JPH0812028A - ホルダの自動格納管理システム - Google Patents

ホルダの自動格納管理システム

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JPH0812028A
JPH0812028A JP14800494A JP14800494A JPH0812028A JP H0812028 A JPH0812028 A JP H0812028A JP 14800494 A JP14800494 A JP 14800494A JP 14800494 A JP14800494 A JP 14800494A JP H0812028 A JPH0812028 A JP H0812028A
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Kakuo Yoshida
佳久男 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 厚さの異なる多数のホルダを、効率良く所定
の収納棚ユニットの吊懸箇所に格納する。 【構成】 一定間隔で並列状に配置されたホルダの吊懸
箇所を有する収納棚ユニットには、ホルダの厚さの所定
範囲が異なる複数の専用ホルダ格納区域と、異なる厚さ
のホルダを混在して格納することを許すように、吊懸箇
所の一定配置間隔を薄い厚さのホルダの配置間隔で隙間
なく吊懸できるようにした併存ホルダ格納区域とを複数
設け、ホルダ入庫時には、ホルダの搬送ユニットに設け
たバーコード読み取り機によるホルダのIDコードと、
厚み検出装置による厚みデータと、記憶装置に記憶され
た空の格納領域の番地データとに基づいて、所定範囲の
厚みの専用ホルダ格納区域における吊懸箇所に優先的に
格納するように制御し、前記専用ホルダ格納区域が満杯
になると、併存ホルダ格納区域における吊懸箇所に格納
するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルテ等のシートやカ
ード、書類を複数枚収納できるファイルホルダ(以下、
単にホルダという)を、自動的に取り出し、または格納
することの管理を実行するための装置(システム)に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に実開平1−14030
7号公報において、入出庫部と収納棚ユニットとの間で
移動するピッカーに一定形状のコンテナを搭載して搬送
し、このコンテナを自動取り出し格納する場合に、収納
棚ユニットにおける各収納棚箇所の前端に停止位置を示
す停止位置マークを設け、ピッカーのセンサにて各収納
棚箇所停止箇所を検索することを提案した。
【0003】また、先に実公昭57−23181号公
報、特公昭60−6244号公報及び特公昭60−39
602号公報、特公昭60−52961号公報等にて、
病院におけるカルテ等の多数のシートやカードを分類し
て格納する場合、これらのカード類を折り畳み式のホル
ダ(下端にまち部を有し、左右一対のカバー表紙の上端
に張出補強体を固着した吊懸式のもの)に一旦収納し、
このホルダを、多数の吊懸レールが並列して設けられた
収納棚ユニットの前面に沿って移動する搬送ユニットに
て収納棚ユニットにおける所定の収納箇所に対して自動
的に格納し、または取り出す装置を提案した。
【0004】そして、特公昭60−52961号公報で
は、ホルダの収納箱の前面に沿って移動するホルダ送り
装置内にはその反対側の挿入口から挿入されたホルダの
厚みが一定の基準値以上のものを検出するための接触式
をセンサを設け、この一定の基準値以上の厚さのホルダ
は元の位置に戻し、基準値以下のホルダはホルダ送り装
置前部の放出口から収納箱に格納することを提案してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの先
行技術では、収納棚ユニットにおける空の収納箇所が予
めデータとしてコンピュータに入力されており、入庫部
からコンテナまたはホルダ等の物品を格納する場合、作
業者は、前記空の収納箇所の番地データを呼び出して、
この空の収納箇所の番地データと、物品を特定するコー
ド等の物品特定データとをコンピュータに打ち込んで前
記空の収納箇所に格納するようにしている。これによ
り、コンピュータのメモリ部には、物品特定データと、
収納番地のデータとの対のデータが記憶され、後の取り
出し作業時には、特定データを入力すれば良いことにな
る。
【0006】しかしながら、この先行技術では、2種類
のデータを打ち込んで記憶させなければならず、この作
業が面倒である。また、作業者がコンピュータに打ち込
むデータを誤ると、後に目的の物品を取り出すことが不
能になり、作業者が収納棚ユニット箇所に入って目視に
て捜索するという非常に面倒な事態が発生する。他方、
物品がホルダのように厚さの異なるものを搬送ユニット
にて取り込んで、収納棚ユニットに格納するに際して、
同じ厚さ程度のホルダを纏めて一箇所に収納するよう
に、その所定厚さ範囲ごとに、ホルダの吊懸箇所の間隔
を変えた専用ホルダ格納区域を形成しておくことが考え
られる。
【0007】例えば、ホルダの厚さが12mm未満のも
のを格納できる吊懸間隔が狭い第1専用ホルダ格納区域
と、厚さが12mm以上で24mm未満のものを格納で
きる吊懸間隔が中程度の第2専用ホルダ格納区域と、厚
さが24mm以上で36mm未満のものを格納できる吊
懸間隔が広い第3専用ホルダ格納区域とを各々複数設
け、それぞれの専用ホルダ格納区域に所定の厚さ範囲の
ホルダのみを格納するように制御することが考えられ
る。
【0008】しかしながら、その場合、所定の専用ホル
ダ格納区域が満杯になれば、他の専用ホルダ格納区域に
おける空の格納領域が存在していても、その箇所に収納
することを実行しない時、または収納することを予定し
ていなければ、無駄な空間(空の格納領域)が存在した
ままとなり、ホルダの収納空間効率(ホルダ格納領域全
体の体積に対する実際にホルダが格納されている空間の
体積の比率、以下同じ)がきわめて悪くなる。しかも、
厚さの薄いホルダもしくは厚いホルダの数が他の厚さの
ホルダの数に比べて、当初の予想に反して極端に多くな
るとか逆に少なくなる等の変動が生じた場合、使用され
ない空の格納領域が多数箇所に発生したままとなり、こ
れによってもホルダの収納空間効率が悪くなるという問
題があった。
【0009】このような欠点を解消すべく、例えば、前
記第1専用ホルダ格納区域に所定厚さのホルダが満杯ま
で格納された後に、第2及び第3の専用ホルダ格納区域
の空の格納領域に、前記厚さの薄い(前記実施例では1
2mm未満)ホルダを格納をすると、第2及び第3の専
用ホルダ格納区域では、その厚さの薄いホルダの吊懸箇
所の左右に無駄な区間が発生して、これでもホルダの収
納空間効率が悪くなるという問題は解消できないのであ
った。
【0010】本発明は、これらの問題を解決するために
なされたものであり、吊懸式の収納棚ユニットに対して
どのような厚さのホルダをも適正に格納し、且つホルダ
の収納空間効率を高くすることのできる管理システムを
提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明のホルダの自動格納管理システ
ムは、一定間隔で並列状に配置されたホルダの吊懸箇所
からなるホルダ格納区域が上下左右にマトリックス状に
備えられた収納棚ユニットと、該収納棚ユニットにおけ
る入庫部内の台車及び収納棚ユニットの前面に沿って移
動する搬送ユニットと、空の格納領域と格納済領域の番
地データを記憶する記憶手段とを備えてなるホルダの自
動取り出し格納倉庫において、前記収納棚ユニットに
は、異なる厚さのホルダを混在して格納することを許す
ように、前記吊懸箇所の一定配置間隔を最も薄い厚さの
ホルダが隙間なく吊懸できるようにした併存ホルダ格納
区域を形成し、搬送ユニットには、一つのホルダの上部
を挟持する挟持搬送手段と、ホルダの搬送ユニットへの
移動に応じて当該ホルダの厚みを感知する厚み検出手段
