JPH08125527A - 位相同期ループ回路 - Google Patents

位相同期ループ回路

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JPH08125527A
JPH08125527A JP6256968A JP25696894A JPH08125527A JP H08125527 A JPH08125527 A JP H08125527A JP 6256968 A JP6256968 A JP 6256968A JP 25696894 A JP25696894 A JP 25696894A JP H08125527 A JPH08125527 A JP H08125527A
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JP
Japan
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capacitor
voltage
control voltage
selecting
pll circuit
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Application number
JP6256968A
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English (en)
Inventor
Jun Takahashi
潤 高橋
Tsukasa Oishi
司 大石
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電圧制御発振器を制御する制御電圧を保持す
ることによりロックイン時間が短く節電効果のあるPLL
回路の提供。 【構成】 電圧制御発振器40の発振周波数及び基準周波
数を位相周波数比較器10で比較した結果に応じて、チャ
ージポンプ20及びループフィルタ30で生成した制御電圧
を第1コンデンサ32で保持し、電圧制御発振器40へ帰還
する。PLL 回路が動作の間、第1コンデンサ32の電圧に
より、スイッチ51, 差動アンプ61, Pチャネルトランジ
スタ71, スイッチ52を介して第2コンデンサ80を充電
し、PLL 回路が不動作の間、第2コンデンサ80の電圧に
より、スイッチ51, 差動アンプ61,Pチャネルトランジ
スタ71, スイッチ52を介して第1コンデンサ32を充電す
べく構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電圧保持回路及び位相同
期ループ回路に関し、特に消費電力を低減した半導体集
積回路に搭載する位相同期ループ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、Design of PLL-Based Clock Ge
neration Circuits (IEEE JOURNAL OFSOLID-STATE CIRC
UITS, VOL SC-22 NO.2 APRIL 1987) に示される従来の
位相同期ループ回路 (以下PLL 回路という) のブロック
図であって、チャージポンプ及びループフィルタは、そ
の内部の回路を付加して書き直したものである。
【0003】図において10は位相周波数比較器であっ
て、入力される参照信号REF CLK 及び内部クロックINT
CLK の立ち上がり時点を比較し、INT CLK の立ち上がり
が遅い即ちINT CLK の周波数が低い場合は、その間、信
号UPを“L”レベルとして出力し、チャージポンプ20の
Pチャネルトランジスタ22へ与え、INT CLK の立ち上が
りが早い即ちINT CLK の周波数が高い場合は、その間、
信号DOWNを“H”レベルとして出力し、チャージポンプ
20のNチャネルトランジスタ23へ与える。
【0004】チャージポンプ20は、電源及び接地間に電
流源21, Pチャネルトランジスタ22, Nチャネルトラン
ジスタ23及び電流源24が直列に接続されたもので構成さ
れ、両トランジスタ22,23 の接続点はノードNとなり、
ループフィルタ30を介して電圧制御発振器40に接続され
る。チャージポンプ20に信号UPを与えられた場合、トラ
ンジスタ22が導通して正の電荷を次段のループフィルタ
30へ出力する。その正の電荷の量は電流源21の電流値を
信号UPが与えられる時間で積分したものである。信号DO
WNを与えられた場合、トランジスタ23が導通して、負の
電荷を次段のループフィルタ30へ出力する。その負の電
荷の量は、電流源24の電流値を信号UPが与えられる時間
で積分したものである。
【0005】ループフィルタ30は、ノードN及び接地間
に抵抗31及びキャパシタ32が直列に接続されたもので構
成され、チャージポンプ20から与えられる電荷をキャパ
シタ32に蓄積し、次段の電圧制御発振器40を制御する制
御電圧を生成する。電圧制御発振器40は、制御電圧に基
づき発振周波数が変化する内部クロックINT CLK を発振
する発振器であって、発振したINT CLK を本PLL 回路を
搭載する半導体集積回路へ与える。そして制御電圧が上
昇 (又は下降) した場合、電圧制御発振器40の発振周波
数は高く (又は低く) なる。
【0006】次に動作について説明する。図9は図8に
示すPLL 回路の動作を説明する説明図である。図におい
て(a) は参照信号REF CLK の波形を示す波形図であり、
(b) は内部クロックINT CLK の波形を示す波形図であ
