JP2001127606A - タイミング調整機能を備えたクロック発生回路 - Google Patents

タイミング調整機能を備えたクロック発生回路

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JP2001127606A
JP2001127606A JP30362199A JP30362199A JP2001127606A JP 2001127606 A JP2001127606 A JP 2001127606A JP 30362199 A JP30362199 A JP 30362199A JP 30362199 A JP30362199 A JP 30362199A JP 2001127606 A JP2001127606 A JP 2001127606A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 論理IC(LSI)などの組み込みが可能な
タイミング調整機能を備えたクロック発生回路を提供す
る。 【解決手段】 入力端子I、出力端子O1および遅延時
間制御信号が印加される遅延時間制御端子VDLを有す
る複数の遅延素子DBをn段カスケード接続し、初段の
遅延素子DBの入力端子Iに基準クロック信号が入力さ
れ、最終段のn段目の遅延素子の出力端子から遅延クロ
ック信号O1が出力する遅延素子アレイ1と、基準クロ
ックCKIの位相と遅延クロック信号DCKの位相とを
比較する比較手段31と比較の結果に基づいて変化する
遅延時間制御信号VDLを各遅延素子DBの遅延時間制
御端子VDLに出力する出力手段とを含む制御信号出力
手段3と、遅延素子アレイに含まれる各段の遅延素子の
出力の中から1つ或いは複数を選択して出力する選択出
力手段5とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCD固体撮像装
置の出力信号を処理する回路である相関二重サンプリン
グ回路に供給するサンプリングパルスの位相調整のた
め、クロック信号の立ち上がり時刻或いは立ち下がり時
刻の微調整を行うタイミング調整機能を備えたクロック
発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に、一般的なCCD固体撮像装置の
出力波形と、相関二重サンプリング回路のクロック波形
との関係を示す。相関二重サンプリング処理は、CCD
固体撮像装置の出力信号の肩の部分(図9において、A
で示される)と底の部分(図9において、Bで示され
る)の差を取り出す回路である。
【0003】相関二重サンプリング処理においては、上
記のAの部分をサンプリングするクロック波形(SH
P)と上記Bの部分をサンプリングするクロック(SH
D)の位相をそれぞれ調整し、信号波形が平坦になって
いる箇所で確実に立ち下がるようにする。
【0004】最近、CCD固体撮像装置の画素数が飛躍
的に増大し、それに伴って出力のデータレートが高くな
る傾向にある。出力のデータレートが高くなると、調整
マージンが乏しくなり、微調整を行う必要が生じる。
【0005】図10に、SHPあるいはSHDの微調整
を行うための回路と動作波形を示す。なお、SHPに対
する調整回路とSHDに対する調整回路は同じ構成であ
るため、以下の説明ではSHPに対する調整回路につい
て説明する。
【0006】図10(a)は遅延時間調整回路の回路図
であり、図10(b)はタイミングチャート図である。
【0007】図10(a)に示すように、遅延時間調整
回路Cは、第1のインバータ101aと、可変抵抗10
3と、第2のインバータ101bと、第1のキャパシタ
105とを含む。
【0008】第1の配線L1によって、第1のインバー
タ101aと可変抵抗103と第2のインバータ101
bとが、順に、直列に接続されている。
【0009】第1のインバータ101aの入力側に、元
になるクロック信号(SHPO)が入力される。可変抵
抗103と第2のインバータ101bとの接点Dと接地
電位(GND)との間に第2の配線L2が設けられてい
る。第2の配線L2の途中にコンデンサ105が設けら
れている。この回路では、原クロック(SHPO)信号
を元に、C(コンデンサ)R(レジスタ)等の外付け部
品を用いて遅延時間を調整する。
【0010】図10(b)に図10(a)に示す回路の
動作波形を示す。
【0011】第1のインバータ101aの出力であるG
点での波形は、原クロック信号入力端子(SHPO)か
ら入力される信号を、インバータ101aを用いて反転
させたものである。
【0012】可変抵抗103の出力であるD点における
波形は、可変抵抗103及び容量105によって原クロ
ック信号入力端子(SHPO)から入力される信号波形
に対して所望の遅延を付与した波形である。CRの存在
により、立ち下がり及び立ち上がりの波形に同一特性で
あるが極性が反転した歪みが生じている。一点鎖線で示
す所定のしきい値電圧を基準として歪んだ信号波形を整
形する。波形を整形した後、インバータ回路101bに
より信号を反転させる。
【0013】出力信号端子(SHP)から出力される信
号波形は、CとRの値およびしきい値電圧が適正に選択
された場合、原クロック信号入力端子(SHPO)から
入力される波形に対して一定の遅延時間τを有する波形
となる。
【0014】上記の遅延時間調整回路Cを用いれば、S
HP、SHDのサンプリングパルスのタイミングをそれ