と、搬送ユニットに取り込んだホルダを特定するための
IDコードを読取るホルダ識別手段とを備え、ホルダ入
庫時には、前記ホルダのIDコードと、厚みデータと、
前記記憶手段における空の格納領域の番地データとに基
づいて、前記併存ホルダ格納区域のうち、入庫部から近
い位置の吊懸箇所に優先的に格納するように制御するも
のである。
【0012】請求項2に記載の発明は、一定間隔で並列
状に配置されたホルダの吊懸箇所からなるホルダ格納区
域が上下左右にマトリックス状に備えられた収納棚ユニ
ットと、該収納棚ユニットにおける入庫部内の台車及び
収納棚ユニットの前面に沿って移動する搬送ユニット
と、空の格納領域と格納済領域の番地データを記憶する
記憶手段とを備えてなるホルダの自動取り出し格納倉庫
において、前記収納棚ユニットには、所定範囲の厚さの
ホルダを収納するためであって、そのホルダの厚さの所
定範囲が異なる複数の専用ホルダ格納区域と、異なる厚
さのホルダを混在して格納することを許すように、前記
吊懸箇所の一定配置間隔を薄い厚さのホルダの配置間隔
で隙間なく吊懸できるようにした併存ホルダ格納区域と
を複数設け、ホルダ入庫時には、前記ホルダのIDコー
ドと、厚みデータと、前記記憶手段における空の格納領
域の番地データとに基づいて、所定範囲の厚みの専用ホ
ルダ格納区域における吊懸箇所に優先的に格納するよう
に制御し、前記専用ホルダ格納区域が満杯になると、併
存ホルダ格納区域における吊懸箇所に格納するように制
御するものである。
【0013】
【実施例】次に、本発明を具体化した実施例について説
明すると、図1は、病院等におけるカルテを収納するフ
ァイルホルダ等のホルダ2を格納するための複数の収納
棚ユニット1と、該各収納棚ユニット1の一側に設けた
出庫部併用の入庫部13内の台車12の前面と収納棚ユ
ニット1の前面とに沿って移動する搬送ユニット3とか
らなるホルダの自動取り出し格納倉庫の一部破断斜視図
である。前記2つの収納棚ユニット1,1間には、レー
ルに沿って移動するスタッカークレーン10を配置し、
該スタッカークレーン10におけるコラム11に沿って
搬送ユニット3が上下動する。各収納棚ユニット1の前
面側には、ホルダ2を収納した台車12を入れる入庫部
13が設けられ、少なくとも一方の収納棚ユニット1の
前面にはホルダ2を1つづつ緊急に取り出しするための
緊急出庫部14が設けられている。
【0014】なお、図1の実施例では、左右一対の収納
棚ユニット1,1に対して1つの搬送ユニット3を備え
た1セットのみを示したが、このセットが複数並設され
たものであっても良い。また、前記実施例では、入庫部
13が出庫部と併用されているが、ホルダ2を収納棚ユ
ニット1から取り出して外部に放出する手段として、収
納棚ユニット1の別箇所に前記搬送ユニット3からホル
ダ2を排出する出庫口を設け、この出庫口にベルトコン
ベヤ等の搬送手段を設けることで、出庫部を構成するよ
うにしても良いのである。
【0015】ホルダ2は、図4に示すように、合成樹脂
製または紙製の左右一対のカバー表紙2a,2bを中途
で折り畳んで底まち部2cを設け、前記左右一対のカバ
ー表紙2a,2bの上端には、前後長手の合成樹脂製等
の張出補強体6,6を接着剤等にて一体的に固着したも
のである。この張出補強体6,6の前後部位には、後に
詳述する搬送ユニット3におけるホルダ移送用の挟持爪
体39,39が係脱するための係合孔7が穿設されてい
る。また、一方のカバー表紙2aには当該ホルダ2を特
定するためのIDコードの一種であるバーコードを記入
した紙片8aを収納するポケット部8を備え、バーコー
ドを後述するバーコード読取機29からの検査用レーザ
光がバーコード紙片の表面に直接照射できるようにした
透かし孔8bが穿設されている(図4及び図6参照)。
【0016】各収納棚ユニット1には上下複数段の棚板
4を有し、各棚板4の下面側には、後述するように、一
定間隔P1にて吊支レール体5を配設してあり、この隣
接する2つの吊支レール体5,5間に、各ホルダ2の上
端部である張出補強部6を吊懸支持するようにした吊懸
箇所を構成するものである(図1〜図7参照)。なお、
前記台車12にも上下複数段の棚板4を有し、各棚板4
の下面側等に前記と同じ構成の吊支レール体5を並設し
てあり、作業者は任意にホルダ2を差し込み吊懸する。
また、一方の収納棚ユニット1内には、バーコード読み
取り不良、厚み検出不能、格納不良等のホルダ2を一時
的に保管する臨時保管部16が設けられている。
【0017】次に、図7〜図15を参照しながら、搬送
ユニット3の構成について説明すると、搬送ユニット3
における箱型のケース17の前面は1つの出入口として
開放され、1つのホルダ2の上端部である張出補強体6
の係合孔7に挟持係合する挟持搬送手段18を、前記入
出庫部13における台車12内または収納棚ユニット1
における吊懸箇所に対して前後(矢印A方向及びB方
向)に移動するように、前記出入口とケース17内とに
わたって設ける一方、ケース17内には、ホルダ2の張
出補強体6を1つづつ吊懸支持するための複数の収納箱
19a,19bを並設し、この複数の収納箱19a,1
9bを前記出入口に対して前記挟持搬送手段18の移動
方向と平面視で直交するように、収納箱移動手段にて選
択的に移動可能に構成する。
【0018】さらに、ケース17における出入口には、
収納箱19aまたは19bから吊懸箇所に対してホルダ
2を繰り出すとき、吊懸箇所における隣接するホルダ2
の上下中途部を横方向に偏位させて繰り出すべきホルダ
2の収納隙間を確保するための左右一対の差し込み板2
1,21からなるリストアガイド手段20を設ける。図
8及び図9から理解できるように、リストアガイド手段
20は前記出入口近傍に配置し、収納箱19a,19b
はその奥側に配置し、その前面が開放されている。本実
施例では、2つの収納箱19a,19bが一体として移
動するように連結され、ケース17の底面のレール2
2,22に摺動自在に載置され、ケース17後部に固定
された一方向回転する横移動用モータ23とリンク24
とからなる収納箱移動手段を介して矢印C方向及びD方
向に往復移動できる空間がある。なお、この移動を検出
するための横移動センサ25a,25bがケース17後
部に配置されている。
【0019】各収納箱19a,19bの上端には、各ホ
ルダ2における張出補強体6が摺動載置できる左右一対
の載置ガイドレール26,26が設けられている。ケー
ス17の出入口には、左右一対のL字状のブラケット2
7,27に左右対の前ガイドレール28,28が固定さ
れており、ホルダ2が矢印C方向及びD方向に移動した
とき各収納箱19a,19bにおける載置ガイドレール
26,26と前記前ガイドレール28,28との位相が
一致して、ホルダ2が通り抜け可能となるように構成さ
れている。
【0020】また、図11に示すように、ケース17の
一側に設けたホルダ識別手段であるバーコード読み取り
機29からの検出用の光は各収納箱19a,19bの側
面に穿設された孔30a,30bを通過して各収納箱1
9a,19b内のホルダ2におけるバーコードを読取る
のに用いられる。さらに、ケース17の左右両側に設け
た光透過型センサ31a,31bにてケース17内のホ
ルダ2の有無を検出する。
【0021】本実施例では、台車12または収納棚ユニ
ット1における吊懸箇所から搬送ユニット2内にホルダ
2を取り込むときには、バーコード読取り機29から遠
い側の収納箱19aに対して最初にホルダ2を収納し、
次いで近い側の収納箱19bに対して収納する。これに
より、全てのホルダ2おけるバーコードを読取ることが
できる。搬送ユニット2から外に排出(送り出し)する
ときには、前記バーコード読取り機29に近い側の収納
箱19bのホルダ2から開始する。換言すると、先入
れ、後出し形式となる。収納箱は3個以上10個程度で
あっても良い。
【0022】図12、図13に示す挟持搬送手段18
は、ケース17内の上部に設けた前後長手のレール32
に摺動自在に載置され、前記載置ガイドレール26,2
6と前記前ガイドレール28,28との上方にわたって
