JPH0863121A - ディスプレイパネルの中間調画像表示方法 - Google Patents

ディスプレイパネルの中間調画像表示方法

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JPH0863121A
JPH0863121A JP6218154A JP21815494A JPH0863121A JP H0863121 A JPH0863121 A JP H0863121A JP 6218154 A JP6218154 A JP 6218154A JP 21815494 A JP21815494 A JP 21815494A JP H0863121 A JPH0863121 A JP H0863121A
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periods
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JP6218154A
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Motoo Sugawara
元雄 菅原
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Fujitsu General Ltd
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Fujitsu General Ltd
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  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 動画の境界に生じる偽イメージの発生を目立
たなくして表示画質の低下を防止し、アドレスを合理的
にして表示期間の損失を少なくすること。 【構成】 PDPの全画面の単位表示期間(例えば1フ
ィールド期間)を表示階調に対応したビット数N(例え
ばN=6)の表示期間SF〜SFに分割するととも
に、PDPの奇数列と偶数列の画素の表示期間をSF1
〜SF6に分割する。SF〜SFの各々につき全面
消去、全面アドレスをした後に輝度表示し、その表示期
間SPを、ビット数の大きい方(例えば偶数列)の画素
に合わせるとともに、その前半SPaと後半SPbをビ
ット数の小さい方(例えば奇数列)の画素の表示期間と
消去期間としてアドレスを合理的にする。PDPの奇数
列と偶数列の画素毎にSF1〜SF6を逆の順番とし
て、動画の動く方向の前後に生じる偽イメージの明暗を
逆にして打ち消す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマディスプレイ
パネル(以下単にPDPと記述する)や液晶ディスプレ
イパネル(以下単にLCDと記述する)のようなディス
プレイパネルにおいて、各画素についての単位表示期間
(例えば1フィールド表示期間または1フレーム表示期
間)を表示階調に対応したビット数N(Nは2以上の整
数)の表示期間(例えばサブフィールド期間)に分割
し、各分割表示期間の表示パルス数に各ビットに対応し
た重み付けをすることによってビデオ信号の中間調画像
を表示する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PDPのような閾値特性の大きいデバイ
スでビデオ信号(例えばテレビ信号)の中間調画像を表
示する場合、一般に、発光回数をビデオ信号に比例させ
るパルス変調法を用いて行われている。具体的には、ビ
デオ信号をディジタル化し、そのビット数で各フィール
ド期間を分割してサブフィールド期間を作り、各サブフ
ィールド期間ではディジタルビデオ信号の重みに比例さ
せた回数発光させて階調表示を行っている。この各ビッ
ト対応のサブフィールド期間の表示順番は従来一定とな
っていた。
【0003】例えば、8ビット、256階調で中間調を
表示の場合には、図8に示すように、各画素についての
1フィールド表示期間(以下単にフィールド期間と記述
する)1F(例えば(1/60)秒(=約16.7ms
ec))を8つのサブフィールド期間SF1〜SF8に
分割し、各サブフィールド期間SF1、…、SF8をさ
らに消去期間IPとアドレス期間APと表示期間SPに
分割し、この表示期間SPに1:2:4:8:…:12
8の比率の重み付けをする。
【0004】IPとAPは各サブフィールド期間でそれ
ぞれ同一(例えばIPとAPの和が1.5msec)で
ある。また、各ビット対応のサブフィールド期間の表示
順番は、例えば、SF1、SF2、SF3、SF4、S
