JPH08123355A - ディスプレイパネルの映像表示方法 - Google Patents

ディスプレイパネルの映像表示方法

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JPH08123355A
JPH08123355A JP6280012A JP28001294A JPH08123355A JP H08123355 A JPH08123355 A JP H08123355A JP 6280012 A JP6280012 A JP 6280012A JP 28001294 A JP28001294 A JP 28001294A JP H08123355 A JPH08123355 A JP H08123355A
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subfield
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  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスプレイパネルの表示画像中の動画を目
で追ったときに生じる偽イメージをなくして、表示画質
の低下を防止すること。 【構成】 サブフィールド法で階調表示を行うディスプ
レイパネル(例えばプラズマディスプレイパネル)にお
いて、ディスプレイパネルで表示する映像(例えば動画
32)の1フィールド期間(単位表示期間の一例)にお
ける動き量Xf(=V・Tf)と方向Xを各ビット毎に
検出し、この検出値と、各サブフィールド画面(例えば
〔SF2〕)の1フィールド期間における分割期間割合
Ts/Tfとに基づいて動き補正量Xs(=V・Ts)
を求め、この動き補正量Xsだけ、対応するサブフィー
ルド画面〔SF2〕の映像(動画32)を検出方向Xへ
移動して、動画32を目で追って見るときの各ビット毎
の表示位置のずれをなくし偽イメージをなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマディスプレイ
パネル(以下単にPDPと記述する)や液晶ディスプレ
イパネル(以下単にLCDと記述する)のようなディス
プレイパネルにおいて、単位表示画面(例えば1フィー
ルド画面または1フレーム画面)を表示階調に対応した
N枚(Nは2以上の整数)のサブフィールド画面に分割
し、各サブフィールド画面の表示パルス数に各ビットに
対応した重み付けをすることによって、ディジタル映像
信号のNビットの中間調の映像を表示する方法に関する
ものである。ここで、1フィールド画面は1フィールド
期間Tf(約(1/60)秒)に表示する1画面を表わ
し、1フレーム画面は1フレーム期間(約(1/30)
秒)に表示する1画面を表わす。
【0002】
【従来の技術】PDPのような閾値特性の大きいデバイ
スで映像信号(例えばテレビ信号)の中間調の映像を表
示する場合、一般に、発光回数を映像信号に比例させる
パルス変調法を用いて行われている。具体的には、映像
信号をディジタル化し、そのビット数で各フィールド画
面を分割してN枚のサブフィールド画面を作り、各サブ
フィールド画面でディジタル映像信号の重みに比例させ
た回数発光させて階調表示を行っている。この各ビット
対応のサブフィールド画面の表示順番は従来一定となっ
ていた。
【0003】例えば、8ビット、256階調で中間調を
表示する場合には、図9に示すように、1つのフレーム
画面(1フレーム期間(例えば約(1/30)秒)に表
示する1画面)を8つのサブフィールド画面[SF1]
〜[SF8](サブフィールド期間SF1〜SF8で表
示する画面)に分割し、各サブフィールド期間SF1、
…、SF8を消去期間IPとアドレス期間APと表示期
間SPで構成し、この表示期間SPに1:2:4:8:
…:128の比率の重み付けをする。
【0004】IPとAPは各サブフィールド期間でそれ
ぞれ同一(例えばIPとAPの和が1.5ms)であ
る。また、各ビット対応のサブフィールド画面の表示順
番は、例えば、図示のように、[SF1]、[SF
2]、[SF3]、…、[SF8]と一定の順番となっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の映像表示方法では、サブフィールド画面の表示
順番が一定(固定)であったので、背景画の中を動画が
移動する表示画面の場合に動画と背景画の境界領域に偽
イメージが生じ、この偽イメージが、人間の顔などのよ
うに明るさがなだらかに変わる部分に生じる偽輪郭部に
