JPH08125509A - 可変遅延回路、リング発振器、及びフリップフロップ回路 - Google Patents

可変遅延回路、リング発振器、及びフリップフロップ回路

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JPH08125509A
JPH08125509A JP6260245A JP26024594A JPH08125509A JP H08125509 A JPH08125509 A JP H08125509A JP 6260245 A JP6260245 A JP 6260245A JP 26024594 A JP26024594 A JP 26024594A JP H08125509 A JPH08125509 A JP H08125509A
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circuit
input
signal
output
variable delay
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JP6260245A
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Inventor
Akira Ota
彰 太田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/027Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of logic circuits, with internal or external positive feedback
    • H03K3/03Astable circuits
    • H03K3/0315Ring oscillators
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/13Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals
    • H03K5/133Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals using a chain of active delay devices
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K2005/00013Delay, i.e. output pulse is delayed after input pulse and pulse length of output pulse is dependent on pulse length of input pulse
    • H03K2005/0015Layout of the delay element
    • H03K2005/00156Layout of the delay element using opamps, comparators, voltage multipliers or other analog building blocks

Abstract

(57)【要約】 【構成】 データ信号入力端子I1 と、論理ゲートのロ
ーレベル信号入力端子VLと、これらの端子と、セレク
ト信号の入力端子Si(i=1〜n)の信号に応じて、
これらのいずれかの端子の信号を選択し、出力するn個
のセレクト回路SELiと、データ信号入力端子I1
と、n個のセレクト回路SELiの信号出力とを入力と
する(n+1)入力NOR回路NOR1 (又は(n+
1)入力OR回路)とを備えた。 【効果】 ディジタル回路のみを用いて、バッファ1段
以下の遅延時間の調整を行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル回路におけ
る入力信号の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジから
出力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間を制
御信号によって変化させる可変遅延回路、及びこれを利
用したリングオシレータ,フリップフロップ回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のシフトレジスタ回路例を図
28〜図30に基づいて説明する。図28に一般に用い
られている可変遅延回路(その1)を示す。図28にお
いて、I1 はデータ信号入力端子、O1 はデータ信号出
力端子、B1 〜Bn-1 はバッファ回路、SELはN:1
のセレクト回路である。
【0003】この遅延回路の動作を以下に示す。N:1
のセレクト回路SELは、制御信号(図示せず)によっ
て、データ信号入力端子I1 の信号,あるいはバッファ
回路B1 〜Bn-1 の端子の出力信号のうちの1つを選択
して、データ信号出力端子O1 に出力する回路である。
【0004】まず、N:1のセレクト回路SELによっ
てデータ信号入力端子I1 の信号が選択され出力される
場合、データ入力端子I1 からデータ出力端子O1 まで
の遅延時間は、セレクト回路SELの遅延時間,tSE で
ある。
【0005】同様にして、N:1のセレクト回路SEL
によってバッファ回路Bi(iは1以上(n−1)以下
の整数)の出力端子の信号が選択され出力される場合、
データ入力端子I1 からデータ出力端子O1 までの遅延
時間は、セレクト回路SELの遅延時間,tSE とi個の
バッファ回路の遅延時間,i×tBとの和,即ち、tSE+
(i×tB)となる。
【0006】この回路を用いることによって、遅延時間
を、tSE からtSE +(n−1)×tBまで、時間幅tBで変
えることができる。この遅延回路ではすべての回路構成
をディジタル回路で構成することができるため、汎用の
ディジタル回路に簡単に応用することができる。しかし
バッファ回路の遅延時間,tB以下の時間幅を調整するこ
とはできない。
【0007】図29に一般に用いられている遅延回路
(その2)を示す。図29において、I1 はデータ入力
端子,O1 はデータ出力端子,D0 〜Dnは遅延時間制
御信号入力端子,RGはランプ波形発生回路,DAはデ
ィジタル/アナログ変換回路,C1 はコンパレータ回路
である。
【0008】この遅延回路の動作を以下に示す。ディジ
タル/アナログ変換回路DAでは、遅延時間制御信号D
0 〜Dn に応じた出力電圧を発生する。ランプ波形発生
回路RGでは、データ入力端子I1 からデータ入力信号
が入力されると、遅延時間tRG を経て、図30のような
ランプ波形を発生する。コンパレータ回路C1 では、デ
ィジタル/アナログ変換回路DAの出力端子の出力電圧
NDAと、ランプ波形発生回路RGの出力端子NRGの出力
電圧とが等しくなってから遅延時間tCを経て、データ出
力端子O1 に信号が出力される。よって、上記出力電圧
NDAを調整することによって、遅延時間tRを変えること
ができ、遅延時間,tRG +tR+tCを調整することができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上の様な従来の可変
遅延回路回路では、ディジタル/アナログ変換回路DA
の遅延時間制御信号D0 〜Dn のビット数を大きくする
ことによって、即ち,ディジタル/アナログ変換回路D
Aの精度を高くすることによって、遅延時間の変化量を
調整することができ、遅延回路(その1)と比較して、
より小さい遅延時間の調整を行うことができる。しかし
この遅延回路(その2)の構成はアナログ回路を含むの
で、汎用のディジタル回路にそのまま応用することは困
難である。
【0010】この発明は上記のような従来の問題点を解
消するためになされたもので、バッファ回路1段以下の
遅延時間の調整をディジタル回路を用いて実現すること
のできる可変遅延回路を提供することを目的としてい
る。
【0011】またこの発明は、本発明の可変遅延回路を
用いて構成してなる、リング発振回路において制御信号
によって発振周波数を変えることができるリング発振器
回路を提供することを目的としている。
【0012】またこの発明は、本発明の可変遅延回路を
用いて構成してなる、クロック信号と同期しながら動作
するクロック同期型フリップフロップ回路において、デ
ータとクロックのタイミングを調整する機能を付随させ
ることができるクロック同期型フリップフロップ回路を
提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
かかる可変遅延回路は、ディジタル回路におけるデータ
入力信号の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジからそ
れぞれデータ出力信号の立ち上がりエッジ/立ち下がり
エッジまでの遅延時間を制御信号によって変化させる可
変遅延回路において、データ信号入力端子と、論理ゲー
トのL信号が入力する第1の信号入力端子と、第1のセ
レクト信号入力端子の信号に応じて、これらのいずれか
の端子の信号を選択し、出力するn個(nは0以上の整
数)のセレクト回路と、上記データ信号入力端子の信号
と、上記n個のセレクト回路の出力信号とを入力とする
(n+1)入力NOR/OR回路とを備えたものであ
る。
【0014】またこの発明(請求項2)にかかる可変遅
延回路は、請求項1記載の可変遅延回路の後段に、該可
変遅延回路の出力信号を入力させる第2のデータ信号入
力端子と、論理ゲートのL信号を入力させる第2の信号
入力端子と、これらの端子の信号と、これらのどの端子
の信号を出力するかを選択する第2のセレクト信号入力
端子の信号とを入力とするm個(mは0以上の整数)の
セレクト回路と、上記第1の可変遅延回路の出力信号
と、上記m個のセレクト回路の出力信号とを入力とする
(m+1)入力NOR/OR回路(NOR又はOR回
路)とを備えた第2の可変遅延回路を有するものであ
る。
【0015】またこの発明(請求項3)にかかる可変遅
延回路は、請求項1記載の可変遅延回路において、上記
データ信号入力端子と、上記(n+1)入力NOR/O
R回路の入力端子との間に遅延素子を設けたものであ
る。
【0016】またこの発明(請求項4)にかかる可変遅
延回路は、ディジタル回路におけるデータ入力信号の立
ち上がりエッジ/立ち下がりエッジから、データ出力信
号の立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間を、制御信
号によって変化させる可変遅延回路において、データ信
号入力端子と、データ入力信号を入力とするインバータ
/バッファと、上記データ入力端子の信号とn個のセレ
クト信号とを入力とするn個のセレクト回路用2入力N
OR/OR回路と、上記インバータ/バッファの出力信
号と、上記n個の2入力NOR/OR回路の出力信号と
を入力とする(n+1)入力NOR/AND回路とを備
えたものである。
【0017】またこの発明(請求項5)にかかる可変遅
延回路は、ディジタル回路におけるデータ入力信号の立
ち上がりエッジ/立ち下がりエッジからデータ出力信号
の立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間を制御信号に
よって変化させる可変遅延回路において、上記請求項1
〜4の各可変遅延回路のうちいずれか、またはすべてを
複数個直列に接続したものである。
【0018】またこの発明(請求項6)にかかる可変遅
延回路は、ディジタル回路における入力信号の立ち上が
りエッジ/立ち下がりエッジからデータ出力信号の立ち
上がり/立ち下がりまでの遅延時間を制御信号によって
変化させる可変遅延回路において、データ信号入力端子
と、上記データ入力信号を入力とするインバータと、該
インバータの出力信号を、第1の入力,データ入力信号
を第2の入力とする第1の部分遅延回路と、上記第1の
部分遅延回路の出力信号を第1の入力、上記インバータ
の出力信号を第2の入力とする第2の部分遅延回路と、
上記第(i−1)の部分遅延回路の出力信号を,第1の
入力、第(i−2)の部分遅延回路の出力信号を第2の
入力とする第iの部分遅延回路(iは3以上n以下の整
数)であって、上記第2の入力と、i個のセレクト信号
を入力とするn個の2入力NOR/OR回路と、上記第
1の入力と、上記n個の2入力NOR/OR回路の出力
信号を入力とする(n+1)入力NOR/AND回路と
を備え、該(n+1)入力NOR/AND回路の出力を
出力とするものである第iの部分遅延回路とを備えたも
のである。
【0019】またこの発明(請求項7)にかかる可変遅
延回路は、ディジタル回路における入力信号の立ち上が
りエッジ/立ち下がりエッジから出力信号の立ち上がり
/立ち下がりまでの遅延時間を制御信号によって変化さ
せる可変遅延回路において、i個(1以上n以下の整