F5、SF6、SF7、SF8と一定の順番となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の中間調画像表示方法では、サブフィールド期間
SF1〜SF8の表示順番が一定(固定)であったの
で、一定のパターンが動く画面で、パターン境界に偽イ
メージが生じ、この偽イメージが、人間の顔などのよう
に明るさがなだらかに変わる部分に生じる偽輪郭部にで
ると、本来明るさの変化のなだらかな部分に急激な明る
さの変化が生じ(カラーの場合に一般に色も変化す
る)、表示画質を著しく損ねてしまうという問題点があ
った。
【0006】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
で、サブフィールド期間の表示順番を逆にすると動画の
動く方向の前後に生じる偽イメージの明暗が逆になると
いう現象を利用して、動画に生じる偽イメージの発生を
目立たなくして表示画質の低下を防止することのでき
る、ディスプレイパネルの中間調画像表示方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ディ
スプレイパネルの各画素についての単位表示期間を表示
階調に対応したビット数N(Nは2以上の整数)の表示
期間に分割し、各分割表示期間の表示パルス数に各ビッ
トに対応した重み付けをすることによってビデオ信号の
中間調画像を表示する方法において、前記N個の分割表
示期間の表示順番を、前記ディスプレイパネルの横方向
に隣り合う画素毎に逆の順番としてなることを特徴とす
るものである。
【0008】請求項2の発明は、ディスプレイパネルの
各画素についての単位表示期間を表示階調に対応したビ
ット数N(Nは2以上の整数)の表示期間に分割し、各
分割表示期間の表示パルス数に各ビットに対応した重み
付けをすることによってビデオ信号の中間調画像を表示
する方法において、前記N個の分割表示期間の表示順番
を、前記ディスプレイパネルの横方向および縦方向に隣
り合う画素毎に逆の順番としてなることを特徴とするも
のである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、隣り合う2つの画素につき、対応する分割
表示期間にビット数差のないものの表示期間を同一と
し、対応する分割表示期間にビット数差のあるものの表
示期間を、ビット数の大きい方の画素の表示期間にする
とともに、この表示期間の前半部と後半部をビット数の
小さい方の画素の表示期間と消去期間としてなるもので
ある。
【0010】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、単位表示期間を構成するN個の分割表示期間の表示
順番の配置を、MSB(最上位のビット)対応の分割表
示期間を中心とし、この中心の分割表示期間の前後にビ
ット数を降順させた分割表示期間を順次振り分けてなる
ものである。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、ディスプレイパネル(ま
たはPDP)の各ラインにおける中間調画像表示用のN
個の分割表示期間の表示順番が、ディスプレイパネルの
横方向に隣り合う画素毎に逆の順番となるので、動画の
動く方向の前後の境界に生じる偽イメージの明暗が横方
向に隣り合う画素毎に逆転し、偽イメージが画素毎に打
ち消される。
【0012】請求項2の発明では、ディスプレイパネル
(またはPDP)の各ラインにおける中間調画像表示用
のN個の分割表示期間の表示順番が、ディスプレイパネ
ルの横方向および縦方向に隣り合う画素毎に逆の順番と
なるので、動画の動く方向の前後の境界に生じる偽イメ
ージの明暗が横方向および縦方向に隣り合う画素毎に逆
転し、偽イメージが横方向および縦方向の画素毎に打ち
消される。
【0013】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、隣り合う2つの画素につき、対応する分割
表示期間にビット数差のないもの(Nが奇数で表示順番
が真中のもの)の表示期間を同一とし、対応する分割表
示期間にビット数差のあるものの表示期間を、ビット数
の大きい方の画素の表示期間にするとともに、この表示
期間の前半部と後半部をビット数の小さい方の画素の表
示期間と消去期間として、隣り合う2つの画素のアドレ
スを合理的にして表示期間の損失を少なくすることがで
きる。
【0014】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、N個の分割表示期間の表示順番の配置を、MSB対
応の分割表示期間を中心として前後にビット数を降順さ
せた分割表示期間を順次振り分け、隣り合う2つの画素
