接続され、下流側は台所や浴室等の給湯栓(図
示しない)に接続されている。
【0037】また、前記ガス流量制御弁10は、例えば
その下流側に通電量に比例したガス圧(二次圧)を生じ
るガバナ付比例弁である。
【0038】また、本実施例のガス給湯器において使用
する燃料ガスは、例えばプロパン、6A、12A及び1
3Aのいずれかの種類の燃料ガスであり、いずれの種類
の燃料ガスについてもバーナ3のノズル3aは同一のも
のを使用する。
【0039】前記ガス流量センサ9は、例えば熱式流量
センサであり、その概要的構成は、図3に示すように例
えば白金からなる3個の薄膜抵抗素子21a〜21c
と、これらの薄膜抵抗素子21a〜21cに通電して出
力信号を生成するセンサ回路部22とにより構成され、
前記薄膜抵抗素子21a〜21cがガス供給管8内に図
示のようにその上流側から下流側に向かって順に等間隔
で配置されている。このガス流量センサ9においては、
中央の薄膜抵抗素子21bはヒータとして機能し、セン
サ回路部22から一定電流あるいは一定電力が給電され
て発熱し、その両側の薄膜抵抗素子21a,21cを加
熱する。また、両側の薄膜抵抗素子21a,21cは、
温度によって抵抗値変化を生じる温度センサとして機能
し、ガス供給管8に燃料ガスが流れたとき、薄膜抵抗素
子21a,21cの位置で、燃料ガスの流速に応じた温
度差が生じることにより、該流速に応じた抵抗値変化を
生じる。そして、センサ回路部22は、薄膜抵抗素子2
1a,21cの燃料ガスの流速に応じた抵抗値変化を電
気信号に変換し、該流速に応じたレベルの信号をコント
ローラ16に出力する。この場合、ガス供給管8を流れ
る燃料ガスのガス流量は流速にガス供給管8の断面積を
乗算したものであるので、燃料ガスの流速に比例し、従
って、センサ回路部20からコントローラ16に出力さ
れる信号レベルは、バーナ3へのガス流量に応じたもの
となる。
【0040】尚、本実施例では、薄膜抵抗素子21a〜
21cを使用した熱式流量センサをガス流量センサ9と
して採用したが、例えば薄膜抵抗素子21a〜21cに
代えて白金線等を使用する熱線式流量センサを用いても
よい。
【0041】かかるガス流量センサ9にあっては、本実
施例において使用するプロパン、6A、12A及び13
Aのガス種の燃料ガスにおいて、前記図4に示すような
出力特性となり、基本的には、ガス流量が大きくなるに
つれて出力レベルが増大する。そして、13A及び12
Aの燃料ガスはほとんど同じ出力特性を示し、これと、
6Aの燃料ガスと、プロパンとでは互いに異なる出力特
性を示す。
【0042】図2を参照して、前記コントローラ16は
マイクロコンピュータ等を含む電子回路により構成され
たものであり、その主要な機能的構成として、操作部1
5から与えられた設定温度や前記温度センサ6,7によ
り検出される入水温度及び出湯温度、通水量センサ5に
より検出される通水量等を基に出湯温度を設定温度に一
致させるのに必要なバーナ3の必要燃焼量を時々刻々求
める必要燃焼量演算部23と、該演算部23により求め
られた必要燃焼量等に応じて燃焼ファン12の作動制御
をファンモータ13を介して行うファン制御部24(フ
ァン制御手段)と、回転数センサ14を介して検出され
る燃焼ファン12の回転数やガス流量センサ9の出力レ
ベル等に応じてガス流量制御弁10を制御する弁制御部
25(弁制御手段)と、初回の燃焼運転の開始初期に燃
料ガスの種類を判別するために、ファン制御部24及び
弁制御部25を介してファンモータ13及びガス流量制
御弁10の制御を行わしめるガス種判別指令部26と、
その時のガス流量センサ9の出力レベルにより燃料ガス
の種類を判別するガス種判別部27とを備えている。
【0043】そして、ファン制御部24は、前記必要燃
焼量演算部23により求められる必要燃焼量に対応した
量の燃焼用空気を燃焼ファン12によりバーナ3に供給
するための後述の給気データをガス種判別部27により