数)の遅延時間制御信号を入力とするディジタル/アナ
ログ変換回路と、データ入力信号を入力とするインバー
タ/バッファと、上記データ入力信号と、上記ディジタ
ル/アナログ変換回路の出力とを入力とするn個の2入
力NOR/OR回路と、上記インバータ/バッファの出
力信号と、n個の2入力NOR/OR回路の出力信号と
を入力とする(n+1)NOR/AND回路とを備えた
ものである。
【0020】またこの発明(請求項8)にかかる可変遅
延回路は、請求項7記載の可変遅延回路において、上記
ディジタル/アナログ変換回路の出力と、当該ディジタ
ル/アナログ変換回路の出力が入力される上記n個の2
入力NOR/OR回路の一方の入力との間に介して、論
理ゲートのL信号入力端子、または論理ゲートのH信号
入力端子と、ディジタル/アナログ変換回路の出力信号
とL信号入力端子のいずれを,又はディジタル/アナロ
グ変換回路の出力信号とH信号入力端子のいずれを,あ
るいはディジタル/アナログ変換回路の出力信号とH信
号入力端子とL信号入力端子のいずれを,出力するかを
選択するn個のセレクト信号入力端子とを入力とするn
個のセレクト回路を設けたものである。
【0021】またこの発明(請求項9)にかかる可変遅
延回路は、請求項8記載の可変遅延回路において、上記
データ信号入力端子と、上記インバータ回路との間に遅
延素子を設けたものである。
【0022】またこの発明(請求項10)にかかる可変
遅延回路は、請求項1ないし9のいずれかに記載の可変
遅延回路において、上記(n+1)入力NOR/OR回
路、または(n+1)入力NOR/AND回路の入力信
号端子が接続される(n+1)個のトランジスタのサイ
ズを同一でないものとしたものである。
【0023】またこの発明(請求項11)にかかる可変
遅延回路は、請求項1ないし10のいずれかに記載の可
変遅延回路において、第1の電源と、セレクト信号との
間に、切断可能な配線領域を持つ抵抗を接続し、第2の
電源と、セレクト信号の間に、切断可能な抵抗を接続し
たものである。
【0024】またこの発明(請求項12)にかかる可変
遅延回路は、ディジタル回路における入力信号の立ち上
がりエッジ/立ち下がりエッジから出力信号の立ち上が
り/立ち下がりまでの遅延時間を制御信号によって変化
させる可変遅延回路において、データ入力信号を入力と
する,請求項1ないし11のいずれかに記載の可変遅延
回路本体と、上記可変遅延回路本体の出力を入力とす
る,(n−2)個直列に接続した第iのバッファ回路
(iは1以上n以下の自然数)と、データ入力信号,上
記可変遅延回路本体の出力,あるいは(n−2)個直列
に接続した上記第iのバッファ回路の出力信号のうちの
1つを選択して出力するセレクト回路とを有するもので
ある。
【0025】またこの発明(請求項13)にかかる可変
遅延回路は、ディジタル回路における入力信号の立ち上
がりエッジ/立ち下がりエッジから出力信号の立ち上が
り/立ち下がりまでの遅延時間を、制御信号によって変
化させる可変遅延回路において、データ入力信号を入力
とする,(n−1)個直列に接続した請求項1ないし1
2のいずれかに記載の第iの可変遅延回路(iは2以上
n以下の自然数)本体と、データ入力信号,あるいは上
記(n−1)個直列に接続した第iの遅延回路の出力信
号のうちの1つを選択して出力するセレクト回路とを有
するものである。
【0026】またこの発明(請求項14)にかかるリン
グ発振回路は、奇数個のインバータ回路をリング状に接
続したリング発振器回路において、リング状の1箇所,
もしくは複数箇所に、1個もしくは複数個直列に接続し
た請求項1ないし13のいずれかに記載の可変遅延回路
本体を、上記奇数個のインバータと直列に接続したもの
である。
【0027】またこの発明(請求項15)にかかるリン
グ発振回路は、請求項14に記載のリング発振器におい
て、リング発振器における遅延回路を構成する遅延時間
調整用(n+1)入力NOR/OR回路、または(n+
1)入力NOR/AND回路を、さらにリセット信号入
力をその入力に追加した,(n+2)入力NOR/OR
回路、または(n+2)入力NOR/AND回路とした
ものである。
【0028】またこの発明(請求項16)にかかるフリ
ップフロップ回路は、クロック信号と同期しながら動作
するクロック同期型フリップフロップ回路において、デ
ータ入力信号,又はクロック信号を入力とする請求項1
ないし13のいずれかに記載の可変遅延回路本体と、こ
の可変遅延回路本体の出力を、データ入力,又はクロッ
ク入力とするクロック同期型フリップフロップとを有す
るものである。
【0029】
【作用】この発明(請求項1)にかかる可変遅延回路に
おいては、ディジタル回路におけるデータ入力信号の立
ち上がりエッジ/立ち下がりエッジからそれぞれデータ
出力信号の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジまでの
遅延時間を制御信号によって変化させる可変遅延回路に
おいて、データ信号入力端子と、論理ゲートのL信号を
入力する第1の信号入力端子と、第1のセレクト信号入
力端子の信号に応じて、これらのいずれかの端子の信号
を選択し、出力するn個(nは0以上の整数)のセレク
ト回路と、上記データ信号入力端子の信号と、上記n個
のセレクト回路の出力信号とを入力とする(n+1)入
力NOR/OR回路とを設けたので、ディジタル回路だ
けを用いてバッファ1段以下の遅延時間の調整を行なう
ことができる。
【0030】またこの発明(請求項2)にかかる可変遅
延回路においては、請求項1記載の可変遅延回路の後段
に、該可変遅延回路の出力信号を入力する第2のデータ
信号入力端子と、論理ゲートのL信号を入力する第2の
信号入力端子と、これらの端子の信号と、これらのどの
端子の信号を出力するかを選択する第2のセレクト信号
入力端子の信号とを入力とするm個(mは0以上の整
数)のセレクト回路と、上記第1の可変遅延回路の出力
信号と、上記m個のセレクト回路の出力信号とを入力と
する(m+1)入力NOR/OR回路(NOR又はOR
回路)とを備えた第2の可変遅延回路を有するものとし
たので、上記請求項1よりもさらに大きな遅延時間にお
いて、バッファ1段以下の遅延時間の調整を行なうこと
ができ、データ信号の信号幅の可変も行うことができ
る。
【0031】またこの発明(請求項3)にかかる可変遅
延回路においては、請求項1記載の可変遅延回路におい
て、上記データ信号入力端子と、上記(n+1)入力N
OR/OR回路の入力端子との間に遅延素子を設けたの
で、該(n+1)入力NOR/OR回路に入力する信号
のタイミングをあわすことができ、これにより上記請求
項1よりもさらに大きな遅延時間において、バッファ回
路1段以下の遅延時間の調整を行なうことができる。
【0032】またこの発明(請求項4)にかかる可変遅
延回路においては、ディジタル回路におけるデータ入力
信号の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジから、デー
タ出力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間
を、制御信号によって変化させる可変遅延回路におい
て、データ信号入力端子と、データ入力信号を入力とす
るインバータ/バッファと、上記データ入力端子の信号
とn個のセレクト信号とを入力とするn個のセレクト回
路用2入力NOR/OR回路と、上記インバータ/バッ
ファの出力信号と、上記n個の2入力NOR/OR回路
の出力信号とを入力とする(n+1)入力NOR/AN
D回路とを備えたので、簡易な構成で、ディジタル回路
だけを用いてバッファ1段以下の遅延時間の調整を行な
うことができる。
【0033】またこの発明(請求項5)にかかる可変遅
延回路においては、ディジタル回路におけるデータ入力
信号の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジからデータ
出力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間を制
御信号によって変化させる可変遅延回路において、上記
請求項1〜4の各可変遅延回路のうちいずれか、または
すべてを複数個直列に接続したので、より大きな遅延時
間において、バッファ回路1段以下の遅延時間の調整を
行うことができる。
【0034】またこの発明(請求項6)にかかる可変遅
延回路においては、ディジタル回路における入力信号の
立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジからデータ出力信
号の立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間を制御信号
によって変化させる可変遅延回路において、データ信号
入力端子と、上記データ入力信号を入力とするインバー
タと、該インバータの出力信号を、第1の入力,データ
入力信号を第2の入力とする第1の部分遅延回路と、上
記第1の部分遅延回路の出力信号を第1の入力、上記イ
ンバータの出力信号を第2の入力とする第2の部分遅延
回路と、上記第(i−1)の部分遅延回路の出力信号
を,第1の入力、第(i−2)の部分遅延回路の出力信
号を第2の入力とする第iの部分遅延回路(iは3以上
n以下の整数)であって、上記第2の入力と、i個のセ
レクト信号を入力とするn個の2入力NOR/OR回路
と、上記第1の入力と、上記n個の2入力NOR/OR
回路の出力信号を入力とする(n+1)入力NOR/A
ND回路とを備え、該(n+1)入力NOR/AND回
路の出力を出力とするものである第iの部分遅延回路と
を備えたので、より大きな遅延時間において、バッファ
回路1段以下の遅延時間の調整を行うことができる遅延
回路において、消費電力を削減することができる。
【0035】またこの発明(請求項7)にかかる可変遅
延回路においては、ディジタル回路における入力信号の
立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジから出力信号の立
ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間を制御信号によっ
て変化させる可変遅延回路において、i個(1以上n以
下の整数)の遅延時間制御信号を入力とするディジタル
/アナログ変換回路と、データ入力信号を入力とするイ
ンバータ/バッファと、上記データ入力信号と、上記デ
ィジタル/アナログ変換回路の出力とを入力とするn個
の2入力NOR/OR回路と、上記インバータ/バッフ
ァの出力信号と、n個の2入力NOR/OR回路の出力
信号とを入力とする(n+1)NOR/AND回路とを
備えたので、バッファ回路1段以下の遅延時間の調整
を、より小さい時間幅で行うことができる。
【0036】またこの発明(請求項8)にかかる可変遅
延回路においては、請求項7記載の可変遅延回路におい
て、上記ディジタル/アナログ変換回路の出力と、当該
ディジタル/アナログ変換回路の出力が入力される上記
n個の2入力NOR/OR回路の一方の入力との間に介
して、論理ゲートのL信号入力端子、または論理ゲート
のH信号入力端子と、ディジタル/アナログ変換回路の
出力信号とL信号入力端子のいずれを,又はディジタル
/アナログ変換回路の出力信号とH信号入力端子のいず
れを,あるいはディジタル/アナログ変換回路の出力信
号とH信号入力端子とL信号入力端子のいずれを,出力
するかを選択するn個のセレクト信号入力端子とを入力
とするn個のセレクト回路を設けたので、上記請求項7
記載の可変遅延回路よりも、大きい遅延時間の調整を行
うことができる。
【0037】またこの発明(請求項9)にかかる可変遅
延回路においては、請求項8記載の可変遅延回路におい
て、上記データ信号入力端子と、上記インバータ回路と
の間に遅延素子を設けたので、(n+1)入力NOR/
OR回路に入力する信号のタイミングをあわすことがで
き、これにより上記請求項8よりもさらに大きな遅延時
間において、バッファ回路1段以下の遅延時間の調整を
行なうことができる。
【0038】またこの発明(請求項10)にかかる可変
遅延回路においては、請求項1ないし9のいずれかに記
載の可変遅延回路において、上記(n+1)入力NOR
/OR回路、または(n+1)入力NOR/AND回路
の入力信号端子を接続する(n+1)個のトランジスタ
のサイズが同一でないものとしたので、様々な遅延時間
の調整を行うことができる。
【0039】またこの発明(請求項11)にかかる可変
遅延回路においては、請求項1ないし10のいずれかに
記載の可変遅延回路において、第1の電源と、セレクト
信号との間に、切断可能な配線領域を持つ抵抗を接続
し、第2の電源と、セレクト信号の間に、切断可能な抵
抗を接続したので、遅延時間の変化によって性能が大き
く変わる半導体装置の性能を一定に保つことができる。
【0040】またこの発明(請求項12)にかかる可変