ぞれ微調整することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
図10(a)に示す回路を用いると、タイミングの調整
を精密に行うために、可変抵抗等の高価な外付け部品が
必要で、コストが高くつく。
【0016】また、タイミング調整用のCRの時定数が
大きくなるとクロック信号のなまり(図10(b)のD
信号)も大きくなる。電圧の揺らぎなどによる瞬間的な
波形の乱れ(ジッター)が生じる可能性もある。
【0017】また、CRで遅延させた信号波形を、再度
整形する受け側のゲート素子のしきい値電圧のばらつき
や、温度ドリフトによる変動の影響も無視できなくな
る。
【0018】CRを用いない遅延手段としては、例えば
ガラス遅延線などの遅延素子を用いることも考えられる
が、製造コストが著しく上昇するという問題がある。
【0019】本発明の目的は、外付け部品数を減少し、
例えばタイミング発生器などのCMOSで構成された論
理IC(LSI)などへの組み込みが可能なタイミング
調整機能を備えたクロック発生回路を提供することであ
る。
【0020】本発明の他の目的は、タイミングの調整が
容易で、かつジッターなどの変動要素の少ない、タイミ
ング調整機能を備えたクロック発生回路を提供すること
である。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、入力端子、出力端子および遅延時間制御信号が印加
される遅延時間制御端子を有する複数の遅延素子をn段
カスケード接続し、初段の遅延素子の入力端子に基準ク
ロック信号が入力され、最終段のn段目の遅延素子の出
力端子から遅延クロック信号が出力する遅延素子アレイ
と、前記基準クロックの位相と前記遅延クロック信号の
位相とを比較する比較手段と、該比較手段による比較の
結果に基づいて変化する遅延時間制御信号を前記各遅延
素子の遅延時間制御端子に出力する出力手段とを含む制
御信号出力手段と、遅延素子アレイに含まれる各段の遅
延素子の出力の中から1つ或いは複数を選択して出力す
る選択出力手段とを有するタイミング調整機能を備えた
クロック発生回路が提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態によるタイ
ミング調整機能を備えたクロック発生回路について以下
に説明する。
【0023】図1は、タイミング調整機能を備えたクロ
ック発生回路Xの回路ブロック図である。
【0024】タイミング調整機能を備えたクロック発生
回路Xは、所定の段数(n段:nは正の整数)の遅延バ
ッファー回路DB(DB1からDBn)をカスケード接
続することで、基準クロック信号(CKI)に遅延を付
与し、遅延が付与された出力信号を遅延信号出力端子D
CKから出力する遅延バッファーアレイ1と、基準クロ
ック信号(CKI)と遅延が付与された遅延出力信号
(DCK)との位相を比較して両クロック信号の位相が
等しくなるように遅延時間制御端子VDLから出力され
る遅延時間制御信号VDL(以下該当端子及びその端子
における信号電圧を同じ符号により記載する。)を調節
する出力制御回路3と、遅延時間制御信号VDLにより
遅延バッファの遅延時間を調節するために、遅延バッフ
ァーアレイ1に含まれる遅延バッファー回路の各出力の
うちいずれかを選択して出力するマルチプレクサ5とを
含む。
【0025】図2に、遅延バッファー回路DBの回路図
を示す。
【0026】1つの遅延バッファー回路DBは、入力端
子(I)、出力端子(O1、O2)および遅延時間制御
信号VDLの入力端子DBLの4端子構成である。
【0027】遅延バッファー回路DBは、入力端子Iに
入力されたクロック信号を遅延時間制御信号VDLの入
力端子DBLに印加された電圧に応じた遅延時間で遅延
させ、出力端子(O1、O2)に出力する。
【0028】遅延バッファーアレイ1は、複数の遅延バ
ッファー回路DBのカスケード接続が入出力端子間に、
それぞれ入力Iに、前段の出力Oが接続されるようにn
個カスケード接続され、かつ全ての遅延時間制御信号V
DLの入力端子DBLは、共通に制御回路の出力VDL
に接続されている。
【0029】初段の遅延バッファーDB1の入力には、
基準クロック信号入力端子CKIが接続される。遅延時
間制御端子DBLは共通に制御回路の出力VDLに接続
される。最終段の遅延バッファDBnの出力は遅延クロ
ック信号として遅延クロック信号入力端子DCKから制
御回路3に入力される。遅延クロック信号(DCK)は
元の基準クロック信号(CKI)に対して一段の遅延バ
ッファDBの遅延時間のn倍だけ遅れたクロックとな
る。一段の遅延バッファDBの遅延時間、従って遅延ク
ロック信号の遅延時間は遅延時間制御電圧(VDL)に
よって決まる。
【0030】図2に示すように、遅延バッファー回路D
Bは、第1のCMOSインバータCI1を含む第1の遅
延段と第2のCMOSインバータCI2を含む第2の遅
延段とを含む。
【0031】第1の遅延段は、第1のCMOSインバー
タCI1と、それと直列に接続され、遅延時間制御電圧
(VDL)によって制御される電流負荷トランジスタM
3を有している。
【0032】第1のCMOSインバータ回路CI1は、
p型MOSトランジスタM1とn型MOSトランジスタ
M2とを含む。n型MOSトランジスタM2のソース端
子にさらにn型MOSトランジスタM3のドレイン端子