判別されるガス種毎にあらかじめ記憶保持した給気デー
タ記憶部28(第2の記憶手段)と、ガス種の判別後に
該給気データを基に必要燃焼量に対応した燃焼ファン1
2の目標回転数を設定する目標回転数設定部29(目標
回転数設定手段)とを備えている。
【0044】また、弁制御部25は、必要燃焼量に対応
した量の燃料ガスをバーナ3に供給すべくガス流量制御
弁10を制御するための後述のガス供給データをガス種
判別部27により判別されるガス種毎にあらかじめ記憶
保持したガス供給データ記憶部30(第1の記憶手段)
と、ガス種の判別後に該ガス供給データを基に必要燃焼
量に対応した目標ガス流量をガス流量センサ9の出力レ
ベルにより設定する目標ガス流量設定部31(目標ガス
流量設定手段)と、同様にガス供給データを基に必要燃
焼量に対応したガス流量制御弁10の基準通電量を設定
する基準通電量設定部32とを備えている。
【0045】ここで、本発明の構成に対応して、前記ガ
ス種判別指令部26及びガス種判別部27は、弁制御部
25と併せてガス種判別手段33を構成するものであ
る。
【0046】次に、本実施例のガス給湯器の作動を説明
する。
【0047】コントローラ16は、通水管4の通水が開
始されると、これを通水量センサ5を介して検知し、そ
の検知に応じてファン制御部24によりファンモータ1
3を介して燃焼ファン12を回転駆動すると共に、電磁
弁11を開弁してバーナ3へのガス供給を開始する。そ
して、この状態でイグナイタ17を介してバーナ3を点
火せしめ、これによりバーナ3の燃焼運転(給湯運転)
を開始する。
【0048】この時、ガス給湯器の初回の燃焼運転の開
始時においては、コントローラ16のガス種判別指令部
26は、ファン制御部24により燃焼ファン12をあら
かじめ定めた所定の一定回転数で回転駆動するようにフ
ァンモータ13を制御し、さらに、弁制御部25により
ガス流量制御弁10にあらかじめ定めた所定の一定通電
量でもって通電する。これにより、バーナ3のノズル3
aには、その流入側(ガス流量制御弁10の下流側)の
ガス圧が燃料ガスの種類によらずにガス流量制御10へ
の所定の通電量に対応した所定のガス圧となる状態で燃
料ガスが供給される。そして、この場合、バーナ3への
ガス流量は、燃料ガスの種類による比重の相違によって
若干のばらつきは生じるものの、どのガス種であっても
ほぼ同じ所定のガス流量となり、従って、ガス流量セン
サ9の出力レベルは、燃料ガスの種類に応じたものとな
る。
【0049】上記のようにガス流量制御弁10に所定の
通電量でもって通電した状態で、コントローラ16のガ
ス種判別部27は、その時のガス流量センサ9の出力レ
ベルにより燃料ガスの種類を判別する。
【0050】すなわち、図5を参照して、ガス種判別部
27は、ガス流量制御弁10への前記所定の通電量I0
におけるガス流量センサ9の出力レベルのあらかじめ定
められたレベル範囲L1 ,L2 ,L3 をそれぞれプロパ
ン、6Aの燃料ガス、並びに13A及び12Aの燃料ガ
スに対応するガス種判別用のデータとして保持してい
る。そして、上記のようにガス流量制御弁10に前記所
定の通電量I0 でもって通電した時のガス流量センサ9
の出力レベルが、レベル範囲L1 内にあるときには燃料
ガスの種類をプロパンであると判別し、レベル範囲L2
内にあるときには燃料ガスの種類を6Aであると判別
し、レベル範囲L3 内にあるときには燃料ガスの種類を
13A又は12Aであると判別する。
【0051】このように燃料ガスの種類が判別された後
のバーナ3の燃焼運転においては、コントローラ16
は、必要燃焼量演算部23により、温度センサ7により
検出される出湯温度を操作部15により設定された設定
温度に一致させるのに必要なバーナの必要燃焼量を温度
センサ6,7及び通水量センサ5により得られる入水温
度や出湯温度、通水量の検出データ等を基に時々刻々求
める。そして、コントローラ16のファン制御部24の
目標回転数設定部29は、必要燃焼量演算部23により