遅延回路においては、ディジタル回路における入力信号
の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジから出力信号の
立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間を制御信号によ
って変化させる可変遅延回路において、データ入力信号
を入力とする,請求項1ないし11のいずれかに記載の
可変遅延回路本体と、上記可変遅延回路本体の出力を入
力とする,(n−2)個直列に接続した第iのバッファ
回路(iは1以上n以下の自然数)と、データ入力信
号,上記可変遅延回路本体の出力,あるいは(n−2)
個直列に接続した上記第iのバッファ回路の出力信号の
うちの1つを選択して出力するセレクト回路とを有する
ものとしたので、バッファ1段以上の遅延時間の調整も
行うことができる。
【0041】またこの発明(請求項13)にかかる可変
遅延回路においては、ディジタル回路における入力信号
の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジから出力信号の
立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間を、制御信号に
よって変化させる可変遅延回路において、データ入力信
号を入力とする,(n−1)個直列に接続した請求項1
ないし12のいずれかに記載の第iの可変遅延回路(i
は2以上n以下の自然数)本体と、データ入力信号,あ
るいは上記(n−1)個直列に接続した第iの遅延回路
の出力信号のうちの1つを選択して出力するセレクト回
路とを有するものとしたので、より広範囲にわたる遅延
時間において、バッファ1段以下の小さい遅延時間の調
整を行うことができる。
【0042】またこの発明(請求項14)にかかるリン
グ発振回路においては、奇数個のインバータ回路をリン
グ状に接続したリング発振器回路において、リング状の
1箇所,もしくは複数箇所に、1個もしくは複数個直列
に接続した請求項1ないし13のいずれかに記載の可変
遅延回路本体を、上記奇数個のインバータと直列に接続
したので、その発振周波数を制御信号により変化させる
ことができる。
【0043】またこの発明(請求項15)にかかるリン
グ発振回路においては、請求項14に記載のリング発振
器において、リング発振器における遅延回路を構成する
遅延時間調整用(n+1)入力NOR/OR回路、また
は(n+1)入力NOR/AND回路を、さらにリセッ
ト信号入力をその入力に追加した,(n+2)入力NO
R/OR回路、または(n+2)入力NOR/AND回
路としたので、その位相の調整を行うことができる。
【0044】またこの発明(請求項16)にかかるフリ
ップフロップ回路においては、クロック信号と同期しな
がら動作するクロック同期型フリップフロップ回路にお
いて、データ入力信号,又はクロック信号を入力とする
請求項1ないし13のいずれかに記載の可変遅延回路本
体と、この可変遅延回路本体の出力を、データ入力,又
はクロック入力とするクロック同期型フリップフロップ
とを有するものとしたので、データ入力とクロック入力
のタイミングを調整し、データを正確に伝達させること
ができる。
【0045】
【実施例】 実施例1.本発明の第1の実施例による可変遅延回路を
図1(a) に示す。本実施例1は、ディジタル回路におけ
る入力信号の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジから
出力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間を、
制御信号によって変化させるものであり、データ入力端
子I1 と、論理ゲートのL信号が入力する信号入力端子
VLと、遅延時間制御信号S1に応じて、これらのいず
れかの端子の信号を選択し出力するセレクト回路SEL
1 と、上記データ入力端子I1 の信号と、上記セレクト
回路SEL1 の出力端子NSEL1の信号を入力し論理和を
とる2入力NOR回路NOR1 と、該2入力NOR回路
NOR1 の出力端子NNOR1の信号を入力とし、その出力
をデータ出力端子O1 に入力するインバータ回路INV
により構成されている。
【0046】本実施例1に用いる上記セレクト回路SE
L1 には、例えば図1(b) に示す回路を用いることがで
きる。図において、NORa、NORb、及びNORc
は全て2入力NOR回路である。なお、該セレクト回路
SEL1 は、トランスファーゲートの組み合わせによっ
ても得ることができ、この場合は該セレクト回路による
遅延時間を短くすることができる。
【0047】またこれらの回路は、DCFL(Direct C
oupled FET Logic)で構成されている。図2は図1(a)
の2入力NOR回路NOR1 の回路図である。
【0048】本実施例1の遅延回路の動作を以下に示
す。図3は本発明の第1の実施例による可変遅延回路の
タイミングチャートを示す図であり、セレクト回路SE
L1 は遅延時間制御信号S1がHの時データ入力I1を
出力し、Lの時ローレベル入力VLを出力するものとす
る。なお、セレクト回路SEL1 の遅延時間はここでは
無視するものとする。
【0049】(1) 入力信号I1が立ち上がる(L→H)
場合 a.遅延時間制御信号S1 によってセレクト回路SEL
1 からデータ入力端子I1 が出力される場合(遅延時間
制御信号S1 がHの時) 2入力NOR回路NOR1 の2つの入力に、同じ信号、
データ入力端子I1 の信号が入力される。ここで、入力
信号が立ち上がる場合、データ入力端子I1 ,出力端子
NSEL1の信号はローレベル(以後Lと称す)→ハイレベ
ル(以後Hと称す)となることによって、トランジスタ
Tr.3 のゲートの容量に蓄積された電荷が、トランジス
タTr.1,Tr.2 のドレイン、ソース間を通ってVSSに
放電され、2入力NOR回路NOR1 の出力端子NNOR1
は遅延時間ta1 の後、H→Lとなり、データ出力O1は
インバータINVの遅延時間をさらに加えた遅延時間T
a1の後、L→Hとなる。
【0050】b.遅延時間制御信号S1 によってセレク
ト回路SEL1 からローレベル入力端子VLが出力され
る場合(遅延時間制御信号S1 がLの時) 2入力NOR回路NOR1 の入力に、データ入力端子I
1 とローレベル入力端子VLの信号が入力する。ここ
で、入力信号が立ち上がる場合、データ入力端子I1 の
信号はL→Hとなることによって、トランジスタTr.3
のゲートの容量に蓄積された電荷が、Tr.1のドレイ
ン、ソース間を通ってVSSに放電され、2入力NOR
回路NOR1の出力端子NNOR1の信号は遅延時間ta0 の
後、H→Lとなり、データ出力端子O1はインバータI
NVの遅延時間をさらに加えた遅延時間Ta0の後、L→
Hとなる。
【0051】a,bの場合を比較すると、放電経路がa
の場合はトランジスタ2個,bの場合はトランジスタ1
個で放電を行うので、aの場合の方が動作速度は2倍速
い。
【0052】よって入力信号が立ち上がる場合は、セレ
クト回路SEL1 でデータ入力端子I1 の信号を選択し
た方が、遅延時間が小さくなる。この差(Ta0−Ta1)
を、ΔtL→H とする。
【0053】(2) 入力信号I1が立ち下がる(H→L)
場合 a.遅延時間制御信号S1 によってセレクト回路SEL
1 からデータ入力端子I1 が出力される場合(遅延時間
制御信号S1 がHの時) 2入力NOR回路NOR1 の2つの入力に、同じ信号,
データ入力端子I1の信号が入力される。ここで、入力
信号が立ち下がる場合、データ入力端子I1 ,出力端子
NSEL1はH→LとなることによってトランジスタTr.3
のゲートの容量に、トランジスタTr.1 ,2 のゲート・
ドレイン間容量電荷が蓄積され、2入力NOR回路NO
R1 の出力端子NNOR1は遅延時間tb1 の後、L→Hとな
り、データ出力O1はインバータINVの遅延時間をさ
らに加えた遅延時間Tb1の後H→Lとなる。
【0054】b.遅延時間制御信号S1 によってセレク
ト回路SEL1 からローレベル入力端子VLが出力され
た場合(遅延時間制御信号S1 がHの時) 2入力NOR回路NOR1 の入力に、データ入力端子I
1 とローレベル入力端子VLの信号が入力される。ここ
で入力信号が立ち下がる場合、データ入力端子I1 はH
→LとなることによってトランジスタTr.3 のゲートの
容量、トランジスタTr.1 のゲート・ドレイン間容量電
荷が蓄積され、2入力NOR回路NOR1 の出力端子N
NOR1は遅延時間tb0 の後、L→Hとなり、データ出力O
1はインバータINVの遅延時間をさらに加えた遅延時
間Tb0の後、H→Lとなる。
【0055】a,bの場合を比較すると、充電する容量
がaの方がbに比べトランジスタ1個分のゲート・ドレ
イン間容量だけ大きいので、遅延時間は大きくなる。よ
って入力信号が立ち下がる場合、セレクト回路SEL1
でデータ入力端子I1 を選択した方が、遅延時間が大き
くなる。この差(Tb1−Tb0)を,ΔtH→Lとする。
【0056】この可変遅延回路を用いると、立ち上がり
時間は,ΔtL→H 、立ち下がり時間は,ΔtH→L だけ変
えることが可能である。このΔtL→H 、ΔtH→L はイン
バータ(バッファ)の遅延時間の1/4〜1/5位の時
間である。またこれらの回路はすべてディジタル回路に
よって構成されている。よって本実施例1では、ディジ
タル回路だけを用いて、バッファ1段以下の遅延時間の
調整を行なうことができる。
【0057】実施例2.本発明の第2の実施例による遅
延回路を図4に示す。本実施例2はディジタル回路にお
ける入力信号の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジか
ら出力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間
を、制御信号によって変化させるものであり、上記実施
例1における、遅延時間制御端子S1の信号に応じて、
データ入力端子I1 の信号、または論理ゲートVLのL
信号の信号を選択し出力するセレクト回路SEL1 を、
遅延時間制御信号Si (i は1以上n以下の整数)によ
ってデータ入力端子I1 の信号、またはローレベル入力
端子VLにおける信号を出力するセレクト回路SELi
とし、上記実施例1における,上記データ入力端子I1
の信号と、上記セレクト回路SEL1 の出力端子NSEL1
の信号を入力し、その論理和をとる2入力NOR回路N
OR1 を、上記データ入力端子I1 の信号と、上記セレ
クト回路SELi の出力信号を入力し、その論理和をと
る(n+1)入力NOR回路NOR2 としたものであ
る。
【0058】本実施例2の遅延回路の動作を以下に示
す。図5は本発明の第2の実施例による可変遅延回路の
タイミングチャートを示す図であり、セレクト回路SE
Liは遅延時間制御信号SiがHの時データ入力I1を
出力し、Lの時ローレベル入力VLを出力するものとす
る。なお、セレクト回路SELiの遅延時間は無視す
る。
【0059】まず、遅延時間制御信号Si によって、
(n+1)入力NOR回路NOR2 の入力が1つだけデ
ータ入力端子I1 の信号であり、他はローレベル入力端
子VLの信号が入力する場合(即ち,すべてのセレクト
回路がローレベル入力端子VLを選択している場合)
の,本可変遅延回路の入力端子I1 がL→Hの場合の入
力端子I1 から出力端子O1 までの遅延時間をTa0、入
力端子I1 がH→Lの場合の入力端子I1 から出力端子
O1 までの遅延時間をTb0とする。
【0060】次に、セレクト回路SELi のうちk個だ
けがデータ入力端子I1 を出力する場合の動作について
説明する。
【0061】(1) 入力信号I1が立ち上がる(L→H)
場合 上記実施例1で説明したようにk個のセレクト回路SE
L1 から(n+1)入力NOR回路NOR2 にデータ入
力端子I1 が入力すると、遅延時間は、k×ΔtL→H だ
け小さくなる。よって、この場合の本可変遅延回路の遅
延時間Takは、 Tak=Ta0−(k×ΔtL→H ) (kは1以上n以下の
整数) となる。
【0062】(2) 入力信号I1が立ち下がる(H→L)
場合 上記実施例1で説明したように、k個のセレクト回路か
ら(n+1)入力NOR回路NOR2 にデータ入力端子
I1 が入力されると、遅延時間は,k×ΔtH→L だけ大
きくなる。よって、この場合の本可変遅延回路の遅延時
間Tbkは, Tbk=Tb +(k×ΔtH→L ) となる。
【0063】このようにして、本実施例2においては、
上記実施例1よりも、より大きな遅延時間可変幅を得る
ことができる。
【0064】実施例3.図6は本発明の第3の実施例に
よる遅延回路を示す図である。本実施例3はディジタル
回路における入力信号の立ち上がりエッジ/立ち下がり
