JPH08120236A - 粘着剤組成物 - Google Patents

粘着剤組成物

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JPH08120236A
JPH08120236A JP28748394A JP28748394A JPH08120236A JP H08120236 A JPH08120236 A JP H08120236A JP 28748394 A JP28748394 A JP 28748394A JP 28748394 A JP28748394 A JP 28748394A JP H08120236 A JPH08120236 A JP H08120236A
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JP
Japan
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pressure
sensitive adhesive
adhesive composition
film
plate
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Application number
JP28748394A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Kimura
佳宏 木村
Takamasa Moriyama
隆雅 守山
泰行 ▲さこ▼本
Yasuyuki Sakomoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温下又は高温高湿下でも凝集力及び接着力
の経時変化が小さく、かつ、曲面接着力にも優れた粘着
剤組成物であり、更に光学フィルムと基材との接着に適
した粘着剤組成物を提供すること。 【構成】 アクリル系樹脂中に、硬化剤、特にイソシア
ネート系化合物及び、エポキシ基とエトキシ基の両方を
有するシラン系化合物を配合させてなる粘着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温下又は高温高湿下
においても凝集力及び接着力の経時変化が小さく、か
つ、曲面接着力にも優れた新規な粘着剤組成物に関する
ものであり、特に光学フィルムと基材との接着に適した
粘着剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来技術】一般に、従来より用いられている粘着剤組
成物あるいは粘着テープ、粘着シート等のその応用物品
は常温において指圧程度の圧力で種々の適用体面に接着
可能であるために、種々の用途に用いられている。しか
し、該組成物あるいはその応用物品は、被着体面に接着
後、高温又は高温高湿の条件下に曝されると、被着体面
から剥離するといった欠点が生じ、その用途にも制約を
受けているのが実状である。
【0003】そこでこれらを解決するために、高温、高
湿又は水中等の条件下でも使用可能な接着性を発揮する
粘着剤組成物として、例えば、特公昭62−30233
号公報では、アクリル系重合体にビニルシラン、エポキ
シシラン、メタクリルシランから選ばれた少なくとも1
種が配合された感圧性接着剤組成物が開示され、該エポ
キシシランとしてγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシランの使用が記載されており、又、特開昭61−7
369号公報では、エポキシ基と反応可能な水酸基を有
するアクリル系樹脂にエポキシ基含有シラン化合物を配
合した粘着剤組成物、特開平1−158087号公報で
は、イソシアネート基と反応可能なエチレン性不飽和モ
ノマーと共重合してなるアクリル系樹脂にイソシアネー
ト基含有有機ケイ素化合物を配合した粘着剤組成物等が
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシランを用いた特公昭
62−30233号公報開示の技術では、後述の比較例
3に示されるようにアクリル系重合体とシラン系化合物
との結合力が弱いために接着力の向上は少なく、又、凝
集力等の経時的変化の小さい粘着剤組成物を得るという
点ではまだまだ満足のいくものではない。又、特開昭6
1−7369号公報開示の技術においては、グリシジル
基と水酸基含有アクリル系樹脂との反応が遅く、常温で
は硬化し難いのが欠点であり、仮に硬化を促進させるた
めに塩基性触媒を使用すると耐水性及び耐湿性が極端に
低下してしまう。
【0005】更に、特開平1−158087号公報開示
技術においては、上記の常温硬化性が改善され、経時的
にも耐水性、耐湿性の低下しない粘着剤組成物が得られ
ているものの、より粘着力が要求される曲面の被着体、
例えば、被着体として曲面が選ばれるラベル用途や光学
用途(光学フィルムとガラス基材の接着用途)における
フィルム型液晶あるいは曲面を有する液晶表示体等の曲
面部分への粘着性能については、上記公報も含めて、何
ら考慮されておらず、延いては該粘着剤組成物の使用用
途にも制約を受けることになる。この点について本発明