求められた必要燃焼量に対応した量の燃焼用空気をバー
ナ3に供給するたの燃焼ファン12の目標回転数を給気
データ記憶部28に記憶保持されている給気データに従
って設定する。この場合、給気データ記憶部28には、
図6に示すように必要燃焼量に対する燃焼ファン12の
目標回転数のデータが給気データとして燃料ガスの種類
毎に記憶保持されており、目標回転数設定部29は、ガ
ス種判別部27により前述したように判別された燃料ガ
スの種類に対応するデータに従って目標回転数を設定す
る。そして、このように目標回転数が設定されると、フ
ァン制御部24は、回転数センサ14により検出される
燃焼ファン12の回転数が目標回転数に一致するように
燃焼ファン12の回転数をファンモータ13を介して制
御する。これにより、バーナ3への燃焼用空気の供給量
は、燃料ガスの種類毎に、バーナ3の必要燃焼量に適合
したものに制御される。
【0052】尚、このような燃焼ファン12の制御に際
しては、燃焼ファン12の回転数を基本的には前記目標
回転数に制御する一方、例えばバーナ3への燃焼用空気
の実際の風量(供給量)を風量センサを用いて検出する
と共に、燃料ガスの種類毎に必要燃焼量に対応した燃焼
ファン12の目標風量を設定し、それらの検出風量と目
標風量とが一致するように燃焼ファン12の回転数を前
記目標回転数に対して増減制御するようにしてもよい。
【0053】一方、上記のような燃焼ファン12の制御
と並行して、コントローラ16の弁制御部25の目標ガ
ス流量設定部31は、ガス供給データ記憶部30に記憶
保持されているガス供給データに従って、回転数センサ
14により検出される燃焼ファン12の回転数に応じて
バーナ3に供給すべき燃料ガスの目標ガス流量をガス流
量センサ9の出力レベルとして設定する。同様に、弁制
御部25の基準通電量設定部32は、燃焼ファン12の
回転数に応じて適量の燃料ガスをバーナ3に供給するた
めのガス流量制御弁10の基準通電量を設定する。ここ
で、ガス供給データ記憶部30には、図7及び図8にそ
れぞれ示すように、燃焼ファン12の回転数に対する目
標ガス流量に相当するガス流量センサ9の出力レベルの
データと、ガス流量制御弁10の基準通電量のデータと
がガス供給データとして燃料ガスの種類毎に記憶保持さ
れており、目標ガス流量設定部31及び基準通電量設定
部32は、それぞれガス種判別部27により判別された
燃料ガスの種類に対応するデータに従って目標ガス流量
に相当するガス流量センサの出力レベルと基準通電量と
を設定する。この場合、燃焼ファン12の回転数は、前
記必要燃焼量に対応した目標回転数に制御されるので、
結果的には、該必要燃焼量に対応した目標ガス流量に相
当するガス流量センサ9の出力レベル(以下、目標出力
レベルという)とガス流量制御弁10の基準通電量とが
設定されることとなる。尚、ガス流量センサ9の目標出
力レベルのデータは、ガス種判別部27により判別され
る各種類の燃料ガスについてのガス流量センサ9の出力
特性や燃料ガスの発熱量等のガス特性を考慮して定めら
れたものである。また、ガス流量制御弁10の基準通電
量のデータは、その基準通電量でもってガス流量制御弁
10に通電したときに、バーナ3に必要燃焼量に対応し
た適量の燃料ガス(これは前記目標ガス流量に相当す
る)が供給されるように燃料ガスの種類毎にその発熱量
等のガス特性を考慮して定められたものである。
【0054】上記のように目標ガス流量と基準通電量と
が設定されると、弁制御部25は、基本的には設定され
た基準通電量でもってガス流量制御弁10に通電する。
これにより、基本的には、燃料ガスの種類に応じて必要
燃焼量に対応した量の燃料ガスがバーナ3に供給され
る。但し、ガス流量制御弁10は外風等の影響で燃焼室
19内の気圧が変動したりすると、その影響で実際にバ
ーナ3に供給される燃料ガスの量が確実には必要燃焼量
に対応したものにならない場合もある。
【0055】そこで、弁制御部25は、目標ガス流量設