り、(c) はループフィルタ30が生成する制御電圧を両ク
ロックREF CLK , INT CLK の時間軸と同一の次元におい
て示したものである。
【0007】PLL 回路が動作を開始した時点において、
INT CLK の周波数がREF CLK の周波数より低いことを検
出した位相周波数比較器10は信号UP即ち“L”を出力
し、チャージポンプ20は正の電荷を出力し、制御電圧は
高くなり、INT CLK の周波数は高くなり、REF CLK の周
波数に接近する。INT CLK の周波数及びREF CLK の周波
数が一致した場合、これが“PLL がロックした状態”で
あって、このロックするまでに要した時間をロックイン
時間と称する。
【0008】ループフィルタ30のキャパシタ32の容量が
不十分である場合、PLL がロックした後、チャージポン
プ20は信号UPと信号DOWNを交互に発生し、その結果とし
てINT CLK の周波数が揺らぐ現象が生じる。即ちPLL が
ロックした後もループフィルタ30に若干の電荷の出入り
が存在する。これは、電圧制御発振器40が発振したINT
CLK とREF CLK との位相を比較した結果に基づく制御電
圧が電圧制御発振器40に帰還されるまでに若干のタイム
ラグがあるためである。それ故、キャパシタ32の容量は
INT CLK の周波数の揺らぎが許容範囲内に収まるように
決定しなければならない。
【0009】キャパシタ32の容量が大きい場合、INT CL
K の周波数の揺らぎは少なく、その安定性は向上する
が、ロックイン時間は増大する。制御電圧の電圧値は、
キャパシタ32で保持されるものである故、リークにより
その電圧値は低下するが、チャージポンプ20により所要
の電圧値に保持される。このようにキャパシタ32の容量
が不十分である場合、INT CLK の周波数に揺らぎが生
じ、キャパシタ32の容量が大きい場合、ロックイン時間
が大きくなる。
【0010】このような不具合を解決するため、特開昭
63-318868 号公報において、位相比較器の出力側にリー
クがある場合、位相比較器とループフィルタとの間にサ
ンプルホールド回路を備えることが提案されている。ま
た、特開平4-205797号公報でホールドコンデンサを備え
たサンプルホールド回路において、スイッチの切り替え
によりサンプリング時には入力に比例した電圧でホール
ドコンデンサを充電し、ホールド時には充電したホール
ドコンデンサの電圧を出力することが提案されている。
【0011】しかし、PLL 回路を搭載した半導体集積回
路の消費電力を低減するためPLL 回路を含む半導体集積
回路の電力供給を停止する必要があるが、この場合PLL
回路にも給電されなくなる。そして次に給電を再開し、
半導体集積回路を再起動するまでの時間は一般的に不明
である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図10はメモリデバイス
に搭載された図8に示すPLL 回路の制御電圧を示す模式
図である。図において縦軸は電圧軸であり、横軸は時間
軸である。メモリデバイスが給電されている時点t0
おいて、PLL 回路のキャパシタ32は、REF CLK に基づく
INT CLK を発振するための制御電圧の電圧値を保持して
いる。メモリデバイスへの給電が停止された時点t1
おいてPLL 回路は動作を停止しキャパシタ32の電荷はリ
ークにより放電を開始し、チャージポンプ20は電荷を出
力せず、制御電圧は低下する。
【0013】メモリデバイスへの給電が再開された時点
2 においてPLL 回路は動作を再開し、チャージポンプ
20はREF CLK に基づくINT CLK を発振するための電荷を
出力し、制御電圧は上昇する。そして時点t2 からロッ
クイン時間が経過した時点t 3 においてPLL はロックし
た状態となる。そして時点t1 から時点t2 までの時間
が長い場合、キャパシタ32に蓄積された電荷は完全に放
電される。
【0014】このように制御電圧が低下した状態でPLL
回路が動作を再開した場合、ロックイン時間は長い。即
ちメモリデバイスに分配されるINT CLK の周波数がREF
CLKの周波数に一致しない状態が長時間継続し、メモリ
デバイスの動作に不具合が生ずる。また、ループフィル
タ30のキャパシタ32の容量を大きくした場合、給電停止
時のリークによる制御電圧の低下は緩慢となるが、ロッ
クイン時間が長くなるという不具合がある。
【0015】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであって、制御電圧を保持する回路をノ
ードNに付加することにより、ロックイン時間が短く節
電効果のあるPLL 回路を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1発明は、電圧制御発
振器を制御する制御電圧を保持する第1コンデンサと、
第1コンデンサの容量より大きい容量を有し、前記制御
電圧により充電される第2コンデンサと、第1コンデン
サ又は第2コンデンサへ通電を行なう手段と、第1コン
デンサの電圧及び第2コンデンサの電圧を比較する比較
手段とを備え、第1コンデンサの電圧が第2コンデンサ
の電圧より高い場合第2コンデンサを充電し、第2コン
デンサの電圧が第1コンデンサより高い場合第1コンデ
ンサを充電すべく構成する。
【0017】第2発明は、電圧制御発振器を制御する制
御電圧を保持する第1コンデンサと、第1コンデンサの
容量より大きい容量を有し、前記制御電圧により充電さ
