JPH10140122A - 粘着剤組成物 - Google Patents
粘着剤組成物Info
- Publication number
- JPH10140122A JPH10140122A JP32105996A JP32105996A JPH10140122A JP H10140122 A JPH10140122 A JP H10140122A JP 32105996 A JP32105996 A JP 32105996A JP 32105996 A JP32105996 A JP 32105996A JP H10140122 A JPH10140122 A JP H10140122A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensitive adhesive
- pressure
- adhesive composition
- group
- compound
- Prior art date
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- Pending
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- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 粘着性及び凝集力に優れ、特に微小凹凸を有
する表面の被着体との接着性に優れた粘着剤組成物を提
供すること。 【解決手段】 (メタ)アクリロイル基を有すると共に
ガラス転移温度が40℃以上で、かつ数平均分子量が2
000〜20000のマクロモノマー(A1)とアクリレ
ートモノマー(A2)を共重合成分とするアクリル系共重
合体(A)及びエポキシ基と反応する官能基を有するシ
ラン系化合物(B)を配合してなる。
する表面の被着体との接着性に優れた粘着剤組成物を提
供すること。 【解決手段】 (メタ)アクリロイル基を有すると共に
ガラス転移温度が40℃以上で、かつ数平均分子量が2
000〜20000のマクロモノマー(A1)とアクリレ
ートモノマー(A2)を共重合成分とするアクリル系共重
合体(A)及びエポキシ基と反応する官能基を有するシ
ラン系化合物(B)を配合してなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリル系粘着剤
組成物に関し、更に詳しくは偏光フィルム等の光学フィ
ルムとガラス基材等との接着性に優れた粘着剤組成物に
関する。
組成物に関し、更に詳しくは偏光フィルム等の光学フィ
ルムとガラス基材等との接着性に優れた粘着剤組成物に
関する。
【0002】
【従来技術】一般に、従来より用いられている粘着剤組
成物あるいは粘着テープ、粘着シート等のその応用物品
は常温において指圧程度の圧力で種々の適用体面に接着
可能であるために、種々の用途に用いられており、最近
では偏光フィルム等の光学フィルムの接着にもアクリル
系粘着剤が多用されているが、その要求性能は年々向上
してきて、高温・高湿条件における耐久性に優れた粘着
剤が要求されている。
成物あるいは粘着テープ、粘着シート等のその応用物品
は常温において指圧程度の圧力で種々の適用体面に接着
可能であるために、種々の用途に用いられており、最近
では偏光フィルム等の光学フィルムの接着にもアクリル
系粘着剤が多用されているが、その要求性能は年々向上
してきて、高温・高湿条件における耐久性に優れた粘着
剤が要求されている。
【0003】例えば、高温・高湿条件における耐久性と
再剥離性を目的として、特開平8−209095号公報
には、(メタ)アクリロイル基を有すると共にガラス転
移温度が40℃以上であり、かつ数平均分子量が200
0〜20000の範囲内にあるマクロモノマーを0.2
〜3重量部含有し、重量平均分子量が50〜200万の
範囲内にあるアクリル系重合体を用いた液晶素子用感圧
接着剤組成物が開示されている。
再剥離性を目的として、特開平8−209095号公報
には、(メタ)アクリロイル基を有すると共にガラス転
移温度が40℃以上であり、かつ数平均分子量が200
0〜20000の範囲内にあるマクロモノマーを0.2
〜3重量部含有し、重量平均分子量が50〜200万の
範囲内にあるアクリル系重合体を用いた液晶素子用感圧
接着剤組成物が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
液晶素子用感圧接着剤組成物は、高温・高湿条件におけ
る耐久性や再剥離性等には優れているものの、表面に微
小凹凸を有する被着体に対する接着性についてはまだま
だ改善の余地が残るところで、特に偏光フィルム等の光
学フィルムとガラス基材との接着において、かかるガラ
ス表面が平滑性に劣る場合や意匠的に表面に凹凸が設け
られた場合(例えば、表示の枠,文字,キャラクター,
パターン等がガラス表面に印刷等で設けられている場合
など)などは、被着面が表面粗さ数μm或いは数十μm
の高さの凹凸を有するという微小凹凸粗面になり、接着
性が低下する恐れがあり、本発明者の検討では、かかる
液晶素子用感圧接着剤組成物では、表面凹凸の激しい被
着体に対する接着性については、まだまだ改善の余地が
あることが判明した。
液晶素子用感圧接着剤組成物は、高温・高湿条件におけ
る耐久性や再剥離性等には優れているものの、表面に微
小凹凸を有する被着体に対する接着性についてはまだま
だ改善の余地が残るところで、特に偏光フィルム等の光
学フィルムとガラス基材との接着において、かかるガラ
ス表面が平滑性に劣る場合や意匠的に表面に凹凸が設け
られた場合(例えば、表示の枠,文字,キャラクター,
パターン等がガラス表面に印刷等で設けられている場合
など)などは、被着面が表面粗さ数μm或いは数十μm
の高さの凹凸を有するという微小凹凸粗面になり、接着
性が低下する恐れがあり、本発明者の検討では、かかる
液晶素子用感圧接着剤組成物では、表面凹凸の激しい被
着体に対する接着性については、まだまだ改善の余地が
あることが判明した。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者はかか
る課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、(メタ)ア
クリロイル基を有すると共にガラス転移温度が40℃以
上で、かつ数平均分子量が2000〜20000のマク
ロモノマー(A1)とアクリレートモノマー(A2)を共重
合したアクリル系共重合体(A)及びエポキシ基と反応
する官能基を有するシラン系化合物(B)を配合してな
る粘着剤組成物が、上記の如き表面が微小凹凸を有する
被着体に対しても良好な接着性を有し、更に耐久性が良
好であることを見いだし本発明を完成した。
る課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、(メタ)ア
クリロイル基を有すると共にガラス転移温度が40℃以
上で、かつ数平均分子量が2000〜20000のマク
ロモノマー(A1)とアクリレートモノマー(A2)を共重
合したアクリル系共重合体(A)及びエポキシ基と反応
する官能基を有するシラン系化合物(B)を配合してな
る粘着剤組成物が、上記の如き表面が微小凹凸を有する
被着体に対しても良好な接着性を有し、更に耐久性が良
好であることを見いだし本発明を完成した。
【0006】本発明の粘着剤組成物は、上記の如く(メ
タ)アクリロイル基を有すると共にガラス転移温度が4
0℃以上で、かつ数平均分子量が2000〜20000
のマクロモノマー(A1)とアクリレートモノマー(A2)
を共重合したアクリル系共重合体(A)及びエポキシ基
と反応する官能基を有するシラン系化合物(B)を配合
することを最大の特徴とするもので、更にはエポキシ基
を少なくとも2個以上有する化合物(C)、アミン系化
合物(但しシラン系化合物は除く)(D)、架橋助剤
(E)等を配合することにより本発明の効果をより顕著
に発揮することができるもので、特に偏光フィルム等の
光学フィルムとガラス基材との接着に有用である。
タ)アクリロイル基を有すると共にガラス転移温度が4
0℃以上で、かつ数平均分子量が2000〜20000
のマクロモノマー(A1)とアクリレートモノマー(A2)
を共重合したアクリル系共重合体(A)及びエポキシ基
と反応する官能基を有するシラン系化合物(B)を配合
することを最大の特徴とするもので、更にはエポキシ基
を少なくとも2個以上有する化合物(C)、アミン系化
合物(但しシラン系化合物は除く)(D)、架橋助剤
(E)等を配合することにより本発明の効果をより顕著
に発揮することができるもので、特に偏光フィルム等の
光学フィルムとガラス基材との接着に有用である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明のアクリル系共重合体(A)は、少なく
とも、(メタ)アクリロイル基を有すると共にガラス転
移温度が40℃以上で、かつ数平均分子量が2000〜
20000のマクロモノマー(A1)とアクリレートモノ
マー(A2)の2種類以上のモノマーを共重合したアクリ
ル系の共重合体で、かかる(メタ)アクリロイル基を有
すると共にガラス転移温度が40℃以上で、かつ数平均
分子量が2000〜20000のマクロモノマー(A1)
としては、上記の特開平8−209095号公報に示さ
れるものを用いることができ、メチルメタクリレート、
イソブチルメタクリレート、スチレンまたはアクリロニ
トリルなどの重合体の末端に(メタ)アクリロイル基が
導入されたマクロモノマー、スチレン/アクリロニトリ
ルの共重合体などの末端に(メタ)アクリロイル基が導
入されたマクロモノマー等を挙げることができ、かかる
マクロモノマーの構造は下記の化1に示されるのが一般
的である。
明する。本発明のアクリル系共重合体(A)は、少なく
とも、(メタ)アクリロイル基を有すると共にガラス転
移温度が40℃以上で、かつ数平均分子量が2000〜
20000のマクロモノマー(A1)とアクリレートモノ
マー(A2)の2種類以上のモノマーを共重合したアクリ
ル系の共重合体で、かかる(メタ)アクリロイル基を有
すると共にガラス転移温度が40℃以上で、かつ数平均
分子量が2000〜20000のマクロモノマー(A1)
としては、上記の特開平8−209095号公報に示さ
れるものを用いることができ、メチルメタクリレート、
イソブチルメタクリレート、スチレンまたはアクリロニ
トリルなどの重合体の末端に(メタ)アクリロイル基が
導入されたマクロモノマー、スチレン/アクリロニトリ
ルの共重合体などの末端に(メタ)アクリロイル基が導
入されたマクロモノマー等を挙げることができ、かかる
マクロモノマーの構造は下記の化1に示されるのが一般
的である。
【0008】
【化1】
【0009】上記化1において、RはCH3またはHを
表し、「−□−□−□−□・・・」は、メチルメタクリ
レートから誘導される繰り返し単位を主構成単位とする
(共)重合体ユニット、又はイソブチルアクリレートか
ら誘導される繰り返し単位を主構成単位とする(共)重
合体ユニット、又はスチレンから誘導される繰り返し単
位を主構成単位とする(共)重合体ユニット、またはア
クリロニトリルから誘導される繰り返し単位を主構成単
位とする(共)重合体ユニット、又はスチレンから誘導
される繰り返し単位とアクリロニトリルから誘導される
繰り返し単位とを主構成単位とすると共重合体ユニット
を表す。また、Xは二価の結合基を表す。
表し、「−□−□−□−□・・・」は、メチルメタクリ