間での分割表示期間(サブフィールド期間)の対応ビッ
ト数の差を1以下として、隣り合う2つの画素のアドレ
スをさらに合理的にして表示期間の損失をさらに少なく
することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明による中間調画像表示方法の一
実施例を図1から図5までを用いて説明する。図1は本
発明方法を実施する駆動装置の要部の概略構成を示すも
のである。図1において、10はPDP(例えば表示容
量が640×480画素(640×3色×480セル)
のAC型フルカラーPDP)、12はX電極駆動回路、
14はY電極駆動回路、16はアドレス電極駆動回路を
表わす。
【0016】前記X電極駆動回路12は、前記PDP1
0の各ライン(各行)の画素(ピクセル)18、…、1
8、…、18、…、…のサステイン電極X1、X2
3、…に結合され、前記Y電極駆動回路14は、前記
PDP10の各ライン(各行)の画素18、…、18、
…、18、…、…のサステイン電極Y1、Y2、Y3、…
に結合されている。前記画素18は、R用のセル18
r、G用のセル18g、B用のセル18bからなるカラ
ー画素を表わしている。
【0017】前記アドレス電極駆動回路16は、前記P
DP10の各列のセル18r、…、18g、…、18
b、…、18r、…、18g、…、18b、…、…のア
ドレス電極A1r、A1g、A1b、A2r、A2g、A
2b、…に結合されている。前記セル18r、18g、
18bは前記X(例えばX1)及びY(例えばY1)とA
r(例えばA1r)、Ag(例えばA1g)、Ab(例え
ばA1b)の交差部に形成されている。
【0018】つぎに、図1の駆動装置を用いて本発明方
法を実施した例を、図2、図3、図4及び図5を併用し
て説明する。 (イ)図2は、6(N=6の場合)ビット(64階調)
表示での隣り合う2つの画素間におけるサブフィールド
期間(分割表示期間の一例)の構成法の一例を示すもの
である。
【0019】図2の(a)と(b)は、X電極駆動回路
12、Y電極駆動回路14及びアドレス電極駆動回路1
6でPDP10の対応する電極に所定のパルス電圧を印
加して駆動した場合における、PDP10の各画素18
についてのサブフィールド期間SF1〜SF6の表示順
番を表わしたものである。図2において、1Fは1フィ
ールド期間(単位表示期間の一例で、例えば(1/6
0)秒(=約16.7msec))を表わす。
【0020】すなわち、PDP10の奇数列の画素1
8、…についてのSF1〜SF6の表示順番は、図2の
(a)に示すように、MSB(最上位のビット)対応の
SF6を中心とし、この中心のSF6の前後にビット数
を降順させたSF5、SF4、SF3、…を順次振り分
けた、SF1、SF3、SF5、SF6、SF4、SF
2となっている。
【0021】また、PDP10の偶数列の画素18、…
についてのSF1〜SF6の表示順番は、図2の(b)
に示すように、奇数列の画素18、…についてのSF1
〜SF6の表示順番を逆の順番とした、SF2、SF
4、SF6、SF5、SF3、SF1となっている。
【0022】(ロ)図3は、奇数列の画素18、…のサ
ブフィールドがSF1、偶数列の画素18、…のサブフ
ィールドがSF2である、最初のサブフィールドSF
の表示状態を説明するもの、PDP10の奇数列の画素
18、…の輝度はSF1のレベル(輝度の重み「1」の
例えば表示パルス数1)となり、偶数列の画素18、…
の輝度はSF2のレベル(輝度の重み「2」の表示パル
ス数2)となる。同様にして、2番目のサブフィールド
SFの表示状態では、PDP10の奇数列の画素1
8、…の輝度はSF3のレベル(輝度の重み「3」の表
示パルス数4)となり、偶数列の画素18、…の輝度は
SF4のレベル(輝度の重み「4」の表示パルス数8)
となる。
【0023】(ハ)図4は、図2の(a)、(b)に示
した横方向に隣り合う2つの画素18、18についての
1Fを分割したサブフィールドSF〜SFを説明す
るもので、最初のSFでは、消去期間IPで全画面消
去が行われ、ついでアドレス期間APでアドレスされ、
大きい方のビット数に対応した偶数列の画素について表
示期間SPでSF2のレベル(輝度の重み「2」の表示
パルス数2)の輝度表示がされ、この表示期間SPの前
半SPaと後半SPbで、小さい方のビット数に対応し
た奇数列の画素についてSF1のレベル(輝度の重み
「1」の表示パルス数1)の輝度表示と消去とが行われ
る。
【0024】具体的には、まずPDP10の全画面につ
いての消去、線順次書き込みアドレスを主体としたアド
レスが行われ、ついで表示パルス数による輝度表示が行
われる。この輝度表示の表示期間SPの前半SPaで
