JPH0812240A - 椅子式昇降機 - Google Patents

椅子式昇降機

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JPH0812240A
JPH0812240A JP16619994A JP16619994A JPH0812240A JP H0812240 A JPH0812240 A JP H0812240A JP 16619994 A JP16619994 A JP 16619994A JP 16619994 A JP16619994 A JP 16619994A JP H0812240 A JPH0812240 A JP H0812240A
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 本発明は椅子式昇降機であつて、この昇降機
の椅子に付設の肘掛体を回動可能に構成して、椅子に腰
掛ける時と、椅子から降りるときに邪魔にならないよう
にする。 [構成] 本発明の椅子式昇降機は、椅子本体1aに肘
掛体17を回動可能に取付けると共に椅子本体の側部に
係止片21を取付け、肘掛体に係止爪18を備える操作
片19を回動可能に取り付けて、常時、弾性体20で係
止爪18を付勢し、係止爪18を係止片21に係合離脱
可能としてある。そのため、操作片19によって、肘掛
体17を固定状態としたり、回動可能として肘掛体を回
動することによって、邪魔なく乗り降りが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、椅子式昇降機に関し、
より詳細には椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の椅子式昇降機の一例を図8に示
す。椅子式昇降機120は、階段127の端部に支持具
128で固定されたレール122内に付設のチェーン1
29に螺合する昇降機本体123に内蔵の回転駆動体
(図示略)で回転するスプロケットを介して昇降する。
130は昇降機本体123の上に固定された椅子であっ
て、椅子130は、昇降機本体123の上に装着の腰掛
体131、背もたれ体132及び背もたれ体132の両
側に付設の一対の肘掛体133で構成してある。126
aは昇降開始の始動釦、126bは緊急停止釦、125
は回動可能な足踏台である。前記椅子式昇降機120
は、椅子に腰掛けた状態で、始動釦126aを押すと、
椅子式昇降機120は前記チェーン129を介して昇降
して、所定場所まで移動して、図示略のリミットスイッ
チを検出して停止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】椅子式昇降機を使用す
る際、車椅子に載った状態から椅子式昇降機に乗り移る
とき、肘掛体が邪魔になることがある。そこで、昇降機
本体の上に装着の椅子自体が、回動可能とする椅子式昇
降機が提供されているが、壁ぎわに沿って付設されてい
る場合、椅子が壁に当たって回動できず、不都合である
場合が生ずる。又、肘掛体を背もたれ体の両側に備える
形式で、その肘掛体を上下方向に回動可能として、乗り
降りの際に垂直に回動して、腰掛ける際、肘掛体が邪魔
にならないようにする形式のものもある。しかし、肘掛
体を背もたれ体に取り付ける形式では、肘掛体の取付け
強度や製作面等において、都合が悪い場合もあるため、
本発明は、他の形式の肘掛体を提供するものである。
又、従来、足踏台と腰掛体は、各々独立して回動可能に
形成してあって、使用する際や、階段に邪魔にならない
ように収納するときには、足踏台と腰掛体を各々回動す
る必要がある。特に、足踏台を使用状態(張設)にした
り、収納するときには屈んでするため、不便である。そ
こで、本発明は、より簡便に、足踏台と腰掛体を張設し
たり、収納できる構成の椅子を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の椅子式昇降機
は、椅子本体に前記肘掛体を回動可能に取付けると共に