レートから誘導される繰り返し単位を主構成単位とする
(共)重合体ユニット、又はイソブチルアクリレートか
ら誘導される繰り返し単位を主構成単位とする(共)重
合体ユニット、又はスチレンから誘導される繰り返し単
位を主構成単位とする(共)重合体ユニット、またはア
クリロニトリルから誘導される繰り返し単位を主構成単
位とする(共)重合体ユニット、又はスチレンから誘導
される繰り返し単位とアクリロニトリルから誘導される
繰り返し単位とを主構成単位とすると共重合体ユニット
を表す。また、Xは二価の結合基を表す。
【0010】本発明において、このようなマクロモノマ
ーは、そのガラス転移温度(Tg)が40℃以上である
ことが必要であり、更にこのガラス転移温度(Tg)が
40〜150℃にあることが好ましい。このガラス転移
温度(Tg)が40℃より低いと、充分な接着力が得ら
れず、接着耐久性に劣る。
ーは、そのガラス転移温度(Tg)が40℃以上である
ことが必要であり、更にこのガラス転移温度(Tg)が
40〜150℃にあることが好ましい。このガラス転移
温度(Tg)が40℃より低いと、充分な接着力が得ら
れず、接着耐久性に劣る。
【0011】また、このマクロモノマーの数平均分子量
は、2000〜20000であることが必要であり、さ
らにこの数平均分子量が2000〜10000であるこ
とが好ましい。数平均分子量が2000未満では、充分
な接着力が得らず、接着耐久性に劣り、逆に20000
を越えると、粘着剤組成物の粘度が上昇して作業性等が
低下して不適である。
は、2000〜20000であることが必要であり、さ
らにこの数平均分子量が2000〜10000であるこ
とが好ましい。数平均分子量が2000未満では、充分
な接着力が得らず、接着耐久性に劣り、逆に20000
を越えると、粘着剤組成物の粘度が上昇して作業性等が
低下して不適である。
【0012】このマクロモノマーには、通常その末端に
1個の(メタ)アクリロイル基が導入されており、この
(メタ)アクリロイル基はアルキル(メタ)アクリレート
等と反応性を有するので、この(メタ)アクリロイル基
に結合してマクロモノマーを形成しているセグメント
が、本発明の粘着剤組成物を構成するアクリル系共重合
体中においては側鎖を形成する。
1個の(メタ)アクリロイル基が導入されており、この
(メタ)アクリロイル基はアルキル(メタ)アクリレート
等と反応性を有するので、この(メタ)アクリロイル基
に結合してマクロモノマーを形成しているセグメント
が、本発明の粘着剤組成物を構成するアクリル系共重合
体中においては側鎖を形成する。
【0013】このようなマクロモノマーを製造する方法
に特に制限はなく、例えば、マクロモノマーのポリマ
ー連鎖部分を構成するリビングポリマーアニオンをまず
製造し、これにメタクリル酸クロリド等を作用させる方
法、メルカプト酢酸のような連鎖移動剤の存在下に、
メチルメタクリレート等のラジカル重合性モノマーを重
合させ、末端にカルボキシル基を有するオリゴマーを得
た後、メタクリル酸グリシジル等を用いてマクロモノマ
ー化する方法、カルボキシル基を含むアゾ系重合開始
剤の存在下に、メチルメタクリレート等のラジカル重合
性モノマーを重合させ、末端にカルボキシル基を有する
オリゴマーを得た後、メタクリル酸グリシジルでマクロ
モノマー化する方法など、任意の方法でマクロモノマー
を製造することができる。
に特に制限はなく、例えば、マクロモノマーのポリマ
ー連鎖部分を構成するリビングポリマーアニオンをまず
製造し、これにメタクリル酸クロリド等を作用させる方
法、メルカプト酢酸のような連鎖移動剤の存在下に、
メチルメタクリレート等のラジカル重合性モノマーを重
合させ、末端にカルボキシル基を有するオリゴマーを得
た後、メタクリル酸グリシジル等を用いてマクロモノマ
ー化する方法、カルボキシル基を含むアゾ系重合開始
剤の存在下に、メチルメタクリレート等のラジカル重合
性モノマーを重合させ、末端にカルボキシル基を有する
オリゴマーを得た後、メタクリル酸グリシジルでマクロ
モノマー化する方法など、任意の方法でマクロモノマー
を製造することができる。
【0014】上記のような方法を利用してマクロモノマ
ーを製造することにより、上記の化1においてXで表さ
れる二価の結合基として、例えば、下記の化2〜5に示
すような基が導入される。
ーを製造することにより、上記の化1においてXで表さ
れる二価の結合基として、例えば、下記の化2〜5に示
すような基が導入される。
【0015】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【0016】本発明のアクリル系共重合体(A)におい
ては、上記の如き(A1)成分を、通常は0.1〜30重
量%、更には0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量
%共重合していることが好ましく、(A1)成分の共重合
割合が0.1重量%未満では、十分な接着力が得られ
ず、接着耐久性に劣り、逆に30重量%を越えると初期
の密着性が低下して好ましくない。また、アクリル系共
重合体(A)の他の共重合成分であるアクリレートモノ
マー(A2)としては、アクリル酸アルキルエステルとし
て、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸イソブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アク
リル酸ラウリル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸シク
ロヘキシル等のアルキル基の炭素数2〜12程度のアク
リル酸アルキルエステルやメタクリル酸n−ブチル、メ
タクリル酸イソブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ベンジル、メ
タクリル酸シクロヘキシル等のアルキル基の炭素数4〜
12程度のメタクリル酸アルキルエステル等が挙げら
れ、更にはアクリル酸メチルやメタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル等のアルキル
基の炭素数1〜3のメタクリル酸アルキルエステル、酢
酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ス
チレン等が挙げられる。又、アルキル基が芳香環基、複
素環基、ハロゲン原子等で置換されているアクリル酸ア
ルキルエステルやメタクリル酸アルキルエステル等、一
般にアクリル系樹脂の合成に用いられるモノマーを用い
ることもできる。
ては、上記の如き(A1)成分を、通常は0.1〜30重
量%、更には0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量
%共重合していることが好ましく、(A1)成分の共重合
割合が0.1重量%未満では、十分な接着力が得られ
ず、接着耐久性に劣り、逆に30重量%を越えると初期
の密着性が低下して好ましくない。また、アクリル系共
重合体(A)の他の共重合成分であるアクリレートモノ
マー(A2)としては、アクリル酸アルキルエステルとし
て、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸イソブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アク
リル酸ラウリル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸シク
ロヘキシル等のアルキル基の炭素数2〜12程度のアク
リル酸アルキルエステルやメタクリル酸n−ブチル、メ
タクリル酸イソブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ベンジル、メ
タクリル酸シクロヘキシル等のアルキル基の炭素数4〜
12程度のメタクリル酸アルキルエステル等が挙げら
れ、更にはアクリル酸メチルやメタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル等のアルキル
基の炭素数1〜3のメタクリル酸アルキルエステル、酢
酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ス
チレン等が挙げられる。又、アルキル基が芳香環基、複
素環基、ハロゲン原子等で置換されているアクリル酸ア
ルキルエステルやメタクリル酸アルキルエステル等、一
般にアクリル系樹脂の合成に用いられるモノマーを用い
ることもできる。
【0017】また、アクリル系共重合体(A)の共重合
成分としては、上記の(A1)及び(A2)以外のモノマー
として、架橋点などとして機能するものが用いられ、そ
の種類について特に限定はないが、一般には例えば、ア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イ
タコン酸の如きカルボキシル基含有単量体、アクリル酸
2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロ
ピル、2−ヒドロキシビニルエーテルの如きヒドロキシ
ル基含有単量体、N,N−ジメチルアミノエチルアクリ
レート、N−t−ブチルアミノエチルアクリレートの如
きアノミ基含有単量体、アクリルアミド、メタクリルア
ミドの如きアミド基含有単量体、N−メチロールアクリ
ルアミド、N−メチロールメタクリルアミドの如きメチ
ロール基含有単量体、グリシジルアクリレート、グリシ
ジルメタクリレートの如きエポキシ基含有単量体などを
用いることができる。これらのモノマー成分の共重合割
合は、アクリレートモノマー(A2)成分100重量部あ
たり0.5〜20重量部が一般的である。
成分としては、上記の(A1)及び(A2)以外のモノマー
として、架橋点などとして機能するものが用いられ、そ
の種類について特に限定はないが、一般には例えば、ア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イ
タコン酸の如きカルボキシル基含有単量体、アクリル酸
2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロ
ピル、2−ヒドロキシビニルエーテルの如きヒドロキシ
ル基含有単量体、N,N−ジメチルアミノエチルアクリ
レート、N−t−ブチルアミノエチルアクリレートの如
きアノミ基含有単量体、アクリルアミド、メタクリルア
ミドの如きアミド基含有単量体、N−メチロールアクリ
ルアミド、N−メチロールメタクリルアミドの如きメチ
ロール基含有単量体、グリシジルアクリレート、グリシ
ジルメタクリレートの如きエポキシ基含有単量体などを
用いることができる。これらのモノマー成分の共重合割
合は、アクリレートモノマー(A2)成分100重量部あ
たり0.5〜20重量部が一般的である。
【0018】アクリル系共重合体(A)の製造に当たっ
ては、上記の(A1)及び(A2)、更にはその他のモノマ
ー成分等を有機溶剤中でラジカル共重合させる如き、当
業者周知の方法によって容易に製造することができる。
ては、上記の(A1)及び(A2)、更にはその他のモノマ
ー成分等を有機溶剤中でラジカル共重合させる如き、当
業者周知の方法によって容易に製造することができる。
【0019】かかるラジカル共重合に用いられる有機溶
剤としては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、n−プロ