は、PDP10の全画面の画素18、…について輝度の
重み「1」(例えば表示パルス数1)の輝度表示が行わ
れるが、後半SPbでは、PDP10の奇数列の画素1
8、…について消去放電が行われ、偶数列の画素18、
…について輝度の重み「1」(例えば表示パルス数1)
の輝度表示が行われる。
【0025】このため、PDP10の偶数列の画素1
8、…については、合計で輝度の重み「2」(例えば表
示パルス数2)の輝度表示が行われる。また、表示期間
SPの後半SPbでの奇数列の画素18、…について消
去放電は、アドレス電極A1r〜A1b、A3r〜A3b、
…とサステイン電極Y1、Y2、…との間での消去放電に
よって行われる。
【0026】第2番目のサブフィールドSFでは、サ
ブフィールドSFの場合と同様にして、全画面につい
ての消去、アドレスがなされた後、表示パルス数による
輝度表示が行われる。すなわち、表示期間SPの前半S
Paでは全画素18、…に輝度の重み「3」(例えば表
示パルス数4)の輝度表示が行われ、後半SPbでは奇
数列の画素18、…についての消去が行われるととも
に、偶数列の画素18、…に輝度の重み「3」(例えば
表示パルス数4)の輝度表示が行われる。このため、偶
数列の画素18、…については、合計で輝度の重み
「4」(例えば表示パルス数8)の輝度表示が行われ
る。
【0027】第3番目のサブフィールドSFでは、同
様にして、全画面についての消去、アドレスがなされた
後、表示パルス数による輝度表示が行われる。
【0028】第4番目のサブフィールドSFでは、図
2の(a)、(b)に示すように、第1番目から第3番
目までとは逆に、奇数列の画素18、…のビット数が偶
数列の画素18、…のビット数より大きくなるので、奇
数列の画素18、…の表示期間SP(輝度の重み「6」
に対応)が設けられ、この表示期間SPの前半SPaと
後半SPbが偶数列の画素18、…の表示期間(輝度の
重み「5」に対応)と消去期間に割り当てられる。
【0029】具体的には、PDP10の全画面について
の消去、アドレスが行われ、ついで表示パルス数による
輝度表示が行われる。この輝度表示の表示期間SPの前
半SPaでは、PDP10の全画面の画素18、…につ
いて輝度の重み「5」(例えば表示パルス数16)の輝
度表示が行われるが、後半SPbでは、PDP10の奇
数列の画素18、…についての消去放電と、偶数列の画
素18、…について輝度の重み「5」(例えば表示パル
ス数16)の輝度表示とが行われる。このため、偶数列
の画素18、…については、合計で輝度の重み「6」
(例えば表示パルス数32)の輝度表示が行われる。
【0030】第5番目、第6番目のサブフィールドSF
、SFは、第4番目のサブフィールドSFの場合
と同様にして、大きい方のビット数に対応した奇数列の
画素18、…の表示期間SP(輝度の重み「4」(SF
4)、「2」(SF2)に対応)が設けられ、この表示
期間SPの前半SPaと後半SPbが偶数列の画素1
8、…の表示期間(輝度の重み「3」(SF3)、
「1」(SF1)に対応)と消去期間に割り当てられ
る。
【0031】(ニ)前記(イ)、(ロ)、(ハ)で説明
したように、中間調画像表示用の6個のSF1〜SF6
の表示順番を、PDP10の横方向に隣り合う2つの画
素18、18間で逆の順番としたので、動画の動く方向
の前後の境界に生じる偽イメージの明暗が隣り合う画素
間で逆転し、偽イメージが隣り合う画素間で打ち消され
る。
【0032】以下、図5を用いて偽イメージが隣り合う
2つの画素間で打ち消される原理を説明する。説明の便
宜上、SF1〜SF6のうちのSF5にのみ輝度が存在
する背景画像30の中を、SF6にのみ輝度が存在する
前景の動画像32が画面の矢印で示す上方向へ移動する
ものとする。すなわち、暗い背景画像30の中を明るい
動画像32が移動するものとする。図5のtは時間軸を
表わす。
【0033】図5の(a)と(b)は、図2の(a)と
(b)の場合に対応した、PDP10の奇数列の画面と
偶数列の画面を表わし、それぞれの画面のサブフィール
ド期間の表示順番は、前者がSF1、SF3、SF5、
SF6、SF4、SF2で、後者が逆のSF2、SF
4、SF6、SF5、SF3、SF1である。
【0034】図5の(a)では、まず背景画像30の
輝度が存在するSF5のサブフィールド画面が表示さ
れ、ついで動画像32の輝度が存在するSF6のサブフ
ィールド画面が表示され、さらに背景画像30の輝度が
存在する次ぎのSF5のサブフィールド画面が表示され
る。
【0035】図5の(a)のSF6のサブフィールド画
面を見ているタイミングをTとすると、このT時におい
ては、観者は画面を矢印で示す右方向へ移動する動画像