往復移動するものである。挟持搬送手段18における本
体ブロック18aの一側に設けた係止部33に固定した
チェン34はチェンスプロケット35,35及び駆動モ
ータ36の駆動チェンスプロケット37に巻掛けられ、
駆動モータ36の正回転及び逆回転にて、図8の前進位
置から後部の待機位置まで移動可能であり、本体ブロッ
ク18aの前面側には、前記載置ガイドレール26,2
6及び前ガイドレール28,28間の上方に沿って移動
する左右一対の案内固定爪38,38とその下方で狭拡
回動する左右一対の挟持爪体39,39とが備えられて
いる。
【0023】図13に示すように、挟持爪体39,39
は各々一体的に回転する歯車対40,40にて互いに連
動回動し、一方の挟持爪体39の基端側に連結したリン
ク41と回動型電磁ソレノイド42とにて作動し、ケー
ス17の上板下面に前後長手方向に配置した供給電線
(図示せず)から本体ブロック18a上面に突設した一
対の給電子43,43を介して移動する電磁ソレノイド
42に常時電力供給される。なお、符号44は挟持爪体
39,39の先端39a,39a開き位置を規制すため
のストッパーであり、また、ホルダ2における係合孔7
内で一対の挟持爪体39,39の先端39a,39aが
閉じることで、外れ不能となる。
【0024】さらに、本体ブロック18aの一側には、
横軸45にて上下回動可能に支持された側面視L字状の
ラッチレバー46の先端には、リストアガイド手段20
を一定距離L1(図9参照)だけ前進させるための押圧
ローラ47と、その押圧を解除するための案内ローラ4
8とが設けられており、付勢ばね49にて下向き付勢さ
れている(図13参照)。
【0025】次に、図8及び図9を参照しながら、リス
トアガイド手段20の構成について説明する。リストア
ガイド手段20は、ケース17内面に設けた前後長手の
上下及び左右対(合計4本)のコ字状ガイドレール50
に沿ってコロ52を介して移動する4本の移動梁51
と、該各移動梁51に枢軸53を介して左右回動する4
本のアーム54と、これらの右上下アーム54及び左上
下アーム54の各々先端に跨がって固着された左右対の
差し込み板21,21とからなり、下側の左右の移動梁
51,51は連結ブラケット55にて剛性を有するよう
に補強されている。そして、各アーム54は枢軸53箇
所に遊嵌した捩じりばねにて左右一対の差し込み板2
1,21の先端側が閉じる方向に付勢され、且つ、移動
梁51,51に固定したストッパー片56,56にて前
記左右の差し込み板21,21の先端の左右間隔が、ホ
ルダ2の上部側の厚みより若干大きい間隔で保持される
ように規制されている。また、ケース17に一端を係止
した復帰ばね57にて移動梁51を後退方向(矢印B方
向)に移動するように付勢されている。符号58はその
後退位置を規制し、その移動の衝撃力を緩和するための
ダンパーである。
【0026】前記挟持搬送手段18の本体ブロック18
aひいては挟持爪体39が後端待機位置から矢印A方向
に前進するとき、ラッチレバー46の押圧ローラ47が
一方の移動梁51の後端に設けた係止ブロック59の垂
直状後端面に当接して前方に押し出す。そして、ケース
17の内面またはガイドレール50に固定した山形案内
ブロック60に前記ラッチレバー46の案内ローラ48
が乗ると、当該ラッチレバー46は横軸45を中心にし
て上向き回動し、押圧ローラ47と係止ブロック59と
の係合が解除されるので、差し込み板21,21は距離
L1だけ前進した後、復帰ばね57の力にて後退する
(図8及び図9参照)。挟持搬送手段18の後退時に、
ラッチレバー46における押圧ローラ47が係止ブロッ
ク59における後方に向けて高い傾斜状の前端面に乗り
上げることができるので、当該係止ブロック59の後方
に位置すれば、挟持爪体39は前述の待機位置に戻るこ
とができる。
【0027】次に、図8、図14及び図15を参照しな
がらホルダ2の厚みを検出するための厚み検出手段61
について説明する。本実施例における厚み検出手段61
は、図8に示すように、前記リストアガイド手段20に
おける左右対の差し込み板21,21と収納箱19a,
19bとの間の空間に配置されるものであって、左右一
対の縦軸62,62と一体的に左右回動可能に装着され
た縦長のセンサ体63a,63bと、搬送挟持手段18
により吊懸箇所から収納箱方向にホルダ2を取り込むと
きこのホルダ2の左右両カバー表紙2a,2bに接触す
ることにより回動する両センサ体63a,63bのうち
の一方または双方の回動角度を検出するためのロータリ
エンコーダ64とからなる。ロータリエンコーダ64の
検出値からホルダ2の左右両カバー表紙2a,2b間の
間隔のうち最も厚い部分の厚みを換算し検出するもので
ある。
【0028】本実施例では、ホルダ2が接当する程度が
異なることにより左右両センサ体63a,63bの回動
角度が食い違っていてもその回動角度の総和から、ホル
ダ2の厚みを正確に検出できるようにしたものである。
加算手段は、図15に示すように、一方のセンサ体63
bが取付けられた縦軸62は、ケース17に固定された
支持ブラケット65に回動自在に支持されており、縦軸
62の下端には、センサ体63bと一体的に回動するよ
うにしたリンク板66が取付けられている。このリンク
板66にはラック67と左右長手の案内溝68とが設け
られている。他方のセンサ体63aと一体的に回動する
縦軸62は、上下対の支持ブラケット板69,69に対
して回動可能に嵌挿され、この上下支持ブラケット板6
9,69は、連結体70に取付けられている。
【0029】連結体70の基部は、復帰ばね71付きの
ピン軸72を介して支持ブラケット73に左右回動可能
に装着され、支持ブラケット73はケース17に固定さ
れている。縦軸62と一体的に回動する第1歯車74は
上支持ブラケット板69に回転可能に支持された第2歯
車75を介して第3歯車76を回動させる。この第3歯
車76にはロータリエンコーダ64が取りつけられてい
る。前記縦軸62の下端にて一体的に回動するように装
着された第4歯車77は前記リンク板66におけるラッ
ク67に噛み合うように配置されている。そして、前記
縦軸62の下端はリンク板66における案内溝68に嵌
挿されて外れ不能となっている。
【0030】なお、支持ブラケット板69、連結体70
及び支持ブラケット73は、一方の差し込み板21の基
部側に穿設された通過孔内に位置して、この差し込み板
21の回動時に互いに干渉しないように構成されてい
る。前記の構成により、図15に示すように、矢印B方
向に取り込まれるホルダ2の左右の厚み(寸法H1)に
て、左右両センサ体63a,63bがE,E′方向に回
動する。右センサ体63bの回動にてリンク板66が回
動するが、左センサ体63aにおける縦軸62の下端が
案内溝68に嵌まっているので、その縦軸62における
第4歯車77とリンク板66におけるラック67との噛
み合いは外れない。
【0031】従って、右センサ体63bの回動及び/ま
たは左センサ体63a自体の回動にて、第4歯車77が
回動し、その回動角度は縦軸62、第1歯車74、第2
歯車75を介して第3歯車76に伝達されるので、この
回動角度をロータリエンコーダ64にて読取ることがで
きるのである。このようにして、右センサ体63bの回
動角度と左センサ体63aの回動角度の総和量をロータ
リエンコーダ64が検出することができるから、左右両
のセンサ体63a,63bに対するホルダ2の当たり
(接触)が偏っていても、その厚みを正確に検出するこ
とができるのである。他の実施例として、前記第1歯車
74〜第3歯車76を介在することなく、第4歯車77
の回動角度をロータリエンコーダ64にて検出するよう
にしても良いし、各センサ体63a,63bごとにロー
タリエンコーダ64,64を装着してその両者の検出値
を加算してホルダ2の厚みを正確に検出するようにして
も良い。
【0032】なお、ホルダ2の厚みを検出するのは、入
庫部13内にて台車12から搬送ユニット3方向にホル
ダ2を移し代えるときのみ実行すれば良い。ホルダ2を