が接続されている。n型MOSトランジスタM3のソー
ス端子は接地されている。
【0033】第1のCMOSインバータ回路CI1は入
力端子Iと出力端Aとを有している。
【0034】第2の遅延段は、第2のCMOSインバー
タCI2と、それと直列に接続され、遅延時間制御電圧
VDLによって制御される電流負荷トランジスタM6を
有している。
【0035】第2のCMOSインバータ回路CI2は、
p型MOSトランジスタM4とn型MOSトランジスタ
M5とを含む。n型MOSトランジスタM5のソース端
子にさらにn型MOSトランジスタM6のドレイン端子
が接続されている。n型MOSトランジスタM6のソー
ス端子も接地されている。
【0036】第2のCMOSインバータ回路CI2は入
力端Cと出力端Dとを有している。
【0037】第1のCMOSインバータ回路CI1の出
力端Aは、配線L11により、第2のCMOSインバー
タ回路C12の入力端Cと接続されている。
【0038】第2のCMOSインバータ回路CI2の出
力端Dは、配線L12を介して遅延バッファー回路DB
の出力端子OIに接続されている。
【0039】n型MOSトランジスタM3のゲート端子
とn型MOSトランジスタM6のゲート端子とは、とも
に遅延時間制御端子VDLが印加される端子DBLに接
続される。
【0040】配線L11の途中には、インバータ回路G
1とインバータ回路G2とが順方向に接続されている。
【0041】インバータ回路G1とインバータ回路G2
との間の節点Bに、インバータ回路G3を含む配線L3
1が接続されている。配線L31の一端は、例えば非接
続状態で終端している。
【0042】第2のCMOSインバータ回路CI2の出
力端Dから延びる配線L21の途中に、インバータ回路
G4とインバータ回路G5とが順方向に接続されてい
る。
【0043】インバータ回路G4とインバータ回路G5
との間の節点Bからインバータ回路G6が順方向に接続
された配線L41が延びている。配線L41の一端は出
力端子O2を形成する。出力端子O2は、マルチプレク
サ5の入力に繋がっている。
【0044】尚、インバータ回路G3は、配線L31と
配線L41との負荷を同等にすることにより、節点Bと
節点Eとにおける電気容量を等しくするために接続され
ている。
【0045】マルチプレクサ回路の構成について図1に
基づき説明する。
【0046】マルチプレクサ回路5には、遅延バッファ
アレイ回路DBの出力のうちφjからφkまでの(k-
j)個の信号が出力される出力端子TφjからTφk
と、データ選択端子SEL0からSELmが、上記φj
からφkまでの入力信号のうちのいずれか1つを選択し
て出力する出力端子φoutを有している。
【0047】図3に、遅延時間制御回路3の回路図を示
す。
【0048】遅延時間制御回路3は、コンデンサC1
と、スイッチ手段SWと、スイッチ手段SWの制御を行
うスイッチ制御部31とを含む。
【0049】スイッチ手段SWは、トランジスタM11
(第1のスイッチ)と、トランジスタM12(第2のス
イッチ)と、トランジスタM13(第3のスイッチ)
と、トランジスタM14(第4のスイッチ)とを含む。
4つのトランジスタM11からM14の各ドレインとコ
ンデンサC1の一方の電極とは共通に節点Xに接続され
ている。
【0050】トランジスタM11(第1のスイッチ手
段)は、第1の電流源I11と節点Xとの間に接続され
る。トランジスタM12は、第2の電流源I12と節点
Xとの間に接続される。トランジスタM13は、第3の
電流源I13と節点Xとの間に接続される。
【0051】トランジスタM14は、節点Xと第1の電
源VDD1との間に形成される。
【0052】トランジスタM11のドレイン端子とトラ
ンジスタM12のドレイン端子とが接続されている。ト
ランジスタM11のソース端子は、電流源I11を介し
て電源電圧VDDと接続されている。トランジスタM12
のソース端子は、電流源I12を介して接地されてい
る。トランジスタM11、M12は、節点Xを介してコ
ンデンサC1の充放電を制御できる。
【0053】スイッチ制御部31は、第1および第2の
2つのDフリップフロップQ11、Q12とRSフリッ
プフロップQ13と、2つのインバータG11、G12
と、1つのNAND回路G13と、2つのAND回路G
14及びG15とを含む。
【0054】スイッチ手段に含まれる第1から第4まで
のトランジスタM11〜M14とスイッチ制御部31の
接続関係について説明する。
【0055】第1のDフリップフロップQ11のデータ
入力端子Dは、インバータ回路G11を介して遅延クロ
ック信号が入力される入力端子DCKに接続される。第
2のDフリップフロップQ12のデータ入力端子Dは、
遅延バッファアレイのL番目の出力信号φLが入力され
る入力端子DCKQに接続されている。第1、第2のD
フリップフロップQ12のクロック入力端(CK)は、
基準クロックの入力端子CKIに接続されている。
【0056】第2のフリップフロップQ12の出力端子
(Q)は、第1のフリップフロップQ11の反転クリア
端子(−CL)と接続される。
【0057】第1のDフリップフロップQ11の出力端
子Qは、2入力NAND回路G13の第1の入力端子と
接続されている。第1のDフリップフロップQ11の反
転出力端子−Qは、RSフリップフロップQ13のセッ
ト入力端子(−S)と、第1の2入力AND回路G14