でると、本来明るさの変化のなだらかな部分に急激な明
るさの変化が生じ(カラーの場合に一般に色も変化
し)、表示画質を著しく損ねてしまうという問題点があ
った。
【0006】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
で、サブフィールド法で階調表示を行うディスプレイパ
ネル(例えばPDP)において、動画を目で追ったとき
に生じる偽イメージを無くして表示画質の低下を防止す
ることのできる、ディスプレイパネルの映像表示方法を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ディ
スプレイパネルの単位表示画面をNビット(Nは2以上
の整数)の表示階調に対応したN枚のサブフィールド画
面に分割し、各サブフィールド画面の表示パルス数に各
ビットに対応した重み付けをすることによってディジタ
ル映像信号の中間調の映像を表示する方法において、前
記ディスプレイパネルで表示する映像の単位表示期間に
おける動き量と方向を各ビット毎に検出し、この検出値
と、各サブフィールド画面の単位表示期間における分割
期間割合とに基づいて動き補正量を求め、この動き補正
量だけ、対応するサブフィールド画面の映像を検出方向
へ移動してなることを特徴とするものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、表示する映像の単位表示期間における動き量と方向
の各ビット毎における検出は、連続した2枚の単位表示
画面における動画と背景画に対応したサブフィールド画
面の信号から求めてなるものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明は、ディスプレイパネル(例え
ばPDP)で表示する映像の単位表示期間(例えば1フ
ィールド期間Tf)における動き量(例えばV・Tf)
と方向(例えばX方向)を各ビット毎に検出し、この検
出値と、各ビットに対応したサブフィールド画面の単位
表示期間における分割期間割合(例えばTs/Tf)と
に基づいて動き補正量(例えばV・Ts)を求め、この
求めた動き補正量だけ、対応するサブフィールド画面の
映像を検出方向(例えばX方向)へ移動し、動画を目で
追って見るときの各ビット毎の表示位置のずれをなくし
て、偽イメージをなくす。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、表示する映像の単位表示期間における動き量と方向
の各ビット毎における検出を、連続した2枚の単位表示
画面における動画と背景画に対応したサブフィールド画
面の信号から求めて、単位表示期間における動き量と方
向の検出の容易化を図る。
【0011】
【実施例】以下、本発明によるディスプレイパネルの映
像表示方法の一実施例を図1から図8までを用いて説明
する。図1は本発明方法を実施する駆動装置の要部の概
略構成を示すものである。図1において、10、12、
14は1フレーム画面分のディジタル映像信号の読み書
き可能なメモリ容量を有する第1、第2、第3フレーム
メモリである。
【0012】前記第1、第2、第3フレームメモリ1
0、12、14の書き込み側には、制御回路(図示省
略)によって切り換え制御される第1切換回路16を介
してディジタル映像信号の入力端子18が結合してい
る。前記第1、第2、第3フレームメモリ10、12、
14の読み出し側には、制御回路(図示省略)によって
切り換え制御される第2、第3切換回路20、22を介
して信号処理回路24が結合している。この信号処理回
路24の出力側には駆動回路26を介してディスプレイ
パネルの一例としてのPDP(例えば表示容量が640
×480画素のPDP)28が結合している。
【0013】前記第1、第2、第3フレームメモリ1
0、12、14は、図示を省略したメモリ制御回路によ
るメモリ制御と、第1、第2、第3切換回路16、2
0、22による切り換え制御とによって、入力端子18
に入力したディジタル映像信号の1フレーム画面分が順
次書き込まれるとともに、所定メモリ領域内への書き込
みが終了したフレームメモリから適宜ディジタル映像信
号が読み出されるように構成されている。
【0014】例えば、第1、第2フレームメモリ10、
12に連続した2枚分のフレーム画面の信号を順次書き
込み、ついで第3フレームメモリ14に続く1枚分のフ
レーム画面の信号の書き込みを開始しているときには、
図示のように、第1、第2フレームメモリ10、12か
ら連続した2枚のフレーム画面の信号が適宜のタイミン