椅子本体の側部に係止片を取付け、前記肘掛体に係止爪
を備える操作片を回動可能に取り付けて、常時、弾性体
で前記係止爪を付勢し、前記係止爪を前記係止片に係合
離脱可能とするものである。又、請求項2の椅子式昇降
機は、上下方向に回動可能な椅子の腰掛体と足踏台を備
え、腰掛体の裏面に取り付けのガイド体と、端部を足踏
台回動軸を介して足踏台に固定の下アームと、椅子本体
に回動可能に取付けの上アームと、前記下アームと前記
上アームの各他端部を回動可能に接続してなる調節連結
体と、端部を椅子本体に固定し、他端部を前記下アーム
に取り付けて押圧する弾性体とを有し、前記上アームを
回動軸より延設して設け、その延設部で係合体を介して
ガイド体と係合してなるものである。
【0005】
【作用】請求項1の椅子式昇降機の椅子本体には、肘掛
体が回動可能に取付けてあり、その肘掛体は、弾性体で
付勢されている係止爪と係止片が係合して、使用状態を
呈する。一方、肘掛体が邪魔なときには、操作片を介し
て係止爪を弾性体の押圧力から開放し、肘掛体を回動す
ることによって、腰掛体から下がった位置となり、肘掛
体に邪魔されずに座ることができる。座った後は、前記
と逆の操作を行うことによって、肘掛体を固定すること
ができて、安全に椅子式昇降機の移動ができる。又、請
求項2の椅子式昇降機は、腰掛体の回動によって足踏台
が回動するように、ガイド体、係合体、上アーム、調節
連結体、下アーム及び弾性体を介して構成してある。即
ち、腰掛体の収納操作を行うと足踏台も収納され、使用
状態にするときには使用状態となる。
【0006】
【実施例】図1は椅子式昇降機の斜視図、図2は肘掛体
の側面図、図3は肘掛体を開放した状態を示す側面図、
図4は図3の正面図であって、肘掛体の装脱着について
説明する。椅子式昇降機1は昇降機本体1aと、その本
体1a上に設置の椅子10で構成してあり、図1に示す
ように、階段2の側部に配設の上ガイド体4aと下ガイ
ド体4bに沿って昇降を行う。尚、本例の上ガイド体4
a、下ガイド体4bはパイプで形成してある。この昇降
機本体1a内には、図2に示すように、上ガイド体4a
を挟着の第1上ローラ5a及び第1下ローラ5bと、下
ガイド体4bを挟着の第2上ローラ6a及び第2下ロー
ラ6bが取り付けてあって、第1下ローラ5bと第2下
ローラ6bとは弾性体(ガスバネ)7によって、互いに
押圧状態となっている。そして、椅子式昇降機1は、図
示略の回転駆動体を介して前記第2上ローラ6aを回転
駆動することによって、図示略のチェーンを介して他の
ローラを回転させて昇降する。
【0007】椅子10の腰掛体11は、昇降機本体1a
から延設の支持体11aに回動軸11bを介して回動
(昇降)可能に取り付けてある。一方、昇降機本体1a
の上には、略く字状の椅子フレーム15が固定してあ
り、端部に背もたれ体16が装着してある。又、略五角
状の肘掛体17は、前記椅子フレーム15の上に載置可
能で、且つ回動軸17aで回動可能となっている。又、
この肘掛体17には、一対の係止爪18を端部に形成の
操作片19が、リブ19aに取付けの回動軸19bを介
して回動可能に取り付けてあり、前記係止爪18は、回
動軸19bに装着の捲きバネ式の弾性体20によって、
常時、肘掛体17側に付勢されている。一方、前記椅子
フレーム15には、前記係止爪18と係合可能な係止片
21が突設してある。尚、22は前記肘掛体17の回動
を停止する停止体である。
【0008】前記構成の肘掛体17の操作について説明
すると、図2は肘掛体17が装着状態を示す。この状態
のときには、操作片19の端部の係止爪18は、係止片
21に弾性体20を介して引っ掛けられた状態となって
いる。そのため、肘掛体17は椅子フレーム15に固定
状態となる。一方、椅子に座ったり、離脱するときに
は、操作片19を肘掛体17側に押すと、操作片19の
端部の係止爪18は回動軸19bで回動し、係止片21
から離脱する。そして、そのままの状態で、肘掛体17
を図2に示す右方向に回動させると、肘掛体17は回動
軸17aを中心に回動して、図3(図4)に示す状態と