の第1の入力端子に接続されている。
【0058】入力端子DCKQは、インバータG12を
介して、第1の2入力AND回路G14の第2の入力端
子と接続されている。インバータG12の出力端子と2
入力NAND回路G13の第2の入力端子にも接続され
ている。
【0059】第1の2入力AND回路G13の出力端子
は、トランジスタM11のゲート端子に接続されてい
る。
【0060】第1の2入力AND回路G14の出力端子
は、トランジスタM12のゲート端子に接続されてい
る。
【0061】反転リセット入力端子(−RES)は、ト
ランジスタM14のゲート端子と第2のDフリップフロ
ップQ12の反転クリア端子(−CL)と、RSフリッ
プフロップ回路Q13の反転リセット端子(−R)、第
2の2入力AND回路G15の第2の入力端子とも接続
される。
【0062】RSフリップフロップ回路Q13の反転出
力端子(−Q)は、第2の2入力AND回路G15の第
1の入力端子と接続される。
【0063】第2の2入力AND回路G15の出力端子
は、トランジスタM13のゲート端子に接続される。
【0064】第3のスイッチM13のドレイン端子と第
4のスイッチM14のドレイン端子とが接続され、第3
のスイッチM13のソース端子が接地されるとともに、
第4のスイッチM14のソース端子は、電流源I13を
介して電源電圧VDDと接続される。第3、第4のスイッ
チも節点Xを介してコンデンサC1の充放電を制御でき
る。
【0065】スイッチ手段SWの節点Xは、遅延時間制
御端子VDLと接続されるとともに、キャパシタC11
を介してグラウンドに接続されている。
【0066】以下にタイミング調整機能を備えたクロッ
ク発生回路の各部の回路動作について説明する。遅延バ
ッファアレイ1は、n段の遅延バッファ回路DBを含む
が、まず図2に示すような1段の遅延バッファ回路DB
の動作を説明する。
【0067】図4に遅延バッファー回路DBのタイミン
グチャートを示す。波形I、A、C、D、E、O1は、
図2の対応する節点の電圧を示す。
【0068】遅延バッファー回路DBの入力端(I)が
LowからHighに変化すると、トランジスタM1は
オン状態からオフ状態に変化する。同時に、トランジス
タM2は、オフ状態からオン状態へと変化する。これに
より、A点(図2)の電位がVDDから下がり始める。こ
の立ち下がりの時定数は、A点の容量(インバータ回路
G1の入力容量とトランジスタM1、トランジスタM2
のドレイン容量、配線などの寄生容量の総和)とA点と
接地(GND)との間の抵抗(トランジスタM2および
トランジスタM3のオン抵抗の和)で決まる。
【0069】ここで、トランジスタM2には充分高いゲ
ート電圧が印加されるため、そのオン抵抗は小さく、A
点と接地(GND)との間の抵抗は、トランジスタM3
のオン抵抗で決まることになる。
【0070】すなわち、遅延時間制御端子VDLの電圧
が高ければ、トランジスタM3のオン抵抗は小さくなっ
て時定数は小さくなり、逆に遅延時間制御端子VDLの
電圧が低ければ、トランジスタM3のオン抵抗が大きく
なるため、時定数が大きくなる。
【0071】A点での電位がインバータG1のしきい値
電圧よりも低くなると、インバータG1の出力は反転
し、LからHへと変化する。従って入力Iの立ち上がり
から、点Bでの信号の立ち上がりまでの時間の遅れは、
遅延時間制御端子から入力される電圧の大きさVDLに
よって決まる。
【0072】入力端子に入力される信号Iが、High
からLowへと変化すると、トランジスタM2がオフ
し、トランジスタM1がオンするため、A点の電位はL
owからHighへと変化する。このとき、トランジス
タM1のオン抵抗は十分に小さいため、立ち上がりの遅
延はほとんど無視できる。さらに、インバータG1のゲ
ート遅延も同じように無視できる。従って、入力Iの立
ち下がり時とB点での信号の立ち下がり時とは、ほぼ等
しくなる。
【0073】従って、B点の波形はIの波形に対して立
ち上がりだけが遅れた波形となる。
【0074】B点の波形はインバータG2で反転され、
次段の遅延インバータの入力へと伝達される。次段の遅
延インバータも、立ち上がり信号を遅延させる。但し、
信号Cは、はじめの入力信号Iと極性が反転しているた
め、信号Iの立ち下がりが信号Cの立ち上がりと対応す
る。出力Dは反転されて信号Eとなり、信号Cの立ち上
がりを遅らせた波形となる。波形Eがさらに反転され、
信号Iと対応する波形となる。
【0075】最終的な出力信号O1は、入力信号(I)
に対して立ち上がりも立ち下がりもほぼ同じ時間だけ遅
れる。出力信号は出力端子O1から出力される。
【0076】基準クロック信号に対して信号波形(Du
ty比)を維持したまま、立ち上がりおよび立ち下がり
のタイミングを、所定の遅延時間だけ遅らせた出力が得
られることになる。
【0077】例えばO1端子の出力をマルチプレクサ5
に直接接続すると、インバータG5の出力負荷が変わ
る。負荷が接続されたか否かで各遅延バッファーの出力
が微妙に変化する。次段の遅延バッファーに接続するた
めの出力端子O1の他に、O1端子からの出力信号と同
等の出力が得られるO2端子を設けることにより、マル
チプレクサ5に、O2端子からの出力信号を供給するこ
とにより、遅延バッファアレイの動作を安定化してい
る。
【0078】なお、インバータ回路G3は、節点Bと節
点Eとにおける電気容量をほぼ等しくするために設けら