定部31により設定された目標出力レベルとガス流量セ
ンサ9の実際の出力レベルとを比較し、それに応じてガ
ス流量制御弁10の通電量を前記基準通電量に対して増
減させることにより、ガス流量センサ9の実際の出力レ
ベルが目標出力レベルに一致するようにガス流量制御弁
10を制御する。
【0056】具体的には、ガス流量センサ9の出力レベ
ルが目標出力レベルよりも小さい場合には、ガス流量制
御弁10への通電量を基準通電量よりも増加させてバー
ナ3へのガス流量を増加させる。逆に、ガス流量センサ
9の出力レベルが目標出力レベルよりも大きい場合に
は、ガス流量制御弁10への通電量を基準通電量よりも
減少させてバーナ3へのガス流量を減少させる。
【0057】これにより、バーナ3には、前記各種類の
燃料ガスが、共通のノズル3aを使用しつつ確実に必要
燃焼量に対応した量でもって、且つ燃料ガスの種類に適
合した量でもって供給される。そして、該バーナ3に
は、燃料ガスの種類に適合した量でもって燃焼用空気が
供給されるので、該バーナ3において、前記各種類の燃
料ガスを必要燃焼量でもって良好に燃焼させることがで
きる。
【0058】尚、本実施例のガス給湯器においては、コ
ントローラ16は、通水管4の通水が終了すると、これ
を通水量センサ5を介して検知し、その検知に応じて電
磁弁11を閉弁してバーナ3へのガス供給を遮断し、さ
らにファン制御部24により燃焼ファン12を停止せし
め、これによりバーナ3の燃焼運転を停止せしめる。こ
のような燃焼運転の停止作動は、運転中に前記フレーム
ロッド18によりバーナの失火等が検知された場合にも
同様に行われる。
【0059】また、前述したようなガス種の判別は、基
本的には初回の燃焼運転の開始時に行い、次回以降の燃
焼運転においては、初回に判別したガス種に対応した制
御が行われる。但し、移転等により使用する燃料ガスの
種類が変更させる場合には、図示しないリセットスイッ
チ等を操作することで、そのガス種の変更後の初回の燃
焼運転の開始時にガス種の判別を行うことができるよう
になっている。
【0060】以上説明した実施例においては、ガス供給
の制御に際して、目標ガス流量に相当する目標出力レベ
ルにガス流量センサ9の出力レベルが一致するようにガ
ス流量制御弁10を制御したが、該ガス流量制御弁10
に前記基準通電量で通電することにより基本的には必要
燃焼量に対応た量の燃料ガスをバーナ3に供給すること
ができるので、簡略化のために、ガス流量センサ9の出
力レベルを監視することなく、単にガス流量制御弁10
に前記基準通電量で通電するだけにしてもよい。この場
合には、本実施例において、前記ガス供給データ記憶手
段30に基準通電量のデータのみを記憶保持すると共
に、目標ガス流量設定部31を削除し、単に基準通電量
のデータに従ってガス流量制御弁10を制御すればよ
い。
【0061】また、本実施例においては、13A、12
A、6A及びプロパンのいずれかの燃料ガスを使用する
ガス給湯器について説明したが、他の種類の燃料ガスに
ついても、熱式流量センサや熱線式流量センサ等のガス
流量センサを用いて本実施例と同様にガス種を判別しつ
つ各種類の燃料ガスに適合した燃焼運転を行うことがで
きる装置を提供することも可能である。
【0062】また、本実施例においては、ガス給湯器を
例にとって説明したが、ガスファンヒータ等の他のガス
燃焼装置においても本発明を適用することが可能である
ことはもちろんである。
【0063】また、本実施例においては、ガス流量制御
弁10として圧力制御型のガバナ付比例弁を使用した
が、ガバナを別途設けたものでもよく、また、例えばガ
ス供給圧力(元圧)がほぼ同じような種類の燃料ガスに
ついては、通電量に応じて開口面積が変化するような制
御弁をガス流量制御弁として使用することも可能であ
る。
【0064】また、本実施例においては、バーナ3の必
要燃焼量に対応した目標回転数に制御される燃焼ファン
12の回転数に応じて目標ガス流量や基準通電量を設定