者等が詳細に検討した結果、粘着剤用途の多様化を考え
ると、上記技術では充分な粘着性は得られず、充分とい
えるほど満足した粘着剤組成物を得るにはまだまだ改良
の余地が残されている。
【0006】そこで上述の背景に基づき、高温下又は高
温高湿下においても凝集力及び接着力の経時変化が小さ
く、かつ、被着体として曲面が選ばれるラベル用途や曲
面を有するフィルム型液晶あるいは液晶表示体等の曲面
の被着体への粘着力(曲面接着力)にも優れた粘着剤組
成物の開発が望まれている。特に、偏光板、位相差板、
楕円偏光板等の光学用途においてはその適用頻度も高
く、かかる粘着剤組成物が大いに活用され得る状況にあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかるに、本発明者等は
かかる課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、アクリ
ル系樹脂中に、硬化剤及び、エポキシ基とエトキシ基の
両方を有するシラン系化合物を配合させてなる粘着剤組
成物が、上記課題を解決することを見いだし本発明を完
成した。
【0008】本発明の最大の特徴は、アクリル系樹脂中
に硬化剤、特にイソシアネート系化合物と、エポキシ基
とエトキシ基の両方を有するシラン系化合物を配合した
点にあり、特に該シラン系化合物として、γ−グリシド
キシプロピルトリエトキシシラン及び/又はγ−グリシ
ドキシプロピルメチルジエトキシシランを用いるとき、
高温又は高温高湿下でも経時変化の小さい非常に優れた
凝集力、接着力あるいは曲面接着力を顕著に示すもので
ある。又、本発明の粘着剤組成物は、偏光フィルム、位
相差フィルム等の光学用途において、ガラス基材との接
着に用いることにより、耐久性に優れ、光学特性変化の
小さい光学積層体を提供することができる。
【0009】以下、本発明について具体的に説明する。
本発明のアクリル系樹脂の構成成分としては、ガラス転
移温度の低く柔らかいモノマー成分やガラス転移温度の
高く硬いコモノマー成分、更に少量の官能基含有モノマ
ー成分が挙げられる。
【0010】前記の主モノマー成分としては、アクリル
酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリ
ル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸シクロヘキシル等
のアルキル基の炭素数2〜12程度のアクリル酸アルキ
ルエステルやメタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イ
ソブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリ
ル酸ラウリル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸シ
クロヘキシル等のアルキル基の炭素数4〜12程度のメ
タクリル酸アルキルエステル等が挙げられ、前記のコモ
ノマー成分としては、アクリル酸メチルやメタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル等
のアルキル基の炭素数1〜3のメタクリル酸アルキルエ
ステル、酢酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、スチレン等が挙げられる。又、アルキル基が芳
香環基、複素環基、ハロゲン原子等で置換されているア
クリル酸アルキルエステルやメタクリル酸アルキルエス
テル等、一般にアクリル系樹脂の合成に用いられるモノ
マーを、本発明の粘着剤アクリル系樹脂の合成にも用い
ることもできる。
【0011】前記以外に官能基含有モノマー成分として
は、例えばカルボキシル基含有モノマーとして、アクリ
ル酸、メタクリル酸、クロトン酸等のモノカルボン酸、
マレイン酸、フマール酸、シトラコン酸、グルタコン
酸、イタコン酸等の多価カルボン酸、及びこれらの無水
物等があり、ヒドロキシル基含有モノマーとして、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート等やN−メチロールアクリルアミ
ド、アリルアルコール等がある。
【0012】3級アミノ基含有モノマーとしては、ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピ
ル(メタ)アクリルアミド等があり、アミド基、N−置
換アミド基含有モノマーとしては、(メタ)アクリルア
ミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル
(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル(メタ)
アクリルアミド、N−プロポキシメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−tert−ブチルアクリルアミド、N−オクチ
ルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド等があ