れている。
【0079】n段の遅延バッファ回路をカスケード接続
することにより、所定の遅延時間をn倍した遅延時間を
得る。
【0080】図5は、遅延バッファアレイ1内の各遅延
バッファ回路DBの出力信号φ1、φ2、・・・φj・
・・φnを示す。信号φnは制御回路3の反転入力端子
DCKに入力される。
【0081】制御回路3の非反転入力端子CKIには、
元の基準クロック信号(CKI)が入力される。Dフリ
ップフロップQ11で、基準クロック信号(CKI)と
遅延クロック信号(DCK)との位相の比較が行われ
る。。遅延クロック信号(DCK)の位相がずれている
場合、 位相を比較した結果、NAND回路G13また
はAND回路G14が出力を発生する。遅延クロック信
号(DCK)の位相が基準クロック信号(CKI)の位
相よりも進んでいる場合には、スイッチM12がオン
し、遅延クロック信号(DCK)を遅らせるように遅延
時間制御電圧(VDL)を下げる。
【0082】逆に、遅延クロック信号(DCK)の位相
が基準クロック信号(CKI)の位相より遅れている場
合には、スイッチM11がオンし、遅延クロック信号
(DCK)を進ませるように制御電圧信号(VDL)を
上げる。制御回路3の詳細な動作は後述する。
【0083】以上の動作から、定常状態では、遅延クロ
ック信号(DCK)と基準クロック信号(CKI)との
位相が等しくなるように制御される。
【0084】従って、遅延バッファーアレイによって遅
延クロック信号(DCK)からは基準クロック信号(C
KI)のクロック信号に対して正確にその1周期分の時
間だけ遅れた信号が出力されるようになる。
【0085】基準クロック信号(CK)の周期をTと
し、遅延バッファアレイの段数をnとすると、遅延バッ
ファアレイのj番目の遅延バッファの出力φjとして
は、基準クロック信号(CKI)に対して(T/n)×
jだけ遅れたクロック信号が得られることになる。j番
目の遅延クロックφjからk番目の遅延クロックφkが
マルチプレクサに入力される。
【0086】マルチプレクサ5により、遅延バッファの
出力φを切り替えることで、(T/n)刻みでクロック
信号の立ち上がりを可変制御できる。
【0087】図5を参照して、クロック信号の立ち上が
りを可変制御する様子を説明する。クロック信号(φo
ut)の立ち上がりはφiで決まるため固定されてい
る。クロック信号(φout)の立ち下がりは、マルチ
プレクサ5によってφjからφkまでのいずれかが選択
できる。選択信号入力端子SEL0からSELmによっ
て、クロック信号(φout)の立ち下がり時刻は、
(T/n)×jから(T/n)×kの範囲で調整可能と
なる。
【0088】すなわち、タイミング調整機能を備えたク
ロック発生回路を用いれば、基準クロック信号(CK
I)と遅延クロック信号(DCK)との1周期分をn分
割した目盛りの遅延時間を得ることが可能である。
【0089】図6は、出力制御回路部3の動作タイミン
グ図であり、図7は、出力制御回路部3の詳細な動作タ
イミング図である。
【0090】図3に示すリセット端子(−RES)は、
リセット信号を入力する端子である。図3を適宜参照し
て動作を説明する。
【0091】リセット信号(−RES)は、電源投入時
などの初期状態においてのみ一定期間Lowとなる信号
である。DCKQ信号は、遅延バッファ回路DFに含ま
れるn段の遅延バッファ回路のうち、L番目(L≒3/
4×n)の出力φLである。遅延が付与された出力信号
DCKが、クロック信号CKIに対してT1だけ遅れる
ときには、クロック信号CKIに対して約(3/4×T
1)だけ遅れるように選ばれている。DCKQ端子か
ら、DCKQ信号が入力される。
【0092】図6及び図7に示すように、時刻t0で
は、リセット反転信号(−RES)がLowでありトラ
ンジスタM14はOn状態となる。アンド回路G15の
出力信号(−CNV)もLowとなる。従ってトランジ
スタM13はオフ状態となり、遅延時間制御端子VDL
の電位はほぼ電源電圧VDDとなる。遅延バッファアレイ
1の最終出力信号DCKのCKIに対する遅れは最小と
なる。
【0093】ここで、反転リセット信号(−RES)が
Lowであれば、第2のDフリップフロップQ12はリ
セットされる。DFFQ12がリセットされるため、そ
の出力PCR信号もLowとなり、第1のD−フリップ
フロップQ11の反転クリア端子(−CL)にリセット
信号が入る。これによって第1のフリップフロップ回路
Q11に対してもリセットがかかる。
【0094】従って、第1のフリップフロップ回路Q1
1のQ出力φPCOはLowとなり、−Q出力(−φP
CO)はHighとなる。これにより、NAND回路G
13の出力信号(−φINC)はHighとなり、トラ
ンジスタM11はオフとなる。また、アンド回路G14
の出力信号(φDEC)はDCKQの逆相が出力され、
第2のトランジスタM12はDCKQに同期してオン/
オフを繰り返す。
【0095】但し、電流源I12の電流値はきわめて小
さいため(10μA程度)、遅延時間制御端子VDLの
電位には、ほとんど影響を及ぼさない。
【0096】反転リセット信号(−RES)がHigh
になることによって、第4のトランジスタM14(図
3)がオフし、遅延時間制御端子VDLを電源電圧VDD
から開放する。
【0097】反転リセット信号(−RES)がHigh
になると、RSフリップフロップQ13のリセットが解