するようにしたが、必要燃焼量に応じて直接的に目標ガ
ス流量や基準通電量を設定するようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、バーナへの燃料ガスの供給路に燃料ガスの種
類によって出力特性の相違するガス流量センサと通電量
に応じてガス流量を可変とするガス流量制御弁を設け、
燃焼運転の開始初期にガス流量制御弁の所定の通電量で
もって通電して、その時のガス流量センサの出力レベル
により燃料ガスの種類を判別し、その後には判別された
燃料ガスの種類に適合させて必要燃焼量に対応した量の
燃料ガスがバーナに供給されるようにガス流量制御弁を
制御することによって、バーナに供給する燃料ガスの種
類を簡単な構成で容易に判別することができると共に、
その判別後には必要燃焼量に応じたバーナへのガス供給
の制御を、複数種類の燃料ガスについてバーナのノズル
を共用化しつつ該燃料ガスの種類に適合させて的確に行
うことができる。さらに、バーナのノズルを複数種類の
燃料ガスについて共用化することができるので、ノズル
の製造・管理が容易なものとなって、製造コストを低減
することができる。
【0066】そして、燃料ガスの種類の判別後には、該
燃料ガスの種類に対応させて必要燃焼量に応じた目標ガ
ス流量を設定すると共に、ガス流量センサの出力レベル
がその目標ガス流量に対応した出力レベルになるように
ガス流量制御弁を制御するようにしたことによって、判
別される各種類の燃料ガスについて、その判別のための
ガス流量センサを有効に活用してバーナに確実に必要燃
焼量に対応した量の燃料ガスを供給することができ、必
要燃焼量に応じたバーナへのガス供給量の制御を精度よ
く行うことができる。
【0067】また、燃料ガスの種類の判別後に、該燃料
ガスの種類に対応した通電量のデータに従ってガス流量
制御弁を制御するようにしたことによって、複数種類の
燃料ガスについて、バーナのノズルを共用化しつつ各燃
料ガスの種類に適合したガス供給を行うことができるガ
ス燃焼装置を簡略な構成で提供することができる。
【0068】さらに、バーナに燃焼用空気を供給する燃
焼ファンの目標回転数を判別された燃料ガスの種類に対
応させて設定し、燃焼ファンの回転数をその目標回転数
になるように制御することによって、各種類の燃料ガス
についてバーナの燃焼を必要燃焼量でもって良好に行う
ことができる。
【0069】さらに、前記ガス流量センサとして熱式流
量センサ又は熱線式流量センサを用いたことによって、
燃料ガスの種類に応じたガス流量センサの出力特性の相
違を顕著なものとすることができ、それによって、燃料
ガスの種類の判別を確実に行うことができる。
【0070】さらに、ガス流量制御弁として圧力制御型
のガス流量制御弁を用いたことによって、燃料ガスの種
類の判別時に、該ガス流量制御弁への通電量を所定値と
することで燃料ガスの供給圧力等によらずにほぼ同じガ
ス流量でバーナに供給することができ、種々様々の燃料
ガスについてガス種の判別を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス燃焼装置の一例(ガス給湯器)の
システム構成図。
【図2】図1のガス給湯器の要部のブロック構成図。
【図3】図1のガス給湯器に使用するガス流量センサの
構成を説明するための説明図。
【図4】図3のガス流量センサの出力特性を示す線図。
【図5】図1のガス給湯器の作動を説明するための線
図。
【図6】図1のガス給湯器の作動を説明するための線
図。
【図7】図1のガス給湯器の作動を説明するための線
図。
【図8】図1のガス給湯器の作動を説明するための線
図。
【符号の説明】
3…バーナ、8…燃料ガスの供給路、9…ガス流量セン
サ、10…ガス流量制御弁、12…燃焼ファン、24…
ファン制御部(ファン制御手段)、25…弁制御部(弁
制御手段)、28,30…記憶手段、29…目標回転数
設定部(目標回転数設定手段)、31…目標ガス流量設
