JP3794043B2 - 給湯器 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼用空気のファンの出力が低下した場合の安全性を改良した給湯器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のこの種の給湯器は図２に示すような構成になっていた。
【０００３】
水は水入口より入水温度センサ１、水量センサ２を通り、熱交換器３で熱を吸収し、出湯温度センサ４を通り、出口より湯が放出される。ガスは入口よりガス元電磁弁５、ガス比例弁６を通り、ファン８から送られる燃焼用空気と共に、バーナ７で燃焼する。
【０００４】
一般的に、給湯器の排気口や給気口が閉塞されると、バーナ７の燃焼が悪くなり、大変危険である。このような状態を検出する手段として、ファン出力検出手段１５により、バーナ７の燃焼中にファン８の出力値を検出し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合には、エラー表示手段１１により外部入力装置１２にエラー表示を出す。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成の給湯器においては、燃焼量に応じてファン回転数が変化するため、エラー表示を判定するしきい値の設定が困難であり、判定が不正確になるという課題があった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の給湯器においては、バーナが燃焼を停止した状態でファンの出力値を検出するファン出力検出手段は、前記バーナの燃焼時間が一定時間を経過した後、または前記バーナの燃焼量が一定量以上で燃焼した後に、燃焼が停止した場合、前記ファンを一定時間回転させた後に、ファンの出力値を検出し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合には外部入力装置にエラー表示を出すようにしたものである。
【０００７】
この本発明によれば、給湯器の排気口や給気口の閉塞状態を検出し、安全性を向上する。
【０００８】
【発明の実施の形態】
そして、上記目的を達成するために、本発明の給湯器は、水通路に設けた運転状態を検出する水量センサーと、水を加熱する熱交換器と、前記熱交換器を加熱するバーナと、前記バーナに燃焼用空気を送るファンと、運転の入切や運転状態及びエラーの表示ができる外部入力装置と、前記水量センサーの信号または前記外部入力装置の切の信号により前記バーナが燃焼を停止した状態で前記ファンの出力値を検出するファン出力検出手段とを備え、前記ファン出力検出手段は、前記バーナの燃焼時間が一定時間を経過した後、または前記バーナの燃焼量が一定量以上で燃焼した後に、燃焼が停止した場合、前記ファンを一定時間回転させた後に、ファンの出力値を検出し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合には前記外部入力装置にエラー表示を出すようにしたものである。
【００１３】
本発明の給湯器によれば、バーナの燃焼時間が一定時間を経過した後、または前記バーナの燃焼量が一定量以上で燃焼した後に、燃焼が停止した場合、ファンを一定時間回転させた後に、ファンの出力値を検出し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合には外部入力装置にエラー表示を出すようにしたことにより、燃焼室内の温度が比較的安定し、ファンへの周囲温度の影響が少ない状態でファン出力値を検出することができるため、給湯器の排気口や給気口の閉塞状態を正確に検出し、安全性、信頼性の優れたものとなる。
【００１８】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図１において、水は水入口より入水温度センサ１、水量センサ２を通り、熱交換器３で熱を吸収し、出湯温度センサ４を通り、出口より湯が放出される。ガスは入口よりガス元電磁弁５、ガス比例弁６を通り、ファン８から送られる燃焼用空気と共に、バーナ７で燃焼する。
【００１９】
一般的に、給湯器の排気口や給気口が閉塞されると、バーナ７の燃焼が悪くなる。このような状態を検出する手段として、ファン出力検出手段９により、水量センサ２の信号によりバーナ７が燃焼を停止し、ファン８を一定時間回転させた後にファン８の出力値を検出し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合には、エラー表示手段１１により外部入力装置１２にエラー表示を出す。
【００２０】
また、外部入力装置１２の運転の切の信号によりバーナ７が燃焼を停止し、ファン８を一定時間回転させた後にファン８の出力値を検出し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合には、エラー表示手段１１により外部入力装置１２にエラー表示を出す。
【００２１】
また、ファン出力値の測定のばらつきを考慮し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合が複数回連続して発生した場合には、外部入力装置１２にエラー表示を出す。
【００２２】
また、燃焼時間の長さで燃焼室内の温度が変化することがあり、この影響によるファン出力値の測定のばらつきを考慮し、バーナ７の燃焼時間が一定時間経過後に、バーナ７の燃焼が停止した場合に、ファン８を一定時間回転させた後に、ファン８の出力値を検出し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合には、外部入力装置１２にエラー表示を出す。
【００２３】