グで読み出されて信号処理回路24に入力する。
【0015】前記信号処理回路24は、連続した2枚の
フレーム画面における動画と背景画の信号を用いて、表
示する映像の1フィールド期間Tfにおける動き量と方
向(例えばX方向)を各ビット毎に検出し、この検出値
と、各ビットに対応したサブフィールド画面の1フィー
ルド期間Tfにおける分割期間割合(例えばTs/T
f)とに基づいて動き補正量を求め、この求めた動き補
正量だけ、対応するサブフィールド画面の映像を検出方
向(例えばX方向)へ移動するように補正した信号を、
出力するように構成されている。
【0016】つぎに、図1の駆動装置を用いて本発明方
法を実施した一例を説明する。 A:第1に、1フィールド画面を構成するサブフィール
ド画面が[SF1]と[SF2]の2つであり、その表
示順番が[SF1]、[SF2]であり、暗い背景画
(例えば輝度の重みが1のサブフィールド画面[SF
1])の中を明るい動画(例えば輝度の重みが2のサブ
フィールド画面[SF2])が移動する場合を、図2か
ら図4までを併用して説明する。
【0017】説明の便宜上、図2および図3では、横軸
が時間T、縦軸がX方向(例えば画面の上方向)の距離
Xで、サブフィールド画面の[SF1]から[SF2]
までの時間、即ちサブフィールド画面[SF2]の1フ
ィールド期間Tfにおける分割期間がTsで、動画がX
方向に速度Vで移動しているものとする。
【0018】(イ)1フィールド期間Tfに表示される
フィールド画面は、1フィールド画面を構成するサブフ
ィールド画面[SF1]、[SF2]のうち、まず背景
画30を表すサブフィールド画面[SF1]が表示さ
れ、ついで動画32を表すサブフィールド画面[SF
2]が表示される。さらに、サブフィールド画面[SF
1]、[SF2]のそれぞれの表示時刻から1フィール
ド期間Tf経過すると再びサブフィールド画面[SF
1]、[SF2]が表示され、以下これを繰り返す。
【0019】従って、表示する映像が1フィールド期間
TfにX方向へ動く量、すなわち動き量Xfは、図2お
よび図3に示すように、V・Tf(V×Tfを表わす)
である。また、図3に示すように、輝度がSF2の動画
32を目で追っている観者には、動画32の移動方向の
後端部が細線L1に沿って移動しているように見える。
また、輝度がSF1の背景画30が動画32と接する先
端部は、細線L2に沿って移動しているように見える。
このように動画32と背景画30の境界部分の表示位置
が見かけ上ずれているため、細線L1とL2の間の斜め
帯状部分34に対応した表示部分が本来の輝度より明る
く見える。
【0020】(ロ)このため、図2に示すように、T1
時からTs期間経過したT3時において、サブフィール
ド画面[SF2]上の動画32が、点線で示す元の位置
から実線で示す位置までの距離(即ち、動き補正量X
s)だけX方向へ移動するように補正してやれば、サブ
フィールド画面[SF2]上の動画32を目で追ってい
る観者には、動画32と背景画30の境界部分の表示位
置のずれがなくなる。この動き補正量Xsは、次式
(1)に示すように、1フィールド期間TfにX方向へ
動く量Xfに、分割期間割合(Ts/Tf)を掛けて求
めることができる。 Xs=Xf×(Ts/Tf)=V×Tf×(Ts/Tf)=V×Ts…(1)
【0021】(ハ)前記の式(1)の1フィールド期間
Tfにおける動画32の動き量Xfおよび方向Xは信号
処理回路24で検出される。すなわち、信号処理回路2
4は、第1、第2、第3フレームメモリ10、12、1
4のうちの2つのフレームメモリ10、12から順次読
み出した連続する2枚のフィールド画面のディジタル映
像信号に基づいて、1フィールド期間Tfにおける動画
32の動き量Xfおよび方向Xを検出する。
【0022】(ニ)さらに、信号処理回路24は、検出
した動き量Xfと、サブフィールド画面[SF2]の1
フィールド期間Tfにおける分割期間割合(Ts/T
f)とを用いて前記式(1)の演算を行い、Xsを算出
する。そして、信号処理回路24は、この動き補正量X
sだけ動画32を検出方向Xへ移動するように補正した
信号を出力する。
【0023】(ホ)信号処理回路24から出力したディ
ジタル映像信号は駆動回路26に入力し、PDP28を
駆動表示する。PDP28は、偽イメージの無いディジ
タル映像信号に対応した画面を表示する。すなわち、P
DP28は、背景画30の中をX方向へ速度Vで移動す
る動画32を、偽イメージなく表示する。
【0024】上記のように、図2に示すサブフィールド
