JPH08119634A - 磁気記録粉末 - Google Patents

磁気記録粉末

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JPH08119634A
JPH08119634A JP6330290A JP33029094A JPH08119634A JP H08119634 A JPH08119634 A JP H08119634A JP 6330290 A JP6330290 A JP 6330290A JP 33029094 A JP33029094 A JP 33029094A JP H08119634 A JPH08119634 A JP H08119634A
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JP
Japan
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magnetic recording
powder
recording powder
saturation magnetization
content
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Withdrawn
Application number
JP6330290A
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English (en)
Inventor
Kazunori Igarashi
和則 五十嵐
Koichi Ishiyama
宏一 石山
Kiichi Komada
紀一 駒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 飽和磁化σs の高い磁気記録粉末を提供す
る。 【構成】 原子%で、SrおよびBaのうち少なくとも
一種:1.0〜3.0%、Zn:1.0〜7.0%、、
MgおよびCuのうち少なくとも一種:1.0〜7.0
%、Cr:10.0〜21.0%、O:57.0〜6
1.0%、を含有し、残りがFeおよび不可避不純物か
らなる組成を有し、かつ六方晶W型フェライト結晶構造
を有することを特徴とする磁気記録粉末。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気カード、磁気テ
ープ、磁気ディスクなどに使用される磁気記録粉末に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気カードなど記録媒体の多様化
にともない記録の消失などの事故を防ぐために高保磁力
の媒体が使用される傾向にあり、保磁力(iHc)>5
KOe以上の磁気記録粉末が必要となっている。このよ
うな磁気記録粉末は、通常の状態では記録できないので
150℃のキュリー点(Tc)付近まで加熱して記録を
行っている。
【0003】かかる保磁力(iHc)>5KOe以上で
あり、キュリー点(Tc)150℃付近の磁気記録粉末
として、AをSrまたはBaのうちの1種または2種と
すると、 AO・n{(Fe1-x-y Crx Zny 2 3 } ただし、n=5〜6、xおよびyは原子比で、x=0.
2〜0.35、y=0.35〜0.45、の成分組成を
持つ磁気記録粉末が知られており、この磁気記録粉末
は、保磁力(iHc)およびキュリー点(Tc)が従来
の磁気記録粉末とほぼ同程度であるが、飽和磁化σs
優れており、この高い飽和磁化(σs )を有する磁気粉
末を磁気記録粉末として用いると、塗膜に含まれる磁気
記録粉末量を少なくして塗膜を薄くすることができ、そ
の分コストを下げることができるとされている(特開平
6−151141号公報参照)。この磁気記録粉末は六
方晶フェライトM型結晶構造を有し、成分組成を書き直
すと、Sr、Baの内の1種または2種:3.1〜3.
7原子%、Zn:13.0〜16.9原子%、Cr:
7.4〜13.1原子%、O:59.3〜59.4原子
%、残部:Fe、のごとくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の磁気記録粉
末は、飽和磁化σs が優れており、したがって、記録出
力および記録密度も一層向上し、そのためにこの従来の
磁気記録粉末を用いて作製された磁気カードなど記録媒
体は塗膜をかなり薄くすることができたが、近年、一人
が携帯する磁気カードの数は増加の一途をたどり、磁気
カードの厚さを一層薄くするよう求められている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
かかる観点から保磁力(iHc)およびキュリー点(T
c)を従来とほぼ同じでありながら、飽和磁化σs が従
来よりも一層優れた磁気記録粉末を開発すべく研究を行
った結果、前記従来の磁気記録粉末において、Srおよ
びBaのうちの1種または2種、並びにZnの含有量を
従来よりも少なくし、さらにMgおよびCuのうちの1
種または2種を添加すると、結晶構造が六方晶フェライ
トW型結晶構造となり、従来の六方晶フェライトM型結
晶構造の磁気記録粉末と比べて保磁力(iHc)および
キュリー点(Tc)が従来の磁気記録粉末とほぼ同程度
であるが、飽和磁化σs が一層高くなる、という知見を
得たのである。
【0006】この発明は、かかる知見にもとずいてなさ
れたものであって、原子%で、SrおよびBaのうち少
なくとも一種:1.0〜3.0%、Zn:1.0〜7.
0%、MgおよびCuのうち少なくとも一種:1.0〜
7.0%、Cr:10.0〜21.0%、O:57.0
〜61.0%、を含有し、残りがFeおよび不可避不純
物からなる組成を有し、かつ六方晶W型フェライト結晶
構造を有する磁気記録粉末に特徴を有するものである。
【0007】この磁気記録粉末のSrおよびBaのうち
少なくとも一種を上記のごとく限定したのは、Srおよ
びBaのうち少なくとも一種が1.0〜3.0%の範囲