エッジから出力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの遅
延時間を、制御信号によって変化させるものであり、上
記実施例2の可変遅延回路の後段に、該可変遅延回路の
出力を入力する第2のデータ信号入力端子と、ローレベ
ル入力端子VLと、第2の遅延時間制御信号入力端子S
2-i (i は1以上m以下の整数)の信号に応じて、これ
らのいずれかの端子の信号を選択し、出力するm個(m
は0以上の整数)の第2のセレクト回路SEL2-m と、
上記第2のデータ信号入力端子の信号と上記第2のセレ
クト回路SEL2-m の出力信号の論理和をとる(m+
1)入力NOR回NOR3 とを有する第2の可変遅延回
路を備えたものである。図6においてS1-i (i は1以
上n以下の整数)は第1の遅延時間制御信号入力端子、
SEL2-n (nは0以上の整数)は第1のセレクト回路
である。
【0065】つまり、本実施例3の回路は、上記実施例
2のインバータINV部を、図4の破線4角で囲んだ遅
延時間調整部300により置き換えて構成したものであ
る。
【0066】本実施例3の遅延回路の動作を以下に示
す。まず、第1の遅延時間制御信号S1-iによって、
(n+1)入力NOR回路NOR2 の入力が1つだけデ
ータ入力端子I1 の信号であり、なおかつ第2の遅延時
間制御信号S2-iによって、(m+1)入力NOR回路
NOR3 の入力が1つだけ上記(n+1)入力NOR回
路NOR2 の出力端子の信号(即ちデータ入力端子I1
の反転信号/I1 )であり、他はローレベル入力端子V
Lの信号が入力する場合の,本可変遅延回路の入力端子
I1 がL→Hの場合の入力端子I1 から出力端子O1 ま
での遅延時間をTa0、入力端子I1 がH→Lの場合の入
力端子I1 から出力端子O1 までの遅延時間をTb0とす
る。
【0067】次に、上記第1のセレクト回路SEL1-i
のうちk個だけがデータ入力端子I1 を出力し、上記第
2のセレクト回路SEL2-iのうちl個だけがデータ入
力端子I1 の反転信号/I1 を出力する場合の動作につ
いて説明する。
【0068】(1) 入力信号I1が立ち上がる(L→H)
場合 上記第1のセレクト回路SEL1-iにより構成される前
段の遅延時間調整部においては、上記実施例2で説明し
たように、k個のセレクト回路SEL1-iから(n+
1)入力NOR回路NOR2 にデータ入力端子I1 が入
力すると、遅延時間は、k×ΔtL→H だけ小さくなる。
【0069】一方、上記第2のセレクト回路SEL2-i
により構成される後段の遅延時間調整部においては、デ
ータ入力端子I1 の反転信号/I1 が入力信号となるた
め、入力信号I1の立ち下がり(H→L)時の動作が行
われる。即ち、l個のセレクト回路SEL2-iから(m
+1)入力NOR回路NOR3 にデータ入力端子I1の
反転信号/I1 が入力すると、遅延時間は、l×ΔtH→
L だけ大きくなる。よって、この場合の本可変遅延回路
の遅延時間Ta は、 Ta =Ta0−〔(k×ΔtL→H )−(l×ΔtH→L )〕
(kは0以上n以下、l は0以上m以下の整数) となる。
【0070】(2) 入力信号I1が立ち下がる(H→L)
場合 上記第2のセレクト回路SEL2-iにより構成される後
段の遅延時間調整部においては、その動作は入力信号I
1の立ち上がり(L→H)時に相当するものとなり、こ
の場合の本可変遅延回路の遅延時間Tb は、 Tb =Tb0+〔(k×ΔtH→L )−(l×ΔtL→H )〕 となる。
【0071】本実施例3は、このような構成としたの
で、上記実施例2よりもさらに大きな遅延時間可変幅を
得ることができ、なおかつ、その出力信号の信号幅の可
変も行うことができる。
【0072】実施例4.本発明の第4の実施例による遅
延回路を図7に示す。本実施例4はディジタル回路にお
ける入力信号の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジか
ら出力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間
を、制御信号によって変化させるものであり、上記実施
例2において、上記データ入力端子I1と、上記(n+
1)入力NOR回路NOR2 との間に、タイミング調整
用の遅延素子DEL1 を設けたものである。ここで、該
遅延素子DEL1 には、例えばセレクト回路(上記SE
L1 …と同じもの)をそのまま用いることも可能であ
る。
【0073】本実施例4の遅延回路の動作を以下に示
す。図8は本発明の第4の実施例による可変遅延回路の
タイミングチャートを示す図であり、セレクト回路SE
Liは遅延時間制御信号SiがHの時データ入力I1を
出力し、Lの時ローレベル入力VLを出力するものとす
る。
【0074】このような本実施例4では、上記実施例2
において、入力端子I1 と(n+1)入力NOR回路N
OR2 の入力との間に、タイミング調整用の遅延素子D
EL1 を挿入したので、例えば該遅延素子DEL1 に上
記セレクタ回路SELiと同じものを用いた場合の遅延
時間をtdel とすると、入力端子I1 の信号をtdelだ
け遅延させて上記(n+1)入力NOR回路NOR2 に
入力させることができるので、該(n+1)入力NOR
回路NOR2 に入力する信号は、全て、入力端子I1 に
おける信号よりもtdel 分遅延されたものとなり、これ
によりより出力端子O1における信号を大きく遅延させ
ることができる。
【0075】このような本実施例4では、上記実施例2
のように、バッファ回路1段以下の遅延時間の調整をデ
ィジタル回路を用いて実現できる回路において、上記
(n+1)入力NOR回路NOR2 にデータ入力端子I
1 の信号がセレクト回路SEL1 を通過して入力する場
合と、そうでない場合とのタイミングを合わせるように
することができ、可変遅延回路の動作の安定性を向上さ
せることができ、なおかつ入力信号の立ち上がりエッジ
/立ち下がりエッジから出力信号の立ち上がり/立ち下
がりまでの遅延時間をより大きくとることができる。な
お、上記実施例1〜3において、NOR回路の代わりに
OR回路を用いても、上記と同様の効果を得ることがで
きる。
【0076】実施例5.本発明の第5の実施例による遅
延回路を図9に示す。本実施例5はディジタル回路にお
ける入力信号の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジか
ら出力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間
を、制御信号によって変化させるものであり、データ入
力端子I1 と、該データ入力端子I1 の信号を入力とす
るインバータINVと、上記データ入力端子I1 の信号
と遅延時間制御信号入力端子S1 の信号との論理和をと
るセレクト回路用2入力NOR回路SNR2 と、上記イ
ンバータINVの出力信号と上記セレクト回路用2入力
NOR回路SNR2 の出力信号との論理和をとり、その
出力をデータ出力端子O1に入力する2入力NOR回路
NOR2とにより構成されている。
【0077】本実施例5の遅延回路の動作を以下に示
す。図10は本発明の第5の実施例による可変遅延回路
のタイミングチャートを示す図である。
【0078】(1) 遅延時間制御信号入力端子S1 がL信
号の場合 上記セレクト回路用2入力NOR回路SNR1 の出力信
号NSNR1 は、/I1 (反転入力データ)となる。よ
って、上記2入力NOR回路NOR2 には、共に/I1
が入力される。
【0079】(2) 遅延時間制御信号入力端子S1 がH信
号の場合 上記セレクト回路用2入力NOR回路SNR1 の出力信
号NSNR1 は、L信号となる。よって上記2入力NO
R回路NOR2 には、/I1 ,L信号が入力される。
【0080】以上より、上記実施例1と同様に、/I1
が立ち上がるとき(即ち,I1 が立ち下がるとき)は、
セレクト回路で/I1 を選択した方が(遅延時間制御信
号入力端子S1 がL信号の方が)、遅延時間は小さい。
このときの遅延時間の差は、ΔtL→H である。
【0081】また、/I1 が立ち下がるとき(即ち,I
1 が立ち上がるとき)は、セレクト回路で/I1 を選択
した方が(遅延時間制御信号入力端子S1 がL信号の方
が)、遅延時間は大きい。このときの遅延時間の差は、
ΔtH→L である。
【0082】このように本実施例5は、上記実施例1の
可変遅延回路において、セレクト回路の代わりに2入力
NOR回路を用いたものであり、上記実施例1に比べて
簡単な構成で、インバータ回路1段以下の遅延時間の調
整を行うことができる。なお、本実施例5における可変
遅延回路において、インバータINVの代わりにバッフ
ァを用いても原理は同様である。
【0083】実施例6.本発明の第6の実施例による遅
延回路を図11に示す。本実施例6は、ディジタル回路
における入力信号の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッ
ジから出力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時
間を、制御信号によって変化させるものであり、上記実
施例5における,上記データ入力端子I1 の信号と遅延
時間制御信号入力端子S1 の信号との論理和をとるセレ
クト回路用2入力NOR回路SNR2 を、上記データ入
力端子I1 の信号と遅延時間制御信号入力端子Si (i
は1以上n以下の整数)の信号との論理和をとるn個
(nは0以上の整数)のセレクト回路用2入力NOR回
路SNRn とし、上記実施例5における、上記インバー
タINVの出力信号と上記セレクト回路用2入力NOR
回路SNR2 の出力信号との論理和をとり、その出力を
データ出力端子O1 に入力する2入力NOR回路NOR
2を、上記インバータINVの出力信号と上記n個のセ
レクト回路用2入力NOR回路SNRn の出力信号との
論理和をとり、その出力をデータ出力端子O1 に入力す
る(n+1)入力NOR回路NOR2としたものであ
る。
【0084】本実施例6の遅延回路の動作を以下に示
す。図12は本発明の第6の実施例による可変遅延回路
のタイミングチャートを示す図である。
【0085】まず、上記遅延時間制御信号Siがすべて
H信号である場合、即ち,上記(n+1)入力NOR回
路NOR2 の入力が1つだけ/I1 で、他はすべてL信
号が入力する場合の、本可変遅延回路の入力端子I1 の
信号がL→Hの場合の入力端子I1 の信号から出力端子
O1 の信号までの遅延時間をTa0、入力端子I1 がH→
Lの場合の入力端子I1 の信号から出力端子O1 の信号
までの遅延時間をTb0とする。
【0086】次に、上記セレクト回路用2入力NOR回
路SNRi のうちのk個だけが、/I1 を出力する場合
の動作を説明する。 (1) /I1 (反転入力データ)が立ち上がる(L→H)
場合(即ち,データ入力端子I1 の信号が立ち下がりの
場合) 上記実施例2で説明したように、k個のセレクト回路用
2入力NOR回路(SNR1 〜SNRn のうちのk個)
から、(n+1)入力NOR回路NOR2 に/I1 が入
力すると、遅延時間は,k×ΔtL→H だけ小さくなる。
よって、この場合の本可変遅延回路の遅延時間Ta は、 Ta =Ta0−(k×ΔtL→H ) (kは1以上n以下の
整数) となる。
【0087】(2) /I1 (反転入力データ)が立ち下が
る(H→L)場合(即ち,データ入力端子I1 の信号が
立ち上がりの場合) 上記実施例2で説明したように、k個のセレクト回路用
2入力NOR回路から(n+1)入力NOR回路NOR
2 に/I1 が入力すると、遅延時間は,k×ΔtH→L だ
け大きくなる。よって本可変遅延回路の遅延時間Tb
は、 Tb =Tb0+(k×ΔtL→H ) となる。従って、本実施例6の可変遅延回路において
は、上記実施例5よりもより大きな遅延時間可変幅を得
ることができる。
【0088】なお、上記実施例5、6において、インバ
ータの代わりにバッファを、セレクト回路用2入力NO
R回路の代わりに2入力OR回路を、(n+1)入力N
OR回路の代わりに(n+1)入力AND回路を用いて
も、上記と同様の効果を得ることができる。
【0089】実施例7.本発明の第7の実施例による遅
延回路を図13に示す。本実施例7は、ディジタル回路
における入力信号の立ち上がり(立ち下がり)エッジか
ら出力信号の立ち上がり(立ち下がり)までの遅延時間
を、制御信号によって変化させるものであり、上記実施
例1〜6の可変遅延回路(DEL1 〜DELn )のうち
のいずれか、またはすべてを直列に接続したものであ
る。
【0090】本実施例7は、このような構成とすること
により、より広範囲における遅延時間において、バッフ
ァ1段以下の遅延を行うことができる。
【0091】実施例8.本発明の第8の実施例による可
変遅延回路を図14,図15に示す。本実施例8は、デ
