JPH09175606A - ホルダの収納搬送装置 - Google Patents

ホルダの収納搬送装置

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JPH09175606A
JPH09175606A JP33906295A JP33906295A JPH09175606A JP H09175606 A JPH09175606 A JP H09175606A JP 33906295 A JP33906295 A JP 33906295A JP 33906295 A JP33906295 A JP 33906295A JP H09175606 A JPH09175606 A JP H09175606A
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Nobuhiko Kitada
▲のぶ▼彦 北田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホルダ2を並列に複数収納した収納箱19の
左右収納部からのホルダ2の取り出し優先順位を任意に
設定できるようにする。 【解決手段】 前面にホルダ2の出入口を備えたケース
17内に、ホルダ2の上端部位である張出補強体6を吊
懸支持して並列状に収納する収納箱19と、該収納箱1
9より上部にて張出補強体6を一対の挟持爪体39にて
挟持して前記出入口とケースの奥側との間を進退動する
ホルダ挟持搬送体18とを備え、収納箱19をホルダ挟
持搬送体18の進退動方向に対して直交する横方向に移
動可能に構成し、ホルダ挟持搬送体18の本体ブロック
18aには、一方の収納部19bの上面に突出するホル
ダ2の張出補強体6が前後方向に通過し得る通過凹所1
8bを下向き開放状に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カルテ等のシート
やカード、書類を複数枚収納できるファイルホルダ(以
下、単にホルダという)を、自動的に取り出し、または
格納するためのホルダ収納搬送装置の構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に特開平7−17250
9号や特開平7−172510号において、病院におけ
るカルテ等の多数のシートやカードを分類して格納する
場合、これらのカード類を折り畳み式のホルダ(下端に
まち部を有し、左右一対のカバー表紙の上端に張出補強
体を固着した吊懸式のもの)に一旦収納し、このホルダ
を、多数の吊懸レールが並列して設けられた収納棚ユニ
ットの前面に沿って移動する搬送ユニットにて収納棚ユ
ニットにおける所定の収納箇所に対して自動的に格納
し、または取り出す装置を提案した。
【0003】そして、前記搬送ユニットのケース内上部
には、1つのホルダの上端部を挟持する挟持爪を備えた
挟持搬送体をケース前端の出入口とケースの奥側との間
を進退動するするように配置する一方、前記挟持搬送体
の下方に、ホルダの上部を吊懸支持する2つの収納部を
並列状にて備えた収納箱を、前記挟持搬送体の移動方向
と平面視で直交する方向に移動するように構成したもの
を提案した。
【0004】このように構成することにより、搬送ユニ
ットに搭載できるホルダで2つとなり、入出庫操作に際
して、入出庫部と収納棚ユニット間を往復する頻度を少
なくして、入出庫作業の効率化を図ることができるので
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成で、2つの収納部にホルダを並列状に吊懸してある
と、その収納箱の上端に、各ホルダの上端が突出した状
態であるので、挟持爪で一方のホルダを収納箱から外に
送り出すときや、取り込み時に他方のホルダの前記上端
部が前記挟持搬送体の下面に衝突して邪魔にならないよ
うに、前記挟持爪を挟持搬送体の巾方向の自由端側に偏
倚させて位置させると共に、前記収納箱における2つの
収納部のうち、挟持搬送体の自由端から遠い側の収納部