収納箱19a,19bから外に排出するときにも、左右
両センサ体63a,63bがF,F′方向に回動する
が、この排出モード(繰り出しモード)のときには、検
出値を出力しないように、またはその検出値データを記
憶しないようにすれば良い。収納棚ユニット1からホル
ダ2を取り出す際にその厚みをチェックして台車12へ
の収納間隔の設定を容易にする工夫を実行しても良い。
【0033】次に、図8〜図11を参照しつつ、入庫部
13内の台車12から搬送ユニット3へのホルダ2取り
込み(移し代え)操作手順について説明する。準備段階
として、搬送ユニット3における挟持搬送手段18を待
機位置(収納箱より後方)に停止させておき(図9の二
点鎖線参照)、横移動用モータ23を作動させて空状態
の収納箱19a,19bを矢印D方向に移動させ、バー
コード読取機29より遠い側の収納箱19aがセンサ体
63a,63b間に位置するようにセットする。
【0034】入庫部13内の台車12の前面に位置させ
た搬送ユニット3を、吊懸られたホルダ2の並列方向に
走行させ、搬送ユニット3のケース17上に設けたホル
ダ在庫確認センサ106にてホルダ2の有無を検出し、
ホルダ2の前にて搬送ユニット3の出入口の左右両差し
込み板21,21がホルダ2を左右両側に挟むような位
置にて搬送ユニット3を停止させる。
【0035】次いで、この状態で挟持搬送手段18を出
入口方向(矢印A方向)に前進させると、リストアガイ
ド手段20における移動梁51後端の係止ブロック59
をラッチレバー46の押圧ローラ47にて押し出すの
で、差し込み板2,21が前記吊懸位置のホルダ2の左
右両側に差し込まれる。そのまま挟持搬送手段18は矢
印A方向に前進し、本体ブロック18aにおける開いた
状態の挟持爪体39,39がホルダ2における係合孔7
の箇所に来ると、本体ブロック18aの前進を停止させ
ると共に電磁ソレノイド42を作動させ、両挟持爪体3
9,39を閉じる。他方、ラッチレバー46の案内ロー
ラ48が山形案内ブロック60に乗り上げると、前記押
圧ローラ47と係止ブロック59との係合が外れ、復帰
ばね57力にてリストアガイド手段20は後退する。
【0036】次いで、本体ブロック18aを矢印B方向
に後退させる。挟持されたホルダ2が左右両センサ体6
3a,63bに接当して回動させることより、当該ホル
ダ2の厚みを検出する。また、このホルダ2の後退中
に、収納箱19a内のホルダ2を特定するためバーコー
ド読取り機29にてバーコードを読み取り検出する。ホ
ルダ2上端の張出補強体6が収納箱19a上の載置ガイ
ドレール26にすっかり載ると、挟持爪体39,39を
開き、本体ブロック18aを待機位置まで一旦後退させ
る。次いで、横移動用モータ23を作動させ、収納箱1
9a,19bを矢印C方向に移動させ、収納箱19bが
出入口と対面するようにセットし、前記と同様の動作に
て他方の収納箱19b内に別のホルダ2を取り込むので
ある。この動作は収納棚ユニット1から搬送ユニット3
にホルダ2を取り込むときも同様の手順で実行される。
【0037】次に、搬送ユニット3から収納棚ユニット
1の吊支レール体5,5の間にホルダ2を格納(差し込
む)動作手順について説明する。本体ブロック18aを
待機位置まで後退させた状態で、収納箱19bが出入口
と対面するようにセットし、次いで、本体ブロック18
aを矢印A方向に前進させ、一旦停止の後、両挟持爪体
39,39を閉じて係合孔7に係合させ、さらに本体ブ
ロック18aを前進させる。これにより、ホルダ2の端
部にて左右両センサ体63a,63b間を押し広げる。
このとき略同時に前記ラッチレバー26にて係合ブロッ
ク59を押すので、リストアガイド手段20は前進し、
左右両差し込み板21,21が収納棚ユニット1におけ
る所定の収納箇所の左右間隔を確保するようになる。
【0038】従って、この収納箇所に隣接して既に吊支
レール体5,5にホルダ2が存在しているときには、こ
の左右両側のホルダ2,2を横方向に偏位させて収納
(格納)すべきホルダ2を挿入し易いようにするのであ
る。本体ブロック18が最前進した位置で停止すると、
ホルダ2は収納棚ユニット1における吊支レール体5,
5に吊支された状態となるので、挟持爪体39,39を
開き、本体ブロック18aを待機位置まで後退させる。
次いで、横移動用モータ23を作動させ、収納箱19
a,19bを矢印C方向に移動させ、収納箱19aが出
入口と対面するようにセットし、前記と同様の動作にて
他方の収納箱19a内に別のホルダ2を送り出すのであ
る。この動作は搬送ユニット3から台車12にホルダ2
を排出するときも同様の手順で実行される。
【0039】次に、本発明のホルダの自動格納管理制御
装置について説明する。図16は、この自動格納管理制
御装置100の機能ブロック図を示し、符号101は地
上局中央処理装置(ホストコンピュータ)で、前記スタ
ッカークレーン10に搭載した搬送部コントローラ10
2と光通信等により各種データ、指令信号等を互いに転
送するようにしている。地上局中央処理装置101は、
病院の受付用等のパーソナルコンピュータ103と接続
し、キーボード104や表示装置(CRT)等の入出力
装置、記憶手段としてのハードディスクドライバー等の
データ記憶装置105に直接的または間接的に接続され
ている。また、前記台車12の入庫要求または出庫要求
を操作パネル15から指令し、その信号を上位装置であ
る地上局中央処理装置101を介して搬送部コントロー
ラ102に伝達する。
【0040】搬送部コントローラ(MCU)102の入
力インターフェイスを介して前記バーコード読取機2
9、厚み検出手段のロータリエンコーダ64、ホルダ在
庫確認センサ106、吊懸位置検出用センサ107、収
納棚ユニット1の前面に沿って水平方向に一定間隔で付
した水平位置マークを検出するX方向アドレスセンサ1
08、原点からのスタッカークレーン10のX方向(収
納棚ユニット1の前面に沿って水平方向)への走行距離
を検出する走行ロータリエンコーダ109、原点からの
搬送ユニット3のY方向(スタッカークレーン10の上
下方向、垂直方向)の移動距離を検出する昇降ロータリ
エンコーダ110、スタッカークレーン10の側面にそ
の上下方向に沿って一定間隔で付した垂直位置マークを
検出するY方向アドレスセンサ111の各入力信号(デ
ータ)を入力する。
【0041】光反射式センサであるホルダ在庫確認セン
サ106は、搬送ユニット3のケース17の出入口上部
に設けられており、吊支レール体5に吊懸られたホルダ
2の張出補強体6の傾斜状先端面に光照射してその反射
光の強弱によって、ホルダ2の有無を検出する。吊支レ
ール体5の前端面支持部5aに設けたスリット内側にア
ルミ反射箔等の光反射体5bを貼着しておき、この光反
射体5bに向けて同じくケース17の出入口上部に設け
られた光反射式の吊懸位置検出用センサ107によりホ
ルダ2の吊懸すべき位置を検出するものである。
【0042】搬送部コントローラ(MCU)102の出
力インターフェイスには、スタッカークレーン10の走
行モータ112、搬送ユニット3の昇降モータ113、
搬送ユニット3のケース17の出入口の向きを180度
旋回させるためのターンモータ114、搬送ユニット3
における収納箱19a,19bの横移動用モータ23、
挟持搬送手段18を前後移動させるための駆動モータ3
6、挟持爪体39を開閉作動させる電磁ソレノイド42
の各駆動回路に接続して所定の指令信号を出力する。
【0043】次に、このホルダの自動格納管理制御装置
100による第1の制御態様について説明する。即ち、
第1の制御態様では、前記収納棚ユニット1には、所定
範囲の厚さのホルダ2を収納するためであって、そのホ
ルダの厚さの所定範囲が異なる複数の専用ホルダ格納区
域と、異なる厚さのホルダを混在して格納することを許
すように、前記吊懸箇所の一定配置間隔を薄い厚さのホ
ルダの配置間隔で隙間なく吊懸できるようにした併存ホ
ルダ格納区域とを複数設け、台車12からホルダ格納区
域への入庫時には、前記ホルダのIDコードと、厚みデ
ータと、記憶手段としての記憶装置105における空の