画面[SF2]上において、動き補正量Xsだけ動画3
2を検出方向Xへ移動する補正をすれば、動画32と背
景画30の境界部分の見かけ上の表示位置のずれがなく
なる。この補正は、図3および図4に示すように、背景
画30の動画32と接する先端部のうちの、動き補正量
Xsに対応する領域36を取り除く補正に相当し、この
補正で背景画30と動画32の境界に生じる偽イメージ
をなくして、動画32から背景画30に向けての明るさ
の変化を滑らかにする。
【0025】B:第2に、サブフィールド画面の表示順
番が前記Aとは逆の[SF2]、[SF1]である点を
除いて、1フィールド画面を構成するサブフィールド画
面の数が前記Aと同様に2つであり、かつ暗い背景画
(輝度の重みが1のサブフィールド画面[SF1])の
中を明るい動画(輝度の重みが2のサブフィールド画面
[SF2])が移動する場合を、図5および図6を併用
して説明する。
【0026】(イ)1フィールド期間Tfに表示される
フィールド画面は、1フィールド画面を構成するサブフ
ィールド画面[SF1]、[SF2]のうち、まず動画
32を表すサブフィールド画面[SF2]が表示され、
ついで背景画30を表すサブフィールド画面[SF1]
が表示される。さらに、サブフィールド画面[SF
2]、[SF1]のそれぞれの表示時刻から1フィール
ド期間Tf経過すると再びサブフィールド画面[SF
2]、[SF1]が表示され、以下これを繰り返す。
【0027】従って、表示する映像が1フィールド期間
TfにX方向へ動く量、すなわち動き量Xfは、図5に
示すように、V・Tf(V×Tfを表わす)である。ま
た、図5に示すように、輝度がSF2の動画32を目で
追っている観者には、動画32の移動方向の後端部が細
線L1に沿って移動しているように見える。また、輝度
がSF1の背景画30が動画32と接する先端部は、細
線L2に沿って移動しているように見える。このように
動画32と背景画30の境界部分の表示位置が見かけ上
ずれているため、細線L1とL2の間の斜め帯状部分3
8に対応した表示部分が本来の輝度より暗く見える。
【0028】(ロ)このため、前記Aの場合と同様にサ
ブフィールド画面上の動画32を、動き補正量Xsだけ
X方向へ移動するように補正してやれば、サブフィール
ド画面上の動画32を目で追っている観者には、動画3
2と背景画30の境界部分の表示位置のずれがなくな
る。この動き補正量Xsは、前記Aの場合に、1フィー
ルド期間TfにX方向へ動く量Xfに、分割期間割合
(Ts/Tf)を掛けて求めることができる。
【0029】(ハ)前記動画32の動き量Xfおよび方
向Xは、前記Aの場合と同様に信号処理回路24で検出
される。さらに、信号処理回路24は、検出した動き量
Xfと分割期間割合(Ts/Tf)とを用いて前記式
(1)の演算を行い、動き補正量Xsを算出する。そし
て、信号処理回路24は、この動き補正量Xsだけ動画
32を検出方向Xへ移動するように補正した信号を出力
する。
【0030】(ニ)信号処理回路24から出力したディ
ジタル映像信号は駆動回路26に入力し、PDP28を
駆動表示する。PDP28は、偽イメージの無いディジ
タル映像信号に対応した画面を表示する。すなわち、P
DP28は、背景画30の中をX方向へ速度Vで移動す
る動画32を、偽イメージなく表示する。
【0031】上記のように、所定のサブフィールド画面
上において、動き補正量Xsだけ動画32を検出方向X
へ移動する補正をすれば、動画32と背景画30の境界
部分の見かけ上の表示位置のずれがなくなる。この補正
は、図5および図6に示すように、背景画30の動画3
2と接する先端部に、動き補正量Xsに相当する領域4
0を付加する補正に相当し、この補正で背景画30と動
画32の境界に生じる偽イメージをなくして、動画32
から背景画30に向けての明るさの変化を滑らかにす
る。
【0032】C:第3に、1フィールド画面を構成する
サブフィールド画面の数が[SF1]、[SF2]、
[SF3]の3つ(前記AおよびBとは異なる)であ
り、サブフィールド画面の表示順番が[SF2]、[S
F3]、[SF1]であり、かつ、明るい(例えば輝度
の重みが3のSF3)背景画30aの中を暗い(例えば
輝度の重みが1、2のSF1、SF2)動画32aが移
動する場合を、図7および図8を併用して説明する。
【0033】(イ)1フィールド画面を構成するサブフ
ィールド画面[SF1]、[SF2]、[SF3]は、
[SF2]、[SF3]、[SF1]の順に表示され
る。輝度がSF1+SF2の動画32aを目で追ってい
る観者には、動画32aの移動方向の後端部は細線L1