を挟持爪の進退位置に横移動させてこの収納部に先にホ
ルダを取り込み、次いで、前記ホルダを吊懸けした収納
部が挟持搬送体の自由端から遠ざかるように横移動させ
て、隣の収納部にホルダを取り込む。
【0006】そして、放出時は、前記後に取り込んだホ
ルダを挟持爪にて先に送り出した後、前記先に取り込ん
だホルダを後で送り出すという作業順序としなければな
らないから、前記先に取り込んだホルダを先に送り出す
という緊急出庫作業ができない。換言すると、前記従来
の構造では、緊急出庫の場合、ホルダを搬送ユニットに
取り込む順序と外にと繰り出す順序とが逆になるように
予め、出庫順序を決める必要があるという問題があっ
た。
【0007】本発明は、この問題を解決し、搬送ユニッ
トに対するホルダの格納または取り出し順序をランダム
にできるようにしたホルダ収納搬送装置を提供すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のホルダ収納搬送装置は、前面にホルダの出
入口を備えたケース内に、ホルダの上部側を吊懸支持し
て並列状に収納する収納箱と、該収納箱より上部にてホ
ルダの上端部位を挟持して前記出入口とケースの奥側と
の間を進退動するホルダ挟持搬送体とを備えてなるホル
ダの収納搬送装置において、前記収納箱を前記ホルダ挟
持搬送体の進退動方向に対して直交する横方向に移動可
能に構成し、前記ホルダ挟持搬送体には、前記ホルダの
上端部位を挟持するための一対の挟持爪体を設ける一
方、前記収納箱に吊懸支持されたホルダの上部が前後方
向に挿通する通過凹所を下向き開放状に形成したもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態について説明すると、図1は、病院等におけるカルテ
を収納するファイルホルダ等の偏平矩形状のホルダ2を
格納するための複数の収納棚ユニット1と、該各収納棚
ユニット1の一側に設けた出庫部併用の入出庫部13内
の台車12の前面と収納棚ユニット1の前面とに沿って
移動する搬送ユニット3とからなるホルダの自動取り出
し格納倉庫の一部破断斜視図である。
【0010】前記2つの収納棚ユニット1,1間には、
レールに沿って移動するスタッカークレーン10を配置
し、該スタッカークレーン10におけるコラム11に沿
って搬送ユニット3が上下動する。各収納棚ユニット1
の一側には、ホルダ2を収納した台車12を入れる入出
庫部13が設けられ、少なくとも一方の収納棚ユニット
1の一側上部にはホルダ2を1つづつ緊急に取り出しす
るための緊急出庫部14が設けられている。
【0011】なお、図1の実施例では、左右一対の収納
棚ユニット1,1に対して1つの搬送ユニット3を備え
た1セットのみを示したが、このセットが複数並設され
たものであっても良い。また、前記実施例では、入出庫
部13は入庫部と出庫部と併用されているが、ホルダ2
を収納棚ユニット1から取り出して外部に放出する手段
として、収納棚ユニット1の別箇所に前記搬送ユニット
3からホルダ2を排出する出庫口を設け、この出庫口に
ベルトコンベヤ等の搬送手段15を設けることで、出庫
部を構成するようにしても良いのである。
【0012】ホルダ2は、図2〜図4に示すように、合
成樹脂製または紙製の左右一対のカバー表紙2a,2b
を中途で折り畳んで底まち部2cを設け、前記左右一対
のカバー表紙2a,2bの上端には、前後長手の合成樹
脂製等の張出補強体6,6を接着剤等にて一体的に固着
したものである。この張出補強体6,6の前後部位に
は、後に詳述する搬送ユニット3におけるホルダ移送用
の挟持爪体39,39が係脱するための係合孔7が穿設
されている。また、一方のカバー表紙2aには当該ホル
ダ2を特定するためのIDコードの一種であるバーコー
ドを記入した紙片8aを収納するポケット部8を備え、
バーコードを後述するバーコード読取機29からの検査
用レーザ光がバーコード紙片の表面に直接照射できるよ
うにした透かし孔8bが穿設されている(図4参照)。