格納領域の番地データとに基づいて、所定範囲の厚みの
専用ホルダ格納区域における吊懸箇所に優先的に格納す
るように制御し、前記専用ホルダ格納区域が満杯になる
と、併存ホルダ格納区域における吊懸箇所に格納するよ
うに制御するものである。その一実施例を以下に説明す
る。
【0044】まず、入庫時に厚み検出手段61にて各ホ
ルダ2の厚みを検出したとき、その厚さを所定範囲毎に
複数に区分する。例えば、厚さが12mm未満の範囲の
ものをF類とし、12mm以上で24mm未満の厚さの
ものをG類、24mm以上で36mm未満の厚さのもの
をJ類とするというように分類(区分)する。他方、収
納棚ユニット1が複数配置されている場合、その収納棚
ユニット1別に収納棚番号S1,S2,S3,‥‥,S
nを付す。そして、各収納棚ユニット1を棚板4で上下
(Y方向)に区画した部分を段と呼び、スタッカークレ
ーン10が走行する方向(間口方向、X方向))の区画
を欄と呼び、上から順に第1段,第2段,‥‥,第N
段,‥‥とし、他方、左から順に第1欄,第2欄,‥
‥,第M欄,‥‥とする。
【0045】従って、例えば、上から第2段目で左から
第3欄目の区域は、第(2,3)区域と称し、第N段目
で第M欄めの区域は第(N,M)区域と称する。なお、
複数の収納棚ユニット1がある場合、端の収納棚ユニッ
ト1から順に、前記区域の番号を付するようにしても良
い。また、前記各区域内の棚体4の下面側には、図6に
示し、前述したように、一定配置間隔(ピッチ)P1に
て同一形状の吊支レール体5が並立配置され、隣合う同
一形状の吊支レール体5,5の間の隙間にホルダ2上部
の左右一対の張出補強体6,6を挿通し、この各張出補
強体6,6の下面が前記吊支レール体5のレール部に載
置されてホルダ2が吊懸られるようにしている。
【0046】さらに、前記各区域内には相隣接する吊支
レール体5,5の間の吊懸箇所が多数(実施例では10
0箇所程度)形成されるようにし、その吊懸箇所の番地
(吊懸番地)を各区域ごとに左から順に付すようにす
る。このとき、前記吊支体レール体5の配置間隔(ピッ
チ)P1を、ホルダ2の厚さの各類別F,G,Jにおけ
る厚さ範囲中の最大値(実施例では、12mm,24m
m,36mm)の最大公約数である6mmとすること
で、後述する吊懸番地の数(そのデータ数)を無駄なく
設定することができる。
【0047】そして、図17に示すように、厚さが12
mm未満の範囲のホルダ2(F類)のみを格納する第1
専用ホルダ格納区域(F格納区域)を複数区域分(実施
例では3区域)だけ確保する。同様にして、12mm以
上で24mm未満の厚さのホルダ2(G類)のみを格納
するための第2専用ホルダ格納区域(G格納区域)を複
数区域(実施例では3区域)、24mm以上で36mm
未満の厚さのホルダ2(J類)のみを格納するための第
3専用ホルダ格納区域(J格納区域)を複数区域(実施
例では5区域)、それぞれ確保すると共に、前記F類の
ホルダ2とG類のホルダ2とを併存させて格納できる第
1併存ホルダ格納区域(FG格納区域)を複数区域(実
施例では2区域)、前記G類のホルダ2とJ類のホルダ
2とを併存させて格納できる第2併存ホルダ格納区域
(GJ格納区域)を複数区域(実施例では2区域)、前
記J類のホルダ2とF類のホルダ2との2つの類のもの
を併存させて格納できる第3併存ホルダ格納区域(JF
格納区域)を複数区域(実施例では2区域)、前記F類
のホルダ2とG類のホルダ2とJ類のホルダ2との3つ
の類のものを併存させて格納できる第4併存ホルダ格納
区域(FGJ格納区域)を複数区域(実施例では8区
域)、それぞれ確保する。
【0048】従って、例えば前記第1専用ホルダ格納区
域(F格納区域)では、図18に示すように、厚さが1
2mm未満の範囲のホルダ2は、吊懸番地が奇数番地ご
と(または偶数番地ごと、但し0番地は除く)に吊懸で
きることになる。24mm以上で36mm未満の厚さの
ホルダ2(J類)のみを格納するための第3専用ホルダ
格納区域(J格納区域)では、図19に示すように、一
つ目のホルダ2を吊懸番地「3」に吊懸けたとすると
(但し、吊懸番地「0」から「2」迄は吊懸不能)、次
のホルダ2は吊懸番地「9」というように、吊懸番地
「3+6n」の箇所に吊懸けすることになる。また、1
2mm以上で24mm未満の厚さのホルダ2(G類)の
みを格納するための第2専用ホルダ格納区域(G格納区
域)では、一つ目のホルダ2を吊懸番地「2」に吊懸け
たとすると(但し、吊懸番地「0」及び「1」は吊懸不
能)、次のホルダ2は吊懸番地「6」というように、吊
懸番地「2+4n」の箇所に吊懸けすることになる。
【0049】他方、第1併存ホルダ格納区域(FG格納
区域)では、F類のホルダ2の数、G類のホルダ2の数
やこれらのホルダ2の吊懸順序は未定である。同様に、
第2併存ホルダ格納区域(GJ格納区域)、第3併存ホ
ルダ格納区域(JF格納区域)、第4併存ホルダ格納区
域(FGJ格納区域)でも、類の異なるホルダの数とそ
の吊懸順序は未定(任意)である。
【0050】そして、前述したように、記憶手段として
のデータ記憶装置105における棚ファイルには、前記
収納棚ユニット1の収納棚番号を記憶させる。同様にし
て、データ記憶装置105における格納区域ファイルに
は、第1専用ホルダ格納区域(F格納区域)の占有区
域、第2専用ホルダ格納区域(G格納区域)の占有区
域、第3専用ホルダ格納区域(J格納区域)の占有区
域、第1併存ホルダ格納区域(FG格納区域)の占有区
域、第2併存ホルダ格納区域(GJ格納区域)の占有区
域、第3併存ホルダ格納区域(JF格納区域)の占有区
域、第4併存ホルダ格納区域(FGJ格納区域)の占有
区域を記憶させておく。さらに、データ記憶装置105
における吊懸番地ファイルには、前記各格納区域におけ
る全ての吊懸番地のデータと、空の吊懸番地(ホルダが
吊懸されておらず、吊懸可能な番地、以下、空の格納領
域という)のデータ及び格納済の吊懸番地(ホルダが既
に吊懸されている番地、以下、格納済領域という)のデ
ータと、前記吊懸番地の前後端部のように、ホルダ2の
吊懸不能な不能番地のデータとを記憶させている。
【0051】なお、前記データ記憶装置105に記憶さ
せた前記各ホルダ格納区域ごとの吊懸番地を検証するた
め、収納棚ユニット1の原点から各吊懸番地までの水平
移動距離および垂直移動距離が対応するように制御して
も良い。さらに、患者を受付けた時、患者名に対応して
当該患者を特定するためのIDコードを付し、少なくと
もこの患者名とIDコードとを前記記憶装置105にお
ける患者ファイルに記憶させておく。なお、患者ファイ
ルには、患者の住所や、健康保険証の番号、保健種別な
どの種々のデータも一括して登録、記憶させておく。
【0052】次に、図20に示すサブルーチンフローチ
ャートに従って、入庫時のホルダ格納管理制御について
説明する。先ず台車12内のホルダ2を収納棚ユニット
1に格納する管理手順として、台車12内の吊支レール
体5,5間に無差別にホルダを吊り懸けて収納してお
く。次いで、台車12を入庫部13内に挿入し、操作パ
ネル15(この操作パネル15は収納棚ユニット1から
離れた箇所に設置しても良い)で入庫指令ボタンを押下
する。
【0053】これにより、入庫処理スタートとなり、ス
タッカークレーン10及び搬送ユニット3を入庫部13
の前面に位置させる。このとき、搬送ユニット3を台車
12の前面に沿って横移動させてホルダ在庫確認センサ
106からの照射光を吊支レール体5に吊懸けられたホ
ルダ2の前端面に当てながら走査することにより、ホル
ダ2の有り無しの箇所を予め検出しておき、次いで、台
車12の端部より、一つのホルダ2ごと搬送ユニット3
にて取り込む。このとき、そのホルダ2ごとにバーコー
ド等にて記録されたそのIDコードをバーコード読取機
29で読み取り、且つそのホルダの最大箇所の厚みを厚
み検出手段61にて検出し、この厚みのデータから搬送
部コントローラ102にて厚さの類別(F,G,J)に
変換する(ステップS1)。なお、これらの検出、読み
取りが不能の場合、前述の臨時保管部16にホルダ2を