に沿って速度Vで移動するように見える。また、輝度が
SF3の背景画30aが動画32aと接する先端部は、
細線L2に沿って速度Vで移動するように見える。この
ように動画32aと背景画30aの境界部分の表示位置
が見かけ上ずれているため、L1とL2の間の斜め帯状
部分42に対応した表示部分が本来の輝度より明るく見
える。
【0034】(ロ)このため、前記Aの場合と同様にサ
ブフィールド画面上の動画32aを、動き補正量Xsだ
けX方向へ移動するように補正してやれば、サブフィー
ルド画面上の動画32aを目で追っている観者には、動
画32aと背景画30aの境界部分の表示位置のずれが
なくなる。この動き補正量Xsは、前記Aの場合と同様
に、1フィールド期間TfにX方向へ動く量Xfに、分
割期間割合(Ts/Tf)を掛けて求めることができ
る。
【0035】(ハ)前記動画32aの動き量Xfおよび
方向Xは、前記Aの場合と同様に信号処理回路24で検
出される。さらに、信号処理回路24は、検出した動き
量Xfと分割期間割合(Ts/Tf)とを用いて前記式
(1)の演算を行い、動き補正量Xsを算出する。そし
て、信号処理回路24は、この動き補正量Xsだけ動画
32aを検出方向Xへ移動するように補正した信号を出
力する。
【0036】(ニ)信号処理回路24から出力したディ
ジタル映像信号は駆動回路26に入力し、PDP28を
駆動表示する。PDP28は、偽イメージの無いディジ
タル映像信号に対応した画面を表示する。すなわち、P
DP28は、背景画30aの中をX方向へ速度Vで移動
する動画32aを、偽イメージなく表示する。
【0037】上記のように、所定のサブフィールド画面
上において、動き補正量Xsだけ動画32aを検出方向
Xへ移動する補正をすれば、動画32aと背景画30a
の境界部分の見かけ上の表示位置のずれがなくなる。こ
の補正は、図7および図8に示すように、背景画30a
の動画32aと接する先端部のうちの、動き補正量Xs
に対応する領域44を取り除く補正に相当し、この補正
で背景画30aと動画32aの境界に生じる偽イメージ
をなくして、動画32aから背景画30aに向けての明
るさの変化を滑らかにする。
【0038】前記実施例では、N=2(AおよびB:動
画が背景画より明るい場合)の4階調表示の場合または
N=3(C:動画が背景画より暗い場合)の8階調表示
の場合について本発明を利用したが、本発明はこれに限
るものでなく、Nが2以上の整数の場合(例えばN=8
の256階調(8ビット))表示の場合)について利用
できること勿論である。
【0039】前記実施例では、偽イメージが動画の移動
方向の後部に生じる場合について本発明を利用するよう
にしたが、本発明はこれに限るものでなく、偽イメージ
が動画と背景画の境界に生じる場合について利用するこ
とができる。例えば、偽イメージが動画の移動方向の前
部に生じる場合についても本発明を利用することができ
る。
【0040】前記実施例では、単位表示期間(例えば、
1フィールド期間Tf)における映像の動き量と方向の
検出を容易にするために、連続した2枚の単位表示画面
(例えば、1フィールド画面または1フレーム画面)に
おける動画と背景画に対応したサブフィールド画面の信
号から、各ビット毎における映像の動き量と方向を検出
するようにしたが、本発明はこれに限るものでなく、デ
ィスプレイパネルで表示するために入力する映像信号か
ら、各ビット毎における映像の動き量と方向を検出する
ものであればよい。
【0041】前記実施例では、ディスプレイパネルをP
DPとして本発明を利用した場合について説明したが、
本発明はこれに限るものでなく、PDP以外のディスプ
レイパネル(例えばLCD)についても本発明を利用す
ることができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明は、サブフィールド法で
階調表示をするディスプレイパネル(例えばPDP)に
おいて、ディスプレイパネルで表示する映像の単位表示
期間(例えば1フィールド期間Tf)における動き量
(例えばV・Tf)と方向(例えばX方向)を各ビット
毎に検出し、この検出値と、各ビットに対応したサブフ
ィールド画面の単位表示期間における分割期間割合(例
えばTs/Tf)とに基づいて動き補正量(例えばV・
Ts)を求め、この動き補正量だけ、対応するサブフィ
ールド画面の映像を検出方向へ移動するようにしたの
で、動画を目で追って見るときの各ビット毎の表示位置
のずれをなくし、動画と背景画の境界に生じる偽イメー
ジをなくして画質の改善を図ることができる。