ィジタル回路における入力信号の立ち上がり(立ち下が
り)エッジから出力信号の立ち上がり(立ち下がり)ま
での遅延時間を、制御信号によって変化させるものであ
り、データ信号入力端子I1 の信号と、該データ信号入
力端子I1 の信号を入力とするインバータINVと、該
インバータの出力信号を、第1の入力,上記データ入力
端子I1 の信号を第2の入力とする第1の部分遅延回路
と、該第1の部分遅延回路の出力信号を第1の入力、上
記インバータの出力信号を第2の入力とする第2の部分
遅延回路と、上記第(i−1)の部分遅延回路の出力信
号を,第1の入力、第(i−2)の部分遅延回路の出力
信号を第2の入力とする第iの部分遅延回路(iは3以
上n以下の整数)であって、上記第2の入力と、セレク
ト信号S1との論理和をとる2入力NOR回路SNR1
と、上記第1の入力と、該2入力NOR回路SNR1の
出力信号との論理和をとる2入力NOR回路NOR2を
備え、該2入力NOR回路の出力を出力とするものであ
る第iの部分遅延回路を備えた構成となっている。
【0092】つまり本実施例8は、上記実施例7におい
て、直列に接続する部分遅延回路として上記実施例5の
可変遅延回路を用い、上記実施例5の可変遅延回路内部
のインバータINVを省略したものである。
【0093】本実施例8の遅延回路の動作を以下に示
す。本実施例8の可変遅延回路の動作は、上記実施例5
の可変遅延回路DLを可変遅延回路として用い、直列に
接続した実施例7の可変遅延回路の動作と同様である。
上記実施例5において、インバータINVによって/I
1 を生成するのに対し、本実施例8では2段前の部分遅
延回路DEL1 〜DELn-2 の出力の信号を取り出し、
これを当該遅延回路DELiの入力用/I1 の代用とし
ているものである。
【0094】このような本実施例8においては、上記実
施例7と同様により広範囲における遅延時間において、
バッファ1段以下の遅延を行うことができ、なおかつイ
ンバータを省略することにより消費電力を削減すること
ができる。
【0095】実施例9.本発明の第9の実施例による遅
延回路を図16に示す。本実施例9は、ディジタル回路
における入力信号の立ち上がり(立ち下がり)エッジか
ら出力信号の立ち上がり(立ち下がり)までの遅延時間
を、制御信号によって変化させるものであり、上記実施
例8の第iの部分遅延回路を、上記第2の入力と、i個
のセレクト信号とを入力とするn個のセレクト用2入力
NOR回路SNRnと、上記第1の入力と、上記n個の
セレクト用2入力NOR回路の出力信号を入力とする
(n+1)入力NOR回路NOR2とを備え、該(n+
1)入力NOR回路NOR2の出力を出力とする第iの
部分遅延回路としたものである。
【0096】本実施例9は、このような構成としたの
で、上記実施例8より広範囲における遅延時間におい
て、バッファ1段以下の遅延を行うことができ、なおか
つインバータを省略することにより消費電力を削減する
ことができる。
【0097】実施例10.本発明の第10の実施例によ
る遅延回路を図17に示す。本実施例10は、ディジタ
ル回路における入力信号の立ち上がりエッジ/立ち下が
りエッジから出力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの
遅延時間を、制御信号によって変化させるものであり、
i個(1以上n以下の整数)の遅延時間制御信号Diを
入力とするディジタル/アナログ変換回路DA1と、デ
ータ入力端子I1の信号を入力とするインバータINV
と、上記データ入力端子I1の信号と、上記ディジタル
/アナログ変換回路DA1の出力ノードNDA1 の信号と
の論理和をとるセレクト用2入力NOR回路SNR1
と、上記インバータINVの出力信号と、上記2入力N
OR回路SNR1の出力信号との論理和をとり、その出
力をデータ出力端子O1に入力する2入力NOR回路N
OR2とにより構成されている。
【0098】ここでこれらの回路は、DCFL(Direct
Coupled FET Logic)で構成されている。また、上記デ
ィジタル/アナログ変換回路DA1 は、その出力ノード
NDA1 に論理ゲートのしきい値電圧付近の電圧を出力す
る。
【0099】この可変遅延回路の動作を以下に示す。 (1) 入力端子I1の信号が立ち上がる(L→H)場合 上記セレクト回路用2入力NOR回路SNR1 に、デー
タ入力端子I1 のデータとディジタル/アナログ変換回
路の出力端子NDA1 のデータが入力される。このとき、
出力ノードNDA1 がしきい値電圧付近の電圧であるた
め、上記セレクト回路用2入力NOR回路SNR1 の出
力には、振幅の小さくなった(即ち、主にハイレベルが
低くなった)/I1 が出力される。この振幅は、上記出
力ノードNDA1 の電圧が大きいほど小さい。
【0100】上記入力端子I1の信号が立ち上がる場
合、この振幅が大きい方が遅延時間は小さくなる。これ
は振幅が大きい方が(即ち、ハイレベルが高い方が)、
上記2入力NOR回路NOR2 のトランジスタTr.2の
ドレイン・ソース間抵抗が小さくなり、トランジスタT
r.3 のゲート電荷の放電時間が小さくなるためである。
ここで、上記実施例1ではトランジスタ1個もしくは2
個によって放電を行っていたが、本実施例10ではトラ
ンジスタ1個+α(αは0以上1以下)で、放電を行っ
ているものである。
【0101】即ち、上記出力ノードNDA1 の電位によ
って、上記実施例1よりも小さい遅延時間の調整を行う
ことができる。(この場合、出力ノードNDA1 電圧が小
さいほうが遅延時間は小さいものである。) (2) 入力端子I1の信号が立ち下がる場合 上記セレクト回路用2入力NOR回路SNR1 に上記デ
ータ入力端子I1 のデータと、上記ディジタル/アナロ
グ変換回路の出力ノードNDA1 のデータが入力される。
このとき、該出力ノードNDA1 がしきい値電圧付近の電
圧であるため、上記セレクト回路用2入力NOR回路S
NR1 の出力には、振幅の小さくなった(即ち、主にハ
イレベルが低くなった)/I1 が出力される。この振幅
は、出力ノードNDA1 の電圧が大きいほど小さいもので
ある。
【0102】入力端子I1の信号が立ち下がる場合、こ
の振幅が大きいほうが遅延時間は大きくなる。これは振
幅が大きい方が(即ち、ハイレベルが高い方が)、上記
2入力NOR回路NOR2 のトランジスタTr.2 のドレ
イン・ソース間容量に蓄積される電荷が大きくなり、こ
れをトランジスタTr.3 のゲートの容量に蓄積する時間
が大きくなるためである。従ってこのように、上記出力
ノードNDA1 の電位によって、上記実施例1よりも小
さい遅延時間の調整を行うことができるものである。
(即ち、この場合電圧が小さい方が遅延時間は大きいも
のである。) このように本実施例10では、上記ディジタル/アナロ
グ変換回路DA1 を用いることによって、上記実施例1
〜9の可変遅延回路よりも、より小さい可変遅延時間幅
を得ることかできる。
【0103】実施例11.本発明の第11の実施例によ
る遅延回路を図18に示す。本実施例11は、ディジタ
ル回路における入力信号の立ち上がりエッジ/立ち下が
りエッジから出力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの
遅延時間を、制御信号によって変化させるものであり、
上記実施例10の可変遅延回路における,上記データ入
力端子I1の信号と、上記ディジタル/アナログ変換回
路DA1の出力ノードNDA1 の信号との論理和をとるセ
レクト用2入力NOR回路SNR1を、上記データ入力
端子I1の信号と、上記ディジタル/アナログ変換回路
DA1の出力ノードNDA1 の信号との論理和をとるn個
のセレクト用2入力NOR回路SNRnとし、上記実施
例10における,上記インバータINVの出力信号と、
上記2入力NOR回路SNR1の出力信号との論理和を
とり、その出力をデータ出力端子O1に入力する2入力
NOR回路NOR2を、上記インバータINVの出力信
号と、上記n個の2入力NOR回路SNRnの出力信号
との論理和をとり、その出力をデータ出力端子O1に入
力する(n+1)入力NOR回路NOR2としたもので
ある。
【0104】ここでこれらの回路は、DCFL(Direct
Coupled FET Logic)で構成されている。また、ディジ
タル/アナログ変換回路DA1 は、その出力ノードNDA
1 に論理ゲートのしきい値電圧付近の電圧を出力する。
【0105】本実施例11は、このような構成としたこ
とにより、上記実施例10よりも広範囲にわたる遅延時
間での調整を行うことができる。
【0106】実施例12.本発明の第12の実施例によ
る遅延回路を図19に示す。本実施例12は、ディジタ
ル回路における入力信号の立ち上がりエッジ/立ち下が
りエッジから出力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの
遅延時間を、制御信号によって変化させるものであり、
上記実施例11において、上記ディジタル/アナログ変
換回路DA1 の出力ノードNDA1 と、上記n個のセレク
ト用2入力NOR回路SNRn の一方の入力との間に、
論理ゲートのL信号入力端子VLの信号と上記ディジタ
ル/アナログ変換回路DA1の出力ノードNDA1の信
号とのいずれを出力するかをそのセレクト信号入力端子
Snの信号に応じて選択し、出力するn個のセレクト回
路Snをさらに設けたものである。
【0107】ここでこれらの回路は、DCFL(Direct
Coupled FET Logic)で構成されている。また、ディジ
タル/アナログ変換回路DA1 の出力ノードNDA1 には
論理ゲートのしきい値電圧付近の電圧を出力する。
【0108】本実施例12は、このような構成としたの
で、上記遅延時間制御信号入力端子S1 〜Sn のディジ
タル回路の切り替えのみによって、上記実施例11より
も、より小さい可変遅延時間幅を得ることかできる。
【0109】なお、本実施例12の上記n個のセレクト
回路Snは、論理ゲートのH信号入力端子VHの信号
と、該H信号入力端子VHの信号と上記ディジタル/ア
ナログ変換回路DA1の出力ノードNDA1の信号との
いずれを出力するかを選択するセレクト回路とすること
もでき、あるいは論理ゲートのL信号入力端子VLの信
号と、論理ゲートのH信号入力端子VHの信号と、上記
ディジタル/アナログ変換回路DA1の出力ノードND
A1の信号とのいずれを出力するかを選択するセレクト
回路とすることもでき、この場合、さらに小さい可変遅
延時間幅を得ることかできる。
【0110】実施例13.本発明の第13の実施例によ
る遅延回路を図20に示す。本実施例13はディジタル
回路における入力信号の立ち上がりエッジ/立ち下がり
エッジから出力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの遅
延時間を、制御信号によって変化させるものであり、上
記実施例12において、上記データ入力端子I1 と、上
記インバータINVとの間に、タイミング調整用の遅延
素子DEL1を設けたものである。ここで、該遅延素子
DEL1 には、例えばセレクト回路(上記SEL1 …と
同じもの)をそのまま用いることも可能である。
【0111】本実施例13では、上記実施例12の可変
遅延回路において、上記遅延素子DEL1 をさらに設け
たことにより、(n+1)入力NOR回路NOR2 にデ
ータ入力端子I1 がセレクト回路SEL1 〜SELn を
通過して入力する場合と、そうでない場合のデータのタ
イミング(立ち上がり、立ち下がり)を合わせることが
でき、可変遅延回路の動作の安定性を向上させることが
き、なおかつ入力信号の立ち上がりエッジ/立ち下がり
エッジから出力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの遅
延時間をより大きくとることができる。
【0112】なお、上記実施例8〜13において、イン
バータの代わりにバッファを、セレクト回路用2入力N
OR回路の代わりに2入力OR回路を、(n+1)入力
NOR回路の代わりに(n+1)入力AND回路を用い
ても、上記と同様の効果を得ることができる。また、上
記実施例1〜13の可変遅延回路は、SCFL(Source
Coupled FETLogic) を用いても構成可能である。
【0113】実施例14.本実施例14は、上記実施例
1〜13の可変遅延回路に用いる(n+1)入力NOR
回路NOR2 の具体例である。図21(a) ,(b) は本実
施例の(n+1)入力NOR回路NOR2 の信号入力ト
ランジスタを示すパターン図,及び回路図である。図に
おいて、Tr.1 〜Tr.n+1 はn+1入力NOR回路N
OR2 の信号入力トランジスタ、IN1 〜INn+1 は
(n+1)入力NOR回路NOR2 の入力端子である。
【0114】上記実施例1〜13の遅延時間の調整は、