れる第2コンデンサと、前記第1, 第2の両コンデンサ
のいずれかを選択する第1選択手段と、該第1選択手段
が選択していないコンデンサを選択する第2選択手段
と、該第2選択手段で選択したコンデンサへ通電を行な
う手段と、第1選択手段で選択したコンデンサの第1電
圧及び第2選択手段で選択したコンデンサの第2電圧を
比較する比較手段とを備え、第1電圧が第2電圧より高
い場合、第2選択手段で選択したコンデンサを充電すべ
く構成する。
【0018】第3発明は、電圧制御発振器を制御する制
御電圧を保持する第1コンデンサと、第1コンデンサの
容量より大きい容量を有し、前記制御電圧により充電さ
れる第2コンデンサと、前記第1, 第2の両コンデンサ
のいずれかを選択する第1選択手段と、該第1選択手段
が選択していないコンデンサを選択する第2選択手段
と、第2コンデンサへ通電を行なう第1通電手段と、第
1コンデンサへ通電を行なう第2通電手段と、前記第
1, 第2の両通電手段のいずれかを選択する手段と、第
1選択手段で選択したコンデンサの第1電圧及び第2選
択手段で選択したコンデンサの第2電圧を比較する比較
手段とを備え、第1電圧が第2電圧より高い場合、第2
選択手段で選択したコンデンサを充電すべく構成する。
【0019】第4発明は、電圧制御発振器を制御する制
御電圧を保持する第1コンデンサと、第1コンデンサの
容量より大きい容量を有し、前記制御電圧により充電さ
れる第2コンデンサと、前記第1, 第2の両コンデンサ
のいずれかを選択する選択手段と、第1コンデンサへ通
電を行なう通電手段と、第2コンデンサへ通電を行なう
通電手段と、選択手段が選択した第1コンデンサの電圧
及び第2コンデンサの電圧を比較する比較手段と、選択
手段が選択した第2コンデンサ及び第1コンデンサの電
圧を比較する比較手段とを備え、第1コンデンサの電圧
が第2コンデンサの電圧より高い場合、第2コンデンサ
を充電し、第2コンデンサの電圧が第1コンデンサの電
圧より高い場合、第1コンデンサを充電すべく構成す
る。
【0020】
【作用】第1発明において第1コンデンサは電圧制御発
振器を制御する制御電圧を保持し、第2コンデンサは、
第1コンデンサの容量より大きい容量を有し、制御電圧
により充電され、比較手段は第1コンデンサの第1電圧
及び第2コンデンサの第2電圧を比較し、第1電圧が第
2電圧より高い場合、第2コンデンサを充電し、第2電
圧が第1電圧より高い場合、第1コンデンサを充電す
る。それ故、第1電圧及び第2電圧は等しくなり、制御
電圧は保持される。
【0021】第2発明において第1コンデンサは電圧制
御発振器を制御する制御電圧を保持し、第2コンデンサ
は第1コンデンサの容量より大きい容量を有し、制御電
圧により充電され、第1選択手段は第1コンデンサ又は
第2コンデンサのいずれかを選択し、第2選択手段は第
1選択手段が選択していない第2コンデンサ又は第1コ
ンデンサを選択し、比較手段は第1選択手段で選択した
コンデンサの第1電圧及び第2選択手段で選択したコン
デンサの第2電圧を比較し、第1電圧が第2電圧より高
い場合、第2選択手段で選択したコンデンサを充電す
る。それ故、第1電圧及び第2電圧は等しくなり、制御
電圧は保持される。
【0022】第3発明において第1コンデンサは電圧制
御発振器を制御する制御電圧を保持し、第2コンデンサ
は第1コンデンサの容量より大きい容量を有し、制御電
圧により充電され、第1選択手段は第1コンデンサ又は
第2コンデンサのいずれかを選択し、第2選択手段は第
1選択手段が選択していない第2コンデンサ又は第1コ
ンデンサを選択し、第1通電手段は第2コンデンサへ通
電し、第2通電手段は第1コンデンサへ通電し、比較手
段は第1選択手段で選択したコンデンサの第1電圧及び
第2選択手段で選択したコンデンサの第2電圧を比較
し、第1電圧が第2電圧より高い場合、第2選択手段で
選択したコンデンサを充電する。それ故、第1電圧及び
第2電圧は等しくなり、制御電圧は保持される。
【0023】第4発明において第1コンデンサは電圧制
御発振器を制御する制御電圧を保持し、第2コンデンサ
は第1コンデンサの容量より大きい容量を有し、制御電
圧により充電され、選択手段は第1コンデンサ又は第2
コンデンサのいずれかを選択し、通電手段は第1コンデ
ンサ又は第2コンデンサのいずれかへ通電し、比較手段
は選択手段で選択した第1コンデンサ又は第2コンデン
サのいずれかの電圧及び選択していない第2コンデンサ
又は第1コンデンサの電圧を比較し、第1コンデンサの
電圧が第2コンデンサの電圧より高い場合、第2コンデ
ンサを充電し、第2コンデンサの電圧が第1コンデンサ
の電圧より高い場合、第1コンデンサを充電する。それ
故、第1コンデンサの電圧及び第2コンデンサの電圧は
等しくなり、制御電圧は保持される。
【0024】
【実施例】以下本発明を、その実施例を示す図面に基づ
き具体的に説明する。図1は、本発明に係るPLL 回路の
第1実施例を示すブロック図である。図において10は位
相周波数比較器であって、入力される参照信号REF CLK
及び内部クロックINT CLK の立ち上がり時点を比較し、
INT CLK の立ち上がりが遅い、即ちINT CLK の周波数が
低いことを検知した場合は、その間、信号UPを“L”レ
ベルとして出力し、チャージポンプ20のPチャネルトラ
ンジスタ22へ与え、INT CLK の立ち上がりが早い、即ち
INT CLK の周波数が高いことを検知した場合は、その
間、信号DOWNを“H”レベルとして出力し、チャージポ
ンプ20のNチャネルトランジスタ23へ与える。