32を目で追っているので、動画像32が点線で示した
領域に存在しているものと見ている。一方、このT時の
SF6のサブフィールド画面では、動画像32に対応す
る実線で示した領域内だけに輝度が存在し、実線領域の
外側には輝度が存在しない。
【0036】このため、T時において、動画像32の進
行方向の前部32fは、SF6の輝度が有る筈なのにS
F6の輝度が無い領域なので本来の動画像32の輝度よ
り暗く見え、動画像32の後縁部32bは、SF6の輝
度が無い筈なのにSF6の輝度が有る領域なので本来の
背景画像30の輝度より明るく見える。動画像32の中
央部32cは、SF6の輝度が有る筈のところにSF6
の輝度が有る領域なので本来の動画像32の輝度とな
る。
【0037】図5の(b)では、図5の(a)とはサ
ブフィールド期間の表示順番が逆となる。すなわち、ま
ず動画像32の輝度が存在するSF6のサブフィールド
画面が表示され、ついで背景画像30の輝度が存在する
SF5のサブフィールド画面が表示され、さらに動画像
32の輝度が存在する次ぎのSF6のサブフィールド画
面が表示される。
【0038】図5の(b)のSF5のサブフィールド画
面を見ているタイミングはTとなるので、このT時にお
いては、観者は画面を矢印で示す右方向へ移動する動画
像32を目で追っているので、動画像32が点線で示し
た領域に存在しているものと見ている。一方、このT時
のSF5のサブフィールド画面では、動画像32に対応
する実線で示した領域の外側だけに輝度が存在し、実線
領域内には輝度が存在しない。
【0039】このため、T時において、動画像32の進
行方向の前部32fは、SF5の輝度が無い筈なのにS
F5の輝度が有る領域なので本来の動画像32の輝度よ
り明るく見え、動画像32の後縁部32bは、SF5の
輝度が有る筈なのにSF5の輝度が無い領域なので本来
の背景画像30の輝度より暗く見える。動画像32の中
央部32cは、図4の(a)と同様に本来の動画像32
の輝度となる。
【0040】前記、で説明したように、PDP1
0の奇数列の画素と偶数列の画素のサブフィールド期間
の表示順番を逆の順番にすると、動画像32の動く方向
の前部と後縁部に見える偽イメージの明暗も奇数列と偶
数列で逆転するので、奇数列と偶数列の画素間で偽イメ
ージが打ち消され、偽イメージが目立たなくなる。
【0041】前記実施例では、PDPの奇数列の画素と
偶数列の画素についての分割表示期間の表示順番を逆と
して、奇数列と偶数列の画素間で偽イメージを打ち消す
ようにしたが、本発明はこれに限るものでなく、PDP
のライン(行)に関係なくPDPの横方向に隣り合う2
つの画素についての分割表示期間の表示順番を逆とした
ものについて利用できる。
【0042】例えば、図6及び図7に示すように、PD
P10の横方向及び縦方向に隣り合う画素18、…毎に
分割表示期間の表示順番を逆として、横方向及び縦方向
に隣り合う画素18、…間で偽イメージを打ち消すよう
にしてもよい。
【0043】すなわち、PDP10の奇数ライン(奇数
行)については、図6の(a)に示すように、奇数列画
素の表示順番をSF1、SF3、SF5、SF6、SF
4、SF2とするとともに、偶数列画素の表示順番を逆
のSF2、SF4、SF6、SF5、SF3、SF1と
し、偶数ラインについては、図6の(b)に示すよう
に、奇数列画素の表示順番をSF2、SF4、SF6、
SF5、SF3、SF1とするとともに、偶数列画素の
表示順番を逆のSF1、SF3、SF5、SF6、SF
4、SF2とする。すると、最初のサブフィールド画面
の表示では、図7に示すように、輝度の重み「1」(S
F1対応)の画素18と輝度の重み「2」(SF2対
応)の画素18とが、横方向及び縦方向に交互に現れ
る。
【0044】前記実施例では、N=6として6ビット
(64階調)表示の場合について本発明を利用したが、
本発明はこれに限るものでなく、Nが6以外の2以上の
整数の場合について利用できること勿論である。一般に
N(N=2以上の整数)ビット(2のN乗の階調)表示
の場合について利用できる。
【0045】前記実施例では、1フィールドを構成する
サブフィールド数Nを偶数(例えば6)とし、サブフィ
ールド期間の表示順番の配置を、MSB対応のサブフィ
ールド期間(例えばSF8)を中心として前後にビット
数を降順させたサブフィールド期間(例えばSF7、S
F6、…)を順次振り分けて、隣り合う画素間での対応
ビット数の差が常に1となるようにして、隣り合う画素
のアドレスを合理的に行って表示時間の損失を少なくす
るようにしたが、本発明はこれに限るものではない。
【0046】例えば、1フィールドを構成するサブフィ
ールド数Nを奇数(例えば7)とし、サブフィールド期