除される。第1のDフリップフロップQ11の−Q出
力、−φPCOがHighのため、セット入力にHig
hが入力され、−Q出力RSFはHighである。従っ
て、アンド回路G15の出力−CNVがHighとな
り、第3のトランジスタM13(図3)をオンする。
【0098】遅延時間制御信号VDLは、電流源I13
が接続されるため、容量C11に蓄積されていた電荷が
放電され、VDLの電位は徐々に低下する。
【0099】図7に示すように、時刻t0で、遅延クロ
ック信号DCKの立ち上がり及び立ち下がり時間は、基
準クロックCKIのそれに対して所定の時間分の遅延を
有する。
【0100】基準クロック信号CKIが立ち上がる時間
から一旦立ち下がり再び立ち上がるまでの1周期をTと
した場合に、時刻t1では、時刻t0の時点よりも遅延
クロック信号DCKは、まだ3T/4までは遅れていな
い。この状態では、DCKQを入力クロック信号CKI
でラッチした出力であるPCRは依然としてLowを維
持し、これによって第1のDフリップフロップQ11も
リセットがかかった状態である。
【0101】時刻t2になると、基準クロック信号(C
KI)の立ち上がり時点で、DCKQはHighとな
る。第2のDフリップフロップQ12の出力信号(PC
R)はHighになる。これにより、第1のDフリップ
フロップQ11のリセットが解除される。遅延クロック
信号DCKはHighであるため、基準クロック信号
(CKI)の立ち上がりで第1のDフリップフロップQ
11の出力をラッチしてもφPCOは依然としてLow
のままである。
【0102】時刻t3においても、同様にφPCOは依
然としてLowのままである。
【0103】時刻t4においては、基準クロック信号C
KIの立ち上がり時点でDCKがLowになる。
【0104】第1のDフリップフロップQ11の出力φ
PCO、反転出力(−φPCO)が変化する。反転出力
(−φPCO)がHighからLowになることで、R
Sフリップフロップ回路Q13がセットされる。信号R
SF(図3)がLowになり、結果的に信号(−CN
V)(図3)がLowになる。
【0105】トランジスタM13はオフになり、電流源
I13は遅延時間制御端子VDLから解放される。時刻
t4に至って遅延時間制御端子VDLは所望の電圧値
(DCKがCKIに対して1周期T分だけ遅れるための
制御電圧値)に収束する。同時に、トランジスタM13
及び第4のトランジスタM14は共にオフになる。トラ
ンジスタM13、トランジスタM14及び電流源I13
は全て切り離されたものと同じ状態になる。
【0106】時刻t4以降は、以下のように動作する。
【0107】基準クロック信号(CKI)の立ち上がり
時に遅延クロック信号(DCK)がHighであれば、
第1のDフリップフロップ回路Q11の反転出力信号
(−φPCO)をHighにし、DCKQに同期して信
号φDEC(図3)にHighActiveのパルスを
発生させる。
【0108】DCKQのLow期間だけトランジスタM
12を介して電流源I13で容量C1の電荷を放電し
て、遅延時間制御端子VDLの電位をわずかに低下さ
せ、遅延を大きくして基準クロック信号(CKI)と遅
延クロック信号(DCK)の位相が揃うように制御す
る。
【0109】逆に、基準クロック信号CKIの立ち上が
り時に、遅延クロック信号(DCK)がLowであれ
ば、φPCOをHighにして、DCKQに同期して
(−φINC)にLowActiveのパルスを発生さ
せる。
【0110】DCKQのLow期間だけトランジスタM
11を介して電流源I11から容量C11に電荷を充電
して遅延時間制御端子VDLの電位をわずかに高くして
遅延時間を小さくし、基準クロック信号(CKI)と遅
延クロック信号(DCK)の位相が揃うように制御す
る。
【0111】遅延時間制御端子からの信号が収束するま
では大きな電流の電流源I13(例えば100μA)に
よって高速に収束動作を行い、一端収束した後は小さな
電流の電流源I11、I12(例えば10μA)によっ
て基準クロック信号CKIと遅延クロック信号(DC
K)の位相が常に揃うように遅延時間制御端子VDLの
電位の微調整が行われる。
【0112】以上のようなタイミング調整機能を備えた
クロック発生回路を用いることにより、高速収束動作と
収束状態での安定性維持のための高精度制御という相反
する要求をともに満足することができる。
【0113】図8に、上記のタイミング調整機能を備え
たクロック発生回路Xと固体撮像装置Yとの接続関係を
示す。
【0114】図8に示す固体撮像装置Yは、半導体基板
201上において、垂直方向及び水平方向に整列配置さ
れた複数の光電変換素子(フォトダイオード)203
と、垂直方向に整列した光電変換素子203の列に近接
して形成され、光電変換素子203からの電荷を垂直方
向に転送する垂直電荷転送路205と、垂直電荷転送路
205の一端に形成され、垂直電荷転送路205からの
電荷を水平方向に転送する水平電荷転送路207と、水
平電荷転送路207の一端に設けられ、水平電荷転送路
207内を転送された電荷に対応する電圧を増幅して外
部に出力する出力アンプ211とを含む。
【0115】CCDとは別チップとして設けられた信号
処理用ICに、出力アンプ211から出力された信号を
整形する処理を行う信号処理部Zが形成されている。
【0116】信号処理部Zには少なくとも2つの入力端
子Tz1、Tz2が存在する。