また、燃焼量の大きさで燃焼室内の温度が変化することがあり、この影響によるファン出力値の測定のばらつきを考慮し、バーナ７の燃焼量が一定量以上の場合に、バーナ７の燃焼が停止した場合に、ファン８を一定時間回転させた後に、ファン８の出力値を検出し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合には、外部入力装置１２にエラー表示を出す。
【００２４】
このような制御手段によれば、燃焼量に応じてファン回転数が変化するためエラー判定が不正確になる燃焼中の判定ではなく、バーナ燃焼の停止後に、ファン回転数を一定にして、エラーを判定することにより、給湯器の排気口や給気口の閉塞状態を正確に検出し、安全性の優れた給湯器となる。
【００２５】
また、複数回連続の判定によるファン出力値の測定のばらつきの考慮、バーナの燃焼時間が一定時間以上の考慮、バーナの燃焼量が一定量以上の考慮により、エラー表示判定を正確に行い、安全性、信頼性の優れた給湯器となる。
【００２６】
【発明の効果】
以上のように、本発明の給湯器は、バーナ燃焼の停止後に、ファン回転数を一定にして、ファン出力値の測定ばらつきを考慮してエラーを判定することにより、給湯器の排気口や給気口の閉塞状態を正確に検出し、安全性、信頼性の優れた給湯器となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態における給湯器の構成図
【図２】従来の給湯器の構成図
【符号の説明】
２ 水量センサ
３ 熱交換器
８ ファン
９ ファン出力検出手段
１０ ファン制御手段
１１ エラー表示手段
１２ 外部入力装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼用空気のファンの出力が低下した場合の安全性を改良した給湯器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のこの種の給湯器は図２に示すような構成になっていた。
【０００３】
水は水入口より入水温度センサ１、水量センサ２を通り、熱交換器３で熱を吸収し、出湯温度センサ４を通り、出口より湯が放出される。ガスは入口よりガス元電磁弁５、ガス比例弁６を通り、ファン８から送られる燃焼用空気と共に、バーナ７で燃焼する。
【０００４】
一般的に、給湯器の排気口や給気口が閉塞されると、バーナ７の燃焼が悪くなり、大変危険である。このような状態を検出する手段として、ファン出力検出手段１５により、バーナ７の燃焼中にファン８の出力値を検出し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合には、エラー表示手段１１により外部入力装置１２にエラー表示を出す。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成の給湯器においては、燃焼量に応じてファン回転数が変化するため、エラー表示を判定するしきい値の設定が困難であり、判定が不正確になるという課題があった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の給湯器においては、バーナが燃焼を停止した状態でファンの出力値を検出するファン出力検出手段は、前記バーナの燃焼時間が一定時間を経過した後、または前記バーナの燃焼量が一定量以上で燃焼した後に、燃焼が停止した場合、前記ファンを一定時間回転させた後に、ファンの出力値を検出し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合には外部入力装置にエラー表示を出すようにしたものである。
【０００７】
この本発明によれば、給湯器の排気口や給気口の閉塞状態を検出し、安全性を向上する。
【０００８】
【発明の実施の形態】
そして、上記目的を達成するために、本発明の給湯器は、水通路に設けた運転状態を検出する水量センサーと、水を加熱する熱交換器と、前記熱交換器を加熱するバーナと、前記バーナに燃焼用空気を送るファンと、運転の入切や運転状態及びエラーの表示ができる外部入力装置と、前記水量センサーの信号または前記外部入力装置の切の信号により前記バーナが燃焼を停止した状態で前記ファンの出力値を検出するファン出力検出手段とを備え、前記ファン出力検出手段は、前記バーナの燃焼時間が一定時間を経過した後、または前記バーナの燃焼量が一定量以上で燃焼した後に、燃焼が停止した場合、前記ファンを一定時間回転させた後に、ファンの出力値を検出し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合には前記外部入力装置にエラー表示を出すようにしたものである。
【００１３】
本発明の給湯器によれば、バーナの燃焼時間が一定時間を経過した後、または前記バーナの燃焼量が一定量以上で燃焼した後に、燃焼が停止した場合、ファンを一定時間回転させた後に、ファンの出力値を検出し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合には外部入力装置にエラー表示を出すようにしたことにより、燃焼室内の温度が比較的安定し、ファンへの周囲温度の影響が少ない状態でファン出力値を検出することができるため、給湯器の排気口や給気口の閉塞状態を正確に検出し、安全性、信頼性の優れたものとなる。
【００１８】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図１において、水は水入口より入水温度センサ１、水量センサ２を通り、熱交換器３で熱を吸収し、出湯温度センサ４を通り、出口より湯が放出される。ガスは入口よりガス元電磁弁５、ガス比例弁６を通り、ファン８から送られる燃焼用空気と共に、バーナ７で燃焼する。
【００１９】