【0043】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、表示する映像の単位表示期間における動き量と方向
の各ビット毎における検出とを、連続した2枚の単位表
示画面における動画と背景画に対応したサブフィールド
画面の信号から求めるようにしたので、単位表示期間に
おける映像の動き量と方向の検出を容易に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディスプレイパネルの映像表示方
法を実施する駆動装置の要部概略構成図である。
【図2】図1の駆動装置を用いて本発明方法を実施した
作用を説明するもので、サブフィールド画面が[SF
1]と[SF2]の2つ、表示順番が[SF1]、[S
F2]、かつ、暗い背景画([SF1])の中を明るい
動画([SF2])がX方向へ移動する場合(詳細な説
明のAの場合)の作用を説明する説明図である。
【図3】図2の作用を別の観点から説明する説明図であ
る。
【図4】図2の作用をさらに別の観点から説明する説明
図である。
【図5】図1の駆動装置を用いて本発明方法を実施した
作用を説明するもので、サブフィールド画面が[SF
1]と[SF2]の2つ、表示順番が[SF2]、[S
F1]、かつ、暗い背景画([SF1])の中を明るい
動画([SF2])がX方向へ移動する場合(詳細な説
明のBの場合)の作用を説明する説明図である。
【図6】図5の作用を別の観点から説明する説明図であ
る。
【図7】図1の駆動装置を用いて本発明方法を実施した
作用を説明するもので、サブフィールド画面が[SF
1]と[SF2]と[SF3]の3つ、表示順番が[S
F2]、[SF3]、[SF1]、かつ、明るい背景画
([SF3])の中を暗いい動画([SF2]+[SF
1])がX方向へ移動する場合(詳細な説明のCの場
合)の作用を説明する説明図である。
【図8】図7の作用を別の観点から説明する説明図であ
る。
【図9】一般的なサブフィールド法で256階調(8ビ
ット)表示をする場合における、1フィールド画面を表
示する1フレーム期間と、1フィールド画面を構成する
サブフィールド画面を表示するサブフィールド期間を説
明する説明図である。
【符号の説明】
10、12、14…フレームメモリ、 16、20、2
2…切換回路、18…入力端子、 24…信号処理回
路、 26…駆動回路、28…PDP(プラズマディス
プレイパネル)、30、30a,…背景画、 32、3
2a…動画、34、38、42…偽イメージの生じる領
域、36、40、44…削除または付加する補正領域、
B…輝度、L1…動画の移動方向の後端部の移動を表
わす細線、L2…背景画の動画側の先端部の移動を表わ
す細線、SF1〜SF8…サブフィールド期間または輝
度の大きさ、〔SF1〕〜〔SF8〕…サブフィールド
画面、T…時間、 T1、T2…時刻、 Ts…サブフィ
ールド分割期間、Tf…1フィールド期間(単位表示期
間の一例で単位表示画面に対応)、Ts/Tf…1フィ
ールド期間における分割期間割合、V…動画のX方向の
移動速度、X…1フィールド期間における動画の動き方
向または距離、Xf…1フィールド期間における動画の
動き量、Xs…動き補正量。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスプレイパネルの単位表示画面をNビ
    ット(Nは2以上の整数)の表示階調に対応したN枚の
    サブフィールド画面に分割し、各サブフィールド画面の
    表示パルス数に各ビットに対応した重み付けをすること
    によってディジタル映像信号の中間調の映像を表示する
    方法において、前記ディスプレイパネルで表示する映像
    の単位表示期間における動き量と方向を各ビット毎に検
    出し、この検出値と、各サブフィールド画面の単位表示
    期間における分割期間割合とに基づいて動き補正量を求
    め、この動き補正量だけ、対応するサブフィールド画面
    の映像を検出方向へ移動してなることを特徴とするディ
    スプレイパネルの映像表示方法。
  2. 【請求項2】表示する映像の単位表示期間における動き
    量と方向の各ビット毎における検出は、連続した2枚の
    単位表示画面における動画と背景画に対応したサブフィ
    ールド画面の信号から求めてなる請求項1記載のディス
    プレイパネルの映像表示方法。
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