間の表示順番の配置を、MSB対応のサブフィールド期
間(例えばSF7)を中心として前後にビット数を降順
させたサブフィールド期間(例えばSF6、SF5、
…)を順次振り分けるようにしてもよい。この場合に
は、隣り合う画素間での表示順番は、MSB対応のサブ
フィールド期間(例えばSF7)が同一順番となってビ
ット数の差は零となるが、それ以外のビット対応のサブ
フィールド期間のビット数の差は常に1となる。
【0047】また、本発明は、奇数列の画素と偶数列の
画素のN個のサブフィールド期間の表示順番の配置を任
意としたものについても利用することができる。すなわ
ち、PDPの横方向に隣り合う画素毎にN個のサブフィ
ールド期間の表示順番を逆としたものであれば、MSB
対応のサブフィールド期間を中心以外の任意の位置に配
置したものについても利用することができる。
【0048】前記実施例では、ディスプレイパネルをP
DPとして本発明を利用した場合について説明したが、
本発明はこれに限るものでなく、PDP以外のディスプ
レイパネル(例えばLCD)についても本発明を利用す
ることができる。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明によるディスプレイパネ
ルの中間調画像表示方法は、中間調画像表示用のN個の
分割表示期間の表示順番を、ディスプレイパネルの横方
向に隣り合う画素毎に逆の順番として(例えば奇数列と
偶数列とで逆の順番として)、隣り合う画素間で動画の
動く方向の前後の境界に生じる偽イメージの明暗を逆に
するように構成したので、動画の動く方向の前後の境界
に生じる偽イメージを打ち消して表示画質の低下を防止
することができる。
【0050】請求項2の発明によるディスプレイパネル
の中間調画像表示方法は、中間調画像表示用のN個の分
割表示期間の表示順番を、ディスプレイパネルの横方向
及び縦方向に隣り合う画素毎に逆の順番として、隣り合
う画素間で動画の動く方向の前後の境界に生じる偽イメ
ージの明暗を逆にするように構成したので、動画の動く
方向の前後の境界に生じる偽イメージを打ち消して表示
画質の低下を防止することができる。
【0051】請求項3の発明によるディスプレイパネル
の中間調画像表示方法は、請求項1または2の発明にお
いて、隣り合う2つの画素につき、対応する分割表示期
間にビット数差のないもの(Nが奇数で表示順番が真中
のもの)の表示期間を同一とし、対応する分割表示期間
にビット数差のあるものの表示期間を、ビット数の大き
い方の画素の表示期間にするとともに、この表示期間の
前半部と後半部をビット数の小さい方の画素の表示期間
と消去期間としたので、隣り合う2つの画素のアドレス
を合理的にして表示期間の損失を少なくすることができ
る。
【0052】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、N個の分割表示期間の表示順番の配置を、MSB対
応の分割表示期間を中心として前後にビット数を降順さ
せた分割表示期間を順次振り分け、隣り合う2つの画素
間での分割表示期間(サブフィールド期間)の対応ビッ
ト数の差を1以下としたので(Nが偶数(例えば6)の
場合には対応ビット数の差は常に1)、隣り合う2つの
画素のアドレスを合理的にして表示期間の損失をさらに
少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディスプレイパネルの中間調画像
表示方法を実施する駆動装置の要部概略構成図である。
【図2】図1の駆動装置において、PDPの奇数列と偶
数列の画素(PDPの横方向に隣り合う画素の一例)に
ついて、単位表示期間(1フィールド期間)を6分割し
たサブフィールド期間SF1〜SF6の表示順番を説明
するもので、(a)は奇数行の画素の表示順番の説明
図、(b)は偶数行の画素の表示順番の説明図である。
【図3】図2の表示順番における最初のサブフィールド
期間の輝度表示を説明する説明図である。
【図4】図2のサブフィールド期間の表示順番の具体例
を説明する説明図である。
【図5】図1の駆動装置において、PDPの横方向に隣
り合う画素(例えば奇数列と偶数列の画素)の1フィー
ルド期間におけるサブフィールド期間SF1〜SF6の
表示順番を逆としたときに、動画の動く方向の前後の境
界にできる偽イメージの明暗が逆になることを説明する
説明図で、(a)は動画の移動方向の前部に暗い偽イメ
ージが出、後部(後縁部)に明るい偽イメージが出る説
明図、(b)は(a)の逆であって、動画の移動方向の
前部に明るい偽イメージが出、後部に暗い偽イメージが
出る説明図である。
【図6】本発明の他の実施例における、1フィールド期