ピルアルコール、iso−プロピルアルコール等の脂肪
族アルコール類、メチルエチルケトン、アセトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類等
が挙げられる。又、ラジカル共重合に使用する重合触媒
としては、通常のラジカル重合触媒であるアゾビスイソ
ブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−
ブチルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド
等が具体例として挙げられる。更に、重合条件について
は、当業者周知の条件で行われる。
剤としては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、n−プロ
ピルアルコール、iso−プロピルアルコール等の脂肪
族アルコール類、メチルエチルケトン、アセトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類等
が挙げられる。又、ラジカル共重合に使用する重合触媒
としては、通常のラジカル重合触媒であるアゾビスイソ
ブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−
ブチルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド
等が具体例として挙げられる。更に、重合条件について
は、当業者周知の条件で行われる。
【0020】本発明のエポキシ基と反応する官能基を有
するシラン系化合物(B)としては特に制限されること
なく、例えば、カルボキシル基含有シラン系化合物(酸
無水物構造のものも含む)、アミノ基含有シラン系化合
物、ヒドロキシル基含有シラン系化合物、アミド基含有
シラン系化合物、メルカプト基含有シラン系化合物等が
挙げられるが、なかでもカルボキシル基含有シラン系化
合物、特に酸無水物構造を有するシラン系化合物が最も
好ましい。かかるカルボキシル基含有シラン系化合物と
しては、例えば、下記化6で示される3−トリエトキシ
シリルプロピルコハク酸無水物(商品名:GF−20、
Wacker−Chemie GmbH製)、下記化7
で示される3−トリエトキシシリルプロピルコハク酸、
3−トリメトキシシリルプロピルコハク酸(無水物)、
3−メチルジメトキシシリルプロピルコハク酸(無水
物)、メチルジエトキシシリルプロピルコハク酸(無水
物)、下記化8で示される1−カルボキシ−3−トリエ
トキシシリルプロピルコハク酸無水物等が挙げられる。
するシラン系化合物(B)としては特に制限されること
なく、例えば、カルボキシル基含有シラン系化合物(酸
無水物構造のものも含む)、アミノ基含有シラン系化合
物、ヒドロキシル基含有シラン系化合物、アミド基含有
シラン系化合物、メルカプト基含有シラン系化合物等が
挙げられるが、なかでもカルボキシル基含有シラン系化
合物、特に酸無水物構造を有するシラン系化合物が最も
好ましい。かかるカルボキシル基含有シラン系化合物と
しては、例えば、下記化6で示される3−トリエトキシ
シリルプロピルコハク酸無水物(商品名:GF−20、
Wacker−Chemie GmbH製)、下記化7
で示される3−トリエトキシシリルプロピルコハク酸、
3−トリメトキシシリルプロピルコハク酸(無水物)、
3−メチルジメトキシシリルプロピルコハク酸(無水
物)、メチルジエトキシシリルプロピルコハク酸(無水
物)、下記化8で示される1−カルボキシ−3−トリエ
トキシシリルプロピルコハク酸無水物等が挙げられる。
【0021】
【化6】
【化7】
【化8】 尚、本発明におけるカルボキシル基とは、上記の如く酸
無水物構造を含むものである。
無水物構造を含むものである。
【0022】又、アミノ基含有シラン系化合物として
は、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン等、ヒドロキシル基含有シラン系化合物
としては、γ−ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン
等、アミド基含有シラン系化合物としては、γ−アミド
プロピルトリメトキシシラン等、メルカプト基含有シラ
ン系化合物としては、γ−メルカプトプロピルトリメト
キシシラン等が挙げられる。
は、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン等、ヒドロキシル基含有シラン系化合物
としては、γ−ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン
等、アミド基含有シラン系化合物としては、γ−アミド
プロピルトリメトキシシラン等、メルカプト基含有シラ
ン系化合物としては、γ−メルカプトプロピルトリメト
キシシラン等が挙げられる。
【0023】かかるエポキシ基と反応する官能基を有す
るシラン系化合物(B)の含有量については、上記アク
リル系共重合体(A)100重量部に対して0.000
1〜10重量部、好ましくは0.0005〜7重量部、
更に好ましくは0.001〜5重量部である。かかる含
有量が0.0001重量部未満では添加の効果が得られ
難く、また、10重量部を越えると凝集力が低下して好
ましくない。更に、本発明では、必要に応じて上記エポ
キシ基と反応する官能基を有するシラン系化合物(B)
と共にエポキシ系シラン、アクリル系シラン等の他のシ
ラン系化合物を併用することも可能である。
るシラン系化合物(B)の含有量については、上記アク
リル系共重合体(A)100重量部に対して0.000
1〜10重量部、好ましくは0.0005〜7重量部、
更に好ましくは0.001〜5重量部である。かかる含
有量が0.0001重量部未満では添加の効果が得られ
難く、また、10重量部を越えると凝集力が低下して好
ましくない。更に、本発明では、必要に応じて上記エポ
キシ基と反応する官能基を有するシラン系化合物(B)
と共にエポキシ系シラン、アクリル系シラン等の他のシ
ラン系化合物を併用することも可能である。
【0024】本発明においては、上記(A)及び(B)
に、更にエポキシ基を少なくとも2個以上有する化合物
(C)を配合することも基材への粘着性向上の点で有用
で、かかる化合物(C)としては、エチレングリコール
ジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリ
シジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、
ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6
−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロ
ールプロパントリグリシジルエーテル、2,2−ジブロ
モ・ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ア
ジピン酸ジグリシジルエステル、o−フタル酸ジグリシ
ジルエステル、ジブロモネオペンチルグリコールジグリ
シジルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリ
シジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、ソ
ルビトールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロール
ポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグ
リシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエー
テル、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)
イソシアヌレート、グリセロールジリグリシジルエーテ
ル、グリセロールトリグリシジルエーテル、N,N,
N′,N′−テトラグリシジルm−キシレンジアミン、
1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シ
クロヘキサン等が挙げられ、なかでもエチレングリコー
ルジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリ
シジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジ
ルエーテルが好適に採用されるが、特に好ましいものと
しては水酸基をも有する化合物、例えばソルビトールポ
リグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジ
ルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、
グリセロールジリグリシジルエーテル等が採用される。
そのなかでもグリセロールジグリシジルエーテルが最も
好ましいものとして挙げられる。
に、更にエポキシ基を少なくとも2個以上有する化合物
(C)を配合することも基材への粘着性向上の点で有用
で、かかる化合物(C)としては、エチレングリコール
ジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリ
シジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、
ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6
−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロ
ールプロパントリグリシジルエーテル、2,2−ジブロ
モ・ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ア
ジピン酸ジグリシジルエステル、o−フタル酸ジグリシ
ジルエステル、ジブロモネオペンチルグリコールジグリ
シジルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリ
シジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、ソ
ルビトールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロール
ポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグ
リシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエー
テル、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)
イソシアヌレート、グリセロールジリグリシジルエーテ
ル、グリセロールトリグリシジルエーテル、N,N,
N′,N′−テトラグリシジルm−キシレンジアミン、
1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シ
クロヘキサン等が挙げられ、なかでもエチレングリコー
ルジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリ
シジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジ
ルエーテルが好適に採用されるが、特に好ましいものと
しては水酸基をも有する化合物、例えばソルビトールポ
リグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジ
ルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、
グリセロールジリグリシジルエーテル等が採用される。
そのなかでもグリセロールジグリシジルエーテルが最も
好ましいものとして挙げられる。
【0025】かかるエポキシ基を少なくとも2個以上有
する化合物(C)の含有量については、上記アクリル系
共重合体(A)100重量部に対して0.0001〜1
0重量部、好ましくは0.001〜10重量部、更に好
ましくは0.001〜5重量部であることが望まれる。
かかる含有量が0.0001重量部未満では、添加の効
果が得られず、又、10重量部を越えると凝集力が低下
することとなり好ましくない。
する化合物(C)の含有量については、上記アクリル系
共重合体(A)100重量部に対して0.0001〜1
0重量部、好ましくは0.001〜10重量部、更に好
ましくは0.001〜5重量部であることが望まれる。
かかる含有量が0.0001重量部未満では、添加の効
果が得られず、又、10重量部を越えると凝集力が低下
することとなり好ましくない。
【0026】本発明においては、上記(A)〜(B)或
いは(A)〜(C)の他に更にアミン系化合物(但しシ
ラン系化合物は除く)(D)を含有させることが好まし
く、本発明の効果が顕著に発揮できる。該アミン系化合
物(D)としては特に制限されず、例えば、トリエチレ
ンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルトリメ
チレンジアミン、メチルイミノビスプロピルアミン、ア
ミノエチルピペラジン、N,N,N′,N′−テトラメ
チルエチレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミン、
2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノー
ル、2−メチルイミダゾール、ピリジン、1−シアノエ
チル−2−メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシク
ロ−7−ウンデセン、ベンジルジメチルアミン、トリエ
タノールアミン、ベンジルトリメチルアンモニウムクロ
リド、トリブチルアミン、三ふっ化ホウ素−ジメチルア
ミン錯体等が挙げられ、なかでもトリエチレンジアミ
ン、N,N,N′,N′−テトラメチルトリメチレンジ
アミン、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジ
アミン、2−メチルイミダゾールが特に好ましい。かか
るアミン系化合物(D)の含有量については、アクリル
系(共)重合体(A)100重量部に対して0.000
1〜10重量部、好ましくは0.001〜10重量部、
更に好ましくは0.001〜5重量部であることが望ま
れる。
いは(A)〜(C)の他に更にアミン系化合物(但しシ
ラン系化合物は除く)(D)を含有させることが好まし
く、本発明の効果が顕著に発揮できる。該アミン系化合
物(D)としては特に制限されず、例えば、トリエチレ
ンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチルトリメ
チレンジアミン、メチルイミノビスプロピルアミン、ア
ミノエチルピペラジン、N,N,N′,N′−テトラメ
チルエチレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミン、
2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノー
ル、2−メチルイミダゾール、ピリジン、1−シアノエ
チル−2−メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシク
ロ−7−ウンデセン、ベンジルジメチルアミン、トリエ
タノールアミン、ベンジルトリメチルアンモニウムクロ
リド、トリブチルアミン、三ふっ化ホウ素−ジメチルア
ミン錯体等が挙げられ、なかでもトリエチレンジアミ
ン、N,N,N′,N′−テトラメチルトリメチレンジ
アミン、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジ
アミン、2−メチルイミダゾールが特に好ましい。かか
るアミン系化合物(D)の含有量については、アクリル
系(共)重合体(A)100重量部に対して0.000
1〜10重量部、好ましくは0.001〜10重量部、
更に好ましくは0.001〜5重量部であることが望ま
れる。
【0027】又、本発明では、上記(A)〜(D)の他
に、更に架橋助剤(E)としてポリオール系化合物(但
し多官能エポキシ化合物)やメラミン系化合物、ジビニ
ルベンゼンを一種又は二種以上含有させることが好まし
い。かかる含有量については、アクリル系共重合体
(A)100重量部に対して、ポリオール系化合物の場
合で0.001〜50重量部、好ましくは0.01〜3
0重量部、メラミン系化合物の場合で0.001〜10
重量部、好ましくは0.001〜0.5重量部、ジビニ
ルベンゼンの場合で0.0001〜10重量部、好まし
くは0.001〜10重量部であることが好ましく、本
発明の効果が顕著に発揮できる。
に、更に架橋助剤(E)としてポリオール系化合物(但
し多官能エポキシ化合物)やメラミン系化合物、ジビニ
ルベンゼンを一種又は二種以上含有させることが好まし
い。かかる含有量については、アクリル系共重合体
(A)100重量部に対して、ポリオール系化合物の場
合で0.001〜50重量部、好ましくは0.01〜3
0重量部、メラミン系化合物の場合で0.001〜10
重量部、好ましくは0.001〜0.5重量部、ジビニ
ルベンゼンの場合で0.0001〜10重量部、好まし
くは0.001〜10重量部であることが好ましく、本
発明の効果が顕著に発揮できる。
【0028】該ポリオール系化合物としては、特に制限
されることはなくポリエーテルポリオール、ポリエステ
ルポリオール、水酸基含有ポリブタジエンポリオール、
アクリルポリオール、ヒマシ油の誘導体、トール油誘導
体等の窒素を含有しないポリオールが挙げられ、その中
でも好適には、トリメチロールプロパン、1,4−ブタ
ンジオール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、
エチレングリコール、プロピレングリコール、3−メチ
ルペンタン−1,3,5−トリオール等が挙げられる
が、好ましくは下記の化9及び化11に示されるような
窒素を含有したポリオール系化合物が挙げられ、具体的
には、化9としてトリエタノールアミン、メチルジエタ
ノールアミン、ポリオキシエチレンステアリルアミン、
ポリオキシエチレンラウリルアミン、好ましくはメチル
ジエタノールアミン、ポリオキシエチレンステアリルア
ミンが挙げられ、化11としてはN,N,N′,N′−
テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミ
ン、アデカクオドロール(旭電化工業(株))が挙げら
れる。
されることはなくポリエーテルポリオール、ポリエステ
ルポリオール、水酸基含有ポリブタジエンポリオール、
アクリルポリオール、ヒマシ油の誘導体、トール油誘導
体等の窒素を含有しないポリオールが挙げられ、その中
でも好適には、トリメチロールプロパン、1,4−ブタ
ンジオール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、
エチレングリコール、プロピレングリコール、3−メチ
ルペンタン−1,3,5−トリオール等が挙げられる
が、好ましくは下記の化9及び化11に示されるような
窒素を含有したポリオール系化合物が挙げられ、具体的
には、化9としてトリエタノールアミン、メチルジエタ
ノールアミン、ポリオキシエチレンステアリルアミン、
ポリオキシエチレンラウリルアミン、好ましくはメチル
ジエタノールアミン、ポリオキシエチレンステアリルア
ミンが挙げられ、化11としてはN,N,N′,N′−
テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミ
ン、アデカクオドロール(旭電化工業(株))が挙げら
れる。
【0029】
【化9】 ここで、R、R′はアルキル基で、R1は水素、アルキ
ル基、アシル基、フェニル基、あるいは下記の化10の
いずれかで、m、n、k、lは0以上の整数(但し、m
とn、kとlとはいずれも同時に0にはならない。)で
ある。
ル基、アシル基、フェニル基、あるいは下記の化10の
いずれかで、m、n、k、lは0以上の整数(但し、m
とn、kとlとはいずれも同時に0にはならない。)で
ある。
【化10】
【0030】
【化11】 ここで、R、R′はアルキル基で、Xはアルキレン基又
はフェニレン基で、a、b、m、n、k、l、x、yは
0以上の整数(但し、aとb、mとn、kとl、xとy
とはいずれも同時に0にはならない。)で、pは1以上
の整数である。
はフェニレン基で、a、b、m、n、k、l、x、yは
0以上の整数(但し、aとb、mとn、kとl、xとy
とはいずれも同時に0にはならない。)で、pは1以上
の整数である。
【0031】又、該メラミン系化合物としては特に制限
されないが下記の化12で示される化合物が好ましく、
具体的にはR2が水素(9重量%)、−CH2OH(31
重量%)、−CH2OBu(60重量%)からなるスー
パーベッカミンJ−820−60(大日本インキ化学工
業)が挙げられる。
されないが下記の化12で示される化合物が好ましく、
具体的にはR2が水素(9重量%)、−CH2OH(31
重量%)、−CH2OBu(60重量%)からなるスー
パーベッカミンJ−820−60(大日本インキ化学工
業)が挙げられる。
【0032】
【化12】 ここで、R2は水素又は−CH2−O−R2′(但し、
R2′は水素、アルキル基)で、R3はR2又は縮合によ
り生成する結合で、rは1以上の整数である。
R2′は水素、アルキル基)で、R3はR2又は縮合によ
り生成する結合で、rは1以上の整数である。
【0033】又、ジビニルベンゼンを用いた場合は、得
られる粘着剤組成物を基材に塗工し、フィルム等に貼合
した後、必要に応じて電子線照射することが好ましい。
電子線照射については、0.1Mrad〜10Mrad
の照射量を照射することが好ましい。本発明では、上記
アミン系化合物(D)と上記架橋助剤(E)を併用した
とき、最も優れた粘着物性を示す。
られる粘着剤組成物を基材に塗工し、フィルム等に貼合
した後、必要に応じて電子線照射することが好ましい。
電子線照射については、0.1Mrad〜10Mrad
の照射量を照射することが好ましい。本発明では、上記
アミン系化合物(D)と上記架橋助剤(E)を併用した
とき、最も優れた粘着物性を示す。
【0034】又、本発明においては、上記の如き、(メ
タ)アクリロイル基を有すると共にガラス転移温度が4
0℃以上で、かつ数平均分子量が2000〜20000
のマクロモノマー(A1)とアクリレートモノマー(A2)
を共重合したアクリル系共重合体(A)及びエポキシ基
と反応する官能基を有するシラン系化合物(B)、更に
はエポキシ基を少なくとも2個以上有する化合物
(C)、アミン系化合物(D)、架橋助剤(E)等が含
有されていればよく、その配合方法、配合順序等につい