【0025】チャージポンプ20は電源及び接地間に電流
源21, Pチャネルトランジスタ22,Nチャネルトランジ
スタ23及び電流源24が直列に接続されたもので構成さ
れ、両トランジスタ22,23 の接続点はノードNとなり、
ループフィルタ30を介して電圧制御発振器40に接続され
る。チャージポンプ20に信号UPを与えられた場合、トラ
ンジスタ22が導通して正の電荷を次段のループフィルタ
30へ出力する。その正の電荷の量は、電流源21の電流値
を信号UPが与えられる時間で積分したものである。信号
DOWNを与えられた場合、トランジスタ23が導通して負の
電荷を次段のループフィルタ30へ出力する。その負の電
荷の量は、電流源24の電流値を信号UPが与えられる時間
で積分したものである。
【0026】ループフィルタ30はノードN及び接地間に
抵抗31及びキャパシタ32が直列に接続されたもので構成
され、チャージポンプ20から与えられる電荷をキャパシ
タ32に蓄積し、次段の電圧制御発振器40を制御する制御
電圧を生成する。電圧制御発振器40は制御電圧に基づき
発振周波数が変化する内部クロックINTCLK を発振する
発振器であって、制御電圧が上昇 (又は下降) した場
合、制御電圧発振器40の発振周波数が高く (又は低く)
なる。
【0027】制御電圧保持部50a はノードNでループフ
ィルタ30と接続されノードNの制御電圧を保持する。ノ
ードNは切替スイッチ51の第1切替端子51a 及び共通端
子51c を介して差動アンプ61の−側入力端子に接続さ
れ、差動アンプ61の出力はPチャネルトランジスタ71の
ゲートへ与えられる。Pチャネルトランジスタ71は、そ
のソースが電源VPPに接続され、そドレインが差動アン
プ61の+側入力端子に接続され、また切替スイッチ52の
共通端子52c に接続されている。差動アンプ61及びトラ
ンジスタ71の電源はPLL 回路の動作・不動作に拘らず給
電される。切替スイッチ52は、その第1切替端子52a が
切替スイッチ51の第2切替端子51b に接続され、その第
2切替端子52b がノードNに接続されている。そして切
替スイッチ52の第1切替端子52a 及び接地間にキャパシ
タ80が介装されている。キャパシタ80の容量はキャパシ
タ32の容量より大きい。
【0028】図2は切替スイッチ51又は切替スイッチ52
の構成を示す回路図の一例である。第1切替端子81は、
第1トランスミッションゲート85を介し、第2切替端子
82は第2トランスミッションゲート86を介し、いずれも
共通端子84に接続されている。端子83へ入力される信号
SELECTはトランスミッションゲート85のPチャネルトラ
ンジスタのゲート及びトランスミッションゲート86のN
チャネルトランジスタのゲートへ与えられ、またインバ
ータ87を介してトランスミッションゲート85のNチャネ
ルトランジスタのゲート及びトランスミッションゲート
86のPチャネルトランジスタのゲートへ与えられる。信
号SELECTが“L”の場合、トランスミッションゲート85
(又は86) は導通 (又は遮断) 状態となり、両端子81,8
4 が接続される。信号SELECTが“H”の場合は、この逆
であって、両端子82,84 が接続される。そしてPLL 回路
が動作 (又は不動作) 状態の場合、信号SELECTは“L”
(又は“H”) である。
【0029】即ち、PLL 回路が動作時の場合、両切替ス
イッチ51,52 の共通端子51c,52c は夫々第1切替端子51
a,52a に接続され、PLL 回路が不動作時の場合、両切替
スイッチ51,52 の共通端子51c,52c は、夫々第2切替端
子51b,52b に接続される。
【0030】図3は差動アンプ61の構成を示す回路図の
一例である。トランジスタ75及びトランジスタ77は、い
ずれも同一の特性を有するPチャネルトランジスタであ
って、そのソースは電源電圧VDDに接続され、そのゲー
トは相互に接続されている。両トランジスタ76,78 は同
一の特性を有するNチャネルトランジスタである。両ト
ランジスタ75,76 のドレインは相互に接続され、この接
続点は両トランジスタ75,77 のゲートの接続点に接続さ
れている。両トランジスタ77,78 のドレインは相互に接
続され、その接続は差動アンプ61の出力端となってい
る。
【0031】両トランジスタ76,78 のソースは相互に接
続され、その接続点がNチャネルトランジスタ79のドレ
インに接続されている。トランジスタ76のゲートは+側
入力端子に接続され、トランジスタ78のゲートは−側入
力端子に接続されているトランジスタ79は、そのソース
は接地され、そのゲートに所定のBIAS電圧が与えられ定
電流源として動作する。
【0032】−側入力端子へ与えられる電圧が+側入力
端子へ与えられる電圧より高い (又は低い) 場合、出力
端に低い (又は高い) 電圧が出力され、トランジスタ71
がオン (又はオフ) 状態となる。それ故、−側入力端子
へ与えられる電圧が+側入力端子へ与えられる電圧より
高い場合、差動アンプ61及びトランジスタ71が組み合わ
されて回路はボルテージフォロアとして動作し、PLL 回
路が動作時において、VDDからPチャネルトランジスタ
71のしきい値電圧を減算した値の電圧がキャパシタ80を
充電し、両キャパシタ32,80 の電圧を等しくする。
【0033】次にPLL 回路の動作について説明する。 (INT CLK の周波数が低い場合)両クロックREF CLK 、IN
T CLK を比較し、INT CLK の周波数の低下を検知した位