(n+1)入力NOR回路NOR2の信号入力トランジ
スタのソース・ドレイン間抵抗、ソース・ドレイン間容
量を利用しているので、ゲートのサイズが変わると遅延
時間も変化する。よって、(n+1)入力NOR回路N
OR2 の信号入力トランジスタのサイズ(ゲート長な
ど)を、同じにせずに、種類の異なるサイズとすること
によって、様々な遅延時間を調整することのできる可変
遅延回路を得ることができる。
【0115】実施例15.本実施例15は、上記実施例
1〜13の可変遅延回路に用いる遅延時間制御用信号入
力端子S1 〜Sn の入力部の具体例である。図22は本
実施例の遅延時間制御用信号入力端子S1 〜Sn の入力
部を示すものである。図において、R1 ,R2 は電源V
DDと電源VSS間に直列に接続された2つの抵抗であ
る。
【0116】本実施例15では、抵抗R1,R2 が直列に
接続された状態で、遅延時間制御信号入力端子SiがH
になる様に、抵抗R1,R2 の抵抗値を適当に選び、この
状態で半導体装置の製造を行い、製造後必要に応じて、
図中の抵抗R1 の部分を切断し、遅延時間制御信号入力
端子SiをLにすることによって、遅延時間の調整を行
い、半導体装置が正常動作するようにする。
【0117】このような構成とした回路を、半導体装置
の遅延時間制御信号入力端子として用いることにより、
遅延時間の変化によって半導体装置の性能が悪化するこ
とを抑え、半導体装置を正常動作させることができる。
【0118】実施例16.本発明の第16の実施例によ
る遅延回路を図23に示す。本実施例16は、ディジタ
ル回路における入力信号の立ち上がりエッジ/立ち下が
りエッジから出力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの
遅延時間を、制御信号によって変化させるものであり、
データ入力端子I1 、上記実施例1〜15の可変遅延回
路DEL、バッファ回路B1 〜Bn-2 、およびデータ出
力端子O1 を直列に接続し、データ入力端子I1 の信
号、上記実施例1〜15の可変遅延回路DELの出力ノ
ードNDEL 、バッファ回路B1 〜Bn-2 のそれぞれの出
力ノードNB1〜NBn-2を入力とし、そのいずれかを選択
し、データ出力端子O1 に入力するn:1セレクト回路
SELにより構成されている。
【0119】本実施例16における遅延時間は、セレク
ト回路SELによってデータ入力端子I1 ,出力ノード
NDEL ,NBiのいずれかを選択することによって、 tSEL+tDEL+(i×tB)(nは1以上の整数、iは1以
上n−2以下の整数) となる。
【0120】ここで、tSELは、セレクト回路SELによ
る遅延時間(定数)、tDELは、上記実施例1〜15の可
変遅延回路DELによる遅延時間(可変)、tBはバッフ
ァ回路B1 〜Bn-2 の遅延時間(定数)である。
【0121】このような本実施例16においては、上記
実施例1〜15に示した可変遅延回路DELによってバ
ッファ1段以下の遅延時間の調整を行い、バッファ1段
以上の遅延時間の調整は、セレクト回路SELによって
行うことができるものである。
【0122】実施例17.本発明の第17の実施例によ
る遅延回路を図24に示す。本実施例17は、ディジタ
ル回路における入力信号の立ち上がりエッジ/立ち下が
りエッジから出力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの
遅延時間を、制御信号によって変化させるものであり、
データ入力端子I1 、上記実施例1〜16の可変遅延回
路DEL1 〜DELn-2 、およびデータ出力端子O1 を
直列に接続し、データ入力端子I1 の信号、上記実施例
1〜15の可変遅延回路DELのそれぞれの出力ノード
NDEL1〜NDELn-1を入力とし、そのいずれかを選択し、
データ出力端子O1 に入力するN:1セレクト回路SE
Lにより構成されている。
【0123】本実施例17における遅延時間は、セレク
ト回路SELによってデータ入力端子I1 ,可変遅延回
路DEL1 〜DELn-1 の出力NDELiのいずれかを選択
することによって、 tSEL+ΣtDELi (nは1以上の整数、iは1以上n−
1以下の整数) となる。ここで、tSELは、セレクト回路SELによる遅
延時間(定数)、tDELi は、上記実施例1〜16の可変
遅延回路DELによる遅延時間(可変)である。
【0124】このような本実施例17では、上記実施例
1〜16の各可変遅延回路DEL1〜DELn-1 を直列
に接続し、各可変遅延回路の出力ノードNDELiからの信
号をセレクト回路SELで選択することにより、より広
範囲にわたる遅延時間において、バッファ1段以下の小
さい可変時間幅の調整を行うことが可能となる。
【0125】実施例18.本発明の第18の実施例によ
る遅延回路を図25に示す。本実施例18は、リング発
振器においてその発振周波数を制御信号によって変化さ
せるものであり、奇数個のインバータINVn (n は奇
数)をリング状に接続したリング発振器回路において、
リング状の1箇所、もしくは複数箇所に、上記実施例1
〜17の可変遅延回路DEL1 〜DELn を1個もしく
は複数個直列に接続し、該リングの任意の箇所の出力を
データ出力端子O2 に接続したものである。
【0126】一般に、リング発振器の発振周波数は、 f=1/2×(リング1週分の遅延時間) で表わされる。よってリングの中に、上記実施例1〜1
7の可変遅延回路DEL1 〜DELn を挿入することに
よって、発振周波数を調整することができる。
【0127】このように本実施例18では、その発振周
波数を制御信号により変化させることのできるリング発
振器を得ることができる。
【0128】実施例19.図26は本発明の第19の実
施例による,リセット付リング発振器に用いる可変遅延
回路を示す図である。本実施例19は、上記実施例18
のリング発振器において、可変遅延回路を構成する遅延
時間調整用(n+1)入力NORを、その出力を強制的
にH(,又はL)にするリセット信号RSをその入力に
追加した、(n+2)入力NORとしたものである。
【0129】本実施例19のリセット付リング発振器
は、このような構成としたので、リング回路の発振状態
において可変遅延回路の出力端子をHにすることができ
る,即ち、リング発振器の位相を調整することができる
ものである。
【0130】実施例20.本発明の第20の実施例によ
るタイミング調整機能付フリップフロップ回路を図27
に示す。本実施例20は、クロック信号と同期しながら
動作するクロック同期型フリップフロップ回路におい
て、データ入力信号端子I1 とフリップフロップ回路F
Fのデータ入力端子との間に、上記実施例1〜17の可
変遅延回路DELを挿入し、クロック入力端子CLKの
信号とデータ入力端子I1 の信号のタイミングを調整す
る機能を付加したものである。
【0131】一般にクロック同期型のフリップフロップ
回路では、データが正しく伝達しない,クロック入力と
データ入力のタイミングが存在する。本実施例20で
は、データ入力信号端子I1 とフリップフロップ回路F
Fのデータ入力端子との間に、実施例1〜17の可変遅
延回路DELを挿入することにより、クロック入力とデ
ータ入力のタイミングを調整することができ、これによ
りデータを正しく伝達することができる。
【0132】なお、本実施例では、データ入力信号端子
I1 とフリップフロップ回路FFのデータ入力端子との
間に、上記実施例1〜17の可変遅延回路DELを挿入
したが、クロック入力端子CLKとフリップフロップ回
路FFのデータ入力端子との間に、上記実施例1〜17
の可変遅延回路DELを挿入しても同様の効果を得るこ
とができる。
【0133】
【発明の効果】以上のように、この発明(請求項1)に
かかる可変遅延回路によれば、ディジタル回路における
データ入力信号の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジ
からそれぞれデータ出力信号の立ち上がりエッジ/立ち
下がりエッジまでの遅延時間を制御信号によって変化さ
せる可変遅延回路において、データ信号入力端子と、論
理ゲートのL信号を入力する第1の信号入力端子と、第
1のセレクト信号入力端子の信号に応じて、これらのい
ずれかの端子の信号を選択し、出力するn個(nは0以
上の整数)のセレクト回路と、上記データ信号入力端子
の信号と、上記n個のセレクト回路の出力信号とを入力
とする(n+1)入力NOR/OR回路とを設けたの
で、ディジタル回路だけを用いてバッファ1段以下の遅
延時間の調整を行なうことができる効果がある。
【0134】またこの発明(請求項2)にかかる可変遅
延回路によれば、請求項1記載の可変遅延回路の後段
に、該可変遅延回路の出力信号を入力する第2のデータ
信号入力端子と、論理ゲートのL信号を入力する第2の
信号入力端子と、これらの端子の信号と、これらのどの
端子の信号を出力するかを選択する第2のセレクト信号
入力端子の信号とを入力とするm個(mは0以上の整
数)のセレクト回路と、上記第1の可変遅延回路の出力
信号と、上記m個のセレクト回路の出力信号とを入力と
する(m+1)入力NOR/OR回路(NOR又はOR
回路)とを備えた第2の可変遅延回路を有するものとし
たので、上記請求項1よりもさらに大きな遅延時間にお
いて、バッファ1段以下の遅延時間の調整を行なうこと
ができ、データ信号の信号幅の可変も行うことができる
効果がある。
【0135】またこの発明(請求項3)にかかる可変遅
延回路によれば、請求項1記載の可変遅延回路におい
て、上記データ信号入力端子と、上記(n+1)入力N
OR/OR回路の入力端子との間に遅延素子を設けたの
で、該(n+1)入力NOR/OR回路に入力する信号
のタイミングをあわすことができ、これにより上記請求
項1よりもさらに大きな遅延時間において、バッファ回
路1段以下の遅延時間の調整を行なうことができる効果
がある。
【0136】またこの発明(請求項4)にかかる可変遅
延回路によれば、ディジタル回路におけるデータ入力信
号の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジから、データ
出力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間を、
制御信号によって変化させる可変遅延回路において、デ
ータ信号入力端子と、データ入力信号を入力とするイン
バータ/バッファと、上記データ入力端子の信号とn個
のセレクト信号とを入力とするn個のセレクト回路用2
入力NOR/OR回路と、上記インバータ/バッファの
出力信号と、上記n個の2入力NOR/OR回路の出力
信号とを入力とする(n+1)入力NOR/AND回路
とを備えたので、簡易な構成で、ディジタル回路だけを
用いてバッファ1段以下の遅延時間の調整を行なうこと
ができる効果がある。
【0137】またこの発明(請求項5)にかかる可変遅
延回路によれば、ディジタル回路におけるデータ入力信
号の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジからデータ出
力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間を制御
信号によって変化させる可変遅延回路において、上記請
求項1〜4の各可変遅延回路のうちいずれか、またはす
べてを複数個直列に接続したので、より大きな遅延時間
において、バッファ回路1段以下の遅延時間の調整を行
うことができる効果がある。
【0138】またこの発明(請求項6)にかかる可変遅
延回路によれば、ディジタル回路における入力信号の立
ち上がりエッジ/立ち下がりエッジからデータ出力信号
の立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間を制御信号に
よって変化させる可変遅延回路において、データ信号入
力端子と、上記データ入力信号を入力とするインバータ
と、該インバータの出力信号を、第1の入力,データ入
力信号を第2の入力とする第1の部分遅延回路と、上記
第1の部分遅延回路の出力信号を第1の入力、上記イン
バータの出力信号を第2の入力とする第2の部分遅延回
路と、上記第(i−1)の部分遅延回路の出力信号を,
第1の入力、第(i−2)の部分遅延回路の出力信号を
第2の入力とする第iの部分遅延回路(iは3以上n以
下の整数)であって、上記第2の入力と、i個のセレク
ト信号を入力とするn個の2入力NOR/OR回路と、
上記第1の入力と、上記n個の2入力NOR/OR回路
の出力信号を入力とする(n+1)入力NOR/AND
回路とを備え、該(n+1)入力NOR/AND回路の
出力を出力とするものである第iの部分遅延回路とを備
えたので、より大きな遅延時間において、バッファ回路
1段以下の遅延時間の調整を行うことができる遅延回路
において、消費電力を削減することができる効果があ
る。