ては、特に制限はなく任意の方法を採用することができ
る。尚、本発明においては、その他に架橋剤として、イ
ソシアネート系、金属キレート系、メラミン系、アジリ
ジン系等の架橋剤を挙げることができ、これらのうち特
に好ましくはイソシアネート系化合物、更に好ましくは
多官能イソシアネート、例えばトリレンジイソシアネー
トのトリメチロールプロパン付加物、エチレンジイソシ
アネート、1,4−ブタンジイソシアネート、ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネート、シクロヘキサンジイ
ソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート等が挙げられる。
タ)アクリロイル基を有すると共にガラス転移温度が4
0℃以上で、かつ数平均分子量が2000〜20000
のマクロモノマー(A1)とアクリレートモノマー(A2)
を共重合したアクリル系共重合体(A)及びエポキシ基
と反応する官能基を有するシラン系化合物(B)、更に
はエポキシ基を少なくとも2個以上有する化合物
(C)、アミン系化合物(D)、架橋助剤(E)等が含
有されていればよく、その配合方法、配合順序等につい
ては、特に制限はなく任意の方法を採用することができ
る。尚、本発明においては、その他に架橋剤として、イ
ソシアネート系、金属キレート系、メラミン系、アジリ
ジン系等の架橋剤を挙げることができ、これらのうち特
に好ましくはイソシアネート系化合物、更に好ましくは
多官能イソシアネート、例えばトリレンジイソシアネー
トのトリメチロールプロパン付加物、エチレンジイソシ
アネート、1,4−ブタンジイソシアネート、ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネート、シクロヘキサンジイ
ソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート等が挙げられる。
【0035】かくして本発明の粘着剤組成物は、粘着性
及び凝集力に優れ、かつ、本発明の特徴である微小凹凸
を有する粗面への接着力にも優れた効果を示す粘着剤組
成物である。かかる粘着剤組成物の使用については、ト
ルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、アセトン等
の有機溶剤に溶解したものを基材又は剥離フィルム等の
フィルムに塗布した後、30〜170℃、好ましくは4
0〜150℃の乾燥温度で乾燥して硬化され、その粘着
特性が得られる。
及び凝集力に優れ、かつ、本発明の特徴である微小凹凸
を有する粗面への接着力にも優れた効果を示す粘着剤組
成物である。かかる粘着剤組成物の使用については、ト
ルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、アセトン等
の有機溶剤に溶解したものを基材又は剥離フィルム等の
フィルムに塗布した後、30〜170℃、好ましくは4
0〜150℃の乾燥温度で乾燥して硬化され、その粘着
特性が得られる。
【0036】そして、該粘着剤組成物は、粘着テープ、
粘着シート等の各種粘着用途として有効に用いられ、更
に各種基材に貼り合わされる。基材は特に限定されない
が、ステンレス板、アルミニウム板、鋼板、銅板等をは
じめとするあらゆる材質の金属板、ポリエチレン板、ポ
リプロピレン板、メラミン板、フェノール板等の合成樹
脂化粧板、合板、単板、ガラス板等のいわゆる板状物の
他、棒状物、陶器や各種成形物の表面に貼り合わすこと
ができる。必要に応じて、貼合後、上述の如く電子線照
射を行うこともある。
粘着シート等の各種粘着用途として有効に用いられ、更
に各種基材に貼り合わされる。基材は特に限定されない
が、ステンレス板、アルミニウム板、鋼板、銅板等をは
じめとするあらゆる材質の金属板、ポリエチレン板、ポ
リプロピレン板、メラミン板、フェノール板等の合成樹
脂化粧板、合板、単板、ガラス板等のいわゆる板状物の
他、棒状物、陶器や各種成形物の表面に貼り合わすこと
ができる。必要に応じて、貼合後、上述の如く電子線照
射を行うこともある。
【0037】又、本発明の粘着剤組成物は、基材、特に
ガラス基材と光学フィルムとの接着において非常に優れ
た効果を示す。即ち、該粘着剤組成物を用いることによ
り、上記の如く微小凹凸を有するガラス基材との接着性
に優れ、粘着剤層の発泡や剥離等の外観欠点が発生せ
ず、更には光学特性についても優れた光学積層体を得る
ことができる。
ガラス基材と光学フィルムとの接着において非常に優れ
た効果を示す。即ち、該粘着剤組成物を用いることによ
り、上記の如く微小凹凸を有するガラス基材との接着性
に優れ、粘着剤層の発泡や剥離等の外観欠点が発生せ
ず、更には光学特性についても優れた光学積層体を得る
ことができる。
【0038】本発明に用いる光学フィルムとしては、光
学特性を有するフィルムであれば特に限定されないが、
偏光フィルム、位相差フィルム、楕円偏光フィルム等の
使用が好ましく、これらの光学フィルムとガラス基板の
接着に本発明の粘着剤組成物を用いることにより、耐熱
性、耐湿熱性及び光学特性に優れた光学フィルム/ガラ
ス基板の光学積層体が得られるのである。尚、本発明で
は、主として偏光フィルム、位相差フィルム、楕円偏光
フィルム等の光学フィルムには保護層を設けるが、特に
断りのない限り、ここでは保護層の有無にかかわらず光
学フィルムと称する。
学特性を有するフィルムであれば特に限定されないが、
偏光フィルム、位相差フィルム、楕円偏光フィルム等の
使用が好ましく、これらの光学フィルムとガラス基板の
接着に本発明の粘着剤組成物を用いることにより、耐熱
性、耐湿熱性及び光学特性に優れた光学フィルム/ガラ
ス基板の光学積層体が得られるのである。尚、本発明で
は、主として偏光フィルム、位相差フィルム、楕円偏光
フィルム等の光学フィルムには保護層を設けるが、特に
断りのない限り、ここでは保護層の有無にかかわらず光
学フィルムと称する。
【0039】以下、光学積層体について詳述する。本発
明では、例えば、主としてポリビニルアルコール系偏光
フィルムを基材とし、これに必要に応じ保護層を設けた
偏光板、あるいはポリビニルアルコール系やポリカーボ
ネート系の位相差フィルムを基材とし、これに必要に応
じ保護層を設けた位相差板、更には偏光フィルムと位相
差フィルムを組み合わせた楕円偏光板等に、粘着剤層及
び離型フィルムを付加するのである。粘着剤層及び離型
フィルムを付加する方法としては、離型フィルムの上に
粘着剤層を設け、その上に光学フィルムを貼り合わせる
方法、あるいは逆に光学フィルムの上に粘着剤層を設
け、その上に離型フィルムを貼り合わせる方法が通常取
られる。
明では、例えば、主としてポリビニルアルコール系偏光
フィルムを基材とし、これに必要に応じ保護層を設けた
偏光板、あるいはポリビニルアルコール系やポリカーボ
ネート系の位相差フィルムを基材とし、これに必要に応
じ保護層を設けた位相差板、更には偏光フィルムと位相
差フィルムを組み合わせた楕円偏光板等に、粘着剤層及
び離型フィルムを付加するのである。粘着剤層及び離型
フィルムを付加する方法としては、離型フィルムの上に
粘着剤層を設け、その上に光学フィルムを貼り合わせる
方法、あるいは逆に光学フィルムの上に粘着剤層を設
け、その上に離型フィルムを貼り合わせる方法が通常取
られる。
【0040】このようにして得られた粘着剤層を有する
光学フィルムは使用時に適当に切断され、離型フィルム
を剥がし、相手基材であるガラスあるいは他の基材と貼
り合わせ、液晶表示素子、防眩用あるいはサングラスと
して用いられる。又、前記粘着剤層を有する光学フィル
ムは、更に反射板及び/又は半透明層を設けることによ
り、反射型あるいは半透過型の液晶表示板に使用され
る。この反射板としては通常アルミニウム、銀等の箔、
板が使用される。又、半透明層としては反射型及び透過
型の両方に使用可能となるべく反射率と透過率が選ば
れ、適宜材料は選択される。
光学フィルムは使用時に適当に切断され、離型フィルム
を剥がし、相手基材であるガラスあるいは他の基材と貼
り合わせ、液晶表示素子、防眩用あるいはサングラスと
して用いられる。又、前記粘着剤層を有する光学フィル
ムは、更に反射板及び/又は半透明層を設けることによ
り、反射型あるいは半透過型の液晶表示板に使用され
る。この反射板としては通常アルミニウム、銀等の箔、
板が使用される。又、半透明層としては反射型及び透過
型の両方に使用可能となるべく反射率と透過率が選ば
れ、適宜材料は選択される。
【0041】位相差フィルムには、特に制限されること
なくポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリエ
ステル、ポリアリレート、ポリイミド、ポリオレフィ
ン、ポリスチレン、ポリサルホン、ポリエーテルサルホ
ン、ポリビニリデンフルオライド/ポリメチルメタアク
リレート、液晶ポリマー、トリアセチルセルロース系樹
脂、環状ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物、ポリ塩化ビニル等が採用されるが、主とし
てポリカーボネート、ポリビニルアルコール系樹脂フィ
ルムが用いられる。ポリビニルアルコール系樹脂として
は通常酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン化し
て製造されるが、少量の不飽和カルボン酸(塩、エステ
ル、アミド、ニトリル等を含む)、オレフィン類、ビニ
ルエーテル類、不飽和スルホン酸塩等、酢酸ビニルと共
重合可能な成分を含有していても良い。又、ポリビニル
アルコールを酸の存在下でアルデヒド類と反応させた、
例えばポリブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂
等のいわゆるポリビニルアセタール樹脂及びポリビニル
アルコール誘導体が挙げられる。平均重合度は500〜
10000、ケン化度は80〜100モル%のもので、
1.01〜4倍程度に一軸延伸されたものであることが
望ましい。
なくポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリエ
ステル、ポリアリレート、ポリイミド、ポリオレフィ
ン、ポリスチレン、ポリサルホン、ポリエーテルサルホ
ン、ポリビニリデンフルオライド/ポリメチルメタアク
リレート、液晶ポリマー、トリアセチルセルロース系樹
脂、環状ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物、ポリ塩化ビニル等が採用されるが、主とし
てポリカーボネート、ポリビニルアルコール系樹脂フィ
ルムが用いられる。ポリビニルアルコール系樹脂として
は通常酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン化し
て製造されるが、少量の不飽和カルボン酸(塩、エステ
ル、アミド、ニトリル等を含む)、オレフィン類、ビニ
ルエーテル類、不飽和スルホン酸塩等、酢酸ビニルと共
重合可能な成分を含有していても良い。又、ポリビニル
アルコールを酸の存在下でアルデヒド類と反応させた、
例えばポリブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂
等のいわゆるポリビニルアセタール樹脂及びポリビニル
アルコール誘導体が挙げられる。平均重合度は500〜
10000、ケン化度は80〜100モル%のもので、