相周波数比較器10は“L”レベルの信号UPを出力し、チ
ャージポンプ20に対し、正の電荷をループフィルタ30に
与えさせる。それ故、ノードNの電位は上昇し、電圧制
御発振器40は、その発振周波数を高くする。このように
してINT CLK の周波数はREF CLK の周波数と一致する。
従って位相周波数比較器10は“L”レベルの信号UPの出
力を停止する。
【0034】(INT CLK の周波数が高い場合)位相周波数
比較器10は“H”レベルの信号DOWNを出力し、チャージ
ポンプ20に対し、負の電荷をループフィルタ30に与えさ
せる。それ故、ノードNの電位は低下し、電圧制御発振
器40は、その発振周波数を低くする。このようにしてIN
T CLK の周波数はREF CLK の周波数と一致し、位相周波
数比較器10は“H”レベルの信号DOWNの出力を停止す
る。
【0035】このようにPLL 回路が動作中においてノー
ドNの電位はINT CLK 及びREF CLKの周波数が一致すべ
く維持される。そして、その電位を与えられた差動アン
プ61はトランジスタ71を介してキャパシタ80を充電し、
キャパシタ80の電位をノードNの電位と一致せしめる。
PLL 回路を搭載する半導体集積回路の消費電力を低減す
るため、半導体回路への電力供給を停止する場合、制御
電圧保持部50a の差動アンプ61及びトランジスタ71を除
き、PLL 回路に対する電力供給を停止される。この場合
PLL 回路の動作は停止するが、制御電圧は保持される。
【0036】図4は半導体集積回路に搭載された図1に
示すPLL 回路の制御電圧を示す模式図である。図におい
て縦軸は電圧軸であり、横軸は時間軸である。半導体集
積回路が給電されている時点t10において、PLL 回路の
キャパシタ32はチャージポンプ20で充電されたREF CLK
の周波数に等しい周波数のINT CLK を発振するための制
御電圧をノードNの電位として保ち、その制御電圧は切
替スイッチ51, 差動アンプ61, トランジスタ71, 切替ス
イッチ52を介してキャパシタ80に保持される。
【0037】半導体集積回路への給電が停止され、PLL
回路の動作が停止する時点t11において、両切替スイッ
チ51,52 は切り替わり、両接点51b,51c 、52b,52c は閉
路し、両接点51a,51c 、52a,52c は開路する。そしてキ
ャパシタ32の電荷はリークにより放電を開始し、キャパ
シタ32の電圧は低下し始める。そのキャパシタ32の電圧
は切替スイッチ52を介して差動アンプ61の+側入力端子
へ与えられる。キャパシタ80の容量はキャパシタ32の容
量より大きく、キャパシタ80の電圧、即ちノードNの電
位は低下しない。そのキャパシタ80の電圧は切替スイッ
チ51を介して差動アンプ61の−側入力端子へ与えられ
る。
【0038】差動アンプ61が−側入力端子へ与えられる
電圧 (キャパシタ80の電圧) が+側入力端子へ与えられ
る電圧 (キャパシタ32の電圧) より高いことを検出する
時点t12において、その出力端に低い電位が出力され、
トランジスタ71はオン状態となり、電源電圧VDDはトラ
ンジスタ71, 切替スイッチ52, 抵抗31を介してキャパシ
タ32を充電する。キャパシタ32の電圧がキャパシタ80の
電圧より高くなった場合、差動アンプ61は、その出力端
に高い電位を出力し、トランジスタ71はオフ状態とな
り、キャパシタ32に対する充電は停止する。そしてキャ
パシタ32の電圧は低下し始める。
【0039】次に差動アンプ61がキャパシタ32の電圧低
下を検出する時点t13において、時点t12と同様にして
キャパシタ32は充電されて、ノードNの電位に保持され
る。半導体集積回路へ給電され、PLL 回路の動作が再開
する時点t14において、両切替スイッチ51,52 は切り替
わり、両接点51a,51c 、52a,52c は閉路し、両接点51b,
51c 、52b,52c は開路する。PLL 回路のキャパシタ32は
チャージポンプ20で充電され、REF CLK の周波数に等し
い周波数のINT CLK を発振するための制御電圧をノード
Nの電位として保ち、PLL はロックした状態となる。こ
のチャージポンプ20による充電開始からのロックイン時
間は短く、その制御電圧は切替スイッチ51, 差動アンプ
61, トランジスタ71, 切替スイッチ52を介してキャパシ
タ80に保持される。
【0040】このようにして、ノードNの制御電圧はPL
L 回路の動作状態の場合、容量の大きいキャパシタ80で
保持され、PLL 回路の不動作状態の場合、キャパシタ32
の電位はキャパシタ80の電位に等しくなるよう充電され
る故、PLL 再起動時のロックイン時間が短い。また、キ
ャパシタ32の容量はINT CLK の周波数の揺らぎを許容範
囲内に収め、安定性を維持すればよく、ロックイン時間
が大きくなる弊害はない。なお、本実施例においてはキ
ャパシタ80を充電するトランジスタとしてPチャネルト
ランジスタ71を使用しているが、これはPNP 型バイポー
ラトランジスタを使用してもよいことは言うまでもな
く、この場合VDDからPNP 型バイポーラトランジスタの
比較的小さい値をもったコレクタ・エミッタ間電圧を減
算した値の電圧がキャパシタ80を充電し、両キャパシタ
32,80 の電圧を等しくする。
【0041】図5は本発明に係るPLL 回路の第2実施例
を示すブロック図である。図において制御電圧保持部50
b はノードNでループフィルタ30と接続され、ノードN
の制御電圧を保持する。切替スイッチ51の共通切替端子