なる。尚、操作片19を離すと、弾性体20によって、
係止爪18は図4に示すように肘掛体17の方に付勢し
た状態を維持する。前記の操作によって、肘掛体17が
図3に示す状態となったので、腰掛体11に乗る場合、
肘掛体17の邪魔にならずに乗ることができる。
【0009】一方、椅子に乗った後は、前記と逆の操作
を行い、先ず、肘掛体17を椅子フレーム15の上まで
持ち上げる。その際、操作片19を肘掛体17側の方向
に引くと、係止爪18は弾性体20に打ちかって、係止
爪18が開き、係止片21にぶつかることなく、椅子フ
レーム15の上に載せることができる。そして、操作片
19を離すと、弾性体20によって、係止爪18は係止
片21と係合して、ロック状態となって、図2に示す装
着された状態となる。以上の様に、肘掛体17は、簡便
な操作によって、容易に装脱着ができ、肘掛体17に邪
魔にならずに、椅子の乗り降りができる。
【0010】次に、図5、図6、図7を参照して、椅子
の腰掛体11の昇降と足踏台40の昇降機構について説
明する。椅子の腰掛体11は、昇降機本体1aから延設
の支持体11aに回動軸11bを介して回動(昇降)可
能に取り付けてある。この腰掛体11の裏面には、回動
軸30aを介して回動可能なガイド体30が取り付けて
ある。尚、このガイド体30には、上ストローク調節体
31aと下ストローク調節体31bが固定してある。図
6は、中間連結体32及び上アーム34の取付け部の平
面及び側面拡大図であり、中間連結体32は、端部を前
記ガイド体30に摺動嵌合可能な係合体39と回動軸3
2aを介して回動可能に、他端部を昇降機本体1aに垂
設の支持体33に回動軸32bを介して回動可能に取り
付けてある。又、上アーム34は前記回動軸32bを介
して回動可能となっていて、垂設のガイドピン34a、
34bが前記中間連結体32と当接して回動する。尚、
中間連結体32には、へこみ部32cが形成されてい
て、前記ガイドピン34aとの当接位置の調整を図って
いる。一方、上アーム34の他端部は、長さ調整可能な
調節連結体35と回動軸35aを介して回動可能に連結
してある。又、この調節連結体35の他端部は下アーム
36の端部と回動軸35bを介して回動可能に連結して
ある。この下アーム36の他端部は足踏台40の端に固
定してあって、昇降機本体1aに両端固定の足踏台回動
軸38で回動可能となっている。又、前記支持体33よ
り延設のリブ33aと前記下アーム36のほぼ中央部
に、各々回動可能状態で且つ押圧状態のの弾性体(ガス
バネ)41が装着してあり、図5に示す、腰掛体11が
降下状態では、足踏台40が略水平状態を維持してい
る。尚、この足踏台40の昇降側の中央部、及び先端部
には、リミットスイッチ40b、40b、40aが取り
付けてあって、足踏台40の通過軌跡に邪魔物がある場
合、これらのリミットスイッチ40a、40b、40b
が作動して、図示略の制御回路を介して、昇降機1が停
止して、昇降時の安全を図っている。
【0011】次に、前記構成の作用について説明する。
図5は、腰掛体11及び足踏台40は何れもほぼ水平状
態であって、使用できる状態である。この状態で、腰掛
体11を持ち上げると、腰掛体11は回動軸11bで回
動し、ガイド体30が同時に持ち上がる。このガイド体
30が持ち上がっても、当初は、係合体39を摺動し、
上アーム34に何等影響を与えない。しかし、やがて、
係合体39が下ストローク調節体31bに当接すると、
中間連結体32が回動軸32bを中心に反時計方向に回
動し、中間連結体32に形成のへこみ部32cがガイド
ピン34aに当たって、上アーム34を反時計方向に回
動する。尚、前記へ込み部32cは、中間連結体32の
回動開始と、上アーム34の回動開始時期をずらす役目
を果たし、後述の足踏台40の収納開始時期の調整をし
ている。前記上アーム34の反時計方向の回動によっ
て、調節連結体35を介して、下アーム36は足踏台回
動軸38で反時計方向に回動する。その結果、足踏台4
0も同様に、足踏台回動軸38で反時計方向に回動し