1.01〜4倍程度に一軸延伸されたものであることが
望ましい。
【0042】一方、偏光フィルムには平均重合度が15
00〜10000、ケン化度が85〜100モル%の上
記ポリビニルアルコール系樹脂を原反フィルムとして、
ヨウ素−ヨウ化カリの水溶液あるいは二色性染料により
染色された一軸延伸フィルム(2〜10倍、好ましくは
3〜7倍程度の延伸倍率)が用いられる。
00〜10000、ケン化度が85〜100モル%の上
記ポリビニルアルコール系樹脂を原反フィルムとして、
ヨウ素−ヨウ化カリの水溶液あるいは二色性染料により
染色された一軸延伸フィルム(2〜10倍、好ましくは
3〜7倍程度の延伸倍率)が用いられる。
【0043】保護層としては従来から知られているセル
ロースアセテート系フィルム、アクリル系フィルム、ポ
リエステル系樹脂フィルム、ポリオレフィン系樹脂フィ
ルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリエーテルエー
テルケトン系フィルム、ポリスルホン系フィルム等が挙
げられるが、好適には三酢酸セルロースフィルム等のセ
ルロースアセテート系フィルムが用いられる。更に、必
要に応じて、上記樹脂フィルムにサリチル酸エステル系
化合物、ベンゾフェノール系化合物、ベンゾトリアゾー
ル系化合物、シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯
塩系化合物等の紫外線吸収剤を配合させることも可能で
ある。
ロースアセテート系フィルム、アクリル系フィルム、ポ
リエステル系樹脂フィルム、ポリオレフィン系樹脂フィ
ルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリエーテルエー
テルケトン系フィルム、ポリスルホン系フィルム等が挙
げられるが、好適には三酢酸セルロースフィルム等のセ
ルロースアセテート系フィルムが用いられる。更に、必
要に応じて、上記樹脂フィルムにサリチル酸エステル系
化合物、ベンゾフェノール系化合物、ベンゾトリアゾー
ル系化合物、シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯
塩系化合物等の紫外線吸収剤を配合させることも可能で
ある。
【0044】本発明の光学積層体としては、特に制限さ
れることなく種々の層構成が挙げられる。例えば、保護
層/偏光フィルム/保護層/本発明の粘着剤層/ガラス
(又は離型用フィルム)、機能層/保護層/偏光フィル
ム/保護層/本発明の粘着剤層/ガラス(又は離型フィ
ルム)、位相差フィルム/本発明の粘着剤層/ガラス
(又は離型フィルム)、保護層/位相差フィルム/保護
層/本発明の粘着剤層/ガラス(又は離型フィルム)、
(保護層/)偏光フィルム(/保護層)/アクリル系粘
着剤層/(保護層/)位相差フィルム(/保護層)/本
発明の粘着剤層/ガラス(又は離型フィルム)、機能層
/保護層/偏光フィルム(/保護層)/アクリル系粘着
剤層/(保護層/)位相差フィルム(/保護層)/本発
明の粘着剤層/ガラス(又は離型フィルム)、マスキン
グ層/偏光フィルム(/保護層)/アクリル系粘着剤層
/(保護層/)位相差フィルム(/保護層)/本発明の
粘着剤層/ガラス(又は離型フィルム)、(保護層/)
位相差フィルム(/保護層)/アクリル系粘着剤層/
(保護層/)偏光フィルム(/保護層)/本発明の粘着
剤層/ガラス(又は離型フィルム)、マスキング層/位
相差フィルム(/保護層)/アクリル系粘着剤層/(保
護層/)偏光フィルム(/保護層)/本発明の粘着剤層
/ガラス(又は離型フィルム)、(ガラス又は離型フィ
ルム/)本発明の粘着剤層/(保護層/)位相差フィル
ム(/保護層)/アクリル系粘着剤層/(保護層/)偏
光フィルム(/保護層)/本発明の粘着剤層/ガラス
(又は離型フィルム)等がある。
れることなく種々の層構成が挙げられる。例えば、保護
層/偏光フィルム/保護層/本発明の粘着剤層/ガラス
(又は離型用フィルム)、機能層/保護層/偏光フィル
ム/保護層/本発明の粘着剤層/ガラス(又は離型フィ
ルム)、位相差フィルム/本発明の粘着剤層/ガラス
(又は離型フィルム)、保護層/位相差フィルム/保護
層/本発明の粘着剤層/ガラス(又は離型フィルム)、
(保護層/)偏光フィルム(/保護層)/アクリル系粘
着剤層/(保護層/)位相差フィルム(/保護層)/本
発明の粘着剤層/ガラス(又は離型フィルム)、機能層
/保護層/偏光フィルム(/保護層)/アクリル系粘着
剤層/(保護層/)位相差フィルム(/保護層)/本発
明の粘着剤層/ガラス(又は離型フィルム)、マスキン
グ層/偏光フィルム(/保護層)/アクリル系粘着剤層
/(保護層/)位相差フィルム(/保護層)/本発明の
粘着剤層/ガラス(又は離型フィルム)、(保護層/)
位相差フィルム(/保護層)/アクリル系粘着剤層/
(保護層/)偏光フィルム(/保護層)/本発明の粘着
剤層/ガラス(又は離型フィルム)、マスキング層/位
相差フィルム(/保護層)/アクリル系粘着剤層/(保
護層/)偏光フィルム(/保護層)/本発明の粘着剤層
/ガラス(又は離型フィルム)、(ガラス又は離型フィ
ルム/)本発明の粘着剤層/(保護層/)位相差フィル
ム(/保護層)/アクリル系粘着剤層/(保護層/)偏
光フィルム(/保護層)/本発明の粘着剤層/ガラス
(又は離型フィルム)等がある。
【0045】上記機能層としては、ハードコート層、反
射防止層、アンチグレア層等がある。又、マスキング層
としては、厚みが10〜100μ程度のポリエチレンフ
ィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等の合成
樹脂系フィルムが用いられ、離型フィルムとしては、紙
の表面に離型性シリコーン、ワックス、パラフィン類、
塩化クロムステアレート又は熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂等の合成樹脂による剥離層を設けた剥離紙や、ポリエ
ステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム等を基材とする合成樹脂系の
ものが用いられる。更に、保護層と偏光フィルム又は位
相差フィルムの積層に関しては、天然あるいは合成ゴ
ム、アクリル系樹脂、ブチラール系樹脂、エポキシ系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニ
ルアルコール系樹脂等を主成分とする接着剤ないし粘着
剤等を用いて、風乾法、化学硬化法、熱硬化法、熱溶融
法等により接着せしめることができる。
射防止層、アンチグレア層等がある。又、マスキング層
としては、厚みが10〜100μ程度のポリエチレンフ
ィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等の合成
樹脂系フィルムが用いられ、離型フィルムとしては、紙
の表面に離型性シリコーン、ワックス、パラフィン類、
塩化クロムステアレート又は熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂等の合成樹脂による剥離層を設けた剥離紙や、ポリエ
ステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム等を基材とする合成樹脂系の
ものが用いられる。更に、保護層と偏光フィルム又は位
相差フィルムの積層に関しては、天然あるいは合成ゴ
ム、アクリル系樹脂、ブチラール系樹脂、エポキシ系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニ
ルアルコール系樹脂等を主成分とする接着剤ないし粘着
剤等を用いて、風乾法、化学硬化法、熱硬化法、熱溶融
法等により接着せしめることができる。
【0046】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げて具体的
に説明する。尚、以下「部」、「%」とあるのは特に断
りのない限り重量基準である。 実施例1 メチルメタクリレートマクロモノマー(東亜合成(株)
製、「AA−10」、ガラス転移温度105℃、数平均
分子量1万)(A1)2部、アクリル酸n−ブチル(A2)
93部及びアクリル酸5部の配合物100部を過酸化ベ
ンゾイル(重合開始剤)0.3部の存在下、トルエン中
で重合して得られたアクリル系共重合体(A)の溶液
(固形分25%)を得た。次いで、3−トリエトキシシ
リルプロピルコハク酸無水物(B)(商品名:GF−2
0、Wacker−Chemie GmbH製)1.0
部及びイソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業
(株)製、「コロネートL」)を添加し、充分混合して粘
着剤組成物を得た。得られた粘着剤組成物について、一
般接着力、凝集力及び微小凹凸表面での接着力の評価を
行った。尚、一般接着力、凝集力及び微小凹凸表面での
接着力の評価方法は下記に示す通りである。
に説明する。尚、以下「部」、「%」とあるのは特に断
りのない限り重量基準である。 実施例1 メチルメタクリレートマクロモノマー(東亜合成(株)
製、「AA−10」、ガラス転移温度105℃、数平均
分子量1万)(A1)2部、アクリル酸n−ブチル(A2)
93部及びアクリル酸5部の配合物100部を過酸化ベ
ンゾイル(重合開始剤)0.3部の存在下、トルエン中
で重合して得られたアクリル系共重合体(A)の溶液
(固形分25%)を得た。次いで、3−トリエトキシシ
リルプロピルコハク酸無水物(B)(商品名:GF−2
0、Wacker−Chemie GmbH製)1.0
部及びイソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業
(株)製、「コロネートL」)を添加し、充分混合して粘
着剤組成物を得た。得られた粘着剤組成物について、一
般接着力、凝集力及び微小凹凸表面での接着力の評価を
行った。尚、一般接着力、凝集力及び微小凹凸表面での
接着力の評価方法は下記に示す通りである。
【0047】(一般接着力)上記粘着剤組成物をトルエ
ンに溶解した後、ポリエチレンテレフタレートフィルム
に塗工し、100℃で2分間乾燥(乾燥後の塗布厚25
μm)し、これをJIS Z 0237に準じた手動ロ
ーラで3往復してガラス板(Ra=0.1μm以下、サ
イズ:幅25mm、長さ180mm)に圧着した。該サ
ンプルをオートクレーブ処理(50℃、15分、5kg
/cm2)し、20℃,65%RHの条件下で12時間
放置した後、JIS B 7721に準じた装置によ
り、JIS Z 0237に準じた90度引きはなし法
で接着力(kg/25mm)を測定した。引き上げる速
度は200mm/minであった。
ンに溶解した後、ポリエチレンテレフタレートフィルム
に塗工し、100℃で2分間乾燥(乾燥後の塗布厚25
μm)し、これをJIS Z 0237に準じた手動ロ
ーラで3往復してガラス板(Ra=0.1μm以下、サ
イズ:幅25mm、長さ180mm)に圧着した。該サ
ンプルをオートクレーブ処理(50℃、15分、5kg
/cm2)し、20℃,65%RHの条件下で12時間
放置した後、JIS B 7721に準じた装置によ
り、JIS Z 0237に準じた90度引きはなし法
で接着力(kg/25mm)を測定した。引き上げる速
度は200mm/minであった。
【0048】(凝集力)上記と同様に粘着剤組成物を塗
工したポリエチレンテレフタレートフィルム(サイズ:
幅25mm、長さ150mm)をガラス板(同上、サイ