返却する。
【0054】前記IDコードと、厚さの類別(F,G,
J)データとの対のデータを搬送部コントローラ102
の記憶部に一旦記憶させ、これらの対のデータを地上局
中央処理装置101側に送信する(ステップS2)。次
に、ステップS3にて、地上局の中央処理装置101に
てホルダ2の厚さの類別(F,G,J)データと、当該
ホルダ2のIDコードと対のデータを受信し、データ記
憶装置105にて記憶する。
【0055】データ記憶装置105には、前述のよう
に、棚ファイルに収納棚番号が、格納区域ファイルにホ
ルダ格納区域番号が、また吊懸番地ファイルに吊懸番地
(空の格納領域、格納済領域等)が、それぞれデータと
して記憶されているので、その中から前記取り出された
ホルダ2を格納すべき場所を選択する。この場合、選択
手順は2段階とし、まず、ステップS4にて、ホルダ2
の厚さの類別から、ホルダ格納区域と、そのホルダ格納
区域内に空の吊懸領域が存在するか否かを探す。換言す
ると、空の吊懸領域が存在するホルダ格納区域の有無及
びそのホルダ格納区域が専用ホルダ格納区域であるか併
存ホルダ格納区域の区別及びその在り処を探索する。
【0056】この探索の手順の例として、例えば取り出
されたホルダ2の類別がFであるとき、まず、複数存在
する第1専用ホルダ格納区域(F格納区域)の中から空
の吊懸領域が存在するか否かを探し、存在するときに
は、その箇所(区域)を特定し、後述するステップ5に
移る。第1専用ホルダ格納区域(F格納区域)に空の吊
懸領域が存在しない場合(既に類別Fのホルダ2が多数
吊懸けられて満杯になっている場合)には、第1併存ホ
ルダ格納区域(FG格納区域)に空の吊懸領域が存在す
るか否かを探索する。ここでも見つからない(満杯)時
には、第3併存ホルダ格納区域(JF格納区域)内か
ら、次いで第4併存ホルダ格納区域(FGJ格納区域)
内からという順序で空の吊懸領域が存在するか否かを探
索する。
【0057】ホルダ2の類別がGであるときには、前記
同様にして、第2専用ホルダ格納区域(G格納区域)か
ら探索を開始して、第1併存ホルダ格納区域(FG格納
区域)、第2併存ホルダ格納区域(GJ格納区域)、第
4併存ホルダ格納区域(FGJ格納区域)へと探索を移
していく。ホルダ2の類別がJであるときも前記と略同
様であるので説明省略する。
【0058】前記ステップS4で格納可能なホルダ格納
区域が見つかった場合には、次のステップS5にて、当
該ホルダ格納区域内での空の吊懸番地(空の格納領域)
を探索する。ここでは、F類のホルダ2を吊懸するため
には、空の吊懸番地が連続して3つ存在していることが
要件となり、同様にG類のホルダ2を吊懸するために
は、空の吊懸番地が連続して5つ存在していることが要
件となり、J類のホルダ2を吊懸するためには、空の吊
懸番地が連続して7つ存在していることが要件となる
(図18、図19を参照)。
【0059】ステップS5で、所定数の連続した吊懸番
地の存在が探索できると、ステップS6では、前記吊懸
番地ファイルにおいて、その所定数の連続した吊懸番地
(吊懸領域)を占有する旨とホルダ2の吊懸番地とをレ
コードに登録する。前記各類のホルダ2に関する吊懸番
地は、連続する奇数個の番地の中央である。次いで、ス
テップS7にて、前記吊懸番地ファイル内の空の吊懸番
地(空の格納領域)データを更新する。即ち、ステップ
S6で占有するとした所定数の連続した吊懸番地を、格
納済領域に変更し、登録する。
【0060】次に、ステップS8にて、前記、地上局の
中央処理装置側へ受信されたIDコードと患者ファイル
内の患者名等の特定コードとを照合し、対応する患者レ
コード内に、その人のカルテが入ったホルダ2の厚さの
類のデータと吊懸番地のデータとを登録する。そして、
ステップS9において、所定の格納区域で所定のい吊懸
番地の箇所にホルダ2を格納すべく、搬送ユニット3を
移動させるように、地上局の中央処理装置101から搬
送部コントローラ102に指令信号と、所定の移動のた
めのデータ(X方向及びY方向移動距離データ)を送信
するのである。
【0061】これにより、スタッカークレーン10の搬
送部コントローラ102では前記指令と移動のためのデ
ータとから、XY方向の走行距離を演算する走行用ロー
タリエンコーダ109の値で、概略の水平位置を算出
し、また、搬送ユニット3の昇降移動距離を演算する昇
降ロータリエンコーダ110の値にて概略の垂直位置を
算出し、スタッカークレーン10の下部に設けたX方向
アドレスセンサ108と、搬送ユニット3に搭載した吊
懸位置検出用センサ107との相互の働きで、空の吊懸
番地を検出して、その箇所に前記所定のホルダ2を格納
する(ステップS10)。
【0062】なお、前記ステップS4からステップS8
までにおいて、選択や探索の失敗、登録不能、データ更
新不能等の事態が発生してとき(各ステップでnoのと
き)には、エラーとして処理し(ステップS11)、搬
送ユニット3に取り込んだホルダ2を前記臨時保管部1
6に戻す制御を実行し、これらは、後に作業者が処理す
る。
【0063】前述のようにして、第1専用ホルダ格納区
域から併存ホルダ格納区域へと順に探索を開始して、空
の吊懸領域の存在するホルダ格納区域を探すことによ
り、後述するように、所定の厚さ類別のホルダ2が纏ま
ったホルダ格納区域箇所に収納されるように、格納管理
制御することができる。また、専用ホルダ格納区域が満
杯になれば、併存ホルダ格納区域にホルダを格納するこ
とができ、且つ併存ホルダ格納区域が複数種類存在する
ので、ホルダの厚さの範囲ごとに、その範囲内のものし
か格納できないように予め収納棚ユニットのホルダ格納
区域の数を設定した場合のような吊懸箇所の不足による
格納不能の状態や、使用されないで空の吊懸箇所が多数
存在したままとなるホルダの収納空間効率の悪化を防止
できる。
【0064】ホルダ2の格納管理制御の別の態様は、収
納棚ユニット1における全ての格納区域を、前述の第4
併存ホルダ格納区域とし、各ホルダ格納区域における隣
接する吊支レール体5,5の配置間隔(ピッチ)P1
を、異なる厚さのホルダを混在して格納することを許す
ように、前記吊懸箇所の一定配置間隔を最も薄い厚さの
ホルダが隙間なく吊懸できるように設定する。即ち、前
記ホルダ2の厚さの類が前記実施例と同じ厚さ範囲の3
種類である場合、前記実施例と同じように、12mm,
24mm,36mmの最大公約数である(ピッチ)P1
=6mmとする。なお、3mmのように(ピッチ)P1
を細かくすると、吊懸番地の数が多くなると共に、搬送
ユニット3のXY方向への移動及び停止の制御を精密に
する必要があり、好ましくない。
【0065】そして、前記実施例と同じく、搬送ユニッ
ト3には、一つのホルダ2の上部を挟持する挟持搬送手
段18と、ホルダの搬送ユニット3への移動に応じて当
該ホルダの厚みを感知する厚み検出手段61と、搬送ユ
ニット3に取り込んだホルダを特定するためのIDコー
ドを読取るホルダ識別手段としてのバーコード読み取り
機29とを備え、台車12からのホルダ入庫時には、前
記ホルダ2のIDコードと、厚みデータと、前述した構
成の記憶装置105における空の格納領域の番地データ
とに基づいて、前記併存ホルダ格納区域のうち、入庫部
から近い位置の吊懸箇所に優先的に格納するように制御
するものである。
【0066】この場合、前述したように、ホルダの格納
を許容するホルダ格納区域内での空の吊懸番地(空の格
納領域)を探索するとき、F類のホルダ2を吊懸するた
めには、空の吊懸番地が連続して3つ存在していること
が要件となり、同様にG類のホルダ2を吊懸するために
は、空の吊懸番地が連続して5つ存在していることが要
件となり、J類のホルダ2を吊懸するためには、空の吊
懸番地が連続して7つ存在していることが要件となる。
【0067】なお、記憶装置105では、専用ホルダ格
納区域と併存ホルダ格納区域とに区別してデータを記憶
する必要がないことはいうまでもない。そして、この実
施例では、厚さの類の異なるホルダが相隣接して吊懸さ
れることになる等、複数種類の厚さのホルダが混在して