を外れると六方晶W型フェライト結晶構造とならず、結
果としてキュリー点(Tc)が高くなり、保磁力(iH
c)が低下するので好ましくないからである。Srおよ
びBaのうち少なくとも一種の含有量の一層好ましい範
囲は2.0〜2.5%である。
【0008】この磁気記録粉末のZn含有量を1.0〜
7.0%に限定したのは、1.0%未満ではキュリー点
(Tc)が高くなり、飽和磁化σs が低下するが、7.
0%を越えると飽和磁化σs および保磁力(iHc)が
低下するので好ましくないからである。Zn含有量の一
層好ましい範囲は1.5〜4.5%である。
【0009】この磁気記録粉末のMgおよびCuのうち
少なくとも一種の含有量を1.0〜7.0%に限定した
のは、1.0%未満ではキュリー点(Tc)が高くな
り、飽和磁化σs が低下するが、7.0%を越えると飽
和磁化σs および保磁力(iHc)が低下するので好ま
しくないからである。MgおよびCuのうち少なくとも
一種の含有量の一層好ましい範囲は1.5〜4.5%で
ある。
【0010】この磁気記録粉末のCr含有量を10.0
〜21.0%に限定したのは、10.0%未満では、キ
ュリー点(Tc)が高くなり、保磁力(iHc)が低下
するが、21.0%を越えると飽和磁化σs が低下する
ので好ましくないからである。Cr含有量の一層好まし
い範囲は15.0〜20.0%である。
【0011】この磁気記録粉末の酸素含有量を57.0
〜61.0%に限定したのは、この範囲を外れると飽和
磁化σs および保磁力(iHc)が低下するので好まし
くないからである。酸素含有量の一層好ましい範囲は5
8.0〜60.0%である。
【0012】この発明の磁気記録粉末は、BaCO3
たはSrCO3 粉末、Cr2 3 粉末、ZnO粉末、M
gO粉末、CuO粉末およびFe2 3 粉末を所定量配
合し、混合粉砕したのち、大気または酸化性雰囲気中、
温度:1450〜1650℃、3〜10時間保持の条件
で仮焼し、得られた仮焼体をボールミルまたはアトライ
ターにより粉砕したのち、大気または酸化性雰囲気中、
温度:1550〜1650℃、3〜10時間保持の条件
で焼成し、さらに微粉砕した後大気中において、温度:
500〜1200℃、3〜10時間保持の条件でアニー
ルすることにより製造される。
【0013】
【実施例】原料粉末として、平均粒径:1〜3μmの範
囲内のBaCO3 粉末、SrCO3 粉末、Cr2 3
末、ZnO粉末、MgO粉末、CuO粉末およびFe2
3 粉末を用意した。
【0014】これら原料粉末を表1〜表4に示される割
合で配合し、ボールミルに充填し、1時間混合粉砕した
のち、電気炉を用い、大気中、温度:1600℃、5時
間保持の条件で仮焼し、得られた仮焼体をアトライター
により3時間粉砕したのち、さらに電気炉を用い、大気
中、温度:1600℃、5時間保持の条件で本焼成し、
この焼成体を回転式ボールミルにより100時間微粉砕
し、さらに、大気中、温度:1000℃、5時間保持し
てアニールを行ない、表5〜表8に示される成分組成の
本発明磁気記録粉末1〜35、比較磁気記録粉末1〜1
4および従来磁気記録粉末1〜5を製造した。
【0015】これら磁気記録粉末の保磁力(iHc)、
キュリー点(Tc)および飽和磁化(σs )を測定し、
これらの測定値を表5〜表8に示した。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【表5】
【0021】
【表6】
【0022】
【表7】
【0023】
【表8】
【0024】
【発明の効果】表5〜表8に示される結果から、本発明
磁気記録粉末1〜35は、従来磁気記録粉末1〜5に比
べて、保磁力(iHc)およびキュリー点(Tc)は、
ほぼ同等であるが、従来磁気記録粉末1〜5よりも飽和
磁化(σs )が一層優れていることが分かる。しかし、
この発明の範囲外の値(表において、この発明の範囲外
の値に*印を付して示した。)を有する比較磁気記録粉
末1〜14は、保磁力(iHc)、キュリー点(Tc)
および飽和磁化(σs )のうちいずれかが好ましくない
値を示すことが分かる。
【0025】したがって、この発明の磁気記録粉末を磁
気カード、磁気テープ、磁気ディスクなどに使用する
と、磁気記録粉末の使用量を従来よりもさらに少なくし
かも薄くすることができるなどの優れた効果を奏するも
のである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子%で、 Sr:1.0〜3.0%、 Zn:1.0〜7.0%、、 MgおよびCuのうち少なくとも一種:1.0〜7.0
    %、 Cr:10.0〜21.0%、 O:57.0〜61.0%、を含有し、残りがFeおよ
    び不可避不純物からなる組成を有し、かつ六方晶W型フ
    ェライト結晶構造を有することを特徴とする磁気記録粉
    末。
  2. 【請求項2】 原子%で、 Ba:1.0〜3.0%、 Zn:1.0〜7.0%、 MgおよびCuのうち少なくとも一種:1.0〜7.0
    %、 Cr:10.0〜21.0%、 O:57.0〜61.0%、 残部:Feおよび不可避不純物からなる組成を有し、か
    つ六方晶W型フェライト結晶構造を有することを特徴と
    する磁気記録粉末。
  3. 【請求項3】 原子%で、 SrおよびBaの合計:1.0〜3.0%、 Zn:1.0〜7.0%、、 MgおよびCuのうち少なくとも一種:1.0〜7.0
    %、 Cr:10.0〜21.0%、 O:57.0〜61.0%、を含有し、残りがFeおよ
    び不可避不純物からなる組成を有し、かつ六方晶W型フ
    ェライト結晶構造を有することを特徴とする磁気記録粉
    末。
JP6330290A 1994-10-19 1994-10-19 磁気記録粉末 Withdrawn JPH08119634A (ja)

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