る。ニトリル基含有モノマーとしては、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、クロトノニトリル、フマロニ
トリル等がある。その他、リン酸系のアクリレート等も
挙げられる。
【0013】かかる官能基含有モノマー成分のうちで、
特にカルボキシル基含有モノマーの使用が好ましい。か
かる主モノマー成分の含有量は、他に含有させるコモノ
マー成分や官能基含有モノマー成分の種類や含有量によ
り一概には規定できないが、一般的には上記主モノマー
を50重量%以上含有させることが好ましい。本発明の
アクリル系樹脂は主モノマー、コモノマー、更に必要に
応じて官能基含有モノマーを有機溶剤中でラジカル共重
合させる如き、当業者周知の方法によって容易に製造さ
れる。
【0014】前記重合に用いられる有機溶剤としては、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のエステル類、n−プロピルアルコー
ル、iso−プロピルアルコール等の脂肪族アルコール
類、メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン類等が挙げられ
る。前記ラジカル重合に使用する重合触媒としては、通
常のラジカル重合触媒であるアゾビスイソブチロニトリ
ル、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオ
キサイド、クメンハイドロパーオキサイド等が具体例と
して挙げられる。
【0015】本発明では、上述したように上記アクリル
系樹脂に、硬化剤、及びエポキシ基とエトキシ基の両方
を有するシラン系化合物が配合される。該硬化剤として
は、特に制限されることはないがイソシアネート系化合
物、エポキシ系化合物、アルデヒド系化合物、アミン系
化合物、金属塩、金属アルコキシド、金属キレート化合
物、アンモニウム塩及びヒドラジン化合物等が例示され
る。
【0016】硬化剤のうちイソシアネート系化合物とし
ては、トリレンジイソシアネート、水素化トリレンジイ
ソシアネート、トリメチロールプロパンのトリレンジイ
ソシアネートアダクト、トリメチロールプロパンのキシ
リレンジイソシアネートアダクト、トリフェニルメタン
トリイソシアネート、メチレンビス(4−フェニルメタ
ン)トリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート
等、及びこれらのケトオキシムブロック物又はフェノー
ルブロック物、あるいはイソシアヌレート等が挙げられ
る。
【0017】エポキシ系化合物としては、ビスフェノー
ルA・エピクロルヒドリン型のエポキシ樹脂、エチレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、グリセリンジ又はトリグリ
シジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジ
ルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエ
ーテル、ジグリシジルアニリン、ジグリシジルアミン、
N,N,N′,N′−テトラグリシジルm−キシレンジ
アミン、1,3−ビス(N,N′−ジグリシジルアミノ
メチル)シクロヘキサン等が挙げられる。
【0018】アルデヒド系化合物としては、グリオキザ
ール、マロンジアルデヒド、スクシンジアルデヒド、マ
レインジアルデヒド、グルタルジアルデヒド、ホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド等が挙
げられる。アミン化合物としては、ヘキサメチレンジア
ミン、トリエチルジアミン、ポリエチレンイミン、ヘキ
サメチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チルテトラミン、イソフォロンジアミン、アミノ樹脂、
メラミン樹脂等が挙げられる。
【0019】金属塩としては、アルミニウム、鉄、銅、
亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモン、マグネシ
ウム、バナジウム、クロム、ジルコニウム等の多価金属
の塩化物、臭化物、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩等の塩、例
えば塩化第二銅、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化
第二スズ、塩化亜鉛、塩化ニッケル、塩化マグネシウ
ム、硫酸アルミニウム、酢酸銅、酢酸クロム等が挙げら
れる。金属アルコキシドとしては、テトラエチルチタネ
ート、テトラエチルジルコネート、アルミニウムイソプ
ロピオネート等が挙げられる。
【0020】金属キレート化合物としては、アルミニウ
ム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモ
ン、マグネシウム、バナジウム、クロム、ジルコニウム
等の多価金属のアセチルアセトンやアセト酢酸エステル