吊懸けられることになる。しかしながら、本実施例に従
えば、予め、所定の厚さ範囲のホルダのみを格納できる
ホルダ格納区域を設定しないから、長期間の使用中に、
特定の厚さのホルダの数が多くなり、他方の厚さのホル
ダ数が少なくなるというように変動が生じても、記憶装
置105における格納区域ファイル部分のデータの変更
等の設定変更を実行する必要がないから、格納管理を簡
単化することができるという効果を奏する。
【0068】なお、所定のホルダ2を収納棚ユニット1
から取り出すときには、前記受付パネル104または操
作パネル15にて、患者名をキー入力して出庫命令を出
すと、データ記憶装置105には、そのホルダの吊懸番
地と、IDコードと、そのホルダの厚みの類のデータと
の3つを1つに纏めたデータと患者名とを記憶させて管
理されているので、そのIDコードと対で記憶された吊
懸番地に向かって搬送ユニット3が移動して、収納棚ユ
ニット1における吊懸番地から所定のホルダを取り出
し、入庫部13内の台車12の吊懸箇所に搬出されてく
るように制御する。
【0069】収納棚ユニット1の吊懸番地から所定のホ
ルダ2を取り出すとき、搬送ユニット3におけるバーコ
ード読取機29にてIDコードを検出して取り出すよう
に指定されたものと一致するか否かを確認(照合)する
ことができるので、誤ったホルダを取り出すという誤作
動を無くすことができる。なお、厚み検出手段61にて
そのホルダ2の厚みを再度検出して再確認することがで
きるので、より一層、誤ったホルダを取り出す作動を無
くすることができる。
【0070】なお、ホルダ2を収納棚ユニット1から取
り出すと、前記記憶装置105における棚ファイルの収
納棚番号、格納区域ファイルのホルダ格納区域番号、吊
懸番地ファイルの空の格納領域(格納済領域)のデータ
は更新されるから、次回のホルダ2の格納時には、その
空の格納領域に別のホルダ2を格納することができる。
【0071】前記各実施例において、向かい合う収納棚
ユニット1,1の一方に対してホルダの格納または取り
込み作業を実行し、他方の収納棚ユニット1に対しても
同様の作業を実行するため、スタッカークレーン10の
コラム11に対して搬送ユニット3の向きを180度水
平回動して変更できるようにすれば良い。なお、前記各
実施例では収納棚ユニット1の前面に沿って移動するス
タッカークレーン10に、搬送ユニット3を上下動する
ように設けたが、収納棚ユニットにおける上下各段毎に
搬送ユニット3を横移動するように構成しても良いので
ある。
【0072】
【発明の作用・効果】前述したように、請求項1記載の
発明のホルダの自動格納管理システムによれば、一定間
隔で並列状に配置されたホルダの吊懸箇所からなるホル
ダ格納区域が上下左右にマトリックス状に備えられた収
納棚ユニットと、該収納棚ユニットにおける入庫部内の
台車及び収納棚ユニットの前面に沿って移動する搬送ユ
ニットと、空の格納領域と格納済領域の番地データを記
憶する記憶手段とを備えてなるホルダの自動取り出し格
納倉庫において、前記収納棚ユニットには、異なる厚さ
のホルダを混在して格納することを許すように、前記吊
懸箇所の一定配置間隔を最も薄い厚さのホルダが隙間な
く吊懸できるようにした併存ホルダ格納区域を形成し、
搬送ユニットには、一つのホルダの上部を挟持する挟持
搬送手段と、ホルダの搬送ユニットへの移動に応じて当
該ホルダの厚みを感知する厚み検出手段と、搬送ユニッ
トに取り込んだホルダを特定するためのIDコードを読
取るホルダ識別手段とを備え、ホルダ入庫時には、前記
ホルダのIDコードと、厚みデータと、前記記憶手段に
おける空の格納領域の番地データとに基づいて、前記併
存ホルダ格納区域のうち、入庫部から近い位置の吊懸箇
所に優先的に格納するように制御するものである。
【0073】この構成によれば、収納棚ユニットに対し
て入庫すべきホルダを搬送ユニットに取り込むごとにそ
のIDコードを認識すると共に、ホルダの厚さを検出し
て、厚さ範囲を類別し、これらのデータを記憶して、収
納棚ユニットにおける所定の吊懸格納箇所に格納する。
従って、ホルダを特定するためのIDコードの入力の誤
りが皆無になり、また、作業者がホルダ厚さの区分ごと
に分類したり、入庫操作を別々に実行する等の無駄な手
間を掛ける必要がない。
【0074】また、複数の併存ホルダ格納区域にわたっ
て空の格納領域が存在すれば、入庫部から近い位置の吊
懸箇所に優先的に格納する制御を実行するので、搬送ユ
ニットが移動する距離を最小限にでき、格納作業を迅速
にできる。そして、厚さの類の異なるホルダが相隣接し
て吊懸されることになる等、複数種類の厚さのホルダが
混在して吊懸けられることになる。しかしながら、本発
明に従えば、予め、所定の厚さ範囲のホルダのみを格納
できるホルダ格納区域を設定しないから、長期間の使用
中に、特定の厚さのホルダの数が多くなり、他方の厚さ
のホルダ数が少なくなるというように変動が生じても、
記憶手段におけるホルダ格納区域のデータの変更等の設
定変更を実行する必要がなくなり、格納管理を簡単化す
ることができるという効果を奏する。
【0075】さらに、最も薄い厚さのホルダが隙間なく
吊懸できるように吊懸箇所の配置間隔を設定したのであ
るから、それより厚さの厚いホルダを吊懸けるときにも
その吊懸箇所の左右に無駄な空間が発生しないし、前述
のように長期間の使用中に、特定の厚さのホルダの数が
多くなり、他方の厚さのホルダ数が少なくなるというよ
うに変動が生じても、とくていのホルダ格納区域が空の
まま放置されてしまうという事態が発生せず、ホルダの
収納空間効率を向上させることができるという効果を奏
する。
【0076】また、請求項2記載の発明のホルダの自動
格納管理システムによれば、一定間隔で並列状に配置さ
れたカルテホルダ等のホルダの吊懸箇所からなるホルダ
格納区域が上下左右にマトリックス状に備えられた収納
棚ユニットと、該収納棚ユニットにおける入庫部内の台
車及び収納棚ユニットの前面に沿って移動する搬送ユニ
ットと、空の格納領域と格納済領域の番地データを記憶
する記憶手段とを備えてなるホルダの自動取り出し格納
倉庫において、前記収納棚ユニットには、所定範囲の厚
さのホルダを収納するためであって、そのホルダの厚さ
の所定範囲が異なる複数の専用ホルダ格納区域と、異な
る厚さのホルダを混在して格納することを許すように、
前記吊懸箇所の一定配置間隔を薄い厚さのホルダの配置
間隔で隙間なく吊懸できるようにした併存ホルダ格納区
域とを複数設け、ホルダ入庫時には、前記ホルダのID
コードと、厚みデータと、前記記憶手段における空の格
納領域の番地データとに基づいて、所定範囲の厚みの専
用ホルダ格納区域における吊懸箇所に優先的に格納する
ように制御し、前記専用ホルダ格納区域が満杯になる
と、併存ホルダ格納区域における吊懸箇所に格納するよ
うに制御するものである。
【0077】従って、ホルダを特定するためのIDコー
ドの入力の誤りが皆無になり、また、作業者がホルダ厚
さの区分ごとに分類したり、入庫操作を別々に実行する
等の無駄な手間を掛ける必要がないという効果を奏す
る。これに加えて、専用ホルダ格納区域から併存ホルダ
格納区域へと順に探索を開始して、空の吊懸領域の存在
するホルダ格納区域を探すことにより、所定の厚さ類別
のホルダが纏まったホルダ格納区域箇所に収納されるよ
うに、格納管理制御することができる。
【0078】また、専用ホルダ格納区域が満杯になれ
ば、併存ホルダ格納区域にホルダを格納することがで
き、且つ併存ホルダ格納区域が複数種類存在するので、
ホルダの厚さの範囲ごとに、その範囲内のものしか格納
できないように予め収納棚ユニットのホルダ格納区域の
数を設定した場合のような吊懸箇所の不足による格納不
能の状態や、使用されないで空の吊懸箇所が多数存在し
たままとなるホルダの収納空間効率の悪化を防止できる
という効果も奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホルダの自動取り出し格納装置の一部破断斜視
図である。