【0013】各収納棚ユニット1には上下複数段の棚板
4を有し、各棚板4の下面側には、一定間隔P1にて吊
支レール体5を配設してあり、この隣接する2つの吊支
レール体5,5間に、各ホルダ2の上端部である張出補
強部6を吊懸支持するようにした吊懸箇所を構成するも
のである(図2及び図3参照)。なお、前記台車12に
も上下複数段の棚板4を有し、各棚板4の下面側等に前
記と同じ構成の吊支レール体5を並設してあり、作業者
は任意にホルダ2を差し込み吊懸する。また、一方の収
納棚ユニット1内には、バーコード読み取り不良、厚み
検出不能、格納不良等のホルダ2を一時的に保管する臨
時保管部(図示せず)が設けられている。
【0014】次に、図5〜図16を参照しながら、搬送
ユニット3の構成について説明すると、搬送ユニット3
における箱型のケース17の前面は1つの出入口として
開放され、1つのホルダ2の上端部である張出補強体6
の係合孔7に挟持係合するホルダ挟持搬送体18を、前
記入出庫部13における台車12内または収納棚ユニッ
ト1における吊懸箇所に対して前記出入口とケース17
内とにわたって前後(矢印A方向及びB方向)に移動す
るように設ける一方、ケース17内には、ホルダ2の張
出補強体6を1つづつ吊懸支持するための複数の収納部
19a,19b(実施例では2つ)を並設してなる収納
箱19、この2つの収納部19a,19bを前記出入口
に対して前記ホルダ挟持搬送体18の移動方向と平面視
で直交するように、収納箱移動手段にて選択的に図5の
矢印C,D方向に移動可能に構成する(図5及び図8参
照)。
【0015】さらに、ケース17における出入口には、
収納部19aまたは19bから吊懸箇所に対してホルダ
2を繰り出すとき、吊懸箇所における隣接するホルダ2
の上下中途部を横方向に偏位させて繰り出すべきホルダ
2の収納隙間を確保するための左右一対の差し込み板2
1,21からなるリストアガイド手段20を設ける(図
5〜図7及び図15参照)。
【0016】図5〜図7から理解できるように、リスト
アガイド手段20は前記出入口近傍に配置し、収納部1
9a,19bはその奥側に配置し、その前面が開放され
ている。本実施例では、2つの収納部19a,19bが
一体として移動するように連結され、ケース17の底面
のレール22,22に摺動自在に載置され、ケース17
の後部に固定された一方向回転する横移動用モータ23
とリンク24とからなる収納部移動手段を介して矢印C
方向及びD方向に往復移動できる空間がある。なお、こ
の移動を検出するための横移動センサ25a,25bが
ケース17後部に配置されている。
【0017】各収納部19a,19bの上端には、各ホ
ルダ2における張出補強体6が摺動載置できる左右一対
の載置ガイドレール26,26が設けられている。ケー
ス17の出入口には、左右一対のL字状のブラケット2
7,27に左右対の前ガイドレール28,28が固定さ
れており、ホルダ2が矢印C方向及びD方向に移動した
とき各収納部19a,19bにおける載置ガイドレール
26,26と前記前ガイドレール28,28との位相が
一致して、ホルダ2が通り抜け可能となるように構成さ
れている。
【0018】また、図8に示すように、ケース17の一
側に設けたホルダ識別手段であるバーコード読み取り機
29からの検出用の光は各収納部19a,19bの側面
に穿設された孔30a,30bを通過して各収納部19
a,19b内のホルダ2におけるバーコードを読取るの
に用いられる。さらに、ケース17の左右両側に設けた
光透過型センサ31a,31bにてケース17内のホル
ダ2の有無を検出する。
【0019】本実施例では、台車12または収納棚ユニ
ット1における吊懸箇所から搬送ユニット3内にホルダ
2を取り込むときには、バーコード読取り機29から遠
い側の収納部19aに対して最初にホルダ2を収納し、
次いで近い側の収納部19bに対して収納する。これに
より、全てのホルダ2おけるバーコードを読取ることが
できる。
【0020】図9〜図12に示すホルダ挟持搬送体18