配位化合物等が挙げられる。アンモニウム塩としては、
塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモニウ
ム、プロピオン酸アンモニウム等が挙げられる。ヒドラ
ジン化合物としては、ヒドラジン、ヒドラジンヒドラー
ト、及びそれらの塩基塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機塩
類、ギ酸、シュウ酸等の有機酸塩類が挙げられる。
【0021】本発明では、上記硬化剤のなかでも、イソ
シアネート系化合物が好ましく、特にそのなかでも、ト
リメチロールプロパンのトリレンジイソシアネートアダ
クトが最も有効である。かかる硬化剤の添加量はアクリ
ル系樹脂100重量部に対して0.01〜10重量部、
好ましくは0.1〜7重量部、更に好ましくは0.3〜
5重量部である。かかる添加量が0.01重量部未満で
は、硬化が充分になされず、高温の条件下では不良とな
り、一方10重量部を越えると硬化が促進され過ぎて接
着力が低下し好ましくない。
【0022】又、上記エポキシ基とエトキシ基の両方を
有するシラン系化合物としては、γ−グリシドキシプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメ
チルジエトキシシラン、β−(3,4エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリエトキシシラン、β−3,4(エポ
キシシクロヘキシル)エチルメチルジエトキシシラン等
が挙げられるが、なかでもγ−グリシドキシプロピルト
リエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
エトキシシランが特に好ましく、それぞれ単独又は併用
してもよい。
【0023】本発明では、必要に応じて上記シラン系化
合物の他に、アクリル系シラン、メルカプト系シラン、
水酸基系シラン等の他のシラン系化合物を併用すること
も可能である。
【0024】かかるシラン系化合物の添加量について
は、アクリル系樹脂100重量部に対して0.0001
〜10重量部、好ましくは0.0005〜7重量部、更
に好ましくは0.001〜5重量部であり、かかる添加
量が0.0001重量部未満では添加の効果が得られ
ず、10重量部を越えるとポリマー強度が低下し、本発
明の優れた接着力、凝集力を示さない。
【0025】又、前記アクリル系樹脂、硬化剤、エポキ
シ基とエトキシ基の両方を有するシラン系化合物の配合
方法については、特に制限はなく一括仕込みや、上記ア
クリル系樹脂、硬化剤、シラン系化合物を予め任意に複
数を混合して、残る成分を後から混合してもよい。
【0026】かくして本発明の粘着剤組成物は、高温下
又は高温高湿下においても凝集力及び接着力の経時変化
が小さく、かつ、本発明特有の曲面接着力にも優れた効
果を示す粘着剤組成物である。かかる粘着剤組成物の使
用については、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケ
トン、アセトン等の有機溶剤に溶解したものを基材又は
剥離フィルム等のフィルムに塗布した後、30〜170
℃、好ましくは40〜150℃の乾燥温度で乾燥して硬
化され、その粘着特性が得られる。
【0027】そして、該粘着剤組成物は、粘着テープ、
粘着シート等の各種粘着用途として有効に用いられ、更
に各種基材に貼り合わされる。基材は特に限定されない
が、ステンレス板、アルミニウム板、鋼板、銅板等をは
じめとするあらゆる材質の金属板、ポリエチレン板、ポ
リプロピレン板、メラミン板、フェノール板等の合成樹
脂化粧板、合板、単板、ガラス板等のいわゆる板状物の
他、棒状物、陶器や各種成形物の表面に貼り合わすこと
ができる。
【0028】又、本発明の粘着剤組成物は、基材、特に
ガラス基材と光学フィルムとの接着において非常に優れ
た効果を示す。即ち、該粘着剤組成物を用いることによ
り、高温、高温高湿環境下での使用において、粘着剤層
の発泡や剥離等の外観欠点が発生せず、耐熱性、耐湿熱
性に優れ、更に光学特性についても優れた光学積層体を
得ることができる。
【0029】本発明に用いる光学フィルムとしては、光
学特性を有するフィルムであれば特に限定されないが、
偏光フィルム、位相差フィルム、楕円偏光フィルム等の
使用が好ましく、これらの光学フィルムとガラス基板の
接着に本発明の粘着剤組成物を用いることにより、耐熱
性、耐湿熱性及び光学特性に優れた光学フィルム/ガラ
ス基板の光学積層体が得られるのである。尚、本発明で
は、主として偏光フィルム、位相差フィルム、楕円偏光
フィルム等の光学フィルムには保護層を設けるが、特に
断りのない限り、ここでは保護層の有無にかかわらず光
学フィルムと称する。
【0030】以下、光学積層体について詳述する。本発
明では、例えば、主としてポリビニルアルコール系偏光
フィルムを基材とし、これに必要に応じ保護層を設けた
偏光板、あるいはポリビニルアルコール系やポリカーボ
ネート系の位相差フィルムを基材とし、これに必要に応