【0117】信号処理部Zの2つの入力端子Tz1、T
z2に、前述のタイミング調整機能を備えたクロック発
生回路Xの出力φoutが入力する。
【0118】タイミング調整機能を備えたクロック発生
回路Xは、前述のように、遅延バッファー回路DB(D
B1からDBn)をカスケード接続する遅延バッファー
アレイ1と、出力制御回路3と、2つのマルチプレクサ
5a、5bとを含む。
【0119】マルチプレクサ部5aから出力φout1
が、マルチプレクサ部5bから出力φout2が出力さ
れる。φout1とφout2とは、各々セレクタの入
力がより任意の位相に例えば図9に示すタイミングAと
Bに設定できる。出力φout1は信号処理部Zの入力
端子Tz1に、出力φout2は信号処理部Zの入力端
子Tz2に接続される。2つの入力端子Tz1、Tz2
に、図9に示したSHPとSHDの2種類のクロック信
号が入力され、固体撮像装置Xからの出力波形を整形す
る。
【0120】以上、本発明の実施の形態について例示し
たが、その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能
なことは当業者には自明であろう。
【0121】
【発明の効果】汎用性のあるCMOSを用いてタイミン
グ調整機能を備えたクロック発生回路を容易に実現でき
る。
【0122】外付け部品もコンデンサー1つで済むた
め、製造コストを低減することができる。
【0123】加えて、タイミングを調整できる精度は、
遅延バッファーの段数によって正確に決めることができ
るため、コストが非常に安い。温度ドリフトなどの影響
を受けずに、ジッターのきわめて少ない安定した調整が
可能である。
【0124】さらに、設定ビットによりタイミング調整
を行うことができるため、タイミングの調整が非常に容
易となり、製造に際して個別に調整が必要になった場合
でも、CRを用いて調整を行う場合に比べてその調整の
手間が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態によるタイミング調整機
能を備えたクロック発生回路のブロック図である。
【図2】 図1のタイミング調整機能を備えたクロック
発生回路に含まれる遅延素子の回路図である。
【図3】 図1のタイミング調整機能を備えたクロック
発生回路に含まれる出力制御回路部の回路図である。
【図4】 図2の遅延素子の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図5】 図1のクロック発生回路における出力波形の
タイミング調整の様子を示すタイミングチャートであ
る。
【図6】 図1のタイミング調整機能を備えたクロック
発生回路に含まれる出力制御回路部における動作波形を
示すタイミングチャートである。
【図7】 図3の出力制御回路部における動作波形を示
す詳細なタイミングチャートである。
【図8】 タイミング調整機能を備えたクロック発生回
路と固体撮像装置との接続関係を示すブロック図であ
る。
【図9】 CCD信号波形とCDSクロックとの関係を
示す図である。
【図10】 (a)はCR部品を用いたタイミング調整
回路の回路図であり、(b)は(a)に示す回路を用い
たタイミング調整の様子を示す波形図である。
【符号の説明】
X タイミング調整機能を備えたクロック発生回路 DB 遅延バッファー回路 1 遅延バッファーアレイ CKI 基準クロック信号端子 DCK 遅延クロック信号端子 VDL 遅延時間制御端子 M1〜M6 MOSトランジスタ CI1、CI2 CMOSインバータ回路 L 配線 SW スイッチ手段 G1〜G6 インバータ回路 5 マルチプレクサ回路 Q11、Q12 Dフリップフロップ回路 Q13 RSフリップフロップ回路 G11、G12 インバータ回路 G13 NAND回路 G14、G15 AND回路 M11、M12、M13 スイッチ手段 31 スイッチ制御手段 RES リセット端子 I11、I12、I13 電流源

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子、出力端子および遅延時間制御
    信号が印加される遅延時間制御端子を有する複数の遅延
    素子をn段カスケード接続し、初段の遅延素子の入力端
    子に基準クロック信号が入力され、最終段のn段目の遅
    延素子の出力端子から遅延クロック信号が出力する遅延
    素子アレイと、 前記基準クロックの位相と前記遅延クロック信号の位相
    とを比較する比較手段と、 該比較手段による比較の結果に基づいて変化する遅延時
    間制御信号を前記各遅延素子の遅延時間制御端子に出力
    する出力手段とを含む制御信号出力手段と、 遅延素子アレイに含まれる各段の遅延素子の出力の中か
    ら1つ或いは複数を選択して出力する選択出力手段とを
    有するタイミング調整機能を備えたクロック発生回路。
  2. 【請求項2】 前記遅延素子は、 ゲート同士及びドレイン同士を共通接続した2つのCM
    OSトランジスタを含む第1のCMOSインバータと、
    該第1のCMOSインバータと直列接続され、前記遅延
    時間制御信号によって制御される第1の電流負荷トラン
    ジスタとを含む第1遅延段と、 該第1遅延段の出力端子と接続され、ゲート同士及びド
    レイン同士を共通接続した2つのCMOSトランジスタ
    を含む第2のCMOSインバータと、該第2のCMOS