は、ケース17内の上部に設けた前後長手のレール32
に摺動自在に載置され、前記載置ガイドレール26,2
6と前記前ガイドレール28,28との上方にわたって
往復移動するものである。ホルダ挟持搬送体18におけ
る本体ブロック18aの一側に設けた係止部33に固定
したチェン34はチェンスプロケット35,35及び駆
動モータ36の駆動チェンスプロケット37に巻掛けら
れ、駆動モータ36の正回転及び逆回転にて、図5及び
図6に示すように、前進位置から後部の待機位置まで移
動可能である。本体ブロック18aの前面側には、前記
載置ガイドレール26,26及び前ガイドレール28,
28間の上方に沿って移動する左右一対の案内固定爪3
8,38とその下方で狭拡回動(開閉回動)する左右一
対の挟持爪体39,39とが備えられている。
【0021】図9〜図12に示すように、挟持爪体3
9,39は各々一体的に回転する歯車対40,40にて
互いに連動回動し、一方の挟持爪体39の基端側に連結
した係合ピン41は、回動アクチュエータとしての回動
型電磁ソレノイド42により所定角度だけ往復回動する
アーム42aの長孔状の係合部42bに嵌合しており、
ケース17の上板下面に前後長手方向に配置した供給電
線(図示せず)から本体ブロック18a上面に突設した
一対の給電子43,43を介して移動する回動型電磁ソ
レノイド42に常時電力供給される。
【0022】回動型電磁ソレノイド42が非励磁状態で
は内蔵する付勢ばねの力により、図9及び図12の実線
で示すように左右一対の挟持爪体39,39の先端爪部
39a,39aが閉じている。このとき、前記係合ピン
41を中心にして前記回動アーム42aの回動中心42
cと前記一方の挟持爪体39の回動中心39bとの挟角
θはほぼ90度をなすように選定する。これにより、ホ
ルダ2を掴むように先端爪部39a,39aが係合孔7
内で閉じたまま本体ブロック18aを図9の矢印B方向
に後退させるとき、ホルダ2と吊支レール体5との摺動
抵抗力にて左右両挟持爪体39,39の先端爪部39
a,39aが開こうとする外力が作用しても、前記挟角
θがほぼ直角であるため、係合ピン41が長孔状の係合
部42b内でその孔の幅方向に動けなくなり、従って、
先端爪部39a,39aの開き動を確実に阻止できる。
【0023】なお、回動型電磁ソレノイド42を励磁す
れば、図12の二点鎖線に示すように、回動アーム42
aが回動して左右一対の挟持爪体39,39の先端爪部
39a,39aが開く。符号44は挟持爪体39,39
の先端爪部39a,39aの開き位置を規制すためのス
トッパーである。さらに、本体ブロック18aの一側に
は、横軸45にて上下回動可能に支持された側面視L字
状のラッチレバー46の先端には、押圧ブロック59に
押し当ててリストアガイド手段20を一定距離L1(図
6参照)だけ前進させるための押圧ローラ47と、その
押圧を解除するための案内ローラ48とが設けられてお
り、付勢ばね49にて下向き付勢されている(図10参
照)。
【0024】そして、前記ホルダ挟持搬送体18におけ
る本体ブロック18aの下面には、前記左右の収納部1
9a,19bに収納されたホルダ2,2の左右間隔H1
に等しい間隔で、挟持爪体39の箇所からラッチレバー
46に近い側に通過凹所18bを下向き開放状で、且つ
本体ブロック18aの前後に貫通するように形成する。
【0025】これにより、台車12または収納棚ユニッ
ト1からホルダ2を搬送ユニット3に取り込む時には、
図8に示し、且つ前述のように、パーコード読み取り機
29から遠い側の(図8の左側の)収納部19aに先に
ホルダ2を取り込んで後、収納箱19を図8の左側に移
動させ、次いで、(図8の右側の)収納部19bにホル
ダを取り込む。そして、搬送ユニット3から外に排出
(送り出し)するときには、例えば、図13及び図14
(a)に示すように、2つのホルダを並列的に収納した
収納箱19を右側に移動させた状態にセットし、左側の
収納部19aにおけるホルダ2を挟持爪体39で挟持し
て前移動させると、ホルダ挟持搬送体18の本体ブロッ