51c は差動アンプ61a の+側入力端子に接続され、差動
アンプ61a の出力はNチャネルトランジスタ71a のゲー
トへ与えられる。Nチャネルトランジスタ71a は、その
ソースが電源VDDに接続され、そのドレインが差動アン
プ61a の−側入力端子に接続され、また切替スイッチ52
の共通端子52c に接続されている。差動アンプ61a は図
3に示すものと同様のものである。その他の構成は図1
と同様である故、同一部分に同一符号を付して説明を省
略する。
【0042】差動アンプ61a の+側入力端子へ与えられ
る電圧が−側入力端子へ与えられる電圧より高い (又は
低い) 場合、出力端に高い (又は低い) 電圧が出力さ
れ、Nチャネルトランジスタ71a がオン (又はオフ) 状
態となる。それ故、+側入力端子へ与えられる電圧が−
側入力端子へ与えられる電圧より高い場合、差動アンプ
61a 及びNチャネルトランジスタ71a が組み合わされた
回路はボルテージフォロアとして動作する。PLL 回路が
動作状態の場合、ノードNの電位は、INT CLK 及びREF
CLK の周波数が一致すべく維持される。そしてVDDから
Nチャネルトランジスタのしきい値電圧を減算した電圧
がキャパシタ80を充電し、その電圧をノードNの電位と
一致せしめる。
【0043】このようにノードNの制御電位はPLL 回路
が動作状態の場合に容量の大きいキャパシタ80で保持さ
れ、PLL 回路の不動作状態の場合、キャパシタ32の電位
はキャパシタ80の電位に等しくなるよう充電される故、
PLL 再起動時のロックイン時間が短い。また、キャパシ
タ32の容量はINT CLK の周波数の揺らぎを許容範囲内に
収め、安定性を維持すればよく、ロックイン時間が大き
くなる弊害はない。
【0044】なお、本実施例においてはキャパシタ80を
充電するトランジスタとしてNチャネルトランジスタ71
a を使用しているが、これはNPN 型バイポーラトランジ
スタを使用してもよいことは言うまでもなく、この場
合、VDDからNPN 型バイポーラトランジスタのベース・
コレクタ間電圧を減算した値の電圧がキャパシタ80を充
電し、両キャパシタ32,80 の電圧を等しくする。
【0045】図6は本発明に係るPLL 回路の第3実施例
を示すブロック図である。図において制御電圧保持部50
c はノードNでループフィルタ30と接続され、ノードN
の制御電圧を保持する。電源VDD及びノードN間にPチ
ャネルトランジスタ72が介装され、電源VDD及び接地間
にPチャネルトランジスタ73及びキャパシタ80が介装さ
れている。キャパシタ80の容量はキャパシタ32の容量よ
り大きい。トランジスタ73とキャパシタ80との接続点は
切替スイッチ54の第1切替端子54a 及び共通端子54c を
介して差動アンプ62の+側入力端子に接続され、また切
替スイッチ53の第2切替端子53b に接続されている。ノ
ードNは切替スイッチ53の第1切替端子53a 及び共通端
子53c を介して差動アンプ62の−側入力端子に接続さ
れ、また切替スイッチ54の第2切替端子54b に接続され
ている。
【0046】差動アンプ62の出力は切替スイッチ55の共
通端子55c 及び第1切替端子55a を介してトランジスタ
73のゲートへ与えられ、切替スイッチ55の第2切替端子
55bはトランジスタ72のゲートに接続されている。3個
の切替スイッチ53,54,55の構成は図2に示すものと同様
のものであり、PLL 回路が動作 (又は不動作) 状態の場
合、共通端子53c,54c,55c は、夫々第1切替端子53a,54
a,55a(又は第2切替端子53b,54b,55b)に接続される。差
動アンプ62は図3に示すものと同様のものである。そし
て差動アンプ62の電源及びトランジスタ72の電源VDD
PLL 回路の動作、不動作に拘らず給電される。その他の
構成は図1と同様である故、同一部分に同一符号を付し
て説明を省略する。
【0047】次に制御電圧保持部50c の動作について説
明する。 (PLL 回路が動作状態の場合)差動アンプ62は切替スイッ
チ55を介してトランジスタ73とでボルテージフォロアを
構成している。そしてキャパシタ80の電圧は切替スイッ
チ54を介して差動アンプ62の+側入力端子へ与えられて
いる。ノードNの制御電位、即ちキャパシタ32の電位は
切替スイッチ53を介して差動アンプ62の−側入力端子へ
与えられ、差動アンプ62がキャパシタ32の電位がキャパ
シタ80の電位より高い (又は低い) 場合、出力端に低い
(又は高い) 電位が出力され、トランジスタ73がオン
(又はオフ) 状態となり、VDDからトランジスタ73のし
きい値電圧を減算した値の電位がキャパシタ80を充電し
(又はせず) 、両キャパシタ32,80 の電位を等しくす
る。このようにしてキャパシタ80にノードNの制御電位
が保持される。
【0048】(PLL 回路が不動作の場合)3個の切替スイ
ッチ53,54,55はいずれも切り替わり、キャパシタ80の電
圧は差動アンプ62の−側入力端子へ与えられ、ノードN
のキャパシタ32の電圧は差動アンプ62の+側入力端子へ
与えられ、差動アンプ62の出力はトランジスタ72のゲー
トへ与えられる。キャパシタ80の電圧がキャパシタ32の
電圧より高い場合、差動アンプ62は出力端に低い電圧を
出力し、トランジスタ72はオン状態となり、VDDからト
ランジスタ72のしきい値電圧を減算した値の電圧がキャ
パシタ32を充電する。そして両キャパシタ32,80 の電圧