じ保護層を設けた位相差板、更には偏光フィルムと位相
差フィルムを組み合わせた楕円偏光板等に、粘着剤層及
び剥離フィルムを付加するのである。粘着剤層及び剥離
フィルムを付加する方法としては、剥離フィルムの上に
粘着剤層を設け、その上に光学フィルムを貼り合わせる
方法、あるいは逆に光学フィルムの上に粘着剤層を設
け、その上に剥離フィルムを貼り合わせる方法が通常取
られる。
【0031】このようにして得られた粘着剤層を有する
光学フィルムは使用時に適当に切断され、剥離フィルム
を剥がし、相手基材であるガラスあるいは他の基材と貼
り合わせ、液晶表示素子、防眩用あるいはサングラスと
して用いられる。又、前記粘着剤層を有する光学フィル
ムは、更に反射板及び/又は半透明層を設けることによ
り、反射型あるいは半透過型の液晶表示板に使用され
る。この反射板としては通常アルミニウム、銀等の箔、
板が使用される。又、半透明層としては反射型及び透過
型の両方に使用可能となるべく反射率と透過率が選ば
れ、適宜材料は選択される。
【0032】位相差フィルムには、特に制限されること
なくポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリエ
ステル、ポリアリレート、ポリイミド、ポリオレフィ
ン、ポリスチレン、ポリサルホン、ポリエーテルサルホ
ン、ポリビニリデンフルオライド/ポリメチルメタアク
リレート、液晶ポリマー、トリアセチルセルロース系樹
脂、環状ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物、ポリ塩化ビニル等が採用されるが、主とし
てポリカーボネート、ポリビニルアルコール系樹脂フィ
ルムが用いられる。ポリビニルアルコール系樹脂として
は通常酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン化し
て製造されるが、少量の不飽和カルボン酸(塩、エステ
ル、アミド、ニトリル等を含む)、オレフィン類、ビニ
ルエーテル類、不飽和スルホン酸塩等、酢酸ビニルと共
重合可能な成分を含有していても良い。又、ポリビニル
アルコールを酸の存在下でアルデヒド類と反応させた、
例えばポリブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂
等のいわゆるポリビニルアセタール樹脂及びポリビニル
アルコール誘導体が挙げられる。平均重合度は500〜
10000、ケン化度は80〜100モル%のもので、
1.01〜4倍程度に一軸延伸されたものであることが
望ましい。
【0033】一方、偏光フィルムには平均重合度が15
00〜10000、ケン化度が85〜100モル%の上
記ポリビニルアルコール系樹脂を原反フィルムとして、
ヨウ素−ヨウ化カリの水溶液あるいは二色性染料により
染色された一軸延伸フィルム(2〜10倍、好ましくは
3〜7倍程度の延伸倍率)が用いられる。
【0034】保護層としては従来から知られているセル
ロースアセテート系フィルム、アクリル系フィルム、ポ
リエステル系樹脂フィルム、ポリオレフィン系樹脂フィ
ルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリエーテルエー
テルケトン系フィルム、ポリスルホン系フィルム等が挙
げられるが、好適には三酢酸セルロースフィルム等のセ
ルロースアセテート系フィルムが用いられる。更に、必
要に応じて、上記樹脂フィルムにサリチル酸エステル系
化合物、ベンゾフェノール系化合物、ベンゾトリアゾー
ル系化合物、シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯
塩系化合物等の紫外線吸収剤を配合させることも可能で
ある。
【0035】
【作用】本発明の粘着剤組成物は、アクリル系樹脂中
に、硬化剤、特にイソシアネート系化合物及びエポキシ
基とエトキシ基の両方を有するシラン系化合物を配合さ
せてなるために、高温下又は高温高湿下でも凝集力及び
接着力の経時変化が小さく、かつ、曲面接着力にも優れ
た効果を示し、又、光学フィルムと基材との接着に用い
た場合、粘着剤の発泡や剥離を起こさないといった耐久
性に優れるばかりでなく、高温、高湿環境下で長時間放
置してもその光学特性が低下しないといった効果も発揮
する。かかる特性を利用して液晶表示体の用途に用いら
れ、特に車両用途、各種工業計器類、家庭用電化製品の
表示等に有用である。
【0036】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。尚、実施例中「部」、「%」とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。 実施例1 アクリル酸n−ブチル:アクリル酸=95:5(重量
比)の配合物を重合開始剤としての過酸化ベンゾイルを
0.1部添加してトルエン中で重合し、共重合物溶液を
得た。該共重合物溶液に、該共重合物溶液の固形分10
0部に対して、イソシアネート系化合物としてコロネー
トL(日本ポリウレタン社製)1部、γ−グリシドキシ
プロピルトリエトキシシラン1.0部を添加し、充分混