ズ:幅40mm、長さ80mm)にJIS Z 023
7に準じた手動ローラで3往復して圧着した。該サンプ
ルをオートクレーブ処理(50℃、15分、5kg/c
m2)し、20℃、65%RHの条件下で12時間放置
した後、端部に1kgの荷重をかけ、JIS Z 02
37に準じて、70℃で48時間後のずれの大きさ(m
m)を測定し、下記の基準で評価した。 ◎・・・0〜0.5(mm)未満 ○・・・0.5〜5.0(mm)未満 △・・・5.0〜10.0(mm)未満 ×・・・10.0(mm)以上
工したポリエチレンテレフタレートフィルム(サイズ:
幅25mm、長さ150mm)をガラス板(同上、サイ
ズ:幅40mm、長さ80mm)にJIS Z 023
7に準じた手動ローラで3往復して圧着した。該サンプ
ルをオートクレーブ処理(50℃、15分、5kg/c
m2)し、20℃、65%RHの条件下で12時間放置
した後、端部に1kgの荷重をかけ、JIS Z 02
37に準じて、70℃で48時間後のずれの大きさ(m
m)を測定し、下記の基準で評価した。 ◎・・・0〜0.5(mm)未満 ○・・・0.5〜5.0(mm)未満 △・・・5.0〜10.0(mm)未満 ×・・・10.0(mm)以上
【0049】(微小凹凸表面の接着力)表面粗さがRa
=3.0μmのガラス板上に、上記粘着剤組成物を塗布
したPETフィルムをJIS Z 0237に準じて貼
着し、貼着直後の剥離力(a)と90℃,3時間後の剥
離力(b)を測定して、その変化率(b)/(a)を求
めて、下記の基準により評価した。 ◎・・・(b)/(a)≧1.4 ○・・・1.4>(b)/(a)≧1.2 △・・・1.2>(b)/(a)≧1.1 ×・・・1.1>(b)/(a)
=3.0μmのガラス板上に、上記粘着剤組成物を塗布
したPETフィルムをJIS Z 0237に準じて貼
着し、貼着直後の剥離力(a)と90℃,3時間後の剥
離力(b)を測定して、その変化率(b)/(a)を求
めて、下記の基準により評価した。 ◎・・・(b)/(a)≧1.4 ○・・・1.4>(b)/(a)≧1.2 △・・・1.2>(b)/(a)≧1.1 ×・・・1.1>(b)/(a)
【0050】又、得られた粘着剤組成物を厚さ1.1m
mのガラス板上にアプリケーターを用いて乾燥後の厚み
が25μmとなるように塗布し、100℃2分間乾燥し
て粘着性板を得、一方、膜厚30μmのポリビニルアル
コール偏光フィルム(平均重合度1700、平均ケン化
度99モル%、4倍延伸)の両側を厚さ80μmの三酢
酸セルロースフィルムで積層した偏光板(ポリビニルア
ルコール偏光フィルムの延伸軸方向を45度傾けて15
0mm×200mmに切断)を作製し、この片面に上記
粘着性板を積層し、ローラーで押圧してガラス積層偏光
板を製造した。該偏光板について、下記の如くサイクル
試験及びショック試験を行い、試験後の剥離の大きさ
(mm)を測定し、以下の基準で評価した。
mのガラス板上にアプリケーターを用いて乾燥後の厚み
が25μmとなるように塗布し、100℃2分間乾燥し
て粘着性板を得、一方、膜厚30μmのポリビニルアル
コール偏光フィルム(平均重合度1700、平均ケン化
度99モル%、4倍延伸)の両側を厚さ80μmの三酢
酸セルロースフィルムで積層した偏光板(ポリビニルア
ルコール偏光フィルムの延伸軸方向を45度傾けて15
0mm×200mmに切断)を作製し、この片面に上記
粘着性板を積層し、ローラーで押圧してガラス積層偏光
板を製造した。該偏光板について、下記の如くサイクル
試験及びショック試験を行い、試験後の剥離の大きさ
(mm)を測定し、以下の基準で評価した。
【0051】(サイクル試験)偏光板を40℃、95%
RHの条件下で60分間放置した後、30分後に105
℃の条件下に60分間放置した。その30分後に再び4
0℃、95%RHの条件下にさらし、同様の操作を計3
0回行った。 (ショック試験)偏光板を0℃の条件下で30分間放置
した後、直ちに100℃の条件下で30分間放置した。
その後、再び0℃の条件下にさらし、同様の操作を計3
0回行った。
RHの条件下で60分間放置した後、30分後に105
℃の条件下に60分間放置した。その30分後に再び4
0℃、95%RHの条件下にさらし、同様の操作を計3
0回行った。 (ショック試験)偏光板を0℃の条件下で30分間放置
した後、直ちに100℃の条件下で30分間放置した。
その後、再び0℃の条件下にさらし、同様の操作を計3
0回行った。
【0052】評価基準は以下の通りである。 ◎・・・剥離0〜2(mm)未満 ○・・・剥離2〜5(mm)未満 △・・・剥離5〜10(mm)未満 ×・・・剥離10(mm)以上 又、偏光板のサイクル試験後及びショック試験後の光学
特性変化を評価した。
特性変化を評価した。
【0053】尚、偏光板の光学特性については単体透過
率τ(%)及び偏光度V(%)を測定した。ここで、本
発明でいう偏光度は [(H11−H1)/(H11+H1)]1/2×100(%) で示され、H11は2枚の偏光フィルムサンプルの重ね合
わせ時において、偏光フィルムの配向方向が同一方向に
なるように重ね合わせた状態で分光光度計を用いて測定
した透過率(%)、H1は2枚のサンプルの重ね合わせ
時において、偏光フィルムの配向方向が互いに直交する
方向になるように重ね合わせた状態で測定した透過率
(%)である。
率τ(%)及び偏光度V(%)を測定した。ここで、本
発明でいう偏光度は [(H11−H1)/(H11+H1)]1/2×100(%) で示され、H11は2枚の偏光フィルムサンプルの重ね合
わせ時において、偏光フィルムの配向方向が同一方向に
なるように重ね合わせた状態で分光光度計を用いて測定
した透過率(%)、H1は2枚のサンプルの重ね合わせ
時において、偏光フィルムの配向方向が互いに直交する
方向になるように重ね合わせた状態で測定した透過率
(%)である。
【0054】同様に位相差フィルム(平均重合度170
0、平均ケン化度97モル%、1.1倍延伸のポリビニ
ルアルコールフィルム、膜厚50μm)についても、位
相差フィルムの両側に厚さ80μmの三酢酸セルロース
フィルムを積層した位相差板(ポリビニルアルコールフ
ィルムの延伸軸方向を45度傾けて150mm×200
mmに切断)を作製し、この片面に上記粘着性板を積層
し、ローラーで押圧してガラス積層位相差板を製造し
た。該位相差板についても、上記と同様にサイクル試験
及びショック試験を行い、試験後の剥離の大きさ(m
m)及び光学特性変化を評価した。
0、平均ケン化度97モル%、1.1倍延伸のポリビニ
ルアルコールフィルム、膜厚50μm)についても、位
相差フィルムの両側に厚さ80μmの三酢酸セルロース
フィルムを積層した位相差板(ポリビニルアルコールフ
ィルムの延伸軸方向を45度傾けて150mm×200
mmに切断)を作製し、この片面に上記粘着性板を積層
し、ローラーで押圧してガラス積層位相差板を製造し
た。該位相差板についても、上記と同様にサイクル試験
及びショック試験を行い、試験後の剥離の大きさ(m
m)及び光学特性変化を評価した。
【0055】尚、位相差板の光学特性についてはレター
デーション値(RD)を測定した。位相差フィルムにお
けるレターデーション値(RD)とは、主延伸方向(M
D方向)及びこれに垂直な方向(TD方向)における屈
折率(IIMD−IITD)と位相差フィルムの厚さ(d)との
積で定義され、バビネ型コンペンサーター付の偏光顕微
鏡(ニコンPOH−1型)を用い補償法にて測定した
(光源は白色光)。
デーション値(RD)を測定した。位相差フィルムにお
けるレターデーション値(RD)とは、主延伸方向(M
D方向)及びこれに垂直な方向(TD方向)における屈
折率(IIMD−IITD)と位相差フィルムの厚さ(d)との
積で定義され、バビネ型コンペンサーター付の偏光顕微
鏡(ニコンPOH−1型)を用い補償法にて測定した
(光源は白色光)。
【0056】更に、三酢酸セルロースフィルム/偏光フ
ィルム/三酢酸セルロースフィルム/粘着剤層/三酢酸
セルロースフィルム/位相差フィルム/三酢酸セルロー
スフィルム/粘着剤層からなる構成をもった楕円偏光板
についても、サイクル試験、ショック試験を行い、剥離
の大きさ(mm)を評価した。
ィルム/三酢酸セルロースフィルム/粘着剤層/三酢酸
セルロースフィルム/位相差フィルム/三酢酸セルロー
スフィルム/粘着剤層からなる構成をもった楕円偏光板
についても、サイクル試験、ショック試験を行い、剥離
の大きさ(mm)を評価した。
【0057】尚、光学特性変化については、偏光板では
試験前後の単体透過率τ(%)及び偏光度V(%)の差
により評価し、絶対値で5%以下であることが望まれ、
位相差板では試験前後のRD値の差により評価し、絶対
値で30nm以下であることが望まれる。
試験前後の単体透過率τ(%)及び偏光度V(%)の差
により評価し、絶対値で5%以下であることが望まれ、
位相差板では試験前後のRD値の差により評価し、絶対
値で30nm以下であることが望まれる。
【0058】実施例2 実施例1の粘着剤組成物に、更にグリセロールジグリシ
ジルエーテル(D)を1.0部添加した以外は同様に行
って粘着剤組成物を得て、同様に評価を行った。
ジルエーテル(D)を1.0部添加した以外は同様に行
って粘着剤組成物を得て、同様に評価を行った。
【0059】実施例3 実施例1において、メチルメタクリレートマクロモノマ
ー(A1)の配合(共重合)量を1部とし、アクリル酸n
−ブチル(A2)を94部とした以外は同様に行って、粘
着剤組成物を得て、同様に評価を行った。
ー(A1)の配合(共重合)量を1部とし、アクリル酸n
−ブチル(A2)を94部とした以外は同様に行って、粘
着剤組成物を得て、同様に評価を行った。
【0060】実施例4 実施例1において、(A1)成分として、イソブチルメタ
クリレートモノマー(東亜合成(株)製、「AW−6
S」、ガラス転移温度48℃、数平均分子量6000)
を用いた以外は同様に行って、粘着剤組成物を得て、同
様に評価を行った。
クリレートモノマー(東亜合成(株)製、「AW−6
S」、ガラス転移温度48℃、数平均分子量6000)
を用いた以外は同様に行って、粘着剤組成物を得て、同
様に評価を行った。
【0061】実施例5 実施例2において、更にポリオキシエチレンステアリル
アミン(F)を1.0部添加した以外は同様に行って、
粘着剤組成物を得て、同様に評価を行った。
アミン(F)を1.0部添加した以外は同様に行って、
粘着剤組成物を得て、同様に評価を行った。
【0062】実施例6 実施例2において、更にトリエチレンジアミン(E)を
1.0部及びポリオキシエチレンステアリルアミン
(F)を1.0部添加した以外は同様に行って、粘着剤
組成物を得て、同様に評価を行った。
1.0部及びポリオキシエチレンステアリルアミン
(F)を1.0部添加した以外は同様に行って、粘着剤
組成物を得て、同様に評価を行った。
【0063】比較例1 実施例1において、メチルメタクリレートマクロモノマ
ー(B)を無添加とし、アクリル酸n−ブチル(A2)を
95部としたした以外は同様に行って、粘着剤組成物を
得て、同様に評価を行った。 比較例2 実施例1において、3−トリエトキシシリルプロピルコ
ハク酸無水物(C)(商品名:GF−20、Wacke
r−Chemie GmbH製)を無添加としたした以
外は同様に行って、粘着剤組成物を得て、同様に評価を
行った。実施例及び比較例のそれぞれの評価結果を表1
〜4にまとめて示す。
ー(B)を無添加とし、アクリル酸n−ブチル(A2)を
95部としたした以外は同様に行って、粘着剤組成物を