一般的に、給湯器の排気口や給気口が閉塞されると、バーナ７の燃焼が悪くなる。このような状態を検出する手段として、ファン出力検出手段９により、水量センサ２の信号によりバーナ７が燃焼を停止し、ファン８を一定時間回転させた後にファン８の出力値を検出し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合には、エラー表示手段１１により外部入力装置１２にエラー表示を出す。
【００２０】
また、外部入力装置１２の運転の切の信号によりバーナ７が燃焼を停止し、ファン８を一定時間回転させた後にファン８の出力値を検出し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合には、エラー表示手段１１により外部入力装置１２にエラー表示を出す。
【００２１】
また、ファン出力値の測定のばらつきを考慮し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合が複数回連続して発生した場合には、外部入力装置１２にエラー表示を出す。
【００２２】
また、燃焼時間の長さで燃焼室内の温度が変化することがあり、この影響によるファン出力値の測定のばらつきを考慮し、バーナ７の燃焼時間が一定時間経過後に、バーナ７の燃焼が停止した場合に、ファン８を一定時間回転させた後に、ファン８の出力値を検出し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合には、外部入力装置１２にエラー表示を出す。
【００２３】
また、燃焼量の大きさで燃焼室内の温度が変化することがあり、この影響によるファン出力値の測定のばらつきを考慮し、バーナ７の燃焼量が一定量以上の場合に、バーナ７の燃焼が停止した場合に、ファン８を一定時間回転させた後に、ファン８の出力値を検出し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合には、外部入力装置１２にエラー表示を出す。
【００２４】
このような制御手段によれば、燃焼量に応じてファン回転数が変化するためエラー判定が不正確になる燃焼中の判定ではなく、バーナ燃焼の停止後に、ファン回転数を一定にして、エラーを判定することにより、給湯器の排気口や給気口の閉塞状態を正確に検出し、安全性の優れた給湯器となる。
【００２５】
また、複数回連続の判定によるファン出力値の測定のばらつきの考慮、バーナの燃焼時間が一定時間以上の考慮、バーナの燃焼量が一定量以上の考慮により、エラー表示判定を正確に行い、安全性、信頼性の優れた給湯器となる。
【００２６】
【発明の効果】
以上のように、本発明の給湯器は、バーナ燃焼の停止後に、ファン回転数を一定にして、ファン出力値の測定ばらつきを考慮してエラーを判定することにより、給湯器の排気口や給気口の閉塞状態を正確に検出し、安全性、信頼性の優れた給湯器となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態における給湯器の構成図
【図２】従来の給湯器の構成図
【符号の説明】
２ 水量センサ
３ 熱交換器
８ ファン
９ ファン出力検出手段
１０ ファン制御手段
１１ エラー表示手段
１２ 外部入力装置
Claims (1)
- 水通路に設けた運転状態を検出する水量センサーと、水を加熱する熱交換器と、前記熱交換器を加熱するバーナと、前記バーナに燃焼用空気を送るファンと、運転の入切や運転状態及びエラーの表示ができる外部入力装置と、前記水量センサーの信号または前記外部入力装置の切の信号により前記バーナが燃焼を停止した状態で前記ファンの出力値を検出するファン出力検出手段とを備え、前記ファン出力検出手段は、前記バーナの燃焼時間が一定時間を経過した後、または前記バーナの燃焼量が一定量以上で燃焼した後に、燃焼が停止した場合、前記ファンを一定時間回転させた後に、ファンの出力値を検出し、ファン出力値が一定の値よりも低い場合には前記外部入力装置にエラー表示を出すようにした給湯器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26819595A JP3794043B2 (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 給湯器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26819595A JP3794043B2 (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 給湯器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09112899A JPH09112899A (ja) | 1997-05-02 |
| JP3794043B2 true JP3794043B2 (ja) | 2006-07-05 |
Family
ID=17455248
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26819595A Expired - Lifetime JP3794043B2 (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 給湯器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3794043B2 (ja) |
-
1995
- 1995-10-17 JP JP26819595A patent/JP3794043B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09112899A (ja) | 1997-05-02 |
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Legal Events
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