は等しくなり、ノードNの制御電圧は保持される。この
ように、ノードNの制御電位はPLL 回路が動作状態の場
合に、容量の大きいキャパシタ80で保持され、PLL 回路
が不動作状態の場合、キャパシタ32の電位はキャパシタ
80の電位に等しくなるよう充電される故、PLL 再起動時
のロックイン時間が短い。またキャパシタ32の容量はIN
T CLK の周波数の揺らぎを許容範囲内に収め、安定性を
維持すればよく、ロックイン時間が大きくなる弊害はな
い。
【0049】なお本実施例においてPLL 回路の動作状態
におけるノードNの電位を差動アンプ62の−側入力端子
に入力したが、差動アンプ62の+側入力端子に入力する
ようにしてもよく、その場合は両トランジスタ72,73 を
Nチャネルトランジスタとするとよい。又両トランジス
タ72,73 はMOS トランジスタに限るものではなく、差動
アンプ62に合わせてPNP 型又はNPN 型バイポーラトラン
ジスタを使用してよいことは言うまでもない。
【0050】図7は本発明に係る第4の実施例を示すブ
ロック図である。図において制御電圧保持部50d はノー
ドNでループフィルタ30と接続されノードNの制御電圧
を保持する。電源VDD及びノードN間にPチャネルトラ
ンジスタ72が介装され、電源VDD及び接地間にPチャネ
ルトランジスタ73及びキャパシタ80が介装されている。
キャパシタ80の容量はキャパシタ32の容量より大きい。
トランジスタ73及びキャパシタ80の接続点は差動アンプ
64の+側入力端子及び切替スイッチ57の第2切替端子57
b に接続されている。ノードNは差動アンプ63の+側入
力端子及び切替スイッチ56の第1切替端子56a に接続さ
れている。切替スイッチ56の第2切替端子56b は差動ア
ンプ63の−側入力端子に接続され、差動アンプ63の出力
端はトランジスタ72のゲートに接続されている。
【0051】切替スイッチ56の共通端子56c は切替スイ
ッチ57の共通端子57c に接続され、切替スイッチ56の第
1切替端子57a は差動アンプ64の−側入力端子に接続さ
れ、差動アンプ64の出力端はトランジスタ73のゲートに
接続されている。両切替スイッチ56,57 の構成は図2に
示すものと同様のものであり、PLL 回路が動作 (又は不
動作) 状態の場合、共通端子56c,57c は、夫々第1切替
端子56a,57a(又は第2切替端子56b,57b)に接続される。
両差動アンプ63,64 は図3に示すものと同様のものであ
る。そして差動アンプ63の電源及びトランジスタ72の電
源VDDはPLL 回路の動作、不動作に拘らず給電される。
【0052】次に制御電源保持部50d の動作について説
明する。 (PLL 回路が動作状態の場合)差動アンプ64及びトランジ
スタ73がボルテージフォロアを構成している。ノードN
の制御電位、即ちキャパシタ32の電位は両切替スイッチ
56,57 を介して差動アンプ64の−側入力端子へ与えら
れ、キャパシタ80の電位より高い (又は低い)場合、出
力端に低い (又は高い) 電位が出力され、トランジスタ
73がオン (又はオフ) 状態となり、VDDからトランジス
タ73のしきい値電圧を減算した値の電位がキャパシタ80
を充電し (又はせず) 、両キャパシタ32,80 の電位を等
しくする。このようにしてキャパシタ80にノードNの制
御電位が保持される。
【0053】(PLL 回路が不動作状態の場合)両切替スイ
ッチ56,57 はいずれも切り替わり、キャパシタ80の電位
は差動アンプ63の−側入力端子へ与えられる。キャパシ
タ80の電位がキャパシタ32の電位より高い場合、差動ア
ンプ63は出力端に低い電位を出力し、トランジスタ72は
オン状態となり、VDDからトランジスタ72のしきい値電
圧を減算した値の電位がキャパシタ32を充電する。そし
て両キャパシタ32,80 の電位は等しくなり、ノードNの
電位は保持される。このようにノードNの制御電位はPL
L 回路が動作状態の場合に容量の大きいキャパシタ80で
保持され、PLL 回路が不動作状態の場合、キャパシタ32
の電位はキャパシタ80の電位に等しくなるよう充電され
る故、PLL 再起動時のロックイン時間が短い。またキャ
パシタ32の容量はINT CLK の周波数の揺らぎを許容範囲
内に収め、安定性を維持すればよく、ロックイン時間が
大きくなる弊害はない。
【0054】なお本実施例においてPLL 回路の動作状態
におけるノードNの電位を差動アンプ64の−側入力端子
に入力し、PLL 回路の不動作状態におけるキャパシタ80
の電位を差動アンプ63の−側入力端子に入力したが、差
動アンプ64,63 の+側入力端子に入力するようなしても
よく、その場合は、両トランジスタ73,72 をNチャネル
トランジスタとするとよい。又両トランジスタ73,72 は
MOS トランジスタに限るものではなく、差動アンプ64,6
3 に合わせてPNP 型又はNPN 型バイポーラトランジスタ
を使用してもよいことは言うまでもない。
【0055】また以上の4実施例において、制御電圧保
持部50a,50b,50c,50d はいずれもPLL 回路のノードNの
制御電圧を保持する場合について述べたが、本発明はア
ナログ電圧の値をキャパシタで保持する他の回路に適用
できるものであることはいうまでもない。他の回路の一
例として“A Novel Precision MOS Synchronous Delay
Line”(IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS, VOL.