合して粘着剤組成物を得た。得られた粘着剤組成物につ
いて、接着力、凝集力及び曲面接着力の評価を行った。
尚、接着力、凝集力及び曲面接着力の評価方法は下記に
示す通りである。
【0037】(接着力)上記粘着剤組成物をトルエンに
溶解した後、ポリエチレンテレフタレートフィルムに塗
工し、100℃で2分間乾燥し、これをJIS Z 0
237に準じた手動ローラで3往復してガラス板(サイ
ズ:幅25mm、長さ180mm)に圧着した。該サン
プルをオートクレーブ処理(50℃、15分、5kg/
cm2)し、60℃で12時間熱処理し、20℃65%
RHの条件下で1時間放置した後、JIS B 772
1に準じた装置により、JIS Z 0237に準じた
90度引きはなし法で測定した(kg/25mm)。引
き上げる速度は200mm/minであった。
【0038】(凝集力)上記と同様に粘着剤組成物を塗
工したポリエチレンテレフタレートフィルム(サイズ:
幅25mm、長さ150mm)をガラス板(サイズ:幅
40mm、長さ80mm)にJIS Z 0237に準
じた手動ローラで3往復して圧着した。該サンプルをオ
ートクレーブ処理(50℃、15分、5kg/cm2
し、20℃、65%RHの条件下で1時間放置した後、
端部に1kgの荷重をかけ、JIS Z 0237に準
じて測定し、70℃で48時間後のずれの大きさ(m
m)を測定し、下記の基準で評価した。 ◎・・・0〜0.5未満(mm) ○・・・0.5〜5.0未満(mm) △・・・5.0〜10.0未満(mm) ×・・・10.0以上(mm)
【0039】(曲面接着力)30mmφのガラス製円筒
の曲面に幅25mm、長さ66mmの上記同様の試験片
を円筒の自重(200g)を利用して貼り付けて、オー
トクレーブ処理(50℃、15分、5kg/cm2
し、40℃、24時間放置して更に40℃、95%RH
の条件下24時間放置した後の剥がれの大きさ(mm)
を測定し、下記の基準により評価した。 ◎・・・0〜0.5未満(mm) ○・・・0.5〜5.0未満(mm) △・・・5.0〜10.0未満(mm) ×・・・10.0以上(mm)
【0040】又、得られた粘着剤組成物を厚さ1.1m
mのガラス板上にアプリケーターを用いて乾燥後の厚み
が25μmとなるように塗布し、100℃2分間乾燥し
て粘着性板を得、一方、膜厚30μmのポリビニルアル
コール偏光フィルム(平均重合度1700、平均ケン化
度99モル%、4倍延伸)の両側を厚さ80μmの三酢
酸セルロースフィルムで積層した偏光板(ポリビニルア
ルコール偏光フィルムの延伸軸方向を45度傾けて15
0mm×200mmに切断)を作製し、この片面に上記
粘着性板を積層し、ローラーで押圧してガラス積層偏光
板を製造した。該偏光板の耐熱(90℃、500時
間)、耐湿熱(60℃×90%RH、500時間)試験
を行い、外観変化及び光学特性変化を評価した。
【0041】尚、偏光板の光学特性については単体透過
率τ(%)及び偏光度V(%)を測定した。ここで、本
発明でいう偏光度は [(H11−H1)/(H11+H1)]1/2×100(%) で示され、H11は2枚の偏光フィルムサンプルの重ね合
わせ時において、偏光フィルムの配向方向が同一方向に
なるように重ね合わせた状態で分光光度計を用いて測定
した透過率(%)、H1は2枚のサンプルの重ね合わせ
時において、偏光フィルムの配向方向が互いに直交する
方向になるように重ね合わせた状態で測定した透過率
(%)である。
【0042】同様に位相差フィルム(平均重合度170
0、平均ケン化度97モル%、1.1倍延伸のポリビニ
ルアルコールフィルム、膜厚50μm)についても、位
相差フィルムの両側に厚さ80μmの三酢酸セルロース
フィルムを積層した位相差板(ポリビニルアルコールフ
ィルムの延伸軸方向を45度傾けて150mm×200
mmに切断)を作製し、この片面に上記粘着性板を積層
し、ローラーで押圧してガラス積層位相差板を製造し
た。該位相差板の耐熱(70℃、500時間)、耐湿熱
(40℃×95%RH、500時間)試験を行い、外観
変化及び光学特性変化を評価した。
【0043】尚、位相差板の光学特性についてはレター
デーション値(RD)を測定した。位相差フィルムにお
けるレターデーション値(RD)とは、主延伸方向(M
D方向)及びこれに垂直な方向(TD方向)における屈
折率(IIMD−IITD)と位相差フィルムの厚さ(d)との
積で定義され、バビネ型コンペンサーター付の偏光顕微
鏡(ニコンPOH−1型)を用い補償法にて測定した
(光源は白色光)。
【0044】更に、三酢酸セルロースフィルム/偏光フ
ィルム/三酢酸セルロースフィルム/粘着剤層/三酢酸
セルロースフィルム/位相差フィルム/三酢酸セルロー
スフィルム/粘着剤層からなる構成をもった楕円偏光板
についても、耐熱(70℃、500時間)、耐湿熱(4
0℃×95%RH、500時間)試験を行い、外観変化
を評価した。
【0045】評価基準は以下の通りである。 (外観変化)目視により耐久試験後、粘着剤の発泡、剥
離の発生を観察した。 変化無し ・・・○ 発泡、剥離有り・・・× (光学特性変化)偏光板については、耐久試験前後の単