ク18aの下面の通過凹所18bに前記バーコード読取
り機29に近い側の収納部19bのホルダ2の上端部
(張出補強体6)が通過し、邪魔にならない。この操作
はいわゆるホルダの先入れ先出し形式となる。また、図
14(b)に示すように、2つのホルダを並列的に収納
した収納箱19を左側に移動させた状態にセットし、右
側の収納部19bにおけるホルダ2を挟持爪体39で挟
持して前移動させると、左側の収納部19aのホルダ2
の上端部(張出補強体6)は挟持爪体39に近い側のホ
ルダ挟持搬送体18の自由端部を通過するので、この場
合にもホルダが邪魔にならない。この場合の操作はいわ
ゆる先入れ後出し形式となる。
【0026】このように、ホルダ2を先入れ後出し形式
と、先入れ先出し形式とのいずれも採用できるようにす
れば、例えば、緊急出庫部14が複数箇所ある場合に、
所定の収納部から出庫すべき2つのホルダ2を搬送ユニ
ット3に取り込んで後、必要とするホルダ2を必要とす
る1つの緊急出庫部14へ放出した後、他のホルダ2を
他の緊急出庫部14へ放出するという任意の取り出し出
庫操作を選択することができるのである。
【0027】次に、図5、図7及び図15を参照しなが
ら、リストアガイド手段20の構成について説明する。
リストアガイド手段20は、ケース17内面に設けた前
後長手の上下及び左右対(合計4本)のコ字状ガイドレ
ール50に沿ってコロ52を介して移動する4本の移動
梁51と、該各移動梁51に枢軸53を介して左右回動
する4本のアーム54と、これらの右上下アーム54及
び左上下アーム54の各々先端に跨がって固着された左
右対の差し込み板21,21とからなり、下側の左右の
移動梁51,51は連結ブラケット55にて剛性を有す
るように補強されている。そして、各アーム54は枢軸
53箇所に遊嵌した捩じりばねにて左右一対の差し込み
板21,21の先端側が閉じる方向に付勢され、且つ、
移動梁51,51に固定したストッパー片56,56に
て前記左右の差し込み板21,21の先端の左右間隔
が、ホルダ2の上部側の厚みより若干大きい間隔で保持
されるように規制されている。また、ケース17に一端
を係止した復帰ばね57にて移動梁51を後退方向(矢
印B方向)に移動するように付勢されている。符号58
はその後退位置を規制し、その移動の衝撃力を緩和する
ためのダンパーである。
【0028】前記挟持搬送体18の本体ブロック18a
ひいては挟持爪体39が後端待機位置から矢印A方向に
前進するとき、ラッチレバー46の押圧ローラ47が一
方の移動梁51の後端に設けた押圧ブロック59の垂直
状後端面に当接して前方に押し出す。そして、ケース1
7の内面またはガイドレール50に固定した山形案内ブ
ロック60に前記ラッチレバー46の案内ローラ48が
乗ると、当該ラッチレバー46は横軸45を中心にして
上向き回動し、押圧ローラ47と押圧ブロック59との
係合が解除されるので、差し込み板21,21は距離L
1だけ前進した後、復帰ばね57の力にて後退する(図
6及び図15参照)。挟持搬送体18の後退時に、ラッ
チレバー46における押圧ローラ47が押圧ブロック5
9における後方に向けて高い傾斜状の前端面に乗り上げ
ることができるので、当該押圧ブロック59の後方に位
置すれば、挟持爪体39は前述の待機位置に戻ることが
できる。
【0029】次に、図5、図7及び図16を参照しなが
らホルダ2の厚みを検出するための厚み検出手段61に
ついて説明する。本実施例における厚み検出手段61
は、図8に示すように、前記リストアガイド手段20に
おける左右対の差し込み板21,21と収納部19a,
19bとの間の空間に配置されるものであって、左右一
対の縦軸62,62と一体的に左右回動可能に装着され
た縦長のセンサ体63a,63bと、搬送挟持手段18
により吊懸箇所から収納部方向にホルダ2を取り込むと
きこのホルダ2の左右両カバー表紙2a,2bに接触す
ることにより回動する両センサ体63a,63bのうち
の一方または双方の回動角度を検出するためのロータリ