定部(目標ガス流量設定部)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バーナへの燃料ガスの供給路に設けられ、
    通電量に応じてガス流量を可変とするガス流量制御弁
    と、前記燃料ガスの供給路に設けられ、前記バーナへの
    ガス流量に応じたレベルの信号を出力すると共に該ガス
    流量が同じであっても前記燃料ガスの種類によって出力
    レベルが相違する特性を示すガス流量センサと、前記ガ
    ス流量制御弁に所定の通電量で通電し、その時の前記ガ
    ス流量センサの出力レベルに基づき前記燃料ガスの種類
    を判別するガス種判別手段と、前記ガス種判別手段によ
    り判別された燃料ガスの種類に適合させて前記バーナの
    必要燃焼量に対応した量の燃料ガスを前記バーナに供給
    すべく前記ガス流量制御弁を制御する弁制御手段とを備
    えたことを特徴とするガス燃焼装置。
  2. 【請求項2】前記ガス種判別手段により判別される燃料
    ガスの種類毎に、前記バーナの必要燃焼量に対応する目
    標ガス流量を設定するためのガス供給データをあらかじ
    め記憶保持した記憶手段と、前記ガス種判別手段により
    判別された燃料ガスの種類に対応して前記記憶手段に記
    憶保持された前記ガス供給データに基づき、前記必要燃
    焼量に対応する目標ガス流量を設定する目標ガス流量設
    定手段とを備え、前記弁制御手段は、前記ガス流量セン
    サの出力レベルが前記判別された燃料ガスの種類におい
    て前記目標ガス流量に対応する出力レベルになるように
    前記ガス流量制御弁を制御することを特徴とする請求項
    1記載のガス燃焼装置。
  3. 【請求項3】前記ガス種判別手段により判別される燃料
    ガスの種類毎に、前記バーナの必要燃焼量に対応した量
    の燃料ガスを前記バーナに供給するための前記ガス流量
    制御弁の通電量のデータをあらかじめ記憶保持した記憶
    手段を備え、前記弁制御手段は前記ガス種判別手段によ
    り判別された燃料ガスの種類に対応して前記記憶手段に
    記憶保持されたデータに基づき、前記ガス流量制御弁を
    制御することを特徴とする請求項1記載のガス燃焼装
    置。
  4. 【請求項4】前記バーナに燃焼用空気を供給する燃焼フ
    ァンと、前記ガス種判別手段により判別される燃料ガス
    の種類毎に、前記必要燃焼量に対応した量の燃焼用空気
    を前記バーナに供給する前記燃焼ファンの目標回転数を
    設定するための給気データをあらかじめ記憶保持した第
    2の記憶手段と、前記ガス種判別手段により判別された
    燃料ガスの種類に対応して前記第2の記憶手段に記憶保
    持された前記ガス供給データに基づき、前記必要燃焼量
    に対応する前記燃焼ファンの目標回転数を設定する目標
    回転数設定手段と、前記燃焼ファンの回転数が前記目標
    回転数になるように該燃焼ファンを制御するファン制御
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載のガス燃焼装置。
  5. 【請求項5】前記ガス流量センサは、熱式流量センサ又
    は熱線式流量センサであることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれかに記載のガス燃焼装置。
  6. 【請求項6】前記ガス流量制御弁は、前記バーナのノズ
    ルの流入側に通電量に応じたガス圧を生ぜしめる圧力制
    御型のガス流量制御弁であることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれかに記載のガス燃焼装置。
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