て、足踏台40が、図7に示すように立設(収納)状態
となる。そして、弾性体41が下アーム36を押圧して
いるため、この状態を維持する。
【0012】一方、足踏台40を図5に示す使用(開
放)位置とするためには、前記と逆の操作を行う。即
ち、腰掛体11を下げることによって、ガイド体30が
下がり、上ストローク調節体31aが係合体39と当接
することによって、中間連結体32が時計方向に回動す
る。この中間連結体32がガイドピン34bと当接し
て、上アーム34が時計方向に回動する。そして、調節
連結体35を介して、下アーム36は足踏台回動軸38
で時計方向に回動し、足踏台40は図5に示す水平状態
となる。尚、前記上アーム34は中間連結体32を介し
て回動可能に構成してあるが、上アーム34を中間連結
体32と一体に構成してもよい。即ち、上アーム34
は、回動軸32bで回動可能とし、他端部を係合体39
に連結するように構成することであってもよい。又、前
記上ストローク調節体31aと下ストローク調節体31
bの取付け位置は、足踏台40が回動を開始する位置に
よって決定され、腰掛体11に取付けのガイド体30の
移動距離によって変更される。従って、ガイド体30の
取付け位置によっては、係合体39を直接ガイド体30
に取着構成してもよい。前記のように、椅子の腰掛体1
1の収納、開放操作によって、足踏台40も同様に動作
するため、足踏台40だけを屈んで操作する必要がな
く、収納状態と使用状態に、容易に変更できる。
【0013】
【発明の効果】本発明の椅子は、肘掛体の装脱着が簡便
な操作で行うことができて、肘掛体の邪魔にならずに乗
り降りができる。又、腰掛体と足踏台を同時に回動可能
としているため、腰掛体の操作だけで足踏台を収納した
り、使用状態にすることができて、屈むことなく足踏台
の操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】椅子式昇降機の斜視図である。
【図2】椅子式昇降機の椅子の側面図である。
【図3】椅子式昇降機の椅子を開放した状態の側面図で
ある。
【図4】図3の正面図である。
【図5】椅子と足踏台を同時に作動する機構を示す図で
ある。
【図6】上アームと中間連結体の取付け部の拡大平面及
び側面図である。
【図7】椅子と足踏台の作用を説明する図である。
【図8】従来の椅子式昇降機を示す図である。
【符号の説明】
1a 椅子式昇降機本体 11 腰掛体 15 椅子フレーム 17 肘掛体 17a 回動軸 18 係止爪 19 操作片 20 弾性体 21 係止片 30 ガイド体 32 中間連結体 34 上アーム 35 調節連結体 36 下アーム 39 係合体 40 足踏台 41 弾性体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降機本体の上に設置の肘掛体を付設の
    椅子を備える椅子式昇降機であって、昇降機本体に固定
    の椅子フレームに前記肘掛体を回動可能に取付けると共
    に椅子フレームに係止片を取付け、前記肘掛体に係止爪
    を備える操作片を回動可能に取り付けて、常時、弾性体
    で前記係止爪を付勢し、前記係止爪を前記係止片に係合
    離脱可能とすることを特徴とする椅子式昇降機。
  2. 【請求項2】 上下方向に回動可能な椅子の腰掛体と足
    踏台を備える椅子式昇降機であって、前記腰掛体の裏面
    に取り付けのガイド体と、端部を足踏台回動軸を介して
    足踏台に固定の下アームと、椅子本体に回動可能に取付
    けの上アームと、前記下アームと前記上アームの各他端
    部を回動可能に接続してなる調節連結体と、端部を椅子
    本体に固定し、他端部を前記下アームに取り付ける弾性
    体と、を有し、前記上アームを回動軸より延設して設
    け、その延設部で係合体を介して前記ガイド体と係合し
    てなることを特徴とする椅子式昇降機。
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