エンコーダ64とからなる。ロータリエンコーダ64の
検出値からホルダ2の左右両カバー表紙2a,2b間の
間隔のうち最も厚い部分の厚みを換算し検出するもので
ある。
【0030】本実施例では、ホルダ2が接当する程度が
異なることにより左右両センサ体63a,63bの回動
角度が食い違っていてもその回動角度の総和から、ホル
ダ2の厚みを正確に検出できるようにしたものである。
加算手段は、図16に示すように、一方のセンサ体63
bが取付けられた縦軸62は、ケース17に固定された
支持ブラケット65に回動自在に支持されており、縦軸
62の下端には、センサ体63bと一体的に回動するよ
うにしたリンク板66が取付けられている。このリンク
板66にはラック67と左右長手の案内溝68とが設け
られている。他方のセンサ体63aと一体的に回動する
縦軸62は、上下対の支持ブラケット板69,69に対
して回動可能に嵌挿され、この上下支持ブラケット板6
9,69は、連結体70に取付けられている。
【0031】連結体70の基部は、復帰ばね71付きの
ピン軸72を介して支持ブラケット73に左右回動可能
に装着され、支持ブラケット73はケース17に固定さ
れている。縦軸62と一体的に回動する第1歯車74は
上支持ブラケット板69に回転可能に支持された第2歯
車75を介して第3歯車76を回動させる。この第3歯
車76にはロータリエンコーダ64が取りつけられてい
る。前記縦軸62の下端にて一体的に回動するように装
着された第4歯車77は前記リンク板66におけるラッ
ク67に噛み合うように配置されている。そして、前記
縦軸62の下端はリンク板66における案内溝68に嵌
挿されて外れ不能となっている。
【0032】なお、支持ブラケット板69、連結体70
及び支持ブラケット73は、一方の差し込み板21の基
部側に穿設された通過孔内に位置して、この差し込み板
21の回動時に互いに干渉しないように構成されてい
る。前記の構成により、矢印B方向に取り込まれるホル
ダ2の左右の厚みにて、左右両センサ体63a,63b
が図16に示すE,E′方向に回動する。右センサ体6
3bの回動にてリンク板66が回動するが、左センサ体
63aにおける縦軸62の下端が案内溝68に嵌まって
いるので、その縦軸62における第4歯車77とリンク
板66におけるラック67との噛み合いは外れない。
【0033】従って、右センサ体63bの回動及び/ま
たは左センサ体63a自体の回動にて、第4歯車77が
回動し、その回動角度は縦軸62、第1歯車74、第2
歯車75を介して第3歯車76に伝達されるので、この
回動角度をロータリエンコーダ64にて読取ることがで
きるのである。このようにして、右センサ体63bの回
動角度と左センサ体63aの回動角度の総和量をロータ
リエンコーダ64が検出することができるから、左右両
のセンサ体63a,63bに対するホルダ2の当たり
(接触)が偏っていても、その厚みを正確に検出するこ
とができるのである。他の実施例として、前記第1歯車
74〜第3歯車76を介在することなく、第4歯車77
の回動角度をロータリエンコーダ64にて検出するよう
にしても良いし、各センサ体63a,63bごとにロー
タリエンコーダ64,64を装着してその両者の検出値
を加算してホルダ2の厚みを正確に検出するようにして
も良い。
【0034】なお、ホルダ2の厚みを検出するのは、入
庫部13内にて台車12から搬送ユニット3方向にホル
ダ2を移し代えるときのみ実行すれば良い。ホルダ2を
収納部19a,19bから外に排出するときにも、左右
両センサ体63a,63bがF,F′方向に回動する
が、この排出モード(繰り出しモード)のときには、検
出値を出力しないように、またはその検出値データを記
憶しないようにすれば良い。収納棚ユニット1からホル
ダ2を取り出す際にその厚みをチェックして台車12へ
の収納間隔の設定を容易にする工夫を実行しても良い。
【0035】次に、図5〜図12を参照しつつ、入庫部
13内の台車12から搬送ユニット3へのホルダ2取り
込み(移し代え)操作手順について説明する。準備段階