体透過率τ(%)及び偏光度V(%)の差により評価し
た。絶対値で5%以下であることが望まれる。位相差板
については、耐久試験前後のRD値の差により評価し
た。絶対値で30nm以下であることが望まれる。
【0046】実施例2 実施例1において、γ−グリシドキシプロピルトリエト
キシシランをγ−グリシドキシプロピルメチルジエキシ
シランに代えた以外は同様に行い、得られた粘着剤組成
物について実施例1と同様に接着力、凝集力及び曲面接
着力を評価した。又、該粘着剤組成物を用いて実施例1
と同様にして得られる偏光板、位相差板、楕円偏光板に
ついても上記方法により外観変化及び光学特性変化を評
価した。
【0047】実施例3 実施例1において、γ−グリシドキシプロピルトリエト
キシシランをβ−(3,4エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリエトキシシランに代えた以外は同様に行い、得
られた粘着剤組成物について実施例1と同様に接着力、
凝集力及び曲面接着力を評価した。又、該粘着剤組成物
を用いて実施例1と同様にして得られる偏光板、位相差
板、楕円偏光板についても上記方法により外観変化及び
光学特性変化を評価した。
【0048】実施例4 実施例1において、コロネートL(日本ポリウレタン社
製)をコロネートL及びコロネートHL(日本ポリウレ
タン社製)の混合物(L:HL=1:1)に代えた以外
は同様に行い、得られた粘着剤組成物について実施例1
と同様に接着力、凝集力及び曲面接着力を評価した。
又、該粘着剤組成物を用いて実施例1と同様にして得ら
れる偏光板、位相差板、楕円偏光板についても上記方法
により外観変化及び光学特性変化を評価した。
【0049】実施例5 実施例1において、コロネートL(日本ポリウレタン社
製)をメラミン樹脂スーパーベッカミンJ−820−6
0(大日本インキ化学工業)に代えた以外は同様に行
い、得られた粘着剤組成物について実施例1と同様に接
着力、凝集力及び曲面接着力を評価した。又、該粘着剤
組成物を用いて実施例1と同様にして得られる偏光板、
位相差板、楕円偏光板についても上記方法により外観変
化及び光学特性変化を評価した。
【0050】比較例1 実施例1において、γ−グリシドキシプロピルトリエト
キシシランを添加しなかった以外は同様に行い、得られ
た粘着剤組成物について実施例1と同様に接着力、凝集
力及び曲面接着力を評価した。又、該粘着剤組成物を用
いて実施例1と同様にして得られる偏光板、位相差板、
楕円偏光板についても上記方法により外観変化及び光学
特性変化を評価した。
【0051】比較例2 実施例1において、コロネートL(日本ポリウレタン社
製)を添加しなかった以外は同様に行い、得られた粘着
剤組成物について実施例1と同様に接着力、凝集力及び
曲面接着力を評価した。又、該粘着剤組成物を用いて実
施例1と同様にして得られる偏光板、位相差板、楕円偏
光板についても上記方法により外観変化及び光学特性変
化を評価した。
【0052】比較例3 実施例1において、γ−グリシドキシプロピルトリエト
キシシランをγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ランに代えた以外は同様に行い、得られた粘着剤組成物
について実施例1と同様に接着力、凝集力及び曲面接着
力を評価した。又、該粘着剤組成物を用いて実施例1と
同様にして得られる偏光板、位相差板、楕円偏光板につ
いても上記方法により外観変化及び光学特性変化を評価
した。
【0053】比較例4 実施例1において、γ−グリシドキシプロピルトリエト
キシシランをγ−メタクリロキシプロピルトリエトキシ
シランに代えた以外は同様に行い、得られた粘着剤組成
物について実施例1と同様に接着力、凝集力及び曲面接
着力を評価した。又、該粘着剤組成物を用いて実施例1
と同様にして得られる偏光板、位相差板、楕円偏光板に
ついても上記方法により外観変化及び光学特性変化を評
価した。
【0054】比較例5 実施例1のアクリル系共重合物100部にトリメトキシ
シランプロピルイソシアネート1.0部を添加して粘着
剤組成物を得、得られた粘着剤組成物について実施例1
と同様に接着力、凝集力及び曲面接着力を評価した。
又、該粘着剤組成物を用いて実施例1と同様にして得ら
れる偏光板、位相差板、楕円偏光板についても上記方法
により外観変化及び光学特性変化を評価した。実施例、
比較例のそれぞれの評価結果は表1〜4にまとめて示
す。
【0055】
【表1】 粘 着 物 性 接着力 凝集力 曲面接着力 (kg/25mm) 実施例1 1.2 ○ ◎ 〃 2 1.0 ○ ◎ 〃 3 1.1 ○ ◎ 〃 4 1.1 ○ ◎ 〃 5 1.1 ○ ◎ 比較例1 0.8 × × 〃 2 0.9 × × 〃 3 1.2 △ △ 〃 4 1.1 × × 〃 5 1.0 × ×
【0056】