    インバータと直列接続され、前記遅延時間制御信号によ
    って制御される第2の電流負荷トランジスタとを含む第
    2遅延段とを含む請求項1記載のタイミング調整機能を
    備えたクロック発生回路。
  3. 【請求項3】 前記遅延素子は、各ドレインが相互接続
    された、第1導電型の第1のMOSトランジスタと第2
    導電型の第2のMOSトランジスタとの直列接続を含み
    前記第1のMOSトランジスタのソースが電源電圧と接
    続され、基準クロック信号又は前段の遅延素子の出力信
    号が前記第1、第2のMOSトランジスタのゲートに入
    力され、前記第1、第2のMOSトランジスタのドレイ
    ンの相互接続点が出力信号を供給する第1のCMOSイ
    ンバータと、前記第2のMOSトランジスタのソースと
    接続されたドレインと、接地されたソースと、前記遅延
    時間制御用出力端子と接続されたゲートを有する第2導
    電型の第3のMOSトランジスタとを含む第1の遅延段
    と、 各ドレインが相互接続された第1導電型の第4のMOS
    トランジスタと第2導電型の第5のMOSトランジスタ
    との直列接続を含み、前記第4のMOSトランジスタの
    ソースが電源電圧と接続され、前記第1の遅延段の出力
    信号が前記第4、第5のMOSトランジスタのゲートに
    入力され、前記第4、第5のMOSトランジスタのドレ
    インの相互接続点が出力信号を供給する第2のCMOS
    インバータと、前記第5のMOSトランジスタのソース
    と接続されたドレインと、接地されたソースと、前記遅
    延時間制御用出力端子と接続されたゲートを有する第2
    導電型の第6のMOSトランジスタとを含む第2の遅延
    段と、 前記第2の遅延段の出力信号を次段の遅延素子の入力端
    子に供給する第1の配線と、該第1の配線から分岐され
    て前記選択出力手段と接続される第2の配線とを含む請
    求項1記載のタイミング調整機能を備えたクロック発生
    回路。
  4. 【請求項4】 さらに、前記第2の配線の途中に設けら
    れる第1のインバータ回路と、 前記第1の遅延段の出力端と前記第2の遅延段の入力端
    との間を結ぶ第3の配線と、 該第3の配線から分岐された第4の配線と、 該第4の配線の途中に設けられる第2のインバータ回路
    とを含む請求項2記載のタイミング調整機能を備えたク
    ロック発生回路。
  5. 【請求項5】 前記制御信号出力手段は、 前記比較手段の基準出力信号がそのゲート端子に入力さ
    れる第1のトランジスタと、 該第1のトランジスタのソース端子と電源との間に接続
    された第1の電流源と、 前記比較手段の遅延出力信号がそのゲート端子に入力さ
    れ、そのドレイン端子が前記第1のトランジスタのドレ
    イン端子と接続される第2のトランジスタと、 該第2のトランジスタと接地電位との間に接続された第
    2の電流源と、 前記比較手段のリセット出力信号がそのゲート端子に入
    力される第3のトランジスタと、 該第3のトランジスタのソース端子と接地との間に接続
    され、前記第1及び第2の電流源よりも大きな電流を供
    給する第3の電流源と、 反転リセット信号がそのゲート端子に入力され、そのド
    レイン端子が前記第3のトランジスタのドレイン端子と
    接続され、そのソース端子と電源とが接続される第4の
    トランジスタと、 前記第1から第4までのトランジスタのドレイン端子と
    電源との間に形成されるコンデンサと、 前記第1から第4までの各トランジスタのスイッチング
    制御を行うスイッチ制御手段とを含む請求項1記載のタ
    イミング調整機能を備えたクロック発生回路。
  6. 【請求項6】 前記スイッチ制御手段は、 初期状態である第1の期間に第4のトランジスタのみを
    導通させ、前記遅延時間制御端子の電位を前記第1の電
    源と同じ電位に保ち、 リセット信号が変化した後の第2の期間は第3のトラン
    ジスタのみを導通させて前記コンデンサに蓄積された電
    荷を放電させて前記遅延時間制御端子の電位を前記第1
    の電源の電位から下げて所定の電圧値に近づけ、 第3の期間は前記比較手段からの出力に基づいて前記第
    1のトランジスタと前記第2のトランジスタとを交互に
    導通させて前記遅延時間制御信号の電圧を一定値に保つ
    請求項5記載のタイミング調整機能を備えたクロック発
    生回路。
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JP2013026675A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Renesas Electronics Corp 固体撮像装置
CN112491396A (zh) * 2019-09-12 2021-03-12 扬智科技股份有限公司 信号上升时间及下降时间的控制电路
CN112825479A (zh) * 2019-11-20 2021-05-21 合肥格易集成电路有限公司 一种延迟电路及芯片

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