【0139】またこの発明(請求項7)にかかる可変遅
延回路によれば、ディジタル回路における入力信号の立
ち上がりエッジ/立ち下がりエッジから出力信号の立ち
上がり/立ち下がりまでの遅延時間を制御信号によって
変化させる可変遅延回路において、i個(1以上n以下
の整数)の遅延時間制御信号を入力とするディジタル/
アナログ変換回路と、データ入力信号を入力とするイン
バータ/バッファと、上記データ入力信号と、上記ディ
ジタル/アナログ変換回路の出力とを入力とするn個の
2入力NOR/OR回路と、上記インバータ/バッファ
の出力信号と、n個の2入力NOR/OR回路の出力信
号とを入力とする(n+1)NOR/AND回路とを備
えたので、バッファ回路1段以下の遅延時間の調整を、
より小さい時間幅で行うことができる効果がある。
【0140】またこの発明(請求項8)にかかる可変遅
延回路によれば、請求項7記載の可変遅延回路におい
て、上記ディジタル/アナログ変換回路の出力と、当該
ディジタル/アナログ変換回路の出力が入力される上記
n個の2入力NOR/OR回路の一方の入力との間に介
して、論理ゲートのL信号入力端子、または論理ゲート
のH信号入力端子と、ディジタル/アナログ変換回路の
出力信号とL信号入力端子のいずれを,又はディジタル
/アナログ変換回路の出力信号とH信号入力端子のいず
れを,あるいはディジタル/アナログ変換回路の出力信
号とH信号入力端子とL信号入力端子のいずれを,出力
するかを選択するn個のセレクト信号入力端子とを入力
とするn個のセレクト回路を設けたので、上記請求項7
記載の可変遅延回路よりも、大きい遅延時間の調整を行
うことができる効果がある。
【0141】またこの発明(請求項9)にかかる可変遅
延回路においては、請求項8記載の可変遅延回路におい
て、上記データ信号入力端子と、上記インバータ回路と
の間に遅延素子を設けたので、(n+1)入力NOR/
OR回路に入力する信号のタイミングをあわすことがで
き、これにより上記請求項8よりもさらに大きな遅延時
間において、バッファ回路1段以下の遅延時間の調整を
行なうことができる効果がある。
【0142】またこの発明(請求項10)にかかる可変
遅延回路によれば、請求項1ないし9のいずれかに記載
の可変遅延回路において、上記(n+1)入力NOR/
OR回路、または(n+1)入力NOR/AND回路の
入力信号端子を接続する(n+1)個のトランジスタの
サイズが同一でないものとしたので、様々な遅延時間の
調整を行うことができる効果がある。
【0143】またこの発明(請求項11)にかかる可変
遅延回路によれば、請求項1ないし10のいずれかに記
載の可変遅延回路において、第1の電源と、セレクト信
号との間に、切断可能な配線領域を持つ抵抗を接続し、
第2の電源と、セレクト信号の間に、切断可能な抵抗を
接続したので、遅延時間の変化によって性能が大きく変
わる半導体装置の性能を一定に保つことができる効果が
ある。
【0144】またこの発明(請求項12)にかかる可変
遅延回路によれば、ディジタル回路における入力信号の
立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジから出力信号の立
ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間を制御信号によっ
て変化させる可変遅延回路において、データ入力信号を
入力とする,請求項1ないし11のいずれかに記載の可
変遅延回路本体と、上記可変遅延回路本体の出力を入力
とする,(n−2)個直列に接続した第iのバッファ回
路(iは1以上n以下の自然数)と、データ入力信号,
上記可変遅延回路本体の出力,あるいは(n−2)個直
列に接続した上記第iのバッファ回路の出力信号のうち
の1つを選択して出力するセレクト回路とを有するもの
としたので、バッファ1段以上の遅延時間の調整も行う
ことができる効果がある。
【0145】またこの発明(請求項13)にかかる可変
遅延回路によれば、ディジタル回路における入力信号の
立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジから出力信号の立
ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間を、制御信号によ
って変化させる可変遅延回路において、データ入力信号
を入力とする,(n−1)個直列に接続した請求項1な
いし12のいずれかに記載の第iの可変遅延回路(iは
2以上n以下の自然数)本体と、データ入力信号,ある
いは上記(n−1)個直列に接続した第iの遅延回路の
出力信号のうちの1つを選択して出力するセレクト回路
とを有するものとしたので、より広範囲にわたる遅延時
間において、バッファ1段以下の小さい遅延時間の調整
を行うことができる効果がある。
【0146】またこの発明(請求項14)にかかるリン
グ発振回路によれば、奇数個のインバータ回路をリング
状に接続したリング発振器回路において、リング状の1
箇所,もしくは複数箇所に、1個もしくは複数個直列に
接続した請求項1ないし13のいずれかに記載の可変遅
延回路本体を、上記奇数個のインバータと直列に接続し
たので、その発振周波数を制御信号により変化させるこ
とができる。
【0147】またこの発明(請求項15)にかかるリン
グ発振回路においては、請求項14に記載のリング発振
器において、リング発振器における遅延回路を構成する
遅延時間調整用(n+1)入力NOR/OR回路、また
は(n+1)入力NOR/AND回路を、さらにリセッ
ト信号入力をその入力に追加した,(n+2)入力NO
R/OR回路、または(n+2)入力NOR/AND回
路としたので、その位相の調整を行うことができる効果
がある。
【0148】またこの発明(請求項16)にかかるフリ
ップフロップ回路によれば、クロック信号と同期しなが
ら動作するクロック同期型フリップフロップ回路におい
て、データ入力信号,又はクロック信号を入力とする請
求項1ないし13のいずれかに記載の可変遅延回路本体
と、この可変遅延回路本体の出力を、データ入力,又は
クロック入力とするクロック同期型フリップフロップと
を有するものとしたので、データ入力とクロック入力の
タイミングを調整し、データを正確に伝達させることが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例による可変遅延回路の
回路図。
【図2】 図1における2入力NOR1 の回路図。
【図3】 本発明の第1の実施例による可変遅延回路の
タイミングチャート図。
【図4】 本発明の第2の実施例による可変遅延回路の
回路図。
【図5】 本発明の第2の実施例による可変遅延回路の
タイミングチャート図。
【図6】 本発明の第3の実施例による可変遅延回路の
回路図。
【図7】 本発明の第4の実施例による可変遅延回路の
回路図。
【図8】 本発明の第4の実施例による可変遅延回路の
タイミングチャート図。
【図9】 本発明の第5の実施例による可変遅延回路の
回路図。
【図10】 本発明の第5の実施例による可変遅延回路
のタイミングチャート図。
【図11】 本発明の第6の実施例による可変遅延回路
の回路図。
【図12】 本発明の第6の実施例による可変遅延回路
のタイミングチャート図。
【図13】 本発明の第7の実施例による可変遅延回路
の回路図。
【図14】 本発明の第8の実施例による可変遅延回路
の回路図。
【図15】 上記実施例8の部分遅延回路DLi の回路
図。
【図16】 本発明の第9の実施例による可変遅延回路
の回路図。
【図17】 本発明の第10の実施例による可変遅延回
路の回路図。
【図18】 本発明の第11の実施例による可変遅延回
路の回路図。
【図19】 本発明の第12の実施例による可変遅延回
路の回路図。
【図20】 本発明の第13の実施例による可変遅延回
路の回路図。
【図21】 本発明の第14の実施例による可変遅延回
路における,上記実施例1〜13の(n+1)入力NO
R回路NOR2 、または(n+1)入力AND回路NO
R2 の信号入力トランジスタを示すパターン図,及び回
路図。
【図22】 本発明の第15の実施例による可変遅延回
路における遅延時間制御用信号入力端子Si の入力部を
示す図。
【図23】 本発明の第16の実施例による可変遅延回
路の回路図。
【図24】 本発明の第17の実施例による可変遅延回
路の回路図。
【図25】 本発明の第18の実施例によるリング発振
回路の回路図。
【図26】 本発明の第19の実施例によるリセット機
能付リング発振回路の回路図。
【図27】 本発明の第20の実施例によるタイミング
調整機能付フリップフロップ回路の回路図。
【図28】 第1の従来例による可変遅延回路の回路図
である。
【図29】 第2の従来例による可変遅延回路の回路図
である。
【図30】 第2の従来例による可変遅延回路の動作説
明の図である。
【符号の説明】
図1において、I1 データ入力端子、O1 データ出
力端子、VL ローレベル入力端子、S1 遅延時間制
御信号入力端子、/S1 遅延時間制御信号反転信号入
力端子、SEL1 セレクト回路、NSEL1 セレクト回
路SEL1 の出力端子、NOR1 2入力NOR回路、
NNOR1 2入力NOR回路NOR1 の出力端子、INV
インバータ回路、NSEL1 セレクト回路SEL1 の出
力端子、NORa 〜NORc 2入力NOR回路、図2
において、I1 データ入力端子、O1 データ出力端
子、NSEL セレクト回路SEL1 の出力端子、NNOR1
2入力NOR回路NOR1 の出力端子、Tr.1 Tr.2
2入力NOR回路NOR1 の信号入力ランジスタ、T
r.3 インバータ回路の信号入力ランジスタ、図4にお
いて、I1 データ入力端子、O1 データ出力端子、
VL ローレベル入力端子、S1 〜Sn 遅延時間制御
信号入力端子、SEL1 〜SELn セレクト回路、NO
R2 (n+1)入力NOR回路、INV インバータ
回路、300 遅延時間調整部、図6において、I1
データ入力端子、O1 データ出力端子、VL ローレ
ベル入力端子、S1-1 〜S1-n ,及びS2-1 〜S2-m
遅延時間制御信号入力端子、SEL1-1 〜SEL1-n ,
及びSEL2-1 〜SEL2-m セレクト回路、NOR2
(n+1)入力NOR回路,NOR3 (m+1)入
力NOR回路、図7において、I1 データ入力端子、
O1 データ出力端子、VL ローレベル入力端子、S
1 〜Sn 遅延時間制御信号入力端子、SEL1 〜SE
Ln はセレクト回路、NOR2 は(n+1)入力NOR
回路、INV インバータ回路、DEL1 は遅延素子、
図9において、I1 データ入力端子、O1 データ出
力端子、S1 遅延時間制御信号入力端子、SNR1
セレクト回路用2入力NOR回路、NOR22入力NO
R回路、INV インバータ回路、図11において、I
1 データ入力端子、O1 データ出力端子、S1 〜S
n遅延時間制御信号入力端子、SNR1 〜SNRn セ
レクト回路用2入力NOR回路、NOR2 (n+1)
入力NOR回路、INV インバータ回路、図13にお
いて、I1 データ入力端子、O1 データ出力端子、
DEL1 〜DELn 部分遅延回路、図14において、
I1 データ入力端子、O1 データ出力端子、DEL
1 〜DELn 部分遅延回路、図15において、DI1
部分遅延回路の第1のデータ入力端子、DI2 部分遅延
回路の第2のデータ入力端子、DO1 部分遅延回路のデ
ータ出力端子、SNR1 セレクト用2入力NOR回
路、NOR2 2入力NOR回路、図16において、I
1 データ入力端子、O1 データ出力端子、S1 〜S
n遅延時間制御用信号入力端子、SNR1 〜SNRn
セレクト用2入力NOR回路、NOR2は(n+1)入
力NOR回路、図17において、I1 データ入力端
子、O1 データ出力端子、D1 〜Dn遅延時間制御用
信号入力端子、DA1 ディジタル/アナログ変換回
路、NDA1 ディジタル/アナログ変換回路DA1 の出
力ノード、SNR1 セレクト用2入力NOR回路、N
OR2 2入力NOR回路、INV インバータ回路、
図18において、I1 データ入力端子、O1 データ
出力端子、D1 〜Dn遅延時間制御用信号入力端子、D
A1 ディジタル/アナログ変換回路、SNR1 〜SN
Rn セレクト用2入力NOR回路、NOR2 (n+
1)入力NOR回路、INV インバータ回路、NDA1
ディジタル/アナログ変換回路DA1 の出力ノード、
図19において、I1 データ入力端子、O1 データ
出力端子、D1 〜Dn第1の遅延時間制御用信号入力端
子、S1 〜Sn 第2の遅延時間制御用信号入力端子、
DA1 ディジタル/アナログ変換回路、SEL1 〜S
ELn セレクト回路、SNR1 〜SNRn セレクト
用2入力NOR回路、NOR2 (n+1)入力NOR
回路、INV インバータ回路、NDA1 ディジタル/
アナログ変換回路DA1 の出力ノード、図20におい