【表2】 (外観変化) 偏光板 位相差板 楕円偏光板 耐熱 耐湿熱 耐熱 耐湿熱 耐熱 耐湿熱 試験後 試験後 試験後 試験後 試験後 試験後 実施例1 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 〃 2 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 〃 3 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 〃 4 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 〃 5 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 比較例1 × × × × × × 〃 2 × × × × × × 〃 3 × × × × × × 〃 4 × × × × × × 〃 5 × × × × × ×
【0057】
【表3】 (光学特性) 耐熱 耐熱 耐湿熱 耐湿熱 試験前 試験後 試験前 試験後 実施例1 偏光板 τ 40.0 40.5 40.0 41.0 V 99.9 99.9 99.9 99.8 位相差板 RD 401 410 402 398 〃 2 偏光板 τ 39.8 40.2 39.9 40.5 V 99.9 99.9 99.9 99.2 位相差板 RD 399 411 403 393 〃 3 偏光板 τ 40.1 40.3 40.2 40.9 V 99.9 99.9 99.9 99.9 位相差板 RD 402 407 400 395 〃 4 偏光板 τ 40.3 40.5 40.2 40.8 V 99.9 99.9 99.9 99.9 位相差板 RD 406 407 399 389 〃 5 偏光板 τ 40.2 40.4 40.4 40.9 V 99.9 99.9 99.9 99.9 位相差板 RD 405 408 399 390 注)τ:単体透過率(%) V:偏光度(%) RD:レターデーション値(nm)
【0058】
【表4】 (光学特性) 耐熱 耐熱 耐湿熱 耐湿熱 試験前 試験後 試験前 試験後 比較例1 偏光板 τ − 測定不能 − 測定不能 V − 〃 − 〃 位相差板 RD − 〃 − 〃 〃 2 偏光板 τ − 〃 − 〃 V − 〃 − 〃 位相差板 RD − 〃 − 〃 〃 3 偏光板 τ − 〃 − 〃 V − 〃 − 〃 位相差板 RD − 〃 − 〃 〃 4 偏光板 τ − 〃 − 〃 V − 〃 − 〃 位相差板 RD − 〃 − 〃 〃 5 偏光板 τ − 〃 − 〃 V − 〃 − 〃 位相差板 RD − 〃 − 〃 注)τ:単体透過率(%) V:偏光度(%) RD:レターデーション値(nm) 尚、比較例1〜5については、耐久試験後には発泡、剥
離を起こすため光学特性を測定することはできなかった
ため、試験前の測定値は敢えて記さなかった。
【0059】
【発明の効果】本発明の粘着剤組成物は、高温下又は高
温高湿下でも凝集力及び接着力の経時変化が小さく、か
つ、曲面接着力にも優れた効果を示し、又、各種光学フ
ィルムとガラス等の各種基材との接着においては、粘着
剤の発泡や剥離を起こさないといった耐久性に優れるば
かりでなく、高温、高湿環境下で長時間放置してもその
光学特性が低下しないといった効果も奏する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル系樹脂中に、硬化剤及び、エポ
    キシ基とエトキシ基の両方を有するシラン系化合物を配
    合させてなることを特徴とする粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 エポキシ基とエトキシ基の両方を有する
    シラン系化合物が、γ−グリシドキシプロピルトリエト
    キシシラン及び/又はγ−グリシドキシプロピルメチル
    ジエトキシシランであることを特徴とする請求項1記載
    の粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】 エポキシ基とエトキシ基の両方を有する
    シラン系化合物の添加量が、アクリル系樹脂100重量
    部に対して0.0001〜10重量部であることを特徴
    とする請求項1又は2記載の粘着剤組成物。
  4. 【請求項4】 硬化剤がイソシアネート系化合物である
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の粘着剤組成
    物。
  5. 【請求項5】 硬化剤の添加量がアクリル系樹脂100
    重量部に対して0.01〜10重量部であることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の粘着剤組成物。
  6. 【請求項6】 基材と光学フィルムの接着に用いること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の粘着剤組
    成物。
  7. 【請求項7】 光学フィルムが偏光フィルム、位相差フ
    ィルム及び楕円偏光フィルムのいずれかであることを特
    徴とする請求項6記載の粘着剤組成物。
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