【図2】収納棚の正面図である。
【図3】図2の III−III 線矢視断面図である。
【図4】ホルダを開いた状態の斜視図である。
【図5】ホルダの吊懸箇所の側断面図である。
【図6】図5のVI−VI線矢視正面図である。
【図7】ホルダ及び吊支レール体の斜視図である。
【図8】図9の VIII −VIII線矢視で示す搬送ユニット
の断面図である。
【図9】図8のIX−IX矢視断面図である。
【図10】図9のX−X線矢視正面図である。
【図11】図9のXI−XI線矢視断面図である。
【図12】挟持搬送手段における本体ブロックの平面図
である。
【図13】本体ブロックの一部破断側面図である。
【図14】厚み検出手段の部品斜視図である。
【図15】厚み検出手段の平面で示す作用説明図であ
る。
【図16】ホルダ自動格納管理制御装置の機能ブロック
図である。
【図17】ホルダ格納区域の説明図である。
【図18】F類のホルダの吊懸間隔を示す説明図であ
る。
【図19】J類のホルダの吊懸間隔を示す説明図であ
る。
【図20】ホルダ格納管理制御のサブルーチンフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 収納棚ユニット 2 ホルダ 3 搬送ユニット 5,5 吊支レール体 10 スタッカークレーン 12 台車 13 入庫部 18 挟持搬送手段 29 バーコード読取機 36 駆動モータ 39,39 挟持爪体 42 電磁ソレノイド 61 厚み検出手段 63a,63b センサ体 64 ロータリエンコーダ 100 ホルダ自動格納管理装置 101 地上局中央処理装置 102 搬送部コントローラ 105 データ記憶装置 106 ホルダ在庫確認センサ 107 吊懸位置検出用センサ 108 X方向アドレスセンサ 109 走行ロータリエンコーダ 110 昇降ロータリエンコーダ 111 Y方向アドレスセンサ
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 ホルダの自動格納管理シ
ステム
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】請求項2に記載の発明は、一定間隔で並列
状に配置されたホルダの吊懸箇所からなるホルダ格納区
域が上下左右にマトリックス状に備えられた収納棚ユニ
ットと、該収納棚ユニットにおける入庫部内の台車及び
収納棚ユニットの前面に沿って移動する搬送ユニット
と、空の格納領域と格納済領域の番地データを記憶する
記憶手段とを備えてなるホルダの自動取り出し格納倉庫
において、前記収納棚ユニットには、所定範囲の厚さの
ホルダを収納するためであって、そのホルダの厚さの所
定範囲が異なる複数の専用ホルダ格納区域と、異なる厚
さのホルダを混在して格納することを許すように、前記
吊懸箇所の一定配置間隔を薄い厚さのホルダの配置間隔
で隙間なく吊懸できるようにした併存ホルダ格納区域と
を複数設け、搬送ユニットには、一つのホルダの上部を
挟持する挟持搬送手段と、ホルダの搬送ユニットへの移
動に応じて当該ホルダの厚みを感知する厚み検出手段
と、搬送ユニットに取り込んだホルダを特定するための
IDコードを読取るホルダ識別手段とを備え、ホルダ入
庫時には、前記ホルダのIDコードと、厚みデータと、
前記記憶手段における空の格納領域の番地データとに基
づいて、所定範囲の厚みの専用ホルダ格納区域における
吊懸箇所に優先的に格納するように制御し、前記専用ホ
ルダ格納区域が満杯になると、併存ホルダ格納区域にお
ける吊懸箇所に格納するように制御するものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】また、請求項2記載の発明のホルダの自動
格納管理システムによれば、一定間隔で並列状に配置さ
れたカルテホルダ等のホルダの吊懸箇所からなるホルダ
格納区域が上下左右にマトリックス状に備えられた収納
棚ユニットと、該収納棚ユニットにおける入庫部内の台
車及び収納棚ユニットの前面に沿って移動する搬送ユニ
ットと、空の格納領域と格納済領域の番地データを記憶
する記憶手段とを備えてなるホルダの自動取り出し格納
倉庫において、前記収納棚ユニットには、所定範囲の厚
さのホルダを収納するためであって、そのホルダの厚さ
の所定範囲が異なる複数の専用ホルダ格納区域と、異な
る厚さのホルダを混在して格納することを許すように、
前記吊懸箇所の一定配置間隔を薄い厚さのホルダの配置
間隔で隙間なく吊懸できるようにした併存ホルダ格納区
域とを複数設け、搬送ユニットには、一つのホルダの上
部を挟持する挟持搬送手段と、ホルダの搬送ユニットへ
の移動に応じて当該ホルダの厚みを感知する厚み検出手
段と、搬送ユニットに取り込んだホルダを特定するため
のIDコードを読取るホルダ識別手段とを備え、ホルダ
入庫時には、前記ホルダのIDコードと、厚みデータ
と、前記記憶手段における空の格納領域の番地データと
に基づいて、所定範囲の厚みの専用ホルダ格納区域にお
ける吊懸箇所に優先的に格納するように制御し、前記専
用ホルダ格納区域が満杯になると、併存ホルダ格納区域
における吊懸箇所に格納するように制御するものであ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定間隔で並列状に配置されたホルダの
    吊懸箇所からなるホルダ格納区域が上下左右にマトリッ
    クス状に備えられた収納棚ユニットと、該収納棚ユニッ
    トにおける入庫部内の台車及び収納棚ユニットの前面に
    沿って移動する搬送ユニットと、空の格納領域と格納済
    領域の番地データを記憶する記憶手段とを備えてなるホ
    ルダの自動取り出し格納倉庫において、前記収納棚ユニ
    ットには、異なる厚さのホルダを混在して格納すること
    を許すように、前記吊懸箇所の一定配置間隔を最も薄い
    厚さのホルダが隙間なく吊懸できるようにした併存ホル
    ダ格納区域を形成し、搬送ユニットには、一つのホルダ
    の上部を挟持する挟持搬送手段と、ホルダの搬送ユニッ
    トへの移動に応じて当該ホルダの厚みを感知する厚み検
    出手段と、搬送ユニットに取り込んだホルダを特定する
    ためのIDコードを読取るホルダ識別手段とを備え、ホ
    ルダ入庫時には、前記ホルダのIDコードと、厚みデー
    タと、前記記憶手段における空の格納領域の番地データ
    とに基づいて、前記併存ホルダ格納区域のうち、入庫部
    から近い位置の吊懸箇所に優先的に格納するように制御
    することを特徴とするホルダの自動格納管理システム。
  2. 【請求項2】 一定間隔で並列状に配置されたカルテホ
    ルダ等のホルダの吊懸箇所からなるホルダ格納区域が上
    下左右にマトリックス状に備えられた収納棚ユニット
    と、該収納棚ユニットにおける入庫部内の台車及び収納
    棚ユニットの前面に沿って移動する搬送ユニットと、空
    の格納領域と格納済領域の番地データを記憶する記憶手
    段とを備えてなるホルダの自動取り出し格納倉庫におい
    て、前記収納棚ユニットには、所定範囲の厚さのホルダ
    を収納するためであって、そのホルダの厚さの所定範囲
    が異なる複数の専用ホルダ格納区域と、異なる厚さのホ
    ルダを混在して格納することを許すように、前記吊懸箇
    所の一定配置間隔を薄い厚さのホルダの配置間隔で隙間
    なく吊懸できるようにした併存ホルダ格納区域とを複数
    設け、ホルダ入庫時には、前記ホルダのIDコードと、
    厚みデータと、前記記憶手段における空の格納領域の番
    地データとに基づいて、所定範囲の厚みの専用ホルダ格
    納区域における吊懸箇所に優先的に格納するように制御
    し、前記専用ホルダ格納区域が満杯になると、併存ホル
    ダ格納区域における吊懸箇所に格納するように制御する
    ことを特徴とするホルダの自動格納管理システム。
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