として、搬送ユニット3における挟持搬送体18を待機
位置(収納部より後方)に停止させておき(図7の二点
鎖線参照)、横移動用モータ23を作動させて空状態の
収納部19a,19bからなる収納箱19を矢印D方向
に移動させ、バーコード読取機29より遠い側の収納部
19aがセンサ体63a,63b間に位置するようにセ
ットする。
【0036】入庫部13内の台車12の前面に位置させ
た搬送ユニット3を、吊懸られたホルダ2の並列方向に
走行させ、搬送ユニット3のケース17上に設けたホル
ダ在庫確認センサ106にてホルダ2の有無を検出し、
ホルダ2の前にて搬送ユニット3の出入口の左右両差し
込み板21,21がホルダ2を左右両側に挟むような位
置にて搬送ユニット3を停止させる。
【0037】次いで、この状態で挟持搬送体18を出入
口方向(矢印A方向)に前進させると、リストアガイド
手段20における移動梁51後端の押圧ブロック59を
ラッチレバー46の押圧ローラ47にて押し出すので、
差し込み板2,21が前記吊懸位置のホルダ2の左右両
側に差し込まれる。そのまま挟持搬送体18は矢印A方
向に前進し、本体ブロック18aにおける開いた状態の
挟持爪体39,39がホルダ2における係合孔7の箇所
に来ると、本体ブロック18aの前進を停止させると共
に電磁ソレノイド42を非励磁させ、両挟持爪体39,
39を閉じる。他方、ラッチレバー46の案内ローラ4
8が山形案内ブロック60に乗り上げると、前記押圧ロ
ーラ47と押圧ブロック59との係合が外れ、復帰ばね
57力にてリストアガイド手段20は後退する。
【0038】次いで、本体ブロック18aを矢印B方向
に後退させる。挟持されたホルダ2が左右両センサ体6
3a,63bに接当して回動させることより、当該ホル
ダ2の厚みを検出する。また、このホルダ2の後退中
に、収納部19a内のホルダ2を特定するためバーコー
ド読取り機29にてバーコードを読み取り検出する。ホ
ルダ2上端の張出補強体6が収納部19a上の載置ガイ
ドレール26にすっかり載ると、挟持爪体39,39を
開き、本体ブロック18aを待機位置まで一旦後退させ
る。次いで、横移動用モータ23を作動させ、収納箱1
9を矢印C方向に移動させ、右側の収納部19bが出入
口と対面するようにセットし、前記と同様の動作にて右
側の収納部19b内に別のホルダ2を取り込むのであ
る。この動作は収納棚ユニット1から搬送ユニット3に
ホルダ2を取り込むときも同様の手順で実行される。
【0039】次に、搬送ユニット3から収納棚ユニット
1(または台車12)の吊支レール体5,5の間にホル
ダ2を格納(差し込む)動作手順について説明する。本
体ブロック18aを待機位置まで後退させた状態で、先
入れ後出し操作では、収納部19bが出入口と対面する
ようにセットし、(先入れ先出しの操作では、左側の収
納部19aが出入口と対面させてセットする)。次い
で、本体ブロック18aを矢印A方向に前進させ、一旦
停止の後、両挟持爪体39,39を閉じて係合孔7に係
合させ、さらに本体ブロック18aを前進させる。これ
により、ホルダ2の端部にて左右両センサ体63a,6
3b間を押し広げる。このとき略同時に前記ラッチレバ
ー26にて係合ブロック59を押すので、リストアガイ
ド手段20は前進し、左右両差し込み板21,21が収
納棚ユニット1における所定の収納箇所の左右間隔を確
保するようになる。
【0040】従って、この収納箇所に隣接して既に吊支
レール体5,5にホルダ2が存在しているときには、こ
の左右両側のホルダ2,2を横方向に偏位させて収納
(格納)すべきホルダ2を挿入し易いようにするのであ
る。本体ブロック18が最前進した位置で停止すると、
ホルダ2は収納棚ユニット1における吊支レール体5,
5に吊支された状態となるので、挟持爪体39,39を
開き、本体ブロック18aを待機位置まで後退させる。
次いで、横移動用モータ23を作動させ、収納箱19を
矢印C方向(または矢印D方向)に移動させ、収納部1
9a(または収納部19b)が出入口と対面するように