SC-20, NO.6, DECEMBER 1985) のFig.2 に示される回路
があり、また他の回路の他の例として“Circuit, Inter
connections and Packaging for VLSI”(IEEE JOURNAL
OF SOLID-STATECIRCUIT, VOL. 23, NO.5, OCTOBER 198
8)のFig.8.14に示される回路がある。
【0056】
【発明の効果】以上に説明したように第1発明によれ
ば、第1コンデンサの電圧と第2コンデンサの電圧とを
比較し、第1コンデンサの電圧が第2コンデンサの電圧
より高い場合第2コンデンサを充電し、第2コンデンサ
の電圧が第1コンデンサの電圧より高い場合第1コンデ
ンサを充電すべく構成した故、電圧制御発振器へ与える
制御電圧が保持され、PLL 回路を搭載した半導体集積回
路の消費電力を低減するため、PLL 回路を間欠動作さ
せ、一旦停止したPLL 回路を再起動した場合において、
短いロックイン時間で外部の参照信号に同期した内部ク
ロックを得ることができる。
【0057】第2発明及び第3発明によれば、第1選択
手段で選択したコンデンサの第1電圧及び第2選択手段
で選択したコンデンサの第2電圧を比較し、第1電圧が
第2電圧より高い場合、第2選択手段で選択したコンデ
ンサを充電すべく構成した故、電圧制御発振器へ与える
制御電圧が保持され、PLL 回路を搭載した半導体集積回
路の消費電力を低減するためPLL 回路を間欠動作させ、
一旦停止したPLL 回路を再起動した場合において、短い
ロックイン時間で外部の参照信号に同期した内部クロッ
クを得ることができる。
【0058】第4発明によれば、選択手段が選択した第
1コンデンサの電圧が第2コンデンサの電圧より高い場
合、第2コンデンサを充電し、選択手段が選択した第2
コンデンサの電圧が第1コンデンサの電圧より高い場
合、第一コンデンサを充電すべく構成した故、電圧制御
発振器へ与える制御電圧が保持され、PLL 回路を搭載し
た半導体集積回路の消費電力を低減するため、PLL 回路
を間欠動作させ、一旦停止したPLL 回路を再起動した場
合において、短いロックイン時間で外部の参照信号に同
期した内部クロックを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例に係るPLL 回路のブロック図であ
る。
【図2】 図1に示す切替スイッチの回路図である。
【図3】 図1に示す差動アンプの回路図である。
【図4】 図1に示すPLL 回路の制御電圧を示す模式図
である。
【図5】 第2実施例に係るPLL 回路のブロック図であ
る。
【図6】 第3実施例に係るPLL 回路のブロック図であ
る。
【図7】 第4実施例に係るPLL 回路のブロック図であ
る。
【図8】 従来のPLL 回路のブロック図である。
【図9】 図8に示すPLL 回路の動作を説明する説明図
である。
【図10】 図8に示すPLL 回路の制御電圧を示す模式
図である。
【符号の説明】
10 位相周波数比較器、20 チャージポンプ、30 ルー
プフィルタ、32,80 コンデンサ、40 電圧制御発振
器、50a,50b,50c,50d 制御電圧保持部、61,61a,62,6
3,64 差動アンプ、71,72,73 Pチャネルトランジス
タ、71a Nチャネルトランジスタ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧制御発振器の発振周波数及び基準周
    波数の比較結果に応じて生成した制御電圧で電圧制御発
    振器を制御する位相同期ループ回路において、 前記制御電圧を保持する第1コンデンサと、 該第1コンデンサの容量より大きい容量を有し前記制御
    電圧により充電される第2コンデンサと、 該第2コンデンサ又は前記第1コンデンサへ通電を行な
    う手段と、 第1コンデンサの電圧及び第2コンデンサの電圧を比較
    する比較手段とを備え、その比較結果により電圧が低い
    方のコンデンサを充電すべくなしてあることを特徴とす
    る位相同期ループ回路。
  2. 【請求項2】 電圧制御発振器の発振周波数及び基準周
    波数の比較結果に応じて生成した制御電圧で電圧制御発
    振器を制御する位相同期ループ回路において、 前記制御電圧を保持する第1コンデンサと、 該第1コンデンサの容量より大きい容量を有し、制御電
    圧により充電される第2コンデンサと、 前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサのいずれか
    を選択する第1選択手段と、 該第1選択手段が選択していないコンデンサを選択する
    第2選択手段と、 該第2選択手段で選択したコンデンサへ通電を行なう手
    段と、 第1選択手段で選択したコンデンサの第1電圧及び第2
    選択手段で選択したコンデンサの第2電圧を比較する比
    較手段とを備え、前記第1電圧が前記第2電圧より高い
    場合、第2選択手段で選択したコンデンサを充電すべく
    なしてある位相同期ループ回路。
  3. 【請求項3】 電圧制御発振器の発振周波数及び基準周
    波数の比較結果に応じて生成した制御電圧で電圧制御発
    振器を制御する位相同期ループ回路において、 前記制御電圧を保持する第1コンデンサと、 該第1コンデンサの容量より大きい容量を有し、制御電
    圧により充電される第2コンデンサと、 前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサのいずれか
    を選択する第1選択手段と、 該第1選択手段が選択していないコンデンサを選択する
    第2選択手段と、 第2コンデンサへ通電を行なう第1通電手段と、 第1コンデンサへ通電を行なう第2通電手段と、 前記第1通電手段又は前記第2通電手段のいずれかを選
    択する手段と、 前記第1選択手段で選択したコンデンサの第1電圧及び
    前記第2選択手段で選択したコンデンサの第2電圧を比
    較する比較手段とを備え、前記第1電圧が前記第2電圧
    より高い場合第2選択手段で選択したコンデンサを充電
    すべくなしてあることを特徴とする位相同期ループ回
    路。
  4. 【請求項4】 電圧制御発振器の発振周波数及び基準周
    波数の比較結果に応じて生成した制御電圧で電圧制御発
    振器を制御する位相同期ループ回路において、 前記制御電圧を保持する第1コンデンサと、 該第1コンデンサの容量より大きい容量を有し前記制御
    電圧により充電される第2コンデンサと、 前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサのいずれか
    を選択する選択手段と、 第1コンデンサへ通電を行なう通電手段と、 第2コンデンサへ通電を行なう通電手段と、 前記選択手段が選択した第1コンデンサの電圧及び第2
    コンデンサの電圧を比較する比較手段と、 前記選択手段が選択した第2コンデンサの電圧及び第1
    コンデンサの電圧を比較する比較手段とを備え、第1コ
    ンデンサの電圧が第2コンデンサの電圧より高い場合第
    2コンデンサを充電し、第2コンデンサの電圧が第1コ
    ンデンサの電圧より高い場合第1コンデンサを充電すべ
    くなしてあることを特徴とする位相同期ループ回路。
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