間を6分割したのサブフィールド期間SF1〜SF6の
表示順番を説明するもので、(a)は奇数ライン(奇数
行)の奇数列画素と偶数列画素の表示順番の説明図、
(b)は偶数ライン(偶数行)の奇数列画素と偶数列画
素の表示順番の説明図である。
【図7】図6の表示順番における最初のサブフィールド
画面の輝度表示を説明する説明図である。
【図8】従来例の1フィールド期間におけるサブフィー
ルド期間の表示順番を説明する説明図である。
【符号の説明】
10…PDP(プラズマディスプレイパネル)、 12
…X電極駆動回路、14…Y電極駆動回路、 16…ア
ドレス電極駆動回路、 18…画素(カラー画素)、
18r…R用のセル、 18g…G用のセル、 18b
…B用のセル、 30…背景画像、 32…動画像、
32b…動画像32の後縁部、 32c…動画像32の
中央部、 32f…動画像32の前部、 1F…1フィ
ールド期間(1画面表示期間の一例)、 A1r、A
2r、A1g、A2g、A1b、A2b…アドレス電極、
AP…アドレス期間、 IP…消去期間、 SF1〜S
F6、SF〜SF…サブフィールド期間(分割表示
期間の一例)、 SP…表示期間、 X1〜X4、Y1
4…サステイン電極。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスプレイパネルの各画素についての単
    位表示期間を表示階調に対応したビット数N(Nは2以
    上の整数)の表示期間に分割し、各分割表示期間の表示
    パルス数に各ビットに対応した重み付けをすることによ
    ってビデオ信号の中間調画像を表示する方法において、
    前記N個の分割表示期間の表示順番を、前記ディスプレ
    イパネルの横方向に隣り合う画素毎に逆の順番としてな
    ることを特徴とするディスプレイパネルの中間調画像表
    示方法。
  2. 【請求項2】ディスプレイパネルの各画素についての単
    位表示期間を表示階調に対応したビット数N(Nは2以
    上の整数)の表示期間に分割し、各分割表示期間の表示
    パルス数に各ビットに対応した重み付けをすることによ
    ってビデオ信号の中間調画像を表示する方法において、
    前記N個の分割表示期間の表示順番を、前記ディスプレ
    イパネルの横方向および縦方向に隣り合う画素毎に逆の
    順番としてなることを特徴とするディスプレイパネルの
    中間調画像表示方法。
  3. 【請求項3】隣り合う2つの画素につき、対応する分割
    表示期間にビット数差のないものの表示期間を同一と
    し、対応する分割表示期間にビット数差のあるものの表
    示期間を、ビット数の大きい方の画素の表示期間にする
    とともに、この表示期間の前半部と後半部をビット数の
    小さい方の画素の表示期間と消去期間としてなる請求項
    1または2記載のディスプレイパネルの中間調画像表示
    方法。
  4. 【請求項4】単位表示期間を構成するN個の分割表示期
    間の表示順番の配置は、MSB(最上位のビット)対応
    の分割表示期間を中心とし、この中心の分割表示期間の
    前後にビット数を降順させた分割表示期間を順次振り分
    けてなる請求項3記載のディスプレイパネルの中間調画
    像表示方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100345423B1 (ko) * 1997-03-31 2002-07-26 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 동화상 표시 방법 및 그 장치
KR100596238B1 (ko) * 1999-05-21 2006-07-05 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 방법 및 장치
US8373625B2 (en) 2001-08-03 2013-02-12 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and method of driving thereof

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KR100596238B1 (ko) * 1999-05-21 2006-07-05 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널의 구동 방법 및 장치
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