得て、同様に評価を行った。 比較例2 実施例1において、3−トリエトキシシリルプロピルコ
ハク酸無水物(C)(商品名:GF−20、Wacke
r−Chemie GmbH製)を無添加としたした以
外は同様に行って、粘着剤組成物を得て、同様に評価を
行った。実施例及び比較例のそれぞれの評価結果を表1
〜4にまとめて示す。
【0064】
【表1】 粘着物性 一般的接着力 凝集力 微小凹凸表面の接着力 (kg/25mm) 実施例1 1.9 ◎ ○ 〃 2 1.7 ◎ ◎ 〃 3 1.9 ◎ ○ 〃 4 1.8 ◎ ○ 〃 5 2.0 ◎ ○ 〃 6 2.0 ◎ ◎ 比較例1 1.1 ○ × 〃 2 1.1 ○ ×
【0065】
【表2】 (剥離の大きさ) 偏光板 位相差板 楕円偏光板 サイクル ショック サイクル ショック サイクル ショック 試験後 試験後 試験後 試験後 試験後 試験後 実施例1 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 〃 2 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 〃 3 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 〃 4 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 〃 5 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 〃 6 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 比較例1 × × × × × × 〃 2 × × × × × ×
【0066】
【表3】 (光学特性変化) サイクル サイクル ショック ショック 試験前 試験後 試験前 試験後 実施例1 偏光板 τ 42 41 42 41 V 99.0 98.9 99.0 98.9 位相差板 RD 400 393 400 390 〃 2 偏光板 τ 42 40 42 41 V 99.0 99.0 99.0 98.0 位相差板 RD 400 393 400 392 〃 3 偏光板 τ 42 40 42 42 V 99.0 98.9 99.0 98.1 位相差板 RD 400 390 400 389 〃 4 偏光板 τ 42 42 42 40 V 99.0 99.0 99.0 98.0 位相差板 RD 400 394 400 391 〃 5 偏光板 τ 42 40 42 40 V 99.0 98.9 99.0 98.9 位相差板 RD 400 394 400 393 〃 6 偏光板 τ 42 41 42 42 V 99.0 99.0 99.0 98.0 位相差板 RD 400 391 400 392 注)τ:単体透過率(%)、V:偏光度(%)、 RD:レターデーション値(nm)
【0067】
【表4】 (光学特性変化) サイクル サイクル ショック ショック 試験前 試験後 試験前 試験後 比較例1 偏光板 τ 42 41 42 41 V 99.0 99.0 99.0 99.0 位相差板 RD 400 395 400 391 〃 2 偏光板 τ 42 40 42 41 V 99.0 99.0 99.0 98.5 位相差板 RD 400 396 400 394 注)τ:単体透過率(%)、V:偏光度(%)、 RD:レターデーション値(nm)
【0068】
【発明の効果】本発明の粘着剤組成物は、特定のマクロ
モノマーを共重合成分とするアクリル系共重合体とエポ
キシ基と反応する官能基を有するシラン系化合物を配合
しているため、粘着性及び凝集力に優れ、かつ微小凹凸
を有する表面の被着体との接着性に優れ、特に光学フィ
ルムと基材との接着に用いた場合、粘着剤の発泡や剥離
を起こさず長時間使用してもその光学特性が低下しない
といった効果も発揮する。かかる特性を利用して液晶表
示体の用途に用いられ、特に車両用途、各種工業計器
類、家庭用電化製品の表示等に有用である。
モノマーを共重合成分とするアクリル系共重合体とエポ
キシ基と反応する官能基を有するシラン系化合物を配合
しているため、粘着性及び凝集力に優れ、かつ微小凹凸
を有する表面の被着体との接着性に優れ、特に光学フィ
ルムと基材との接着に用いた場合、粘着剤の発泡や剥離
を起こさず長時間使用してもその光学特性が低下しない
といった効果も発揮する。かかる特性を利用して液晶表
示体の用途に用いられ、特に車両用途、各種工業計器
類、家庭用電化製品の表示等に有用である。
Claims (12)
- 【請求項1】 (メタ)アクリロイル基を有すると共に
ガラス転移温度が40℃以上で、かつ数平均分子量が2
000〜20000のマクロモノマー(A1)とアクリレ
ートモノマー(A2)を共重合したアクリル系共重合体
(A)及びエポキシ基と反応する官能基を有するシラン
系化合物(B)を配合してなることを特徴とする粘着剤
組成物。 - 【請求項2】 アクリル系共重合体(A)中の(メタ)
アクリロイル基を有すると共にガラス転移温度が40℃
以上で、かつ数平均分子量が2000〜20000のマ
クロモノマー(A1)の共重合割合が0.1〜30重量%
であることを特徴とする請求項1記載の粘着剤組成物。 - 【請求項3】 エポキシ基と反応する官能基が、カルボ
キシル基、アミノ基、水酸基、アミド基のいずれかであ
ることを特徴とする請求項1または2記載の粘着剤組成
物。 - 【請求項4】 エポキシ基と反応する官能基を有するシ
ラン系化合物(B)の含有量が、アクリル系共重合体
(A)100重量部に対して0.0001〜10重量部
であることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の粘
着剤組成物。 - 【請求項5】 更に、エポキシ基を少なくとも2個以上
有する化合物(C)を配合してなることを特徴とする請
求項1〜4いずれか記載の粘着剤組成物。 - 【請求項6】 エポキシ基を少なくとも2個以上有する
化合物(C)が、水酸基をも有する化合物であることを
特徴とする請求項5記載の粘着剤組成物。 - 【請求項7】 エポキシ基を少なくとも2個以上有する
化合物(C)の含有量が、アクリル系共重合体(A)1
00重量部に対して0.0001〜10重量部であるこ
とを特徴とする請求項5または6記載の粘着剤組成物。 - 【請求項8】 更に、アミン系化合物(但しシラン系化
合物は除く)(D)を含有してなることを特徴とする請
求項1〜7いずれか記載の粘着剤組成物。 - 【請求項9】 アミン系化合物(D)がトリエチレンジ
アミン、N,N,N′,N′−テトラメチルトリメチレ
ンジアミン、メチルイミノビスプロピルアミン、アミノ
エチルピペラジン、N,N,N′,N′−テトラメチル
エチレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミン、2,
4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、
2−メチルイミダゾール、ピリジン、1−シアノエチル
−2−メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ−
7−ウンデセン、ベンジルジメチルアミン、トリエタノ
ールアミン、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、トリブチルアミン、三ふっ化ホウ素−ジメチルアミ
ン錯体から選ばれる少なくとも1種であることを特徴と
する請求項8記載の粘着剤組成物。 - 【請求項10】 更に、架橋助剤(E)としてポリオー
ル系化合物(但し多官能エポキシ化合物は除く)、メラ
ミン系化合物、ジビニルベンゼンから選ばれる少なくと
も一種を配合させてなることを特徴とする請求項1〜9
いずれか記載の粘着剤組成物。 - 【請求項11】 基材と光学フィルムの接着に用いるこ
とを特徴とする請求項1〜10いずれか記載の粘着剤組
成物。 - 【請求項12】 光学フィルムが偏光フィルム、位相差
フィルム、楕円偏光フィルムのいずれかであることを特
徴とする請求項11記載の粘着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32105996A JPH10140122A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 粘着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32105996A JPH10140122A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 粘着剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10140122A true JPH10140122A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=18128351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32105996A Pending JPH10140122A (ja) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | 粘着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10140122A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006011298A1 (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-02 | Nitto Denko Corporation | 位相差板、及び新規ポリマー、及び光学フィルム、及び画像表示装置 |
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WO2015141382A1 (ja) * | 2014-03-18 | 2015-09-24 | 綜研化学株式会社 | 偏光板用粘着剤組成物、粘着剤層、粘着シートおよび粘着剤層付き偏光板 |
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EP3293217A1 (en) | 2016-09-07 | 2018-03-14 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Silane-modified copolymer, making method, and adhesion improver |
US10570237B2 (en) | 2013-11-29 | 2020-02-25 | Mitsubishi Chemical Corporation | (Meth)acrylic copolymer, adhesive composition containing same, and adhesive sheet |
-
1996
- 1996-11-14 JP JP32105996A patent/JPH10140122A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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