セットし、前記と同様の動作にて他方の収納部内に別の
ホルダ2を送り出すのである。この動作は搬送ユニット
3から台車12にホルダ2を排出するときも同様の手順
で実行される。
【0041】なお、収納箱19に収納部を3つ以上並列
配置したときには、ホルダ挟持搬送体18の本体ブロッ
ク18a下面に形成する通過凹所18bも収納部の数に
応じて増加させれば良い。また、前述の緊急出庫部14
に1つのホルダ2毎に放出する場合にも、前記とほぼ同
様の操作を行えば良い。
【0042】
【発明の作用・効果】前述したように、本発明のホルダ
収納搬送装置は、前面にホルダの出入口を備えたケース
内に、ホルダの上部側を吊懸支持して並列状に収納する
収納箱と、該収納箱より上部にてホルダの上端部位を挟
持して前記出入口とケースの奥側との間を進退動するホ
ルダ挟持搬送体とを備えてなるホルダの収納搬送装置に
おいて、前記収納箱を前記ホルダ挟持搬送体の進退動方
向に対して直交する横方向に移動可能に構成し、前記ホ
ルダ挟持搬送体には、前記ホルダの上端部位を挟持する
ための一対の挟持爪体を設ける一方、前記収納箱に吊懸
支持されたホルダの上部が前後方向に挿通する通過凹所
を下向き開放状に形成したものであるから、一旦収納箱
内に2つ以上のホルダを並列状に収納した状態で、その
内の任意の箇所のホルダを先に放出することができるか
ら、例えば緊急出庫の場合のホルダの取り出しを迅速に
できるという効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホルダの自動取り出し格納装置の一部破断斜視
図である。
【図2】ホルダの吊懸箇所の側断面図である。
【図3】図2の III−III 線矢視図である。
【図4】ホルダ及び吊支レール体の斜視図である。
【図5】搬送ユニットを示す図6のV−V線矢視平面図
である。
【図6】搬送ユニットを示す図5のVI−VI線矢視側断面
図である。
【図7】図6のVII −VII 線矢視で示す搬送ユニットの
正面図である。
【図8】図6の VIII −VIII矢視断面図である。
【図9】挟持搬送体における本体ブロックの平面図であ
る。
【図10】図9のX−X線矢視断面図である。
【図11】本体ブロックの正面図である。
【図12】挟持爪体の作用説明図である。
【図13】挟持搬送体によるホルダの放出順序の一例を
示す説明図である。
【図14】(a)はホルダの先入れ先出し操作の例を示
す平面図、(b)はホルダの先入れ後出しの操作の例を
示す平面図である。
【図15】リストアガイド手段の斜視図である。
【図16】厚み検出手段の部品斜視図である。
【符号の説明】
1 収納棚ユニット 2 ホルダ 3 搬送ユニット 5,5 吊支レール体 6 張出補強体 7 係合孔 18 挟持搬送体 18a 本体ブロック 18b 通過凹所 19 収納箱 19a,19b 収納部 22 レール 23 横移動用駆動モータ 24 リンク 26,26 載置ガイドレール 29 バーコード読取機 36 駆動モータ 39,39 挟持爪体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面にホルダの出入口を備えたケース内
    に、ホルダの上部側を吊懸支持して並列状に収納する収
    納箱と、該収納箱より上部にてホルダの上端部位を挟持
    して前記出入口とケースの奥側との間を進退動するホル
    ダ挟持搬送体とを備えてなるホルダの収納搬送装置にお
    いて、前記収納箱を前記ホルダ挟持搬送体の進退動方向
    に対して直交する横方向に移動可能に構成し、前記ホル
    ダ挟持搬送体には、前記ホルダの上端部位を挟持するた
    めの一対の挟持爪体を設ける一方、前記収納箱に吊懸支
    持されたホルダの上部が前後方向に挿通する通過凹所を
    下向き開放状に形成したことを特徴とするホルダの収納
    搬送装置。
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