て、I1 データ入力端子、O1 データ出力端子、D
1 〜Dn第1の遅延時間制御用信号入力端子、S1 〜Sn
第2の遅延時間制御用信号入力端子、DA1 ディ
ジタル/アナログ変換回路、SEL1 〜SELn セレ
クト回路、SNR1 〜SNRn セレクト用2入力NO
R回路、NOR2 (n+1)入力NOR回路、INV
インバータ回路、NDA1 ディジタル/アナログ変換
回路DA1 の出力ノード、DEL1 遅延素子、図21
において、Tr.1〜Tr.n+1 (n+1)入力NOR
の信号入力トランジスタ、IN1 〜INn+1 (N+
1)入力NOR回路の入力端子、図22において、R1,
R2 抵抗、S1 〜Sn 遅延時間制御用信号入力端
子、図23において、I1 データ入力端子、O1 デ
ータ出力端子、DEL 実施例1〜15の可変遅延回
路、B1 〜Bn-2 バッファ回路、SEL N:1セレク
ト回路、NDEL 可変遅延回路DELの出力ノード、N
Bi バッファ回路Biの出力ノード、図24において、
I1 データ入力端子、O1 データ出力端子、DEL
1 〜DELn 実施例1〜16の可変遅延回路、SEL
セレクト回路、NDELi 可変遅延回路DELi の出力
ノード、図25において、O2 データ出力端子、DE
L1 〜DELn 実施例1〜17の可変遅延回路、IN
V1 〜INVn-2 (n は奇数) インバータ回路、図2
6において、I1 データ入力端子、O1 データ出力
端子、VL ローレベル入力端子、S1 〜Sn 遅延時
間制御信号入力端子、SEL1 〜SELnセレクト回
路、NOR2 (n+1)入力NOR回路、INV イ
ンバータ回路、RS リセット信号入力端子、図27に
おいて、CLK クロック入力信号端子、I1 データ
入力信号端子、O1 データ出力信号端子、DEL 実
施例1〜17の可変遅延回路、FFフリップフロップ回
路図28において、I1 データ信号入力端子、O1
データ信号出力端子、B1 〜Bn-1 バッファ回路、S
EL N:1のセレクト回路、図29において、I1 は
データ入力端子、O1 はデータ出力端子、D0 〜Dnは
遅延時間制御信号入力端子、RG ランプ波形発生回
路、DA ディジタル/アナログ変換回路、C1 コン
パレータ回路である。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル回路におけるデータ入力信号
    の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジ(以下、立ち
    上がりエッジ/立ち下がりエッジ,と記す)からそれぞ
    れデータ出力信号の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッ
    ジまでの遅延時間を制御信号によって変化させる可変遅
    延回路において、 データ信号入力端子と、 論理ゲートのローレベル信号(以下、L信号と称す)が
    入力される第1の信号入力端子と、 第1のセレクト信号入力端子の信号に応じて、これらの
    いずれかの端子の信号を選択し、出力するn個(nは0
    以上の整数)のセレクト回路と、 上記データ信号入力端子の信号と、上記n個のセレクト
    回路の出力信号とを入力とする(n+1)入力NOR/
    OR回路(NOR又はOR回路)とを備えたことを特徴
    とする可変遅延回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可変遅延回路の後段に、 該可変遅延回路の出力信号が入力される第2のデータ信
    号入力端子と、 論理ゲートのL信号が入力される第2の信号入力端子
    と、 これらの端子の信号と、これらのどの端子の信号を出力
    するかを選択する第2のセレクト信号入力端子の信号と
    を入力とするm個(mは0以上の整数)のセレクト回路
    と、 上記第1の可変遅延回路の出力信号と、上記m個のセレ
    クト回路の出力信号とを入力とする(m+1)入力NO
    R/OR回路(NOR又はOR回路)とを備えた第2の
    可変遅延回路を有することを特徴とする可変遅延回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の可変遅延回路において、 上記データ信号入力端子と、上記(n+1)入力NOR
    /OR回路の入力端子との間に設けられた遅延素子を、
    さらに備えたことを特徴とする可変遅延回路。
  4. 【請求項4】 ディジタル回路におけるデータ入力信号
    の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジから、データ出
    力信号の立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間を、制
    御信号によって変化させる可変遅延回路において、 データ信号入力端子と、 該データ信号入力端子の信号を入力とするインバータ又
    はバッファ(以下、インバータ/バッファ,と記す)
    と、 上記データ入力端子の信号とn個のセレクト信号とを入
    力とするn個のセレクト回路用2入力NOR/OR回路
    と、 上記インバータ/バッファの出力信号と、上記n個の2
    入力NOR/OR回路の出力信号とを入力とする(n+
    1)入力NOR/AND回路とを備えたことを特徴とす
    る可変遅延回路。
  5. 【請求項5】 ディジタル回路におけるデータ入力信号
    の立ち上がりエッジ/立ち下がりエッジからデータ出力
    信号の立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間を制御信
    号によって変化させる可変遅延回路において、 上記請求項1〜4の各可変遅延回路のうちいずれか、ま
    たはすべてを複数個直列に接続したことを特徴とする可
    変遅延回路。
  6. 【請求項6】 ディジタル回路における入力信号の立ち
    上がりエッジ/立ち下がりエッジからデータ出力信号の
    立ち上がり/立ち下がりまでの遅延時間を制御信号によ
    って変化させる可変遅延回路において、 データ信号入力端子と、 上記データ入力信号を入力とするインバータと、 該インバータの出力信号を、第1の入力,データ入力信
    号を第2の入力とする第1の部分遅延回路と、 上記第1の部分遅延回路の出力信号を第1の入力、上記
    インバータの出力信号を第2の入力とする第2の部分遅
    延回路と、 上記第(i−1)の部分遅延回路の出力信号を,第1の
    入力、第(i−2)の部分遅延回路の出力信号を第2の
    入力とする第iの部分遅延回路(iは3以上n以下の整
    数)であって、 上記第2の入力と、i個のセレクト信号を入力とするn
    個の2入力NOR/OR回路と、 上記第1の入力と、上記n個の2入力NOR/OR回路
    の出力信号を入力とする(n+1)入力NOR/AND
    回路とを備え、 該(n+1)入力NOR/AND回路の出力を出力とす
    るものである第iの部分遅延回路とを備えたことを特徴
    とする可変遅延回路。
  7. 【請求項7】 ディジタル回路における入力信号の立ち
    上がりエッジ/立ち下がりエッジから出力信号の立ち上
    がり/立ち下がりまでの遅延時間を制御信号によって変
    化させる可変遅延回路において、 i個(1以上n以下の整数)の遅延時間制御信号を入力
    とするディジタル/アナログ変換回路と、 データ入力信号を入力とするインバータ/バッファと、 上記データ入力信号と、上記ディジタル/アナログ変換
    回路の出力とを入力とするn個の2入力NOR/OR回
    路と、 上記インバータ/バッファの出力信号と、n個の2入力
    NOR/OR回路の出力信号とを入力とする(n+1)
    NOR/AND回路とを備えたことを特徴とする可変遅
    延回路。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の可変遅延回路において、 上記ディジタル/アナログ変換回路の出力と、当該ディ
    ジタル/アナログ変換回路の出力が入力される上記n個
    の2入力NOR/OR回路の一方の入力との間に介して
    挿入され、 論理ゲートのL信号入力端子、または論理ゲートのH信
    号入力端子と、 ディジタル/アナログ変換回路の出力信号とL信号入力
    端子のいずれを,又はディジタル/アナログ変換回路の
    出力信号とH信号入力端子のいずれを,あるいはディジ
    タル/アナログ変換回路の出力信号とH信号入力端子と
    L信号入力端子のいずれを,出力するかを選択するn個
    のセレクト信号入力端子とを入力とするn個のセレクト
    回路を備えたことを特徴とする可変遅延回路。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の可変遅延回路において、 上記データ信号入力端子と、上記インバータ回路との間
    に設けられた遅延素子を、さらに備えたことを特徴とす
    る可変遅延回路。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    可変遅延回路において、 上記(n+1)入力NOR/OR回路、または(n+
    1)入力NOR/AND回路の入力信号端子が接続され
    る(n+1)個のトランジスタのサイズが同一でないこ
    とを特徴とする可変遅延回路。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の可変遅延回路において、 第1の電源と、セレクト信号との間に、切断可能な配線
    領域を持つ抵抗が接続され、 第2の電源と、セレクト信号の間に、切断可能な抵抗が
    接続されていることを特徴とする可変遅延回路。
  12. 【請求項12】 ディジタル回路における入力信号の立
    ち上がりエッジ/立ち下がりエッジから出力信号の立ち
    上がり/立ち下がりまでの遅延時間を制御信号によって
    変化させる可変遅延回路において、 データ入力信号を入力とする,請求項1ないし11のい
    ずれかに記載の可変遅延回路本体と、 上記可変遅延回路本体の出力を入力とする,(n−2)
    個直列に接続した第iのバッファ回路(iは1以上n以
    下の自然数)と、 データ入力信号,上記可変遅延回路本体の出力,あるい
    は(n−2)個直列に接続した上記第iのバッファ回路
    の出力信号のうちの1つを選択して出力するセレクト回
    路とを有することを特徴とする可変遅延回路。
  13. 【請求項13】 ディジタル回路における入力信号の立
    ち上がりエッジ/立ち下がりエッジから出力信号の立ち
    上がり/立ち下がりまでの遅延時間を、制御信号によっ
    て変化させる可変遅延回路において、 データ入力信号を入力とする,(n−1)個直列に接続
    した請求項1ないし12のいずれかに記載の第iの可変
    遅延回路(iは2以上n以下の自然数)本体と、 データ入力信号,あるいは上記(n−1)個直列に接続
    した第iの遅延回路の出力信号のうちの1つを選択して
    出力するセレクト回路とを有することを特徴とする可変
    遅延回路。
  14. 【請求項14】 奇数個のインバータ回路をリング状に
    接続したリング発振器回路において、 リング状の1箇所,もしくは複数箇所に、1個もしくは
    複数個直列に接続した請求項1ないし13のいずれかに
    記載の可変遅延回路本体を、上記奇数個のインバータと
    直列に接続したことを特徴とするリング発振回路。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のリング発振器にお
    いて、 リング発振器における遅延回路を構成する遅延時間調整
    用(n+1)入力NOR/OR回路、または(n+1)
    入力NOR/AND回路を、さらにリセット信号入力を
    その入力に追加した,(n+2)入力NOR/OR回
    路、または(n+2)入力NOR/AND回路としたこ
    とを特徴とするリセット付リング発振回路。
  16. 【請求項16】 クロック信号と同期しながら動作する
    クロック同期型フリップフロップ回路において、 データ入力信号,又はクロック信号を入力とする請求項
    1ないし13のいずれかに記載の可変遅延回路本体と、 この可変遅延回路本体の出力を、データ入力,又はクロ
    ック入力とするクロック同期型フリップフロップとを有
    することを特徴とするフリップフロップ回路。
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